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特開2024-128249人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128249
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240913BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037124
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川岡 惇
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA10
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合や複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理することが可能な人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態の人件費管理システムは、店舗の端末での打刻操作に応じて、勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻手段と、社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録手段と、前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理手段と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、各店舗の社員の人件費を管理する人件費管理システムであって、
前記制御部は、
社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻手段と、
社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録手段と、
前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理手段と、
を備えたことを特徴とする人件費管理システム。
【請求項2】
前記記憶エリアには、
対象年月、社員、所属、基本給、残業手当、社会保険料、所得税を含む給与計算結果データと、
各給与項目が仕訳連携対象か否か及び配賦対象か否かを登録した仕訳連携マスタと、
が格納されており、
前記人件費処理手段は、前記仕訳連携マスタに従って、前記給与計算結果データと前記店舗毎の労働時間の配賦率に基づいて、社員、所属、給与項目、金額を含む社員別配賦結果データを作成することを特徴とする請求項1に記載の人件費管理システム。
【請求項3】
前記人件費処理手段は、前記社員別配賦結果データに基づいて、所属、給与項目、金額を含む所属別項目別仕訳連携データを作成することを特徴とする請求項2に記載の人件費管理システム。
【請求項4】
前記記憶エリアには、
給与項目毎に、借方科目又は貸方科目を規定した仕訳定義マスタが格納されており、
前記人件費処理手段は、前記所属別項目別仕訳連携データに基づいて、前記仕訳定義マスタに従って、所属毎に、所属別給与仕訳データを作成することを特徴とする請求項3に記載の人件費管理システム。
【請求項5】
制御部を備える情報処理装置が実行する人件費管理方法であって、
前記制御部は、
社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻工程と、
社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録工程と、
前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理工程と、
を含むことを特徴とする人件費管理方法。
【請求項6】
制御部を備える情報処理装置に実行させるための人件費管理プログラムであって、
前記制御部は、
社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻工程と、
社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録工程と、
前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理工程と、
を実行させるための人件費管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、店舗運営をしている企業では、全ての営業日を自店舗の従業員のみでまかなうことが難しいため、人員が足りない場合は、近隣の他店舗から従業員を借りる形で、応援者を含めたシフト調整を行うことが一般的である。店舗の勤怠管理システムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-6692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合や複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理することに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合や複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理することが可能な人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、各店舗の社員の人件費を管理する人件費管理システムであって、前記制御部は、社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻手段と、社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録手段と、前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記記憶エリアには、対象年月、社員コード、所属、基本給、残業手当、社会保険料、所得税を含む給与計算結果データと、各給与項目が仕訳連携対象か否か及び配賦対象か否かを登録した仕訳連携マスタと、が格納されており、前記人件費処理手段は、前記仕訳連携マスタに従って、前記給与計算結果データと前記店舗毎の労働時間の配賦率に基づいて、社員コード、所属、給与項目、金額を含む社員別配賦結果データを作成することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記人件費処理手段は、前記社員別配賦結果データに基づいて、所属、給与項目、金額を含む所属別項目別仕訳連携データを作成することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記記憶エリアには、給与項目毎に、借方科目又は貸方科目を規定した仕訳定義マスタが格納されており、前記人件費処理手段は、前記所属別項目別仕訳連携データに基づいて、前記仕訳定義マスタに従って、所属毎に、所属別給与仕訳データを作成することにしてもよい。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備える情報処理装置が実行する人件費管理方法であって、前記制御部は、社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻工程と、社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録工程と、前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備える情報処理装置に実行させるための人件費管理プログラムであって、前記制御部は、社員、勤務日、各店舗の出勤時間、退勤時間、及び移動時間を含む勤務実績データを格納する記憶エリアにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、店舗の端末での打刻操作に応じて、前記勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻工程と、社員毎に、前記勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録工程と、前記勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理工程と、を実行させるための人件費管理プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合や複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施の形態の人件費管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、所属マスタの構成例を示す図である。
図3図3は、社員マスタの構成例を示す図である。
図4図4は、仕訳連携設定マスタの構成例を示す図である。
図5図5は、仕訳定義マスタの構成例を示す図である。
図6図6は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の全体の処理の概要を説明するためのフローを示す図である。
図7図7は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図8図8は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための示す図である。
図9図9は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図10図10は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図11図11は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図12図12は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図13図13は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図14図14は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための示す図である。
図15図15は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図16図16は、本実施の形態における人件費管理システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る人件費管理システム、人件費管理方法、及び人件費管理プログラムの実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
例えば、店舗運営をしている企業では、全ての営業日を自店舗の従業員のみでまかなうことが難しいため、人員が足りない場合は、近隣の他店舗から従業員を借りる形で、応援者を含めたシフト調整を行うことが一般的である。
【0016】
他方、人件費の観点で捉えた場合、店舗毎に割り当てる人件費予算の算出や業績分析のため、本来であれば、他店舗へ応援勤務をした場合は、その割合に応じて人件費を配賦し、より厳密な管理を行うことが望ましい。
【0017】
しかしながら、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合・複数店舗で勤務する場合や店舗間の移動交通時間を考えると管理が煩雑になり、従来、勤務場所の労働時間に応じた配賦は行えていない。付言すると、現在は配賦した結果の仕訳が連携されるため、分析上「振り替えた分」を管理したい場合に、別途給与結果との突合が必要となる。それらも他店舗振替分として、詳細に管理ができるように実装ができると、現場レベルでも管理がしやすくなる。
【0018】
そこで、本実施の形態では、応援や移動時間を加味した社員毎及び店舗毎の総労働時間を集計し、割合に応じた人件費配賦率を算出する仕組みを構築することで、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合・複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理できるようにしている。
【0019】
本実施の形態の人件費管理システムは、多他店舗展開している小売業等の業界で広く利用可能である。
【0020】
[2.構成]
本実施の形態に係る人件費管理システム100の構成について、図1を参照して説明する。図1は、人件費管理システム100の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
人件費管理システム100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータやワークステーション等である。人件費管理システム100は、図2に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。人件費管理システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0022】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線または無線の通信回線を介して、人件費管理システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、人件費管理システム100と、サーバ200、店舗端末400・・・や社員端末500・・・とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。店舗端末400・・・は、ネットワーク300を介して、人件費管理システム100と通信可能に構成されている。店舗端末400・・・は、例えば、西日本の福岡エリアの小倉ICや行橋IC等の店舗に配置される端末である。西日本の福岡エリアの小倉ICを「小倉IC」と省略し、西日本の福岡エリアの行橋ICを「行橋IC」と省略する。社員端末500・・・は、社員が所持する社員用の端末であり、ネットワーク300を介して、人件費管理システム100と通信可能に構成されている。
【0023】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114を、表示部としてのモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0024】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0025】
また、記憶部106は、所属マスタ106a、社員マスタ106b、仕訳連携設定マスタ106c、仕訳定義マスタ106d、勤務実績データ、所属別給与仕訳データ等を格納する。
【0026】
所属マスタ106aは、図2に示すように、所属店舗(所属コード及び/又は所属名)、営業時間、終了時間を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、1行目は、所属コード「Z00-Z00-Z01」、所属名「西日本-福岡エリア-小倉IC」、営業時間「07:00」、終了時間「22:00」、2行目は、所属コード「Z00-Z00-Z02」、所属名「西日本-福岡エリア-行橋IC」、営業時間「07:00」、終了時間「22:00」となっている。
【0027】
社員マスタ106bは、図3に示すように、社員(社員コード及び/又は社員名)、所属店舗(所属コード及び/又は所属名)、勤務体系(正社員orアルバイト)、社員区分(正社員orアルバイト)等を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0028】
同図に示す例では、社員コード「A005」、所属コード「Z00-Z00-Z02」、所属名「西日本-福岡エリア-行橋IC」、社員区分「正社員」となっている。
【0029】
仕訳連携設定マスタ106cは、図4に示すように、給与項目(基本給、残業手当、社会保険料、所得税、差引支給額)、仕訳連携対象か否か、配布対象か否かを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、基本給、残業手当、社会保険料、所得税、差引支給額が全て仕訳連携対象及び配賦対象となっている。
【0030】
仕訳定義マスタ106dは、図5に示すように、給与項目(基本給、残業手当、社会保険料、所得税、差引支給額)、借方科目、貸方科目を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、基本給、残業手当は借方科目の給与手当、社会保険料は貸方科目の預かり金(社保)、所得税は、貸方科目の預かり金(所得税)、差引支給額は貸方科目の銀行振込額に設定されている。
【0031】
勤務実績データは、複数の勤務場所での出勤・退勤・移動時間を登録可能となっており、社員コード、勤務日、勤務場所1(回目)、出勤1(回目)時間、退勤1(回目)時間、勤務場所1(回目)労働時間、勤務場所1(回目)移動時間、勤務場所2(回目)、出勤2(回目)時間、退勤2(回目)時間、勤務場所2(回目)労働時間、勤務場所2(回目)移動時間、勤務場所3(回目)、出勤3(回目)時間、退勤3(回目)時間、勤務場所3(回目)労働時間、勤務場所3(回目)移動時間等を含んでいてもよい。勤務場所は、日単位で、1回目~3回目の順に、勤務実績の登録状態を確認し、1回目が入っていない場合は1回目へ、1回目が入っている場合は2回目へ、2回目が入っている場合は3回目へと順番に登録を行う。
【0032】
制御部102は、人件費管理システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0033】
制御部102は、記憶部106に格納されている、所属マスタ106a、社員マスタ106b、仕訳連携設定マスタ106c、仕訳定義マスタ106d、勤務実績データ、給与計算結果データ、所属別給与仕訳データ等にアクセス可能に構成されている。なお、所属マスタ106a、社員マスタ106b、仕訳連携設定マスタ106c、仕訳定義マスタ106d、勤務実績データ、所属別給与仕訳データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0034】
制御部102は、機能概念的に、打刻部102aと、移動時間登録部102bと、人件費処理部102cと、画面表示制御部102dと、マスタメンテ部102eと、を備えている。
【0035】
画面表示制御部102dは、店舗端末400・・・からのアクセスに応じて、打刻画面を提供して、その表示及びその入力の受付を制御する。画面表示制御部102dは、社員端末500・・・からのアクセスに応じて、個人別勤務表画面を提供して、その表示及びその入力の受付を制御する。また、画面表示制御部102dは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、マスタメンテ画面、仕訳連携社員配賦登録画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0036】
打刻部102aは、店舗の店舗端末400での打刻画面上の出勤社員の打刻操作(出勤ボタン、退勤ボタンの打刻)に応じて、記憶部106に格納される勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録・更新する。
【0037】
移動時間登録部102bは、社員端末500での個人別勤務表画面上の社員の入力操作に応じて、記憶部106に格納される勤務実績データの移動時間を登録・更新する。なお、店舗端末400から個人別勤務表画面で勤務実績データの移動時間を登録できるようにしてもよい。
【0038】
人件費処理部102cは、勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する。
【0039】
人件費処理部102cは、仕訳連携設定マスタ106cに従って、給与計算結果データと店舗毎の労働時間の配賦率に基づいて、社員コード、所属、給与項目、配賦した金額を含む社員別配賦結果データを作成することにしてもよい。
【0040】
人件費処理部102cは、社員別配賦結果データに基づいて、所属、給与項目、配賦した金額を含む所属別項目別仕訳連携データを作成することにしてもよい。
【0041】
人件費処理部102cは、仕訳定義マスタに従って、前記所属別項目別仕訳連携データに基づいて、所属毎に、所属別給与仕訳データを作成して、記憶部206に登録してもよい。
【0042】
マスタメンテ部102eは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、所属マスタ106a及び社員マスタ106bに対して、データの入力・追加・削除・編集等の設定を行う。
【0043】
[3.具体例]
図1図16を参照して、本実施の形態における人件費管理システム100の制御部の処理の具体例を説明する。図4を参照して、本実施の形態における人件費管理システム100の制御部の全体の処理の概略を説明する。図6は、本実施の形態における人件費管理システム100の制御部の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0044】
(3-1.全体の処理)
図6において、打刻部102aは、打刻処理を実行する(ステップS1)。具体的には、打刻処理では、打刻部102aは、店舗の店舗端末400での打刻画面上の出勤社員の打刻操作(出勤ボタン、退勤ボタンの打刻)に応じて、記憶部106に格納される勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録・更新する。
【0045】
移動時間登録部102bは、移動時間登録処理を実行する(ステップS2)。具体的には、移動時間登録処理では、移動時間登録部102bは、社員端末500での個人別勤務表画面上の社員の入力操作に応じて、記憶部106に格納される勤務実績データの移動時間を登録・更新する。
【0046】
人件費処理部102cは、人件費処理を実行する(ステップS3)。具体的には、人件費処理では、人件費処理部102cは、勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する。
【0047】
また、人件費処理部102cは、仕訳連携設定マスタ106cに従って、給与計算結果データと店舗毎の労働時間の配賦率に基づいて、社員コード、所属、給与項目、配賦した金額を含む社員別配賦結果データを作成することにしてもよい。
【0048】
また、人件費処理部102cは、社員別配賦結果データに基づいて、所属、給与項目、配賦した金額を含む所属別項目別仕訳連携データを作成することにしてもよい。
【0049】
また、人件費処理部102cは、仕訳定義マスタに従って、前記所属別項目別仕訳連携データに基づいて、所属毎に、所属別給与仕訳データを作成することにしてもよい。
【0050】
(3-2.サンプルデータ)
図7図16は、本実施の形態における人件費管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図7図16を参照して、本実施の形態における人件費管理システム100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0051】
1.個人ごと店舗ごとの労働時間を算出する処理を図7図12を参照して説明する。ここでは、社員A05が、行橋ICで勤務した後、小倉ICに応援に行く場合を例に挙げて説明する。
【0052】
(S1:打刻処理)
社員A05は、行橋ICに出勤して店舗端末400で打刻を行う。図7は、打刻画面600の表示例を示す図である。打刻画面600は、打刻時間が表示されるエリア601と、社員情報を入力するエリア602と、出勤・退勤時間を含む連絡事項を表示するエリア603と、出勤ボタンと退勤ボタンが表示されるエリア604と、を備えている。
【0053】
図7(A)は、社員コード「A005」、社員名「社員A05」が1月12日(木)の6:57:46に出勤ボタンを押した例を示している。図7(B)は、社員コード「A005」、社員名「社員A05」が1月12日(木)の11:02:23に退勤ボタンを押した例を示している。出勤ボタン、退勤ボタンを押すと、勤務実績データが更新される。
【0054】
図8(A)は、勤務場所設定画面の表示例を示す図である。店舗に配置する各端末にて、勤務場所設定画面で事前にどの店舗に相当するのかを登録し、ブラウザのクッキーに保存する。以降、打刻した際は、クッキーに保存されている場所情報をもとに、勤務実績データの勤務場所を更新する。図8(A)に示す例では、Z00:西日本-Z00:福岡エリア-Z02:行橋ICが登録されている。クッキーが削除されている場合は、打刻画面を開いた際に自動的に当該画面に遷移し、再度勤務場所を設定する。
【0055】
図8(B)は、勤務実績データのデータ例を示す図である。勤務実績データは、社員コード、勤務日、勤務場所1(回目)、出勤1(回目)時間、退勤1(回目)時間、勤務場所1(回目)労働時間、勤務場所1(回目)移動時間、勤務場所2(回目)、出勤2(回目)時間、退勤2(回目)時間、勤務場所2(回目)労働時間、勤務場所2(回目)移動時間、勤務場所3(回目)、出勤3(回目)時間、退勤3(回目)時間、勤務場所3(回目)労働時間、勤務場所3(回目)移動時間等の項目を備えている。勤務場所は、日単位で、1回目~3回目の順に、勤務実績の登録状態を確認し、1回目が入っていない場合は1回目へ、1回目が入っている場合は2回目へ、2回目が入っている場合は3回目へと順番に登録を行う。勤務した店舗で打刻することで、その勤務場所ごとの労働時間を自動算出する。勤務場所は打刻をした店舗の端末設定から判定する。
【0056】
この例では、図7(A)、(B)の打刻が行われた場合は、4行目に示すように、1回目が入っていなかったので、1回目へ登録が行われ、勤務実績データの社員コード「A005」、出勤日「2023/01/12」、勤務場所「Z00-Z00-Z02」、出勤1「07:00」、退勤1「11:00」、勤務場所1労働「4hr」に更新される。労働時間「4h」は自動算出される。
【0057】
社員A05は、行橋ICを退勤した後、小倉ICに移動して、小倉ICの店舗端末400で打刻を行う。図9は、打刻画面600の表示例を示す図である。図9(A)は、社員コード「A005」、社員名「社員A05」が1月12日(木)の17:58:01に出勤ボタンを押した例を示している。図9(B)は、社員コード「A005」、社員名「社員A05」が1月12日(木)の22:01:15に退勤ボタンを押した例を示している。
【0058】
図10は、図9(A)、(B)の打刻が行われた場合に更新される勤務実績データを示している。今回は、1回目の勤務がすでに登録されているため、2回目の勤務へ反映し、4行目に示すように、勤務場所2「Z00-Z00-Z01」、出勤2「18:00」、退勤2「22:00」、勤務場所2労働「4h」に更新される。労働時間「4h」は自動算出される。
【0059】
(S2:移動時間登録処理)
社員A05は、自己の社員端末500から個人別勤務表画面にアクセスして、移動時間を登録する。移動時間をどの店舗に何時間付けるのかは個人別勤務表から手動で入力する。今回の例では、応援先の小倉ICの負担とするため勤務場所2に移動時間1hを入力する。
【0060】
図11は、個人別勤務表の一例を示す図である。個人別勤務表では、社員コードと基準日を入力するヘッダエリアと、指定した社員コードについて勤務実績データが反映された勤務表を表示するエリアと、を備えている。勤務表で指定した基準日の移動時間を入力する。移動時間を入力すると、勤務実績データが更新される。同図に示す例では、01/28に移動時間2「1hr」が登録されている。
【0061】
図12は、図11で移動時間の入力が行われた場合に更新される勤務実績データを示している。4行目に示すように、1/28の移動時間2が「1h」に更新されている。
【0062】
2.移動時間を含めて、社員毎及び店舗毎に労働時間を集計する処理を、図13図16を参照して説明する。以下では、社員A05について説明する。ここでは、図4の仕訳連携設定マスタ106cと図5の仕訳定義マスタ106dのデータ例を使用して説明する。
【0063】
(S3:人件費登録処理)
(1)勤務実績データを、勤務場所1~3毎に分割して集計する。
まず、図13(A)に示すように、勤務場所1の移動時間込みの勤務場所1労働時間(移動時間込み)を算出する。また、図13(B)に示すように、勤務場所2の移動時間込みの勤務場所2労働時間(移動時間込み)を算出する。勤務場所3については勤務がないので集計する必要はない。次に、図13(C)、(D)に示すように、勤務場所1~3毎に労働時間(移動時間込み)を集計する。
【0064】
(2)勤務実績集計データ(場所1~3)を合計(UNION-ALL)してさらに場所別に集計する。
図13(E)に示すように、勤務場所1~3を全て集約し、図13(F)に示すように、勤務場所毎に、労働時間(移動時間込み)を集計した場所別勤務実績集計データを生成する。場所別勤務実績集計データは、社員コード、勤務場所、勤務場所別労働時間(移動時間込み)の項目を備えている。この例では、社員A005の場合は、勤務場所「Z00-Z00-Z02」については、勤務場所労働時間(移動時間込み)は、「26h」、勤務場所「Z00-Z00-Z01」については、勤務場所労働時間(移動時間込み)は、「5h」となる。
【0065】
経理担当者により、仕訳連携社員配賦登録画面700で操作が行われる。図14は、仕訳連携社員配賦登録画面700の表示例を示す図である。仕訳連携社員配賦登録画面は、社員コードを指定する欄と、種別(給与or賞与)を選択するボタン、配賦所属(勤務場所)、配賦率(勤務場所労働時間(移動時間込み)の分換算)を表示する表示エリアと、を備えている。社員コードを指定すると、算出した場所別勤務実績集計データを配賦率登録画面へ取り込んで(CSV取込)表示する。「配賦率」は、単位は任意(今回の場合は、集計時間を「分」に換算したもの)で、合計を100%にする必要なく登録が可能となっている。登録された時間数から合計を割り出し、割合を自動算出する。不図示の実行ボタンが押下されると、この社員コード、種別(給与or賞与)、配賦所属(勤務場所)、配賦率(勤務場所労働時間(移動時間込み)の分換算)を含む仕訳連携データが生成され、以下の処理が行われる。
【0066】
仕訳連携データを生成すると、給与計算結果データと、仕訳連携データの配賦率と、仕訳連携設定マスタ106cをもとに、社員別配賦結果データを作成する。
【0067】
図15(A)は、給与計算結果データのデータ例を示している。給与計算結果データは、基本給と労働実績データに基づいて計算されたもので、記憶部206に登録される。給与計算結果データは、対象年月、社員コード、所属、基本給、残業手当、社会保険料、所得税の項目を備えている。この例では、対象年月「2023/02」、社員コード「A005」について、基本給「100,000」、残業手「0」、社会保険料「27,000」、所得税「720」となっている。
【0068】
仕訳連携設定マスタ106cを参照して、給与計算結果データと仕訳連携データの配賦率に基づいて、図15(B)に示すような社員別配賦結果データを生成する。具体的には、基本給計算データに基づいて、仕訳連携設定マスタ106cで仕訳連携対象となっている項目のデータを作成し、配賦対象となっているものに配賦処理を行う。図4に示す仕訳連携設定マスタ106cの例では、基本給、残業手当、社会保険料、所得税、差引支給額が仕訳連携対象及び配賦対象となっている。
【0069】
社員別配賦結果データは、社員コード、所属、項目名(基本給、残業手当、社会保険料、所得税、差引支給額)、金額の項目を備えている。配賦処理では、配賦率の設定に応じて所属別に配賦し、円未満の端数は配賦率が大きい所属へ配賦する。一例を挙げると、基本給「100,000」は、所属「Z00-Z00-Z02」について、100,000×(1560/(1560+300))=83,871、所属「Z00-Z00-Z01」について、100,000×(300/(1560+300))=16,129が配賦される。
【0070】
社員別配賦結果データに基づいて、図16(A)に示すような所属別項目別仕訳連携データを生成する。所属別項目別仕訳連携データは、所属、項目名、金額の項目を備えている。所属別項目別仕訳連携データに基づいて、仕訳定義マスタ106dを参照して、所属別給与仕訳データを作成する。具体的には、図5の仕訳定義マスタ106dに従って、基本給、残業手当は借方科目の給与手当とし、社会保険料は貸方科目の預かり金(社保)、所得税は、貸方科目の預かり金(所得税)、差引支給額は貸方科目の銀行振込額とする。
図16(B)は、所属「Z00-Z00-Z02」の所属別給与仕訳データの例、図16(C)は、所属「Z00-Z00-Z01」の所属別給与仕訳データの例を示す図である。
【0071】
以上説明したように、店舗の端末での打刻操作に応じて、勤務実績データの社員、勤務日、当該店舗の出勤時間及び退勤時間を登録する打刻部102aと、社員毎に、勤務実績データの各店舗での移動時間を登録する移動時間登録部102bと、勤務実績データを参照して、対象年月について、社員毎に、店舗毎の移動時間を含む労働時間を集計して、店舗毎の労働時間の配賦率を算出する人件費処理部102cと、を備えているので、社員が1日に複数回同じ店舗で勤務する場合や複数店舗で勤務する場合に、人件費を詳細に管理することが可能となる。
【0072】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0073】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0074】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0075】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0076】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0077】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0078】
また、人件費管理システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0079】
例えば、人件費管理システム100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて人件費管理システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0080】
また、このコンピュータプログラムは、人件費管理システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0081】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0082】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0083】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0084】
また、人件費管理システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、人件費管理システム100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0085】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0086】
100 人件費管理システム
102 制御部
102a 打刻部
102b 移動時間登録部
102c 人件費処理部
102d 画面表示制御部
102e マスタメンテ部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 所属マスタ
106b 社員マスタ
106c 仕訳連携設定マスタ
106d 仕訳定義マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
300 ネットワーク
400 店舗端末
500 社員端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図16