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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128348
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】長尺用無人搬送台車
(51)【国際特許分類】
   B61B 13/00 20060101AFI20240913BHJP
   B61B 10/04 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
B61B13/00 A
B61B10/04 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037280
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125737
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 昭博
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 佑一
(72)【発明者】
【氏名】西本 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】森中 裕紀
【テーマコード(参考)】
3D101
【Fターム(参考)】
3D101BA11
3D101BB16
3D101BB38
(57)【要約】
【課題】走行面の影響を受けずに長尺搬送対象物を前後で支えて搬送するための長尺用無人搬送台車を提供すること。
【解決手段】矩形の台車フレーム11の前後左右に、独立して回転する一対の車輪21,22に各々の駆動モータ23,24を備えた走行装置12が組み付けられ、台車フレーム11の上方には長尺搬送対象物3を搭載させる載置台40を有するものであって、その載置台40は、台車フレーム11に対して、幅方向の横軸46を中心として前後端が上下に揺動するピッチング機能と、前後方向の前後軸52を中心として左右端が上下に揺動するローリング機能と、上下方向の縦軸55を中心として左右端が前後するヨーイング機能とを備えた長尺用無人搬送台車1。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形の台車フレームの前後左右に、独立して回転する一対の車輪に各々の駆動モータを備えた走行装置が組み付けられ、前記台車フレーム上方には長尺搬送対象物を搭載させる載置台を有するものであって、
前記載置台は、前記台車フレームに対して、幅方向の横軸を中心として前後端が上下に揺動するピッチング機能と、前後方向の前後軸を中心として左右端が上下に揺動するローリング機能と、上下方向の縦軸を中心として左右端が前後するヨーイング機能とを備えた長尺用無人搬送台車。
【請求項2】
前記載置台は、前記台車フレーム側の支持部材に対し前記横軸を介してピッチングテーブルが軸支され、前記ピッチングテーブルに対し前記前後軸を介してローリングテーブルが軸支され、前記ローリングテーブルに対し前記縦軸を介してヨーイングテーブルが軸支されたものである請求項1に記載の長尺用無人搬送台車。
【請求項3】
前記走行装置は、平行に配置された前記一対の車輪と、前記一対の車輪を前後から挟むように配置された各々の駆動モータとが、装置本体に対して一体に構成されたものである請求項1または請求項2に記載の長尺用無人搬送台車。
【請求項4】
前記走行装置は、前記装置本体が前記台車フレームに対して鉛直方向の装置回転軸によって回転可能に組み付けられたものである請求項3に記載の長尺用無人搬送台車。
【請求項5】
前記走行装置は、前記装置回転軸に対して直交する水平な装置前後軸によって揺動可能に構成されたものである請求項4に記載の長尺用無人搬送台車。
【請求項6】
矩形の台車フレームの前部または後部に、幅方向の中心位置を前後方向に通した梁用前後軸によって軸支された走行揺動梁が設けられ、前記走行揺動梁の左右両側に前記走行装置がそれぞれ組付けられたものである請求項1または請求項2に記載の長尺用無人搬送台車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車体などのような長尺搬送対象物の前後を支えながら走行面の影響を受けずに搬送するための長尺用無人搬送台車に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両検修工場や製造工場あるいは建設現場などでは、鉄道車両の車体や鉄骨による柱部材など長尺なものの搬送が行われている。下記特許文献1は、そうした長尺搬送対象物を搬送するための長尺用無人搬送台車が開示されている。この長尺用無人搬送台車は、長尺な重量物である長尺搬送対象物を、2台の搬送台車によって前部と後部とを支えながら協調搬送するものである。2台の長尺用無人搬送台車は、独立2輪台車あるいは全方向移動台車などからなる走行台車である。マスタ側搬送台車は、移動指令部に送られる指令に従って移動のための駆動制御が行われ、搬送対象物を介してつながったスレーブ側搬送台車は、マスタ側搬送台車に協調した駆動制御が行われる。そして、協調搬送中の位置誤差は位置誤差吸収機構が作動するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-99524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来例は、長尺搬送対象物の前後端を無人搬送台車で支えて移動するため、両台車の協調搬送も重要な技術であるが、長尺搬送対象物における前後の搭載状態についても注意が必要である。搬送台車が走行面の不陸、勾配、段差など(以下、まとめて「不陸」という)の影響を受けて傾いてしまうことにより、例えば長尺搬送対象物に自重による応力が作用してしまい、当該部分に変形や損傷を生じさせてしまうこと等があり得るからである。一方で、無人搬送台車を走行させる走行面は平滑面であることが一般的である。従って、問題を解決するには無人搬送台車が走行する走行面の不陸な状態を改善することが考えられる。しかし、それでは広いスペースにおいて工事が必要になり、コストが大幅にかかってしまうことになる。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、走行面の影響を受けずに長尺搬送対象物を前後で支えて搬送するための長尺用無人搬送台車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る長尺用無人搬送台車は、矩形の台車フレームの前後左右に、独立して回転する一対の車輪に各々の駆動モータを備えた走行装置が組み付けられ、前記台車フレーム上方には長尺搬送対象物を搭載させる載置台を有するものであって、前記載置台は、前記台車フレームに対して、幅方向の横軸を中心として前後端が上下に揺動するピッチング機能と、前後方向の前後軸を中心として左右端が上下に揺動するローリング機能と、上下方向の縦軸を中心として左右端が前後するヨーイング機能とを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
前記構成によれば、長尺搬送対象物の前部と後部とを2台の長尺用無人搬送台車で支持した搬送が行われ、それぞれ矩形の台車フレームに組み付けられた走行装置が、その駆動モータによって車輪を回転させることにより走行することができ、搬送中に長尺搬送対象物に前後の高さや前後における左右横方向にずれが生じたとしても、載置台の前後端が上下に揺動(ピッチング動作)し、また、載置台の左右端が前後(ヨーイング動作)および上下(ローリング動作)することにより、平滑でない不陸な走行面でも長尺搬送対象物の搭載状態を安定させて搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】鉄道車体を2台の長尺用無人搬送台車に搭載した搬送時の状態を示した斜視図である。
図2】長尺用無人搬送台車を上方から示した斜視図である。
図3】長尺用無人搬送台車を下方から示した斜視図である。
図4】長尺用無人搬送台車を示した平面図である。
図5】長尺用無人搬送台車を示した側面図である。
図6】長尺用無人搬送台車を示した下(底)面図である。
図7】長尺用無人搬送台車の台車フレームを示した斜視図である。
図8】長尺用無人搬送台車の走行装置の装置本体の外観斜視図である。
図9】走行装置の装置本体を、走行方向に向かって正面から示した図8のN-N断面矢視図である。
図10】長尺用無人搬送台車の載置台を、正面から見て右斜め下側から示した斜視図である。
図11】載置台を図10のM-M矢視に沿って、Z方向に分割した(切断した)断面斜視図である。
図12】載置台を図10の矢印L方向から見た側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る長尺用無人搬送台車の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態では、長尺搬送対象物として鉄道車両の車体部(以下、鉄道車体と記す)を例に挙げ、特に鉄道車体に対する検査や修繕などを行う鉄道車両検修工場において、その鉄道車体を搬送するための長尺用無人搬送台車について説明する。図1は、鉄道車体を2台の長尺用無人搬送台車に搭載した搬送時の状態を示した斜視図である。この鉄道車体3は、通常の運転時にはその前部および後部が台車に搭載されて鉄道レールを走行するものであるが、本実施形態の長尺用無人搬送台車(以下、単に「無人搬送台車」という)1は、そうした台車に換えて鉄道車体3を前後で支持し、当該鉄道車体を検査あるいは修繕するために鉄道車両検修工場内を無人搬送するものである。
【0010】
鉄道車体3は、鉄道車両検修工場において定期的に検査などが行われるが、その鉄道車両検修工場には鉄道レールが敷かれており、トラバーサなどの設備が整えられている。また、鉄道車両検修工場は、例えば建屋入口など鉄道車体3が移動することとなる周囲の施設は、鉄道レールに従って移動する鉄道車体3の外形寸法に応じて設計されている。従来こうした鉄道車両検修工場内を移動する鉄道車体3は、本台車の代わりに仮台車が使用され、そこに搭載されることにより鉄道レールに従った移動が行われていた。なお、ここで言うトラバーサは、既知の製品の様に、前記鉄道レールとは別に、横行用の専用レールが敷設されたものを指している。
【0011】
本実施形態の無人搬送台車1は、このような従来から使用されてきた鉄道車両検修工場での無人搬送を可能にするものである。図2乃至図6は、その無人搬送台車1を示した図である。特に、図2は上方から示した斜視図であり、図3は下方から示した斜視図である。また、図4は平面図であり、図5は側面図、そして図6は下面図である。更に、図7は、無人搬送台車1の台車フレームを示した斜視図である。なお、本実施形態では、各図に示すX軸方向を、無人搬送台車1の前後方向として、また鉄道車体3を搬送する際の前後方向として説明し、各図に示すY軸方向を、鉄道車体3が横行する短手方向、ないしは前記無人搬送台車1の幅方向として説明する。
【0012】
無人搬送台車1は、図7に示すように鋼管や板材を接合した矩形の台車フレーム11によって構成され、そこに4台の走行装置12が図6に示すように前後左右に組み付けられている。台車フレーム11は、鉄道車体3の鉄道車両検修工場内を走行し易くする為、幅方向の最大寸法は、積載物である鉄道車体3の最大幅寸法よりも小さく設計されていることに特徴を有する。これにより、前記工場内の設備(図示しないリフトジャッキや床下ピット等が考えられる)の影響を最低限に留めて既存の設備を用いたまま鉄道車体3の搬送が可能となる。
【0013】
そうした台車フレーム11に対して4台の走行装置12が下側から組み付けられている。4台の走行装置12は同じ構造であり、図8は、走行装置12及び装置本体20の外観斜視図であり、図9は、装置本体を、走行方向に向かって正面から示した図8のN-N断面矢視図である。この走行装置12は、装置本体20に対して一対の車輪21,22と駆動モータ23,24とが一体になって構成されている。
【0014】
車輪21,22は、各々の車軸が同軸上に位置することで平行に配置され、その車輪21,22を前後に挟んで配置された駆動モータ23,24から、減速機25,26を介して車軸に回転が伝達されるよう構成されている。すなわち、減速機25,26の出力軸と車輪21,22の車軸との間で、各ギヤに間接伝達部材27が掛け渡され、駆動モータ23,24の回転出力が車輪21,22へと伝達されるようになっている。特に、無人搬送台車1は、車輪21と駆動モータ23および、車輪22と駆動モータ24によるそれぞれの独立した駆動制御によって走行が行われる。
【0015】
装置本体20は、鉛直な姿勢の装置回転軸28が上方に突き出し、その周りには環形状の固定リング29が設けられ、走装置本体20は、この固定リング29を介して台車フレーム11に取付けられている。装置本体20は、装置回転軸28が固定リング29と軸受けを介して一体に組付けられ、その装置回転軸28を中心に図3の矢印A方向に回転するよう構成されている。従って、走行装置12は、駆動モータ23,24が単に走行用として機能するだけではなく、操舵用としても機能するようになっている。すなわち、駆動モータ23,24の駆動制御によって、例えば車輪21,22が同じ方向に回転すれば直進走行が行われ、それぞれが逆方向に回転すれば操舵が行われる。
【0016】
走行装置12は、こうして車輪21,22の角度を変えることができ、駆動モータ23,24による車輪21,22の回転制御によって走行方向の切り換えが可能である。そのため、無人搬送台車1に搭載した鉄道車体3の横行や一定角度の斜行による搬送が可能になっている。すなわち、4つの走行装置12に対する制御によって車輪21,22の角度が揃えられ、搭載した鉄道車体3の進行方向を、図1のX軸で示すように車体前後方向に直進走行させるだけではなく、X軸に直交する横方向の横行、一定の角度をつけた斜め方向の斜行による走行が可能になっている。
【0017】
更に、走行装置12は、一対の車輪21,22について正面から見た車軸の角度が走行面に従って、揺動(追従)可能に構成されている。走行装置12は、装置回転軸28が支持ブロック31と一体になり、その支持ブロック31に対して、車輪21,22および駆動モータ23,24などを保持する、板材で構成された本体フレーム32が装置前後軸33によって軸支されている。装置前後軸33は、鉛直な装置回転軸28に対して直交し、一対の車輪21,22の進行方向と同軸で、且つ地面に水平な回転軸である。従って、無人搬送台車1の4台の走行装置12は、車輪21,22が、図3および図6に示す矢印A方向の回転によって傾き、車輪21,22の車軸が、図3および図9に示す矢印B方向の回転によって傾くようになっている。
【0018】
無人搬送台車1は、図7に示すように台車フレーム11に対して走行揺動梁35が設けられ、4台ある走行装置12のうち前側の2台または後側の2台がその走行揺動梁35に組み付けられている。本実施形態では後側の走行装置12が走行揺動梁35に組み付けられている。その走行揺動梁35は、台車フレーム11に対して幅方向の中心位置を前後方向に通した梁用前後軸37によって軸支されている。従って、走行揺動梁35は、左右端前記図7のC方向に上下に変位することになるが、そうした左右の組み付け位置39R,39Lに走行装置12がそれぞれ組み付けられている。この様な構成の走行装置12と、走行揺動梁35を有することにより、無人搬送台車1は、不陸のある鉄道車両検修工場内を安定して走行することができるようになっている。
【0019】
次に、無人搬送台車1は、台車フレーム11上に長尺搬送対象物である鉄道車体3を搭載するための載置台40が設けられている。その載置台40は、それぞれ異なる回転軸46、52、55と略長方体形状を持つ3層構造物であって、無人搬送台車1を前後方向に見た中間位置に配置されている。ここで、図10乃至図12は載置台40を示した図であり、特に、図10は載置台40を下側から見た斜視図であり、図11は載置台40を図10のM-M矢視に沿って、Z方向に分割した(切断した)断面斜視図であり、図12は載置台40を図10の矢印L方向から見た図である。なお、この載置台40に関しては、その配置が無人搬送台車1の前後方向になる短手方向をX軸、同じく幅方向である長手方向をY軸、そして高さ方向をZ軸として説明する。
【0020】
載置台40は、鉄道車体3が搭載されるヨーイングテーブル41の下にローリングテーブル42およびピッチングテーブル43が上下に重なるようにして一体に構成されている。先ず一番下のピッチングテーブル43は、そのY軸方向両端部が昇降用支持ロッド45に軸支されている。また、前記軸支軸となる横支持ピン46は、後述する前後支持ピン52と同一水平面に位置する様に配設されている。その為、ピッチングテーブル43はその側面形状が、略台形状に形成され、その上端部に横支持ピン46、及び支持ピン52を配設していることを特徴としている。
【0021】
また、後述するピッチングテーブル43のピッチング動作の際、ローリングテーブル42が前記動作の邪魔にならない様、ローリングテーブル42には、昇降用支持ロッド45とピッチングテーブル43の支持部にあたる面を中心として、肉抜き穴421が形成されている。円柱形状の昇降用支持ロッド45は、Z軸方向に移動できるように、台車フレーム11側に形成された不図示のガイド部材に挿入されている。昇降用支持ロッド45の側面には、軸方向(Z軸方向)に沿って複数の受け溝451が所定の間隔で形成され、台車フレーム11側には、その受け溝451にストッパを嵌入させる位置決め機構が構成されている。
【0022】
不図示の位置決め機構は、昇降用支持ロッド45の上下動に伴い対応する高さに位置した受け溝451に向け、既知の方法によってストッパを出し入れさせるよう構成されたものである。従って、ストッパが受け溝451に嵌入した昇降用支持ロッド45は、台車フレーム11に対して位置決め固定された状態となり、載置台40がその昇降用支持ロッド45に従って高さが調節される。2本の昇降用支持ロッド45は、上端部にピン孔が形成され、横軸である横支持ピン46によってピッチングテーブル43が連結されている。従って、ピッチングテーブル43は、一対の昇降用支持ロッド45に軸支され、特に横支持ピン46がY軸方向に沿って同軸上に位置するため、ピッチングテーブル43の前後の両端が上下に揺動するピッチング動作(図5のD方向)が可能になっている。
【0023】
載置台40は、ピッチングテーブル43にローリングテーブル42が一体的に構成され、そのY軸方向両端部に配置された一点鎖線で示す一対の昇降用油圧ジャッキ51によって支持されている。従って、昇降用油圧ジャッキ51が伸縮することによって、ピッチングテーブル43も上下方向に昇降し、前述したように昇降用支持ロッド45が位置決めされることにより載置台40の高さ調節が行われる。昇降用油圧ジャッキ51は、そのピストンロッドの先端がローリングテーブル42の下面に当てられているだけである。そのため、載置台40は、昇降用油圧ジャッキ51が収縮することによって解放される。

載置台40は、ピッチングテーブル43にローリングテーブル42が一体的に構成されている。これにより、そのY軸方向両端部に配置された一点鎖線で示す一対の昇降用油圧ジャッキ51が、ローリングテーブル42の左右両端部の裏面と当接し、昇降させることによって、他の載置台に40に関わる構成物も同時に昇降する構造となっている。従って、昇降用油圧ジャッキ51が伸縮することによって、ピッチングテーブル43も上下方向に昇降し、前述したように昇降用支持ロッド45が位置決めされることにより載置台40の高さ調節が行われる。昇降用油圧ジャッキ51は、類似する従来の仮台車とは異なり、前記油圧ジャッキ51の図示しないピストンロッドの先端とローリングテーブル42が結合したり、軸支されている必要はない。寧ろ、油圧ジャッキ51と載置台40が結合されず、当接することによって昇降されることにより、電力や油圧の自由な制御が可能になり、無人搬送車1そのものの稼働時間増大に寄与する。なお、本実施例において、前記油圧ジャッキ51の図示しないピストンロッドの形状や、ローリングテーブル42側の当接部の形状は特に特定されない。
【0024】
ローリングテーブル42は、Y軸方向の中央位置において前後軸である前後支持ピン52によってピッチングテーブル43に軸支されている。ローリングテーブル42は、昇降用油圧ジャッキ51に拘束されない状態では、ローリングテーブル42の左右の両端が上下に揺動(ローリング動作、図3のF方向)するよう構成されている。すなわち、前記油圧ジャッキ51の差動や伸縮変化により、意図的に揺動させることも可能である。
【0025】
次に、ヨーイングテーブル41と、ローリングテーブル42は、前記ヨーイングテーブル41中心部の位置決め穴(開口部)551の中心に沿って、Z軸と平行な縦軸である縦回転軸55が、前記ヨーイングテーブル41の垂直下方に沿って、円筒状に構成されている。前記円筒部には軸受部47が配設され、ヨーイングテーブル41を縦回転軸55を中心として揺動可能に軸支している(ヨーイング動作、図2又は図4のE方向)。
【0026】
なお、載置台40に鉄道車体3が搭載される場合、前記鉄道車体3の既知の走行台車取付部(ボルスタ、空気ばねも含む)に、載置台40のヨーイングテーブル41が位置することが考えられる。その際、鉄道車体3側の位置決めピン(中心ピンともいう)まで一々取り外していては、工数の問題や作業員の安全管理に問題が生じる。そこで、前述の位置決め穴(開口部)551の中心に沿った縦回転軸55の円筒部が逃げ場となる。これによって、鉄道車体3に、通常の走行台車を配設させる既知の作業と大差なく、無人搬送台車1の載置台40に鉄道車体3を搭載することができる。
【0027】
ヨーイングテーブル41は、ローリングテーブル42に対して縦回転軸55の中心軸P(図2参照)を直交するローリングテーブル42(載置台40)の幅方向に向かう水平線を中心としたヨーイング動作(図4の矢印E方向)が可能になっている。ヨーイング動作は、ヨーイングテーブル41の左右両端を、図2若しくは4の矢印E方向の様に、前後に揺動させるものであるが、縦回転軸55の円筒部は垂直下方に形成されている為、必然的にピッチングテーブル43と接触することとなる。その為、前記ピッチングテーブル43は、ヨーイングテーブル41と、ローリングテーブル42とは異なり、前記略台形状(段落0020参照)の板材により、枠状に構成された構造をとっている。この構造により、ピッチングテーブル43と前記縦回転軸55が接触することなく揺動することが可能となっている。
【0028】
以上の構造により、載置台40を簡単な構造で、且つコンパクトに構成し、搭載時や運用に余裕を持たせた構成とすることが可能である。
【0029】
さて、これまでは載置台40の揺動可能な構成により、平坦ではない不陸な走行面を安定して走行できる点を説明してきた。しかし、平坦な走行面に入った場合には、前記構成によって鉄道車体3のバランスを崩してしまうおそれがある。その為、本発明の第二の実施例では、今までの構成に加え、規制構造を加えることでより安定した鉄道車体3の搬送が可能となる。
【0030】
先ず、第一の規制機構について説明する。ローリングテーブル42は、Y軸方向の中央位置において前後軸である前後支持ピン52によってピッチングテーブル43に軸支されているが、上記の構造のままでは、油圧ジャッキ51の図示しないピストンロッドが収縮してしまうと、無人搬送台車1のわずかな位置関係や重心バランスの関係から急激な揺動動作が起こり得る。一般的な鉄道車体3の重さは40tともいわれており、重心の高さと相まって、載置台40への負荷も強いものとなる。
【0031】
そのため、ローリングテーブル42の裏面の不図示の位置に、加速度等を検知できるセンサを配設し、揺動方向と揺動量を検出すると共に、油圧ジャッキ51の前記ピストンロッドを、前記検出結果を元に上昇、若しくは昇降量を調節させる第一の規制機構を搭載している。この規制機構は2つ配設される油圧ジャッキ51の内、どちらか一方のみ動作させることに重きを置いている。つまり、前記センサで検出した、ある方向の揺動方向に沿って、前記ピストンロッドを上昇させた後、ローリングテーブル42が略水平になるまで昇降を続け、逆に絶対水平になったり、前記揺動方向の逆側に揺動した場合は、前記ピストンロッドを収縮させるといった制御を行う。この制御における前記センサの検出基準は、走行面(路)に応じて変化させてもよい。例えば、建屋内での制御は限りなく絶対水平に近い閾値を採用し、建屋間の異動は、絶対水平から余裕のある(離れた)閾値を採用してもよい。
【0032】
次に、ヨーイングテーブル41と、ローリングテーブル42の矢視E方向の揺動を規制する第二の規制機構について説明する。そのローリングテーブル42両端部には、第二の規制機構56が設けられている。第二の規制機構56は、ローリングテーブル42のY軸方向の両側面に、縦回転軸55の中心を通るX軸に平行な中心線を基に対称軸として、線対称となるよう構成されている。
【0033】
第二の規制機構56は、ローリングテーブル42の側面に、略直方体形状のガイドブロック61が、ローリングテーブル42の側面から、幅方向外側に突出する様に固定され、そのガイドブロック61をX軸方向に貫いたガイドロッド62が、そのガイドブロック61に保持されたオイルレスブッシュによって摺動可能に支持されている。ガイドブロック61には、ガイドロッド62と平行に配設される2本の支持ロッド63の一端が固定され、その支持ロッド63の他端にはガイド端部板65が、ガイドロッド62の軸中心に対し、垂直になる様に配設されている。2本の支持ロッド63の他端には雄ネジ部が形成され、ガイド端部板65に形成された2箇所の孔を貫通している。そして、各々の雄ネジ部に一対のナットを螺合させてガイド端部板65を挟み込むことにより、支持ロッド63の他端部にガイド端部板65が位置決め固定されている。
【0034】
更に、ガイドブロック61とガイド端部板65との間には、ガイドロッド62を包むようにして形状記憶型のコイルバネ66が組み込まれている。ガイドロッド62にはフランジ621が形成され、ガイド端部板65に支持されるようにして2つのコイルバネ66が直列に組み込まれている。ヨーイングテーブル41には、長手側の両端で、且つヨーイングテーブル41の長手方向側面に対して垂直下方(Z軸方向)に延在する様に配設された、作用板67が固定され、コイルバネ66によって付勢されたガイドロッド62は、前記ガイドロッド62の半円球状の先端が、作用板67に当接されている。前記当接により、作用版67に働いた付勢力は、最終的にヨーイングテーブル41に働き、矢印E方向の余計なヨーイング動作を抑えるように作用する。こうした第二の規制機構56は、ローリングテーブル42の左右両側に設けられ、ヨーイングテーブル41が左右均等な弾性力で付勢されている。そのため、載置台40は、鉄道車体3を搭載するヨーイングテーブル41の長手方向(横支持ピン46と平行な方向、前後支持ピン52と直交する方向)が、台車フレーム11の幅方向と平行になるように姿勢が安定する。
【0035】
以上の構成により、電気的な構造を排することによって、誤検知やメンテナンスの容易さを確保しつつ、矢印E方向の余計なヨーイング動作を抑え、例えば、鉄道車体3を無人搬送台車1に搭載する場合において、余計な位置合わせの工数を削減することが可能である。
【0036】
無人搬送台車1は、載置台40がピッチング動作、ヨーイング動作、そしてローリング動作を行うほか、不陸のある前記工場内において走行装置12が、所定角度の回転動作や揺動動作を行い、そして走行揺動梁35の動きによって上下方向(矢視C方向)に変位するよう構成されている。すなわち、無人搬送台車1は、こうしたいわゆる不陸吸収機構が備えられ、それが鉄道車体3の搭載箇所において機能するほか、鉄道車両検修工場の平滑ではない走行面との接地箇所において機能するようになっている。
【0037】
続いて、鉄道車両検修工場における鉄道車体3の搬送は、図1に示すように鉄道車体3の前部と後部とが無人搬送台車1に搭載される。そして、2台の無人搬送台車1が制御指令に従い同期走行することにより、所定の搬送経路に従った移動が行われる。その際、無人搬送台車1は、鉄道車両検修工場に予め敷設されたガイドラインを読み取りながらの自動走行あるいは、ナビゲーションシステムによってガイドなしの自立走行によって無人搬送が実行される。
【0038】
鉄道車両検修工場では、例えば工場建屋内外の待機場所で鉄道車体3が無人搬送台車1に搭載され、そこから所定の位置へと運ばれる。このとき鉄道車体3は、出入口を通って一旦外に出され、横移動した後に工場建屋内の別の建屋(検査場等)へと移動するが、そうした搬送経路の走行面は、鉄道レールが敷設されているほか出入口付近には排水や、トラバーサの作動領域のための傾斜が付けられ、平滑面ではない。鉄道車体3を搭載した無人搬送台車1は、そうした不陸な走行面を移動することとなる。
【0039】
前後に配置された無人搬送台車1は、各々の走行装置12について駆動モータ23,24に対する駆動制御が行われ、その駆動モータ23,24により車輪21,22に所定の回転が与えられ、協調した鉄道車体3を搬送する為の走行制御が行われる。例えば、全ての走行装置12について車輪21,22に同じ方向の同じ回転数による回転が与えられることで、図1に示すX軸方向に鉄道車体3を直進させる搬送が行われる。勿論、各々走行装置12の車輪21,22の回転数を変化させて搬送することも可能である。
【0040】
一方、全ての走行装置12について車輪21,22が相互に逆回転すれば、走行装置12が装置回転軸25を中心に所定角度回転し、その角度によって斜行や横行といった操舵が行われる。ところで、走行装置12における走行方向の切り換えは、一対の車輪21,22の回転制御によって行われるのであって、自動車のようにタイヤの角度を変えるわけではない。そのため車輪21,22に滑り摩擦がかかるわけではなく、転がり摩擦がかかるだけなので滑らかな走行を可能にしている。
【0041】
工場建屋から外へと搬送された鉄道車体3は、それまでの移動方向(X軸方向)に対して直交する方向、すなわち車体幅方向に横移動する横行が行われる場合がある。そして、鉄道車体3が横行した後、再び長手方向の直進走行に切り換えられ、工場建屋内の別の建屋へと運ばれる。そうした搬送過程で鉄道車体3が不陸を通過するような場合には、前後の無人搬送台車1に高低差や傾きが生じ、更には各々の台車フレーム11に前後左右の傾きが生じる。
【0042】
この点、従来の無人搬送台車では、その上に搭載された鉄道車体3にも傾きが生じることになる。特に、搬送台車1の載置台40と、鉄道車体3側の搭載面(一例として台枠が挙げられる)に応力が作用して変形やひずみが生じるおそれがあった。しかし、本実施形態の無人搬送台車1は、高低差や傾きに応じて載置台40のヨーイングテーブル41、ローリングテーブル42およびピッチングテーブル43が、台車フレーム11との間で相対的に揺動し、鉄道車体3の姿勢を安定させることができる。つまり鉄道車体3と載置台40との関係は、前後方向の不陸に影響されることなく一定程度の載置状態を保つことができる。
【0043】
また、鉄道車体3の搬送がX軸方向の直進から斜行或いは横行に走行方向が切り換えられるような場合、X軸と平行な前後方向に鉄道車体3を見ると、前後の無人搬送台車1に横方向の位置ずれが生じることがあり、鉄道車体3に傾きが生じてしまうことがある。このようなとき従来の載置台であれば、鉄道車体3が捻れて傾き、鉄道車体3バランスを崩してしまうおそれがある。しかし、本実施形態の載置台40は、ヨーイングテーブル41が縦回転軸55によって所定角度だけ回転し、鉄道車体3の横方向の傾きに倣うことになる。つまり鉄道車体3と載置台40との関係は、左右幅方向の傾きに影響されることなく一定程度の載置状態が保たれる。
【0044】
更に、鉄道車体3を斜行や横行させるような場合、無人搬送台車1が鉄道レールを横切るなどして、車輪21,22が不陸な面を転動することになる。例えば、無人搬送台車1が鉄道レールを斜めに横切るような場合、左右に位置する走行装置12が凹凸箇所をずれて通過することになる。このとき台車フレーム11が傾くことでいずれかの車輪21,22が浮いてしまうと、通過時の着地によって衝撃が発生し、搭載されている鉄道車体3に影響が生じるおそれがある。
【0045】
しかし、無人搬送台車1は、走行揺動梁35に左右の走行装置12が組み付けられているため、台車フレーム11が傾いても4か所の走行装置12のいずれかが浮いてしまう状態を回避できる。従って、無人搬送台車1は、鉄道レールなどの不陸な面を通過するような場合でも、全ての走行装置12について車輪12,22の接地した状態が維持され、安定した走行を確保することができる。また、走行装置12は、車輪21,22の走行方向に従って揺動可能であるため、凹凸部や段差を乗り越えるような場合に台車フレーム11を突き上げることなく安定した走行を行うことができる。
【0046】
よって、本実施形態の無人搬送台車1によれば、鉄道車体3のような長尺搬送対象物を搬送する場合に、平滑でない不陸な走行面でも搭載状態を安定させて搬送することができる。従って、例示した鉄道車両検修工場のように、無人搬送台車を使用することを想定していなかった場所であっても、無人搬送台車1を使用することによって既存の設備をそのままにした長尺搬送対象物の搬送を行うことができる。このことは鉄道車両検修工場に限らず、製造工場あるいは建設現場などであっても同様である。
【0047】
また、本実施形態の無人搬送台車1は、一対の車輪21,22が駆動モータ23,24によって前後に挟まれ、装置本体20に一体になって構成された小型の走行装置12によって構成されているため、台車全体における小型化も可能である。そして、無人搬送台車1は、前述したように安定した搬送が可能な構成である点も小型化に寄与している。無人搬送台車1の小型化は、例えば鉄道車両検修工場のように鉄道車体3の車幅を基準にした設計がなされ、その寸法を大きく超えることができない場合でも、台車幅を鉄道車体3と同程度にすることができ、既存の工場においてそのまま使用することが可能になる。
【0048】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、長尺搬送対象物について鉄道車両検修工場における鉄道車体3を例に挙げて説明したが、本発明の長尺用無人搬送台車は、それ以外の場所における異なる搬送対象物を取り扱うことも可能であり、そうした場合、例えば載置台の形状などを搬送対象物に応じた変更によって対応する。
【0049】
本実施形態では、第一の規制機構の制御において2つ搭載される油圧ジャッキ51のどちらか一方を用いると明言しているが、これに囚われる必要はなく、油圧ジャッキ51の両方を動作させる構成としてもよい。また、ローリングテーブル42に配設される不図示のセンサも、前記ローリングテーブル42の揺動量が分かるものであればどのようなセンサでもよく、例えば、角加速度を用いるジャイロセンサや、はたまたローリングテーブル42と台車フレーム11をワイヤで繋ぐワイヤ式変位センサを用いてもよい。
【0050】
本実施形態では、第二の規制機構56が、載置台40のローリングテーブル42の両端に配設する例を記載したが、必ずしもこれに囚われる必要はない。ローリングテーブル42とヨーイングテーブル41の間に十分な隙間が確保可能であれば、前記ローリングテーブル42の上面でも構わないし、はたまた縦回転軸55の付近でも構わない。第二の規制機構56を配設する向きも、ガイドロッド62が作用版67を付勢可能であれば、どの向きであっても構わない。
【0051】
本実施形態では、第二の規制機構56のコイルバネ66に形状記憶型の合金を適用しているが、一般的な鋼や別の種類の合金を用いても構わない。ガイドブロック61のオイレスブッシュも、既知のブッシュを含めた摺動構造であればどの様な構造でも構わない。
また、コイルバネ66等の代わりとして油圧、若しくは電動によりガイドロッド62、及び作用板67を付勢しても構わない。本実施形態では、第二の規制機構56ガイドロッド62の一端が半球面であると記載しているが、これに囚われる必要はなく、作用版67を付勢、摺動可能であれば略平面の形状でも構わないし、別途球体を前記ロッド62の先端に組み込んでも構わない。
【0052】
また、本実施例での走行位置の調整(走行調整)は、走行装置12の加減速を主に例示したが、これに限られる必要はなく、走行装置12の装置回転軸28に基づく矢印A方向の回転を行い、速やかに位置ずれを解消する制御を追加してもよい。また、本実施例では、平行に配置された前記一対の車輪と、前記一対の車輪を前後から挟むように配置された各々の駆動モータとが、装置本体に対して一体に構成された走行装置12を利用したが、これに限られる必要はなく、タイヤの個数や回転軸は変更が可能である。はたまた、回転軸を多数取り付けたオムニ型タイヤ(オムニホイール)であってもよい。
【0053】
また、本実施例では、ローリングテーブル42に肉抜き穴421が構成される構成を例示したが、これに限られる必要はない。ピッチングテーブル41とヨーイングテーブル43の揺動量に影響がなければ、肉抜き穴はなくても良いし、揺動量に合わせて、ローリングテーブル42の該当部を変形させても良い。
【符号の説明】
【0054】
1…長尺用無人搬送台車 3…鉄道車体 11…台車フレーム 12…走行装置 20…装置本体 21,22…車輪 23,24…駆動モータ 25,26…減速機 28…装置回転軸 35…走行揺動梁 37…梁用前後軸 40…載置台 41…ヨーイングテーブル 42…ローリングテーブル 43…ピッチングテーブル 45…昇降用支持ロッド 46…横支持ピン 51…昇降用油圧ジャック 52…前後支持ピン 55…回転軸 56…第二の規制機構 61…ガイドブロック 62…ガイドロッド

図1
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