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特開2024-128433車両管理装置、車両管理システム、車両管理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128433
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】車両管理装置、車両管理システム、車両管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240913BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037406
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】古殿 龍弥
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC42
5L050CC42
(57)【要約】
【課題】時刻情報および速度情報を用いて、車両の運転者の稼働時間算出の正確性を向上することを可能にする。
【解決手段】運転者の就業時間の算出のために、稼働時間を算出車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、車両の速度情報を取得し、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
車両の速度情報を取得する速度情報取得手段と、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する判定手段と、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する算出手段と、
を有する車両管理装置。
【請求項2】
前記判定手段は、始動時刻以降の時刻であって、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を前記稼働開始時刻と判定し、停止時刻以前の時刻であって、最後に前記速度が前記所定速度より小さくなった時刻を前記稼働終了時刻と判定する
請求項1に記載の車両管理装置。
【請求項3】
前記車両の運転者による活動の実施計画に関する活動計画情報を取得する活動計画情報取得手段を有し、
前記判定手段は、前記時刻情報、前記速度情報、および前記活動計画情報を用いて、活動開始時刻および活動終了時刻を判定し、
前記活動開始時刻および前記活動終了時刻から稼働時間を算出する
請求項1に記載の車両管理装置。
【請求項4】
前記活動計画情報は、活動開始予定時刻および活動終了予定時刻を含み、
前記判定手段は、活動開始予定時刻および活動終了予定時刻から、前記活動開始時刻および前記活動終了時刻を判定する
請求項3に記載の車両管理装置。
【請求項5】
前記活動計画情報は、作業時間をさらに含み、
前記判定手段は、活動開始予定時刻および前記作業時間から、前記活動開始時刻を判定する
請求項4に記載の車両管理装置。
【請求項6】
前記活動計画情報は、作業時間をさらに含み、
前記判定手段は、活動終了予定時刻および前記作業時間から、前記活動終了時刻を判定する
請求項4に記載の車両管理装置。
【請求項7】
前記算出手段は、前記稼働終了時刻から前記稼働開始時刻を引いた値が負になる場合に、前記値に24時間を加算することで、前記稼働時間を算出する
請求項1に記載の車両管理装置。
【請求項8】
前記時刻情報を収集する時刻情報収集手段と、
前記速度情報を収集する速度情報収集手段と、
を有する複数の車載装置と
請求項1から7のいずれかに記載の車両管理装置と
を含み、
前記時刻情報取得手段は、前記時刻情報収集手段が収集した前記時刻情報を取得し、
前記速度情報取得手段は、前記速度情報収集手段が収集した前記速度情報を取得する
車両管理システム。
【請求項9】
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、
車両の速度情報を取得し、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する、
車両管理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、
車両の速度情報を取得し、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両管理装置、車両管理システム、車両管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
バス運転者の就業時間は、バスを稼働させている時間から算出される場合がある。そのため、バス事業者は、バスの稼働開始時刻および稼働終了時刻を正確に記録する必要がある。また、バスの事業者は複数のバスを所有しているため、複数のバスの稼働時間を算出する必要がある。
【0003】
そこで、特許文献1には、車両が所定距離走行したことを検出し、自動的に出庫処理を行う、デジタル式車両運行記録装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6-331393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のデジタル式車両運行記録装置は、車両が所定距離走行しなければ、出庫処理が行われない。
【0006】
本開示の目的は、稼働時間算出の正確性を向上することが可能となる、車両管理装置、車両管理システム、車両管理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、車両管理装置は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、車両の速度情報を取得する速度情報取得手段と、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する判定手段と、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する算出手段と、を有する。
【0008】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、車両管理システムは、時刻情報を収集する時刻情報収集手段と、速度情報を収集する速度情報収集手段とを有する車載装置と、車両管理装置とを含み、時刻情報取得手段は、時刻情報収集手段が収集した時刻情報を取得し、速度情報取得手段は、速度情報収集手段が収集した速度情報を取得する。
【0009】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、車両管理方法は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、車両の速度情報を取得し、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する。
【0010】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、プログラムは、コンピュータに、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、車両の速度情報を取得し、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、稼働時間算出の正確性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1の実施形態にかかる車両管理装置1の構成例を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態にかかる車両管理装置1の動作を示すフローチャートである。
図3】第2の実施形態にかかる車両管理システム3の使用状況の一例を示す図である。
図4】第2の実施形態にかかる車両管理システム3の構成例を示すブロック図である。
図5】第2の実施形態にかかる速度情報を示した図の一例である。
図6】第2の実施形態にかかる車両管理システム3の動作を示すシーケンス図である。
図7】第2の実施形態の変形例にかかる車両管理装置の動作を示すフローチャートである。
図8】第3の実施形態にかかる車両管理装置4の構成例を示すブロック図である。
図9】第3の実施形態にかかる車両管理装置4の動作を示すフローチャートである。
図10】第3の実施形態にかかる速度情報を示した図の一例である。
図11】第3の実施形態にかかる速度情報を示した図の一例である。
図12】車両管理システム3のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について説明する。
【0014】
図1は、第1の実施形態における車両管理装置1の構成を示すブロック図である。車両管理装置1は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する時刻情報取得部11と、車両の速度情報を取得する速度情報取得部12と、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する判定部13と、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する算出部14と、を有する。
【0015】
図2は、第1の実施形態にかかる車両管理装置の動作を示すフローチャートである。ステップS101において、時刻情報取得部11は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する。また、ステップS102において、速度情報取得部12は、車両の速度情報を取得する。そして、ステップS103において、判定部13は、時刻情報および速度情報を用いて、稼働終了時刻および稼働開始時刻を判定する。ステップS104において、この稼働終了時刻および稼働開始時刻から、算出部14は稼働時間を算出する。
【0016】
以上のように、第1の実施形態では、車両管理装置1は、取得した時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、稼働時間を算出する。車両管理装置1は、稼働時間算出の正確性を向上することが可能となる。
【0017】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。
【0018】
図3は、第2の実施形態における車両管理システム3の使用状況の一例を示す図である。車両管理装置1は、車両を管理する事業者が所有する装置である。車載装置2は事業者が管理する車両に搭載された装置である。図3では、事業者が管理する車両として、バスB1、B2、B3、およびB4を示している。管理する車両の一例としてバスを示しているが、管理する車両として、例えばトラクターやトラックのような作業用車両も考えられる。また、車載装置を搭載する車両の数は4台に限られず、1台でも複数台でもよい。車両管理装置1は、車載装置2で収集した情報を取得する。1台の車両管理装置1は、複数の車載装置2から情報を取得することが可能である。
【0019】
図4は、第2の実施形態にかかる車両管理システム3の構成例を示すブロック図である。本実施形態の車両管理システム3は、車両管理装置1、車載装置2およびエンジンキー101および車速センサ102から構成される。車両管理装置1は、時刻情報取得部11、速度情報取得部12、判定部13、および算出部14から構成される。そして、車載装置2は、時刻情報収集部21および速度情報収集部22から構成される。図4では、1つの車両管理装置1と1つの車載装置2とを示しているが、複数の車両を管理する場合には、1つの車両管理装置1に対して、複数の車載装置2を接続することが可能である。
【0020】
まず、エンジンキー101を用いて、エンジンのオンとオフを切り替える。エンジンキー101の操作により、エンジンがオンになると、エンジンがオンになった情報が時刻情報収集部21へ送信される。また、エンジンキー101の操作により、エンジンがオフになると、エンジンがオフになった情報が時刻情報収集部21へ送信される。エンジンがオンになった情報、及びエンジンがオフになった情報は、時刻情報収集部21における、始動時刻および停止時刻の検出に用いられる。ここで、エンジンキー101および時刻情報収集部21は、有線接続されていても、無線接続されていてもよい。
【0021】
車速センサ102は、車両の速度情報を検出する。検出した速度情報は、速度情報収集部22によって収集される。車速センサは管理する車両に搭載されている。そして、車速センサは、公知の技術を用いて車両の速度を検出する。
【0022】
時刻情報収集部21は、時刻情報を収集する時刻情報収集手段の一態様である。時刻情報収集部21は、エンジンキー101から、エンジンがオンになった情報及びエンジンがオフになった情報を受信する。そして、エンジンキー101の操作によってエンジンがオンになった時刻を、時刻情報収集部21は始動時刻として検出する。また、エンジンキー101の操作によってエンジンがオフになった時刻を、時刻情報収集部21は停止時刻として検出する。ここで、時刻情報収集部21は時計機能を有している。始動時刻および停止時刻は、例えば、16時52分のように24時制で表してもよいし、午後4時52分のように12時制で表してもよい。検出した始動時刻および停止時刻は、時刻情報収集部21によって内部メモリに時刻情報として格納されることによって収集される。時刻情報収集部21は、検出した時刻情報を、外部メモリ、例えば外部コンピュータのメモリに格納させてもよい。
【0023】
始動時刻および停止時刻の検出に、エンジンの状態を用いているが、ほかの情報を用いて検出を行ってもよい。一例として、運転席のシートベルトの使用状況、車内空調の使用状況、運転席に設置された荷重センサ、及び車載カメラで撮影された画像があげられる。一例として、運転席のシートベルトの使用状況を用いて始動時刻および停止時刻の検出を行う方法を説明する。運転席のシートベルトが着用されると、着用された情報が時刻情報収集部21へ送信され、時刻情報収集部21において始動時刻が検出される。また、運転席のシートベルトの着用が解除されると、解除された情報が時刻情報収集部21へ送信され、時刻情報収集部21において停止時刻が検出される。
【0024】
速度情報収集部22は、速度情報を収集する速度情報収集手段の一態様である。車速センサ102が検出した速度情報を収集する。具体的には、速度情報収集部22は、車速センサ102から入力された速度情報を、内部メモリまたは外部メモリに記憶する。
【0025】
次に、車両管理装置1の各構成について説明をする。時刻情報取得部11は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する時刻情報取得手段の一態様である。具体的には、時刻情報収集部21が収集した時刻情報を取得する。そして、時刻情報には、車両の始動時刻及び車両の停止時刻が含まれる。ここで、時刻情報の取得方法について説明する。車両管理装置1および車載装置2が接続されたネットワークを介して、時刻情報取得部11は、時刻情報を取得することが可能である。ほかにも、時刻情報収集部21は、収集した時刻情報を、いったん外部メモリに格納させた場合、時刻情報取得部11が外部メモリにアクセスして時刻情報を取得してもよい。
【0026】
速度情報取得部12は、車両の速度情報を取得する速度情報取得手段の一態様である。具体的には、速度情報収集部22で収集した、車両の速度情報を取得する。ここで、速度情報の取得方法は、上述の時刻情報の場合と同様に、速度情報取得部12から通信を用いて取得する方法および外部メモリを介して取得する方法が考えられる。さらに、速度情報の取得方法と時刻情報の取得方法は異なってもよい。
【0027】
判定部13は、時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する判定手段の一態様である。具体的には、車両の始動時刻および停止時刻と、車両の速度情報とから、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する。ここで、稼働開始時刻とは、例えば、車両が動き始めた時刻や、車両が出庫した時刻が考えられる。また、稼働終了時刻とは、例えば、車両が動きを停止した時刻や、車両が入庫した時刻が考えられる。稼働開始時刻および稼働終了時刻も、始動時刻および停止時刻と同様に、例えば、16時52分のように24時制で表してもよいし、午後4時52分のように12時制で表してもよい。
【0028】
ここで、図5を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻の判定方法について説明する。図5は、車載装置2を搭載した車両の速度情報を示した図の一例である。図5では、横軸に時刻を示し、縦軸に速度を示している。また、始動時刻および停止時刻については、黒塗り矢印で示している。さらに、あらかじめ決定された所定速度を、横軸に平行な点線で示している。判定部13は、始動時刻以降の時刻であって、速度が所定速度より大きくなった最初の時刻を、稼働開始時刻と判定する。また、判定部13は、停止時刻以前の時刻であって、速度が所定速度より小さくなった最後の時刻を、稼働終了時刻と判定する。ここで、所定速度は、車両の使用状況や目的に応じて変更することが可能である。例えば、稼働開始時刻を車両が動き始めた時刻とし、稼働終了時刻を車両が停止した時刻としたい場合には、所定速度は0が考えられる。ほかにも、稼働開始時刻を出庫時刻とし、稼働終了時刻を入庫時刻とする場合の所定速度は、車庫内の制限速度と、車庫につながる公道の制限速度とに基づいて設定することが考えられる。所定速度は、これらの設定方法に限られない。例えば、使用状況や目的に応じて,任意の速度を設定する。
【0029】
算出部14は、稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する算出手段の一態様である。具体的には、例えば、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた時間を、稼働時間として算出する。稼働開始時刻から稼働終了時刻までの時間を求めることができれば、算出方法はこれに限られない。稼働時間は24時制で算出される。算出された稼働時間は、運転者情報と紐づけられていてもよい。また、時刻情報、稼働開始時刻、稼働終了時刻および稼働時間を、システム外部の表示装置(不図示)に出力してもよい。ほかにも、時刻情報、稼働開始時刻、稼働終了時刻および稼働時間を、データベース(不図示)に保存してもよい。このデータベースは車両管理装置1が備えていてもよいし、車両管理装置1の外部にあってもよい。
【0030】
図6は、第2の実施形態にかかる車両管理システム3の動作を示すシーケンス図である。車両管理システム3に含まれる、エンジンキー101、車速センサ102、車載装置2および車両管理装置1、それぞれの動作について説明する。
【0031】
まず、エンジンキー101においてエンジンがオンになったことを検出する(ステップS201)。時刻情報収集部21は、エンジンがオンになった時刻を、始動時刻として収集する(ステップS202)。そして、速度情報収集部22は、車速センサ102で検出した速度情報を、速度情報として収集する(ステップS203)。このとき、速度情報収集部22は、始動時刻および停止時刻にかかわらず常に速度情報を収集してもよいし、始動時刻および停止時刻の間の時間範囲のみ速度情報を収集してもよい。そして、エンジンキー101は、エンジンがオフになったことを検出する(ステップS204)。すると、時刻情報収集部21は、エンジンがオフになった時刻を、停止時刻として収集する(ステップS205)。ここで、時刻情報収集部21が時刻情報を収集するタイミングは、上記に限られない。例えば、エンジンキー101においてエンジンオフを検出したのちに、時刻情報収集部21は始動時刻および停止時刻を一度に収集してもよい。
【0032】
次に、時刻情報取得部11は時刻情報を取得する(ステップS206)。時刻情報には、時刻情報収集部21が収集した始動時刻および停止時刻が含まれる。この始動時刻および停止時刻の取得についても、タイミングはこれに限られない。例えば、時刻情報収集部21が、始動時刻および停止時刻をそれぞれ収集したタイミングで、時刻情報取得部11が始動時刻および停止時刻をそれぞれ取得してもよい。
【0033】
次に、速度情報取得部12は車両の速度情報を取得する(ステップS207)。ステップ206およびステップ207の順番は逆でもよいし、同時に行われてもよい。
【0034】
そして、判定部13は、稼働開始時刻を判定する(ステップS208)。さらに、判定部13は稼働終了時刻の判定をする(ステップS209)。これらの処理の順番は逆でもよいし、同時でもよい。ステップS208において、判定部13は、始動時刻以降の時刻であって、速度が所定速度より大きくなった最初の時刻を稼働開始時刻と判定する。また、ステップS209において、判定部13は、停止時刻以前の時刻であって、速度が所定速度より小さくなった最後の時刻を稼働終了時刻と判定する。
【0035】
最後に、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いて、稼働時間を算出する。(ステップS210)。以上で車両管理システム3の動作を終了する。
【0036】
上述した本実施形態における車両管理システム3は、時刻情報を収集する時刻情報収集部21と、速度情報を収集する速度情報収集部22とを有する車載装置2と、車両管理装置1とを含む。そして車両管理装置1は、時刻情報取得部11と、速度情報取得部12と、判定部13と、算出部14とを有し、判定部13は時刻情報および速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、算出部14は稼働開始時刻および稼働終了時刻から稼働時間を算出する。本実施形態によれば、速度情報を用いて稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、稼働時間を算出することから、稼働時間算出の正確性を向上することが可能となる。
【0037】
また、本実施形態における車両管理装置1は、判定部13は、始動時刻以降の時刻であって、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を稼働開始時刻と判定し、停止時刻以前の時刻であって、最後に速度が所定速度より小さくなった時刻を稼働終了時刻と判定する。稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定するための所定速度は、使用状況や目的に応じて変更が可能である。つまり、本実施形態によれば、使用状況や目的に適した速度の設定が可能であることから、稼働開始時刻および稼働終了時刻の判定の正確性向上が可能となる。
【0038】
本実施形態において、車載装置2から取得した時刻情報および速度情報を用いて、車両管理装置1は稼働時間を算出する。複数車両を管理する場合には、車両管理装置1において複数車両の情報を一括して管理することが可能となる。
【0039】
本開示の第2の実施形態の変形例について説明する。以下、本変形例の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0040】
[第2の実施形態の変形例]
本変形例では、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値が負になる場合に、その値に24時間を加算することで、稼働時間を算出してもよい。ここで、稼働時間は24時制で表される。稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値が負になる場合とは、例えば、稼働開始と稼働終了の日付が異なる場合である。
【0041】
図7を用いて、算出部14の動作を説明する。図7は、本変形例にかかる車両管理装置1の動作を示すフローチャートである。図7において、図6のステップS209までは、シーケンス図に示した動作と同じである。そして、図6のステップS210に代わって図7の動作を行うことで、稼働時間を算出する。図7に示すように、ステップS209のあと、ステップS211において、算出部14は稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値を算出し、その値の正負を確認する。稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値が正である場合には、ステップS212の処理を実施する(ステップS211でYES)。ステップS212では、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いて稼働時間を算出する。そして、動作を終了する。一方で、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値を算出し、その値が負である場合には、ステップS213に進む(ステップS211でNO)。ステップS213では、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値に24時間を加算することで稼働時間を算出する。そして、車両管理装置1は動作を終了する。
【0042】
ここで、一例として、稼働開始時間が21時57分であり、稼働終了時刻が1時15分であった場合の、稼働時間の算出方法を説明する。
【0043】
まず、ステップS211において、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時間を引いた値を算出する。この例では、―21時間18分となり、負の値である(ステップS211でNO)。このように、時間が負の値になってしまう場合に、正の値として稼働時間を算出するために、24時間を加算する。この例においても、ステップS213で、算出部14は、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値に24時間を加算することで、稼働時間は3時間18分と算出される。
【0044】
本変形例の構成においては、稼働終了時刻から稼働開始時刻を引いた値が負になる場合、例えば稼働開始と稼働終了の日付が異なる場合にも、正確に稼働時間を算出することが可能である。
【0045】
[第3の実施形態]
次に、本開示の第3の実施形態について説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0046】
図8は、第3の実施形態にかかる車両管理装置4の構成例を示すブロック図である。図8を参照すると、本実施形態における車両管理装置4は、第1の実施形態の車両管理装置1と比較して、さらに活動計画情報取得部41を有する。
【0047】
活動計画情報取得部41は、車両の運転者による活動の実施計画に関する活動計画情報を取得する活動計画情報取得手段の一態様である。車両の運転手による活動とは、運転手による車両の走行だけでなく、エンジンを停止させて行う活動も含む。例えば、エンジンが停止した状態で、運転手が休憩を行う場合を含む。さらに、例えば、駐車場などで、エンジンを停止させ、運転手が車両の整備、点検または清掃を行う場合も含む(作業時間)。上記の活動は、エンジンを停止させて行う活動の一例であり、これに限られない。上述のエンジンを停止させて行う活動の時間も、運転手の稼働時間に該当する場合がある。そのため、車両を管理する事業者は、作業時間を稼働時間として記録する必要がある。
【0048】
ここで、活動計画情報には、例えば、活動開始予定時刻、及び活動終了予定時刻が含まれる。活動開始予定時刻は、例えば、運転手の勤務開始が予定されている時刻が該当する。また、活動終了予定時刻は、例えば、運転手の勤務終了が予定されている時刻が該当する。具体的には、例えば、運転手は9時に勤務を開始し、17時に勤務を終了する場合、活動開始予定時刻が9時となり、活動終了予定時刻が17時となる。活動開始予定時刻、及び活動終了予定時刻には任意の時間が設定され、上記に限られない。
【0049】
そして、これらの活動計画情報は、あらかじめ定められている。そして、記憶部103に記憶されている。記憶部103は車両管理装置4に含まれていても、車両管理装置4の外部にあってもよい。活動計画情報取得部41は、記憶部103に記憶されている活動計画情報を取得する。
【0050】
ここで、本実施形態の車両管理装置4は、第2の実施形態の車両管理装置1と同様に、車載装置2を含む車両管理システムを構成することも可能である。
【0051】
次に、図9を参照し、第3の実施形態にかかる車両管理装置4の動作を説明する。図9は、第3の実施形態にかかる車両管理装置4の動作を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS301において、時刻情報取得部11は、車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する。また、ステップS302において、速度情報取得部12は、車両の速度情報を取得する。そして、ステップS303において、活動計画情報取得部41は、車両の運転者による活動の実施計画に関する活動計画情報を取得する。ここで、ステップS301,S302、S303の順序はこれに限られず、順序を入れ替えてもよい。また、3ステップすべてが同時に行われてもよい。ほかにも、3ステップのうちいずれか2つが同時に行われ、異なるタイミングで残り1つのステップが行われてもよい。
【0053】
そして、ステップS304において、判定部13は、時刻情報、速度情報、および活動計画情報を用いて、活動開始時刻および活動終了時刻を判定する。
【0054】
ここで、図10を参照して、活動開始時刻および活動終了時刻の判定の動作について詳しく説明する。
【0055】
図10は、車両の速度情報を示した図の一例である。図10では、複数の始動時刻および停止時刻を黒塗り矢印で示している。判定部13が判定に用いる所定速度は0とする。所定速度はこれに限られない。
【0056】
まず、活動計画情報取得部41は活動開始予定時刻および活動終了予定時刻を取得する。活動開始時刻および活動終了時刻の間の時間は、活動予定時間である。図10には活動開始予定時刻および活動終了予定時刻を二点鎖線で示している。また、活動予定時間は二点鎖線の矢印で示している。
【0057】
そして、判定部13は、時刻情報と、速度情報と、活動開始予定時刻および活動終了予定時刻とを用いて、活動開始時刻および活動終了時刻を判定する。
【0058】
判定部13は、活動開始予定時刻から一番近い始動時刻以降に、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を活動開始時刻と判定する。また、判定部13は、活動終了予定時刻から一番近い停止時刻について、その停止時刻以前の時刻であって、かつ、最後に車両の速度が所定速度より小さくなった時刻を活動終了時刻と判定する。図10において活動開始時刻および活動終了時刻を実線で示している。
【0059】
そして、ステップS305において、算出部14は、活動開始時刻および活動終了時刻から稼働時間を算出する。図10において、稼働時間を白抜き矢印で示している。そして、車両管理装置4は、動作を終了する。稼働時間の算出方法には、第1の実施形態および第2の実施形態で説明した、稼働時間の算出方法のいずれかを用いる。
【0060】
本実施形態における車両管理装置4は、車両の運転者による活動の実施計画に関する活動計画情報を取得する活動計画情報取得部41を有し、判定部13は、時刻情報、速度情報、および活動計画情報を用いて、活動開始時刻および活動終了時刻を判定する。この構成によって、エンジンを停止させた状態で車両の運転手が行う活動の時間も、稼働時間として算出することが可能である。エンジンを停止させた状態で車両の運転手が行う活動には、例えば、車両の点検、整備、または清掃があげられる。活動計画情報を用いて稼働時間を算出することで、上記のような活動の時間も、稼働時間として算出することが可能となる。
【0061】
また、本実施形態における車両管理装置4において判定部13は、活動開始予定時刻から一番近い始動時刻以降に、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を活動開始時刻と判定する。また、判定部13は、活動終了予定時刻から一番近い停止時刻について、その停止時刻以前の時刻であって、かつ、最後に車両の速度が所定速度より小さくなった時刻を活動終了時刻と判定する。この構成により、活動が予定されている時刻に近い時刻の、停止時刻および始動時刻を用いて、稼働時間を算出できる。つまり、アイドリングストップや一時停止などの、停止を含む活動のためにエンジンを停止および始動させた時間は稼働時間の算出には用いられない。したがって、停止を含む活動が稼働時間から除外されることがなく、稼働時間算出の正確性向上が可能である。
【0062】
ほかにも、活動計画情報には、作業時間が含まれていてもよい。そして、判定部13は、活動開始予定時刻、活動終了予定時刻、さらに作業時間を用いて、活動開始時刻および活動終了時刻の判定をしてもよい。ここで、作業時間とは、車両のエンジンを始動させる前に行う作業の所要時間、またはエンジンを停止させた後に行う作業の所要時間を表す。具体的には、エンジンを始動させる前に行う点検、整備の所要時間である。また、エンジンを停止させえた後に行う清掃の所要時間である。
図11は、車両の速度情報を示した図の一例である。車両がエンジンを始動させる時刻付近のグラフを拡大して示している。図11においても、判定部13が判定に用いる所定速度は0としている。所定速度はこれに限られない。
【0063】
活動計画情報として活動開始予定時刻、活動実施予定時間および作業時間を用いる場合の活動開始時刻の判定の動作について説明する。活用実施予定時間とは、車両のエンジンを始動させる前に行う作業、またはエンジンを停止させた後に行う作業のそれぞれに必要な時間である。判定部13は、始動時刻と活動開始予定時刻との差が活用実施予定時間以上の場合には、始動時刻から作業時間を引いた時刻を活動開始時刻と判定する。図11において、始動時刻は黒塗り矢印で示している。また、活動開始予定時刻を二点鎖線で示している。始動時刻と活動開始予定時刻との差が活用実施予定時間未満の場合には、始動時刻以降で、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を活動開始時刻と判定する。
【0064】
次に、活動終了時刻の判定の動作について説明する。判定部13は、停止時刻と活動終了予定時刻との差が活用実施予定時間以上の場合には、停止時刻に作業時間を加えた時刻を活動終了時刻と判定する。停止時刻と活動終了予定時刻との差が活用実施予定時間未満の場合には、停止時刻以前で、最後に車両の速度が所定速度より小さくなった時刻を活動終了時刻と判定する。
【0065】
算出部14は、活動開始時刻および活動終了時刻から稼働時間を算出する。そして、車両管理装置4は、動作を終了する。稼働時間の算出方法には、第1の実施形態および第2の実施形態で説明した、稼働時間の算出方法のいずれかを用いる。
【0066】
本実施形態における車両管理装置4は、活動開始予定時刻、活動実施予定時間および作業時間から、活動開始時刻および活動終了時刻を判定する。この構成によると、例えば、点検や清掃などの作業のような、エンジンの停止後に運転者が行う活動についても稼働時間として算出することが可能となる。同様に、エンジンの始動前に運転者が行う活動についても稼働時間として算出することが可能となる。つまり、稼働時間を正確に算出することが可能となる。
【0067】
[ハードウェア構成例]
図12は、本開示における車両管理システム3のハードウェア構成例を示す図である。車両管理システム3は、車両管理装置5および車載装置6を含む。車両管理装置5および車載装置6は、それぞれコンピュータで実現される。
【0068】
車両管理装置5は、プロセッサ51、ROM(Read Only Memory)52,RAM(Random Access Memory)53,プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置54、データの入出力を行う入出力インターフェース55、ネットワーク接続用の通信インターフェース56を含む。各構成部は、バス57を介して接続されている。
【0069】
プロセッサ51は、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータの全体を制御する。プロセッサ51は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などがあげられる。プロセッサは、例えば、ROM52、記憶装置54などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ51は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。プロセッサ51は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0070】
ROM52はアプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。また、RAM53は、プロセッサ51のワークエリアとして使用される。
【0071】
記憶装置54は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Driver)などがあげられる。記憶装置54は例えばOS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施形態にかかるプログラム、などを記憶する。
【0072】
入出力インターフェース55は、周辺機器(不図示)に接続される。接続方法は有線であっても無線であってもよい。周辺機器には、出力装置として、例えば、ディスプレイがあげられる。また、入力装置としては、例えば、マウスやキーボードが挙げられる。
【0073】
通信インターフェース56は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワーク(不図示)に接続される。なお、通信ネットワークは複数の通信ネットワークによって構成されてもよい。これにより、コンピュータは通信ネットワークを介して外部の装置に接続される。
【0074】
車載装置6は、プロセッサ61、ROM(Read Only Memory)62,RAM(Random Access Memory)63,プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置64、データの入出力を行う入出力インターフェース65、ネットワーク接続用の通信インターフェース66を含む。各構成部は、バス67を介して接続されている。
【0075】
車載装置6のハードウェア構成は、車両管理装置5のプロセッサ51、ROM52,RAM53,記憶装置54、入出力インターフェース55、通信インターフェース56、およびバス57と同一であるため説明を省略する。
【0076】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0077】
(付記1)
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
車両の速度情報を取得する速度情報取得手段と、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定する判定手段と、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する算出手段と、
を有する車両管理装置。
(付記2)
前記判定手段は、前記始動時刻以降の時刻であって、最初に車両の速度が所定速度より大きくなった時刻を前記稼働開始時刻と判定し、前記停止時刻以前の時刻であって、最後に前記速度が前記所定速度より小さくなった時刻を前記稼働終了時刻と判定する
付記1に記載の車両管理装置。
(付記3)
前記所定速度は、車庫内の制限速度とする
付記2に記載の車両管理装置。
(付記4)
前記所定速度は、前記車庫内の制限速度、および前記車庫につながる公道の制限速度から決定された値とする
付記2に記載の車両管理装置。
(付記5)
前記算出手段は、前記稼働終了時刻から前記稼働開始時刻を引いて、前記稼働時間を算出する
付記1から4のいずれかに記載の車両管理装置。
(付記6)
前記算出手段は、前記稼働終了時刻から前記稼働開始時刻を引いた値が負になる場合に、前記値に24時間を加算することで、前記稼働時間を算出する
付記1から5のいずれかに記載の車両管理装置。
(付記7)
前記車両の運転者による活動の実施計画に関する活動計画情報を取得する活動計画情報取得手段を有し、
前記判定手段は、前記時刻情報、前記速度情報、および前記活動計画情報を用いて、活動開始時刻および活動終了時刻を判定し、
前記活動開始時刻および前記活動終了時刻から稼働時間を算出する
付記1から6に記載の車両管理装置。
(付記8)
前記活動計画情報は、活動開始予定時刻および活動終了予定時刻を含み、
前記判定手段は、活動開始予定時刻および活動終了予定時刻から、活動開始時刻および活動終了時刻を判定する
付記7に記載の車両管理装置。
(付記9)
前記活動計画情報は、作業時間をさらに含み、
前記判定手段は、活動開始予定時刻および前記作業時間から、前記活動開始時刻を判定する
付記8に記載の車両管理装置。
(付記10)
前記活動計画情報は、作業時間をさらに含み、
前記判定手段は、活動終了予定時刻および前記作業時間から、前記活動終了時刻を判定する
付記8または9に記載の車両管理装置。
(付記11)
前記集計手段は、活動終了時刻から活動開始時刻を引いた時間を、稼働時間として算出する
付記7から10のいずれかに記載の車両管理装置。
(付記12)
前記時刻情報を収集する時刻情報収集手段と、
前記速度情報を収集する速度情報収集手段と、
を有する車載装置と
付記1から11のいずれかに記載の車両管理装置と
を含み、
前記時刻情報取得手段は、前記時刻情報収集手段が収集した前記時刻情報を取得し、
前記速度情報取得手段は、前記速度情報収集手段が収集した前記速度情報を取得する
車両管理システム。
(付記13)
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、
車両の速度情報を取得し、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する、
車両管理方法。
(付記14)
コンピュータに、
車両の始動時刻および停止時刻を含む時刻情報を取得し、
車両の速度情報を取得し、
前記時刻情報および前記速度情報を用いて、稼働開始時刻および稼働終了時刻を判定し、
前記稼働開始時刻および前記稼働終了時刻から稼働時間を算出する、
処理を実行させるプログラム。
【符号の説明】
【0078】
1、4、5 車両管理装置
11 時刻情報取得部
12 速度情報取得部
13 判定部
14 算出部
2、6 車載装置
21 時刻情報収集部
22 速度情報収集部
3 車両管理システム
41 活動計画情報取得部
51、61 プロセッサ
52、62 ROM
53、63 RAM
54、64 記憶装置
55、65 入出力インターフェース
56、66 通信インターフェース
57、67 バス
101 エンジンキー
102 車速センサ
103 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12