(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128464
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】駐車料金決定装置、駐車料金決定方法、及び駐車料金決定プログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20240913BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240913BHJP
【FI】
G07B15/00 N
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037450
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】酒井 康利
【テーマコード(参考)】
3E127
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA06
3E127BA07
3E127CA21
3E127CA23
3E127CA35
3E127CA41
3E127CA45
3E127CA47
3E127CA48
3E127CA56
3E127EA04
3E127EA21
3E127EA33
5L049CC13
5L050CC13
(57)【要約】
【課題】適切に駐車料金を決定することができる駐車料金決定装置、駐車料金決定方法、及び駐車料金決定プログラムを提供する。
【解決手段】駐車料金決定装置は、車両を駐車するユーザの信用度を取得する信用度取得部321と、車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得する出庫予定時刻取得部311と、駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得する出庫時刻取得部314と、出庫予定時刻と出庫時刻との差である第1差分時間を算出する算出部315と、第1差分時間、及び信用度に基づいて、駐車料金を決定する料金決定部322と、を備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を駐車するユーザの信用度を取得する信用度取得部と、
前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得する出庫予定時刻取得部と、
前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得する出庫時刻取得部と、
前記出庫予定時刻と前記出庫時刻との差である第1差分時間を算出する算出部と、
前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定する料金決定部と、を備えた駐車料金決定装置。
【請求項2】
前記駐車場に停車した停車時刻を取得する停車時刻取得部と、
ユーザが前記出庫予定時刻を入力した入力時刻を取得する入力時刻取得部と、をさらに備え、
前記算出部は、前記停車時刻と前記入力時刻との差である第2差分時間を算出し、
前記料金決定部が、前記第1差分時間、前記第2差分時間、及び前記信用度に基づいて、前記駐車料金を決定する請求項1に記載の駐車料金決定装置。
【請求項3】
前記第1差分時間に応じて、前記信用度を更新する信用度更新部をさらに備え、
前記料金決定部は、更新された前記信用度に基づいて、駐車料金を決定する請求項1、又は2に記載の駐車料金決定装置。
【請求項4】
車両を駐車するユーザの信用度を取得するステップと、
前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得するステップと、
前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得するステップと、
前記出庫予定時刻と前記出庫時刻との差である第1差分時間を算出するステップと、
前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定するステップと、を備えた駐車料金決定方法。
【請求項5】
コンピュータに対して実行させるためのプログラムであって、
車両を駐車するユーザの信用度を取得するステップと、
前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得するステップと、
前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得するステップと、
前記出庫予定時刻と前記出庫時刻の差である第1差分時間を算出するステップと、
前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定するステップと、を備えている、駐車料金決定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は駐車料金決定装置、駐車料金決定方法、及び駐車料金決定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、駐車料金を設定する料金システムが開示されている。特許文献2には、複数の駐車場から適切な駐車場を選択することを支援するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-174509号公報
【特許文献2】特開2018-109861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムでは、駐車場利用者が、駐車終了予定時刻を入力している。そして、駐車終了予定時刻が一定の範囲内である場合、異なる料金を設定している。さらに、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、駐車料金を設定している。しかし、駐車終了予定時刻は、駐車場利用者が確度ある予測をして入力したものであるのかはわからない。確度ある予測をした駐車場利用者が、確度のない予測をした駐車場利用者同様に、結果のみから料金が決まることは合理性に欠ける。また、どの駐車場に入庫するかを決める場合には参考にする情報が必要だが、駐車終了予定時刻には確度がないため、参考となる情報とならない。
【0005】
特許文献2のシステムは、駐車移動時間と、予測駐車待ち時間との和である予測駐車所要時間を算出している。そして、予測駐車所要時間が最短となる候補駐車場を決定している。駐車移動時間は、車両が駐車場まで移動する時間である。予測駐車待ち時間は、先に候補駐車場を案内された他の車両が候補駐車場に駐車することによる予測駐車待ち時間への影響を考慮して決定されている。特許文献2は過去の傾向から予測駐車待ち時間を決定しているため、現在の駐車場の状況と合わず、駐車場への入庫時間が不正確となる場合がある。
【0006】
本開示は、より適切に駐車料金を決定することができる駐車料金決定装置、駐車料金決定方法、及び駐車料金決定プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示にかかる駐車料金決定装置は、車両を駐車するユーザの信用度を取得する信用度取得部と、前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得する出庫予定時刻取得部と、前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得する出庫時刻取得部と、前記出庫予定時刻と前記出庫時刻との差である第1差分時間を算出する算出部と、前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定する料金決定部と、を備えている。
【0008】
本開示にかかる駐車料金決定方法は、車両を駐車するユーザの信用度を取得するステップと、前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得するステップと、前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得するステップと、前記出庫予定時刻と前記出庫時刻との差である第1差分時間を算出するステップと、前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定するステップと、を備えている。
【0009】
本開示にかかる駐車料金決定プログラムは、コンピュータに対して実行させるためのプログラムであって、車両を駐車するユーザの信用度を取得するステップと、前記車両を駐車場から出庫する出庫予定時刻を取得するステップと、前記駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得するステップと、前記出庫予定時刻と前記出庫時刻との差である第1差分時間を算出するステップと、前記第1差分時間、及び前記信用度に基づいて、駐車料金を決定するステップと、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、より適切に駐車料金を決定することができる駐車料金決定装置、駐車料金決定方法、及び駐車料金決定プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】料金を決定するためのシステム構成を示すブロック図である。
【
図3】駐車料金を決定するためのデータを示す表である。
【
図4】駐車料金の決定方法を示すフローチャートである。
【
図5】信用度を更新するためのデータを説明するための表である。
【
図6】ユーザに駐車場を提示するためのシステムにおけるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】ユーザに駐車場を提示するためのシステムにおける端末の構成を示すブロック図である。
【
図8】各駐車場の案内時刻を求めるためのデータを示す表である。
【
図9】信用度に応じた加算時間を加算して出庫予定時刻を求めるためのデータを説明するための表である。
【
図10】ユーザに対して駐車場を提示する駐車場提示方法を示すフローチャートである。
【
図11】入庫可能時刻を推定するための処理を示すフローチャートである。
【
図12】入庫可能時刻を推定するための処理を示すフローチャートである。
【
図13】変形例におけるサーバ装置300の構成を示すブロック図である。
【
図14】変形例にかかる処理を説明するためのデータを示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0013】
図1は駐車場システムの全体構成を簡略化して示す模式図である。システム100は、車両200と、端末220と、サーバ装置300と、駐車場500と、カメラ520と、精算機540とを備えている。なお、
図1では、車両200が一台のみ図示されているが、実際には複数の車両200のユーザがそれぞれシステム100を利用する。
【0014】
システム100は1つ又は2つ以上の駐車場500を備えている。駐車場500は、時間貸しの駐車場であり、1時間当たりの駐車料金が所定の金額となっている。もちろん、昼間と夜間とで1時間当たりの駐車料金が異なっていてもよい。さらに、駐車場には駐車料金の上限等が設定されていてもよい。また、駐車場毎に駐車料金が異なっていてもよい。
【0015】
車両200の運転者又は同乗者をユーザとする。端末220は、ユーザが利用する情報処理装置である。端末220は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ等の通信端末である。したがって、端末220は、入力機能、表示機能、演算処理機能、ルート案内機能、通信機能等を有している。例えば、端末220であるスマートフォンにアプリケーションプログラム(アプリ)をインストールすることで、後述する処理を実行する。また、ユーザは、端末220を操作して駐車場500を指定することで、駐車場を予約してもよい。
【0016】
あるいは、端末220は、カーナビゲーションやドライブレコーダ等の車載機器であってもよい。端末220、又は車両200は、サーバ装置300との通信機能を備えている。複数のユーザがシステム100を利用する。システム100には、ユーザを識別するために各ユーザに固有のユーザIDが登録されている。また、後述する処理の一部を車載機器が行い、残りをスマートフォン等が行ってもよい。例えば、スマートフォンがサーバ装置300との通信処理を行い、ナビゲーション装置がルート案内を行ってもよい。
【0017】
駐車場500には、カメラ520と、精算機540と、が設置されている。カメラ520は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を備えている。カメラ520は、監視カメラ、防犯カメラ等であり、駐車場又はその周辺の動画像を撮像する。
【0018】
カメラ520は、駐車場500の入口近傍を撮像する。これにより、駐車場500の入庫待ち台数を検出することができる。カメラ520は、駐車場500の各駐車枠を撮像してもよい。これにより、システム100が、駐車場500の空き台数を検出することができる。また、それぞれの駐車場500に設けられているカメラ520は1台に限らず、2台以上であってもよい。
【0019】
精算機540は、駐車場の出入り口に設置されている。駐車場が立体駐車場である場合、各フロアに精算機540が設置されていてもよい。ユーザは、精算機540に提示された駐車料金を支払う。現金決済の場合、ユーザはコインや紙幣を精算機540に投入することで、駐車料金を支払う。あるいは、ユーザは、クレジットカード、プリペイドカード、ポイントカード、端末220等を用いてキャッシュレス決済で駐車料金を支払ってもよい。また、精算機540は、入庫時に、駐車券を発行してもよい。駐車場500に設けられている精算機540は1台に限らず、2台以上であってもよい。また、駐車料金の支払いは、駐車の都度行うものではなく、月単位などの一定の期間毎にまとめて支払うものであってもよい。
【0020】
なお、システム100には、駐車場500を識別するために、各駐車場に固有の駐車場IDが登録されている。駐車場500は、ショッピングモール等の施設に付設されたものであってもよく、独立したものであってもよい。そして、精算機540、及びカメラ520は、駐車場500に対応付けられている。
【0021】
サーバ装置300は、プロセッサ、メモリ、入出力デバイス、通信IF等を備えたコンピュータである。サーバ装置300は、カメラ520、精算機540、車両200、及び端末220と、ネットワークを介してそれぞれ接続されている。サーバ装置300は、カメラ520、精算機540、車両200、及び端末220からのデータを受信して、処理を行う。さらに、サーバ装置300は、カメラ520、精算機540、車両200、及び端末220にデータを送信する。サーバ装置300は、クラウドサーバであってもよい。サーバ装置300は、複数の駐車場500と、複数のユーザを管理するための処理を行う。
【0022】
システム100では、車両200と、端末220のユーザとが予め対応付けられている。つまり、複数のユーザが使用している車両200と各ユーザが所持する端末220とが予め登録されている。ユーザ毎に、使用している端末220及び車両200が識別される。よって、車両200又は端末220を特定することで、使用しているユーザが特定される。例えば、ユーザがシステム100の利用を開始するために会員登録をする際に、車両200のナンバーや端末220の携帯電話番号等を登録しておく。例えば,ユーザはアプリを通じて、車両200のナンバーや携帯電話番号などを入力することができる。
【0023】
実施の形態1
(駐車料金の決定)
本実施の形態では、システム100が、駐車場に駐車している車両の駐車料金を決定するための処理を行う。以下、駐車料金を決定するための構成及び処理について、
図2を参照して説明する。
図2は、サーバ装置300の構成を示す制御ブロック図である。
【0024】
サーバ装置300は、出庫予定時刻取得部311と、入力時刻取得部312と、停車時刻取得部313と、出庫時刻取得部314と、算出部315とを備えている。サーバ装置300は、信用度取得部321と、料金決定部322と、信用度更新部323とを備えている。サーバ装置300は通信部340と、データ格納部341とを備えている。
【0025】
通信部340は、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の通信モジュールを備えている。あるいは、通信部340は、4G LTE(Long Term Evolution)や5G等の携帯電話通信用の無線通信モジュールを備えていてもよい。通信部340は、異なる通信規格で通信できるように、2つ以上の通信モジュールを有していてもよい。通信部340は、データ通信のための受信器や送信器を備えている。
【0026】
通信部340は、無線通信によって、車両200、端末220、カメラ520、精算機540とデータ通信を行う。サーバ装置300は、車両200、端末220、カメラ520、精算機540と各種データを送受信することができる。もちろん、通信部340の通信方式は上記の通信方式に限られるものではなく、有線通信であってもよい。
【0027】
データ格納部341は、車両200、端末220,カメラ520、精算機540から送信された各種データを格納する。さらに、データ格納部341は、車両200、端末220,カメラ520、精算機540に送信する各種データを格納する。後述するように、データ格納部341は、各種時刻に関するデータ、ユーザの信用度に関するデータ、駐車場に関するデータ等を格納する。データ格納部341は、ユーザIDに各種データを対応付けて格納するデータベースを備えていてもよい。あるいは、データ格納部341は、駐車場IDに各種データを対応付けて格納するデータベースを備えていてもよい。
【0028】
出庫予定時刻取得部311は、ユーザが出庫を予定している時刻である出庫予定時刻を取得する。例えば、ユーザが端末220を操作して、出庫予定時刻を入力する。ユーザは駐車場500に駐車した後、施設の利用時間等を考慮して、出庫予定時間を入力する。端末220は、出庫予定時刻を記憶して、サーバ装置300に送信する。出庫予定時刻取得部311は、端末220から出庫予定時刻を取得する。
【0029】
また、ユーザが出庫予定時刻を入力しない場合、駐車場の利用時間の平均値や中央値等に基づいて、出庫予定時刻取得部311が出庫予定時刻を取得してもよい。例えば、映画館の駐車場500の場合、入庫時刻から2時間30分後を出庫予定時刻とし、遊園地の駐車場500の場合、入庫時刻から6時間後を出庫予定時刻とすることができる。ユーザが出庫予定時刻を入力しない場合、出庫予定時刻取得部311は、平均利用時間等から出庫予定時刻を取得することができる。そして、ユーザが出庫予定時刻を入力した時点で、出庫予定時刻取得部311が、出庫予定時刻を入力された時刻に更新する。
【0030】
さらに、端末220は、ユーザが出庫予定時刻を入力した入力時刻を記憶して、サーバ装置300に送信する。例えば、ユーザが出庫予定時刻を入力して送信ボタンを押すと、送信ボタンを押した時刻が入力時刻となる。入力時刻取得部312は、端末220から入力時刻を取得する。例えば、14時30分にユーザが端末220を操作して、17時10分に出庫を予定していることを入力する。この場合、入力時刻が14時30分となり、出庫予定時刻が17時10分となる。
【0031】
停車時刻取得部313は、車両200が駐車場に停車した停車時刻を取得する。なお、停車時刻は、車両200が駐車場に入庫した時刻であってもよく、駐車枠に駐車した時刻であってもよい。例えば、停車時刻取得部313は、車両200や端末220から停車時刻を取得する。具体的には、車両200、又は端末220は、GPS等の衛星測位システムによって現在の自車位置を検出している。そして、駐車場内で一定時間以上、自車位置が変化しない場合、車両200が停車したと見なして、端末220がその時刻を停車時刻として送信する。
【0032】
あるいは、精算機540等が、実際に車両200が駐車場500に入庫した時刻を検出してもよい。例えば、精算機540が駐車券を発券した時刻を停車時刻として、サーバ装置300に送信してもよい。この場合、精算機540又はその近傍に設置されたカメラ520が、車両200のナンバープレートを撮像してもよい。これにより、停車時刻取得部313が、各ユーザの車両200の停車時刻を取得することができる。あるいは、精算機540の周辺に設けられたカメラ520が、停車時刻を送信してもよい。この場合、カメラ520が入口手前で車両を検出すると、その検出時刻を停車時刻としてサーバ装置300に送信する。
【0033】
出庫時刻取得部314は、車両200が駐車場から実際に出庫した出庫時刻を取得する。なお、出庫時刻は、車両200が駐車場から出庫した時刻であってもよく、駐車枠から出た時刻であってもよい。例えば、出庫時刻取得部314は、車両200や端末220から出庫時刻を取得する。駐車場で停車していた車両200の自車位置が移動した場合、出庫を開始したと見なして、端末220がその時刻を出庫時刻としてサーバ装置300に送信する。あるいは、車両200は車載装置が、エンジンが始動したタイミングや、ギヤ操作が行われたタイミングに基づいて、出庫時刻を検出してもよい。
【0034】
あるいは、精算機540が、実際に車両が駐車場500から出庫した時刻を検出してもよい。例えば、ユーザが駐車券を精算機540に投入した時刻を出庫時刻として、精算機540がサーバ装置300に送信してもよい。この場合、精算機540又はその近傍に設置されたカメラ520が、車両200のナンバープレートを撮像してもよい。これにより、出庫時刻取得部314が、各ユーザの車両200の出庫時刻を取得することができる。あるいは、精算機540の周辺に設けられたカメラ520が、出庫時刻を送信してもよい。この場合、カメラ520が出口手前で車両を検出すると、その検出時刻を出庫時刻としてサーバ装置300に送信する。
【0035】
算出部315は、出庫予定時刻と,出庫時刻との差である第1差分時間を算出する。上記の通り、出庫予定時刻は、駐車場から出庫する前に、ユーザが出庫を予定していた時刻である。算出部315は、例えば、出庫予定時刻と出庫時刻との差を第1差分時間として算出する。
図3は、データ格納部341に格納された時刻に関するデータの一例を示す。
【0036】
図3のユーザAの場合、出庫予定時刻が17時10分で、出庫時刻が17時05分であるため、第1差分時間は-5分となる。つまり、ユーザAは、出庫予定時刻の5分前に出庫している。また、ユーザBの場合、出庫予定時刻が17時20分で出庫時刻が17時30分となっている。よって、第1差分時間は+10分となる。ユーザBは、出庫予定時刻の10分後に出庫している。同様に、ユーザCは第1差分時間が+30分、ユーザDは、第1差分時間が+0:50となっている。なお、算出部315は出庫予定時刻までにユーザが車両を出庫したか否かを判定してもよい。
【0037】
信用度取得部321は、それぞれのユーザの信用度を取得する。なお、端末220や車両200がユーザの信用度をサーバ装置300に送信してもよい。あるいは、データ格納部341が予めデータベースにユーザ毎の信用度を格納していてもよい。
図3に示すように、ユーザAの信用度は4となっており、ユーザBの信用度は3となっている。ユーザCの信用度は2となっており、ユーザDの信用度は1となっている。
【0038】
ここで、信用度の値が大きいほど,信用度が高いことを示す。例えば、信用度4が最高であり、信用度1が最低となる。信用度4は超優良会員(VIP会員)として規定され、信用度3は、優良会員として規定される。また、信用度2は、一般会員として規定され、信用度1は不良会員(ブラックリスト会員)として規定される。このように、信用度に応じて、ユーザがランク分けされる。そして、ランクに応じて、適用される割引が異なる。
【0039】
料金決定部322は、第1差分時間と信用度とに基づいて駐車料金を決定する。例えば、料金決定部322は、信用度が高いほど、実質的な駐車料金を低額にする。つまり、信用度が高いほど割引を大きくする。また、算出部315は、出庫予定時刻が出庫時刻に近いほど、実質的な駐車料金を低額にする。料金決定部322は、第1差分時間に基づいて、駐車料金を決定することができる。例えば、料金決定部322は、第1差分時間が小さくなるほど、駐車料金を低額にし、第1差分時間が大きくなるほど、駐車料金を高額にする。
【0040】
第1差分時間が5分以下の場合、料金決定部322は、100円割引とし、第1差分時間が5分より大きく、15分以下の場合、50円割引とする。また第1差分時間が15分よりも大きい場合、料金決定部322は、割引なしとする。このように、料金決定部322は第1差分時間に基づいて、割引額を段階的に決定する。信用度4の場合、料金決定部322は、100円割引とし、信用度3の場合、料金決定部322は、50円割引とする。信用度2、1の場合、料金決定部322は、割引無しとする。このように、料金決定部322は信用度に基づいて、割引額を段階的に決定する。
【0041】
ここで、駐車場が1時間当たり400円の時間貸し駐車場であるとする。
図3に示す表において、ユーザAは、信用度が4で、かつ、第1差分時間(-5分)が小さくなっているため、割引額が200円となる。ユーザAの駐車場利用時間は2時間40分(17:05-14:25)である。よって、ユーザAの駐車料金は1000円(=1200円-200円)となる。ユーザDは、信用度が1で、かつ第1差分時間(50分)が大きくなっているため、割引額が0円となっているとする。ユーザDの駐車場利用時間は、1時間50分(=18:15-16:25)である。よって、ユーザDの駐車料金を800円とする。
【0042】
料金決定部322は、第1差分時間と信用度とに基づいて、駐車料金を変動する。料金決定部322は、第1差分時間と信用度とに基づいて、割引額等を変化させる。ここで、駐車料金の変動は、実質的な金額であれば、出庫時に提示される金額や支払う金額に限られるものではない。例えば、次回以降に利用できるポイントを付与することで、実質的な駐車料金を低額にしてもよい。上記の例では、料金決定部322は、ユーザAに200円分のポイントを付与するように決定してもよい。これにより、ユーザAは次回以降の駐車料金に割引を受けることができる。このように、料金決定部322は、ポイント付与により実質的な駐車料金を変動してもよい。さらに、料金決定部322が付与するポイントは、駐車料金以外の料金に使用できるポイントであってもよい。
【0043】
また、料金決定部322は、割引率を変えることで、実質的な駐車料金を変動してもよい。例えば、第1差分時間が5分以下の場合、割引率を2割とし、第1差分時間が5分~15分の場合、割引率を1割としてもよい。第1差分時間が15分よりも大きい場合、割引なし(0%)としてもよい。
【0044】
あるいは、次回以降に使用できるクーポン券等により、実質的な駐車料金を低額にしてもよい。さらに、クーポン券は、他人に譲渡可能なものであってもよく、駐車料金以外に利用可能な物であってもよい。このように、料金決定部322は、ポイント、クーポン券、割引率、割引額等によって、駐車料金を優遇することができる。信用度が高いユーザほど、料金決定部322が、駐車料金を優遇する。出庫予定時刻が出庫時刻に近いほど、料金決定部322が、駐車料金を優遇する。
【0045】
このように、料金決定部322は、第1差分時間に応じて、駐車料金を決定している。出庫予想時刻と出庫時刻が近いと、システム100が、駐車場の空き状況の管理を精度よく行うことができる。例えば、駐車場が満車の場合、サーバ装置300が、車両が出庫する出庫予定時刻を予め把握することで、駐車待ち時間を正確に管理できるようになる。よって、出庫予想時刻と出庫時刻とが近いユーザについては、料金決定部322が駐車料金を低額する。これにより、ユーザが正確な出庫予想時刻を入力するようにインセンティブを与えることができる。
【0046】
さらに、算出部315は、入力時刻と停車時刻との差である第2差分時間を算出してもよい。そして、料金決定部322が、第1差分時間、第2差分時間、及び信用度に応じて、駐車料金を決定してもよい。具体的には、算出部315は、入力時刻から停車時刻を引いた差を第2差分時間として算出する(
図3参照)。
図3のユーザAでは、入力時刻が14:35であり、停車時刻が14:25となっている。よって、第2差分時間が10分となる。つまり、ユーザAは、駐車場に停車後、10分後に出庫予定時刻を入力している。料金決定部322が第2差分時間に基づいて、駐車料金を決定する。第2差分時間が小さくなるほど、料金決定部322が駐車料金を低額にする。
【0047】
例えば、第2差分時間が5分以下の場合、料金決定部322が100ポイントを付与する。第2差分時間が5分~15分の場合、料金決定部322が50ポイントを付与する。第2差分時間が15分よりも大きい場合、料金決定部322が割引無しとする。このように、料金決定部322は第2差分時間に基づいて、割引額を段階的に決定する。
【0048】
図3の例では、ユーザCの第2差分時間が3分であるため、料金決定部322がユーザCに100ポイントを付与する。ユーザAの第2差分時間が10分であるため、料金決定部322がユーザCに50ポイントを付与する。ユーザC、ユーザDは、第2差分時間が20分、50分であるため、割引が0ポイントとなる。もちろん、第2差分時間に基づいて与えられる割引は、ポイントに限らず、割引金額、割引率、クーポン券等であってもよい。
【0049】
停車直後にユーザが出庫予定時刻を入力すると、第2差分時刻が小さくなる。つまり、入力時刻が早いほど、第2差分時間が小さくなる。駐車直後の早いタイミングで、出庫予定時刻を入力した場合、料金決定部322が駐車料金をより優遇する。このようにすることで、ユーザに対して、早い時間での出庫予想時刻の入力を促すことができる。ユーザが早いタイミングで出庫予想時刻を入力するようにインセンティブを与えることができる。これにより、サーバ装置300が、駐車場の空き状況を精度よく予測することができ、駐車待ちの台数や時間等を減らすことができるため、駐車場を効率良く利用することができる。なお、ユーザは、駐車場の利用時間が延びそうな場合、出庫予定時刻を再入力してもよい。再入力した場合は、割引をなくしてもよいし、上記の割引とは異なっていてもよい。
【0050】
次に駐車料金の決定方法の一例について、
図4を用いて説明する。
図4は、駐車料金の決定方法を示すフローチャートである。
【0051】
まず、ユーザが車両200を駐車場500に入庫すると、停車時刻取得部313が停車時刻を取得する(S101)。例えば、端末220又は精算機540から車両の停車時刻が送信される。つぎに、信用度取得部321が入庫したユーザの信用度を取得する(S102)。車両200のナンバーや携帯電話番号によって、ユーザが特定されるため、信用度取得部321がユーザの信用度を取得することができる。ここでは、カメラ520等が車両200のユーザを特定してもよく、端末220がユーザの信用度を送信しても良い。
【0052】
ユーザが優良会員であるか否かを料金決定部322が判定する(S103)。ここでは、信用度3以上を有料会員とすることができる。優良会員である場合(S103のYES)、料金決定部322が割引率を10%とする(S104)。そして、処理がステップS105に移行する。優良会員でない場合(S103のNO)、処理がステップS105に移行する。
【0053】
次に、ユーザが端末220から出庫予定時刻を入力すると、出庫予定時刻取得部311が出庫予定時刻を取得する(S105)。ここでは、入力時刻取得部312が入力時刻を取得してもよい。例えば、ユーザが入庫予定時刻を端末220から入力すると、端末220が出庫予定時刻と入力時刻をサーバ装置300に送信する。
【0054】
算出部315が入力時刻と停車時刻との差である第2差分時間を算出する(S106)。第2差分時間が一定時間以内か否かを料金決定部322が判定する(S107)。第2差分時間が一定時間以内である場合(S107のYES)、料金決定部322が20%割引を追加する(S108)。そして、処理がステップS109に移行する。第2差分時間が一定時間以内でない場合(S107のNO)、処理がステップS109に移行する。
【0055】
ユーザが出庫すると、出庫時刻取得部314が出庫時刻を取得する(S109)。例えば、端末220又は精算機540が出庫時間をサーバ装置300に送信する。算出部315が出庫予定時刻と出庫時刻との差である第1差分時間を算出する(S110)。つまり、算出部315が出庫予定時刻から出庫時刻を引いた時間を第1差分時間として算出する。料金決定部322が、第1差分時間が一定時間以内か否かを判定する(S111)。
【0056】
第1差分時間が一定時間以内である場合(S111のYES)、料金決定部322がさらに20%割引を追加して(S112)、処理がステップS113に移行する。第1差分時間が一定時間以内でない場合(S111のNO)、処理がステップS113に移行する。そして、ユーザが提示された駐車料金を支払う(S113)。例えば、サーバ装置300が割引後の駐車料金を精算機540に送信すると、精算機540が駐車料金をユーザに提示する。
【0057】
ステップS104で10%、ステップS108で20%、かつ、ステップS112で20%割引された場合、支払い金額は割引前の金額の57.6%(=0.9×0.8×0.8)となる。もちろん、各ステップにおいて、料金決定部322が、3段階以上で割引額や割引率を適用してもよい。また、上記の例では割引を乗算で計算したが、加算で計算してもよい。
【0058】
このようにすることで、サーバ装置300が、適切に駐車料金を決定することができる。ユーザの信用度に応じた駐車料金が提示されるため、信用度の高いユーザを優遇することができる。さらに、ユーザは正確な出庫予定時刻を入力するようになるため、駐車場の空き状況の管理を容易に行うことができる。よって、駐車待ちの台数や時間等を減らすことができ、効率的に駐車場を管理することができる。
【0059】
(信用度の更新)
さらに、
図2に示したように、サーバ装置300は信用度を更新する信用度更新部323を備えていてもよい。信用度更新部323は、第1差分時間に基づいて、信用度を更新する。料金決定部322は、更新された信用度に基づいて、駐車料金を決定する。例えば、信用度更新部323は、第1差分時間が第1閾値時間以下であった回数を計数する。ここで、第1閾値時間は5分となっている。信用度更新部323は、ユーザが駐車場を利用する毎に、第1差分時間が5分以下であったか否かを判定する。信用度更新部323は、第1差分時間が5分以下であった場合、評価値をカウントアップする。
【0060】
信用度更新部323は、評価値の初期値を0として、信用度の初期値を2(一般会員)とする。評価値が10以上になった場合、信用度更新部323は、信用度を3(優良会員)に更新する。評価値が20以上になった場合、信用度更新部323は、信用度4(超優良会員)に更新する。
【0061】
図5は、信用度を更新する処理を説明するためのデータを示す表である。例えば、データ格納部341がそれぞれにユーザに対して、信用度に関するデータを格納している。ユーザEの現在の評価値は9、現在の信用度は2となっている。ユーザEは、第1差分時間が5分以下であるため、評価値が1増加する。ユーザEの評価値が9から10に増加する。ユーザEの信用度は2から3にランクアップする。ユーザEは、更新された信用度に基づいて、駐車料金が優遇される。
【0062】
さらに、第1差分時間が第2閾値時間以上であった場合、評価値を下げるようにしてもよい。例えば、第1差分時間が60分以上であった場合、評価値をカウントダウンする。そして、評価値が所定値を下回ると、信用度がランクダウンする。例えば、評価値が0未満となった場合、信用度更新部323は信用度を1に更新する。
【0063】
ユーザFの現在の評価値は0、現在の信用度は2となっている。ユーザFは、第1差分時間が60分以上であるため、ユーザFの評価値が1減少する。ユーザFの評価値が0から-1に更新される。また、ユーザFの信用度は2から1にランクダウンする。
【0064】
ユーザGの現在の評価値は4、現在の信用度は2となっている。ユーザGは、第1差分時間が30分以上であるため、評価値が増減しない。ユーザGの評価値が4、信用度が2のままとなる。ユーザHの現在の評価値は21、現在の信用度は4となっている。ユーザHは、第1差分時間が5分以下であるため、評価値が1増加する。ユーザHの評価値が21から22に更新される。よって、ユーザHの信用度が4のまま維持される。なお、出庫予定時刻を入力しないユーザについては、評価値を1減少させてもよく、増減なしとしてもよい。
【0065】
評価値には、上限値又は下限値が設定されていてもよい。評価値が上限値に到達した後に、第1差分時間が第1閾値時間以内であった場合でも、信用度更新部323が評価値を増加しないようにする。同様に、評価値が下限値に到達した後に、第1差分時間が第2閾値時間を超えた場合であっても、信用度更新部323が評価値を減少しないようにする。例えば、評価値の上限値を30とし、評価値の下限値を-10としてもよい。
【0066】
このように、信用度更新部323は、第1差分時間に応じて、評価値を増減させていく。信用度更新部323は、最新の評価値に応じて、ユーザの信用度を評価する。つまり、信用度更新部323は、評価値と閾値とを比較して、信用度を更新していく。このようにすることで、信用度更新部323は、信用度を適切に設定することができる。料金決定部322は、最新の信用度に応じた割引を適用することができる。
【0067】
そして、信用度更新部323は更新された信用度をデータ格納部341に書き込む。データ格納部341は、ユーザ毎に、信用度及び評価値を格納する。あるいは、通信部340が更新された信用度又は評価値を端末220に送信してもよい。そして、端末220が最新の信用度、又は評価値を保存してもよい。
【0068】
このようにすることで、より適切にユーザの信用度を設定することができる。つまり、ユーザの評価値を蓄積して評価しているため、信用度の精度を向上することができる。なお、上記の説明では、評価値、及び信用度は整数値で示されていたが、より細かな値で示されていても良い。例えば、信用度更新部323は、第1差分時間に応じて設定されるスコアを評価値として用いてもよい。
【0069】
実施の形態2
(駐車場の提示)
本実施の形態では、システムが、運転中のユーザに対して、駐車場を提示する処理を行う。具体的には,目的地に向かう車両のユーザに対して、システムが、最も早く駐車することができる駐車場を提示する。本実施の形態にかかるシステム構成について、
図6、
図7を用いて説明する。
【0070】
図6は、サーバ装置300の構成を示すブロック図である。
図7は、端末220の構成を示すブロック図である。なお、実施の形態1と同様の構成については適宜説明を省略する。また、本実施の形態では、運転中のユーザと、駐車中の車両(駐車車両とする)のユーザとを識別するため、駐車車両の使用者であるユーザを、他ユーザと称する。つまり、目的地に移動中のユーザを単にユーザとして、駐車場に駐車している車両のユーザを他ユーザとする。
【0071】
まず、
図7を参照して、端末220の構成について説明する。端末220は、入力部221、通信部222、表示部223、位置情報取得部224と、地図情報記憶部225と、抽出部226と、到着時刻算出部227と、ルート案内部228とを備えている。なお、端末220は、スマートフォンであるとして説明するが、カーナビゲーション等の車載装置が各種処理を行ってもよい。例えばルート案内部228と地図情報記憶部225は、車載装置に搭載されていてもよい。
【0072】
入力部221は、タッチパネル、キーボタン等の入力デバイスを備えている。また、入力部221は、音声入力用のマイクを有していてもよい。ユーザが入力部221によって、目的地を入力する。また、実施の形態1で説明したように、ユーザは、入力部221によって、出庫予定時刻を入力することができる。
【0073】
通信部222は、サーバ装置300と通信するための通信IFを有している。例えば、通信部222は、Wi-FiやBluetooth等の通信モジュールを備えている。あるいは、通信部222は、4G LTE(Long Term Evolution)や5G等の携帯電話通信用の無線通信モジュールを備えていてもよい。通信部222は、異なる通信規格で通信できるように、2つ以上の通信モジュールを有していてもよい。
【0074】
表示部223は、表示装置を有しており、運転者等のユーザに各種情報を提示する。表示部223は、例えば液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)パネル等を含む。表示部223は、ナビゲーションに必要な地図情報等を表示する。例えば、表示部223は、目的地までの経路、時間、距離等を表示してもよい。表示部223は、カーナビゲーション等の車載装置に搭載されたモニタであってもよい。
【0075】
位置情報取得部224は端末220又は車両200の位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部224は、図示しない測位情報受信部が受信したGPS(Global Positioning System)データ等の測位信号に基づいて、位置情報を順次、取得していく。位置情報取得部224は、位置情報の時系列データを取得する。位置情報は、地図情報における現在位置(自車位置ともいう)を示す。
【0076】
地図情報記憶部225は、ハードディスクやメモリ等の記録媒体を有しており、ナビゲーションに必要な地図情報を記憶している。なお、端末220が、スマートフォン等の場合、地図情報記憶部225は、外部サーバから受信した地図情報を一時的に記憶する構成であってもよい。さらに、地図情報記憶部225は、各駐車場に関する情報を格納している。例えば、地図情報記憶部225は、駐車場の位置、駐車料金、利用可能時間、駐車枠数(駐車可能台数)、属性情報等の情報を格納していてもよい。
【0077】
抽出部226は、地図情報を参照して、目的地の周辺にある複数の駐車場を抽出する。ユーザが目的地を入力すると、抽出部226は目的地から所定の距離以下にある駐車場を抽出する。あるいは、抽出部226は、予め抽出数を定めておき、目的地から近い順に抽出数の駐車場を抽出してもよい。抽出部226で抽出された駐車場を抽出駐車場ともいう。さらに、抽出部226は、予め設定された抽出条件に基づいて、抽出駐車場を抽出しても良い。ここで、抽出部226は、目的地の周辺にある3つの駐車場P1~P3を抽出駐車場として抽出しているとする。
【0078】
到着時刻算出部227は、抽出された駐車場に到着する到着時刻を算出する。到着時刻算出部227は、抽出された駐車場のそれぞれに対する到着時刻を算出する。到着時刻算出部227は、スマートフォンの機能であってもよく、カーナビゲーション装置の機能であってもよい。通信部222は、それぞれの駐車場に対する到着時刻をサーバ装置300に送信する。到着時刻算出部227は、サーバ装置300に設けられていてもよい。
【0079】
後述するように、サーバ装置300は、抽出された複数の駐車場の中から最も早く駐車することができる駐車場(以下、目的駐車場とする)を決定する。通信部222は、目的駐車場に関する情報をサーバ装置300から受信する。ルート案内部228は、現在位置から目的駐車場までのルートを探索して、ルート案内を行う。
【0080】
次に、
図6を参照して、サーバ装置300の構成について説明する。なお、サーバ装置300の機能ブロックのうち、実施の形態1で示した構成については適宜説明を省略する。例えば、出庫予定時刻取得部311、停車時刻取得部313、信用度取得部321、通信部340、データ格納部341等については、実施の形態1と同様になっているため、詳細な説明を省略する。
【0081】
サーバ装置300は、加算部325と、入庫待ち台数取得部331と、入庫可能時刻推定部332と、案内時刻選択部333と、駐車場提示部335と、を備えている。サーバ装置300は、平均駐車時間取得部351と、滞在予定時間算出部352と、出庫予定時刻更新部353と、を備えている。
【0082】
駐車場P1~P3が抽出されているとする。サーバ装置300は、駐車場P1~P3に関する駐車場情報を端末220から受信する。駐車場情報は、駐車場のID、位置、到着時刻等を含む情報である。
【0083】
平均駐車時間取得部351は、駐車場P1~P3のそれぞれについて,平均駐車時刻を取得する。平均駐車時間は、過去に各駐車場に駐車した車両の駐車時間の平均値である。データ格納部341は、予め平均駐車時間をデータベースとして格納している。さらに、サーバ装置300は、平均駐車時間を随時、更新してもよい。例えば、駐車場P1の平均滞在時間は2時間となっており、駐車場P2の平均滞在時間は1時間となっているとする。駐車場P3の平均滞在時間は2時間となっているとする。
【0084】
停車時刻取得部313は、他ユーザの駐車車両が駐車場に停車した停車時刻を取得する。滞在予定時間算出部352は、出庫予定時刻と停車時刻とから滞在予定時間を算出する。つまり、滞在予定時間算出部352は、出庫予定時刻から停車時刻を引くことで、駐車車両の滞在予定時間を算出する。
【0085】
出庫予定時刻更新部353は、滞在予定時間と平均駐車時間とを比較し、比較結果に応じて出庫予定時刻を更新する。出庫予定時刻更新部353は、滞在予定時間と平均駐車時間とに所定以上の差がある場合、出庫予定時刻を変更する。具体的には、出庫予定時刻更新部353は、駐車車両の滞在予定時間が平均駐車時間に近づくように出庫予定時刻を更新する。ここでは、滞在予定時間と平均駐車時間との差が1時間以上である場合、出庫予定時刻更新部353は、出庫予定時刻を更新する。
【0086】
例えば、駐車場P1において、停車時刻が16:00であり、更新前の出庫予定時刻が17:00であるとすると、滞在予定時間が1時間になる。駐車場P1の平均駐車時間が2時間であるとする。平均駐車時間によると車両200の出庫予定時刻が18:00と推定される。滞在予定時間と平均駐車時間との差が1時間以上となっているため、出庫予定時刻を30分遅くする。よって、出庫予定時刻更新部353は出庫予定時刻を17:30に更新する。
【0087】
駐車場P2において、停車時刻が16:00であり、更新前の出庫予定時刻が18:00であるとすると、滞在予定時間が2時間となる。駐車場P2の平均駐車時間が1時間であるとする。平均駐車時間によると車両200の出庫予定時刻が17:00と推定される。滞在予定時間と平均駐車時間との差が1時間以上となっているため、出庫予定時刻を30分早くする。よって、出庫予定時刻更新部353は出庫予定時刻を17:30に更新する。
【0088】
例えば、駐車場P3において、停車時刻が16:00であり、更新前の出庫予定時刻が18:10であるとすると、滞在予定時間が2時間10分になる。駐車場P4の平均駐車時間が2時間であるとする。滞在予定時間と平均駐車時間との差が1時間未満となっているため、出庫予定時刻更新部353は出庫予定時刻を更新しない。出庫予定時刻更新部353は、出庫予定時刻を18:10のままとする。
【0089】
滞在予定時間と平均駐車時間との差が所定時間以上である場合、出庫予定時刻更新部353が出庫予定時刻を更新する。出庫予定時刻更新部353は、平均駐車時間から推定される時刻に出庫予定時刻を近づける。これにより、より高い精度で出庫予定時刻を推定することができる。例えば、出庫予定時刻更新部353によって加減算される時間(更新量)は、滞在予定時間と平均駐車時間との差の50%程度とすることができる。
【0090】
また、出庫予定時刻更新部353による更新量は、後述する信用度に応じて変えてもよい。例えば、信用度が高いほど、更新量を小さくすることができる。つまり、信用度の高い他ユーザが入力した出庫予定時刻は精度が高いため、更新量を小さくすることができる。例えば、信用度が1,2の他ユーザについては、更新量を滞在予定時間と平均駐車時間との差の50%とし、信用度が3の他ユーザについては、更新量を滞在予定時間と平均駐車時間との差の30%とする。信用度が4の他ユーザについては、更新量を滞在予定時間と平均駐車時間との差の10%とする。このように,信用度に応じて、更新量が段階的に設定されていてもよい。
【0091】
入庫待ち台数取得部331は、抽出駐車場のそれぞれについて、入庫待ちしている台数を取得する。例えば、カメラ520は、駐車場の入口とその周辺を撮像している。よって、入庫待ち台数取得部331は、画像処理等によって、入口に並んでいる車両の台数を検出する。そして、入庫待ち台数取得部331は、入口に並んでいる車両の台数を入庫待ち台数とする。なお、カメラ520が画像処理機能等を有している場合、カメラ520の処理で入庫待ち台数を検出してもよい。この場合、カメラ520が、入庫待ち台数をサーバ装置300に送信する。
【0092】
入庫可能時刻推定部332は、入庫待ち台数と出庫予定時刻更新部353によって更新された更新後の出庫予定時刻とに基づいて、入庫可能時刻を推定する。
図8は、入庫待ち台数から推定される入庫可能時刻を説明するための表である。例えば、データ格納部341が
図8に示すデータを格納している。なお、
図8の出庫予定時刻は更新後の出庫予定時刻となっている。
図8等の説明において、他ユーザが入力した出庫予定時刻を更新前出庫予定時刻とし、出庫予定時刻更新部353が更新した出庫予定時刻を更新後出庫予定時刻とする。
【0093】
図8では、駐車場P1~P3の入庫可能時刻が示されている。さらに、駐車場P1~P3において、それぞれの駐車している駐車車両の出庫予定時刻が登録されている。実施の形態1で示したように、駐車車両の他ユーザが端末220から更新前出庫予定時刻を入力している。上記の通り、出庫予定時刻更新部353が更新前出庫予定時刻を更新して、更新後出庫予定時刻を算出している。
図8では、駐車場P1~P3のそれぞれにおいて、更新後出庫予定時刻が早い順に示されている。
【0094】
例えば、駐車場P1では、入庫待ち台数が2台となっている。つまり、駐車場P1の入口近傍では、2台の車両が入庫待ちのため、道路上で待機している。したがって、ユーザの車両は、入庫順が3台目になると推定される。つまり、入庫可能時刻推定部332は入庫待ち台数に自車両分の1を加えた数を入庫順として推定する。
【0095】
出庫予定時刻取得部311は、駐車場P1に駐車している複数の駐車車両の更新前出庫予定時刻を取得している。出庫予定時刻更新部353が更新前出庫予定時刻を更新して、更新後出庫予定時刻を算出している。そして、駐車車両の更新後出庫予定時刻を早い順に並べると、17:10、17:15、17:20となる。入庫可能時刻推定部332は駐車車両の更新後出庫予定時刻を早い順にソートして、入庫順の順番となる更新後出庫予定時刻を入庫可能時刻とする。駐車場P1では、入庫可能時刻推定部332は、3台目の更新後出庫予定時刻である17:20を入庫可能時刻として推定する。
【0096】
駐車場P2では、入庫待ち台数が1台となっている。したがって、ユーザの車両は、入庫順が2台目となる。駐車車両の更新後出庫予定時刻を早い順に並べると、17:10、17:40となる。入庫可能時刻推定部332は、2台目の更新後出庫予定時刻である17:40を入庫可能時刻として推定する。
【0097】
駐車場P3では、入庫待ち台数が4台となっている。したがって、ユーザの車両は、入庫順が5台目となる。駐車車両の更新後出庫予定時刻を早い順に並べると、17:05、17:08、17:10、17:12、17:14となる。入庫可能時刻推定部332は、5台目の更新後出庫予定時刻である17:14を入庫可能時刻として推定する。
【0098】
図6の説明に戻る。案内時刻選択部333は、入庫可能時刻又は到着時刻から案内時刻を選択する。到着時刻は、自車位置から駐車場まで移動する時間によって決まる。案内時刻は、実際にユーザに対して車両の入庫を案内できる時刻として想定される時間である。案内時刻選択部333は、入庫可能時刻及び到着時刻の遅い方を案内時刻として選択する。
図8に示す駐車場P1のように、到着時刻が17:15となっていたとしても、入庫待ちの車両がいるため、到着直後にユーザが駐車場P1に入庫できない。したがって、案内時刻選択部333は、入庫可能時刻17:20を駐車場P1の案内時刻として選択する。換言すると、ユーザは駐車場P1に17:15に到着したとしても、5分間道路上で待機する必要がある。
【0099】
駐車場P2では、到着時刻が17:10となり、入庫可能時刻が17:40となっている。ユーザが17:10に駐車場P2に到着しても、入庫まで30分待つことになる。案内時刻選択部333は、入庫可能時刻17:40を案内時刻として選択する。
【0100】
駐車場P3では、到着時刻が17:15となっている。入庫可能時刻が17:14となっているため、ユーザの到着前に既に入庫待ちの車両がいなくなっている。つまり、ユーザの移動中に入庫待ちしていた車両が、ユーザの到着時点で既に駐車場に入庫していることになる。したがって、案内時刻選択部333は、到着時刻17:15を案内時刻として選択する。
【0101】
駐車場提示部335は、案内時間に基づいて、複数の抽出駐車場の中から駐車場を選択して、ユーザに提示する。駐車場提示部335は、複数の抽出駐車場の案内時間を比較して、1つの駐車場を選択する。具体的には、駐車場提示部335は、複数の抽出駐車場の中で最も早い案内時間の駐車場を選択する。駐車場提示部335によって選択された駐車場を目的駐車場とする。
【0102】
図8に示す例では、駐車場提示部335は、案内時刻の最も早い駐車場P3を目的駐車場として選択して、ユーザに提示する。通信部340は、駐車場提示部335で選択された目的駐車場に関する情報を端末220に送信する。よって、表示部223に目的駐車場が表示される。
【0103】
そして、ルート案内部228が目的駐車場までのルートを検索して、ルート案内を行う。例えば、表示部223がモニタに表示された地図上で、自車位置から目的駐車場までのルートを案内する。このようにすることで、ユーザがより早く駐車できる駐車場に移動することができる。ユーザに対する利便性を向上することができる。さらに、入庫待ちの時間を減らすことができるため、効率良く駐車場を利用することができる。
【0104】
なお、入庫待ち台数取得部331は、入庫待ちの増減数を予測して、入庫順を算出してもよい。例えば、自車より早く駐車場に到着する他車両がある場合、その他車両の数を入庫待ち台数に追加してもよい。あるいは、入庫待ち台数取得部331は、施設や駐車場の情報から入庫待ち台数を推定してもよい。例えば、入庫待ち台数取得部331は、駐車場の規模や施設の混雑度等に応じて、入庫待ち車両増加を予測してもよい。具体的には、入庫待ち台数取得部331は、駐車場までの移動時間10分当たりにつき1台が入庫待ち台数として追加されるような設定を追加しても良い。この場合、入庫可能時刻推定部332は、より多くの駐車車両の更新後出庫予定時刻を参照して、入庫可能時刻を推定する。
【0105】
さらには、カメラ520やその他のセンサが、駐車場内において空き駐車枠を検出してもよい。そして、空き駐車枠数を入庫待ち台数から減算した数を、車両の入庫順として決定してもよい。例えば、駐車場入口で待機している車両数が5台であり、空き駐車枠が2台である場合、入庫待ち台数取得部331は入庫待ち台数を3台とする。これにより、入庫待ち台数取得部331が、より高い精度で入庫可能時刻を推定することができる。
【0106】
(信用度による入庫可能時刻の推定)
図6に示す入庫可能時刻推定部332は、駐車車両のユーザの信用度を用いて、入庫可能時刻を推定してもよい。信用度取得部321は、実施の形態1と同様に、それぞれのユーザの信用度を取得する。ここでは、信用度取得部321は、駐車車両の他ユーザの信用度を取得する。
【0107】
加算部325は、更新前の出庫予定時刻に、信用度に応じた加算時間を加算する。
図9は、加算部325によって加算される加算時間を説明するための表である。例えば、データ格納部341が
図9に示すデータを格納している。
図9では、更新前出庫予定時刻が示されている。
図9の説明において、更新前出庫予定時刻を単に出庫予定時刻とも称する。また,更新前出庫予定時刻に加算時間が加算された出庫予定時刻を加算後の出庫予定時刻とも称する。
【0108】
ここでは、信用度に応じた予め加算時間が設定されている。信用度が高いほど、加算時間が短くなっている。例えば、信用度4では加算時間が0分となり、信用度3では加算時間が15分となる。信用度2では加算時間が30分となり、信用度1では加算時間が60分となる。
【0109】
ユーザIは信用度4であり、更新前出庫予定時刻として、17:10を入力している。この場合、加算部325が0分を更新前出庫予定時刻に加算するため、加算後の出庫予定時刻は17:10となる。ユーザJは信用度3であり、更新前出庫予定時刻として、17:20を入力している。この場合、加算部325が15分を更新前出庫予定時刻に加算するため、加算後の出庫予定時刻は17:35となる。すなわち、更新前出庫予定時刻が15分遅くなる。
【0110】
ユーザKは信用度2であり、更新前出庫予定時刻として、17:30を入力している。この場合、加算部325が30分を更新前出庫予定時刻に加算するため、加算後の出庫予定時刻は18:00となる。すなわち、更新前の出庫予定時刻が30分遅くなる。ユーザMは信用度1であり、更新前出庫予定時刻として、17:20を入力している。この場合、加算部325が60分を更新前出庫予定時刻に加算するため、加算後の出庫予定時刻は18:20となる。すなわち、更新前出庫予定時刻が60分遅くなる。
【0111】
ここで、入庫待ち台数が2台となっており、ユーザの到着時刻が17:45となっているとする。ユーザの入庫順は3台目となるため、入庫可能時刻は18:00となる。つまり、ユーザKにおける加算後の出庫予定時刻が入庫可能時刻となる。入庫可能時刻18:00が到着時刻17:45よりも遅いため、案内時刻選択部333は入庫可能時刻18:00を案内時刻として選択する。
【0112】
このように、加算部325は、他ユーザの信用度に応じた加算時間を更新前出庫予定時刻に加算している。そして、入庫可能時刻推定部332は、加算時間が加算された加算後の出庫予定時刻に基づいて、入庫可能時間を推定している。このようにすることで、入庫可能時刻をより高い精度で推定することができる。よって、案内時刻選択部333がより適切な案内時刻を選択できるようになり、ユーザに対して適切な駐車場を提示することができる。これにより、ユーザがより早い時間に駐車場に駐車することができる。
【0113】
サーバ装置300は、加算部325による加算処理と、出庫予定時刻更新部353による更新処理との一方のみを行ってもよく、両方を行ってもよい。つまり、加算部325が更新前出庫予定時刻に加算時間を加算した出庫予定時刻を用いて、入庫可能時刻推定部332が出庫可能時刻を推定してもよい。あるいは、出庫予定時刻更新部353が更新前出庫予定時刻を更新した更新後出庫予定時刻を用いて、入庫可能時刻推定部332が出庫可能時刻を推定してもよい。
【0114】
さらに、サーバ装置300が加算処理と更新処理の両方を行う場合、加算部325が加算処理を行った後に、出庫予定時刻更新部353が更新処理を行ってもよい。つまり、滞在予定時間算出部352は加算後出庫予定時刻と停車時刻との差から、滞在予定時間を算出する。そして、滞在予定時刻と平均駐車時間との差が所定以上である場合に、加算後出庫予定時刻を更新する。あるいは、出庫予定時刻更新部353が更新処理を行った後に、加算部325が加算処理を行ってもよい。
【0115】
また、抽出駐車場から目的地までの徒歩での移動時間に基づいて、駐車場提示部335が駐車場を提示してもよい。案内時間に移動時間を加算した時間を目的地への到着予定時刻とする。駐車場から目的地までの移動時間は、駐車場から目的地までの移動距離、平均的な徒歩速度等により求めることができる。そして、案内時間に移動時間を加算した到着時刻を比較する。駐車場提示部335は、抽出駐車場毎に、目的地への到着予定時刻を求めて、それぞれを比較する。駐車場提示部335は、目的地への到着予定時刻が最も早い抽出駐車場を目的駐車場として提示する。このようにすることで、駐車場提示部335が、目的地に最も早く到着することができる駐車場を目的駐車場として提示することができる。
【0116】
さらに、ユーザは、駐車場の抽出条件を登録してもよい。サーバ装置300は、駐車場の属性情報をデータ格納部341に予め格納しておく。そして、駐車場の属性情報が抽出条件に合致する駐車場を駐車場提示部335が提示するようにしてもよい。つまり、抽出駐車場の中で、抽出条件に合致し、かつ、案内時間が最も早い駐車場を駐車場提示部335が目的駐車場として提示する。駐車場提示部335は、抽出条件に合致しない駐車場を目的駐車場から除外する。あるいは、抽出部226は、抽出条件に合致する駐車場のみを抽出してもよい。
【0117】
抽出条件は、例えば、(車両サイズ)、(目的地から駐車場の距離)、(駐車料金)、(駐車場付近の治安の良さ)、(駐車場内の事故歴)、(車室の配置)、(路面状態)、(駐車方式)等がある。なお、ユーザは抽出条件を予め登録しておいてもよい。あるいは、ユーザは目的地ごとに、抽出条件を入力してもよい。以下、抽出条件について説明する。
【0118】
(車両サイズ)
ユーザは、車両200の平面サイズ(前後長さ、左右幅)、高さを示す値を車両サイズとして登録しておく。あるいは、ユーザが車種を入力することで、車両サイズが自動で登録されてもよい。サーバ装置300は、駐車場毎に、車室(駐車枠)の平面サイズ、駐車可能高さのデータを格納しておく。例えば、機械式駐車場の場合、車両の高さ制限がある場合がある。あるいは、平置き駐車場においても、小型車両しか駐車できないサイズとなっている駐車場がある。このような、制限がある駐車場については、予めサーバ装置300がデータを格納しておく。これにより、ユーザが駐車できない駐車場に移動することを防ぐことができる。
【0119】
(目的地から駐車場の距離)
徒歩での移動距離を短くしたいユーザは、目的地から駐車場の距離を抽出条件として登録しておく。例えば、ユーザが、目的地から駐車場の距離を500mとして入力すると、駐車場提示部335又は抽出部226は、目的地から500m以上離れた駐車場を除外する。
【0120】
(駐車料金)
ユーザは駐車料金の上限値を抽出条件として登録することができる。例えば、ユーザが1時間600円を駐車料金の上限値として登録すると、駐車場提示部335又は抽出部226は、1時間当たりの駐車料金が600円を超える駐車場を除外する。
【0121】
多くの駐車場では走行中に見える場所に料金の看板を掲示していることから、Googleストリートビュー等の映像を取得し、画像の認識を行うことで駐車料金の取得を行うことができる。ドライブレコーダの映像を収集、提供するサービスを利用しここから得られた映像を使用しても良い。
【0122】
(駐車場付近の治安の良さ)
ユーザが治安の悪い駐車場を避けるか否かを登録することができる。自治体によって、過去の犯罪情報がインターネット上に場所と発生時刻とともに提供されていることが多い。犯罪の発生件数が多い地域では、車上荒らし等のリスクが高いことが推測できる。したがって、治安の良さを、属性情報、及び抽出条件として使用することができる。
【0123】
(駐車場内の事故歴)
ユーザは過去の事故回数が多い駐車場を避けるか否かを登録することができる。駐車場内において、過去に車両事故があった場合、サーバ装置300は、データベースに登録しておく。そして、ユーザは、事故の発生回数や発生割合を抽出条件として登録する。これにより、ユーザが事故の発生回数が少ない駐車場等に駐車することができる。
【0124】
(車室配置)
ユーザは駐車場内における車室配置を抽出条件として登録することができる。ユーザはリスクの高い車室配置を避けるか否かを登録することができる。例えば、車室の幅が狭い駐車場は、隣の車両のドアの開閉時にドアが衝突するリスクが高い。あるいは、隣の車両との前後のスペースが狭い駐車場は、バンパーが擦られるリスクが高い。ユーザはリスクの高い車室配置を除外するように抽出条件として入力することができる。
【0125】
Google Map等インターネット経由で衛星写真を取得し、画像認識することで車室の配置を取得することができる。サーバ装置300は、車室の配置を駐車場の属性条件として格納しておく。
【0126】
(路面状態)
ユーザは、路面状態として、舗装のみ駐車可能、あるいは、砂利でも駐車可能かを登録することができる。サーバ装置300は、駐車場の路面が舗装済みか、砂利かを示す属性情報を記憶質得る。また、衛星写真、ドライブレコーダ等から路面が舗装されているか、砂利であるかの判別を行うことができる。砂利からの石ハネによる傷を避けるよう考慮する条件として使用することができる。
【0127】
(駐車方式)
ユーザは駐車方式を抽出条件として登録することができる。例えば、サーバ装置は、自走式駐車場(平置き駐車場)、立体自走式駐車場、機械式駐車場(立体駐車場)等を属性情報として格納しておく。例えば、荷物等を頻繁に出し入れする場合、ユーザは機械式駐車場を除外するように抽出条件を設定することができる。
【0128】
図10は、目的駐車場までのルート案内を行うための処理を示すフローチャートである。まず、ユーザが目的地を入力すると、抽出部226が目的地周辺の駐車場を探索する(S201)。ここでは、抽出部226が地図情報を参照して、複数の駐車場を探索する。これにより、目的地から所定の距離以内にある駐車場が探索される。そして、通信部222は、検索された駐車場の情報をサーバ装置300に送信する。ここでは、上記の通り、抽出部226が、ユーザによって入力された抽出条件に合致する駐車場のみを探索してもよい。
【0129】
抽出部226が次の抽出駐車場を抽出する(S202)。処理の開始時は、1番目の駐車場を抽出する。入庫可能時刻推定部332が、抽出駐車場の入庫可能時刻を推定する(S203)。この処理については後述する。次に、到着時刻算出部227は、到着時刻を算出する(S204)。通信部222は、到着時刻をサーバ装置300に送信する。あるいは、サーバ装置300が車両の現在位置から抽出駐車場までの到着時刻を算出してもよい。
【0130】
案内時刻選択部333が入庫可能時刻と到着時刻とから案内時刻を選択する(S205)。つまり、案内時刻選択部333は、入庫可能時刻と到着時刻の遅い方を、案内時刻として選択する。次に、サーバ装置300は、全抽出駐車場に対する処理が終了したか否かを判定する(S206)。全ての抽出駐車場に対する処理が終了していない場合(S206のNO)、処理がステップS202に戻る。よって、抽出部226によって抽出された次の抽出駐車場に対して、同様の処理が施される。
【0131】
全ての抽出駐車場に対する処理が終了した場合(S206のYES)、駐車場提示部335は、案内時刻に基づいて、駐車場を選択して、目的駐車場として提示する(S207)。駐車場提示部335は、最も案内時刻の早い駐車場が目的駐車場として提示する。あるいは、案内時刻が早い方から2以上の駐車場を選択して、目的駐車場として提示してもよい。この場合、複数の目的駐車場が提示される。通信部340は、目的駐車場に関する情報を端末220に送信する。なお、駐車場提示部335は、上記の通り、駐車場から目的地までの徒歩移動の時間を考慮して、駐車場を選択してもよい。そして、ルート案内部228が目的駐車場までのルート案内を行う(S208)。このようにすることで、ユーザは目的地の周辺において、最も早く駐車することができる駐車場に移動することができる。
【0132】
次に、駐車場の入庫可能時刻を推定するステップS203について、
図11を用いて説明する。
図11、
図12は、入庫可能時刻を推定する処理を示すフローチャートである。
【0133】
入庫可能時刻推定部332が駐車場の他ユーザを抽出する(S301)。それぞれの駐車場について、入庫可能時刻推定部332が、駐車車両から他ユーザを特定する。出庫予定時刻取得部311が他ユーザの出庫予定時刻を取得する(S302)。ここでは、出庫予定時刻取得部311が、他ユーザによって入力された出庫予定時刻を取得する。次に、信用度取得部321が他ユーザの信用度を取得する(S303)。
【0134】
入庫可能時刻推定部332は、他ユーザの信用度が、超優良会員か否かを判定する(S304)。他ユーザの信用度が、超優良会員である場合(S304のYES)、処理がステップS306に移行する。他ユーザの信用度が、超優良会員でない場合(S304のNO)、加算部325が信用度に応じた加算時間を出庫予定時刻に加算する(S305)。そして、処理がステップS306に移行する。
【0135】
停車時刻取得部313が停車時刻を取得する(S306)。平均駐車時間取得部351が平均駐車時間を取得する(S307)。停車時刻、及び平均駐車時間はデータ格納部341から読み出される。滞在予定時間算出部352が他ユーザの滞在予定時間を算出する(S308)。滞在予定時間算出部352は、加算後の出庫予定時刻と停車時刻との差を、滞在予定時間として算出する。
【0136】
出庫予定時刻更新部353は、滞在予定時間と平均駐車時間との差が所定以上か否かを判定する(S309)。滞在予定時間と平均駐車時間との差が所定以上である場合(S309のYES)、出庫予定時刻更新部353が出庫予定時刻を更新する(S310)。つまり、出庫予定時刻更新部353は、出庫予定時刻に更新量を加減算する。他ユーザの滞在予定時間が平均駐車時間よりも短い場合、出庫予定時刻更新部353は、出庫予定時刻を遅い時刻に更新する。他ユーザの滞在予定時間が平均駐車時間よりも長い場合、出庫予定時刻更新部353は、出庫予定時刻を早い時刻に更新する。これにより、停車時刻に平均滞在時間を加算した時刻に出庫予定時刻が近づくようになる。滞在予定時間と平均駐車時間との差が所定以上でない場合(S309のNO)、更新処理をスキップして、処理がステップS311に移行する。
【0137】
入庫可能時刻推定部332は、駐車中の全ての他ユーザを抽出したか否かを判定する(S311)。全ての他ユーザを抽出していない場合(S311のNO)、ステップS301に戻り、入庫可能時刻推定部332等が次の他ユーザに対して処理を行う。全ての他ユーザを抽出した場合(S311のYES)、入庫待ち台数取得部331が、入庫待ち台数を取得する(S312)。例えば、入庫待ち台数取得部331は、駐車場入口周辺の画像から入庫待ちしている車両の台数を算出する。
【0138】
入庫可能時刻推定部332は、入庫待ち台数と、更新後の出庫予定時刻とに、基づいて、入庫可能時刻を推定する(S313)。具体的には、入庫可能時刻推定部332は、入庫待ち台数に基づいて、ユーザの入庫順を求める。入庫待ち台数をn(nは0以上)とすると、入庫可能時刻推定部332は、入庫待ち台数nに自車両分の1を加算することで、入庫順(n+1)を算出する。そして、入庫可能時刻推定部332は、入庫順に対応する車両の更新後出庫予定時刻を入庫可能時刻として推定する。つまり、入庫可能時刻推定部332は、早い方から(n+1)台目の更新後出庫予定時刻を入庫可能時刻とする。
【0139】
このようにすることで、入庫可能時刻推定部332が、高い精度で入庫可能時刻を推定することができる。もちろん、入庫待ち台数取得部331は、将来における入庫待ち台数の増減を予測してもよい。さらに、加算部325による加算処理と、出庫予定時刻更新部353による更新処理が行われた出庫予定時刻が用いられているため、入庫可能時刻を精度よく推定することができる。
【0140】
(変形例)
変形例では、信用度の高い他ユーザの数に応じて、駐車場提示部335が駐車場を提示している。
図13及び
図14を用いて、変形例について説明する。
図13は、サーバ装置300のブロック図である。
図14は、駐車場P1、P2の出庫予定時刻等のデータを示す表である。変形例では、
図6のサーバ装置300に、計数部361及び割合算出部362が追加されている。計数部361及び割合算出部362以外の構成については、適宜説明を省略する。以下、駐車場P1、P2のそれぞれで、入庫待ち台数が2台となっており、ユーザの入庫順が3台目となっているとして説明する。また、変形例は、出庫予定時刻更新部353が更新後の出庫予定時刻を単に出庫予定時刻とする。
【0141】
変形例では,計数部361が信用度の高い他ユーザの数を計数している。そして、割合算出部362が信用度の高い他ユーザの割合を算出している。ここでは、信用度が3、又は4の他ユーザを信用度の高い他ユーザとする。駐車場提示部335は、信用度の高い他ユーザの割合に基づいて、目的駐車場を提示する。
【0142】
計数部361は、最も早い案内時刻より所定時間以内遅い案内時刻があるか否かを判定し、最も早い案内時刻より所定時間以内遅い案内時刻がある場合に真と判定する。例えば、
図14に示すように、駐車場P2の案内時刻が9:04となっており、駐車場P1の案内時刻が9:05となっている。駐車場P2が、案内時刻が最も早い駐車場となっている。駐車場P1の案内時刻は駐車場P2の案内時刻よりも1分遅い。駐車場P2の案内時刻と駐車場P1の案内時刻の差が所定時間(例えば、5分)以内となっており、計数部361は真と判定する。
【0143】
この場合、計数部361は、駐車場P1、P2において、信用度が高い他ユーザの数をカウントする。例えば、入庫可能時刻以前の出庫予定時刻に対応する他ユーザを出庫予定他ユーザとする。また、出庫予定他ユーザの数を、出庫予定他ユーザ数とする。駐車場P1,P2ともに、出庫予定他ユーザ数は3となる。出庫予定他ユーザの中で、信用度の高いユーザを高信用度ユーザとする。
【0144】
計数部361は、出庫予定他ユーザのうち、高信用度ユーザの数を計数する。割合算出部362は、出庫予定他ユーザの数に対する高信用度ユーザの数の割合を算出する。出庫予定他ユーザの数に対する高信用度ユーザの数の割合を高信用度ユーザ割合とする。
【0145】
図14に示すように、駐車場P1では、入庫可能時刻が9:05となっているため、他ユーザA1、B1、C1が出庫可能他ユーザとなる。出庫可能他ユーザA1、B1、C1は全て、信用度の高い高信用度ユーザとなっている。よって、割合算出部362は、駐車場P1の高信用度ユーザ割合を100%(=3/3)とする。
【0146】
一方、駐車場P2では、入庫可能時刻が9:04となっているため、他ユーザA2、B2、C2が出庫可能他ユーザとなる。出庫可能他ユーザA2、B2は信用度の高い高信用度ユーザとなっている。他ユーザC2は信用度が2であるため、信用度が低い他ユーザとなる。よって、割合算出部362は、駐車場P1の高信用度ユーザ割合を66.6%(=2/3)とする。
駐車場P2では、信用度の低い他ユーザC2が、自身が入力した出庫予定時刻の9:04に出庫する可能性は低い。駐車場提示部335は高信用度ユーザ割合の高い駐車場P1を目的駐車場として提示する。変形例では、駐車場提示部335が駐車場P1を優先して提示する。これにより、ユーザに対してより適切な駐車場を提示することができる。
【0147】
このように、抽出駐車場の中で、最も早い案内時刻から所定時間以内の案内時刻を有する駐車場がある場合、計数部361は、出庫予定他ユーザの中で、高信用度ユーザの数を計数する。割合算出部362は、出庫予定他ユーザに対する高信用度ユーザの割合を高信用度ユーザ割合として算出する。駐車場提示部335は、2つの駐車場P1、P2の高信用度ユーザ割合を比較する。駐車場提示部335は、最も高信用度ユーザ割合の高い駐車場P1を優先的に提示することができる。
【0148】
最も早い案内時刻から所定時間以内の案内時刻を有する駐車場が3以上ある場合、割合算出部362は、3つ以上の駐車場の高信用度ユーザ割合を算出する。つまり、駐車場提示部335は、3つ以上の駐車場の高信用度ユーザ割合の中で、最も高信用度ユーザ割合の高い駐車場を目的駐車場として駐車する。
なお、
図14に示す出庫予定時刻は、加算時間を加算した後の時刻でもよい。また、変形例は加算部325を用いない構成にも適用可能である。
【0149】
なお、実施の形態1と実施の形態2とは適宜組み合わせることができる。例えば、実施の形態1で用いた信用度を、実施の形態2の駐車場提示に用いてもよい。さらに、実施の形態2において、実施の形態1で用いた方法によって、信用度を更新してもよい。
【0150】
サーバ装置300、又は端末220等の処理をコンピュータプログラムによって実現でできる。つまり、サーバ装置300、又は端末220は、プログラムを格納するメモリとプログラムを実行するプロセッサとを備えた情報処理装置となる。さらに、サーバ装置300、又は端末220はそれぞれ、物理的に単一な装置に限らず、分散配置された装置であってもよい。たとえば、端末220の処理の一部はスマートフォンやタブレットコンピュータで実行され、残りはナビゲーション装置等の車載装置で実行されていてもよい。また、サーバ装置300の処理の一部は、端末220、カメラ520、精算機540等で実行されてもよい。端末220の処理の一部は、サーバ装置300等で実行されてもよい。
【0151】
なお、上述した端末220やサーバ装置300のプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施の形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、又はその他の形式の伝搬信号を含む。
【0152】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0153】
100 システム
200 車両
220 端末
221 入力部
222 通信部
223 表示部
224 位置情報取得部
225 地図情報記憶部
226 抽出部
227 到着時刻算出部
228 ルート案内部
300 サーバ装置
311 出庫予定時刻取得部
312 入力時刻取得部
313 停車時刻取得部
314 出庫時刻取得部
315 算出部
321 信用度取得部
322 料金決定部
323 信用度更新部
325 加算部
331 入庫待ち台数取得部
332 入庫可能時刻推定部
333 案内時刻選択部
335 駐車場提示部
340 通信部
341 データ格納部
351 平均駐車時間取得部
352 滞在予定時間算出部
353 出庫予定時刻更新部
361 計数部
362 割合算出部
500 駐車場
520 カメラ
540 精算機