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特開2024-128577駆動装置、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置
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  • 特開-駆動装置、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128577
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】駆動装置、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置
(51)【国際特許分類】
   H02N 2/04 20060101AFI20240913BHJP
   G02B 7/08 20210101ALI20240913BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240913BHJP
   H04N 23/57 20230101ALI20240913BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20240913BHJP
   G03B 30/00 20210101ALN20240913BHJP
【FI】
H02N2/04
G02B7/08 B
H04N23/50
H04N23/57
G02B7/04 E
G03B30/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037608
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊
(72)【発明者】
【氏名】大坂 智彦
【テーマコード(参考)】
2H044
5C122
5H681
【Fターム(参考)】
2H044BE04
2H044BE09
2H044DA01
2H044DA02
2H044DB04
2H044DC02
5C122EA01
5C122GE05
5C122GE11
5C122GE19
5C122HA75
5C122HA82
5H681AA06
5H681BB02
5H681BB13
5H681BC01
5H681DD39
5H681DD44
5H681DD46
5H681FF08
5H681GG11
(57)【要約】
【課題】圧電素子からの振動を共振部へ効率よく伝達すること。
【解決手段】駆動装置は、電圧の印加により振動する圧電素子と、圧電素子の振動に共振して、接触する部材を移動させる共振部と、圧電素子と共振部との間を固定する導電性樹脂と、を備え、共振部は、導電性樹脂を収容可能な収容部を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧の印加により振動する圧電素子と、
前記圧電素子の振動に共振して、接触する移動部材を移動させる共振部と、
前記圧電素子と前記共振部との間を固定する導電性樹脂と、
を備え、
前記共振部は、前記導電性樹脂を収容可能な収容部を有する、
駆動装置。
【請求項2】
前記共振部は、前記収容部と前記圧電素子が固定される領域より外側の空間とを連通する連通部を有する、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記連通部は、前記収容部から前記共振部の端部まで延在する、
請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記収容部は、曲面形状の内周面を有する、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記圧電素子に電圧を印加する電極部を備え、
前記電極部は、前記圧電素子が前記共振部に固定される側の反対側に接続される、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項6】
光学素子を保持可能な保持部と、
前記光学素子の光路方向に前記保持部を移動可能に収容する基部と、
前記保持部を駆動する、請求項1から5のいずれか一項に記載の駆動装置と、
を備える、
光学素子駆動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の光学素子駆動装置と、
前記光学素子を用いて被写体像を撮像する撮像部と、
を備える、
カメラモジュール。
【請求項8】
情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
請求項7に記載のカメラモジュールと、
前記カメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部と、
を備える、
カメラ搭載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやドローン等のカメラ搭載装置が搭載するカメラモジュールにおいて、光学素子を駆動する駆動装置として、圧電素子を用いた超音波モーター等の駆動装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、能動素子が、共鳴装置(共振部)と、共鳴装置を振動させる圧電素子と、から構成され、能動素子が振動動作により受動素子を駆動する駆動装置が開示されている。特許文献1に開示された駆動装置において、圧電素子と共鳴装置とは、金属ボール等の導電材料を有する導電性の接着剤により接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2008-503995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示すように、圧電素子と共鳴装置とは、導電材料を有する導電性の接着剤により接合されている。このような導電性の接着剤は、導電材料を含有するため、非導電性の接着剤と比較して、構成粒子が大きい傾向にある。そのため、圧電素子と共鳴装置との間の厚みを低減することは難しい。圧電素子と共鳴装置との間の厚みは、圧電素子と共鳴装置との間の振動伝達に影響し、圧電素子と共鳴装置との間の厚みが厚くなると、圧電素子からの振動を共鳴装置へ効率よく伝達することは難しい。
【0006】
本発明の目的は、圧電素子からの振動を共振部へ効率よく伝達可能な駆動装置、光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る駆動装置は、
電圧の印加により振動する圧電素子と、
前記圧電素子の振動に共振して、接触する部材を移動させる共振部と、
前記圧電素子と前記共振部との間を固定する導電性樹脂と、
を備え、
前記共振部は、前記導電性樹脂を収容可能な収容部を有する。
【0008】
本発明に係る光学素子駆動装置は、
光学素子を保持可能な保持部と、
前記光学素子の光路方向に前記保持部を移動可能に収容する基部と、
前記保持部を駆動する前記駆動装置と、
を備える。
【0009】
本発明に係るカメラモジュールは、
前記光学素子駆動装置と、
前記光学素子を用いて被写体像を撮像する撮像部と、
を備える。
【0010】
本発明に係るカメラ搭載装置は、
情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
前記カメラモジュールと、
前記カメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部と、
を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、圧電素子からの振動を共振部へ効率よく伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】本発明の実施の形態に係るカメラモジュールを搭載するスマートフォンを示す正面図である。
図1B図1Aに示すスマートフォンの背面図である。
図2】カメラモジュール及び撮像部を示す斜視図である。
図3】カメラモジュールの光学素子駆動装置が有する光学素子駆動装置本体の平面図である。
図4図3に示す光学素子駆動装置本体の駆動部を構成する共振部を示す図である。
図5図4に示す共振部に圧電素子を取り付けた状態を示す図である。
図6図5に示す圧電素子及び共振部の斜視図である。
図7図3に示す駆動部を示す斜視図である。
図8図7に示す駆動部を示す側面図である。
図9A】車載用カメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置としての自動車を示す正面図である。
図9B図9Aに示す自動車を斜め後方側から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
[スマートフォン]
図1A及び図1Bは、本実施の形態に係るカメラモジュールAを搭載するスマートフォンM(カメラ搭載装置の一例)を示す図である。図1AはスマートフォンMの正面図であり、図1BはスマートフォンMの背面図である。
【0015】
スマートフォンMは、2つの背面カメラOC1、OC2からなるデュアルカメラを有する。本実施の形態では、背面カメラOC1、OC2に、カメラモジュールAが適用されている。
【0016】
カメラモジュールAは、AF機能を備え、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うことができる。なお、カメラモジュールAは、振れ補正機能(以下「OIS機能」と称する、OIS:Optical Image Stabilization)を備えていてもよい。OIS機能により、撮影時に生じる振れ(振動)を光学的に補正して、像ぶれのない画像を撮影することができる。
【0017】
[カメラモジュール]
図2は、カメラモジュールA及び撮像部5を示す斜視図である。図3は、図2に示すカメラモジュールAの光学素子駆動装置1が有する光学素子駆動装置本体4の平面図である。図2及び図3に示すように、本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。また、後述する図においても、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。
【0018】
カメラモジュールAは、例えば、スマートフォンMで撮影が行われる場合、X方向が上下方向(又は左右方向)、Y方向が左右方向(又は上下方向)、Z方向が前後方向となるように搭載される。すなわち、Z方向が、図2に示すレンズ部2の光軸OAの光軸方向であり、図2において、図中上側(+Z側)が光軸方向の受光側、下側(-Z側)が光軸方向の結像側である。
【0019】
なお、以降では、光軸OAを用いて説明を行うが、光軸OAの光軸方向は、光学素子の種類に応じて、光路方向、焦点方向(焦点を調整する方向)と言い換えてもよい。ここで、後述するカバー3の開口部301、後述する保持部10の開口部11、あるいは、後述する基部20の収容開口部21によって形成される光の通り道が光路であり、この光路の延びる方向(各開口部の貫通方向)が光路方向である。
【0020】
図2及び図3に示すように、カメラモジュールAは、AF機能を実現する光学素子駆動装置1、円筒形状のレンズバレルにレンズが収容されてなるレンズ部2及びレンズ部2により結像された被写体像を撮像する撮像部5等を備える。すなわち、光学素子駆動装置1は、光学素子としてレンズ部2を駆動する、いわゆる、レンズ駆動装置である。
【0021】
本実施の形態の光学素子駆動装置1は、上述したカメラモジュールA等へ搭載することを考慮して、Z方向における長さが、X方向及びY方向における長さより短い構成であり、Z方向を高さ方向とすると、低背化した構成である。
【0022】
[カバー]
光学素子駆動装置1において、光学素子駆動装置本体4は、外側をカバー3で覆われている。カバー3は、Z方向から見た平面視で略矩形状の有蓋四角筒状体である。本実施の形態では、カバー3は、平面視で略正方形状を有している。カバー3は、上面に略円形の開口部301を有する。レンズ部2は、光学素子駆動装置本体4の保持部10の開口部11に収容され、カバー3の開口部301から外部に臨み、Z方向における移動に伴い、カバー3の開口面よりも受光側に突出するように構成されている。カバー3の内壁は、光学素子駆動装置本体4の基部20(例えば、後述の底部22a)に、例えば、接着により固定され、光学素子駆動装置本体4を収容する。
【0023】
カバー3は、光学素子駆動装置1の外部やカバー3の内部からの電磁波を遮断する部材、例えば、磁性体からなるシールド部材を有している。
【0024】
[撮像部]
撮像部5は、光学素子駆動装置1の結像側に配置される。撮像部5は、例えば、イメージセンサー基板501、イメージセンサー基板501に実装される撮像素子502及び制御部503を有する。撮像素子502は、例えば、CCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサー等により構成され、レンズ部2により結像された被写体像を撮像する。
【0025】
制御部503は、例えば、制御ICで構成され、光学素子駆動装置1全体の駆動制御を行う。光学素子駆動装置1は、イメージセンサー基板501に搭載され、機械的かつ電気的に接続される。制御部503は、イメージセンサー基板501に設けられてもよいし、カメラモジュールAが搭載されるカメラ搭載機器(本実施の形態では、スマートフォンM)に設けられてもよい。
【0026】
なお、図2では、位置が固定されたイメージセンサー基板501に対し、レンズ部2を光学素子駆動装置1でZ方向に駆動することで、被写体像を撮像素子502に結像しているが、例えば、撮像素子502をZ方向に駆動してもよい。この場合、レンズ部2をカバー3に固定し、光学素子である撮像素子502を光学素子駆動装置1でZ方向に駆動することで、被写体像を撮像素子502に結像すればよい。
【0027】
[光学素子駆動装置本体]
光学素子駆動装置本体4は、光学素子であるレンズ部2をZ方向に駆動する光学素子駆動装置1の本体部分である。なお、以降では、説明の便宜上、光学素子駆動装置1がレンズ部2を駆動することを前提に説明を行うが、上述したように、光学素子駆動装置1が撮像素子502を駆動してもよい。
【0028】
光学素子駆動装置本体4は、図3に示すように、保持部10、基部20、支持部30A、30B、30C、駆動部40A、40B、基板部50等を有する。
【0029】
[保持部]
保持部10は、中央部に開口部11が形成された枠部12を有し、開口部11は、レンズ部2を内側に保持可能に構成されている。例えば、開口部11は、その内周面に取付溝等を形成することにより、レンズ部2を内周面に保持可能に構成されている。このように、保持部10は、レンズ部2の外周を囲んでレンズ部2を保持する。
【0030】
枠部12の外周側である外周面13は、その複数箇所(図3では、一例として、3箇所)が、Z方向に沿って延在する支持部30A、30B、30Cにより、Z方向に移動可能に支持されている。
【0031】
また、外周面13は、その複数箇所(図3では、一例として、2箇所)が、駆動部40A、40Bに保持されており、保持部10は、駆動部40A、40Bにより、Z方向に移動可能である。
【0032】
また、外周面13には、その複数箇所(図3では、一例として、2箇所)に、Z方向位置の検出用の磁石14A、14Bが設けられている。磁石14A、14Bに対向するように、後述する位置検出センサー54A、54Bがそれぞれ設けられている。
【0033】
なお、開口部11は、円筒形状のレンズ部2に対応して、円筒形状に形成されているが、レンズ部2の形状に対応して、適宜な形状に変更可能である。
【0034】
また、光学素子駆動装置1が撮像素子502を駆動する場合、保持部10に開口部11はなくてもよく、つまり、保持部10は枠部でなくてもよく、その場合、例えば、保持部10の上面(受光側の面)に撮像素子502を保持するようにすればよい。
【0035】
[基部]
基部20は、中央部に収容開口部21が形成された枠部22を有し、収容開口部21は、保持部10の外周を囲んで保持部10を内側に収容可能に構成されている。
【0036】
収容開口部21の内側である内周面23には、その複数箇所に支持部30A、30B、30Cが設けられている。基部20は、支持部30A、30B、30Cにより、保持部10をZ方向に移動可能に支持する。
【0037】
また、内周面23には、その複数箇所に駆動部40A、40Bが設けられている。基部20に設けられた駆動部40A、40Bは、保持部10をZ方向に移動する。保持部10は、駆動部40A、40Bに駆動される可動部として機能し、基部20は、保持部10に対する固定部として機能する。
【0038】
平面視において、内周面23は、保持部10の外周面13の形状に対応して形成される。図3において、保持部10の外周面13及び収容開口部21の内周面23の形状は一例であり、例えば、支持部30A、30B、30C、駆動部40A、40Bの配置等に応じて、適宜に変更可能である。
【0039】
枠部22は、底部22a、側壁部22bを有する。底部22aには、例えば、接着により、上述したカバー3の内壁が固定される。側壁部22bの外周側である外周面24には、外周面24に沿って、基板部50が取り付けられる。
【0040】
[支持部]
支持部30A、30B、30Cは、基部20に対して、保持部10をZ方向に移動可能に支持する。支持部30A、30B、30Cは、図3に示すように、内周面23(外周面13)において、周方向の3箇所に分散した位置にそれぞれ配置される。
【0041】
支持部30A、30B、30Cは、詳細な図示は省略するが、保持部10の外周面13に設けられた第1溝部と、基部20の内周面23に設けられた第2溝部と、第1溝部と第2溝部との間に挟持されて転動可能な転動部材(例えば、ボール部材等)とを有する。
【0042】
支持部30A、30B、30Cにおいて、第1溝部及び第2溝部は、Z方向に延在し、互いに対向するよう配置される。このように配置された第1溝部と第2溝部との間に転動部材が転動可能に挟持される。
【0043】
転動部材は、第1溝部と第2溝部との間に1つ以上配置される。第1溝部と第2溝部との間に複数の転動部材を配置する場合には、保持部10の傾き(チルト)をより安定して抑制することができる。この場合、複数の転動部材は、Z方向に沿って並ぶよう配置され、また、互いの距離が一定に保たれると共にZ方向における位置決めができるよう、リテーナー(図示省略)に保持される。
【0044】
このように構成される支持部30A、30B、30Cにより、保持部10は、基部20に対して、Z方向に移動可能に支持される。
【0045】
なお、第1溝部及び第2溝部には、金属材料等からなり、転動部材を転動可能なレール状部材を取り付けてもよい。保持部10や基部20は、通常、樹脂等からなり、転動部材は、通常、セラミックや合金等の材料からなる。そのため、保持部10や基部20よりも硬質の金属材料等からなるレール状部材を第1溝部及び第2溝部に設けることで、転動部材からの押圧力を受けても、第1溝部及び第2溝部が変形し難くなる。このような構成により支持部30A、30B、30Cは、Z方向に移動可能に安定して保持部10を支持することができる。
【0046】
[駆動部]
駆動部40A、40Bは、基部20に対して、保持部10をZ方向に駆動する。駆動部40A、40Bは、図3に示すように、内周面23(外周面13)において、周方向の2箇所に分散した位置にそれぞれ配置される。光学素子駆動装置本体4は、上述した支持部30A、30B、30C及び駆動部40A、40Bにより、保持部10と共にレンズ部2をZ方向に駆動することができ、これにより、AF機能を実現する。
【0047】
基部20の枠部22は、図3に示すように、4つの隅部22bA、22bB、22bC、22bDを有する。そして、図3に示す例では、支持部30Aが隅部22bAに配置されているので、駆動部40A、40Bは、隅部22bAとは異なる隅部であって、平面視において、光軸OAに点対称となるような位置の隅部22bB、22bCにそれぞれ配置される。このように配置することにより、レンズ部2等の光学素子の重量が増加しても、保持部10を安定して移動することができる。
【0048】
駆動部40A、40Bとしては、圧電素子を有するアクチュエーターである超音波モーターを用いる。駆動部40A、40Bについて、図4図8を参照して説明する。
【0049】
図4は、図3に示す光学素子駆動装置本体4の駆動部40Aを構成する共振部42を示す図である。図5は、図4に示す共振部42に圧電素子41を取り付けた状態を示す図である。図6は、図5に示す圧電素子41及び共振部42の斜視図である。図7は、図3に示す駆動部40Aを示す斜視図である。図8は、図7に示す駆動部40Aを示す側面図である。なお、図4図8には、駆動部40Aを図示するが、駆動部40Bは、駆動部40Aと同等の構成であり、その詳細な図示及び説明は省略する。
【0050】
駆動部40Aは、圧電素子41、共振部42、電極部43、動力伝達部44(本発明における移動部材)等を有する。圧電素子41の振動に共振して共振部42で生成される駆動力は、動力伝達部44に伝達される。ここでは、図示は省略するが、動力伝達部44は、保持部10側に固定されており、共振部42による駆動力は、動力伝達部44を介して、保持部10に伝達される。駆動部40Aにおいては、共振部42が能動要素を構成し、動力伝達部44が受動要素を構成する。
【0051】
圧電素子41は、例えば、セラミック材料で形成された板状素子であり、高周波電圧を印加することにより振動、例えば、超音波領域の振動周波数の振動を発生する。圧電素子41は、共振部42の胴部42aを間に挟み込むように、2枚配置される。図示は省略するが、後述するFPC51に設けられた接続配線が、後述の電極部43等を介して、電気的に圧電素子41に接続されて、圧電素子41に電圧を印加するよう構成されている。
【0052】
共振部42は、導電性材料の板部材から形成され、圧電素子41の振動に共振して、振動運動を直線運動に変換し、接触する動力伝達部44を移動させる。共振部42は、例えば、金属板のレーザー加工、エッチング加工又はプレス加工等により形成される。
【0053】
共振部42は、胴部42a、一対のアーム部42b、通電部42c、突出部42d等を有する。
【0054】
胴部42aは、2枚の圧電素子41が表裏に接着される略矩形状の部分である。圧電素子41で発生する振動は、胴部42aを介して、一対のアーム部42bに伝達する。
【0055】
一対のアーム部42bは、胴部42aの両側部から、それぞれのアーム部42bの自由端となる先端部へ+Z方向に延在する。一対のアーム部42bは、対称的な形状を有し、圧電素子41の振動に共振して対称的に変形する。一対のアーム部42bは、それらの自由端が動力伝達部44を挟持するよう形成されている。より具体的には、一対のアーム部42bは、後述する動力伝達部44の当接面44aに対して、それらの自由端が内側方向に向かって当接するよう構成されている。
【0056】
通電部42cは、胴部42aから-Z方向に延在し、共振部42の端部の位置に配置される。通電部42cは、胴部42aを介して、圧電素子41への給電ラインを構成する部分であり、図示は省略するが、FPC51に設けられた接続配線が電気的に接続される。
【0057】
突出部42dは、胴部42aから+Z方向に延在し、共振部42の中央に近い所に位置に配置される。突出部42dには、リベット等を挿通する貫通孔42eが形成されている。突出部42dは、貫通孔42eに挿通されたリベット等を用いて、基部20側に固定される。
【0058】
電極部43は、一対の端子部43aと、一対の端子部43a同士を連結する連結部43bと、を有する。一対の端子部43aは、2枚の圧電素子41の外面にそれぞれ電気的に接続される。電極部43は、圧電素子41への給電ラインを構成する部分であり、図示は省略するが、FPC51に設けられた接続配線が電気的に接続される。
【0059】
電極部43において、それぞれの端子部43aは、その中央部に形成された凹部43a1と、凹部43a1の中央部に形成された貫通孔43a2と、を有する。端子部43aは、半田により、圧電素子41の外面と電気的に接続されるが、凹部43a1内で半田を溶融し、硬化させることで、貫通孔43a2を介して、圧電素子41の外面と電気的に接続される。半田の溶融は、例えば、レーザーにより短時間で行うことができ、これにより、圧電素子41や後述の導電性樹脂への熱的影響を抑制することができる。
【0060】
なお、端子部43aは、半田に代えて、後述の導電性樹脂等により、圧電素子41の外面と電気的に接続されてもよい。
【0061】
上述した通電部42cと電極部43とによる電気的な接続により、胴部42aに貼り合わされた圧電素子41に電圧が印加され、振動が発生する。共振部42は、少なくとも2つの共振周波数を有し、それぞれの共振周波数に対して、異なる挙動で変形する。言い換えると、共振部42は、2つの共振周波数に対して異なる挙動で変形するように、全体の形状が設定されている。
【0062】
ここで、異なる挙動とは、一対のアーム部42bが動力伝達部44をZ方向に前進させる挙動と、後退させる挙動である。従って、共振部42を所望の共振周波数で振動させることにより、一対のアーム部42bが動力伝達部44をZ方向に前進又は後退させることができる。
【0063】
動力伝達部44は、例えば、Z方向に所定の長さを有する直方体の形状からなり、一対のアーム部42bに対向する部位に、アーム部42bが当接する当接面44aを有する。一対のアーム部42bは、上述したように、当接面44aに当接するよう構成されており、動力伝達部44は、一対のアーム部42bに対して、チャッキングガイドとして機能する。動力伝達部44は、例えば、図中右側(+Z側)の端部が保持部10の枠部12の外周面13に取り付けられている。
【0064】
圧電素子41は、接着剤を用いて、胴部42aに貼り合わされているが、圧電素子41と共振部42との電気的な接続のため、導電性を有する接着剤を用いている。導電性を有する接着剤としては、例えば、銀エポキシや金属ボールを含有するエポキシ等の導電性樹脂が使用可能である。
【0065】
導電性を有する接着剤は、銀粒子や金属ボール等を含有するため、構成粒子が大きく、非導電性の接着剤と比較して、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することは難しい。圧電素子41と共振部42との間の厚みは、圧電素子41と共振部42との間の振動伝達に影響するので、当該厚みは可能な限り低減することが望ましい。
【0066】
そこで、本実施の形態では、胴部42aに収容部45を設けている。収容部45は、圧電素子41が貼り合わされる胴部42aに形成された又は貫通孔である。本実施の形態では、一例として、収容部45は凹部である。また、一例として、共振部42及び圧電素子41の平面視において、端子部43aが圧電素子41の外面に接続する位置とは異なるように、圧電素子41の内面側の収容部45が配置されている。
そして、収容部45内に、導電性を有する接着剤である導電性樹脂Rが充填されて収容される。
【0067】
収容部45に導電性樹脂Rを充填し、圧電素子41と共振部42との間を貼り合わせて固定するので、構成粒子が比較的大きい導電性樹脂Rを用いて接着を行っても、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができる。
【0068】
また、胴部42aにおいて、収容部45以外の領域42a1に非導電性の接着剤を塗布し、圧電素子41を胴部42aに貼り合わせる。このように、収容部45以外の領域42a1には、非導電性の接着剤を塗布するので、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができる。
【0069】
導電性樹脂Rと非導電性の接着剤とを用いる場合、圧電素子41や共振部42の形状や構造に応じて、導電性樹脂Rと非導電性の接着剤とを同時に硬化してもよいし、別々に硬化してもよい。このようにして、圧電素子41の内面を共振部42に固定した後、その反対側の圧電素子41の外面に、半田により、電極部43の端子部43aを電気的に接続する。
【0070】
以上のようにして、圧電素子41を胴部42aに貼り合わせるので、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができる。圧電素子41から共振部42への振動の伝達効率は、圧電素子41と共振部42との間の厚みが薄くなるほど向上する。そのため、導電性樹脂Rを収容部45内に収容する本実施の形態では、圧電素子41からの振動を共振部42へ効率よく伝達することができる。
【0071】
ここでは、一例として、共振部42の両面それぞれに2つの収容部45を設けているが、収容部45の数は適宜に変更可能である。また、収容部45の内周面45aは、曲面形状であり、平面視で円形状であるが、形状も適宜に変更可能である。
【0072】
収容部45の数や形状等は、適宜に変更可能であるが、いずれにおいても、収容部45の全域に渡って導電性樹脂Rが充填されることが望ましい。もし、収容部45内に空気が残っている場合には、導電性樹脂Rの熱硬化時に、圧電素子41で塞がれた収容部45内において空気が膨張し、圧電素子41と共振部42との間の接着や電気的接続を阻害する可能性がある。
【0073】
そのため、本実施の形態では、収容部45と、圧電素子41が固定される共振部42の領域より外側の空間と、を連通する連通部46を胴部42aに設けている。連通部46は、収容部45から共振部42の端部まで延在する溝である。
【0074】
もし、収容部45内に空気が残っていて、導電性樹脂Rの熱硬化時に、圧電素子41で塞がれた収容部45内で空気が膨張しても、連通部46が空気の逃げ道になる。そのため、圧電素子41と共振部42との間の接着や電気的接続を阻害することなく、導電性樹脂Rを熱硬化することができる。ここでは、連通部46を共振部42の端部まで延在するので、圧電素子41の固定位置がずれた場合でも、収容部45からの空気を外部に確実に排出することができる。
【0075】
また、連通部46は、もし、収容部45内に注入した導電性樹脂Rが収容部45内に収容可能な容量より多い場合、余分な導電性樹脂Rを連通部46へ導くことになる。連通部46がない場合、収容部45内に注入した導電性樹脂Rが上記容量より多いと、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減できない可能性がある。これに対し、連通部46は、余分な導電性樹脂Rを連通部46へ導くので、収容部45内の導電性樹脂Rの容量が適正な量となり、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができる。
【0076】
なお、ここでは、連通部46は、収容部45から共振部42の端部まで延在しているが、圧電素子41が固定される領域より外側の空間と連通できれば、つまり、収容部45から外部へ空気を排出できれば、共振部42の端部まで延在しなくてもよい。
【0077】
また、もし、内周面45aが平面視で角部を有する形状である場合には、導電性樹脂Rが隙間なく広がらない可能性があり、その場合には、隙間に空気が残る。隙間に残った空気は、上述したように、導電性樹脂Rの熱硬化時に膨張し、圧電素子41と共振部42との間の接着や電気的接続を阻害する可能性がある。
【0078】
そのため、本実施の形態では、収容部45において、平面視で円形状となるように内周面45aを形成している。内周面45aが平面視で円形状であるので、注入される導電性樹脂Rは、隙間なく広がり、空気を残すことなく、内周面45aと接するようになる。その結果、導電性樹脂Rが収容部45の全域に渡って充填されるので、収容部45内に収容された導電性樹脂Rにより、圧電素子41と共振部42との間の接着や電気的接続を確実に行うことができる。
【0079】
なお、収容部45の形状は、注入される導電性樹脂Rが隙間なく広がれば、平面視で円形状でなくてもよく、例えば、楕円形状等でもよい。
【0080】
以上説明した構成により、駆動部40A、40Bにおいて、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができ、圧電素子41からの振動を共振部42へ効率よく伝達することができる。
【0081】
そして、駆動部40A、40Bの圧電素子41に電圧を印加すると、圧電素子41が振動し、共振部42が周波数に応じた挙動で変形し、一対のアーム部42bも周波数に応じた挙動で変形する。一対のアーム部42bは、動力伝達部44を内側に押し込むように当接しており、一対のアーム部42bの変形によって生じる駆動力が動力伝達部44へ伝達され、共振部42に対し、動力伝達部44がZ方向に相対移動する。このようにして、駆動部40A、40Bの駆動力が保持部10に伝達され、これにより、保持部10がZ方向に移動し、ピント合わせが行われることになる。
【0082】
[基板部]
基板部50は、駆動部40A、40Bを駆動する回路を有する。基板部50は、FPC(Flexible Printed Circuit;フレキシブルプリント基板)51、ドライバーIC52、位置検出センサー54A、54B等を有する。
【0083】
FPC51は、可撓性がある基板であり、樹脂フィルム等の薄い絶縁層や銅箔等の金属層が積層されて構成される。図示は省略するが、金属層は、信号線や電源線の回路として形成されており、駆動部40A、40B、ドライバーIC52、位置検出センサー54A、54B等が電気的に接続される。
【0084】
ドライバーIC52は、駆動部40A、40Bを駆動する駆動信号を制御するICである。ドライバーIC52は、例えば、位置検出センサー54A、54Bで検出した検出信号に基づいて、駆動信号を出力し、出力された駆動信号は、駆動部40A、40Bへ出力される。
【0085】
位置検出センサー54A、54Bは、例えば、ホール素子等の磁気センサーである。位置検出センサー54A、54Bは、対向して配置された磁石14A、14Bによる磁力の強さを検出することにより、Z方向における保持部10と基部20との相対位置を取得して、検出信号として出力する。ここでは、2つの位置検出センサー54A、54Bを設けているが、位置検出センサーは1つでもよく、この場合、対向して配置される磁石も1つでよい。
【0086】
なお、図示は省略しているが、FPC51には、駆動部40A、40Bと電気的に接続される接続配線が設けられている。
【0087】
また、FPC51は、ドライバーIC52から入力された駆動信号の電圧(入力電圧)を昇圧して、駆動部40A、40Bへそれぞれ出力するインダクタを有していてもよい。
【0088】
以上説明したドライバーIC52、位置検出センサー54A、54BをFPC51上に実装するため、FPC51は、1枚の長尺な基板としている。そして、FPC51は、基部20の枠部22の外周面24に沿って、外周面24を略一周するように配置される。
【0089】
FPC51を外周面24に沿って配置するため、例えば、隅部22bAの部分の外周面24は、平面視において、円弧状に形成されている。これにより、隅部22bAの部分の外周面24にFPC51を密着させて配置することができる。このため、FPC51の外側に配置されるカバー3のサイズを大きくする必要はなく、装置全体の小型化を図ることができ、コストダウンを図ることができる。
【0090】
[変形例1]
上記実施の形態では、一例として、導電性樹脂Rと非導電性の接着剤とを用いて、圧電素子41を共振部42の胴部42aに貼り合わせていたが、非導電性の接着剤は用いず、導電性樹脂Rのみを用いて、圧電素子41を胴部42aに貼り合わせてもよい。
【0091】
この場合、圧電素子41又は胴部42aに導電性樹脂Rのみを塗布し、圧電素子41を胴部42aに、又は、胴部42aを圧電素子41に押し付ける。接着に必要な量より多めに導電性樹脂Rが塗布された場合、余分な導電性樹脂Rは、上述した収容部45に収容可能であるので、上述した領域42a1において、圧電素子41と胴部42aとの間には、適切な量の導電性樹脂Rが介在することになるので、圧電素子41と共振部42との間の厚みを低減することができる。
【0092】
[他の実施の形態]
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0093】
例えば、上記実施の形態では、スマートフォンMを例に挙げて説明したが、本発明は、カメラモジュールとカメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部とを有するカメラ搭載装置に適用できる。カメラ搭載装置は、情報機器及び輸送機器を含む。情報機器は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、webカメラ、カメラ付き車載装置(例えば、バックモニター装置、ドライブレコーダー装置)等を含む。また、輸送機器は、例えば、自動車やドローン等を含む。
【0094】
図9A図9Bは、車載用カメラモジュールVC(Vehicle Camera)を搭載するカメラ搭載装置としての自動車Vを示す図である。図9Aは自動車Vの正面図であり、図9Bは自動車Vの後方斜視図である。自動車Vは、車載用カメラモジュールVCとして、上記実施の形態で説明したカメラモジュールAを搭載する。図9A図9Bに示すように、車載用カメラモジュールVCは、例えば、前方に向けてフロントガラスに取り付けられたり、後方に向けてリアゲートに取り付けられたりする。この車載用カメラモジュールVCは、バックモニター用、ドライブレコーダー用、衝突回避制御用、自動運転制御用等として使用される。
【0095】
また、上記実施の形態では、光学素子としてレンズ部2を駆動する光学素子駆動装置1について説明したが、駆動対象となる光学素子は、ミラーやプリズム等のレンズ以外の光学素子であっても、撮像素子502のような光学素子でもよい。この場合、保持部10の開口部11は、取り付ける光学素子の形状に応じて、形状を変更したり、場合によっては、無くしたりしてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態では、光学素子駆動装置1はAF機能を有しているが、AF機能だけでなく、ズーム機能等、レンズ部2をZ方向に移動させる機能を有するものでもよい。
【0097】
また、上記実施の形態では、AF機能を有する光学素子駆動装置1を例にとって説明したが、光学素子駆動装置1は、OIS機能を備えていてもよい。OIS機能を備える場合、光学素子駆動装置1は、OIS支持部を介して、基部20をX方向及びY方向に移動可能に支持する基部、基部に対して、基部20をX方向及びY方向に駆動するOIS駆動部を備えることになる。この場合、OIS駆動部として、例えば、上述した駆動部40Aを用いて、基部20をX方向及びY方向に駆動するよう構成すればよい。
【0098】
また、上記実施の形態では、共振部42の一対のアーム部42bの自由端が動力伝達部44を挟持する構成であるが、共振部42と動力伝達部44とが当接する構成であれば、このような構成に限らず、他の構成でもよい。例えば、一対のアーム部42bの外側に、それぞれに対応する動力伝達部44を配置し、一対のアーム部42bの自由端が外側方向に向かって当接するよう構成されてもよい。また、共振部42が1つのアーム部42bを有し、1つのアーム部42bの自由端と動力伝達部44とが当接するよう構成されてもよい。
【0099】
また、上記実施の形態では、共振部42を基部20側に固定し、動力伝達部44を保持部10側に固定しているが、共振部42を保持部10側に固定し、動力伝達部44を基部20側に固定してもよい。
【0100】
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は、本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明に係る光学素子駆動装置及びカメラモジュールは、例えば、スマートフォン、携帯電話機、デジタルカメラ、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、車載カメラ、ドローン等のカメラ搭載装置に搭載して、有用なものである。
【符号の説明】
【0102】
1 光学素子駆動装置
2 レンズ部
3 カバー
4 光学素子駆動装置本体
5 撮像部
10 保持部
11 開口部
12 枠部
13 外周面
14A、14B 磁石
20 基部
21 収容開口部
22 枠部
23 内周面
24 外周面
30A、30B、30C 支持部
40A、40B 駆動部
41 圧電素子
42 共振部
42a 胴部
42b アーム部
42c 通電部
42d 突出部
43 電極部
44 動力伝達部
44a 当接面
45 収容部
46 連通部
50 基板部
51 FPC
52 ドライバーIC
54A、54B 位置検出センサー
301 開口部
501 イメージセンサー基板
502 撮像素子
503 制御部
R 導電性樹脂
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B