(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128586
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】情報処理装置及び物品検索方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240913BHJP
G06F 16/583 20190101ALI20240913BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20240913BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240913BHJP
【FI】
G06Q30/0601 340
G06F16/583
G06F3/01 510
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037622
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴司
(72)【発明者】
【氏名】縄井 秀彦
(72)【発明者】
【氏名】池田 雄一
(72)【発明者】
【氏名】永井 隆之
(72)【発明者】
【氏名】加藤 慶太
(72)【発明者】
【氏名】中村 陽一
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA02
5B175FB03
5E555AA22
5E555AA23
5E555AA25
5E555BA06
5E555BB06
5E555BC17
5E555BE17
5E555CA42
5E555CB45
5E555DB39
5E555DB41
5E555DD01
5E555FA00
5L030BB66
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】陳列された商品群の中から、ユーザが求める商品を容易に探し出すことができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、複数の物品を含む範囲をカメラが撮影した画像である第1画像データと、キーワードとを受信する受信部と、前記第1画像データに含まれる物品のうち前記キーワードに合致する物品を特定する制御部と、前記カメラが撮影した画像に含まれる物品のうち前記特定した物品を他の物品と区別して表示する第2画像データを出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を含む範囲をカメラが撮影した画像である第1画像データと、キーワードとを受信する受信部と、
前記第1画像データに含まれる物品のうち前記キーワードに合致する物品を特定する制御部と、
前記カメラが撮影した画像に含まれる物品のうち前記特定した物品を他の物品と区別して表示する第2画像データを出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記第2画像データの画像又は前記第2画像データの画像が示す物品画像が選択された場合に、前記特定した物品の物品情報を表示するためのデータを出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、予め撮影された物品の画像データ及び予め撮影された物品の包装の画像データの両方又は一方に基づいて、前記第1画像データに含まれる物品を抽出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記キーワードに合致する物品が複数特定された場合、前記第2画像データとして、前記特定した複数の物品のうち、少なくとも1つの物品の物品画像の全体と、他の物品の物品画像のうちの一部とを表示するためのデータを出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、ユーザの操作に応じて、前記物品画像の全体が表示される物品が入れ替わるように制御する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、記第2画像データとして表示される複数の物品の物品画像のうちの1つが選択された場合に、前記選択された物品の物品情報を表す画像が表示されるように制御する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受信部は、前記キーワードとして、ユーザが忌避する物品の物品情報を示すNGワードを受信し、
前記制御部は、前記第1画像データに含まれる物品のうち前記NGワードに合致する物品を特定する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力部は、前記NGワードに合致する物品をハイライト表示するためのデータを出力する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記物品情報は、前記物品の成分を示す情報と、前記物品と共通の設備を用いて製造された物品の成分を示す情報とを含み、
前記出力部は、前記NGワードが前記物品の成分を示す情報に合致した場合と、前記NGワードが前記物品と共通の設備を用いて製造された物品の成分を示す情報に合致した場合とで、異なる表示を行うためのデータを出力する、
請求項8記載に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記出力部は、更に、前記キーワードとして、ユーザが所望する物品の物品情報を示すOKワードを受信し、
前記制御部は、前記OKワードに合致する物品であり、かつ、前記NGワードに合致しない物品を特定し、
前記出力部は、特定した前記物品をハイライト表示するためのデータを出力する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、ユーザに対応付けられて登録されたキーワードおよび前記前記受信部が受信したキーワードの少なくとも一方に基づいて、前記ユーザに推奨する物品を特定し、
前記出力部は、前記カメラが撮影した画像に含まれる物品に前記ユーザに推奨する物品が含まれる場合、前記ユーザに推奨する物品を他の物品と区別した広告情報を表示するためのデータを出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
複数の物品を含む範囲をカメラが撮影した画像である第1画像データと、キーワードとを受信し、
前記第1画像データに含まれる物品のうち前記キーワードに合致する物品を特定し、
前記カメラが撮影した画像に含まれる物品のうち前記特定した物品を他の物品と区別して表示する第2画像データを出力する、
物品検索方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び物品検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートホンといった端末のカメラを用いた様々なサービスが提案されている。例えば、商品棚に値札を付与せず、顧客が携帯端末を用いて各商品の価格や商品情報を見ることができるようにした情報処理システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
商品棚には、様々な商品が陳列される。その中から、ユーザが求める商品を探し出すことが困難な場合がある。
【0005】
本開示の非限定的な実施例は、陳列された商品群の中から、ユーザが求める商品を容易に探し出すことができる情報処理装置及び商品検索方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施例に係る情報処理装置は、複数の物品を含む範囲をカメラが撮影した画像である第1画像データと、キーワードとを受信する受信部と、前記第1画像データに含まれる物品のうち前記キーワードに合致する物品を特定する制御部と、前記カメラが撮影した画像に含まれる物品のうち前記特定した物品を他の物品と区別して表示する第2画像データを出力する出力部と、を備える。
【0007】
本開示の一実施例に係る物品検索方法は、複数の物品を含む範囲をカメラが撮影した画像である第1画像データと、キーワードとを受信し、前記第1画像データに含まれる物品のうち前記キーワードに合致する物品を特定し、前記カメラが撮影した画像に含まれる物品のうち前記特定した物品を他の物品と区別して表示する第2画像データを出力する。
【0008】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータープログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施例によれば、陳列された商品群の中から、ユーザが求める商品を容易に探し出すことができる。
【0010】
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施の形態に係る商品検索システムの構成例を示した図
【
図7】サーバの記憶部に記憶される商品情報のデータ構成例を示した図
【
図15】第2の実施の形態に係る端末の画面例を示した図
【
図16】第2の実施の形態に係る端末の画面例を示した図
【
図17】第2の実施の形態に係る端末の画面例を示した図
【
図18】第2の実施の形態に係る端末の画面例を示した図
【
図19】サーバの記憶部に記憶されるワード情報のデータ構成例を示した図
【
図21】第3の実施の形態に係るサーバの記憶部に記憶される商品情報のデータ構成例を示した図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を適宜参照して、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0013】
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0014】
[第1の実施の形態]
<システム構成例>
図1は、第1の実施の形態に係る商品検索システムの構成例を示した図である。
図1に示すように、商品検索システムは、サーバ1と、端末2と、を有する。
図1には、商品検索システムの他に、ネットワークN1と、店舗内に置かれた商品棚A1aと、が示してある。
【0015】
ネットワークN1は、例えば、携帯電話ネットワークといった無線ネットワーク及びインターネットによって構成される。サーバ1と端末2とは、ネットワークN1を介して接続される。
【0016】
サーバ1は、商品棚A1aに陳列される商品の商品情報を記憶する。例えば、サーバ1は、商品の画像データ、名称、カテゴリ、原材料、及び、商品のメーカによって付与される被検索ワードといった商品情報を、記憶部に記憶する。メーカが商品に付与する被検索ワードには、例えば、“子供用”又は“大人用”といった商品の対象者を示すワードであってもよいし、“1人前”又は“2人前”といった商品の内容量を示すワードであってもよい。
【0017】
端末2は、例えば、スマートホン又はタブレット端末といった、カメラを備える端末である。端末2は、例えば、商品棚A1aに陳列された商品を購入するお客様(以下、ユーザと称することがある)の端末である。端末2には、商品検索システムが提供する、商品検索サービスを実行するアプリケーション(プログラム)が実装される。
【0018】
なお、サーバ1は、商品検索装置又は情報処理装置と称されてもよい。
【0019】
<画面例>
図2は、端末2の画面例を説明する図である。
図2において、
図1と同じ構成要素には、同じ符号が付してある。
【0020】
ユーザは、端末2において、商品検索サービスを実行するアプリケーションを起動する。端末2(アプリケーション)は、カメラを起動し、カメラが撮影する画像をディスプレイに表示する。
図2の例では、端末2は、商品棚A1aの画像をディスプレイに表示している。
【0021】
ディスプレイに表示されるカメラの画像は、カメラの撮影方向に応じて、リアルタイムに変わる。すなわち、端末2のディスプレイには、カメラの動画像が表示される。
【0022】
端末2は、
図2に示すように、商品を検索するためのテキストボックスA2aをディスプレイに表示する。ユーザは、検索したい商品のキーワードを、テキストボックスA2aに入力する。
図2の例では、端末2のユーザが検索するキーワードとして、テキストボックスA2aに“カレー”及び“子供用”というキーワードが入力されている。
【0023】
端末2は、端末2のディスプレイ(例えば、テキストボックスA2a内)に、商品の検索を開始する検索開始ボタンA2bを表示する。端末2は、検索開始ボタンA2bが押下(タップ)されると、検索開始ボタンA2bがタップされたときのカメラが撮影していた画像(静止画像)を、サーバ1に送信する。
図2の例では、商品棚A1aの画像が、サーバ1に送信される。
【0024】
また、端末2は、検索開始ボタンA2bがタップされると、テキストボックスA2aに入力されたキーワードを、サーバ1に送信する。
図2の例では、“カレー”及び“子供用”というキーワードが、サーバ1に送信される。
【0025】
サーバ1は、端末2から送信される商品棚A1aの画像と、ユーザが入力したキーワードとを受信する。
【0026】
サーバ1は、端末2から受信した商品棚A1aの画像データと、端末2から受信したキーワードとに基づいて、記憶部に記憶する商品情報を参照し、端末2から受信したキーワードに合致する商品を特定(取得)する。ここで、キーワードに合致する商品の特定の処理は、一般的な検索エンジンを利用して受信したキーワードを商品情報に含まれる文字列から検索することで実現できるため、詳細は省略する。サーバ1は、キーワードに合致する商品を、商品棚A1aの画像データから特定すると、特定した商品をガイドする画像データを生成する。以下では、キーワードに合致した商品をガイドする画像を、ガイド画像と称することがある。また、ガイド画像の画像データを、ガイド画像データと称することがある。
【0027】
サーバ1は、生成したガイド画像のガイド画像データを、端末2に送信する。また、サーバ1は、ガイド画像を生成した商品(キーワードに合致した商品)の商品情報を、ガイド画像データに関連付けて、端末2に送信する。
【0028】
図3は、端末2の画面例を説明する図である。
図3において、
図2と同じ構成要素には、同じ符号が付してある。
【0029】
端末2は、ディスプレイに表示されている商品棚A1aの画像に、サーバ1から受信したガイド画像データに基づくガイド画像A3a,A3bを重畳表示する。ガイド画像A3a,A3bが重畳表示される商品棚A1aの画像は、検索開始ボタンA2bがタップされたときの静止画像であってもよい。
【0030】
ガイド画像A3a,A3bは、ユーザがテキストボックスA2aに入力したキーワードに合致した商品をガイドする画像である。
図2で説明したキーワードの例“カレー”及び“子供用”の場合、ガイド画像A3a,A3bは、“子供用のカレー”の商品をガイドする。ガイド画像A3a,A3bは、例えば、商品を囲む形状を有し、四角形状の枠状の形状であってもよい。
【0031】
なお、サーバ1は、端末2から受信した商品棚A1aの画像に、端末2から受信したキーワードに合致する商品が含まれていない場合、例えば、“お探しの商品は、撮影画像に含まれていません”といった画像データを端末2に送信してもよい。端末2は、サーバ1から受信した画像データに基づいて、キーワードに合致する商品が商品棚A1aに含まれていないことを示す画像を、ディスプレイに表示する。
【0032】
図4は、端末2の画面例を説明する図である。
図4において、
図3と同じ構成要素には、同じ符号が付してある。
【0033】
図2で説明したように、サーバ1は、ガイド画像データに、ガイド画像が示す商品の商品情報を関連付け、端末2に送信する。例えば、ガイド画像A3aのガイド画像データには、ガイド画像A3aが示す商品の商品名、原材料、及び、内容量といった商品情報が関連付けられる。ガイド画像A3bのガイド画像データには、ガイド画像A3bが示す商品の商品名、原材料、及び、内容量といった商品情報が関連付けられる。
【0034】
端末2は、ユーザによって、ガイド画像、又は、ガイド画像がガイドする商品がタップされると、タップされたガイド画像、又は、ガイド画像がガイドする商品の商品情報を、ディスプレイに表示する。例えば、端末2は、ガイド画像A3bがタップされると、
図4の画像A4aに示すように、ガイド画像A3bがガイドする商品の商品情報を表示する。
【0035】
上記では、カレーといった食品の検索例について説明したが、サーバ1が検索する商品のジャンルは食品に限られない。サーバ1は、家電製品といった商品の検索を行ってもよい。
【0036】
<ブロック構成例>
図5は、サーバ1のブロック構成例を示した図である。
図5に示すように、サーバ1は、制御部1aと、記憶部1bと、通信部1cと、を有する。
【0037】
制御部1aは、サーバ1全体を制御する。制御部1aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)で構成されてもよい。
【0038】
記憶部1bには、制御部1aが動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部1bには、制御部1aが計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部1bは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、及びHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置によって構成されてもよい。
【0039】
通信部1cは、ネットワークN1に接続され、ネットワークN1に接続される装置と通信を行う。
【0040】
図6は、端末2のブロック構成例を示した図である。
図6に示すように、端末2は、制御部2aと、記憶部2bと、通信部2cと、音声処理部2dと、表示部2eと、操作部2fと、カメラ2gと、を有する。
【0041】
制御部2aは、端末2全体を制御する。制御部2aは、例えば、CPUで構成されてもよい。
【0042】
記憶部2bには、制御部2aが動作するためのプログラムが記憶される。また、記憶部2bには、制御部2aが計算処理を行うためのデータや、接続されている各部を制御するためのデータが記憶される。記憶部2bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、及びHDDなどの記憶装置によって構成されてもよい。
【0043】
通信部2cは、ネットワークN1に接続され、ネットワークN1に接続された装置と通信を行う。
【0044】
音声処理部2dは、端末2に内蔵されているマイクロフォン(図示せず)から出力されるアナログ音声データを、デジタル音声データに変換し、制御部2aに出力する。また、音声処理部2dは、制御部2aから出力されるデジタル音声データを、アナログ音声データに変換し、端末2に内蔵されているスピーカ(図示せず)に出力する。
【0045】
表示部2eは、制御部2aから出力されるデジタル映像データに基づいて映像をディスプレイに表示する。ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイである。
【0046】
操作部2fは、端末2のユーザの操作を受け付ける。操作部2fは、受け付けた操作に対応する情報(信号)を制御部2aに出力する。操作部2fは、例えば、ディスプレイ上に重畳されるタッチパネルである。操作部2fは、プッシュボタンであってもよい。
【0047】
カメラ2gは、制御部2aの制御に応じて撮影する。カメラ2gは、撮影した画像データを制御部2aに出力する。
【0048】
<データ構成例>
図7は、サーバ1の記憶部1bに記憶される商品情報TB1のデータ構成例を示した図である。
図7では、家電製品を例に、商品情報TB1のデータ構成例を説明する。
【0049】
商品情報TB1は、商品コードと、商品カテゴリと、情報I1と、情報I2と、被検索ワードと、商品画像G1と、商品画像G2と、を有する。
【0050】
商品コードは、商品を識別するコードである。
【0051】
商品カテゴリは、商品のカテゴリを示す。
図7の例の場合、商品コード“00001”の商品カテゴリは、“電子レンジ”である。
【0052】
情報I1は、商品のメーカ、商品名、サイズ、色、容量といった仕様に関する情報である。情報I2は、商品の機能に関する情報である。情報I1,I2は、区別せずに、1つの情報として、商品情報TB1に記憶されてもよい。
【0053】
被検索ワードは、商品のメーカによって付与される、情報I1,I2には無いワードである。例えば、メーカは、ユーザが端末2に入力するキーワードによって、メーカの商品がサーバ1により検索(特定)されたいワードを、被検索ワードとして付与する。
【0054】
例えば、商品コード“00001”の商品のメーカは、“一人暮らし用”というキーワードによって、商品コード“00001”の商品がサーバ1によって検索されたい場合、商品コード“00001”の商品に、“一人暮らし用”という被検索ワードを付与する。被検索ワードは、ハッシュタグと称されてもよい。
【0055】
商品画像G1は、商品が、箱や袋などにより包装されている状態の画像データである。
図7では、包装の一例として、商品が段ボール箱に収納されたときの画像データを示している。商品画像G2は、商品そのものの画像データである。画像データは、1つでなく、例えば、様々な方向から撮影した画像データが、商品画像G1,G2として記憶されてもよい。
【0056】
サーバ1は、端末2から受信した商品棚の画像データと、商品情報TB1に記憶された画像データとに基づいて、商品棚に陳列されている商品を特定する。商品棚には、商品が包装された状態で陳列される場合もあれば、商品がそのままの状態で陳列される場合もある。そのため、商品情報TB1には、商品が包装された状態の商品画像G1と、商品のそのままの状態の商品画像G2とが記憶される。
【0057】
なお、商品情報TB1は、サーバ1の記憶部1bに記憶されてなくてもよい。商品情報TB1は、例えば、ネットワークN1に接続されたストレージサーバといった別のサーバに記憶されてもよい。
【0058】
<動作例>
図8は、サーバ1の動作例を示したフローチャートである。サーバ1は、端末2から、カメラ2gが撮影した商品棚A1aの画像データと、ユーザが入力したキーワードとを受信する(S1)。
【0059】
サーバ1は、S1にて受信した画像データと、キーワードとに基づいて、商品情報TB1を参照し、画像データの画像の商品の中から、キーワードに合致する商品を特定する(S2)。
【0060】
例えば、サーバ1は、S1にて受信した商品棚A1aの画像データと、商品情報TB1に含まれる画像データ(例えば、
図7に示す商品画像G1,G2の画像データ)とを比較して、S1にて受信した商品棚A1aの画像に含まれる商品を特定(抽出)する。そして、サーバ1は、画像によって特定した商品の商品情報と、S1にて受信したキーワードとを比較し、S1にて受信したキーワードに合致する商品を特定する。
【0061】
サーバ1は、S2にて特定した商品をガイドするガイド画像データを生成する(S3)。例えば、サーバ1は、
図3に示したガイド画像A3a,A3bを端末2のディスプレイに表示するためのガイド画像データを生成する。
【0062】
サーバ1は、S2にて特定した商品の商品情報を、商品情報TB1を参照して取得する(S4)。
【0063】
サーバ1は、S3にて生成したガイド画像データと、S4にて取得した商品情報とを関連付け、端末2に送信する(S5)。
【0064】
なお、
図8のフローチャートにおいて、S3とS4との処理は、順番が入れ替わってもよい。
【0065】
図9は、端末2の動作例を示したフローチャートである。端末2は、例えば、ユーザの操作に応じて、商品検索サービスのアプリケーションが起動された場合、
図9に示す処理を実行する。
【0066】
端末2は、カメラ2gを起動する(S11)。
【0067】
端末2は、ユーザからのキーワード入力を受け付ける(S12)。
【0068】
端末2は、ユーザからの検索開始ボタンのタップを受け付ける(S13)。
【0069】
端末2は、S13にて検索開始ボタンのタップを受け付けると、カメラ2gが撮影する画像(静止画像)と、S12にてユーザから受け付けたキーワードとをサーバ1に送信する(S14)。
【0070】
端末2は、サーバ1から、ガイド画像データと、ガイド画像データに基づくガイド画像によってガイドされる商品の商品情報とを受信する(S15)。ガイド画像データと、商品情報とは関連付けられている(
図8のS5を参照)。
【0071】
端末2は、S15にて受信したガイド画像データに基づいて、ガイド画像をディスプレイに表示する(S16)。
【0072】
端末2は、ガイド画像がタップされた場合、タップされたガイド画像がガイドする商品の商品情報をディスプレイに表示する(S17)。例えば、端末2は、ガイドデータに関連付けられた商品情報をディスプレイに表示する。
【0073】
<第1の実施の形態のまとめ>
以上説明したように、サーバ1の通信部1cは、カメラ2gが撮影した画像をディスプレイに表示する端末2から、ディスプレイに表示された画像の画像データと、端末2に入力されたキーワードとを受信する。制御部1aは、受信した画像データに含まれる商品のうちキーワードに合致する商品を特定する。制御部1aは、ディスプレイに表示された画像に含まれる商品のうち特定した商品を表すガイド画像データを生成し、端末2に送信する。
【0074】
これにより、ユーザが撮影した商品棚A1aが表示された端末2のディスプレイには、ユーザがキーワード検索した商品が、ガイド画像データのガイド画像で表される。このため、ユーザは、陳列された商品群の中から、ユーザが求める商品を容易に探し出すことができる。
【0075】
<変形例>
・変形例1
上記では、サーバ1が、生成したガイド画像データと、商品情報TB1から取得した商品情報とを関連付けて端末2に送信していた。しかし、ガイド画像データと商品情報とを必ずしも同時に端末2に送信する必要はない。例えば、商品情報はガイド画像データの表示には必須ではないため、サーバ1を、端末2からの要請に応じて端末2に商品情報を送信するように構成してもよい。
【0076】
この場合、例えば、サーバ1は、端末2に送信するガイド画像データに、ガイド画像を識別する識別情報を含めて(付与して)もよい。端末2は、ガイド画像に付与された識別情報をサーバ1に送信することで商品情報の送信を要請し、サーバ1は、端末2から、ガイド画像に付与した識別情報を受信した場合に、受信した識別情報に対応する商品情報を端末2に送信してもよい。端末2は、サーバ1から受信した商品情報をディスプレイに表示してもよい。
【0077】
・変形例2
上記では、検索された商品をガイド画像でガイドしたが、これに限られない。
【0078】
図10は、端末2の画面例を説明する図である。
図10には、キーワード検索する前の端末2の画面例が示してある。なお、
図10では、端末2のディスプレイの縁部分の図示を省略している(以下、
図11-
図14も同じ)。端末2のディスプレイには、例えば、ポテトチップスといったお菓子が置かれた商品棚A1aが表示されている。
【0079】
図11は、端末2の画面例を説明する図である。
図11には、
図10には、キーワード検索後の端末2の画面例が示してある。
【0080】
端末2のディスプレイには、商品棚A1aの画像に重畳して、サーバ1が検索した商品の画像が表示される。商品棚A1aの画像に重畳して表示される商品(サーバ1が検索した商品)の画像は、商品情報TB1に記憶された商品画像であってもよい。
【0081】
端末2は、商品が複数検索され、複数検索された商品を1度にディスプレイに表示できない場合、
図11に示すように、複数検索された商品の一部を表示する。端末2は、例えば、スワイプ操作に応じて、ディスプレイに入り切らない他の商品を表示する。
【0082】
図12は、端末2の画面例を説明する図である。端末2は、検索結果の商品の画像がタップされた場合、商品の詳細情報を表示する。例えば、端末2は、
図11に示した商品画像A11aがタップされた場合、
図12の画像A12aに示すように、タップされた商品の商品情報を表示する。
【0083】
また、端末2は、
図12の矢印A12bに示すように、背景画像の商品棚A1aにおいて、タップされた商品をハイライト表示する。具体的には、
図12では、ハイライト表示の具体例として、タップされた商品全体を枠で囲んでいるが、タップされた商品を個別に枠で囲む表示を行ってもよい。なお、ハイライト表示の方法は、枠の表示に限らない。ハイライト表示は、ユーザが、タップされた商品が商品棚A1aのどこにあるかの認識の補助となる表示であればどのようなものでも構わない。例えば、タップされた商品を他の商品よりも明るく表示したり、タップされた商品に対して矢印や吹き出しなどの特殊な画像を表示したりすること等が考えられる。
【0084】
以上説明したように、サーバ1は、検索結果を表す複数の商品画像のうち、一部の商品画像が端末2のディスプレイに表示されるように端末2を制御する。サーバ1は、端末2の操作に応じて、端末2のディスプレイに表示される一部の商品画像が入れ替わり表示されるように端末2を制御する。サーバ1は、一部の商品画像のうちの1つが端末2において選択された場合に、選択された商品を表すハイライト画像が端末2のディスプレイに表示されるように制御する。これにより、ユーザは、キーワード検索した商品が、商品棚A1aのどこに置かれているか、簡単な操作により、容易に認識できる。
【0085】
なお、上記では、タップされた商品を端末2がハイライト表示するとしたが、これに限られない。端末2は、タップされた商品を、例えば、四角形状の枠状のガイド画像でガイドしてもよい。
【0086】
・変形例3
端末2は、
図3等で説明した枠状のガイド画像の代わりに、キーワード検索された商品をハイライト表示してもよい。なお、ハイライト表示された商品は、キーワード検索された商品をガイドしていると捉えることができる。従って、ハイライト表示の画像は、ガイド画像と捉えることができる。また、
図3等においても枠の表示と異なる態様のハイライト表示を行ってもよい。
【0087】
・変形例4
サーバ1は、端末2のディスプレイに、例えば、ユーザに推薦する商品であるおすすめ商品といった広告情報を表示してもよい。
【0088】
図13は、端末2の画面例を説明する図である。サーバ1は、端末2のカメラ2gが撮影する商品棚A1aに、おすすめ商品が含まれている場合、
図13の矢印A13aに示すように、おすすめ商品であることを示す画像を端末2のディスプレイに表示する。
【0089】
図14は、端末2の画面例を説明する図である。サーバ1は、キーワード検索結果の商品に、おすすめ商品が含まれている場合、
図14の矢印A14aに示すように、おすすめ商品であることを示す画像14aを端末2のディスプレイに表示する。
【0090】
ユーザは、例えば、商品検索サービスを実行するアプリケーションを端末2にダウンロードした際、ユーザ情報をサーバ1に登録する。サーバ1は、登録されたユーザ情報に基づいて、広告を表示する商品及び広告内容を決定する。例えば、サーバ1は、ユーザの年齢及び性別といったユーザ情報に基づいて、広告を表示する商品及び広告内容を決定する。
【0091】
また、端末1のユーザの過去の検索履歴をユーザ情報に含め、サーバ1が検索履歴を考慮しておすすめ商品を選ぶように構成してもよい。また、OKワード又はNGワードをユーザ情報に含めてもよい。この場合、サーバ1は、OKワードに合致する商品がおすすめ商品に優先的に選択され、かつ、NGワードに合致する商品がおすすめ商品から除かれるように制御してもよい。
【0092】
なお、サーバ1は、例えば、ユーザがサーバ1(商品検索サービス)にログインする際に入力するユーザID等を用いて、ユーザ情報を取得できる。サーバ1は、取得したユーザ情報に基づいて、上記したように、広告を表示する商品及び広告内容を決定する。
【0093】
・変形例5
端末2がサーバ1の機能を有してもよい。例えば、端末2が、カメラ2gが撮影した画像の画像データと、入力されたキーワードとに基づいて、商品情報TB1を参照し、画像データの画像の商品の中から、キーワードに合致する商品を特定してもよい。端末2は、特定した商品をガイドするガイド画像データを生成してもよい。この場合、サーバ1は、不要である。端末2は、商品検索装置又は情報処理装置と称されてもよい。
【0094】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、サーバは、ユーザの端末を介し、ユーザから、特定の商品を検索結果から除外するためのワードを予め受け付ける。例えば、サーバは、小麦、大豆、及び、卵といったワードを予め受け付ける。これにより、例えば、ユーザが端末を用いて、或る菓子をキーワード検索する場合に、小麦、大豆、及び、卵といったアレルゲンを含む菓子が、サーバによる検索結果から除外されるようにする。
【0095】
また、第2の実施の形態では、サーバは、ユーザの端末を介し、ユーザから、特定の商品が検索されるためのワードを予め受け付ける。例えば、サーバは、“Xcm”といった靴のサイズ、及び、“Mサイズ”といった服のサイズ等のワードを受け付ける。これにより、例えば、ユーザが端末を用いて、或る靴をキーワード検索する場合に、ユーザが予め登録したサイズの靴が、サーバによって検索される。
【0096】
以下では、ユーザが忌避する商品の商品情報を示すワードを、NGワードと記載することがある。また、ユーザが所望する商品の商品情報を示すワードを、OKワードと記載することがある。NGワード及びOKワードを区別しない場合、登録ワードと記載することがある。
【0097】
以下では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第2の実施の形態におけるシステムの構成、サーバのブロック構成、及び、端末のブロック構成は、第1の実施の形態で説明した
図1、
図5、及び、
図6と同様である。
【0098】
<画面例>
図15は、第2の実施の形態に係る端末2の画面例を示した図である。端末2は、例えば、ユーザの操作に応じて、商品検索サービスのアプリケーションが起動されると、
図15に示す画面をディスプレイに表示する。
【0099】
図15に示すように、端末2のディスプレイには、ログインボタンA15aと、設定ボタンA15bと、登録ワードに基づくキーワード検索を有効化(オン)するための登録ワード有効ボタンA15cと、検索キーワードを受け付けるためのテキストボックスA15dと、検索を開始する検索開始ボタンA15eと、が表示される。
【0100】
端末2は、ログインボタンA15aがタップされると、ユーザ名とパスワードとを受け付けるテキストボックスをディスプレイに表示する(図示せず)。端末2は、テキストボックスに入力されたユーザ名とパスワードとをサーバ1へ送信する。
【0101】
サーバ1は、端末2から送信されたユーザ名とパスワードとが、登録された(例えば、記憶部1bに記憶された)ユーザ名とパスワードとに一致した場合、テキストボックスA15dによる商品の検索を許可する。また、サーバ1は、設定ボタンA15b、及び、登録ワード有効ボタンA15cの操作の受付を許可する。
【0102】
なお、ログイン(認証処理)には、OpenID(登録商標)といった認証方式が用いられてもよい。
【0103】
端末2は、ログイン後、設定ボタンA15bがタップされると、登録ワードを受け付けるテキストボックスを表示する。
【0104】
図16は、第2の実施の形態に係る端末2の画面例を示した図である。ログイン後、
図15に示した設定ボタンA15bがタップされると、端末2のディスプレイには、
図16に示すように、NGワードを受け付けるテキストボックスA16aと、OKワードを受け付けるテキストボックスA16bとが表示される。また、端末2のディスプレイには、テキストボックスA16a,A16bに入力された登録ワードをサーバ1に登録するための登録ボタンA16cが表示される。
【0105】
ユーザは、テキストボックスA16aにおいて、NGワードを入力する。ユーザは、NGワードを、例えば、空白(スペース)を挟み、複数入力できる。ユーザは、例えば、小麦、大豆、及び、卵といったNGワードを入力する。
【0106】
ユーザは、テキストボックスA16bにおいて、OKワードを入力する。ユーザは、OKワードを、例えば、空白を挟み、複数入力できる。ユーザは、例えば、ハラル、ビーガン、グルテンフリー、靴のサイズ、及び、服のサイズといったOKワードを入力する。
【0107】
なお、ユーザは、NGワード及びOKワードの両方又は一方をサーバ1に登録できる。
【0108】
端末2は、登録ボタンA16cがタップされると、テキストボックスA16aに入力されたNGワード及びテキストボックスA16bに入力されたOKワードをサーバ1に送信する。サーバ1は、端末2から送信されたNGワード及びOKワードを、ユーザを識別する識別情報(ユーザID)と関連付けて、記憶部1bに記憶する(後述する
図19を参照)。
【0109】
図17は、第2の実施の形態に係る端末2の画面例を示した図である。
図17において、
図15と同じ構成要素には同じ符号が付してある。
【0110】
図15に示したログインボタンA15aがタップされ、商品検索サービスのシステムにログインした場合、
図17に示す画面が端末2のディスプレイに表示される。
図17に示すように、端末2のディスプレイには、カメラ2gが撮影する商品棚A1aの画像と、ログインしたユーザ名とが表示される。
図17では、登録ワード有効ボタンA15cがタップされ、登録ワードに基づくキーワード検索がオンされているとする。
【0111】
なお、登録ワードに基づくキーワード検索がオンになっている状態において、登録ワード有効ボタンA15cがタップされると、登録ワードに基づくキーワード検索はオフされる。登録ワードに基づくキーワード検索がオフになっている状態において、登録ワード有効ボタンA15cがタップされると、登録ワードに基づくキーワード検索はオンされる。
【0112】
ユーザは、検索したい商品のキーワードを、テキストボックスA15dに入力する。
図17の例では、端末2のユーザが検索するキーワードとして、テキストボックスA15dに“そば”というキーワードが入力されている。
【0113】
端末2は、検索開始ボタンA15eがタップされると、検索開始ボタンA15eがタップされたときのカメラ2gが撮影していた画像(静止画像)を、サーバ1に送信する。また、端末2は、検索開始ボタンA15eがタップされると、テキストボックスA15dに入力されたキーワードを、サーバ1に送信する。
【0114】
サーバ1は、ログインの際に端末2から受信したユーザ名(ユーザID)に基づいて、記憶部1bを参照し、ユーザのNGワード及びOKワードを取得する。サーバ1は、端末2から送信された画像データの画像の中から、端末2から送信されたキーワードと、取得したOKワードとに合致し、NGワードに合致しない商品を特定する。具体的には、OKワードとNGワードそれぞれで検索を行い、OKワードでの検索結果に含まれ、かつ、NGワードでの検索結果に含まれない商品を特定する。サーバ1は、第1の実施の形態と同様に、特定した商品をガイドするガイドデータを生成する。
【0115】
図18は、第2の実施の形態に係る端末2の画面例を示した図である。
図18において、
図17と同じ構成要素には同じ符号が付してある。
【0116】
端末2は、ディスプレイに表示されている商品棚A1aの画像に、サーバ1から受信したガイド画像データに基づくガイド画像A18aを重畳表示する。ガイド画像A18aは、ユーザがテキストボックスA15dに入力したキーワードと、ユーザがサーバ1に登録した登録ワードとに合致した商品をガイドする画像である。
【0117】
例えば、ガイド画像A18aは、
図16で説明したNGワードの例“小麦、大豆、及び、卵”と、
図17で説明したキーワードの例“そば”との場合、“小麦、大豆、及び、卵”の入っていない“そば”をガイドする。
【0118】
なお、登録ワード有効ボタンA15cの操作によって、登録ワードに基づくキーワード検索がオフにされている場合、サーバ1は、登録ワードに基づくキーワード検索を行わない。この場合において、例えば、キーワード“そば”が入力されると、サーバ1は、“小麦、大豆、及び、卵”が入ったそばを検索し得る。
【0119】
また、端末2は、第1の実施の形態と同様に、ガイド画像A18aがタップされた場合、ガイド画像A18aをガイドする商品の情報をディスプレイに表示する。
【0120】
また、上記において、ユーザのログインは、無くてもよい。ユーザは、ログインせずに、登録ワードの設定ができ、また、キーワードによる商品検索を行ってもよい。
【0121】
<データ構成例>
図19は、サーバ1の記憶部1bに記憶されるワード情報TB2のデータ構成例を示した図である。
【0122】
ワード情報TB2は、ユーザIDと、NGワードと、OKワードとを有する。ユーザIDは、NGワード及びOKワードを登録したユーザの識別情報である。NGワードは、ユーザが登録したNGワードである。OKワードは、ユーザが登録したOKワードである。
【0123】
<動作例>
図20は、サーバ1の動作例を示したフローチャートである。以下では、端末2のユーザは、サーバ1にログインし、サーバ1は、端末2のユーザのユーザIDを受信(取得)しているとする。また、端末2の登録ワード有効ボタンA15cがタップされ、登録ワードに基づくキーワード検索がオンされているとする。また、端末2のユーザの登録ワードが、サーバ1(記憶部1b)に登録されているとする。
【0124】
サーバ1は、端末2から、カメラ2gが撮影した商品棚A1aの画像データと、ユーザが入力したキーワードとを受信する(S21)。
【0125】
サーバ1は、端末2のユーザがログインした際に入力したユーザIDに基づいて、ワード情報TB2を参照し、端末2のユーザのユーザIDに対応する登録ワードを取得する(S22)。
【0126】
サーバ1は、S21にて受信した画像データ及びキーワードと、S22にて取得した登録ワード(OKワード及びNGワード)とに基づいて、商品情報TB1を参照し、キーワードとOKワードとに合致し、NGワードに合致しない商品を特定する(S23)。
【0127】
例えば、サーバ1は、S21にて受信した商品棚A1aの画像データと、商品情報TB1に含まれる画像データ(例えば、
図7に示す商品画像G1,G2の画像データ)とを比較して、S21にて受信した商品棚A1aの画像に含まれる商品を特定する。そして、サーバ1は、画像によって特定した商品の商品情報と、S21にて受信したキーワード及びS22にて取得した登録ワードとを比較し、キーワードとOKワードとに合致し、NGワードに合致しない商品を特定する。
【0128】
サーバ1は、S23にて特定した商品をガイドするガイド画像データを生成する(S24)。例えば、サーバ1は、
図18に示したガイド画像A18aを端末2のディスプレイに表示するためのガイド画像データを生成する。
【0129】
サーバ1は、S23にて特定した商品の商品情報を、商品情報TB1を参照して取得する(S25)。
【0130】
サーバ1は、S24にて生成したガイド画像データと、S25にて取得した商品情報とを関連付け、端末2に送信する(S26)。
【0131】
なお、
図20のフローチャートにおいて、S24とS25との処理は、順番が入れ替わってもよい。
【0132】
端末2のキーワード検索における動作は、
図9に示したフローチャートの動作と同様である。例えば、端末2は、ユーザの操作に応じて、商品検索サービスのアプリケーションが起動し、ログイン後、
図9に示したフローチャートの処理を実行する。
【0133】
なお、端末2のユーザの登録ワードが、サーバ1に登録されていてもいなくても、端末2のキーワード検索における動作は、
図9に示したフローチャートの動作と同様である。また、登録ワードに基づく検索がオン又はオフにされていても、端末2のキーワード検索における動作は、
図9に示したフローチャートの動作と同様である。
【0134】
<第2の実施の形態のまとめ>
以上説明したように、サーバ1は、予め登録されたNGワードに合致せず、かつ、キーワードに合致する商品を特定する。また、サーバ1は、予め登録されたOKワードとキーワードとに合致する商品を特定する。これにより、ユーザは、ユーザが求める商品を容易に探し出すことができる。
【0135】
[第3の実施の形態]
例えば、食品の原材料に、ユーザのアレルゲン(例えば、カニやエビ)が含まれていなくても、その商品が、ユーザのアレルゲン(例えば、カニやエビ)を原材料とする別の商品と共通の設備を用いて製造される場合がある。第3の実施の形態では、ユーザのアレルゲンに直接的に関連しないが、間接的に関連する商品もキーワード検索において、ユーザの端末のディスプレイにおいてガイドする。
【0136】
以下では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第3の実施の形態におけるシステムの構成、サーバのブロック構成、及び、端末のブロック構成は、第1の実施の形態で説明した
図1、
図5、及び、
図6と同様である。
【0137】
<データ構成例>
図21は、第3の実施の形態に係るサーバ1の記憶部1bに記憶される商品情報TB3のデータ構成例を示した図である。
【0138】
商品情報TB1は、商品コードと、商品カテゴリと、詳細情報と、アレルゲン関連情報と、商品画像と、を有する。
【0139】
商品コードは、商品を識別するコードである。
【0140】
商品カテゴリは、商品のカテゴリを示す。
図21の例の場合、商品コード“00001”の商品カテゴリは、“ポテトチップス”である。
【0141】
詳細情報は、商品のメーカ、商品名、原材料、栄養成分、及び、内容量といった情報である。詳細情報は、商品に直接的に関連する情報と捉えることができる。
【0142】
アレルゲン関連情報は、商品の製造設備が、その商品の原材料に含まれていないアレルゲンを含む別の商品も製造している場合、別の商品に含まれているアレルゲンの情報である。
【0143】
例えば、商品コード“00001”の商品“ポテトチップス”は、原材料として、エビ、カニ、及び、そばといったアレルゲンが含まれていないが、エビ、カニ、及び、そばを原材料とする商品と共通の設備を用いて製造される。
【0144】
なお、アレルゲン関連情報は、アレルゲン関連情報が示すアレルゲンが直接商品に含まれないが、商品に含まれる可能性のあるアレルゲンを示す情報と捉えることができる。アレルゲン関連情報は、詳細情報に含まれてもよい。
【0145】
商品画像は、商品そのものの画像データである。画像データは、1つでなく、例えば、様々な方向から撮影した画像データが、商品画像として記憶されてもよい。
【0146】
なお、商品情報TB3には、例えば、複数の商品が包装されている状態の画像データが含まれてもよい。また、商品情報TB3には、
図7で説明した商品情報TB1と同様に、被検索ワードが記憶されてもよい。
【0147】
<画面例>
図22は、端末2の画面例を示した図である。
図22には、ユーザがログインした後、キーワード“ポテトチップス”で検索した場合の画面例が示してある。以下では、NGワードとして、“エビ”が登録されているとする。
【0148】
ガイド画像A22aは、ユーザが入力したキーワード“ポテトチップス”に合致し、NGワード“エビ”に合致しない商品(例えば、商品情報T3の詳細情報及びアレルゲン関連情報の両方に“エビ”が含まれない商品)をガイドするガイド画像である。
【0149】
ガイド画像A22bは、ユーザが入力したキーワード“ポテトチップス”に合致し、NGワード“エビ”がアレルゲン関連情報において合致する商品をガイドするガイド画像である。
【0150】
すなわち、第3の実施の形態では、ユーザのアレルゲンを直接含まない(例えば、原材料に含まない)が、含む可能性のある商品をガイドするガイド画像を端末2のディスプレイに表示する。
【0151】
端末2は、ガイド画像A22a,A22bがタップされた場合、アレルゲンに関する情報を表示する。
【0152】
例えば、ガイド画像A22aがガイドする商品は、端末2のユーザのアレルゲンを原材料に含まず、かつ、端末2のユーザのアレルゲンを含む別の商品を製造する設備を用いて製造されていない。従って、ガイド画像A22aがタップされた場合、端末2は、例えば、“アレルゲンフリー”といった文字画像を表示する。
【0153】
例えば、ガイド画像A22bがガイドする商品は、端末2のユーザのアレルゲンを原材料に含まないが、端末2のユーザのアレルゲンを含む商品を製造する設備を用いて製造される。従って、ガイド画像A22bがタップされた場合、端末2は、例えば、“アレルゲンを含まないが、アレルゲンを含む商品を製造する製造ラインにおいて製造”といった文字画像を表示する。
【0154】
なお、端末2は、ガイド画像A22a,A22bがタップされた場合、アレルゲンの情報を表示するとともに、第1の実施の形態と同様に、商品の詳細情報を表示してもよい。例えば、端末2は、商品のアレルゲンの情報と、商品の原材料といった詳細情報とを表示してもよい。
【0155】
<動作例>
サーバ1の動作は、
図20に示したフローチャートの動作と同様である。ただし、S23,S25,S26の処理が異なる。以下、S23,S25,S26の処理について説明する。
【0156】
・S23の処理
サーバ1は、S21にて受信した画像データ及びキーワードと、S22にて取得した登録ワード(OKワード及びNGワード)とに基づいて、商品情報TB3を参照し、キーワードとOKワードとに合致し、かつ、NGワードが詳細情報及びアレルゲン関連情報の両方に合致しない商品を特定する。また、サーバ1は、NGワードが詳細情報に合致せず、アレルゲン関連情報に合致する商品を特定する。
【0157】
・S25の処理
サーバ1は、S23にて特定した商品に、NGワードが詳細情報及びアレルゲン関連情報に合致しない商品が含まれる場合、特定した商品にアレルゲンが含まれないことを示す情報を生成する。例えば、サーバ1は、“アレルゲンなし”といった文字画像のデータを生成する。
【0158】
また、サーバ1は、S23にて特定した商品に、NGワードが詳細情報に合致しないが、アレルゲン関連情報に合致する商品を特定した場合、特定した商品にアレルゲンが含まれ得ることを示す情報を生成する。例えば、サーバ1は、“アレルゲンを含まないが、アレルゲンを含む商品を製造する製造ラインにおいて製造”といった文字画像のデータを生成する。
【0159】
・S26の処理
サーバ1は、S24にて生成したガイド画像データと、S25にて生成した情報(文字画像データ)とを関連付け、端末2に送信する。
【0160】
端末2の動作は、第2の実施の形態の<動作例>で説明した動作と同様であり、その説明を省略する。
【0161】
<第3の実施の形態のまとめ>
以上説明したように、サーバ1は、予め登録されたNGワードに合致せず、キーワードに合致し、かつ、NGワードに合致する商品と共通の設備を用いて製造される商品を特定する。これにより、ユーザは、ユーザのアレルゲンを、原材料として直接含まないが、アレルゲンを扱う設備で製造される商品を、キーワード検索できる。
【0162】
<変形例>
・変形例1
端末2は、アレルゲンのリスクの程度に合わせたアラームをディスプレイに表示してもよい。
【0163】
例えば、端末2は、商品がアレルゲンを含まず、かつ、その商品がアレルゲンを含む別の商品を製造する製造ラインにおいて製造されていない場合、ガイド画像の枠を青色にて表示してもよい。一方、端末2は、商品がアレルゲンを含まないが、その商品がアレルゲンを含む別の商品を製造する製造ラインにおいて製造されている場合、ガイド画像の枠を赤色にて表示してもよい。
【0164】
また、アラームは、音であってもよい。例えば、端末2は、ガイド画像がタップされたとき、アレルゲンのリスクに応じた音を出力してもよい。
【0165】
・変形例2
サーバ1は、端末2を介して、NGワードが詳細情報にもアレルゲン関連情報にも合致しないキーワード検索を行うか否か設定されてもよい。この設定は、アレルゲンを含まず、かつ、アレルゲンを含む商品の製造ラインで製造されていない商品を検索する場合に使用する。
【0166】
例えば、サーバ1は、NGワードがアレルゲン関連情報にも合致しないキーワード検索を行うように設定された場合、NGワードが詳細情報にも合致せず、かつ、アレルゲン関連情報にも合致しない商品をキーワード検索する。一方、サーバ1は、NGワードがアレルゲン関連情報にも合致しないキーワード検索を行わないように設定された場合、NGワードが詳細情報に合致しない商品をキーワード検索する。
【0167】
・変形例3
情報を上述した各実施の形態において、キーワードとして商品を絞り込む条件を指定してもよい。例えば、「カロリー○kcal以下」「脂質○g以下」等を指定してもよい。この場合、サーバ1は、商品情報がこの条件に合致する商品を検索する。すなわち、「カロリー○kcal以下」であれば、商品情報に含まれているカロリーが○kcal以下である商品を検索する。このようにすることで、ユーザは、キーワードとして指定した条件に合致する商品を容易に検索することができる。
【0168】
・変形例4
上述した各実施の形態で説明した一連の処理におけるサーバ1と端末2の機能の切り分けは一例である。各実施の形態の動作が実現される範囲において、各機能をサーバ1と端末2のどちらが実施するかは任意に変更されてよい。例えば、端末2が十分な性能を持つ装置であれば、端末2が自ら商品を特定し、ガイド画像データを生成して、ディスプレイに表示するように構成してもよい。また、サーバ1が商品の特定を行い、端末2がガイド画像データを生成する等、各機能を実現する装置の切り分けは様々なものが考えられる。
【0169】
・変形例5
上述した各実施の形態では、検索する対象は商品であるものとした。しかし、検索する対象は商業的な流通の対象となる商品には限らず、物品一般であってもよい。商品情報と同様の情報が含まれる物品情報が利用可能であれば、上述した各実施の形態と同様の処理を物品一般に適用することができる。例えば、無償で配布されている試供品等に適用してもよいし、ビュッフェ形式で提供されている食品等に適用してもよい。また、検索の対象は店舗で提供される物品には限らず、ホームパーティー等の個人的なイベントで提供されている物品であってもよい。
【0170】
・変形例6
上述した第2の実施の形態および第3の実施の形態において、NGワードおよびOKワードは予め登録されているものとして説明したが、これらのキーワードの少なくとも1つを随時入力するように構成してもよい。ただし、これらのキーワードがアレルゲン等のユーザの体質に基づくものである場合、頻繁に変化する可能性は低いため、事前に登録した方がユーザにとっての利便性は高い。
【0171】
・変形例7
上述した第2の実施の形態および第3の実施の形態では、NGワードとして使用する情報としてアレルゲンを例に説明した。しかし、NGワードとして使用する情報は他の情報であってもよい。例えば、栄養の含有量、商品が遺伝子組み換え食品等の特定の属性を持つ成分、または、商品の産地等がNGワードとして使用される情報の例として挙げられる。同様に、OKワードも第2の実施の形態および第3の実施の形態で例示した情報以外の情報であってもよい。なお、上述した第3の実施の形態では、アレルゲンを例にNGワードに合致する商品と共通の設備を用いて製造される商品を特定する例を示したが、商品を構成する成分に係る情報であれば、他の情報について同様の処理を行ってもよい。
【0172】
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例又は修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。例えば、各実施の形態及び変形例は、任意に組み合わされてもよい。
【0173】
上述の実施の形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
【0174】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0175】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサー又は専用プロセッサーで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0176】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【産業上の利用可能性】
【0177】
本開示は、端末を用いた、棚に陳列された商品の検索及び商品情報の取得に有用である。
【符号の説明】
【0178】
1 サーバ
1a 制御部
1b 記憶部
1c 通信部
2 端末
2a 制御部
2b 記憶部
2c 通信部
2d 音声処理部
2e 表示部
2f 操作部
2g カメラ
A1a 商品棚
A3a,A3b,A18a,A22a,A22b ガイド画像