(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128589
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】線状部材の固定構造、線状部材用固定具及び線状部材の固定方法
(51)【国際特許分類】
F16L 3/08 20060101AFI20240913BHJP
H02G 3/30 20060101ALI20240913BHJP
F16B 2/08 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
F16L3/08 Z
H02G3/30
F16B2/08 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037627
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000237721
【氏名又は名称】FDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川口 直登
【テーマコード(参考)】
3H023
3J022
5G363
【Fターム(参考)】
3H023AA04
3H023AC08
3H023AC11
3H023AC21
3H023AC31
3H023AD08
3H023AD18
3H023AD19
3H023AD31
3H023AD54
3H023AE08
3J022DA12
3J022EA42
3J022EB14
3J022EC22
3J022ED22
3J022ED30
3J022FA05
3J022FB10
3J022GB02
5G363AA16
5G363BA01
5G363BB10
5G363DA13
5G363DA15
5G363DA16
5G363DB17
5G363DB40
5G363DC10
(57)【要約】
【課題】既存の結束バンドを使用して複数の線状部材を容易に安価で固定すること。
【解決手段】複数の線状部材と、バンド部と前記バンド部の基部に連設されたロック部とを有し、前記ロック部は、前記複数の線状部材の外周に巻き付けた前記バンド部が挿通され前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックする結束バンドと、構造体に固定され、且つ、固定部バンドの導出部分を挿入してロックし、前記線状部材を前記構造体に固定する固定具とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の線状部材と、
バンド部と前記バンド部の基部に連設されたロック部とを有し、前記ロック部は、前記複数の線状部材の外周に巻き付けた前記バンド部が挿通され前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックする結束バンドと、
構造体に固定され、且つ、固定部バンドの導出部分を挿入してロックし、前記線状部材を前記構造体に固定する固定具と、
を有する、
線状部材の固定構造。
【請求項2】
前記ロック部は、挿通される前記バンド部に係合して、当該バンド部の反挿入方向への移動を規制してロックする爪部を有し、
前記固定具は、前記ロック部と同様に構成され、前記爪部と同様に形成された爪部で前記バンド部をロックする固定具側ロック部を有する、
請求項1記載の線状部材の固定構造。
【請求項3】
バンド部と、当該バンド部の基部に連設されたロック部とを有し、複数の線状部材の外周に巻き付けた前記バンド部を前記ロック部に挿通して前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックする拘束バンドを用いて、構造体に前記線状部材を固定する固定具であって、
前記構造体に固定される構造体側固定部と、
前記構造体側固定部に一体に設けられ、前記バンド部を挿通して、前記バンド部の先端部側を導出した状態でロックするバンド部固定部と、
を有する、
線状部材用固定具。
【請求項4】
前記バンド部固定部は、前記ロック部と同様に形成されている、
請求項3記載の線状部材用固定具。
【請求項5】
複数の線状部材を構造体に固定する線状部材の固定方法において、
バンド部と、前記バンド部の基部に連設され前記バンド部を挿通して前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックするロック部と、を有する結束バンドを用いて、前記複数の線状部材の外周に前記バンド部を巻き付けて前記バンド部をロック部に挿通してロックし、
前記ロック部から延在する前記バンド部の部位を、前記構造体に固定された固定具に挿入してロックさせる、
線状部材の固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、結束バンドを用いてワイヤ、電線等の線状部材を固定する線状部材の固定構造、線状部材用固定具及び線状部材の固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、
図1に示すように、複数の電線を束ねる際には、結束バンド1が用いられている。結束バンド1は、複数の電線を囲むように配置したバンド部2の一端部のヘッド4に、バンド部2の先端部2aを挿入することで、ヘッド4内でバンド部2のセレーション3を係合して、複数の電線を束ねる、つまり、結束している。
【0003】
結束バンド1により束ねられた電線を基板等の構造体に固定する場合、現状では、電線を束ねる結束バンド1とは別の結束バンドと、別の結束バンドのバンド部2を挿通して構造体に固定可能なタイラップ(登録商標)等の固定補助部材とが用いられている。
【0004】
具体的には、固定補助部材は、ビスにより構造体に固定される固定部と、固定部に一体に形成されバンド部2を挿通可能な環状の開口部とを有し、別の結束バンドのバンド部を、複数の電線の外周に配置するとともに、開口部に挿通した状態でヘッド4に挿入して結束する。
【0005】
また、拘束バンドを用いて複数の電線を構造体に固定する構造としては、特許文献1に示すように、拘束バンド自体で構造物に固定できるように、結束バンドのヘッドに、構造体に取り付けるために突起部等を備えた独特な形状を有した結束バンドが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の固定構造では、上述した固定補助部材を用いる場合、複数の線状部材を結束するための結束バンドの他に、構造体に固定するための結束バンドが更に必要となるので、部品点数が多くなり、施工コストがかかる。また、固定補助部材の開口部に結束バンドを挿通する作業も発生するので施工に手間がかかる。
【0008】
また、特許文献1の結束バンドを用いる場合、この結束バンドは、既存の結束バンドとは異なる構成であるので、使用する結束バンドを変更する必要があり、既存の結束バンドを使用できないばかりか、結束バンドの構造が複雑であるので、製作コストが嵩むという問題がある。
よって、複数の線状部材を構造体に固定する際に、より容易に構築できる構造が望まれている。このように、複数の線状部材を構造体に固定する際に、より容易に構築できる構造が望まれている。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、既存の結束バンドを使用しても複数の線状部材を構造体に容易に安価で固定することができる線状部材の固定構造、線状部材用固定具及び線状部材の固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る線状部材の固定構造の一態様は、
複数の線状部材と、
バンド部と前記バンド部の基部に連設されたロック部とを有し、前記ロック部は、前記複数の線状部材の外周に巻き付けた前記バンド部が挿通され前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックする結束バンドと、
構造体に固定され、且つ、固定部バンドの導出部分を挿入してロックし、前記線状部材を前記構造体に固定する固定具と、
を有する構成を採る。
【0011】
本発明に係る線状部材用固定具の一態様は、
バンド部と、当該バンド部の基部に連設されたロック部とを有し、複数の線状部材の周囲に巻き付けたバンド部を前記ロック部に挿通して前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックする拘束バンドを用いて、構造体に前記線状部材を固定する固定具であって、
前記構造体に固定される構造体側固定部と、
前記構造体側固定部に一体に設けられ、前記バンド部を挿通して、前記バンド部の先端部側を導出した状態でロックするバンド部固定部と、
を有する構成を採る。
【0012】
本発明に係る線状部材の固定方法の一態様は、
複数の線状部材を構造体に固定する線状部材の固定方法において、
バンド部と、前記バンド部の基部に連設され前記バンド部を挿通して前記バンド部の先端部側を導出させた状態でロックするロック部と、を有する結束バンドを用いて、前記複数の線状部材の外周に前記バンド部を巻き付けて前記バンド部をロック部に挿通してロックし、
前記ロック部から延在する前記バンド部の部位を、前記構造体に固定された固定具に挿入してロックさせるようにした。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、既存の結束バンドを使用しても複数の線状部材を構造体に容易に安価で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】複数の電線を束ねた状態の既存の結束バンドの断面図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る線状部材の固定構造の要部構成を示す斜視図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る線状部材の固定構造における固定具の斜視図である。
【
図5】線状部材の固定構造の一例の説明に供する図である。
【
図6】線状部材の固定構造の一例の説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図2は、本発明の実施の形態に係る線状部材の固定構造の要部構成を示す斜視図である。
【0017】
図2に示す線状部材の固定構造10は、複数の線状部材としての電線K、結束バンド30、固定具40、構造体として基板50を有する。
【0018】
固定構造10では、複数の電線Kが結束バンド30により纏められ、固定具40を介して基板50に固定され、支持されている。
【0019】
電線Kは、可撓性を有する線状部材であり、構造体上で、同方向で配線可能である。なお、本実施の形態では、線状部材として電線を用いたが、構造体に固定されることが好ましいものであれば、ワイヤ、紐等どのような線状部材であってもよい。また、複数の電線とした線状部材の径は、異なる径でもよいし同一の径でもよい。
【0020】
結束バンド30は、複数の対象物を結束するものであり、片面に鋸歯状(セレーション)部33を有する可撓性の長尺帯状のバンド部32と、バンド部32の基端部に連続して設けられバンド部32を貫通してロック(係合して固定)可能なヘッド部34とを有する。
【0021】
鋸歯状部33は、バンド部32の長手方向に沿って列状に連続する歯により形成され、バンド部32の自由端部である先端部32aを除きバンド部32の片面のほぼ全域に略全域に亘って配設されている。
【0022】
ヘッド部34は、ヘッド部本体34aに、バンド部32を挿通させる挿通孔35を有し、この挿通孔35内には挿入されるバンド部32の鋸歯状部33に歯合する係合爪部(図示省略)が形成されている。係合爪部(図示省略)は可撓性を有し弾性変形可能であり、係合爪部は、挿通孔35内の一内面において、ヘッド部34に対するバンド部32の挿入方向に沿って斜めに向けて突出するように形成されている。ヘッド部34内にバンド部32を先端部32a側から挿入すると、係合爪部は、鋸歯状部33の歯に対して歯合し、バンド部32が抜ける方向、つまり逆挿入方向に移動することを規制する。
【0023】
バンド部32は切断可能であり、樹脂等の切断可能な材料で形成されることが好ましい。結束バンド30は、ナイロン46、ナイロン66等のナイロン樹脂で構成されることが好ましいが、ポリプロピレン樹脂等で形成されてもよい。結束バンド30は、タイラップ(登録商標)、インシュロック(登録商標)等の既知の結束バンドを適用できる。
【0024】
結束バンド30は、バンド部32を複数の電線Kに巻き付けて、バンド部32の先端部32aをヘッド部の挿通孔35を通してヘッド部34内でロックすることによりバンド部32で複数の電線Kを結束する。
【0025】
結束バンド30は、ヘッド部34から導出するバンド部32の導出部分(先端部32aを含む)で、固定具40を介して基板50に固定されている。
【0026】
図3は本発明の実施の形態に係る線状部材の固定構造における固定具の斜視図であり、
図4は、固定具の断面図である。
【0027】
図3に示す固定具40は、結束バンド30のバンド部32に接続される固定具側ロック部42と、固定具側ロック部42に一体に形成され、固定対象の構造体としての基板(パネル)50(
図2参照)に取り付けられる固定具台部43とを有する。
【0028】
固定具側ロック部(バンド部固定部)42は、固定具本体42aを有し、固定具本体42aに、結束バンド30のバンド部32が挿入される挿通孔41が形成されている。固定具側ロック部42の固定具本体42aは、角筒状であり、挿通孔41は、バンド部32が先端部32a側から挿入されるよう形成されている。挿通孔41は、固定具側ロック部42及び固定具台部43を貫通して形成されている。
【0029】
挿通孔41内には、バンド部32が挿入された際に、弾性変形して、鋸歯状部33に当該鋸歯状部33と歯合する係合爪部47が形成されている。係合爪部47は、可撓性を有し、挿通孔41内において、バンド部32の挿入方向とは逆方向(反挿入方向)に斜めに突出するように形成されている。また、挿通孔41の一面から、可撓性を有する係合爪部47をバンド部32の挿入方向に沿って一面から離間するように突出するように設けてもよい。この場合、係合爪部47は、鋸歯状部33の反挿入方向への移動を規制しつつ歯合するように構成される。
【0030】
固定部本体42では、バンド部32が挿入方向(一方向)で挿入されると、係合爪部47は、挿通孔41内へのバンド部32の挿入に伴い移動する鋸歯状部33に対して、バンド部32の挿入方向とは逆方向である抜脱方向の移動を規制しつつ歯合する。
【0031】
固定具本体42では、バンド部32を、挿通孔41を挿入方向とは逆方向(
図4では下方)から挿入すると係合爪部47は鋸歯状部33の先端側の歯に当接して、バンド部32はそれ以上挿入できなくなる構成となっている。
【0032】
固定具側ロック部42は、固定具本体42a、挿通孔41、係合爪部47とともに、結束バンド30のヘッド部34と同様に形成されてもよい。すなわち、固定具側ロック部42は、拘束バンド30のヘッド部と同様に、筒状(矩形筒状)の固定具本体42a内に、帯状のバンド部32が挿通可能なヘッド部34の挿通孔35、爪部と同様の形状の挿通孔41と、係合爪部47とが形成されている。
【0033】
また、固定具側ロック部42は、
図1に示す既存の結束バンド1のヘッド4と同様に形成されてもよい。また、固定具側ロック部42は、ヘッド部34、結束バンド30と同様の材料で構成し、可撓性を有するようにしてもよい。
【0034】
また、本実施の形態では、固定具側ロック部42及びヘッド部34では、係合爪部47は、挿通孔41、35において、鋸歯状部33に歯合して、バンド部32自体が挿入方向と逆方向に移動することを規制するよう構成されている。ただし、係合爪部47は、鋸歯状部33との歯合状態(ロック状態)を解消できるように構成されてもよい。例えば、係合爪部47自体に、鋸歯状部33の歯から係合爪部47を離間する方向に移動させる操作片を設けた構成してもよい。
【0035】
固定具本体の高さは、係合爪部47が弾性変形して鋸歯状部33に歯合可能となる高さとなっている。
【0036】
固定具台部43は、固定具側ロック部42を構造体である基板50上で突出するように基板50に固定される。固定具台部43は、基板50に形成された固定孔52に嵌め込まれた状態で固定される。固定具台部43は、例えば、固定孔52内に小径部44を配置し、一対の対向フランジ部45、46で基板50を挟持するよう取り付けられる。
【0037】
固定具台部43は、固定孔52内に圧入されることにより固定されてもよく、一対の対向フランジの一方に小径部を一体に設けるとともに対向フランジを別体に形成して基板50に、固定孔52を挟むように固定されてもよい。固定具台部43が、基板50を貫通する固定孔52に取り付けられることにより、固定具台部24を貫通する挿通孔41は、基板50の上下を連通させている。
【0038】
このように、固定構造1は、複数の線状部材Kと、バンド部32とバンド部23の基部に連設されたロック部34とを有する。ロック部34は、複数の線状部材Kの外周に巻き付けたバンド部23が挿通され、バンド部33の先端部側(導出部分である余剰部分)を導出させた状態でロックする結束バンド1と、構造体7、50に固定され、且つ、ロック部34からのバンド部32の導出部分(余剰部分)を挿入してロックし、線状部材Kを構造体50に固定する固定具40とを有する。
【0039】
結束バンド10を用いて、複数の電線Kの外周にバンド部32を巻き付けてバンド部32をヘッド部(ロック部)34に挿通してロックする。次いで、ヘッド部34から延在するバンド部32の部位を、構造体50に固定された固定具40に挿入してロックさせるようにし、これにより、複数の電線を容易に低コストが図られた状態で構造体50に固定して支持させることができる。
【0040】
図5及び
図6は、線状部材の固定構造の一例の説明に供する図であり、複数の線状部材である電線Kを天面から吊り下げて固定された構造を示す。
【0041】
まず、作業者は、結束バンド30のバンド部32を複数の電線の外周を囲むように配置して、バンド部32をヘッド部34に挿通してロックすることで、複数の電線を結束する。このとき結束に際して生じたバンド部32の先端部(自由端部)32aを含む余剰部分が結束バンド30のヘッド部34から延出する。固定具40は、構造体としての天井面7の固定孔72に嵌め込んでおくことが好ましい。
【0042】
作業者は、ヘッド部34から導出するバンド部32の余剰部分を、固定具40の固定具側ロック部42の挿通孔41に挿通して、鋸歯状部33(
図2参照)を係合爪部47に歯合する。このとき、天井面7から、結束された電線Kまでの長さは、固定具40の固定具側ロック部42に対する挿入度合に応じて設定自在である。
【0043】
このように、固定構造10では、電線Kを結束した際に発生し、結束後に切断して廃棄するヘッド部34からのバンド部32の導出部分(余剰部分)が、天井面7に固定された固定具40に接続する。これにより、結束バンド30により纏めて結束(フォーミング)された複数の電線(線状部材)Kは、天井面(構造体)7に吊り下げられた状態で固定される。
【0044】
複数の電線Kは、結束バンド30を介して纏まった状態で、同結束バンド30を介して天井面7に固定される。天井面7上に突出した先端部32aは、切断される。
【0045】
固定具40に挿入されたバンド部32は、鋸歯状部33と係合爪部47との歯合により、下方に抜けることがない。これにより、複数の電線Kは、確実に容易に天井面に固定できる。
【0046】
また、固定構造10は、電線Kを結束した際に発生し、結束後に切断して廃棄するバンド部32の余剰部分を用いて、天井面7の固定具40に接合しているので、従来と異なり、電線を構造体に固定する際の部品点数を減少することができる。
【0047】
また、従来と異なり、結束後に結束バンド30の余剰部分を切断することなく、天井面7への取付に用いるので、余剰部分を効果的に使用できる。
【0048】
このように、本実施の形態の固定構造10によれば、複数の電線(線状部材)Kを容易に構造体から吊り下げて固定できる。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明に係る線状部材の固定構造は、既存の結束バンドを使用して複数の線状部材を容易に安価で固定することができる効果を有し、基板上に配線される複数の電線を纏めて固定する際に有用である。
【符号の説明】
【0051】
7 天井面(構造体)
10 固定構造
30 結束バンド
30 同結束バンド
32 バンド部
32a 先端部
33 鋸歯状部
34 ヘッド部(ロック部)
34a ヘッド部本体
35、41 挿通孔
40 固定具
42 固定具側ロック部(バンド部固定部)
42a 固定具本体
43 固定具台部(構造体側固定部)
44 小径部
45、46 対向フランジ部
47 係合爪部
50 基板(構造体)
52 固定孔
K 電線(線状部材)