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特開2024-128718管理サーバ、サービス提供システム、管理方法、および管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128718
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】管理サーバ、サービス提供システム、管理方法、および管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240913BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037877
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】小澤 光
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】セルフサービスのガソリンスタンドでは、店員によるサービスを受けられないため、顧客にとっては不便である。
【解決手段】店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付け、入力内容に基づいて、店舗を特定し、特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの情報を取得し、可否情報を顧客端末に送信し、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける受付手段と、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定する特定手段と、
特定された前記店舗において前記サービスの提供が可能か否かの情報である可否情報を取得する可否情報取得手段と、
前記可否情報を前記顧客端末に送信する可否情報送信手段と、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する注文内容受信手段と、
を有する管理サーバ。
【請求項2】
前記入力内容は、前記サービスの提供を希望する前記店舗、給油する油種及び容量、決済方法、提供を希望する前記サービスの種類、及び前記サービスの提供を希望する時間を含む、
請求項1に記載の管理サーバ。
【請求項3】
前記特定手段は、前記入力内容の少なくとも1つを満たす前記店舗を特定する、
請求項2に記載の管理サーバ。
【請求項4】
前記注文内容を給油所サーバに送信する注文内容送信手段をさらに有する、
請求項3に記載の管理サーバ。
【請求項5】
前記注文内容は、注文中止または提供を希望する前記サービスの種類を含み、
前記注文内容送信手段は、前記注文内容に提供を希望する前記サービスの種類が含まれている場合に、前記注文内容を給油所サーバに送信する
請求項4に記載の管理サーバ。
【請求項6】
前記顧客の支払情報を、前記顧客端末に送信する支払情報送信手段をさらに有する、
請求項5に記載の管理サーバ。
【請求項7】
前記サービスの提供が終了したことを示す通知を受信する通知受信手段と、
前記支払情報を生成する支払情報生成手段と、
をさらに有する請求項6に記載の管理サーバ。
【請求項8】
前記店舗でのサービスの提供が可能か否かを特定する可否特定手段と、
前記サービスの提供が可能か否かの情報を、管理サーバに送信する可否情報送信手段と、
を含む給油所サーバと、
請求項1から3のいずれかに記載の管理サーバと、
を備えるサービス提供システム。
【請求項9】
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付け、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定し、
特定された前記店舗において、前記サービスの提供が可能か否かの情報である可否情報を取得し、
前記可否情報を前記顧客端末に送信し、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する、
管理方法。
【請求項10】
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける処理と、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定する処理と、
特定された前記店舗において、前記サービスの提供が可能か否かの情報である可否情報を取得する処理と、
前記可否情報を前記顧客端末に送信する処理と、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する処理と、
をコンピュータに実行させる管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、管理サーバ、サービス提供システム、管理方法、および管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
給油を顧客が行う、セルフサービスのガソリンスタンドが増えている。そのため、店員による窓ふきなどのサービスを受けたい顧客は、フルサービスを提供しているガソリンスタンドを探さなければいけない場合がある。
【0003】
そこで、特許文献1には、燃料供給システムが記載されている。燃料供給システムは、セルフサービス方式によるセルフ燃料供給制御モードとフルサービス方式によるフル燃料供給制御モードとを切替可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-136729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セルフサービスのガソリンスタンドでは、店員によるサービスを受けられないため、顧客にとっては不便である。
【0006】
本開示の目的は、セルフサービスのガソリンスタンドで店員によるサービスを利用する顧客の利便性を向上させる、管理サーバ、サービス提供システム、管理方法、および管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、管理サーバは、店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける受付手段と、入力内容に基づいて、店舗を特定する特定手段と、特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの情報を取得する可否情報取得手段と、可否情報を顧客端末に送信する可否情報送信手段と、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する注文内容受信手段と、を有する。
【0008】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、管理方法は、店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付け、入力内容に基づいて、店舗を特定し、特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの情報を取得し、可否情報を顧客端末に送信し、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する。
【0009】
上述の課題を解決するために、本開示の一態様において、管理プログラムは、店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける処理と、入力内容に基づいて、店舗を特定する処理と、特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの情報を取得する処理と、可否情報を顧客端末に送信する処理と、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する処理と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、セルフサービスのガソリンスタンドを利用する顧客の利便性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の構成例を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の構成例を示すブロック図である。
図3】第1に実施形態にかかる店舗の基本情報の一例を示した図である。
図4】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の動作を示すシーケンス図である。
図5】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図6】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図7】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図8】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図9】第1の実施形態にかかるサービス提供システム1における表示端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図10】第2の実施形態にかかるサービス提供システム1の構成例を示すブロック図である。
図11】第2の実施形態にかかるサービス提供システム2における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図12】第2の実施形態にかかるサービス提供システム2における顧客端末の表示画面の一例を示す概略図である。
図13】サービス提供システム1のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1の実施形態]
第1の実施形態について説明する。
【0013】
図1は、セルフサービスのガソリンスタンドで、店員によるサービスを受けることが可能となるサービス提供システム1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、サービス提供システム1は、管理サーバ11、および給油所サーバ12a、12b、12c、12dを備える。管理サーバと給油所サーバ12a、12b、12c、12dとは、ネットワークN1を介して、通信可能である。ここで、管理サーバは、各ガソリンスタンドの店舗の情報を収集して管理するサーバである。また、給油所サーバは、セルフサービスのガソリンスタンドの各店舗に導入されているサーバである。図1には、4つの給油所サーバを示しているが、給油所サーバ12の数は4に限られない。
【0014】
図2は、第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の構成例を示すブロック図である。本実施形態のサービス提供システム1は、管理サーバ11と、給油所サーバ12と、顧客端末91、管理サーバ11および給油所サーバ12にそれぞれ接続する記憶部92,93、ガソリンスタンドの店舗に設置された表示端末94から構成される。管理サーバ11は、主な構成として、受付部111,特定部112、可否情報取得部113、可否情報送信部114,および注文内容受付部115を有する。そして、管理サーバ11は、さらに、注文内容送信部116を含んでいてもよい。また、給油所サーバ12は、可否特定部121、可否情報送信部122、注文内容受信部123、注文内容出力部124から構成される。
【0015】
顧客端末91は顧客が所持する端末である。例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末が挙げられる。顧客端末91はネットワーク(不図示)を介して、管理サーバ11と通信可能である。セルフサービスのガソリンスタンドで、店員によるサービスを受けたい顧客は、顧客端末91を用いて、サービスを受けるために必要な操作を行う。
【0016】
次に、管理サーバ11の主な構成について説明する。
【0017】
受付部111は、店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末91から受け付ける受付手段の一態様である。顧客端末91と管理サーバ11とが接続されたネットワークを介して、受付部111は顧客の入力内容を受け付けることが可能である。受付部111は、顧客がガソリンスタンドに到着する前に、入力内容を受け付けることができるように構成されている。
【0018】
ここで、顧客の入力内容には、例えば、サービスの提供を希望する店舗、給油する油種及び容量、提供を希望するサービスの種類、及びサービスの提供を希望する時間があげられる。サービスの提供を希望する店舗は、1店舗でも複数の店舗でもよい。顧客が入力できる内容は、上記に限られない。さらに、入力内容には、例えば、顧客が希望する決済方法が含まれていてもよい。顧客は、上記の内容のうち少なくとも1つを入力することができる。
【0019】
サービスの提供を希望する店舗は、店員によるサービスを受けることを顧客が希望する店舗である。給油する油種および容量は、顧客がガソリンスタンドで給油を行うことを希望する油種と、その容量である。提供を希望するサービスの種類とは、顧客が店員による提供を希望するサービスの種類である。店員より提供されるサービスの中から、顧客が希望するサービスを選択する。店員より提供されるサービスには、例として、店員給油、窓ふき、手洗い洗車、オイル点検、タイヤ点検、簡易整備、車内清掃が含まれる。店員より提供されるサービスはこれらに限られない。例えば、季節や地域、店舗によって上記のサービス以外のサービスが含まれてもよい。サービスの提供を希望する時間とは、顧客がサービスを受けるためにガソリンスタンドに来店する時間である。このサービスの提供を希望する時間は、例えば、15時などの所定の時刻でもよいし、15時から16時のように時間帯でもよい。
【0020】
特定部112は、入力内容に基づいて、店舗を特定する特定手段の一態様である。具体的に、受付部111が受け付けた顧客の入力内容のうち、少なくとも1つを満たす店舗を、特定部112は特定する。サービスの提供を希望する店舗が、顧客によって入力された場合に、特定部112は当該店舗を特定する。また、サービスの提供を希望する店舗以外の、例えば、給油する油種及び容量、提供を希望するサービスの種類、またはサービスの提供を希望する時間が入力された場合に、特定部112はあらかじめ登録された各店舗の基本情報を用いて店舗を特定する。図3には、あらかじめ登録された各店舗の基本情報の一例を示す。この各店舗の基本情報は、管理サーバ11の内部メモリに記憶されていてもよいし、記憶部92のような外部メモリに記録されていてもよい。基本情報には、店舗名、店舗の住所、営業時間、提供しているサービスの種類及び給油できる油種が含まれる。ほかにも、各店舗の所属店員数、各店員の保有資格または得意業務の情報のうち少なくとも一つが含まれていてもよい。さらに、各店舗で行っているキャンペーンやイベントの情報が含まれていてもよい。ここで、提供しているサービスの種類とは、各店舗において、店員が顧客に提供可能なすべてのサービスの種類である。特定部112では、上記の基本情報を参照することにより、顧客の入力内容の少なくとも1つを満たす店舗を特定する。特定する店舗の数は1店舗でもよいし、複数であってもよい。
【0021】
ここで、入力内容に基づいて、店舗を特定する方法の一例を説明する。例えば、顧客の入力内容に、提供を希望するサービスの種類が含まれている場合、特定部112は、基本情報を参照し、入力内容を満たす店舗を特定する。具体的に、特定部112は、基本情報のサービスの種類が入力されていたサービスの種類に一致する店舗を特定する。ほかにも入力内容に、サービスの提供を希望する店舗が含まれている場合、特定部112は、基本情報を参照し、その入力されていた店舗に一致する店舗を特定する。さらに、入力内容に、サービスの提供を希望する時間が含まれている場合、特定部112は、基本情報を参照し、希望する時間に一致する店舗を特定する。入力内容に、給油する油種が含まれている場合、特定部112は、基本情報を参照し、入力内容の給油できる油種に一致する店舗を特定する。入力内容に複数の内容が含まれる場合、特定部112は、基本情報を参照し、入力内容の中の少なくとも1つの内容を満たす店舗を特定してもよい。ほかにも、入力内容に複数の内容が含まれる場合、特定部112は、基本情報を参照し、全ての入力内容を満たす店舗のみを特定してもよい。
【0022】
可否情報取得部113は、特定された店舗において店員によるサービスの提供が可能か否かの情報を取得する可否情報取得手段の一態様である。具体的に、可否情報取得部113は、特定部112によって特定された店舗の給油所サーバ12と、ネットワークN1を介して通信可能である。そこで、可否情報取得部113は、給油所サーバ12から、店員によるサービスの提供が可能か否かの情報(以下、可否情報)を取得することが可能である。ほかにも、管理サーバ11は、あらかじめ給油所サーバ12から取得していた可否情報を、内部メモリまたは記憶部92のような外部メモリに記録しておき、受付部111における入力内容の受付後、または特定部112による店舗の特定後に、可否情報取得部113は内部メモリまたは外部メモリから可否情報を取得してもよい。
【0023】
ここで、可否情報取得部113は、特定された店舗の給油所サーバ12からの情報又は前述の基本情報を参照し、特定部112が特定した店舗に関連付けられたすべてのサービスについて、提供が可能か否かの情報を取得してもよい。ほかにも、可否情報取得部113は、特定された店舗の給油所サーバ12からの情報又は前述の基本情報を参照し、顧客の入力内容に対応したサービスの種類についてのみ、提供が可能か否かの情報を取得してもよい。顧客の入力内容に対応したサービスの種類とは、提供を希望するサービスの種類が顧客の入力内容に含まれていた場合に、その入力内容に含まれていたサービスが該当する。ほかにも、入力内容にサービスの提供を希望する時間が含まれていた場合には、可否情報取得部113は、その時間にサービスの提供が可能か否かの情報を取得してもよい。
【0024】
可否情報送信部114は、可否情報を顧客端末91に送信する可否情報送信手段の一態様である。可否情報送信部114は、ネットワーク(不図示)を介して、顧客端末と通信可能である。そこで、可否情報送信部114は、可否情報取得部113が取得した可否情報を、顧客端末91に送信する。
【0025】
注文内容受付部115は、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する注文内容受信手段の一態様である。注文内容受付部115は、ネットワーク(不図示)を介して、顧客端末91と通信可能である。顧客は可否情報送信部114が送信した可否情報に基づいて、注文内容を指定する。注文内容は顧客端末91より管理サーバ11に送信される。そして、注文内容受付部115が注文内容を受信する。ここで、注文内容には、提供を希望するサービスの種類または注文中止の情報が含まれる。注文内容に、提供を希望するサービスの種類が含まれている場合には、ほかにも、店舗名、時間が含まれる。さらに、例えば、油種および容量、決済方法及び店員への連絡事項などが、注文内容に含まれていてもよい。サービスの種類に、店員給油が含まれる場合には、油種および容量の入力を必須にするなど、必要に応じて必須の入力項目を変更することが可能である。また、提供を希望するサービスの種類は1つであっても複数であってもよい。注文内容に注文中止の情報が含まれている場合は、つまり、顧客はサービスの注文を行わないということである。
【0026】
以上の構成を、管理サーバ11は主な構成として有する。管理サーバ11は、さらに注文内容送信部116を有していてもよい。
【0027】
注文内容送信部116は、注文内容を給油所サーバに送信する注文内容送信手段の一態様である。注文内容に提供を希望するサービスの種類が含まれている場合に、注文内容送信部116は、注文内容を給油所サーバに送信する。ここで、注文内容送信部116は、給油所サーバ12と、ネットワークN1を介して通信可能である。送信する給油所サーバ12は、注文内容に含まれていた店舗の給油所サーバ12である。
【0028】
次に、給油所サーバ12に含まれる各構成について説明する。
【0029】
可否特定部121は、店舗でのサービスの提供が可能か否かを特定する可否特定手段の一態様である。給油所サーバ12が設置されている店舗において店員によって提供されるサービスについて、そのサービスの提供が可能か否かの特定を、可否特定部121は随時行う。サービスの提供が可能か否かは、サービスごとに特定されてもよい。ほかにも、サービスの提供が可能か否かは、所定の日時について特定されてもよい。また、サービスの提供が可能か否かは、所定の日時における所定のサービスについて特定されてもよい。サービスの提供ができない原因として、例えば、人手が足りていないために、サービスの提供をできる店員がいない場合が考えられる。ほかにもすでに予約が入っており、新たな予約に対応できる店員がいない場合、資格や技能が十分な店員が不在の場合、使用する器具や装置が不足している場合などが考えられる。上記の場合に該当するときには、サービスの提供は不可能と可否特定部121が特定する必要がある。
【0030】
具体的に、特定のための情報を入力する方法として、例えば、店員による入力が考えられる。店舗にいる店員が、一つあるいは複数のサービスの提供が不可能であると判断した場合に、表示端末94を操作する。表示端末94は、給油所サーバ12と有線または無線の通信により接続されている。そのため、可否特定部121は、表示端末94から入力内容を取得できる。店員は、サービスの提供が不可能になったタイミングで表示端末94へ入力を行ってもよいし、あらかじめ提供が不可能になることを表示端末94へ入力してもよい。可否特定部121は、提供不可であるという情報を表示端末94から取得することで、サービスの提供は不可能と特定することが可能である。ほかにも、表示端末からあらかじめ提供不可または提供可能であるという可否情報を可否特定部121が取得した場合、給油所サーバ12は、内部メモリまたは記憶部93のような外部メモリに記録しておくことも可能である。そして、必要に応じて、内部メモリまたは外部メモリから、可否特定部121が可否情報を読み出す。
【0031】
表示端末への入力によらない特定方法として、例えば、可否特定部121は店員の勤務情報に基づいて、サービスの提供が可能か否かを特定することも可能である。可否特定部121は、勤務情報として、具体的には店員のシフトに基づいて特定することが可能である。勤務している店員の人数が所定人数以下の場合に、可否特定部121はサービスの提供が不可能であると特定する。所定人数は、一定の数字に設定される。例えば、サービスの提供以外の業務を行うために必要な人数以上の数字が考えられる。ほかにも、時間帯や曜日によって、異なる数字を設定してもよい。勤務情報には、例えば各店員の保有資格や得意または不得意な業務などの情報がさらに含まれていてもよい。可否特定部121は、各店員の保有資格や得意または不得意な業務などの情報をさらに用いて、サービスの提供が可能か否かを特定してもよい。例えば、所定のサービスの提供が不得意な店員しか店舗にいない場合には、そのサービスについて提供不可と可否特定部121は特定する。さらに、ほかの予約が入っている場合には、予約が入っている時間帯は、予約されているサービスの提供不可であると、可否特定部121が特定することもできる。
【0032】
可否情報送信部122は、サービスの提供が可能か否かの情報を、管理サーバに送信する可否情報送信手段の一態様である。可否情報送信部122は、管理サーバ11とネットワークN1を介して、通信可能である。そこで、可否特定部121が特定した可否情報を管理サーバ11に送信する。
【0033】
注文内容受信部123は、管理サーバ11から注文内容を受信する注文内容受信手段の一態様である。注文内容受信部123は、ネットワークN1を介して、管理サーバ11と通信可能である。注文内容に提供を希望するサービスの種類が含まれている場合には、注文内容受信部123は、管理サーバ11から注文内容を受信する。
【0034】
注文内容出力部124は、注文内容を出力する注文内容出力手段の一態様である。注文内容出力部124と表示端末94とは有線または無線の通信により接続されている。そのため、注文内容出力部124は、注文内容受信部123が受信した注文内容を、表示端末94に出力する。
【0035】
以上が、給油所サーバ12に含まれる構成である。
【0036】
記憶部92は、管理サーバ11または管理サーバ11に関連する情報を記憶する。例えば、各店舗の基本情報、可否情報が記憶されている。記憶部92は、管理サーバ11と有線または無線の通信により接続されている。
【0037】
記憶部93は、給油所サーバ12に関連する情報を記憶する。例えば、可否情報である。記憶部93は、給油所サーバ12と有線または無線の通信により接続されている。
【0038】
表示端末94は、店舗に設置された端末である。この表示端末は、給油所サーバ12と有線または無線の通信により接続されている。店舗に1つ設置されていてもよいし、複数設置されていてもよい。
【0039】
図4を参照し、第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の動作を説明する。図4においてステップS101からステップS113が、第1の実施形態にかかるサービス提供システム1の動作を表す。
【0040】
まず、ステップS101において、顧客は顧客端末91を用いて、サービス提供アプリケーションプログラム(以下、アプリ)の起動操作を行い、顧客端末91がアプリを起動する。
【0041】
ステップS102において、顧客は顧客端末91を用いて、入力を行う。図5に示すような、画像を含む画面が表示される。図5は、顧客端末91に表示される画面の一例である。顧客は、図5に示す画面内の情報入力領域を操作し、注文を行うために、必要な条件を入力し、最後に検索実行を開始させるための検索ボタンを押下する。顧客の入力内容には、例えば、サービスの提供を希望する店舗、給油する油種及び容量、提供を希望するサービスの種類、及びサービスの提供を希望する時間が含まれる。サービスの提供を希望する店舗について、顧客は店舗名を入力することで店舗を指定してもよい。また、現在地の位置情報に基づいて1つまたは複数の近隣店舗を表示し、顧客がその中から店舗を指定してもよい。油種および容量について、顧客はどちらも入力してもよいし、片方のみを入力してもよい。油種の入力は、ガソリンスタンドで提供されている油種の一覧から、顧客が希望の油種を選択することで行われる。ほかにも、顧客が油種の名前を入力してもよい。容量については、指定の容量を顧客が入力してもよいし、満タン給油を選択できるように、項目を設けてもよい。ほかにも、あらかじめ設定された容量の候補の中から、顧客が希望の容量を選択することで入力を行ってもよい。
【0042】
提供を希望するサービスの種類は、顧客は店員より提供されるサービスの一覧の中から、提供を希望するサービスの種類を選択することで入力を行う。店員より提供されるサービスの一覧には、サービスの名称および、そのサービスの価格を表示する。サービスの名称および価格以外にも、サービスに関する情報を一緒に表示してもよい。例えば、サービス内容の詳細、所要時間、サービスの提供に使用する器具の画像、サービスを提供しているときの画像などが考えられる。
【0043】
サービスの提供を希望する時間について、図5には、時間帯で入力する場合を例として示している。時間帯で入力する場合、顧客は、図5に示す画面から開始時刻と終了時刻の両方を入力してもよいし、開始時刻または終了時刻のいずれか一方のみを入力してもよい。顧客は希望の時刻を入力する。ほかにも、開始時刻および終了時刻の候補があらかじめ顧客端末91に設定されており、顧客は設定された時刻の候補から希望の時刻を選択してもよい。
【0044】
各条件の入力方法は、上記の方法に限られない。顧客が顧客端末91を用いて必要な条件を入力できれば良い。
【0045】
顧客は、希望に応じて、上記の条件のうち少なくとも1つを入力する。そして、顧客は、画像に設けられた検索ボタンを押下する。
【0046】
そして、ステップS103において、受付部111は、顧客端末91から、顧客の入力内容を受け付ける。ステップS104において、特定部112は、入力内容に基づいて、店舗を特定する。
【0047】
ステップS105において、給油所サーバ12の可否特定部121は店舗でのサービスの提供が可能か否かを特定する。特定には、上述のように、表示端末94からの入力、店員の勤務情報、予約状況などを用いる。ステップS105は、随時実行される。次に、ステップS106において、可否情報送信部122は、ステップS105において特定された可否情報を送信する。
【0048】
そして、ステップS107において、可否情報取得部113は可否情報を取得し、ステップS108において、可否情報送信部114は可否情報を顧客端末91に送信する。
【0049】
顧客端末91は可否情報を受信する。そして、顧客端末91は画面上に可否情報を表示する。可否情報を表示した画面の例を図6および図7に示す。図6は、特定された店舗において提供が可能なサービスがあった場合の画面の一例である。提供可能なサービスを一覧で示している。顧客は、一覧で表示されたサービスの中から、必要なサービスを選択することが可能である。一覧に希望のサービスがない場合や、ほかの店舗の情報を得たい場合など、検索を再度行う場合には、変更ボタンを押下することで再検索が可能となる。注文をやめる場合には終了ボタンを押下することで、注文の操作を終了することができる。一方で、図7は、特定された店舗において提供可能なサービスがない場合の画面の一例である。この場合には、変更ボタンを押下して再検索を行うことが可能である。また、終了ボタンを押下して注文を終了することも可能である。この終了ボタンが押下されると、注文中止の情報が含まれた注文内容が、顧客端末91から注文内容受付部115へ送信される。ステップS110で、注文内容受付部115は、注文中止の情報が含まれた注文内容を受け付ける。そして、サービス提供システム1は動作を終了する。ここで、図6および7の表示は一例であり、これに限られない。
【0050】
図6において、必要なサービスが顧客によって選択されると、図8の画面が顧客端末91に表示される。この画面では、注文内容の確認を行う。注文内容に間違いがない場合には、顧客は注文確定ボタンを押下する。この操作によって、提供を希望するサービスの種類を含む注文内容は、顧客端末91から管理サーバ11へ送信される。そしてステップS110において、注文内容受付部115は注文内容を受け付ける。そして、ステップS111において、注文内容送信部116は、提供を希望するサービスの種類を含む注文内容を、給油所サーバ12へ送信する。一方で、注文内容を変更したい場合には、注文内容変更ボタンを押下することで、変更が可能である。また、注文を中止したい場合には、キャンセルボタンを押下することで注文を中止することが可能である。この中止の操作が行われると、注文中止の情報が含まれた注文内容が、顧客端末91から注文内容受付部115へ送信される。そして、ステップS110で、注文内容受付部115は、注文中止の情報が含まれた注文内容を受け付ける。そして、サービス提供システム1は動作を終了する。
【0051】
ステップS111において、提供を希望するサービスの種類を含む注文内容が、注文内容送信部116によって送信された場合には、ステップS112において、注文内容受信部123は注文内容を受信する。そして、ステップS113において、注文内容を表示端末94へ出力する。
【0052】
注文内容が表示端末94へ送信されると、表示端末94には図9に示す画面が表示される。図9は、表示端末94の表示画面の一例を示す図である。画面には注文が入ったことの通知と、注文内容とが表示される。サービスの種類以外にも、注文内容に含まれる内容を表示してもよい。図9には一例として、顧客の来店時間及び決済方法についても表示している。そして、店員によって注文内容の変更またはキャンセルが行えるボタンが表示されていてもよい。さらに、後述する提供終了通知を送信するためのボタンが表示されていてもよい。表示端末94に表示する内容及び表示方法はこれに限られない。
【0053】
本実施形態における管理サーバ11は、店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける受付部111と、入力内容に基づいて、店舗を特定する特定部112と、特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの可否情報を取得する可否情報取得部113と、可否情報を顧客端末に送信する可否情報送信部114と、可否情報に応じた顧客の注文内容を受信する注文内容受付部115とを有する。この構成によって、顧客は希望するサービスの提供を店舗において受けることが可能か否かを、ガソリンスタンドに到着する前に、および注文前に確認することができる。さらに、ガソリンスタンドに到着する前に、可否情報に基づいて、希望のサービスの注文を行うことができる。したがって、セルフサービスのガソリンスタンドを利用する顧客の利便性を向上することが可能となる。さらに、セルフサービスのガソリンスタンドでは、店員によるサービスの提供による売り上げの増加が見込まれる。
【0054】
さらに、本実施形態において管理サーバ11が受け付ける入力内容は、前記サービスの提供を希望する店舗、給油する油種及び容量、決済方法、提供を希望する前記サービスの種類、及び前記サービスの提供を希望する時間を含むことができる。入力内容に上記の内容を含むことで、顧客の詳細な希望を店舗の特定に用いることができる。したがって、顧客の利便性の一層の向上が可能となる。
【0055】
そして、本実施形態における管理サーバ11が有する特定部112は、入力内容の少なくとも1つを満たす店舗を特定する。入力内容の少なくとも1つを満たすこと店舗を特定することで、簡易に店舗を特定する、あるいは、より顧客の希望に沿った店舗を特定することが可能である。すなわち、最低限、顧客は希望に沿った店舗の可否情報を取得できる。そのため、顧客の利便性の向上が可能となる。また、管理サーバ11が顧客の希望に沿った店舗を特定できることで、顧客が注文を行う可能性が高くなり、店舗の売り上げ向上により効果的である。
【0056】
本実施形態における管理サーバ11は、さらに注文内容を給油所サーバに送信する注文内容送信部116を有する。そして、注文内容は、注文中止または提供を希望するサービスの種類を含み、注文内容送信部116は、注文内容にサービスの種類が含まれている場合に、注文内容を給油所サーバに送信する。この構成によって、顧客が希望するサービスについて注文があった時に、サービスを提供するガソリンスタンドでその注文を把握することが可能となる。
【0057】
また、本実施形態における給油所サーバ12は、店舗でのサービスの提供が可能か否かを特定する可否特定部121と、サービスの提供が可能か否かの情報を、管理サーバに送信する可否情報送信部122を有する。店舗において、サービスの提供が可能か否かの特定を行うことで、来店する前の顧客に対して、希望するサービスが提供できるのか否かの情報を提供することが可能である。したがって、顧客の利便性の向上が可能である。一方、店舗では、サービスの提供が可能であると特定された場合に、顧客からの注文を受けることで、売り上げの向上につなげることが可能である。また、サービスの提供が不可能であると特定された場合には、顧客からの注文が入らないことで、本来のセルフサービスのガソリンスタンドの業務を行うことが可能となる。
【0058】
本実施形態における給油所サーバ12が有する可否特定部121は、店舗の店員の勤務情報に基づいて、可否を特定する。この構成により、店員の状況に応じて、サービスの提供の可否が特定される。例えば、人数に余裕があるときには、サービスの提供が可能と可否特定部121は特定する。そのため、サービスの提供を希望する顧客からの注文を受けることができる。したがって、店舗の売り上げ向上が可能となる。
【0059】
本実施形態におけるサービス提供システム1は、管理サーバ11および給油所サーバ12を備える。この構成により、顧客の入力内容に基づき特定された店舗において、サービスの提供が可能か否かの情報を、顧客端末91に対して送信することができる。つまり、顧客は希望するサービスを受けられるのか否かを事前に把握することが可能である。さらに、店員による提供を希望するサービスについて、事前に注文を行うことが可能である。以上より、顧客の利便性の向上が可能である。さらに店舗にとっても、サービスの提供が可能と特定された場合に、顧客からの注文を受けることで、売り上げの向上が可能である。
【0060】
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。以下、本実施形態の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0061】
図10は、第2の実施形態にかかるサービス提供システム2の構成例を示すブロック図である。図10を参照すると、本実施形態における、管理サーバ21は、第1の実施形態の管理サーバ11と比較して、さらに通知受信部217、支払情報生成部218、および支払情報送信部219を有する。そして、本実施形態における給油所サーバ22は、第1の実施形態の給油所サーバ12と比較して、さらに顧客確認部225、およびサービス提供指示部226を有する。
【0062】
まず、管理サーバ21が有する、通知受信部217、支払情報生成部218、および支払情報送信部219について説明する。
【0063】
通知受信部217は、サービスの提供が終了した通知を受信する通知受信手段の一態様である。通知受信部217は、店舗において店員によるサービスの提供が終了した旨の通知(以下、提供終了通知)を受信する。提供終了通知は、例えば、店員が表示端末94の操作を行うことで、表示端末94から送信されてもよい。この場合、通知受信部217は、提供終了通知を、給油所サーバ22を経由して受信してもよい。ほかにも、サービスの提供に用いる通信装置から提供終了通知が送信されてもよい。店員によるサービスの提供が終了し、店員による通信装置の操作が終了すると、通信装置が提供終了通知を送信する。この時、サービスの提供に用いる装置は、給油所サーバ22と有線または無線の通信により接続されており、給油所サーバ22を経由して、通知受信部217は提供終了通知を受信する。
【0064】
提供終了通知には、以下のような情報を含んでいてもよい。例えば、店舗において顧客が追加したサービスの情報である。ほかにも、店員給油を注文していない場合に、顧客が給油した油種と容量の情報である。また、注文内容に含まれていたサービスの提供が行われなかった場合には、その情報が含まれていてもよい。注文内容に含まれていたサービスの提供が行われなかった場合とは、例えば、顧客が店舗でキャンセルを行った場合や、注文に含まれていたサービスを、店舗で提供できなくなった場合である。上記の場合には、注文内容に含まれていたサービスが提供されていないという情報を、提供終了通知は含む。
【0065】
支払情報生成部218は、支払情報を生成する支払情報生成手段の一態様である。支払情報生成部218は、通知受信部217が通知を受信すると、支払情報を生成する。支払情報とは、注文したサービスの合計金額、サービスの種類を含む。支払情報は、顧客の注文内容に基づいて生成される。
【0066】
このとき、提供終了通知に、店舗で顧客が追加したサービスの情報が含まれている場合には、追加したサービスの料金を加えた合計金額を支払情報は含む。また、顧客が店員給油を注文していない場合で、提供終了通知に顧客が給油した油種と容量の情報が含まれている場合には、給油代金も支払情報に含んでもよい。つまり、支払情報は、注文したサービスの代金に給油代金を加えた合計金額を含む。ほかにも、サービスの提供が終了した旨の通知が、注文内容に含まれていた注文サービスが提供されていないという情報を含む場合には、提供されていないサービスの代金を除いた合計金額を含む支払情報を生成してもよい。支払情報の生成方法は上記に限られず、顧客が実際に店舗で提供されたサービスの種類と合計金額が含まれていればよい。
【0067】
支払情報送信部219は、顧客の支払情報を、顧客端末91に送信する支払情報送信手段の一態様である。支払情報生成部218が生成した支払情報を顧客端末91へ送信する。
【0068】
次に、給油所サーバ22が有する、顧客確認部225、およびサービス提供指示部226について説明する。
【0069】
顧客確認部225は、顧客が来店した情報、および顧客が使用する給油レーンに関する情報を取得する顧客確認手段の一態様である。顧客確認部225は、サービスの注文を行った顧客が店舗に来店したことを確認する。顧客確認部225が来店通知を取得することで、顧客が来店したことが確認される。来店通知は、顧客が来店した情報及び顧客が使用する給油レーンに関する情報を含む。顧客が使用する給油レーンの情報は、サービスの提供を行う顧客を、店員が特定するために用いられる。
【0070】
来店通知の取得は、例えば、顧客による顧客端末91の操作に基づいて行われる。具体的には、顧客が顧客端末に、来店した旨および使用する給油レーンの情報を入力する。そして、顧客端末91は、顧客が来店した情報及び顧客が使用する給油レーンに関する情報を送信する。顧客確認部225は、顧客が来店した情報及び顧客が使用する給油レーンに関する情報を、管理サーバ21を介して取得する。
【0071】
ここで、給油レーンには、例えば数字やアルファベットなどの識別情報が付与されている。そして、識別情報は、数字やアルファベットを用いた表示が給油レーンに掲げられていてもよい。顧客は、給油レーンに掲げられた識別情報に基づいて、顧客端末91に入力することが可能である。
【0072】
ほかにも、給油レーンに設置された識別情報、例えば、バーコードを、顧客が顧客端末91を用いて読み取ってもよい。この場合には、顧客が識別情報を読み取ると、顧客端末91から読み取った顧客の情報と、給油レーンに関する情報が送信される。そして、顧客確認部225は、顧客が来店した情報及び顧客が使用する給油レーンに関する情報を、管理サーバ21を介して取得する。
【0073】
さらに、店舗において顧客による端末(不図示)の操作に基づいて、来店通知の取得をしてもよい。具体的には、店舗に設置された端末に対して、顧客が注文に関する情報および使用する給油レーンに関する情報を入力する。ここで、注文に関する情報には、例えば顧客の氏名や注文番号、電話番号が挙げられる。注文に関する情報はこれらに限られない。来店した顧客の注文情報が特定できれば良い。そして、顧客によって操作される端末は、給油所サーバ22と有線または無線の通信により接続されており、入力された顧客が来店した情報及び顧客が使用する給油レーンに関する情報は顧客確認部225へ送信される。この端末は、表示端末94を用いてもよい。
【0074】
サービス提供指示部226は、サービスの提供開始を指示するサービス提供指示手段の一態様である。サービス提供指示部226は、顧客に対してサービスの提供を開始する指示を出力する。ここで、サービスを提供する顧客は、前述の顧客確認部225において、来店したこと及び使用するレーンが確認された顧客である。指示は、表示端末94に出力されてもよいし、店員が所有する顧客端末(不図示)に対して出力されてもよい。ここで、店員が所有する端末は、給油所サーバ22と有線または無線の通信により接続されている。サービスの提供を開始する指示には、サービスの提供を行う顧客が使用しているレーンの情報および、注文内容を含む。店員は、レーンの情報に基づいて、サービスの提供を行う顧客を特定する。そして、店員は注文内容に基づいたサービスの提供を行う。
【0075】
ここで、上述の通知受信部217および支払情報生成部218は、管理サーバ21ではなく、給油所サーバ22が備えていてもよい。この場合には、前述のように、例えば表示端末94や、サービスの提供に用いる装置からの通知を、通知受信部217は受信する。そして、支払情報生成部218は、生成した支払情報を管理サーバ21へ送信する。
【0076】
次に、再び図4を参照し、第2の実施形態にかかるサービス提供システム2の動作を説明する。すでに説明した、ステップS101からステップS113については説明を省略し、ステップS201からステップS207について説明をする。
【0077】
店員によるサービスを注文した顧客は来店し、任意の給油レーンに車両を停止させる。そして、顧客が顧客端末91の操作を行うことで、ステップS201において、顧客端末91から来店通知が送信される。ここで、図11には、顧客が操作する顧客端末91の画面の一例を示す。図11に示すように、顧客は顧客端末91に、来店した旨および使用する給油レーンの情報を入力する。図11は画面表示の一例であり、これに限られない。
【0078】
そして、ステップS202において、顧客確認部225は来店通知を取得する。さらに、ステップS203において、サービス提供指示部226は、サービスの提供開始を指示する。この指示に基づいて、店員は顧客に対しサービスの提供を行う。
【0079】
店員によるサービスが終了すると、ステップS204において、表示端末94は提供終了通知を送信する。そして、ステップS205において、通知受信部217は、提供終了通知を受信する。ステップS206において、支払情報生成部218は、支払情報を生成し、ステップS207において、支払情報送信部219は、顧客の支払情報を、顧客端末91に送信する。
【0080】
図12は、顧客端末91に送信された支払情報に基づいて、顧客端末91に表示される画面の一例である。図12に示す例は、注文内容に決済方法が含まれており、さらに、支払情報に給油した油種および容量の情報が含まれている場合である。このとき、合計金額にはサービスの代金に、給油代金が加えられた金額が表示されている。店舗において、例えば、サービスの追加やキャンセルがあった場合には、その情報を画面上に表示してもよい。
【0081】
顧客は、支払情報を確認し、間違いがなければ支払い実行ボタンを押下する。支払情報に間違いがある場合には、問合せボタンを押下し、問い合わせを行うことも可能である。支払いについては、支払い実行ボタンを表示せず、ほかの方法で支払いを実行してもよい。例えば、支払情報が顧客端末91の画面に表示された時点または、画面に表示されてから所定時間経過した時点で、支払いが実行されてもよい。ほかにも顧客端末91が支払情報を受信した時点または、受信後所定時間経過した時点で支払いを実行してもよい。支払い実行ボタンを押下しない場合で、支払情報に間違いがある場合には、支払処理を一旦停止させるための処理を行うボタンを表示してもよい。支払情報を表示する画面および支払いの実行方法は、上記に限られない。顧客が支払情報を確認でき、さらに正しい支払情報で支払いが実行されればよい。
【0082】
本実施形態における管理サーバ21は、さらに、顧客の支払情報を、顧客端末に送信する支払情報送信部219を有する。この構成によって、顧客に対して、支払いの情報を送信することが可能である。顧客は支払い内容を顧客端末91で確認することが可能である。さらに、顧客は顧客端末91で決済を行うことも可能である。したがって顧客の利便性向上が可能である。また、店舗では、店員が顧客の注文内容を管理し、会計処理を行う必要がない。そのため、店員の手間削減が可能である。さらに、顧客も顧客端末91によって支払情報の確認及び決済が可能となり、顧客の利便性向上につながる。
【0083】
また、本実施形態における給油所サーバ22は、サービスの提供が終了した通知を受信する通知受信部と、支払情報を生成する支払情報生成部218を有する。この構成により、サービス終了通知によって、支払情報が生成される。したがって、店舗では、店員が顧客の注文内容を管理し、会計処理を行う必要がないことから、店員の手間削減が可能である。また、顧客も顧客端末91によって支払情報の確認及び決済が可能となり、顧客の利便性向上につながる。
【0084】
さらに、本実施形態におけるサービス提供システム2は、管理サーバ21および給油所サーバ22を備える。この構成により、サービスの提供終了通知の受信によって、支払情報の生成及び支払情報の顧客端末91への送信が行われる。つまり、店員が、顧客の注文内容を確認し、その内容に基づいた会計処理を行う必要がない。そのため、店員の手間削減が可能である。また、顧客にとっても、顧客端末91の操作でサービスの注文から決済までが可能となり、利便性の向上につながる。
【0085】
[ハードウェア構成例]
図13は、本開示におけるサービス提供システム1のハードウェア構成例を示す図である。サービス提供システム1は、管理サーバ31および給油所サーバ32を含む。管理サーバ31および給油所サーバ32は、それぞれコンピュータで実現される。
【0086】
管理サーバ31は、プロセッサ311、ROM(Read Only Memory)312,RAM(Random Access Memory)313,プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置314、データの入出力を行う入出力インターフェース315、ネットワーク接続用の通信インターフェース316を含む。各構成部は、バス317を介して接続されている。
【0087】
プロセッサ311は、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータの全体を制御する。プロセッサ311は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などがあげられる。プロセッサは、例えば、ROM312、記憶装置314などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ311は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。プロセッサ311は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0088】
ROM312はアプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。また、RAM313は、プロセッサ311のワークエリアとして使用される。
【0089】
記憶装置314は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Driver)などがあげられる。記憶装置314は例えばOS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施形態にかかるプログラム、などを記憶する。
【0090】
入出力インターフェース315は、周辺機器(不図示)に接続される。接続方法は有線であっても無線であってもよい。周辺機器には、出力装置として、例えば、ディスプレイがあげられる。また、入力装置としては、例えば、マウスやキーボードが挙げられる。
【0091】
通信インターフェース316は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワーク(不図示)に接続される。なお、通信ネットワークは複数の通信ネットワークによって構成されてもよい。これにより、コンピュータは通信ネットワークを介して外部の装置に接続される。
【0092】
給油所サーバ32は、プロセッサ321、ROM(Read Only Memory)322,RAM(Random Access Memory)323,プログラムを格納するハードディスク等の記憶装置324、データの入出力を行う入出力インターフェース325、ネットワーク接続用の通信インターフェース326を含む。各構成部は、バス327を介して接続されている。
【0093】
給油所サーバのハードウェア構成は、車両管理装置5のプロセッサ311、ROM312,RAM313,記憶装置314、入出力インターフェース315、通信インターフェース316、およびバス317と同一であるため説明を省略する。
【0094】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0095】
(付記1)
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける受付手段と、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定する特定手段と、
特定された前記店舗において、前記サービスの提供が可能か否かの情報を取得する可否情報取得手段と、
前記可否情報を前記顧客端末に送信する可否情報送信手段と、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する注文内容受信手段と、
を有する管理サーバ。
【0096】
(付記2)
前記入力内容は、前記サービスの提供を希望する店舗、給油する油種及び容量、決済方法、提供を希望する前記サービスの種類、及び前記サービスの提供を希望する時間を含む、
付記1に記載の管理サーバ。
【0097】
(付記3)
前記特定手段は、前記入力内容の少なくとも1つを満たす店舗を特定する、
付記2に記載の管理サーバ。
【0098】
(付記4)
前記注文内容を給油所サーバに送信する注文内容送信手段をさらに有する、
付記1から3に記載の管理サーバ。
【0099】
(付記5)
前記注文内容は、注文中止または提供を希望する前記サービスの種類を含み、
前記注文内容送信手段は、前記注文内容に提供を希望する前記サービスの種類が含まれている場合に、前記注文内容を給油所サーバに送信する
付記4に記載の管理サーバ。
【0100】
(付記6)
前記顧客の支払情報を、前記顧客端末に送信する支払情報送信手段をさらに有する、
付記4または5に記載の管理サーバ。
【0101】
(付記7)
前記サービスの提供が終了したことを示す通知を受信する通知受信手段と、
前記支払情報を生成する支払情報生成手段と、
をさらに有する付記6に記載の管理サーバ。
【0102】
(付記8)
店舗でのサービスの提供が可能か否かを特定する可否特定手段と、
前記サービスの提供が可能か否かの情報を、管理サーバに送信する可否情報送信手段と、
を含む給油所サーバ。
【0103】
(付記9)
前記可否特定手段は、前記店舗の店員の勤務情報に基づいて、可否を特定する、
付記8に記載の給油所サーバ。
【0104】
(付記10)
前記管理サーバから注文内容を受信する注文内容受信手段と、
前記注文内容を出力する注文内容出力手段と、
をさらに有する付記8または9に記載の給油所サーバ。
【0105】
(付記11)
顧客が来店した情報および前記顧客が使用する給油レーンに関する情報を取得する顧客確認手段と、
前記サービスの提供開始を指示するサービス提供指示手段と、
をさらに有する付記10に記載の給油所サーバ。
【0106】
(付記12)
付記1から3のいずれかに記載の管理サーバと、
付記8または9に記載の給油所サーバと、
を備えるサービス提供システム。
【0107】
(付記13)
付記4または5に記載の管理サーバと、
付記10に記載の給油所サーバと、
を備えるサービス提供システム。
【0108】
(付記14)
付記6または7に記載の管理サーバと、
付記11に記載の給油所サーバと、
を備えるサービス提供システム。
【0109】
(付記15)
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付け、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定し、
特定された前記店舗において、前記サービスの提供が可能か否かの情報を取得し、
前記可否情報を前記顧客端末に送信し、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する、
管理方法。
【0110】
(付記16)
店員によるサービスが提供可能なセルフサービスのガソリンスタンドの利用を希望する顧客の入力内容を、顧客端末から受け付ける処理と、
前記入力内容に基づいて、店舗を特定する処理と、
特定された前記店舗において、前記サービスの提供が可能か否かの情報を取得する処理と、
前記可否情報を前記顧客端末に送信する処理と、
前記可否情報に応じた前記顧客の注文内容を受信する処理と、
をコンピュータに実行させる管理プログラム。
【符号の説明】
【0111】
1、2 サービス提供システム
11,21、31 管理サーバ
111、211 受付部
112,212 特定部
113,213 可否情報取得部
114,214 可否情報送信部
115,215 注文内容受付部
116,216 注文内容送信部
217 通知受信部
218 支払情報生成部
219 支払情報送信部
12,22、32 給油所サーバ
121,221 可否特定部
122,222 可否情報送信部
123,223 注文内容受信部
124,224 注文内容出力部
225 顧客確認部
226 サービス提供指示部
311、321 プロセッサ
312、322 ROM
313、323 RAM
314、324 記憶装置
315、325 入出力インターフェース
316、326 通信インターフェース
317、327 バス
91 顧客端末
92,93 記憶部
94 表示端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13