(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024012877
(43)【公開日】2024-01-31
(54)【発明の名称】組立解体可能な面充填構造体
(51)【国際特許分類】
D04D 7/04 20060101AFI20240124BHJP
A63H 33/10 20060101ALI20240124BHJP
A47G 29/00 20060101ALI20240124BHJP
A47H 23/00 20060101ALI20240124BHJP
A47H 23/05 20060101ALI20240124BHJP
E06B 9/36 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
D04D7/04
A63H33/10 A
A47G29/00 B
A47G29/00 D
A47G29/00 R
A47G29/00 U
A47H23/00 Z
A47H23/05
E06B9/36 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022114654
(22)【出願日】2022-07-19
(71)【出願人】
【識別番号】522288337
【氏名又は名称】大高 保
(74)【代理人】
【識別番号】110002136
【氏名又は名称】弁理士法人たかはし国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大高 保
【テーマコード(参考)】
2C150
2E182
3K100
4L049
【Fターム(参考)】
2C150BA28
2C150BA41
2E182AA01
2E182AB01
2E182AB03
2E182AB04
2E182AC04
2E182BB01
2E182CC03
2E182DJ19
2E182DJ23
3K100AA08
3K100AA14
3K100AA19
3K100AB01
3K100AC06
3K100AD07
3K100AE03
3K100AE20
3K100AF07
3K100AG03
3K100AG08
3K100AH03
3K100AH11
3K100AH19
3K100AH30
3K100AJ03
4L049AA19
4L049AB12
4L049BA09
4L049BA16
4L049EA16
(57)【要約】
【課題】思い通りに容易に組み立てたり解体したりすることができ、空間を快適にし、楽しませてくれる構造体を提供すること。
【解決手段】一辺が3cm以上30cm以下のフェルト生地でできた複数枚の同サイズの「頂点が正多角形を形成するプレート群」、及び、複数個のヒトデ型留め具12を有してなる面充填構造体であって、
該「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaと、該ヒトデ型留め具12の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbとを嵌めることによって構成されている組立解体可能な面充填構造体、並びに、該面充填構造体に用いられるプレート11及び/又はヒトデ型留め具12。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一辺が3cm以上30cm以下のフェルト生地でできた複数枚の同サイズの「頂点が正多角形を形成するプレート群」、及び、複数個のヒトデ型留め具を有してなる面充填構造体であって、
該「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaと、
該ヒトデ型留め具の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbとを嵌めることによって構成されているものであることを特徴とする組立解体可能な面充填構造体。
【請求項2】
前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」が、正多角形プレートの群である請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項3】
前記ヒトデ型留め具が、2方向以上6方向以下の方向に張り出した凸部を有する柔軟性のある素材でできた平板状のものであり、該凸部にスナップボタンbが固定されている請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項4】
前記ヒトデ型留め具の素材がフェルト生地又は樹脂フィルムである請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項5】
前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレートは、その表面及び/又は裏面が均一に着色されている請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項6】
更に、面充填構造体がフック具を有しており、該フック具によって面充填構造体を吊るせるようになっている請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項7】
更に、ある一辺の長さが前記正多角形の辺の長さに等しい任意の形状のプレートが、前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」と共に、前記ヒトデ型留め具で留められて構成されているものである請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項8】
更に、クリップ、ピン、針、又は、S字フックを用いて、メモ用紙、コード、ケーブル、テーブルタップ、アクセサリー、飾り、帽子、ハンガー、写真、キーホルダー、鍵、書類、又は、衣類を、前記フェルト生地でできた「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレートに係止できるようになっている請求項1に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項9】
立体状であり、開口部を有し、該開口部を通して物を収容若しくは物を保護するようになっているか、又は、該開口部を利用して物を覆うようになっており、猫ちぐら、ペットハウス、ゴミ箱、ベビーベッド、容器、ゴミ箱カバー、鉢カバー、容器カバー、ランプシェード、照明器具の傘、ベビーベッドカバー、又は、ケージカバー用として用いられるものである請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項10】
略平面状であり、パーティション、日よけ、サンバイザー、遮光体、遮音体、目隠し、カーテン、又は、間仕切り用として用いられるものである請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項11】
知育玩具、遊具、インテリア、オブジェ、オーナメント、又は、飾り用として用いられるものである請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の組立解体可能な面充填構造体。
【請求項12】
請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の組立解体可能な面充填構造体に用いられる正多角形プレート及び/又はヒトデ型留め具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組立と解体が可能な面充填構造体に関するものであり、更に詳しくは、複数のプレートと複数の留め具を有してなり、容器又は容器カバー;パーティション又は日よけ;知育玩具又はインテリア;等にも用いられ得る組立解体可能な面充填構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
多面体等の立体を複数組み合わせて種々の形を形成させる玩具等は多く知られている。
例えば、特許文献1には、多面体ブロックの面に回転可能にスナップを備えてなる組立おもちゃが記載されている。
また、特許文献2には、8個の立方体を種々組み合わせて積み木のように形を変容させられる多面体玩具が記載されている。
【0003】
しかしながら、平面(プレート)状の図形ピースを複数枚組み合わせて、一定の平面図形又は立体図形を構成させる技術は少ない。
【0004】
例えば、特許文献3には、その角又は側面に、永久磁石や強磁性体と言った磁気素子が付いている平面状のブロックを、並べて取り付けたり取り外したりできるブロック玩具が開示されている。
【0005】
また、特許文献4には、正三角形に凹凸をつけた1種類の図形よりなり、平面に隙間なく敷き詰められる図形ピースであって、該正三角形の頂点に、くちばしの先端と2つの尾羽の先端がくるように配置された図形ピース、及び、該図形ピースを6個1組として特定の配置にしてなる図形ピース組が開示されている。
【0006】
特許文献5には、面を組み合わせて立体を作る玩具が記載されている。
すなわち、外殻にて内部空間を形成可能な第1形態と、該第1形態から展開した形態の第2形態とに変化可能な玩具であって、該外殻が多角形状の平板である玩具が開示されている。
【0007】
しかしながら、これらの技術は、できたものが玩具の分野に限定されているものであり、完成された立体の用途に言及したものは殆どなかった。
また、平面状(プレート状)ピースの、材質;感触;屈曲性等の物理的物性;等に着目したものもなかった。
また、複数の平面状(プレート状)ピースの留め方や、使用する留め具を特定なものにして、ひずみを生じさせずに組み立てられるようにしたり、組み立てられた構造体(立体)を壊れ難くしたりしたものもなかった。
【0008】
近年、家庭内で、自分で組み立てたり解体したりできる家具や部材が求められており、また、部屋等の居住空間を快適にする部品やインテリア等が求められている。
しかし、上記した通り、現在の技術では不十分であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】登録実用新案第3069452号公報
【特許文献2】特許第6410955号公報
【特許文献3】国際公開第2003/063994号
【特許文献4】特開2010-099957号公報
【特許文献5】特開2022-071669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、自分で思い通りに、容易に組み立てたり解体したりすることができる主に家庭内で使用される、容器、ケース等、又は、それらのカバー;パーティション;玩具、インテリア;等、空間を快適にしたり楽しませてくれたりする部材や構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、特定の材質でできた特定の形状を有するプレート(群)と、特定の形状でできた留め具を、特定の手段で嵌め込み構成すれば、組み立てと解体がし易く、丈夫で触り心地も良く、美的要素も加わった構造体ができ、前記問題点や課題が解決できることを見出して本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明は、一辺が3cm以上30cm以下のフェルト生地でできた複数枚の同サイズの「頂点が正多角形を形成するプレート群」、及び、複数個のヒトデ型留め具を有してなる面充填構造体であって、
該「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaと、該ヒトデ型留め具の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbとを嵌めることによって構成されているものであることを特徴とする組立解体可能な面充填構造体を提供するものである。
【0013】
また、本発明は、前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」が、正多角形プレートの群である前記の組立解体可能な面充填構造体を提供するものである。
【0014】
また、本発明は、前記ヒトデ型留め具が、2方向以上6方向以下の方向に張り出した凸部を有する柔軟性のある素材でできた平板状のものであり、該凸部にスナップボタンbが固定されている前記の面充填構造体を提供するものである。
【0015】
また、本発明は、立体状であり、開口部を有し、該開口部を通して物を収容若しくは物を保護するようになっているか、又は、該開口部を利用して物を覆うようになっており、猫ちぐら、ペットハウス、ゴミ箱、ベビーベッド、容器、ゴミ箱カバー、鉢カバー、容器カバー、ランプシェード、照明器具の傘、ベビーベッドカバー、又は、ケージカバー用として用いられるものである前記の面充填構造体を提供するものである。
【0016】
また、本発明は、略平面状であり、パーティション、日よけ、サンバイザー、遮光体、遮音体、目隠し、カーテン、又は、間仕切り用として用いられるものである前記の組立解体可能な面充填構造体を提供するものである。
【0017】
また、本発明は、知育玩具、遊具、インテリア、オブジェ、オーナメント、又は、飾り用として用いられるものである前記の組立解体可能な面充填構造体を提供するものである。
【0018】
また、本発明は、前記の組立解体可能な面充填構造体に用いられる正多角形プレート及び/又はヒトデ型留め具を提供するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、自分で思い通りに、容易に組み立てたり、解体したりすることができる組立解体可能な面充填構造体を提供することができる。
特に、スナップボタンを用いているので、3歳くらい以上の子供でも容易に組み立てたり、解体したりすることができる。
そのため、本発明の組立解体可能な面充填構造体は、物を収容若しくは物を保護する用途、物を遮断する用途、インテリア・オブジェ等の用途に加えて、知育玩具や遊具と言った用途にも好適に用いることができる。
【0020】
本発明の組立解体可能な面充填構造体によれば、プレートとプレートの間に隙間があること、正多角形を基本構造にしていること等によって、今までなかった形態や雰囲気を現出できるので、該面充填構造体単独でも、インテリア、オブジェ、飾り等として好適である。また、彫刻のような雰囲気も出せる。
【0021】
本発明の組立解体可能な面充填構造体は、多くの形態をとることができるので、言い換えれば、種々の形に組み立てられるので、それ単独で、例えば、ペットハウス、ゴミ箱、容器等自体として好適に使用できるほか、それを、物のカバーや覆いとしても好適に使用することができる。該物としては、容器、発光体等が挙げられ、そのような面充填構造体としては、鉢カバー、容器カバー、ランプシェード、照明器具の傘等が挙げられる。
【0022】
また、組み立てと解体が容易であるために、最初に作った面充填構造体の形状・配色に飽きたときには、解体して新たな形状・配色に組み立て直すことができる。
更に、解体が容易であるために、面充填構造体が汚れた場合には、解体して埃を落としたり洗濯したりすることができ、その後、容易に再度組み立て直すことができる。
【0023】
更に、略平面状に組み立てれば、例えば、パーティション、日よけ、遮光・遮音体、目隠し用としても好適である。それらは、インテリア、飾り等の効果もあるため、部屋に明るさや雰囲気を与え、居住空間を快適にすることができる。
本発明の組立解体可能な面充填構造体は、棚、床、テーブル等の上に載せて使用したり楽しんだりすることもできるし、突っ張り棒、鴨居、カーテンレール、ピクチャレール、壁フック等に吊り下げて使用したり楽しんだりすることもできる。
【0024】
また、プレート等がフェルト生地でできているので、クリップ、ピン等を刺して、種々の小物をそこに係止させることもできる。また、全体として柔軟性が高く、各プレートとして摩擦係数が大きく柔らかいので、種々の小物をそこに引っ掛けることもできる。
従って、オブジェとして有用であること以外に、実用性が極めて高いものである。
【0025】
本発明では、繰り返し単位が正多角形であるので、言い換えれば、「頂点が正多角形を形成するプレート群」でできているので(
図1、
図15、
図16参照)、更に好ましくは、「頂点が正多角形を形成するプレート群」が正多角形のプレート群であるので(
図1、
図4~14参照)、すなわち、特に好ましくは、プレートが辺の長さを共通にした正多角形であるので(
図1(A)(B)(C)(D))、デザインに統一性がある。
【0026】
複数個のヒトデ型留め具(
図2等参照)で、「好ましくは辺の長さの等しい正多角形プレート」の各頂点を留めるので、デザイン性が高いことに加え、留め場所が少ないわりに壊れ難く丈夫である。
正多角形プレートの略頂点に固定されたスナップボタンは、若干回転するので、得られた面充填構造体に歪がかからない。
また、面充填構造体の各プレートの頂点が集まった位置は、飛び出ていることがあるので(例えば、
図5~12)、そこを留めるヒトデ型留め具を、フェルト生地、又は樹脂フィルム等の柔軟性のある素材にすれば、該ヒトデ型留め具が反る(反らせることができる)ので、面充填構造体の各プレートの頂点が集まって凸部を形成した個所に歪がかからず、好適に留めることができる。
【0027】
また、フック具をプレートに容易に止めるようにできるので(
図3、4;
図13、14;
図16、17)、本発明の面充填構造体はフック具を有するようにもできる。該フック具によって面充填構造体を吊るすことができ、本発明の面充填構造体は、パーティション、目隠し、インテリア等の用途に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の組立解体可能な面充填構造体を構成するプレートを表(おもて)から見た図と裏から見た図である。 (A)(B)(C)(D)は正多角形プレートの例であり、(E)(F)は、「頂点が正多角形を形成するプレート群」の1つのプレートの例である。
【
図2】本発明の組立解体可能な面充填構造体を構成するヒトデ型留め具を表(おもて)から見た図と裏から見た図である。
【
図3】フック具の一例の図である。 (A)斜め上から見た図であり、左図を、長手方向を軸として裏返して見たのが右図である。 (B)丸めて留めて輪状にした図であり、左図を裏返して見たのが右図である。
【
図4】本発明の組立解体可能な面充填構造体で構成されたパーティション又はインテリアの図である。
【
図5】全て正三角形のプレートで構成された面充填構造体であって、知育玩具・遊具、インテリア等として用いられている例の写真である。
【
図6】正三角形と正方形で構成された面充填構造体であって、猫ちぐら、ペットハウス等として用いられている例の写真である。
【
図7】正三角形と正方形で構成された面充填構造体であって、鉢・容器、又は、それらの覆い・カバー等として用いられている例の写真である。
【
図8】正方形と正六角形で構成された面充填構造体であって、容器・照明器具等の覆い・カバーランプシェード・傘等として用いられている例の写真である。
【
図9】全て正三角形のプレートで構成された面充填構造体であって、ランプシェード、傘等として用いられている例の写真である。
【
図10】全て正方形のプレートで構成された面充填構造体であって、ランプシェード、傘等として用いられている例の写真である。
【
図11】全て正六角形のプレートで構成された面充填構造体であって、ランプシェード、傘等として用いられている例の写真である。
【
図12】全て正五角形のプレートで構成された面充填構造体であって、ランプシェード、傘等として用いられている例の写真である。
【
図13】全て正六角形のプレートで構成された面充填構造体であって、パーティション、インテリア、オブジェ等として用いられている例の写真である。 (a)フック具で吊り下げられている態様 (b)テーブルタップがプレートに係止されている態様 (c)アクセサリー、時計等がプレートに引っ掛けられて係止されている態様
【
図14】全て正三角形のプレートで構成された面充填構造体であって、パーティション、インテリア、オブジェ等として用いられている例の写真である。 (a)フック具で吊り下げられている態様 (b)(c)飾り等がプレートに引っ掛けられているか、ピン等でプレートに係止されている態様
【
図15】プレート自体は正多角形ではないが、繰り返し単位が正多角形(正方形)であること、すなわち「頂点が正多角形を形成するプレート群」を示す図である。
図15(a)内にのみ記載した説明は、
図15(b)~(g)の全てに適用される。
【
図16】繰り返し単位、すなわち「頂点が正多角形を形成するプレート群」が全て正方形であって、インテリア、オブジェ等として用いられている態様の例の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的形態に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
【0030】
本発明の組立解体可能な面充填構造体は、一辺が3cm以上30cm以下のフェルト生地でできた複数枚の同サイズの「頂点が正多角形を形成するプレート群」、及び、複数個のヒトデ型留め具を有してなる面充填構造体であって、
該「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaと、該ヒトデ型留め具の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbとを嵌めることによって構成されているものである。
【0031】
本願明細書等では、上記「頂点が正多角形を形成するプレート群」を構成するプレートを、単に「プレート」と略記することがある。
また、本発明の「組立解体可能な面充填構造体」を、単に「面充填構造体」と略記することがある。
【0032】
<プレート(群)>
<<繰り返し単位が正多角形>>
ここで、「頂点が正多角形を形成するプレート群」とは、該群を構成するプレート11が正多角形である態様(
図1(A)(B)(C)(D)、
図4~14)(態様1)と、プレート11自体は正多角形でなくても、該プレート11を用いて面充填構造体を構成したときに、繰り返し単位が正多角形になる態様(
図1(E)(F)、
図15、
図16)(態様2)とを含む。
【0033】
後者の態様2は、プレート群を構成したときに、スナップボタンの存在する点が、隣のプレート11の該点をも含めて正多角形の頂点である態様(
図1(E)、
図15、
図16)と、プレート11自体は正多角形ではないが、1つのプレート11におけるスナップボタンの存在する点が正多角形の頂点である態様(
図1(F)、
図15(b))とを含む。
【0034】
何れの態様の場合も、繰り返し単位である上記正多角形としては、正三角形(
図1(A))、正方形(
図1(B)(E)(F)、
図15(a)~(g)、
図16)、正五角形(
図1(C))、正六角形(
図1(D))、正七角形(図示せず)、正八角形(図示せず)等が好ましく、正三角形、正方形、正五角形、又は、正六角形が特に好ましい。
【0035】
<<<プレート自体が正多角形>>>
限定はされないが、上記「頂点が正多角形を形成するプレート群」は、正多角形のプレート11の群であることが好ましい。言い換えると、上記の前者の態様1、すなわち上記「頂点が正多角形を形成するプレート群」を構成するプレート11自体が正多角形であることが好ましい(
図1(A)(B)(C)(D)、
図4~14)。
そうであれば、特に、面充填構造体が立体構造のときに、スナップボタンで留める箇所が多くなり及び/又は要所を留めることができ、該スナップボタンによって、該面充填構造体の形状が固定して安定し易い。
【0036】
面充填構造体が略平面状であるときには、プレート11自体が正多角形(態様1)である必要性は低い(
図1(E)(F)、
図15、
図16)。ただ、面充填構造体が略平面状であっても、プレート11自体が正多角形であれば、全体形状がより固定されて安定し易い(
図4、
図13、
図14)。
【0037】
<<複数枚の同サイズのプレート>>
本発明における「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレート11や、プレート11自体は、フェルト生地でできた同サイズのものが複数枚あることが必須である(
図4~16参照)。ここで「同サイズ」とは、同じ形状を意味する。
後者の「プレート11自体が正多角形」である場合を例にとると、具体的には、例えば、同一の正三角形が複数枚でもよいし、同一の正三角形が複数枚と同一の正方形が複数枚でもよいし、同一の正三角形が複数枚と正方形が1枚でもよいし、同一の正三角形が複数枚と正方形が1枚と正五角形が1枚でもよいし、同一の正三角形が複数枚と長方形が1枚でもよい。すなわち、「プレート11自体が正多角形」である場合を例にとると、同サイズの正多角形のプレート11が複数枚存在すること、言い換えれば、同サイズの正多角形のプレート11を複数枚有してなることが必須である(
図4~14参照)。
【0038】
本発明の面充填構造体は、更に、ある一辺の長さが前記正多角形の辺の長さに等しい任意の形状のプレート11が、前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」と共に、前記ヒトデ型留め具12で留められて構成されているものが好ましい。
限定はされないが、上記「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレート11は正多角形のプレート(自体)11であることが好ましく、上記「任意の形状のプレート」は、後述する「他の態様のプレート」を含んでいて、それが例えば楕円形でもよいが、「任意の多角形のプレート11」であることが好ましく、「正多角形のプレート11」であることがより好ましく、実質的に全てのプレート11が同形状の正多角形のプレート11であることが特に好ましい。
【0039】
<<正多角形の辺の長さが同一>>
異なる正多角形が混在している場合、例えば、面充填構造体が、同一の正三角形が複数枚と同一の正方形が複数枚で構成されている場合や、同一の正三角形が複数枚と正方形が1枚で構成されている場合等は、該正三角形の辺の長さと該正方形の辺の長さは等しいことが好ましい(
図1(a)~(d)、
図6~8)。
すなわち、辺や頂点の数の異なる正多角形が用いられている場合、それらの正多角形の辺の長さは互いに等しいことが好ましい。
異なる正多角形であっても、辺の長さが互いに等しいと、丁度隙間なく(ずれることなく)並べることができ、異なる正多角形であっても、ヒトデ型留め具12で互いの頂点を結合させることができ、強度とデザイン性が向上する(
図6~8参照)。
【0040】
<<プレートの辺の長さ>>
「複数枚の同サイズの『頂点が正多角形を形成するプレート群』における正多角形」、好ましくはプレート11自体が正多角形である該プレート11は、その一辺が3cm以上30cm以下であることが必須である。好ましくは5cm以上25cm以下であり、特に好ましくは7cm以上20cm以下である。
上記範囲であれば、組立と解体が容易であり、室内に置いたとき又は吊るしたときに、面充填構造体のデザイン性・機能性が優れる。
【0041】
<<プレートの素材>>
プレート11は、フェルト生地でできている。言い換えれば、プレート11の素材はフェルトである。
ここで、「フェルト」とは、毛;天然繊維、合成若しくは化学繊維;半合成若しくは再生繊維;等の繊維を、圧縮等してシート状にしたものであり、「不織布」とも言われる。
【0042】
<<プレートの厚さ>>
プレート11の厚さは、1mm以上6mm以下が好ましく、1.5mm以上5mm以下がより好ましく、2mm以上4mm以下が特に好ましい。
上記範囲であれば、組立と解体が容易であり、スナップボタンaの固定が容易であり、面充填構造体の用途範囲が広く、室内に置いたとき又は吊るしたときの面充填構造体のデザイン性・機能性が優れる。
【0043】
限定はされないが、前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレート11は、その表面及び/又は裏面が均一に着色されていることが、それから得られる面充填構造体のデザイン性・機能性が優れるために好ましい。
色の種類については特に限定はない。また、面充填構造体において、文字、模様等が付されているプレート11が存在してもよい(存在することは排除されない)。
表面(おもて面)と裏面は、同一の色でもよく、別の色でもよい。
【0044】
<<他の態様のプレート>>
なお、本発明の対象は、特定の形状と材質のプレートとヒトデ型留め具とを有してなる面充填構造体であるので、他の態様のプレートを有していてもよい。
該「他の態様のプレート」、すなわち、任意の多角形形状のプレートとしては、例えば、長方形、ひし形、平行四辺形、一方向に潰れた正多角形等が挙げられる。
【0045】
これら「他の態様のプレート」の少なくとも一辺の長さは、本発明における「正多角形を形成する複数枚の同サイズのプレート」の一辺の長さと等しいことが、面充填構造体の形状が安定し、デザイン性がアップするので好ましい。
すなわち、本発明の面充填構造体は、更に、ある一辺の長さが前記正多角形の辺の長さに等しい任意の多角形形状のプレートが、前記「頂点が正多角形を形成するプレート群」と共に、前記ヒトデ型留め具12で留められて構成されているものであってもよい。
【0046】
該「他の態様のプレート」の材質は、フェルト生地には限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリレート等のポリマー;木の板;紙;等が挙げられるが、フェルト;柔軟性をフェルト並みに有しているポリエチレン、ポリプロピレン等のポリマー;等が好ましい。
【0047】
<<プレートのスナップボタンa>>
「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置にはスナップボタンaが固定されている。プレート11自体が正多角形を形成するときは、該正多角形のプレート11の略頂点の位置にはスナップボタンaが固定されている。
スナップボタンは、フェルト生地に固定し易い;プレート11に固定されたスナップボタンaと、後述するヒトデ型留め具12に固定されたスナップボタンbとを嵌め易い;スナップボタンaとbが嵌め合わされても、互いに自由に回転するので、面充填構造体に歪を与えずに組み立てが可能であり、面充填構造体が安定する。
【0048】
一方、面ファスナーや着脱可能な接着剤等では、組み立ては容易ではあるが、プレート11とヒトデ型留め具12の結合部分が回転しないので、作ろうとする面充填構造体に歪が生じ、組み立てが難しくなる。
また、孔に通すタイプのボタン、(安全)ピン等では、プレート11とヒトデ型留め具12の結合部分を、丁度ぴったり固定することも、移動しないように(経時でずれないように)固定することもできないし、更に見栄えが悪い。
【0049】
<ヒトデ型留め具>
<<定義>>
本発明の面充填構造体は、前記した複数枚の同サイズのプレート11、及び、複数個のヒトデ型留め具12を有してなるものである。
該ヒトデ型留め具12で、複数枚のプレート11の頂点を集めて結合させる。詳しくは、該ヒトデ型留め具12の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbと、該プレート11に固定されたスナップボタンaとを嵌めることによって本発明の面充填構造体が構成される(
図4~14、
図16参照)。
【0050】
ヒトデ型留め具12の具体例を、
図2及び
図5~14等(の写真)に示す。
該ヒトデ型留め具12は、もしヒトデ型留め具12が有する凸部が五方向に張り出している場合ならばヒトデのような形状をした留め具である、と言う意味であって、該凸部が五方向に張り出している場合には限定されない。
【0051】
<<ヒトデ型留め具の形状(凸部の張り出し)>>
該凸部の張り出しは、2方向(
図2(A))、3方向(
図2(B))、4方向(
図2(C))、5方向(
図2(D))、6方向(
図2(E))、7方向(図示せず)、8方向(図示せず)等が好ましく;2方向、3方向、4方向、5方向、又は、6方向がより好ましく;3方向、4方向、又は、5方向が特に好ましい。
上記範囲外では、そのようなケース(デザイン数)が少ない場合がある。また、該凸部の張り出し数が多過ぎる場合は、該ヒトデ型留め具12に集中するプレート11の頂点の角度が、60°未満になるものが生じ、全てのプレートが正多角形を形成できなくなる場合がある。
【0052】
該ヒトデ型留め具12の凸部は、互いに等角度で張り出している必要はないが、該ヒトデ型留め具12にその頂点が集中する(該ヒトデ型留め具12が結合させる)正多角形が同じ正多角形の場合には、該ヒトデ型留め具12の凸部は、必然的に互いに等角度で張り出すことになる。
すなわち、1つの頂点に集まる(頂点を共有する)正多角形は、全て同じ多角形であれば、該ヒトデ型留め具12の凸部は、互いに等角度で張り出していることが好ましい。
【0053】
また、1つの頂点に集まる(頂点を共有する)正多角形が全て同じ正多角形でない場合でも(例えば、
図6(a)、
図7(b)(c)、
図8(b)(c)参照)、該ヒトデ型留め具12の凸部は、互いに等角度で張り出していることが、該ヒトデ型留め具12の汎用性を高める(種類を増やさない)ためにも好ましい。
【0054】
本発明の面充填構造体は、ヒトデ型留め具12が、2方向以上6方向以下の方向に互いに等角度で張り出した凸部を有する柔軟性のある素材でできた平板状のものであり、該凸部にスナップボタンbが固定されていることが特に好ましい。
【0055】
<<ヒトデ型留め具のスナップボタンb>>
本発明の面充填構造体は、「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaと、
該ヒトデ型留め具12の略頂点の位置に固定されたスナップボタンbとを嵌めることによって構成されている。ここで、「頂点が正多角形を形成するプレート群」の略頂点の位置に固定されたスナップボタンaは、「プレート11自体に固定されたスナップボタンa」でもよい。
ここで、上記「略頂点の位置」は、「ヒトデ型留め具12において張り出した凸部(の略先端)」と読み換えることもできる。
スナップボタンbを採用する理由(スナップボタンbが好ましい理由)は、上記したプレート11に固定されたスナップボタンaの個所に記載した理由と同じである。
【0056】
プレート11のスナップボタンaと、ヒトデ型留め具12のスナップボタンbは、どちらが雄(オス)型であるか、雌(メス)型であるかは、特に限定はないが、プレート11のスナップボタンaが雌(メス)型であり、ヒトデ型留め具12のスナップボタンbが雄(オス)型であることが、スナップボタンの嵌め易さ、面充填構造体の作り易さ等の点から好ましい。
【0057】
<<ヒトデ型留め具の留め方(留める方向等)>>
本発明の面充填構造体は、複数のプレート11を、ヒトデ型留め具12で留めて構成されているが、該面充填構造体が立体構造をとるとき等に、該立体の外側から複数のプレート11をヒトデ型留め具12で留めるか、該立体の内側から複数のプレート11をヒトデ型留め具12で留めるかは、特に限定はない。
図5(b)、(c)は、外側からヒトデ型留め具12で留めており、
図5(a)、
図6、
図7、
図8~12は、内側からヒトデ型留め具12で留めている。
また、1つの面充填構造体において、立体的な面充填構造体、平面的な面充填構造体を問わず、内側から(又は一方側から)留めるのと、外側から(又は他方側から)留めるのとを混在させてもよい。
【0058】
<<ヒトデ型留め具の物性、材質等>>
前記ヒトデ型留め具12は、柔軟性のある素材でできた平板状のものであることが好ましい(
図2、
図4~14参照)。
面充填構造体が立体構造をとるときは、各プレート11の頂点が集まる箇所は、張り出しており、柔軟性がないと、その張り出しに追従して該ヒトデ型留め具12が曲がり難くなり、組み立て難くなったり、面充填構造体に歪を与えたり、スナップボタンaとbが外れ易くなったりする場合がある。
【0059】
該ヒトデ型留め具12の素材は、具体的には、例えば、フェルト生地又は樹脂フィルムであることが好ましい。
フェルト生地又は樹脂フィルムであれば、上記性質(柔軟性等)を現出し易く、上記効果を奏し易い。また、デザイン性や統一性もある。
【0060】
限定はされないが、ヒトデ型留め具12の素材がフェルト生地であるときは、前記正多角形のプレート11と同じフェルト生地であることが、デザイン性や統一性の点から好ましい。
また、限定はされないが、ヒトデ型留め具12の素材が樹脂フィルムであるときは、特に上記性質(柔軟性等)を現出し易く上記効果を奏し易い;(薄くても)機械的強度が高い;柔軟性がより高い;等の点から、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質塩化ビニル、ポリエステル、(メタ)アクリル樹脂等が好ましく、ポリプロピレンが上記点から特に好ましい。
【0061】
<フック具>
本発明の面充填構造体は、更に、フック具13を有しており、該フック具13によって面充填構造体を吊るせるようになっていることが好ましい。該フック具13は、スナップボタンcで面充填構造体の正多角形プレート11に取り付けと取り外しが可能になっていることが好ましい。
該フック具13の態様の例を、
図3、
図4、
図13、
図14、
図16、
図17に示す。
【0062】
該フック具13の態様は、面充填構造体を吊るせるようになっていればよく、限定はされないが、該フック具13にはスナップボタンcが3個付けられており、該フック具13の2個のスナップボタン13sf、13smで輪を作り、突っ張り棒、鴨居、カーテンレール等を該輪に通した状態で、面充填構造体を吊り下げられるようになっていることが好ましい(
図3、4;
図13、14;
図16参照)。
【0063】
そのとき、残りの1個のスナップボタン13smをプレート11のスナップボタンaに嵌めることによって、該フック具13をプレート11に固定できるようになっていることが好ましい(
図3(B)、
図4、
図16)。そうすることで、面充填構造体の正多角形プレートに、該フックを取り付けることと取り外すことが容易にできる。
【0064】
また、面充填構造体を、容易に、突っ張り棒等に吊り下げられるようになり、吊り下げられた面充填構造体を容易に外せるようになる。
なお、前記した通り、プレート11のスナップボタンaは雌(メス)型であることが好ましいので、限定はされないが、該フック具13の上記「残りの1個のスナップボタン13sm」は、雄(オス)型であることが好ましい。
【0065】
該フック具13の例を
図3に示した。該フック具の孔は、ハトメ等の金具で補強されていてもよい。また、該フック具13は、S字フックであって、プレート11の孔に通せる、又は、ヒトデ型留め具12に引っ掛けるようになっているものでもよい。
【0066】
該フック具13の材質は、特に限定はないが、前記したヒトデ型留め具12の項で記載したものが用いられ、好ましい材質も同様である。
【0067】
<面充填構造体の機能と用途>
<<プレートへの係止ができるようになっている面充填構造体>>
本発明におけるプレート11はフェルト生地でできているので、そこに容易にピンや針等を刺すことができる。
更に、フェルト生地で摩擦が大きいので、また、プレート11とプレート11の間に隙間があるので、該プレート11の略上辺又は該隙間に、チェーン、紐、S字フック、ネックレス、ハンガー等を、滑り落とすことなく、引っ掛けておくことができる。
かかる態様の例を、
図4、
図13、
図14、
図16に示す。
【0068】
従って、本発明の面充填構造体は、更に、クリップ、ピン、針、又は、S字フックを用いて、メモ用紙、コード、ケーブル、テーブルタップ、アクセサリー、飾り、帽子、ハンガー、写真、キーホルダー、鍵、書類、又は、衣類を、前記フェルト生地でできた「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレート11に係止できるようになっているものであることが好ましい。
【0069】
ここで「係止」には、プレート11を挟む、プレート11に突き刺す、プレート11の略上辺に引っ掛ける等の態様が含まれる。
該クリップとしては、スライドクリップ、ダブルクリップ、ゼムクリップ等が挙げられ、該ピンとしては、安全ピン、ヘアピン、画鋲等が挙げられ、該針としては、待ち針、縫い針等が挙げられる。
【0070】
<<開口部を有する面充填構造体>>
本発明は、立体状であり、開口部を有し、該開口部を通して物を収容若しくは物を保護するようになっているか、又は、該開口部を利用して物を覆うようになっており、猫ちぐら、ペットハウス、ゴミ箱、ベビーベッド、容器、ゴミ箱カバー、鉢カバー、容器カバー、ランプシェード、照明器具の傘、ベビーベッドカバー、又は、ケージカバー用として用いられるものである前記の組立解体可能な面充填構造体でもある(
図5~12)。
【0071】
すなわち、本発明の面充填構造体は、立体的な構造の上記した容器等自体として好適に用いることができる。
また、別材質の通常の容器等の、好ましくは立体的なカバーや覆い等としても好適に用いることができる。ランプや小物や壊れ易い物等の、好ましくは立体的なカバーや覆い等としても好適に用いることができる(
図7~11等)。
【0072】
<<略平面状の面充填構造体>>
本発明は、略平面状であり、パーティション、日よけ、サンバイザー、遮光体、遮音体、目隠し、カーテン、又は、間仕切り用として用いられるものである前記の組立解体可能な面充填構造体でもある(
図4、
図13、
図14、
図16)。
【0073】
すなわち、本発明の面充填構造体は、略平面状の形態で用いることも好ましい。
該形態は、下記するインテリアとしても用いられる。また、前述したような「面充填構造体のプレート11への係止ができる形態」で用いることが特に好ましい(
図4、
図13、
図8、
図14、
図16)。
【0074】
<<遊具・インテリア等としての面充填構造体>>
本発明は、知育玩具、遊具、インテリア、オブジェ、オーナメント、又は、飾り用として用いられるものである前記の組立解体可能な面充填構造体でもある(
図4~6、
図8、
図13、
図14、
図16)。
【0075】
すなわち、本発明の面充填構造体は、組み立てと解体が容易であるために、知育玩具や遊具として好適に用いられる。
また、奇麗なので、インテリアや飾り等としても好適に用いられる。
【0076】
<<面充填構造体の特徴>>
本発明の面充填構造体は、組み立てと解体が容易であるために、その形状に飽きたときには、解体して新たに組み立て直すことができる。
また、面充填構造体が汚れた場合等には、容易に解体して、良好に洗濯ができ、埃を落とせ、その後に再度、容易に組み立て直すことができる。
【0077】
<面充填構造体の構成部品(正多角形プレート及び/又はヒトデ型留め具)>
本発明は、前記した面充填構造体に用いられる正多角形プレート11及び/又はヒトデ型留め具12でもある。それらは、キット(セット)として、需要者に譲渡(販売)される。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の組立解体可能な面充填構造体は、容易に組み立てたり解体したりすることができ、ユニークな形態や雰囲気を現出できるので、容器、カバー、パーティション等の家具類の製造・販売分野;インテリア、オブジェ、飾り等の装飾品類の製造・販売分野;知育玩具、遊具等の製造・販売分野;等に広く利用されるものである。
【符号の説明】
【0079】
11 正多角形プレートを含む「頂点が正多角形を形成するプレート群」のプレート
11s スナップボタンa
12 ヒトデ型留め具
12s スナップボタンb
13 フック具
13s スナップボタンc
13sm 雄(オス)のスナップボタンc
13sf 雌(メス)のスナップボタンc