(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128771
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
B25F 5/02 20060101AFI20240913BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20240913BHJP
A01G 3/08 20060101ALI20240913BHJP
B25G 1/00 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
B25F5/02
B25F5/00 Z
B25F5/00 H
A01G3/08 503C
A01G3/08 503B
B25G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037962
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朽名 佑太
【テーマコード(参考)】
3C064
【Fターム(参考)】
3C064AA06
3C064AC02
3C064BA33
3C064BB04
3C064BB31
3C064CA03
3C064CA08
3C064CA25
3C064CA27
3C064CA54
3C064CB17
3C064CB64
3C064CB72
(57)【要約】
【課題】コネクタ組付作業に掛かる手間を削減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する作業機は、前後方向に延びる第1操作棹と、第1操作棹よりも前方に配置されており、作業部を備える前方ユニットと、第1操作棹よりも後方に配置される後方ユニットと、第1操作棹の内部に配置された第1電線と、第1電線に電気的に接続される第1端子と、第1端子を保持しており、第1操作棹の内部を前後方向に通過可能に構成された第1コネクタハウジングと、第1コネクタハウジングを第1操作棹の一方の端部に保持する保持部と、第2端子と、第2端子を保持しており、第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる第2コネクタハウジングと、を備える。第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングが互いに対して取り付けられることで、第1端子と第2端子の間が電気的に接続される。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に延びる第1操作棹と、
前記第1操作棹よりも前方に配置されており、作業部を備える前方ユニットと、
前記第1操作棹よりも後方に配置される後方ユニットと、
前記第1操作棹の内部に配置された第1電線と、
前記第1電線に電気的に接続される第1端子と、
前記第1端子を保持しており、前記第1操作棹の内部を前後方向に通過可能に構成された第1コネクタハウジングと、
前記第1コネクタハウジングを前記第1操作棹の一方の端部に保持する保持部と、
第2端子と、
前記第2端子を保持しており、前記第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる第2コネクタハウジングと、を備えており、
前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングが互いに対して取り付けられることで、前記第1端子と前記第2端子の間が電気的に接続される、作業機。
【請求項2】
前記保持部は、前記第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる保持部材を備えており、
前記保持部材は、前記第1コネクタハウジングを前記第1操作棹の前記一方の端部に保持する、請求項1の作業機。
【請求項3】
前記保持部材は、前記保持部材が前記第1コネクタハウジングに取り付けられた場合に前記第1コネクタハウジングの外面よりも外側に突出するストッパ部を備えており、
前記ストッパ部が前後方向において前記第1操作棹に当接することで、前記第1コネクタハウジングが前記第1操作棹の前記一方の端部に保持される、請求項2の作業機。
【請求項4】
前記ストッパ部は、第1ストッパ部と、前記第1ストッパ部に対して周方向にオフセットして配置された第2ストッパ部を備える、請求項3の作業機。
【請求項5】
前記ストッパ部は、前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部のそれぞれに対して周方向にオフセットして配置された第3ストッパ部を備える、請求項4の作業機。
【請求項6】
前後方向に沿って見た時に、前記ストッパ部の外面は、前記第1操作棹の外面よりも内側に退避している、請求項3から5の何れか一項の作業機。
【請求項7】
前記保持部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部を介して前記第1操作棹の内側に入り込むとともに、前記第1コネクタハウジングの外面と前記第1操作棹の内面の間で押圧される圧入部を備える、請求項3から6の何れか一項の作業機。
【請求項8】
前記第1操作棹の前記一方の端部は、前記ストッパ部を前後方向に沿って受け入れる切り欠き溝を備える、請求項3から7の何れか一項の作業機。
【請求項9】
前記第1操作棹の前記一方の端部に設けられた連結部材をさらに備えており、
前記連結部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部が挿入される円筒部を備えており、
前記保持部材は、前後方向に沿って見た時に前記第1操作棹の外面よりも外側に突出するガイド突起を備えており、
前記円筒部は、前記ガイド突起を前後方向に沿ってスライド可能に受け入れるガイド溝を備える、請求項3から8の何れか一項の作業機。
【請求項10】
前記第1操作棹の前記一方の端部に設けられた連結部材をさらに備えており、
前記連結部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部が挿入される円筒部を備えており、
前記円筒部は、前記ストッパ部から見て前記第1操作棹の前記一方の端部の反対側から前記ストッパ部に当接する支持部を備える、請求項3から9の何れか一項の作業機。
【請求項11】
前記保持部材は、前記第1コネクタハウジングの半周以上にわたって延びるバンド部と、前記バンド部の一端から前記第1コネクタハウジングに向かって突出する第1係合部と、前記バンド部の他端から前記第1コネクタハウジングに向かって突出する第2係合部と、を備えており、
前記第1コネクタハウジングは、前記第1係合部に対応した第1凹部と、前記第2係合部に対応した第2凹部と、を備えており、
前記バンド部が前記第1コネクタハウジングの外面によって径方向外側に押し広げられた状態で、前記第1係合部が前記第1凹部に係合し、前記第2係合部が前記第2凹部に係合する、請求項2から10の何れか一項の作業機。
【請求項12】
前記第1操作棹の他方の端部は、前記後方ユニットまたは前記前方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられる、請求項1から11の何れか一項の作業機。
【請求項13】
前後方向に延びており、前記前方ユニットと前記後方ユニットの間に配置された第2操作棹と、
前記第2操作棹の内部に配置された第2電線をさらに備えており、
前記第2操作棹の一方の端部は、前記第1操作棹の前記一方の端部に着脱可能に取り付けられており、
前記第2電線は、前記第2端子に電気的に接続されており、
前記第2コネクタハウジングは、前記第2操作棹の前記一方の端部に保持されている、請求項1から12の何れか一項の作業機。
【請求項14】
前記第2操作棹の他方の端部は、前記前方ユニットまたは前記後方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられる、請求項13の作業機。
【請求項15】
前後方向に延びており、前記前方ユニットと前記後方ユニットの間に配置された第3操作棹をさらに備えており、
前記第3操作棹の一方の端部は、前記第2操作棹の前記他方の端部に着脱可能に取り付けられている、請求項13の作業機。
【請求項16】
前記第3操作棹の他方の端部は、前記前方ユニットまたは前記後方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられる、請求項15の作業機。
【請求項17】
前記後方ユニットは、電源に接続する電源インターフェースを備えており、
前記第1電線は、前記作業部と前記電源インターフェースの間の送電経路の少なくとも一部として機能する、請求項1から16の何れか一項の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、前後方向に延びる第1操作棹と、前記第1操作棹よりも前方に配置されており、作業部を備える前方ユニットと、前記第1操作棹よりも後方に配置される後方ユニットと、前記第1操作棹の内部に配置された第1電線と、前記第1電線に電気的に接続される第1端子と、前記第1端子を保持する第1コネクタハウジングと、第2端子と、前記第2端子を保持しており、前記第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる第2コネクタハウジングと、を備える作業機が開示される。前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングが互いに対して取り付けられることで、前記第1端子と前記第2端子の間が電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機を製造する過程では、第1コネクタハウジングおよび第1電線を第1操作棹に組み付ける作業(以下では、「コネクタ組付作業」とも呼ぶ。)が行われる。特許文献1の作業機では、第1コネクタハウジングが第1操作棹の内部を通過できないという制約が存在するので、コネクタ組付作業に手間が掛かることが予想される。本明細書では、コネクタ組付作業に掛かる手間を削減することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する作業機は、前後方向に延びる第1操作棹と、前記第1操作棹よりも前方に配置されており、作業部を備える前方ユニットと、前記第1操作棹よりも後方に配置される後方ユニットと、前記第1操作棹の内部に配置された第1電線と、前記第1電線に電気的に接続される第1端子と、前記第1端子を保持しており、前記第1操作棹の内部を前後方向に通過可能に構成された第1コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングを前記第1操作棹の一方の端部に保持する保持部と、第2端子と、前記第2端子を保持しており、前記第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる第2コネクタハウジングと、を備える。前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングが互いに対して取り付けられることで、前記第1端子と前記第2端子の間が電気的に接続される。
【0006】
第1コネクタハウジングが第1操作棹の内部を通過できない場合、コネクタ組付作業において、第1コネクタハウジングと第1電線の間の接続を解除する手間が掛かることが予想される。あるいは、第1操作棹を分解する手間が掛かることが予想される。上記の構成によれば、第1コネクタハウジングが第1操作棹の内部を通過可能である。このため、コネクタ組付作業の際、第1コネクタハウジングと第1電線の間の接続を解除したり、第1操作棹を分解したりする手間が生じない。従って、コネクタ組付作業に掛かる手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施例1の作業機2を前方右方上方から見た図である。
【
図2】実施例1の作業機2の、前方ユニット6の内部構造を前方右方上方から見た図である。
【
図3】実施例1の作業機2の、後方ユニット8の内部構造を前方右方上方から見た図である。
【
図4】実施例1の作業機2の、操作棹4の内部構造を前方右方上方から見た図である。
【
図5】実施例1の作業機2の、保持部材78が取り外された状態の第1コネクタ62と、その近傍の構成を、前方右方上方から見た図である。
【
図6】実施例1の作業機2の、保持部材78が取り外された状態の第1コネクタ62と、その近傍の構成を、後方左方下方から見た図である。
【
図7】実施例1の作業機2の、第1コネクタ62が保持部材78によって中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に保持される様子を、前方右方上方から見た図である。
【
図8】実施例1の作業機2の、第1コネクタ62が保持部材78によって中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に保持される様子を、前方から見た図である。
【
図9】実施例1の作業機2の、第2コネクタ64と、その近傍の構成を、後方右方上方から見た図である。
【
図10】実施例1の作業機2の、第2コネクタ64が前方部分棹4f(中間部分棹4m)の後端に保持される様子を、後方右方上方から見た図である。
【
図11】実施例1の作業機2の、第1連結部材18によって前方部分棹4fと中間部分棹4mが互いに連結される様子を示す断面図である。
【
図12】実施例1の作業機2の、第2連結部材20によって中間部分棹4mと後方部分棹4rが互いに連結される様子を示す断面図である。
【
図13】実施例1の作業機2の、中間部分棹4mの多重連結が防止される様子を示す断面図である。
【
図14】実施例1の作業機2の、前方ユニット6に対する前方部分棹4fの取付手段を示す図である。
【
図15】実施例1の作業機2の、後方ユニット8に対する後方部分棹4rの取付手段を示す図である。
【
図16】実施例2の作業機302を前方右方上方から見た図である。
【
図17】実施例3の作業機402を前方右方上方から見た図である。
【
図18】実施例4の作業機502を前方右方上方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して以下に詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、開示された追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された作業機を提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
【0009】
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、以下の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、特許請求の範囲に記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
【0010】
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又は特許請求の範囲に記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
【0011】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記保持部は、前記第1コネクタハウジングに着脱可能に取り付けられる保持部材を備えてもよい。前記保持部材は、前記第1コネクタハウジングを前記第1操作棹の前記一方の端部に保持してもよい。
【0012】
例えば、接着剤によって第1コネクタハウジングを第1操作棹に接着することも考えられる。しかしながら、第1コネクタハウジングを第1操作棹に接着すると、第1操作棹から第1コネクタハウジングを取り外すことが困難となる。このため、コネクタ組付け作業をやり直すことが困難になる。この構成は、作業機の製造者に煩わしさを感じさせるおそれがある。上記の構成によれば、第1コネクタハウジングを第1操作棹に保持させる保持部材が、第1コネクタハウジングに対して着脱可能に構成される。このため、コネクタ組付け作業が完了した後も、コネクタ組付け作業を容易にやり直すことができる。従って、作業機の製造者が感じる煩わしさを低減できる。
【0013】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記保持部材は、前記保持部材が前記第1コネクタハウジングに取り付けられた場合に前記第1コネクタハウジングの外面よりも外側に突出するストッパ部を備えてもよい。前記ストッパ部が前後方向において前記第1操作棹に当接することで、前記第1コネクタハウジングが前記第1操作棹の前記一方の端部に保持されてもよい。
【0014】
上記の構成によれば、比較的簡素な態様によって、第1コネクタハウジングを第1操作棹に保持させることができる。
【0015】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ストッパ部は、第1ストッパ部と、前記第1ストッパ部に対して周方向にオフセットして配置された第2ストッパ部を備えてもよい。
【0016】
保持部材が第1操作棹の端部に対して1点で当接する場合、第1操作棹の端部に対する第1コネクタハウジングの位置が安定しない可能性がある。上記の構成によれば、保持部材が、第1操作棹の端部に対して少なくとも2点で当接する。これにより、第1操作棹の端部に対する第1コネクタハウジングの位置を安定させることができる。
【0017】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記ストッパ部は、前記第1ストッパ部および前記第2ストッパ部のそれぞれに対して周方向にオフセットして配置された第3ストッパ部を備えてもよい。
【0018】
上記の構成によれば、保持部材が、第1操作棹の端部に対して少なくとも3点で当接する。これにより、第1操作棹の端部に対する第1コネクタハウジングの位置をさらに安定させることができる。
【0019】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前後方向に沿って見た時に、前記ストッパ部の外面は、前記第1操作棹の外面よりも内側に退避していてもよい。
【0020】
ストッパ部の外面が第1操作棹の外面よりも外側に突出していると、不都合が生じる可能性がある。例えば、第1操作棹の外側に何らかの部材を取り付ける際、ストッパ部が当該部材に干渉することが予想される。上記の構成によれば、ストッパ部の外面が第1操作棹の外面よりも内側に退避しているので、そういった不都合が生じることを抑制できる。なお、本明細書における「一方の外面が他方の外面よりも内側に退避している」という表現は、2つの外面が面一である場合にも適用されることに留意されたい。
【0021】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記保持部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部を介して前記第1操作棹の内側に入り込むとともに、前記第1コネクタハウジングの外面と前記第1操作棹の内面の間で押圧される圧入部を備えてもよい。
【0022】
第1コネクタハウジングが第1操作棹を通過可能に構成される都合上、第1コネクタハウジングの外面と第1操作棹の内面の間には、隙間が生じ得る。この隙間を埋めることができないと、第1操作棹に対して第1コネクタハウジングがガタつくおそれがある。上記の構成によれば、圧入部によって、上記の隙間が少なくとも部分的に埋められる。このため、第1操作棹に対して第1コネクタハウジングがガタつくことを抑制できる。
【0023】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第1操作棹の前記一方の端部は、前記ストッパ部を前後方向に沿って受け入れる切り欠き溝を備えてもよい。
【0024】
上記の構成によれば、切り欠き溝がストッパ部を受け入れることで、第1コネクタハウジングが第1操作棹の周方向に移動することが抑制される。従って、第1操作棹の周方向において、第1操作棹と第1コネクタハウジングが互いに位置決めされる。
【0025】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第1操作棹の前記一方の端部に設けられた連結部材をさらに備えてもよい。前記連結部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部が挿入される円筒部を備えてもよい。前記保持部材は、前後方向に沿って見た時に前記第1操作棹の外面よりも外側に突出するガイド突起を備えてもよい。前記円筒部は、前記ガイド突起を前後方向に沿ってスライド可能に受け入れるガイド溝を備えてもよい。
【0026】
上記の構成によれば、ガイド溝がガイド突起を受け入れることで、第1コネクタハウジングが円筒部の周方向に移動することが抑制される。従って、円筒部の周方向において、連結部材と第1コネクタハウジングが互いに位置決めされる。
【0027】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第1操作棹の前記一方の端部に設けられた連結部材をさらに備えてもよい。前記連結部材は、前記第1操作棹の前記一方の端部が挿入される円筒部を備えてもよい。前記円筒部は、前記ストッパ部から見て前記第1操作棹の前記一方の端部の反対側から前記ストッパ部に当接する支持部を備えてもよい。
【0028】
上記の構成によれば、ストッパ部が、前後方向において第1操作棹の端部と円筒部の支持部の間に挟まれる。これにより、第1コネクタハウジングが、第1操作棹と連結部材に対して前後方向に移動することが抑制される。従って、前後方向において、第1コネクタハウジングが第1操作棹と連結部材に対して位置決めされる。
【0029】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記保持部材は、前記第1コネクタハウジングの半周以上にわたって延びるバンド部と、前記バンド部の一端から前記第1コネクタハウジングに向かって突出する第1係合部と、前記バンド部の他端から前記第1コネクタハウジングに向かって突出する第2係合部と、を備えてもよい。前記第1コネクタハウジングは、前記第1係合部に対応した第1凹部と、前記第2係合部に対応した第2凹部と、を備えてもよい。前記バンド部が前記第1コネクタハウジングの外面によって径方向外側に押し広げられた状態で、前記第1係合部が前記第1凹部に係合し、前記第2係合部が前記第2凹部に係合してもよい。
【0030】
ピン等の取付具を用いて、保持部材を第1コネクタハウジングに取り付けることも考えられる。しかしながらこの構成では、部品点数が増加することにより、作業機の製造コストが増大するおそれがある。上記の構成によれば、保持部材が有する弾性を利用することで、取付具を用いることなく、保持部材を第1コネクタハウジングに取り付けることができる。このため、部品点数を削減できるので、作業機の製造コストを削減できる。
【0031】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第1操作棹の他方の端部は、前記後方ユニットまたは前記前方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられてもよい。
【0032】
後方ユニット(または前方ユニット)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電池パック)が設けられると予想される。このため、操作棹と後方ユニット(または前方ユニット)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹が後方ユニット(または前方ユニット)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹が、後方ユニット(または前方ユニット)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹を後方ユニット(または前方ユニット)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。なお、本明細書における「取り外し困難な状態」とは、取り外しのために工具(例えば、スクリュードライバ)の使用を要する状態、取り外しのために後方ユニット(または前方ユニット)の分解を要する状態、もしくは、取り外しのために後方ユニット(または前方ユニット)または操作棹の破壊を要する状態を意味している。一方、「取り外しが容易な状態」とは、取り外しのために工具の使用を要さない状態、取り外しのために後方ユニット(または前方ユニット)の分解を要さない状態、もしくは、取り外しのために後方ユニット(または前方ユニット)および操作棹の破壊を要さない状態を意味している。
【0033】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機は、前後方向に延びており、前記前方ユニットと前記後方ユニットの間に配置された第2操作棹と、前記第2操作棹の内部に配置された第2電線をさらに備えてもよい。前記第2操作棹の一方の端部は、前記第1操作棹の前記一方の端部に着脱可能に取り付けられてもよい。前記第2電線は、前記第2端子に電気的に接続されてもよい。前記第2コネクタハウジングは、前記第2操作棹の前記一方の端部に保持されてもよい。
【0034】
操作棹を備える作業機のサイズは、前後方向に大きくなりがちである。このために、作業機を収納(または梱包)することが困難な場合がある。上記の構成によれば、作業機を第1操作棹と第2操作棹の間で分割することができる。作業機を分割することで、前後方向における作業機のサイズを小さくすることができる。これにより、作業機を収納(または梱包)することが容易になる。
【0035】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第2操作棹の他方の端部は、前記前方ユニットまたは前記後方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられてもよい。
【0036】
前方ユニット(または後方ユニット)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電動モータ)が設けられると予想される。このため、操作棹と前方ユニット(または後方ユニット)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹が前方ユニット(または後方ユニット)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹が、前方ユニット(または後方ユニット)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹を前方ユニット(または後方ユニット)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。
【0037】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記作業機は、前後方向に延びており、前記前方ユニットと前記後方ユニットの間に配置された第3操作棹をさらに備えてもよい。前記第3操作棹の一方の端部は、前記第2操作棹の前記他方の端部に着脱可能に取り付けられてもよい。
【0038】
上記の構成によれば、作業機を、第1操作棹と第2操作棹の間だけでなく、第2操作棹と第3操作棹の間でも分割することができる。このため、作業機をよりコンパクトにできるので、作業機を収納(または梱包)することがより容易になる。
【0039】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記第3操作棹の他方の端部は、前記前方ユニットまたは前記後方ユニットに対して取り外し困難な状態で取り付けられてもよい。
【0040】
前方ユニット(または後方ユニット)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電動モータ)が設けられると予想される。このため、操作棹と前方ユニット(または後方ユニット)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹が前方ユニット(または後方ユニット)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹が、前方ユニット(または後方ユニット)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹を前方ユニット(または後方ユニット)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。
【0041】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記後方ユニットは、電源に接続する電源インターフェースを備えてもよい。前記第1電線は、前記作業部と前記電源インターフェースの間の送電経路の少なくとも一部として機能してもよい。
【0042】
前方ユニットに電源インターフェースを設けることも考えられる。しかしながらこの構成では、電源を供給するための構成要素(例えば、電池パック、電源コード)が前方ユニットに取り付けられるので、前方ユニットの重量が大きくなり得る。その結果、前方ユニットに設けられる作業部の取り回し性能が低下するおそれがある。上記の構成によれば、後方ユニットに電源インターフェースが設けられる。このため、電源を供給するための構成要素を前方ユニットに取り付ける必要がないので、前方ユニットの重量を低減できる。これにより、作業部の取り回し性能を向上することができる。
【0043】
(実施例1;作業機2)
図1に示すように、作業機2は、ポールソーである。ポールソーは、高所の枝打ち作業に用いられる。作業機2は、前後方向に延びる操作棹4と、操作棹4の前端に位置する前方ユニット6と、操作棹4の後端に位置する後方ユニット8を備える。前方ユニット6には、ガイドバー10とソーチェーン12が着脱可能に取り付けられる。ガイドバー10は、細長い板状の部材である。ソーチェーン12は、相互に連結された複数のカッタ(図示せず)を備えており、ガイドバー10の周縁に沿って取り付けられている。後方ユニット8には、再充電可能な電池パックBが、着脱可能に取り付けられている。作業機2は、電池パックBから供給される電力によって、ソーチェーン12をガイドバー10の周縁に沿って走行させることで、木の枝等を切断する。本実施例では、ガイドバー10とソーチェーン12を総称して「作業部14」と呼ぶことがある。
【0044】
本明細書では、操作棹4が延びる方向を前後方向とする。そして、前後方向に直交する方向であって、ガイドバー10の厚さ方向に沿った方向を左右方向とする。そして、前後方向および上下方向に直交する方向を上下方向とする。
【0045】
操作棹4は、前方部分棹4fと、中間部分棹4mと、後方部分棹4rを備える。前方部分棹4f、中間部分棹4m、および後方部分棹4rのそれぞれは、略円形の断面形状を有する筒状部材である。作業機2は、前方部分棹4fと中間部分棹4mを互いに着脱可能に連結する第1連結部材18と、中間部分棹4mと後方部分棹4rを互いに着脱可能に連結する第2連結部材20を備える。
【0046】
図2に示すように、前方ユニット6は、前方ハウジング22と、電動モータ24と、減速機構26と、制御ユニット28と、オイルタンク30と、オイルポンプ32を備える。前方ハウジング22は、前方ハウジング本体34と回動部36を備える。前方ハウジング本体34は、電動モータ24と、減速機構26と、制御ユニット28と、オイルタンク30と、オイルポンプ32を収容している。回動部36には、操作棹4の前端が取り付けられる。回動部36は、前方ハウジング本体34を操作棹4に対して回動可能に保持している。通常、操作棹4に対する前方ハウジング本体34の回動は禁止されている。回動部36には、操作棹4に対する前方ハウジング22の回動を許容するための押し込み操作部36aが設けられる。ユーザは、押し込み操作部36aを押し込んだ状態で前方ハウジング22を回動させることにより、操作棹4に対する作業部14の姿勢を変化させることができる。
【0047】
電動モータ24は、例えばインナロータ型のDCブラシレスモータである。電動モータ24は、前方ハウジング22に回転可能に支持されるモータシャフト(図示せず)を回転させる。モータシャフトは、減速機構26を介して、スプロケット(図示せず)に連結される。スプロケットには、ガイドバー10からソーチェーン12が架け渡される。電動モータ24が動作すると、スプロケットが回転し、これによってソーチェーン12がガイドバー10の周縁に沿って走行する。即ち、作業部14が動作する。
【0048】
制御ユニット28は、作業機2が備える電装部品の動作を制御する。制御ユニット28は、例えば、スイッチング素子を備えるインバータ回路と、スイッチング素子の動作を制御する制御回路を備える。制御ユニット28は、電池パックBから供給される電力を調整して電動モータ24に供給することで、電動モータ24を動作させることができる。
【0049】
オイルタンク30には、ソーチェーン12を潤滑するための潤滑油が貯留される。オイルタンク30には、潤滑油を補充するための補充用開口(図示せず)が形成されている。補充用開口には、キャップ38が着脱可能に取り付けられている。補充用開口およびキャップ38は、前方ハウジング22の右面に露出している。
【0050】
オイルポンプ32は、電動モータ24のモータシャフト(図示せず)に連結している。オイルポンプ32は、モータシャフトの回転に連動して、導入管40を介してオイルタンク30の内部の潤滑油を吸い出すとともに、導出管42を介してガイドバー10に向けて潤滑油を送り出す。
【0051】
図3に示すように、後方ユニット8は、後方ハウジング44と、トリガレバー46と、トリガロック48と、トリガスイッチ50と、電源インターフェース52を備える。後方ハウジング44の前部には、操作棹4の後端が取り付けられる。後方ハウジング44には、ユーザが把持するためのグリップ54が規定されている。ユーザは、作業機2を用いて作業を行う際、一方の手でグリップ54を把持しながら、他方の手で操作棹4を把持する。また、前述の電池パックBは、後方ハウジング44の後部に着脱可能に取り付けられる。
【0052】
トリガレバー46は、グリップ54の下部に配置される。トリガレバー46は、グリップ54を把持する手の人差し指によって操作可能な位置に配置される。トリガスイッチ50は、トリガレバー46が押し込み操作される場合、トリガオン信号を制御ユニット28に出力する。制御ユニット28は、トリガスイッチ50からトリガオン信号が出力されている間、電動モータ24を動作させる。一方、トリガスイッチ50は、トリガレバー46が押し込み操作されていない場合、トリガオフ信号を制御ユニット28に出力する。制御ユニット28は、トリガスイッチ50からトリガオフ信号が出力されている間、電動モータ24を停止させる。また、トリガロック48は、グリップ54において、グリップ54を把持する手の親指によって操作可能な位置に配置される。トリガロック48が押し込み操作されない場合、トリガレバー46はロックされる。トリガロック48が押し込み操作される場合、トリガレバー46はアンロックされる。ユーザは、トリガロック48を押し込み操作した状態で、トリガレバー46を押し込み操作することにより、作業部14を動作させることができる。
【0053】
電源インターフェース52は、電池パックBを作業機2に電気的に接続するためのインターフェースである。電源インターフェース52は、後方ハウジング44の外部に露出する外部端子(図示せず)を備える。電池パックBが後方ハウジング44に取り付けられると、外部端子は、電池パックBに設けられた接続端子(図示せず)に接続される。
【0054】
図4に示すように、作業機2は、前方部分棹4fの内部に配置される前方部分電線56fと、中間部分棹4mの内部に配置される中間部分電線56mと、後方部分棹4rの内部に配置される後方部分電線56rを備える。また、作業機2は、前方部分電線56fと中間部分電線56mの間を接続するための前側コネクタセット58と、中間部分電線56mと後方部分電線56rの間を接続するための後側コネクタセット60を備える。前側コネクタセット58と後側コネクタセット60の各々は、第1コネクタ62と第2コネクタ64を含む。
【0055】
前方部分電線56fの前端は、前方ユニット6(
図2参照)に電気的に接続される。前方部分電線56fの後端には、前側コネクタセット58の第2コネクタ64が設けられる。中間部分電線56mの前端には、前側コネクタセット58の第1コネクタ62が設けられる。中間部分電線56mの後端には、後側コネクタセット60の第2コネクタ64が設けられる。後方部分電線56rの前端には、後側コネクタセット60の第1コネクタ62が設けられる。後方部分電線56rの後端は、後方ユニット8(
図3参照)に電気的に接続される。前方部分電線56f、中間部分電線56m、および後方部分電線56rのそれぞれは、様々な種類の電線(例えば、送電用の電線、通信用の電線)を含む。前方部分電線56f、中間部分電線56m、および後方部分電線56rが互いに電気的に接続されると、前方ユニット6と後方ユニット8の間が電気的に接続される。これにより、例えば、制御ユニット28(
図2参照)と電源インターフェース52(
図3参照)の間の送電経路と、制御ユニット28(
図2参照)とトリガスイッチ50(
図3参照)の間の通信経路が確立される。
【0056】
(第1コネクタ62の近傍の構成)
図5に示すように、第1コネクタ62は、複数の第1端子66と第1コネクタハウジング68を備える。複数の第1端子66のそれぞれは、中間部分電線56m(後方部分電線56r)に含まれる複数の電線に接続される。第1コネクタハウジング68は、複数の第1端子66を保持している。第1コネクタハウジング68は、第1コネクタハウジング本体70と、第1コネクタハウジング本体70から前方に突出した嵌合凸部72と、嵌合凸部72の前面に形成された複数の端子穴74を備える。複数の端子穴74のそれぞれには、複数の第1端子66が配置されている。嵌合凸部72の外面には、シール部材76が取り付けられている。第1コネクタハウジング68の外径は、操作棹4の内面の内径に比べて小さくなっている。これにより、第1コネクタハウジング68は、操作棹4の内部を通過可能となっている。
【0057】
図5、
図6に示すように、作業機2は、第1コネクタ62を中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に保持するための保持部材78を備える。保持部材78は、バンド部80と、第1係合部82と、第2係合部84と、第1ストッパ部86と、第2ストッパ部88と、第3ストッパ部90と、第1圧入部92と、第2圧入部94と、第3圧入部96と、ガイド突起98を備える。バンド部80は、上方が開口したC字型の形状を有している。第1係合部82は、バンド部80の一端に配置されており、バンド部80から径方向内側に突出している。第2係合部84は、バンド部80の他端に配置されており、バンド部80から径方向内側に突出している。第1ストッパ部86は、周方向において第1係合部82と同位置に配置されており、バンド部80から径方向外側に突出している。第2ストッパ部88は、周方向において第2係合部84と同位置に配置されており、バンド部80から径方向外側に突出している。第3ストッパ部90は、バンド部80の中間部分に配置されており、バンド部80から径方向外側に突出している。第3ストッパ部90の後面は、中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に形成された切り欠き溝100に嵌合する形状を有している。第1圧入部92は、周方向において第1ストッパ部86と同位置に配置されており、第1ストッパ部86の後端から後方に延びている。第2圧入部94は、周方向において第2ストッパ部88と同位置に配置されており、第2ストッパ部88の後端から後方に延びている。第3圧入部96は、周方向において第3ストッパ部90と同位置に配置されており、第3ストッパ部90の後端から後方に延びている。第1圧入部92、第2圧入部94、および第3圧入部96のそれぞれには、前後方向に延びる潰しリブ102が形成されている。ガイド突起98は、周方向において第3ストッパ部90と同位置に配置されており、第3ストッパ部90の外面から径方向外側に突出している。
【0058】
第1コネクタハウジング本体70には、保持部材78を取り付けるための取付溝104が形成されている。取付溝104は、バンド部80を受け入れるためのバンド溝106と、第1係合部82を受け入れるための第1係合溝108と、第2係合部84を受け入れるための第2係合溝110と、第1圧入部92を受け入れるための第1圧入溝112と、第2圧入部94を受け入れるための第2圧入溝114と、第3圧入部96を受け入れるための第3圧入溝116を備える。
【0059】
保持部材78は、第1コネクタハウジング68(具体的には、第1コネクタハウジング68の取付溝104)に着脱可能に取り付けられる。保持部材78を第1コネクタハウジング68に取り付ける際には、保持部材78を第1コネクタハウジング68に対して下方から上方に向けてスライドさせる。これにより、バンド部80が第1コネクタハウジング68の外面によって径方向外側に押し広げられ、第1コネクタハウジング68が、バンド部80の開口部を通過する。その後、第1係合部82を第1係合溝108に係合させ、第2係合部84を第2係合溝110に係合させることで、保持部材78を第1コネクタハウジング68に取り付けることができる。この状態では、バンド部80で生じる弾性復元力によって、第1係合部82および第2係合部84が径方向内側に付勢される。保持部材78を第1コネクタハウジング68から取り外す際には、この付勢力に抗して、第1係合部82を第1係合溝108から抜き出すとともに、第2係合部84を第2係合溝110から抜き出す。この状態から、保持部材78を第1コネクタハウジング68に対して下方に押し下げることで、保持部材78を第1コネクタハウジング68から取り外すことができる。以下では、特に言及しない限り、保持部材78は第1コネクタハウジング68に取り付けられているものとする。保持部材78が第1コネクタハウジング68に取り付けられた状態では、第1コネクタハウジング68は、操作棹4の内部を通過不能となっている。
【0060】
図7に示すように、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90のそれぞれが中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に当接することによって、第1コネクタハウジング68が、中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に保持される。また、第3ストッパ部90の後面が切り欠き溝100(
図5参照)に嵌合することによって、第1コネクタハウジング68が中間部分棹4m(後方部分棹4r)に対して回転することが禁止される。また、第1圧入部92(
図5参照)、第2圧入部94(
図5参照)、および第3圧入部96(
図5参照)のそれぞれは、第1コネクタハウジング68の外面と中間部分棹4m(後方部分棹4r)の内面の間で、径方向に押圧される。これにより、中間部分棹4m(後方部分棹4r)に対する第1コネクタハウジング68のガタツキが抑制される。
【0061】
図8に示すように、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90は、周方向において、略等間隔に配置される。また、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90のそれぞれの外面は、第1コネクタハウジング68の外面よりも外側に突出しており、中間部分棹4m(後方部分棹4r)の外面よりも内側に退避している。また、ガイド突起98の外面は、中間部分棹4m(後方部分棹4r)の外面よりも外側に突出している。また、
図7に示すバンド部80の外面は、第1コネクタハウジング68の外面と面一であるか、または、第1コネクタハウジング68の外面よりも内側に退避している。
【0062】
(第2コネクタ64の近傍の構成)
図9に示すように、第2コネクタ64は、複数の第2端子118と第2コネクタハウジング120を備える。複数の第2端子118のそれぞれは、前方部分電線56f(中間部分電線56m)に含まれる複数の電線に接続される。複数の第2端子118のそれぞれは、
図5に示す第1コネクタ62の複数の第1端子66および複数の端子穴74に対応した位置に配置される。
図9に示すように、第2コネクタハウジング120は、複数の第2端子118を保持している。第2コネクタハウジング120は、第2コネクタハウジング本体122と、嵌合凹部124と、フランジ部126と、位置決め部128と、複数の係合爪130を備える。嵌合凹部124は、第2コネクタハウジング本体122の後部を陥凹させて形成される。フランジ部126は、第2コネクタハウジング本体122の後端から外側に広がっている。位置決め部128は、前方部分棹4f(中間部分棹4m)の後端に形成された切り欠き溝132に嵌合する形状を有している。複数の係合爪130は、第2コネクタハウジング本体122の左右に一つずつ配置されている。
【0063】
図10に示すように、複数の係合爪130は、前方部分棹4f(中間部分棹4m)に形成された複数の係合孔134(一部図示せず)に係合する。また、フランジ部126の前面は、前方部分棹4f(中間部分棹4m)の後端に当接する。また、位置決め部128は、切り欠き溝132に嵌合する。これらによって、第2コネクタハウジング120は、前方部分棹4f(中間部分棹4m)の後端に所定の姿勢で保持される。第2コネクタハウジング120は、第1コネクタハウジング68とは異なり、操作棹4の内部を通過不能となっている。
【0064】
(第1連結部材18の構成)
図11に示すように、第1連結部材18は、前後方向に延びる円筒部136を備える。円筒部136の前側開口部138には、前方部分棹4fの後端が挿入される。円筒部136の後側開口部140には、中間部分棹4mの前端が挿入される。円筒部136の内部では、中間部分棹4mの前端に保持される第1コネクタ62と、前方部分棹4fの後端に保持される第2コネクタ64が、互いに接続される。具体的には、嵌合凸部72が嵌合凹部124に嵌合され、複数の第2端子118が複数の端子穴74に挿入され、複数の第2端子118が複数の第1端子66に接続される。これにより、前方部分電線56fと中間部分電線56mの間が電気的に接続される。また、嵌合凸部72に設けられたシール部材76によって、嵌合凸部72の外面と嵌合凹部124の内面の間が封止される。
【0065】
円筒部136には、前側ガイド溝142が設けられる。前側ガイド溝142は、円筒部136の内面を径方向外側に向けて陥凹させて形成されており、円筒部136の前端から後方に延びている。前側ガイド溝142は、前方部分棹4fの下部に取り付けられる第1突出ピン144を、前後方向に沿ってスライド可能に受け入れる。これにより、第1連結部材18と前方部分棹4fが互いに対して回転することが禁止される。また、前側ガイド溝142の底部には、円筒部136の前端から後方に延びるスリット(図示せず)が形成されている。本実施例では、ボルト146およびナット148(
図1参照)の締め付けによってスリットが閉じられ、円筒部136の前側部分が縮径することで、第1連結部材18と前方部分棹4fが互いに固定される。また、前方部分棹4fを固定するナット148には、ユーザが操作するためのレバー150(
図1参照)が設けられている。ユーザは、レンチ等の工具を持ち合わせていなくても、レバー150を操作することで、ナット148を締めたり緩めたりすることができる。ユーザは、ナット148を緩めた状態で、円筒部136から前方部分棹4fを抜き出すことによって、第1連結部材18と前方部分棹4fを互いに分離することができる。第1連結部材18と前方部分棹4fが互いに分離されると、第1コネクタ62と第2コネクタ64の間の接続が解除される。
【0066】
円筒部136には、後側ガイド溝152が設けられる。後側ガイド溝152は、円筒部136の内面を径方向外側に向けて陥凹させて形成されており、円筒部136の後端から前方に延びている。後側ガイド溝152は、保持部材78のガイド突起98を前後方向に沿ってスライド可能に受け入れる。これにより、第1連結部材18と保持部材78(ひいては、第1コネクタ62、中間部分棹4m)が互いに対して回転することが禁止される。また、後側ガイド溝152の底部には、円筒部136の後端から前方に延びるスリット(図示せず)が形成されている。本実施例では、ボルト154およびナット156(
図1参照)の締め付けによってスリットが閉じられ、円筒部136の後側部分が縮径することで、第1連結部材18と中間部分棹4mが互いに固定される。なお、中間部分棹4mを固定するナット156には、前述のレバー150(
図1参照)に相当する部材は取り付けられていない。通常、ユーザによって第1連結部材18と中間部分棹4mが互いに分離されることは想定されない。
【0067】
円筒部136には、内向きフランジ158が設けられる。内向きフランジ158は、前側ガイド溝142の後端よりも後方であって、後側ガイド溝152の前端よりも前方に配置される。内向きフランジ158の後面は、第1ストッパ部86(
図7参照)、第2ストッパ部88(
図7参照)、および第3ストッパ部90に対して前側から当接する。これにより、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90は、第1連結部材18と中間部分棹4mの間に挟み込まれる。
【0068】
第1連結部材18は、可動フタ160を備える。可動フタ160は、シャフト162を介して、円筒部136に揺動可能に支持される。可動フタ160は、円筒部136の前側開口部138が外部に開放される開放位置と、円筒部136の前側開口部138が可動フタ160によって閉鎖される閉鎖位置と、の間を移動することができる。また、シャフト162には、ねじりバネ164が取り付けられている。ねじりバネ164は、可動フタ160を閉鎖位置に向けて付勢する。前方部分棹4fが第1連結部材18から分離される場合には、可動フタ160が開放位置から閉鎖位置に向けて移動した後、閉鎖位置に保持されるので、中間部分棹4mの内部に異物が入り込むことが抑制される。
【0069】
第1連結部材18は、ロック部材166を備える。ロック部材166は、第1連結部材18に対して前方部分棹4fをロックするための部材である。ロック部材166は、円筒部136の外側に配置されている。円筒部136の外面には、環状に延びる壁168で囲まれた凹部170が形成されており、ロック部材166は当該凹部170内に配置されている。ロック部材166は、シャフト172を介して、円筒部136に揺動可能に支持される。ロック部材166は、シャフト172よりも後側の部分において、突出部174を備える。突出部174は、第1連結部材18に形成された第1貫通孔176を通じて、円筒部136の内部に突出している。また、前方部分棹4fの外面には、突出部174が入り込む第2貫通孔178が設けられている。ロック部材166の突出部174が前方部分棹4fの第2貫通孔178に入り込むことによって、前方部分棹4fは第1連結部材18に対してロックされる。ロック部材166と第1連結部材18の間には、コイルバネ180が設けられている。コイルバネ180は、シャフト172よりも前側の部分において、ロック部材166を上方に付勢する。これにより、突出部174が下方に押し込まれる。また、ロック部材166は、シャフト172よりも前側の部分において、ユーザが操作するための解除操作部182を備える。コイルバネ180の付勢力に抗して解除操作部182が押し込まれると、突出部174が第2貫通孔178から抜け出る。これにより、ロック部材166によるロックが解除される。
【0070】
(第2連結部材20の構成)
図12に示すように、第2連結部材20は、第1連結部材18と略同一の構成要素を備える。以下では、第1連結部材18と第2連結部材20の相違点についてのみ説明を行う。第2連結部材20が備える構成要素のうち第1連結部材18と共通する部分については、第1連結部材18と共通の符号を付すとともに、その説明を省略する。
【0071】
第2連結部材20の円筒部136の前側開口部138には、中間部分棹4mの後端が挿入される。円筒部136の後側開口部140には、後方部分棹4rの前端が挿入される。円筒部136の内部では、後方部分棹4rの前端に保持される第1コネクタ62と、中間部分棹4mの後端に保持される第2コネクタ64が、互いに接続される。これにより、前方部分電線56fと中間部分電線56mの間が電気的に接続される。
【0072】
第2連結部材20の円筒部136には、第1連結部材18の前側ガイド溝142(
図11参照)とは異なる深さの前側ガイド溝186が設けられる。例えば、前側ガイド溝186の深さは、前側ガイド溝142の深さよりも深くなっている。前側ガイド溝186は、中間部分棹4mの下部に取り付けられる第2突出ピン188を、前後方向に沿ってスライド可能に受け入れる。これにより、第2連結部材20と中間部分棹4mが互いに対して回転することが禁止される。なお、中間部分棹4mの外面に対する第2突出ピン188の突出高さは、前方部分棹4f(
図11参照)の外面に対する第1突出ピン144(
図11参照)の突出高さよりも高くなっている。
【0073】
(中間部分棹4mの多重連結を防止する機構)
図13に示すように、ユーザが、複数の中間部分棹4mを用意して、それらを互いに連結させようと試みることがある。この場合、中間部分棹4mの前端に設けられた第1連結部材18の円筒部136の前側開口部138に、別の中間部分棹4mの後端が挿入されることになる。しかしながら、本実施例では、中間部分棹4mに取り付けられた第2突出ピン188が、前側開口部138を通過不能に構成されている。具体的には、中間部分棹4mに取り付けられた第2突出ピン188の突出高さが、第1連結部材18の前側ガイド溝142の深さを上回るように構成されている。これにより、中間部分棹4mを適切な位置まで円筒部136に挿入することができないので、複数の中間部分棹4mを互いに連結することが防止される。ここでいう「適切な位置」とは、例えば、第1コネクタ62と第2コネクタ64が互いに接続される位置を意味する。
【0074】
(前方ユニット6に対する前方部分棹4fの取付手段)
図14に示すように、前方ユニット6の回動部36は、左側部材190と、右側部材192を備える。左側部材190は、雌ネジ194が形成された第1ボス部196と、雌ネジ198が形成された第2ボス部200を備える。前方部分棹4fには、第1ボス部196が左方から挿入される第1挿入孔202と、第2ボス部200が左方から挿入される第2挿入孔204が設けられる。右側部材192には、第1挿入孔202に対応する位置に配置された第1取付孔206と、第2挿入孔204に対応する位置に配置された第2取付孔208が設けられる。第1取付孔206には、雌ネジ194に対応する雄ネジ210が形成された第1ネジ部材212が取り付けられる。第1ネジ部材212の雄ネジ210は、第1挿入孔202に対して右方から入り込み、第1ボス部196の雌ネジ194に螺合される。また、第2取付孔208には、雌ネジ198に対応する雄ネジ214が形成された第2ネジ部材216が取り付けられる。第2ネジ部材216の雄ネジ214は、第2挿入孔204に対して右方から入り込み、第2ボス部200の雌ネジ198に螺合される。
【0075】
前方部分棹4fを前方ユニット6から取り外すためには、まず、工具(例えば、スクリュードライバ)を用いて第1ネジ部材212と第2ネジ部材216を取り外す必要がある。その後、回動部36を左右に分解して、第1ボス部196を第1挿入孔202から抜き出すとともに、第2ボス部200を第1挿入孔202から抜き出す必要がある。従って、上記の取付手段によれば、前方部分棹4fが前方ユニット6に対して取り外し困難な状態で取り付けられる。
【0076】
(後方ユニット8に対する後方部分棹4rの取付手段)
図15に示すように、後方ユニット8の後方ハウジング44は、左側部材218と、右側部材220を備える。左側部材218は、雌ネジ222が形成された第3ボス部224と、雌ネジ226が形成された第4ボス部228を備える。後方部分棹4rには、第3ボス部224が左方から挿入される第3挿入孔230と、第4ボス部228が左方から挿入される第4挿入孔232が設けられる。右側部材220には、第3挿入孔230に対応する位置に配置された第3取付孔234と、第4挿入孔232に対応する位置に配置された第4取付孔236が設けられる。第3取付孔234には、雌ネジ222に対応する雄ネジ238が形成された第3ネジ部材240が取り付けられる。第3ネジ部材240の雄ネジ238は、第3挿入孔230に対して右方から入り込み、第3ボス部224の雌ネジ222に螺合される。また、第4取付孔236には、雌ネジ226に対応する雄ネジ242が形成された第4ネジ部材244が取り付けられる。第4ネジ部材244の雄ネジ242は、第4挿入孔232に対して右方から入り込み、第4ボス部228の雌ネジ226に螺合される。
【0077】
後方部分棹4rを後方ユニット8から取り外すためには、まず、工具(例えば、スクリュードライバ)を用いて第3ネジ部材240と第4ネジ部材244を取り外す必要がある。その後、後方ハウジング44を左右に分解して、第3ボス部224を第3挿入孔230から抜き出すとともに、第4ボス部228を第4挿入孔232から抜き出す必要がある。従って、上記の取付手段によれば、後方部分棹4rが後方ユニット8に対して取り外し困難な状態で取り付けられる。
【0078】
(実施例2;作業機302)
図16に示すように、作業機302は、中間部分棹4mと第1連結部材18を備えていない点で、実施例1の作業機2と相違する。本実施例では、第2連結部材20によって、前方部分棹4fと後方部分棹4rが互いに連結される。前方部分棹4fと後方部分棹4rが互いに連結される場合、前方部分棹4fの後端に設けられた第2コネクタ64(
図10参照)と、後方部分棹4rの前端に設けられた第1コネクタ62(
図7参照)が、互いに接続される。これによって、前方部分電線56f(
図4参照)と後方部分電線56r(
図4参照)の間が電気的に接続される。
【0079】
(実施例3;作業機402)
図17に示すように、作業機402は、後方部分棹4rを備えていない点で、実施例2の作業機302と相違する。本実施例では、第2連結部材20が、後方ハウジング44に固定される。第2連結部材20の前部には、実施例2と同様、前方部分棹4fが連結される。本実施例の前方部分棹4fの後端には、切り欠き溝132(
図9参照)の代わりに切り欠き溝100(
図5参照)が形成される。そして、前方部分棹4fの後端には、第2コネクタ64(
図10参照)の代わりに第1コネクタ62(
図7参照)が設けられる。この第1コネクタ62は、前方部分電線56f(
図4参照)に電気的に接続される。また、本実施例の第2連結部材20は、第2コネクタ64を受け入れるための構成(例えば、切り欠き溝132、複数の係合孔134)を備える。そして、第2連結部材20には、第2コネクタ64が設けられる。この第2コネクタ64は、後方ユニット8に電気的に接続される。前方部分棹4fが第2連結部材20の前側開口部138に挿入されると、前方部分棹4fの後端に設けられる第1コネクタ62と、第2連結部材20に設けられる第2コネクタ64が、互いに接続される。これによって、前方部分電線56fと後方ユニット8の間が電気的に接続される。
【0080】
(実施例4;作業機502)
図18に示すように、作業機502は、前方部分棹4fを備えていない点で、実施例2の作業機302と相違する。本実施例では、第2連結部材20が、実施例2の状態から前後逆向きにされた状態で、前方ハウジング22に固定される。第2連結部材20の後部には、後方部分棹4rが連結される。後方部分棹4rの前端には、実施例2と同様に、第1コネクタ62(
図7参照)が設けられる。また、第2連結部材20の内部には、第2コネクタ64(
図10参照)が設けられる。この第2コネクタ64は、前方ユニット6に電気的に接続される。後方部分棹4rが第2連結部材20に連結される場合、第1コネクタ62と第2コネクタ64が互いに接続されることによって、後方部分電線56r(
図4参照)と前方ユニット6の間が電気的に接続される。
【0081】
(変形例)
作業機2、302、402、502は、例えば、草刈り機、高枝切ハサミ、ポールヘッジトリマ、ポールバリカン、照明器具、鉄筋結束機であってもよい。このために、作業部14が、回転刃、ハサミ、ヘッジトリマ用の刃、バリカン刃、光源装置(例えば、LED、蛍光灯)、鉄筋結束装置に置き換えられてもよい。ここでいう鉄筋結束装置は、複数の鉄筋が交差する箇所にワイヤを巻回し、当該ワイヤを捩り、当該ワイヤをカットする、という一連の作業を実行可能な装置であってもよい。
【0082】
操作棹4の途中にユーザが把持可能なハンドルユニットが設けられてもよい。ハンドルユニットには、ユーザが操作可能なボタン(例えば、電源ボタン)が設けられてもよい。この場合、操作棹4の内部に配置された電線によって、ボタンと制御ユニット28の間が電気的に接続されてもよい。
【0083】
第2コネクタ64は、操作棹4の内部を通過可能に構成されていてもよい。この場合、作業機2、302、402は、第2コネクタ64を前方部分棹4f(中間部分棹4m)の後端に保持する部材を、さらに備えてもよい。当該部材は、保持部材78と類似の構成を有してもよい。
【0084】
第1コネクタ62は、保持部材78によって操作棹4に保持される代わりに、ネジによって操作棹4に固定されてもよい。あるいは、第1コネクタ62は、接着剤によって操作棹4に接着されてもよい。
【0085】
実施例1において、前側コネクタセット58の第1コネクタ62の位置と前側コネクタセット58の第2コネクタ64の位置は、互いに入れ替えられてもよい。即ち、前側コネクタセット58の第1コネクタ62は、前方部分棹4fの後端に保持されてもよい。前側コネクタセット58の第2コネクタ64は、中間部分棹4mの前端に保持されてもよい。
【0086】
実施例1において、後側コネクタセット60の第1コネクタ62の位置と後側コネクタセット60の第2コネクタ64の位置は、互いに入れ替えられてもよい。即ち、後側コネクタセット60の第1コネクタ62は、中間部分棹4mの後端に保持されてもよい。後側コネクタセット60の第2コネクタ64は、後方部分棹4rの前端に保持されてもよい。
【0087】
実施例2において、第1コネクタ62の位置と第2コネクタ64の位置は、互いに入れ替えられてもよい。即ち、第1コネクタ62は、前方部分棹4fの後端に保持されてもよい。第2コネクタ64は、後方部分棹4rの前端に保持されてもよい。
【0088】
操作棹4は、多角形の断面形状を有する筒状部材であってもよい
【0089】
保持部材78は、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90のうち、いずれか1つを備えていなくてもよい。あるいは、保持部材78は、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90のうち、いずれか2つを備えていなくてもよい。あるいは、保持部材78は、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90とは別個に、さらなるストッパ部を備えてもよい。
【0090】
第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90のうち少なくとも1つの外面は、操作棹4の外面よりも外側に突出してもよい。
【0091】
保持部材78は、第1圧入部92、第2圧入部94、および第3圧入部96のうち少なくとも1つを備えていなくてもよい。
【0092】
中間部分棹4m(後方部分棹4r)の前端に、切り欠き溝100が形成されていなくてもよい。
【0093】
保持部材78は、ガイド突起98を備えていなくてもよい。この場合、第1連結部材18(または第2連結部材20)円筒部136には、後側ガイド溝152が設けられていなくてもよい。
【0094】
第1連結部材18(または第2連結部材20)の円筒部136には、内向きフランジ158が設けられていなくてもよい。
【0095】
作業機2、302、402、502は、保持部材78を第1コネクタハウジング68に取り付けるための取付具(例えば、ピン)を備えてもよい。
【0096】
前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)と中間部分棹4m、(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の間は、上記の実施例とは異なる方法・手段によって連結されてもよい。例えば、前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)の端部に形成された雄ネジを、中間部分棹4m、(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の端部に形成された雌ネジに螺合することにより、両者の間が連結されてもよい。
【0097】
後方ユニット8には、電池パックBの代わりに、外部電源に接続する電源コードが取り付けられてもよい。この場合、電源インターフェース52は、電源コードに電気的に接続するように構成されてもよい。
【0098】
(対応関係)
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機2、302、402、502(作業機の例)は、前後方向に延びる後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)(第1操作棹の例)と、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)よりも前方に配置されており、作業部14を備える前方ユニット6と、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)よりも後方に配置される後方ユニット8と、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内部に配置された後方部分電線56r(または、前方部分電線56f、中間部分電線56m)(第1電線の例)と、後方部分電線56r(または、前方部分電線56f、中間部分電線56m)に電気的に接続される複数の第1端子66と、複数の第1端子66を保持しており、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内部を前後方向に通過可能に構成された第1コネクタハウジング68と、第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に保持する保持部材78(保持部の例)と、複数の第2端子118と、複数の第2端子118を保持しており、第1コネクタハウジング68に着脱可能に取り付けられる第2コネクタハウジング120と、を備える。第1コネクタハウジング68と第2コネクタハウジング120が互いに対して取り付けられることで、複数の第1端子66と複数の第2端子118の間が電気的に接続される。
【0099】
第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内部を通過できない場合、コネクタ組付作業において、第1コネクタハウジング68と後方部分電線56r(または、前方部分電線56f、中間部分電線56m)の間の接続を解除する手間が掛かることが予想される。あるいは、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)を分解する手間が掛かることが予想される。上記の構成によれば、第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内部を通過可能である。このため、コネクタ組付作業の際、第1コネクタハウジング68と後方部分電線56r(または、前方部分電線56f、中間部分電線56m)の間の接続を解除したり、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)を分解したりする手間が生じない。従って、コネクタ組付作業に掛かる手間を削減することができる。
【0100】
1つまたはそれ以上の実施形態において、保持部材78は、第1コネクタハウジング68に着脱可能に取り付けられる。保持部材78は、第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に保持する。
【0101】
例えば、接着剤によって第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に接着することも考えられる。しかしながら、第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に接着すると、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)から第1コネクタハウジング68を取り外すことが困難となる。このため、コネクタ組付け作業をやり直すことが困難になる。この構成は、作業機2、302、402、502の製造者に煩わしさを感じさせるおそれがある。上記の構成によれば、第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に保持させる保持部材78が、第1コネクタハウジング68に対して着脱可能に構成される。このため、コネクタ組付け作業が完了した後も、コネクタ組付け作業をやり直すことができる。従って、作業機2、302、402、502の製造者が感じる煩わしさを低減できる。
【0102】
1つまたはそれ以上の実施形態において、保持部材78は、保持部材78が第1コネクタハウジング68に取り付けられた場合に第1コネクタハウジング68の外面よりも外側に突出する第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90を備える。第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90が前後方向において後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に当接することで、第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に保持される。
【0103】
上記の構成によれば、比較的簡素な態様によって、第1コネクタハウジング68を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に保持させることができる。
【0104】
1つまたはそれ以上の実施形態において、ストッパ部は、第1ストッパ部86と、第1ストッパ部86に対して周方向にオフセットして配置された第2ストッパ部88を備える。
【0105】
保持部材78が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対して1点で当接する場合、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対する第1コネクタハウジング68の位置が安定しない可能性がある。上記の構成によれば、保持部材78が、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対して少なくとも2点で当接する。これにより、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対する第1コネクタハウジング68の位置を安定させることができる。
【0106】
1つまたはそれ以上の実施形態において、ストッパ部は、第1ストッパ部86および第2ストッパ部88のそれぞれに対して周方向にオフセットして配置された第3ストッパ部90を備える。
【0107】
上記の構成によれば、保持部材78が、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対して少なくとも3点で当接する。これにより、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の端部に対する第1コネクタハウジング68の位置をさらに安定させることができる。
【0108】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前後方向に沿って見た時に、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90の外面は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の外面よりも内側に退避している。
【0109】
第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90の外面が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の外面よりも外側に突出していると、不都合が生じる可能性がある。例えば、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の外側に第1連結部材18(または第2連結部材20)(何らかの部材の例)を取り付ける際、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90が第1連結部材18(または第2連結部材20)に干渉することが予想される。上記の構成によれば、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90の外面が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の外面よりも内側に退避しているので、そういった不都合が生じることを抑制できる。
【0110】
1つまたはそれ以上の実施形態において、保持部材78は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部を介して後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内側に入り込むとともに、第1コネクタハウジング68の外面と後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内面の間で押圧される第1圧入部92、第2圧入部94、および第3圧入部96を備える。
【0111】
第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)を通過可能に構成される都合上、第1コネクタハウジング68の外面と後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の内面の間には、隙間が生じ得る。この隙間を埋めることができないと、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に対して第1コネクタハウジング68がガタつくおそれがある。上記の構成によれば、第1圧入部92、第2圧入部94、および第3圧入部96によって、上記の隙間が少なくとも部分的に埋められる。このため、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)に対して第1コネクタハウジング68がガタつくことを抑制できる。
【0112】
1つまたはそれ以上の実施形態において、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部は、第3ストッパ部90を前後方向に沿って受け入れる切り欠き溝100を備える。
【0113】
上記の構成によれば、切り欠き溝100が第3ストッパ部90を受け入れることで、第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の周方向に移動することが抑制される。従って、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の周方向において、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)と第1コネクタハウジング68が互いに位置決めされる。
【0114】
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機2、302、402、502は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に設けられた第1連結部材18(または第2連結部材20)をさらに備える。第1連結部材18(または第2連結部材20)は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部が挿入される円筒部136を備える。保持部材78は、前後方向に沿って見た時に後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の外面よりも外側に突出するガイド突起98を備える。円筒部136は、ガイド突起98を前後方向に沿ってスライド可能に受け入れる後側ガイド溝152(ガイド溝の例)を備える。
【0115】
上記の構成によれば、後側ガイド溝152がガイド突起98を受け入れることで、第1コネクタハウジング68が円筒部136の周方向に移動することが抑制される。従って、円筒部136の周方向において、第1連結部材18(または第2連結部材20)と第1コネクタハウジング68が互いに位置決めされる。
【0116】
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機2、302、402、502は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に設けられた第1連結部材18(または第2連結部材20)をさらに備える。第1連結部材18(または第2連結部材20)は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部が挿入される円筒部136を備える。円筒部136は、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90から見て後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部の反対側から第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90に当接する内向きフランジ158(支持部の例)を備える。
【0117】
上記の構成によれば、第1ストッパ部86、第2ストッパ部88、および第3ストッパ部90が、前後方向において後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部と円筒部136の内向きフランジ158の間に挟まれる。これにより、第1コネクタハウジング68が、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)と第1連結部材18(または第2連結部材20)に対して前後方向に移動することが抑制される。従って、前後方向において、第1コネクタハウジング68が後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)と第1連結部材18(または第2連結部材20)に対して位置決めされる。
【0118】
1つまたはそれ以上の実施形態において、保持部材78は、第1コネクタハウジング68の半周以上にわたって延びるバンド部80と、バンド部80の一端から第1コネクタハウジング68に向かって突出する第1係合部82と、バンド部80の他端から第1コネクタハウジング68に向かって突出する第2係合部84と、を備える。第1コネクタハウジング68は、第1係合部82に対応した第1係合溝108(第1凹部の例)と、第2係合部84に対応した第2係合溝110(第2凹部の例)と、を備える。バンド部80が第1コネクタハウジング68の外面によって径方向外側に押し広げられた状態で、第1係合部82が第1係合溝108に係合し、第2係合部84が第2係合溝110に係合する。
【0119】
ピン等の取付具を用いて、保持部材78を第1コネクタハウジング68に取り付けることも考えられる。しかしながらこの構成では、部品点数が増加することにより、作業機2、302、402、502の製造コストが増大するおそれがある。上記の構成によれば、保持部材78が有する弾性を利用することで、取付具を用いることなく、保持部材78を第1コネクタハウジング68に取り付けることができる。このため、部品点数を削減できるので、作業機2、302、402、502の製造コストを削減できる。
【0120】
1つまたはそれ以上の実施形態において、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の他方の端部は、後方ユニット8または前方ユニット6に対して取り外し困難な状態で取り付けられる。
【0121】
後方ユニット8(または前方ユニット6)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電池パックB)が設けられると予想される。このため、操作棹4と後方ユニット8(または前方ユニット6)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹4が後方ユニット8(または前方ユニット6)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹4が、後方ユニット8(または前方ユニット6)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹4を後方ユニット8(または前方ユニット6)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。
【0122】
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機2、302は、前後方向に延びており、前方ユニット6と後方ユニット8の間に配置された中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)(第2操作棹の例)と、中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の内部に配置された中間部分電線56m(または、後方部分電線56r、前方部分電線56f)(第2電線の例)をさらに備える。中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の一方の端部は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の一方の端部に着脱可能に取り付けられる。中間部分電線56m(または、後方部分電線56r、前方部分電線56f)は、複数の第2端子118に電気的に接続される。第2コネクタハウジング120は、中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の一方の端部に保持される。
【0123】
操作棹4を備える作業機2、302のサイズは、前後方向に大きくなりがちである。このために、作業機2、302を収納(または梱包)することが困難な場合がある。上記の構成によれば、作業機2、302を後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)と中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の間で分割することができる。作業機2、302を分割することで、前後方向における作業機2、302のサイズを小さくすることができる。これにより、作業機2、302を収納(または梱包)することが容易になる。
【0124】
1つまたはそれ以上の実施形態において、中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の他方の端部は、前方ユニット6または後方ユニット8に対して取り外し困難な状態で取り付けられる。
【0125】
前方ユニット6(または後方ユニット8)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電動モータ24)が設けられると予想される。このため、操作棹4と前方ユニット6(または後方ユニット8)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹4が前方ユニット6(または後方ユニット8)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹4が、前方ユニット6(または後方ユニット8)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹4を前方ユニット6(または後方ユニット8)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。
【0126】
1つまたはそれ以上の実施形態において、作業機2は、前後方向に延びており、前方ユニット6と後方ユニット8の間に配置された前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)(第3操作棹の例)をさらに備える。前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)の一方の端部は、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)の他方の端部に着脱可能に取り付けられる。
【0127】
上記の構成によれば、作業機2を、後方部分棹4r(または、前方部分棹4f、中間部分棹4m)と中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)の間だけでなく、中間部分棹4m(または、後方部分棹4r、前方部分棹4f)と前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)の間でも分割することができる。このため、作業機2をよりコンパクトにできるので、作業機2を収納(または梱包)することがより容易になる。
【0128】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前方部分棹4f(または、中間部分棹4m、後方部分棹4r)の他方の端部は、前方ユニット6または後方ユニット8に対して取り外し困難な状態で取り付けられる。
【0129】
前方ユニット6(または後方ユニット8)には、比較的重量の大きい構成要素(例えば、電動モータ24)が設けられると予想される。このため、操作棹4と前方ユニット6(または後方ユニット8)との接続箇所には、比較的大きな負荷が掛かると予想される。ここで、操作棹4が前方ユニット6(または後方ユニット8)に対して取り外しが容易な状態で取り付けられる場合、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが困難になり得る。上記の構成によれば、操作棹4が、前方ユニット6(または後方ユニット8)に取り外し困難な状態で取り付けられる。この構成では、操作棹4を前方ユニット6(または後方ユニット8)に対して比較的強固に取り付けることができる。このため、両者の接続箇所において、上記の負荷に耐えうる剛性を確保することが容易になる。
【0130】
1つまたはそれ以上の実施形態において、後方ユニット8は、電源に接続する電源インターフェース52を備える。後方部分電線56r(または、前方部分電線56f、中間部分電線56m)は、作業部14と電源インターフェース52の間の送電経路の少なくとも一部として機能する。
【0131】
前方ユニット6に電源インターフェース52を設けることも考えられる。しかしながらこの構成では、電源を供給するための構成要素(例えば、電池パックB、電源コード)が前方ユニット6に取り付けられるので、前方ユニット6の重量が大きくなり得る。その結果、前方ユニット6に設けられる作業部14の取り回し性能が低下するおそれがある。上記の構成によれば、後方ユニット8に電源インターフェース52が設けられる。このため、電源を供給するための構成要素を前方ユニット6に取り付ける必要がないので、前方ユニット6の重量を低減できる。これにより、作業部14の取り回し性能を向上することができる。
【符号の説明】
【0132】
2 :作業機
4 :操作棹
4f :前方部分棹
4m :中間部分棹
4r :後方部分棹
6 :前方ユニット
8 :後方ユニット
10 :ガイドバー
12 :ソーチェーン
14 :作業部
18 :第1連結部材
20 :第2連結部材
22 :前方ハウジング
24 :電動モータ
26 :減速機構
28 :制御ユニット
30 :オイルタンク
32 :オイルポンプ
34 :前方ハウジング本体
36 :回動部
36a :押し込み操作部
38 :キャップ
40 :導入管
42 :導出管
44 :後方ハウジング
46 :トリガレバー
48 :トリガロック
50 :トリガスイッチ
52 :電源インターフェース
54 :グリップ
56f :前方部分電線
56m :中間部分電線
56r :後方部分電線
58 :前側コネクタセット
60 :後側コネクタセット
62 :第1コネクタ
64 :第2コネクタ
66 :複数の第1端子
68 :第1コネクタハウジング
70 :第1コネクタハウジング本体
72 :嵌合凸部
74 :複数の端子穴
76 :シール部材
78 :保持部材
80 :バンド部
82 :第1係合部
84 :第2係合部
86 :第1ストッパ部
88 :第2ストッパ部
90 :第3ストッパ部
92 :第1圧入部
94 :第2圧入部
96 :第3圧入部
98 :ガイド突起
100 :切り欠き溝
102 :潰しリブ
104 :取付溝
106 :バンド溝
108 :第1係合溝
110 :第2係合溝
112 :第1圧入溝
114 :第2圧入溝
116 :第3圧入溝
118 :複数の第2端子
120 :第2コネクタハウジング
122 :第2コネクタハウジング本体
124 :嵌合凹部
126 :フランジ部
128 :位置決め部
130 :複数の係合爪
132 :切り欠き溝
134 :係合孔
136 :円筒部
138 :前側開口部
140 :後側開口部
142 :前側ガイド溝
144 :第1突出ピン
146 :ボルト
148 :ナット
150 :レバー
152 :後側ガイド溝
154 :ボルト
156 :ナット
158 :内向きフランジ
160 :可動フタ
162 :シャフト
164 :ねじりバネ
166 :ロック部材
168 :壁
170 :凹部
172 :シャフト
174 :突出部
176 :第1貫通孔
178 :第2貫通孔
180 :コイルバネ
182 :解除操作部
186 :前側ガイド溝
188 :第2突出ピン
190 :左側部材
192 :右側部材
194 :雌ネジ
196 :第1ボス部
198 :雌ネジ
200 :第2ボス部
202 :第1挿入孔
204 :第2挿入孔
206 :第1取付孔
208 :第2取付孔
210 :雄ネジ
212 :第1ネジ部材
214 :雄ネジ
216 :第2ネジ部材
218 :左側部材
220 :右側部材
222 :雌ネジ
224 :第3ボス部
226 :雌ネジ
228 :第4ボス部
230 :第3挿入孔
232 :第4挿入孔
234 :第3取付孔
236 :第4取付孔
238 :雄ネジ
240 :第3ネジ部材
242 :雄ネジ
244 :第4ネジ部材
302 :作業機
402 :作業機
502 :作業機
B :電池パック