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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128787
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】車両の走行支援システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20240913BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
G08G1/09 D
G01C21/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023037992
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】SSIP弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】谷川 颯
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC15
2F129CC20
2F129DD13
2F129DD32
2F129DD53
2F129EE34
2F129EE52
2F129EE62
2F129EE78
2F129EE95
2F129FF02
2F129FF20
2F129FF24
2F129FF32
2F129FF42
2F129FF52
2F129FF57
2F129FF62
2F129FF72
5H181AA01
5H181BB04
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF27
5H181FF33
(57)【要約】
【課題】狭い道を挟んで互いに対向する車両の走行順位を調停する車両の走行支援システムを提供する。
【解決手段】車両の走行支援システムは、GPS受信機及び通信端末を備えた複数の車両と、サーバと、を備えた車両の走行支援システムであって、サーバは、複数の車両の通信端末と通信可能な通信装置と、複数の車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶する記憶装置と、複数の車両のうちいずれか一台の車両が狭い道に進入する時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置に記憶する一方、一台の車両が狭い道を通過した時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置から抹消する制御装置と、を備え、複数の車両のそれぞれは、狭い道に進入する時に、狭い道の識別情報及び車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置に記憶されている場合に、狭い道への進入待機を指示するナビゲーション装置を備える。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPS受信機及び通信端末を備えた複数の車両と、サーバと、を備えた車両の走行支援システムであって、
前記サーバは、
前記複数の車両の通信端末と通信可能な通信装置と、
前記複数の車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶する記憶装置と、
前記複数の車両のうちいずれか一台の車両が前記狭い道に進入する時に、前記狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶する一方、前記一台の車両が前記狭い道を通過した時に、前記狭い道の識別情報及び前記進入方向を前記記憶装置から抹消する制御装置と、
を備え、
前記複数の車両のそれぞれは、前記車両が前記狭い道に進入する時に、前記狭い道の識別情報及び前記車両の進入方向と反対方向の進入方向が前記記憶装置に記憶されている場合に、前記狭い道への進入待機を指示するナビゲーション装置を備えた、
車両の走行支援システム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報が記憶されたデータベースを備え、
前記制御装置は、
前記通信端末から送信され、前記通信装置が受信した位置情報から、前記車両の位置情報を取得する車両位置取得部と、
前記車両の位置情報を取得した場合に、前記狭い道に対する前記複数の車両の位置を比較する車両位置比較部と、
前記複数の車両のうち一台の車両が前記狭い道に進入する場合に、前記狭い道に対して予め定められた範囲内の車両に対して送信する、前記予め定められた範囲内の車両の位置情報を含む通知を生成する通知生成部と、
を有し、
前記車両は、
表示装置を備え、
前記ナビゲーション装置は、
前記通知を取得する通知取得部と、
前記予め定められた範囲内の車両の位置を前記表示装置に表示させる表示生成部と、
を有する、
請求項1に記載の車両の走行支援システム。
【請求項3】
前記データベースには、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、
前記通知生成部は、前記通知に、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報を含め、
前記表示生成部は、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置を、前記表示装置に、表示させる、
請求項2に記載の車両の走行支援システム。
【請求項4】
前記車両は、
前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報が記憶されたデータベースを備え、
前記ナビゲーション装置は、
前記GPS受信機が取得した位置情報から前記車両の位置情報を取得する車両位置取得部と、
前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報、並びに前記車両の位置情報から、前記車両の前記狭い道への進入及び通過を検出する狭い道進入検出部と、
前記車両が進入する前記狭い道の識別情報及び進入方向、並びに前記車両が通過した前記狭い道の識別情報及び進入情報を前記通信端末に送信させる狭い道進入情報送信部と、
を有し、
前記制御装置は、
前記通信端末から前記車両が進入する狭い道及び進入方向、並びに前記車両が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を取得する狭い道進入情報取得部と、
前記車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶された狭い道の識別情報及び進入方向と照合する狭い道進入車両照合部と、
前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されてない場合に、前記車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶する記憶制御部と、
前記車両が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置から抹消する抹消制御部と、
前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合に、前記通信端末に対して、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨を通知する通知部と、
を有し、
前記ナビゲーション装置は、前記通信端末から、前記記憶装置に車両が進入する狭い道の識別情報及び車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨の通知を取得する通知取得部を有する、
請求項1に記載の車両の走行支援システム。
【請求項5】
前記車両は、
表示装置を備え、
前記データベースには、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、
前記ナビゲーション装置は、
前記車両が狭い道に進入する時に、前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が前記記憶装置に記憶されている場合に、前記車両の進入方向入口側の待機位置を指定する待機位置指定部と、
前記待機位置を前記表示装置に表示させる表示生成部と、
を有する、
請求項4に記載の車両の走行支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の走行支援システムに関し、特に、狭い道を挟んで互いに対向する車両の進入順位を調停する車両の走行支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
すれ違うことができないほど狭い道を挟んで二台の車両が対向して走行している場合に、車車間通信装置を用いて車両の進入順位を調停する車両の走行支援システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-260000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、狭い道を挟んで対向して走行している二台の車両の距離が離れている場合や二台の車両の間に通信障害物がある場合には車車間通信装置を用いて車両の進入順位を調停することができない。
【0005】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、狭い道を挟んで互いに対向する車両の進入順位を調停することができる車両の走行支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る走行支援システムは、GPS受信機及び通信端末を備えた複数の車両と、サーバと、を備えた車両の走行支援システムであって、前記サーバは、前記複数の車両の通信端末と通信可能な通信装置と、前記複数の車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶する記憶装置と、前記複数の車両のうちいずれか一台の車両が前記狭い道に進入する時に、前記狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶する一方、前記一台の車両が前記狭い道を通過した時に、前記狭い道の識別情報及び前記進入方向を前記記憶装置から抹消する制御装置と、を備え、前記複数の車両のそれぞれは、前記車両が前記狭い道に進入する時に、前記狭い道の識別情報及び前記車両の進入方向と反対方向の進入方向が前記記憶装置に記憶されている場合に、前記狭い道への進入待機を指示するナビゲーション装置を備える。
【0007】
上記(1)の構成によれば、狭い道の識別情報及び車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置に記憶されている場合は、車両の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両が狭い道を走行中であるから、ナビゲーションは狭い道への進入待機を指示する。したがって、対向車両が狭い道を走行している時に、車両(自車両)が狭い道に進入するのを防止することができる。これにより、狭い道を挟んで互いに対向する車両の進入順位を狭い道に進入した順序によって調停することができる。
【0008】
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記サーバは、前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報が記憶されたデータベースを備え、前記制御装置は、前記通信端末から送信され、前記通信装置が受信した位置情報から、前記車両の位置情報を取得する車両位置取得部と、前記車両の位置情報を取得した場合に、前記狭い道に対する前記複数の車両の位置を比較する車両位置比較部と、前記複数の車両のうち一台の車両が前記狭い道に進入する場合に、前記狭い道に対して予め定められた範囲内の車両に対して送信する、前記予め定められた範囲内の車両の位置情報を含む通知を生成する通知生成部と、を有し、前記車両は、表示装置を備え、前記ナビゲーション装置は、前記通知を取得する通知取得部と、前記予め定められた範囲内の車両の位置を、前記表示装置に、表示させる表示生成部と、を有する。
【0009】
上記(2)の構成によれば、狭い道に対して予め定められた範囲内の車両の位置を表示装置に表示するので、狭い道への進入順位を予見することができる。
【0010】
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、前記データベースには、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、前記通知生成部は、前記通知に、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報を含め、前記表示生成部は、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置を、前記表示装置に、表示させる。
【0011】
上記(3)の構成によれば、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置を表示装置に表示するので、車両の進入方向と反対方向から進入した対向車両が通過するまで待機する車両の待機位置を特定することができる。
【0012】
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記車両は、前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報が記憶されたデータベースを備え、前記ナビゲーション装置は、前記GPS受信機が取得した位置情報から前記車両の位置情報を取得する車両位置取得部と、前記狭い道及び前記狭い道の入口及び出口の情報、並びに前記車両の位置情報から、前記車両の前記狭い道への進入及び通過を検出する狭い道進入検出部と、前記車両が進入する前記狭い道の識別情報及び進入方向、並びに前記車両が通過した前記狭い道の識別情報及び進入情報を前記通信端末に送信させる狭い道進入情報送信部と、を有し、前記制御装置は、前記通信端末から前記車両が進入する狭い道及び進入方向、並びに前記車両が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を取得する狭い道進入情報取得部と、前記車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶された狭い道の識別情報及び進入方向と照合する狭い道進入車両照合部と、前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されてない場合に、前記車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置に記憶する記憶制御部と、前記車両が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を前記記憶装置から抹消する抹消制御部と、前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合に、前記通信端末に対して、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨を通知する通知部と、を有し、前記ナビゲーション装置は、前記通信端末から、前記記憶装置に車両が進入する狭い道の識別情報及び車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨の通知を取得する通知取得部を有する。
【0013】
上記(4)の構成によれば、車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されてない場合に、車両が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置に記憶する。狭い道の識別情報及び車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置に記憶されている場合は、車両の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両が狭い道を走行中であるから、ナビゲーションは狭い道への進入待機を指示する。したがって、対向車両が狭い道を走行している時に、車両(自車両)が狭い道に進入するのを防止することができる。これにより、狭い道を挟んで互いに対向する車両の進入順位を狭い道に進入した順序によって調停することができる。
【0014】
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、前記車両は、表示装置を備え、前記データベースには、前記狭い道を挟んで前記狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、前記ナビゲーション装置は、前記車両が狭い道に進入する時に、前記車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、前記狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が前記記憶装置に記憶されている場合に、前記車両の進入方向入口側の待機位置を指定する待機位置指定部と、前記待機位置を前記表示装置に表示させる表示生成部と、を有する。
【0015】
上記(5)の構成によれば、車両が狭い道に進入する時に、車両が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置に記憶されている場合は、車両の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両が狭い道を走行中であるから、待機位置指定部が、車両の進入方向入口側の待機位置を指定し、表示生成部が、その待機位置を表示装置に表示させる。これにより、車両の走行支援システムは、車両の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両が狭い道を通過するまで、狭い道に進入する車両を待機位置で待機させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の少なくとも一実施形態によれば、狭い道を挟んで互いに対向する車両の進入順位を狭い道に進入した順序によって調停することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態1に係る車両の走行支援システムの構成を示すブロック図である。
図2図1に示した車両の情報伝達手順を示すフローチャートである。
図3図1に示したサーバの情報伝達手順を示すフローチャートである。
図4】実施形態2に係る車両の走行支援システムの構成を示すブロック図である。
図5図4に示した車両の情報伝達手順を示すフローチャートである。
図6図4に示したサーバの情報伝達手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。また、例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
【0019】
[実施形態1]
[車両の走行支援システムの構成]
図1は、実施形態1に係る車両の走行支援システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施形態1に係る車両の走行支援システム1は、GPS受信機10及び通信端末12を備えた複数の車両14,16と、サーバ18と、を備えている。
【0020】
GPS受信機10は、GPS衛星からの信号(以下「GPS信号」という)を受信することで、GPS受信機10の位置を測位する機器であり、GPS信号から位置情報を取得する位置情報取得部20を有している。位置情報は、例えば、経度及び緯度情報である。通信端末12は、サーバ18と通信する機器であり、GPS受信機10で測位されたGPS受信機10の位置情報をサーバ18に送信する位置情報送信部22を有している。通信端末12は、サーバ18と常時接続可能であり、GPS受信機10の位置情報をサーバ18に逐次送信可能である。
【0021】
サーバ18は、複数の車両14,16の通信端末12と通信可能な通信装置24と、複数の車両14,16が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶する記憶装置26と、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両14(16)が狭い道に進入する時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26に記憶する一方、当該一台の車両14(16)が狭い道を通過した時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26から抹消する制御装置28と、を備えている。
【0022】
通信装置24は、複数の車両14,16の通信端末12と常時接続され、複数の車両14,16のGPS受信機10の位置情報は逐次更新される。複数の車両14,16が進入する狭い道は、サーバ18に備えるデータベース30に記憶された狭い道である。データベース30に記憶される狭い道は、対向車両とすれ違うことができない狭い道であり、例えば、普通自動車同士がすれ違うことができない狭い道がデータベース30に記憶される。データベース30に記憶される狭い道は、例えば、狭い道の入口と出口を結ぶ線分として記憶される。狭い道の入口と出口を結ぶ線分は、例えば、狭い道の入口の経度及び緯度、並びに出口の経度及び緯度によって特定される。尚、データベース30に記憶される狭い道は、経路探索に用いられる識別子や道路名、道幅を含むものであってもよい。
【0023】
記憶装置26は、例えば、情報(狭い道の識別情報及び進入方向)を一時的に記憶する記憶装置であり、短時間で情報の記憶及び抹消が可能である。尚、記憶装置26に狭い道の進入方向を記憶するのは、進入方向が反対方向である対向車両との間で走行順位の調停を行う必要があり、進入方向が同じである先行車両との間で走行順位の調停を行う必要はないからである。
【0024】
制御装置28は、複数の車両14,16の通信端末12から送信され、通信装置24が受信した位置情報(GPS受信機10の位置情報)から複数の車両14,16の位置情報を取得する車両位置取得部32と、複数の車両14,16の位置情報を取得した場合に、狭い道に対する複数の車両14,16の位置を比較する車両位置比較部34と、を有している。通信装置24が受信した位置情報は、例えば、緯度及び経度情報であり、複数の車両14,16の位置情報は、例えば、データベース30に記憶された狭い道に対する位置情報である。尚、通信装置24が受信した位置情報は逐次更新されるので、複数の車両14,16の位置情報も逐次更新される。
【0025】
また、複数の車両14,16の位置情報が逐次更新されることで、狭い道に対する複数の車両14,16の位置も逐次更新され、制御装置28では、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両14(16)が狭い道に進入する時、及び当該一台の車両14(16)が狭い道を通過した時が特定される。これにより、制御装置28は、複数の車両14,16のうち一台の車両14(16)が狭い道に進入する時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26に記憶することができ、当該一台の車両14(16)が狭い道を通過した時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26から抹消することができる。
【0026】
また、制御装置28は、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両16が狭い道に進入する時に、記憶装置26に車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合に、通信装置24に当該一台の車両16の通信端末12に対して、その旨を通知させる。
【0027】
複数の車両14,16のそれぞれは、車両16が狭い道に進入する時に、車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置26に記憶されている場合に、狭い道への進入待機を指示するナビゲーション装置36を備えている。
【0028】
ナビゲーション装置36は、通信端末12から、車両16が狭い道に進入する時に、記憶装置26に狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向が記憶されている旨の通知を取得する通知取得部38を有している。これにより、ナビゲーション装置36は、狭い道への進入待機を指示する。
【0029】
[車両の走行支援システムの支援手順]
図2は、図1に示した車両の情報伝達手順を示すフローチャートであり、図3は、図1に示したサーバの情報伝達手順を示すフローチャートである。図2に示すように、複数の車両14,16は、GPS受信機10がGPS信号を受信することで、GPS受信機10の位置情報取得部20がGPS信号からGPS受信機10(車両14,16)の位置情報を取得する(ステップS11)。GPS受信機10の位置情報取得部20がGPS受信機10の位置情報を取得すると、通信端末12の位置情報送信部22がGPS受信機10(車両14,16)の位置情報をサーバ18に送信する(ステップS12)。
【0030】
図3に示すように、サーバ18は、通信装置24が通信端末12の位置情報送信部22から送信されたGPS受信機10(車両14,16)の位置情報を受信することで、制御装置28の車両位置取得部32が、通信装置24が受信した位置情報(GPS受信機10の位置情報)から車両14,16の位置情報(狭い道に対する位置情報)を取得する(ステップS21)。
【0031】
サーバ18が備える通信装置24は、複数の車両14,16が備える通信端末12と常時接続され、複数の車両14,16のGPS受信機10の位置情報は逐次更新されるので、複数の車両14,16の位置情報(狭い道に対する位置情報)も逐次更新される。これにより、制御装置28では、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両14(16)が狭い道に進入する時、及び当該一台の車両14(16)が狭い道を通過する時が特定される。
【0032】
サーバ18が備える制御装置28は、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両14(16)が狭い道に進入する時(ステップS22:Yes)に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26に記憶する(ステップS25)。一方、当該一台の車両14(16)が狭い道を通過した時(ステップS26,ステップS27:Yes)に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置26から抹消する(ステップS28)。
【0033】
サーバ18が備える制御装置28は、複数の車両14,16のうちいずれか一台の車両16が狭い道に進入する時(ステップS22:Yes)に、記憶装置26に車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合(ステップS23:Yes)に、通信装置24に当該一台の車両16の通信端末12に対して、その旨を通知させる(ステップS24)。
【0034】
当該一台の車両16の通信端末12に対して、記憶装置26に車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨が通知されると、ナビゲーション装置36が有する通知取得部38は、通信端末12から、記憶装置26に車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨の通知を取得する。これにより、ナビゲーション装置36は、狭い道への進入待機を指示する。
【0035】
[車両の走行支援システムの効果]
実施形態1に係る車両の走行支援システム1によれば、車両16が進入する狭い道の識別情報及び車両16の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置26に記憶されている場合は、車両16の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両14が狭い道を走行中であるから、ナビゲーション装置36は狭い道への進入待機を指示する。したがって、対向車両14が狭い道を走行している時に、車両16が狭い道に進入するのを防止することができる。これにより、狭い道を挟んで互いに対向する車両14,16の走行順位を狭い道に進入した順序によって調停することができる。
【0036】
[車両の走行支援システムの変形例1]
サーバ18は、複数の車両14,16のうち一台の車両14(16)が狭い道に進入する場合に、狭い道に対して予め定められた範囲内の車両14,16に対して送信する、予め定められた範囲内の車両14,16の位置情報を含む通知を生成する通知生成部40を備えてもよいが、必須ではない。予め定められた範囲内の車両14,16には、狭い道に進入する車両14が含まれるほか、当該車両14に続いて狭い道に進入する後続車両、当該車両14の進入方向と反対方向から狭い道に進入する対向車両16、及び当該車両14が狭い道を通過後所定時間内に狭い道に進入する車両が含まれる。
【0037】
通知取得部38は、予め定められた範囲内の車両14,16の位置情報を含む通知を受信するものであってもよく、ナビゲーション装置36は、予め定められた範囲内の車両14,16の位置を、車両14,16に備えられた表示装置42に表示させる表示生成部44を有してもよい。
【0038】
変形例1に係る車両の走行支援システム1によれば、狭い道に対して予め定められた範囲内の車両14,16の位置を表示装置42に表示するので、狭い道への進入順位を予見することができる。
【0039】
[車両の走行支援システムの変形例2]
データベース30には、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、通知生成部40は、予め定められた範囲の車両14,16の位置情報を含む通知に、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置情報を含めてもよい。この場合に、表示生成部44は、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置を、車両14,16に備えられた表示装置42に表示させる。
【0040】
変形例2に係る車両の走行支援システム1によれば、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置を表示装置42に表示するので、車両16の進入方向と反対方向から進入した対向車両14が通過するまで待機する車両16の待機位置を特定することができる。
【0041】
[実施形態2]
[車両の走行支援システムの構成]
図4は、実施形態2に係る車両の走行支援システム5の構成を示すブロック図である。図4に示すように、実施形態2に係る車両の走行支援システム5は、GPS受信機50及び通信端末52を備えた複数の車両54,56と、サーバ58と、を備えている。
【0042】
GPS受信機50は、GPS衛星からの信号(以下「GPS信号」という)を受信することで、GPS受信機50の位置を測位する機器であり、GPS信号から位置情報を取得する位置情報取得部60を有している。位置情報は、例えば、経度及び緯度情報である。
【0043】
複数の車両54,56のそれぞれは、ナビゲーション装置62を備えている。ナビゲーション装置62は、GPS受信機50(位置情報取得部60)が取得した位置情報(GPS受信機50の位置情報)から車両54(56)の位置情報を取得する車両位置取得部64と、狭い道及び狭い道の入口及び出口の情報、並びに車両54(56)の位置情報から、車両54(56)の狭い道への進入及び通過を検出する狭い道進入検出部66と、車両54(56)が進入する狭い道の識別情報及び進入方向、並びに車両54(56)が通過した狭い道の識別情報及び進入情報を通信端末52に送信させる狭い道進入情報送信部68と、を有している。
【0044】
車両54(56)の位置情報は、例えば、データベース70に記憶された狭い道に対する位置情報である。尚、GPS受信機50(位置情報取得部60)が取得する位置情報は逐次更新されるので、車両54(56)の位置情報も逐次更新される。
【0045】
データベース70に記憶される狭い道は、対抗車両とすれ違うことができない狭い道であり、例えば、普通自動車同士がすれ違うことができない狭い道がデータベース70に記憶される。データベース70に記憶される狭い道は、例えば、狭い道の入口と出口を結ぶ線分として記憶される。狭い道の入り口と出口を結ぶ線分は、例えば、狭い道の入口の経度及び緯度、並びに出口の経度及び緯度によって特定される。尚、データベース70に記憶される狭い道は、経路探索に用いられる識別子や道路名、道幅を含むものであってもよい。
【0046】
上述したように、車両位置取得部64が取得した車両54(56)の位置情報は、狭い道に対する位置情報であり、GPS受信機50(位置情報取得部60)が取得する位置情報が逐次更新されるので、狭い道進入検出部66は、車両54(56)の狭い道への進入及び通過を検出することができる。
【0047】
狭い道進入情報送信部68は、車両54(56)が狭い道に進入する時に、車両54(56)が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を通信端末52からサーバ58に送信させ、車両54(56)が狭い道を通過する時に、車両54(56)が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を通信端末52からサーバ58に送信させる。
【0048】
サーバ58は、複数の車両54,56の通信端末52と通信可能な通信装置72と、複数の車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入情報を記憶する記憶装置74と、複数の車両54,56のうちいずれか一台の車両54(56)が狭い道に進入する時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶する一方、当該一台の車両54(56)が狭い道を通過した時に、狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74から抹消する制御装置76と、を備えている。
【0049】
記憶装置74は、例えば、情報(狭い道の識別情報及び進入方向)を一時的に記憶する記憶装置であり、短時間で情報の記憶及び抹消が可能である。尚、記憶装置74に狭い道を記憶するのは、進入方向が反対方向である対抗車両との間で走行順位の調停を行う必要があり、進入方向が同じである先行車両との間で走行順位の調停を行う必要はないからである。
【0050】
制御装置76は、狭い道進入情報取得部78、狭い道親友車両照合部80、記憶制御部82、抹消制御部84及び通知部86を有している。狭い道進入情報取得部78は、車両54,56の通信端末52から送信され、通信装置72が受信した車両54,56が進入する狭い道及び進入方向、並びに車両54,56が通過した狭い道の識別情報及び進入方向から、車両54,56が進入する狭い道及び進入方向、並びに車両54,56が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を取得する。
【0051】
狭い道親友車両照合部80は、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶された狭い道の識別情報及び進入方向と照合する。記憶制御部82は、車両54,56が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両54,56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されてない場合に、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶する。抹消制御部84は、車両54,56が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74から抹消する。
【0052】
通知部86は、車両56が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合に、通信装置72から、通信端末52に対して、記憶装置74に狭い道に進入する車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨を通知する。
【0053】
上述したナビゲーション装置62は、通信装置72から通信端末52に送信された通知から、記憶装置74に狭い道に進入する車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨の通知を取得する通知取得部88を有している。これにより、ナビゲーション装置62は、狭い道への進入待機を指示する。
【0054】
[車両の走行支援システムの支援手順]
図5は、図4に示した車両54,56の情報伝達手順を示すフローチャートであり、図6は、図4に示したサーバ58の情報伝達手順を示すフローチャートである。図5に示すように、複数の車両54,56は、GPS受信機50がGPS信号を受信することで、GPS受信機50の位置情報取得部60がGPS信号からGPS受信機50の位置情報を取得する(ステップS31)。GPS受信機50の位置情報を取得すると、ナビゲーション装置62が有する車両位置取得部64が狭い道に対する車両54,56の位置情報を取得する(ステップS32)。GPS受信機50が取得した位置情報は逐次更新され、狭い道に対する車両54,56の位置情報も逐次更新される。そして、車両54,56が狭い道に進入する時(ステップS33:Yes)に、狭い道進入情報送信部68が、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を通信端末52に送信させる(ステップS34)。また、車両54,56が狭い道を通過する時(ステップS37,ステップS38,ステップS39:Yes)に、狭い道進入情報送信部68が、車両54,56が通過する狭い道の識別情報及び進入方向を通信端末52に送信させる(ステップS40)。
【0055】
図6に示すように、サーバ58は、通信装置72が通信端末52から送信された車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を受信することで、狭い道進入情報取得部78が、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を取得する(ステップS51:Yes)。狭い道進入情報取得部78が、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を取得すると、狭い道親友車両照合部80が、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を、記憶装置74に記憶された狭い道の識別情報及び進入方向と照合する(ステップS52)。
【0056】
車両54,56が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両54,56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されていない場合(ステップS52:No)に、記憶制御部82が、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶する(ステップS54)。したがって、車両54,56が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両54,56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されていなければ、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向と同じ狭い道の識別情報及び進入情報が記憶されていても、車両54,56が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶する。
【0057】
サーバ58が備える制御装置76は、複数の車両54,56のうちいずれか一台の車両56が狭い道に進入する時に、記憶装置74に車両56が進入する狭い道の識別情報及び車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている場合に、通信装置72に当該一台の車両56の通信端末52に対して、その旨を通知させる(ステップS53)。
【0058】
当該一台の車両56の通信端末52に対して、記憶装置74に車両56が進入する狭い道の識別情報及び車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨が通知されると、ナビゲーション装置62が有する通知取得部88は、通信端末52から、記憶装置74に車両56が進入する狭い道の識別情報及び車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶されている旨の通知を取得する。これにより、ナビゲーション装置62は、狭い道への進入待機を指示する(ステップS36)。
【0059】
サーバ58は、通信装置72が通信端末52から送信された車両54が通過する狭い道の識別情報及び進入方向を受信することで、制御装置76の狭い道進入情報取得部78が、車両54が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を取得する(ステップS55)。狭い道進入情報取得部78が、車両54が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を取得すると、抹消制御部84が、車両54が通過した狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74から抹消する(ステップS56)。
【0060】
[車両の走行支援システムの効果]
実施形態2に係る車両の走行支援システム5によれば、車両54が進入する狭い道の識別情報及び車両54の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置74に記憶されてない場合に、車両54が進入する狭い道の識別情報及び進入方向を記憶装置74に記憶する。車両56が進入する狭い道の識別情報及び車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置74に記憶されている場合は、車両56の進入方向と反対方向から狭い道に進入した対向車両54が狭い道を走行中であるから、ナビゲーション装置62は狭い道への進入待機を指示する。したがって、対向車両54が狭い道を走行している時に、車両56が狭い道に進入するのを防止することができる。これにより、狭い道を挟んで互いに対向する車両54,56の進入順位を狭い道に進入した順序によって調停することができる。
【0061】
[車両の走行支援システムの変形例3]
データベース70には、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置情報が記憶され、ナビゲーション装置62は、車両56が狭い道に進入する時に、車両56が進入する狭い道の識別情報と同じ狭い道の識別情報であって、狭い道に進入する車両56の進入方向と反対方向の進入方向が記憶装置74に記憶されている場合に、車両56の進入方向入口側の待機位置を指定する待機位置指定部90と、待機位置を車両56に備えられた表示装置92に表示させる表示生成部94とを備えてもよい。
【0062】
変形例3に係る車両の走行支援システム5によれば、狭い道を挟んで狭い道の両側に設定された待機位置を表示装置92に表示するので、車両56の進入方向と反対方向から進入した対向車両54が通過するまで待機する車両56の待機位置を特定することができる。
【0063】
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態を含む。
【符号の説明】
【0064】
1 車両の走行支援システム
10 GPS受信機
12 通信端末
14,16 車両
18 サーバ
20 位置情報取得部
22 位置情報送信部
24 通信装置
26 記憶装置
28 制御装置
30 データベース
32 車両位置取得部
34 車両位置比較部
36 ナビゲーション装置
38 通知取得部
40 通知生成部
42 表示装置
44 表示生成部
5 車両の走行支援システム
50 GPS受信機
52 通信端末
54,56 車両
58 サーバ
60 位置情報取得部
62 ナビゲーション装置
64 車両位置取得部
66 狭い道進入検出部
68 狭い道進入情報送信部
70 データベース
72 通信装置
74 記憶装置
76 制御装置
78 狭い道進入情報取得部
80 狭い道進入車両照合部
82 記憶制御部
84 抹消制御部
86 通知部
88 通知取得部
90 待機位置指定部
92 表示装置
94 表示生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6