(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128819
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】制御方法
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240913BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20240913BHJP
【FI】
H04Q9/00 321Z
H05B47/19
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038054
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】亀田 晃佑
(72)【発明者】
【氏名】冨尾 勇太
(72)【発明者】
【氏名】西保 和磨
【テーマコード(参考)】
3K273
5K048
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA29
3K273RA16
3K273TA03
3K273TA15
3K273TA22
3K273TA54
3K273TA62
3K273TA66
3K273UA13
3K273UA17
3K273UA21
3K273UA22
3K273UA23
5K048BA07
5K048BA13
5K048CA01
5K048DA02
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB02
5K048EB03
5K048EB06
5K048FB15
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA23
(57)【要約】
【課題】通信機能を有する複数のデバイスの識別を支援することができる制御方法を提供する。
【解決手段】制御方法は、複数の照明器具20に1台ずつ通信接続することにより、複数の照明器具20のそれぞれに対してメッシュネットワークに参入させるための設定処理を行う設定ステップS50a~S50eと、メッシュネットワークを通じて、複数の照明器具20のうちの対象の照明器具20を他の照明器具20と異なる態様で動作させるための第1制御指令を送信する第1送信ステップS60dとを含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末によって実行される複数のデバイスの制御方法であって、
前記複数のデバイスに1台ずつ通信接続することにより、前記複数のデバイスのそれぞれに対してメッシュネットワークに参入させるための設定処理を行う設定ステップと、
前記メッシュネットワークを通じて、前記複数のデバイスのうちの対象デバイスを他のデバイスと異なる態様で動作させるための第1制御指令を送信する第1送信ステップとを含む
制御方法。
【請求項2】
さらに、前記第1送信ステップの後で、前記対象デバイスを登録する登録ステップを含む
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記登録ステップにおいては、前記対象デバイスの識別情報と、前記対象デバイスの設置位置とを対応付けて記憶することにより、前記対象デバイスの登録が行われる
請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
さらに、前記メッシュネットワークを通じて、前記設定処理が行われたデバイスを前記メッシュネットワークから離脱させるための初期化命令を送信するステップを含む
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項5】
さらに、前記メッシュネットワークを通じて、前記複数のデバイスを一括動作させるための第2制御指令を送信する第2送信ステップを含む
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項6】
前記複数のデバイスのそれぞれは、当該デバイスが前記メッシュネットワークへ未参入であるときにビーコン信号を送信し、
前記設定ステップにおいて、前記情報端末は、前記ビーコン信号を受信することができた前記複数のデバイスに1台ずつ通信接続する
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第1送信ステップにおいて、前記情報端末は、前記複数のデバイスのうち任意の1つのデバイスに通信接続した上で、前記1つのデバイス及び前記メッシュネットワークを通じて前記第1制御指令を送信する
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項8】
前記複数のデバイスのそれぞれは、照明器具であり、
前記第1制御指令は、前記対象デバイスである対象の照明器具を点滅させるための情報である
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御方法を前記情報端末に実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システムの初期設定等に用いられる制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の照明装置によってメッシュネットワークを構成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、通信機能を有する複数のデバイスの識別を支援することができる制御方法等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る制御方法は、情報端末によって実行される複数のデバイスの制御方法であって、前記複数のデバイスに1台ずつ通信接続することにより、前記複数のデバイスのそれぞれに対してメッシュネットワークに参入させるための設定処理を行う設定ステップと、前記メッシュネットワークを通じて、前記複数のデバイスのうちの対象デバイスを他のデバイスと異なる態様で動作させるための第1制御指令を送信する第1送信ステップとを含む。
【0006】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記制御方法を前記情報端末に実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の制御方法等は、通信機能を有する複数のデバイスの識別を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、メッシュネットワークを概念的に示す図である。
【
図3】
図3は、初期設定動作の比較例の概要を示すフローチャートである。
【
図4A】
図4Aは、初期設定動作の比較例の第1のシーケンス図である。
【
図4B】
図4Bは、初期設定動作の比較例の第2のシーケンス図である。
【
図5】
図5は、初期設定画面の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、初期設定動作の実施例1の概要を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、初期設定動作の実施例1のシーケンス図である。
【
図8】
図8は、初期設定動作の実施例2の概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0010】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0011】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る通信システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る通信システムの機能構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、通信システム10は、複数の照明器具20と、情報端末30とを備える。
【0012】
通信システム10において、複数の照明器具20のそれぞれは無線通信機能を有し、複数の照明器具20は、無線メッシュネットワーク(以下、単にメッシュネットワークとも記載される)を構成する。
図2は、メッシュネットワークを概念的に示す図である。
図2における丸印が1つの照明器具20(言い換えれば、通信ノード)に相当する。メッシュネットワークにおいては、ある通信ノード(第1通信ノードとも記載される)からもう一つの通信ノード(第2通信ノードとも記載される)へ情報を伝送するときには、当該情報は、例えば、フラッディング方式で伝送される。
【0013】
具体的には、上記第1通信ノードが第2通信ノードのアドレス情報(宛先情報)を含む情報をブロードキャスト送信すると、これを受信した上記第1通信ノードと同一のメッシュネットワークに属する他の通信ノードのそれぞれは、受信した情報をさらにブロードキャスト送信する。つまり、他の通信ノードのそれぞれは、情報を中継する。このような情報の中継が同一のメッシュネットワーク内で繰り返されることにより、第1通信ノードが送信した上記の情報は、第1通信ノードと同一のメッシュネットワーク内に属する全ての通信ノードに行き渡る。したがって、第2通信ノードは、第1通信ノードが送信した情報を受信することができる。
【0014】
メッシュネットワークを通じて伝送される情報は、例えば、照明器具20を点灯制御、消灯制御、または、調光制御するための制御情報である。また、後述のようにメッシュネットワークに環境センサが含まれるような場合には、環境センサの計測値(センシング情報)が伝送されるような場合もある。
【0015】
まず、照明器具20について説明する。照明器具20は、室内空間の天井に設置されて、当該室内空間を照らすベースライトなどである。上述のように複数の照明器具20のそれぞれは無線通信機能を有し、複数の照明器具20はメッシュネットワークを構成する。なお、照明器具20の態様は、特に限定されるものではなく、シーリングライト、ダウンライト、または、スポットライト等であってもよい。照明器具20は、具体的には、無線通信部21と、光源22とを備える。
【0016】
無線通信部21は、照明器具20が他の照明器具20、及び、情報端末30と無線通信(より具体的には、電波通信)を行うための無線通信回路である。照明器具20がメッシュネットワークに参入した後には、無線通信部21は、上述のメッシュネットワークを通じた通信を行う。また、照明器具20がメッシュネットワークに参入する前には、無線通信部21は、ビーコン信号(アドバタイズ信号などと呼ばれることもある)を定期的に送信し、ビーコン信号を受信した情報端末30と個別に無線通信を行う。また、無線通信部21は、具体的には、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)またはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。
【0017】
光源22は、照明器具20が室内空間を照らすために室内空間へ白色光を照射する。光源22は、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro-Luminescence)、または、無機EL等の他の発光素子によって実現されてもよい。
【0018】
次に、情報端末30の構成について説明する。情報端末30は、複数の照明器具20をメッシュネットワークに参入させるための初期設定動作を行う情報端末である。情報端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、またはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。また、情報端末30は、通信システム10において用いられる専用のリモートコントローラであってもよい。情報端末30は、初期設定作業を行うユーザによって使用される。ここでのユーザは、例えば、複数の照明器具20の天井への設置作業を行った設置者であるが、設置者以外の他のユーザであってもよい。情報端末30は、具体的には、操作受付部31と、表示部32と、無線通信部33と、制御部34と、記憶部35とを備える。
【0019】
操作受付部31は、ユーザの操作を受け付ける。操作受付部31は、具体的には、タッチパネルなどによって実現される。
【0020】
表示部32は、上記初期設定作業のために必要な画像を表示する。表示部32は、例えば、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。
【0021】
無線通信部33は、情報端末30が複数の照明器具20のそれぞれと無線通信(より具体的には、電波通信)を行うための無線通信回路である。無線通信部33は、具体的には、BLEまたはWi-Fi(登録商標)などの通信規格にしたがって無線通信を行う。
【0022】
制御部34は、操作受付部31によって受け付けられたユーザの操作に応じて初期設定動作に関する情報処理を行う。制御部34は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。制御部34の機能は、制御部34を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサなどのハードウェアが記憶部35に記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を実行することによって実現される。
【0023】
記憶部35は、制御部34が実行するコンピュータプログラム等の初期設定動作に関する情報処理に必要な情報が記憶される記憶装置である。記憶部35は、例えば、半導体メモリなどによって実現される。
【0024】
[初期設定動作の比較例]
次に、メッシュネットワークを構築するための初期設定動作について説明する。まず、初期設定動作の比較例について説明する。
図3は、初期設定動作の比較例の概要を示すフローチャートである。
図3に示されるように、初期設定動作の比較例は、検出フェーズS10、識別及び登録フェーズS20、並びに、設定フェーズS30をこの順に含む。以下、各フェーズにおいて行われる具体的な処理について、シーケンス図を参照しながら説明する。
図4A及び
図4Bは、初期設定動作の比較例のシーケンス図である。
図4A及び
図4Bに示される初期設定動作は、例えば、設置者によって複数の照明器具20が天井に設置された後に行われる。
【0025】
まず、検出フェーズS10に行われる処理について説明する。情報端末30の操作受付部31は、初期設定動作の開始を指示する開始操作をユーザから受け付ける(S10a)。複数の照明器具20のそれぞれは、メッシュネットワークに参入する前には、ビーコン信号(アドバタイズ信号などと呼ばれることもある)を定期的に送信している(S10b)。ステップS10aの開始操作が受け付けられたことを契機に、情報端末30の無線通信部33は、ビーコン信号を受信する。複数の照明器具20のそれぞれが発するビーコン信号には、当該照明器具20の識別情報が含まれる。識別情報は、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスであるが、照明器具20を一意に特定できるものであればよく、MACアドレスに限定されない。
【0026】
制御部34は、受信されたビーコン信号の発信元の照明器具20のアイコンを表示部32に表示する(S10c)。
図5は、照明器具20のアイコンの表示画面(初期設定画面)の一例を示す図である。
図5に示されるように、初期設定画面には、ビーコン信号の発信元の複数の照明器具20に対応する複数のアイコン32aが横一列に並べて表示される。
【0027】
また、
図5の表示画面においては、マップ画像32mも表示されている。マップ画像32mは、複数の照明器具20が設置されたエリアの上面から見た図であり、
図5の例では照明器具の設置位置P1~P6が丸印で示されている。つまり、マップ画像32mは、複数の照明器具20の設置位置を示す画像である。マップ画像は、あらかじめ記憶部35に記憶されている。
【0028】
なお、ステップS10cの時点では、複数の照明器具20がどのように配置されているかは既知であるが、どの場所にどの照明器具20が位置しているかは不明である。つまり、ステップS10cの時点では、照明器具20の設置位置と照明器具20の識別情報とは対応付けられていない。
【0029】
以上説明したステップS10a~S10cの処理が、検出フェーズS10に行われる処理となる。次に、識別及び登録フェーズS20に行われる処理について説明する。
【0030】
操作受付部31は、複数のアイコン32aの選択操作を設置者から受け付ける(S20a)。選択操作は、例えば、複数のアイコン32aのいずれかへのタップ操作である。制御部34は、操作受付部31によって受け付けられた選択操作に基づき、選択されたアイコン32aに対応する照明器具20(以下、対象の照明器具20とも記載される)と無線通信部33とを通信接続し(S20b)、対象の照明器具20と個別通信(1対1の通信)を開始する。制御部34は、無線通信部33に点滅指令を送信させる(S20c)。点滅指令は、例えば、選択操作の後に、点滅アイコン32bへのタップ操作が受け付けられたことを契機に送信される。
【0031】
点滅指令は、対象の照明器具20を選択的に点滅させるための信号である。対象の照明器具20は、点滅指令を受信すると、点滅する(S20d)。これにより、ユーザは、対象の照明器具20を識別することができる。
【0032】
ユーザは、点滅している対象の照明器具20の実際の設置位置を目視で確認し(S20e)、点滅している対象の照明器具20のマップ画像32m上での設置位置(例えば、設置位置P1~P6のいずれか)を指定する。操作受付部31は、マップ画像32m内の照明器具20の設置位置の指定操作をユーザから受け付ける(S20f)。そうすると、制御部34は、ステップS20aで選択されたアイコン32aが示す識別情報と、ステップS20fで指定された設置位置(座標)とを対応付けて記憶部35に記憶する(S20g)。また、制御部34は、対応付けが完了したアイコン32aの表示を解除する(S20h)。つまり、ステップS10cで表示された複数のアイコン32aの数が1つ減少する。そして、制御部34は、対象の照明器具20との通信接続を解除する(S20i)。
【0033】
ステップS20a~ステップS20iの処理は、ステップS10cにおいて表示された全てのアイコン32a(識別情報)と、設置位置との対応付けが完了するまで繰り返される。この結果、記憶部35には、複数の照明器具20の識別情報と、その設置位置との対応関係を示す対応情報が記憶される。つまり、複数の照明器具20が情報端末30に登録される。
【0034】
以上説明したステップS20a~S20iの処理が、識別及び登録フェーズS20に行われる処理となる。次に、設定フェーズS30に行われる処理について説明する。設定フェーズS30において行われる処理は、プロビジョニング等とも呼ばれる処理である。
【0035】
制御部34は、操作受付部31によって受け付けられた照明器具20の1つの指定する操作等に基づき、指定された照明器具20と無線通信部33とを通信接続し(S30a)、当該照明器具20と個別通信を開始する。制御部34は、無線通信部33に当該照明器具20へ設定情報を送信させる(S30b)。照明器具20は、設定情報を受信し、照明器具20が備える記憶部(図示せず)に記憶する(S30c)。
【0036】
設定情報は、照明器具20がメッシュネットワークに参入するための情報である。設定情報には、照明器具20が所属するメッシュネットワークのネットワークID、及び、メッシュネットワーク内での通信に用いられる照明器具20のアドレス情報(ユニキャストアドレス)が含まれる。設定情報には、必要に応じて、メッシュネットワーク内での通信に用いられるセキュリティパスコード、及び、情報端末30に関する情報(メッシュネットワークを管理する装置に関する情報)などが含まれてもよい。設定情報が記憶部に記憶された照明器具20は、メッシュネットワークに参入することができる。
【0037】
照明器具20は、設定情報の記憶が完了すると、設定完了通知を情報端末30へ送信する(S30d)。情報端末30の制御部34は、無線通信部33によって設定完了通知が受信されると、ステップS30aにおいて通信接続した照明器具20との通信接続を解除する(S30e)。
【0038】
ステップS30a~ステップS30eの処理は、全ての照明器具20がメッシュネットワークに参入するまで繰り返される。メッシュネットワークに参入した照明器具20は、参入前に行っていたビーコン信号の定期的な送信を必要に応じて停止する。
【0039】
以上説明したステップS30a~S30eの処理が、設定フェーズS30に行われる処理(設定処理とも記載される)となる。
【0040】
なお、ステップS20iの処理、及び、ステップS30aの処理は省略することができる。つまり、ステップS20iにおいて通信接続を解除せずに、ステップS30b~ステップS30eの処理が行われてもよい。
【0041】
[初期設定動作の実施例1]
以上のような初期設定動作の比較例においては、識別及び登録フェーズS20において、通信接続、及び、通信接続の解除を複数の照明器具20の数だけ繰り返し行わなければならず、識別及び登録フェーズS20に時間がかかってしまう。識別及び登録フェーズS20において行われる照明器具20の点滅は、ユーザが照明器具20を識別するためのものであることから、ユーザが煩わしさを感じにくいように短時間で行われることが求められている。
【0042】
以下、識別及び登録フェーズS20の時間短縮が可能な、初期設定動作の実施例1について説明する。
図6は、初期設定動作の実施例1の概要を示すフローチャートである。
図6に示されるように、初期設定動作の実施例1は、検出フェーズS40、設定フェーズS50、並びに、識別及び登録フェーズS60をこの順に含む。以下、各フェーズにおいて行われる具体的な処理について、シーケンス図を参照しながら説明する。
図7は、初期設定動作の実施例1のシーケンス図である。なお、以下の初期設定動作の実施例1の説明においては、初期設定動作の比較例において既出の事項についての説明は、省略または簡略化される。
【0043】
まず、検出フェーズS40に行われる処理について説明する。情報端末30の操作受付部31は、初期設定動作の開始を指示する開始操作をユーザから受け付ける(S40a)。複数の照明器具20のそれぞれは、ビーコン信号を定期的に送信している(S40b)。ステップS40aの開始操作が受け付けられたことを契機に、情報端末30の無線通信部33は、ビーコン信号を受信する。複数の照明器具20のそれぞれが発するビーコン信号には、当該照明器具20の識別情報が含まれる。
【0044】
以上説明したステップS40a~S40bの処理が、検出フェーズS40に行われる処理となる。次に、設定フェーズS50に行われる処理について説明する。
【0045】
制御部34は、ステップS40bにおいて受信したビーコン信号の発信元の複数の照明器具20の任意の1つと無線通信部33とを通信接続し(S50a)、当該照明器具20と個別通信を開始する。制御部34は、無線通信部33に当該照明器具20へ設定情報を送信させる(S50b)。照明器具20は、設定情報を受信し、照明器具20が備える記憶部に記憶する(S50c)。設定情報が記憶部に記憶された照明器具20は、メッシュネットワークに参入することができる。
【0046】
照明器具20は、設定情報の記憶が完了すると、設定完了通知を情報端末30へ送信する(S50d)。情報端末30の制御部34は、無線通信部33によって設定完了通知が受信されると、ステップS50aにおいて通信接続した照明器具20との通信接続を解除する(S50e)。
【0047】
ステップS50a~ステップS50eの処理は、ステップS40bにおいて受信したビーコン信号の発信元の照明器具20の全てがメッシュネットワークに参入するまで繰り返される。つまり、情報端末30の制御部34は、ステップS40bにおいてビーコン信号を受信することができた複数の照明器具20に1台ずつ通信接続することで設定処理を行う。メッシュネットワークに参入した照明器具20は、参入前に行っていたビーコン信号の定期的な送信を必要に応じて停止する。
【0048】
以上説明したステップS50a~S50eの処理が、設定フェーズS50に行われる処理(設定処理とも記載される)となる。次に、識別及び登録フェーズS60に行われる処理について説明する。
【0049】
制御部34は、メッシュネットワークに参入した複数の照明器具20の1つと無線通信部33とを通信接続する(S60a)。ステップS60aの処理は、設定フェーズS50において最後に設定情報を送信した照明器具20との通信接続を解除しない(維持しておく)ことで省略することができる。また、ステップS60aの処理は、情報端末30がメッシュネットワークに参入する(情報端末30自体がメッシュネットワークの通信ノードである)場合にも省略することができる。
【0050】
次に、制御部34は、メッシュネットワークに参入した複数の照明器具20のアイコンを表示部32に表示する(S60b)。制御部34は、例えば、
図5の初期設定画面のように、複数の照明器具20に対応する複数のアイコン32aを横一列に並べて表示する。
【0051】
操作受付部31は、複数のアイコン32aの選択操作を設置者から受け付ける(S60c)。選択操作は、例えば、複数のアイコン32aのいずれかへのタップ操作である。制御部34は、選択されたアイコン32aに対応する照明器具20(対象の照明器具20)へメッシュネットワークを通じて点滅指令を送信する(S60d)。より詳細には、点滅指令は、情報端末30の無線通信部33からステップS60aで通信接続された照明器具20に渡った後、メッシュネットワークを通じて対象の照明器具20へ送信される。点滅指令は、例えば、選択操作の後に、点滅アイコン32bへのタップ操作が受け付けられたことを契機に送信される。
【0052】
対象の照明器具20は、点滅指令を受信すると、点滅する(S60e)。これにより、ユーザは、対象の照明器具20を識別することができる。
【0053】
ユーザは、点滅している対象の照明器具20の実際の設置位置を目視で確認し(S60f)、点滅している対象の照明器具20のマップ画像32m上での設置位置(例えば、設置位置P1~P6のいずれか)を指定する。操作受付部31は、マップ画像32m内の照明器具20の設置位置の指定操作をユーザから受け付ける(S60g)。そうすると、制御部34は、ステップS60cで選択されたアイコン32aが示す識別情報と、ステップS60gで指定された設置位置(座標)とを対応付けて記憶部35に記憶する(S60h)。また、制御部34は、対応付けが完了したアイコン32aの表示を解除する(S60i)。つまり、ステップS60bで表示された複数のアイコン32aの数が1つ減少する。
【0054】
ステップS60c~ステップS60iの処理は、ステップS60bにおいて表示された全てのアイコン32a(識別情報)と、設置位置との対応付けが完了するまで繰り返される。この結果、記憶部35には、複数の照明器具20の識別情報と、その設置位置との対応関係を示す対応情報が記憶される。つまり、複数の照明器具20が情報端末30に登録される。
【0055】
以上説明したステップS60a~S60iの処理が、識別及び登録フェーズS60に行われる処理となる。
【0056】
以上のような初期設定動作の実施例1においては、識別及び登録フェーズS60において、通信接続、及び、通信接続の解除は行われず、識別及び登録フェーズS60よりも前の設定フェーズS50において構築されたメッシュネットワークを通じて点滅指令が送信される。これにより、識別及び登録フェーズS60の時間短縮が実現される。識別及び登録フェーズS60において行われる照明器具20の点滅は、比較例の識別及び登録フェーズS20に比べて短時間で行われるため、ユーザが煩わしさを感じることが抑制される。
【0057】
[初期設定動作の実施例2]
なお、初期設定動作の実施例1の設定フェーズS50においては、ステップS40bにおいて受信したビーコン信号の発信元の照明器具20の全てがメッシュネットワークに参入する。このため、本来メッシュネットワークに参入させたくない照明器具20(例えば、他のメッシュネットワークに参入させたい照明器具20など)が参入してしまう可能性がある。
【0058】
そこで、登録フェーズS60の後に、初期化フェーズが設けられてもよい。
図8は、初期設定動作の実施例2の概要を示すフローチャートである。
【0059】
図8に示される初期化フェーズS70においては、制御部34は、メッシュネットワークを通じて、設定処理が行われた照明器具20(メッシュネットワークに参入済みの照明器具20)をメッシュネットワークから離脱させるための初期化命令を送信する。より詳細には、初期化指令は、情報端末30の無線通信部33からステップS60aで通信接続された照明器具20に渡った後、メッシュネットワークを通じて離脱対象の照明器具20へ送信される。初期化指令は、ユーザの所定の操作等に応じて送信される。
【0060】
初期化指令を受信した照明器具20は、照明器具20が備える記憶部に記憶された設定情報を初期化(削除または無効化)する。これにより、ユーザは、本来メッシュネットワークに参入させたくない照明器具20をメッシュネットワークから離脱させることができる。
【0061】
[初期設定動作の実施例3]
ところで、複数の照明器具20が設置されている室内空間が広大であり、ステップS40bにおいて全ての照明器具20からビーコン信号を受信できなかった場合には、情報端末30を保持したユーザは、場所を移動して初期設定作業(実施例1または実施例2の初期設定動作)を行うことを繰り返す必要がある。
【0062】
このような場合、情報端末30の制御部34は、既に設定処理が完了した複数の照明器具20(メッシュネットワークに参入済みの複数の照明器具20)を一括して動作させるための制御指令を、メッシュネットワークを通じて送信してもよい。
【0063】
例えば、制御部34は、複数の照明器具20を一斉に点滅させるための一斉点滅指令を、メッシュネットワークを通じて複数の照明器具20へ送信する。より詳細には、一斉点滅指令は、情報端末30の無線通信部33からステップS60aで通信接続された照明器具20に渡った後、メッシュネットワークを通じて設定処理済みの複数の照明器具20へ送信される。制御指令は、ユーザの所定の操作等に応じて送信される。
【0064】
制御指令を受信した照明器具20は、照明器具20が備える記憶部に記憶された設定情報を初期化(削除または無効化)する。これにより、ユーザは、既に設定処理が完了した複数の照明器具20を一目で識別(把握)することができる。
【0065】
[変形例]
上記初期設定動作の実施例1及び2においては、情報端末30から対象の照明器具20へ点滅指令が送信された。ここで、点滅指令は、対象の照明器具20を他の照明器具20と異なる状態で動作させるための制御指令の一例であり、制御部34は、点滅指令以外の制御指令を無線通信部33に対象の照明器具20へ送信させてもよい。
【0066】
例えば、対象の照明器具20及び他の照明器具20が消灯状態である場合には、制御部34は、対象の照明器具20を点灯状態に遷移させるための点灯指令(制御指令の別の一例)を無線通信部33に対象の照明器具20へ送信させてもよい。対象の照明器具20及び他の照明器具20が点灯状態である場合には、制御部34は、対象の照明器具20を消灯状態に遷移させるための消灯指令(制御指令の別の一例)を無線通信部33に対象の照明器具20へ送信させてもよい。このように、制御指令は、対象の照明器具20が備える光源22を他の照明器具20が備える光源22と異なる態様で発光または消灯させるための指令であればよい。
【0067】
また、上記実施の形態においては、メッシュネットワークは、複数の照明器具20によって構成されたが、メッシュネットワークは、情報端末30及び複数の照明器具20によって構成されてもよい。また、メッシュネットワークは、複数の他のデバイス(照明器具20ではないデバイス)によって構成されてもよい。また、メッシュネットワークは、複数の照明器具20に加えて、他のデバイスを含んでよい。
【0068】
上記他のデバイスとしては、ユーザが照明器具20を制御するために操作する照明用リモートコントローラ、及び、ACリレーなどが例示される。なお、ACリレーとは、例えば、配線ダクトに取り付けられ、当該配線ダクトへの交流電力の供給をオン及びオフすることにより、当該配線ダクトに取り付けられた照明器具を点灯及び消灯することができる装置である。ACリレーは、配線ダクトへの交流電力の供給をオン及びオフすることにより、当該配線ダクトに取り付けられた全ての照明器具を点灯及び消灯することができる装置であってもよい。
【0069】
また、上記他のデバイスは、空気調和機、換気装置、カメラ、人感センサ、または、環境センサなどの照明に直接的に関連しないデバイスであってもよい。なお、環境センサには、温度センサ、湿度センサ、二酸化炭素濃度センサ、及び、PM(Particle Matter)センサなどが含まれる。
【0070】
なお、上記実施の形態では、ユーザが照明器具20の設置位置を目視で確認するための状態提示部として、照明器具20が備える光源22が利用された。しかしながら、メッシュネットワークを構成するデバイスは、照明器具20に限定されないことから、各デバイスが備える状態提示部についても様々な態様が考えられる。
【0071】
例えば、各デバイスは、状態提示部として光源(デバイスが照明器具20ではない場合には、LEDインジケータなど)を備えてもよい。各デバイスは、状態提示部としてスピーカを備え、出音によって状態を提示してもよい。各デバイスは、当該デバイスの専用機能(デバイスが空気調和機であるときには送風機能など)を状態提示部として使用してもよい。なお、状態提示部は、情報端末30から送信される制御指令に基づいて、他のデバイスが備える状態提示部と異なる態様で動作すればよい。
【0072】
また、上記実施の形態では、情報端末30に照明器具20を登録するときに照明器具20の識別情報と設置位置とが対応付けられたが、登録において照明器具20の識別情報に設置位置が対応付けられることは必須ではない。例えば、メッシュネットワークに参入した照明器具20が表示部32にマップ形式ではなくリスト形式で表示されるような場合、照明器具20の識別情報に設置位置が対応付けられる必要はない。
【0073】
[効果等]
以下、本明細書の開示内容から得られる発明を例示し、当該発明から得られる効果等について説明する。
【0074】
発明1は、情報端末30によって実行される複数のデバイスの制御方法であって、複数のデバイスに1台ずつ通信接続することにより、複数のデバイスのそれぞれに対してメッシュネットワークに参入させるための設定処理を行う設定ステップS50a~S50eと、メッシュネットワークを通じて、複数のデバイスのうちの対象デバイスを他のデバイスと異なる態様で動作させるための第1制御指令を送信する第1送信ステップS60dとを含む、制御方法である。
【0075】
このような制御方法は、メッシュネットワークを通じて第1制御指令を送信することで、第1制御指令を送信するために通信接続及び接続解除を行う方法よりも、対象デバイスを他のデバイスと異なる態様で動作させるために必要な時間を短縮することができる。つまり、制御方法は、通信機能を有する複数のデバイスの識別(対象デバイスの識別)を支援することができる。
【0076】
発明2は、さらに、第1送信ステップの後で、対象デバイスを登録する登録ステップS60hを含む、発明1の制御方法である。
【0077】
このような制御方法は、対象デバイスを登録するための対象デバイスの識別を支援することができる。
【0078】
発明3は、登録ステップS60hにおいては、対象デバイスの識別情報と、対象デバイスの設置位置とを対応付けて記憶することにより、対象デバイスの登録が行われる、発明2の制御方法である。
【0079】
このような制御方法は、対象デバイスの識別情報と設置位置との対応付けを行うための対象デバイスの識別を支援することができる。
【0080】
発明4は、さらに、メッシュネットワークを通じて、設定処理が行われたデバイスをメッシュネットワークから離脱させるための初期化命令を送信するステップS70を含む、発明1~3のいずれかの制御方法である。
【0081】
このような制御方法は、設定処理が行われたデバイスをメッシュネットワークから離脱させることができる。
【0082】
発明5は、さらに、メッシュネットワークを通じて、複数のデバイスを一括動作させるための第2制御指令を送信する第2送信ステップを含む、発明1~4のいずれかの制御方法である。第2制御指令は、上記実施の形態の一斉点滅指令に相当する。
【0083】
このような制御方法は、複数のデバイスを一括動作させることができる。
【0084】
発明6は、複数のデバイスのそれぞれは、当該デバイスがメッシュネットワークへ未参入であるときにビーコン信号を送信し、設定ステップS50a~S50eにおいて、情報端末30は、ビーコン信号を受信することができた複数のデバイスに1台ずつ通信接続する、発明1~5のいずれかの制御方法である。
【0085】
このような制御方法は、ビーコン信号を受信することができた複数のデバイスに1台ずつ通信接続することで、設定処理を行うことができる。
【0086】
発明7は、第1送信ステップS60dにおいて、情報端末30は、複数のデバイスのうち任意の1つのデバイスに通信接続した上で、1つのデバイス及びメッシュネットワークを通じて第1制御指令を送信する、発明1~6のいずれかの制御方法である。
【0087】
このような制御方法は、複数のデバイスのうち任意の1つのデバイスに通信接続した上で、1つのデバイス及びメッシュネットワークを通じて第1制御指令を送信することができる。
【0088】
発明8は、複数のデバイスのそれぞれは、照明器具20であり、第1制御指令は、対象デバイスである対象の照明器具20を点滅させるための情報である、発明1~7のいずれかの制御方法である。
【0089】
このような制御方法は、対象の照明器具20の識別を支援することができる。
【0090】
発明9は、発明1~8のいずれかの制御方法を情報端末30に実行させるためのプログラムである。
【0091】
このようなプログラムによれば、情報端末30は、通信機能を有する複数のデバイスの識別(対象デバイスの識別)を支援することができる。
【0092】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0093】
例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0094】
また、上記実施の形態において、制御部などの構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0095】
また、制御部などの構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、制御部などの構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0096】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0097】
例えば、本発明は、上記実施の形態の通信システムまたは情報端末として実現されてもよいし、情報端末が実行する方法(制御方法または初期設定方法など)として実現されてもよい。本発明は、このような方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録された非一時的な記録媒体として実現されてもよい。このようなプログラムには、汎用の情報端末などのコンピュータを、上記実施の形態の情報端末として機能させるためのアプリケーションプログラムが含まれる。
【0098】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0099】
10 通信システム
20 照明器具
21 無線通信部
22 光源
30 情報端末
31 操作受付部
32 表示部
32a アイコン
32b 点滅アイコン
32m マップ画像
33 無線通信部
34 制御部
35 記憶部