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  • 特開-靴ベラ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128903
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】靴ベラ
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/82 20060101AFI20240913BHJP
【FI】
A47G25/82
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023054335
(22)【出願日】2023-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】518292759
【氏名又は名称】株式会社AT idea
(72)【発明者】
【氏名】田中 昭彦
【テーマコード(参考)】
3K099
【Fターム(参考)】
3K099BA15
3K099CA03
3K099CA68
3K099CB44
3K099DA05
3K099DA13
(57)【要約】
【課題】 手をあまり動かすことなく引くだけで靴の後方上部を保護しつつ踵部が靴に滑り込む靴ベラを提供する。
【解決手段】靴の後方上部を跨ぐまたぎ部を設け、前記またぎ部の前方に連続した斜面部を設け、斜面部に連続した靴の足底に届く靴内前方支持部を設け、またぎ部の後方には靴の後部突出部まで届く靴後方支持部を設け、本発明を上に引き抜くための引き抜き把持部を設けた、靴の後方上部を保護することを特徴とする靴をスムーズに履くための靴ベラ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴の後方上部を跨ぐまたぎ部を設け、前記またぎ部の前方に連続して踵部が滑る斜面部を設け、前記斜面部から靴内の靴底に届く靴内前方支持部を設け、またぎ部が靴の後方上部を圧迫しないことを特徴とする靴ベラ。
【請求項2】
またぎ部から後方に連続した靴外で靴の後部突出部に届く靴後方支持部を設けた請求項1の靴ベラ。
【請求項3】
またぎ部または靴後方支持部から連続した本発明を上に引き抜くための引き抜き把持部を設けた請求項1請求項2の靴ベラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴を履くときに最初から靴の後部に装着することが可能で靴後方上部を守る靴ベラに関するものである。
【背景技術】
【0002】
靴を装着時、靴の後部を足の踵部で踏みつけて変形すると品質上美観上好ましくない。しゃがまなくても良く、立ったままでも使用できる靴ベラ(特許文献1)の工夫がみられるが、靴ベラを探す手間を考え靴の後部に靴ベラ機能を内蔵した考案(特許文献2,特許文献3)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004―49835
【特許文献2】特開2013-146514
【特許文献3】特開2012―419
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
靴ベラは靴を履く時に靴に足を入りやすくするためと、靴の後方上部が踵部に踏みつけられて変形しないために用いられる。靴ベラは、前足部が靴に入ったとき靴の後方上部にて、足の踵部を支点として靴後方上部内側を押して拡大して踵部が靴内に入り易くするため、靴ベラを手で巧みに使わなければならない。しかし、急いでいるときや手が不自由なときは十分に靴ベラの効果が発揮されないことが多い。
本発明は以上の問題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
靴の後方上部を跨ぐまたぎ部を設け、前記またぎ部の前方に連続した踵部が滑る斜面部を設け、更に斜面部に連続した靴内の靴底に届く靴内前方支持部を設け、またぎ部の後方には靴の外部の後部突出部まで届く靴後方支持部を設け、前記またぎ部または靴後方支持部に連続した本発明を上に引き抜くための引き抜き把持部を設けた。
以上を特徴とする靴をスムーズに履くための靴ベラである。
【発明の効果】
【0006】
本発明にて、事前に靴の後部に本発明を装着可能であり、靴底に届く靴内前方支持部にてまたぎ部が靴の後方上部を圧迫することはなく、またぎ部の斜面部にて踵部が靴内にスムーズに収まる。手が不自由な人は事前に靴ベラを靴に装着しておくと引き抜く動作のみで靴を履くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の斜視図
図2】本発明を靴に1個装着した斜視図
図3】本発明のまたぎ部に踵部が接し乗ったときの側面図
図4】本発明の斜面部を踵部が押している側面図
図5】本発明の靴内前方支持部が靴内に入った踵部に押されている側面図
図6】本発明の引き抜き把持部を長くした斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(1)靴の後方上部(1a)を跨ぐまたぎ部(2)を設け、前記またぎ部(2)の前方には踵部(8)が滑る斜面部(3)を設け、前記斜面部(3)に連続してまたぎ部(2)が靴の後方上部(1a)を圧迫しない足底に届く長さの靴内前方支持部(4)を設け、前記またぎ部(2)の後方に靴(1)の靴後方突出部(1b)に届く靴後方支持部(5)を設ける。
(2)前記またぎ部(2)または靴後方支持部(6)の後方に靴から本発明を引き抜くための引き抜き把持部(3)を設ける。
本発明は、以上の構成よりなっている。
本発明を使用するときは、図2のように靴の後方上部(1a)をまたぐように差し込み口(7)から装着する。靴を履く前に本発明を装着しておいてもよい。靴内前方支持部(4)と靴後方支持部(5)が靴後部を前後から挟んで本発明は安定する。靴装着時、踵部(8)がまたぎ部(2)に接し乗っても足底に届く靴内前方支持部(4)にて靴の後方上部(1a)は隙間があり圧迫を受けない(図3)。踵部(8)が斜面部(3)に達すると踵部(8)は斜面部(3)を後方に押して靴内前方支持部(4)は後傾するが靴の後方上部(1a)は守られる(図4)。更に踵部(8)が下降したとき、踵部(8)は弾力性のある靴内前方支持部(4)を踵部(8)の湾曲に沿って後方に圧迫する(図5)。この結果、踵部(8)はスムーズに靴内に入る。足が靴(1)に収納されてからは、引き抜き把持部(6)を把持して上に引けばよい。
【実施例0009】
本発明の幅は約30mm、一般的な靴の深さは約60mmであることからまたぎ部(2)までは足底から高さ70mmとした。靴内前方支持部(4)は長さ約65mmとして斜面部(3)は高さ横とも5mmとした。靴内前方支持部(4)は踵部(8)に沿った変形ができる薄い樹脂か金属板等を考える。引き抜き把持部(6)は図1では小さく設けたが、図6のようにしっかり把持できる構造でも良い。靴前方内側支持部(4)に踵部(8)が通過する陥凹を設けてもよい。またぎ部(2)、斜面部(3)、靴内前方支持部(4)、靴後方支持部(5)、引き抜き把持部(6)等は図では平面であるが、曲面で作成してもよい。
【符号の説明】
【0010】
1 靴
1a 靴の後方上部
1b 靴後方突出部
2 またぎ部
3 斜面部
4 靴内前方支持部
5 靴後方支持部
6 引き抜き把持部
7 差し込み口
8 踵部
図1
図2
図3
図4
図5
図6