(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128905
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 5/06 20060101AFI20240913BHJP
A45C 5/00 20060101ALI20240913BHJP
A45C 13/00 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
A45C5/06
A45C5/00 A
A45C13/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023068873
(22)【出願日】2023-03-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】518158385
【氏名又は名称】田巻 堅太郎
(72)【発明者】
【氏名】田巻 堅太郎
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA05
3B045AA06
3B045CE07
3B045EA02
3B045EA03
3B045EA06
3B045EB10
3B045EB15
3B045GA01
3B045GA02
3B045JA01
3B045JA02
3B045JA03
3B045JA04
3B045JA05
3B045JB01
3B045JB02
3B045JC04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】バッグのポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)を重視したバッグであって、ポケットとしての収納の夛様性と機能をひろげ、同時に、バッグの機能をも大きく高めたポケットを持つバッグを、提供する。
【解決手段】トップ全面を塞ぐ形で、バッグの最上部に、バッグの底面に平行して、ポケットを設けたことで、ポケットの収納の夛様性と機能をひろげ、ポケットに物を入れることが、バッグ全体の重量バランス調整に役立ち、ポケットを外してオープントップのバッグとしても使えさせ、ポケットのみならず、バッグの機能をも飛躍的に高めたポケットを持つバッグであり、明かり取りを兼ねた物の出し入れ口を、胴側に設け、バッグ内を非常に明かるくして、整理しながらの物の出し入れを、楽に、楽しくさせるバッグであって、ポケットに最適の場所を与えた、仲々に飽きを来させないバッグ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグのポケットの在り方(容量の大きさ/-形状/場所)を重視したバッグである。
通常、バッグの物の出し入れ口となるトップ開口部の内側附近に出来る、物の入っていない空間の存在に着目し、前記空間の場所に、収納の夛様性を大きくひろげ、その機能も飛躍的に高めたポケットを設けたバッグであり、その手段として、バッグのトップ開口部全面(夛室構造バッグの場合は主室のトップ全面)を覆う蓋をつけた、適度の深さで、大きめの容量の、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及びほぼ袋状の形状を持ち、作りを、
1)ポケット全体をバッグに作りつける型、
2)ポケット全体をバッグに取りつけ/取りはずしが出来る型、
3)前記 1)及び 2)の両型でポケットの底抜きが出来る型、
のポケットを、建築分野で云う「屋根裏部屋」風に、トップ全面(夛室構造バッグの場合は、主室のトップ全面)を塞ぐように取付けたバッグであって、前記ポケットを除き、必然的に、物の出し入れは前胴側及び後胴側から行うバッグ(以降前記ポケット及びバッグを夫れ夫れ、ロフトポケット及びロフトバッグと呼称する。ロフトは英語LOFT、日本語訳屋根裏部屋)であり、次の長所を持つ(
図1(a)・(b)・(c)・(d)・(e)、
図2(a)・(b))、
(1)ロフトポケットは、夛様に物の収納が出来る:
形状が、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及びほぼ袋状で、大きめの容量をもつポケットなので、入れる物を上向き/横向きと、自在な置き方が出来、複雑な形状や、材貭がデリケートで取扱いに注意を要するものや、化粧品/薬びん類のように ゴロゴロした感じで、形やサイズの違いの差が大きい物同志でも一緒に収められる。
(2)ロフトポケットは通氣性/日当たり良く、明かるさをもち衛生的:
場所がバッグの最上部にあるため、衛生上のケアを要するものを入れるのに最適(例:予備のマスク/ハンカチ/ポケットティッシュ等)。
(3)ロフトポケットは頻繁 且つ迅速に物の出し入れが出来る:
場所がバッグの最上部にある為、中が明かるく見易いので、頻繁且つ迅速な出し入れを要するものの保管場所として最適(例:スマートフォン、メガネ等)。
(4)ロフトポケットは、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つ:
ロフトポケットに物を収めること自体が、すでにバッグ内の重量バランスを或程度計っている上に、更に必要に応じて、本体の中の一部の物をロフトポケットに移して、重量の再配分も可能であり、バッグの中身が底に集中しすぎて、人が尻餅をついたように、バッグの底のほうが、異様に膨らんで見苦しくすることも防げて、バッグ携行時に、よけいな重さを感じさせられることもなく、軽快なバッグ携行を促す。日本で、昔、旅人達が荷物をほぼ2等分し、両者をひも状のもので結び、その中間を肩にかけた工夫の旅姿が想起される。
(5)ロフトポケットを 2)及び 3)の型とした場合、バッグに飽きが来にくい:ロフトポケットは、2)の型をとりはずした場合は完全にオープントップのバッグを、3)の型で底抜きした場合は準オープントップのバッグを夫れ夫れ演出するので、本来のロフトバッグ
機能をも楽しめ、ロフトバッグ機能とあわせ複数のバッグ機能を楽しませるので、バッグにとって最大の敵と云える「持主に飽きられる」ことが来にくいバッグに仕立てあげている。
これは、ポケットの新しい機能を登場させた、と云える。
特に、ほぼ袋状の形のロフトポケットを持つ、タウンユース(街なか使用)のリュックサックや巾着型バッグには 3)底抜きが出来るロフトポケットの型が最適である(
図2(a)・(b))。
(6)ロフトバッグは、数種類の形状/作りの物の出し入れ口を設けて楽しめる(
図3):
ロフトバッグの構造に必然的に、前胴/後胴側に設けられる物の出し入れ口は、前胴及び後胴の両側につけたり、どちらか片側につけたりと自在であるが、その作りは現行の技術/技巧を駆使して、主に以下の形式が可能、
(a)Y字型ファスナー開閉 (
図4)
(b)逆さU字型ファスナー開閉 (
図5)
(c)逆さL字型ファスナー開閉 (
図6)
(d)逆「ヘの字」型ファスナー開閉 (
図7)
(e)胴くり抜き(長方形・他)・
突出し窓型・大型アコーデオンマチ付 (
図8)
物の出し入れをトップからせず、前胴/後胴側からする動作は、かまどや暖炉の穴を消さないように工夫しながら薪をくべる行為に通じるものがあり、自然に行え、また、バッグ内部の底の方は、物の出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じる為、非常に明かるくなりバッグ内部を見渡し易く、「整理しながら」の物の出し入れが容易で、整理しながらの行為は、手でいじるという行為に通じ、遊び心を大いにくすぐり/刺激するバッグ。
(7)ロフトポケット及びロフトバッグは非常に衛生的:
ロフトポケットはバッグの最上部にあり、主たる物の出し入れは胴側からするので、バッグ内部は通氣性や日当たり工合が極めて良く、構造的にも内部の掃除がし易い為、バッグ全体を非常に衛生的に維持出来る。
(8)本開発のロフトバッグはいかなる作り/形(請求項2記載の如き)であっても、そのコンセプトは「ゆったりとした容量と形状をもつポケットをバッグの最上部に持ってくる」ことであり、またそのコンセプトは前記(1)~(7)の長所をもつ故に、ロフトバッグは「バッグのポケットにベストポジション(最適の場所)を与えたバッグ」と総括出来る。
【請求項2】
ロフトバッグの作り方は、ポケットの作りと、ポケットとバッグ本体との接合方法によって、大別して以下の2種類あり、
(1)第1種類は:
(a)ポケットをバッグ本体にはめ込む型(
図1(a)・(b)・(c))。
(b)ポケットの底となる仕切り風の「底革」を、バッグ本体のトップから適度の深さの所で、バッグ全体を平行に輪切りする形で、バッグ本体内部に取付ける型(
図2(a))。
(2)第2種類は:
(a)ポケットとバッグ本体を、ポケットを上にして上下に接合する型。
接合方法は、取りつけ/取りはずしが出来るファスナー/面テープ/バネホック留め等とするのが実用的である(
図1(d))。
(b)別途用意したポケットに、バッグ本体となる上下オープンで筒状のものを裏返してかぶせ、両者の先端をそろえ合わせて糸縫い付けしたのち、筒状のものを再裏返して、先端に底をつける方式。
及び別途用意したバッグ本体に、ポケットとなる上下オープンの筒状のものを裏返してかぶせ両者の先端をそろえ合わせて糸縫い付けしたのち、筒状のものを再裏返して、先端にフタをつける、又はひも結び等にする:方式(
図1(e)及び
図2(b))。
(3)前記(1)、(2)共に、ポケットの底は底抜き出来る型にし、フタは取りつけ/取りはずし出来るものにしておくのが実用的である。筒状のものの大きさ(容量)をどうするかは適宜・自在に決める。
(4)前記(1)、(2)記載のポケット及びバッグは、請求項1記載の機能と長所を持つロフトポケット及びロフトバッグである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
バッグにおけるポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)を重視したバッグであって、
【0002】
通常、バッグに物を入れた時に出来る、トプ附近の物の入っていない空間の存在に着目し、前記空間の場所に、蓋つきで、大き目の容量をもち、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及び袋状の形状をしたポケットを、トップ開口部全面を塞ぐように、云わば屋根裏部屋風に取付けたバッグであり、必然的に物の出し入れは前胴及び後胴側からするバッグであって、更に前記ポケットの作りを、「バッグに作り付け」/「バッグから取りはずし可能」/「底抜きが可能」としたことでバッグ機能が飛躍的にひろがったバッグに関する、
【0003】
前記ポケットは、物を入れることによって、常に、バッグに入っている物の一部を、分担収納する存在となり、バッグ全体の重量バランスを良くし、よけいな重さを感じさせられることもなく、軽快なバッグ携行を促す。
【背景技術】
【0004】
従来のバッグのポケットは、外ポケット/内ポケットを問わず、云うなれば氷雪原におけるクレパスにも似て、ほとんどが、マチ巾もせまく、タテ溝形状をしており、中に入れる物の大きさ/形状/収納方法の夛様性がほとんど無いか、極めて小さい。ポケットの中も暗く、通気性/日当りも悪く、内部の掃除もしにくい、極めて衛生的でない。
バッグにおけるポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)をもっと重視したバッグ造りが必要ではないか。
【0005】
従来のバッグにおいては、物を入れた時、底の方に物が集中したり、底の方からだんだん重なり気味になるなどして、バッグトップ附近は何も入っていないかなり大きな空間が出来やすく、為に、バッグ全体の形も、あたかも人が尻餅をついたように、底の方が異様にふくらんで、携行時にはよけいに重さを感じさせられることが夛い(例:リュックサック、トートバッグ等)。
バッグの中の物の重量配分、しいてはバッグ全体の重量バランスということにもっと関心を持ってもよいのではないか。
前記重量配分を良くする手だてはないものか。
【先行参考文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000-245518
【特許文献2】実用新案登録番号 第3033309号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のバッグのポケットは、外ポケット/内ポケットを問わず、云うなれば氷雪原におけるクレパスにも似て、ほとんどが、マチ巾がせまく、タテ溝形状をしており中に入れるものの大きさ/形状/収納方法の夛様性が極めて小さい。
ポケットの中も暗く、通気性/日当たり工合も悪く、中の掃除もしにくく、極めて衛生的でない。バッグにおけるポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)をもっと重視したバッグ造りが必要なのではないか。
【0008】
バッグに物を入れた時、従来のバッグでは、どうしてもバッグの底に物が片寄ったり、底の方からだんだんと重なり気味になるなどして、バッグのトップ開口部附近には、何も入っていない、可成り大きな空間が出来やすく、為に、バッグ全体の形も、あたかも、人が尻餅をついたように底の方が異様にふくらんで見苦しく、携行時にはよけいに重さを感じることが夛い。
タウンユースのリュックサック、トートバッグ等で特に夛く見受けられる。
日本で、昔、江戸時代あたり、旅人達が、荷物の大きさ/重量を考え、ほぼ荷物を二等分し、間をひも状のものでつなぎ、ひも状の中間を肩にかけ、荷物の重量バランスを良くして、携行を楽にしようとした工夫の旅姿を思い起こす。
近代のバッグといえど、先達たちが行ったそのような工夫を見習うことの埒外ではない。
出来得る限り、バッグの中の物の重量を巧く配分して、バッグ全体の重量バランスを良くして、よけいに重さを感じさせず少しでも軽快に携行出来る工夫をすべきではないか。
【0009】
前記[0007]及び[0008]を一挙に解決するバッグを提唱したい。
【課題を解決する為の手段】
【0010】
バッグにおけるポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)をもっと重視し、バッグ内の物の重量配分を良く考え、バッグの軽快な携行を可能にするという二つの課題を、バッグのトップ開口部附近の空間を活用し、容量大きめのポケットを設けることで一挙に解決するバッグを提唱する。
【0011】
バッグのトップ開口部全面を覆う蓋をつけた、適度の深さを持ち、大きめの容量で、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及びほぼ袋状の形状を持つポケットであって、作りを
(1)ポケット全体をバッグに作りつける型、
(2)ポケット全体をバッグに取りつけ/取りはずしが出来る型、
(3)前記(1)及び(2)の両型のポケットで底抜きが出来る型、
としたポケットを屋根裏部屋風に、バッグのトップ部分に、トップ全面を塞ぐように取付けたバッグであって、前記ポケットを除き、必然的に、物の出し入れは前胴側及び後胴側に設けた出し入れ口から行い、前記物の出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じて、バッグの底の方を一段と明かるくして、整理しながらの物の出し入れが極めてし易いバッグ(以降、前記ポケット及びバッグを夫れ夫れロフトポケット及びロフトバッグと呼称する)。
ロフトポケットは、中に入れるものの大きさ/形状/収め方(上向きに置く、横向きに置く等)の夛様性を大きくひろげ、同時にポケットの作りについて(1)~(3)の如き型を可能にして、オープントップのバッグ及び準オープントップのバッグ機能をも演出させるという、ポケットの新しい機能を登場させ、ポケットの機能を一段と高めている。
【0012】
胴側からの出し入れ口は、バッグによって前胴側からのみ/後胴側からのみ/前胴・後胴の両側より、と自在であるが、胴側からの出し入れは、現行の技術/-技巧を駆使して十分に行え、作りとしては、主として以下が考えれる、
(a)Y字型ファスナー開閉 (
図4)
(b)逆さU字型ファスナー開閉 (
図5)
(c)逆さL字型ファスナー開閉 (
図6)
(d)逆「ヘの字」型ファスナー開閉 (
図7)
(e)胴くり抜き(長方形他)・突出
L窓型・大型アコーデオンマチ付 (
図8)
胴側よりの物の出し入れは、かまどや暖炉に薪をくべたり、火を絶やさぬ様に薪のくべ方を工夫する等の行為にも通じるものがあり、自然に行える。
【0013】
バッグの中に入れる物の一部が、ロフトポケットに分散収納されることで、バッグ全体の重量バランスが自然に良くなり、バッグ携行時によけいな重さを感じさせられることもなく軽快なバッグ携行を促す。
【発明の効果】
【0014】
ロフトバッグは以下の如き長所をもつ、(1)ロフトポケットは夛様な物の収め方が出来る:
形状が、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及びほぼ袋状で、大きめの容量をもつポケットとなる為、入れる物を上向き/横向きと自在な置き方が出来、複雑な形状や、材貭がデリケートで取扱いに注意を要するものや、化粧品類/薬びん類のようにゴロゴロした感じで形やサイズの違いの差が大きい物同志でも一緒に収められる。
(2)ロフトポケットは通氣性/日当たりが良く、明かるく衛生的:
場所がバッグの最上部にある為、通気性/日当たりが良く、衛生上のケアを要するものを入れるのに最適。
(例:予備のマスク/ハンカチ/ポケットティッシュ等)。
(3)ロフトポケットは頻繁且つ迅速に物の出し入れが出来る:
場所がバッグの最上部にある為、ポケットの中が明かるく見易い為、頻繁且つ迅速に出し入れを要するものの保管場所に最適。
(例:スマートフォン、メガネ(ケース入り)/(ケースなし)等)。
(4)ロフトポケットは、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つ:
ロフトポケットに物を収めること自体がすでにバッグ内の重量バランスを或る程度計っているうえに、更に必要に応じて、本体の中の一部の物をロフトポケットに移して重量の再配分も可能であり、バッグの中身が底に集中しすぎて、人が尻餅をついたように、バッグの底の方の形が異様に膨らんで、見苦しくすることも防げて、バッグ携行時によけいな重さを感じさせられることもなく軽快なバッグ携行を促す。
日本で、昔、旅人達が荷物をほぼ2等分し両者をひも状のもので結んで、その中間を肩にかけた工夫の旅姿が想起される。
(5)ロフトポケットを、取りはずしが出来る型([0011(2))及び底抜きが出来る型([0011(3))とした場合、バッグに「飽き」が来にくい:前記両型は、完全なオープントップのバッグ/準オープントップのバッグを演出するので、ロフト
をも楽しめ、ロフトバッグとしての機能とあわせ複数の機能が楽しめるので、バッグにとって最大の敵と云える「持主に飽きられる」ことが来にくいバッグに仕立て上げている。
ロフトポケットは、ポケットの新しい機能を登場させた、と云える。
特にほぼ袋状のロフトポケットを持つタウンユースのリュックサックや巾着型バッグは底抜き出来る型が最適である(
図2(a)・(b))。
以上のことから、何れにしてもロフトポケットの蓋は最初から取りはずし出来る作りにしておくのが便利で望ましい。
(6)ロフトポケット及びロフトバッグは非常に衛生的:
ロフトポケットはバッグの最上部にあり、主たる物の出し入れは胴側からすることから、バッグ全体として内部は通氣性や日当たり工合が極めて良く、構造的にも内部の掃除がし易いため、バッグ全体を非常に衛生的に維持出来る。
(7)ロフトバッグは遊び心をくすぐるバッグ:
その日使うバッグは、理想的なバッグ使いという点から見て表現すれば「自分の体の一部のように使いこなせるもの(機能性/思想性十分のバッグであることが必要で、これはバッグの必要条件と云える)、且つ楽しみながら使えるもの(なかなか飽きが来ず、遊び心を満たすに十分のバッグであることが必要で、これはバッグの十分条件と云える)」であって欲しい。
くどいようだが、本開発者及び本開発品の最終の目標/真の狙いは、「持主に、仲に飽きを来させないバッグを提供する」ことである。
ロフトバッグは、通常のバッグで、トップからストーンと落すように物を入れてすませるのではなく、胴側に、明かり取りの役を演じる物の出し入れ口を設け、バッグ内部の底の方を明かるくし、中の物を一望で見易くし、自然に中の物を整理しながらの出し入れを可能にする訳で表現を変えれば、中の物を色々と手で「いじらせる」バッグであって、この「いじり」行為が遊び心をくすぐり/刺激することにつながる可能性が大きいのである。
例えれば、野球の選手が愛着をもつ自分のグローブやミットに、ひそかに自分なりに工夫を加えた機能をもたせ遊び心も満たす細工をしたり、素材のカラーに凝ったりする如く、「いじり」は遊び心をくすぐり、遊び場を求め、秘密基地のごときものを開拓することに通じるかも知れない。
この様な遊び場/秘密基地的なものとして本開発者が思いつくものをあげれば、
(a)長めの革ひもをつけた「吊りポケット」を作り、バッグ開口は作り付けず(固定せず)、中の物と一緒に状況に応じバッグの中を自由に移動させる。
云わば「移動ポケット」である。
前記長い革ひもの端はホックボタン等でバッグ内のどこかに留めておく。
(移動ポケットは非ロフトバッグ一般にも使用可能である)(
図9)。
(b)マチ巾のあるロフトバッグ型のトートバッグで、左右どちらかのマチの裏側(バッグ内部)に、相対する前・後胴の両裏側を結ぶように、適当な高さで「びょうぶ型にした仕切り壁」を作りつけ、びょうぶのように折り曲げ自在の空間をつくり例えば、ゴロゴロした似た物同志をまとめて入れ、蓋なしのポケットとして使う。
云わば「寄せ場ポケット」である(このポケットは、ロフトバッグ、非ロフトバッグを問わず、特にマチ巾のひろいバッグに応用可能である(
図10)。
(c)マチ巾のあるロフトバッグ型トートバッグの片方のマチ、例えば上記(b)が設けられたマチ側に(b)にアクセス出来るファスナー開閉口を設ける(
図11)。
【0015】
[0014]記載の長所により、ロフトバッグは「バッグのポケットにベストポジション(最適の場所)を与えたバッグ」であり、「遊び心を大いにくすぐり、飽きをなかなか来させないバッグ」である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1(a)】トートバッグ(以下取手の図示は省略)の場合である。ロフトポケットを、「作りつける型」としたバッグの斜め正面図である。ロフトポケット部分は、飯盒の内ブタを飯盒本体に上から押し込むようにしてはめ込むのと同じ方法で、トートバッグのトップ部にはめ込む構造である。ポケットとバッグの上端を重ね合わせて、上端を縫って作りつける。ポケットの蓋も作りつけて開かず、ファスナー開閉口だけが開く。ロフトバッグ機能のみを楽しむバッグ。
【
図1(b)】トートバッグの場合である。ロフトポケットを「取りつけ/取りはずし出来る型」としたバッグの斜め正面図と分解図である。ロフトポケット部分は、前記飯盒内ブタはめ込み式である。取りつけ/取りはずしは面テープ(マジックテープ)をポケットとバッグの上端部に適宜張っておいて行うのが確実で/-便利で/実用的である。ロフトポケットを外せば、完全なオープントップのバッグ機能をも楽しめるバッグ。蓋は、取りつけ/取りはずし出来る型とする。
【
図1(c)】トートバッグの場合である。ロフトポケットを「底抜き出来る型」としたバッグの斜め正面図と分解図である。ロフトポケット部は飯盒内ブタはめ込み式である。ポケットはバッグに作りつけ/取りはずし可能型、何れでも自在であるが、ポケットの蓋は取りはずし可能としておく必要がある。ポケット底抜きした場合、準オープントップのバッグ機能をも楽しめるバッグ。
【
図1(d)】ショルダーバッグの場合である。ロフトポケットを先ず単独で作り、別途作られた本体の上に取りつける、タテ型の二室構造としたバッグである。ロフトポケットと本体をつなぐ方法は、前記両者をファスナー/面テープ(マジックテープ)/バネホック等で取りつけ/取りはずし可能の作りとしたバッグ。
【
図1(e)】先ず長方形箱型のロフトポケットを別途作っておく。次に、バッグ本体となるべき部分を、上下オープンの筒状のもので作り、その円周の長さと、ポケットの長方形四辺の合計長さをほぼ同じに調整しておく。前記筒状のものを裏返して(裏表にして)ロフトポケットにキッチリとかぶせ、筒状のものの下端とロフトポケットの下端をそろえ合わせ両者を縫付ける。筒状のものを再裏返しして、「底革」をつけて出来る上る、本図はその組立て工程図である。
【
図2(a)】巾着型バッグの場合である。底抜き型「底革」(17)を、バッグトップより適度の深さの所で、バッグ本体を輪切るように仕切るかたちでバッグ内部に縫付けてロフトバッグとしたものの斜め正面図と分解図である。バッグ素材が柔らかい場合は前記「底革」(17)の周辺に「細いなまし鉄線」等を縫い込めて形状保持に役立てるのも一法である。底抜きした場合は、準オープントップのバッグ機能をも楽しめる。底抜きした部分は、バッグ内部に面テープ(マジックテープ)、バネホック等で留めておく。
【
図2(b)】巾着型バッグの場合である。先ず、トップ全面を覆うように、底抜き型「底革」(17)を作りつけた、バッグ本体を作り、前記「底革」(17)の円周の長さとほゞ同じ長さの円周をもつ、上下オープンの筒状のものをつくり、それを裏返して前記本体にキッチリかぶせ、筒状の上の端を本体の上の端にそろえ合わせて縫付けたのち、筒状のものを再裏返しするように上方向にきっちりまくり上げて、上端をひも結び型に整えて出来上る。ポケットの深さは本体との釣合いで自在に決める。ポケットと本体の素材/カラーの組合わせも自在に決める。底抜きした場合は準オープントップのバッグ機能をも楽しめる。底抜きした部分の処理方法は
図2(9)と同様である。本図は組立て工程を示す図である。
【
図3】前胴に逆さU字型ファスナー開閉口、後胴に逆「への字」型ファスナー開閉口を夫れ夫れ設けたトートバッグの斜め正面図である。
【
図4】Y字型ファスナー開閉口を持つトートバッグ(以下取手とロフトポケットの図示は省略)の正面図と斜め正面図である。ある。観音開き風に使える開閉口である。
【
図5】逆さU字型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である
【
図6】逆さL字型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図7】逆「への字」型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図8】胴長方形くり抜き・突出し窓型・大型アコーデオンマチ付きの開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図10】寄せ場ポケットを持つトートバッグの図である。(b)はびょうぶ風に曲げた空間の図。
【
図11】マチ側にファスナー開閉口を設けたトートバッグである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
バッグのポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)を重視し、通常、バッグの物の出し入れ口となるトップ開口部附近の内側に出来る、物の入っていない空間の存在に着目し、前記空間の場所に、収納の夛様性を大きくひろげ、機能を飛躍的に高めたポケットを設けたバッグ。
【0018】
その手段として、バッグのトップ開口部全面を覆う蓋をつけた、適度の深さを持ち、大きめの容量で、ザックリ感のあるほぼ長方形の箱型及びほぼ袋状の形状で、作りを、
(1)ポケット全体をバッグに作りつけた型、
(2)ポケット全体をバッグに取りつけ/-取りはずしが出来る型、
(3)前記(1)及び(2)両型のポケットでポケットの底抜きが出来る型、としたポケット(以降ロフトポケットと呼称する)を、屋根裏部屋風にバッグのトップ部分に、トップ全面を覆うように取付けたバッグであって、前記ロフトポケットを除き、物の出し入れは必然的に前胴側及び後胴側から行い、前記出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じて、バッグ内部の底の方を一段と明かるくし、内部全体が一望出来るので、整理しながらの物の出し入れが極めてし易いバッグ(以降ロフトバッグと呼称する)。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、バッグの最上部に容量大きめで、取りはずし可能としたポケットを設けたことで、ポケットの収納の夛様性がひろがり、ポケットに物を入れることが、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つバッグとして好適であり、同時にオープントップのバッグとしても使えて、物の出し入れも胴側から楽に、楽しく出来るので、仲々に「飽き」の来にくいバッグとして最適である。
【符号の説明】
【0020】
1、蓋(作りつけ)
2、蓋のファスナーの開閉口
3、ロフトポケット
4、本体とロフトポケットを縫いつける糸目
5、本体
6、逆さU字型ファスナー開閉口
7、蓋(ロフトポケットに取りつけ/取りはずし出来る型)
8、面ファスナー(マジックテープ)
9、底抜き部分(ファスナー開閉口付)を持つ「底革」
10、蓋(本体とロフトポケットを縫いつけた部分に、取りつけ/取りはずし出来る型)
11、底抜きされた部分
12、ショルダーベルト
13、独立して作られたロフトポケット
14、13のファスナー開閉口
15、13に対応する本体
16、巾着型バッグのひも結び部分
17、巾着型バッグ用、底抜きの出来る「底革」
18、17底抜きした部分のバネホック留め部分
19、巾着型バッグの本体
20、筒状部分(ひも結びする巾着型バッグのロフトポケットを形成する部分)
21、上部のオープン部分に、底抜き出来るようにした「底革」を作りつけた巾着型バッグの本体
22、逆への字型ファスナー開閉口
23、Y字型ファスナー開閉口
24、逆さL字型ファスナー開閉口
25、胴くり抜き(長方形)、突出し窓型・大型アコーデオン型マチ付き開閉口
26、移動ポケット
27、寄せ場ポケット(a),(b)は上面図
28、前胴側
29、後胴側
30、27へアクセスするファスナー開閉口
31、独立して作られたロフトポケット
32、31のファスナー開閉口
33、長方形状の筒状のもの(バッグ本体となる部分)
34、バッグ本体の底になる「底革」
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグのトップからの物の出し入れを前提にし、トップがオープンになっている、
下記11種類のバッグ素材を対象とし、前記バッグ素材の底面に平行な底面をもつ、バッグのポケットを、前記オープンのトップ開口部全面を覆うようにとりつけたバッグであって、前記ポケットをバッグの一つの室、また主たる物の出し入れ口をもつバッグの本体をもう一つの室とみれば、いわばタテ型の二室構造バッグである。説明の混乱・煩雑さを避け、明確、簡潔を期すため、以降、前記11種類のバッグ素材を、ひとまとめにして単にバッグと呼称する。
(1)ハンドバッグ、(2)トートバッグ、(3)ショルダーバッグ、
(4)肩ひっかけバッグ、(5)リュックサック
(6)デイパック、(7)背のう型バッグ、(8)ボストンバッグ、
(9)巾着袋型バッグ、(10)頭陀袋型バッグ、
(11)(1)~(10)のカテゴリーに入らないバッグ。
バッグのポケットの在り方(容量の大きさ/一形状/場所)を重視したバッグである。
通常、バッグの物の出し入れ口となるトップ開口部の内側附近に出来る、物の入っていない空間の存在に着目し、前記空間の場所に、収納の夛様性を大きくひろげ、その機能も飛躍的に高めたポケットを設けたバッグであり、その手段として、バッグのトップ開口部全面(夛室構造バッグの場合は主室のトップ全面)を
覆い、蓋をつけて、バッグの底面に平行な底面をもち、作りを
1)ポケット全体をバッグに作りつける型、
2)ポケット全体をバッグに取りつけ/取りはずしが出来る型、
3)前記1)及び2)の両型でポケットの底拔きが出来る型、
のポケットを、建築分野で云う「屋根裏部屋」風に、トップ全面(夛室構造バッグの場合は、主室のトップ全面)を塞ぐように取付けたバッグであって、前記ポケットを除き、必然的に、物の出し入れは前胴側及び後胴側から行うバッグ(以降前記ポケット及びバッグを夫れ夫れ、ロフトポケット及びロフトバッグと呼称す
屋根裏部屋)であり、次の
長所を持つ(
図1(a)・(b)・(c)・(d)・(e)、
図2(a)・(b))
(1)ロフトポケットは、夛様に物の収納が出来る:
バッグの底面に平行な底面をもつポケットなので、入れる物を上向き/横向き
と、自在な置き方が出来、複雑な形状や、材貭がデリケートで取扱いに注意を要するものや、化粧品/薬びん類のようにゴロゴロした感じで、形やサイズの違いの差が大きい物同志でも一緒に収められる。
(2)ロフトポケットは通氣性/日当たり良く、明かるさをもち衛生的:
場所がバッグの最上部にあるため、衛生上のケアを要するものを入れるのに最適(例:予備のマスク/ハンカチ/ポケットティッシュ等)。
(3)ロフトポケットは頻繁 且つ迅速に物の出し入れが出来る:
場所がバッグの最上部にある為、中が明かるく見易いので、頻繁且つ迅速な出し入れを要するものの保管場所として最適(例:スマートフォン、メガネ等)。
(4)ロフトポケットは、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つ:
ロフトポケットに物を収めること自体が、すでにバッグ内の重量バランスを或程度計っている上に、更に必要に応じて、本体の中の一部の物をロフトポケットに移して、重量の再配分も可能であり、バッグの中身が底に集中しすぎて、人が尻餅をついたように、バッグの底のほうが、異様に膨らんで見苦しくすることも防げて、バッグ携行時に、よけいな重さを感じさせられることもなく、軽快なバッグ携行を促す。
(5)ロフトポケットを2)及び3)の型とした場合、バッグに飽きが来にくい:ロフトポケットは、
オープントップのバッグを、3)の型で底拔きした場合は準オープントップのバッグを夫れ夫れ演出するので、本来のロフトバッグとしての機能とは画然と異なるバッグ機能をも楽しめ、ロフトバッグ機能とあわせ複数のバッグ機能を楽しませるので、バッグにとって最大の敵と云える「持主に飽きられる」ことが来にくいバッグに仕立てあげている。
これは、ポケットの新しい機能を登場させた、と云える。
特に、ほぼ袋状の形のロフトポケットを持つ、タウンユース(街なか使用)のリュックサックや巾着型バッグには 3)底抜きが出来るロフトポケットの型が最適である(
図2(a)・(b))。
(6)ロフトバッグは、数種類の形状/作りの物の出し入れ口を設けて楽しめる(
図3):ロフトバッグの構造上必然的に、
前胴/後胴側に設けられる物の出し入れ口は、前胴及び後胴の両側につけたり、どちらか片側につけたりと自在であるが、その作りは現行の技術/技巧を駆使して、主に以下の形式が可能、
(a)Y字型ファスナー開閉 (
図4)
(b)逆さU字型ファスナー開閉 (
図5)
(c)逆さL字型ファスナー開閉 (
図6)
(d)逆「ヘの字」型ファスナー開閉 (
図7)
(e)胴くり拔き(長方形・他)・
突出し窓型・大型アコーデオンマチ付 (
図8)
物の出し入れをトップからせず、前胴/後胴側からする動作は、かまどや暖炉の火を消さないように工夫しながら薪をくべる行為に通じるものがあり、自然に行え、また、バッグ内部の底の方は、物の出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じる為、非常に明かるくなりバッグ内部を見渡し易く、「整理しながら」の物の出し入れが容易で、整理しながらの行為は、手でいじるという行為に通じ、遊び心を大いにくすぐり/刺激するバッグ。
(7)ロフトポケット及びロフトバッグは非常に衛生的:
ロフトポケットはバッグの最上部にあり、主たる物の出し入れは胴側からするので、バッグ内部は通氣性や日当たり工合が極めて良く、構造的にも内部の掃除がし易い為、バッグ全体を非常に衛生的に維持出来る。
(8)本開発のロフトバッグはいかなる作り/形(請求項2記載の如き)であっても、その
コンセプトは、「バッグの底面に平行な底面をもつポケットをバッグの最上部に持ってくる」ことであり、またそのコンセプトは前記(1)~(7)の長所をもつ板に、ロフトバッグは「バッグのポケットにベストポジション(最適の場所)を与えたバッグ」と総括出来る。
【請求項2】
ロフトバッグの作り方は、ポケットの作りと、ポケットとバッグ本体との接合方法によって、大別して以下の2種類あり、
(1)第1種類は:
(a)ポケットをバッグ本体にはめ込む型(
図1(a)・(b)・(c))。
(b)ポケットの底となる仕切り風の
「底革」をバッグの底面と平行になるように、バッグ全体を平行に輪切りする形で、バッグ本体内部に取付ける型(
図2(a))
(2)第2種類は:
(a)ポケットとバッグ本体を、ポケットを上にして上下に接合する型。
接合方法は、取りつけ/取りはずしが出来るファスナー/面テープ/バネホック留め等とするのが実用的である(
図1(d))。
(b)別途用意したポケットに、バッグ本体となる上下オープンで筒状のものを裏返し
せて糸縫い付けしたのち、筒状のものを再裏返して、先端に底をつける方式。
及び別途用意したバッグ本体に、ポケットとなる上下オープンの筒状のも
そろえ合わせて糸縫い付けしたのち、筒状のものを再裏返して、先端にフタをつける。又はひも結び等にする方式(
図1(e)及び
図2(b))。
(3)前記(1)、(2)共に、ポケットの底は底拔き出来る型にし、フタは取りつけ/取りはずし出来るものにしておくのが実用的である。
(4)前記(1)、(2)記載のポケット及びバッグは、請求項1記載の機能と長所を持つロフトポケット及びロフトバッグである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
通常、バッグに物を入れた時に出来る、トプ附近の物の入っていない空間の存在に着目し、前記空間の場所に、蓋つきのポケットを、トップ開口部全面を塞ぐように、云わば屋根裏部屋風に取付けたバッグであり、必然的に物の出し入れは前胴及び後胴側からするバッグであって、更に前記ポケットの作りを、「バッグに作り付け」/「バッグから取りはずし可能」/「底拔きが可能」としたことでバッグ機能が飛躍的にひろがったバッグに関する、
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
バッグにおけるポケットの在り方(容量の大きさ/形状/場所)をもっと重視し、バッグ内の物の重量配分を良く考え、バッグの軽快な携行を可能にするという二つの課題を、バッグのトップ開口部附近の空間を活用し、
バッグの底面に平行な底面をもつポケットを設けることで一挙に解決するバッグを提唱する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
バッグのトップ開口部全面を覆い、蓋を
つけて、バッグの底面に平行な底面を持つポケットであって、作りを
(1)ポケット全体をバッグに作りつける型、
(2)ポケット全体をバッグに取りつけ/取りはずしが出来る型、
(3)前記(1)及び(2)の両型のポケットで底拔きが出来る型、
としたポケットを屋根裏部屋風に、バッグのトップ部分に、トップ全面を塞ぐように取付けたバッグであって、前記ポケットを除き、必然的に、物の出し入れは前胴側及び後胴側に設けた出し入れ口から行い、前記物の出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じて、バッグの底の方を一段と明かるくして、整理しながらの物の出し入れが極めてし易いバッグ(以降、前記ポケット及びバッグを夫れ夫れロフトポケット及びロフトバッグと呼称する)。
ロフトポケットは、バッグの底面に平行な底面をもつゆえに、中に入れるものの大きさ/形状/収め方(上向きに置く、横向きに置く等)の夛様性を大きくひろげ、同時にポケットの作りについて(1)~(3)の如き型を可能にして、オープントップのバッグ及び準オープントップのバッグ機能をも演出させるという、ポケットの新しい機能を登場させ、ポケットの機能を一段と高めている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
ロフトバッグは以下の如き長所をもつ、(1)ロフトポケットは夛様な物の収め方が出来る:
形状が、
バッグの底面に平行な底面をもつポケットとなる為、入れる物を上向き/横向きと自在な置き方が出来、複雑な形状や、材貭がデリケートで取扱いに注意を要するものや、化粧品類/薬びん類のようにゴロゴロした感じで形やサイズの違いの差が大きい物同志でも一緒に収められる。
(2)ロフトポケットは通氣性/日当たりが良く、明かるく衛生的:
場所がバッグの最上部にある為、通気性/日当たりが良く、衛生上のケアを要するものを入れるのに最適。
(例:予備のマスク/ハンカチ/ポケットティッシュ等)。
(3)ロフトポケットは頻繁且つ迅速に物の出し入れが出来る:
場所がバッグの最上部にある為、ポケットの中が明かるく見易い為、頻繁且つ迅速に出し入れを要するものの保管場所に最適。
(例:スマートフォン、メガネ(ケース入り)/ケースなし)等)。
(4)ロフトポケットは、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つ:
ロフトポケットに物を収めること自体がすでにバッグ内の重量バランスを或る程度計っているうえに、更に必要に応じて、本体の中の一部の物をロフトポケットに移して重量の再配分も可能であり、バッグの中身が底に集中しすぎて、人が尻餅をついたように、バッグの底の方の形が異様に膨らんで、見苦しくすることも防げて、バッグ携行時によけいな重さを感じさせられることもなく軽快なバッグ携行を促す。
日本で、昔、旅人達が荷物をほぼ2等分し両者をひも状のもので結んで、その中間をを肩にかけた工夫の旅姿が想起される。
(5)ロフトポケットを、取りはずしが出来る型([0011](2))及び底拔きが出来る型([0011](3))とした場合、バッグに「飽き」が来にくい:前記両型は、完全なオープントップのバッグ/準オープントップのバッグを演出するので、ロフトバッグとは画然と違うバッグ機能をも楽しめ、ロフトバッグとしての機能とあわせ複数の機能が楽しめるので、バッグにとって最大の敵と云える「持主に飽きられる」ことが来にくいバッグに仕立て上げている。
ロフトポケットは、ポケットの新しい機能を登場させた、と云える。
特にタウンユースのリュックサックや巾着型バッグは底抜を出来る型が最適である(
図2(a)・(b))。
以上のことから、何れにしてもロフトポケットの蓋は最初から取りはずし出来る作りにしておくのが便利で望ましい。
(6)ロフトポケット及びロフトバッグは非常に衛生的:
ロフトポケットはバッグの最上部にあり、主たる物の出し入れは胴側からすることから、バッグ全体として内部は通氣性や日当たり工合が極めて良く、構造的にも内部の掃除がし易いため、バッグ全体を非常に衛生的に維持出来る。
(7)ロフトバッグは遊び心をくすぐるバッグ:その日使うバッグは、理想的なバッグ使いという点から見て表現すれば「自分の体の一部のように使いこなせるもの(機能性/思想性十分のバッグであることが必要で、これはバッグの必要条件と云える)、且つ楽しみながら使えるもの(なかなか飽きが来ず、遊び心を満たすに十分のバッグであることが必要で、これはバッグの十分条件と云える)」であって欲しい。
くどいようだが、本開発者及び本開発品の最終の目標/真の狙いは、「持主に、仲に飽きを来させないバッグを提供する」ことである。
ロフトバッグは、通常のバッグで、トップからストーンと落すように物を入れてすませるのではなく、胴側に、明かり取りの役を演じる物の出し入れ口を設け、バッグ内部の底の方を明かるくし、中の物を一望で見易くし、自然に中の物を整理しながらの出し入れを可能にする訳で表現を変えれば、中の物を色々と手で「いじらせる」バッグであって、その「いじり」行為が遊び心をくすぐり/刺激することにつながる可能性が大きいのである。
例えれば、野球の選手が愛着をもつ自分のグローブやミットに、ひそかに自分なりに工夫を加えた機能をもたせ遊び心も満たす細工をしたり、素材のカラーに凝ったりする如く、「いじり」は遊び心をくすぐり、遊び場を求め、秘密基地のごときものを開拓することに通じるかも知れない。
この様な遊び場/秘密基地的なものとして本開発者が思いつくものをあげれば、
(a)長めの革ひもをつけた「吊りポケット」を作り、バッグ内には作り付けず(固定せず)、中の物と一緒に状況に応じバッグの中を自由に移動させる。
云わば「移動ポケット」である。
前記長い革ひもの端はホックボタン等でバッグ内のどこかに留めておく。
(移動ポケットは非ロフトバッグ一般にも使用可能である)(
図9)。
(b)マチ巾のあるロフトバッグ型のトートバッグで、左右どちらかのマチの裏側(バッグ内部)に、相対する前・後胴の両裏側を結ぶように、適当な高さで「びょうぶ型にした仕切り壁」を作りつけ、びょうぶのような折り曲げ自在の空間をつくり例えば、ゴロゴロした似た物同志をまとめて入れ、蓋なしのポケットとして使う。
云わば「寄せ場ポケット」である(このポケットは、ロフトバッグ、非ロフトバッグを問わず、特にマチ巾のひろいバッグに応用可能である(
図10)。
(c)マチ巾のあるロフトバッグ型トートバッグの片方のマチ、例えば上記(b)が設けられたマチ側に(b)にアクセス出来るファスナー開閉口を設ける(
図11)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
【
図1(a)】トートバッグ(以下取手の図示は省略)の場合である。ロフトポケットを、「作りつける型」としたバッグの斜め正面図である。ロフトポケット部分は、飯盒の内ブタを飯盒本体に上から押し込むようにしてはめ込むのと同じ方法でトートバッグのトップ部にはめ込む構造である。ポケットとバッグの上端を重ね合わせて、上端を縫って作りつける。ポケットの蓋も作りつけて開かず、ファスナー開閉口だけが開く。ロフトバッグ機能のみを楽しむバッグ。
【
図1(b)】トートバッグの場合である。ロフトポケットを「取りつけ/取りはずし出来る型」としたバッグの斜め正面図と分解図である。ロフトポケット部分は、前記飯盒内ブタはめ込み式である。取りつけ/取りはずしは面テープ(マジックテープ)をポケットとバッグの上端部に適宜張っておいて行うのが確実で/-便利で/実用的である。ロフトポケットを外せば、完全なオープントップのバッグ機能をも楽しめるバッグ。蓋は、取りつけ/取りはずし出来る型とする。
【
図1(c)】トートバッグの場合である。ロフトポケットを「底拔き出来る型」としたバッグの斜め正面図と分解図である。ロフトポケット部は飯盒内ブタはめ込み式である。ポケットはバッグに作りつけ/取りはずし可能型、何れでも自在であるが、ポケットの蓋は取りはずし可能としておく必要がある。ポケット底拔きした場合、準オープントップのバッグ機能をも楽しめるバッグ。
【
図1(d)】ショルダーバッグの場合である。ロフトポケットを先ず単独で作り、別途作られた本体の上に取りつける
典型的なタテ型の二室構造としたバッグである。ロフトポケットと本体をつなぐ方法は、前記両者をファスナー/面テープ(マジックテープ/バネホック等で取りつけ/取りはずし可能の作りとしたバッグ。
【
図1(e)】先ず長方形箱型のロフトポケットを別途作っておく。次に、バッグ本体となるべき部分を、上下オープンの筒状のもので作り、その円周の長さと、ポケットの長方形四辺の合計長さをほぼ同じに調整しておく。前記筒状のものを裏返して(裏表にして)ロフトポケットにキッチリとかぶせ、筒状のものの下端とロフトポケットの下端をそろえ合わせ両者を縫付ける。筒状のものを再裏返しして、「底革」をつけて出来上る、本図はその組立て工程図である。
【
図2(a)】巾着型バッグの場合である。底拔き型「底革」(17)を、バッグトップより適度の深さの所で、バッグ本体を輪切るように仕切るかたちでバッグ内部に縫付けてロフトバッグとしたものの斜め正面図と分解図である。バッグ素材が柔らかい場合は前記「底革」(17)の周辺に「細いなまし鉄線」等を縫い込めて形状保持に役立てるのも一法である。底抜きした場合は、準オープントップのバッグ機能をも楽しめる。底拔きした部分は、バック内部に面テープ(マジックテープ)、バネホック等で留めておく。
【
図2(b)】巾着型バッグの場合である。先ず、トップ全面を覆うように、底拔き型「底革」(17)を作りつけた、バッグ本体を作り、前記「底革」(17)の円周の長さとほゞ同じ長さの円周をもつ、上下オープンの筒状のものをつくり、それを裏返して前記本体にキッチリかぶせ、筒状の上の端を本体の上の端にそろえ合わせて縫付けたのち、筒状のものを再裏返しするように上方向にきっちりまくり上げて、上端をひも結び型に整えて出来上る。ポケットの深さは本体との釣合いで自在に決める。ポケットと本体の素材/カラーの組合わせも自在に決める。底拔きした場合は準オープントップのバッグ機能をも楽しめる。底拔した部分の処理方法は
図2(a)と同様である。本図は組立て工程を示す図である。
【
図3】前胴に逆さU字型ファスナー開閉口、後胴に逆「ヘの字」型ファスナー開閉口を夫れ夫れ設けたトートバッグの斜め正面図である。
【
図4】Y字型ファスナー開閉口を持つトートバッグ(以下取手とロフトポケットの図示は省略)の正面図と斜め正面図である。観音開き風に使える開閉口である。
【
図5】逆さU字型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である
【
図6】逆さL字型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図7】逆「ヘの字」型ファスナー開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図8】胴長方形くり拔き・突出し窓型・大型アコーデオンマチ付きの開閉口を持つトートバッグの正面図と斜め正面図である。
【
図10】寄せ場ポケットを持つトートバッグの図である。(b)はびょうぶ風に曲げた空間の図。
【
図11】マチ側にファスナー開閉口を設けたトートバッグである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
その手段として、バッグのトップ開口部全面を覆い、蓋をつけた、バッグの底面に平行な底面をもつポケットで、作りを
(1)ポケット全体をバッグに作りつけた型、
(2)ポケット全体をバッグに取りつけ/-取りはずしが出来る型、
(3)前記(1)及び(2)両型のポケットでポケットの底拔きが出来る型、としたポケット(以降ロフトポケットと呼称する)を、屋根裏部屋風にバッグのトップ部分にトップ全面を覆うように取付けたバッグであって、前記ロフトポケットを除き、物の出し入れは必然的に前胴側及び後胴側から行い、前記出し入れに際し、出し入れ口が「明かり取り」の役割を演じて、バッグ閉部の底の方を一段と明かるくし、内部全体が一望出来るので、整理しながらの物の出し入れが極めてし易いバッグ(以降ロフトバッグと呼称する)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本発明は、バッグの最上部に
、取りはずし
平行に設けたことで、ポケットの収納の夛様性がひろがり、ポケットに物を入れることが、バッグ全体の重量バランスの調整に役立つバッグとして好適であり、同時にオープントップのバッグとしても使えて、物の出し入れも胴側から楽に、楽しく出来るので、仲々に「飽き」の来にくいバッグとして最適である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】