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▶ アンフェノール イースト アジア エレクトロニック テクノロジー (シェンチェン) カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128960
(43)【公開日】2024-09-24
(54)【発明の名称】電源を内蔵した高速コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/516 20060101AFI20240913BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20240913BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20240913BHJP
   H01R 13/506 20060101ALI20240913BHJP
   H01R 13/6581 20110101ALI20240913BHJP
【FI】
H01R13/516
H01R13/52 301H
H01R13/42 E
H01R13/42 F
H01R13/52 301E
H01R13/506
H01R13/6581
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024034782
(22)【出願日】2024-03-07
(31)【優先権主張番号】202320523911.7
(32)【優先日】2023-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202310269566.3
(32)【優先日】2023-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】515298350
【氏名又は名称】アンフェノール イースト アジア エレクトロニック テクノロジー (シェンチェン) カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Amphenol East Asia Electronic Technology (Shen Zhen) Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ヒー,ダンレン
(72)【発明者】
【氏名】カイ,クイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ペン
【テーマコード(参考)】
5E021
5E087
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA05
5E021FA10
5E021FB07
5E021FC19
5E021FC32
5E021LA10
5E087EE07
5E087EE14
5E087FF08
5E087FF13
5E087GG26
5E087GG32
5E087JJ09
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM05
5E087PP01
5E087RR03
5E087RR04
5E087RR06
5E087RR25
5E087RR27
(57)【要約】
【課題】 電源を内蔵した高速コネクタを提供する。
【解決手段】 自動車などの過酷な環境で高い信号インテグリティを提供すると共に、信頼性の高い電力を供給するように経済的に組み立てられ得るコンポーネントを有するモジュラーコネクタシステム。コネクタは、嵌合端と、後端と、嵌合端から後端に向かって延在するキャビティと、ハウジングの内部で延在し、及び後端に向かって遠位端を有するラッチとを有するハウジングを含む。信号及び電力端子アセンブリは、それぞれのキャビティ内に配置され、及びそれぞれのラッチに係合する。信号端子アセンブリは、信号端子と、信号端子に取り付けられた信号ケーブルと、信号端子及びケーブル取り付け部を実質的に囲むシールドとを含む。電力端子アセンブリは、絶縁ホルダと、絶縁ホルダ内に保持された電力端子と、電力端子に取り付けられた電力ケーブルとを含む。他の開示される技術は、信号及び電力端子アセンブリがキャビティ内に安定的及び入れ替え可能に配置されることを可能にする。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合端と、前記嵌合端と反対側の後端と、前記嵌合端から前記後端に向かって延在する第1のキャビティと、前記嵌合端から前記後端に向かって延在する第2の同様のキャビティとを含むハウジングと、
前記第1のキャビティ内に配置され、及び信号端子と、前記信号端子を実質的に囲むシールドとを含む信号端子アセンブリと、
前記第2のキャビティ内に配置され、及び絶縁ホルダと、前記絶縁ホルダ内に保持された電力端子とを含む電力端子アセンブリと
を含む電気コネクタであって、前記第1及び第2のキャビティは、前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが前記第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である、電気コネクタ。
【請求項2】
第1及び第2の開口部を含むフロントカバーであって、前記第1及び第2の開口部は、前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリの嵌合部が前記フロントカバーのそれぞれの開口部内に延在するように、前記ハウジングの前記第1及び第2のキャビティに対応して配置される、フロントカバーを含む、請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記フロントカバーの前記第1及び第2の開口部は、前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが前記第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記フロントカバーに隣接して配置され、及び前記ハウジングの環状面に当接するフロントシールを含む、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項5】
前記ハウジング内に配置され、及び第3の開口部と第4の開口部とを含む位置保証コンポーネントであって、前記第3及び第4の開口部は、前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリのケーブル端部が前記位置保証コンポーネントのそれぞれの開口部内に延在するように、前記ハウジングの前記第1及び第2のキャビティに対応して配置される、位置保証コンポーネントを含む、請求項2に記載の電気コネクタ。
【請求項6】
前記位置保証コンポーネントの前記第3及び第4の開口部は、前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが前記第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項7】
前記信号端子アセンブリは、前記信号端子に取り付けられ、及び前記信号端子アセンブリの前記シールドによって実質的に囲まれた端部を有する信号ケーブルを含み、
前記電力端子アセンブリは、前記電力端子に取り付けられた端部を有する電力ケーブルを含み、及び
前記電気コネクタは、前記位置保証コンポーネントに当接し、及び第5の開口部と第6の開口部とを含むリアシールであって、前記第5及び第6の開口部は、前記信号ケーブル及び電力ケーブルが前記リアシールの前記第5及び第6の開口部を通して延在するように、前記位置保証コンポーネントの前記第3及び第4の開口部に対応して配置される、リアシールを含む、請求項5に記載の電気コネクタ。
【請求項8】
前記リアシールを少なくとも部分的に取り囲み、及び第7の開口部と第8の開口部とを含むリアカバーであって、前記第7及び第8の開口部は、前記信号ケーブル及び電力ケーブルが前記リアカバーから外に延在するように、前記リアシールの前記第5及び第6の開口部に対応して配置される、リアカバーを含む、請求項7に記載の電気コネクタ。
【請求項9】
長軸を有する楕円形の断面を有する本体を含む絶縁ホルダであって、前記本体は、第1のチャネルと第2のチャネルとを取り囲み、及び前記長軸に直交して前記本体から延在する突起を含む、絶縁ホルダと、
前記第1及び第2のチャネル内に配置された複数の電力端子であって、前記複数の電力端子の各々は、直方体形状の嵌合部と、電力導体に電気的及び機械的に接続するように構成された装着部とを含む、複数の電力端子と
を含む電力端子アセンブリ。
【請求項10】
前記絶縁ホルダは、前記本体の上部及び下部からそれぞれ延在する第1のカンチレバーと第2のカンチレバーとを含み、及び
前記第1のカンチレバーと前記第2のカンチレバーとは、前記複数の電力端子のうちの電力端子に電気的及び機械的に接続するために配置された前記電力導体を支持するように構成された支持構造に係合するようにそれぞれ構成される、請求項9に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項11】
前記複数の電力端子の各々について、前記装着部は、シートと、前記シートの両側から延在する第1及び第2のタブとを含む、請求項9に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項12】
前記絶縁ホルダを左及び右からクリンプする第1及び第2の湾曲タブと、前記電力端子の対を所定の位置に保持するために、前記絶縁ホルダの前記第1及び第2のカンチレバーの遠位端に係合する、上部及び下部における特徴部とを含むフェルールを含む、請求項10に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項13】
前記絶縁ホルダは、上部に開口部を含み、前記開口部は、前記複数の電力端子の各々の前記直方体形状の嵌合部と前記第1及び第2のタブとの間の凹部と位置合わせされ、及び
前記電力端子アセンブリは、前記絶縁ホルダの前記上部における前記開口部に配置され、及び前記複数の電力端子の各々の前記凹部内に延在する端子位置保証コンポーネントを含む、請求項11に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項14】
前記複数の電力端子のそれぞれの装着部に取り付けられた複数のワイヤを含む電力ケーブルを含み、
前記複数の電力端子の前記第1及び第2のタブは、前記ワイヤの対のそれぞれのワイヤを覆う、請求項11に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項15】
前記複数の電力端子の各々は、前記シートの前記両側から延在する第3のタブと第4のタブとを含み、及び
前記電力ケーブルは、前記複数のワイヤのうちのそれぞれのワイヤを取り囲み、及び前記複数の電力端子のうちのそれぞれの電力端子の前記第3のタブと前記第4のタブとによって覆われる絶縁層を含む、請求項14に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項16】
前記電力ケーブルは、前記絶縁層を取り囲むシースを含み、及び
フェルールの後部端は、前記シースをクリンプする、請求項15に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項17】
前記絶縁ホルダは、楕円形の断面を有し、及び
前記フェルールは、中空円筒形状である、請求項12に記載の電力端子アセンブリ。
【請求項18】
ハウジングであって、嵌合端と、前記嵌合端と反対側の後部と、前記嵌合端から前記後部に向かって延在する第1及び第2のキャビティと、前記ハウジングの内部にあり、及び遠位端を有する第1及び第2のラッチとを含むハウジングと、
前記第1のキャビティ内に挿入され、及び前記第1のラッチに係合するように構成された信号端子アセンブリと、
前記第2のキャビティ内に挿入され、及び前記第2のラッチに係合するように構成された電力端子アセンブリと、
前記ハウジング内に配置された位置保証コンポーネントであって、
前記第1のラッチの前記遠位端を受けるように構成された第1の開口部と、前記位置保証コンポーネントが係合位置にあるときに前記信号端子アセンブリを受けるように構成された第2の開口部とを含む第1の部分と、
前記第2のラッチの前記遠位端を受けるように構成された第3の開口部と、前記位置保証コンポーネントが前記係合位置にあるときに前記電力端子アセンブリを受けるように構成された第4の開口部とを含む第2の部分と
を含む位置保証コンポーネントと
を含む電気コネクタ。
【請求項19】
前記電力端子アセンブリは、前記第1のキャビティ内に挿入され、及び前記第1のラッチに係合するように構成され、及び
前記信号端子アセンブリは、前記第2のキャビティ内に挿入され、及び前記第2のラッチに係合するように構成される、請求項18に記載の電気コネクタ。
【請求項20】
前記信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリの各々は、下方に延在する突起を含み、
前記ハウジングの前記第1のラッチは、前記遠位端における突出部であって、前記信号端子アセンブリの前記突起と係合する突出部を含み、及び
前記ハウジングの前記第2のラッチは、前記遠位端における突出部であって、前記電力端子アセンブリの前記突起と係合する突出部を含む、請求項18に記載の電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2023年3月10日に出願された中国特許出願第202320523911.7号に対する優先権及びその利益を主張する。本出願は、2023年3月10日に出願された中国特許出願第202310269566.3号に対する優先権及びその利益も主張する。これらの出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
[0002] 本特許出願は、概して、電子アセンブリを相互接続するために使用される、電気コネクタを含むものなどの相互接続システムに関し、より具体的には、車両内などの過酷な環境のための電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] 電気コネクタは、多くの電子システムで使用されている。一般に、電気コネクタを使用して結合され得る別個の電子アセンブリとしてシステムを製造する方がより容易であり、コスト効率がよい。コネクタは、アセンブリがシステムの一部として一緒に動作することができるようにアセンブリを相互接続するために使用され得る。コネクタは、例えば、コネクタを嵌合することによって接続される2つのアセンブリ内のプリント回路基板に装着され得る。他のシステムでは、2つのプリント回路基板上のコネクタを直接嵌合することによってプリント回路基板を結合することは、現実的でない場合がある。例えば、システムが組み立てられたとき、それらのプリント回路基板は、プリント回路基板に装着されたコネクタ間を直接接続するにはあまりにも大きい距離で隔てられている場合がある。
【0004】
[0004] 一部のシステムでは、アセンブリ間の接続は、ケーブルによって行われ得る。ケーブルは、プリント回路基板に装着されたコネクタと嵌合するコネクタで終端され得る。このようにして、アセンブリ間の接続は、ケーブルアセンブリの一部であるコネクタを、プリント回路基板に装着されたコネクタに差し込むことによって行われ得る。他のシステムアーキテクチャでは、ケーブルを終端するコネクタは、別のケーブルを終端する別のコネクタと嵌合され得る。
【0005】
[0005] アセンブリがケーブルによって接続されるシステムの一例は、現代の自動車である。例えば、自走車両は、エンジン、トランスミッション(TCU)、セキュリティシステム、排ガス制御装置、照明、先進運転支援システム(ADAS)、エンターテインメントシステム、ナビゲーションシステム及びカメラなどの様々な車両システムを制御するための電子制御ユニット(ECU)を含む。ECUは、別個のアセンブリとして製造され、これらのアセンブリ間に配線されたケーブルで形成された1つ又は複数の車両ネットワークを介して接続され得る。自動車の製造を単純化するために、アセンブリは、別々に形成され、その後、他のケーブルを終端する嵌合コネクタへの接続を可能にするコネクタで終端されたケーブルによって接続されるか、又はアセンブリ内のプリント回路基板に取り付けられ得る。
【0006】
[0006] 自動車は、電気コネクタにとって過酷な環境を呈する。自動車は、振動することがあり、これによりコネクタの嵌合が外れ、コネクタが完全に機能を停止する可能性がある。振動がコネクタの動作を完全に妨げない場合でも、電気ノイズが発生する可能性があり、これは、コネクタを含む相互接続によって結合された電子機器の動作を妨げる可能性がある。ノイズは、例えば、コネクタ内のコンポーネントの相対的移動によって生じる場合があり、これは、コネクタの電気的特性を変化させる可能性がある。電気的特性の変動は、相互接続を通過する信号の変動を生じさせ、これは、基礎となる信号の処理を妨げるノイズの一形態である。
【0007】
[0007] 自動車環境では、電磁放射を発生させる自動車コンポーネントから電気ノイズが生じる可能性もある。その放射は、コネクタの導電構造に結合し、それらの導電構造上を通過する信号にノイズを生じさせ得る。自動車では、スパークプラグ、オルタネータ又は電源スイッチなどの多くのコンポーネントの何れかが電磁放射を発生させる可能性がある。ノイズは、自動車ネットワーク上でデータを通信するために使用される高速信号などの高速信号にとって特に破壊的となり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
[0008] 本開示の態様は、電源を内蔵した高速コネクタに関する。
【0009】
[0009] 幾つかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気コネクタは、嵌合端と、嵌合端と反対側の後端と、嵌合端から後端に向かって延在する第1のキャビティと、嵌合端から後端に向かって延在する第2の同様のキャビティとを含むハウジングと、第1のキャビティ内に配置され、及び信号端子と、信号端子を実質的に囲むシールドとを含む信号端子アセンブリと、第2のキャビティ内に配置され、及び絶縁ホルダと、絶縁ホルダ内に保持された電力端子とを含む電力端子アセンブリとを含み得、第1及び第2のキャビティは、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である。
【0010】
[0010] 任意選択的に、電気コネクタは、第1及び第2の開口部を含むフロントカバーであって、第1及び第2の開口部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリの嵌合部がフロントカバーのそれぞれの開口部内に延在するように、ハウジングの第1及び第2のキャビティに対応して配置される、フロントカバーを含み得る。
【0011】
[0011] 任意選択的に、フロントカバーの第1及び第2の開口部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である。
【0012】
[0012] 任意選択的に、電気コネクタは、フロントカバーに隣接して配置され、及びハウジングの環状面に当接するフロントシールを含み得る。
【0013】
[0013] 任意選択的に、電気コネクタは、ハウジング内に配置され、及び第3の開口部と第4の開口部とを含む位置保証コンポーネントであって、第3及び第4の開口部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリのケーブル端部が位置保証コンポーネントのそれぞれの開口部内に延在するように、ハウジングの第1及び第2のキャビティに対応して配置される、位置保証コンポーネントを含み得る。
【0014】
[0014] 任意選択的に、位置保証コンポーネントの第3及び第4の開口部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが第1及び第2のキャビティ内で入れ替え可能であるように互いに対称である。
【0015】
[0015] 任意選択的に、信号端子アセンブリは、信号端子に取り付けられ、及び信号端子アセンブリのシールドによって実質的に囲まれた端部を有する信号ケーブルを含み、電力端子アセンブリは、電力端子に取り付けられた端部を有する電力ケーブルを含み、及び電気コネクタは、位置保証コンポーネントに当接し、及び第5の開口部と第6の開口部とを含むリアシールであって、第5及び第6の開口部は、信号ケーブル及び電力ケーブルがリアシールの第5及び第6の開口部を通して延在するように、位置保証コンポーネントの第3及び第4の開口部に対応して配置される、リアシールを含む。
【0016】
[0016] 任意選択的に、電気コネクタは、リアシールを少なくとも部分的に取り囲み、及び第7の開口部と第8の開口部とを含むリアカバーであって、第7及び第8の開口部は、信号ケーブル及び電力ケーブルがリアカバーから外に延在するように、リアシールの第5及び第6の開口部に対応して配置される、リアカバーを含み得る。
【0017】
[0017] 任意選択的に、電力端子アセンブリの嵌合端の断面は、楕円形状を有し、及び電力端子アセンブリの後端の断面は、円形状を有する。
【0018】
[0018] 任意選択的に、絶縁ホルダは、チャネルを含み、電力端子は、絶縁ホルダのチャネル内に保持され、及び電力端子アセンブリは、絶縁ホルダのチャネル内に電力端子を保持するように絶縁ホルダに結合されたフェルールを含む。
【0019】
[0019] 任意選択的に、絶縁ホルダは、チャネルに接続された開口部と、開口部内に配置され、及びチャネル内に延在して電力端子と係合する端子位置保証コンポーネントとを含む。
【0020】
[0020] 幾つかの実施形態は、電力端子アセンブリに関する。電力端子アセンブリは、長軸を有する楕円形の断面を有する本体を含む絶縁ホルダであって、本体は、第1のチャネルと第2のチャネルとを取り囲み、及び長軸に直交して本体から延在する突起を含む、絶縁ホルダと、第1及び第2のチャネル内に配置された複数の電力端子であって、複数の電力端子の各々は、直方体形状の嵌合部と、電力導体に電気的及び機械的に接続するように構成された装着部とを含む、複数の電力端子とを含み得る。
【0021】
[0021] 任意選択的に、絶縁ホルダは、本体の上部及び下部からそれぞれ延在する第1のカンチレバーと第2のカンチレバーとを含み、及び第1のカンチレバーと第2のカンチレバーとは、複数の電力端子のうちの電力端子に電気的及び機械的に接続するために配置された電力導体を支持するように構成された支持構造に係合するようにそれぞれ構成される。
【0022】
[0022] 任意選択的に、複数の電力端子の各々について、装着部は、シートと、シートの両側から延在する第1及び第2のタブとを含む。
【0023】
[0023] 任意選択的に、電力端子アセンブリは、絶縁ホルダを左及び右からクリンプする第1及び第2の湾曲タブと、電力端子の対を所定の位置に保持するために、絶縁ホルダの第1及び第2のカンチレバーの遠位端に係合する、上部及び下部における特徴部とを含むフェルールを含む。
【0024】
[0024] 任意選択的に、絶縁ホルダは、上部に開口部を含み、開口部は、複数の電力端子の各々の直方体形状の嵌合部と第1及び第2のタブとの間の凹部と位置合わせされ、及び電力端子アセンブリは、絶縁ホルダの上部における開口部に配置され、及び複数の電力端子の各々の凹部内に延在する端子位置保証コンポーネントを含む。
【0025】
[0025] 任意選択的に、フェルールの上部及び下部における特徴部は、開口部であり、及び絶縁ホルダの第1及び第2のカンチレバーの遠位端は、フェルールの上部及び下部の開口部内に延在する突出部を含む。
【0026】
[0026] 任意選択的に、電力端子アセンブリは、複数の電力端子のそれぞれの装着部に取り付けられた複数のワイヤを含む電力ケーブルを含み、複数の電力端子の第1及び第2のタブは、ワイヤの対のそれぞれのワイヤを覆う。
【0027】
[0027] 任意選択的に、複数の電力端子の各々は、シートの両側から延在する第3のタブと第4のタブとを含み、及び電力ケーブルは、複数のワイヤのうちのそれぞれのワイヤを取り囲み、及び複数の電力端子のうちのそれぞれの電力端子の第3のタブと第4のタブとによって覆われる絶縁層を含む。
【0028】
[0028] 任意選択的に、電力ケーブルは、絶縁層を取り囲むシースを含み、及びフェルールの後部端は、シースをクリンプする。
【0029】
[0029] 任意選択的に、絶縁ホルダは、楕円形の断面を有し、及びフェルールは、中空円筒形状である。
【0030】
[0030] 幾つかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気コネクタは、ハウジングであって、嵌合端と、嵌合端と反対側の後部と、嵌合端から後部に向かって延在する第1及び第2のキャビティと、ハウジングの内部にあり、及び遠位端を有する第1及び第2のラッチとを含むハウジングと、第1のキャビティ内に挿入され、及び第1のラッチに係合するように構成された信号端子アセンブリと、第2のキャビティ内に挿入され、及び第2のラッチに係合するように構成された電力端子アセンブリと、ハウジング内に配置された位置保証コンポーネントであって、第1のラッチの遠位端を受けるように構成された第1の開口部と、位置保証コンポーネントが係合位置にあるときに信号端子アセンブリを受けるように構成された第2の開口部とを含む第1の部分と、第2のラッチの遠位端を受けるように構成された第3の開口部と、位置保証コンポーネントが係合位置にあるときに電力端子アセンブリを受けるように構成された第4の開口部とを含む第2の部分とを含む位置保証コンポーネントとを含み得る。
【0031】
[0031] 任意選択的に、電力端子アセンブリは、第1のキャビティ内に挿入され、及び第1のラッチに係合するように構成され、及び信号端子アセンブリは、第2のキャビティ内に挿入され、及び第2のラッチに係合するように構成される。
【0032】
[0032] 任意選択的に、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリの各々は、下方に延在する突起を含み、ハウジングの第1のラッチは、遠位端における突出部であって、信号端子アセンブリの突起と係合する突出部を含み、及びハウジングの第2のラッチは、遠位端における突出部であって、電力端子アセンブリの突起と係合する突出部を含む。
【0033】
[0033] 幾つかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気コネクタは、軸に沿って互いに反対側の嵌合端及び後端を有するハウジングを含み得る。ハウジングは、高速信号のためのコンタクトキャリアを受けるように構成された構造をそれぞれ有する1つ又は複数の装着キャビティを備え得る。装着キャビティの少なくとも1つで電力端子アセンブリを用いて電気コネクタが組み立てられ得るように、電力端子アセンブリは、装着キャビティ内に挿入されるように形作られ得る。
【0034】
[0034] 幾つかの例では、装着キャビティは、嵌合端から後端まで延在し得る。このような構成では、電力端子アセンブリは、この例ではコネクタの後端である、嵌合端とは反対側の後部から挿入され得る。
【0035】
[0035] 任意選択的に、電力端子アセンブリは、軸に平行なチャネルを備えた絶縁ホルダと、後端に対応する側からチャネル内に挿入された電力端子と、フェルールとを含み得る。電力端子は、嵌合端に対向する嵌合部と、後端に対向するケーブル接続部とを含み得る。ケーブル接続部は、電力ケーブルに接続するように構成され得る。フェルールは、電力端子をチャネル内に保持するように、後端に対応する側から絶縁ホルダに接続され得る。
【0036】
[0036] 任意選択的に、絶縁ホルダは、開口部を備え得る。電力端子は、開口部と位置合わせされた第1の凹部を備え得、端子位置保証コンポーネントは、電力端子がチャネルから抜け出ることを防止するために開口部及び第1の凹部内に装着され得る。
【0037】
[0037] 任意選択的に、端子位置保証コンポーネントは、接続部によって絶縁ホルダに接続され、所定の位置に装着される前に開口部と位置合わせされ得る。接続部は、外力下で切断するか又は折り曲げることが可能であり得る。
【0038】
[0038] 任意選択的に、ケーブル接続部は、嵌合部の縁部から後端に向かって延在する装着部を含み得る。第1のタブは、装着部の側縁に配置され、電力ケーブルのワイヤにクリンプされるように構成され得る。第1のタブは、第1の凹部を形成するように嵌合部から離間され得る。
【0039】
[0039] 任意選択的に、電力ケーブルは、ワイヤの周囲を覆う絶縁層と、最外層としての絶縁シースとをさらに含み得る。電力ケーブルは、電力端子のケーブル接続部に接続された終端端部を有し得る。終端端部は、ワイヤが絶縁層を越えて突出し、絶縁層が絶縁シースを越えて突出するように構成され得る。装着部は、側縁に第2のタブをさらに備え得、第2のタブは、絶縁層にクリンプされ得る。フェルールは、絶縁シースにクリンプされ得る。
【0040】
[0040] 任意選択的に、装着部の2つの側縁上にそれぞれ配置された2つの第1のタブが存在し得、2つの第1のタブの少なくとも一部は、互いに重なることができる。
【0041】
[0041] 任意選択的に、フェルールは、中空円筒形状であり得る。絶縁ホルダは、フェルール内に延在するカンチレバーを備え得る。カンチレバーの遠位端は、ホルダ係合部を有し得る。開口部は、フェルールの側壁に配置され得る。ホルダ係合部は、開口部と係合することができる。
【0042】
[0042] 任意選択的に、カンチレバーは、絶縁ホルダの2つの面において、互いに反対側の第1及び第2のカンチレバーを含み得る。
【0043】
[0043] 任意選択的に、絶縁ホルダの内部でディバイダによって離間された複数のチャネルが存在し得る。ディバイダは、軸に平行な方向に沿って第1及び第2のカンチレバーの中央まで延在し得る。ディバイダは、第1のカンチレバーと第2のカンチレバーとの間に接続され得る。
【0044】
[0044] 任意選択的に、第1のカンチレバーは、電力端子に対向する第1の内面と、電力端子に背向する第1の外面とを有し得る。第2のカンチレバーは、電力端子に対向する第2の内面と、電力端子に背向する第2の外面とを有し得る。第2の内面は、ディバイダに接続され、軸に平行なリブを備え得る。第1の内面から第1の外面までの最大距離は、第2の内面から第2の外面までの最大距離より大きくてもよい。
【0045】
[0045] 任意選択的に、ケーブル接続部は、嵌合部の縁部から後端に向かって延在する装着部を含み得る。タブは、装着部の2つの側縁上で反対側に配置され得る。タブは、電力ケーブルのワイヤにクリンプされ、第2の内面に向かって配向され得る。
【0046】
[0046] 任意選択的に、フェルールの端部は、絶縁ホルダに向かって延在する端子クリンプ部を備え得る。端子クリンプ部は、電力端子の周囲の方向に沿ってカンチレバーと交互に配置され得る。端子クリンプ部は、電力端子及び/又は電力端子に接続された電力ケーブルにクリンプされ得る。
【0047】
[0047] 任意選択的に、端子クリンプ部は、軸の周囲に延在する湾曲タブと、湾曲タブとフェルールとの間に接続された接続部とを含み得、湾曲タブは、電力端子及び/又は電力端子に接続された電力ケーブルにクリンプされ得る。
【0048】
[0048] 任意選択的に、絶縁ホルダは、軸に対して垂直であり、楕円形状の断面を有し得る。絶縁ホルダは、楕円形状の短軸に沿って互いに反対側の第1の面及び第2の面を有し得、カンチレバーは、第1の面及び/又は第2の面に配置され得る。
【0049】
[0049] 任意選択的に、絶縁ホルダは、軸に対して垂直であり、楕円形状の断面を有し得る。絶縁ホルダは、楕円形状の短軸に沿って互いに反対側の第1の面及び第2の面を有し得る。突起は、第1の面の外表面及び/又は第2の面の外表面上に配置され、ハウジングとロックされ得る。
【0050】
[0050] 任意選択的に、電気コネクタは、内側にワイヤを含み、外側に絶縁シースを含む電力ケーブルをさらに含み得る。中空円筒形状のフェルールは、絶縁シースの端部にスリーブされ、クリンプされ得る。ワイヤは、絶縁シースの端部を越えて突出し、電力端子に固定され得る。絶縁ホルダは、絶縁シースの端部に当接し得る。
【0051】
[0051] 任意選択的に、装着キャビティのうちの他の装着キャビティの少なくとも1つの各々に信号端子アセンブリが挿入され得る。
【0052】
[0052] 任意選択的に、ハウジングは、接触位置保証コンポーネントを備えた主ハウジングを含み得、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリは、接触位置保証コンポーネントによって主ハウジング内に保持され得る。
【0053】
[0053] 任意選択的に、第1の突起は、電力端子アセンブリの外側側壁上に配置され得る。第1の突起は、信号端子アセンブリの外側側壁上に配置され得る。接触位置保証コンポーネントは、後端に向かって延在するラッチを含み得る。ラッチは、その遠位端にハウジング係合部を有し得る。ハウジング係合部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが主ハウジングから抜け出ることを防止するために第1の突起と係合することができる。
【0054】
[0054] 任意選択的に、主ハウジングの内側側壁とラッチとの間に間隙が設けられ得る。ハウジングは、主ハウジング内に挿入された位置保証コンポーネントをさらに含み得る。装着キャビティは、位置保証コンポーネント及び主ハウジングの両方によって形成され得る。位置保証コンポーネントは、間隙内に挿入され得る。
【0055】
[0055] 任意選択的に、第2の突起は、電力端子アセンブリの外側側壁上に配置され得、第2の突起は、信号端子アセンブリの外側側壁上に配置され得る。接触位置保証コンポーネントは、突出部を含み得る。第2の突起は、突出部に当接し、それにより嵌合端に向かう方向に沿って第2の突起が制限され得る。
【0056】
[0056] 任意選択的に、電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリの前端は、ハウジングの嵌合端を越えて延在し得、装着キャビティ内に収容される電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリの部分は、同じ外形を有し得る。
【0057】
[0057] 幾つかの実施形態は、電気コネクタに関する。電気コネクタは、軸に沿って互いに反対側の嵌合端及び後端を有するハウジングと、後端からハウジング内に挿入された電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリとを含み得る。ハウジング内の電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリの部分は、電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリが入れ替え可能に配置されるように同じ外形を有し得る。
【0058】
[0058] 任意選択的に、電力端子アセンブリは、ハウジングの軸に平行なチャネルを備えた絶縁ホルダと、後端に対応する側からチャネル内に挿入された電力端子と、フェルールとを含み得る。電力端子は、嵌合端に対向する嵌合部と、後端に対向するケーブル接続部とを含み得る。ケーブル接続部は、電力ケーブルに接続するように構成され得る。フェルールは、電力端子の端部をチャネル内に保持するように、後端に対応する側から絶縁ホルダに接続され得る。
【0059】
[0059] 任意選択的に、絶縁ホルダは、開口部を備え得、電力端子は、開口部と位置合わせされた第1の凹部を備え得る。端子位置保証コンポーネントは、電力端子がチャネルから抜け出ることを防止するために開口部及び第1の凹部内に装着され得る。
【0060】
[0060] 任意選択的に、端子位置保証コンポーネントは、接続部によって絶縁ホルダに接続され、所定の位置に装着される前に開口部と位置合わせされ得る。接続部は、外力の作用下で切断するか又は折り曲げることが可能であり得る。
【0061】
[0061] 任意選択的に、ケーブル接続部は、嵌合部の縁部から後端に向かって延在する装着部を含み得る。第1のタブは、装着部の側縁に配置され、電力ケーブルのワイヤにクリンプされるように構成され得る。第1のタブは、第1の凹部を形成するように嵌合部から離間され得る。
【0062】
[0062] 任意選択的に、電力ケーブルは、ワイヤの周囲を覆う絶縁層と、最外層としての絶縁シースとをさらに含み得る。電力ケーブルは、電力端子のケーブル接続部に接続された終端端部を有し得る。終端端部は、ワイヤが絶縁層を越えて突出し、絶縁層が絶縁シースを越えて突出するように構成され得る。装着部は、側縁に第2のタブをさらに備え得、第2のタブは、絶縁層にクリンプされ得る。フェルールは、絶縁シースにクリンプされ得る。
【0063】
[0063] 任意選択的に、ハウジングは、接触位置保証コンポーネントを備えた主ハウジングを含み得、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリは、接触位置保証コンポーネントによって主ハウジング内に保持され得る。
【0064】
[0064] 任意選択的に、第1の突起は、電力端子アセンブリの外側側壁上に配置され得、第1の突起は、信号端子アセンブリの外側側壁上に配置され得る。接触位置保証コンポーネントは、後端に向かって延在するラッチを含み得る。ラッチは、その遠位端にハウジング係合部を有し得る。ハウジング係合部は、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリが主ハウジングから抜け出ることを防止するために第1の突起と係合することができる。
【0065】
[0065] 任意選択的に、主ハウジングの内側側壁とラッチとの間に間隙が設けられ得る。ハウジングは、主ハウジング内に挿入された位置保証コンポーネントをさらに含み得る。位置保証コンポーネントは、間隙内に挿入され得る。
【0066】
[0066] 任意選択的に、第2の突起は、電力端子アセンブリの外側側壁上に配置され得、第2の突起は、信号端子アセンブリの外側側壁上に配置され得る。接触位置保証コンポーネントは、突出部を含み得る。第2の突起は、突出部に当接し、それにより嵌合端に向かう方向に沿って第2の突起が制限され得る。
【0067】
[0067] これらの技術は、単独で又は任意の適切な組み合わせで使用することができる。前述の概要は、例示のために提供されたものであり、限定を意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0068】
[0068] 添付図面は、縮尺通りに描かれていない場合がある。図面では、様々な図に図示された同一又はほぼ同一のコンポーネントの各々は、同様の数字で表される場合がある。明瞭化のため、すべての図面ですべてのコンポーネントにラベルが付されてるわけではない。
【0069】
図1A】[0069]幾つかの実施形態による電気コネクタの斜視図である。
図1B】[0070]図1Aの電気コネクタの正面図である。
図2】[0071]図1Aの電気コネクタの分解斜視図である。
図3A】[0072]図1Bの「A-A」で示された線に沿った図1Bの断面図である。
図3B】[0073]図1Bの「B-B」で示された線に沿った図1Bの断面図である。
図4】[0074]図1Aの電気コネクタのハウジングの断面斜視図である。
図5】[0075]図1Aの電気コネクタのフロントカバーの斜視図である。
図6】[0076]幾つかの実施形態による、図1Aに対して電力端子アセンブリの位置と信号端子アセンブリの位置とが入れ替えられた電気コネクタの斜視図である。
図7】[0077]図1A又は図6の電気コネクタの電力端子アセンブリの分解斜視図である。
図8】[0078]図7の電力端子アセンブリの斜視図である。
図9】[0079]図8の電力端子アセンブリの正面図である。
図10】[0080]図9の「E-E」で示された線に沿った図8の電力端子アセンブリの断面図である。
図11】[0081]図9の「K-K」で示された線に沿った図8の電力端子アセンブリの断面図である。
図12】[0082]図8の電力端子アセンブリの絶縁ホルダの斜視図である。
図13】[0083]図12の絶縁ホルダの別の斜視図である。
図14】[0084]図12の絶縁ホルダのさらに別の斜視図である。
図15】[0085]図12の絶縁ホルダの正面図である。
図16】[0086]図15の「C-C」で示された線に沿った図12の絶縁ホルダの断面図である。
図17】[0087]図9の電力端子アセンブリの電力端子の斜視図である。
図18】[0088]図17の電力端子の断面図である。
図19】[0089]図8の電力端子アセンブリのフェルールの斜視図である。
図20】[0090]フェルールの断面図である。
図21】[0091]図1A又は図6の電気コネクタの信号端子アセンブリの側面図である。
図22】[0092]図1Aの電気コネクタの部分分解斜視図であり、主ハウジングに装着された電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリを示す。
図23】[0093]図22の電気コネクタの上面図であり、主ハウジングに装着されたリアカバー及び位置保証コンポーネントを示す。
図24】[0094]図23の「D-D」で示された線に沿った図23の電気コネクタの断面図である。
図25】[0095]図1Aの電気コネクタの斜視図であり、主ハウジングに装着されるフロントカバーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0070】
[0096] 上記の添付図面は、以下の参照符号を含む。
【0071】
[0097] 10、電気コネクタ;100、ハウジング;101、嵌合端;102、後端;103、キャビティ;104、間隙;110、主ハウジング;112、ラッチ;1121、ハウジング係合部;120、位置保証コンポーネント;131、位置決め穴;132、係合部;133、環状溝;140、突出部;200、電力端子アセンブリ;210、絶縁ホルダ;211、チャネル;211a、端部;211b、フランジ;212、開口部;213、端子位置保証コンポーネント;214、接続部;215、カンチレバー;2151、第1のカンチレバー;2151a、第1の内面;2151b、第1の外面;2152、第2のカンチレバー;2152a、第2の内面;2152b、第2の外面;216、ホルダ係合部;217、ディバイダ;218、リブ;219、突起;219a、第1の突起;219b、第2の突起;220、電力端子;221、嵌合部;222、ケーブル接続部;2221、装着部;2221a、第1の部分;2221b、第2の部分;2222、第1のタブ;2223、第2のタブ;223、溝;230、フェルール;231、開口部;232、第1の端部;233、第2の端部;234、第1の端子クリンプ部;234a、第1の湾曲タブ;234b、第1の接続部;235、第2の端子クリンプ部;235a、第2の湾曲タブ;235b、第2の接続部;260、電力ケーブル;261、ワイヤ;262、絶縁層;263、絶縁シース;300、信号端子アセンブリ;310、第1の突起;320、第2の突起;360、信号ケーブル;500、リアシール;510、第1のねじ穴;520、第2のねじ穴;511、第1のフランジ;521、第2のフランジ;600、リアカバー;610、第1の穴;620、第2の穴;700、フロントシール;800、フロントカバー;810、第1の開口部;820、第2の開口部;830、ポスト;840、ハウジング係合部。
【0072】
詳細な説明
[0098] 本発明者らは、経済的に製造することができるが、自動車が呈する過酷な環境で確実に動作する、高速信号及び高電圧電力の両方を提供するためのハイブリッドコネクタを作るための技術を認識及び理解した。本発明者らは、信号伝送経路の近くで信頼性の高い電力を提供すると同時に、高速で高い信号インテグリティを有する接続を提供するために、コネクタシステムのコンポーネントに適用され得る様々な技術を認識及び理解した。
【0073】
[0099] 電気コネクタは、アレイ状に配置された複数の端子アセンブリを有し得る。例えば、2つの端子アセンブリが並べて配置され、1×2アレイを形成し得る。別の例として、4つの端子アセンブリが2行2列で配置され、2×2アレイを形成し得る。端子アセンブリの一部は、信号伝送のために構成され得、他の端子アセンブリは、電力伝送のために構成され得る。
【0074】
[00100] 信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリは、ハウジング内に安定的及び入れ替え可能に配置され得る。例えば、電気コネクタが、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリのそれぞれの数及び/又は位置を決定し得る異なる配線を有するプリント回路基板(PCB)上に装着された別の電気コネクタと嵌合する必要がある場合、本明細書に記載の技術は、PCBに応じてコネクタを再設計する必要性又はコネクタに応じてPCBを再設計する必要性を回避するために、PCBの配線に応じてコネクタを適合させることを可能にし得る。
【0075】
[00101] 幾つかの実施形態では、電気コネクタは、嵌合端と、後端と、嵌合端から後端に向かって延在するキャビティと、ハウジングの内部で延在し、及び後端に向かって遠位端を有するラッチとを有するハウジングを含み得る。信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリは、それぞれのキャビティ内に配置され、及びそれぞれのラッチと係合し得る。信号端子アセンブリは、信号端子と、信号端子に取り付けられた信号ケーブルと、信号端子及びケーブル取り付け部を実質的に囲むシールドとを含み得る。電力端子アセンブリは、絶縁ホルダと、絶縁ホルダ内に保持された電力端子と、電力端子に取り付けられた電力ケーブルとを含み得る。絶縁ホルダは、電力端子を保持し、及び電力端子アセンブリが信号端子アセンブリと入れ替え可能であり得るように信号端子アセンブリの寸法と合致するように構成され得る。電力端子アセンブリは、電力端子を絶縁ホルダ内の所望の位置に保持するように構成された端子位置保証コンポーネントも有し得る。コネクタは、ハウジング内に配置され、ラッチ及び対応する端子アセンブリの係合部分を取り囲むそれぞれの部分を含む位置保証コンポーネントを含み得る。位置保証コンポーネントは、例えば、所望の電気定数を有する材料を使用することにより、信号伝送経路と電力伝送経路との間に所望の絶縁を提供するように構成することもできる。コネクタのコンポーネントは、信号端子アセンブリ及び電力端子アセンブリがキャビティ内に入れ替え可能に配置され得るように対称構造を有するように構成され得る。
【0076】
[00102] 図1A~1B、図2及び図3A~3Bは、本開示の例示的な実施形態によるケーブル電気コネクタ10を示す。図示されるように、電気コネクタ10は、ハウジング100を含み得る。ハウジング100は、プラスチックなどの絶縁材料又は任意の他の適切な材料から成形され得る。ハウジング100は、分離された部品を含み得る。例示的に、ハウジング100は、主ハウジング110と、位置保証コンポーネント120とを含み得る。位置保証コンポーネント120は、主ハウジング110内に装着される。位置保証コンポーネント120も、絶縁材料で作られ得る。図4は、共に装着された主ハウジング110及び位置保証コンポーネント120の断面斜視図を示す。例示的に、ハウジングは、一体型部品であり得る。ハウジング100は、軸P-Pに沿って互いに反対側の嵌合端101及び後端102を有し得る。ハウジング100の内部には、同じ構造を有する1つ又は複数の装着キャビティ103が配置され得る。図示した例では、キャビティ103は、共に同じサイズ及び同じ形状の端子アセンブリを受けるようなサイズに形成され、ハウジング内に端子アセンブリを保持するための取り付け特徴部をそれぞれ有する点で互いに類似している。各装着キャビティ103は、嵌合端101から後端102まで延在し得る。図4に示されるように、装着キャビティ103は、主ハウジング110及び位置保証コンポーネント120の両方によって形成され得る。装着キャビティ103の一部は、主ハウジング110内に形成され得、他の部分は、位置保証コンポーネント120内に形成され得る。図示した実施形態では、2つの装着キャビティ103が存在する。任意選択的に、1つのキャビティ103又は3つ以上の装着キャビティ103が存在し得る。複数の装着キャビティ103が存在する場合、装着キャビティ103は、装着キャビティ103が、同じ構造を有する端子アセンブリを受け入れ可能であるように同じ構造を有し得る。端子アセンブリは、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の1つ又は複数を含み得る。
【0077】
[00103] 少なくとも1つの装着キャビティ103には、1つ又は複数の電力端子アセンブリ200が挿入され得る。電力端子アセンブリ200は、後端102からキャビティ103内に挿入される。例示的に、図1A~1Bに示すように、他の装着キャビティ103の少なくとも一部の各々に信号端子アセンブリ300が挿入され得る。図示した実施形態では、ハウジング100は、2つの装着キャビティ103を備える。一方のキャビティ103は、内部に電力端子アセンブリ200を備え、他方のキャビティ103は、内部に信号端子アセンブリ300を備える。電力端子アセンブリ200は、電力ケーブル260などの導電要素に接続され得る。信号端子アセンブリ300は、信号ケーブル360などの導電要素に接続され得る。後端102は、電力ケーブル260及び信号ケーブル360に向かって配向され得る。嵌合端101は、嵌合された電気コネクタに向かって配向される。電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300は、嵌合された電気コネクタの電力端子アセンブリ及び信号端子アセンブリと電気的に接触するように、ハウジング100の嵌合端101を越えて延在し得る。組み立て中、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300は、ハウジング100の後端102から装着キャビティ103内に挿入され得る。電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300がそれぞれの装着キャビティ103内の所定の位置に挿入された後、図3A~3B及び図4に示すように、リアカバー600がハウジング100の後端102に接続され得る。リアカバー600は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300をハウジング100内に閉じ込めるだけでなく、シールとしても機能し得る。リアカバー600は、スナップ、ファスナ、超音波溶接などの任意の適切な手段によってハウジング100の後端102に接続され得る。
【0078】
[00104] 1つ又は複数の電力端子アセンブリ200及び1つ又は複数の信号端子アセンブリ300の合計は、装着キャビティ103の数に等しくてもよい。任意選択的に、1つ又は複数の電力端子アセンブリ200及び1つ又は複数の信号端子アセンブリ300の合計は、装着キャビティ103の数より少なくてもよく、その場合、1つ又は複数のキャビティ103は、使用されなくてもよい。信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200は、実質的に同じ外形を有し得るか、又は信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200のうち、少なくとも装着キャビティ103内の部分は、実質的に同じ外形を有し得る。
【0079】
[00105] 各装着キャビティ103は、信号端子アセンブリ300を受けるのに適しているため、電力端子アセンブリ200を任意のキャビティ103内に装着することを可能にすることにより、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200を電気コネクタ10に組み込むことができる。任意選択的に、電力伝送専用の電気コネクタを形成するように、信号端子アセンブリ300を保持するためのハウジングが電力端子アセンブリ200と共に組み立てられ得る。いずれにせよ、電気コネクタを含む相互接続システムによって相互接続された電子デバイス間で電力を確実に伝送することができる。さらに、電力端子アセンブリ200は、必要に応じて、任意の予期されるキャビティ103内に装着することができる。図6に示すように、ハウジング100内の電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の位置は、入れ替えられ得る。任意選択的に、装着キャビティ103の1つ又は複数は、必要に応じて、例えば端子アセンブリが内部に配置されていない状態で使用されないままにし得る。電力端子アセンブリ200をキャビティ103に装着可能な構造で設計することにより、ハウジング100は、より大きい汎用性を有する。
【0080】
[00106] 任意選択的に、リアシール500は、リアカバー600とハウジング100の後端102との間に配置され得る。例示的に、リアシール500は、シールリングであり得る。リアシール500は、電力ケーブル260及び信号ケーブル360上にスリーブされ、ハウジング100の後端102に締まり嵌めで組み付けられ得る。リアカバー600がハウジング100に接続された後、リアシール500は、ハウジング100内に保持され得る。シール性能を向上させるために、リアシール500は、電力ケーブル260及び信号ケーブル360にそれぞれ対応する第1のねじ穴510及び第2のねじ穴520を備え得、第1のフランジ511及び第2のフランジ521は、第1のねじ穴510及び第2のねじ穴520の縁部から後方に延在する。第1のフランジ511及び第2のフランジ521は、それぞれリアカバー600の第1の穴610及び第2の穴620から延在して、リアカバー600と電力ケーブル260との間及びリアカバー600と信号ケーブル360との間にシールを形成し得る。
【0081】
[00107] 例示的に、ハウジング100の内部に収容される電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の部分は、同じ外形を有し得る。これにより、結果的に、ハウジング100内の電力端子アセンブリ200の位置と信号端子アセンブリ300の位置とを入れ替えることが可能となり得る。ハウジング100の嵌合端101は、フロントカバー800と接続され得る。電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の前端がハウジング100の嵌合端101を越えて突出する場合、感電を回避し、また電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の突出端の保護のために、フロントカバー800は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の周辺側を取り囲み得る。嵌合された電気コネクタの端子アセンブリは、軸P-Pに平行な方向でフロントカバー800内に挿入され、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300と電気的に接触することを許容され得る。フロントカバー800は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300と1対1で対応する第1の開口部810及び第2の開口部820を備え得る。電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の前端は、それぞれ第1の開口部810及び第2の開口部820内に挿入され、それぞれ第1の開口部810及び第2の開口部820よりも短い。第1の開口部810の内側側壁は、嵌合された電気コネクタの電力端子アセンブリを受けるための空間を形成するために、電力端子アセンブリ200の前端の外側側壁から離間される。第2の開口部820の内側側壁は、嵌合された電気コネクタの信号端子アセンブリを受けるための空間を形成するために、信号端子アセンブリ300の前端の外側側壁から離間される。
【0082】
[00108] 幾つかの実施形態では、フロントカバー800は、図5に示されるように、ポスト830を備え得、ハウジング100の嵌合端101は、図4に示されるように、位置決め穴131を備え得る。さらに、フロントカバー800は、ハウジング係合部840を備え得、ハウジング100の嵌合端101は、係合部132を備え得る。フロントカバー800がハウジング100に装着される際、ポスト830が位置決め穴131内に挿入され、ハウジング係合部840が係合部132に係合される。任意選択的に、位置決め穴の位置とポストの位置とは、入れ替え可能であり得、例えば、ポストは、ハウジング100上に配置され得、位置決め穴は、フロントカバー800に配置され得る。任意選択的に、フロントシール700は、フロントカバー800とハウジング100の嵌合端101との間に設けられ得る。例示的に、フロントシール700は、シールリングであり得る。フロントシール700は、軸P-Pに平行な方向において、フロントカバー800とハウジング100の嵌合端101との間にクランプされ得る。フロントシール700は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の両方の周囲に配置され得る。例示的に、図3A~3B及び図4に示すように、ハウジング100の嵌合端101は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300の両方を囲む環状溝133を備え得、フロントシール700は、環状溝133内に挿入される。フロントシール700は、環状溝133の内周壁に当接し、環状溝133の外周壁から離間される。フロントシール700は、フロントカバー800とハウジング100との間の間隙を埋めることができる。離間された空間は、嵌合された電気コネクタのハウジングの嵌合端を受けることができる。嵌合された電気コネクタのハウジングの嵌合端が、離間された空間内に挿入されると、フロントシール700は、嵌合された電気コネクタのハウジングと電気コネクタ10のハウジング100との間に半径方向に沿ってシールを形成することができる。
【0083】
[00109] 例示的に、図7~11に示すように、電力端子アセンブリ200は、絶縁ホルダ210、電力端子220及びフェルール230を含み得る。絶縁ホルダ210は、軸P-Pに平行なチャネル211を備え得る。電力端子220は、後端102に対応する側から絶縁ホルダ210内に挿入され得る。各電力端子220は、嵌合端101に対向する嵌合部221と、後端102に対向するケーブル接続部222とを含み得る。ケーブル接続部222は、電力ケーブル260を接続するために使用され得る。フェルール230は、電力端子220をチャネル211内に保持するために、後端102に対応する側で絶縁ホルダ210に接続され得る。電力ケーブル260は、ワイヤ261と、ワイヤ261を覆う絶縁シース263とを含み得る。任意選択的に、電源の正端子と負端子とにそれぞれ接続するために、2本のワイヤ261が絶縁シース263で覆われ得る。この場合、各ワイヤ261は、絶縁層262を備え得る。絶縁シース263は、絶縁層262の外側に配置され得る。絶縁シース263及び絶縁層262は、ワイヤ261の一部を露出させるように、電力端子220に対して終端される電力ケーブル260の端部から剥離され得る。絶縁層262及びワイヤ261のそれぞれは、絶縁シース263を越えて露出した部分を有し、ワイヤ261は、絶縁層262も越えて露出する。任意選択的に、剥離された絶縁シース263は、電力ケーブル260の後方隣接部分を覆うように後方に折り畳まれ得る。フェルール230は、折り畳まれた絶縁シース263にクリンプされ得る。任意選択的に、剥離された絶縁シース263が除去される場合、フェルール230は、電力ケーブル260の絶縁シース263に直接クリンプされ得る。フェルール230を電力ケーブル260にクリンプすることを容易にするために、フェルール230は、金属材料で作られ得る。電力端子220のケーブル接続部222は、電力ケーブル260に対して、例えば露出した絶縁層262及びワイヤ261の両方にクリンプされ得る。任意選択的に、ケーブル接続部は、露出したワイヤ261のみにクリンプされることも可能である。電力端子220は、金属などの導電材料で作られ得る。電力端子220のケーブル接続部222がワイヤ261にクリンプされる際、電力端子220をワイヤ261と電気的に接触させることも可能である。絶縁ホルダ210は、絶縁材料で作られ得る。絶縁ホルダ210は、電力端子アセンブリ200をハウジング100に固定するだけでなく、隣接するワイヤ261が互いに絶縁されることも確実にする。
【0084】
[00110] 例示的に、図7~16に示すように、絶縁ホルダ210は、開口部212を備え得る。任意選択的に、開口部212は、後端102から離れた絶縁ホルダ210の端部に配置され得る。図17及び図18に示すように、電力端子220は、開口部212と位置合わせされた第1の凹部223を備え得る。端子位置保証コンポーネント213は、開口部212に設けられ得る。図7~16は、端子位置保証コンポーネント213が開口部212内の所定の位置に装着される前の状態を示し、図3A~3Bに示すように、装着完了後、端子位置保証コンポーネント213が開口部212内に挿入される。端子位置保証コンポーネント213は、電力端子220がチャネル211から抜け出ることを防止するために第1の凹部223内にも挿入され得る。図16に示すように、嵌合端101に向いた絶縁ホルダ210の端部において、チャネル211の端部211aにフランジ211bを形成するために、チャネル211の端部211aの断面は、チャネル211の他の部分の断面より小さくてもよい。任意選択的に、フランジ211b及び絶縁ホルダ210は、一体的に形成され得る。端子位置保証コンポーネント213がチャネル211内の所定の位置に挿入された後、電力端子220は、フランジ211bに当接し得る。その際、フランジ211bと端子位置保証コンポーネント213との協働下において、電力端子220をチャネル211内に確実に固定することができる。端子位置保証コンポーネント213は、締まり嵌め、接着剤又はファスナ接続などの任意の適切な手段により、開口部212及び第1の凹部223内に固定することができる。組み立て時、最初に電力端子220が絶縁ホルダ210のチャネル211内に挿入され、次に絶縁ホルダ210と電力端子220とをロックするために端子位置保証コンポーネント213が開口部212及び第1の凹部223内に挿入され、最後にフェルール230が絶縁ホルダ210に接続され、それにより電力端子アセンブリ200の組み立てが完了する。任意選択的に、最初にフェルール230を絶縁ホルダ210に接続し(このとき、電力端子220もチャネル211内に保持され得る)、次に端子位置保証コンポーネント213を装着することも可能である。端子位置保証コンポーネント213及びフェルール230は、電力端子220の二重ロック機能を提供することができる。組み立てが完了すると、電力端子アセンブリ200がハウジング100のキャビティ103内に挿入される。電力端子アセンブリ200の外形は、キャビティ103の形状に適合している。キャビティ103の側壁は、端子位置保証コンポーネント213が開口部212及び第1の凹部223から抜け出ることを制限する。端子位置保証コンポーネント213は、開口部212及び第1の凹部223に締まり嵌めされる必要なしに、開口部212及び第1の凹部223の形状に適合させることができるため、端子位置保証コンポーネント213は、開口部212及び第1の凹部223に対して、それらに極めて小さい外力が作用している状態で装着され得、それにより組み立てが非常に簡単になる。それは、製作公差に対してより寛容でもある。
【0085】
[00111] 任意選択的に、端子位置保証コンポーネント213の構造は、後端102からキャビティ103内への電力端子アセンブリ200の挿入中、キャビティ103の側壁によって開口部212及び第1の凹部223内に押し出されるように合理的に設計することもできる。例えば、嵌合端101に対向する端子位置保証コンポーネント213の面上にベベル又は面取りが設けられ得る。電力端子アセンブリ200がキャビティ103内に挿入される前に、端子位置保証コンポーネント213を開口部212の上方に事前に配置することができる。電力端子アセンブリ200がキャビティ103内に移動する際、最初にベベル又は面取りがキャビティ103の側壁に接触する。端子位置保証コンポーネント213は、キャビティ103の側壁がベベル又は面取りに対して摺動し続けるにつれて、徐々に所定の位置に装着される。
【0086】
[00112] 例示的に、図10~11及び図13に示すように、端子位置保証コンポーネント213は、所定の位置に装着される前に接続部214によって絶縁ホルダ210と接続され得る。接続部214は、容易に切断するか又は折り曲げることが可能である薄い帯状であり得る。このようにして、接続部214は、端子位置保証コンポーネント213が所定の位置に装着されたとき、外力を受けて切断され得るか又は折り曲げられ得る。任意選択的に、端子位置保証コンポーネント213は、装着される前に絶縁ホルダ210によって保持され、及び開口部212と常に位置合わせされ得る。端子位置保証コンポーネント213は、絶縁ホルダ210と一体的に製造され得る。装着の過程では、生産設備のロボットは、別個の端子位置保証コンポーネントを追加的に把持し、別個の端子位置保証コンポーネントを開口部212に位置合わせし、別個の端子位置保証コンポーネントを装着する必要がない場合がある。端子位置保証コンポーネント213は、接続部214によって簡単に組み立てられ得る。任意選択的に、端子位置保証コンポーネントは、分離され得る。任意選択的に、接続部214の一端は、絶縁ホルダ210の外面に隣接する位置で絶縁ホルダ210に接続され得、他端は、端子位置保証コンポーネント213の内面に隣接する位置で端子位置保証コンポーネント213に接続され得る。接続部214は、組み立て前に絶縁ホルダ210の外面に実質的に平行である。このようにして、端子位置保証コンポーネント213は、組み立て前に開口部212の外側に保持され得、端子位置保証コンポーネント213の組み立ての過程では、接続部214はまた、破損又は変形しやすいように最大限に引き伸ばされ得る。さらに、破損又は変形した接続部214は、端子位置保証コンポーネント213と開口部212の側壁との間にクランプされ、端子位置保証コンポーネント213を固定する役割を果たすことも可能である。開口部212に対向する端子位置保証コンポーネント213の内側端部の寸法は、開口部212の寸法より小さくてもよく、これにより端子位置保証コンポーネント213を開口部212に簡単に位置合わせすることが可能となる。内側端部と反対の端子位置保証コンポーネント213の外側端部は、端子位置保証コンポーネント213が所定の位置に装着されたときに開口部212を完全に覆うことができるように、開口部212のサイズに適合され得る。
【0087】
[00113] 例示的に、図7及び図17~18に示すように、ケーブル接続部222は、装着部2221を含み得る。装着部2221は、嵌合部221の縁部から後端102に向かって延在し得る。嵌合部221は、中実であり得、実質的に直方体形状であり得る。嵌合端101に向いた嵌合部221は、嵌合された電気コネクタの電力端子アセンブリに電気的に接触するように構成され得る。装着部2221は、金属シートによって形成され得る。任意選択的に、装着部2221は、軸P-Pに平行な方向に沿って徐々に低くなる段差の形状であり、後端102に向かって(例えば、図18及び図19では右方向)配向される。第1の部分2221aは、第2の部分2221bと嵌合部221との間に配置される。露出したワイヤ261は、第1の部分2221a上に配置され得、露出した絶縁層262及び露出した絶縁層262によって覆われたワイヤ261は、第2の部分2221b上に配置され得る。その結果、装着部2221を、電力端子220で終端された電力ケーブル260の端部に適合させることができる。軸P-Pに垂直な装着部2221の断面は、電力端子220の終端端部に適合した円弧状であり得る。電力ケーブル260が装着部2221上に配置された後、電力ケーブル260は、嵌合部221と実質的に同軸であり得る。
【0088】
[00114] 任意選択的に、装着部2221は、側縁に第1のタブ2222を備え得る。第1のタブ2222は、長方形、台形又は任意の他の適切な形状であり得、これは、本明細書では限定されない。第1のタブ2222は、電力ケーブル260のワイヤ261にクリンプされ得る。任意選択的に、装着部2221及び第1のタブ2222は、十分な成形性を有する金属材料で一体的に作られ得る。第1のタブ2222は、ワイヤ261に簡単にクリンプされ得、ワイヤ261とも電気的に接触し得る。第1のタブ2222は、装着部2221の第1の部分2221a上に配置され得る。第1のタブ2222は、ワイヤ261にクリンプされた後でもワイヤ261から突出する。そこで、第1のタブ2222は、第1の凹部223を形成するように嵌合部221から離間される。ワイヤ261を確実に留めるために、第1のタブ2222は、装着部2221の両側に対で配置され得る。例示的に、第1のタブ2222の対は、装着部2221の両側に対称的に配置される。両側の第1のタブ2222は、ワイヤ261にクリンプされた後、少なくとも部分的に互いに重なって、十分な深さを有する溝223を形成し得る。任意選択的に、両側の第1のタブ2222は、ワイヤ261にクリンプされた後、互いに重ならないが、遠位端のみが互いに隣接し得る。さらに、第1のタブ2222のサイズを調節することにより、インピーダンス整合を達成するために、第1のタブ2222とワイヤ261との間に所望の接触エリアを形成することも可能である。第1のタブ2222は、軸P-Pに平行な方向に沿って第1の寸法L1を有し得る。例示的に、第1の寸法L1は、露出したワイヤ261の長さと実質的に等しいか又はそれより僅かに短くてもよい。両側の第1のタブ2222及び第1の部分2221aは、露出したワイヤ261及び装着部2221が接触インピーダンスを低減するのに十分な電気的接触状態にあるように、露出したワイヤ261を完全に覆うように協働し得る。
【0089】
[00115] 端子位置保証コンポーネント213は、嵌合部221と第1のタブ2222との間の第1の凹部223に埋め込まれ得る。ワイヤ261にクリンプされた第1のタブ2222によって第1の凹部223を形成することにより、電力端子220は、構造がより単純となり、加工がより簡単になり得る。
【0090】
[00116] 例示的に、装着部2221は、側縁に第2のタブ2223を備え得る。図7及び図17~18を併せて参照して、第2のタブ2223は、露出した絶縁層262にクリンプされ得る。第2のタブ2223は、第2の部分2221b上に配置され得る。1つの第2のタブ2223又は複数の第2のタブ2223が存在し得る。複数の第2のタブ2223は、1つ又は複数の対に分割され得、各対の第2のタブ2223は、第2の部分2221bの両側縁上で軸P-Pに平行な方向に沿って位置合わせされる。任意選択的に、複数の第2のタブ2223は、図17に示すように、第2の部分2221bの両側縁上で軸P-Pに平行な方向に沿って互いに千鳥状に配置することもできる。複数の第2のタブ2223は、絶縁層262が第2のタブ2223によって可能な限りクリンプされ得るように相補的な形状であり得、それにより接続の堅固さが確保される。任意選択的に、複数の第2のタブ2223の重なりが存在しなくてもよい。任意選択的に、1つ又は複数の第2のタブ2223は、第2の部分2221bの一方の側縁のみの上に配置されることも可能である。絶縁層262が露出した電力ケーブル260の部分は、第2のタブ2223によって電力端子220に固定することができる。第2のタブ2223は、絶縁層262にクリンプされるため、電力ケーブル260の上記部分を確実に固定することができる限り、接触エリアに関する要件はない。図7及び図17に示すように、第2のタブ2223は、軸P-Pに平行な方向に沿ったある距離だけ第1のタブ2222から離れていてもよい。この距離は、絶縁シース263を越えて露出した絶縁層262がワイヤ261に対して所望の位置から逸脱する偏差を有して電力ケーブル260の終端端部が加工されると、電力端子アセンブリ200の電気的性能への影響を回避するために、第1のタブ2222が依然としてワイヤ261にクリンプされ、第2のタブ2223が、露出した絶縁層262にクリンプされ得ることを確実にし得る。
【0091】
[00117] 例示的に、図7~11及び図19~20に示すように、フェルール230は、中空円筒形状であり得る。フェルール230の中心線は、軸P-Pに平行であり得る。フェルール230は、電力ケーブル260上にスリーブされ得る。フェルール230は、絶縁ホルダ210から離れた第1の端部232と、絶縁ホルダ210に近接した第2の端部233とを含み得る。第1の端部232及び第2の端部233は、軸P-Pに沿って互いに反対側であり得る。フェルール230の側壁は、第1の端部232と第2の端部233との間に延在する。開口部231は、第1の端部232と第2の端部233との間の部分に配置され得る。
【0092】
[00118] 図7~14に示すように、カンチレバー215は、絶縁ホルダ210から延在し得る。カンチレバー215及び絶縁ホルダ210は、成形によって加工され得るか、又は別々に加工された後に一緒に接続され得る。任意選択的に、絶縁ホルダ210は、プラスチックなどの絶縁材料で一体的に成形され得る。カンチレバー215は、フェルール230内に延在し得る。任意選択的に、カンチレバー215は、ハウジング100の後端102に向かって軸P-Pに平行な方向に沿って延在し得る。カンチレバー215の近位端は、絶縁ホルダ210に接続され得る。カンチレバー215の遠位端は、ホルダ係合部216を有し得る。例えば、ホルダ係合部216は、実質的にくさび形状であり得る。ホルダ係合部216は、フェルール230を絶縁ホルダ210と接続するために開口部231と係合され得る。その後、フェルール230の第1の端部232は、電力ケーブル260にクリンプされ得る。代替的又は追加的に、カンチレバー215は、例えば、直角ケーブルコネクタ又は基板コネクタのハウジングなどの別のコンポーネントに係合し得る。
【0093】
[00119] 例示的に、図3A~3Bに示されるように、絶縁ホルダ210は、絶縁シース263の端部に当接し得る。具体的には、フェルール230内に延在するカンチレバー215がフェルール230内の絶縁シース263の端部に当接する。このようにして、電力ケーブル260は、絶縁ホルダ210に対して正確に位置決めすることができる。さらに、過酷な環境でも絶縁ホルダ210及び電力ケーブル260の位置的安定性を確保することができる。
【0094】
[00120] 例示的に、カンチレバー215は、第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152を含み得る。第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152は、絶縁ホルダ210の2つの面において互いに反対側に配置され得る。第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152上のホルダ係合部216とそれぞれ係合するための2つの開口部231が存在し得る。絶縁ホルダ210は、第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152によってフェルール230に固定され得、それにより両方の接続の安定性が向上する。絶縁ホルダ210の2つの面に反対の位置に配置された第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152は、フェルール230を絶縁ホルダ210と同軸にすることもでき、それにより両方の接続の安定性がさらに向上するように半径方向に沿ってフェルール230に対して支持を提供し得る。
【0095】
[00121] 例示的に、フェルール230の第2の端部233は、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235などの端子クリンプ部を備え得る。図8に示すように、電力端子220の周囲の方向に沿って端子クリンプ部がカンチレバー215と交互に設けられ得る。第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235は、絶縁ホルダ210に向かって延在し得る。第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235は、電力端子220及び/又は電力ケーブル260にクリンプされ得る。任意選択的に、第1の端子クリンプ部234は、第2の端子クリンプ部235と同じ構造を有し得る。任意選択的に、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235は、異なる構造を有し得る。組み立ての過程では、電力ケーブル260と接続された電力端子220が絶縁ホルダ210のチャネル211内に挿入された後、電力ケーブル260上にスリーブされたフェルール230は、絶縁ホルダ210に接続され得、次いで第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235が電力ケーブル260にクリンプされる。このようにして、電力ケーブル260をさらに固定することができる。例示的に、電力端子220を確実に接続するために、電力端子220を絶縁ホルダ210のチャネル211内に完全に収容することができる。図示した例では、電力ケーブル260の露出した絶縁層262の一部がチャネル211を越えて延在し、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235が絶縁層262にもクリンプされ得る。任意選択的に、絶縁ホルダ210は、2つのチャネル211を備え得、各チャネル211は、ワイヤ261に接続された電力端子220を収容する。2本のワイヤ261は、絶縁シース263内に入れられる。第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235は、それぞれ2本のワイヤ261の外側の絶縁層262にクリンプされる。2本のワイヤ261は、絶縁シース263を越えて延在しているため、互いに分離可能である。第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235のそれぞれによる2本のワイヤ261の固定に基づいて、電力ケーブル260の様々な部分が確実に固定される。
【0096】
[00122] 図7に示すように、第1の端子クリンプ部234は、第1のカンチレバー2151と第2のカンチレバー2152との間の一方の側に配置され得る。第2の端子クリンプ部235は、第1のカンチレバー2151と第2のカンチレバー2152との間の他方の側に配置され得る。任意選択的に、第1の端子クリンプ部234、第1のカンチレバー2151、第2の端子クリンプ部235及び第2のカンチレバー2152は、電力端子220の周囲の方向に沿って連続的に配置され得る。第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235は、それぞれ第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152の両側の間隙内に配置される。したがって、電力端子アセンブリ200の全体的な寸法を比較的小さくすることができ、及び電力端子アセンブリ200の外面を比較的平坦にすることができるため、電力端子アセンブリ200の外形は、信号端子アセンブリ300の外形とより高い度合いの一貫性を有し得る。例えば、図8に示すように、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235を含む端子クリンプ部は、軸P-Pの延在方向に沿って絶縁ホルダ210に当接し得、端子クリンプ部と絶縁ホルダ210との間にスリットがほとんど残されない。
【0097】
[00123] 図示した実施形態では、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235などの2つの端子クリンプ部が設けられているが、任意選択的に1つの端子クリンプ部又は3つ以上の端子クリンプ部が設けられ得る。
【0098】
[00124] 例示的に、図19~20に示すように、第1の端子クリンプ部234は、第1の湾曲タブ234a及び第1の接続部234bを含み得る。第1の湾曲タブ234aは、軸P-Pを中心に延在し得る。第1の接続部234bは、第1の湾曲タブ234aとフェルール230の第2の端部233との間に接続され得る。第1の接続部234b及び第1の湾曲タブ234aは、T字形状に接続され得る。第1の端子クリンプ部234及びフェルール230は、成形によって一体的に加工され得るか、又は別々に加工された後に一緒に接続され得る。第1の湾曲タブ234aは、電力端子220及び/又は電力端子220に接続された電力ケーブル260にクリンプされ得る。前述のように、第1の湾曲タブ234aは、電力ケーブル260の一方の絶縁層262の露出部分にクリンプされ得る。第1の湾曲タブ234aの両端は、自由に曲げられ、絶縁層262にクリンプされ得る。
【0099】
[00125] 例示的に、第2の端子クリンプ部235は、第2の湾曲タブ235a及び第2の接続部235bを含み得る。第2の湾曲タブ235aは、軸P-Pを中心に延在し得る。第2の接続部235bは、第2の湾曲タブ235aとフェルール230の第2の端部233との間に接続され得る。第2の接続部235b及び第2の湾曲タブ235aは、T字形状に接続され得る。第2の端子クリンプ部235及びフェルール230は、成形によって一体的に加工され得るか、又は別々に加工された後に一緒に接続され得る。第2の湾曲タブ235aは、電力端子220及び/又は電力端子220に接続された電力ケーブル260にクリンプされ得る。前述の通り、第2の湾曲タブ235aは、電力ケーブル260の他方の絶縁層262の露出部分にクリンプされ得る。第2の湾曲タブ235aの両端は、自由に曲げられ、絶縁層262にクリンプされ得る。
【0100】
[00126] このようにして、第1の湾曲タブ234a及び第2の湾曲タブ235aは、過酷な環境条件下でも電力ケーブル260内の2本のワイヤ261をそれぞれ制限及び固定する役割を果たすことができる。電気コネクタ10の安定性が向上し得る。
【0101】
[00127] 例示的に、正のワイヤに接続された電力端子220及び負のワイヤに接続された電力端子220を収容するための2つのチャネル211などの複数のチャネル211が絶縁ホルダ210内に存在し得る。複数のチャネル211は、軸P-Pに垂直な方向に沿って並んでも配置され得る。チャネル211は、同じ構造を有し得る。電力端子220も同じ構造を有し得る。端子位置保証コンポーネント213は、複数の電力端子220を同時にロックし得る。複数のチャネル211を形成するために、図7及び図13~14に示すように、絶縁ホルダ210の内部にディバイダ217が設けられ得る。ディバイダ217は、隣接するチャネル211を完全に分離するために、軸P-Pに平行な方向に沿って絶縁ホルダ210を実質的に貫通する単一の部材であり得ることを明確にする必要がある。任意選択的に、ディバイダ217は、軸P-Pに平行な方向に沿って離間された複数の分割部材をさらに含み得る。ディバイダ217は、隣接する電力端子220が互いに電気的に絶縁されることを確実にするために、隣接する電力端子220を離間させるために主に使用される。任意選択的に、ディバイダ217は、絶縁ホルダ210を越えて延在し得、例えば、それは、図13に示すように、軸P-Pに平行な方向に沿ってカンチレバー215の中央まで延在し得る。このようにして、ディバイダ217は、カンチレバー215の強度を補強する役割も果たし得る。絶縁性能を確保するために、絶縁シース263から露出したワイヤ261は、好ましくは、チャネル211内に完全に収容されることに留意されたい。絶縁ホルダ210を越えて露出したディバイダ217の部分も、絶縁層262で覆われたワイヤ261を分離するために使用され得、これにより、ディバイダ217のこの部分は、過電流の場合に絶縁破壊を回避するためにワイヤ261間の絶縁も提供し得る。任意選択的に、ディバイダ217は、カンチレバー215全体を通して延在せず、カンチレバー215が開口部231と係合するためにフェルール230内に挿入されるのに十分な弾力性を有することを確実にするために、カンチレバー215の中央までのみ延在する。カンチレバー215が第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152を含む場合、ディバイダ217は、第1のカンチレバー2151と第2のカンチレバー2152との間に接続され得る。
【0102】
[00128] 例示的に、図13~14に示すように、第1のカンチレバー2151は、第1の内面2151a及び第1の外面2151bを有し得る。第1の内面2151aは、電力端子220に対向し、第1の外面2151bは、電力端子220に背向する。任意選択的に、第1の内面2151aは、第1の内面2151aが簡単に加工されるように平坦であり得る。任意選択的に、第1の内面2151aは、湾曲していてもよい。第1の内面2151aの形状は、電力端子220の外形に適合される。任意選択的に、第1の外面2151bは、曲面であり得、この曲面は、フェルール230の内面と類似の曲率を有し得る。第2のカンチレバー2152は、第2の内面2152a及び第2の外面2152bを有し得る。第2の内面2152aは、電力端子220に対向する。第2の外面2152bは、電力端子220に背向する。同様に、任意選択的に、第2の内面2152aは、第2の内面2152aが簡単に加工されるように平坦であり得る。任意選択的に、第2の内面2152aも湾曲していてよい。第2の内面2152aの形状は、電力端子220の外形に適合される。任意選択的に、第2の外面2152bは、フェルール230の内面と類似の曲率を有し得る曲面であり得る。このようにして、フェルール230の第2の端部233は、第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152上にスリーブされ得る。
【0103】
[00129] リブ218は、第2の内面2152a上に配置され得る。リブ218は、ディバイダ217に接続され得、軸P-Pに平行であり得る。リブ218は、軸P-Pの方向に沿って同じ断面を有し得る。リブ218は、絶縁層262で覆われているが、絶縁シース263がないワイヤ261間に実質的に配置され得る。リブ218により、第1のカンチレバー2151の厚さ(これは、図14に示されるように、第1の内面2151aから第1の外面2151bまでの最大距離H1によって表される)は、第2のカンチレバー2152の厚さ(これは、第2の内面2152aから第2の外面2152bまでの最大距離H2によって表される)よりも大きくなり得る。リブ218は、第2のカンチレバー2152の厚さの不足を補うために、第2のカンチレバー2152の機械的強度を補強する役割を果たし得るが、他方の側の第1のカンチレバー2151は、その機械的強度を確保するために十分に大きい厚さを有し得る。このようにして、機械的強度を損なうことなく、絶縁ホルダ210を最小化することができ、したがって電力端子アセンブリ200がよりコンパクトになり得る。
【0104】
[00130] 例示的に、図7に示すように、電力ケーブル260のワイヤ261にクリンプされた第1のタブ2222は、第2の内面2152aに対向し得る。前述の通り、第1のタブ2222は、対で設けられ、任意選択的に重ねられ得、それによりそこでの厚さが大きくなる。第2のカンチレバー2152の厚さを縮小することにより、第1のタブ2222が通過するための空間が与えられ、それでもなお電力端子220及びワイヤ261が絶縁ホルダ210と同軸になることを確実にし得る。
【0105】
[00131] 例示的に、図15に示すように、軸P-Pに垂直な絶縁ホルダ210の断面は、楕円形状であり得る。楕円形状は、その短軸M-Nに沿って互いに反対側の第1の面及び第2の面を有する。図示した例では、第1の面がMで示され、第2の面がNで示されている。2つの電力端子220は、楕円形状の長軸に沿って並んで配置され、それにより長軸の方向に沿ってより大きいサイズを有する絶縁ホルダ210がもたらされる。図7を併せて参照すると、カンチレバー215は、第1の面M及び/又は第2の面N上に配置され得る。任意選択的に、電力ケーブル260は、円形断面を有する。フェルール230は、実質的に中空円筒形状である。フェルール230の第2の端部233、第1の端子クリンプ部234及び第2の端子クリンプ部235によって取り囲まれた絶縁シース263の部分は、絶縁層262で覆われた2本のワイヤ261の両側(例えば、図7における上側及び下側)に空間が残され得るように除去される。これらの空間は、カンチレバー215、例えばそれぞれ第1のカンチレバー2151及び第2のカンチレバー2152に対して十分であり得る。したがって、短軸M-Nに沿って互いに反対側の第1の面及び/又は第2の面上にカンチレバー215を配置することにより、電力端子アセンブリ200がよりコンパクトになり得、外形において信号端子アセンブリ300と一致しない場合がある。
【0106】
[00132] 例示的に、図9及び図10に示すように、突起219は、第1の面Mの外表面及び/又は第2の面Nの外表面上に配置され得る。突起219は、実質的に正方形、台形、曲面などであり得、これは、本明細書では限定されない。突起219は、ハウジング100とロックされ得る。絶縁ホルダ210は、短軸MNの方向に沿ってより小さい寸法を有し得るため、第1の面Mの外表面及び/又は第2の面Nの外表面上の突起219は、電力端子アセンブリ200の構造をよりコンパクトにすることができる。さらに、以下で説明するように、第1の突起310及び第2の突起320などの突起は、信号端子アセンブリ300上の対応する位置に配置される。したがって、それは、電力端子アセンブリ200がハウジング100内に装着されることを可能にし得る。
【0107】
[00133] 添付図面を参照して、ハウジング100内の信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200の位置保証についてさらに説明する。例示的に、図1A~1B、図2及び図3A~3Bでは、ハウジング100は、主ハウジング110を含み得る。接触位置保証コンポーネントは、主ハウジング110内に配置され得る。信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200は、接触位置保証コンポーネントによって主ハウジング110内に保持され得る。
【0108】
[00134] 例示的に、図3B及び図11~13に示すように、第1の突起219aは、電力端子アセンブリ200の外側側壁上に配置され得る。第1の突起219aは、実質的に正方形、台形、曲面などであり得、これは、本明細書では限定されない。第1の突起219aは、成形によって電力端子アセンブリ200の外側側壁と一体化され得るか、又は別個に加工された後に外側側壁に取り付けられ得る。図21に示すように、第1の突起310は、信号端子アセンブリ300のシールドの外側側壁上に配置され得る。第1の突起310は、実質的に正方形、台形、曲面などであり得、これは、本明細書では限定されない。第1の突起310及び第1の突起219aは、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200のうち、ハウジング100内に収容される部分が同じ外形を有するように、それぞれの端子アセンブリ上の対応する位置に配置され得る。信号端子アセンブリ300は、米国特許出願公開第17/900,563号に記載の信号端子アセンブリと同様に構成され得、この出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0109】
[00135] 任意選択的に、図4に示すように、接触位置保証コンポーネントは、主ハウジング110の内部に配置された1つ又は複数のラッチ112を含み得る。各ラッチ112は、後端102に向かって延在し得る。例示的に、ラッチ112及び主ハウジング110は、成形によって一体的に加工され得る。ラッチ112の遠位端は、ハウジング係合部1121を有し得る。第1の突起219a及び第1の突起310は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300が主ハウジング110から抜け出ることを防止するために、1つのハウジング係合部1121又は2つのハウジング係合部1121と係合し得る。信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200を後端102からキャビティ103内に挿入する過程では、第1の突起310及び第1の突起219aは、最初にハウジング係合部1121を横切り、最終的に、第1の突起310及び第1の突起219aは、ハウジング係合部1121に係合し得る。このとき、第1の突起310及び第1の突起219aが後端102に向かって移動することが阻止され得るように、ハウジング係合部1121は、第1の突起219aと後端102との間及び第1の突起310と後端102との間に配置され得る。この構成により、ラッチ112は、その十分な幅により、十分な機械的強度を有する。電力端子アセンブリ200を主ハウジング110内に確実に固定することができるように、第1の突起219aは、ラッチ112によって所定の位置にロックされる。
【0110】
[00136] 例示的に、第2の突起219bは、図3B図7~11及び図13に示すように、電力端子アセンブリ200の外側側壁上に配置され得る。第2の突起320は、図21に示すように、信号端子アセンブリ300の外側側壁上に配置され得る。第2の突起320及び第2の突起219bは、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200のうち、ハウジング100の内部に装着された部分が同じ外形を有するように、それぞれの端子アセンブリ上の対応する位置に配置され得る。接触位置保証コンポーネントは、図3B及び図4に示すように、主ハウジング110の内部に配置された突出部140を含み得る。第2の突起219b及び第2の突起320は、突出部140に当接し得る。突出部140は、嵌合端101に向かう方向に沿って第2の突起320及び第2の突起219bを制限し得る。突出部140は、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200を囲む環状フランジであり得る。任意選択的に、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200に対してそれぞれ別個の突出部140が設けられ得る。任意選択的に、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200の突出部140は、1つの部品として接続することも可能である。嵌合端101が位置する端部は、前端と呼ばれることがあり、後端102が位置する端部は、後部端と呼ばれることがある。突出部140は、前端で信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200の位置を制限することができ、ハウジング係合部1121は、後部端で信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200の位置を制限することができる。したがって、信号端子アセンブリ300及び電力端子アセンブリ200は、主ハウジング110に確実に保持することができる。
【0111】
[00137] 例示的に、図3B及び図4に示すように、主ハウジング110の内側側壁とラッチ112との間に間隙104が設けられ得る。電力端子アセンブリ200及び/又は信号端子アセンブリ300が後端102から主ハウジング110内に挿入される際、第1の突起310及び/又は第1の突起219aは、間隙104内へとラッチ112のハウジング係合部1121に対して外側に押し出される。第1の突起310及び第1の突起219aがハウジング係合部1121を完全に横切った後、ハウジング係合部1121は、第1の突起310及び第1の突起219aと係合されるように初期位置に戻ることができる。
【0112】
[00138] 図2図3A~3B及び図4に示すように、ハウジング100は、位置保証コンポーネント120をさらに含み得る。位置保証コンポーネント120は、主ハウジング110内に挿入され得る。位置保証コンポーネント120及び主ハウジング110は、共にキャビティ103を形成し得る。電力端子アセンブリ200のフロント部分及び信号端子アセンブリ300のフロント部分は、主ハウジング110内に挿入され得る。電力端子アセンブリ200のリア部分及び信号端子アセンブリ300のリア部分は、位置保証コンポーネント120内に挿入され得る。位置保証コンポーネント120は、高速信号経路と電力経路との間に十分な絶縁を提供するように構成された誘電率を有し得る材料で作られ得る。
【0113】
[00139] 位置保証コンポーネント120は、間隙104内に挿入され得る。電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300は、位置保証コンポーネント120が主ハウジング110の間隙104内に挿入され得る前に、主ハウジング110内の所定の位置に挿入され得る。任意選択的に、位置保証コンポーネント120は、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300に予めスリーブされ得る。任意選択的に、電力端子アセンブリ200及び信号端子アセンブリ300は、主ハウジング110上のハウジング係合部1121に係合され、その後、位置保証コンポーネント120が所定の位置に装着される。このようにして、位置保証コンポーネント120は、図3Bに示すように、ラッチ112の変形を阻止するために、ラッチ112と主ハウジング110の内側側壁との間に挟持され得る。電気コネクタ10が高速、振動などの過酷な環境に適用される場合でも、ハウジング係合部1121が間隙104内に入り込むことは不可能である。任意選択的に、電力端子アセンブリ200及び/又は信号端子アセンブリ300が後端102から主ハウジング110内に挿入される際、間隙104は、ラッチ112のための移動可能空間を提供することができ、これにより装着が容易となる。位置保証コンポーネント120が間隙104内に挿入される際、電力端子アセンブリ200及び/又は信号端子アセンブリ300を主ハウジング110と確実に接続することができる。
【0114】
[00140] 図22~25は、電力端子アセンブリ200、信号端子アセンブリ300、ハウジング100、リアカバー600及びフロントカバー800の組み立て工程を示す。図22に示すように、電力ケーブル260に接続された電力端子アセンブリ200及び信号ケーブル360に接続された信号端子アセンブリ300は、第1の突起310及び第1の突起219aがハウジング係合部1121に係合し、第2の突起320及び第2の突起219bが突出部140に当接するまで主ハウジング110内に装着される。次に、図24に示すように、位置保証コンポーネント120が主ハウジング110の内側側壁とラッチ112との間の間隙104内に入るまで、位置保証コンポーネント120が主ハウジング110内に挿入される。次に、図23に示すように、リアシール500及びリアカバー600が主ハウジング110の後部端に順次装着される。最後に、図25に示すように、フロントシール700及びフロントカバー800が主ハウジング110の前端に順次装着され得る。
【0115】
[00141] 本開示を上記の実施形態によって説明したが、当業者によって本開示の教示に従って様々な変形形態、修正形態及び改良形態がなされ得、これらの変形形態、修正形態及び改良形態のすべてが本開示の趣旨及び保護範囲に含まれることを理解されたい。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等な範囲によって定義される。上記の実施形態は、例示及び説明のみを目的としたものであり、記載した実施形態の範囲に本開示を限定することを意図するものではない。
【0116】
[00142] ケーブルコネクタに関連して多くの独創的態様を上記に説明したが、本開示の態様は、これらに限定されないことも理解されたい。独創的特徴の何れかは、単独であれ、1つ又は複数の他の独創的特徴と組み合わされたものであれ、回路基板コネクタなどの他のタイプのコネクタにも使用することができる。電気コネクタは、プラグコネクタ又はソケットコネクタなどとしても使用され得る。電気コネクタは、垂直コネクタ又は直角コネクタであり得る。
【0117】
[00143] 本開示の説明では、「フロント」、「リア」、「上側」、「下側」、「左」、「右」、「横方向」、「縦方向」、「垂直方向」、「垂直な」、「水平な」、「上部」、「下部」などの配向を表す語によって示される配向又は位置関係は、通常、本開示の説明を容易にし、その説明を簡略化する目的でのみ、添付図面に基づいて示されることを理解されたい。別段の記載がない限り、これらの配向を表す語は、指定された装置又は要素が具体的に特定の方向に配置、構造化及び操作されなければならないことを示すか又は暗示するものではなく、したがって本開示の限定として理解されるべきではない。「内側」及び「外側」という配向を表す語は、各コンポーネント自体の輪郭に対する内側及び外側を指す。
【0118】
[00144] 説明を容易にするために、「~の上」、「~の上方」、「~の上面上」及び「上側」などの空間的相対語は、ここでは、添付図面に示される、1つ又は複数のコンポーネント又は特徴と、他のコンポーネント又は特徴との間の空間的位置関係を説明するために使用され得る。空間的相対語は、添付図面に示されたコンポーネントの配向を含むだけでなく、使用時又は動作時の異なる配向も含むことを理解されたい。例えば、添付図面のコンポーネントが完全に上下逆である場合、「他のコンポーネント若しくは特徴の上方」又は「他のコンポーネント若しくは特徴上」のコンポーネントは、コンポーネントが「他のコンポーネント若しくは特徴の下方」又は「他のコンポーネント若しくは特徴の下」にある事例も含む。したがって、例示的な用語「~の上方」は、「~の上方」及び「~の下方」の両方の配向を包含し得る。さらに、これらのコンポーネント又は特徴は、他の配向(例えば、90度又は他の角度分、回転される)であり得、本開示は、これらの事例のすべてを含むことが意図される。
【0119】
[00145] 本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのみのものであり、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本明細書では、単数形の表現は、別段の指示がない限り、複数形の表現を含む。さらに、本明細書で「包含する」及び/又は「含む」という用語が使用される場合、それは、特徴、ステップ、動作、部分、コンポーネント及び/又はこれらの組み合わせの存在を示すことも理解されたい。
【0120】
[00146] 本開示の記載及び特許請求の範囲並びに上記の添付図面における「第1の」、「第2の」などの用語は、類似の物体を区別するために使用されるが、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するために使用されるものではないことに留意されたい。このように使用される序数は、本明細書に記載する本開示の実施形態が、本明細書に図示又は記載した順序以外の順序で実施され得るように適宜入れ替え可能であることを理解されたい。
【符号の説明】
【0121】
10 電気コネクタ
100 ハウジング
101 嵌合端
102 後端
103 キャビティ
112 ラッチ
120 位置保証コンポーネント
140 突出部
200 電力端子アセンブリ
210 絶縁ホルダ
211 チャネル
212、231 開口部
213 端子位置保証コンポーネント
219 突起
219a、310 第1の突起
219b、320 第2の突起
220 電力端子
221 嵌合部
223 第1の凹部
230 フェルール
260 電力ケーブル
261 ワイヤ
262 絶縁層
263 絶縁シース
300 信号端子アセンブリ
360 信号ケーブル
500 リアシール
510 第1のねじ穴
520 第2のねじ穴
600 リアカバー
610 第1の穴
620 第2の穴
700 フロントシール
800 フロントカバー
810 第1の開口部
820 第2の開口部
2151 第1のカンチレバー
2152 第2のカンチレバー
2221 装着部
2222 第1のタブ
2223 第2のタブ
234a 第1の湾曲タブ
235a 第2の湾曲タブ
2221a 第1の部分
2221b 第2の部分
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【外国語明細書】