(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128979
(43)【公開日】2024-09-25
(54)【発明の名称】自立支援方法、情報処理装置、システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20240913BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038135
(22)【出願日】2023-03-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC07EAK0X00C22A4000000/ 日本経済新聞社が2022年4月16日付で公開。 2.https://www.sompo-hd.com/-/media/hd/files/news/2022/20220418_1.pdf?la=ja-JP SOMPOホールディングス株式会社、SOMPOケア株式会社が2022年4月18日付で公開。 3.https://www.koureisha-jutaku.com/newspaper/synthesis/2022050411_03_1/ 株式会社高齢者住宅新聞社が2022年5月13日付で公開。 4.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF292D70Z20C22A6000000/ 日本経済新聞社が2022年8月2日付で公開。 5.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC13DJ60T10C22A5000000/ 日本経済新聞社が2022年5月26日付で公開。 6.https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/eye/202211/577176.html 株式会社日経BPが2022年11月7日付で公開。 7.https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01651/052300018/ 株式会社日経BPが2022年5月23日付で公開。 8.https://bunshun.jp/articles/-/52829 株式会社文藝春秋が2022年4月8日付で公開。 9.https://roushikyo-digital.com/news/4193/ 公益社団法人全国老人福祉施設協議会が2022年10月21日付で公開。 10.https://webcast.net-ir.ne.jp/86302205/NNtxjeoXZI/slide.pdf SOMPOホールディングス株式会社が2022年5月27日付で公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 11.https://kpmg.com/jp/ja/home/insights/2022/11/financial-management-sompo.html KPMGが2022年11月16日付で公開。 12.https://diamond.jp/articles/-/316633 株式会社ダイヤモンド社が2023年2月9日付で公開。 13.https://www.youtube.com/watch?v=gPe7Shl9Nic&t=2s SOMPOホールディングス株式会社が2023年2月22日付で公開。 14.https://www.youtube.com/watch?v=XJmd5SDp94s SOMPOホールディングス株式会社が2023年2月28日付で公開。 15.https://www.youtube.com/watch?v=xnVYtO8jdkE SOMPOホールディングス株式会社が2023年2月22日付で公開。 16.https://www.youtube.com/watch?v=Pknm6n7zylY SOMPOホールディングス株式会社が2023年2月22日付で公開。 17.https://www.youtube.com/watch?v=US7d21U3M1k DK ELDER CHANNELが2022年11月17日付で公開。 18.https://www.sompocarewatch.com/news/5552/ SOMPOケア株式会社が2022年11月30日付で公開。 19.2023年3月10日付で日経ヘルスケア 2023年3月号において株式会社日経BPが公開。 20.2023年1月16日付で日本経済新聞において日本経済新聞社が公開。 21.2022年6月27日付で日本経済新聞において日本経済新聞社が公開。 22.2022年10月24日付で週刊ダイヤモンドにおいて株式会社ダイヤモンド社が公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 23.2022年12月7日付で読売新聞において読売新聞社が公開。 24.2022年12月7日付で南日本新聞において南日本新聞社が公開。 25.2022年12月7日付で日経MJにおいて日本経済新聞社が公開。 26.2022年12月7日付で日経産業新聞において日本経済新聞社が公開。 27.2022年12月23日付でVisionと戦略 2023.1において保険・医療・福祉サービス研究会が公開。 28.2023年1月19日付で日刊工業新聞において日刊工業新聞社が公開。 29.2023年1月23日付でシルバー新報において環境新聞社が公開。 30.2023年2月20日付で介護ビジョン March 2023において日本医療企画が公開。 31.2022年9月に介護ビジョンにおいて日本医療企画が公開。 32.2022年4月29日付でシルバー新報において環境新聞社が公開。 33.2022年5月16日付で日経ムック「ヘルスケアの進化」において株式会社日経BPが公開。 34.2022年6月20日付で介護ビジョン7月号において日本医療企画が公開。 35.2022年10月3日付でSOMPOケア株式会社本社(東京都品川区東品川)にて内閣府へSOMPOケア株式会社が公開。 36.2022年10月14日付で第5回介護&看護EXPOにおいてSOMPOケア株式会社が公開。 37.2022年10月24日付で国際医療福祉大学大学院 公開講座乃木坂スクールにおいてSOMPOケア株式会社が公開。 38.2022年11月4日付で千葉大学においてSOMPOケア株式会社が公開。 39.2022年12月13日付でSOMPOケア株式会社本社(東京都品川区東品川)にてCABHI社へSOMPOケア株式会社が公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 40.2023年2月3日付でCareTEX名古屋においてSOMPOケア株式会社が公開。 41.2023年1月4日付で高齢者住宅新聞 2023年1月4日・11日において高齢者住宅新聞社が公開。 42.2022年3月17日付で日刊工業新聞において日刊工業新聞社が公開。 43.2022年5月26日付で日刊工業新聞において日刊工業新聞社が公開。 44.2022年4月20日付で日本経済新聞において日本経済新聞社が公開。 45.2022年5月26日付で日経産業新聞において日本経済新聞社が公開。 46.https://www.care-news.jp/news/RDcGJ シルバー産業新聞社が2022年7月13日付で公開。 47.https://www.sompocare.com/uploads/2022/07/news_0701.pdf SOMPOケア株式会社が2022年7月1日付で公開。 48.https://www.joint-kaigo.com/articles/2022-04-22.html 介護ニュースJointが2022年4月21日付で公開。 49.https://tanosenior.jp/news/20220422 毎日新聞社が2022年4月22日付で公開。 50.https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC07EAK0X00C22A4000000/ 日経新聞社が2022年4月16日付で公開。 51.2022年3月11日付でCareTEX東京2022においてSOMPOケア株式会社が公開。 52.2022年3月29日付でweb会議(zoom)にて日本経済新聞記者へSOMPOケア株式会社が公開。 53.2022年4月1日付でweb会議(zoom)にて株式会社キャピタルメディカへSOMPOケア株式会社が公開。
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 54.2022年4月13日付でweb会議(zoom)にてウェルグループへSOMPOケア株式会社が公開。 55.2022年6月17日及び30日付でwebセミナー(zoom)での高齢者住宅新聞セミナーにおいてSOMPOケア株式会社が公開。 56.2022年7月8日付でフューチャーケアラボ(東京都品川区東品川)にてUAゼンセン日本介護クラフトユニオンへSOMPOケア株式会社が公開。 57.2022年7月13日付で東京都千代田区大手町にて経団連へSOMPOケア株式会社が公開。 58.2022年7月14日付でフューチャーケアラボ(東京都品川区東品川)にて厚労省職員へSOMPOケア株式会社が公開。 59.2022年7月26日付で住まい×介護×医療展2022においてSOMPOケア株式会社が公開。 60.https://channel.nikkei.co.jp/dnj-forum/dnj_day1_2.html 日本経済新聞社、日経BPが2022年5月24日付で公開。 61.2022年4月21日付で東京都内においてSOMPOケア株式会社が記者会見を行い公開。
(71)【出願人】
【識別番号】519441774
【氏名又は名称】SOMPOケア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164471
【弁理士】
【氏名又は名称】岡野 大和
(72)【発明者】
【氏名】平沼 直樹
(72)【発明者】
【氏名】河畑 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】増山 緑
(72)【発明者】
【氏名】麻植 有希子
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自立支援に関する技術を改善する自立支援方法、情報処理装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置と、複数の端末装置とが、ネットワークと通信可能に接続されている自立支援システムにおいて、情報処理装置が実行する自立支援方法は、対象者のヘルスケアスコアを決定することと、ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測することと、対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示することと、を含む。提示する予測情報は、第1所定期間後に悪化する可能性のある機能項目を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置が実行する自立支援方法であって、
対象者のヘルスケアスコアを決定することと、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測することと、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示することと
を含む、自立支援方法。
【請求項2】
請求項1に記載の自立支援方法であって、
前記予測情報は、前記第1所定期間後に悪化する可能性のある機能項目を含む、自立支援方法。
【請求項3】
請求項2に記載の自立支援方法であって、
前記予測情報は、前記機能項目の悪化確率を含む、自立支援方法。
【請求項4】
請求項1に記載の自立支援方法であって、さらに、
第2所定期間前から現在までの前記対象者のヘルスケアスコアの推移情報を提示することを含む、自立支援方法。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の自立支援方法であって、
前記ヘルスケアスコアは、前記対象者の活動機能、認知機能、及び栄養状態に基づき定められる、自立支援方法。
【請求項6】
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
対象者のヘルスケアスコアを決定し、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測し、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示する、情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置と、端末装置とを含むシステムであって、
前記情報処理装置は、前記端末装置に前記予測情報を送信し、
前記端末装置は、受信した前記予測情報を出力するシステム。
【請求項8】
コンピュータに、
対象者のヘルスケアスコアを決定することと、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測することと、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示することと
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、自立支援方法、情報処理装置、システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自立支援に関する技術が知られている。例えば特許文献1には、高齢者等の対象者が自立して生活できるかどうかをより短時間で評価できるように支援する評価支援装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対象者の健康状態の悪化を抑える観点、及び自立した生活を促進する観点では対象者の健康状態の将来予測の情報が有用である。しかしながら、特許文献1の技術は対象者が自立して生活できるかどうかの評価の効率化に着目したものであり、対象者の健康状態の将来予測等については十分に考慮されていなかった。このように自立支援に関する技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、自立支援に関する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の一実施形態に係る自立支援方法は、
情報処理装置が実行する自立支援方法であって、
対象者のヘルスケアスコアを決定することと、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測することと、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示することと
を含む。
【0007】
(2)本開示の一実施形態に係る自立支援方法は、(1)に記載の自立支援方法であって、
前記予測情報は、前記第1所定期間後に悪化する可能性のある機能項目を含む。
【0008】
(3)本開示の一実施形態に係る自立支援方法は、(2)に記載の自立支援方法であって、
前記予測情報は、前記機能項目の悪化確率を含む。
【0009】
(4)本開示の一実施形態に係る自立支援方法は、(1)乃至(3)に記載の自立支援方法であって、さらに、
第2所定期間前から現在までの前記対象者のヘルスケアスコアの推移情報を提示することを含む。
【0010】
(5)本開示の一実施形態に係る自立支援方法は、(1)乃至(4)のいずれかに記載の自立支援方法であって、
前記ヘルスケアスコアは、前記対象者の活動機能、認知機能、及び栄養状態に基づき定められる。
【0011】
(6)本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、
制御部を備える情報処理装置であって、
前記制御部は、
対象者のヘルスケアスコアを決定し、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測し、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示する。
【0012】
(7)本開示の一実施形態に係るシステムは、(6)に記載の情報処理装置と、端末装置とを含むシステムであって、
前記情報処理装置は、前記端末装置に前記予測情報を送信し、
前記端末装置は、受信した前記予測情報を出力する。
【0013】
(8)本開示の一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
対象者のヘルスケアスコアを決定することと、
前記ヘルスケアスコアに基づき前記対象者の第1所定期間後の健康状態を予測することと、
前記対象者の第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示することと
を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本開示の一実施形態によれば、自立支援に関する技術を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
【
図2】端末装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
【
図6】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図7】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図8】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図9】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図10】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図11】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図12】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図13】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【
図14】端末装置により出力されるユーザインターフェースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の実施形態に係る自立支援システム1について、図面を参照して説明する。
【0017】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0018】
図1を参照して、本実施形態に係る自立支援システム1の概要及び構成を説明する。
【0019】
本実施形態に係る自立支援システム1は、複数の端末装置10と、情報処理装置20と、を備える。複数の端末装置10と、情報処理装置20とは、例えば移動体通信網及びインターネット等を含むネットワーク30と通信可能に接続されている。
【0020】
複数の端末装置10は、各ユーザ(例えば、介護福祉士、介護士、ケアマネージャー等)によって使用される任意の装置である。例えばスマートフォン若しくはタブレット端末等の汎用の電子機器、又は専用の電子機器が、端末装置10として採用可能である。なお
図1において自立支援システム1が備える端末装置10が3台である例を示しているが、これに限られない。自立支援システム1は、3台未満の端末装置10を備えてもよく、4台以上の端末装置10を備えてもよい。
【0021】
情報処理装置20は、例えばデータセンタ等に設置されるサーバ装置である。例えば情報処理装置20は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバである。情報処理装置20は、ネットワーク30を介して端末装置10と通信可能である。なお
図1において自立支援システム1が備える情報処理装置20が1台である例を示しているが、これに限られない。自立支援システム1は、2台以上の情報処理装置20を備えてもよい。
【0022】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。情報処理装置20は、要介護者等の対象者のヘルスケアスコアを決定する。ヘルスケアスコアは、対象者の活動機能、認知状態、及び栄養状態に基づき定められる。なお本実施形態において要介護者とは、日常生活において介護又は支援を必要とする者である。また本実施形態において自立支援システム1は、対象者が入居する入居施設において利用されるものとして説明する。
【0023】
また情報処理装置20は、ヘルスケアスコアに基づき対象者の第1所定期間後の健康状態を予測する。ここで健康状態は、対象者の活動機能の状態、認知機能の状態、及び栄養状態を含む。第1所定期間は例えば3ヶ月である。また情報処理装置20は、第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を管理者等のユーザに提示する。なお第1所定期間は3ヶ月に限られず、任意の期間であってよい。
【0024】
このように、本実施形態によれば、情報処理装置20が、対象者のヘルスケアスコアを決定し、ヘルスケアスコアに基づく第1所定期間後の健康状態を予測して、予測情報を提示する。つまり本実施形態によれば、対象者のヘルスケアスコアを用いて予測情報を提示できるという点で、自立支援に関する技術が改善される。
【0025】
次に、自立支援システム1の各構成について詳細に説明する。
【0026】
(端末装置の構成)
図2に示されるように、端末装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15とを備える。
【0027】
制御部11には、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせが含まれる。プロセッサは、CPU(central processing unit)若しくはGPU(graphics processing unit)などの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA(field-programmable gate array)又はASIC(application specific integrated circuit)である。制御部11は、端末装置10の各部を制御しながら、端末装置10の動作に関わる処理を実行する。
【0028】
記憶部12には、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれる。半導体メモリは、例えば、RAM(random access memory)又はROM(read only memory)である。RAMは、例えば、SRAM(static random access memory)又はDRAM(dynamic random access memory)である。ROMは、例えば、EEPROM(electrically erasable programmable read only memory)である。記憶部12は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12には、端末装置10の動作に用いられるデータと、端末装置10の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0029】
通信部13には、少なくとも1つの外部通信用インターフェースが含まれる。通信用インターフェースは、有線通信又は無線通信のいずれのインターフェースであってよい。有線通信の場合、通信用インターフェースは例えばLAN(Local Area Network)インターフェース、USB(Universal Serial Bus)である。無線通信の場合、通信用インターフェースは例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th generation)、若しくは5G(5th generation)などの移動通信規格に対応したインターフェース、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信に対応したインターフェースである。通信部13は端末装置10の動作に用いられるデータを受信し、また端末装置10の動作によって得られるデータを送信する。
【0030】
入力部14には、少なくとも1つの入力用インターフェースが含まれる。入力用インターフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーンである。また入力用インターフェースは、例えば、音声入力を受け付けるマイクロフォン、又はジェスチャー入力を受け付けるカメラ等であってもよい。入力部14は、端末装置10の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部14は、端末装置10に備えられる代わりに、外部の入力機器として端末装置10に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、又はBluetooth(登録商標)などの任意の方式を用いることができる。
【0031】
出力部15には、少なくとも1つの出力用インターフェースが含まれる。出力用インターフェースは、例えば、情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカ等である。ディスプレイは、例えば、LCD(liquid crystal display)又は有機EL(electro luminescence)ディスプレイである。出力部15は、端末装置10の動作によって得られるデータを表示出力する。出力部15は、端末装置10に備えられる代わりに、外部の出力機器として端末装置10に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの任意の方式を用いることができる。
【0032】
端末装置10の機能は、本実施形態に係るプログラムを、端末装置10に相当するプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、端末装置10の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、端末装置10の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを端末装置10として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って端末装置10の動作を実行することにより端末装置10として機能する。
【0033】
本実施形態においてプログラムは、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を含み、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又は半導体メモリである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記録したDVD(digital versatile disc)又はCD-ROM(compact disc read only memory)などの可搬型記録媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。またプログラムの流通は、プログラムを外部サーバのストレージに格納しておき、外部サーバから他のコンピュータにプログラムを送信することにより行ってもよい。またプログラムはプログラムプロダクトとして提供されてもよい。
【0034】
端末装置10の一部又は全ての機能が、制御部11に相当する専用回路により実現されてもよい。すなわち、端末装置10の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0035】
(情報処理装置の構成)
【0036】
図3に示されるように、情報処理装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0037】
制御部21には、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの組み合わせが含まれる。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。専用回路は、例えば、FPGA又はASICである。制御部21は、情報処理装置20の各部を制御しながら、情報処理装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0038】
記憶部22には、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらのうち少なくとも2種類の組み合わせが含まれる。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。ROMは、例えば、EEPROMである。記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には、情報処理装置20の動作に用いられるデータと、情報処理装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0039】
本実施形態において記憶部22は、対象者データベース220を記憶する。
図4に対象者データベース220の一例を示す。例えば対象者データベース220は、対象者ID、属性情報、活動機能情報、認知機能情報、栄養状態情報、及びヘルスケアスコアを含む。
【0040】
対象者IDは、対象者を一意に識別する情報である。例えば対象者IDは、介護施設又は高齢者施設等の入居施設の入居者に付与された番号、記号、又はこれらの組み合わせ等であってもよい。なお本実施形態において対象者は、入居施設の入居者である例について説明するが、対象者はこれに限られない。例えば対象者は、訪問介護を受ける者であってもよい。
【0041】
属性情報は、対象者の属性を示す任意の情報である。例えば属性情報は、対象者名、対象者名の読み仮名、対象者の性別、生年月日、年齢、要介護度、部屋番号等を含む。
【0042】
活動機能情報は、対象者の活動機能に係る情報である。対象者の活動機能は、日常生活動作(ADL)、手段的日常生活動作(IADL)に係る機能を含む。かかる機能は、具体的には移動自立、排泄、入浴、着替え、整容等を含む。例えば活動機能情報は、これらの各機能の状態を示すスコアにより表される。かかるスコアは例えば0~64.16の数値であり、数値が高いほど活動機能が高いことを示す。
【0043】
認知機能情報は、対象者の認知機能に係る情報である。対象者の認知機能は、コミュニケーション、意思決定、理解、短期記憶、長期記憶、介護抵抗、徘徊等を含む。例えば認知機能情報は、これらの各機能の状態を示すスコアにより表される。かかるスコアは例えば0~22.72の数値であり、数値が高いほど認知機能が高いことを示す。
【0044】
栄養状態情報は、対象者の栄養状態に係る情報である。対象者の栄養状態は、食事内容、主食摂取量、副食摂取量、体重、体重減少フラグ、褥瘡フラグ、食欲、食事の満足感等を含む。例えば栄養状態情報は、これらの各項目の状態を示すスコアにより表される。かかるスコアは例えば0~13.12の数値であり、数値が高いほど栄養状態が良いことを示す。
【0045】
ヘルスケアスコアは、対象者の健康状態をADL等の情報を元に0~100の値で表したスコアである。本実施形態においてヘルスケアスコアは、対象者の活動機能(活動状態)、認知機能、及び栄養状態に基づき定められる。例えばヘルスケアスコアは、上述の活動機能、認知機能、及び栄養状態のスコアを合算した数値により定められてもよい。なおヘルスケアスコアの決定方法はこれに限られない。例えばヘルスケアスコアは、対象者の活動機能、認知機能、及び栄養状態の他に、又はこれらの少なくとも一部に代えて、対象者の自立状態を示す指標に基づき定めてもよい。かかる指標は、例えば日常生活自立度等を含む。
【0046】
対象者データベース220のうち活動機能情報、認知状態情報、及び栄養状態情報は、複数の端末装置10又は情報処理装置20へのユーザ入力に基づき作成又は編集される。活動機能、認知状態、及び栄養状態は、対象者の介護記録、及びアセスメント情報に基づき定められてもよい。具体的には、対象者の介護記録、及びアセスメント情報から抽出した72の項目に基づき、活動機能、認知状態、及び栄養状態が定められる。なお、対象者の介護記録、及びアセスメント情報から抽出する項目数は、72に限られない。例えば、抽出する項目数は72未満であってもよく、73以上であってもよい。例えば項目数は96であってもよい。なおかかる情報のうちの少なくとも一部のデータは、対象者が保持するウェアラブルデバイス等の計測装置により自動的に作成又は編集されてもよい。例えば少なくとも一部のデータは、医療情報又は各種検出デバイス等により取得可能な情報(例えば睡眠に関する情報、動画から得られる身体的機能の情報、音声から得られる精神的機能の情報等)に基づき定められてもよい。なお睡眠に関する情報は、睡眠時の呼吸数、心拍数、睡眠状態、覚醒、起き上がり、離床動作等を含んでもよい。対象者データベース220のヘルスケアスコアは、対応するレコード(対象者の活動機能情報、認知状態情報、及び栄養状態情報)に基づいて算出される。
【0047】
通信部23には、少なくとも1つの外部通信用インターフェースが含まれる。通信用インターフェースは、有線通信又は無線通信のいずれのインターフェースであってよい。有線通信の場合、通信用インターフェースは例えばLANインターフェース、USBである。無線通信の場合、通信用インターフェースは例えば、LTE、4G、若しくは5Gなどの移動通信規格に対応したインターフェース、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信に対応したインターフェースである。通信部23は、情報処理装置20の動作に用いられるデータを受信し、また情報処理装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0048】
情報処理装置20の機能は、本実施形態に係るプログラムを、制御部21に相当するプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、情報処理装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、情報処理装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを情報処理装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って情報処理装置20の動作を実行することにより情報処理装置20として機能する。
【0049】
本実施形態においてコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラム又はサーバから送信されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、外部サーバからプログラムを受信する度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。外部サーバからコンピュータへのプログラムの送信は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP(application service provider)型のサービスによって処理を実行してもよい。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0050】
情報処理装置20の一部又は全ての機能が、制御部21に相当する専用回路により実現されてもよい。すなわち、情報処理装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0051】
(情報処理装置の動作)
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理装置20の動作について説明する。
図5は本実施形態に係る情報処理装置20が実行する方法の一例を示すフローチャートである。
【0052】
ステップS100:情報処理装置20の制御部21は、対象者のヘルスケアスコアを決定する。ヘルスケアスコアは上述の通り、対象者の活動機能、認知状態、及び栄養状態に基づき決定される。例えば制御部21は対象者データベース220の対象者の活動機能情報、認知状態情報、及び栄養状態情報に基づき、ヘルスケアスコアを算出して決定する。
【0053】
ステップS200:制御部21は、ステップS100にて決定したヘルスケアスコアに基づき対象者の第1所定期間後の健康状態を予測する。かかる予測処理において、機械学習アルゴリズムを用いた機械学習によって作成された学習モデルを用いられてもよい。学習モデルは、例えば決定木をベースとして構築される機械学習モデルであってもよい。決定木をベースとして構築される機械学習モデルは例えば、Light GBM、XGBoost等であるが、これに限られない。あるいは学習モデルは、Convolutional Neural Network(CNN)、Recurrent Neural Network(RNN)、その他のディープラーニング等の機械学習アルゴリズムに基づき生成されるモデルであってもよい。あるいは予測処理において、重回帰分析、カルマンフィルタ等が用いられてもよい。
【0054】
学習モデルは、ヘルスケアスコアと関連性のあり得る変数を説明変数とし、ヘルスケアスコアを元に算出したフラグを目的変数とする教師データに基づき訓練される。ヘルスケアスコアと相関関係のある変数は適宜決定されてよい。例えば当該変数は、対象者の属性(年齢・性別等)、アセスメント(活動・認知・栄養)、栄養状態(食事摂取量・体重)、イベント(入退院・看護情報、事故情報)、介護記録(各種ケアの回数等)を含んでよい。またこれらの変数のうち相関関係が所定以上の変数のみに絞り込んでもよい。ヘルスケアスコアを元に算出したフラグは、例えば状態が悪化するか否かの2択で示される指標値であってよい。
【0055】
ステップS300:制御部21は、ステップS200にて予測した第1所定期間後の健康状態に基づく予測情報を提示する。
【0056】
ここでステップS300における予測情報の提示、介入提案の提示、及び過去事例の提示には、任意の手法が採用可能である。本実施形態では、ユーザインターフェースによりこれらの情報を視覚的に提示する例について説明する。かかるユーザインターフェースは、情報処理装置20又はウェブサーバに、端末装置10がブラウザソフトを介してアクセスすることにより提供されてもよい。あるいは自立支援システム1に係るアプリケーションが端末装置10にインストールされており、端末装置10が当該アプリケーションを介して、情報処理装置20又はアプリサーバと適宜通信することにより、ユーザインターフェースが提供されてもよい。なおこの場合、端末装置10と情報処理装置20、又は端末装置10とウェブサーバとにより、適宜、ユーザに係る認証処理等が行われてもよい。
【0057】
図6は、端末装置10の出力部15により表示されるユーザインターフェースの一例である。
図6は、一例として入居者施設のユーザに提供される、対象者一覧画面(入居者一覧画面)のユーザインターフェース300が示されている。ユーザインターフェース400は、対象者毎の上述の予測情報に係る情報を含む。
図6に示されるようにユーザインターフェース300に示される対象者一覧は、情報表示欄301ー309を含む。情報表示欄301ー309は、それぞれ対象者ID(利用者ID)、部屋番号、対象者名(利用者名)、対象者名(利用者名)の読み仮名、予測結果、性別、生年月日、年齢、及び介護度の情報を含む。これらのうち、対象者ID、部屋番号、対象者名、対象者名の読み仮名、性別、生年月日、年齢、及び介護度は、上述の対象者データベース220が参照されることでユーザインターフェース300において示される。情報表示欄305の予測結果は、上述の予測情報に対応する。具体的には、対象者の第1所定期間後の健康状態に基づき、かかる予測結果がユーザインターフェース300において示される。予測結果は、例えば、「悪化可能性あり」等であってよい。
図6に示す例では、情報表示欄305にて、対象者の第1所定期間後(例えば3ヶ月後)の予測情報として「悪化可能性あり」が示されている。なお情報表示欄305により示される予測情報はこれに限られず、例えば4段階(例えば「改善」、「維持」、「悪化可能性あり」、及び「悪化」)、4段階未満、又は4段階以上の段階で示される予測情報であってもよい。また係る予測情報は第1所定期間後のヘルスケアスコアの予測値等、数値情報であってもよい。あるいは予測情報は、「維持」、「悪化」等の文字情報と、ヘルスケアスコアの予測値等の数値情報との組み合わせであってもよい。ユーザは情報表示欄305により、対象者の第1所定期間後健康状態の予測を容易に把握することができる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、情報処理装置20が対象者のヘルスケアスコアを決定し、ヘルスケアスコアに基づく第1所定期間後の健康状態を予測して、予測情報を提示する。つまり本実施形態によれば、対象者のヘルスケアスコアを用いて予測情報を提示できるという点で、自立支援に関する技術が改善される。
【0059】
なお情報処理装置20が提示する予測情報は、第1所定期間後に悪化する可能性のある機能項目を含んでもよい。換言すると、予測情報は、第1所定期間後に悪化する可能性のある具体的な対象を含んでもよい。この場合ユーザは、対象者の将来の健康状態のうち将来悪化する可能性のある項目を容易に把握することができる。具体的には、情報処理装置20は、例えば第1所定期間後の状態悪化が予測された場合、たとえば排泄機能が悪化するのか、または栄養状態が悪化するのかなどの情報を予測情報として提示してよい。かかる情報を提示することにより、今まで対象者自身で行ってきたことにも援助が必要になる、といった生活状況の変化も把握できる。さらに情報処理装置20が提示する予測情報に機能項目の悪化確率を含んでもよく、この場合ユーザは、各機能項目がどの程度悪化し得るのかを定量的に把握することができる。
【0060】
なお、情報処理装置20が提示する情報は、予測情報に限られない。情報処理装置20は、対象者に係る詳細情報を提示してもよい。また、情報処理装置20は、対象者に係る現時点での情報、これまでの健康状態の推移の情報等を提示してもよい。このような情報等の提示により、個人ごとに、現時点での健康状態を把握するための、栄養・活動・認知観点で要約された情報が示される。これにより、ユーザは、今の情報を正しく把握でき、また、かかる情報を将来への影響を検討するために利用可能である。例えば、事実として食事量が前月比で減っていたら、ユーザは、栄養に対する悪化が想定される等の検討を行うことができる。
図7は、端末装置10の出力部15により表示されるユーザインターフェースの一例である。
図7は、一例として入居者施設のユーザに提供される、対象者詳細画面(入居者詳細画面)のユーザインターフェース400が示されている。対象者詳細画面には、例えばユーザインターフェース300において各対象者をクリック等により選択することで遷移可能であってよい。
【0061】
ユーザインターフェース400は、選択タブ401ー402、情報表示欄410ー430を含む。選択タブ401が選択された場合、かかる対象者の詳細情報が表示される。選択タブ402が選択された場合、かかる対象者のヘルスケアスコアが表示される。
図7は、選択タブ401が選択された場合に表示されるユーザインターフェースの一例である。情報表示欄410には、対象者の基本的な情報が示される。かかる情報は、部屋番号、対象者名(利用者名)、性別、生年月日、年齢、介護度を含む。
【0062】
情報表示欄420には、過去から現在の項目別スコアの情報が示される。項目別スコアは、アセスメントデータを元に、栄養、活動、及び認知の観点で個人の健康状態を5点満点で評価した指標である。かかるスコアにより、過去12ヶ月前、6ヶ月前、及び現在がどのような推移をたどっているのかを把握できる。
【0063】
情報表示欄430には、項目別状態把握と悪化防止のための確認事項が示される。情報表示欄430は、オブジェクト431―433を含む。オブジェクト431―433は、それぞれ栄養機能、活動機能、及び認知機能のための確認事項のページに遷移するためのオブジェクトである。また情報表示欄430には、項目別情報が示される。具体的には現在の健康状態を把握するための項目が一覧表示される。項目別情報は、栄養状態、活動状態、認知機能の3つのカテゴリ毎に集約されて一覧表示される。具体的には栄養状態の項目別情報は、例えば食事摂取量(直近7日間平均)、食事摂取量の増減率(1ヶ月前比較)、最新の体重値、体重増減率(1ヶ月前比較)、最新のBMI数値、最新の血清アルブミン値を含む。また、活動状態の項目別情報は、例えば睡眠時間(直近7日間平均)、睡眠の増加時間(1ヶ月前比較)、CMCステータス、援助の増加時間(1ヶ月前比較)、移動ケア増加数(1ヶ月前比較)、排泄ケア増加数(1ヶ月前比較)を含む。認知機能の項目別情報は、例えば事故件数(直近1ヶ月)、入院日数(直近1ヶ月)、ケア拒否中止回数(直近1ヶ月)、拒否中止増加数(1ヶ月前比較)、非定時介助の回数(直近1ヶ月)、及び非定時介助の増加数(1ヶ月前比較)を含む。
【0064】
ユーザインターフェース400において、スクロールバー440が操作されることにより、表示範囲が変更される。
図8及び
図9は、スクロールバー440が操作されることにより表示範囲が変更された状態を示す。
図8及び
図9に示すように、スクロールバー440が操作されることにより、各項目別情報の過去から現在までの推移グラフが示される。
図8では、食事摂取量、朝食摂取量、昼食摂取量、夕食摂取量の過去から現在までの推移グラフが示されている。
図9では、飲水量(一日合計)、体重(週移動平均)、排便量(一日合計)の時間推移のグラフが示されている。
【0065】
なお、情報処理装置20は、第2所定期間前から現在までの対象者のヘルスケアスコアの推移情報を提示してもよい。第2所定期間は、例えば12ヶ月である。
【0066】
例えば
図7のユーザインターフェース400において、選択タブ402が選択された場合、かかる対象者の第2所定期間前から現在までのヘルスケアスコアが表示される。
図10は、選択タブ402が選択された場合に表示されるユーザインターフェースの一例である。当該ユーザインターフェースは、情報表示欄450を含む。情報表示欄450には、第2所定期間前から現在までのヘルスケアスコアの時間推移のグラフが示される。ユーザインターフェース400において、スクロールバー460が操作されることにより、表示範囲が変更される。
図11―13は、スクロールバー460が操作されることにより表示範囲が変更された状態を示す。
図11―13に示すように、スクロールバー460が操作されることにより、栄養状態、活動状態、認知機能それぞれのヘルスケアスコアの第2所定期間前から現在までの推移グラフが示される。
図11では、栄養状態にかかるヘルスケアスコアの第2所定期間前から現在までの推移グラフが示されている。
図12では、活動状態及び認知機能にかかるヘルスケアスコアの過去から現在までの推移グラフが示されている。
図13では、さらに、栄養状態、活動状態、及び認知機能をすべて同一グラフ上にプロットした、各ヘルスケアスコアの過去から現在までの推移グラフが示されている。
【0067】
図7における、情報表示欄430のオブジェクト431―433がクリック等により選択された場合、それぞれ栄養機能、活動機能、及び認知機能のための確認事項のページに遷移する。
図14は、オブジェクト431が選択された場合に遷移するページのユーザインタフェース500の一例である。かかるユーザインタフェース500により、栄養状態の観点で、悪化防止のために確認すべき項目が示される。確認すべき項目は、項目ごとに項目の名称、判断ポイント、維持・改善のためのアクション案がそれぞれ対応付けて示される。かかる情報は、自立支援のためのプランニング等に有用である。例えば当該アクション案の情報に基づき、今後のアクション検討として、「排泄は普段は自身でできるが、時折間に合わないことがあるため、よく排泄される時間に声掛けを行う」「移動量を確保するために、施設内に手すりを設置し、ご自身での歩行量を増加する」「栄養状態が悪化しないよう栄養の補助を検討しましょう」「トイレまでの導線を見直しましょう」といった悪化防止に向けた一般的な提案が可能等の検討・提案を行うことができる。このように、情報処理装置20は、悪化に対する効果的な予防対策に関する情報を提示してもよい。
【0068】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0069】
1 自立支援システム
10 端末装置
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 出力部
20 情報処理装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
30 ネットワーク
220 対象者データベース
300、400、500 インターフェース
301、302、303、304,305、306、307、308、309,410、420、430、450 情報表示欄
401、402 選択タブ
431、432、433 オブジェクト
440、460 スクロールバー