(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024128982
(43)【公開日】2024-09-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20240101AFI20240917BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038182
(22)【出願日】2023-03-11
(71)【出願人】
【識別番号】521564630
【氏名又は名称】Ring-ndx株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003546
【氏名又は名称】弁理士法人伊藤IP特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】蔭山 貴弘
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】集合住宅を地域の分散型防災拠点として管理するための技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理装置である。この情報処理装置は、所定の電源及び通信装置を備えた集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行するとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行する制御部を備える。そして、制御部は、通信提供制御において、通信環境に対するユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理装置であって、
所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行するとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
災害に関する災害情報をソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツから取得するとともに、該災害情報に基づいて、前記集合住宅が属する地域にマッチするように前記ライフライン情報を生成し、前記通信環境を介して、該ライフライン情報を前記ユーザ端末に提供する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記通信環境を介して、前記地域ユーザからライフラインの維持に必要な必要物資に関する必要物資情報を取得し、
前記必要物資が入手可能な施設に関する情報を前記ライフライン情報として生成し、前記通信環境を介して、該ライフライン情報を前記ユーザ端末に提供する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
所定の電子商取引プラットフォームにおける前記地域ユーザの商品の購入履歴に基づいて、該地域ユーザに対する前記必要物資を推定することで、前記必要物資情報を取得する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記通信環境を介して、前記集合住宅の建物内において住民が居住していない住宅である空住宅に関する情報を前記ユーザ端末に提供する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する通信量に基づいて、通信量が少ない情報へのアクセスが優先されるように制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
事前に前記集合住宅が属する地域の所定の施設に対して、災害時に前記通信環境を該施設の前記ユーザ端末に提供するサービスについての課金処理を実行し、
前記通信提供制御において、前記課金処理における前記施設に対する課金額に応じて、前記通信環境に対する前記施設の前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記電源は、前記集合住宅の駐車場に駐車された電気自動車が有するバッテリである、
請求項1から請求項8の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記電力供給制御において、前記電源から前記集合住宅が属する地域の所定の施設に電力が供給されるように該電源を更に制御する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記施設は、食料品を販売する店舗である、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理方法であって、
コンピュータが、
所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行するとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行し、
前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける、
情報処理方法。
【請求項13】
前記コンピュータが、
前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御する、
請求項12に記載の情報処理方法。
【請求項14】
集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行させるとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行させ、
前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設けさせる、
情報処理プログラム。
【請求項15】
前記コンピュータに、
前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御させる、
請求項14に記載の情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、地震や水害などの災害が発生した際、その被災地の住民は、避難所に避難することがある。そのため、各地域には、被災者が避難生活を行うことができるように、防災拠点としての避難場所が設けられている。しかしながら、避難場所に被災者を集中して避難させる場合、防災拠点としての規模が大きくなってしまい、その敷地確保が困難になり得る。
【0003】
また、災害時には、電力会社から供給される系統電力がストップする場合がある。そこで、このような系統電力によらずに、災害時の電力確保を図る電力供給システムが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、地域における災害時の電力供給において、気象条件に左右されずに安定した電力を連続して供給することができる災害時給電システムが開示されている。この災害時給電システムは、気象条件に対する依存性の低い自然エネルギーを利用して発電する発電装置を備え、災害時に、発電電力が電源ケーブルを介して給電ステーションに送られ、給電ステーションの給電プラグから各種電気製品への電力供給が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
各地域には、災害時に被災者が避難するための避難場所が設けられているが、例えば、都市部においては、敷地確保の都合上、人口密度に対応した防災力の整備が不足してしまうことがある。一方、郊外部においては、一つの避難場所がカバーする地域が広く、災害時に被災者が避難場所まで移動する距離が長くなってしまう傾向がある。また、近年の高齢化社会においては、そもそも被災者が避難場所まで避難することが困難になりつつある。そこで、各地域の居住実態に合わせて、地域の分散型防災拠点が設けられることが望まれている。
【0007】
ここで、各地域に分散型防災拠点が整備されるように防災まちづくりを進めるにあたっては、各地域における災害時のインフラ設備の維持が重要となる。ここで、特許文献1に記載の技術によれば、災害時に地域における電力供給が維持できるようにも思われる。しかしながら、特許文献1に記載の災害時給電システムでは、自然エネルギーを利用して発電する発電装置を設ける必要がある。また、災害時に維持されることが望まれる地域のインフラ設備は、電力のみにはとどまらない。このように、地域の分散型防災拠点を整備・管理するための技術については、未だ改善の余地を残すものである。
【0008】
本開示の目的は、集合住宅を地域の分散型防災拠点として管理するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理装置である。この情報処理装置は、所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行するとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行する制御部を備える。そして、前記制御部は、前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける。
【0010】
上記の情報処理装置では、災害によって地域の通信基地局が健全に機能していない場合であっても、マンション等の集合住宅に設けられた電源と通信装置とを用いて、該電源から該通信装置に電力が安定的に供給されることで、集合住宅に設けられた通信装置を、該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末を無線ネットワークに接続させるための通信基地局として機能させることができる。そうすると、地域ユーザは、上記の通信装置が提供する通信環境を用いて、ユーザ端末を無線ネットワークに参加させることができる。これにより、災害時においても、各地域における通信インフラ設備が維持されることになる。そして、情報処理装置の制御部が、上記の通信提供制御において、上記の通信環境に対するユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設けることで、より多くの地域ユーザに対して通信環境を提供することが可能になる。
【0011】
ここで、前記制御部は、前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御してもよい。これによれば、地域ユーザは、優先的にライフライン情報を取得することができる。そして、この場合、前記制御部は、災害に関する災害情報をソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツから取得するとともに、該災害情報に基づいて、前記集合住宅が属する地域にマッチするように前記ライフライン情報を生成し、前記通信環境を介して、該ライフライン情報を前記ユーザ端末に提供してもよい。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では、情報が、広く迅速に拡散していく傾向にあるため、SNSに係るユーザ生成コンテンツに基づいてライフライン情報が生成されることによれば、災害時に、地域ユーザに対して、該地域ユーザが所望するライフライン情報を可及的速やかに提供することができる。
【0012】
また、前記制御部は、前記通信環境を介して、前記地域ユーザからライフラインの維持に必要な必要物資に関する必要物資情報を取得し、前記必要物資が入手可能な施設に関する情報を前記ライフライン情報として生成し、前記通信環境を介して、該ライフライン情報を前記ユーザ端末に提供してもよい。そして、この場合、前記制御部は、所定の電子商取引プラットフォームにおける前記地域ユーザの商品の購入履歴に基づいて、該地域ユーザに対する前記必要物資を推定することで、前記必要物資情報を取得してもよい。これによれば、上記の通信環境に対する、地域ユーザのユーザ端末からの必要物資に関するリクエスト情報のトラフィックを削減することができるため、該通信環境に対する通信負荷が低減され、以て、より多くの地域ユーザに対して通信環境を提供することが可能になる。
【0013】
また、本開示において、前記制御部は、前記通信環境を介して、前記集合住宅の建物内において住民が居住していない住宅である空住宅に関する情報を前記ユーザ端末に提供してもよいし、前記制御部は、前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する通信量に基づいて、通信量が少ない情報へのアクセスが優先されるように制御してもよい。
【0014】
更に、本開示において、前記制御部は、事前に前記集合住宅が属する地域の所定の施設に対して、災害時に前記通信環境を該施設の前記ユーザ端末に提供するサービスについての課金処理を実行し、前記通信提供制御において、前記課金処理における前記施設に対する課金額に応じて、前記通信環境に対する前記施設の前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設けてもよい。例えば、集合住宅が属する地域において、上記のサービスを利用する施設が複数存在する場合、制御部は、課金処理における課金額が多い施設の方が、課金額が少ない施設よりも多くの通信量を取得できるように、通信環境に対する施設のユーザ端末からのアクセスに制限を設ける。これにより、集合住宅が属する地域の各施設は、自身の規模に応じた通信量を予め確保しておくことができる。
【0015】
そして、以上に述べた情報処理装置において、前記電源は、前記集合住宅の駐車場に駐車された電気自動車が有するバッテリであってもよい。この場合、前記制御部は、前記電力供給制御において、前記電源から前記集合住宅が属する地域の所定の施設に電力が供給されるように該電源を更に制御してもよい。
【0016】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理方法であって、コンピュータが、所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行するとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行し、前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設ける。
【0017】
この場合、前記コンピュータが、前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御してもよい。
【0018】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、集合住宅を地域防災拠点として管理するための情報処理プログラムであって、コンピュータに、所定の電源及び通信装置を備えた前記集合住宅に対して、災害時に、該電源から該通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行させるとともに、該通信装置から該集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末に通信環境が提供されるように該通信装置を制御する通信提供制御を実行させ、前記通信提供制御において、前記通信環境に対する前記ユーザ端末からのアクセスに所定の制限を設けさせる。
【0019】
この場合、前記コンピュータに、前記通信提供制御において、前記通信環境を介して前記ユーザ端末が取得する情報の内容に基づいて、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスが優先されるように制御させてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本開示によれば、集合住宅を地域の分散型防災拠点として管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバおよびユーザ端末の構成要素をより詳細に示した図である。
【
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0023】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示の情報処理システムは、集合住宅を地域防災拠点として管理するためのシステムであって、該管理がサーバ300によって実行される。
【0024】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークであって、サーバ300とユーザ端末400との間を通信可能に接続する。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0025】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、
図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0026】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0027】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0028】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザ(集合住宅が属する地域の地域ユーザ)が保有する電子機器であって、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0029】
次に、
図2に基づいて、主にサーバ300とユーザ端末400の構成要素の詳細な説明を行う。
図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300およびユーザ端末400の構成要素をより詳細に示した図である。
【0030】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0031】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400や、その他の外部装置と通信可能に接続される。
【0032】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、その他の外部装置等から送信されたデータを記憶し、記憶部302には、後述する地域情報などが記憶される。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400から送信されたデータも取得する。
【0033】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、電力供給制御部3031と、通信提供制御部3032と、の2つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0034】
電力供給制御部3031は、マンション等の集合住宅において、災害時に、電源から通信装置に電力が供給されるように該電源を制御する電力供給制御を実行する。
【0035】
ここで、本開示の集合住宅は、所定の電源及び通信装置を備えている。なお、上記の電源は、集合住宅の敷地内に設置された蓄電池や発電機等であって、例えば、NAS電池によって構成される電力貯蔵システムやディーゼルエンジン等である。ただし、本開示の電源をこれらに限定する意図はなく、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池によって構成される電力貯蔵システムであってもよい。また、上記の通信装置は、ユーザ端末400をネットワーク200(無線ネットワーク)に接続させるための通信基地局である。
【0036】
通信提供制御部3032は、上記の通信装置から集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末400に通信環境が提供されるように、該通信装置を制御する通信提供制御を実行する。
【0037】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0038】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0039】
情報処理システム100を利用するユーザ(集合住宅が属する地域の地域ユーザ)は、このように構成されたユーザ端末400を用いて、上記の通信装置にアクセスすることにより、ネットワーク200(無線ネットワーク)に参加することができる。これにより、災害時においても、各地域における通信インフラ設備が維持されることになる。
【0040】
そして、制御部303が、電力供給制御部3031、および通信提供制御部3032の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0041】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。
図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。
図3では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。
【0042】
本実施形態では、先ず、サーバ300は、災害情報を取得する(S101)。ここで、サーバ300は、発生した災害に関する災害情報が格納された外部データベースにアクセスすることで、災害情報を取得することができる。また、サーバ300の記憶部302には、所定の地域情報が予め記憶されている。ここで、上記の地域情報は、マンション等の集合住宅が属する地域に関する情報であって、例えば、その地域のインフラ設備に関する情報や、その地域の居住実態(住居や居住者の実態)に関する情報等である。そして、サーバ300は、取得した災害情報と、上記の地域情報と、に基づいて、集合住宅が属する地域にマッチした災害情報を抽出する。
【0043】
次に、サーバ300は、集合住宅が属する地域の通信環境が不安定であるか否かを判別する(S102)。ここで、サーバ300は、集合住宅が属する地域にマッチするように抽出された災害情報に基づいて、該地域の通信インフラ設備についての健全性を判定する。このとき、サーバ300は、上記地域において、ユーザ端末400をネットワーク200(無線ネットワーク)に接続させるために通常用いられている通信基地局が提供する通信環境の健全性を判定し、例えば、上記の災害情報に該通信基地局の損傷情報が含まれる場合には、該通信環境が健全ではないと判定することができる。また、上記の通信環境をテストするために予め設置された所定の通信設備からのネットワーク200(無線ネットワーク)への接続が断続的に切れる等、該通信設備からネットワーク200(無線ネットワーク)への接続が安定しない場合には、サーバ300は、集合住宅が属する地域の通信環境が不安定であると判定してもよい。そして、S102において肯定判定された場合、サーバ300はS103の処理へ進み、S102において否定判定された場合、本フローの実行が終了される。
【0044】
S102において肯定判定された場合、次に、S103において、電力供給制御が実行される。この電力供給制御は、マンション等の集合住宅において、災害時に、電源から通信装置に電力が供給されるように該電源を制御するものであって、サーバ300は、周知の技術を用いて、該電源の電力を、該集合住宅における他の設備から該通信装置への供給に切り替えることができる。なお、上記の電源は、集合住宅に設置された非常用の電源であってもよいし、通常は集合住宅以外の対象に電力を供給するための電源であってもよい。
【0045】
そして、このようにして電力供給制御が実行されることで、災害によって地域の通信基地局が健全に機能していない場合であっても、マンション等の集合住宅に設けられた通信装置であって、ユーザ端末400をネットワーク200(無線ネットワーク)に接続させるための通信基地局としての機能を有する通信装置に電力が安定的に供給されることになり、以て、ユーザ端末400をネットワーク200(無線ネットワーク)に接続させるための通信環境が維持され得る。
【0046】
次に、サーバ300は、通信提供制御を実行する。サーバ300は、先ず、集合住宅が属する地域の地域ユーザのユーザ端末400に通信環境を提供する(S104)。このとき、サーバ300は、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリや、所定のウェブサイト等のインタフェースを介して、上記の通信環境にアクセスするための情報を通知することで、該通信環境を提供することができる。
【0047】
そうすると、地域ユーザのユーザ端末400が、サーバ300から送信された情報を取得し(S105)、地域ユーザは、サーバ300が提供する通信環境へアクセスすることができる(S106)。
【0048】
そして、サーバ300は、ユーザ端末400からのアクセス情報を取得すると(S107)、上記の通信環境を介してユーザ端末400が取得しようとする情報へのアクセスが、ライフラインに関するライフライン情報へのアクセスであるか否かを判別する(S108)。ここで、サーバ300は、例えば、所定の検索エンジンに対して、上記の通信環境を介してユーザ端末400から入力されたワードに基づいて、情報へのアクセスがライフライン情報へのアクセスであるか否かを判定することができる。そして、S108において肯定判定された場合、サーバ300はS109の処理へ進み、S108において否定判定された場合、サーバ300はS112の処理へ進む。
【0049】
S108において肯定判定された場合、サーバ300は、上記の通信環境への地域ユーザのユーザ端末400からのアクセスを許可し(S109)、ライフライン情報を提供する(S110)。
【0050】
一方、S108において否定判定された場合、サーバ300は、上記の通信環境への地域ユーザのユーザ端末400からのアクセスを拒否する(S112)。
【0051】
そして、ユーザ端末400は、これら情報を取得する(S111)。詳しくは、サーバ300がアクセスを許可した場合、サーバ300からユーザ端末400にライフライン情報が送信される。これにより、集合住宅が属する地域の地域ユーザは、サーバ300から提供される通信環境を介して、優先的にライフライン情報を取得することができる。一方、サーバ300がアクセスを拒否した場合、サーバ300からユーザ端末400にアクセス拒否情報が送信される。これにより、サーバ300が提供する通信環境へのトラフィックが制限され、優先的にライフライン情報を提供することが可能になる。
【0052】
ここで、上記のライフライン情報は、例えば、地域ユーザによって検索されるライフライン(電気、ガス、水道、食料等)に関する情報である。
【0053】
そして、このとき、サーバ300は、災害に関する災害情報をソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツから取得するとともに、該災害情報に基づいて、集合住宅が属する地域にマッチするようにライフライン情報を生成してもよい。
【0054】
この場合、例えば、地域ユーザのユーザ端末400によって、飲料水が入手可能な施設(店舗や給水所等)に関する情報が検索されると、サーバ300は、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに係るユーザ生成コンテンツの中から、記憶部302に記憶された地域情報にマッチする情報を抽出し、それをライフライン情報として生成することができる。なお、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とは、LINE(登録商標)、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)などである。そして、近年、このようなSNSが頻繁に利用されているため、SNSを利用するユーザが投稿したユーザ生成コンテンツによって、情報が、広く迅速に拡散していく傾向にある。そのため、SNSに係るユーザ生成コンテンツに基づいてライフライン情報が生成されることによれば、災害時に、地域ユーザが所望するライフライン情報を可及的速やかに提供することができる。
【0055】
また、サーバ300は、地域ユーザからライフラインの維持に必要な必要物資に関する必要物資情報を取得し、この必要物資が入手可能な施設に関する情報をライフライン情報として生成してもよい。この場合、例えば、サーバ300は、地域ユーザのユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリや、所定のウェブサイト等のインタフェースを介して、地域ユーザからの必要物資情報の入力を受付けることで、該必要物資情報を取得することができる。そして、サーバ300は、取得した必要物資情報と、記憶部302に記憶された地域情報と、に基づいて、必要物資が入手可能な施設に関する情報をライフライン情報として生成することができる。
【0056】
なお、サーバ300は、地域ユーザからの必要物資情報の入力を受付けることなく、上記の必要物資情報を取得してもよい。この場合、サーバ300は、所定の電子商取引プラットフォームにおける地域ユーザの商品の購入履歴に基づいて、該地域ユーザに対する必要物資を推定することで、必要物資情報を取得してもよい。
【0057】
ここで、上記の電子商取引プラットフォームとは、所謂、インターネットショッピングのサービスを提供するウェブサイトであって、サーバ300は、該ウェブサイトにおける地域ユーザの取引履歴を予め取得し、記憶部302に記憶させておくことができる。そうすると、サーバ300は、上記の取引履歴に基づいて、例えば、地域ユーザが或る商品を所定の周期で継続的に購入している場合には、その商品が該地域ユーザにとって生活必需品であると判定することができる。
【0058】
そこで、災害時には、サーバ300は、例えば、上記の購入履歴に基づく生活必需品を地域ユーザに対する必要物資と推定する。そして、この必要物資が入手可能な施設に関する情報をライフライン情報として生成して地域ユーザに提供する。これによれば、地域ユーザは、必要物資に関する情報を入力せずとも、必要物資が入手可能な施設に関する情報を取得することができる。また、この場合、上記の通信環境に対する、地域ユーザのユーザ端末400からの必要物資に関するリクエスト情報のトラフィックを削減することができるため、該通信環境に対する通信負荷が低減され、以て、より多くの地域ユーザに対して通信環境を提供することが可能になる。
【0059】
また、災害時には、自身の住宅が被災した地域ユーザが生活するための住居の確保が問題となることもある。そこで、サーバ300は、上記の通信環境を介して、集合住宅の建物内において住民が居住していない住宅である空住宅に関する情報をユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、上記の地域ユーザは、上記の通信環境を介して、空住宅を間借りするためのリクエストをサーバ300に送信し、住居を確保することが可能となる。なお、サーバ300は、空住宅に関する情報を予め記憶部302に記憶し、災害時に、地域ユーザのユーザ端末400に対して、該情報を通知することができるとともに、上記のリクエストを受付けるためのインタフェースを送信することができる。
【0060】
また、サーバ300は、通信提供制御において、上記の通信環境を介してユーザ端末400が取得する通信量に基づいて、通信量が少ない情報へのアクセスが優先されるように制御してもよい。これによれば、通信環境への負荷が大きいトラフィックが制限されることになるため、より多くの地域ユーザに対して通信環境を提供することが可能になる。なお、上記の通信量が少ない情報とは、例えば、テキスト情報である。また、通信環境への負荷が大きいトラフィックとは、例えば、画像情報へのアクセスである。
【0061】
以上に述べた情報処理システム100によれば、集合住宅を地域の分散型防災拠点として管理することができる。
【0062】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例における情報処理システム100について説明する。本変形例では、サーバ300が、事前に集合住宅が属する地域の所定の施設に対して、災害時に通信環境を該施設のユーザ端末400に提供するサービスについての課金処理を実行する。ここで、上記の施設のユーザ端末400とは、例えば、地域の個人ユーザが所有するユーザ端末400よりも処理能力が高いユーザ端末であって、災害時により多くの情報を地域ユーザに提供するために用いられ得る。そして、このように多くの情報を地域ユーザに提供するためには、災害時に集合住宅の通信装置が提供する通信環境からより多くの通信量を取得する必要がある。そこで、サーバ300は、災害時により多くの通信量を提供可能な通信環境を施設のユーザ端末400に提供するサービスとして、事前に課金処理を実行する。なお、この課金処理における課金方法には、周知の技術を用いることができる。
【0063】
そして、サーバ300は、通信提供制御において、上記の課金処理における施設に対する課金額に応じて、上記の通信環境に対する施設のユーザ端末400からのアクセスに所定の制限を設けることを実行する。
【0064】
例えば、集合住宅が属する地域において、上記のサービスを利用する施設が複数存在する場合、サーバ300は、課金処理における課金額が多い施設の方が、課金額が少ない施設よりも多くの通信量を取得できるように、通信環境に対する施設のユーザ端末400からのアクセスに制限を設ける。これにより、集合住宅が属する地域の各施設は、自身の規模に応じた通信量を予め確保しておくことができる。
【0065】
<第2実施形態>
第2実施形態における情報処理システム100について説明する。本実施形態では、集合住宅が備える電源が、該集合住宅の駐車場に駐車された電気自動車が有するバッテリである。そして、サーバ300は、電力供給制御において、上記の電源から集合住宅が属する地域の所定の施設に電力が供給されるように該電源を更に制御する。ここで、電気自動車が有するバッテリから所定の施設へ電力供給を行うことについては、例えば、周知のスマートグリッドに関する技術を用いることができる。
【0066】
そして、本実施形態における上記の施設とは、食料品を販売する店舗である。そうすると、災害によって地域の電力供給(電力会社から供給される系統電力)がストップした場合であっても、上記の電源から電力が供給される店舗において、地域ユーザのライフラインの維持に必要な物資である食料品を保存しておくことが可能になる。
【0067】
このように、本実施形態によれば、第1実施形態の説明で述べたように集合住宅が備える通信装置を災害時の地域の通信基地局として機能させることができるだけでなく、集合住宅が備える電源からの電力供給によって、地域の各施設の必要物資を保存しておくことが可能になる。つまり、集合住宅が地域の分散型防災拠点として重要な役割を果たすことになる。
【0068】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、集合住宅を地域の分散型防災拠点として管理することができる。
【0069】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0070】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、電力供給制御部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0071】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0072】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末