(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129058
(43)【公開日】2024-09-26
(54)【発明の名称】添加剤の送達制御システムと方法
(51)【国際特許分類】
B67D 1/08 20060101AFI20240918BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024101860
(22)【出願日】2024-06-25
(62)【分割の表示】P 2022162276の分割
【原出願日】2018-02-22
(31)【優先権主張番号】62/462,310
(32)【優先日】2017-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517177154
【氏名又は名称】サークル,インコーポレイテッド.
【氏名又は名称原語表記】CIRKUL, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワゴナー,ギャレット,エス.
(72)【発明者】
【氏名】ゲイ,アンドルー,ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】バーマン,デビッド,ダブリュ.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】モジュール式流量監視パッケージ(MFMP)が、添加剤送達システムで使用するために提供される。
【解決手段】MFMPは、カートリッジ(102.1、102.2)または容器構造に組み込むことができる。MFMPには、ベース流体の流量を検知する流量センサーと、ユーザーが作動する添加剤流量調整レバーの位置を検知するユーザーアクチュエータ位置センサーとが含まれている。マルチカラーLEDのアレイを備え得る視覚ディスプレイは、ユーザーの使用またはユーザーの栄養ニーズに関連する情報をユーザーに伝達することができる。このような情報には、送達中の添加剤の現在の投与量、添加剤の推奨投与量が消費されたかどうか、カートリッジまたは添加剤供給の残存期間、および健康またはパフォーマンス監視に関するその他のデータが含まれ得る。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
添加剤送達システムの添加剤流量を監視および制御するためのモジュール式流量監視パッケージであって、前記システムが、カートリッジからベース流体に添加される添加剤の量を制御するための少なくとも1つのユーザー作動制御を含み、前記パッケージが、
前記ベース流体の流れを検知するための流量センサーと、
前記ユーザー作動制御の位置を検知するための位置センサーと、
前記ベース流体の流れと前記ユーザー作動制御の位置とに基づいて、推奨投与量関連情報をユーザーに表示するための視覚インジケータと、を備える、パッケージ。
【請求項2】
前記視覚インジケータが、少なくとも1つのLEDを備えている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記カートリッジの終末期を示す終末期インジケータをさらに備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記流量センサーが、ベース流体流路に配置された磁気タービンと、前記磁気タービンの回転を検知するためのホール効果センサーとを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
添加剤送達システムであって、
ベース流体の流れを許容するベース液流路と、
ベース液がベース液流路を通して流れる際に、前記ベース液と混合される添加剤の流れを許容する添加剤流路と、
前記添加剤の流量を測定するための流量測定装置と、
前記ベース流体に添加される添加剤投与量を調節することをユーザーに許可する流量調整装置と、
前記添加剤に関する情報を前記ユーザーに伝達するためのユーザーインターフェースと、を備えるシステム。
【請求項6】
前記ユーザーインターフェースが、添加剤の所定の消費が達成されたかどうかを示すための視覚ディスプレイを含む、請求項5に記載の添加剤送達システム。
【請求項7】
前記ユーザーインターフェースが、添加剤供給の残存期間を示す視覚ディスプレイが含む、請求項5に記載の添加剤送達システム。
【請求項8】
前記ユーザーインターフェースが、複数の個別の光学インジケータを備える、請求項5に記載の添加剤送達システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張および関連出願の参照
2017年2月22日に提出された送達システムと題された米国仮出願第62/462,310に基づいて、適用されるすべての法律、条約、協定および規制に基づいて優先権が主張される。その出願に記載されている主題は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。本出願の要素または主題または、前述の仮出願の説明、特許請求の範囲または図面の一部が本出願に別段に含まれていない場合、その要素、主題または一部は、本出願の目的のために参照により本出願に組み込まれる。該当するすべての規則、手順、または法律
【0002】
本開示は、飲料および他の製品の分配および送達システムに関する。本開示はさらに、香味料、濃縮物またはサプリメントなどの添加物が交換可能なカートリッジで提供され、ベース流体が容器から分配および/または消費されるときに、水などのベース流体と混合される、分配および送達システムに関する。ここにおいて、添加剤がベース流体供給と混合するのを防ぐためにベース流体の一方向の流れが提供され、したがって、異なる添加剤送達システムで使用されてもよい。本開示はさらに、ベース流体と混合される添加剤の量のユーザー調整を提供する分配および送達システムに関する。本開示はさらに、分配中にベース流体と混合される添加剤投与量のユーザー監視および制御を可能にするためのユーザーインターフェースおよびユーザーインターフェース機能に関する。本開示はさらに、性別、身長、体重、遺伝的構成、水分補給および電解質レベル、過去の栄養および運動情報、およびスマートフォン、フィットネストラッカー、スマートデバイスなどから提供されるリアルタイム活動の情報など、これらに限定されない種々の入力に基づいて、添加剤分配におけるユーザーの意思決定を導くためのシステムおよび方法に関する。本開示はさらに、例えば、人間による運動および他の活動のパフォーマンスを向上させるために、栄養用途における添加剤投与量調整機能を利用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
容器から分配される際の流れにユーザーが調整した添加剤の流れを提供するための添加剤送達システムは一般的に知られている。そのようなシステムは、飲料の混合に適用でき、水などのベース流体に添加される香味料などの添加剤の供給を保存するための取り外し可能なカートリッジを組み込むことができる。例示的な装置および方法は、2017年10月19日に公開された「調整可能な添加剤カートリッジシステムおよび方法」と題する米国公開出願第2017/0296988号、および米国特許第9,498,086号および第9,795,242号に開示されている。
【0004】
前述の刊行物に記載されているような、添加剤送達システムのユーザーインターフェースおよび添加剤投与量の監視および制御機能を強化する必要がある。身体活動(運動活動を含む)のために、このようなユーザーインターフェースと添加剤投与量の監視および制御機能を利用して、変化、リアルタイムの栄養ニーズ、および一般的な幸福に関するサポートと推奨を行う必要がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様によれば、添加剤送達システムで使用するためのモジュール式流量監視パッケージ(MFMP)が提供される。MFMPは、既存の添加剤送達システムに追加するアドオンとして製造するか、カートリッジまたは容器構造に組み込むことができる。MFMPには、それを通して画定された流路と、内部コンポーネントを保護する外部ハウジングが含むことができる。管は、ハウジング内のフロースルーパスを画定する。管内の流れを検知するための流量監視装置が設けられ、ハウジング内に収容され内部回路基板に取り付けられたホール効果センサーおよび支持回路と協働する磁気タービンを備えてもよい。内部電源と誘導充電回路とをMFMPに組み込むことができる。誘導充電回路は、ハウジングの外壁内またはそのすぐ内側に延びるワイヤコイルを含んでもよい。コイルは、空芯巻線またはプリント回路基板の外径の周りに配線されてプリント回路コイルを形成するプリント回路コイルであり得る。MFMPには、1つ以上のユーザーが作動する添加剤流量調整レバーまたは他の構造の位置を検知するためのユーザーアクチュエータ位置センサーも含まれている。単一のデジタル磁気センサーを使用して、これらの磁場をマッピングし、各位置と位置の可能性とに基づいてフィードバックに注目することにより、3つすべての磁気の位置を検知することもできる。マルチカラーLEDのアレイを含み得る視覚ディスプレイはMFMPに組み込まれ、MFMPが添加剤送達システムの設置位置にあるときにユーザーに見えるように、その上壁に表示され得る。視覚ディスプレイは、添加剤送達システムのユーザーの使用またはユーザーの栄養ニーズに関連する情報をユーザーに伝達してもよい。とはいえ、個々のLEDの他のディスプレイテクノロジーを組み込んで、そのような位置フィードバックを可能にすることができることを説明する。この情報は、モバイルアプリケーションを介して示すこともできる。このような情報には、送達中の添加剤の現在の投与量、添加剤の推奨投与量が消費されたかどうか、カートリッジまたは添加剤供給の残存期間、および健康またはパフォーマンス監視に関するその他のデータが含まれ得る。MFMPは、ベース流体に供給されている複数の添加剤および対応する数の添加剤カートリッジを監視するように適合させることができる。さらに、用量のタイプは手動で選択できるか、任意でパッケージID、製造年月日、識別および認証のための日付および製品のタイプによる使用を読み取るRFIDリーダーで検出できる。この情報は、表示されるパッケージ情報に関連するATMEL TK5551 RFIDトランスポンダーと同様にパスワードで保護される。
【0006】
別の態様によれば、MFMPは外部デバイスおよびシステムと通信して、ユーザー体験を向上させてもよい。このようなデバイスには、スマートフォン、運動器具、心拍数および血圧モニター、フィットネストラッカー、およびコンピューター装備の運動器具などの「スマート」デバイスが含まれ得る。製品が表示してはならない、または表示できない追加のモバイル情報が表示される場合がある。表示され得る情報には、一定期間の総投与量、消費アキュムレーター、および投与量アキュムレーターが含まれます。関連する投与量情報は、個人プロファイル、水分補給および電解質レベル、過去の栄養および運動情報、リアルタイムの活動情報と組み合わせて利用して、ユーザーに合わせた投与量の推奨事項を作成できる。スマートフォンアプリケーションまたはコンピューティングプラットフォーム用の他のアプリケーションを使用して、MFMPとのユーザーインタラクションを促進できる。このアプリケーションの使用事例は、定期的にサイクリングに参加する個人であり得る。速度、ピーク出力、カバーされる距離、心拍数、乳酸産生(フィットネストラッカー、車載自転車コンピューター、およびその他のスマートデバイスで測定)を含むパフォーマンスデータを測定し、これを同じ期間の添加剤データ(例えば電解質投与量など)と比較することにより、最適な電解質の投与量との相関関係を取得し、アプリケーションを介してユーザーに中継することができる。
【0007】
別の態様によれば、MFMPを利用する推奨システムは、ユーザーのリアルタイムの水分補給と栄養ニーズを決定するための入力として多数のデータセットを受け入れ、ユーザーが身体活動に従事しているときにリアルタイムでの添加剤投与量の推奨を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の上記および他の付随する利点および特徴は、添付の図面とともに以下の詳細な説明から明らかになるであろう。図面では、全体を通して同様の参照番号は同様の要素を表す。説明および実施形態は、例示的な例として意図されており、添付の特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲を限定することを意図していないことが理解されよう。
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の適用に適した例示的なディスペンサ環境の正面分解図である。
【
図2】
図2は、本発明の一態様によるMFMPを含む例示的な内部添加剤送達システムの正面組立図である。
【
図3】
図3は、本発明の一態様によるMFMPの適用に適したデュアルカートリッジ添加剤送達システム環境の上面図である。
【
図4】
図4は、
図3のデュアルカートリッジ添加剤送達システムの正面図である
【
図5】
図5は、本発明の態様による例示的なMFMPの断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の態様によるMFMPを利用するためのシステムの概略図である。
【
図8】
図8は、本発明の態様による例示的なMFMPの添加剤レベル、充電容量、および終末期状態を示すための例示的なユーザーインターフェースの詳細である。
【
図9】
図9は、本発明の態様によるMFMPの例示的な論理フローのフロー図である。
【
図10】
図10は、本発明の態様によるMFMPを利用するシステムで監視または入力可能な例示的なデータフィールドの表現である。
【
図11】
図11は、本発明の態様によるシステムで利用することができる体重だけでなく、毎日の活動、カロリー摂取量、消費カロリーの例示的なデータセットを示す。
【
図12】
図12は、本発明の態様によるシステムで利用することができる歩行速度または走行速度の関数として消費されるエネルギー(カロリー)の例示的なデータセットを示す。
【
図13】
図13は、本発明の態様による、スマートフォン上の投薬アプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。
【
図14】
図14は、本発明の態様によるスマートフォン上のダイエットアプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。
【
図15】
図15は、本発明の態様による、スマートフォン上のフレーバーおよび水分補給アプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。
【
図16】
図16は、本発明の態様による最良のパフォーマンスのために収集された全体的な統計およびデータを表示することができるアプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の態様によるMFMPの適用に適した例示的なディスペンサ環境10の正面分解図である。飲料水ボトルなどのディスペンサは、ベース流体(水)を収容するための内部容積を画定する容器本体12と、注ぎ口16を有するねじ込み式キャップ14とを含むことができる。さらに
図2を参照すると、添加剤送達システム100は、ディスペンサ環境10と協働して関連付けられてもよい。添加剤送達システム100は、ベース流体を上向きに、および吸気管104の周りに配置された環状カートリッジ102を通して伝達するための吸気管104を含むことができる。カートリッジは、その内部にポート(
図2には示されていない)を含むことができ、これは、添加剤をバット104内の混合ゾーンに伝える。カートリッジ102の回転位置は、ベース流体が吸気管104内を流れる際にベース流体に添加される添加剤の量を調整するために、後述する方法でアクチュエータを使用するユーザーによって調整され得る。本発明の態様によれば、モジュール式流量監視パッケージ(MFMP)200は、添加剤のユーザーモニタリングおよび制御を強化するために、添加剤送達システム100と協働して関連付けられてもよい。添加剤の投与量を監視すること。
【0011】
図3および4は、本発明の態様によるMFMPの使用に適した環境であり得る例示的なデュアルカートリッジ添加剤送達システムの詳細を示す。
図3は上面図であり、
図4は正面図である。第1および第2のカートリッジ102.1および102.2は、吸気管104に対して同心円状に配置された円筒形の環状容器であってもよい。それぞれは、ポート126.1および126.2を有し、内部空間からベース流体と混合するためにそれぞれの添加剤が吸気管に流れることを可能にする。カートリッジ102.1および102.2からの添加剤のそれぞれの流れは、同心円状に下方に延びる環状ステム124.1および124.2に取り付けられ、カートリッジ102.1および102.2のそれぞれのポートと選択的に整列するように画定されたポートを有することができる制御アーム120.1および120.2で制御され得る。したがって、制御アーム120.1および120.2の回転運動は、カートリッジ102.1および102.2から吸気管内のベース流体の流路への添加剤のそれぞれの流れの調整をもたらし得る。制御アームは、それらが存在する密閉ハウジング210の外側からそれらの作動/運動を制御できるようにするための磁気要素122.1および122.2を含むことができる。カートリッジ102.1および102.2には、RFIDタグ、バーコード、またはMFMPに対するカートリッジタイプ、フレーバータイプ、日付、およびその他の有用な情報を識別できるその他の電子的に保存された情報を含む、機械可読識別情報が提供されてもよい。適切な読み取りコンポーネントをMFMPに組み込んで、機械可読識別情報を読み取ることができる。
【0012】
図5は、例示的なMFMP200のさらなる詳細を示す断面図である。磁気タービンであり得る流量測定装置230は、管104内の流体の流れに応じて回転運動するように中央に配置され、取り付けられてもよい。ホール効果センサー240を取り付けて、タービン230の回転速度を検出し、管104内のベース流体の流量を表すデータを取得することができる。バッテリなどの電源250は、MFMP200の内部コンポーネントを動作させるための電気エネルギーを提供し、このMFMP200は、ハウジング210内に密閉することができる。回路基板245は、バッテリ250、センサー240、ならびにマイクロプロセッサ、メモリ、視覚インジケータのドライバ、およびハウジング内部の外部の受信機と通信するための無線コンポーネントを含み得るサポート電子機器をサポートし得る。RFIDリーダーを含み得るカートリッジリーダーも、使用されている1つ以上のカートリッジの識別を検知するために回路基板上に存在し得る。誘導充電コイル211は、電源250の誘導充電を可能にするために、ハウジング210の外壁内または外壁に隣接して設置されてもよい。
【0013】
図6は、例示的なMFMPの上面図であり、これは、ハウジングの外側から、およびユニットが添加剤送達システムに設置されたときに、ユーザーに見えるように取り付けられた多数の視覚インジケータ225を含む。ハウジング210の上壁は、内部回路基板に取り付けられ得る視覚インジケータの視認を可能にするために、汚れのない、透明な材料で作られ得る。制御アーム120.1および120.2の回転位置を検知するために、それぞれの検知磁石127.1および127.2が含まれてもよい。視覚インジケータは、多色であり得るLEDなどの複数の個別の光源など、各カートリッジのインジケータセット(
図6に示すセットごとに4つ)225.1および225.2を含み得る。説明されるように、インジケータセット225.1および225.2は、各カートリッジに対する添加剤投与量に関する情報をユーザーに伝える。電源250の充電レベルを示す充電インジケータ227を含む他のインジケータが存在してもよい。カートリッジのEOLを示すために、それぞれの終末期(EOL)インジケータ229.1および229.2を各カートリッジインジケータセットに関連付けることができる。
【0014】
図7は、本発明の態様によるMFMPを利用するためのシステムの概略図である。例示的なMFMPのコンポーネントは、ボックス200に示されている。この実装では、3つのカートリッジを使用でき、かつ3つのカートリッジを添加剤送達システムのMFMPで監視できる。中央のマイクロプロセッサベースの制御システム260は、不揮発性メモリと加速度計とを含み、タービン230の回転速度を誘導的に検知するホールセンサー240と、アクチュエーターアーム位置センサー127.1、127.2、127.3とから入力を受け取ることができる。制御システム260は、無線インターフェース264および無線誘導充電器211、ならびに視覚インジケータセット225も制御する。
【0015】
本発明の態様によれば、MFMP200は、無線インターフェース264を介して運動器具、フィットネストラッカーおよび自転車コンピューターとインターフェースすることができる。無線インターフェース264はまた、適切なアプリケーションの直接無線通信を実行して、またはクラウドもしくは広域ネットワークを介して、スマートフォンとの対話を可能にする。カートリッジデータはRFIDを介して読み取ることができ、コイルはプリント回路基板上にある。各カートリッジには、特定のタイプおよび製品データを備えたRFDチップが搭載されている場合がある。用量のベンチュリ位置は磁気的に追跡される。センサーと電子機器を本質的に分離することにより、信頼性と使いやすさとを実現する超音波で密閉された防水電子機器パッケージを設計できる。
【0016】
図8は、状態を示し、添加剤の消費および投与量を推奨する視覚インジケータセットのパターンの例示的なセットを示す。点滅インジケータは、ユーザーが消費する必要があることを示すために使用できる。通信言語が、あなたの活動レベルに対する推奨投与量を表示する。終末期、推奨用量、および現在の用量を示すことにより、過去のパフォーマンスと現在の活動に基づいて用量の挙動を修正できる。この例では、現在の推奨を点滅として表示しているが、現在の設定をソリッドと同時に表示することもできる。ディスプレイは、寿命の%を示すことにより、カートリッジの寿命を表示するようにも設計されている。これらの同じガスゲージタイプのインジケータを使用して、充電の状態(残り0~100%のバッテリ寿命)と充電状態(0~100%の充電率)を表示できる。
【0017】
図9は、論理フローの例を示している。MFMPは通常、ステップ902でデフォルトでスリープモードになり得る。904で動きが検出された場合、ロジックはステップ906に進み、そうでない場合、ロジックは902にループする。906で、カートリッジ識別子が読み取られ、メモリに格納されたプロファイルから混合比設定が読み取られることができ、体積などの累積値、消費カロリーが更新されることができ、EOLパーセンテージが計算され、バッテリーレベルが検知される。908で、消費流れをチェックし、累積値と比率とを更新するために監視ループが開始される。910で、ロジックはEOLフラグが示されているかどうかをチェックする。これは、既知の添加剤供給と比較される添加剤の累積値によって決定される。はいの場合、912で、視覚インジケータが起動されて、所与のカートリッジのEOLを示し、ロジックはステップ914に進む。910でEOLのフラグが立てられていない場合、ロジックは決定914に直接進む。914で、ロジックはタイマーと消費モードが望ましいかどうかをチェックする。この時点で、アラームと通知とをトリガーする決定が行われる。タイマーは、用量設定に関連する流れと消費時間に基づいている。比較データは、RFIDデータを介して持ち込まれたアプリケーション上で事前設定、設定できる。消費量テーブルをカートリッジに入れて、新しいカートリッジが取り付けられるとリセットされるのが理想的である。流量を使用するアキュムレーターの使用、およびuLまたはmLに変換されたときの用量タイマーアキュムレーターが使用表の値よりも大きい場合、終末期が示される。そうである場合、916のインジケータを使用して推奨が行われ、通知フラグがモバイルデバイスおよび/またはクラウドに送信される。918で、通信が中断されたかどうかのチェックが行われる。920で、システムはクラウドまたはモバイルデバイスとインターフェースして、プロファイル、使用データおよび推奨を更新し、ユニットの充電インジケータが充電中であることを表示する。922で、EEPROMなどのアキュムレーターで新しい値が更新される。用量、流量、および流れる時間は、終末期の比較のために累積される。この累積値は、データの損失を防ぐために2つの場所に保存され、使用するたびに不揮発性メモリで更新される。これらのアキュムレーターは、全体の流量、用量カウンターによる流量、およびカートリッジアキュムレーターの全体的な使用(流量、経時的な用量を使用)でも使用され、1ドリンクあたりの使用量をuLまたはmLにする。
【0018】
図10は、本発明の態様によるMFMPを利用するシステムで監視または入力可能な例示的なデータセットの表現である。ユーザープロファイルデータセットには、身長、体重、性別、年齢、ID体重、身長、性別、年齢、ID、フィットネスグレード、体重グレード、心臓の健康グレード、BMI、ファストマス、除脂肪量、ダイエット、食事記録、運動記録、個人フィードバック記録、筋肉量の履歴、体脂肪の履歴が含まれてもよい。ボトル使用プロファイルには、保存された優先混合比、添加剤製品の種類、ABC比による消費アキュムレーター、全体消費、傾斜時間、活動、使用間隔、平均使用時間が含まれてもよい。運動器具プロファイルには、RMP、ステップ数、トルク、高度、傾斜率、キロワット時、必要なピークエネルギー、平均エネルギー、温度、マイル、使用時間、担当者、連続運動時間、および費やしたKWHなど、所与の運動器具のパラメーターが含まれてもよい。ウェアラブルプロファイルには、活動、ステップ、心拍数、連続活動時間、全体的な活動時間、最大心拍数、安静時心拍数が含まれてもよい。モバイルアプリケーションまたはクラウドサービスベースのアプリケーションである可能性があるシステムアグリゲーターは、最適な消費、推奨消費率、最適な混合、電解質レベル、タンパク質およびカロリー摂取の推奨事項を生成するための入力としてデータセットを受け取ることがある。また、アグリゲーターは、使用および最適なパフォーマンス、体力テストとの比較、最高のパフォーマンス曲線、パフォーマンス強化の機会などに関するレポートを生成する、またはユーザーが生成することを許可することもできる。
【0019】
加速度計を使用する場合、デバイス自体がウォーキングゲートとランニングゲートとを追跡し、この情報を利用してモバイルデバイスに関連付けることができる。
【0020】
図11は、本発明の態様によるシステムで利用することができる、体重だけでなく、毎日の活動、カロリー摂取量、および消費カロリーの例示的なデータセットを示す。
【0021】
図12は、本発明の態様によるシステムで利用することができる、歩行速度または走行速度の関数として消費されるエネルギー(カロリー)の例示的なデータセットを示す。
【0022】
図13は、本発明の態様によるスマートフォン上の動的スポーツアプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。このアプリケーションには、概要画面(左)、推奨画面(中央)、および履歴結果画面(右)が表示できる。
【0023】
図14は、本発明の態様による、スマートフォン上の薬物送達アプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。このアプリケーションには、概要画面(左)と推奨画面(右)とが表示できる。
【0024】
図15は、本発明の態様による、スマートフォン上のダイエット管理アプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。このアプリケーションでは、概要画面(左)と推奨画面(右)とが表示できる。
【0025】
本発明の態様によると、ユーザーインターフェースディスプレイは、スマートフォン上にフレーバーおよび水分補給アプリケーションも含み得る。
【0026】
図16は、本発明の態様による最良のパフォーマンスのために収集された全体的な統計およびデータを表示することができるアプリケーションのユーザーインターフェースディスプレイを示す。
【0027】
本発明の様々な態様における他の変形および修正の実施は当業者には容易に明らかであり、本発明は本明細書に記載の特定の実施形態に限定されないことを理解されたい。したがって、本発明により、添付の特許請求の範囲の精神および範囲内に含まれるありとあらゆる修正、変形、または等価物を網羅することが企図される。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
添加剤カートリッジであって、
ベース流体と混合する添加剤を収容する添加剤容器と、
流体の流れを検知するための流量センサーを含む流量監視パッケージであって、前記流量センサーが前記添加剤容器に取り付けられているものである、流量監視パッケージと、
ベース流体流路に前記添加剤容器を流体結合するポートとを含む、
添加剤カートリッジ。
【請求項2】
前記流量センサーは、前記ベース流体流路においてベース流体の流量を検知するためである、請求項1に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項3】
飲料水ボトルと組み合わせて、前記添加剤カートリッジが交換可能である、請求項1に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項4】
前記流量監視パッケージが、ユーザーが作動する流量調整の位置を検知するように構成される、請求項1に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項5】
前記ポートが、前記添加剤が前記ベース流体と混合される混合ゾーンと流体連通であり、また前記添加剤カートリッジが、前記ベース流体に添加される添加剤の量を調整するようにユーザーが調整可能である、請求項1に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項6】
添加剤カートリッジであって、
ベース流体と混合する添加剤を収容する添加剤容器と、
添加剤送達システムにおいて、ベース液と混合する添加剤の流量を監視および制御するための流量監視パッケージであって、該添加剤送達システムが前記添加剤容器から前記ベース流体に添加される添加剤の量を制御するための少なくとも1つのユーザーが作動する制御を含むものである、流量監視パッケージとを含み、前記流量監視パッケージが、
前記ベース流体の流量を検知する流量センサーと、
前記ユーザーが作動する制御の位置を検知する位置センサーとを含む、
添加剤カートリッジ。
【請求項7】
前記流量監視パッケージが、
前記ベース流体の流量と前記ユーザーが作動する制御の位置とに基づいて、ユーザーに対して投与量関連情報を表示するための視覚インジケータをさらに含む、請求項6に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項8】
前記視覚インジケータが、少なくとも1つのLEDを備える、請求項7に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項9】
前記添加剤カートリッジの終末期を示すための終末期インジケータをさらに備える、請求項6に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項10】
前記流量センサーが、ベース流体流路に配置された磁気タービンと、前記磁気タービンの回転を検知するためのホール効果センサーとを備える、請求項6に記載の添加剤パッケージ。
【請求項11】
添加剤カートリッジであって、
ベース流体の流れのためのベース液流路と、
前記ベース流体と混合する添加剤を収容する添加剤容器と、
ベース液が前記ベース液流路を通して流れる際に、前記ベース液と混合するための前記添加剤容器から前記ベース液流路への前記添加剤の流れのための添加剤流路と、
前記添加剤の流量を測定するための流量測定装置と、
前記ベース流体に添加される添加剤の量を調整することをユーザーに許可する流量調整デバイスとを備える、添加剤カートリッジ。
【請求項12】
前記添加剤について、前記ユーザーに情報を伝達するためのユーザーインターフェースをさらに備える、請求項11に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項13】
前記ユーザーインターフェースが、添加剤の所定の消費が達成されたかどうかを示すための視覚ディスプレイを含む、請求項12に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項14】
前記ユーザーインターフェースが、添加剤供給の残存期間を示す視覚ディスプレイを含む、請求項12に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項15】
前記ユーザーインターフェースが、複数の個別の光学インジケータを備える、請求項12に記載の添加剤カートリッジ。
【請求項16】
添加剤カートリッジであって、
ベース流体と混合する添加剤を収容する添加剤容器と、
ユーザーが作動する制御であって、添加剤容器からベース流体に添加される添加剤の量を制御するものであり、磁力によって移動するように構成された磁気要素を有する制御アームを含む、ユーザーが作動する制御とを含む、添加剤カートリッジ。
【請求項17】
添加剤カートリッジであって、
ベース流体の流れのためのベース液流路と、
前記ベース流体と混合する添加剤を収容する添加剤容器と、
ベース液がベース液流路を通して流れる際に、ベース液と混合しようとする前記添加剤容器からの前記添加剤の流れのための添加剤流路と、
ベース流体に添加される添加剤の量を調整することをユーザーに許可する流量調整デバイスであって、磁力によって移動するように構成されている流量調整デバイスとを備える、添加剤カートリッジ。
【請求項18】
ユーザーによって消費される飲料に添加剤を提供する添加剤送達システムを使用する方法であって、前記添加剤送達システムは、前記添加剤を収容するカートリッジを含むものであり、前記方法は、
個人プロファイル、水分補給レベル、電解質レベル、過去の栄養情報、過去の運動情報、またはリアルタイム活動のうちの一以上に基づいて、所望の投与量を決定することと、
前記所望の投与量に基づいて、前記ユーザーによって消費される前記添加剤の投与量を制御することと、
前記個人プロファイル、前記水分補給レベル、前記電解質レベル、前記過去の栄養情報、前記過去の運動情報、または前記リアルタイム活動に関する変化したパラメーターに基づいて調整された投与量を決定することと、
該調整された投与量に基づいて、前記ユーザーによって消費される添加剤の投与量を調整することとを含む、方法。
【外国語明細書】