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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129097
(43)【公開日】2024-09-26
(54)【発明の名称】組電池及び電力使用装置
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/204 20210101AFI20240918BHJP
   H01M 50/271 20210101ALI20240918BHJP
   H01M 10/627 20140101ALI20240918BHJP
   H01M 10/6235 20140101ALI20240918BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240918BHJP
   H05K 5/06 20060101ALI20240918BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20240918BHJP
   H01M 10/658 20140101ALN20240918BHJP
【FI】
H01M50/204 201
H01M50/204 101
H01M50/271 B
H01M50/271 S
H01M10/627
H01M10/6235
H01M10/625
H05K5/06 D
H05K5/02 V
H01M10/658
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2024105711
(22)【出願日】2024-06-28
(31)【優先権主張番号】202310799332.X
(32)【優先日】2023-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】524084780
【氏名又は名称】厦門新能達科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Xiamen Ampack Technology Limited
【住所又は居所原語表記】413-29, No. 942, Second Tonglong Road, Industrial Zone, Torch Hi-Tech Industrial Development Zone (Xiangan), Xiamen City, Fujian Province, 361000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 歡
(72)【発明者】
【氏名】楊 鵬程
(57)【要約】      (修正有)
【課題】水が入り込むリスクを低減した組電池を提供する。
【解決手段】本願は、組電池100と電力使用装置を開示し、組電池は収容キャビティを有する第1筐体11を含む第1モジュール10を備える。第1筐体は、第1頂壁111、第1側壁112、第1封止材、及び締結具を含む。第1頂壁は、第1基板1111と第1凸部を含み、第1凸部が第1基板に設けられ、第1方向に沿って延設される。第1側壁には第1傾斜面が設けられ、第1傾斜面は第1凸部の内側に位置し、第1傾斜面は、第1傾斜面上の液体を外側へ流すように配置される。第1封止材が第1基板と第1側壁との間に設けられ、第1基板と第1側壁を接続し、第1封止材の部分は収容キャビティに近い側に位置する。締結具は、第1基板と第1側壁を接続する。上記の組電池は、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間を通って第1筐体に入り込むリスクを低減するのに有利である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容キャビティを有する第1筐体を含む第1モジュールを備え、
前記第1筐体は、
第1基板と、前記第1基板に設けられ第1方向に沿って延設される第1凸部とを有する第1頂壁と、
前記第1基板とともに前記第1方向に沿って配列され、前記第1凸部の内側に位置する第1傾斜面が設けられ、前記第1傾斜面は前記第1傾斜面の液体を外側へ流すように配置され、前記内側は第1側壁の前記収容キャビティに向かう側であり、前記外側は前記第1側壁の前記収容キャビティから離れる側であり、前記内側の前記外側に向かう方向が前記第1方向に垂直である前記第1側壁と、
前記第1基板と前記第1側壁との間に設けられ、前記第1基板と前記第1側壁を接続し、前記第1傾斜面の前記収容キャビティに近い側に位置する第1封止材と、
前記第1基板と前記第1側壁を接続する締結具とを含む、ことを特徴とする組電池。
【請求項2】
前記第1側壁には第2凸部が設けられ、前記第2凸部が前記第1方向の逆方向に沿って延設され、前記第1封止材を接続し、前記第2凸部の部分は前記第1傾斜面の内側に位置し、
前記第1凸部と前記第2凸部とが間隔をあけて設けられ、前記第1傾斜面は前記第1凸部の部分と前記第2凸部の部分との間に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項3】
前記第1方向に沿って見ると、前記第1凸部が前記収容キャビティの回りに設けられ、前記第2凸部が前記収容キャビティの回りに設けられ、前記第1封止材が前記収容キャビティの回りに設けられ、
前記第1方向に沿って、前記第1凸部の投影が前記第2凸部の投影を周回する、ことを特徴とする請求項2に記載の組電池。
【請求項4】
前記第1方向に沿って、前記第1凸部の少なくとも一部が前記第1傾斜面を超え、
前記第1方向の逆方向に沿って、前記第2凸部が前記第1傾斜面を超える、ことを特徴とする請求項2に記載の組電池。
【請求項5】
前記第1基板には第1貫通孔が設けられ、前記締結具の部分は前記第1貫通孔に位置し、
前記第1方向に沿って、前記第1傾斜面の投影が前記第1貫通孔の投影を周回する、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項6】
前記第1側壁には第3凸部がさらに設けられ、前記第3凸部が前記第1傾斜面に設けられ、前記第1方向の逆方向に沿って延設され、
前記第1方向の逆方向に沿って、前記第3凸部の少なくとも一部が前記第1傾斜面を超え、
前記第1方向に沿って、前記第3凸部の投影が前記第1貫通孔の投影を周回し、
前記締結具が前記第3凸部を接続する、ことを特徴とする請求項5に記載の組電池。
【請求項7】
前記第1側壁には第1凹部がさらに設けられ、前記第1凹部が前記第1方向に沿って凹み、前記第1凸部の少なくとも一部が前記第1凹部内に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項8】
前記第1頂壁は第1外面を有し、前記第1外面は前記第1方向の逆方向に沿う前記第1頂壁の側に位置し、前記第1外面が前記第1方向の逆方向に沿って突起する、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項9】
前記組電池は断熱具をさらに含み、前記第1基板と前記断熱具とが前記第1方向に沿って配列され、前記断熱具が前記第1基板を接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項10】
前記第1側壁には第2貫通孔がさらに設けられ、
前記第1筐体は、導流板をさらに含み、前記導流板には第2傾斜面が設けられ、前記第1方向に沿って、前記第2貫通孔と前記第2傾斜面とが配列され、
前記第2傾斜面には第1切欠部が設けられ、
前記第2傾斜面は、前記第2貫通孔から流下する液体を受けて、前記液体をガイドして前記第1切欠部へ流すように配置され、
前記第1切欠部は、前記第2傾斜面上の液体を流出させるように配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項11】
前記第1筐体は第1底壁をさらに含み、前記第1頂壁と前記第1底壁とが前記第1方向に沿って配列され、前記第1底壁が前記第1側壁を接続し、
前記第1底壁には第1溝と第3貫通孔が設けられ、前記第1溝が前記第1底壁の内側面に設けられ、前記第1方向に沿って凹み、前記第3貫通孔が前記第1底壁を貫通し、前記第1底壁の内側面は前記第1方向の逆方向に沿う前記第1底壁の側に位置し、
前記第1底壁は、液体をガイドして前記第1溝へ流すように配置され、前記第1溝は、液体をガイドして前記第3貫通孔へ流すように配置され、前記第3貫通孔は、前記第1溝内の液体を排出させるように配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
【請求項12】
前記組電池は第2モジュールをさらに含み、前記第1モジュールと前記第2モジュールとが前記第1方向に沿って配列され、前記第2モジュールは第2筐体を含み、前記第2筐体は第2頂壁を含み、前記第2頂壁は第2基板を含み、前記第1底壁と前記第2基板とが前記第1方向に沿って配列され、
前記第2基板には第2溝が設けられ、前記第2溝が前記第1方向の逆方向に沿う前記第2基板の側に設けられ、前記第1方向に沿って凹み、
前記第2溝は、前記第3貫通孔から流出する液体を受けて、液体をガイドして前記第2頂壁から排出させるように配置される、ことを特徴とする請求項11に記載の組電池。
【請求項13】
前記第1底壁には排水部がさらに設けられ、前記排水部が前記第1方向に沿う前記第1底壁の側に設けられ、前記排水部が前記第3貫通孔を連通し、前記第1方向に沿って延設され、
前記第1方向に沿って、前記排水部の投影は前記第2溝の投影内に位置する、ことを特徴とする請求項12に記載の組電池。
【請求項14】
前記第1側壁の部分が前記第1方向に沿って前記第1底壁を超え、前記第2基板を接続し、
前記第2頂壁には第4凸部が設けられ、前記第4凸部が前記第1方向の逆方向に沿う前記第2基板の側に設けられ、前記第1方向の逆方向に沿って延設され、前記第4凸部は前記第1側壁の内側に位置し、前記内側の前記外側に向かう方向に沿って、前記第4凸部の投影と前記第1側壁の投影とが重なり、
前記第4凸部には第2切欠部が設けられ、前記第2切欠部が前記第2溝を連通し、前記第2切欠部は、前記第2溝内の液体を排出させるように配置される、ことを特徴とする請求項12に記載の組電池。
【請求項15】
前記第2筐体は第2底壁、第2側壁、及び第2封止材をさらに含み、前記第2頂壁と前記第2底壁とが前記第1方向に沿って配列され、前記第2側壁が前記第2頂壁と前記第2底壁を接続し、前記第2封止材の部分は前記第2底壁と前記第2側壁との間に位置し、前記第2底壁と前記第2側壁を接続し、
前記第2底壁には第5凸部と第2凹部が設けられ、前記第5凸部が前記第1方向の逆方向に沿って延設され、前記第2封止材の内側に設けられ、前記第2凹部が前記第1方向に沿って凹み、前記第5凸部の内側に位置し、
前記第2底壁には支持面がさらに設けられ、前記支持面が前記第2凹部の内側に位置し、
前記第2モジュールは前記支持面に設けられる電気コアアセンブリをさらに含み、
前記第1方向の逆方向に沿って、前記支持面が前記第5凸部と前記第2凹部を超える、ことを特徴とする請求項12に記載の組電池。
【請求項16】
前記第1方向に沿って見ると、前記第2封止材が周囲に設けられ、前記第5凸部が周囲に設けられ、前記第2凹部が周囲に設けられ、
前記第1方向に沿って、前記第2封止材の投影が前記第5凸部の投影を周回し、前記第5凸部の投影が前記第2凹部の投影を周回し、前記第2凹部の投影が前記支持面の投影を周回する、ことを特徴とする請求項15に記載の組電池。
【請求項17】
前記第2底壁には第3傾斜面と第4貫通孔がさらに設けられ、前記第3傾斜面が前記第1方向の逆方向に沿う前記第2底壁の側に設けられ、前記第2封止材の内側に位置し、
前記第3傾斜面は、前記第2筐体内の液体を受けて、液体をガイドして前記第4貫通孔へ流すように配置され、
前記第4貫通孔は、前記第3傾斜面上の液体を流出させるように配置される、ことを特徴とする請求項15に記載の組電池。
【請求項18】
請求項1至17の何れか一項に記載の組電池を含む、ことを特徴とする電力使用装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、エネルギー貯蔵技術分野に属し、特に、組電池及び電力使用装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新エネルギー産業の急速な発展に伴い、組電池は各業界に徐々に応用されており、作業環境もますます複雑になっている。組電池が外界環境や多水環境に暴露されると、組電池は雨に濡れたり水が跳ねたりする影響を受けて、水が入り込んで寿命に影響するリスクがある。
【発明の概要】
【0003】
上記のような状況を鑑みて、水が入り込むリスクを低減する組電池を提供する必要がある。
【0004】
本願の実施例は、収容キャビティを有する第1筐体を含む第1モジュールを備える組電池を提供する。第1筐体は、第1頂壁、第1側壁、第1封止材、締結具を含む。第1頂壁は、第1基板と第1凸部を含み、第1凸部が第1基板に設けられ、第1方向に沿って延設される。第1基板と第1側壁とが第1方向に沿って配列され、第1側壁には第1傾斜面が設けられ、第1傾斜面は第1凸部の内側に位置し、第1傾斜面は、第1傾斜面上の液体を外側へ流すように配置され、内側は第1側壁の収容キャビティに向かう側であり、外側は第1側壁の収容キャビティから離れる側であり、内側から外側に向かう方向が第1方向に垂直である。第1封止材が第1基板と第1側壁との間に設けられ、第1基板と第1側壁を接続し、第1封止材の部分は第1傾斜面の収容キャビティに近い側に位置する。締結具が第1基板と第1側壁を接続する。
【0005】
上記の組電池では、第1頂壁に第1方向に延びる第1凸部を設けることにより、第1頂壁と第1側壁との間の隙間に外部の液体が入り込むのを阻止することに有利であり、第1側壁に第1傾斜面を設けることにより、第1基板と第1側壁との間の液体をガイドして外側へ流出すことに有利であり、液体が第1頂壁と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させ、第1基板と第1側壁との間に第1封止材を設けることにより、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクをさらに低減させることに有利であり、締結具により第1基板と第1側壁を接続することにより、第1基板と第1側壁との接続の安定性を向上させ、組電池の耐震性能を向上させるだけでなく、第1封止材の封止効果を保証し、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させることにも有利である。
【0006】
本願のいくつかの実施例では、第1側壁には第2凸部が設けられ、第2凸部が第1方向の逆方向に沿って延設され、第1封止材を接続し、第2凸部の部分は第1傾斜面の内側に位置する。第1凸部と第2凸部とが間隔をあけて設けられ、第1傾斜面は第1凸部の部分と第2凸部の部分との間に位置する。第1側壁に第2凸部を設けることにより、第1封止材の封止効果を向上させることに有利だけではなく、第1傾斜面上の液体に対してバリア役割を発揮することにも有利であり、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0007】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って見ると、第1凸部が収容キャビティの回りに設けられ、第2凸部が収容キャビティの回りに設けられ、第1封止材が収容キャビティの回りに設けられ、第1筐体を全方位的に保護することに有利であり、外部液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0008】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って、第1凸部の投影が第2凸部の投影を周回し、第2凸部の防水効果を向上させることに有利であり、外部液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0009】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って、第1凸部の少なくとも一部が第1傾斜面を超え、第1凸部の遮水効果を向上させることに有利であり、外部液体が第1基板と第1側壁との間の隙間に入り込むリスクを低減させる。
【0010】
本願のいくつかの実施例では、第1方向の逆方向に沿って、第2凸部が第1傾斜面を超え、第2凸部の遮水効果を向上させることに有利であり、外部液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0011】
本願のいくつかの実施例では、第1基板には第1貫通孔が設けられ、締結具の部分は第1貫通孔に位置し、締結具が第1基板と第1側壁を接続する安定性を向上させ、組電池の耐震性能を向上させることに有利であり、第1封止材の封止効果を保証し、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させることにも有利である。
【0012】
一実施例では、第1方向に沿って、第1傾斜面の投影が第1貫通孔の投影を周回し、第1貫通孔から入り込む液体が重力により第1傾斜面に流し、第1傾斜面を経て流出させ、液体が第1貫通孔から第1筐体に入り込むリスクを低減することに有利である。
【0013】
本願のいくつかの実施例では、第1側壁には第3凸部がさらに設けられ、第3凸部が第1傾斜面に設けられ、第1方向の逆方向に沿って延設され、第1方向の逆方向に沿って、第3凸部の少なくとも一部が第1傾斜面を超え、第1方向に沿って、第3凸部の投影が第1貫通孔の投影を周回し、締結具が第3凸部を接続する。第3凸部を設けることにより、締結具が第3凸部を接続し、第1傾斜面に穴を開けて締結具を接続することによる液体が第1傾斜面に集まるリスクを低減させることに有利であり、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0014】
本願のいくつかの実施例では、第1側壁には第1凹部がさらに設けられ、第1凹部が第1方向に沿って凹み、第1凸部の少なくとも一部が第1凹部内に位置する。第1凹部が第1凸部を収納するように設けることにより、第1凸部が第1筐体の外郭サイズに与える影響を減少させ、第1筐体の体積が組電池に与える影響を減少させ、組電池の空間利用率を向上させることに有利である。
【0015】
本願のいくつかの実施例では、第1頂壁は第1外面を有し、第1外面は第1方向の逆方向に沿う第1頂壁の側に位置し、第1外面が第1方向の逆方向に沿って突起する。第1外面は、第1外面に位置する液体をガイドしてエッジに流す導流役割を奏し、液体が第1外面に集まるリスクを低減させ、液体が第1筐体に与える影響をさらに減少し、液体が第1筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0016】
本願のいくつかの実施例では、組電池は断熱具をさらに含み、第1基板と断熱具とが第1方向に沿って配列され、断熱具が第1基板に接続する。断熱具は断熱及び温度緩衝層として機能することができ、第1基板内側に凝露が現れる現象を減少させることに有利である。
【0017】
本願のいくつかの実施例では、断熱具は発泡綿であり、結露防止効果を発揮するだけでなく、組電池の重量への影響をさらに減少できるとともに、緩衝作用をさらに発揮することができ、第1基板と収容キャビティ内の部材との接触損失のリスクを低減させる。
【0018】
本願のいくつかの実施例では、第1側壁には第2貫通孔がさらに設けられ、第1筐体は導流板をさらに含み、導流板には第2傾斜面が設けられ、第1方向に沿って、第2貫通孔と第2傾斜面とが配列される。第2傾斜面には第1切欠部が設けられ、第2傾斜面は、第2貫通孔から流下する液体を受けて、液体をガイドして第1切欠部へ流すように配置され、第1切欠部は、第2傾斜面上の液体を流出させるように配置され、第2貫通孔から流下する液体が導流板に集まるリスクを低減させることに有利である。
【0019】
本願のいくつかの実施例では、第1筐体は第1底壁をさらに含み、第1頂壁と第1底壁とが第1方向に沿って配列され、第1底壁が第1側壁を接続する。第1底壁には第1溝と第3貫通孔が設けられ、第1溝が第1底壁の内側面に設けられ、第1方向に沿って凹み、第3貫通孔が第1底壁を貫通し、第1底壁の内側面は第1方向の逆方向に沿う第1底壁の側に位置する。第1底壁は液体をガイドして第1溝へ流すように配置され、第1溝は液体をガイドして第3貫通孔へ流すように配置され、第3貫通孔は第1溝内の液体を排出させるように配置される。第1底壁、第1溝、及び第3貫通孔により、第1筐体内の液体を排出させ、第1筐体内への液体の蓄積を減少させ、第1筐体内の液体が他の部材に与える影響を減少させることに有利である。
【0020】
本願のいくつかの実施例では、組電池は第2モジュールをさらに含み、第1モジュールと第2モジュールとが第1方向に沿って配列され、第2モジュールは、第2筐体を含み、第2筐体は、第2頂壁を含み、第2頂壁は、第2基板を含み、第1底壁と第2基板とが第1方向に沿って配列される。第2基板には第2溝が設けられ、第2溝が第1方向の逆方向に沿う第2基板の側に設けられ、第1方向に沿って凹む。第2溝は、第3貫通孔から流出する液体を受けて、液体をガイドして第2頂壁から排出させるように配置され、第3貫通孔から流出する液体が第2筐体に与える影響を低減させ、第3貫通孔から流出する液体が第2筐体に入り込むリスクを低減することに有利である。
【0021】
本願のいくつかの実施例では、第1底壁には排水部がさらに設けられ、排水部が第1方向に沿う第1底壁の側に設けられ、排水部が第3貫通孔を連通し、第1方向に沿って延設される。排水部は、案内役割を奏することができ、第3貫通孔から流出する液体流れをガイドして、液体を第2溝が収集しやすい領域にガイドして、第2溝が第3貫通孔から流出する液体を収集して排出させることに有利である。
【0022】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って、排水部の投影は第2溝の投影内に位置し、第3貫通孔から流出する液体が重力により、排水部を通過して第2溝に流し、第2溝が第3貫通孔から流出する液体を収集して排出させることに有利であり、第3貫通孔から流出する液体が第2筐体に与える影響を低減させ、第3貫通孔から流出する液体が第2筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0023】
本願のいくつかの実施例では、第1側壁の部分が第1方向に沿って第1底壁を超え、第2基板を接続し、第1側壁が第1方向に沿って第1底壁の部分を超えることにより、遮水の役割を発揮し、外部液体が第1底壁と第2基板との間の隙間に入り込むリスクを低減させ、外部液体が第2筐体に与える影響をさらに低減させ、外部液体が第2筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0024】
本願のいくつかの実施例では、第2頂壁には第4凸部が設けられ、第4凸部が第1方向の逆方向に沿う第2基板の側に設けられ、第1方向の逆方向に沿って延設され、第4凸部は第1側壁の内側に位置し、内側から外側に向かう方向に沿って、第4凸部の投影と第1側壁の投影とが重なる。第4凸部は遮水の役割をさらに発揮することができ、外部液体が1底壁と第2基板との間の隙間に入り込むリスクをさらに低減させ、外部液体が第2筐体に与える影響をさらに低減させ、外部液体が第2筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0025】
本願のいくつかの実施例では、第4凸部には第2切欠部が設けられ、第2切欠部が第2溝を連通し、第2切欠部は、第2溝内の液体を排出させるように配置され、第2頂壁への液体の蓄積を減少させることに有利であり、第2頂壁上の液体が第2筐体に与える影響を減少させ、第2頂壁上の液体が第2筐体に入り込むリスクを低減させる。
【0026】
本願のいくつかの実施例では、第2筐体は第2底壁、第2側壁、第2封止材をさらに含み、第2頂壁と第2底壁とが第1方向に沿って配列され、第2側壁が第2頂壁と第2底壁を接続し、第2封止材の部分は第2底壁と第2側壁との間に位置し、第2底壁と第2側壁を接続する。第2封止材は封止する役割を発揮することができ、液体が第2底壁と第2側壁との間の隙間から第2筐体に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0027】
本願のいくつかの実施例では、第2底壁には第5凸部が設けられ、第5凸部が第1方向の逆方向に沿って延設され、第2封止材の内側に設けられる。第5凸部は遮水の役割を発揮することができ、外部液体が第2封止材により第2底壁と第2側壁との間の隙間に入り込んだ後、第5凸部はこの液体に対してバリア役割を発揮することができ、外部液体が第2底壁と第2側壁との間の隙間から第2筐体に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0028】
本願のいくつかの実施例では、第2底壁には第2凹部がさらに設けられ、第2凹部が第1方向に沿って凹み、第5凸部の内側に位置する。外部液体が第5凸部により第2筐体に入り込んだ後、第2凹部は部分液体を収納し、第2筐体に入り込む液体が他の部材に与える影響を減少させることに有利である。
【0029】
本願のいくつかの実施例では、第2底壁には支持面がさらに設けられ、支持面は、第2凹部の内側に位置する。第2モジュールは電気コアアセンブリをさらに含み、電気コアアセンブリが支持面に設けられる。第1方向の逆方向に沿って、支持面が第5凸部と第2凹部を超える。外部液体が第5凸部により第2筐体に入り込んだ後、支持面が電気コアアセンブリを担持し、電気コアアセンブリが第1方向の逆方向に沿って第5凸部と第2凹部を超え、第2筐体に入り込んだ液体が電気コアアセンブリを接触するリスクを低減させ、第2筐体に入り込んだ液体が電気コアアセンブリに与える影響を低減させることに有利であり、組電池の安全性能を向上させる。
【0030】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って見ると、第2封止材が周囲に設けられ、全方位的に保護作用を発揮することに有利であり、外部液体が第2底壁と第2側壁との間の隙間から第2筐体に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0031】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って見ると、第5凸部が周囲に設けられ、全方位的に保護作用を発揮することに有利であり、外部液体が第2底壁と第2側壁との間の隙間から第2筐体に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0032】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って見ると、第2凹部が周囲に設けられ、第2凹部の容量を向上させ、第2筐体に入り込んだ液体が他の部材に与える影響をさらに減少することに有利である。
【0033】
本願のいくつかの実施例では、第1方向に沿って、第2封止材の投影が第5凸部の投影を周回し、第5凸部の投影が第2凹部の投影を周回し、第2凹部の投影が支持面の投影を周回し、第2筐体に複数の防御線を形成させ、外部液体が第2筐体内の部材に与える影響を低減させる。
【0034】
本願のいくつかの実施例では、第2底壁には第3傾斜面と第4貫通孔がさらに設けられ、第3傾斜面が第1方向の逆方向に沿う第2底壁の側に設けられ、第2封止材の内側に位置する。第3傾斜面は、第2筐体内の液体を受けて、液体をガイドして第4貫通孔へ流すように配置され、第4貫通孔は、第3傾斜面上の液体を流出させるように配置される。第3傾斜面と第4貫通孔を設けることにより、第2筐体内に入り込んだ液体が第2底壁から排出させ、第2筐体内への液体の蓄積を減少させ、第2筐体内の液体が他の部材に与える影響を低減させることに有利である。
【0035】
本願の実施例は、前述の何れか1項の組電池を含む電力使用装置をさらに提供する。
【0036】
上記の電力使用装置では、第1頂壁に第1方向に沿って延びる第1凸部を設け、第1側壁に第1傾斜面を設け、第1基板と第1側壁との間に第1封止材を設け、締結具が第1基板と第1側壁を接続することにより、外部液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させ、外部液体が第1筐体に入り込むことによる組電池に与える影響を減少させ、外部液体が第1筐体に入り込むことによる電力使用装置に与える影響を減少させることに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本願の一実施例に係わる組電池の構造概略図である。
図2】本願の一実施例に係わる第1モジュールの第3方向に垂直な断面視である。
図3】本願の一実施例に係わる第1方向に沿う第1モジュールの部分構造の図である。
図4】本願の一実施例に係わる第1方向の逆方向に沿う第1頂壁が断熱具を接続する構造の図である。
図5】本願の一実施例に係わる第1モジュールの部分構造の概略図である。
図6】本願の一実施例に係わる第1モジュールの部分構造の概略図である。
図7】本願の一実施例に係わる第2方向に沿う導流板の図である。
図8】本願の一実施例に係わる第1方向に沿う第1底壁の図である。
図9】本願の一実施例に係わる組電池の分解図である。
図10】本願の一実施例に係わる第1モジュールの構造概略図である。
図11】本願の一実施例に係わる第2モジュールの構造概略図である。
図12】本願の一実施例に係わる第1方向に沿う第2モジュールの図である。
図13】本願の一実施例に係わる第2モジュールの部分構造概略図である。
図14】本願の一実施例に係わる第2方向に沿う第2モジュールの部分構造の図である。
図15】本願の一実施例に係わる第1方向に沿う第2底壁の図である。
図16】本願の一実施例に係わる電力使用装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下の具体的な実施態様は、上述の図面を参照して本願についてさらに説明する。
【0039】
以下、本願の実施態様における技術案について、本願の実施態様における図面を参照して説明するが、明らかに、説明された実施例は本願の一部の実施態様にすぎず、すべての実施態様ではない。
【0040】
なお、1つの部材が別の部材に接続されていると考えられる場合に、それは別の部材に直接接続されているか、中央に配置されている部材が同時に存在する可能性がある。1つの部材が別の部材に「設置」されていると考えられる場合、それは別の構成部品に直接設けられているか、中央に設けられている部材が同時に存在する可能性がある。本願において、特に明確な規定及び限定がない限り、「接続」という用語は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、或いは一体的に接続してもよいし、直接的に繋がってもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、2つの部材の内部の連通でもよい。本明細書における上記用語の具体的な意味は、当業者にとっては、状況に応じて理解することができる。
【0041】
本願の明細書において本明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明するためだけのものであり、本願を限定することを目的とするものではない。
【0042】
本願の実施例の説明において、「第1」、「第2」という技術用語などは、異なるオブジェクトを区別するためにのみ使用され、相対的重要性を示したり暗示したり、示された技術的特徴の数、特定の順序、または主次関係を暗黙的に示したりするために理解されない。本願の実施例の説明において、「複数」は、特に特定の限定がない限り、2つ以上を意味する。
【0043】
本明細書で「実施例」に言及することは、実施態様を参照して説明された特定の特徴、構造、または特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれることができることを意味する。明細書の様々な場所でこのフレーズが現れることは、必ずしもすべてが同じ実施例を意味するわけではなく、他の実施例と排他的に独立したまたは代替的な実施例を意味するわけでもない。矛盾しない場合、本願における各実施態様は互いに組み合わされてもよい。
【0044】
なお、図面に示す本願実施例に係わる各種部材の厚さ、縦横等の寸法、及び集積装置の全体の厚さ、縦横等の寸法は例示的な説明にすぎず、本願の構成に何ら限定されるものではない。
【0045】
本願の実施例は、収容キャビティを有する第1筐体を含む第1モジュールを備える組電池を提供する。第1筐体は、第1頂壁、第1側壁、第1封止材、締結具を含む。第1頂壁は、第1基板と第1凸部を含み、第1凸部が第1基板に設けられ、第1方向に沿って延設される。第1基板と第1側壁とが第1方向に沿って配列され、第1側壁には第1傾斜面が設けられ、第1傾斜面は第1凸部の内側に位置し、第1傾斜面は、第1傾斜面上の液体を外側へ流すように配置され、内側は第1側壁の収容キャビティに向かう側であり、外側は第1側壁の収容キャビティから離れる側であり、内側から外側に向かう方向が第1方向に垂直である。第1封止材が第1基板と第1側壁との間に設けられ、第1基板と第1側壁を接続し、第1封止材の部分は第1傾斜面の収容キャビティに近い側に位置する。締結具が第1基板と第1側壁を接続する。
【0046】
上記の組電池では、第1頂壁に第1方向に延びる第1凸部を設けることにより、第1頂壁と第1側壁との間の隙間に外部の液体が入り込むのを阻止することに有利であり、第1側壁に第1傾斜面を設けることにより、第1基板と第1側壁の間の液体をガイドして外側へ流出すことに有利であり、液体が第1頂壁と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させ、第1基板と第1側壁との間に第1封止材を設けることにより、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクをさらに低減させることに有利であり、締結具により第1基板と第1側壁を接続することにより、第1基板と第1側壁との接続の安定性を向上させ、組電池の耐震性能を向上させるだけでなく、第1封止材の封止効果を保証し、液体が第1基板と第1側壁との間の隙間から第1筐体に入り込むリスクを低減させることにも有利である。
【0047】
以下、図面を参照して本願の実施例についてさらに説明する。
【0048】
図1から図4に示されたように、本願の実施例は、収容キャビティ116を有する第1筐体11を含む第1モジュール10を備える組電池100を提供する。第1筐体11は、第1頂壁111、第1側壁112、第1封止材114、及び締結具115を含む。
【0049】
第1頂壁111は、第1基板1111と第1凸部1112を含み、第1凸部1112が第1基板1111に設けられ、第1方向Xに沿って延設される。
【0050】
第1基板1111と第1側壁112とが第1方向Xに沿って配列され、第1側壁112には第1傾斜面1121が設けられ、第1傾斜面1121は、第1凸部1112の内側に位置し、第1傾斜面1121は、第1傾斜面1121上の液体を外側へ流すように配置され、内側は第1側壁112の収容キャビティ116に向かう側であり、外側は第1側壁112の収容キャビティ116から離れる側であり、内側から外側に向かう方向が第1方向Xに垂直である。
【0051】
第1封止材114が第1基板1111と第1側壁112との間に設けられ、第1基板1111と第1側壁112を接続し、第1封止材114の部分は第1傾斜面1121の収容キャビティ116に近い側に位置する。
【0052】
締結具115が第1基板1111と第1側壁112を接続する。
【0053】
上記の組電池100では、第1頂壁111に第1方向Xに沿って延びる第1凸部1112を設けることにより、外部液体が第1頂壁111と第1側壁112との間の隙間に入り込むのを阻止することに有利であり、第1側壁112に第1傾斜面1121を設けることにより、第1基板1111と第1側壁112の間の液体をガイドして外側へ流出させ、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利であり、第1基板1111と第1側壁112との間に第1封止材114を設けることにより、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクをさらに低減させることに有利であり、締結具115が第1基板1111と第1側壁112を接続することにより、第1基板1111と第1側壁112との接続の安定性を向上させ、組電池100の耐震性能を向上させるだけでなく、第1封止材114の封止効果を向上させることにも有利であり、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させる。
【0054】
一実施例では、内側から外側に向かう方向に沿って、第1傾斜面1121が第1方向Xに沿って下に傾斜して設けられ、液体を下に、外側へ流して排出させるように導くことに有利である。
【0055】
一実施例では、第1傾斜面1121が下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第1傾斜面1121の傾き角度は、射出成形装置によって抜き型形成されている。
【0056】
一実施例では、組電池100が第1方向Xに沿って底面又は他の物体に置かれ、第1基板1111は第1側壁112上方に位置する。組電池100が雨に濡れたり水が跳ねたりする環境にある時、第1凸部1112が第1方向Xに沿って(下向き)に沿って延設され、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間に入り込むことを阻止することに有利である。液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間に入り込んだ後、液体が第1傾斜面1121の案内下で外側へ流し、液体が第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0057】
一実施例では、第1筐体11は第1底壁113をさらに含み、第1頂壁111と第1底壁113とが第1方向Xに沿って配列され、第1底壁113が第1側壁112を接続し、第1頂壁111、第1底壁113、及び第1側壁112とが収容キャビティ116を形成する。
【0058】
一実施例では、第1側壁112は、第1壁11261、第2壁11262、第3壁11263、及び第4壁11264を含み、第1壁11261と第3壁11263とが第2方向Yに沿って配列され、第2壁11262と第4壁11264とが第3方向Zに沿って配列され、第1壁11261と第3壁11263がいずれも第2壁11262と第4壁11264を接続し、第1壁11261、第2壁11262、第3壁11263、及び第4壁11264がいずれも第1頂壁111と第1底壁113を接続する。その中で、第2方向Yは第1方向Xに垂直であり、第3方向Zは第1方向Xと第2方向Yに同時に垂直である。
【0059】
一実施例では、第1側壁112が周囲に設けられる。一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第1側壁112は円形または楕円形をなしている。
【0060】
一実施例では、第1頂壁111はプラスチック材質を溶融硬化した後に形成され、第1頂壁111の自重を減少させ、第1頂壁111の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第1頂壁111は金属材質で作られ、第1頂壁111の構造強度と剛性を向上させ、第1頂壁111の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0061】
一実施例では、第1底壁113はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、第1底壁113の自重を減少させ、第1底壁113の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第1底壁113は金属材質で作られ、第1底壁113の構造強度と剛性を向上させ、第1底壁113の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0062】
一実施例では、第1側壁112はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、第1側壁112の自重を減少させ、第1側壁112の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第1側壁112は金属材質で作られ、第1側壁112の構造強度と剛性を向上させ、第1側壁112の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0063】
一実施例では、第1封止材114の材質は、シリカゲル、ニトリルゴム、フッ素ゴム、トリエチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリレートゴム、天然ゴム、ウレタンゴムのいずれかを含むが、これらに限定されない。
【0064】
一実施例では、第1側壁112には第2凸部1122が設けられ、第2凸部1122が第1方向Xの逆方向に沿って延設され、第1封止材114を接続し、第2凸部1122の部分は、第1傾斜面1121の内側に位置する。第1凸部1112と第2凸部1122とは間隔をあけて設けられ、第1傾斜面1121は第1凸部1112の部分と第2凸部1122の部分との間に位置する。第1側壁112に第2凸部1122を設けることにより、第1封止材114の封止効果を向上させることに有利だけではなく、第1傾斜面1121上の液体に対してバリア役割を発揮することにも有利であり、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0065】
一実施例では、第1方向Xの逆方向に沿って見ると、第1凸部1112が収容キャビティ116の回りに設けられ、第1凸部1112の遮水効果を向上させ、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0066】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第2凸部1122が収容キャビティ116の回りに設けられ、第1封止材114が収容キャビティ116の回りに設けられ、第2凸部1122と第1封止材114の防水効果を向上させ、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0067】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第1凸部1112の投影が第2凸部1122の投影を周回し、第2凸部1122の防水効果を向上させ、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクをさらに低減させることに有利である。
【0068】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第1凸部1112の少なくとも一部が第1傾斜面1121を超え、第1凸部1112の遮水効果を向上させ、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0069】
一実施例では、第1方向Xの逆方向に沿って、第2凸部1122が第1傾斜面1121を超え、第2凸部1122の遮水効果を向上させ、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0070】
一実施例では、第1基板1111には第1貫通孔11111が設けられ、締結具115の部分は第1貫通孔11111に位置し、締結具115の部分が第1方向Xに沿って第1貫通孔11111を延びた後、第1側壁112を接続し、締結具115が第1基板1111と第1側壁112を接続する安定性を向上させ、組電池100の耐震性能を向上させることに有利であり、第1封止材114の封止効果を向上させ、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させることにも有利である。
【0071】
一実施例では、締結具115はねじであり、第1側壁112にはねじ穴が設けられ、ねじの部分が第1方向Xに沿って第1貫通孔11111に延びた後、ねじ穴を接続し、組み立てが容易であり、組電池100の装着効率を向上させることに有利である。
【0072】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第1傾斜面1121の投影が第1貫通孔11111の投影を周回し、第1貫通孔11111に入り込んだ液体を重力により、第1傾斜面1121に流すことでき、第1傾斜面1121を経て流出させ、液体が第1貫通孔11111により第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0073】
一実施例では、第1側壁112には第3凸部1123がさらに設けられ、第3凸部1123が第1傾斜面1121に設けられ、第1方向Xの逆方向に沿って延設され、締結具115が第3凸部1123を接続する。
【0074】
第1方向Xの逆方向に沿って、第3凸部1123の少なくとも一部が第1傾斜面1121を超える。第3凸部1123を設けることにより、第1傾斜面1121に穴を開けて締結具115を接続することにより液体が第1傾斜面1121に集まるリスクを低減させ、液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0075】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第3凸部1123の投影が第1貫通孔11111の投影を周回し、締結具115を組み立てることに有利であり、装着効率を向上させ、締結具115が第1基板1111と第1側壁112を接続する安定性を向上させ、組電池100の耐震性能を向上させることに有利である。
【0076】
一実施例では、第1側壁112には第1凹部1124がさらに設けられ、第1凹部1124が第1方向Xに沿って凹み、第1凸部1112の少なくとも一部が第1凹部1124内に位置する。第1凹部1124が第1凸部1112を収納するように設けることにより、第1凸部1112が第1筐体11の外郭サイズに与える影響を減少させ、第1筐体11の体積が組電池100に与える影響を減少させ、組電池100の空間利用率を向上させることに有利である。
【0077】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第1凹部1124が収容キャビティ116の回りに設けられ、第1凹部1124と第1凸部1112とが嵌合して第1凸部1112を収容することに有利であり、第1頂壁111と第1側壁112との間の干渉のリスクを低減させることに有利である。第1凹部1124と第1凸部1112とが嵌合することにより、液体が第1頂壁111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを阻止することにも有利である。
【0078】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第1凸部1112と第1凹部1124とが離間しており、第1凸部1112と第1側壁112との干渉のリスクを低減させることに有利である。
【0079】
一実施例では、第1頂壁111は第1外面1113を有し、第1外面1113は第1方向Xの逆方向に沿う第1頂壁111の側に位置し、第1外面1113が第1方向Xの逆方向に沿って突起する。第1外面1113は導流する役割を奏することができ、第1外面1113に位置する液体をガイドしてエッジに流し、液体が第1外面1113に集まるリスクを低減させ、液体が第1筐体11に与える影響をさらに減少させる、液体が第1筐体11に入り込むリスクを低減させる。
【0080】
一実施例では、第3方向Zに沿って見ると、第1外面1113は円弧状の突起を呈し、円弧状の頂点は第1外面1113の中間位置に近く、第1外面1113が液体をガイドしてエッジに流し、液体が第1外面1113に集まるリスクをさらに低減させ、液体が第1筐体11に入り込むリスクを低減させることに有利である。また、第1外面1113は円弧状の突起を呈し、第1頂壁111の構造剛性を向上させ、第1底壁113が加圧変形するリスクを低減させ、第1筐体11の安全性能を向上させることにも有利である。
【0081】
一実施例では、第1モジュール10は断熱具12をさらに含み、断熱具12は収容キャビティ116内に位置し、第1基板1111と断熱具12とが第1方向Xに沿って配列され、断熱具12が第1基板1111を接続する。
【0082】
第1筐体11の内外両側の温度差が大きく、収容キャビティ116の温度が第1筐体11外の温度よりも高い時、第1基板1111の内側は凝露現象が極めて起こりやすく、凝露滴下は収容キャビティ116内の部材に影響を与える。第1基板1111内側に断熱具12を設け、断熱具12は断熱及び温度緩衝層として機能し、第1基板1111内側に凝縮が現れる現象を減少させることに有利である。
【0083】
一実施例では、断熱具12は発泡綿であり、結露防止効果を発揮するだけでなく、組電池100重量に与える影響を減少させることもできるとともに、緩衝作用をさらに発揮し、第1基板1111と収容キャビティ116内の部材との接触損失のリスクを低減させる。
【0084】
図5から図7に示されたように、一実施例では、第1側壁112には第2貫通孔1125がさらに設けられる。一実施例では、第2貫通孔1125はライン通し孔とすることができる。
【0085】
一実施例では、第1筐体11は導流板117をさらに含み、導流板117が収容キャビティ116内に設けられ、第1側壁112を接続する。導流板117には第2傾斜面1171が設けられ、第2傾斜面1171と第1基板1111とが対向している。
【0086】
第1方向Xに沿って、第2貫通孔1125と第2傾斜面1171とが配列される。外部液体が第2貫通孔1125により収容キャビティ116に入り込む時、第2貫通孔1125から入り込む液体が重力により第2傾斜面1171に流すことができる。
【0087】
第2傾斜面1171には第1切欠部1172が設けられ、第2傾斜面1171は第2貫通孔1125から流下する液体を受けて、液体をガイドして第1切欠部1172へ流すように配置され、第1切欠部1172は、第2傾斜面1171上の液体を流出させるように配置され、第2貫通孔1125から流下する液体が導流板117に集まるリスクを低減させることに有利である。
【0088】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第1切欠部1172と第1底壁113とが対向しており、第1切欠部1172から流出する液体が重力により第1底壁113に滴下し、液体が収容キャビティ116内の部材に与える影響を減少させることに有利である。
【0089】
一実施例では、第2傾斜面1171は第1方向Xに沿って下に傾斜して設けられ、第2傾斜面1171の最下点は第1切欠部1172に接続され、第2傾斜面1171が液体をガイドして第1切欠部1172へ流し、第2傾斜面1171への液体の蓄積を減少させることに有利である。
【0090】
一実施例では、導流板117はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、導流板117の自重を減少させ、導流板117の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0091】
一実施例では、導流板117は金属材質で作られ、導流板117の構造強度と剛性を向上させ、導流板117が変形するリスクを低減させることに有利である。オプションとして、導流板117は板金プロセスによって製造され、その加工製造コストを節約することに有利である。
【0092】
一実施例では、第2傾斜面1171が第1方向Xに沿って下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第2傾斜面1171の傾き角度は射出成形装置によって抜き型形成される。
【0093】
一実施例では、第1モジュール10は管路13とハーネス(図示せず)をさらに含み、管路13が第4壁11264に設けられ部分が第2貫通孔1125に位置し、ハーネスの部分が第1筐体11内に位置し、ハーネスの部分が管路13内に位置し、ハーネスにより、第1モジュール10は外部装置と電気的に接続することができる。管路13はハーネスに対して防護する役割を発揮し、ハーネスが損傷するリスクを低減させる。
【0094】
一実施例では、第1モジュール10は第3封止材(図示せず)をさらに含み、第3封止材の少なくとも一部が管路13と第2貫通孔1125との間の隙間に位置し、封止する役割を発揮し、外部不純物又は液体が管路13と第2貫通孔1125との間の隙間から収容キャビティ116に入り込むリスクを低減させる。
【0095】
図8に示されたように、一実施例では、第1底壁113には第1溝1131と第3貫通孔1132が設けられ、第1溝1131が第1底壁113の内側面に設けられ、第1方向Xに沿って凹み、第3貫通孔1132が第1底壁113を貫通し、第1底壁113の内側面は第1方向Xの逆方向に沿う第1底壁113の側に位置する。
【0096】
第1底壁113は、第1底壁113上の液体を第1溝1131へ流すように配置され、第1溝1131は、液体をガイドして第3貫通孔1132へ流すように配置され、第3貫通孔1132は第1溝1131内の液体を排出させるように配置される。第1底壁113、並びに第1溝1131及び第3貫通孔1132を設けることにより、第1筐体11内の液体を排出させ、第1筐体11内への液体の蓄積を減少させ、第1筐体11内の液体が他の部材に与える影響を減少させることに有利である。
【0097】
一実施例では、第1底壁113は第4傾斜面1133を有し、第4傾斜面1133は第1底壁113の収容キャビティ116に向かう側に位置し、第4傾斜面1133は、液体をガイドして第1溝1131へ流すように配置される。一実施例では、第4傾斜面1133は第1方向Xに沿って下に傾斜して設けられ、第4傾斜面1133の最低点は第1溝1131に接続され、液体をガイドして第1溝1131へ流し、第4傾斜面1133への液体の蓄積を減少させることに有利である。
【0098】
一実施例では、第4傾斜面1133が第1方向Xに沿って下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第4傾斜面1133の傾き角度は射出成形装置によって抜き型形成される。
【0099】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第3貫通孔1132は第1溝1131内に位置し、第1溝1131内の液体が第3貫通孔1132から排出させ、第1溝1131内への液体の蓄積を減少することに有利である。
【0100】
一実施例では、第1溝1131が第1方向Xに沿って下に傾斜して設けられ、第1溝1131の最低点が第3貫通孔1132に接続され、第1溝1131が液体をガイドして第3貫通孔1132へ流し、第1溝1131内への液体の蓄積を減少させることに有利である。
【0101】
一実施例では、第1溝1131が第1方向Xに沿って下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第1溝1131の傾き角度は射出成形装置によって抜き型形成される。
【0102】
一実施例では、第1溝1131の数は二つであり、二つの第1溝1131が第2方向Yに沿って配列され、第3貫通孔1132の数は二つであり、第1方向Xに沿って見ると、1つの第3貫通孔1132は1つの第1溝1131内に位置する。
【0103】
一実施例では、第4傾斜面1133は、第1部分11331、第2部分11332、及び第3部分11333を含み、第1部分11331、第2部分11332、及び第3部分11333が第2方向Yに沿って配列され、1つの第1溝1131は第1部分11331と第2部分11332との間に位置し、もう1つの第1溝1131は第2部分11332と第3部分11333との間に位置する。
【0104】
第1部分11331は液体をガイドして隣接する第1溝1131へ流すように配置され、第3部分11333は液体をガイドして隣接する第1溝1131へ流すように配置され、第2部分11332は液体をガイドして両側の第1溝1131へ流すように配置される。
【0105】
複数の第1溝1131を設け、第4傾斜面1133を複数の部分に分けることにより、第1底壁113上の液体を迅速に排出させ、第1底壁113への液体の蓄積を減少させ、第1底壁113上の液体が収容キャビティ116内の部材に与える影響を減少することに有利である。
【0106】
図1図9から図12に示されたように、一実施例では、組電池100は第2モジュール20をさらに含み、第1モジュール10と第2モジュール20とが第1方向Xに沿って配列される。
【0107】
第2モジュール20は、第2筐体21を含み、第2筐体21は、第2頂壁211を含み、第2頂壁211は、第2基板2111を含み、第1底壁113と第2基板2111とが第1方向Xに沿って配列される。
【0108】
第2基板2111には第2溝2112が設けられ、第2溝2112が第1方向Xの逆方向に沿う第2基板2111の1側に設けられ、第1方向Xに沿って凹む。
【0109】
第2溝2112は、第3貫通孔1132から流出する液体を受けて、液体をガイドして第2頂壁211から排出させるように配置され、第3貫通孔1132から流出する液体が第2筐体21に与える影響を低減させ、第3貫通孔1132から流出する液体が第2筐体21に入り込むリスクを低減することに有利である。
【0110】
一実施例では、第1底壁113には排水部1134がさらに設けられ、排水部1134が第1方向Xに沿う第1底壁113の1側に設けられ、排水部1134が第3貫通孔1132を連通し、第1方向Xに沿って延設される。排水部1134は案内役割を発揮することができ、第3貫通孔1132から流出する液体をガイドして流し、液体を第2溝2112が収集しやすい領域にガイドして、第2溝2112が第3貫通孔1132から流出する液体を収集して排出させることに有利である。
【0111】
一実施例では、第1方向Xに沿って、排水部1134の出水口の投影は第2溝2112の投影内に位置し、第3貫通孔1132から流出する液体が重力により、排水部1134により第2溝2112に流し、第2溝2112が第3貫通孔1132から流出する液体を収集してそれを排出させ、第3貫通孔1132から流出する液体が第2筐体21に与える影響を低減させ、第3貫通孔1132から流出する液体が第2筐体21に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0112】
一実施例では、排水部1134が第1方向Xに沿って延設され、液体が排水部1134により直接第2溝2112に排入し、液体が排水部1134を通過する時間を減少させ、出水効率を向上させることに有利である。
【0113】
一実施例では、排水部1134の数は第3貫通孔1132の数と対をなし、各排水部1134が1つの第3貫通孔1132を接続する。
【0114】
一実施例では、第2溝2112の数及び位置は、排水部1134の数及び位置に一対一に対応し、異なる排水部1134から流出する液体が異なる第2溝2112に落下させ、第2溝2112の出水効率を向上させ、第2頂壁211への液体の蓄積を減少させ、第2頂壁211上の液体が第2モジュール20に与える影響を減少させることに有利である。
【0115】
一実施例では、第2溝2112が第1方向Xに沿って下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第2溝2112の傾き角度は射出成形装置によって抜き型形成される。
【0116】
一実施例では、第2筐体21は第2底壁213と第2側壁212をさらに含み、第2頂壁211と第2底壁213とが第1方向Xに沿って配列され、第2側壁212が第2頂壁211と第2底壁213を接続する。
【0117】
一実施例では、第2側壁212は、第5壁2121、第6壁2122、第7壁2123、及び第8壁2124を含み、第5壁2121と第7壁2123とが第2方向Yに沿って配列され、第6壁2122と第8壁2124とが第3方向Zに沿って配列され、第5壁2121と第7壁2123とがいずれも第6壁2122と第8壁2124を接続し、第5壁2121、第6壁2122、第7壁2123、及び第8壁2124はいずれも第2頂壁211と第2底壁213を接続する。
【0118】
一実施例では、第2側壁212が周囲に設けられる。一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第2側壁212は円形または楕円形をなしている。
【0119】
一実施例では、第2頂壁211はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、第2頂壁211の自重を減少させ、第2頂壁211の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第2頂壁211は金属材質で作られ、第2頂壁211の構造強度と剛性を向上させ、第2頂壁211の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0120】
一実施例では、第2底壁213はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、第2底壁213の自重を減少させ、第2底壁213の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第2底壁213は金属材質で作られ、第2底壁213の構造強度と剛性を向上させ、第2底壁213の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0121】
一実施例では、第2側壁212はプラスチック材質が溶融硬化した後に形成され、第2側壁212の自重を減少させ、第2側壁212の重量が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。一実施例では、第2側壁212は金属材質で作られ、第2側壁212の構造強度と剛性を向上させ、第2側壁212の変形又は損傷が組電池100に与える影響を減少させることに有利である。
【0122】
一実施例では、第1側壁112の部分が第1方向Xに沿って第1底壁113を超えて、第2基板2111を接続し、第1側壁112が第1方向Xに沿って第1底壁113を超える部分は遮水の役割を発揮することができ、外部液体が第1底壁113と第2基板2111との間の隙間に入り込むリスクを低減させ、外部液体が第2筐体21に与える影響をさらに低減させ、外部液体が第2筐体21に入り込むリスクを低減させる。
【0123】
一実施例では、第2頂壁211には第4凸部2113が設けられ、第4凸部2113が第1方向Xの逆方向に沿う第2基板2111の側に設けられ、第1方向Xの逆方向に沿って延設され、第4凸部2113は第1側壁112の内側に位置し、内側から外側に向かう方向に沿って、第4凸部2113の投影と第1側壁112の投影とが重なる。第4凸部2113は遮水の役割をさらに発揮することができ、外部液体が第1底壁113と第2基板2111との間の隙間に入り込むリスクをさらに低減させ、外部液体が第2筐体21に与える影響をさらに低減させ、外部液体が第2筐体21に入り込むリスクを低減させる。
【0124】
一実施例では、第4凸部2113には第2切欠部2114が設けられ、第2切欠部2114が第2溝2112を連通し、第2切欠部2114は第2溝2112内の液体を排出させるように配置され、第2頂壁211への液体の蓄積を減少させ、第2頂壁211上の液体が第2筐体21に与える影響を減少させ、第2頂壁211上の液体が第2筐体21に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0125】
一実施例では、第2切欠部2114の数は第2溝2112の数と等しく、各第2切欠部2114は1つの第2溝2112を接続する。
【0126】
図13から図15に示されたように、一実施例では、第2筐体21は第2封止材214をさらに含み、第2封止材214の部分は第2底壁213と第2側壁212との間に位置し、第2底壁213と第2側壁212を接続する。第2封止材214は封止役割を発揮することができ、液体が第2底壁213と第2側壁212との間の隙間から第2筐体21に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0127】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第2封止材214が周囲に設けられ、全方位的に保護作用を発揮することに有利であり、外部液体が第2底壁213と第2側壁212との間の隙間から第2筐体21に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0128】
一実施例では、第2封止材214の材質は、シリカゲル、ニトリルゴム、フッ素ゴム、トリエチルプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリル酸トリエチルプロピレンゴム、天然トリエチルプロピレンゴム、及びウレタンゴムのいずれかを含むが、これらに限定されない。
【0129】
一実施例では、第2底壁213には第5凸部2131が設けられ、第5凸部2131が第1方向Xの逆方向に沿って延設され、第2封止材214の内側に設けられる。第5凸部2131は遮水の役割を発揮することができ、第2封止材214が故障するか、外部液体が第2封止材214により第2底壁213と第2側壁212との間の隙間に入り込んだ後、第5凸部2131はこの液体に対してバリアする役割を発揮し、外部液体が第2底壁213と第2側壁212との間の隙間から第2筐体21に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0130】
一実施例では、第1方向Xの逆方向に沿って、第5凸部2131が第2封止材214を超え、第5凸部2131は遮水の役割を発揮し、外部液体が第2底壁213と第2側壁212との間の隙間から第2筐体21に入り込むリスクを低減させることに有利である。
【0131】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第5凸部2131が周囲に設けられ、全方位的に保護作用を発揮することに有利であり、外部液体が第2底壁213と第2側壁212との間の隙間から第2筐体21に入り込むリスクをさらに低減させる。
【0132】
一実施例では、第2底壁213には第2凹部2132がさらに設けられ、第2凹部2132が第1方向Xに沿って凹み、第5凸部2131の内側に位置する。外部液体が第5凸部2131により第2筐体21に入り込んだ後、第2凹部2132が一部の液体を収納し、第2筐体21に入り込んだ液体が他の部材に与える影響を減少させることに有利である。
【0133】
一実施例では、第2底壁213には支持面2133がさらに設けられ、支持面2133は第2凹部2132の内側に位置する。第2モジュール20は電気コアアセンブリ22をさらに含み、電気コアアセンブリ22が支持面2133に設けられる。第1方向Xの逆方向に沿って、支持面2133が第5凸部2131と第2凹部2132を超える。外部液体が第5凸部2131により第2筐体21に入り込んだ後、支持面2133が電気コアアセンブリ22を保持し、電気コアアセンブリ22が第1方向Xの逆方向に沿って第5凸部2131と第2凹部2132を超え、第2筐体21に入り込んだ液体が電気コアアセンブリ22と接触するリスクを低減させ、第2筐体21に入り込んだ液体が電気コアアセンブリ22に与える影響を減少させ、組電池100の安全性能を向上させることに有利である。
【0134】
一実施例では、第1方向Xに沿って見ると、第2凹部2132が支持面2133の回りに設けられ、第2凹部2132の容量を向上させ、第2筐体21に入り込んだ液体が支持面2133上の電気コアアセンブリ22に与える影響をささらに減少することに有利である。
【0135】
一実施例では、第1方向Xに沿って、第2封止材214の投影が第5凸部2131の投影を周回し、第5凸部2131の投影が第2凹部2132の投影を周回し、第2凹部2132の投影が支持面2133の投影を周回し、第2筐体21に複数の防御線を形成させ、外部液体が電気コアアセンブリ22に与える影響を低減させる。
【0136】
一実施例では、第2底壁213には第3傾斜面2134と第4貫通孔2135がさらに設けられ、第3傾斜面2134が第1方向Xの逆方向に沿う第2底壁213の側に設けられ、第2凹部2132の内側に位置する。第3傾斜面2134は、第2筐体21内の液体を受けて、第3傾斜面2134上の液体を第4貫通孔2135へ流すように配置され、第4貫通孔2135は、第3傾斜面2134上の液体を流出させるように配置される。第4貫通孔2135が外部と連通し、第3傾斜面2134と第4貫通孔2135を設けることにより、第2筐体21内の液体が第2底壁213から排出させ、第2筐体21内への液体の蓄積を減少させ、第2筐体21内の液体が他の部材に与える影響を低減させることに有利である。
【0137】
一実施例では、第3傾斜面2134が第1方向Xに沿って下に傾斜して設けられ、第3傾斜面2134の最低点は第4貫通孔2135に接続され、第3傾斜面2134が液体をガイドして第4貫通孔2135へ流すことに有利である。
【0138】
一実施例では、第3傾斜面2134が第1方向Xに沿って下に傾斜する角度は0.3°~3°であり、液体をガイドして下に流すことに有利だけではなく、加工にも有利であり、加工コストを節約する。一実施例では、第3傾斜面2134の傾き角度は射出成形装置によって抜き型形成される。
【0139】
一実施例では、第4貫通孔2135の数は複数であり、第2底壁213上の液体の排出効率を向上させ、第2底壁213上の液体蓄積が第2モジュール20に与える影響を減少させることに有利である。
【0140】
一実施例では、第2モジュール20は回路基板23をさらに含み、回路基板23が第2筐体21内に設けられ、電気コアアセンブリ22は、複数の電気コア221を含み、複数の電気コア221が回路基板23に電気的に接続される。
【0141】
一実施例では、電気コア221は、軟包電気コア、角殻電気コア又は円筒電気コアのうちの1つ以上を含む。
【0142】
一実施例では、回路基板23は、BMS(Battery Management System、略称BMS)アセンブリを含み、BMSアセンブリは、複数の電子部品を含み、複数の電子部品は、電気コア221に対するデータ収集、制御、保護、通信、電力量計算、信号伝送、電気エネルギー伝送などの機能を実現することができる。ここで、電子部品が収集したデータは、電圧、電流、抵抗及び温度の1種以上を含む。
【0143】
図9から図11に示されたように、一実施例では、第1モジュール10は制御ユニット(図示せず)をさらに含み、制御ユニットは第1筐体11内に位置し、制御ユニットは第2モジュール20と電気的に接続され、制御ユニットは電気コアアセンブリ22の充放電を制御する。
【0144】
一実施例では、第1モジュール10は第1コネクタ15をさらに含み、第1コネクタ15が第1底壁113に設けられ、第1コネクタ15は制御ユニットに接続され、第1コネクタ15の部分が第1底壁113に露出している。
【0145】
第2モジュール20は第2コネクタ24をさらに含み、第2コネクタ24が第2頂壁211に設けられ、第2コネクタ24が回路基板23を接続し、第2コネクタ24の部分が第2頂壁211に露出している。第1コネクタ15と第2コネクタ24とは、制御ユニットが回路基板23と電気コアアセンブリ22を電気的に接続するように相互に接続されている。
【0146】
一実施例では、第1方向Xの逆方向に沿って、第2コネクタ24の部分が第2頂壁211を超え、第2頂壁211上の液体が第2コネクタ24に与える影響を減少させ、第2コネクタ24の使用寿命を延長することに有利である。
【0147】
一実施例では、第1方向Xの逆方向に沿って、第1コネクタ15内は第2底壁213に凹んでおり、第2頂壁211と第1底壁113との間の液体が第1コネクタ15に与える影響を減少させ、第1コネクタ15の使用寿命を延長することに有利である。
【0148】
図16に示されたように、本願の実施例は、前述の何れか一項の組電池100を含む電力使用装置200をさらに提供する。
【0149】
上記の電力使用装置200では、第1頂壁111に第1方向Xに沿って延びる第1凸部1112を設け、第1側壁112に第1傾斜面1121を設け、第1基板1111と第1側壁112との間に第1封止材114を設け、締結具115が第1基板1111と第1側壁112を接続することにより、外部液体が第1基板1111と第1側壁112との間の隙間から第1筐体11に入り込むリスクを低減させ、外部液体が第1筐体11に入り込むことによる組電池100に与える影響を減少させ、外部液体が第1筐体11に入り込むことによる電力使用装置200に与える影響を減少させることに有利である。
【0150】
一実施例では、電力使用装置200は、ドローン、電動二輪車、家電製品、及び電動工具を含むが、これらに限定されない。
【0151】
上記は、本願の具体的な実施態様にすぎないが、本願の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本願が開示した技術範囲内の変化または置換は、本願の開示範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0152】
組電池 100
第1モジュール 10
第1筐体 11
第1頂壁 111
第1基板 1111
第1貫通孔 11111
第1凸部 1112
第1外面 1113
第1側壁 112
第1傾斜面 1121
第2凸部 1122
第3凸部 1123
第1凹部 1124
第2貫通孔 1125
第1壁 11261
第2壁 11262
第3壁 11263
第4壁 11264
第1底壁 113
第1溝 1131
第3貫通孔 1132
第4傾斜面 1133
第1部分 11331
第2部分 11332
第3部分 11333
排水部 1134
第1封止材 114
締結具 115
収容キャビティ 116
導流板 117
第2傾斜面 1171
第1切欠部 1172
断熱具 12
管路 13
第3封止材 14
第1コネクタ 15
第2モジュール 20
第2筐体 21
第2頂壁 211
第2基板 2111
第2溝 2112
第4凸部 2113
第2切欠部 2114
第2側壁 212
第5壁 2121
第6壁 2122
第7壁 2123
第8壁 2124
第2底壁 213
第5凸部 2131
第2凹部 2132
支持面 2133
第3傾斜面 2134
第4貫通孔 2135
第2封止材 214
電気コアアセンブリ 22
電気コア 221
回路基板 23
第2コネクタ 24
電力使用装置 200
第1方向 X
第2方向 Y
第3方向 Z
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16