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特開2024-129189情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129189
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240919BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240919BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/79
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038219
(22)【出願日】2023-03-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-26
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SOLARIS
2.Linux
3.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004015
【氏名又は名称】弁理士法人IPmarche
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】延原 徹哉
(57)【要約】
【課題】 従来技術の課題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供する。
【解決手段】 本発明の情報処理システムは、ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムであって、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定部と、第一決定部により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第一関連付部と、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる表示処理部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図14

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムであって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定部と、
前記第一決定部により決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付部と、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理部と
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定の期間内において、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定部と、
前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付部と
を有し、
前記特定の表示は、前記関連付状況が所定の条件を満たしたことを示す表示であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第一計測部を有し、
前記関連付状況は、前記第一計測部により計測された回数に関するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第一決定部は、前記所定の期間内において、前記ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、さらに、前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定のオブジェクトを、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第一決定部は、前記所定の期間内において、前記ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定し、
前記表示処理部は、さらに、前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定のオブジェクトを、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更し、
前記第二決定部は、前記所定の期間内における前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記複数の抽選対象ゲーム媒体には所定数の種類の特定ゲーム媒体が含まれ、
前記表示処理部は、前記第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記ユーザ端末に表示させ、
前記第二決定部は、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記所定数の種類の特定ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記所定の期間内に前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合において、前記第二決定部は、自動的に、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記第二の操作に基づいて決定した場合、さらに、前記所定の期間よりも後の所定の期間内における前記ユーザへのゲーム媒体の関連付け処理において特典を受ける権利をユーザに関連付けることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記第二の操作に基づいて決定する場合、前記特定ゲーム媒体を、前記ユーザに未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体の中から優先的に決定することを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記特定の表示は、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けることが可能であることを報知するためのリマインダとして機能するものであり、
前記特定のオブジェクトに表示または前記特定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記特定の表示は、前記関連付状況が所定の条件を満たすまでの残りタスクに関する情報を含み、
前記所定のオブジェクトに表示または前記所定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記表示処理部は、前記所定の期間内に前記関連付状況が所定の条件を満たすことが不可能と判断される場合には、前記特定の表示を表示しないことを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第二決定部における所定の処理の回数または前記第二関連付部における関連付けの回数を計測する第二計測部を有し、
前記第二決定部は、前記第二計測部により計測された回数および前記ユーザに関連付け済みの特定ゲーム媒体の情報に基づいて、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第三計測部を有し、
前記第三計測部は、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記第二決定部は、前記所定の期間内における前記関連付状況が所定の条件を満たした回数分だけ、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定し、
前記第二決定部により決定された前記特定ゲーム媒体の種類は全て異なるものとすることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第四計測部を有し、
前記第四計測部は、
前記第二決定部が前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定した場合、または、前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付けた場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項18】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定ステップと、
前記第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付ステップと、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理ステップと
を実行させる情報処理方法。
【請求項19】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を決定する第一決定ステップと、
前記第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付ステップと、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしているかを判定する第一判定ステップと、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしている場合、前記所定のオブジェクトを、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更する変更ステップと、
前記所定の期間内における前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けたかを判定する第二判定ステップと、
前記所定の期間内における前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定する第二決定ステップと、
前記所定の期間内における前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合に、前記特定ゲームを自動的に決定する第三決定ステップと、
前記第二決定ステップまたは第三決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第二関連付ステップと
を実行させる情報処理方法。
【請求項20】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定機能と、
前記第一決定機能により決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付機能と、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザのユーザ端末に表示させる表示処理機能と
を実現させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームにおいてユーザにアイテム等のゲーム媒体を獲得させることが一般的に行われている。
【0003】
かかるゲーム媒体は、一例として、ゲームへのログインボーナスとして、ゲームにおけるクエストクリアの報酬として、抽選ゲームにおける景品として、あるいは、ショップでの購入物として、ユーザが獲得可能なものである。
【0004】
近年では、ユーザが上記のようなゲーム媒体を獲得するための条件は多種多様に設定されている。
【0005】
また、特許文献1には、ゲーム媒体を獲得するための条件を充足できなかった場合であっても、別の条件を充足することによりゲーム媒体を獲得可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2014-198086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ユーザが多種多様に設定されたゲーム媒体を獲得するための条件のすべてを記憶したり確認したりするのに時間をかけることはゲームの進行を妨げる恐れがある。
【0008】
そのため、本開示の目的は、上述した従来技術の課題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することである。
【0009】
本明細書の開示の上記以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかになる。本明細書に開示される発明は、上記の課題に代えて又は上記の課題に加えて、本明細書の発明を実施するための形態の記載から把握される課題を解決するものであってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示における情報処理システムは、ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムであって、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定部と、第一決定部により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第一関連付部と、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる表示処理部とを有することを特徴とする。
【0011】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定の期間内において、ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定部と、第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付部とを有し、特定の表示は、関連付状況が所定の条件を満たしたことを示す表示とすることができる。
【0012】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、第一決定部における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を計測する第一計測部を有し、関連付状況は、第一計測部により計測された回数に関するものとすることができる。
【0013】
上記第一決定部は、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0014】
上記表示処理部は、さらに、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更することができる。
【0015】
上記第一決定部は、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定し、表示処理部は、さらに、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更し、第二決定部は、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0016】
上記複数の抽選対象ゲーム媒体には所定数の種類の特定ゲーム媒体が含まれ、表示処理部は、第二の操作に応じて、ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトをユーザ端末に表示させ、第二決定部は、ユーザが複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、所定数の種類の特定ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0017】
上記所定の期間内にユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合において、第二決定部は、自動的に、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0018】
上記第二関連付部は、特定ゲーム媒体を第二の操作に基づいて決定した場合、さらに、所定の期間よりも後の所定の期間内におけるユーザへのゲーム媒体の関連付け処理において特典を受ける権利をユーザに関連付けることができる。
【0019】
上記第二関連付部は、特定ゲーム媒体を第二の操作に基づいて決定する場合、特定ゲーム媒体を、ユーザに未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体の中から優先的に決定することができる。
【0020】
上記特定の表示は、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けることが可能であることを報知するためのリマインダとして機能するものであり、特定のオブジェクトに表示または特定のオブジェクトに関連付けて表示されるものとすることができる。
【0021】
上記特定の表示は、関連付状況が所定の条件を満たすまでの残りタスクに関する情報を含み、所定のオブジェクトに表示または所定のオブジェクトに関連付けて表示されるものとすることができる。
【0022】
上記表示処理部は、所定の期間内に関連付状況が所定の条件を満たすことが不可能と判断される場合には、特定の表示を表示しないものとすることができる。
【0023】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、第二決定部における所定の処理の回数または第二関連付部における関連付けの回数を計測する第二計測部を有し、第二決定部は、第二計測部により計測された回数およびユーザに関連付け済みの特定ゲーム媒体の情報に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を決定することができる。
【0024】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、第一決定部における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を計測する第三計測部を有し、第三計測部は、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、回数をリセットし、第一決定部における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を再計測することができる。
【0025】
上記第二決定部は、所定の期間内における関連付状況が所定の条件を満たした回数分だけ、ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定し、第二決定部により決定された特定ゲーム媒体の種類は全て異なるものとすることができる。
【0026】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、第一決定部における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を計測する第四計測部を有し、第四計測部は、第二決定部が複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定した場合、または、第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付けた場合に、回数をリセットし、第一決定部における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を再計測することができる。
【0027】
本開示における情報処理方法は、ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定ステップと、第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第一関連付ステップと、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる表示処理ステップとを実行させることを特徴とする。
【0028】
本開示における情報処理方法は、一又は複数のコンピュータプロセッサに、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を決定する第一決定ステップと、第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第一関連付ステップと、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしているかを判定する第一判定ステップと、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしている場合、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更する変更ステップと、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けたかを判定する第二判定ステップと、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定する第二決定ステップと、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合に、特定ゲームを自動的に決定する第三決定ステップと、第二決定ステップまたは第三決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付ステップとを実行させることを特徴とする。
【0029】
本開示におけるコンピュータプログラムは、一又は複数のコンピュータプロセッサに、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定機能と、第一決定機能により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける第一関連付機能と、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる表示処理機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0031】
具体的には、本発明によれば、ユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じた特定の表示を行うことで、ゲームの進行を促進させることが可能な情報処理システム、情報処理方法、コンピュータプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本開示における情報処理システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
図2】本開示における情報処理装置およびユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
図3】本開示の情報処理システムにおいて記憶されるユーザ管理データを説明するための図である。
図4】本開示の情報処理システムにおいて記憶されるゲーム媒体管理データを説明するための図である。
図5】本開示における情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
図6】本開示におけるユーザ端末に表示される画面のイメージの一例を示す概念図である。
図7】本開示におけるユーザ端末に表示される画面のイメージの一例を示す概念図である。
図8】本開示におけるユーザ端末に表示される画面のイメージの一例を示す概念図である。
図9】本開示における画面遷移の一例を示す概念図である。
図10】本開示におけるユーザ端末に表示される特定の表示のイメージの一例を示す概念図である。
図11】本開示におけるユーザ端末に表示される特定の表示のイメージの一例を示す概念図である。
図12】本開示におけるユーザ端末に表示される特定の表示のイメージの一例を示す概念図である。
図13】本開示における情報処理装置の機能構成の他の例を示す構成図である。
図14】本開示におけるユーザ端末に表示される画面のイメージの一例を示す概念図である。
図15】本開示における画面遷移の他の例を示す概念図である。
図16】本開示の情報処理システムにおける情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
図17】本開示における情報処理システムで実行されるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
図18】本開示における情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
図19】本開示のユーザ端末における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
図20】本開示のユーザ端末で実行されるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
図21】本開示におけるコンピュータベースの動作を実行する処理回路のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。以下で説明される本発明の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。以下の実施形態で説明されている諸要素が発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0034】
図1から図4を参照して、本発明の一実施形態による情報処理システム1000について説明する。情報処理システム1000は、本明細書において開示される発明を適用可能なシステムの例である。
【0035】
図1は、一実施形態による情報処理システム1000を示すブロック図である。
【0036】
図1に示されているように、情報処理システム1000は、情報処理装置(サーバ装置)100およびユーザ端末200を備える。情報処理システム1000は、ストレージ300を備えてもよい。ユーザ端末200、サーバ装置100およびストレージ300は、ネットワーク400を介して互いに通信可能に接続されている。
【0037】
ネットワーク400は、単一のネットワークであってもよく、複数のネットワークが接続されて構成されていてもよい。ネットワーク400は、例えば、インターネット、移動通信網、及びこれらの組み合わせである。ネットワーク400としては、電子機器間の通信を可能とする任意のネットワークが適用され得る。
【0038】
ユーザ端末200は、ゲームアプリケーションに含まれる命令セットを実行することにより、ゲームに関する様々な機能を実現する。
【0039】
サーバ装置100は、ユーザ端末200に対して、ゲームに関する様々なサービスを提供する。ユーザ端末200とサーバ装置100とは、必要に応じて互いと協働することで、ゲームの様々な機能を実現する。
【0040】
本開示においてユーザ端末200は、スマートフォン(多機能電話端末)、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、コンソールゲーム機、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、眼鏡型のウェアラブル端末(ARグラス等)等のウェアラブルコンピュータ、及びこれらの装置以外の動画を再生可能な情報処理装置とすることができる。また、これら端末は、単独で動作するスタンドアロン型の装置であってもよく、互いに各種のデータを送受信可能に接続された複数の装置から構成されるものであってもよい。
【0041】
<ハードウェア構成>
ここで、図2を用いて、サーバ装置100のハードウェア構成について説明する。サーバ装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力インターフェース(入出力I/F)104と、通信インターフェース(通信I/F)105とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0042】
サーバ装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、入出力I/F104と、通信I/F105との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0043】
プロセッサ101は、ストレージ103に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ101は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0044】
メモリ102は、ストレージ103からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ101に対して作業領域を提供する。メモリ102には、プロセッサ101がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ102は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0045】
ストレージ103は、プログラムを記憶する。ストレージ103は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0046】
通信I/F105は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク400を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F105は、ネットワーク400を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F105は、各種データをプロセッサ101からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F105は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ101に伝達する。
【0047】
入出力I/F104は、サーバ装置100に対する各種操作を入力する入力装置、及び、サーバ装置100で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F104は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0048】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ101に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0049】
入力装置としての操作部は、サーバ装置100の種類に応じたものを用いることができる。操作部の一例は、ディスプレイと一体化されたタッチパネルや、ユーザ端末の筐体等に設けられた操作ボタン、キーボード、マウス、ユーザが手で操作するコントローラ等である。コントローラは、加速度センサ、ジャイロ等の慣性計測センサ(IMU:Inertial Measurement Unit)等の公知の各種のセンサを内蔵していてもよい。また、操作部の他の一例は、ユーザの手の動き、目の動き、頭部の動き、視線の方向等を特定するトラッキング装置であってもよい。
【0050】
出力装置は、プロセッサ101で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。
【0051】
なお、本明細書中に記載されている構成要素により実現される機能は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、集積回路、ASICs (Application Specific Integrated Circuits)、CPU (a Central Processing Unit)、従来型の回路、および/又はそれらの組合せを含む、circuitry又はprocessing circuitryにおいて実装されてもよい。プロセッサは、トランジスタやその他の回路を含み、 circuitry又はprocessing circuitryとみなされる。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行する、programmed processorであってもよい。
【0052】
本明細書において、circuitry、ユニット、手段は、記載された機能を実現するようにプログラムされたハードウェア、又は実行するハードウェアである。当該ハードウェアは、本明細書に開示されているあらゆるハードウェア、又は、当該記載された機能を実現するようにプログラムされた、又は、実行するものとして知られているあらゆるハードウェアであってもよい。
【0053】
当該ハードウェアがcircuitryのタイプであるとみなされるプロセッサである場合、当該circuitry、手段、又はユニットは、ハードウェアと、当該ハードウェア及び又はプロセッサを構成する為に用いられるソフトウェアの組合せである。
【0054】
また、本開示におけるユーザ端末200についても、特筆すべき場合を除き、図2と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
【0055】
次に、ストレージ300、または、サーバ装置100およびユーザ端末200が備えるストレージに記憶される情報について説明する。
【0056】
ストレージには、ゲームの様々な機能を提供するためのゲームアプリケーションが記憶される。ゲームアプリケーションに含まれる命令は、プロセッサ101によって実行され得る。ゲームアプリケーションを実行することにより実現される機能の詳細は後述される。ゲームアプリケーションは、例えば、不図示のアプリケーション配信プラットフォームから、ユーザ端末200にダウンロードされてもよい。
【0057】
ユーザ端末200は、必要に応じて、サーバ装置100からゲームを進行させるために必要なデータを取得し、取得したデータをストレージに記憶することができる。ゲームを進行させるために使用又は参照されるデータは、ユーザ端末200のストレージに格納されていてもよいし、サーバ装置100のストレージに格納されていてもよい。
【0058】
サーバ装置100のストレージには、ユーザ管理データ、ゲーム媒体管理データ、および、これら以外のゲームの提供に必要なデータが格納される。ユーザ管理データおよびゲーム媒体管理データの少なくとも一部は、必要に応じて、ユーザ端末200により参照される。
【0059】
また、ユーザ管理データおよびゲーム媒体管理データの少なくとも一部は、必要に応じて、ユーザ端末200に記憶されてもよい。
【0060】
ユーザ管理データについて、図3を参照して説明する。ユーザ管理データは、情報処理システム1000によって提供されるゲームをプレイするユーザに関する様々なデータが構造的に記憶されたデータセットである。ユーザ管理データには、ユーザのアカウント情報、ユーザに設定された様々なパラメータ、ユーザが所有するゲーム媒体に関する所有ゲーム媒体情報、ユーザがゲームにおいて使用する使用ゲーム媒体に関する使用ゲーム媒体情報、及びこれら以外のユーザに関する様々なデータが含まれ得る。
【0061】
アカウント情報は、例えば、ユーザを識別するユーザIDである。アカウント情報には、ユーザ名を含んでもよい。情報処理システム1000においては、ユーザIDにより、ユーザが一意に識別される。ユーザ名は、ゲームで使用されるユーザの名称を示す。
【0062】
あるユーザのパラメータには、当該ユーザのランク、経験値、獲得ポイント、及びこれら以外のユーザがゲームをプレイすることによって変動する当該ユーザに関連付けられるユーザパラメータが含まれてもよい。ユーザのランクは、当該ユーザのゲームに関する熟練度を示すパラメータである。ランクは、ユーザによるゲームのプレイに応じて増加してもよい。
【0063】
ユーザの所有ゲーム媒体情報は、当該ユーザがゲームにおいて所有するゲーム媒体に関する情報である。ゲーム媒体は、ゲームにおいて使用される電子データである。ゲーム媒体は、例えば、キャラクタ、カード、アイテム、ポイント、サービス内通貨(又はゲーム内通貨)、トークン(例えばNon-Fungible Token(NFT))、チケット、アバタ、パラメータ、及びこれら以外のゲームで使用される電子データを含み得る。ゲーム媒体は、ユーザによってゲーム内で取得、所有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、又は贈与等され得る。これらは、ユーザにより、ゲーム媒体に対して処理を指定する操作を行うことにより実行されるものであってもよいし、少なくとも一部の処理が自動的に実行されるものであってもよい。ゲーム媒体は、上記以外の方法で利用されてもよい。所有ゲーム媒体情報は、ユーザがゲーム内で所有するゲーム媒体を識別するゲーム媒体IDを含むことができる。ゲーム媒体がユーザに取得された場合、当該ゲーム媒体を特定するゲーム媒体IDが、所有ゲーム媒体情報として、当該ユーザのユーザIDと対応付けて記憶される。以下、特に明示した場合を除き、ユーザが「所有」するゲーム媒体は、当該ユーザのユーザIDに対応付けられたゲーム媒体を示す。また、ゲーム媒体をユーザに「付与」するとは、当該ゲーム媒体を当該ユーザが「所有」するゲーム媒体として当該ユーザのユーザIDに対応付けることを意味する。また、ユーザが所有するゲーム媒体を「破棄」するとは、当該ユーザのユーザIDと当該ゲーム媒体との対応付けを解消することを意味する。また、ユーザが所有するゲーム媒体を「消費」するとは、ユーザIDと所有ゲーム媒体との対応付けの解消に応じて、ゲーム内での効果を発生させることを意味する。また、ユーザが所有するゲーム媒体を「売却」するとは、当該ユーザのユーザIDと当該ゲーム媒体との対応付けを解消し、且つ、当該ユーザIDに他のゲーム媒体(例えば、仮想通貨又はアイテム等)を所有するゲーム媒体として対応付けることを示す。また、ユーザAが所有するゲーム媒体をユーザBに「譲渡」するとは、ユーザAのユーザIDと当該ゲーム媒体との対応付けを解消し、且つ、ユーザBのユーザIDに当該ゲーム媒体を対応付けることを意味する。また、ゲーム媒体を「作成」するとは、ゲーム媒体に関する情報の少なくとも一部を定義又は決定することを示す。
【0064】
使用ゲーム媒体情報は、ゲームパート(例えば、対戦ゲームパート)においてユーザが使用するゲーム媒体を示す情報である。対戦ゲームパートにおいてユーザが使用するゲーム媒体は、所有ゲーム媒体のうちから選択される。対戦ゲームパートにおいてユーザが使用するゲーム媒体は、ユーザ操作の選択に応じて又は使用ゲーム媒体の中から自動的に選択されてもよい。対戦ゲームパートを実行するために使用ゲーム媒体が選択されると、その使用ゲーム媒体によりデッキが構成されてもよい。この場合、使用ゲーム媒体情報には、使用ゲーム媒体として選択されたゲーム媒体を含むデッキを識別するデッキIDが含まれてもよい。
【0065】
ユーザ管理データには、ユーザに関する上記以外の様々な情報を含むことができる。情報処理システム1000がスタミナ制のゲームを提供する場合には、ユーザ管理データは、ユーザのスタミナを含んでもよい。スタミナは、ゲームパートを開始又は進行する際に消費されるパラメータである。スタミナの消費量は、ゲームパートごとに設定されてよい。スタミナは、時間の経過とともに上限値まで回復する。スタミナは、アイテムの使用により回復してもよい。
【0066】
ユーザ管理データには、フレンド情報が含まれてもよい。あるユーザについてのフレンド情報は、当該ユーザとフレンド関係にあるユーザのユーザIDを示す。例えば、ユーザAが、ユーザB、Cとフレンド関係である場合、ユーザAのフレンド情報は、ユーザB、CのユーザIDを含む。フレンド関係にあるユーザ同士は、協力してゲームをプレイすることができる。
【0067】
ユーザ管理データとして記憶されているデータの一部は、ゲームの進行に応じて随時更新される。例えば、ユーザのランクは、当該ユーザがゲームをプレイすることにより増加する。ユーザ管理データとして記憶されているデータの一部は、ゲームの進行に応じて更新されない。例えば、ユーザIDは、ゲームが進行しても不変である。
【0068】
ゲーム媒体管理データについて、図4を参照して説明する。ゲーム媒体管理データは、情報処理システム1000によって提供されるゲームにおいて使用されるゲーム媒体に関する様々なデータが構造的に記憶されたデータセットである。ゲーム媒体管理データには、様々なゲーム媒体のゲーム媒体識別情報、ゲーム媒体名、ゲーム媒体の特徴を表すゲーム媒体情報、及びこれら以外のゲーム媒体に関する様々なデータが含まれ得る。
【0069】
ゲーム媒体IDは、ゲーム媒体を識別するIDである。ゲーム媒体名は、ゲーム媒体の名前を示す。
【0070】
ゲーム媒体情報には、ゲーム媒体の特徴を示す様々な情報が含まれる。ゲーム媒体情報には、例えば、レアリティ、レベル、コスト、ライフ、攻撃力、防御力および/またはゲーム機能情報が含まれる。レアリティは、ゲーム媒体の希少度(希少価値)を示す情報である。すなわち、あるゲーム媒体に対応付けられるレアリティは、当該ゲーム媒体の取得され難さを表す。レベルは、ゲーム媒体の成長度を示す。例えば、レベルの値が大きいほど、ゲーム媒体の成長度が大きい。本実施形態において、レベルの値は、ユーザによるゲームのプレイに応じて増加してもよい。コストは、対戦ゲームパートに使用するデッキを決定する際に用いられるパラメータである。例えば、デッキには、そのデッキに含めることができるゲーム媒体のコストの合計の上限値が設定される。ユーザは、コストの合計が当該上限値を超えないように、デッキに含めるゲーム媒体を選択することができる。
【0071】
ライフは、対戦ゲームパートにおけるユーザの勝敗を決定するために用いられるパラメータである。対戦ゲームパートにおいては、ユーザのキャラクタが敵キャラクタから攻撃を受けることによって、ライフが減少する。ライフは、回復アイテムの使用により、上限値又はそれ以下の値まで回復してもよい。ユーザのデッキに含まれる全てのキャラクタについてライフがゼロになると、当該対戦ゲームパートにおいて、ユーザが敗北したと判定されてもよい。
【0072】
ゲーム媒体の攻撃力は、当該ゲーム媒体の攻撃によって敵キャラクタに与えるダメージ量に寄与するパラメータである。攻撃力の値が大きくなるほど、敵キャラクタに与えるダメージ量が大きくなる。ゲーム媒体の防御力は、敵キャラクタから受けた攻撃により当該ゲーム媒体が受けるダメージ量に寄与するパラメータである。防御力の値が大きくなるほど、敵キャラクタの攻撃から受けるダメージ量が大きくなる。
【0073】
ゲーム媒体情報には、ゲーム機能情報が含まれてもよい。ゲーム媒体に関連付けられるゲーム機能情報は、当該ゲーム媒体がゲームパートにおいてゲーム効果を発生させるためのゲーム機能を表す。本発明の技術分野において、ゲーム機能は、スキル又はアビリティと呼ばれることもある。ゲームによっては、キャラクタが使用する「呪文」もゲーム機能に該当する。ゲームパートにおいてゲーム機能が使用されると、そのゲーム機能に対応付けられたゲーム効果が発生する。対戦ゲームパートにおけるゲーム機能の使用により発生するゲーム効果には、攻撃力の増加、防御力の増加、ライフの回復、及びこれら以外の敵キャラクタとの対戦の勝敗に影響を与える効果が含まれる。
【0074】
続いて、本願発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明を行う。
【0075】
本開示における情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、図5に一例として示されるように、第一決定部110、第一関連付部120および表示処理部130を有することを特徴とする。
【0076】
以下、これらはサーバ装置100が備えるものとして説明を行うが、一部または全部をユーザ端末200が備えるものとしてもよい。
【0077】
第一決定部110は、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する。
【0078】
一例として、所定の処理は抽選処理であるものとし、所定の期間はかかる抽選処理を実行可能なイベントの開催期間であるものとする。
【0079】
また、抽選処理の結果、ユーザに関連付けられるゲーム媒体は、例えば、アバタの顔、髪型等のアバタパーツや、アバタが着用する洋服(セット服/着ぐるみを含む)、アクセサリ等の装着アイテム、アバタと一緒に表示可能なペット、置物、背景等のアイテムとすることができる。
【0080】
なお、本実施形態におけるアバタは、ユーザの分身となるキャラクタオブジェクトとすることができる。また、インターネット上の仮想空間にアバタを操作可能に表示することも可能である。2Dまたは3Dで構成される仮想空間は、アバタを表示するルームやアバタを操作可能なゲーム空間の他、他のユーザとのコミュニケーションを目的としたメタバース空間等も含まれる。ユーザは、かかる仮想空間において、他のユーザとのコミュニケーション、ショッピング、動画配信、多様なコンテンツの鑑賞会等を行うことができる。
【0081】
また、抽選処理は、ユーザによる所定のオブジェクトを選択する第一の操作に応じて実行されるものとしてもよい。
【0082】
一例として、所定のオブジェクトは抽選実行オブジェクトであり、第一の操作は当該抽選実行オブジェクトを選択するタップ操作である。
【0083】
図6-7は、抽選処理を実行する際にユーザ端末200の表示画面に表示される画面の例を示したものである。
【0084】
図6に示される画面10は、抽選処理により決定され得るゲーム媒体の情報を表示する第1欄11、抽選処理により決定され得るゲーム媒体を着用可能なアバタの属性を表示する第2欄12、抽選処理を実行可能なイベント期間を表示する第3欄13、抽選実行オブジェクト14、所持コイン数を表示する第4欄15を含むことができる。また、抽選実行オブジェクト14には、抽選処理を実行するのに必要なコイン数も併せて表示されるものとする。
【0085】
また、図7に示される画面20は、抽選処理により決定され得るゲーム媒体の具体的内容を表示する第5欄21を示したものである。
【0086】
上記図6および図7は、一の画面にスクロール可能に連続的に表示されるものとしてもよいし、別の画面として切り替えて表示されるものとしてもよい。
【0087】
第一決定部110は、抽選実行オブジェクト14がユーザにより選択されると、必要に応じて確認画面および所定の演出画面等の表示を経て、ユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選処理により決定する。
【0088】
かかる抽選処理は、複数のゲーム媒体を含む母集団の中から、ゲーム媒体毎に定められた確率に基づいて実行されるものとすることができる。
【0089】
また、イベントにおいて実行可能な抽選処理は、イベントに関連付けられた第一の母集団を参照して行われるものとする。
【0090】
第一の母集団に含まれる複数のゲーム媒体には、上述した様々な種類のアイテムが含まれる。また、これらゲーム媒体には属性および希少度等の複数のパラメータが設定されているものとする。一例として、属性は性別型等であり、希少度はレア、準レア、その他等であるものとする。
【0091】
そして、第一関連付部120は、第一決定部110により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。
【0092】
上述したように、関連付けは、ゲーム媒体を特定するゲーム媒体IDをユーザのユーザIDと対応付けて記憶することにより行われる。
【0093】
また、ユーザに関連付けられたゲーム媒体は、ユーザ操作によりまたは自動的に、アバタに関連付けて(装着して)表示されるものとすることができる。
【0094】
そして、表示処理部130は、上記所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末200に表示させる。
【0095】
ユーザへのゲーム媒体の関連付状況には、ユーザへのゲーム媒体の関連付状況の他、ユーザに関連付けるためのゲーム媒体を決定する所定の処理の実行状況も含まれるものとする。
【0096】
そして、ユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示には、上記ユーザへのゲーム媒体の関連付状況を示す表示の他、ユーザに関連付けるためのゲーム媒体を決定する処理の実行状況を示す表示も含まれる。
【0097】
例えば、特定の表示は、関連付け済みのゲーム媒体を表すアイコンやテキストを表示するものであってもよいし、関連付け済みのゲーム媒体の数を表示するものであってもよいし、関連付可能なアイテムの総数に対する関連付け済みのアイテムの割合を示すものであってもよい。
【0098】
あるいは、特定の表示は、所定の処理の実行回数または残実行回数を表示するものであってもよい。このとき、所定の処理は、抽選処理の実行回数に応じて抽選により価値の高いゲーム媒体が決定される確率が高くなる(100%を含む)、あるいは、抽選により消費されるコイン等のゲーム媒体の量が少なくなる抽選処理とすることができる。ここでは、かかる抽選のことを、「ステップアップガチャ」と呼び、実行回数に依存しない抽選処理のことを「シングルガチャ」と呼ぶものとする。
【0099】
また、一のステップで実行される抽選処理では、予め定められた数のゲーム媒体が一時に決定されるものとする。なお、一時に決定される複数のゲーム媒体は重複がないものとすることができる。ここでは、一のゲーム媒体が一時に決定される抽選処理のことを「単ガチャ」と呼び、複数のゲーム媒体が一時に決定される抽選処理のことを「〇連ガチャ(〇はゲーム媒体の数)」と呼ぶものとする。
【0100】
図8は、一例として、一のステップで3連ガチャが実行される、上限ステップ数が5のステップアップガチャを実行する際にユーザ端末200の表示画面に表示される画面30の例を示したものである。画面30には、抽選を実行するための抽選実行オブジェクト31が表示されることができる。
【0101】
また、図9は、ステップアップガチャとシングルガチャの画面遷移のイメージを示した図である。
【0102】
図9に示されるように、シングルガチャのルートでは、ガチャトップ画面(図6の画面10)からシングルガチャの抽選実行オブジェクト14が選択されると、一の抽選処理が実行され、リザルト(抽選結果)が表示された後にガチャトップ画面へ戻るという画面遷移が行われる。
【0103】
一方、ステップアップガチャのルートでは、ガチャトップ画面(図8の画面30)からステップアップガチャの抽選実行オブジェクト31が選択されると、一の抽選処理が実行され、リザルト(抽選結果)が表示される。そして、次のステップへとステップアップし、ステップアップに対応したガチャ画面に表示された抽選実行オブジェクトの選択により次のステップの抽選処理の実行が可能となる。そして、上限ステップまで抽選処理が実行されると、ガチャトップ画面へ戻るという画面遷移が行われる。すなわち、抽選処理の実行回数が上限ステップ数に達したあとは、再度最初のステップから実行回数がカウントされる。
【0104】
一例として図10-11に示されるように、特定の表示32は、ステップアップガチャのステップ数を表示するものとすることができる(「現在ステップ1」、「次回はステップ2だよ」等)。
【0105】
上記特定の表示32は、抽選実行オブジェクト31内に、または、抽選実行オブジェクト31の近傍に表示されるものとすることができる。また、かかる特定の表示32は、所定の処理を実行するための画面に遷移可能な、別画面に表示されるバナー等に表示されるものとしてもよい。
【0106】
また、ユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示32には、特定ゲーム媒体を獲得するための条件を充足するために必要な行動を報知する表示とすることができる。
【0107】
特定ゲーム媒体を獲得するための条件とは、例えば、所定の処理の実行回数またはステップ数が予め定められた上限ステップ数となることである。
【0108】
後述するように、特定ゲーム媒体を獲得するための条件が所定の処理を5回実行することである場合、5回目の抽選の結果として特定ゲーム媒体が高確率で付与されるものとしてもよいし、5回目の抽選の後に特定ゲーム媒体が追加的に付与されるものとしてもよいし、5回目の抽選の後にユーザの選択により特定ゲーム媒体が追加的に付与されるものとしてもよい。
【0109】
上記条件を充足するために必要な行動とは、例えば、不足回数分の所定の処理の実行である。
【0110】
このとき、特定の表示は、例えば、不足回数分を表示するものであってもよい。なお、所定の処理がステップアップガチャである場合、ステップの不足回数を表示するものであってもよい(「あと〇回」等)。
【0111】
また、特定の表示32は、図12に一例として示されるように、上記条件が満たされたことをユーザに報知するものであってもよい。
【0112】
図12は5回目の抽選の後にユーザの選択により特定のゲーム媒体が追加的に付与されるカードめくりゲームが実行可能となる例を示したものである。詳細については後述する。
【0113】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0114】
具体的には、本発明によれば、ユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じた特定の表示を行うことで、ゲームの進行を促進させることが可能となる。例えば、特定ゲーム媒体を獲得するための条件をユーザが確認可能に表示することで、ユーザが条件を確認するのに要する時間を削減することができる。
【0115】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、一例として図13に示されるように、さらに、第二決定部140および第二関連付部150を有することができる。
【0116】
第二決定部140は、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定の期間内において、ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する。
【0117】
関連付状況が所定の条件を満たした場合とは、一例として、後述する第一計測部160により計測された回数が所定回数となった場合である。
【0118】
所定の期間内は、イベント期間内とすることができる。この期間内に、ユーザの操作に応じてまたは自動的に、特定ゲーム媒体を決定するものとする。
【0119】
あるいは、所定の期間は、イベント期間と少なくとも一部が重複しない期間とすることもできる。例えば、イベント開始からイベント期間の経過後24時間まで、あるいは、条件を満たしてから24時間までとすることができる。
【0120】
第二決定部140は、例えば、条件に応じて予め定められた特定ゲーム媒体を決定するものであってもよいし、複数用意された特定ゲーム媒体の中から所定の確率に基づいて一の特定ゲーム媒体を決定するものであってもよい。
【0121】
一例として、ステップアップガチャのステップ5までの抽選処理が実行された場合に、ユーザの操作に応じて、特定ゲーム媒体を獲得するためのゲームを実行することができる。かかるゲームは、一例として図14に示されるようにカードめくりゲームであり、裏向きで提示された複数枚のカードの中からユーザにより選択された一または複数のカードの表に描かれた特定ゲーム媒体をユーザに関連付けるべきものとして決定することができる。
【0122】
そしてこのとき、特定の表示は、関連付状況が所定の条件を満たしたことを示す表示とする。
【0123】
かかる特定の表示32の例は図12に示したとおりであり、条件が満たされたこと、そして、特定ゲーム媒体の獲得が可能であることをユーザに報知する表示とすることができる。
【0124】
また、図14に示したカードめくりゲーム画面へと遷移可能な特定オブジェクト33とともに、または、特定オブジェクト33内に表示されるものとすることができる。
【0125】
第二関連付部150は、第二決定部140により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける。
【0126】
以上の構成によれば、ユーザが、関連付状況が所定の条件を満たしたことを確認するのに要する時間を削減し、ゲームの進行を促進させることが可能となる。
【0127】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図13に一例として示されるように、さらに、第一計測部160を有することができる。
【0128】
第一計測部160は、第一決定部110における所定の処理の回数または第一関連付部120における関連付けの回数を計測する。
【0129】
そしてこのとき、関連付状況は、第一計測部160により計測された回数に関するものとする。
【0130】
かかる回数は、上述した特定ゲーム媒体を獲得するための条件を充足するかの判定に用いられることができる。
【0131】
第一決定部110は、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0132】
上述したように、所定のオブジェクトは抽選実行オブジェクト14,31であり、第一の操作は当該抽選実行オブジェクト14,31を選択するタップ操作とすることができる。
【0133】
ここで、複数の抽選対象ゲーム媒体は上述した第一の母集団を構成するものである。この第一の母集団には、特定ゲーム媒体が含まれるものであってもよい。
【0134】
表示処理部130は、さらに、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更することができる。
【0135】
一例として図11-12に示されたように、表示処理部130は、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定のオブジェクト31を特定のオブジェクト33に変更する。
【0136】
以上の構成によれば、さらなるゲーム媒体が得られることの報知が視覚的に明確になり、さらなるゲーム媒体の貰い忘れを防止することができる。
【0137】
なお、変更された特定のオブジェクト33は、特定ゲーム媒体がユーザに関連付けられたことを条件として抽選実行オブジェクト31に戻すよう変更されるものとする。このようにすることで、特定ゲーム媒体がユーザに関連付けられるまでは次の周のステップアップガチャが実行できない構成とすることができる。
【0138】
このとき、ユーザが抽選画面のURLを直接入力してアクセスしようとしても、ブロックされるように設定される。これは、ユーザが、自分が何回ステップを周回したか不明になり混乱するのを防止するためである。
【0139】
上記例は、ユーザが特定ゲーム媒体を関連付けることなく(特定のオブジェクト33を選択することなく/カードめくりゲームを完了することなく)別のページへと遷移してしまった場合に、抽選実行オブジェクト31を特定のオブジェクト33へと変更するものであるが、かかる特定のオブジェクト33は、抽選結果(リザルト)の表示画面に表示するものとしてもよい。
【0140】
また、ユーザが特定ゲーム媒体を関連付けることなく(特定のオブジェクト33を選択することなく/カードめくりゲームを完了することなく)別のページへと遷移してしまった場合には、別のページのお知らせ欄、ポップアップ画面、バナー等、あらゆる場所に上記特定の表示または特定のオブジェクトを表示することが可能である。かかる特定の表示または特定のオブジェクトには、「ステップ5の報酬が未受取です」「レアアイテムをもらう!」などと表示することが可能である。
【0141】
また、第一決定部110が、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定し、表示処理部130が、さらに、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更した場合において、第二決定部140は、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0142】
上述したように、特定のオブジェクトは図12に示した特定のオブジェクト33であり、第二の操作は当該特定のオブジェクト33を選択するタップ操作とすることができる。
【0143】
ここで、複数の抽選対象ゲーム媒体は上述した第一の母集団を構成するものである。ただし、第一の母集団に含まれる特定ゲーム媒体のみが含まれる第二の母集団を生成し、この中から一または複数の特定ゲーム媒体が抽選により決定されるものとする。
【0144】
代案として、複数の抽選対象ゲーム媒体は上述した第一の母集団とは異なる第三の母集団を構成するものとすることができる。この第三の母集団は、特定ゲーム媒体のみで構成される。
【0145】
例えば、第二決定部140は、第二の母集団または第三の母集団に含まれる特定ゲーム媒体が一つの場合は、100%の確率でその特定ゲーム媒体が決定され、2つの場合には50%の確率でいずれかの特定ゲーム媒体が決定される。
【0146】
以上の構成によれば、ユーザの第二の操作に基づいて抽選が実行されて特定ゲーム媒体が付与されるため、特定ゲーム媒体を得ることの期待感を高めることができる。
【0147】
上述したように、複数の抽選対象ゲーム媒体には所定数の種類の特定ゲーム媒体が含まれる。
【0148】
このとき、表示処理部130は、第二の操作に応じて、ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトをユーザ端末200に表示させ、第二決定部140は、ユーザが複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、所定数の種類の特定ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0149】
一例として図14に示されたように、画面40には、特定ゲーム媒体の数に応じて表示されたカード41に対応付けて選択オブジェクト42が表示されるものとする。また、カード41と選択オブジェクト42は分けずにカード41そのものを選択オブジェクト42としてもよい。
【0150】
なお、このカードは特定ゲーム媒体の数を示すだけで、特定ゲーム媒体が関連付けられていないものとすることができる。
【0151】
そして、選択オブジェクト42が選択されたことに応じて、抽選により特定オブジェクトが決定されるものとする。すなわち、どの選択オブジェクト42を選択しても、結果として得られる特定ゲーム媒体には影響しないものとする。
【0152】
代案として、カードが特定ゲーム媒体に関連付けられているものとしてもよい。この場合には、選択した選択オブジェクト42に対応するカードに関連付けられた特定ゲーム媒体が付与されるものとする。
【0153】
以上の構成によれば、ユーザの選択オブジェクトの選択操作に基づいて抽選が実行されて特定ゲーム媒体が付与されるため、特定ゲーム媒体を得ることの期待感をより高めることができる。
【0154】
また、図15は、ステップアップガチャとシングルガチャの画面遷移のイメージの他の例を示した図である。
【0155】
図15に示されるように、シングルガチャのルートでは、ガチャトップ画面(図6の画面10)からシングルガチャの抽選実行オブジェクト14が選択されると、一の抽選処理が実行され、リザルト(抽選結果)が表示された後にガチャトップ画面へ戻るという画面遷移が行われる。
【0156】
一方、ステップアップガチャのルートでは、ガチャトップ画面(図8の画面30)からステップアップガチャの抽選実行オブジェクト31が選択されると、一の抽選処理が実行され、リザルト(抽選結果)が表示される。そして、次のステップへとステップアップし、ステップアップに対応したガチャ画面に表示された抽選実行オブジェクトの選択により次のステップの抽選処理の実行が可能となる。そして、上限ステップまで抽選処理が実行されると、一例として、レア確定のシングルガチャを実行するための画面(例えば、カードめくりゲームを実行するための画面)へと遷移し、かかるガチャが実行された後にリザルト(抽選結果)が表示され、ガチャトップ画面へ戻るという画面遷移が行われる。
【0157】
また、所定の期間内にユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合において、第二決定部140は、自動的に、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することができる。
【0158】
決定された特定ゲーム媒体は、ユーザに自動的に関連付けられるものとしてもよいし、ユーザに一時的に関連付けられたアイテムボックスに関連付けられ、その後、ユーザの選択によりユーザに関連付けられるものとしてもよい。
【0159】
以上の構成によれば、ユーザが特定ゲーム媒体を貰い損ねることを防止することができる。また、所定の期間の経過を待たずに特定ゲーム媒体を自動的に決定する場合には、次の周のステップアップガチャの実行の不可能状態が早期に解除されるため、次の周のステップアップガチャの実行を妨げることを防止することができる。
【0160】
第二関連付部150は、特定ゲーム媒体を第二の操作に基づいて決定した場合、さらに、所定の期間よりも後の所定の期間内におけるユーザへのゲーム媒体の関連付け処理において特典を受ける権利をユーザに関連付けることができる。
【0161】
所定の期間よりも後の所定の期間とは、上述した第一の母集団に関連付けられたイベントとは異なる、第一の母集団とは異なる第四の母集団に関連付けられた次のイベントの開催期間とすることができる。
【0162】
特典とは、例えば、希少度の高いゲーム媒体が決定される確率の上昇、所定の処理を実行するのに消費されるゲーム媒体の量の低減などである。
【0163】
以上の構成によれば、特定ゲーム媒体が自動的に決定されるのを待たずにユーザの操作により手動で決定することにインセンティブを設けることで、次の周のステップアップガチャの実行の不可能状態を早期に解除させ、次の周のステップアップガチャの実行を促進させることができる。
【0164】
第二関連付部150は、特定ゲーム媒体を第二の操作に基づいて決定する場合、特定ゲーム媒体を、ユーザに未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体の中から優先的に決定することができる。
【0165】
すなわち、既にユーザに関連付けられた特定ゲーム媒体が決定される確率を限りなく小さく(0を含む)し、未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体が決定されるようにする。ただし、全ての特定ゲーム媒体が関連付け済みの場合には、優先される特定ゲーム媒体はないものとする。
【0166】
あるいは、関連付け済みのゲーム媒体を母集団から除いていくボックスガチャ方式を採用することで、上記効果を実現させるものとしてもよい。
【0167】
以上の構成によれば、ユーザの操作により手動で決定することにインセンティブを与えることで、次の周のステップアップガチャの実行の不可能状態を早期に解除させ、次の周のステップアップガチャの実行を促進させることができる。
【0168】
上述したように、特定の表示は、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けることが可能であることを報知するためのリマインダとして機能するものであり、特定のオブジェクトに表示または特定のオブジェクトに関連付けて表示されるものとすることができる。
【0169】
これについては、図12とともに説明したとおりであるが、リマインダとして機能することで、所定の期間を待たずにユーザに特別ゲーム媒体を関連付けさせることで、次の周のステップアップガチャの実行の不可能状態を早期に解除させ、次の周のステップアップガチャの実行を促進させることができる。
【0170】
また、特定の表示は、関連付状況が所定の条件を満たすまでの残りタスクに関する情報とし、所定のオブジェクトに表示または所定のオブジェクトに関連付けて表示されるものとすることができる。
【0171】
残実行回数の表示については上述したとおりであるが、特定の表示は、「あと〇回でカードめくりができるよ」等の表示とすることができる。
【0172】
以上の構成によれば、ユーザの次のステップへと進む意欲を向上させることができる。
【0173】
また、表示処理部130は、所定の期間内に関連付状況が所定の条件を満たすことが不可能と判断される場合には、特定の表示を表示しないものとすることができる。
【0174】
例えば、一日に1回しか所定の処理が実行できないという制限がある場合において、所定の処理があと3回必要な場合において、イベント期間があと2日のときは特定の表示は表示されないものとすることができる。
【0175】
以上の構成によれば、ユーザにとってメリットのない不可能なタスクを報知することを防止することができる。
【0176】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図13に一例として示されるように、さらに、第二計測部170を有することができる。
【0177】
第二計測部170は、第二決定部140における所定の処理の回数または第二関連付部150における関連付けの回数を計測するものである。
【0178】
第二決定部140は、第二計測部170により計測された回数およびユーザに関連付け済みの特定ゲーム媒体の情報に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を決定する。
【0179】
例えば、一週目のステップアップガチャを上限回数まで実行し、1回目のカードめくりゲームを行い特定ゲーム媒体Aを得ている場合、次の周のステップアップガチャを上限回数まで実行し、2回目のカードめくりを行う場合において、既に関連付け済みの特定ゲーム媒体Aが決定される確率が下げられ、別の特定ゲーム媒体Bが決定される確率が高く調整される。
【0180】
上記構成は、例えば、抽選対象ゲーム媒体で構成される第三の母集団に対してボックスガチャ方式を適用することにより実現することができる。
【0181】
上記構成によれば、ユーザのステップアップガチャを何周も行う意欲を向上させることができる。
【0182】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図13に一例として示されるように、さらに、第三計測部180を有することができる。
【0183】
第三計測部180は、第一決定部110における所定の処理の回数または第一関連付部120における関連付けの回数を計測するものである。
【0184】
第三計測部180は、関連付状況が所定の条件を満たした場合に、回数をリセットし、第一決定部110における所定の処理の回数または第一関連付部120における関連付けの回数を再計測することができる。
【0185】
以上の構成によれば、特定ゲーム媒体の取得を要件とせずに次の周のステップアップガチャが実行できるため、次の周のステップアップガチャの実行を促進させることができる。
【0186】
第二決定部140は、所定の期間内における関連付状況が所定の条件を満たした回数分だけ、ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定し、このとき第二決定部140により決定された特定ゲーム媒体の種類は全て異なるものとすることができる。
【0187】
例えば、ユーザは、カードめくりゲームを行う権利を貯めた状態で、次の周のステップアップガチャの実行が可能であるが、かかる権利を行使してカードめくりゲームを実行した場合には、貯めた分だけの特定ゲーム媒体が被りなく決定される。
【0188】
かかる構成によれば、特定ゲーム媒体を決定する処理を一回一回実行するよりもまとめて実行する方がメリットが生じ、何周もステップアップガチャを実行する意欲を向上させることができる。
【0189】
本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、図13に一例として示されるように、さらに、第四計測部190を有することができる。
【0190】
第四計測部190は、第一決定部110における所定の処理の回数または第一関連付部120における関連付けの回数を計測する。
【0191】
そして、第四計測部190は、第二決定部140が複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定した場合、または、第二決定部140により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付けた場合に、上記回数をリセットし、第一決定部110における所定の処理の回数または第一関連付部における関連付けの回数を再計測する。
【0192】
すなわち、ユーザは、特定ゲーム媒体が関連付けられることなく次の周のステップアップガチャを開始することができない。
【0193】
上記構成によれば、ユーザが特定ゲーム媒体を貰い損ねることを効果的に防止することができる。
【0194】
以上では便宜上、第一計測部160、第二計測部170、第三計測部180および第四計測部190を別の構成要素として分けて説明したが、第一計測部160が上記第一計測部160、第二計測部170、第三計測部180および第四計測部190のすべての機能を実現するものであってもよい。
【0195】
また、上記実施形態では抽選処理により決定されるゲーム媒体はアバタに関連するアイテムであるとして説明したが、ゲーム媒体はアバタに関連するものに限られない。
【0196】
例えば、ゲーム媒体は、例えば、キャラクタ、カード、アイテム、ポイント、サービス内通貨(又はゲーム内通貨)、トークン(例えばNon-Fungible Token(NFT))、チケット、パラメータ、及びこれら以外のゲームで使用される電子データを含み得る。
【0197】
また、上記実施形態では所定の処理を抽選処理とし、所定の期間をかかる抽選処理を実行可能なイベントの開催期間であるものとして説明したが、所定の処理は抽選処理に限られない。
【0198】
例えば、所定の処理は、対戦ゲームにおける敵キャラクタとの戦闘、クエストクリアの報酬やログインボーナスとしてユーザにゲーム媒体を付与する処理とすることもできる。
【0199】
また、抽選処理がアバタを用いたゲームにおいて実行されるものである場合、イベントは、アバタ同士が装着アイテムのコーディネート力により勝敗を決定するコーデバトルとすることができる。
【0200】
また、抽選処理はアバタを用いた動画配信中または動画配信外において実行されるものとしてもよい。動画配信中に抽選処理が実行される場合には、抽選処理や上述したカードめくりゲームを視聴ユーザが視聴可能に表示するよう制御するのが好ましい。
【0201】
続いて、本開示における情報処理方法の一例について説明を行う。
【0202】
本開示における情報処理方法は、一例として図1に示された情報処理システム1000における情報処理方法である。情報処理システム1000は、少なくともサーバ装置100およびユーザ端末200を備える。
【0203】
本開示における情報処理方法は、図16に一例として示されるように、情報処理システム1000が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一決定ステップS110、第一関連付ステップS120および表示処理ステップS130を実行させる。
【0204】
第一決定ステップS110では、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する。かかる第一決定ステップS110は、上述した第一決定部110により実行されることができる。
【0205】
第一関連付ステップS120では、第一決定ステップS110において決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。かかる第一関連付ステップS120は、上述した第一関連付部120により実行されることができる。
【0206】
表示処理ステップS130では、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる。かかる表示処理ステップS130は、上述した表示処理部130により実行されることができる。
【0207】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0208】
続いて、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0209】
本開示におけるコンピュータプログラムは、一例として図1に示された情報処理システム1000において実行されるコンピュータプログラムである。情報処理システム1000は、少なくともサーバ装置100およびユーザ端末200を備える。
【0210】
本開示におけるコンピュータプログラムは、情報処理システム1000が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一決定機能、第一関連付機能および表示処理機能を実現させることを特徴とする。
【0211】
第一決定機能は、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する。
【0212】
第一関連付機能は、第一決定機能により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。
【0213】
表示処理機能は、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる。
【0214】
上記機能は、図17に示す第一決定回路1110、第一関連付回路1120および表示処理回路1130により実現されることができる。第一決定回路1110、第一関連付回路1120および表示処理回路1130は、それぞれ上述した第一決定部110、第一関連付部120および表示処理部130により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0215】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0216】
続いて、本開示における情報処理装置の一例について説明を行う。
【0217】
本開示における情報処理装置は、一例として図1に示された情報処理システム1000が備えるサーバ装置100またはユーザ端末200に相当する。ここでは以下の構成の全部をユーザ端末200が備えるものとして説明を行うが、一部または全部をサーバ装置100が備えるものとしてもよい。
【0218】
本開示における情報処理装置は、一例として図18に示されるように、第一決定部210、第一関連付部220および表示処理部230を備えることができる。
【0219】
第一決定部210は、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する。第一決定部210は、上述した第一決定部110と同様の構成とすることができきる。
【0220】
第一関連付部220は、第一決定部210により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。第一関連付部220は、上述した第一関連付部120と同様の構成とすることができきる。
【0221】
表示処理部230は、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる。表示処理部230は、上述した表示処理部130と同様の構成とすることができきる。
【0222】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0223】
続いて、本開示における情報処理方法の他の例について説明を行う。
【0224】
本開示における情報処理方法は、一例として図1に示された情報処理システム1000が備えるサーバ装置100および/またはユーザ端末200において実行される。
【0225】
本開示における情報処理方法は、図19に一例として示されるように、一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一決定ステップS210、第一関連付ステップS220、第一判定ステップS230、変更ステップS240、第二判定ステップS250、第二決定ステップS260、第三決定ステップS270および第二関連付ステップS280を実行させる。
【0226】
第一決定ステップS210では、所定の期間内において、ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付けるゲーム媒体を決定する。かかる第一決定ステップS210は、上述した第一決定部110,210で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0227】
第一関連付ステップS220では、第一決定ステップS210において決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。かかる第一関連付ステップS220は、上述した第一関連付部120,220で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0228】
第一判定ステップS230では、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしているかを判定する。かかる第一判定ステップS230は、上述した表示処理部130,230で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0229】
変更ステップS240では、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況が所定の条件を満たしている場合、所定のオブジェクトを、ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更する。かかる変更ステップS240は、上述した表示処理部130,230で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0230】
第二判定ステップS250では、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けたかを判定する。かかる第二判定ステップS250は、上述した第二決定部140で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0231】
第二決定ステップS260では、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定する。かかる第二決定ステップS260は、上述した第二決定部140で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0232】
第三決定ステップS270では、所定の期間内におけるユーザによる特定のオブジェクトに対する第二の操作を受け付けなかった場合に、複数の抽選対象ゲーム媒体の中からユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を自動的に決定する。かかる第二決定ステップS260は、上述した第二決定部140で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0233】
第二関連付ステップS280では、第二決定ステップS260または第三決定ステップS270において決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける。かかる第二関連付ステップS280は、上述した第二関連付部150で実行されることができる。詳細については上述したとおりである。
【0234】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0235】
続いて、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0236】
本開示におけるコンピュータプログラムは、一例として図1に示された情報処理システム1000が備えるサーバ装置100および/またはユーザ端末200において実現される。
【0237】
本開示におけるコンピュータプログラムは、一又は複数のコンピュータプロセッサに、第一決定機能、第一関連付機能および表示処理機能を実現させることを特徴とする。
【0238】
第一決定機能は、所定の期間内において、ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する。
【0239】
第一関連付機能は、第一決定機能により決定されたゲーム媒体をユーザに関連付ける。
【0240】
表示処理機能は、所定の期間におけるユーザへのゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示をユーザ端末に表示させる。
【0241】
上記機能は、図20に示す第一決定回路1210、第一関連付回路1220および表示処理回路1230により実現されることができる。第一決定回路1210、第一関連付回路1220および表示処理回路1230は、それぞれ上述した第一決定部210、第一関連付部220および表示処理部230により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0242】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。
【0243】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0244】
図21は、本開示に従ってコンピュータベースの動作を実行する処理回路のブロック図である。図21は、処理回路600を示しており、本開示における端末および装置のCPUに相当する。
【0245】
処理回路600は、任意のコンピュータベース及びクラウドベースの制御プロセスを制御するために使用され、フローチャートの記述又はブロックは、プロセス内の特定の論理機能又はステップを実装するための1つ以上の実行可能な命令を含むコードのモジュール、セグメント又は部分を表すものとして理解することができ、代替実装は、機能が実行され得る本進歩の例示的実施形態の範囲内に含まれる。図示または議論されたものからの順序は、当業者によって理解されるように、関与する機能性に応じて実質的に同時または逆の順序で含む。本明細書に開示される要素の機能性は、汎用プロセッサ、特殊用途プロセッサ、集積回路、ASIC(「特定用途向け集積回路」)、開示された機能を実行するように構成またはプログラムされた従来の回路および/またはそれらの組み合わせを含み得る回路または処理回路を使用して実装され得る。プロセッサは、トランジスタおよびその中に他の回路を含むように、回路または回路を処理する。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行するプログラムされたプロセッサであってもよい。本開示において、処理回路、ユニット、または手段は、列挙された機能を実行するか、または実行するようにプログラムされているハードウェアである。ハードウェアは、本明細書に開示される任意のハードウェア、または列挙された機能を実行するようにプログラムまたは構成された他の方法で公知の任意のハードウェアであり得る。
【0246】
図21において、処理回路600は、本開示で論じた1つ以上の制御プロセスを実行するCPU601を含む。プロセスデータおよび命令は、メモリ602に格納されてもよい。これらのプロセスおよび命令はまた、ハードドライブ(HDD)またはポータブル記憶媒体などの記憶媒体ディスク604に格納されてもよいし、リモートで格納されてもよい。さらに、特許請求される進歩は、本発明のプロセスの命令が格納されるコンピュータ可読媒体の形態によって限定されない。例えば、命令は、CD、DVD、フラッシュメモリ、RAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、ハードディスク、またはサーバまたはコンピュータなどの処理回路600が通信する情報処理装置の任意の他の非一時的なコンピュータ可読媒体に格納され得る。プロセスはまた、処理回路600によってネットワークベースのストレージ、クラウドベースのストレージまたは他のモバイルアクセス可能なストレージおよび実行可能に格納されてもよい。
【0247】
さらに、特許請求の範囲の進展は、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素として、またはそれらの組み合わせとして提供されてもよく、CPU601およびオペレーティングシステム、例えばMicrosoft Windows、UNIX(登録商標)、Solaris、LINUX、Apple MAC-OS、Apple iOSおよび当業者に公知の他のシステムと共に実行される。
【0248】
処理回路600を実現するためのハードウェア要素は、種々の回路要素によって実現され得る。また、上述した実施形態の各機能は、1つ以上の処理回路を含む回路によって実現されてもよい。処理回路は、特にプログラムされたプロセッサ、例えば、図21に示すようにプロセッサ(CPU)601を含む。処理回路には、特定用途向け集積回路(ASIC)や、列挙された機能を実行するように配置された従来の回路部品などのデバイスも含まれます。
【0249】
代替的に、又は付加的に、CPU601は、FPGA、ASIC、PLD上で、又は離散論理回路を用いて、当業者が認識するように実装され得る。また、CPU601は、上述した本発明処理の命令を実行するために並列に協調して動作する複数のコンピュータプロセッサとして実現されてもよい。
【0250】
図21の処理回路600はまた、ネットワーク700とインターフェースするためのイーサネットPROネットワークインターフェースカードなどのネットワークコントローラ606を含む。理解できるように、ネットワーク700は、インターネットなどのパブリックネットワーク、またはローカルエリアネットワーク(LAN)もしくはワイドエリアネットワーク(WAN)などのプライベートネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせであることができ、公衆交換電話網(PSTN)またはサービス総合デジタルネットワーク(ISDN)サブネットワークを含むこともできる。ネットワーク700はまた、イーサネットネットワーク、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルなどの有線、またはEDGE、3Gおよび4G無線セルラーシステムを含むセルラーネットワークなどのワイヤレスとすることができる。無線ネットワークはまた、Wi-Fi、無線LAN、Bluetooth、または既知の他の任意の無線通信形態とすることができる。さらに、ネットワークコントローラ606は、Bluetooth、近距離無線通信(NFC)、赤外線または他のような他の直接通信規格に準拠してもよい。
【0251】
処理回路600は、モニタなどのディスプレイ609とインターフェースするためのグラフィックスカードまたはグラフィックスアダプタなどのディスプレイコントローラ608をさらに含む。I/Oインターフェース612は、キーボードおよび/またはマウス614、ならびにディスプレイ609上またはディスプレイ609から分離されたタッチスクリーンパネル616とインターフェースする。I/Oインターフェース612はまた、様々な周辺機器618に接続する。
【0252】
ストレージコントローラ624は、記憶媒体ディスク604を、ISA、EISA、VESA、PCI、または同様のものであり得る通信バス626と接続し、処理回路600のすべての構成要素を相互接続する。ディスプレイ609、キーボードおよび/またはマウス614、ならびにディスプレイコントローラ608、ストレージコントローラ624、ネットワークコントローラ606、およびI/Oインターフェース612の一般的な特徴および機能性の説明は、これらの特徴が公知であるため、簡潔にするために本明細書では省略する。
【0253】
本開示の文脈において説明される例示的な回路要素は、他の要素と置き換えられてもよく、本明細書に提供される実施例とは異なる構造であってもよい。さらに、本明細書に記載される機能を実行するように構成された回路は、複数の回路ユニット(例えば、チップ)で実装されてもよいし、または、特徴が単一のチップセット上の回路において組み合わされてもよい。
【0254】
本明細書に記載される機能及び特徴はまた、システムの様々な分散コンポーネントによって実行され得る。例えば、1つ以上のプロセッサは、これらのシステム機能を実行することができ、ここで、プロセッサは、ネットワーク内で通信する複数の構成要素に分散される。分散コンポーネントは、様々なヒューマンインターフェースおよび通信デバイス(例えば、ディスプレイモニタ、スマートフォン、タブレット、携帯情報端末(PDA))に加えて、処理を共有し得る1つ以上のクライアントおよびサーバマシンを含むことができる。ネットワークは、LANやWANなどのプライベートネットワークであってもよいし、インターネットなどのパブリックネットワークであってもよい。システムへの入力は、直接ユーザ入力を介して受信され、リアルタイムまたはバッチプロセスとしてリモートで受信され得る。さらに、いくつかの実装は、説明されたものと同一ではないモジュールまたはハードウェア上で実行されてもよい。したがって、他の実装は、請求され得る範囲内にある。
【0255】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0256】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限られず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
【符号の説明】
【0257】
1000 情報処理システム
110 第一決定部
120 第一関連付部
130 表示処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムであって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定部と、
前記第一決定部により決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付部と、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理部と
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定の期間内において、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定部と、
前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付部と
を有し、
前記表示処理部は、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記ユーザ端末に表示させ、
前記第二決定部は、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する情報処理システム。
【請求項2】
前記複数の抽選対象ゲーム媒体には所定数の種類の特定ゲーム媒体が含まれ、
前記第二決定部は、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記所定数の種類の特定ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第一計測部を有し、
前記関連付状況は、前記第一計測部により計測された回数に関するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第一決定部は、前記所定の期間内において、前記ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、さらに、前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定のオブジェクトを、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記所定の期間内に前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する前記第二の操作を受け付けなかった場合において、前記第二決定部は、自動的に、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記特定のオブジェクトに対する前記第二の操作に基づいて決定した場合、さらに、前記所定の期間よりも後の所定の期間内における前記ユーザへのゲーム媒体の関連付け処理において特典を受ける権利をユーザに関連付けることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記第二の操作に基づいて決定する場合、前記特定ゲーム媒体を、前記ユーザに未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体の中から優先的に決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記特定の表示は、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けることが可能であることを報知するためのリマインダとして機能するものであり、
前記特定のオブジェクトに表示または前記特定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記特定の表示は、前記関連付状況が所定の条件を満たすまでの残りタスクに関する情報を含み、
前記所定のオブジェクトに表示または前記所定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記表示処理部は、前記所定の期間内に前記関連付状況が所定の条件を満たすことが不可能と判断される場合には、前記特定の表示を表示しないことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第二決定部における所定の処理の回数または前記第二関連付部における関連付けの回数を計測する第二計測部を有し、
前記第二決定部は、前記第二計測部により計測された回数および前記ユーザに関連付け済みの特定ゲーム媒体の情報に基づいて、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第三計測部を有し、
前記第三計測部は、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記第二決定部は、前記所定の期間内における前記関連付状況が所定の条件を満たした回数分だけ、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定し、
前記第二決定部により決定された前記特定ゲーム媒体の種類は全て異なるものとすることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第四計測部を有し、
前記第四計測部は、
前記第二決定部が前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定した場合、または、前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付けた場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項16】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定ステップと、
前記第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付ステップと、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理ステップと
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定の期間内において、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定ステップと、
前記第二決定ステップにおいて決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付ステップと
を実行させ
前記表示処理ステップでは、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記ユーザ端末に表示させ、
前記第二決定ステップでは、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する情報処理方法。
【請求項17】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、所定の処理により決定されたゲーム媒体のユーザへの関連付状況に応じて異なる特定の表示を画面に表示させるステップと、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記画面に表示させるステップと、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトの選択を受け付けるステップと
を実行させ、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択に応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体が所定の処理により決定される情報処理方法。
【請求項18】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、所定の処理により決定されたゲーム媒体のユーザへの関連付状況に応じて異なる特定の表示を画面に表示させる機能と、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記画面に表示させる機能と、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトの選択を受け付ける機能と
を実現させ、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択に応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体が所定の処理により決定されるコンピュータプログラム。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムであって、
前記情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサは、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定部と、
前記第一決定部により決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付部と、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理部と、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定の期間内において、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定部と、
前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付部と
を有し、
前記表示処理部は、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記ユーザ端末に表示させ、
前記第二決定部は、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する情報処理システム。
【請求項2】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第一計測部を有し、
前記関連付状況は、前記第一計測部により計測された回数に関するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第一決定部は、前記所定の期間内において、前記ユーザによる所定のオブジェクトに対する第一の操作に基づいて、複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記複数の抽選対象ゲーム媒体には所定数の種類の特定ゲーム媒体が含まれ、
前記第二決定部は、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記所定数の種類の特定ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記表示処理部は、さらに、前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定のオブジェクトを、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けるための特定のオブジェクトに変更することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記所定の期間内に前記ユーザによる前記特定のオブジェクトに対する前記第二の操作を受け付けなかった場合において、前記第二決定部は、自動的に、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記特定のオブジェクトに対する前記第二の操作に基づいて決定した場合、さらに、前記所定の期間よりも後の所定の期間内における前記ユーザへのゲーム媒体の関連付け処理において特典を受ける権利をユーザに関連付けることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第二関連付部は、前記特定ゲーム媒体を前記第二の操作に基づいて決定する場合、前記特定ゲーム媒体を、前記ユーザに未だ関連付けられていない特定ゲーム媒体の中から優先的に決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記特定の表示は、前記ユーザにさらにゲーム媒体を関連付けることが可能であることを報知するためのリマインダとして機能するものであり、
前記特定のオブジェクトに表示または前記特定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記特定の表示は、前記関連付状況が所定の条件を満たすまでの残りタスクに関する情報を含み、
前記所定のオブジェクトに表示または前記所定のオブジェクトに関連付けて表示されるものであることを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記表示処理部は、前記所定の期間内に前記関連付状況が所定の条件を満たすことが不可能と判断される場合には、前記特定の表示を表示しないことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第二決定部における所定の処理の回数または前記第二関連付部における関連付けの回数を計測する第二計測部を有し、
前記第二決定部は、前記第二計測部により計測された回数および前記ユーザに関連付け済みの特定ゲーム媒体の情報に基づいて、前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を決定することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第三計測部を有し、
前記第三計測部は、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記第二決定部は、前記所定の期間内における前記関連付状況が所定の条件を満たした回数分だけ、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定し、
前記第二決定部により決定された前記特定ゲーム媒体の種類は全て異なるものとすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を計測する第四計測部を有し、
前記第四計測部は、
前記第二決定部が前記複数の抽選対象ゲーム媒体の中から前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を抽選により決定した場合、または、前記第二決定部により決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付けた場合に、前記回数をリセットし、
前記第一決定部における所定の処理の回数または前記第一関連付部における関連付けの回数を再計測することを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項16】
ユーザのユーザ端末および当該ユーザ端末とインターネットを介して接続される情報処理装置を備える情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、前記ユーザに関連付けるゲーム媒体を所定の処理により決定する第一決定ステップと、
前記第一決定ステップにおいて決定されたゲーム媒体を前記ユーザに関連付ける第一関連付ステップと、
前記所定の期間における前記ユーザへの前記ゲーム媒体の関連付状況に応じて異なる特定の表示を前記ユーザ端末に表示させる表示処理ステップと、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記所定の期間内において、前記ユーザにさらに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する第二決定ステップと、
前記第二決定ステップにおいて決定された特定ゲーム媒体をユーザに関連付ける第二関連付ステップと
を実行させ、
前記表示処理ステップでは、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記ユーザ端末に表示させ、
前記第二決定ステップでは、前記ユーザが前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択したことに応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体を所定の処理により決定する情報処理方法。
【請求項17】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、所定の処理により決定されたゲーム媒体のユーザへの関連付状況に応じて異なる特定の表示を画面に表示させるステップと、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記画面に表示させるステップと、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトの選択を受け付けるステップと
を実行させ、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択に応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体が所定の処理により決定される情報処理方法。
【請求項18】
一又は複数のコンピュータプロセッサに、
所定の期間内において、所定の処理により決定されたゲーム媒体のユーザへの関連付状況に応じて異なる特定の表示を画面に表示させる機能と、
前記関連付状況が所定の条件を満たした場合に、前記ユーザによる第二の操作に応じて、前記ユーザが選択可能な複数の選択オブジェクトを前記画面に表示させる機能と、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトの選択を受け付ける機能と
を実現させ、
前記ユーザによる前記複数の選択オブジェクトの中の少なくとも一の選択オブジェクトを選択に応じて、前記ユーザに関連付ける特定ゲーム媒体が所定の処理により決定されるコンピュータプログラム。