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特開2024-129198ガイド部材、五徳、カバー、加熱調理器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129198
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ガイド部材、五徳、カバー、加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20240919BHJP
【FI】
A47J37/06 366
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038232
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】591031902
【氏名又は名称】シンポ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】名古谷 育志
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA04
4B040AB04
4B040AC01
4B040AD04
4B040CA02
4B040EB01
4B040ED01
(57)【要約】
【課題】調理器具に効果的に熱風を案内できる加熱調理器用のガイド部材を提供する。
【解決手段】ガイド部材100は、2つの第1本体部110と、2つの第2本体部120と、を備える。各第1本体部110は、肩部113と、第1ガイド部111と、を備える。各第2本体部120は、各第1本体部に結合されている。各第2本体部120は、第2ガイド部121を備える。
【選択図】図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
段差を有する加熱調理器用の角型ドレインパンに配置されるように構成された角型のガイド部材において、
互いに離隔した2つの第1本体部であって、各第1本体部が、前記段差に載置される肩部、および前記肩部から下方に延びる第1ガイド部、を備える、2つの第1本体部と、
互いに離隔した2つの第2本体部であって、前記2つの第2本体部は前記2つの第1本体部に結合されており、各第2本体部が第2ガイド部を備える、2つの第2本体部と、
を備えるガイド部材。
【請求項2】
前記各第1本体部は、前記肩部の外端から上方に延びる第1移動規制部をさらに備える、
請求項1に記載のガイド部材。
【請求項3】
前記各第1本体部は、前記第1移動規制部の上端から外方に延びる器具配置部をさらに備える、
請求項2に記載のガイド部材。
【請求項4】
前記各第1本体部は、前記器具配置部の外端から上方に延びる第2移動規制部をさらに備える、
請求項3に記載のガイド部材。
【請求項5】
前記各第1本体部は、前記第1ガイド部の下端から内方かつ斜め下方に延びる第1導入部をさらに備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載のガイド部材。
【請求項6】
前記各第2本体部は、前記第2ガイド部の下端から内方かつ斜め下方に延びる第2導入部をさらに備える、
請求項1から5のいずれか1項に記載のガイド部材。
【請求項7】
前記第2導入部は、光沢を有する金属材料製である、
請求項6に記載のガイド部材。
【請求項8】
前記各第2本体部は、前記第2ガイド部の両端に、前記第2ガイド部に対して折れ曲がるガイド結合部をさらに備え、
前記ガイド結合部は、前記第1ガイド部に結合されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載のガイド部材。
【請求項9】
前記ガイド結合部は、リベットによって前記第1ガイド部に結合されている、
請求項8に記載のガイド部材。
【請求項10】
前記角型ドレインパンは、その内部に、熱板が配置されるように構成されており、
前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、前記熱板の上端よりも下方まで延びている、
請求項1から9のいずれか1項に記載のガイド部材。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材上に配置されるように構成された五徳において、
互いに離隔した2つの第1枠部であって、各第1枠部が第1整流板を備える、2つの第1枠部と、
互いに離隔した2つの第2枠部であって、前記2つの第2枠部は前記2つの第1枠部に結合されており、各第2枠部が第2整流板を備え、前記第2整流板上に鍋の一部が配置されるように構成された、2つの第2枠部と、
を備える五徳。
【請求項12】
前記各第1枠部は、前記第1整流板の下方部分に設けられた載置部をさらに備える、または、
前記各第2枠部は、前記第2整流板の下方部分に設けられた載置部をさらに備える、
請求項11に記載の五徳。
【請求項13】
前記各第1枠部は、前記第1整流板の下方部分に設けられた脚部をさらに備える、または、
前記各第2枠部は、前記第2整流板の下方部分に設けられた脚部をさらに備える、
請求項11または12に記載の五徳。
【請求項14】
前記2つの第1整流板または前記2つの第2整流板に結合された取っ手をさらに備える、
請求項11から13のいずれか1項に記載の五徳。
【請求項15】
前記各第2枠部は、前記第2整流板の両端に、前記第2整流板に対して折れ曲がる枠結合部をさらに備え、
前記枠結合部は、前記第1整流板に結合されている、
請求項11から14のいずれか1項に記載の五徳。
【請求項16】
前記枠結合部は、リベットによって前記第1整流板に結合されている、
請求項15に記載の五徳。
【請求項17】
前記2つの第1整流板は、前記2つの第2整流板の上端よりも上方まで延びている、
請求項11から16のいずれか1項に記載の五徳。
【請求項18】
請求項11から17のいずれか1項に記載の五徳に配置されるように構成され、かつ、前記鍋の上方に配置されるように構成されたカバーであって、
開口部を有するカバー本体と、
前記カバー本体の両端に設けられた移動規制部と、
を備えるカバー。
【請求項19】
請求項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材を備える加熱調理器。
【請求項20】
請求項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材と、
請求項11から17のいずれか1項に記載の五徳と、
を備える加熱調理器。
【請求項21】
請求項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材と、
請求項11から17のいずれか1項に記載の五徳と、
請求項18に記載のカバーと、
を備える加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器用のガイド部材に関する。本発明は、加熱調理器用の五徳に関する。本発明は、加熱調理器用のカバーに関する。本発明は、加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食材を調理した際に発生する煙を吸引して排気する機構を備えた加熱調理器が知られている。
【0003】
特許文献1は、円形状の開口部1を形成したテーブル2と、該テーブル2の下方に配置した外箱3と、該外箱3の内部に配設した上方開口状の内箱4と、内外箱3,4の隙間の上方に配置したトップリング5と、内箱4内に配設された加熱部6と、内箱4の上方開口部に配置可能な4種類の載置調理手段7、7a、7b、7cと、を有し、外箱3と内箱4との間に吸引空間8を形成し、上記外箱3に、排気経路(図示せず)に連通する排気口9を形成した無煙ロースターを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-028107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の加熱調理器では、排気装置を作動させると、熱風の大部分が鍋底や網の下面に向かわずに外方かつ斜め上方に向けて流れてしまう可能性がある。その結果、鍋や網が十分に加熱されない可能性がある。鍋や網を十分に加熱しようとすると、加熱装置の出力(例えば、ガスバーナの火力)を大きくする必要があるため、ランニングコストが掛かるという問題がある。
【0006】
本発明は、調理器具に効果的に熱風を案内できる加熱調理器用のガイド部材を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、上記ガイド部材上に配置可能な五徳を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、上記五徳上に配置可能なカバーを提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、少なくとも上記ガイド部材を備えた加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、
段差を有する加熱調理器用の角型ドレインパンに配置されるように構成された角型のガイド部材において、
互いに離隔した2つの第1本体部であって、各第1本体部が、前記段差に載置される肩部、および前記肩部から下方に延びる第1ガイド部、を備える、2つの第1本体部と、
互いに離隔した2つの第2本体部であって、前記2つの第2本体部は前記2つの第1本体部に結合されており、各第2本体部が第2ガイド部を備える、2つの第2本体部と、
を備えるガイド部材、
である。
【発明の効果】
【0011】
加熱調理器にガイド部材を配置することにより、ほとんどの熱風を、2つの第1ガイド部および2の第2ガイド部によって囲まれた空間内に流入させることができる。その空間内に流入した熱風は、調理器具(例えば、鍋または網)の下面に向けて流れるため、熱風によって調理器具の下面を効果的に加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】テーブル内に埋め込まれた第1実施形態に係る加熱調理器の斜視図である。
図2】第1実施形態に係る加熱調理器の分解斜視図である。
図3A図1のIIIA-IIIA線断面図である。
図3B図1のIIIB-IIIB線断面図である。
図3C図3AのIIIC部分の拡大図である。
図4A図2のドレインパンとは別の角度から見たドレインパンの斜視図である。
図4B図4AのIVB-IVB線断面図である。
図5A】ガイド部材の斜視図である。
図5B図5AのVB-VB線断面図である。
図5C図5AのVC-VC線断面図である。
図5D】ガイド部材の正面図(Y方向から見た図)である。
図6A】五徳の斜視図である。
図6B図6AのVIB-VIB線断面図である。
図6C図6AのVIC-VIC線断面図である。
図7A】カバーの斜視図である。
図7B図7AのVIIB-VIIB線断面図である。
図8】本発明の加熱調理器内の熱風の流れを示す断面図である。
図9】テーブル内に埋め込まれた第2実施形態に係る加熱調理器の斜視図である。
図10】第2実施形態に係る加熱調理器の分解斜視図である。
図11A図9のXIA-XIA線断面図である。
図11B図9のXIB-XIB線断面図である。
図12】テーブル内に埋め込まれた第3実施形態に係る加熱調理器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
<1.第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る加熱調理器1000について、図1から図8を参照して説明する。
【0014】
第1実施形態に係る加熱調理器1000は、鍋料理用の加熱調理器である。「鍋料理」とは、鍋内に食材および液体(例えば、出し汁)を入れ、食材および液体を加熱調理した料理のことである。鍋料理は、例えば、寄せ鍋またはしゃぶしゃぶである。「寄せ鍋」とは、肉類、魚介類、野菜および豆腐などの食材を出し汁と共に煮込んだ日本の鍋料理のことである。「しゃぶしゃぶ」とは、薄くスライスした肉を鍋内の加熱された出し汁に入れて調理し、タレを付けて食べる日本の鍋料理のことである。
【0015】
図1に示すように、加熱調理器1000は、テーブル600内に埋め込まれている。図2に示すように、加熱調理器1000は、ケーシング10、排気ダクト20、フィルタ30、制御装置40(図3B参照)、ドレインパン50、ガスバーナ60(加熱装置の一例)、熱板受け70、熱板80、トップカバー90、ガイド部材100、鍋200(調理器具の一例)、五徳300およびカバー400を備える。
【0016】
[1-1.ケーシング、フィルタおよびダクト]
図2に示すように、ケーシング10は、底壁11と、底壁11から立ち上がる2つの第1側壁12と、底壁11から立ち上がる2つの第2側壁13と、を備える。ケーシング10の上方は、開口している。ケーシング10の外観形状は、角型である。
【0017】
底壁11は、平面視で長方形または正方形などの四角形である。底壁11は、互いに平行に延びる2つの第1辺、および互いに平行に延びると共に第1辺と直交する2つの第2辺を有する。
【0018】
説明の便宜上、以下に示すように、底壁11を基準として、「X方向」、「Y方向」および「Z方向」を規定する。ケーシング10以外の他の構成要素の構造を説明する際にも、特に断らない限り、この基準に基づいて説明する。
「X方向」:底壁11の第1辺が延びる方向を「X方向」と規定する。X方向は、第1の水平方向である。
「Y方向」:底壁11の第2辺が延びる方向を「Y方向」と規定する。Y方向は、第2の水平方向であり、X方向と直交する。
「Z方向」:X方向およびY方向に直交する方向を「Z方向」と規定する。Z方向は、上下方向である。
【0019】
加熱調理器1000の使用中に、喫食者は、図1に示すテーブル600のY方向の一方側(喫食者が1人の場合)または両側(喫食者が複数人の場合)に位置することになる。
【0020】
底壁11は、その中央に、底壁11を貫通する開口部を有する。図3Aおよび図3Bに示すように、フィルタ30は、底壁11上に配置され、底壁11の開口部を覆っている。フィルタ30は、食材および液体を加熱した際に発生する煙(食材および液体に含まれる水分や油分が蒸発した蒸気)に含まれる油を除去する。一実施形態において、フィルタ30は、上下に重ねられた3つの金属製のリングから成る。図2図3Aおよび図3Bに示すように、排気ダクト20は、底壁11の下面に結合されている。排気ダクト20の内部は、底壁11の開口部と連通している。排気ダクト20は、集合ダクト(不図示)に結合されている。集合ダクトは、ブロワなどの排気装置(不図示)に結合されている。排気装置を作動させることにより、煙は、フィルタ30、排気ダクト20および集合ダクトを通って、加熱調理器1000の外部に排気される。
【0021】
図2に示すように、2つの第1側壁12は、底壁11の2つの第1辺からそれぞれ立ち上がっている。2つの第2側壁13は、底壁11の2つの第2辺からそれぞれ立ち上がっている。2つの第2側壁13は、2つの第1側壁12と直交している。
【0022】
図2図3Aおよび図3Bに示すように、2つの第2側壁13の内面には、第1位置決め部14および2つの第2位置決め部15が設けられている。第1位置決め部14および2つの第2位置決め部15は、ドレインパン50を位置決めしている。第1位置決め部14は、第2側壁13の内面から内方に突出すると共に、Y方向に水平に延びている。ドレインパン50は、第1位置決め部14上に載置される。2つの第2位置決め部15は、第1位置決め部14の両端から上方に互いに平行に延びている。ドレインパン50は、2つの第2位置決め部15の間に配置される。
【0023】
[1-2.制御装置]
制御装置40は、ガス供給源(不図示)と結合されており、ガスバーナ60へのガスの供給を制御する。図3Bに示すように、制御装置40は、2つの第2側壁13のうちの一方の第2側壁13の外部に取り付けられている。制御装置40は、点火装置や、ガスの流量を制御するためのバルブなどを備える。
【0024】
[1-3.ドレインパン]
図2および図4Aに示すように、ドレインパン50の外観形状は、角型である。ドレインパン50は、底壁51と、底壁51から立ち上がる2つの第1側壁52と、底壁51から立ち上がる2つの第2側壁53と、を備える。ドレインパン50の上方は開口している。図3Aおよび図3Bに示すように、ドレインパン50は、ケーシング10内に収容されている。加熱調理器1000の使用中、ドレインパン50内には、水が入れられる。
【0025】
底壁51は、平面視で長方形または正方形などの四角形である。図2に示すドレインパン50の底壁51は平面視で長方形であり、互いにX方向に平行に延びる2つの長辺と、互いにY方向に平行に延びる2つの短辺と、を有する。
【0026】
図2および図4Aに示すように、2つの第1側壁52は、底壁51の2つの長辺からそれぞれ立ち上がっている。2つの第2側壁53は、底壁51の2つの短辺からそれぞれ立ち上がっている。2つの第2側壁53は、2つの第1側壁52と直交している。
【0027】
図3Aに示すように、2つの第1側壁52はそれぞれ、ケーシング10の2つの第1側壁12と隙間をあけて対向している。排気装置を作動させたときに、煙は、この隙間を下方に流れ、フィルタ30に到達する。図3Bに示すように、2つの第2側壁53はそれぞれ、ケーシング10の2つの第2側壁13とほぼ隙間なく対向している。
【0028】
図2および図4Aに示すように、2つの第1側壁52はそれぞれ、第1側壁52の内面からY方向内方に突出すると共にX方向に延びる第1延出部54を有する。第1延出部54は、第1側壁52の一部をY方向内方に凹ませることによって形成されている。各第1延出部54上には、X方向に延びる第2延出部55が設けられている。図4Bに示すように、第2延出部55のY方向の長さは、第1延出部54のY方向の長さよりも短い。したがって、第1延出部54と第2延出部55との間には、段差56が存在する。段差56は、第1延出部54の上面541および第2延出部55の縦面551によって形成されている。
【0029】
図2および図4Aに示すように、2つの第2側壁53の内面には、ガスバーナ60および熱板受け70を配置するための支持部57が設けられている。2つの第2側壁53には、支持部57の下方に、第2側壁53を貫通する開口部531が設けられている。ガスバーナ60の燃焼に必要な空気は、開口部531を通して、ドレインパン50内に取り込まれる。2つの第2側壁53のうちの一方の第2側壁53には、支持部57の上方に、ガスバーナ60を挿入するための開口部532が設けられている。開口部532を有する第2側壁53は、制御装置40が配置されたケーシング10の第2側壁13と対向する。
【0030】
[1-4.ガスバーナ]
ガスバーナ60は、ガスバーナ60の周囲の空気および熱板80を加熱して、熱風を発生させる。
【0031】
図2に示すように、ガスバーナ60は、バーナ本体61と、装着部62と、を備える。バーナ本体61は、X方向に延びる円筒状であり、第1端部および第1端部とは反対側の第2端部を有する。バーナ本体61の周壁には、X方向に互いに離隔した複数の炎口が設けられている。複数の炎口は、上方を向いている。装着部62は、バーナ本体61の第2端部に取り付けられている。図3Bに示すように、装着部62は、ドレインパン50の一方の支持部57に取り付けられる。バーナ本体61の第1端部は、ドレインパン50の他方の支持部57上に載置されると共に、ドレインパン50の第2側壁53の開口部532内に挿入される。
【0032】
バーナ本体61の第1端部は、制御装置40を介してガス源に結合される。バーナ本体61内に流入したガスは空気と混合される。ガスと空気との混合気体は、バーナ本体61内を第2端部に向けて流れる。炎口から噴出する混合気体に着火すると、炎口から炎が出る。
【0033】
[1-5.熱板受けおよび熱板]
図2に示すように、熱板受け70は、X方向に互いに離隔した2つの山型部材と、2つの山型部材を結合する2つの支持部と、を備える。図3Aおよび図3Bに示すように、熱板受け70は、ドレインパン50の支持部57上に載置され、かつ、ガスバーナ60の上方に配置される。熱板80は、上方に凸となるように湾曲または屈曲する山型であり、複数の開口部を有する。熱板80は、熱板受け70上に載置され、かつ、ガスバーナ60の上方に配置される。熱板80は、ガスバーナ60の炎によって加熱されることにより、輻射熱を放射する。
【0034】
[1-6.トップカバー]
図2図3Aおよび図3Bを参照してトップカバー90について説明する。トップカバー90は、ケーシング10上に配置される。
【0035】
トップカバー90は、2つの第1上壁91と、2つの第1側壁92(図3A参照)と、2つの第2側壁93と、2つの第2上壁94と、2つの第3側壁95と、を備える。
【0036】
図2に示すように、2つの第1上壁91は、互いにY方向に離隔している。2つの第1上壁91はそれぞれ、X方向に水平に延びる水平部911と、水平部911からY方向内方および斜め下方に延びる傾斜部912と、を備える。
【0037】
図2に示すように、2つの第2上壁94は、互いにX方向に離隔している。2つの第2上壁94は、Y方向に水平に延びている。2つの第2上壁94は、2つの水平部911と直交すると共に、2つの水平部911に結合されている。2つの水平部911および2つの第2上壁94は、平面視で、Y方向に長い長方形を形成している。図2および図3Bに示すように、2つの第3側壁95はそれぞれ、2つの第2上壁94から下方に延びている。
【0038】
図3Aに示すように、2つの第1上壁91は、ケーシング10の第1側壁12よりも内方に配置されている。2つの水平部911は、X方向に互いに離隔した複数の貫通穴9111を有する。複数の貫通穴9111は、ケーシング10の第1側壁12とドレインパン50の第1側壁52との間の隙間と連通している。
【0039】
図3Aに示すように、2つの第1側壁92はそれぞれ、2つの第1上壁91から下方に延びている。第1側壁92は、貫通穴9111よりも内方で、かつドレインパン50の第1側壁52よりも外方に位置している。第1側壁92は、ケーシング10の第1側壁12とドレインパン50の第1側壁52との間の隙間に配置されている。第1側壁92は、後述する第2側壁93の複数の貫通穴931よりも下方まで延びている。
【0040】
図3Aに示すように、2つの第2側壁93はそれぞれ、2つの第1上壁91から下方に延びている。第2側壁93は、第1側壁92よりも内方で、かつ傾斜部912の先端よりも外方に位置している。第2側壁93は、ドレインパン50の第1側壁52の内面に、好ましくは接触して配置される。第2側壁93は、X方向に互いに離隔した複数の貫通穴931を有する。複数の貫通穴931は、ケーシング10の第1側壁12とドレインパン50の第1側壁52との間の隙間と連通している。
【0041】
排気装置を作動させると、煙が、複数の貫通穴931から吸引される。これにより、鍋200から煙が立ち上ることを低減できる。複数の貫通穴931から吸引された煙は、第1側壁92によって下方に方向転換させられる。その後、煙は、ケーシング10の第1側壁12とドレインパン50の第1側壁52との間の隙間を下方に流れる。また、排気装置を作動すると、空気(外気)が、複数の貫通穴9111から吸引される。吸引された空気は、第1側壁92に沿って、およびケーシング10の第1側壁12の内面に沿って、下方に流れる。ケーシング10の第1側壁12の内面に沿って流れる空気により、油分を含んだ煙が第1側壁12の内面に接触することを低減できる。その結果、第1側壁12の内面に付着する汚れを低減できる。
【0042】
また、貫通穴9111から吸引された空気によって、水平部911は冷却される。そのため、喫食者が水平部911に触れたとしても、喫食者が火傷をすることがない。
【0043】
[1-7.ガイド部材]
ガイド部材100は、ガスバーナ60および熱板80によって生成された熱風を、鍋200に向けて案内する。ガイド部材100は、例えば、金属材料製である。図3Cに示すように、ガイド部材100は、ドレインパン50の第1延出部54および第2延出部55上に載置される。
【0044】
図5Aに示すように、ガイド部材100の外観形状は、角型である。ガイド部材100は、Y方向に互いに離隔した2つの第1本体部110と、X方向に互いに離隔した2つの第2本体部120と、を備える。2つの第2本体部120は、2つの第1本体部110に結合されている。
【0045】
なお、2つの第1本体部110は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の第1本体部110の構造および機能を中心に説明する。また、2つの第2本体部120は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の第2本体部120の構造および機能を中心に説明する。
【0046】
図5Aに示すように、第1本体部110は、第1ガイド部111、第1導入部112、肩部113、第1移動規制部114、器具配置部115および第2移動規制部116を備える。第1本体部110は、例えばプレス成形により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0047】
一方の第1ガイド部111は、他方の第1ガイド部111と対向している。
【0048】
第1ガイド部111は、熱風を上方に案内する。第1ガイド部111は、X方向およびZ方向に延びると共に、Z方向の長さよりもX方向の長さが大きい長方形である。
【0049】
図3Aに示すように、第1ガイド部111は、第1延出部54の内端よりもY方向内方に位置している。第1ガイド部111は、鍋200の底壁210の外縁よりもY方向外方に位置している。第1ガイド部111は、熱板80よりも、Y方向外方に位置している。第1ガイド部111の上端は、熱板80の上端よりも上方に位置している。第1ガイド部111の下端は、熱板80の上端よりも下方に位置している。
【0050】
第1導入部112は、ガイド部材100をドレインパン50内に配置するときに、ガイド部材100がドレインパン50に引っ掛かることなく、スムーズに配置できるようにするための部分である。また、第1導入部112は、熱風を上方に案内する。図5Aおよび図5Bに示すように、第1導入部112は、第1ガイド部111の下端から、Y方向内方および斜め下方に延びている。
【0051】
図5Aおよび図5Bに示すように、肩部113は、第1ガイド部111の上端からY方向外方に水平に延びている。図3Cに示すように、肩部113は、第1延出部54の上面541上に載置される。
【0052】
第1移動規制部114は、Y方向へのガイド部材100の移動を規制する。図5Aおよび図5Bに示すように、第1移動規制部114は、肩部113の外端から上方に延びている。図3Cに示すように、第1移動規制部114は、第2延出部55の縦面551よりも内方に配置されている。第1移動規制部114と縦面551との間の隙間はわずかである。
【0053】
図5Aおよび図5Bに示すように、器具配置部115は、第1移動規制部114の上端からY方向外方に延びている。図3Cに示すように、器具配置部115上には、五徳300の載置部312が載置される。
【0054】
第2移動規制部116は、Y方向へのガイド部材100の移動を規制する。図5Aおよび図5Bに示すように、第2移動規制部116は、器具配置部115の外端から上方に延びている。図3Cに示すように、第2移動規制部116は、ドレインパン50の第1側壁52よりも内方に配置されている。第2移動規制部116と第1側壁52との間の隙間はわずかである。
【0055】
図5Aおよび図5Cに示すように、第2本体部120は、第2ガイド部121と、2つのガイド結合部122と、第2導入部123と、を備える。第2本体部120は、例えばプレス成形により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0056】
一方の第2ガイド部121は、他方の第2ガイド部121と対向している。
【0057】
第2ガイド部121は、Y方向およびZ方向に延びると共に、Z方向の長さよりもY方向の長さが大きい長方形である。
【0058】
第2ガイド部121は、第1ガイド部111と直交している。2つの第1ガイド部111および2つの第2ガイド部121は、平面視でX方向に長い長方形を形成している。
【0059】
図3Bに示すように、第2ガイド部121は、鍋200の底壁210の外縁よりもX方向外方に位置している。第2ガイド部121は、熱板80よりもX方向外方に位置している。第2ガイド部121の上端は、熱板80の上端よりも上方に位置している。第2ガイド部121の下端は、熱板80の上端よりも下方に位置している。
【0060】
図5Aおよび図5Cに示すように、第2ガイド部121のZ方向長さは、第1ガイド部111のZ方向長さよりも短い。第2ガイド部121の下端は、第1ガイド部111の下端よりも上方に位置している。
【0061】
図5Aおよび図5Dに示すように、2つのガイド結合部122は、第2ガイド部121の両端にそれぞれ設けられている。2つのガイド結合部122は、第2ガイド部121の両端を直角に折り曲げることによって形成されている。2つのガイド結合部122は、X方向に平行であり、第1ガイド部111の外面に結合されている。2つのガイド結合部122と第1ガイド部111との結合方法は特に限定されないが、例えばリベットによる結合や溶接による結合が挙げられる。
【0062】
第2導入部123は、ガイド部材100をドレインパン50内に配置するときに、ガイド部材100がドレインパン50に引っ掛かることなく、スムーズに配置できるようにするための部分である。また、第2導入部123は、熱風を上方に案内する。
【0063】
図5Aおよび図5Cに示すように、第2導入部123は、第2ガイド部121の下端から、X方向内方および斜め下方に延びている。第2導入部123の下端は、第1導入部112の下端よりも上方に位置している。図3Bに示すように、第2導入部123は、ガスバーナ60よりも上方に配置されている。
【0064】
少なくとも第2導入部123は、その表面にガスバーナ60の炎が映るようにするために、光沢を有する金属材料製であることが好ましく、光沢を有するステンレス製であることがより好ましい。2つの第1本体部110および2つの第2本体部120の両方が、光沢を有する金属材料製であることが好ましく、光沢を有するステンレス製であることがより好ましい。光沢を有するステンレスとしては、例えば、2B以上の表面仕上げが施されたステンレスが挙げられる。なお、2B仕上げされたステンレスとは、冷間圧延後に、焼鈍され、次いで酸洗いされ、そして、スキンパス圧延されたステンレスのことである。
【0065】
[1-8.鍋]
図2に示すように、鍋200は、底壁210と、底壁210から立ち上がる側壁220と、フランジ部230と、を備える。鍋200の上方は、開口している。鍋200は、底壁210が熱板80よりも上方に位置するように、ドレインパン50内に配置される。底壁210および側壁220によって囲まれる空間内には、液体および食材が入れられる。
【0066】
底壁210は、平面視で角が丸くなった長方形または正方形などの四角形である。図2に示す鍋200の底壁210は、平面視で角が丸くなった長方形である。側壁220は、底壁210の外縁から斜め外方に延びている。フランジ部230は、側壁220の上端の全周から外方に水平に延びている。
【0067】
図3Bに示すように、また、後述するように、フランジ部230は、五徳300の第2整流板321の上端上および取っ手330の鍋載置部332上に載置される。図3Aおよび図3Bに示すように、鍋200の側壁220の大部分は、第1整流板311および第2整流板321によって囲まれる空間内に配置される。
【0068】
一実施形態において、鍋200は使い捨ての鍋である。使い捨ての鍋は、例えばアルミニウム製である。鍋200は、洗浄して再利用できる鍋であってもよい。
【0069】
[1-9.五徳]
図2に示すように、五徳300の外観形状は、角型である。五徳300は、ガイド部材100上に配置される。五徳300は、例えば、金属材料製である。
【0070】
なお、「五徳」とは、五徳300上に配置される調理器具(本実施形態では、鍋200)を、加熱装置(本実施形態では、ガスバーナ60)よりも上方の位置で支持するための支持具を意味する。
【0071】
図2および図6Aに示すように、五徳300は、2つの第1枠部310と、2つの第2枠部320と、2つの取っ手330と、を備える。
【0072】
2つの第1枠部310は、X方向に延びている。2つの第2枠部320は、Y方向に延びると共に、2つの第1枠部310に結合されている。
【0073】
なお、2つの第1枠部310は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の第1枠部310の構造および機能を中心に説明する。2つの第2枠部320は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の第2枠部320の構造および機能を中心に説明する。2つの取っ手330は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の取っ手330の構造および機能を中心に説明する。
【0074】
図6Aおよび図6Bに示すように、第1枠部310は、第1整流板311と、載置部312と、を備える。第1枠部310は、例えばプレス加工により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0075】
一方の第1整流板311は、他方の第1整流板311からY方向に離隔すると共に、他方の第1整流板311と対向している。
【0076】
第1整流板311は、X方向およびZ方向に延びており、Z方向の長さよりもX方向の長さが大きい長方形である。第1整流板311は、後述する第2整流板321の上端よりも上方まで延びている。
【0077】
図3Aおよび図3Cに示すように、第1整流板311は、ドレインパン50の第1側壁52およびトップカバー90の第2側壁93よりも内方に位置している。第1整流板311は、鍋200の側壁220と隙間をあけて対向している。熱風は、第1整流板311と鍋200の側壁220との間の隙間を上昇する。
【0078】
図3Aおよび図3Cに示すように、第1整流板311は、鍋200のフランジ部230よりも外方に位置している。第1整流板311とフランジ部230との間の隙間はわずかである。第1整流板311の上端は、フランジ部230よりも上方に位置している。第1整流板311は、Y方向への鍋200の移動を規制する。すなわち、鍋200がY方向に移動しようとしても、フランジ部230が第1整流板311に接触するため、鍋200はY方向に移動できない。
【0079】
図6Aおよび図6Bに示すように、載置部312は、第1整流板311の下端から、Y方向外方に水平に延びている。載置部312は、第1整流板311の下端全長から延出していることが好ましい。図3Cに示すように、載置部312は、器具配置部115上に載置される。
【0080】
図6Aおよび図6Cに示すように、第2枠部320は、第2整流板321と、2つの枠結合部322と、少なくとも1つの脚部323と、を備える。第2枠部320は、例えばプレス加工により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0081】
一方の第2整流板321は、他方の第2整流板321からX方向に離隔すると共に、他方の第2整流板321と対向している。第2整流板321は、Y方向およびZ方向に延びており、Z方向の長さよりもY方向の長さが大きい長方形である。
【0082】
第2整流板321は、第1整流板311と直交している。2つの第1整流板311および2つの第2整流板321は、平面視でX方向に長い長方形を形成している。
【0083】
図3Bに示すように、第2整流板321は、ドレインパン50の第2側壁53よりも内方に位置している。第2整流板321の上端には、鍋200のフランジ部230が載置される。第2整流板321は、鍋200の側壁220と隙間をあけて対向している。熱風は、第2整流板321と鍋200の側壁220との間の隙間を上昇する。
【0084】
図6Aおよび図6Cに示すように、2つの枠結合部322は、第2整流板321の両端にそれぞれ設けられている。2つの枠結合部322は、第2整流板321の両端を直角に折り曲げることによって形成されている。2つの枠結合部322は、X方向に平行であり、第1整流板311の内面に結合されている。2つの枠結合部322と第1整流板311との結合方法は特に限定されないが、例えばリベットによる結合や溶接による結合が挙げられる。
【0085】
図6Aおよび図6Cに示すように、脚部323は、五徳300の清掃時に、五徳300を置いて運ぶための運搬具(例えば、トレイ)に接触する。脚部323は、第2整流板321の下端から外方に水平に延びている。脚部323は、第2整流板321の下端全長から延出しているのではなく、第2整流板321の下端の一部のみから延出していることが好ましい。これにより、脚部323と運搬具との接触面積を減らすことができるため、熱くなった五徳300から運搬具への熱伝導を抑えることができる。第2枠部320は、複数の脚部323を備えることが好ましい。複数の脚部323は、Y方向に互いに離隔して設けられていることが好ましい。図6Aに示す第2枠部320は、2つの脚部323を備える。2つの脚部323は、第2整流板321のY方向の両端近傍にそれぞれ設けられている。加熱調理器1000の使用中、第2整流板321のY方向両端の温度は、第2整流板321のY方向中心の温度よりも低くなる傾向にある。そのため、2つの脚部323を第2整流板321のY方向の両端近傍に設けることにより、第2整流板321のY方向中心近くに設けるよりも、2つの脚部323を低い温度に維持できる。
【0086】
図6Aに示すように、取っ手330は、第2整流板321に取り付けられている。取っ手330は、少なくとも1つの取っ手結合部331と、鍋載置部332と、取っ手本体333と、を備える。取っ手330は、例えばプレス加工により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0087】
図6Aに示すように、取っ手結合部331は、第2整流板321の外面に結合されている。取っ手結合部331と第2整流板321との結合方法は特に限定されないが、例えばリベットによる結合や溶接による結合が挙げられる。
【0088】
取っ手330は、複数の取っ手結合部331を備えることが好ましい。複数の取っ手結合部331は、Y方向に互いに離隔して配置されていることが好ましい。図6Aに示す取っ手330は、3つの取っ手結合部331を備える。3つの取っ手結合部331は、第2整流板321のY方向中央およびY方向両端近傍にそれぞれ結合されている。複数の取っ手結合部331が第2整流板321に結合されていることにより、第2整流板321を補強できる。その結果、熱による第2整流板321の変形を防止できる。
【0089】
図3Bに示すように、鍋載置部332上には、鍋200のフランジ部230が載置される。図6Aおよび図6Cに示すように、鍋載置部332は、取っ手結合部331の上端から、X方向外方に水平に延びている。鍋載置部332の上面は、平坦面であり、第2整流板321の上端と面一である。
【0090】
図6Aおよび図6Cに示すように、取っ手本体333は、鍋載置部332の外端から垂直上方に延びる垂直部3331と、垂直部3331からY方向外方および斜め上方に延びる傾斜部3332と、を備える。垂直部3331および傾斜部3332には、使用者の手を入れるための開口部が設けられている。
【0091】
図3Bに示すように、傾斜部3332は、トップカバー90およびテーブル600の天板よりも上方まで延びている。これにより、使用者が取っ手330を持ちやすくなっている。
【0092】
[1-10.カバー]
図7Aに示すように、カバー400は、カバー本体410と、2つの移動規制部420と、2つの載置部430と、を備える。カバー400は、例えば金属材料製である。カバー400は、例えばプレス加工により、1枚の板材を折り曲げることによって作製されている。
【0093】
2つの移動規制部420は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の移動規制部420の構造および機能を中心に説明する。また、2つの載置部430は同一の構造および機能を有しているため、特に断らない限り、一方の載置部430の構造および機能を中心に説明する。
【0094】
図7Aに示すように、カバー本体410は、鍋200の上端の開口よりも大きな開口部を有する。図3Aに示すように、カバー本体410は、フランジ部230の上方に、フランジ部230と隙間をあけて配置される。カバー本体410を鍋200の上方に配置したとき、鍋200の開口全体が、カバー本体410の開口部から露出する。
【0095】
移動規制部420は、Y方向へのカバー400の移動を規制する。移動規制部420は、カバー本体410のY方向の外端から上方に延びている。図3Cに示すように、移動規制部420は、第1整流板311よりもY方向の内方に位置している。移動規制部420と第1整流板311との間の隙間はわずかである。
【0096】
載置部430は、移動規制部420の上端から、Y方向外方に水平に延びている。図3Cに示すように、載置部430は、第1整流板311の上端に載置される。載置部430は、第1整流板311よりも外方に延びる延長部を有していることが好ましい。延長部が第1整流板311から外方にはみ出ていることにより、使用者がカバー400を取り外すときに、延長部に手を掛けることができるため、カバー400が取り外しやすくなる。
【0097】
[1-11.効果]
ガイド部材100および五徳300を備えていない従来の加熱調理器では、排気装置を作動させると、ほとんどの熱風は、排気装置によって外方かつ斜め上方に引かれる。そして、ほとんどの熱風は、鍋200の底壁210に向かわずに、鍋200とドレインパン50の第1側壁52との間に向けて流れる。したがって、従来の加熱調理器では、鍋200の底壁210を十分に加熱できない可能性がある。さらに、鍋200と第1側壁52との間の隙間が広いため、鍋200の側壁220近くを流れる熱風量が少なくなり、鍋200の側壁220を十分に加熱できない可能性がある。
【0098】
これに対し、本発明の加熱調理器1000では、図8に示すように、ガイド部材100の肩部113がドレインパン50の第1延出部54に接触しているため、ほとんどの熱風が2つの第1ガイド部111の外側に逃げることがなく、2つの第1ガイド部111および2の第2ガイド部121によって囲まれた空間内に流れる。その空間内に流入した熱風は、鍋200の底壁210に向けて流れるため、熱風によって鍋200の底壁210を効果的に加熱できる。
【0099】
熱風は、鍋200の底壁210に向けて流れた後、鍋200の側壁220と第1整流板311および第2整流板321との間の隙間に流れる。第1整流板311は、ドレインパン50の第1側壁52よりも内方に配置されており、かつ、鍋200の側壁220と対向している。また、第2整流板321は、ドレインパン50の第2側壁53よりも内方に配置されており、かつ、鍋200の側壁220と対向している。このように、第1整流板311および第2整流板321を鍋200の側壁220の外方に配置することにより、熱風が通過する隙間を狭くすることができる。その結果、熱風が、鍋200の側壁220の近くを上昇するようになるため、鍋200の側壁220を効果的に加熱することができる。
【0100】
以上の通り、本発明の加熱調理器1000では、熱風が、鍋200の底壁210を十分加熱してから、鍋200の側壁220近くを通って排気されるため、熱風の熱エネルギーを無駄なく鍋200に供給でき、鍋200を効果的に加熱できる。
【0101】
図3Aに示すように、ガイド部材100の第1ガイド部111が、熱板80の上端よりも下方まで延びていることにより、熱板80によって加熱された熱風を効果的に鍋200の底壁210に向けて案内することができる。
【0102】
図3Bに示すように、ガイド部材100の第2ガイド部121が、熱板80の上端よりも下方まで延びていることにより、熱板80によって加熱された熱風を効果的に鍋200の底壁210に向けて案内することができる。
【0103】
図5Bに示すように、ガイド部材100がY方向内方および斜め下方に延びる第1導入部112を備えることにより、ガイド部材100をドレインパン50の上方からドレインパン50内に入れるときに、第1導入部112がドレインパン50に引っ掛かることを防止できる。これにより、ガイド部材100をスムーズにドレインパン50内に配置できる。
【0104】
ガイド部材100がY方向内方および斜め下方に延びる第1導入部112を備えることにより、ガイド部材100を補強できる。その結果、熱によるガイド部材100の変形を防止できる。
【0105】
図5Cに示すように、ガイド部材100がX方向内方および斜め下方に延びる第2導入部123を備えることにより、ガイド部材100をドレインパン50の上方からドレインパン50内に入れるときに、第2導入部123がドレインパン50に引っ掛かることを防止できる。これにより、ガイド部材100をスムーズにドレインパン50内に配置できる。
【0106】
ガイド部材100がX方向内方および斜め下方に延びる第2導入部123を備えることにより、ガイド部材100を補強できる。その結果、熱によるガイド部材100の変形を防止できる。
【0107】
第2導入部123が、X方向内方および斜め下方に延び、かつ、光沢を有する金属材料製、特に、光沢を有するステンレス製であることにより、ガスバーナ60の炎が第2導入部123の表面に映るようになる。これにより、加熱調理器1000の運転中に、使用者が、ガスバーナ60が着火した状態であるかどうかを確認できる。
【0108】
図3Cおよび図5Bに示すように、ガイド部材100が第1移動規制部114を備えることにより、Y方向へのガイド部材100の移動を規制できる。すなわち、ガイド部材100がY方向に移動しようとしても、第1移動規制部114が第2延出部55の縦面551に接触するため、ガイド部材100はY方向に移動できない。
【0109】
図3Cおよび図5Bに示すように、ガイド部材100が第2移動規制部116を備えることにより、Y方向へのガイド部材100の移動を規制できる。すなわち、ガイド部材100がY方向に移動しようとしても、第2移動規制部116が、ドレインパン50の第1側壁52に接触するため、ガイド部材100はY方向に移動できない。
【0110】
図3Cおよび図6Bに示すように、五徳300が載置部312を備えていることにより、五徳300をガイド部材100上に安定して配置できる。載置部312が第1整流板311の下端全長から延びていることにより、五徳300をガイド部材100上により安定して配置できる。
【0111】
五徳300は、ガスバーナ60および熱板80から遠く離れた位置に配置されるため、煤などの汚れが付きにくい。したがって、五徳300の清掃時に、五徳300をガイド部材100から取り外して運搬具に載せたとしても、運搬具が汚れない。
【0112】
図6Cに示すように、五徳300が脚部323を備えていることにより、五徳300をドレインパン50から取り外したときに、運搬具上に安定して載置できる。脚部323が、第2整流板321の下端全長ではなく、第2整流板321の下端の一部のみに設けられていることにより、五徳300と運搬具との接触面積を小さくすることができるため、熱くなった五徳300から運搬具への熱伝導を抑えることができる。
【0113】
図6Aに示すように、五徳300が取っ手330を備えることにより、使用者が五徳300をドレインパン50から取り外しやすくなる。取っ手330が第2整流板321に取り付けられていることにより、取っ手330が喫食者の邪魔にならない。
【0114】
図3Cおよび図7Bに示すように、カバー400が移動規制部420を備えていることにより、Y方向へのカバー400の移動を規制できる。すなわち、カバー400がY方向に移動しようとしても、移動規制部420が第1整流板311に接触するため、カバー400はY方向に移動できない。
【0115】
<2.第2実施形態>
図9から図11Bを参照して、第2実施形態に係る加熱調理器2000について説明する。以下では、第2実施形態に係る加熱調理器2000と第1実施形態に係る加熱調理器1000との相違点を中心に説明する。第2実施形態に係る加熱調理器2000の構成要素のうち、第1実施形態に係る加熱調理器1000の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すと共に、その構成要素の詳細な構造および機能の説明を省略する。
【0116】
第2実施形態に係る加熱調理器2000は、焼肉や焼き鳥など、食材を焼いて調理するグリル装置である。
【0117】
加熱調理器2000は、ケーシング10、排気ダクト20、フィルタ30、制御装置40、ドレインパン50、ガスバーナ60、熱板受け70、熱板80、トップカバー90、ガイド部材100およびグリル部材500(調理器具の一例)を備える。
【0118】
加熱調理器2000は、加熱調理器1000と異なり、五徳300およびカバー400を備えていない。
【0119】
また、加熱調理器2000は、鍋200の代わりに、調理器具としてグリル部材500を備える。グリル部材500は、その上に食材を載せて焼くための部材である。グリル部材500は、例えば、網またはロストルである。グリル部材500は、複数の開口部を有することが好ましい。グリル部材500は、平坦な形状に限らず、例えば、中央が周辺に比べて盛り上がったアーチ型であってもよい。図11Aに示すように、グリル部材500は、ガイド部材100の2つの器具配置部115上に載置される。
【0120】
ガイド部材100の肩部113がドレインパン50の第1延出部54に接触しているため、ほとんどの熱風が2つの第1ガイド部111の外側に逃げることがなく、2つの第1ガイド部111および2の第2ガイド部121によって囲まれた空間内に流入する。その空間内に流入した熱風は、グリル部材500の下面に向けて流れるため、熱風によって、グリル部材500を効果的に加熱できる。
【0121】
ガイド部材100は、鍋料理用の加熱調理器1000および焼肉などの焼き調理用の加熱調理器2000のいずれにも使用できる。このように、ガイド部材100は、高い汎用性を有する。
【0122】
<3.第3実施形態>
図12を参照して、第3実施形態に係る加熱調理器3000について説明する。以下では、第3実施形態に係る加熱調理器3000と、第1実施形態に係る加熱調理器1000および第2実施形態に係る加熱調理器2000との相違点を中心に説明する。第3実施形態に係る加熱調理器3000の構成要素のうち、第1実施形態に係る加熱調理器1000および第2実施形態に係る加熱調理器2000の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付すと共に、その構成要素の詳細な構造および機能の説明を省略する。
【0123】
第3実施形態に係る加熱調理器3000は、鍋料理と食材を焼く調理の両方を実施できる加熱調理器である。
【0124】
加熱調理器3000は、ケーシング10、排気ダクト20、フィルタ30、制御装置40、ドレインパン50、ガスバーナ60、熱板受け70、熱板80、トップカバー90、2つのガイド部材100、鍋200、五徳300、カバー400およびグリル部材500を備える。
【0125】
加熱調理器3000では、ドレインパン50のX方向の左半分または右半分の一方に、ガイド部材100、鍋200、五徳300およびカバー400が配置され、ドレインパン50のX方向の左半分または右半分の他方に、別のガイド部材100およびグリル部材500が配置されている。
【0126】
<4.変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。以下に、本発明の変形例を説明する。以下で説明する変形例は、単独で、または、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせて、上記実施形態に適用できる。
【0127】
(4-1)加熱装置は、ガスバーナ60に代えて、電気ヒータであってもよい。加熱装置が電気ヒータである場合、制御装置40は、電気ヒータに流れる電流の大きさを調節する。また、加熱装置が電気ヒータである場合、熱板80および熱板受け70は必ずしも必要ではない。
【0128】
(4-2)載置部312が第2整流板321に設けられており、脚部323が第1整流板311に設けられていてもよい。すなわち、載置部312が第2整流板321の下端からX方向外方に延びており、脚部323が第1整流板311の下端からY方向外方に延びていてもよい。脚部323が第1整流板311に設けられる場合、脚部323が第2整流板321に設けられる場合と同様に、脚部323は、第1整流板311の下端全長から延びているのではなく、第1整流板311の下端の一部のみから延びていることが好ましい。また、載置部312が第2整流板321に設けられる場合、載置部312が第1整流板311に設けられる場合と同様に、載置部312は、第2整流板321の下端全長から延びていることが好ましい。
【0129】
(4-3)加熱調理器3000において、2つの第2整流板321それぞれに取っ手330が取り付けられているのではなく、グリル部材500に近接する第2整流板321には取っ手330が取り付けられていなくてもよい。この場合、五徳300は1つのみの取っ手330しか備えていないため、片持ち状となる。1つのみの取っ手330の取っ手本体333は、傾斜部3332を有さず、垂直部3331のみから成っていてもよく、その垂直部3331は、トップカバー90およびテーブル600の天板よりも上方まで延びていてもよい。
【0130】
(4-4)加熱調理器1000は、鍋200を1つしか備えていないが(図1参照)、加熱調理器1000はこのような実施形態に限定されず、複数の鍋200(例えば、2つの鍋200)をX方向に並べて配置可能であるように構成されていてもよい。2つの鍋200を配置可能な加熱調理器1000において、2つの五徳300はそれぞれ、2つの取っ手330を備えるのではなく、1つのみの取っ手330しか備えていなくてもよい。1つのみの取っ手330は、各五徳300の2つの第2整流板321のうち隣接する五徳300から遠い方の第2整流板321に取り付けられる。2つの五徳300はそれぞれ、1つのみの取っ手330しか備えていないため、片持ち状となる。1つのみの取っ手330の取っ手本体333は、傾斜部3332を有さず、垂直部3331のみから成っていてもよく、その垂直部3331は、トップカバー90およびテーブル600の天板よりも上方まで延びていてもよい。
【0131】
(4-5)加熱調理器2000は、グリル部材500を1つしか備えていないが(図9参照)、加熱調理器2000はこのような実施形態に限定されず、複数のグリル部材500(例えば、2つのグリル部材500)をX方向に並べて配置可能であるように構成されていてもよい。
【0132】
(4-6)取っ手330は、第1整流板311に結合されていてもよい。
【0133】
(4-7)加熱調理器1000,3000は、カバー400を備えていなくてもよい。
【0134】
<5.発明の開示>
本願は、以下に掲げる態様の発明も提供する。
(項1)
段差を有する加熱調理器用の角型ドレインパンに配置されるように構成された角型のガイド部材において、
互いに離隔した2つの第1本体部であって、各第1本体部が、前記段差に載置される肩部、および前記肩部から下方に延びる第1ガイド部、を備える、2つの第1本体部と、
互いに離隔した2つの第2本体部であって、前記2つの第2本体部は前記2つの第1本体部に結合されており、各第2本体部が第2ガイド部を備える、2つの第2本体部と、
を備えるガイド部材。
【0135】
(項2)
前記各第1本体部は、前記肩部の外端から上方に延びる第1移動規制部をさらに備える、
項1に記載のガイド部材。
【0136】
(項3)
前記各第1本体部は、前記第1移動規制部の上端から外方に延びる器具配置部をさらに備える、
項2に記載のガイド部材。
【0137】
(項4)
前記各第1本体部は、前記器具配置部の外端から上方に延びる第2移動規制部をさらに備える、
項3に記載のガイド部材。
【0138】
(項5)
前記各第1本体部は、前記第1ガイド部の下端から内方かつ斜め下方に延びる第1導入部をさらに備える、
項1から4のいずれか1項に記載のガイド部材。
【0139】
(項6)
前記各第2本体部は、前記第2ガイド部の下端から内方かつ斜め下方に延びる第2導入部をさらに備える、
項1から5のいずれか1項に記載のガイド部材。
【0140】
(項7)
前記第2導入部は、光沢を有する金属材料製である、
項6に記載のガイド部材。
【0141】
(項8)
前記各第2本体部は、前記第2ガイド部の両端に、前記第2ガイド部に対して折れ曲がるガイド結合部をさらに備え、
前記ガイド結合部は、前記第1ガイド部に結合されている、
項1から7のいずれか1項に記載のガイド部材。
【0142】
(項9)
前記ガイド結合部は、リベットによって前記第1ガイド部に結合されている、
項8に記載のガイド部材。
【0143】
(項10)
前記角型ドレインパンは、その内部に、熱板が配置されるように構成されており、
前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、前記熱板の上端よりも下方まで延びている、
項1から9のいずれか1項に記載のガイド部材。
【0144】
(項11)
項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材上に配置されるように構成された五徳において、
互いに離隔した2つの第1枠部であって、各第1枠部が第1整流板を備える、2つの第1枠部と、
互いに離隔した2つの第2枠部であって、前記2つの第2枠部は前記2つの第1枠部に結合されており、各第2枠部が第2整流板を備え、前記第2整流板上に鍋の一部が配置されるように構成された、2つの第2枠部と、
を備える五徳。
【0145】
(項12)
前記各第1枠部は、前記第1整流板の下方部分に設けられた載置部をさらに備える、または、
前記各第2枠部は、前記第2整流板の下方部分に設けられた載置部をさらに備える、
項11に記載の五徳。
【0146】
(項13)
前記各第1枠部は、前記第1整流板の下方部分に設けられた脚部をさらに備える、または、
前記各第2枠部は、前記第2整流板の下方部分に設けられた脚部をさらに備える、
項11または12に記載の五徳。
【0147】
(項14)
前記2つの第1整流板または前記2つの第2整流板に結合された取っ手をさらに備える、
項11から13のいずれか1項に記載の五徳。
【0148】
(項15)
前記各第2枠部は、前記第2整流板の両端に、前記第2整流板に対して折れ曲がる枠結合部をさらに備え、
前記枠結合部は、前記第1整流板に結合されている、
項11から14のいずれか1項に記載の五徳。
【0149】
(項16)
前記枠結合部は、リベットによって前記第1整流板に結合されている、
項15に記載の五徳。
【0150】
(項17)
前記2つの第1整流板は、前記2つの第2整流板の上端よりも上方まで延びている、
項11から16のいずれか1項に記載の五徳。
【0151】
(項18)
項11から17のいずれか1項に記載の五徳に配置されるように構成され、かつ、前記鍋の上方に配置されるように構成されたカバーであって、
開口部を有するカバー本体と、
前記カバー本体の両端に設けられた移動規制部と、
を備えるカバー。
【0152】
(項19)
項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材を備える加熱調理器。
【0153】
(項20)
項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材と、
項11から17のいずれか1項に記載の五徳と、
を備える加熱調理器。
【0154】
(項21)
項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材と、
項11から17のいずれか1項に記載の五徳と、
項18に記載のカバーと、
を備える加熱調理器。
【0155】
(項22)
前記ガイド部材上に配置されるグリル部材をさらに備える、
項19に記載の加熱調理器。
【0156】
(項23)
前記グリル部材は、網またはロストルである、
項22に記載の加熱調理器。
【0157】
(項24)
前記五徳上に配置される鍋をさらに備える、
項20または21に記載の加熱調理器。
【0158】
(項25)
底壁および側壁を備えるケーシングと、
前記底壁に結合された排気ダクトと、
をさらに備える項1から24のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【0159】
(項26)
底壁および側壁を備えるケーシングと、
前記底壁に結合された排気ダクトと、
を備える加熱調理器。
【0160】
(項27)
項1から10のいずれか1項に記載のガイド部材をさらに備える、
項26に記載の加熱調理器。
【0161】
(項28)
項11から17のいずれか1項に記載の五徳をさらに備える、
項26または27に記載の加熱調理器。
【0162】
(項29)
項18に記載のカバーをさらに備える、
項28に記載の加熱調理器。
【0163】
(項30)
前記ケーシング内に配置されたフィルタをさらに備える、
項25から29のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【0164】
(項31)
角型のドレインパンをさらに備える、
項19から30のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【0165】
(項32)
加熱装置をさらに備える、
項19から31のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【0166】
(項33)
加熱装置は、ガスバーナまたは電気ヒータである、
項32に記載の加熱調理器。
【0167】
(項34)
前記加熱装置を制御する制御装置をさらに備える、
項32または33に記載の加熱調理器。
【0168】
(項35)
熱板をさらに備える、
項19から34のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【0169】
(項36)
前記熱板を支持するための熱板受けをさらに備える、
項35に記載の加熱調理器。
【0170】
(項37)
トップカバーをさらに備える、
項19から36のいずれか1項に記載の加熱調理器。
【符号の説明】
【0171】
1000 加熱調理器
2000 加熱調理器
3000 加熱調理器
50 ドレインパン
56 段差
80 熱板
100 ガイド部材
110 第1本体部
111 第1ガイド部
112 第1導入部
113 肩部
114 第1移動規制部
115 器具配置部
116 第2移動規制部
120 第2本体部
121 第2ガイド部
122 ガイド結合部
123 第2導入部
200 鍋
210 底壁
220 側壁
230 フランジ部
300 五徳
310 第1枠部
311 第1整流板
312 載置部
320 第2枠部
321 第2整流板
322 枠結合部
323 脚部
330 取っ手
400 カバー
410 カバー本体
420 移動規制部
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11A
図11B
図12