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  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図1
  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図2
  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図3
  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図4
  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図5
  • 特開-接続構造、電力変換装置及び移動体 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129243
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】接続構造、電力変換装置及び移動体
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/22 20060101AFI20240919BHJP
   B64D 47/00 20060101ALI20240919BHJP
   B64D 27/24 20240101ALI20240919BHJP
【FI】
H01R9/22
B64D47/00
B64D27/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038324
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003683
【氏名又は名称】弁理士法人桐朋
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 正悟
【テーマコード(参考)】
5E086
【Fターム(参考)】
5E086CC46
5E086DD05
5E086DD37
5E086LL10
5E086LL12
5E086LL20
(57)【要約】      (修正有)
【課題】配線の自由度を高めることができる接続構造を提供する。
【解決手段】配線の接続構造は、PCU20の上面28に設けられるとともに機体の前後方向に配列された第1端子台26a、第2端子台26bを備える。第1端子台、第2端子台に接続される第1配線、第2配線は、上面から機体の前後方向に沿って延在する。第1端子台の高さと、第2端子台26bの高さとが、互いに異なる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台を備え、
前記端子台に接続される配線は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、
複数の前記端子台のうちの第1端子台の高さと、前記第1端子台に隣接する第2端子台の高さとが、互いに異なる、接続構造。
【請求項2】
請求項1に記載の接続構造において、
前記第1端子台の高さは、前記第2端子台の高さより低く、
前記第1端子台には、前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の接続部が備えられ、
前記第1端子台に備えられた複数の前記接続部のうちのいずれかに前記配線が接続される、接続構造。
【請求項3】
請求項1に記載の接続構造において、
前記第1端子台の高さは、前記第2端子台の高さより低く、
前記第2端子台に隣接する第3端子台の高さは、前記第2端子台の高さよりも低い、接続構造。
【請求項4】
請求項1に記載の接続構造において、
前記端子台には、前記配線の端部に備えられた端子が接続され、
前記端子台には、前記端子に備えられた係合部が係合されるとともに、前記端子の回動を制限する係止部が備えられる、接続構造。
【請求項5】
基部に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台を備え、
前記端子台に接続される配線は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、
複数の前記端子台のうちの第1端子台には、前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の接続部が備えられ、
前記第1端子台に備えられた複数の前記接続部のうちのいずれかに前記配線が接続される、接続構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の接続構造を備える、電力変換装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電力変換装置を複数備える移動体であって、
複数の前記電力変換装置のうちの第1電力変換装置は、前記移動体に備えられた機材の一方側に配され、
複数の前記電力変換装置のうちの第2電力変換装置は、前記機材の他方側に備えられる、移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線の接続構造、電力変換装置及び移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、航空機が開示されている。当該航空機は、発電機により発電された電力によりロータを駆動して推力を得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2020/0115045号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には、配線の接続構造について具体的な記載がない。近時では、配線の自由度を高めることができる接続構造が求められる。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様は、配線の接続構造であって、当該接続構造は、基部に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台を備え、前記端子台に接続される配線は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、複数の前記端子台のうちの第1端子台の高さと、前記第1端子台に隣接する第2端子台の高さとが、互いに異なる。
【0007】
本発明の第2の態様は、配線の接続構造であって、当該接続構造は、基部に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台を備え、前記端子台に接続される配線は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、複数の前記端子台のうちの第1端子台には、前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の接続部が備えられ、前記第1端子台に備えられた複数の前記接続部のうちのいずれかに前記配線が接続される。
【0008】
本発明の第3の態様は、電力変換装置であって、当該電力変換装置は、上記第1の態様又は上記第2の態様の接続構造を備える。
【0009】
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の電力変換装置を複数備える移動体であって、複数の前記電力変換装置のうちの第1電力変換装置は、前記移動体に備えられた機材の一方側に配され、複数の前記電力変換装置のうちの第2電力変換装置は、前記機材の他方側に備えられる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、配線の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、航空機の模式図である。
図2図2は、電力供給装置を模式的に示す側面図である。
図3図3は、電力供給装置を模式的に示す上面図である。
図4図4は、PCUを模式的に示す上面図である。
図5図5は、PCUを模式的に示す側面図である。
図6図6は、端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔一実施形態〕
一実施形態による接続構造について図面を用いて説明する。図1は、航空機10の模式図である。本実施形態の航空機10は、電動垂直離着陸機(eVTOL機)である。航空機10は、電動モータによりロータが駆動される。航空機10は、ロータにより垂直方向の推力と水平方向の推力を発生させる。
【0013】
航空機10には機体12が備えられる。機体12の前後方向と機体12の左右方向とは、互いに直交する。機体12の前後方向は、本発明の第1方向に相当する。機体12の左右方向は、本発明の第2方向に相当する。
【0014】
航空機10は、8つのVTOLロータ14を有する。VTOLロータ14は、機体12に対して上方向に推力を発生する。航空機10は、2つのクルーズロータ16を有する。クルーズロータ16は、機体12に対して前方向に推力を発生する。
【0015】
VTOLロータ14及びクルーズロータ16は、不図示の電動モータにより駆動される。航空機10は、電動モータの電源として、発電機18と不図示のバッテリとを有する。発電機18により供給された電力が電動モータに供給される。発電機18により発電された電力が、要求される電力に対して不足する場合、バッテリに蓄電された電力が電動モータに供給される。
【0016】
航空機10は、電力供給装置19を有する。電力供給装置19は、発電機18、パワーコントロールユニット20及びメインジャンクションボックス22を有する。以下では、パワーコントロールユニット20をPCU20と記載することがある。また、メインジャンクションボックス22をMJB22と記載することがある。
【0017】
電力供給装置19は、発電機18として、第1発電機18a及び第2発電機18bを有する。航空機10の機体12の左右方向における中心線Lに対して右側に第1発電機18aが配置され、中心線Lに対して左側に第2発電機18bが配置される。
【0018】
電力供給装置19は、PCU20として、第1PCU20a及び第2PCU20bを有する。MJB(機材)22は、機体12内に中心線Lを跨ぐように配置される。MJB22の右側面に第1PCU20aが取り付けられ、MJB22の左側面に第2PCU20bが取り付けられる。
【0019】
第1発電機18aで発電された電力は、第1PCU20aに送られる。第1PCU20aは、第1発電機18aから送られてきた三相交流を直流に変換する。直流に変換された電力は、MJB22に送られる。
【0020】
第2発電機18bで発電された電力は、第2PCU20bに送られる。第2PCU20bは、第2発電機18bから送られてきた三相交流を直流に変換する。直流に変換された電力は、MJB22に送られる。
【0021】
図2は、電力供給装置19を機体12の前方から見た模式図である。PCU20とMJB22との間には、冷却水路24が設けられる。冷却水路24内を冷却水が流れる。PCU20は内部にスイッチング素子等を有しており、スイッチング素子等から熱が発生する。冷却水路24によりPCU20が冷却される。
【0022】
[配線の接続構造]
図3は、電力供給装置19を上方から見た図である。
【0023】
PCU20は、第1端子台26a、第2端子台26b及び第3端子台26cを備える。第1端子台26a、第2端子台26b及び第3端子台26cは、PCU20の上面28に設けられる。即ち、第1端子台26a、第2端子台26b及び第3端子台26cは、PCU20のボディの上部(基部)に設けられる。第1端子台26a、第2端子台26b及び第3端子台26cは、機体12の前後方向に沿って1列に配置される。
【0024】
発電機18とPCU20とは、第1配線30a、第2配線30b及び第3配線30cにより接続される。第1配線30aは、第1端子台26aに接続される。第2配線30bは、第2端子台26bに接続される。第3配線30cは、第3端子台26cに接続される。第1配線30a、第2配線30b及び第3配線30cは、PCU20の上面(基部)28から機体12の前後方向に沿って延びる。
【0025】
第1PCU20aと第2PCU20bとは、同一の形状である。上方から見て、第2PCU20bは、第1PCU20aに対して180度回転させた状態でMJB22に取り付けられる。そのため、第1PCU20aでは、後方から前方に第1端子台26a、第2端子台26b、第3端子台26cの順で並び、第2PCU20bでは、前方から後方に第1端子台26a、第2端子台26b、第3端子台26cの順で並ぶ。
【0026】
図4は、PCU20を模式的に示す上面図である。図5は、PCU20を模式的に示す側面図である。図6は、端子32の斜視図である。
【0027】
図4に示すように、PCU20は、第1端子台26aと第2端子台26bとが互いに隣接し、第2端子台26bと第3端子台26cとが互いに隣接する。図5に示すように、上面28からの第1端子台26aの高さは、上面28からの第2端子台26bの高さより低い。また、上面28からの第3端子台26cの高さは、上面28からの第2端子台26bの高さより低い。さらに、上面28からの第1端子台26aの高さと、上面28からの第3端子台26cの高さとは同等である。
【0028】
図4に示すように、第1端子台26aは、2つの接続部34を有する。第1端子台26aの2つの接続部34は、機体12の左右方向に沿って配列される。第1端子台26aの2つの接続部34は、電気的に接続されている。第1端子台26aの2つの接続部34の一方に、前述の第1配線30aが接続される。第2端子台26bは、1つの接続部34を有する。第2端子台26bの接続部34に、前述の第2配線30bが接続される。第3端子台26cは、2つの接続部34を有する。第3端子台26cの2つの接続部34は、機体12の左右方向に沿って配列される。第3端子台26cの2つの接続部34は、電気的に接続されている。第3端子台26cの2つの接続部34の一方に、前述の第3配線30cが接続される。
【0029】
接続部34は、係止部36を有する。図3に示すように、第1配線30a、第2配線30b及び第3配線30cのそれぞれの端部には端子32が備えられる。図6に示すように、端子32には係合部38が備えられている。端子32の係合部38が、接続部34の係止部36に係合される。これにより、接続部34に対する端子32の回動が制限される。図3に示すように、端子32は接続部34にねじ40により固定される。
【0030】
図5に示すように、PCU20の下面41には、第4端子台42a及び第5端子台42bが設けられる。第4端子台42a及び第5端子台42bには、PCU20とMJB22とを繋ぐ不図示の配線が接続される。
【0031】
[配線による効率的な空間の利用について]
以下では、配線による電力供給装置19の効率的な空間の利用について考察する。なお、ここでいう配線とは、第1配線30a、第2配線30b及び第3配線30cについての配線に限られない。
【0032】
図2に示すように、MJB22の上面23は、PCU20の第2端子台26bよりも上方に位置する。そのため、図2の円Aで示す第2端子台26bの上方の位置に配線することにより、空間を効率的に利用できる。
【0033】
図2に示すように、MJB22と、PCU20の端子台(第1端子台26a、第2端子台26b、第3端子台26c)との間には空間が生じる。そのため、図2の円Bで示す端子台とMJB22との間の位置に配線することにより、空間を効率的に利用できる。
【0034】
図2に示すように、PCU20の側面44を上方に伸ばした面Sと、PCU20の端子台(第1端子台26a、第2端子台26b、第3端子台26c)との間には空間が生じる。そのため、図2の円Cで示す端子台と面Sとの間の位置に配線することにより、空間を効率的に利用できる。
【0035】
[作用効果]
本実施形態の接続構造は、PCU20の上面28に第1端子台26aと第2端子台26bとを備える。第1端子台26aと第2端子台26bとは、機体12の前後方向に沿って配列される。第1端子台26aに接続される第1配線30a、及び、第2端子台26bに接続される第2配線30bは、上面28から前後方向に沿って延在する。さらに、第1端子台26aの高さと、第2端子台26bの高さとが互いに異なる。
【0036】
第1端子台26aの高さと、第2端子台26bの高さとが互いに異なるため、第1配線30aと第2配線30bとは干渉しにくい。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0037】
また、第1端子台26aの高さと、第2端子台26bの高さとが互いに異なるため、第1配線30aを大きく曲げることなく、第1配線30aと第2端子台26bとの干渉を避けることができる。そのため、第1配線30aが可撓性が低く、曲げにくい場合であっても、第1配線30aと第2端子台26bとの干渉を避けることができる。また、第2配線30bを大きく曲げることなく、第2配線30bと第1端子台26aとの干渉を避けることができる。そのため、第2配線30bが可撓性が低く、曲げにくい場合であっても、第2配線30bと第1端子台26aとの干渉を避けることができる。
【0038】
第1端子台26aと第2端子台26bとは、機体12の前後方向に沿って配列されるため、第1端子台26aに対して機体12の左方向と右方向とから第1配線30aを取り付けることができる。また、第2端子台26bに対して機体12の左方向と右方向とから第2配線30bを取り付けることができる。
【0039】
また、本実施形態の接続構造では、第1端子台26aの高さは、第2端子台26bの高さより低い。第1端子台26aには、機体12の左右方向に沿って配列される2つの接続部34が備えられる。第1端子台26aに備えられた2つの接続部34のうちの一方に第1配線30aが接続される。このため、第1配線30aと第2配線30bとは、干渉しにくい。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0040】
また、本実施形態の接続構造では、第1端子台26aの高さは第2端子台26bの高さより低く、第3端子台26cの高さは、第2端子台26bの高さより低い。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0041】
また、本実施形態の接続構造では、第1端子台26a、第2端子台26b及び第3端子台26cには、端子32に備えられた係合部38が係合されるとともに、端子32の回動を制限する係止部36が備えられる。これにより、端子32の回動を抑制できる。また、第1端子台26aに対して誤った方向に第1配線30aを取り付けることを抑制できる。同様に、第2端子台26bに対して誤った方向に第2配線30bを取り付けることを抑制できる。さらに、第3端子台26cに対して誤った方向に第3配線30cを取り付けることを抑制できる。
【0042】
また、本実施形態の航空機10は、第1PCU20aと第2PCU20bを備える。第1PCU20aはMJB22の右側面に取り付けられ、第2PCU20bはMJB22の左側面に取り付けられる。第2PCU20bの形状は、第1PCU20aの形状と同一である。上方から見た場合に、第2PCU20bは、第1PCU20aを180度回転された状態でMJB22に取り付けられる。これにより、第1PCU20aを構成する部品と、第2PCU20bを構成する部品とを同一にすることができる。即ち、部品の種類の削減に寄与し得る。
【0043】
上述した開示に関し、更に以下の付記を開示する。
【0044】
(付記1)
接続構造は、基部(28)に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台(26a、26b、26c)を備え、前記端子台に接続される配線(30a、30b、30c)は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、複数の前記端子台のうちの第1端子台(26a)の高さと、前記第1端子台に隣接する第2端子台(26b)の高さとが、互いに異なる。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0045】
(付記2)
付記1に記載の接続構造において、前記第1端子台の高さは、前記第2端子台の高さより低く、前記第1端子台には、前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の接続部(34)が備えられ、前記第1端子台に備えられた複数の前記接続部のうちのいずれかに前記配線が接続されてもよい。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0046】
(付記3)
付記1又は2に記載の接続構造において、前記第1端子台の高さは、前記第2端子台の高さより低く、前記第2端子台に隣接する第3端子台(26c)の高さは、前記第2端子台の高さよりも低い。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0047】
(付記4)
付記1~3のいずれか1つに記載の接続構造において、前記端子台には、前記配線の端部に備えられた端子(32)が接続され、前記端子台には、前記端子に備えられた係合部(38)が係合されるとともに、前記端子の回動を制限する係止部(36)が備えられてもよい。これにより、端子の回動を抑制できる。
【0048】
(付記5)
接続構造は、基部に設けられるとともに第1方向に沿って配列された複数の端子台を備え、前記端子台に接続される配線は、前記基部から前記第1方向に沿って延在し、複数の前記端子台のうちの第1端子台には、前記第1方向に交差する第2方向に沿って配列される複数の接続部が備えられ、前記第1端子台に備えられた複数の前記接続部のうちのいずれかに前記配線が接続される。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0049】
(付記6)
電力変換装置(20)は、付記1~5のいずれか1つに記載の接続構造を備える。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0050】
(付記7)
付記6に記載の電力変換装置を複数備える移動体(10)であって、複数の前記電力変換装置のうちの第1電力変換装置は、前記移動体に備えられた機材(22)の一方側に配され、複数の前記電力変換装置のうちの第2電力変換装置は、前記機材の他方側に備えられる。これにより、配線の自由度を高めることができる。
【0051】
なお、本発明は、上述した開示に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得る。
【0052】
上述した開示では、第1端子台26aは2つの接続部34を有し、第3端子台26cは2つの接続部34を有するが、これに限定されない。第1端子台26aは1つの接続部34を有し、第3端子台26cは1つの接続部34を有してもよい。また、第1端子台26aは3つ以上の接続部34を有し、第3端子台26cは3つ以上の接続部34を有してもよい。さらに、第2端子台26bは2つ以上の接続部34を有してもよい。
【0053】
上述した開示では、第1端子台26aの高さと第2端子台26bの高さとは互いに異なり、第2端子台26bの高さと第3端子台26cの高さとは互いに異なるが、これに限定されない。第1端子台26aの高さと第2端子台26bの高さとは同等であってもよい。また、第2端子台26bの高さと第3端子台26cの高さとは同等であってもよい。
【0054】
上述した開示では、第1端子台26aの高さは第2端子台26bの高さよりも低く、第3端子台26cの高さは第2端子台26bの高さよりも低いが、これに限定されない。第1端子台26aの高さは第2端子台26bの高さよりも低く、第3端子台26cの高さは第2端子台26bの高さよりも高くてもよい。または、第1端子台26aの高さは第2端子台26bの高さよりも高く、第3端子台26cの高さは第2端子台26bの高さよりも低くてもよい。さらに、第1端子台26aの高さは第2端子台26bの高さよりも高く、第3端子台26cの高さは第2端子台26bの高さよりも高くてもよい。
【0055】
上記実施形態では、PCU20は、航空機10に搭載されるが、これに限定されない。PCU20は、船舶、自動車、列車等の様々な移動体に搭載されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
10…航空機(移動体) 20…PCU(電力変換装置)
22…メインジャンクションボックス(機材)
26a…第1端子台(端子台) 26b…第2端子台(端子台)
26c…第3端子台(端子台) 28…上面(基部)
30a…第1配線(配線) 30b…第2配線(配線)
30c…第3配線(配線) 34…接続部
図1
図2
図3
図4
図5
図6