(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129314
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ロール紙を回転させて引き出し易くするロール紙ホルダー
(51)【国際特許分類】
A47K 10/38 20060101AFI20240919BHJP
A47K 10/36 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
A47K10/38 N
A47K10/36 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038436
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】716002530
【氏名又は名称】塚本 好寿
(72)【発明者】
【氏名】塚本 好寿
(57)【要約】
【課題】
使用者がロール紙の先端を引いてカットするだけで、ロール紙の先端が片手でも掴み易い状態にすることを可能とする、介護者や手の不自由な方達にも便利で、ロール紙以外を触ることが無く衛生面も安心で、ロール紙が軽く回り不用意に引き出してしまうことのない、ロール紙ホルダーを提供する。
【解決手段】
ロール紙を引き出す力と摩擦力で回転芯の錘を持ち上げ、ロール紙をカットした時の錘の自由落下運動でロール紙が回転して、ロール紙の先端が剥がれて垂れ下り、常にロール紙の先端を片手でも掴み易い状態に保持する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙を引き出す力と、摩擦力と、錘の自由落下運動と、を利用してロール紙の先端を片手でも掴み易い状態にすること、を特徴とするロール紙ホルダー。
【請求項2】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す力で錘を持ち上げ、ロール紙をカットした時の錘の自由落下運動でロール紙を回転させること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項3】
錘部とロール紙の側面の間に取り付けた紙付着防部が、カットした時にできるロール紙の表面とカット紙の裏面の隙間を維持して紙同士の付着を防いで剥がれること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、トイレットペーパーおよびキッチンペーパー等のロール紙において、所要の長さに引き出し切断した後、次の使用時に引き出し易くするロール紙ホルダーが従来から提案されており、現在でもなお改良が試みられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-159725号公報
【特許文献2】特開2016-214808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、日常で最もロール紙を用いるトイレットペーパーの場合、トイレ使用者や介護者は、トイレットペーパーのカット部が見つからないときにロール紙カバーを上げてカット部を摘まみ出すか、トイレットペーパーを回転させてカット部が垂れた状態にする、等の行為を行っていると考えられ、トイレを使用するたびにこのような行為を行うことは手間と時間がかかり、特に急いでいるときは焦燥感にかられることもある、という課題があった。
【0005】
また、介護者や手の不自由な方達には、片手で容易にロール紙が摘まみ出せない、という課題があった。
【0006】
また、ロール紙を引き出す回転が軽く、幼児や高齢者が不用意に引き出して資源の無駄遣いになる、という課題があった。
【0007】
また、特許文献1の技術を含め従来から技術が開示されているロール紙ホルダーでは、カバー部分が大きく邪魔になること、ロール紙のセットに手間が掛かること、ロール紙を簡単に引き出すためには十分な長さではないこと、の欠点があった。
【0008】
また、特許文献2の技術を含めモーターや手動でロール紙を回転させてカット部が垂れた状態する技術も開示されているが、モーターを稼働させるための電源や手作業が必要となる、という欠点があった。
【0009】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ロール紙のセットの手間と、ロール紙を回転させてカット部を垂れた状態にする作業と、不用意にロール紙を引き出せてしまう事と、ロール紙以外に触る事と、をなくし、片手でも容易にロール紙が引き出せて、使用中の市販のロール紙ホルダーにも応用できる、コンパクトな仕組みのロール紙ホルダーを提供すること、を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するため、本発明は、円筒部と、その円筒部の外側表面に取り付ける摩擦部と、その円筒部を自由落下運動で回転させる錘部と、から成るロール紙回転発生部(以降、単に「回転芯」と記す)を、ロール紙の挿入孔に挿入してロール紙ホルダーにセットすると、錘部は自由落下運動で最下点の位置で停止する。この停止状態からロール紙のカット部を持って引き出すとロール紙が回転、伴って、挿入された回転芯も摩擦部の摩擦力で挿入孔に貼付いた状態で回転して錘部を持ち上げる。続けてロール紙を引き出すと、錘部がロール紙ホルダー(または、ロール紙カバー)に取り付けられた回転停止部に当り、さらに続けて摩擦部の摩擦力より大きいトルクでロール紙を引き出すと、錘部は停止した状態でロール紙だけが回転芯で空転して引き出すことができる。つぎに、必要な長さを引き出して切断部でロール紙をカットすると、錘部を停止させていたトルクがなくなるため、錘部が回転停止部から離れて自由落下運動で最下点の位置まで下り、伴って、回転芯が回転するとロール紙も摩擦部の摩擦力で挿入孔に貼付いた状態で回転し、最後に、錘部が最下点で停止するとロール紙のカット部は重力により剥がれて垂れ下がる。この一連の動作によりロール紙のカット部を垂れた状態にすることができること、を特徴とする。
【0011】
さらに、錘部分の自由落下運動は、回転停止部の位置により、円筒部を錘部が引き出された方向(以降、単に「順回転」と記す)と、引き出された方向と逆の方向(以降、単に「逆回転」と記す)の2方向に回転させることができるため、様々なロール紙ホルダーに応用ができること、を特徴とする。
【0012】
さらに、ロール紙をカットした時にカット部の裏面が静電気によりロール紙の表面に張り付く場合、紙付着防止部を使用して、ロール紙の表面とカット部の裏面の隙間を維持することで張付きを防ぐこと、を特徴とする。
【0013】
一実施形態において、上記の回転芯の円筒部の外径と内径と長さは、摩擦部を取り付けてロール紙の挿入孔に挿入でき、かつ、ロール紙ホルダーにセットした時にスムースに回転するようなサイズであって、形状には制約はなく、さらに、プラスチック、紙、等の材質にも制約はない。
【0014】
一実施形態において、上記の円筒部の外側表面とロール紙の挿入孔の間にある摩擦部は、ロール紙のカット部を持って引き出す時は回転芯がロール紙の挿入孔に摩擦力で張り付いた状態で回転し、かつ、回転停止部で回転芯が停止した時はロール紙が切れることなく空転する摩擦力になるように取り付けるものであって、四角形、三角形、円形、らせん形、等の形状や取り付け方や個数には制約はなく、さらに、ゴム、スポンジ、シリコン、等の材質にも制約はない。
【0015】
一実施形態において、上記の円筒部を回転させるための錘部は、円筒部の端でロール紙の側面の位置にあり、ロール紙ホルダーにセットしたロール紙を円筒部で切れることなく持ち上げることができ、かつ、ロール紙を錘部の自由落下運動で回転させるトルクを得るような重量であって、ハンマー型、釣り鐘型、コイン型、等の形状やサイズや取り付け方や個数には制約はなく、さらに、鉛、鉄、粘土、等の材質にも制約はない。
【0016】
一実施形態において、上記の回転芯の回転を停止させるための錘部が当たる回転停止部は、ロール紙ホルダーにセットしたロール紙の回転を妨げることがなく、かつ、ロール紙の取り換えに不便とならないような場所にあって、形状や材質や取り付け方や個数には制約はない。
【0017】
一実施形態において、上記のロール紙の側面と錘部の側面の間に取り付けた紙付着防止部は、ロール紙をカットした時のロール紙の表面とカット部の表面の隙間を維持して静電気による張り付きを阻止する場所にあって、形状や材質や取り付け方や個数には制約はない。
【0018】
一実施形態において、ロール紙カバーがロール紙を押さえるタイプのロール紙ホルダーで、常にロール紙カバーがロール紙を押さえないようにするためのカバー固定部は、ロール紙ホルダーにセットしたロール紙の回転を妨げることがなく、かつ、ロール紙の取り換えに不便とならないような場所にあって、形状や材質や取り付け方や個数には制約はない。
【0019】
なお本発明では、ロール紙カバーがロール紙を押さえないタイプのロール紙ホルダーを第1実施形態と記し、ロール紙カバーがロール紙を押さえるタイプのロール紙ホルダーを第2実施形態と記す。
【発明の効果】
【0020】
本発明の第1実施形態でのロール紙ホルダーによれば、以上の説明から理解される通り、ロール紙を引き出す時に、引き出す力と摩擦力を利用して回転芯の錘を動かして持ち上げ、ロール紙をカットした時に、錘の自由落下運動と摩擦力でロール紙を回転させてカット部が剥がれて引き出し易い状態する仕組みであり、次の利用者は簡単に引き出し部分を見つけて片手で引き出すことができるため、介護者や手の不自由な方達にも便利であり、ロール紙以外を触ることが無いため衛生面も安心であり、ロール紙を引き出す時の回転には負荷があるため幼児や高齢者が不用意にロール紙を引き出してしまうこともない。
【0021】
また、本発明の第2実施形態でのロール紙ホルダーによれば、ロール紙カバーにロール紙を抑える仕組みによって錘は自由落下運動が起こらず、ロール紙カバーを持ち上げた時点で自由落下運動が起きてロール紙を剥がれて垂れ下がった状態にすることができるため、常にロール紙が垂れ下がって不衛生という要望にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の第1実施形態に係るロール紙ホルダーの斜視図である。
【
図3】ロール紙の挿入孔に回転芯を挿入した側面図である。
【
図4】紙付着防止部の作用を説明する模式図である。
【
図5】第1実施形態での回転芯の動作を説明する模式図である。
【
図6】第1実施形態での市販YH51ロール紙ホルダーの斜視図である。
【
図7】第2実施形態での市販YH52改良ロール紙ホルダーの斜視図である。
【
図8】第2実施形態での回転芯の動作を説明する模式図である。
【
図9】第2実施形態での市販ステンレスロール紙ホルダーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロール紙ホルダーの斜視図である。ロール紙ホルダー100は、ロール紙Pをセットして保持するための装置である。回転芯200はロール紙Pの挿入孔Hに挿入してロール紙Pを回転や空転させるための装置である。ロール紙P は、挿入孔H を中心に券回された紙で、例えばトイレットペーパーまたはキッチンペーパーがロール紙Pとして例示される。
【0024】
図2は、回転芯の斜視図である。回転芯200は円筒部210の外側の表面に摩擦部220と、片側の端に錘部230と、を取り付けたものである。なお、摩擦部220の摩擦力は、錘部230が回転停止部160で停止していない時はロール紙Pのカット部Cを持って引き出すと回転芯200をロール紙Pに付着した状態で一緒に回転させることができ、錘部230が回転停止部160で停止している時の回転芯200は停止するがロール紙Pは空転して引き出す事ができる。また、錘部230重量は、ロール紙Pが切れることなく持ち上げることができ、かつ、ロール紙Pを錘部品232の自由落下運動で回転させるトルクを得ることができる。また、紙付着防止部240は、カット時にロール紙Pの表面とカット部Cの裏面の隙間を維持する。
【0025】
図3は、ロール紙の挿入孔に回転芯を挿入した側面図である。ロール紙ホルダー100にロール紙Pをセットしてもスムースに回転するような状態に回転芯200を挿入する。
【0026】
図4は、紙付着防止部の作用を説明する模式図である。カットした時に紙付着防止部240の凸部がロール紙Pの表面とカット部Cの裏面の隙間に入り込むことで、表面と裏面が付着して剥がれにくくなることを防ぐ効果がある。
【0027】
図5は、第1実施形態での回転芯の動作を説明する模式図である。ロール紙ホルダー100からロール紙Pを引き出してカットした時は(A)→(B)→(C)→(D)→(E)→(A)の順で回転芯200が回転する。なお、回転停止部160の取り付け位置は、錘部230が逆回転する位置に取り付けてあり、(A)の状態は、ロール紙P引き出す前、回転芯200の錘部230が重力により最下点にある状態を示し、(B)の状態は、ロール紙を(あ)方向に引き出してロール紙Pは(い)方向に順回転し、回転芯200もロール紙Pに摩擦部220で張付いて(う)方向に順回転している状態を示し、(C)の状態は、ロール紙Pを(え)方向に引き出し錘部230が回転停止部160に当り回転芯200は停止するが、ロール紙Pは摩擦部220で空転して(お)方向に順回転している状態を示し、(D)の状態は、ロール紙Pを(か)方向に引き出して切断部140でカットした直後でロール紙Pは停止した状態を示し、(E)の状態は、錘部230を停止させていたトルクがなくなり錘部230は(き)方向に逆回転し、ロール紙Pも回転芯200に張付いて(く)方向に逆回転して最初の状態(A)に戻ることを示している。
【0028】
図6は、第1実施形態で市販YH51ロール紙ホルダーの斜視図である。なお、市販YH51ロール紙ホルダー300には回転停止部160がないため、新たに追加して取り付けている。なお、回転停止部160は新品のロール紙Pでもカバー部130が触れないように回転停止部160の上部でカバー部130を受け止める位置となっている。
<第2実施形態>
【0029】
図7は、第2実施形態で市販YH52改造ロール紙ホルダーの斜視図である。なお、市販YH52ロール紙ホルダー400では錘部230がカバー部130に当たってしまうため、カバー部130にスリット部410を空け、さらに、カバー部130の先端は残し回転停止部160となる改造を行っている。これにより、カバー130がロール紙Pを押さえることができ、カバー130を持ち上げた時点でロール紙を剥がれて垂れ下がった状態にすることができる。
【0030】
図8は、第2実施形態での回転芯の動作を説明する模式図である。市販YH52ロール紙ホルダー400からロール紙Pを引き出してカットした時は(F)→(G)→(H)→(I)→(J)→(F)の順で回転芯200が回転する。なお、回転停止部160の取り付け位置は、錘部230が順回転する位置に取り付けてあり、(F)の状態は、ロール紙P引き出す前、回転芯200の錘部230が重力により最下点にある状態を示し、(G)の状態は、ロール紙を(け)方向に引き出してロール紙Pが(こ)方向に順回転し、回転芯200もロール紙Pに摩擦部220で張付いて(さ)方向に順回転している状態を示し、(H)の状態は、ロール紙Pを(し)方向に引き出し錘部230が回転停止部160に当り回転芯200は停止するが、ロール紙Pは摩擦部220で空転して(す)方向に順回転している状態を示し、(D)の状態は、ロール紙Pを(せ)方向に引き出して切断部140でカットした直後でロール紙Pは停止した状態を示し、(E)の状態は、カバー部130を(そ)方向に持ち上げると錘部230を停止させていた回転停止部160が外れ錘部230は(さ)方向に順回転し、ロール紙Pも回転芯200に張付いて(し)方向に順回転して最初の状態(F)に戻ることを示している。
【0031】
図9は、第2実施形態で市販ステンレス改造ロール紙ホルダーの斜視図である。なお、市販ステンレスロール紙ホルダー500では錘部230がカバー部130に当たってしまうため、カバー部130をずらしてスリット410を空け、さらに、回転停止部160がないため、新たに追加して取り付けている。なお、市販ステンレス改造ロール紙ホルダー500はロール紙Pのセット方法が懸架方式ではなく差し込み方式のため、回転芯の円筒部210の中心の穴を小さくしてあらかじめ保持軸部150に取り付け、ロール紙Pの交換は取り付けられた回転芯に挿入してセットする、
【0032】
【符号の説明】
【0033】
100ロール紙ホルダー
110背面部
120側面部
130カバー部
140切断部
150保持軸部
160回転停止部
200ロール紙回転発生部(単に「回転芯」と記す)
210円筒部
220摩擦部
230錘部
240紙付着防止部
300市販YH51ロール紙ホルダー
400市販YH52改良ロール紙ホルダー
410スリット部
500市販ステンレスロール紙ホルダー
【手続補正書】
【提出日】2023-03-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙を引き出す力と、摩擦力と、錘の自由落下運動と、を利用してロール紙の先端を片手でも掴み易い状態にすること、を特徴とするロール紙ホルダー。
【請求項2】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す力で錘を持ち上げ、ロール紙をカットした時の錘の自由落下運動でロール紙を回転させること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項3】
錘部とロール紙の側面の間に取り付けた紙付着防部が、カットした時にできるロール紙の表面とカット紙の裏面の隙間を維持して紙同士の付着を防いで剥がれること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項4】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力でロール紙の回転を遅くしてロール紙を不用意に引き出せなくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項5】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力でロール紙の回転を遅くしてロール紙が回転する音を小さくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙を引き出す力と、摩擦力と、錘の自由落下運動と、を利用してロール紙の先端を片手でも掴み易い状態にすること、を特徴とするロール紙ホルダー。
【請求項2】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す力で錘を持ち上げ、ロール紙をカットした時の錘の自由落下運動でロール紙を回転させること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項3】
錘部とロール紙の側面の間に取り付けた紙付着防止部が、カットした時にできるロール紙の表面とカット紙の裏面の隙間を維持して紙同士の付着を防いで剥がれること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項4】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力の負荷でロール紙の回転を遅くしてロール紙を不用意に引き出せなくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項5】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力の負荷でロール紙の回転を遅くしてロール紙が回転する音を小さくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項6】
錘の位置が、ロール紙ホルダーの外からでも確認できること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
一実施形態において、上記の回転芯の回転を停止させるための回転停止部は、ロール紙ホルダーにセットしたロール紙の回転を妨げることがなく、かつ、ロール紙の取り換えに不便とならないような場所にあって、形状や材質や取り付け方や取り付け場所や個数には制約はない。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明の第1実施形態でのロール紙ホルダーによれば、以上の説明から理解される通り、ロール紙を引き出す時に、引き出す力と摩擦力を利用して回転芯の錘を動かして持ち上げ、ロール紙をカットした時に、錘の自由落下運動と摩擦力でロール紙を回転させてカット部が剥がれて引き出し易い状態する仕組みであり、次の利用者は簡単に引き出し部分を見つけて片手で引き出すことができるため、介護者や手の不自由な方達にも便利であり、ロール紙以外を触ることが無いため衛生面も安心であり、ロール紙を引き出す時の回転には負荷があるため幼児や高齢者が不用意にロール紙を引き出してしまわないこと、さらに、カットした後のロール紙の先端をカット面キャッチ部で受け止めることができるため、常にロール紙が垂れ下がって邪魔や不衛生にならないこと、という要望にも対応できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
また、本発明の第2実施形態でのロール紙ホルダーによれば、ロール紙カバーにロール紙を抑える仕組みによって錘は自由落下運動が起こらず、ロール紙カバーを持ち上げた時点で自由落下運動が起きてロール紙を剥がれて垂れ下がった状態にすることができるため、常にロール紙が垂れ下がって邪魔や不衛生にならないこと、という要望にも対応できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
100ロール紙ホルダー
110背面部
120側面部
130カバー部
140切断部
150保持軸部
160回転停止部
170カット面キャッチ部
200ロール紙回転発生部(単に「回転芯」と記す)
210円筒部
220摩擦部
230錘部
240紙付着防止部
300市販YH51ロール紙ホルダー
400市販YH52改良ロール紙ホルダー
410スリット部
500市販ステンレスロール紙ホルダー
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙を引き出す力と、摩擦力と、錘の自由落下運動と、を利用してロール紙の先端を片手でも掴み易い状態にすること、を特徴とするロール紙ホルダー。
【請求項2】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す力で錘を持ち上げ、ロール紙をカットした時の錘の自由落下運動でロール紙を回転させること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項3】
錘部とロール紙の側面の間に取り付けた紙付着防止部が、カットした時にできるロール紙の表面とカット紙の裏面の隙間を維持して紙同士の付着を防いで剥がれること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項4】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力の負荷でロール紙の回転を遅くしてロール紙を不用意に引き出せなくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項5】
ロール紙の挿入孔に挿入した回転芯が、ロール紙を引き出す摩擦力の負荷でロール紙の回転を遅くしてロール紙が回転する音を小さくすること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項6】
錘の位置が、ロール紙ホルダーの外からでも確認できること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【請求項7】
カットした後のロール紙の先端が、カット面キャッチ部で受け止めることができること、を特徴とする請求項1に記載のロール紙ホルダー。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図6は、第1実施形態で市販YH51ロール紙ホルダーの斜視図である。なお、市販YH51ロール紙ホルダー300には回転停止部160がないため、新たに追加して取り付けている。なお、回転停止部160は新品のロール紙Pでもカバー部130が触れないように回転停止部160の上部でカバー部130を受け止める位置となって
おり、回転停止部160はカバー固定部としての機能も有している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
100ロール紙ホルダー
110背面部
120側面部
130カバー部
140切断部
150保持軸部
160回転停止部(カバー固定部の機能あり)
170カット面キャッチ部
200ロール紙回転発生部(単に「回転芯」と記す)
210円筒部
220摩擦部
230錘部
240紙付着防止部
300市販YH51ロール紙ホルダー
400市販YH52改良ロール紙ホルダー
410スリット部
500市販ステンレスロール紙ホルダー