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特開2024-129396不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体
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  • 特開-不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129396
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/00 20060101AFI20240919BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240919BHJP
   G08B 13/194 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
G08B25/00 510M
G06Q50/10
G08B13/194
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038573
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】梅田 一秀
【テーマコード(参考)】
5C084
5C087
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5C084AA02
5C084AA13
5C084DD11
5C084GG12
5C084GG52
5C084GG57
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA04
5C087AA19
5C087DD05
5C087EE16
5C087FF02
5C087FF04
5C087GG02
5C087GG08
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG83
5L049CC20
5L050CC20
(57)【要約】
【課題】 本発明は、複数の行動を特定し、特定した複数の行動の関連性から不審行動を判別できる検出装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の不審行動検知装置10は、情報取得部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14、及び、情報出力部15を含み、前記情報取得部11は、監視対象画像を取得し、前記監視エリア設定部12は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、前記監視対象者特定部13は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、前記行動分析部14は、前記前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、前記情報出力部15は、前記判定結果情報を出力する。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析部は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する、
不審行動検知装置。
【請求項2】
前記行動分析部は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成し、
前記情報出力部は、前記不審行動情報を出力する、
請求項1記載の不審行動検知装置。
【請求項3】
前記情報取得部は、経時的に前記監視対象画像を取得し、
前記行動分析部は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断する、
請求項2記載の不審行動検知装置。
【請求項4】
前記行動分析部は、前記監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、前記複数の前記行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定する、
請求項2又は3記載の不審行動検知装置。
【請求項5】
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する複数の監視対象者を特定し、
前記行動分析部において、前記前記監視対象者の複数の行動は、前記複数の前記監視対象者の行動である、
請求項4記載の不審行動検知装置。
【請求項6】
前記行動分析部は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者情報を含む、前記不審行動情報を生成する、
請求項5記載の不審行動検知装置。
【請求項7】
前記行動分析部は、前記不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成する、
請求項6記載の不審行動検知装置。
【請求項8】
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析工程は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
不審行動検知方法。
【請求項9】
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不審行動検知装置、不審行動検知方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、監視カメラによって撮像された画像等に基づき、不審人物を検出して監視する様々な装置等が提案されている。その手法として、不審人物を特定して、特定した人物を追尾するような装置等が開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2023-020307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置等は、撮像された画像から不審人物を特定し、特定した人物を追尾するものである。不審行動は、複数の対応する行動から判別できることもあるが、前述の技術は、複数の行動の関連性等を分析するものではない。
【0005】
そこで本発明は、複数の行動を特定し、特定した複数の行動の関連性から不審行動を判別できる検出装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の不審行動検知装置は、
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析部は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する。
【0007】
本発明の不審行動検知方法は、
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析工程は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0008】
本発明のプログラムは、
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、1つの行動では判別できない不審行動であっても、不審行動として判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1の不審行動検知装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の不審行動検知装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の不審行動検知装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の不審行動検知装置における処理の一例を説明する参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の不審行動検知装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、情報取得部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14、及び、情報出力部15を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、出力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0016】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、情報取得部11、監視エリア設定部12、監視対象者特定部13、行動分析部14及び情報出力部15として機能する。本装置10が、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0017】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0018】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0019】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、後述する監視対象画像及び不審行動情報等を記憶できる。
【0020】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記監視対象画像等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0021】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0022】
つぎに、本実施形態の不審行動検知方法の一例を、図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の不審行動検知方法は、例えば、図1又は図2の本装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の不審行動検知方法は、図1又は図2の本装置10の使用には限定されない。
【0023】
本装置10は、監視対象者の複数の行動を分析して、その関係性の有無に基づいて不審行動を判定するものである。前記監視対象者の行動は、例えば、回転ずし店において、写真をとる行動等、通常行われない行動である。なお、写真の対象が、例えば、風変わりなすし等で単に写真を撮っているのみであれば、不審ではないと考えられるが、例えば、写真の対象が人の場合には、何らかの不審な行動の可能性が考えられる。また、回転ずし店の顧客が、テーブルに手を伸ばしている場合、単なるすしを取る行動であれば、不審な行動ではないと考えられるが、他人がその行動を写真に撮っている場合には、何らかの不審な行動の可能性がある。そこで、これらの行動を対比して分析する。なお、前述の説明は、回転ずし店を例に挙げているが、これに限定されず、不審行動を判別する必要がある場所であれば、どのような場所を対象としてもよい。対象となる行動も、写真撮影等に限定されず、実情に合わせて任意に定めてよい。また、前記複数の行動は、複数の監視対象者によるものに限定されず、例えば、同一人物が、片手で写真を撮り、もう一方の手をテーブルに伸ばしている等、一人の監視対象者の複数の行動を対象としてもよい。
【0024】
まず、情報取得部11は、監視対象画像を取得する(S1、情報取得工程)。前記監視対象画像は、分析の対象となる監視対象者の複数の行動が撮像された画像であり、静止画像でもよく、動画でもよい。また、前記監視対象画像は、継続的なものでもよく、断続的なものでもよい。前記監視対象画像の取得は、例えば、カメラ、ビデオカメラ等の撮像装置から取得されるが、これらに限定されず、前記複数の行動の画像が取得できるものであれば、どのような態様であってもよい。また、前記情報取得部11は、経時的に前記監視対象画像を取得してもよい。
【0025】
つぎに、監視エリア設定部12は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定する(S2、監視エリア設定工程)。前記所定範囲の監視エリアは、例えば、飲食店のテーブルの上であるが、これに限定されず、監視が必要な場所を任意に指定してよい。
【0026】
つぎに、監視対象者特定部13は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定する(S3、監視対象者特定工程)。なお、前記監視対象者特定部13が特定する前記監視対象者は、一人であっても、複数の者であってもよい。前記対象者の特定は、例えば、特定動作検知の技術を用いて行われる。なお、前記特定の方法は、これに限定されず、例えば、骨格推定機能を利用する等、行動が特定できるものであれば、他の技術を利用してもよい。これにより、前述の回転ずし店の例では、写真撮影をしている者が特定できる。また、関係性の判断対象となる他の行動に係る監視対象者は、例えば、監視エリア設定部12は設定した監視エリアに手等が入っている人と特定する。前記特定の方法は、例えば、骨格推定機能によるが、これに限定されず、例えば、特定動作検知等、他の技術によることでもよい。これにより、前述の回転ずし店の例では、テーブルに手を伸ばしている者が特定できる。なお、監視対象者の特定方法は、前述の例示に限定されず、複数の行動に係る者が特定できるのであれば、どのような態様のものであってもよい。例えば、前記特定方法は、1つの画像において、特定操作検知の技術によって、複数の行動を検知し、その行動に係る者を監視対象者と特定する方法でもよい。
【0027】
つぎに、行動分析部14は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成する(S4、行動分析工程)。なお、前記行動分析部14において、前記監視対象者の複数の行動は、一人の監視対象者の行動であっても、複数の監視対象者の行動であってもよい。前記複数の行動は、前記監視対象者特定部13は特定した監視対象者に係る行動であり、例えば、それぞれの行動には、時間経過による変化の可能性があるが、同一の時間の各行動が対比の対象として特定される。なお、例えば、一方の行動に他方の行動が対応して変化することもあるため、対比の組合せは、若干の時間のずれがあってもよい。そこで、前記行動分析部14は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断してもよい。そして、ペアリング対象の行動に係る情報において、前記行動分析部14は、例えば、人物の体の向き、顔の向き及び視線等、方向性を表す属性を抽出して、複数の行動の内容を特定する。関係性の判断は、抽出された前記方向性を表す属性に基づき、例えば、向かい合っている、一方が他方を見ている、双方違う方向を見ている等の要素から判断する。前記関係性の判断は、例えば、人工知能(AI)で導き出すことができる。そこで、前記行動分析部14は、監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、複数の行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定してもよい。なお、前記不審行動検知基準点は、例えば、回転ずし店の例を挙げると、回転ずしの同一テーブル内、レーン内等に設定してもよい。なお、前記行動分析部は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成してもよい。
【0028】
また、前記行動分析部14は、不審行動をとった監視対象者を特定し、特定された前記監視対象者情報を含む、不審行動情報を生成してもよい。なお、不審行動者の特定は、例えば、顔認証等で実施できる。さらに、前記行動分析部14は、不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成してもよい。
【0029】
つぎに、情報出力部15は、前記判定結果情報を出力する(S5、情報出力工程)。なお、前記行動分析部14が前記不審行動情報を生成する場合には、情報出力部15は、前記不審行動情報を出力してもよい。前記出力は、例えば、店舗内の専用モニタへの出力でもよく、本装置10の記憶部への出力、外部データベースへの出力でもよく、その態様は限定されない。
【0030】
以下、図4を用いて、本装置10を用いた不審行動検知方法の具体的な処理の一例を示す。なお、以下の説明は、具体的な流れの一例であり、前述のとおり、本実施形態の本装置10及び不審行動検知方法は、以下の説明に限定されず、本実施形態の不審行動検知方法は、本装置10の使用に限定されない。
【0031】
図4は、店舗内に2人の顧客がいる参考図である。まず、情報取得部11は、監視対象画像として、店舗内の画像を取得する。つぎに、監視エリア設定部12は、テーブルの上の空間を監視エリアに設定する。その後、右側の人が、スマートフォンで撮影を開始したため、監視対象者特定部13は、特定動作検知の技術によって、写真撮影の行動を検出し、右側の人を監視対象者と特定する。これに伴い、監視対象者特定部13は、骨格推定機能によって左側の人の手がテーブルの上の空間に入っていることを感知し、左側の人も監視対象者と特定する。つぎに、行動分析部14は、右側の人の画像データ及び左側の人の画像データを時系列に並べ、同時間帯の画像データをペアリングする。そして、行動分析部14は、双方の人の体の向き、顔の向き、視線等、方向性を表す属性を抽出し、テーブル上の1点を中心に座標を設定し、ペアリングした画像データの分析をする。分析の結果、右側の人は、左側の人を見て、スマートフォンで左側の人を撮影していること、左側の人は、手が監視エリアに入っていることが認定され、行動分析部14は、双方の行動に関係性があると判断し、不審行動情報を生成する。そして、情報出力部15は、不審行動情報を出力し、店内のモニタにその情報が表示される。
【0032】
このように、本実施形態の不審行動検知装置は、複数の行動を特定し、特定した複数の行動の関連性から不審行動を判別できる。
【0033】
[実施形態2]
本実施形態のプログラムは、前述の不審行動検知方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、例えば、情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0034】
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力する。
【0035】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、例えば、情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0036】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の不審行動検知装置及び不審行動検知方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0037】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0038】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
情報取得部、監視エリア設定部、監視対象者特定部、行動分析部、及び、情報出力部を含み、
前記情報取得部は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定部は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析部は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力部は、前記判定結果情報を出力する、
不審行動検知装置。
(付記2)
前記行動分析部は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成し、
前記情報出力部は、前記不審行動情報を出力する、
付記1記載の不審行動検知装置。
(付記3)
前記情報取得部は、経時的に前記監視対象画像を取得し、
前記行動分析部は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断する、
付記1又は2記載の不審行動検知装置。
(付記4)
前記行動分析部は、前記監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、前記複数の前記行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定する、
付記1から3のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記5)
前記監視対象者特定部は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する複数の監視対象者を特定し、
前記行動分析部において、前記前記監視対象者の複数の行動は、前記複数の前記監視対象者の行動である、
付記1から4のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記6)
前記行動分析部は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者情報を含む、前記不審行動情報を生成する、
付記1から5のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記7)
前記行動分析部は、前記不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成する、
付記1から6のいずれか一項に記載の不審行動検知装置。
(付記8)
情報取得工程、監視エリア設定工程、監視対象者特定工程、行動分析工程、及び、情報出力工程を含み、
前記情報取得工程は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定工程は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析工程は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記判定結果情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
不審行動検知方法。
(付記9)
前記行動分析工程は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成し、
前記情報出力工程は、前記不審行動情報を出力し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8記載の不審行動検知方法。
(付記10)
前記情報取得工程は、経時的に前記監視対象画像を取得し、
前記行動分析工程は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8又は9記載の不審行動検知方法。
(付記11)
前記行動分析工程は、前記監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、前記複数の前記行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から10のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記12)
前記監視対象者特定工程は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する複数の監視対象者を特定し、
前記行動分析工程において、前記前記監視対象者の複数の行動は、前記複数の前記監視対象者の行動であり、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から11のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記13)
前記行動分析工程は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者情報を含む、前記不審行動情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から12のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記14)
前記行動分析工程は、前記不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記8から13のいずれか一項に記載の不審行動検知方法。
(付記15)
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記16)
前記行動分析手順は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記不審行動情報を出力し、
付記15記載の前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記17)
前記情報取得手順は、経時的に前記監視対象画像を取得し、
前記行動分析手順は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15又は16記載のプログラム。
(付記18)
前記行動分析手順は、前記監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、前記複数の前記行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から17のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記19)
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する複数の監視対象者を特定し、
前記行動分析手順において、前記前記監視対象者の複数の行動は、前記複数の前記監視対象者の行動であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から18のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記20)
前記行動分析手順は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者情報を含む、前記不審行動情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から19のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記21)
前記行動分析手順は、前記不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記15から20のいずれか一項に記載のプログラム。
(付記22)
情報取得手順、監視エリア設定手順、監視対象者特定手順、行動分析手順、及び、情報出力手順を含み、
前記情報取得手順は、監視対象画像を取得し、
前記監視エリア設定手順は、前記監視対象画像において、所定範囲の監視エリアを設定し、
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する監視対象者を特定し、
前記行動分析手順は、前記監視対象者の複数の行動を特定し、前記特定された複数の前記行動相互の関係性の有無を判断し、前記関係性に基づき不審行動であるか否かの判定を行い、判定結果情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記判定結果情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記23)
前記行動分析手順は、前記判定結果情報に基づき、前記関係性が有る場合に不審行動と判定して不審行動情報を生成し、
前記情報出力手順は、前記不審行動情報を出力し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22記載の記録媒体。
(付記24)
前記情報取得手順は、経時的に前記監視対象画像を取得し、
前記行動分析手順は、前記複数の前記行動を単位時間当たりに時系列に並べて同時刻帯の前記複数の前記行動をペアリングし、前記ペアリングされた前記複数の前記行動相互の関係性を判断し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22又は23記載の記録媒体。
(付記25)
前記行動分析手順は、前記監視エリア内に不審行動検知基準点を中心とした座標を設定し、前記複数の前記行動を前記座標上の位置に換算し、前記座標上の位置の経時的な動きで、前記行動の方向性示す行動を特定し、前記方向性を示す行動相互の関係性の有無を判断し、関係性が有る場合に不審行動と判定し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から24のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記26)
前記監視対象者特定手順は、前記監視エリアにおいて、前記監視エリア内に位置する複数の監視対象者を特定し、
前記行動分析手順において、前記前記監視対象者の複数の行動は、前記複数の前記監視対象者の行動であり、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から25のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記27)
前記行動分析手順は、前記不審行動をとった前記監視対象者を特定し、前記特定された前記監視対象者情報を含む、前記不審行動情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から26のいずれか一項に記載の記録媒体。
(付記28)
前記行動分析手順は、前記不審行動と判定された場合に、アラート情報を含む前記不審行動情報を生成し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記22から27のいずれか一項に記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、複数の行動を特定し、特定した複数の行動の関連性から不審行動を判別できる。これにより、1つの行動では判別できない不審行動であっても、不審行動として判別することが可能となる。
【符号の説明】
【0040】
10 不審行動検知装置
11 情報取得部
12 監視エリア設定部
13 監視対象者特定部
14 行動分析部
15 情報出力部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス

図1
図2
図3
図4