(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129476
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20240919BHJP
G08G 1/0969 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
G01C21/36
G08G1/0969
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038706
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 信太
(72)【発明者】
【氏名】中川 誠一
(72)【発明者】
【氏名】田尻 修也
(72)【発明者】
【氏名】安田 威彦
(72)【発明者】
【氏名】笹川 幸文
(72)【発明者】
【氏名】若菜 和昭
(72)【発明者】
【氏名】野口 翔史
(72)【発明者】
【氏名】吉田 力
(72)【発明者】
【氏名】北川 道啓
(72)【発明者】
【氏名】小関 和徳
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129BB03
2F129CC15
2F129DD22
2F129DD38
2F129EE02
2F129EE77
2F129FF02
2F129FF57
2F129FF61
2F129GG17
2F129HH12
2F129HH25
5H181AA01
5H181BB04
5H181CC04
5H181FF22
5H181FF32
5H181FF35
(57)【要約】
【課題】車両の走行中に発生した乗員の関心事象を走行終了後に容易に提供する。
【解決手段】情報処理装置20は、記憶制御部50Aと、受付部50Bと、管理制御部50Cと、を備える。記憶制御部50Aは、走行する車両10の位置情報および車両10の周辺の撮影画像60を含む走行環境情報と、走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶する。受付部50Bは、マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けた時に、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を、乗員の関心事象に関する関心情報として管理する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行する車両の位置情報および前記車両の周辺の撮影画像を含む走行環境情報と、前記走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶する記憶制御部と、
マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける受付部と、
前記マーキング指示情報を受付けた時に、前記マーキング指示情報に応じた前記走行環境情報を、乗員の関心事象に関する関心情報として管理する管理制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記管理制御部は、
前記マーキング指示情報を受付けたタイミングである前記取得時刻に対応付けられた前記走行環境情報を、前記関心情報として管理する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記関心事象の発生タイミングにおける特定情報のマーキング指示を表す前記マーキング指示情報を受付け、
前記管理制御部は、
前記発生タイミングが前記マーキング指示情報を受付けたタイミングを表す場合、前記マーキング指示情報を受付けた時刻である前記取得時刻に対応付けられた前記走行環境情報を前記関心情報として管理し、
前記発生タイミングが前記マーキング指示情報を受付けたタイミングより過去のタイミングを表す場合、前記マーキング指示情報を受付けたタイミングから所定時間前のタイミングまでの期間の前記取得時刻に対応付けられた前記走行環境情報の内、前記特定情報によって特定される要素を含む前記走行環境情報を、前記関心情報として管理する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記管理制御部は、
前記関心情報として管理する対象の前記走行環境情報、および前記走行環境情報の管理に用いた前記マーキング指示情報に基づいて、前記走行環境情報に含まれる前記撮影画像における前記特定情報によって特定される前記要素を含む要素領域画像と、地図情報における該要素を含む領域である要素領域地図と、を含む関心事象確認画面を生成し、更に管理する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記関心情報は、
前記マーキング指示情報に応じた前記走行環境情報および該走行環境情報の取得時刻を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記関心情報を出力する出力制御部、
を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記出力制御部は、
前記関心情報を、前記車両に搭載された出力部、端末装置、および地図情報を管理するサーバ装置、の少なくとも1つに出力する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
走行する車両の位置情報および前記車両の周辺の撮影画像を含む走行環境情報と、前記走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶するステップと、
マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付けるステップと、
前記マーキング指示情報を受付けた時に、前記マーキング指示情報に応じた前記走行環境情報を、乗員の関心事象に関する関心情報として管理するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
走行する車両の位置情報および前記車両の周辺の撮影画像を含む走行環境情報と、前記走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶するステップと、
マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付けるステップと、
前記マーキング指示情報を受付けた時に、前記マーキング指示情報に応じた前記走行環境情報を、乗員の関心事象に関する関心情報として管理するステップと、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【請求項10】
走行する車両の位置情報および前記車両の周辺の撮影画像を含む走行環境情報の内、マーキング指示を表すマーキング指示情報に応じて乗員の関心事象に関する関心情報として管理された前記走行環境情報を受信するステップと、
前記関心情報を出力するステップと、
出力した前記関心情報の内、関心項目として記憶する対象として選択された前記関心情報を管理するステップと、
を含む情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の乗員に対して乗員が関心を持つ車両周辺の地点に関する情報を提示するシステムが知られている。例えば、乗員のジェスチャなどを認識することで乗員が関心を持つ関心地点を特定し、特定した関心地点に関する説明等の情報を乗員に提示するシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の走行中に乗員が関心を持った関心事象をマーキングし、車両の走行終了後に確認することを乗員が希望する場合がある。しかしながら従来技術では、車両の走行中に発生した乗員の関心事象を車両の走行終了後に提供することは検討されていなかった。
【0005】
本開示が解決しようとする課題は、車両の走行中に発生した乗員の関心事象を走行終了後に容易に提供することができる、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の情報処理装置は、記憶制御部と、受付部と、管理制御部と、を備える。記憶制御部は、走行する車両の位置情報および前記車両の周辺の撮影画像を含む走行環境情報と、前記走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶する。受付部は、マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。管理制御部は、前記マーキング指示情報を受付けた時に、前記マーキング指示情報に応じた前記走行環境情報を、乗員の関心事象に関する関心情報として管理する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムによれば、車両の走行中に発生した乗員の関心事象を走行終了後に容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態の情報処理システムの一例の模式図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置、端末装置、およびサーバ装置の一例のハードウェア構成図である。
【
図3B】
図3Bは、撮影部の設置位置の一例を示す模式図である。
【
図4】
図4は、車両の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図6A】
図6Aは、走行環境管理のデータ構成の一例の模式図である。
【
図6B】
図6Bは、関心事象管理のデータ構成の一例の模式図である。
【
図7】
図7は、関心事象確認画面の一例の模式図である。
【
図8】
図8は、端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、関心事象確認画面の一例の模式図である。
【
図10】
図10は、情報処理システムで実行される情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11】
図11は、情報処理装置で実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、本開示に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムの実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態の情報処理システム1の一例の模式図である。
【0011】
情報処理システム1は、車両10に搭載された情報処理装置20と、端末装置30と、40と、を備える。情報処理装置20と、端末装置30と、サーバ装置40とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。情報処理装置20と端末装置30とは、Wi-Fi(無線LAN(Local Area Network))またはBluetooth(登録商標)等により通信可能に接続されていてもよい。
【0012】
情報処理装置20は、例えば、専用または汎用コンピュータである。本実施形態では、情報処理装置20が、車両10に搭載された形態を一例として説明する。例えば、情報処理装置20は、IVI(In-Vehicle Infotainment)システムあるいはCDC(Cockpit Domain Controller)の一部として構成される。
【0013】
端末装置30は、ユーザCによって管理される情報処理装置である。端末装置30は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、等である。
【0014】
サーバ装置40は、地図情報等の管理および配信等の汎用サービスを提供する情報処理装置である。例えば、サーバ装置40は、地図情報と、ユーザCのアカウント情報に対応付けられた該地図情報に関するアカウントサービス情報と、を管理する。アカウントサービス情報は、例えば、ユーザCのお気に入り地点、ユーザCの乗車した車両10の走行経路、等の情報を含む。
【0015】
本実施形態では、端末装置30を管理するユーザCが車両10を運転する場合を想定して説明する。すなわち、ユーザCは、車両10の乗員の一例である。
【0016】
図2は、情報処理装置20、端末装置30、およびサーバ装置40の一例のハードウェア構成図である。
【0017】
情報処理装置20、端末装置30、およびサーバ装置40は、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM(Read Only Memory)11B、RAM(Random Access Memory)11C、およびI/F11D等がバス11Eにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0018】
CPU11Aは、本実施形態の情報処理装置20、端末装置30、およびサーバ装置40を制御する演算装置である。ROM11Bは、CPU11Aによる処理を実現するプログラム等を記憶する。RAM11Cは、CPU11Aによる処理に必要なデータを記憶する。I/F11Dは、データを送受信するためのインターフェースである。
【0019】
本実施形態の情報処理装置20、端末装置30、およびサーバ装置40で実行される情報処理を実行するためのプログラムは、ROM11B等に予め組み込んで提供される。なお、本実施形態の情報処理装置20、端末装置30、およびサーバ装置40で実行されるプログラムは、情報処理装置20にインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ)に記憶されて提供するように構成してもよい。
【0020】
図3Aは、本実施形態の車両10の一例を示す図である。
【0021】
車両10は、情報処理装置20と、出力部10Aと、入力部10Bと、内界センサ10Cと、撮影部10Dと、視線センサ10Eと、駆動制御部10Fと、駆動部10Gと、通信部10Iと、を備える。
【0022】
車両10は、移動可能な物である。車両10は、二輪自動車、三輪自動車、または、四輪自動車などである。車両10は、ユーザCによる運転操作により走行する車両である。車両10は、ユーザCによる運転操作を介さずに少なくとも一部の走行において自動的に走行(自動走行)可能な車両であってもおい。
【0023】
出力部10Aは、情報を出力する。本実施形態では、出力部10Aは、情報処理装置20で生成された情報を出力する。
【0024】
出力部10Aは、情報を表示する表示機能を備える。なお、出力部10Aは、情報を外部装置などへ送信する通信機能、音を出力する音出力機能、光を点灯または点滅させる機能、などを更に備えていてもよい。例えば、出力部10Aは、表示部10Hと、通信部10Iと、を含む。
【0025】
表示部10Hは、例えば、公知の有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、またはHUD(Head Up Display)、などである。通信部10Iは、端末装置30やサーバ装置40等の外部の情報処理装置と通信する。
【0026】
入力部10Bは、ユーザCからの指示または情報の入力を受付ける。入力部10Bは、例えば、ユーザCの操作指示により入力を受付ける指示入力デバイス10J、音声の入力を受付けるマイク10K、ユーザCのジェスチャを解析することでジェスチャによる操作指示を受け付けるシステム、の少なくとも1つである。指示入力デバイス10Jは、例えば、スイッチ、ボタン、マウスまたはトラックボール等のポインティングデバイス、キーボードなどである。指示入力デバイス10Jは、表示部10Hと一体的に設けられたタッチパネルにおける入力機能であってもよい。本実施形態では、入力部10Bは、ユーザCの操作指示により入力を受付ける指示入力デバイス10J、および音声の入力を受付けるマイク10Kを備える形態を一例として説明する。
【0027】
出力部10Aおよび入力部10Bは、車両10の乗員であるユーザCに情報を出力およびユーザCからの情報の入力を受付けるHMI(Human-Machine Interface)として構成されていればよい。
【0028】
内界センサ10Cは、車両10自体の情報を観測するセンサである。内界センサ10Cは、車両10の位置、車両10の速度、または車両10の加速度などを検出する。
【0029】
内界センサ10Cは、例えば、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)、速度センサ、またはGPS(Global Positioning System)等である。
【0030】
撮影部10Dは、車両10の周辺を観測するセンサである。撮影部10Dは、車両10に搭載されていてもよいし、該車両10の外部に搭載されていてもよい。車両10の外部とは、例えば、他の移動体または外部装置などを示す。車両10の周辺とは、車両10から予め定めた範囲内の領域である。この範囲は、撮影部10Dの観測可能な範囲である。この範囲は、予め設定すればよい。
【0031】
撮影部10Dは、車両10の周辺を撮影し撮影画像データ(以下、撮影画像と称する)を得る。撮影部10Dは、デジタルカメラ等である。
【0032】
撮影部10Dは、車両10の周囲を撮影可能となるように、設置位置および画角が予め調整されている。本実施形態では、車両10は、撮影方向の異なる複数の撮影部10Dを備える。
【0033】
図3Bは、撮影部10Dの設置位置の一例を示す模式図である。例えば、車両10は、撮影方向の異なる4つの撮影部10Dを備える。撮影部10Dは、撮影によって得られた撮影画像を情報処理装置20へ出力する。このため、情報処理装置20には、撮影部10Dによって撮影された車両10の周辺の撮影画像が入力される。詳細には、情報処理装置20には、車両10の周辺の互いに異なる複数の撮影方向の各々の撮影画像が入力される。
【0034】
図3Aに戻り説明を続ける。視線センサ10Eは、車両10に乗車したユーザCの視線方向を検出するセンサである。視線センサ10Eは、車両10に乗車したユーザCの眼の位置、動き、および視線を検出する公知のアイトラッカーである。視線センサ10Eは、ユーザCの視線方向の検出結果である視線方向情報を情報処理装置20へ出力する。
【0035】
駆動部10Gは、車両10に搭載された駆動デバイスである。駆動部10Gは、例えば、エンジン、モータ、車輪、などである。
【0036】
駆動制御部10Fは、駆動部10Gを制御する。駆動制御部10Fの制御によって駆動部10Gが駆動する。例えば、駆動制御部10Fは、車両10を自動運転するために、内界センサ10C、撮影部10D、および情報処理装置20から受付けた情報などに基づいて、駆動部10Gを制御する。駆動制御部10Fによる駆動部10Gの制御によって、車両10のアクセル量、ブレーキ量、操舵角などが制御される。例えば、駆動制御部10Fは、情報処理装置20から受付けた走行経路に沿って走行するように駆動部10Gを制御する。
【0037】
次に、車両10の機能的構成を説明する。
【0038】
図4は、車両10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0039】
車両10は、情報処理装置20と、出力部10Aと、入力部10Bと、内界センサ10Cと、撮影部10Dと、視線センサ10Eと、駆動制御部10Fと、駆動部10Gと、を備える。
【0040】
情報処理装置20、出力部10A、入力部10B、内界センサ10C、撮影部10D、視線センサ10E、および駆動制御部10Fは、バス10L等を介してデータまたは信号を授受可能に接続されている。駆動制御部10Fは、駆動部10Gとデータまたは信号を授受可能に接続されている。
【0041】
情報処理装置20は、記憶部52と、処理部50と、を有する。処理部50および記憶部52は、バス10L等を介してデータまたは信号を授受可能に接続されている。また、出力部10A、入力部10B、内界センサ10C、撮影部10D、視線センサ10E、および駆動制御部10Fと、処理部50とは、バス10L等を介してデータまたは信号を授受可能に接続されている。
【0042】
なお、記憶部52、出力部10A(表示部10H、通信部10I)、入力部10B(指示入力デバイス10J、マイク10K)、内界センサ10C、撮影部10D、視線センサ10E、および駆動制御部10Fの少なくとも1つは、有線または無線で処理部50に接続されていればよい。また、記憶部52、出力部10A(表示部10H、通信部10I)、入力部10B(指示入力デバイス10J、マイク10K)、内界センサ10C、撮影部10D、視線センサ10E、および駆動制御部10Fの少なくとも1つと、処理部50とを、ネットワークNW等を介して接続してもよい。すなわち、記憶部52および処理部50に設けられた機能部の少なくとも1つを、車両10の外部に設けた構成としてもよい。
【0043】
記憶部52は、データを記憶する。記憶部52は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。なお、記憶部52は、情報処理装置20の外部に設けられた記憶装置であってもよい。また、記憶部52は、プログラムまたは情報を、LANまたはインターネットなどを介してダウンロードして記憶または一時記憶したものであってもよい。また、記憶部52を、複数の記憶媒体から構成してもよい。
【0044】
本実施形態では、記憶部52は、地図情報52A、走行環境管理DB52B、関心事象管理DB52C、等を記憶する。地図情報52A、走行環境管理DB52B、および関心事象管理DB52Cの詳細は後述する。
【0045】
処理部50は、情報処理装置20において情報処理を実行する。処理部50は、記憶制御部50Aと、受付部50Bと、管理制御部50Cと、出力制御部50Dと、を備える。
【0046】
記憶制御部50A、受付部50B、管理制御部50C、および出力制御部50Dは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のIC(Integrated Circuit)などのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、複数のプロセッサの各々は、複数の各部のうち1つを実現してもよいし、複数の各部のうち2以上を実現してもよい。
【0047】
プロセッサは、記憶部52に保存されたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。なお、記憶部52にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。
【0048】
記憶制御部50Aは、走行環境情報と、走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて走行環境管理DB52Bに記憶する。
【0049】
走行環境情報とは、走行する車両10の位置情報、および車両10の周辺の撮影画像を含む。走行環境情報は、車両10の乗員であるユーザCの視線方向を表す視線方向情報を更に含んでいてよい。
【0050】
記憶制御部50Aは、車両10の位置情報を取得する。例えば、記憶制御部50Aは、内界センサ10Cに含まれるGPSから取得する、実空間における車両10の3次元位置情報であるGPS位置情報を、車両10の位置情報として取得する。また、記憶制御部50Aは、地図情報52Aによって表される地図上における車両10の相対位置情報であるロケーション情報を、車両10の位置情報として取得してもよい。例えば、車両10は、地図マッチングシステムを備える。地図マッチングシステムは、過去のある時刻の車両10の地図上における地点から現在時刻までの車両10の走行方向および走行速度等から、現在時刻における車両10の地図上の相対位置情報であるロケーション情報を演算する公知のシステムである。記憶制御部50Aは、地図マッチングシステムからロケーション情報を取得することで、車両10の位置情報を取得してもよい。また、記憶制御部50Aは、GPSおよび地図マッチングシステムの双方から車両10の位置情報を取得してもよい。
【0051】
また、記憶制御部50Aは、撮影部10Dから車両10の周辺の撮影画像を取得する。また、記憶制御部50Aは、視線センサ10EからユーザCの視線方向の検出結果である視線方向情報を取得する。
【0052】
記憶制御部50Aは、時系列に沿って、車両10の位置情報、撮影画像、および視線方向情報を、内界センサ10C、地図マッチングシステム、撮影部10D、および視線センサ10Eの各々から順次取得し、同じ取得時刻に取得した位置情報、撮影画像、および視線方向情報を含む走行環境情報と、これらの情報の取得時刻と、を対応付けて走行環境管理DB52Bへ登録する。
【0053】
図5Aおよび
図5Bは、走行環境情報の一例の説明図である。例えば、
図5Aに示すように、走行中の車両10が地図情報52Aにおける走行地点Pを走行中であった場合を想定する。また、該走行地点Pを走行する車両10の撮影部10Dによって撮影された撮影画像が、
図5Bに示す撮影画像60Aであった場合を想定する。撮影画像60Aは、撮影部10Dによって撮影された撮影画像60の一例である。また、検出された視線方向情報によって表される視線方向Sが、撮影画像60Aにおけるある要素Eに向かう方向であった場面を想定する。
【0054】
この場合、記憶制御部50Aは、
図5Aの走行地点Pを表す車両10の位置情報と、
図5Bに示す撮影画像60Aと、
図5Bに示す視線方向Sを表す視線方向情報と、を含む走行環境情報を取得する。そして、記憶制御部50Aは、これらの同じ取得時刻に取得した走行地点Pの位置情報、撮影画像60、および視線方向Sを表す視線方向情報、を含む走行環境情報と、これらの情報の取得時刻と、を対応付けて走行環境管理DB52Bへ登録する。
【0055】
図6Aは、走行環境管理DB52Bのデータ構成の一例の模式図である。走行環境管理DB52Bは、走行環境情報と、走行環境情報の取得時刻と、を対応付けたデータベースである。走行環境管理DB52Bのデータ形式は、テーブル等であってもよく、データベースに限定されない。
【0056】
記憶制御部50Aによる上記記憶処理によって、走行環境管理DB52Bには、時系列に沿った取得時刻の各々に対応する走行環境情報が順次登録されていくこととなる。
【0057】
【0058】
受付部50Bは、マーキング指示情報を受付ける。
【0059】
マーキング指示情報とは、マーキング指示を表す情報である。マーキング指示とは、走行する車両10に乗車したユーザCによって指示される情報であり、ユーザCの関心事象のマーキング指令である。マーキング指示は、車両10に乗車中のユーザCによってなされる。
【0060】
例えば、車両10の乗員であるユーザCは、車両10の走行時に、車両10外の風景などの実空間中に関心事象を発見する場合がある。関心事象は、実空間におけるユーザCが関心を持った事象である。関心事象は、例えば、実空間に存在する建物、店舗、建造物、等であるが、これらに限定されない。
【0061】
ユーザCは、車両10の走行中に関心事象が発生した場合、入力部33を用いてマーキング指示を入力する。
【0062】
マーキング指示は、例えば、ユーザCがスイッチ等の指示入力デバイス10Jを操作することで入力される。例えば、指示入力デバイス10Jには、マーキング指示を受け付けるためのスイッチが含まれる。ユーザCは、車両10の走行中に関心事象が発生した場合、該スイッチを操作することで、マーキング指示を行う。
【0063】
この場合、受付部50Bは、指示入力デバイス10Jの該スイッチからマーキング指示情報を受付ける。また、ユーザCによる指示入力デバイス10Jの操作によりマーキング指示がなされた場合、受付部50Bは、該マーキング指示が指示入力デバイス10Jに入力されたタイミング、すなわちマーキング指示情報を受付けたタイミングのマーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。
【0064】
また、マーキング指示情報は、ユーザCによって発話されたマーキング指示を表す音声データであってもよい。例えば、ユーザCは、車両10の走行中に関心事象が発生した場合、マーキング指示を表す音声を発話する。マイク10Kは、集音した音声の音声データを処理部50へ出力する。処理部50の受付部50Bは、音声データを受付けることで、音声データによって表されるマーキング指示情報を受付ける。
【0065】
例えば、ユーザCは、関心事象の発生タイミングを表すタイミングキーワードと、関心事象を特定するための特定情報と、を含む音声を発話する。この場合、受付部50Bは、タイミングキーワードと、特定情報と、を含む音声データによって表されるマーキング指示情報を受付ける。
【0066】
タイミングキーワードには、関心事象の発生タイミングを表すキーワードを予め定めればよい。また、話し言葉で用いられるタイミングを表す様々な単語を、関心事象の発生タイミングを表わすキーワードとして予め定めてもよい。また、後述する管理制御部50Cでは、音声データを解析し、話し言葉で用いられるタイミングを表す単語が音声データに含まれる場合、該単語を、関心事象の発生タイミングを表すキーワードとして特定してもよい。
【0067】
例えば、タイミングキーワードは、「いま」、「さっき」、等であるが、これらに限定されない。タイミングキーワード「いま」は、関心事象の発生タイミングが、マーキング指示の指示入力デバイス10Jへの入力タイミング、すなわち、受付部50Bでマーキング指示情報を受付けたタイミングであることを表すキーワードの一例である。タイミングキーワード「さっき」は、関心事象の発生タイミングが、マーキング指示情報を受付けたタイミングより過去のタイミングであることを表すキーワードである。
【0068】
特定情報は、ユーザCの関心事象を特定するための情報である。詳細には、特定情報は、ユーザCの関心事象の特定に用いることの可能な、該関心事象の特徴によって表される。特定情報は、例えば、関心事象の色、形状、該関心事象の存在する方向、等によって表される。
【0069】
例えば、特定情報は、「右側」、「青い」、「タワー」等であるがこれらに限定されない。特定情報「右側」は、関心事象の存在する方向を表す情報の一例である。特定情報「青い」は、関心事象の色を表す情報の一例である。特定情報「タワー」は、関心事象の形状を表す情報の一例である。
【0070】
例えば、走行中の車両10の運転者であるユーザCが「さっき右側に見えた青いタワー」と発話した場面を想定する。そして、この発話の音声がマイク10Kによって集音された場面を想定する。この場合、該音声データであるマーキング指示情報には、タイミングキーワード「さっき」と、特定情報「右側」、「青い」、「タワー」と、が含まれる状態となる。
【0071】
管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けた時に、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を、車両10の乗員であるユーザCの関心事象に関する関心情報として管理する。
【0072】
例えば、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けたタイミングである取得時刻に対応付けられた走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定する。また、例えば、管理制御部50Cは、マーキング指示情報に含まれるタイミングキーワードによって表される期間を取得時刻とする走行環境情報の内、マーキング指示情報に含まれる特定情報によって特定される要素を含む走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定する。そして、管理制御部50Cは、特定した走行環境情報を関心事象管理DB52Cへ登録することで、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を、車両10の乗員であるユーザCの関心事象に関する関心情報として管理する。
【0073】
図6Bは、関心事象管理DB52Cのデータ構成の一例の模式図である。関心事象管理DB52Cは、関心情報を登録して管理するためのデータベースである。関心事象管理DB52Cのデータ形式はテーブル等であってもよく、データベースに限定されない。
【0074】
例えば、関心事象管理DB52Cは、関心情報と、マーキング指示情報と、関心事象閣員画面情報と、を対応付けたデータベースである。関心情報は、関心情報として管理される走行環境情報と、該走行環境情報の取得時刻と、を対応付けた情報である。関心事象管理DB52Cに登録されるマーキング指示情報は、対応する走行環境情報の関心情報としての管理処理時に用いたマーキング指示情報である。関心事象確認画面情報については後述する。
【0075】
まず、管理制御部50Cがマーキング指示情報を受付部50Bで受付けたタイミングである取得時刻に対応付けられた走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定し、特定した該走行環境情報を関心情報として管理する場合を説明する。
【0076】
この場合、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付部50Bで受付けたタイミングを取得時刻とし、該取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから特定する。そして、管理制御部50Cは、特定した走行環境情報を関心事象管理DB52Cへ登録することで、関心事象として管理する。
【0077】
例えば、車両10の乗員であるユーザCが車両10の走行中に指示入力デバイス10Jを操作することで、マーキング指示を入力した場合を想定する。この場合、上述したように、受付部50Bは、該マーキング指示が指示入力デバイス10Jに入力されたタイミング、すなわちマーキング指示情報を受付部50Bで受付けたタイミングのマーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。
【0078】
この場合、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付部50Bで受付けたタイミングである取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから特定する。そして、管理制御部50Cは、特定した走行環境情報を関心事象管理DB52Cへ登録することで、関心情報として管理する。
【0079】
次に、管理制御部50Cが、マーキング指示情報に含まれるタイミングキーワードによって表される期間を取得時刻とする走行環境情報の内、該マーキング指示情報に含まれる特定情報によって特定される要素を含む走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定し、特定した該走行環境情報を関心情報として管理する場合を説明する。
【0080】
例えば、車両10の乗員であるユーザCが車両10の走行中にマーキング指示を表す音声を発話することで、マイク10Kに該音声が集音され、受付部50Bが音声データによって表されるマーキング指示情報を受付けた場面を想定する。
【0081】
上述したように、音声データによって表されるマーキング指示情報には、関心事象の発生タイミングを表すタイミングキーワードと、関心事象を特定するための特定情報と、が含まれる。
【0082】
この場合、管理制御部50Cは、音声データを解析することによって、音声データに含まれるタイミングキーワードおよび特定情報を特定する。
【0083】
管理制御部50Cは、特定したタイミングキーワードによって表される関心事象の発生タイミングが、マーキング指示情報を受付けたタイミングを表す場合、マーキング指示情報を受付けた時刻である取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから検索する。
【0084】
例えば、特定したタイミングキーワードがキーワード「いま」等の、関心事象の発生タイミングが受付部50Bでマーキング指示情報を受付けたタイミングであることを表すキーワードである場合を想定する。この場合、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けた時刻である取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから検索する。そして、管理制御部50Cは、検索した走行環境情報および該走行環境情報に対応する取得時刻を関心情報として関心事象管理DB52Cへ登録することで、該走行環境情報を関心情報として管理する。
【0085】
管理制御部50Cは、特定したタイミングキーワードによって表される関心事象の発生タイミングが、マーキング指示情報を受付けたタイミングより過去のタイミングを表す場合、以下の処理を行う。詳細には、管理制御部50Cは、該マーキング指示情報を受付けたタイミングから所定時間前のタイミングまでの期間の取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから検索する。
【0086】
この所定時間は、タイミングキーワードの種類に応じて調整すればよい。例えば、タイミングキーワードが数秒前の過去のタイミングを表す「さっき」等のキーワードである場合を想定する。この場合、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けたタイミングから数秒前のタイミングまでの期間の取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから検索すればよい。また、例えば、タイミングキーワードが特定の時間前の過去のタイミングを表す「A分前」(Aは数字を表す)等のキーワードである場合を想定する。この場合、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けたタイミングからA分前のタイミングまでの期間の取得時刻に対応付けられた走行環境情報を走行環境管理DB52Bから検索すればよい。
【0087】
そして、管理制御部50Cは、検索した複数の走行環境情報の内、マーキング指示情報に含まれる特定情報によって特定される要素を含む走行環境情報を、更に特定する。
【0088】
例えば、マーキング指示情報に含まれる特定情報が、ユーザCの関心事象の色、形状、該関心事象の存在する方向、を表す場合を想定する。
【0089】
この場合、管理制御部50Cは、検索した複数の走行環境情報の各々に含まれる撮影画像を公知の方法で画像解析し、特定情報によって表される色および形状の要素Eを含む撮影画像を含んだ走行環境情報を特定する。
【0090】
また、管理制御部50Cは、特定情報によって表される関心事象の存在する方向と、検索した複数の走行環境情報の各々に含まれる位置情報によって表される車両10の位置と、該走行環境情報に含まれる撮影画像と、を用いて、該車両10の該位置から該関心事象の存在する方向に、特定情報によって表される色および形状の要素Eを含む撮影画像を含んだ走行環境情報を特定してもよい。
【0091】
また、管理制御部50Cは、検索した複数の走行環境情報の各々に含まれる視線方向情報によって表される方向と、検索した複数の走行環境情報の各々に含まれる位置情報によって表される車両10の位置と、該走行環境情報に含まれる撮影画像と、を用いて、該車両10の該位置から該視線方向に、特定情報によって表される色および形状の要素Eを含む撮影画像を含んだ走行環境情報を、特定してもよい。
【0092】
そして、管理制御部50Cは、特定した走行環境情報および該走行環境情報に対応する取得時刻を関心情報として関心事象管理DB52Cへ登録することで、該走行環境情報を関心情報として管理する。
【0093】
また、このとき、管理制御部50Cは、関心情報の検索および特定に用いたマーキング指示情報を、該関心情報に対応付けて関心事象管理DB52Cに更に登録してもよい。
【0094】
更に、管理制御部50Cは、関心事象管理DB52Cに登録した関心情報に対応する関心事象確認画面情報を生成し、関心事象管理DB52Cに対応付けて登録する。
【0095】
詳細には、管理制御部50Cは、関心情報として管理する対象の走行環境情報、および走行環境情報の管理に用いたマーキング指示情報に基づいて、走行環境情報に含まれる撮影画像における特定情報によって特定される要素Eを含む要素領域画像と、地図情報52Aにおける該要素Eを含む領域である要素領域地図と、を含む関心事象確認画面を生成する。
【0096】
図7は、関心事象確認画面62の一例の模式図である。
【0097】
関心事象確認画面62は、関心事象の確認時にユーザCに対して提供される表示画面である。例えば、関心事象管理DB52Cに登録されている関心事象情報に含まれる走行管理情報の撮影画像60が
図5Bに示す撮影画像60Aであり、該走行管理情報に含まれる車両10の位置情報が、
図5Aに示す走行地点Pであった場面を想定する。また、該関心情報の検索および特定に用いたマーキング指示情報に含まれる特定情報によって表される要素Eが、
図5Bおよび
図7に示すタワーを表す要素Eであった場合を想定する。
【0098】
この場合、管理制御部50Cは、例えば、要素領域画像61と、地図ロケーション情報52Aaと、を含む関心事象確認画面62を生成する。要素領域画像61は、走行管理情報に含まれる撮影画像60Aにおける、特定情報によって表されるタワーを表す要素Eを含む領域を切り出した部分画像である。地図ロケーション情報52Aaは、地図情報52Aにおける、該要素Eおよび該走行管理情報に含まれる車両10の位置情報によって表される走行地点Pを含む領域を切り出した部分地図画像である。
【0099】
また、管理制御部50Cは、
図7に示すように、該走行管理情報の取得時刻を表す情報を更に含む関心事象確認画面62を生成してよい。
【0100】
そして、管理制御部50Cは、生成した関心事象確認画面62を表す関心事象確認画面情報を、該走行管理情報に対応付けて走行環境管理DB52Bに登録する(
図6B参照)。
【0101】
なお、管理制御部50Cによる関心事象確認画面62の生成処理は、後述する出力制御部50Dまたは端末装置30が実行してもよい。
【0102】
【0103】
出力制御部50Dは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報を出力する。出力制御部50Dは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報と、該関心情報に対応付けられているマーキング指示情報および関心事象確認画面情報の少なくとも一方と、を出力してもよい。
【0104】
出力制御部50Dによる関心情報の出力タイミングは限定されない。例えば、出力制御部50Dは、新たな関心情報が関心事象管理DB52Cに登録されるごとに、関心事象管理DB52Cに登録されている少なくとも新たに登録された関心情報を出力する。また、出力制御部50Dは、ユーザCによる入力部10Bの操作指示などによって関心情報の出力指示が入力されたときに、関心事象管理DB52Cに登録されている少なくとも一部の関心情報を出力してよい。また、出力制御部50Dは、車両10の駐車またはアクセサリ電源オフ操作が検出されたときに、関心事象管理DB52Cに登録されている少なくとも一部の関心情報を出力してよい。
【0105】
出力制御部50Dによる関心情報の出力先は限定されない。例えば、出力制御部50Dは、車両10に搭載された出力部10A、端末装置30、および地図情報52Aを管理するサーバ装置40、の少なくとも1つに関心情報を出力する。
【0106】
関心情報を車両10の出力部10Aに出力する場合、例えば、出力制御部50Dは、関心情報に対応付けられた関心事象確認画面情報によって表される関心事象確認画面62を表示部10Hに表示させる。この場合、ユーザCは車両10の表示部10Hを確認することで、車両10の走行中に発生した関心事象を車両10の走行終了後に容易に確認することができる。
【0107】
関心情報を端末装置30に出力する場合には、出力制御部50Dは、例えば、ユーザCの管理する端末装置30へ、通信部10Iを介して関心情報を出力すればよい。詳細には、出力制御部50Dは、ユーザCの管理する端末装置30へ、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報と、該関心情報に対応付けられているマーキング指示情報および関心事象確認画面情報と、を端末装置30へ送信する。
【0108】
この場合、ユーザCは、自身の端末装置30を確認することで、車両10の走行中に発生した関心事象を車両10の走行終了後に容易に確認することができる。
【0109】
次に、端末装置30の構成を説明する。
【0110】
図8は、端末装置30の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0111】
端末装置30は、記憶部31と、出力部32と、入力部33と、通信部34と、処理部36と、を備える。記憶部31と、出力部32と、入力部33と、通信部34と、処理部36とは、バス35等を介してデータまたは信号を授受可能に接続されている。
【0112】
出力部32は、情報を出力する。出力部32は、情報を表示する表示機能を備える。なお、出力部32は、音を出力する音出力機能、光を点灯または点滅させる機能、などを更に備えていてもよい。表示機能は、例えば、公知の有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ、などの表示部である。
【0113】
入力部33は、ユーザCからの指示または情報の入力を受付ける。入力部33は、例えば、ユーザCの操作入力により入力を受付けるマウスまたはトラックボール等のポインティングデバイス、キーボードなどである。入力部33は、出力部32に含まれる表示部と一体的に設けられたタッチパネルにおける入力機能であってもよい。通信部34は、外部の情報処理装置とネットワーク等を介して通信する。
【0114】
処理部36は、端末装置30において情報処理を実行する。処理部36は、通信制御部36Aと、出力制御部36Bと、管理制御部36Cと、を備える。
【0115】
通信制御部36A、出力制御部36B、および管理制御部36Cは、例えば、1または複数のプロセッサにより実現される。例えば上記各部は、CPUなどのプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現してもよい。上記各部は、専用のICなどのプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現してもよい。上記各部は、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。複数のプロセッサを用いる場合、複数のプロセッサの各々は、複数の各部のうち1つを実現してもよいし、複数の各部のうち2以上を実現してもよい。
【0116】
プロセッサは、記憶部31に保存されたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。なお、記憶部31にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで、上記複数の各部を実現する。
【0117】
通信制御部36Aは、通信部34を介した他の情報処理装置との通信を制御する。本実施形態では、通信制御部36Aは、車両10に搭載された情報処理装置20から関心情報を受信する。すなわち、通信制御部36Aは、走行する車両10の走行環境情報の内、マーキング指示を表すマーキング指示情報に応じて乗員であるユーザCの関心事象に関する関心情報として管理された走行環境情報を関心情報として受信する。詳細には、通信制御部36Aは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報と、該関心情報に対応付けられているマーキング指示情報および関心事象確認画面情報と、を情報処理装置20から受信する。
【0118】
出力制御部36Bは、通信制御部36Aで受信した関心情報を出力部32へ出力する。詳細には、例えば、出力制御部36Bは、通信制御部36Aで受信した関心情報を表す関心事象確認画面情報の関心事象確認画面62を、出力部32の表示画面へ出力する。
【0119】
図9は、端末装置30の出力部32の表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62の一例の模式図である。
【0120】
例えば、出力制御部36Bは、通信制御部36Aで受信した関心事象確認画面情報の関心事象確認画面62を、出力部32の表示画面32Aへ出力する。なお、上述したように、出力制御部36Bは、管理制御部50Cと同様にして関心事象確認画面情報を生成し、生成した関心事象確認画面情報によって表される関心事象確認画面62を出力部32の表示画面32Aに表示してもよい。
【0121】
また、出力制御部36Bは、複数の関心情報を情報処理装置20から受信した場合、受信した複数の関心情報の各々の関心事象確認画面62の一覧を表示画面32Aに表示してもよい。
【0122】
ユーザCは、表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62を確認することで、車両10の走行時に自身が関心を持った関心事象を容易に確認することができる。
【0123】
また、ユーザCは、表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62について、「お気に入り」などの関心項目として記憶することを所望する場合、個人ライブラリ保存ボタン33Aを操作する。また、表示画面32Aに複数の関心事象確認画面62が表示されている場合、ユーザCは、所望の関心事象確認画面62を選択し、個人ライブラリ保存ボタン33Aを操作する。
【0124】
個人ライブラリ保存ボタン33Aが操作されると、管理制御部36Cは、関心項目として記憶する対象として選択された関心情報に、関心項目を表すフラグを付与して記憶部31へ記憶する。また、管理制御部36Cは、関心項目として記憶する対象として選択された関心情報を、関心項目を記憶するためのメモリ領域またはファイルに記憶してもよい。これらの記憶処理により、管理制御部36Cは、車両10から受信した関心情報の内、関心項目として記憶する対象として選択された関心情報を管理することができる。
【0125】
また、ユーザCは、表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62について、サーバ装置40で管理されている地図情報との連携を希望する場合には、転送ボタン33Bを操作する。転送ボタン33Bが操作されると、管理制御部36Cは、選択された関心情報及びユーザCのアカウント情報をサーバ装置40へ送信する。
【0126】
サーバ装置40では、受信したアカウント情報と受信した関心情報とを対応付けて管理すればよい。例えば、サーバ装置40は、ユーザCへの地図情報の提供時に、該ユーザCのアカウント情報に対応付けられた関心情報と地図情報を該ユーザCの端末装置30等に提供すればよい。
【0127】
次に、本実施形態の情報処理システム1で実行される情報処理の流れの一例を説明する。
【0128】
図10は、情報処理システム1で実行される情報処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0129】
情報処理装置20の記憶制御部50Aは、走行環境情報を取得する(ステップS100)。情報処理装置20の記憶制御部50Aは、走行環境情報を取得するごとに、走行環境情報と該走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて走行環境管理DB52Bに登録する(ステップS102)。
【0130】
受付部50Bは、マーキング指示情報を受付ける(ステップS104)。車両10の乗員であるユーザCは、車両10の走行中に関心事象が発生した場合、入力部33を介してマーキング指示を入力する。ユーザCによるマーキング指示の入力により、受付部50Bはマーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。
【0131】
管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けた時に、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を特定し、車両10の乗員であるユーザCの関心事象に関する関心情報として関心事象管理DB52Cに登録する(ステップS106)。
【0132】
また、管理制御部50Cは、関心事象管理DB52Cに登録した関心情報に対応する関心事象確認画面情報を生成し、関心事象管理DB52Cに対応付けて登録する(ステップS108)。
【0133】
出力制御部50Dは、関心情報の出力条件を満たした時に、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報を出力する(ステップS110)。例えば、出力制御部50Dは、関心情報をユーザCの端末装置30へ出力する。
【0134】
端末装置30の通信制御部36Aは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報を情報処理装置20から受信する(ステップS112)。上述したように、通信制御部36Aは、関心情報と、該関心情報に対応付けられているマーキング指示情報および関心事象確認画面情報と、を情報処理装置20から受信してもよい。
【0135】
出力制御部36Bは、ステップS11で受信した関心情報を出力部32の表示画面32Aへ出力する(ステップS114)。例えば、出力制御部36Bは、関心事象確認画面62を表示画面32Aへ表示させる。
【0136】
ユーザCは、表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62について、「お気に入り」などの関心項目として記憶することを所望する場合、個人ライブラリ保存ボタン33Aを操作する。個人ライブラリ保存ボタン33Aが操作されると、管理制御部36Cは、関心項目として記憶する対象として選択された関心情報を、関心項目を表すフラグに対応付けて記憶部31へ記憶する。この記憶処理により、管理制御部36Cは、車両10から受信した関心情報の内、関心項目として記憶する対象として選択を受付けた関心情報を管理する(ステップS116)。
【0137】
また、ユーザCは、表示画面32Aに表示された関心事象確認画面62について、サーバ装置40で管理されている地図情報との連携を希望する場合には、転送ボタン33Bを操作する。転送ボタン33Bが操作されると、管理制御部36Cは、転送指示を受け付ける(ステップS118)。そして、管理制御部36Cは、選択された関心情報及びユーザCのアカウント情報をサーバ装置40へ送信する(ステップ120)。
【0138】
サーバ装置40では、受信したアカウント情報と受信した関心情報とを対応付けて登録する(ステップS122)。このため、サーバ装置40は、ユーザCへの地図情報の提供時に、該ユーザCのアカウント情報に対応付けられた関心情報と地図情報を該ユーザCの端末装置30等に提供可能となる。
【0139】
次に、本実施形態の情報処理装置20で実行する情報処理の流れの一例を説明する。
【0140】
図11は、本実施形態の情報処理装置20で実行する情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0141】
情報処理装置20の記憶制御部50Aは、走行環境情報を取得したか否かを判断する(ステップS200)。記憶制御部50Aは、走行環境情報を取得した場合(ステップS200:Yes)、取得した走行環境情報と該走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて走行環境管理DB52Bに登録する(ステップS202)。そして、上記ステップS200へ戻る。
【0142】
記憶制御部50Aは、ステップS200で否定判断すると(ステップS200:No)、ステップS204へ進む。ステップS204では、受付部50Bが、マーキング指示情報を受付けたか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204で否定判断すると(ステップS204:No)、後述するステップS218へ進む。ステップS204で肯定判断すると(ステップS204:Yes)、ステップS206へ進む。
【0143】
ステップS206では、管理制御部50Cは、走行環境管理DB52Bに登録されている走行環境情報の内、関心情報として登録する走行環境情報を、マーキング指示情報を用いて特定する(ステップS206)。
【0144】
例えば、管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けたタイミングである取得時刻に対応付けられた走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定する。
【0145】
また、例えば、管理制御部50Cは、マーキング指示情報である音声データを解析することで、音声データに含まれるタイミングキーワードおよび特定情報を特定する。そして、管理制御部50Cは、タイミングキーワードによって表される期間を取得時刻とする走行環境情報の内、特定情報によって特定される要素Eを含む走行環境情報を、関心情報として登録する走行環境情報として特定する。
【0146】
そして、管理制御部50Cは、ステップS206で特定した走行環境情報を関心事象管理DB52Cへ登録する(ステップS208)。
【0147】
そして、管理制御部50Cは、ステップS208で関心事象管理DB52Cに登録した関心情報に対応する関心事象確認画面62の関心事象確認画面情報を生成し、関心事象管理DB52Cに対応付けて登録する(ステップS210、ステップS212)。
【0148】
出力制御部50Dは、関心情報を出力するか否かを判断する(ステップS214)。出力制御部50Dは、関心情報を出力する予め定められた条件を満たすか否かを判別することで、ステップS213の判断を行う。例えば、出力制御部50Dは、新たな関心情報が関心事象管理DB52Cに登録されたか否かを判別することで、ステップS214で肯定判断してもよい。また、出力制御部50Dは、ユーザCによる入力部10Bの操作指示などによって関心情報の出力指示が入力されたか否かを判別することで、ステップS214で肯定判断してもよい。また、出力制御部50Dは、車両10の駐車または車両10のアクセサリ電源オフが検出されたか否かを判別することで、ステップS214で肯定判断してもよい。
【0149】
ステップS214で否定判断すると(ステップS214:No)、後述するステップS218へ進む。ステップS214で肯定判断すると(ステップS214:Yes)、ステップS216へ進む。ステップS216では。出力制御部50Dは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報を出力する(ステップS216)。出力制御部50Dは、関心事象管理DB52Cに登録されている関心情報と、該関心情報に対応付けられているマーキング指示情報および関心事象確認画面情報の少なくとも一方と、を出力してもよい。また、出力制御部50Dは、車両10に搭載された出力部10A、端末装置30、および地図情報52Aを管理するサーバ装置40、の少なくとも1つに関心情報を出力すればよい。
【0150】
次に、処理部50は、車両10の走行が終了したか否かを判断する(ステップS218)。ステップS218で否定判断すると(ステップS218:No)、ステップS200へ戻る。ステップS218で肯定判断すると(ステップS218:Yes)、本ルーチンを終了する。
【0151】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置20は、記憶制御部50Aと、受付部50Bと、管理制御部50Cと、を備える。記憶制御部50Aは、走行する車両10の位置情報および車両10の周辺の撮影画像60を含む走行環境情報と、走行環境情報の取得時刻と、を対応付けて記憶する。受付部50Bは、マーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けた時に、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を、乗員(ユーザC)の関心事象に関する関心情報として管理する。
【0152】
このように、本実施形態の情報処理装置20では、走行する車両10の走行環境情報および該走行環境情報の取得時刻を順次対応付けて記憶し、車両10の走行中にユーザCによるマーキング指示情報を受け付けた時に、マーキング指示情報に応じた走行環境情報を乗員(ユーザC)の関心事象に関する関心情報として管理する。
【0153】
このため、本実施形態の情報処理装置20は、車両10の走行中に発生した乗員の関心事象を、車両10の走行終了後に提供可能に管理することができる。
【0154】
従って、本実施形態の情報処理装置20は、車両10の走行中に発生した乗員の関心事象を車両10の走行終了後に容易に提供することができる。
【0155】
また、本実施形態の情報処理装置20の管理制御部50Cは、マーキング指示情報を受付けたタイミングである取得時刻に対応付けられた走行環境情報を、関心情報として管理する。
【0156】
このため、本実施形態の情報処理装置20は、車両10の走行中に乗員であるユーザCの運転を妨げることなく、車両10の走行中に発生したユーザCの関心事象を、車両10の走行終了後に検索可能に提供することができる。
【0157】
また、本実施形態の情報処理装置20の受付部50Bは、関心事象の発生タイミングにおける特定情報のマーキング指示を表すマーキング指示情報を受付ける。そして、管理制御部50Cは、該発生タイミングがマーキング指示情報を受付けたタイミングを表す場合、マーキング指示情報を受付けた時刻である取得時刻に対応付けられた走行環境情報を関心情報として管理する。
【0158】
このため、本実施形態の情報処理装置20は、走行環境管理DB52Bに順次蓄積される走行環境情報の中から、ユーザCによってマーキング指示のなされたタイミングの走行環境情報を、関心事象として提供することが可能となる。
【0159】
また、管理制御部50Cは、該発生タイミングがマーキング指示情報を受付けたタイミングより過去のタイミングを表す場合、マーキング指示情報を受付けたタイミングから所定時間前のタイミングまでの期間の取得時刻に対応付けられた走行環境情報の内、特定情報によって特定される要素Eを含む走行環境情報を、関心情報として管理する。
【0160】
このため、本実施形態の情報処理装置20は、走行環境管理DB52Bに順次蓄積される走行環境情報の中から、ユーザCによってマーキング指示のなされたタイミングより過去に発生した関心事象の発生タイミングに応じた走行環境情報を、関心事象として提供することが可能となる。
【0161】
なお、本実施形態では、情報処理装置20を、車両10に搭載した形態を一例として説明した。しかし、情報処理装置20を、車両10の外部に搭載した構成としてもよい。この場合、情報処理装置20は、車両10に搭載された撮影部10Dなどの電子機器の各々と、ネットワークを介して通信可能な構成とすればよい。
【0162】
なお、上述した実施形態における、上記情報処理を実行するためのプログラムは、上記各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、例えば、CPU(プロセッサ回路)がROMまたはHDDから情報処理プログラムを読み出して実行することにより、上述した各機能部がRAM(主記憶)上にロードされ、上述した各機能部がRAM(主記憶)上に生成されるようになっている。なお、上述した各機能部の一部または全部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することも可能である。
【0163】
なお、上記には、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、本開示の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、本開示の範囲または要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0164】
10 車両
20 情報処理装置
50A 記憶制御部
50B 受付部
50C 管理制御部
50D 出力制御部
30 端末装置