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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129496
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】生産指示システム
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/418 20060101AFI20240919BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240919BHJP
   H04L 12/28 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q50/04
H04L12/28 100F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038736
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】110001128
【氏名又は名称】弁理士法人ゆうあい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 崇
(72)【発明者】
【氏名】森下 敏之
【テーマコード(参考)】
3C100
5K033
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3C100AA22
3C100AA29
3C100BB13
3C100BB33
3C100CC02
5K033AA04
5K033BA03
5K033DB20
5K033EC04
5L049CC03
5L050CC03
(57)【要約】
【課題】生産設備のIPアドレスを容易に設定可能な生産指示システムを提供すること。
【解決手段】
複数種類の製品を生産する生産指示システムは、複数種類の製品を生産するための複数の生産設備50と、複数の生産設備それぞれとイーサネットで互いに通信可能なサーバ装置40と、を備える。複数の生産設備は、予め付与されるMACアドレスの情報を記憶するとともに、サーバ装置に対して記憶する自身のMACアドレスの情報を送信する設備制御部51aを有する。サーバ装置は、アドレス情報を記憶するとともに、複数の生産設備のうち、所定の生産設備が有する所定の設備制御部からMACアドレスの情報を受信すると、アドレス情報に基づいて所定の設備制御部のIPアドレスを設定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の製品を生産する生産指示システムであって、
前記複数種類の製品を生産するための複数の生産設備(50)と、
前記複数の生産設備それぞれとイーサネットで互いに通信可能なサーバ装置(40)と、を備え、
前記複数の生産設備は、予め付与されるMACアドレスの情報を記憶するとともに、前記サーバ装置に対して記憶する自身のMACアドレスの情報を送信する設備制御部(51a)を有し、
前記サーバ装置は、前記複数種類の製品それぞれに対応する前記複数の生産設備と、前記設備制御部それぞれに予め付与される前記MACアドレスの情報と、前記設備制御部に設定可能なIPアドレスの情報とが紐づけられたアドレス情報を記憶するとともに、前記複数の生産設備のうち、所定の生産設備が有する所定の設備制御部からMACアドレスの情報を受信すると、前記アドレス情報に基づいて前記所定の設備制御部のIPアドレスを設定する生産指示システム。
【請求項2】
前記複数種類の製品は、複数の工程において、予め定められる工程順に配置される前記生産設備よって生産されるものであって、
前記サーバ装置に記憶される前記IPアドレスは、前記工程順に基づいて定められている請求項1に記載の生産指示システム。
【請求項3】
前記複数の生産設備が前記工程順に配置されているか否かを判定する配置判定部(31a)を備えている請求項2に記載の生産指示システム。
【請求項4】
前記複数の生産設備は、前記工程順に互いに隣り合うように並べられており、前記複数の生産設備のうちの自身の隣に位置付けられる生産設備に予め付与されるMACアドレスを検出するアドレス検出部(53)を有し、
前記アドレス検出部は、検出したMACアドレスの情報を前記配置判定部に送信し、
前記配置判定部は、前記複数の生産設備それぞれの前記アドレス検出部から送信されるMACアドレスの情報および前記アドレス情報に基づいて前記複数の生産設備が前記工程順に配置されているか否かを判定する請求項3に記載の生産指示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、生産指示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ワークに対して自動的に作業を施す複数のユニットセルと、複数のユニットセル同士を接続する接続機構と、複数のユニットセルを管理する管理装置とを備えた製造システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この製造システムでは、管理装置に個別かつ統合的に管理された複数のユニットセルが並べられて生産ラインが構成されている。そして、製造システムは、複数のユニットセルそれぞれを部品や半製品などが通過するたびに、ワークに加工や仕分けなどの単位作業が施され、製品が製造されるように構成されている。また、複数のユニットセルは、任意の一のユニットセルの搬入口と任意の他のユニットセルの搬出口とが互いに隣り合う位置にそれぞれ設けられており、任意のユニットセル同士が組み合わせ可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-151770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載の製造システムのような複数のユニットセルを管理装置が管理するシステムとして、複数の生産設備それぞれがTCP/IPなどの通信プロトコルを用いてサーバと通信する生産指示システムがある。このような生産指示システムでは、サーバと複数の生産設備とを互いに通信可能な状態にするために、複数の生産設備それぞれに予め互いに異なるIPアドレスを設定する必要がある。
【0006】
IPアドレスの設定作業は、一般的に、専門知識を有する作業者が行う。しかし、IPアドレスの設定作業が専門知識を有する作業者にしかできない場合、簡単に生産設備を入れ替えることができないなどの不都合が生じる。
【0007】
本開示は、生産設備のIPアドレスを容易に設定可能な生産指示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、
複数種類の製品を生産する生産指示システムであって、
複数種類の製品を生産するための複数の生産設備(50)と、
複数の生産設備それぞれとイーサネットで互いに通信可能なサーバ装置(40)と、を備え、
複数の生産設備は、予め付与されるMACアドレスの情報を記憶するとともに、サーバ装置に対して記憶する自身のMACアドレスの情報を送信する設備制御部(51a)を有し、
サーバ装置は、複数種類の製品それぞれに対応する複数の生産設備と、設備制御部それぞれに予め付与されるMACアドレスの情報と、設備制御部に設定可能なIPアドレスの情報とが紐づけられたアドレス情報を記憶するとともに、複数の生産設備のうち、所定の生産設備が有する所定の設備制御部からMACアドレスの情報を受信すると、アドレス情報に基づいて所定の設備制御部のIPアドレスを設定する。
【0009】
これによれば、生産指示システムは、専門家がいなくても複数の生産設備それぞれの設備制御部に互いに異なるIPアドレスを容易に設定することができる。
【0010】
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示に係る生産指示システムの概略構成図である。
図2】機種登録データベースおよびモジュール登録データベースの登録内容の一例を示す図である。
図3】レイアウト登録データベースの登録内容の一例を示す図である。
図4】生産管理サーバが実行する制御処理の一例を示す図である。
図5】統合CPUユニットが実行する制御処理の一例を示す図である。
図6】BOOTPサーバが実行する制御処理の一例を示す図である。
図7】設備CPUユニットが実行する制御処理の一例を示す図である。
図8】設備CPUユニットを入れ替えた際のIPアドレスが設定された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示の生産指示システム1の一実施形態について図1図8に基づいて説明する。本開示の生産指示システム1は、図1に示すように、設備管理サーバ10と、生産管理サーバ20と、統合制御部30と、BOOTPサーバ40と、複数の設備モジュール50とを備えている。そして、生産指示システム1を構成するこれらの構成機器10、20、30、40、50は、通信ネットワーク5を介して互いに接続されており、イーサネットで互いに通信可能に構成されている。具体的に、生産指示システム1を構成するこれらの構成機器10、20、30、40、50は、TCP/IPプロトコルを用いて互いに通信可能に構成されている。なお、TCP/IPは、Transmission Control Protocol/Internet Protocolの略である。
【0013】
設備管理サーバ10は、生産指示システム1を構成する生産管理サーバ20と、統合制御部30と、複数の設備モジュール50とを管理するサーバ装置である。設備管理サーバ10は、不図示の通信部、表示部、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体、演算部等を有するコンピュータである。
【0014】
設備管理サーバ10の通信部は、通信ネットワーク5と接続して通信ネットワーク5を介して他の装置と通信するためのネットワークインターフェースである。設備管理サーバ10の表示部は、設備管理サーバ10が管理する生産管理サーバ20、統合制御部30および複数の設備モジュール50それぞれの動作状態、稼働状況などをユーザに表示する表示装置である。
【0015】
設備管理サーバ10の演算部は、不揮発性記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することで、予め定められる処理を実行する。そして、その実行の際に、必要に応じて揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体にデータを書き込み、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体からデータを読み出し、通信部を用いて他の装置と通信する。なお、揮発性記憶媒体および不揮発性記憶媒体は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。なお、本実施形態の設備管理サーバ10は、クラウド環境に作られたクラウドサーバで構成されている。
【0016】
生産管理サーバ20は、複数の設備モジュール50によって製品を生産するために必要な情報を管理するサーバ装置である。生産管理サーバ20は、不図示の通信部、表示部、キーボードやマウス等の入力デバイス、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体、演算部等を有するコンピュータである。
【0017】
生産管理サーバ20の通信部は、通信ネットワーク5と接続して通信ネットワーク5を介して他の装置と通信するためのネットワークインターフェースである。生産管理サーバ20の表示部は、生産管理サーバ20が管理する製品の生産に必要な各種情報をユーザに表示する表示装置である。この表示部は、作業者がキーボードやマウス等の入力デバイスを操作することによって入力されるデータなどを表示する。
【0018】
生産管理サーバ20の演算部は、不揮発性記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することで、予め定められる処理を実行する。そして、その実行の際に、必要に応じて揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体にデータを書き込み、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体からデータを読み出し、通信部を用いて他の装置と通信する。
【0019】
また、生産管理サーバ20の不揮発性記憶媒体には、製品を生産するために必要な各種情報が記憶されている。具体的に、生産管理サーバ20の不揮発性記憶媒体は、図2に示すように、所定の製品を生産するために必要な設備モジュール50の情報が予め登録される機種登録データベース21を有する。また、生産管理サーバ20の不揮発性記憶媒体は、生産指示システム1に接続可能な設備モジュール50の詳細な情報が予め登録されるモジュール登録データベース22を有する。なお、揮発性記憶媒体および不揮発性記憶媒体は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。以下、機種登録データベース21を機種登録DB21とも称する。また、モジュール登録データベース22をモジュール登録DB22とも称する。
【0020】
ところで、本開示の生産指示システム1では、製品を生産するための生産ラインが複数の設備モジュール50が組み合わされて構成されている。そして、当該生産ラインによって製品が生産される構成となっている。また、生産指示システム1は、生産ラインの構成に応じて、複数種類の製品の機種を生産可能に構成されている。
【0021】
そして、複数の設備モジュール50が組み合わされた生産ラインによって生産される製品は、当該複数の設備モジュール50それぞれで行われる複数の工程を経て生産される。すなわち、本開示の生産指示システム1が生産する製品は、複数の設備モジュール50それぞれの工程で実行される作業によって生産される。換言すれば、製品は、複数の工程において、予め定められる工程順に配置される設備モジュール50よって生産される。このため、複数の設備モジュール50は、製品を生産するために実行される工程順に配置される。
【0022】
ところで、製品を生産するために必要な作業は、製品の種類に応じて異なる。このため、複数の設備モジュール50が組み合わされて構成される生産ラインは、その生産ラインの構成が生産する製品に応じて異なる。具体的には、生産する製品に応じて、設備モジュール50が実行する作業、数量、並び順などが異なる。
【0023】
したがって、機種登録DB21には、生産ラインが生産する製品の機種ごとに、生産ラインを構成する複数の設備モジュール50の情報が登録されている。具体的には、図2に示すように、機種登録DB21には、製品の機種ごとに、生産品番の情報と、当該製品を生産するために必要な工程種類の並びの情報とが登録されている。ここで、工程種類とは、設備モジュール50において実行される作業の種類である。例えば、工程種類は、ワークを投入する「投入工程」、薬品を塗布する「塗布工程」、部品を組み付ける「組付工程」、画像検査を行う「画像検査工程」、ワークを回収する「回収工程」、ねじを締め付ける「ねじ締め工程」などがある。
【0024】
また、これらの工程は、1つの工程種類に対して複数の工程を登録可能となっている。例えば、「投入工程」には、投入するワークの種類に応じて「投入工程A」、「投入工程B」など、複数の「投入工程」を登録可能となっている。
【0025】
機種登録DB21には、製品の機種ごとに、生産品番の情報と、工程種類の並びの情報とが紐づけられて登録されている。本開示では、機種登録DB21には、100種類の製品の機種を登録可能に構成されている。
【0026】
また、本開示では、最大で10個の工程種類によって製品を生産可能となっている。このため、互いに異なる10個の工程種類を実行するための10台の設備モジュール50が最大で予め定められる工程順に並べられることで、製品を生産するための生産ラインが構成される構成となっている。すなわち、本開示では、最大で10台の設備モジュール50が工程順に互いに隣り合うように並べられ、並べられた最大で10台の設備モジュール50によって構成される生産ラインによって製品が生産される構成となっている。
【0027】
以下、工程順に並べられる設備モジュール50の位置のうち、最初の工程の位置を第1モジュール位置とする。そして、第1モジュール位置から最後の工程に向かって順に、第2モジュール位置、第3モジュール位置、第4モジュール位置、第5モジュール位置、第6モジュール位置、第7モジュール位置、第8モジュール位置、第9モジュール位置、第10モジュール位置とする。
【0028】
なお、図2に示す機種登録DB21において示す「NULL」は、作業が不要な工程を示すものであって、設備モジュール50の設置が不要なモジュール位置を示している。例えば、生産品番「X」の製品を生産する場合に必要な工程数は3つであって、第4モジュール位置~第10モジュール位置には設備モジュール50の設置が不要となっている。
【0029】
なお、生産ラインを構成する設備モジュール50の数量は、限定されるものでなく、最大数量が10台より少なくてもよいし、10台より多くてもよい。また、機種登録DB21に登録可能な製品の機種の数量は限定されるものでなく、100種類より少なくてもよいし、100種類より多くてもよい。
【0030】
モジュール登録DB22には、本開示の生産指示システム1に接続可能な設備モジュール50それぞれの情報が登録されている。具体的に、モジュール登録DB22には、図2に示すように、設備モジュール50ごとに、登録名の情報、実行可能な工程種類の情報、設備モジュール50に設けられる後述の設備PLC部51に予め付与されるMACアドレスの情報が登録されている。さらに、モジュール登録DB22には、設備モジュール50が使用中の状態であるか否かの情報が登録されている。このように、モジュール登録DB22には、設備モジュール50の登録名の情報、工程の情報、設備モジュール50の設備PLC部51に予め付与されるMACアドレスの情報および使用状態が紐づけられて登録されている。以下では、設備モジュール50の設備PLC部51に予め付与されるMACアドレスの情報を、単に設備モジュール50のMACアドレスの情報と称する場合がある。
【0031】
また、モジュール登録DB22には、同じ工程を実行可能な設備モジュール50が複数登録可能となっている。例えば、図2に示すように、同じ「投入工程B」を実行可能な設備モジュール50として、モジュール番号1とモジュール番号253の2つの設備モジュール50の情報が登録可能となっている。これは、「投入工程B」を実行する設備モジュール50が、モジュール番号1の設備モジュール50およびモジュール番号253の設備モジュール50のいずれであってもよいことを示している。
【0032】
そして、生産管理サーバ20の不揮発性記憶媒体には、これら機種登録DB21とモジュール登録DB22とが組み合わされた工程情報が登録されている。工程情報とは、複数種類の製品のうちの所定の製品を生産するために第1モジュール位置~第10モジュール位置それぞれに割り当てられる使用可能な設備モジュール50の登録名の情報およびMACアドレスの情報を含む情報である。
【0033】
例えば、図2に示す例では、生産品番「X」を生産するための工程情報として、第1モジュール位置に、「投入工程A」を実行可能であって、且つ、使用可能な状態の設備モジュール50のMACアドレスの情報が割り当てられる。また、第2モジュール位置に、「投入工程B」を実行可能であって、且つ、使用可能な状態の設備モジュール50のMACアドレスの情報が割り当てられる。そして、第3モジュール位置に、「回収工程A」を実行可能であって、且つ、使用可能な状態の設備モジュール50のMACアドレスの情報が割り当てられる。さらに、第4モジュール位置~第10モジュール位置に、作業が不要な工程を示す「NULL」の情報が割り当てられる。
【0034】
このように、生産管理サーバ20には、複数種類の製品それぞれに対応する複数の設備モジュール50の情報、当該複数の設備モジュール50の工程順の情報、複数の設備モジュール50それぞれのMACアドレスの情報が紐づけられて記憶されている。設備モジュール50に記憶されるこれらの情報は、ユーザが生産管理サーバ20の入力デバイスを操作することによって登録可能となっている。以下、生産管理サーバ20の機種登録DB21およびモジュール登録DB22に記憶される情報をモジュール情報と称する場合がある。
【0035】
また、生産管理サーバ20の不揮発性記憶媒体には、機種登録DB21およびモジュール登録DB22に登録される工程種類に対応する設備モジュール50の制御内容を示す加工レシピの情報が記憶されている。加工レシピは、設備モジュール50に設けられる設備PLC部51が実行するプログラムであって、生産する製品の機種および工程に応じて予め定められるものである。加工レシピは、所定の製品を生産するために配置される複数の設備モジュール50それぞれの設備PLC部51にインストールされる実行プログラムである。加工レシピは、例えば、ユーザが入力デバイスを操作することによって不揮発性記憶媒体に登録可能となっている。なお、以下では、生産管理サーバ20の演算部が実行する処理を、単に生産管理サーバ20が実行する処理として説明する。
【0036】
図1に戻り、統合制御部30は、複数の設備モジュール50のうち、所定の製品を生産する生産ラインを構成する複数の設備モジュール50を統括して管理する制御装置である。すなわち、統合制御部30は、同一ネットワーク上に配置された複数の設備モジュール50を管理する。統合制御部30は、図1に示すように、統合PLC部31と、統合中継装置32とを有する。
【0037】
統合PLC部31は、互いの機能が異なる複数のユニットが組み合わされて構成されるプログラマブルロジックコントローラである。具体的に、統合PLC部31は、1つの統合CPUユニット31aと、2つの統合IFユニット31bと、不図示のI/Oユニットとが組み合わされて構成されている。
【0038】
統合CPUユニット31aは、CPU、ROMおよびRAM等のメモリを含んで構成されるマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。メモリは、非遷移的実体的記憶媒体で構成されている。統合CPUユニット31aは、ROM内に記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
【0039】
具体的に、統合CPUユニット31aは、複数の設備モジュール50それぞれの動作状態、稼働状況などの情報を設備管理サーバ10に送信可能に接続される。また、統合CPUユニット31aは、生産管理サーバ20からモジュール情報および工程情報を受信可能に接続される。統合CPUユニット31aは、統合中継装置32を介してBOOTPサーバ40に接続されており、生産管理サーバ20から受信した工程情報をBOOTPサーバ40に送信可能となっている。
【0040】
2つの統合IFユニット31bは、通信ネットワーク5と接続して通信ネットワーク5を介して他の装置と通信するためのネットワークインターフェースである。2つの統合IFユニット31bのうち、一方が通信ネットワーク5を介して設備管理サーバ10に接続されており、他方が通信ネットワーク5を介して生産管理サーバ20に接続されている。これにより、統合制御部30は、設備管理サーバ10および生産管理サーバ20と通信可能に接続される。
【0041】
I/Oユニットは、不図示の入出力機器と接続して、当該入出力機器と相互通信するインターフェースである。I/Oユニットに接続される入出力機器としては、例えば、表示装置、センサ、ブザー、ランプなどがある。
【0042】
統合中継装置32は、通信ネットワーク5を介して他の装置同士を接続させる際の他の装置と他の装置との間に設けられる中継器である。統合中継装置32には、統合CPUユニット31aと、BOOTPサーバ40とが接続されている。そして、統合中継装置32は、統合CPUユニット31aとBOOTPサーバ40とを互いに通信可能に接続する。
【0043】
さらに統合中継装置32には、設備モジュール50に設けられる設備中継装置52にも接続されている。そして、統合中継装置32は、設備中継装置52を介して統合CPUユニット31aと設備PLC部51とを互いに通信可能に接続するとともに、設備PLC部51とBOOTPサーバ40とを互いに通信可能に接続する。統合中継装置32としては、例えば、スイッチングハブを用いることができる。
【0044】
BOOTPサーバ40は、設備モジュール50に設けられる設備CPUユニット51aからの要求に応じて、要求のあった設備CPUユニット51aのIPアドレスを設定するものである。BOOTPサーバ40は、不図示の通信部、表示部、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体、演算部等を有するコンピュータである。BOOTPサーバ40の通信部は、通信ネットワーク5と接続して通信ネットワーク5を介して他の装置と通信するためのネットワークインターフェースである。BOOTPサーバ40の表示部は、生産ラインを構成する設備モジュール50に関する情報をユーザに表示する表示装置である。BOOTPサーバ40の演算部は、不揮発性記憶媒体に記憶されたプログラムを実行することで、予め定められる処理を実行する。そして、その実行の際に、必要に応じて揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体にデータを書き込み、揮発性記憶媒体、不揮発性記憶媒体からデータを読み出し、通信部を用いて他の装置と通信する。
【0045】
また、BOOTPサーバ40の不揮発性記憶媒体には、設備CPUユニット51aのIPアドレスを設定するために必要な各種情報が記憶されている。具体低に、不揮発性記憶媒体は、複数種類の製品それぞれに対応する設備モジュール50の工程順の情報と、設備CPUユニット51aに設定されるIPアドレスの情報およびMACアドレスの情報とが登録されるレイアウト登録データベース41を有する。以下、レイアウト登録データベース41をレイアウト登録DB41とも称する。
【0046】
レイアウト登録DB41には、図3に示すように、複数種類の製品のうちの所定の製品を生産する生産ラインを構成する設備モジュール50それぞれの工程順を示す第1モジュール位置~第10モジュール位置の情報が登録されている。そして、レイアウト登録DB41には、第1モジュール位置~第10モジュール位置の情報に対して設備モジュール50に設けられた設備CPUユニット51aに登録されるIPアドレスの情報が紐づけられて登録されている。
【0047】
本開示の一例として、第1モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.1」と指定されている。第2モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.2」と指定されている。第3モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.3」と指定されている。第4モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.4」と指定されている。第5モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.5」と指定されている。第6モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.6」と指定されている。第7モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.7」と指定されている。第8モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.8」と指定されている。第9モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.9」と指定されている。第10モジュール位置に配置される設備モジュール50のIPアドレスは、「192.168.0.10」と指定されている。なお、第1モジュール位置から第10モジュール位置に指定されるIPアドレスは、「192.168.0.1」~「192.168.0.10」に限定されるものでなく、互いに異なるように任意のIPアドレスを指定することがえきる。
【0048】
また、レイアウト登録DB41には、第1モジュール位置~第10モジュール位置それぞれに配置される設備モジュール50の情報が登録可能となっている。具体的には、レイアウト登録DB41には、第1モジュール位置~第10モジュール位置に、設備モジュール50のモジュール番号の情報と、設備モジュール50の設備CPUユニット51aに登録されたMACアドレスの情報を登録可能となっている。これにより、第1モジュール位置~第10モジュール位置それぞれに配置される設備モジュール50に設けられた設備CPUユニット51aのMACアドレスと、当該設備CPUユニット51aに設定されるIPアドレスの情報が紐づけられて登録される。
【0049】
このように、レイアウト登録DB41には、複数種類の製品それぞれに対応する設備モジュール50それぞれの工程順の情報と、モジュール番号の情報と、設備モジュール50のMACアドレスの情報と、IPアドレスの情報とが、紐づけられて登録されている。以下、紐づけられて登録されるこれら複数種類の製品それぞれに対応する設備モジュール50それぞれの工程順の情報、モジュール番号の情報、設備モジュール50のMACアドレスの情報、IPアドレスの情報をアドレス情報とも呼ぶ。
【0050】
BOOTPサーバ40は、統合中継装置32を介して接続される設備PLC部51からの要求に応じて、レイアウト登録DB41において当該設備CPUユニット51aのMACアドレスに紐づけられたIPアドレスを当該設備CPUユニット51aに設定する。BOOTPサーバ40は、設備PLC部51から当該設備PLC部51のMACアドレスの情報を受信すると、レイアウト登録DB41に登録され、当該MACアドレスに紐づけられたIPアドレスを、設備PLC部51の設備CPUユニット51aに割り当てる。BOOTPサーバ40の不揮発性記憶媒体は、アドレス記憶部として機能する。BOOTPサーバ40の演算部は、IP設定部として機能する。
【0051】
なお、揮発性記憶媒体および不揮発性記憶媒体は、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。また、BOOTPは、BOOT strap Protocolの略である。以下では、BOOTPサーバ40の演算部が実行する処理を、単にBOOTPサーバ40が実行する処理として説明する。
【0052】
設備モジュール50は、製品を生産する際の所定の工程において、予め設定される作業を行うことで製品を生産する生産設備である。図1に示すように、本開示の生産指示システム1では、生産する製品の機種に応じて、複数の設備モジュール50が互いに隣り合うように並べられて配置される。配置される設備モジュール50の種類および数量は、生産する製品の機種に応じて予め生産管理サーバ20の機種登録DB21に登録される。そして、製品の機種に応じて配置される複数の設備モジュール50は、1つの生産ラインを構成する。生産ラインを構成するこれら複数の設備モジュール50は、それぞれ通信ネットワーク5に接続されている。
【0053】
また、生産ラインを構成するこれら複数の設備モジュール50は、生産する製品ごとにそれぞれに予め設定される互いに異なる作業を行う。そして、複数の設備モジュール50は、自身が行う作業を行うための各種機器が設けられている。
【0054】
ただし、複数の設備モジュール50に設けられる主要な機器は、図1に示すように、同様である。このため、複数の設備モジュール50のうち、図1に示す統合中継装置32に直接接続される設備モジュール50のみについてその詳細を説明し、他の設備モジュール50についてはその詳細の説明を省略する。
【0055】
設備モジュール50は、設備PLC部51と、設備中継装置52と、QRコード(登録商標)リーダ53と、を有する。設備PLC部51は、互いの機能が異なる複数のユニットが組み合わされて構成されている。具体的に、設備PLC部51は、1つの設備CPUユニット51aと、1つの設備IFユニット51bと、不図示のI/Oユニットとが組み合わされて構成されている。
【0056】
設備CPUユニット51aは、CPU、ROMおよびRAM等のメモリを含んで構成されるマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。メモリは、非遷移的実体的記憶媒体で構成されている。設備CPUユニット51aは、ROM内に記憶されたプログラムに基づいて各種演算、処理を行う。具体的に、設備CPUユニット51aは、製品を生産する際、設備モジュール50ごとに予め設定される作業を実行するために予めROM内に記憶された加工レシピに基づいて各種演算、処理を行うことで、各設備モジュール50が備える機器を動作させる。
【0057】
設備CPUユニット51aには、予め付与される固有のMACアドレスが設定されている。また、設備モジュール50には、自身に設けられる設備CPUユニット51aに設定されるMACアドレスの情報が表示された資料が張り付けられてある。そして、設備CPUユニット51aは、BOOTPサーバ40から送信される制御信号によって任意のIPアドレスが設定可能となっている。設備CPUユニット51aは設備制御部として機能する。
【0058】
設備IFユニット51bは、設備CPUユニット51aとQRコードリーダ53とを通信させるためのネットワークインターフェースである。設備IFユニット51bには、QRコードリーダ53が接続されている。
【0059】
I/Oユニットは、不図示の入出力機器と接続して、当該入出力機器と相互通信するインターフェースである。I/Oユニットに接続される入出力機器としては、例えば、表示装置、センサ、ブザー、ランプなどがある。
【0060】
設備中継装置52は、通信ネットワーク5を介して他の装置同士を接続させる際の他の装置と他の装置との間に設けられる中継器である。設備中継装置52には、統合中継装置32と、設備CPUユニット51aとが接続されている。そして、設備中継装置52は、統合中継装置32と設備CPUユニット51aとを互いに通信可能に接続する。すなわち、設備中継装置52は、統合中継装置32に接続された統合CPUユニット31aおよびBOOTPサーバ40と、設備CPUユニット51aとを互いに通信可能に接続する。
【0061】
さらに設備中継装置52には、自身が設けられる設備モジュール50とは異なる他の設備モジュール50に設けられる設備中継装置52にも接続されている。これにより、当該他の設備モジュール50が統合中継装置32に接続された統合CPUユニット31aおよびBOOTPサーバ40に接続される。これにより、生産ラインを構成する全ての設備モジュール50が統合CPUユニット31aおよびBOOTPサーバ40に接続される。設備中継装置52としては、例えば、スイッチングハブを用いることができる。
【0062】
QRコードリーダ53は、QRコードに書き込まれた情報を読み取り、読み取った情報を出力する装置である。本実施形態では、自身が設けられる設備モジュール50の隣に配置される設備モジュール50に張り付けられた資料のQRコードを読み取るためにQRコードリーダ53が用いられる。
【0063】
QRコードリーダ53は、隣に配置される設備モジュール50のQRコードを読み取ることで、隣に配置される設備モジュール50に設けられる設備CPUユニット51aに登録されたMACアドレスの情報を読み取る。本開示では、QRコードリーダ53は、自身が設けられる設備モジュール50の右側に取り付けられており、右側に配置された設備モジュール50の設備CPUユニット51aに登録されたMACアドレスの情報を読み取り可能となっている。
【0064】
QRコードリーダ53によって読み取られたMACアドレスの情報は、設備CPUユニット51aに送信され、設備CPUユニット51aを介してBOOTPサーバ40に送信可能となっている。QRコードリーダ53は、右側に配置される設備モジュール50におけるQRコードが張り付けられる位置に対応した位置に取り付けられている。QRコードリーダ53は、アドレス検出部として機能する。
【0065】
このような各種構成機器を備える生産指示システム1において、生産する製品に応じて生産ラインを構成する設備モジュール50の組合せおよび工程順が設定される。そして、設定された組合せおよび工程順に複数の設備モジュール50を設置後、複数の設備モジュール50それぞれに設けられた設備CPUユニット51aを他の機器と通信可能な状態にする必要がある。このため、設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aに互いに異なるIPアドレスを設定する必要がある。
【0066】
ここで、IPアドレスの設定作業が専門知識を有する専門家にしかできない場合、設備モジュール50を設置する度に専門家が必要となる。これは、専門家がいないと設備モジュール50の設置ができない、設備CPUユニット51aの故障時に専門家がいないと設備モジュール50を入れ替えることができないなどの支障が生じる要因となり。
【0067】
これに対して、本開示の生産指示システム1は、専門家がいなくても設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aに互いに異なるIPアドレスを設定することができる。以下、設定された組合せおよび工程順に設備モジュール50を設置する際に本開示の生産指示システム1が設備CPUユニット51aにIPアドレスを設定する際の作動について、図4図7に示す制御処理を参照して説明する。本開示では、生産する製品の生産品番が「Y」であって、生産品番「Y」を生産するために生産ラインが設置される例について説明する。
【0068】
生産品番「Y」の製品を生産するため、ユーザによって、生産する製品の生産品番が「Y」である情報および生産数量の情報が生産管理サーバ20に入力されたとする。すると、図4に示すように、生産管理サーバ20は、ステップS100において、モジュール情報に基づいて工程情報を作成する。具体的に、生産管理サーバ20は、機種登録DB21に登録されている生産品番「Y」における第1モジュール位置~第5モジュール位置それぞれに対して、設備モジュール50を割り当てることで工程情報を作成する。第1モジュール位置~第5モジュール位置それぞれには、モジュール登録DB22に登録されている設備モジュール50のうち、使用可能な状態の設備モジュール50が割り当てられる。
【0069】
本開示の例では、生産品番「Y」を生産するための工程情報として、図3に示すように、第1モジュール位置には、モジュール番号1の設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。具体的に、第1モジュール位置には、登録名が「子亀投入01」であって、MACアドレスが「00000AD75DFB」である設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。また、第2モジュール位置には、モジュール番号253の設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。具体的に、第2モジュール位置には、登録名が「投入15」あって、MACアドレスが「00000AD75EEB」である設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。
【0070】
また、第3モジュール位置には、モジュール番号10の設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。具体的に、第3モジュール位置には、登録名が「塗布03」あって、MACアドレスが「00000AD75E5C」である設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。また、第4モジュール位置には、モジュール番号15の設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。具体的に、第4モジュール位置には、登録名が「画像検査02」あって、MACアドレスが「00000AD75F4B」である設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。
【0071】
また、第5モジュール位置には、モジュール番号3の設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。具体的に、第5モジュール位置には、登録名が「回収01」あって、MACアドレスが「00000AD75D6B」である設備モジュール50の情報が割り当てられるとする。そして、第6モジュール位置~第10モジュール位置に、作業が不要な工程を示す「NULL」の情報が割り当てられるとする。
【0072】
そして、ステップS110において、生産管理サーバ20は、統合制御部30の統合CPUユニット31aへモジュール情報および工程情報を送信する。具体的に、生産管理サーバ20は、機種登録DB21およびモジュール登録DB22に登録されている生産品番「Y」を生産するために必要な5つの設備モジュール50の各種情報および5つの設備モジュール50それぞれの工程順の情報を送信する。そして、ステップS120において、生産管理サーバ20は、統合CPUユニット31aから設備モジュール50それぞれにインストールする加工レシピの要求信号を受信するまで待機する。
【0073】
統合CPUユニット31aは、図5に示すように、ステップS200において、モジュール情報および工程情報を受信すると、ステップS210において表示装置がモジュール情報および工程情報を表示する。具体的に、統合制御部30の表示装置は、生産品番「Y」を生産するために必要な5つの設備モジュール50の登録名および工程順の情報を表示する。これにより、統合制御部30は、生産品番「Y」を生産するために必要な5つの設備モジュール50それぞれの登録名および工程順の情報をユーザに告知する。
【0074】
ユーザは、統合制御部30の表示装置に表示された5つの設備モジュール50の登録名および工程順の情報を確認し、当該5つの設備モジュール50を表示された工程順に設置することができる。
【0075】
また、統合CPUユニット31aは、ステップS220において、工程情報をBOOTPサーバ40へ送信する。具体的に、統合CPUユニット31aは、生産品番「Y」を生産するために必要な5つの設備モジュール50の工程順の情報および当該5つの設備モジュール50それぞれのMACアドレスの情報をBOOTPサーバ40へ送信する。そして、ステップS230において、統合CPUユニット31aは、BOOTPサーバ40から5つの設備モジュール50それぞれに設定されたIPアドレスの情報を受信するまで待機する。
【0076】
BOOTPサーバ40は、図6に示すように、ステップS300において、工程情報を受信すると、ステップS310において、レイアウト登録DB41に登録されたアドレス情報を更新する。具体的に、BOOTPサーバ40は、第1モジュール位置~第5モジュール位置に5つの設備モジュール50の設備CPUユニット51aに登録されるIPアドレスの情報を当該5つの設備モジュール50それぞれのMACアドレスの情報に紐づけて登録する。
【0077】
本開示では、工程情報において第1モジュール位置に割り当てられたモジュール番号1の設備モジュール50のMACアドレスの情報に「192.168.0.1」のIPアドレスの情報が紐づけられてレイアウト登録DB41に登録される。また、第2モジュール位置に割り当てられたモジュール番号253の設備モジュール50のMACアドレスの情報に「192.168.0.2」のIPアドレスの情報が紐づけられてレイアウト登録DB41に登録される。また、第3モジュール位置に割り当てられたモジュール番号10の設備モジュール50のMACアドレスの情報に「192.168.0.3」のIPアドレスの情報が紐づけられてレイアウト登録DB41に登録される。また、第4モジュール位置に割り当てられたモジュール番号15の設備モジュール50のMACアドレスの情報に「192.168.0.4」のIPアドレスの情報が紐づけられてレイアウト登録DB41に登録される。また、第5モジュール位置に割り当てられたモジュール番号3の設備モジュール50のMACアドレスの情報に「192.168.0.5」のIPアドレスの情報が紐づけられてレイアウト登録DB41に登録される。
【0078】
そして、ステップS320において、BOOTPサーバ40は、レイアウト登録DB41に登録された5つの設備モジュール50の設備CPUユニット51aそれぞれからMACアドレスの情報を受信するまで待機する。
【0079】
続いて、ユーザによって工程順に設置された5つの設備モジュール50に設けられた設備PLC部51の設備CPUユニット51aが実行する作動について、図7を参照して説明する。なお、5つの設備モジュール50の設備CPUユニット51aそれぞれが実行する作動は同様であるため、1つの設備CPUユニット51aが実行する作動についてのみ説明する。設備CPUユニット51aは、設備モジュール50が設置された後に電源が投入されると、図7に示す制御処理を実行する。
【0080】
最初に、ステップS400において、設備CPUユニット51aは、起動が初期起動であるか否かを判定する。すなわち、設備CPUユニット51aは、工程順に設置されてから初めて電源投入された状態であるか否かを判定する。
【0081】
起動が初期起動であると判定されない場合、設備CPUユニット51aは、ステップS410以降の処理を全てスキップする。これに対して、起動が初期起動であると判定される場合、ステップS410において、設備CPUユニット51aは、自身のMACアドレスの情報をBOOTPサーバ40へ送信することで、自身へのIPアドレスの設定をBOOTPサーバ40へ要求する。そして、ステップS420において、設備CPUユニット51aは、BOOTPサーバ40によって自身にIPアドレスが設定されるまで待機する。
【0082】
BOOTPサーバ40は、ステップS320で設備モジュール50の設備CPUユニット51aからMACアドレスの情報を受信したと判定すると、ステップS330の処理に進む。ステップS330において、BOOTPサーバ40は、レイアウト登録DB41のアドレス情報に登録されたMACアドレスの情報と設備CPUユニット51aから受信したMACアドレスの情報を照合する。
【0083】
そして、ステップS340において、BOOTPサーバ40は、アドレス情報に登録された設備モジュール50のうち、受信したMACアドレスに一致するMACアドレスの設備モジュール50のIPアドレスを設定する。BOOTPサーバ40は、受信したMACアドレスに一致するMACアドレスに紐づけられたIPアドレスを、当該MACアドレスを送信した設備CPUユニット51aに設定する。換言すれば、BOOTPサーバ40は、設備CPUユニット51aから送信される当該設備CPUユニット51aに付与されたMACアドレスの情報を受信した際、アドレス情報に基づいてこの設備CPUユニット51aのIPアドレスを設定する。
【0084】
これにより、初期起動された設備CPUユニット51aそれぞれにIPアドレスが設定される。このように、本開示の生産指示システム1は、専門家がいなくても設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aに互いに異なるIPアドレスを設定することができる。
【0085】
そして、ステップS350において、設定したIPアドレスの情報を、当該IPアドレスが設定された設備CPUユニット51aのMACアドレスの情報と紐づけて統合CPUユニット31aへ送信する。
【0086】
図7に戻り、設備CPUユニット51aは、ステップS420でBOOTPサーバ40によって自身にIPアドレスが設定されたと判定すると、ステップS430の処理に進む。ステップS430において、設備CPUユニット51aは、自身が設けられた設備モジュール50の隣に配置された設備モジュール50のMACアドレスの情報を、QRコードリーダ53を介して取得する。設備CPUユニット51aは、自身が設けられた設備モジュール50の右側に配置された設備モジュール50のMACアドレスの情報を、右側に配置された設備モジュール50に張り付けられた資料のQRコードをQRコードリーダ53によって取得する。
【0087】
ステップS440において、設備CPUユニット51aは、自身の右側に配置された設備モジュール50のMACアドレスの情報を統合CPUユニット31aへ送信する。
【0088】
なお、工程順に設置された5つの設備モジュール50のうち、最も右側に配置された設備モジュール50に設けられたQRコードリーダ53は、設備モジュール50のMACアドレスの情報を取得することができない。最も右側に配置された設備モジュール50の右側には、設備モジュール50が存在せず、QRコードリーダ53が設けられた位置に対応する位置に読み取り可能なQRコードが存在しないためである。
【0089】
この場合、最も右側に配置された設備モジュール50に設けられた設備CPUユニット51aは、ステップS440において、自身が設けられた設備モジュール50が最も右側であるという情報を統合CPUユニット31aへ送信する。
【0090】
そして、ステップS450において、設備CPUユニット51aは、統合CPUユニット31aから加工レシピの情報を受信するまで待機する。
【0091】
図5に戻り、統合CPUユニット31aは、ステップS230でBOOTPサーバ40から5つの設備モジュール50それぞれに設定されたIPアドレスの情報を受信すると、ステップS240の処理に進む。ステップS240において、統合CPUユニット31aは、設備CPUユニット51aから受信するMACアドレスの情報に基づいて、設備モジュール50の配置が正解であるか否かを判定する。
【0092】
具体的に、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aから受信するMACアドレスの情報に基づいて、5つの設備モジュール50の並び順の情報を取得する。そして、取得した5つの設備モジュール50の並び順およびアドレス情報に含まれる配置順と比較して、5つの設備モジュール50の配置が正解であるか否かを判定する。換言すれば、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50それぞれのQRコードリーダ53から送信されるMACアドレスの情報およびアドレス情報に基づいて5つの設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する。統合CPUユニット31aは、配置判定部として機能する。
【0093】
設備モジュール50の配置が正解であると判定しない場合、ステップS250において、統合CPUユニット31aは、設備モジュール50の配置が誤っていることを示すエラー出力を行う。エラー出力は、統合制御部30の表示装置に表示させる方法であってもよいし、統合制御部30のI/Oユニットに接続されたブザー、ランプなどで出力させる方法であってもよい。また、エラー出力は、設備管理サーバ10に出力されてもよい。設備管理サーバ10は、統合CPUユニット31aからエラー出力信号を受信すると、設備管理サーバ10の表示装置に設備モジュール50の配置が誤っていることを表示してもよい。
【0094】
設備モジュール50の配置が正解であると判定する場合、ステップS260において、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50の設備CPUユニット51aそれぞれへインストールさせる加工レシピの情報を生産管理サーバ20へ要求する。そして、ステップS270において、統合CPUユニット31aは、生産管理サーバ20から加工レシピの情報を受信するまで待機する。
【0095】
図4に戻り、生産管理サーバ20は、ステップS120で統合CPUユニット31aから加工レシピの要求信号を受信すると、ステップS130の処理に進む。ステップS130において、生産管理サーバ20は、5つの設備モジュール50それぞれに対応する加工レシピの情報を統合CPUユニット31aへ送信する。具体的に、生産管理サーバ20は、「投入工程A」と、「投入工程B」と、「塗布工程C」と、「画像検査工程B」と、「回収工程A」とそれぞれの作業を設備モジュール50に実行させるための加工レシピの情報を統合CPUユニット31aへ送信する。
【0096】
統合CPUユニット31aは、ステップS270で生産管理サーバ20から加工レシピの情報を受信すると、ステップS280の処理に進む。ステップS280において、統合CPUユニット31aは、生産管理サーバ20から受信した加工レシピの情報を、対応する設備モジュール50それぞれに設けられた設備CPUユニット51aへ送信する。
【0097】
具体的に、統合CPUユニット31aは、モジュール番号1の設備モジュール50の設備CPUユニット51aに「投入工程A」の作業を実行するための加工レシピの情報を送信する。また、統合CPUユニット31aは、モジュール番号253の設備モジュール50の設備CPUユニット51aに「投入工程B」の作業を実行するための加工レシピの情報を送信する。また、統合CPUユニット31aは、モジュール番号10の設備モジュール50の設備CPUユニット51aに「塗布工程C」の作業を実行するための加工レシピの情報を送信する。また、統合CPUユニット31aは、モジュール番号15の設備モジュール50の設備CPUユニット51aに「画像検査工程B」の作業を実行するための加工レシピの情報を送信する。また、統合CPUユニット31aは、モジュール番号3の設備モジュール50の設備CPUユニット51aに「回収工程A」の作業を実行するための加工レシピの情報を送信する。
【0098】
設備CPUユニット51aは、ステップS450で統合CPUユニット31aから加工レシピの情報を受信すると、ステップS460の処理に進む。ステップS460において、設備CPUユニット51aは、統合CPUユニット31aから受信した加工レシピをインストールする。そして、ステップS470において、設備CPUユニット51aは、インストールした加工レシピを実行するにあたり、自身が設けられた設備モジュール50が正常に動作可能な状態であるか否かを判定する。例えば、設備モジュール50がワークを搬送させる搬送機器を有する場合、当該搬送機器の位置を原点復帰させることで設備モジュール50が正常に動作可能な状態であるか否かを判定する。
【0099】
設備モジュール50が正常に動作可能な状態であると判定する場合、ステップS480において、設備CPUユニット51aは、設備モジュール50が正常に動作可能な状態であることを示す正常フラグをオンにする。これに対して、設備モジュール50が正常に動作可能な状態であると判定しない場合、ステップS490において、設備CPUユニット51aは、設備モジュール50が正常に動作可能な状態であることを示す正常フラグをオフにする。
【0100】
図5に戻り、ステップS290において、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50それぞれが正常状態であるか否かを判定する。具体的に、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aの正常フラグがオンであるか否かに基づいて5つの設備モジュール50それぞれが正常状態であるか否かを判定する。
【0101】
5つの設備モジュール50全てが正常状態であると判定する場合、ステップS295において、統合CPUユニット31aは、5つの設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aへ、起動開始信号を送信する。これにより、生産ラインは、5つの設備モジュール50によって、生産品番「Y」の製品を生産可能な状態となる。これに対して、5つの設備モジュール50のいずれか1つでも正常状態であると判定しない場合、ステップS250において、統合CPUユニット31aは、設備モジュール50の異常状態であることを示すエラー出力を行う。
【0102】
以上の如く、本実施形態の生産指示システム1は、複数種類の製品を生産するための複数の設備モジュール50と、複数の設備モジュール50それぞれとイーサネットで互いに通信可能なBOOTPサーバ40と、を備える。複数の設備モジュール50は、それぞれ予め付与されるMACアドレスの情報を記憶するとともに、自身のMACアドレスの情報をBOOTPサーバ40に送信する設備CPUユニット51aを有する。
【0103】
BOOTPサーバ40は、アドレス情報を記憶する。また、BOOTPサーバ40は、複数の設備モジュール50のうち、所定の設備モジュール50の所定の設備CPUユニット51aからMACアドレスの情報を受信した際、アドレス情報に基づいて所定の設備CPUユニット51aのIPアドレスを設定する。
【0104】
これによれば、生産指示システム1は、専門家がいなくても複数の設備モジュール50それぞれの設備CPUユニット51aに互いに異なるIPアドレスを容易に設定することができる。
【0105】
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0106】
(1)上記実施形態では、製品は、複数の工程において、予め定められる工程順に配置される設備モジュール50によって生産される。BOOTPサーバ40に記憶されるIPアドレスは、工程順に基づいて定められている。
【0107】
これによれば、生産する製品によって設備モジュール50の配置が入れ替えられる場合であっても、容易に設備モジュール50の設備CPUユニット51aのIPアドレスを設定することができる。
【0108】
また、IPアドレスを工程順に基づいて定めることで、設備CPUユニット51a毎に予めIPアドレスを固定しなくてもよい。すなわち、設備CPUユニット51aそれぞれのMACアドレスに予めIPアドレスを紐づけしなくてもよい。
【0109】
このため、例えば、複数の設備CPUユニット51aのうち、1つが故障して設備CPUユニット51aを入れ替える場合であっても、図8に示すように、入れ替え前の設備CPUユニット51aと同じIPアドレスを、入れ替え後の設備CPUユニット51aに設定することができる。なお、図8では、4つの設備CPUユニット51aのうち、1つの設備CPUユニット51aを入れ替える場合に、入れ替え後の設備CPUユニット51aに入れ替え前の設備CPUユニット51aに設定されていたIPアドレス「192.168.0.2」を設定する例を示している。
【0110】
さらに、モジュール登録DB22に登録される設備モジュール50の台数が同一ネットワークに接続可能な最大台数以上であって、1つの生産ラインを構成する設備モジュール50の数量が当該最大数以下であれば、容易にIPアドレスを設定することができる。
【0111】
(2)上記実施形態では、複数の設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する統合制御部30を備えている。
【0112】
これによれば、工程順に設備モジュール50が正しく配置されているかを検出することができる。
【0113】
(3)上記実施形態では、複数の設備モジュール50は、工程順に互いに隣り合うように並べられている。複数の設備モジュール50は、複数の設備モジュール50のうちの自身の隣に位置付けられる設備モジュール50に予め付与されるMACアドレスを検出するQRコードリーダ53を有している。QRコードリーダ53は、検出したMACアドレスの情報を統合制御部30に送信する。統合制御部30は、複数の設備モジュール50それぞれのQRコードリーダ53から送信されるMACアドレスの情報およびアドレス情報に基づいて複数の設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する。
【0114】
これによれば、複数の設備モジュール50それぞれが自身の隣に配置される設備モジュール50の設備CPUユニット51aのMACアドレスの情報を検出することで、容易に工程順に配置されているか否かを検出することができる。
【0115】
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
【0116】
上述の実施形態では、BOOTPサーバ40に記憶されるIPアドレスは、工程順に基づいて定められている例について説明したが、これに限定されない。例えば、BOOTPサーバ40に記憶されるIPアドレスは、予め設備CPUユニット51aそれぞれのMACアドレスに紐づけられて定められていてもよい。
【0117】
上述の実施形態では、複数の設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する統合制御部30を備えている例について説明したが、これに限定されない。例えば、生産指示システム1は、複数の設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する統合制御部30を備えていない構成であってもよい。
【0118】
上述の実施形態では、複数の設備モジュール50が工程順に互いに隣り合うように並べられている。複数の設備モジュール50は、複数の設備モジュール50のうちの自身の隣に位置付けられる設備モジュール50のMACアドレスをQRコードリーダ53で検出する。そして、統合制御部30は、複数の設備モジュール50それぞれのQRコードリーダ53から送信されるMACアドレスの情報およびアドレス情報に基づいて複数の設備モジュール50が工程順に配置されているか否かを判定する例について説明した。しかし、これに限定されない。
【0119】
例えば、設備モジュール50のMACアドレスを、カメラなど、QRコードリーダ53とは異なる方法で検出する構成であってもよい。
【0120】
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0121】
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
【0122】
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
【0123】
本開示の設備管理サーバ10、生産管理サーバ20、統合PLC部31、BOOTPサーバ40、設備PLC部51及びそれぞれの手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータで、実現されてもよい。本開示の設備管理サーバ10、生産管理サーバ20、統合PLC部31、BOOTPサーバ40、設備PLC部51及びそれぞれの手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータで、実現されてもよい。本開示の設備管理サーバ10、生産管理サーバ20、統合PLC部31、BOOTPサーバ40、設備PLC部51及びそれぞれの手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせで構成された一つ以上の専用コンピュータで、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
【符号の説明】
【0124】
40 サーバ装置
50 生産設備
51a 設備制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8