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特開2024-129531貯留部の扉用開閉制御装置、該方法および該プログラム
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  • 特開-貯留部の扉用開閉制御装置、該方法および該プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129531
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】貯留部の扉用開閉制御装置、該方法および該プログラム
(51)【国際特許分類】
   B65F 5/00 20060101AFI20240919BHJP
   B66C 15/00 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
B65F5/00
B66C15/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038811
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000192590
【氏名又は名称】株式会社神鋼環境ソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】福川 宙季
【テーマコード(参考)】
3E025
3F204
【Fターム(参考)】
3E025AA07
3E025DC06
3E025DE03
3E025EA01
3E025EB07
3F204AA02
3F204BA05
3F204CA05
3F204DA04
3F204FC08
(57)【要約】
【課題】本発明は、扉をより効率よく利用できる貯留部の扉用開閉制御装置、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムを提供する。
【解決手段】本発明の貯留部の扉用開閉制御装置Sは、廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する装置であって、前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得部12と、前記扉を制御する扉制御部13とを備え、前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、前記扉制御部13は、前記クレーン位置取得部12で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する貯留部の扉用開閉制御装置であって、
前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得部と、
前記扉を制御する扉制御部とを備え、
前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、
前記扉制御部は、前記クレーン位置取得部で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する、
貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項2】
前記クレーンの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部をさらに備え、
前記扉制御部は、前記クレーン目標位置取得部で取得した前記クレーンの移動目標位置を含み、かつ、前記クレーン位置取得部で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する、
請求項1に記載の貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項3】
前記クレーンの位置は、前記クレーンが前記廃棄物を掴むために移動中の第1位置であり、
前記禁止領域は、掴み操作用の禁止領域である、
請求項1または請求項2に記載の貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項4】
前記クレーンの位置は、掴んでいる前記廃棄物を前記クレーンが放すために移動中の第2位置であり、
前記禁止領域は、放し操作用の禁止領域である、
請求項1または請求項2に記載の貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項5】
前記複数の扉それぞれに対応付けて設けられた複数の廃棄物高さ測定用領域それぞれにおける廃棄物の高さを測定する高さ測定部をさらに備え、
前記扉制御部は、前記高さ測定部で測定した廃棄物の高さが所定の閾値以上となっている廃棄物高さ測定用領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する、
請求項1または請求項2に記載の貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項6】
前記複数の扉それぞれに対応付けて設けられ、前記扉が開いているか否かを検出する扉開状態検出部と、
前記クレーンの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部と、
前記クレーン目標位置取得部で取得した前記クレーンの移動目標位置が禁止領域内である場合であって、かつ、前記場合の禁止領域に対応する扉に設けられた扉開状態検出部で前記扉が開いていると検出した場合に、前記クレーンを前記場合の禁止領域の外で停止するように指示する停止信号を出力する信号出力部とをさらに備える、
請求項1または請求項2に記載の貯留部の扉用開閉制御装置。
【請求項7】
廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する貯留部の扉用開閉制御方法であって、
前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得工程と、
前記扉を制御する扉制御工程とを備え、
前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、
前記扉制御工程は、前記クレーン位置取得工程で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する、
貯留部の扉用開閉制御方法。
【請求項8】
廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する貯留部の扉用開閉制御プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1または請求項2に記載の貯留部の扉用開閉制御装置として機能させるための、
貯留部の扉用開閉制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物を貯留する貯留部に複数の扉の開閉を制御する貯留部の扉用開閉制御装置、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所有者によって利用価値が無いあるいは不要であると判断されてゴミとして廃棄された廃棄物は、一般に、ゴミ焼却施設に搬入され、焼却炉で燃焼され、焼却処理される。ゴミ焼却施設へのゴミの搬入では、ゴミは、ゴミ収集車からピットに投入される。ピットに貯留されているゴミは、ゴミの種類を均一化するためにクレーンによって撹拌され、焼却のためにクレーンによって焼却炉に運ばれる。廃棄物を貯留する貯留部では、このようにクレーンが運用されているが、ごみ収集車からピットに投入されるゴミと、クレーンとの干渉を防止することが望まれ、例えば、特許文献1に開示された技術がある。
【0003】
この特許文献1に開示されたごみ処理工場用自動クレーンの制御装置は、クレーンガーダのごみピットが撮影できる位置に所定の間隔を隔てて配設した2台のカメラと、該2台のカメラのステレオ視による視差を利用してごみピット内に堆積したごみ高さを計測するごみ高さ計測手段と、該ごみ高さの情報をごみ高さマップとして記憶するごみ高さ記憶手段とを備え、クレーンの次作業のごみ掴み番地がごみ搬入扉前で、かつ、該ごみ搬入扉が閉であれば、当該ごみ掴み番地のごみ高さの情報を取り出すとともに、ごみの搬入を禁止するインターロック信号をごみ搬入扉制御装置に出力して前記ごみ搬入扉を開禁止にし、当該ごみ掴み番地のごみをグラブバケットで掴み、積替又はホッパに投入して、クレーンが次の目的番地に移動してからごみの搬入を禁止するインターロック信号の出力を解除し、該ごみ搬入扉を開可能にするようにした装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-027783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1に開示されたごみ処理工場用自動クレーンの制御装置は、クレーンの次作業のごみ掴み番地がごみ搬入扉前で、かつ、該ごみ搬入扉が閉であれば、インターロック信号をごみ搬入扉制御装置に出力して前記ごみ搬入扉を開禁止にし、当該ごみ掴み番地のごみをグラブバケットで掴み、積替またはホッパに投入して、クレーンが次の目的番地に移動してから前記インターロック信号の出力を解除し、該ごみ搬入扉を開可能にする。このため、クレーンの次作業のごみ掴み番地の決定から、当該ごみ掴み番地でクレーンを運用して次の目的番地にクレーンが移動するまで、当該ごみ掴み番地のごみ搬入扉の開禁止が継続するので、ごみ搬入扉の利用効率が低下してしまう。
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、扉をより効率よく利用できる貯留部の扉用開閉制御装置、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる貯留部の扉用開閉制御装置は、廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する装置であって、前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得部と、前記扉を制御する扉制御部とを備え、前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、前記扉制御部は、前記クレーン位置取得部で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記貯留部は、前記廃棄物を焼却する焼却施設に設けられ、前記廃棄物を焼却する前に一時的に、前記廃棄物を貯留する貯留部である。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記貯留部は、前記廃棄物を所定の種類別に選別する選別施設に設けられ、前記廃棄物を選別する前に一時的に、前記廃棄物を貯留する貯留部である。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記禁止領域は、3次元の領域である。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記禁止領域は、3次元の領域であって、異なるサイズを含む。
【0008】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、クレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御するので、クレーンの移動目標位置の決定で扉の開禁止ではなく、クレーンが前記扉に対応する禁止領域に侵入した時点から前記扉の開禁止となるから、前記開禁止の継続時間がより短くなるため、扉をより効率よく利用できる。
【0009】
他の一態様では、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記クレーンの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部をさらに備え、前記扉制御部は、前記クレーン目標位置取得部で取得した前記クレーンの移動目標位置を含み、かつ、前記クレーン位置取得部で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記扉制御部は、前記クレーンが前記廃棄物を掴むための第1動作と前記廃棄物を放すための第2動作との間で前記動作が切り替わった場合であって、かつ、前記扉を開くことを禁止している扉に対応する禁止領域の外に前記クレーンの位置が出た場合に、前記禁止を解くように制御する。
【0010】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、クレーンの位置を含んでいるだけでなく、さらに、前記クレーンの移動目標位置を含む禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御するので、クレーンの移動目標位置の扉のみ、開禁止にできる。
【0011】
他の一態様では、これら上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記クレーンの位置は、前記クレーンが前記廃棄物を掴むために移動中の第1位置であり、前記禁止領域は、掴み操作用の禁止領域である。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の掴み操作用の禁止領域は、異なるサイズを含む。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の掴み操作用の禁止領域は、一部で重複して異なるように設けられている。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の掴み操作用の禁止領域は、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)。
【0012】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、クレーンが廃棄物を掴む掴み操作用に禁止領域を設定できる。
【0013】
他の一態様では、これら上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記クレーンの位置は、掴んでいる前記廃棄物を前記クレーンが放すために移動中の第2位置であり、前記禁止領域は、放し操作用の禁止領域である。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の放し操作用の禁止領域は、異なるサイズを含む。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の放し操作用の禁止領域は、一部で重複して異なるように設けられている。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の放し操作用の禁止領域は、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記掴み操作用の禁止領域と前記放し操作用の禁止領域とは、一部で重複して異なるように設けられている。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記掴み操作用の禁止領域と前記放し操作用の禁止領域とは、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)。
【0014】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、クレーンが廃棄物を放す放し操作用に禁止領域を設定できる。
【0015】
他の一態様では、これら上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の扉それぞれに対応付けて設けられた複数の廃棄物高さ測定用領域それぞれにおける廃棄物の高さを測定する高さ測定部をさらに備え、前記扉制御部は、前記高さ測定部で測定した廃棄物の高さが所定の閾値以上となっている廃棄物高さ測定用領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。好ましくは、上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記閾値は、前記複数の廃棄物高さ測定用領域(前記複数の扉)それぞれに対応付けられた複数であり、前記複数の閾値は、異なる値を含む。
【0016】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、扉に対応付けられた廃棄物高さ測定用領域における廃棄物の高さを考慮して、前記扉の開禁止を制御できる。
【0017】
他の一態様では、これら上述の貯留部の扉用開閉制御装置において、前記複数の扉それぞれに対応付けて設けられ、前記扉が開いているか否かを検出する扉開状態検出部と、前記クレーンの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部と、前記クレーン目標位置取得部で取得した前記クレーンの移動目標位置が禁止領域内である場合であって、かつ、前記場合の禁止領域に対応する扉に設けられた扉開状態検出部で前記扉が開いていると検出した場合に、前記クレーンを前記場合の禁止領域の外で停止するように指示する停止信号を出力する信号出力部とをさらに備える。
【0018】
このような貯留部の扉用開閉制御装置は、クレーンの移動中に、扉が開いた場合に、前記クレーンを、前記クレーンの移動目標位置を含む禁止領域の外で停止するので、前記扉から廃棄物が投入される場合でも、前記廃棄物とクレーンとの干渉を防止できる。
【0019】
本発明の他の一態様にかかる貯留部の扉用開閉制御方法は、廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する方法であって、前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得工程と、前記扉を制御する扉制御工程とを備え、前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、前記扉制御工程は、前記クレーン位置取得工程で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。
【0020】
本発明の他の一態様にかかる貯留部の扉用開閉制御プログラムは、廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御するプログラムであって、コンピュータを、これらいずれかの貯留部の扉用開閉制御装置として機能させるための、プログラムである。
【0021】
このような貯留部の扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、クレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御するので、クレーンの目標移動位置の決定で扉の開禁止ではなく、クレーンが前記扉に対応する禁止領域に侵入した時点から前記扉の開禁止となるから、開禁止の継続時間がより短くなるため、扉をより効率よく利用できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明にかかる貯留部の扉用開閉制御装置、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、扉をより効率よく利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態における貯留部の扉用開閉制御装置の構成を示すブロック図である。
図2】一例として、ごみピット周りの焼却施設の構成を示す概略図である。
図3】一例として、Y方向から見た場合において、掴み操作用の禁止領域を説明するための図である。
図4】一例として、Z方向から見た場合において、掴み操作用の禁止領域(放し操作用の禁止領域)を説明するための図である。
図5】一例として、Y方向から見た場合において、放し操作用の禁止領域を説明するための図である。
図6】前記貯留部の扉用開閉制御装置の動作を示すフローチャートである。
図7】第1変形形態における貯留部の扉用開閉制御装置の動作を示すフローチャートである。
図8】第2変形形態における廃棄物高さ測定用領域を説明するための図である。
図9】前記第2変形形態における貯留部の扉用開閉制御装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0025】
実施形態における貯留部の扉用開閉制御装置は、廃棄物を貯留する貯留部に前記廃棄物を投入するための複数の投入口それぞれに備えられた複数の扉の開閉を制御する装置である。前記廃棄物は、所有者によって利用価値が無いあるいは不要であると判断されてゴミとして廃棄されたものである。この貯留部の扉用開閉制御装置は、前記廃棄物を搬送対象とするクレーンの位置を取得するクレーン位置取得部と、前記扉を制御する扉制御部とを備える。そして、前記複数の扉それぞれには、禁止領域が設定されており、前記扉制御部は、前記クレーン位置取得部で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。以下、このような貯留部の扉用開閉制御装置ならびにこれに実装された貯留部の扉用開閉制御方法および貯留部の扉用開閉制御プログラムについて、より具体的に説明する。
【0026】
図1は、実施形態における貯留部の扉用開閉制御装置の構成を示すブロック図である。図2は、一例として、ごみピット周りの焼却施設の構成を示す概略図である。図2Aは、ごみピット周りを平面視した概略図(Z方向から見た場合の概略図)であり、図2Bは、ごみピット周りを側面視した概略図(X方向から見た場合の概略図)である。図3は、一例として、Y方向から見た場合において、掴み操作用の禁止領域を説明するための図である。図4は、一例として、Z方向から見た場合において、掴み操作用の禁止領域(放し操作用の禁止領域)を説明するための図である。なお、この例では、Z方向から見た場合、掴み操作用の禁止領域と放し操作用の禁止領域とは重なるので、図4は、掴み操作用の禁止領域を説明するための図であるとともに、放し操作用の禁止領域を説明するための図でもある。図5は、一例として、Y方向から見た場合において、放し操作用の禁止領域を説明するための図である。
【0027】
実施形態における貯留部の扉用開閉制御装置Sは、例えば、図2に示すように、ごみを受け入れて貯留するごみピットPTに前記ごみを投入するための複数の投入口DAそれぞれに備えられた複数の扉DRの開閉を制御するために用いられる。前記ごみは、廃棄物の一例に相当し、ごみ収集車VCによって収集され、運搬され、ごみ収集車VCからごみピットPTに前記複数の投入口DAのいずれかを介して投入される。ごみピットPTは、貯留部の一例に相当し、例えば、ごみを焼却する焼却施設に設けられ、前記ごみを焼却する前に一時的に、前記ごみを貯留する貯留部である。あるいは、例えば、ごみピットPTは、ごみを所定の種類別に選別する選別施設に設けられ、前記ごみを選別する前に一時的に、前記ごみを貯留する貯留部である。ここでは、焼却施設の例で説明する。
【0028】
ごみピットPTは、例えば、底面および壁面をコンクリートで形成され天面を開放した略直方体状の空所(凹所)である。ごみピットPTには、クレーンCRが備えられている。図2に示すようにXYZ直交座標系を設定した場合、クレーンCRは、クレーンガータCGに対しZ方向(図2Bの紙面上下方向)に沿って移動可能に構成され、クレーンガータCGに案内されてY方向(図2Bの紙面左右方向)に沿って移動可能に構成され、クレーンガータCGは、X方向に延びる、図略のランウェイレールに案内されてX方向(図2Bの紙面前後方向)に沿って移動可能に構成される。これによってクレーンCRは、Z方向、Y方向およびX方向の3次元の各方向に移動可能に構成されている。より具体的には、クレーンCRは、バケットをZ方向に沿って昇降自在に懸吊するワイヤロープを巻き回した巻上ドラム、前記巻上ドラムを駆動する例えばモータ等の駆動部(第1駆動部)、クレーンガータCGに案内されてクレーンガータCG上を走行するための走行車輪、および、前記走行車輪を駆動する例えばモータ等の駆動部(第2駆動部)を有する昇降台車を備える。クレーンガータCGは、Y方向に沿って延びる部材、前記部材の両端部分それぞれに設けられ、前記ランウェイレールに案内されて前記ランウェイレール上を走行するための第1および第2横行車輪、ならびに、前記第1および第2横行車輪を同期して駆動する例えばモータ等の駆動部(第3駆動部)を備える。
【0029】
クレーンの位置(クレーン位置)は、例えば、クレーンCRにおけるアームの先端位置またはクレーンCRにおけるバケットの中央位置等で表される。クレーンCRにおけるZ方向の位置(クレーン位置のZ座標値)は、例えば、バケットに連結されて前記バケットを吊り下げる前記ワイヤロープの繰り出し量(切り出し長さ)によって求められる。前記ワイヤロープの繰り出し量は、例えば、前記巻上ドラムの回転量を例えばロータリエンコーダ(Z方向用ロータリエンコーダ)等で検出することによって求められる。前記Z方向用ロータリエンコーダの出力は、例えば、クレーンCRの運用等、ごみピットPT周りの運用を制御するためのコンソール(制御卓)CLによってモニタ(監視)され、前記コンソールCLによって前記Z方向用ロータリエンコーダの出力に基づいて前記ワイヤロープの繰り出し量が求められて前記クレーン位置のZ座標値が求められる。クレーンCRにおけるY方向の位置(クレーン位置のY座標値)は、例えば、前記走行車輪の回転量を例えばロータリエンコーダ(Y方向用ロータリエンコーダ)等で検出することによって求められる。前記Y方向用ロータリエンコーダの出力は、前記コンソールCLによってモニタされ、前記コンソールCLによって前記Y方向用ロータリエンコーダの出力に基づいて前記走行車輪の回転量が求められて前記クレーン位置のY座標値が求められる。クレーンCRにおけるX方向の位置(クレーン位置のX座標値)は、例えば、前記横行車輪(第1および第2横行車輪の少なくとも一方)の回転量を例えばロータリエンコーダ(X方向用ロータリエンコーダ)等で検出することによって求められる。前記X方向用ロータリエンコーダの出力は、前記コンソールCLによってモニタされ、前記コンソールCLによって前記X方向用ロータリエンコーダの出力に基づいて前記横行車輪の回転量が求められて前記クレーン位置のX座標値が求められる。
【0030】
ごみピットPTを収容する建屋において、ごみピットPTの一方壁面から前記建屋の天井に向かって延長される前記建屋の側壁には前記複数の投入口DAがX方向に沿って所定の間隔(第1間隔)を開けて並置するように設けられている。
【0031】
投入口DAには、その矩形形状の開口を開閉するための扉DRが設けられている。扉DRは、どのような形態の扉であってよいが、例えばスライド式の開閉扉であり、板状の扉本体と、前記扉本体を投入口DAに対して進退可能にスライドさせるスライド機構と、前記スライド機構の動力源となる例えばモータ等の駆動部(第4駆動部)と、扉DRの開閉状態を検出するための例えばフォトインタラプタやタクトスイッチ等の扉開閉状態検出部とを備える。前記第4駆動部は、コンソールCLに有線または無線によって接続され、コンソールCLの制御に従って駆動され、前記扉本体を前記スライド機構によって投入口DAに向けて移動させることで前記扉本体によって投入口DAを閉じ(閉塞し)、前記扉本体を前記スライド機構によって投入口DAから退避するように移動させることで投入口DAを開く(開放する)。前記扉開閉状態検出部は、投入口DAの周縁に前記扉本体と干渉するように配設され、コンソールCLに有線または無線によって接続され、開閉状態を表す信号(扉開閉状態通知信号)をコンソールCLに出力する。例えば前記扉開閉状態検出部がフォトインタラプタである場合、前記扉本体の通路を挟むように前記フォトインタラプタにおける発光部および受光部それぞれが配設され、前記扉本体部が投入口DAを閉じている場合、前記発光部で発光された光を前記受光部で受光することで、扉DRが閉状態であることを表す信号(閉状態通知信号)をコンソールCLに出力し、一方、前記発光部で発光された光を前記扉本体で遮光することによって前記受光部で受光されないことで、扉DRが開状態であることを表す信号(開状態通知信号)をコンソールCLに出力する。あるいは例えば前記扉開閉状態検出部がタクトスイッチである場合、前記扉本体の通路に配設され、前記扉本体部が投入口DAを閉じている場合、前記タクトスイッチがオフ(OFF)されることで、前記閉状態通知信号をコンソールCLに出力し、一方、前記タクトスイッチを前記扉本体でオン(ON)することで、前記開状態通知信号をコンソールCLに出力する。これによって扉DRは、コンソールCLによって制御され、その開閉状態がコンソールCLに通知される。
【0032】
図2に示す例では、3個の第1ないし第3投入口DA-1~DA-3が設けられており、これに対応して3個の第1ないし第3扉DR-1~DR-3が設けられている。これら第1ないし第3扉DR-1~DR-3それぞれには、前記扉本体、前記スライド機構、前記第4駆動部および前記扉開閉状態検出が、それぞれに対応付けられて設けられている。
【0033】
前記複数の投入口DAに対し、ごみピットPTの配設側の反対側には、ごみ収集車VCが通行し、積載されたごみを投入口DAからごみピットPTに投入する際にごみ収集車VCが駐停車するための平面のスペースであるプラットホームPHが設けられている。ごみピットPTの他方壁面側には、ごみピットPTに隣接して投入ホッパHPが設けられている。投入ホッパHPは、図2に示す例では、3個の第1ないし第3投入ホッパHP-1~HP-3が設けられており、それぞれ、図略の焼却炉に繋がっている。
【0034】
ごみピットPTには、ごみの貯留状況をモニタ(監視)するために、例えば、撮像部CAや高さ測定部HMが配設されている。撮像部CAは、ごみピットPTに貯留されているごみの画像を生成する装置である。撮像部CAは、例えば、図2に示すように、ごみピットPTの上面全体を撮像できるようにごみピットPTの上方、例えば斜め上方からごみピットPTを俯瞰するようにごみピットPTの一方壁面の延長上における所定の高さの配設位置(第1配設位置)に配設される。あるいは、例えば、撮像部CAは、ごみピットPTの中央位置上方(直上)に配設されてもよい。撮像部CAは、例えば、デジタルカメラ等である。なお、1個のデジタルカメラでごみピットの上面全体を撮像できない場合には、複数のデジタルカメラが用いられてもよい。撮像部CAは、有線または無線でコンソールCLに接続され、その生成したごみの画像をコンソールCLに出力する。撮像部CAで生成された画像は、例えば、コンソールCLの表示装置に表示される。高さ測定部HMは、ごみピットPTに貯留されているごみの高さを測定する装置である。高さ測定部HMは、例えば、図2に示すように、ごみピットの上面全体を俯瞰できるようにごみピットPTの上方に、例えば斜め上方からごみピットPTを俯瞰するようにごみピットPTの他方壁面の延長上における所定の高さの配設位置(第2配設位置、X0、Y0、Z0)に、配設される。あるいは、例えば、高さ測定部HMは、ごみピットPTの中央位置上方(直上)に配設されてもよい。高さ測定部HMは、例えば、ごみピットPTに貯留されているごみの上面を所定の間隔(第2間隔)を開けて走査しながら、前記ごみの上面までの距離を測定し、前記距離の点群データとして出力するレーザ距離計等である。なお、1個のレーザ距離計でごみピットの上面全体を測定できない場合には、複数のレーザ距離計が用いられてもよい。高さ測定部HMの一例であるレーザ距離計1は、有線または無線でコンソールCLに接続され、その測定した点群データをコンソールCLに出力する。ごみの高さは、前記ごみの上面までの距離とその際の測定方向とごみピットPTの深さ寸法とに基づいて換算される。ごみの高さは、例えば、コンソールCLの表示装置に表示される。
【0035】
なお、前記クレーン位置は、前記レーザ距離計1で測定した点群データに基づいて求められてもよい。例えば、点群データにはバケットの外輪郭形状を表すデータが含まれるので、点群データからバケットが抽出され、この抽出されたバケットの点群データからクレーン位置が求められる。この際に、撮像部CAで生成された画像が利用されてもよい。まず、撮像部CAで生成される画像の各画素位置と、前記レーザ距離計1で測定される点群データの各測定位置が概略対応付けられ、撮像部CAで生成された画像からバケットが抽出され、この抽出したバケットを写す画素に対応するデータを含む点群データからバケットが抽出され、この抽出されたバケットの点群データからクレーン位置が求められる。
【0036】
ごみを収集して積載したごみ収集車VCは、門GTからごみ焼却工場に入り、計量棟WMで重量が計量される。ごみ収集車VCによって運搬されたごみは、投入口DAからごみピットPTに投入され、ごみピットPTに貯留される。ごみピットPTに貯留されたごみは、例えばオペレータ(ユーザ)の判断によって必要に応じてクレーンCRで均されたり撹拌されたり等される。ごみピットPTに貯留されたごみは、ごみピットPTからクレーンCRによって掴み上げられたごみが投入ホッパHPに投入されることで、ごみが焼却炉に導入され、焼却される。このようなクレーンCRの運用を制御するためのコンソールCLは、オペレーションルーム(運用室、中央制御室)ORに配置される。オペレーションルームORは、ごみピットPTに貯留されているごみおよびクレーンCR等をオペレータが視認可能に、ごみピットPTに隣接して配設される。なお、投入口DAの個数や投入ホッパHPの個数は、任意であり、図2に示す例に限られない。
【0037】
このようなごみピットPTにおける複数の投入口DAそれぞれに備えられた複数の扉DRの開閉を制御する貯留部の扉用開閉制御装置Sは、例えば、図1に示すように、制御処理部1と、入力部2と、出力部3と、インターフェース部(IF部)4と、記憶部5とを備える。
【0038】
入力部2は、制御処理部1に接続され、例えば、貯留部の扉用開閉制御装置Sを動作させる上で必要な各種コマンドおよび各種データを貯留部の扉用開閉制御装置Sに入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチやキーボードやマウス等である。出力部3は、制御処理部1に接続され、制御処理部1の制御に従って、入力部2から入力されたコマンドやデータ、および、扉の開閉状況や扉の開禁止状況等を出力する機器であり、例えばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の表示装置やプリンタ等の印刷装置等である。
【0039】
なお、入力部2および出力部3からいわゆるタッチパネルが構成されてもよい。このタッチパネルを構成する場合において、入力部2は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置であり、出力部3は、表示装置である。このタッチパネルでは、前記表示装置の表示面上に前記位置入力装置が設けられ、前記表示装置に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、前記位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として貯留部の扉用開閉制御装置Sに入力される。このようなタッチパネルでは、ユーザは、入力操作を直感的に理解し易いので、ユーザにとって取り扱い易い貯留部の扉用開閉制御装置Sが提供される。
【0040】
IF部4は、制御処理部1に接続され、制御処理部1の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。また、IF部4は、外部機器との間で通信を行う回路であり、例えば、データ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等であってもよい。
【0041】
記憶部5は、制御処理部1に接続され、制御処理部1の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、制御処理プログラムが含まれ、前記制御処理プログラムには、制御プログラム、クレーン位置取得プログラムおよび扉制御プログラム等が含まれる。前記制御プログラムは、貯留部の扉用開閉制御装置Sの各部2~5を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するプログラムである。前記クレーン位置取得プログラムは、ごみ(廃棄物の一例)を搬送対象とするクレーンの位置を取得するプログラムである。前記扉制御プログラムは、前記扉DRを制御するプログラムである。前記各種の所定のデータには、例えば禁止領域を表すデータ等の、これら各プログラムを実行する上で必要なデータが含まれる。このような記憶部5は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、記憶部5は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部1のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部5は、大容量を記憶可能なハードディスク装置を備えてもよい。
【0042】
制御処理部1は、貯留部の扉用開閉制御装置Sの各部2~5を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、扉DRの開閉を制御するための回路である。制御処理部1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部1には、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部11、クレーン位置取得部12および扉制御部13が機能的に構成される。
【0043】
制御部11は、貯留部の扉用開閉制御装置Sの各部2~5を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、貯留部の扉用開閉制御装置Sの全体の制御を司るものである。
【0044】
クレーン位置取得部12は、ごみ(廃棄物の一例)を搬送対象とするクレーンCRの位置を取得するものである。本実施形態では、クレーン位置は、コンソールCLによって求められるので、例えば、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、IF部4を介してコンソールCLに接続され、クレーン位置取得部12は、クレーン位置(クレーン位置の座標値)を送信するように指示する信号(クレーン位置送信指示信号)を生成し、この生成したクレーン位置送信指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信し、その返信信号(クレーン位置収容信号)を、IF部4を介してコンソールCLから受信することで、クレーン位置を取得する。あるいは例えば、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、IF部4を介してクレーンCRの前記X方向用ロータリエンコーダ、前記Y方向用ロータリエンコーダおよび前記Z方向用ロータリエンコーダそれぞれと通信可能に接続され、クレーン位置取得部12は、IF部4を介してクレーンCRの前記X方向用ロータリエンコーダ、前記Y方向用ロータリエンコーダおよび前記Z方向用ロータリエンコーダそれぞれから受信した各出力に基づいて、上述のコンソールCLと同様の情報処理によって、クレーン位置を求めて取得する。
【0045】
扉制御部13は、前記扉を制御するものである。扉制御部13は、クレーン位置取得部12で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域に対応する扉を開くことを禁止するように制御する。扉制御部13は、クレーンCRがごみを掴むための第1動作(掴み動作)と前記ごみを放すための第2動作(放し動作、落とし動作)との間で前記動作が切り替わった場合であって、かつ、扉DRを開くことを禁止している扉DRに対応する禁止領域の外に前記クレーンCRの位置が出た場合に、前記禁止を解くように制御する。
【0046】
前記禁止領域は、3次元の領域であり、複数の扉それぞれに対応付けられて前記複数の扉それぞれに設定された複数である。例えば、図2に示す例では、図3および図4に示すように、第1ないし第3扉DR-1~DR-3それぞれに第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3が設定されている。そして、本実施形態では、図5および図4に示すように、第1ないし第3扉DR-1~DR-3それぞれに第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3が設定されている。
【0047】
これら第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3は、それぞれ、クレーンCRがごみを掴む場合に、扉DRを開くことを禁止するために設けられた掴み操作用の禁止領域である。掴み操作用の禁止領域LRAは、クレーンCRがごみを掴む動作を実施する想定の範囲となるように設定されることが好ましい。図3および図4に示す例では、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1は、点(w11、v12、h11)、点(w12、v12、h11)、点(w11、v11、h11)、点(w12、v11、h11)、点(w11、v12、h12)、点(w12、v12、h12)、点(w11、v11、h12)および点(w12、v11、h12)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第1扉DR-1に対応付けられて設定されている。点(w11、v12、h11)、点(w12、v12、h11)、点(w11、v12、h12)および点(w12、v12、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの前記一方壁面に一致するように各点が設定され、点(w11、v12、h12)、点(w12、v12、h12)、点(w11、v11、h12)および点(w12、v11、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの底面に一致するように各点が設定され、w11およびw12は、第1扉DR-1の幅(X方向の長さ)より広く、かつ、w11とw12との間に第1扉DR-1が位置するように設定され、h11は、第1扉DR-1の高さ方向(Z方向)の略中央に位置するように設定される。掴み操作用の第2禁止領域LRA-2は、点(w21、v12、h11)、点(w22、v12、h11)、点(w21、v11、h11)、点(w22、v11、h11)、点(w21、v12、h12)、点(w22、v12、h12)、点(w21、v11、h12)および点(w22、v11、h12)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第2扉DR-2に対応付けられて設定されている。点(w21、v12、h11)、点(w22、v12、h11)、点(w21、v12、h12)および点(w22、v12、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの前記一方壁面に一致するように各点が設定され、点(w21、v12、h12)、点(w22、v12、h12)、点(w21、v11、h12)および点(w22、v11、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの底面に一致するように各点が設定され、w21およびw22は、第2扉DR-2の幅(X方向の長さ)より広く、かつ、w21とw22との間に第2扉DR-2が位置するように設定される。h11は、第2扉DR-2の高さ方向(Z方向)の略中央に位置している。掴み操作用の第3禁止領域LRA-3は、点(w31、v12、h11)、点(w32、v12、h11)、点(w31、v11、h11)、点(w32、v11、h11)、点(w31、v12、h12)、点(w32、v12、h12)、点(w31、v11、h12)および点(w32、v11、h12)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第3扉DR-3に対応付けられて設定されている。点(w31、v12、h11)、点(w32、v12、h11)、点(w31、v12、h12)および点(w32、v12、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの前記一方壁面に一致するように各点が設定され、点(w31、v12、h12)、点(w32、v12、h12)、点(w31、v11、h12)および点(w32、v11、h12)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの底面に一致するように各点が設定され、w31およびw32は、第3扉DR-3の幅(X方向の長さ)より広く、かつ、w31とw32との間に第3扉DR-3が位置するように設定される。h11は、第3扉DR-3の高さ方向(Z方向)の略中央に位置している。
【0048】
なお、この例では、掴み操作用の第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3は、互いに同形の同サイズであるが、前記複数の掴み操作用の禁止領域LRAは、異なるサイズを含んでもよい。例えば、h11が異なることで、異なるサイズが含まれてもよい。例えば、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1におけるh11をh1に代え(h11→h1)、掴み操作用の第2禁止領域LRA-2におけるh11をh2に代え(h11→h2、h1≠h2)、掴み操作用の第3禁止領域LRA-3におけるh11をh3に代え(h11→h3、h1≠h3、h2≠h3)、掴み操作用の第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3が互いに異なるサイズとされてもよい。また、この例では、掴み操作用の第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3は、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)が、前記複数の掴み操作用の禁止領域LRAは、一部で重複して異なるように設けられてもよい。
【0049】
前記第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3は、それぞれ、クレーンCRがごみを放す場合に、扉DRを開くことを禁止するために設けられた放し操作用の禁止領域(落とし操作用の禁止領域)である。放し操作用の禁止領域DRAは、クレーンCRがごみを放す動作を実施する想定の範囲となるように設定されることが好ましい。図5および図4に示す例では、放し操作用の第1禁止領域DRA-1は、点(w11、v12、h11)、点(w12、v12、h11)、点(w11、v11、h11)、点(w12、v11、h11)、点(w11、v12、h13)、点(w12、v12、h13)、点(w11、v11、h13)および点(w12、v11、h13)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第1扉DR-1に対応付けられて設定されている。点(w11、v12、h11)、点(w12、v12、h11)、点(w11、v12、h13)および点(w12、v12、h13)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの壁面に一致するように各点が設定され、h13は、第1扉DR-1の上辺と前記建屋の天井との間に位置するように設定される。すなわち、h11、h12、h13は、ごみピットPTの底面から、高さ方向に沿ってh12、h11、h13の順で並ぶように位置する。放し操作用の第2禁止領域DRA-2は、点(w21、v12、h11)、点(w22、v12、h11)、点(w21、v11、h11)、点(w22、v11、h11)、点(w21、v12、h13)、点(w22、v12、h13)、点(w21、v11、h13)および点(w22、v11h、h13)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第2扉DR-2に対応付けられて設定されている。点(w21、v12、h11)、点(w22、v12、h11)、点(w21、v12、h13)および点(w22、v12、h13)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの壁面に一致するように各点が設定される。放し操作用の第3禁止領域DRA-3は、点(w31、v12、h11)、点(w32、v12、h11)、点(w31、v11、h11)、点(w32、v11、h11)、点(w31、v12、h13)、点(w32、v12、h13)、点(w31、v11、h13)および点(w32、v11h、h13)の8点を各頂点とする直方体形状であり、第3扉DR-3に対応付けられて設定されている。点(w31、v12、h11)、点(w32、v12、h11)、点(w31、v12、h13)および点(w32、v12、h13)の4点を各頂点とする面がごみピットPTの壁面に一致するように各点が設定される。
【0050】
なお、この例では、放し操作用の第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3は、互いに同形の同サイズであるが、前記複数の放し操作用の禁止領域DRAは、異なるサイズを含んでもよい。例えば、h11が共通なので、h13が異なることで、異なるサイズが含まれてもよい。例えば、放し操作用の第1禁止領域DRA-1におけるh13をh4(不図示)に代え(h13→h4)、放し操作用の第2禁止領域DRA-2におけるh13をh5に代え(h13→h5、h4≠h5)、放し操作用の第3禁止領域DRA-3におけるh13をh6に代え(h13→h6、h4≠h6、h5≠h6)、放し操作用の第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3が互いに異なるサイズとされてもよい。また、この例では、放し操作用の第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3は、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)が、前記複数の放し操作用の禁止領域DRAは、一部で重複して異なるように設けられてもよい。
【0051】
また、この例では、1つの扉DRに対応付けられている掴み操作用の禁止領域LRAと放し操作用の禁止領域DRAとは、個別で異なるように設けられている(重複せずに異なるように設けられている)が、1つの扉DRに対応付けられている掴み操作用の禁止領域LRAと放し操作用の禁止領域DRAとは、一部で重複して異なるように設けられてもよい。例えば、放し操作用の第1禁止領域DRA-1におけるh11をh11とh12との間に位置するh14に代えることで、第1扉DR-1に対応付けられている掴み操作用の第1禁止領域LRA-1と放し操作用の第1禁止領域DRA-1とは、一部で重複して異なるように設けられてもよい。
【0052】
また、この例では、1つの扉DRに対応付けられている掴み操作用の禁止領域LRAと放し操作用の禁止領域DRAとは、境界面が一致することで連続して個別で異なるように設けられているが、境界面を不一致とすることで不連続で個別で異なるように設けられてもよい。例えば、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1におけるh11をh12側に寄る位置h15(不図示)に代えることで、第1扉DR-1に対応付けられている掴み操作用の第1禁止領域LRA-1と放し操作用の第1禁止領域DRA-1とは、不連続で個別で異なるように設けられてもよい。
【0053】
このような掴み操作用の第1ないし第3禁止領域LRA-1~LRA-3に対し、図3に示すように、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1以内にクレーンの移動目標位置(掴み目標地点)が設定され、図3に2点鎖線で示す軌跡でクレーンCRが移動し、クレーンCRがごみを掴むために移動中の第1位置が、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1の境界面と前記軌跡との交点の位置PT1になると、本実施形態では、クレーンCRは、コンソールCLによって運用されるので、例えば、扉制御部13は、第1扉DR-1を開くことを禁止するように指示する信号(開禁止指示信号)を生成し、この生成した開禁止指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信する。この開禁止指示信号を受信すると、コンソールCLは、第1扉DR-1を開くことを禁止する。例えば、第1扉DR-1を開く指示を受け付けても、コンソールCLは、第1扉DR-1の開禁止を優先し、第1扉DR-1の前記第4駆動部を駆動せずに、第1扉DR-1を開けない。このように扉制御部13は、第1扉DR-1を開くことを禁止するように制御する。なお、扉制御部13は、閉状態で第1扉DR-1の前記第4駆動部の駆動を禁止するように、第1扉DR-1の前記第4駆動部を直接的に制御し、第1扉DR-1を開くことを禁止するように制御してもよい。そして、クレーンCRが掴み操作用の第1禁止領域LRA-1以内に位置している間、コンソールCLは、第1扉DR-1を開くことを継続的に禁止する。そして、クレーンCRが前記掴み動作から前記放し動作に切り替わり、クレーンCRが移動して掴み操作用の第1禁止領域LRA-1の外に前記クレーンCRの位置が出た場合に、扉制御部13は、第1扉DR-1の前記禁止を解くように制御する。例えば、扉制御部13は、第1扉DR-1に対する前記禁止を解除するように指示する信号(開禁止解除指示信号)を生成し、この生成した開禁止解除指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信する。この開禁止解除指示信号を受信すると、コンソールCLは、第1扉DR-1に対する前記禁止を解除する。
【0054】
一方、前記放し操作用の第1ないし第3禁止領域DRA-1~DRA-3に対し、図5に示すように、放し操作用の第3禁止領域DRA-3以内にクレーンの移動目標位置(落とし目標地点)が設定され、図5に2点鎖線で示す軌跡でクレーンCRが移動し、クレーンCRがごみを放すために移動中の第2位置が、放し操作用の第3禁止領域DRA-3の境界面と前記軌跡との交点の位置PT2になると、本実施形態では、クレーンCRは、コンソールCLによって運用されるので、例えば、扉制御部13は、第3扉DR-3に対する開禁止指示信号を生成し、この生成した開禁止指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信する。この開禁止指示信号を受信すると、コンソールCLは、第3扉DR-3の開禁止を優先し、第3扉DR-3を開くことを禁止する。このように扉制御部13は、第3扉DR-3を開くことを禁止するように制御する。そして、クレーンCRが放し操作用の第3禁止領域DRA-3以内に位置している間、コンソールCLは、第3扉DR-3を開くことを継続的に禁止する。そして、クレーンCRが前記放し動作から前記掴み動作に切り替わり、クレーンCRが移動して放し操作用の第3禁止領域DRA-3の外に前記クレーンCRの位置が出た場合に、扉制御部13は、第3扉DR-3の前記禁止を解くように制御する。例えば、扉制御部13は、第3扉DR-3に対する開禁止解除指示信号を生成し、この生成した開禁止解除指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信する。この開禁止解除指示信号を受信すると、コンソールCLは、第3扉DR-3に対する前記禁止を解除する。
【0055】
これら制御処理部1、入力部2、出力部3、IF部4および記憶部5は、例えば、デスクトップ型やノート型等のコンピュータによって構成可能である。これら各部1~5を構成するコンピュータは、例えば、オペレーションルームORに配置され、コンソールCLに組み込まれてよく(コンソールCLと兼用されてよく)、あるいは、コンソールCLと別体であってもよい。
【0056】
次に、本実施形態の動作について説明する。図6は、前記貯留部の扉用開閉制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0057】
このような構成の、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、その電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。制御処理部1には、その制御処理プログラムの実行によって、制御部11、クレーン位置取得部12および扉制御部13が機能的に構成される。
【0058】
ここでは、一例として、掴み動作が実施され、続いて、放し動作が実施される場合について、貯留部の扉用開閉制御装置Sの動作を説明する。
【0059】
図6において、掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置(クレーンCRの掴み位置)が決定され(S1)、クレーンCRが移動を開始すると(S2)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1によって、現在のクレーン位置が掴み操作用の禁止領域LRA以内であるか否かを判定する(S3)。より具体的には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1のクレーン位置取得部12によって、現在のクレーン位置を取得し、制御処理部1の扉制御部13によって、この取得した現在のクレーン位置が掴み操作用の禁止領域LRA以内であるか否かを判定する。この判定の結果、現在のクレーン位置が掴み操作用の禁止領域LRA以内である場合(Yes)には、扉制御部13は、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいる掴み操作用の禁止領域LRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御し(S4)、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいない掴み操作用の禁止領域LRAに対応する扉DRを開くことを禁止しないように制御し(S5)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S6を実行する。一方、前記判定の結果、現在のクレーン位置が掴み操作用の禁止領域LRA以内ではない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S6を実行する。
【0060】
この処理S6では、掴み動作の終了か否かが判定される。なお、この処理S6の実行前に、クレーン位置が処理S1で決定された掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置であるか否かが判定され、この判定の結果、前記クレーン位置が前記掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置である場合には、クレーンCRは、ごみを掴み、一方、前記判定の結果、前記クレーン位置が前記掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置ではない場合には、クレーンCRは、移動を継続する。
【0061】
前記処理S6における判定の結果、掴み動作が終了していない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、処理を処理S3に戻す。一方、前記処理S6における判定の結果、掴み動作が終了している場合(Yes)には、クレーンCRの動作が前記掴み操作から放し動作に切り替えられ、放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置(クレーンCRの放し位置)が決定され(S7)、クレーンCRが移動を開始し(S8)、前記処理S4で扉を開くことを禁止している扉に対応する掴み操作用の禁止領域LRAの外に前記クレーン位置が出た場合に、扉制御部13は、前記禁止を解くように制御し(S9)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1によって、現在のクレーン位置が放し操作用の禁止領域DRA以内であるか否かを判定する(S10)。より具体的には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1のクレーン位置取得部12によって、現在のクレーン位置を取得し、制御処理部1の扉制御部13によって、この取得した現在のクレーン位置が放し操作用の禁止領域DRA以内であるか否かを判定する。この判定の結果、現在のクレーン位置が放し操作用の禁止領域DRA以内である場合(Yes)には、扉制御部13は、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいる放し操作用の禁止領域DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御し(S11)、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいない放し操作用の禁止領域DRAに対応する扉DRを開くことを禁止しないように制御し(S12)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S13を実行する。一方、前記判定の結果、現在のクレーン位置が放し操作用の禁止領域DRA以内ではない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S13を実行する。
【0062】
この処理S13では、放し動作の終了か否かが判定される。なお、この処理S13の実行前に、クレーン位置が処理S7で決定された放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置であるか否かが判定され、この判定の結果、前記クレーン位置が前記放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置である場合には、クレーンCRは、ごみを放し、一方、前記判定の結果、前記クレーン位置が前記放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置ではない場合には、クレーンCRは、移動を継続する。
【0063】
前記処理S13における判定の結果、放し動作が終了していない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、処理を処理S10に戻す。一方、前記処理S13における判定の結果、放し動作が終了している場合(Yes)には、本処理が終了される。
【0064】
なお、上述では、処理S7で放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置が決定されたが、処理S1で、さらに、放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置が決定され、前記処理S7での放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置の決定が省略されてもよい。
【0065】
以上説明したように、実施形態における貯留部の扉用開閉制御装置Sならびにこれに実装された貯留部の扉用開閉制御方法および貯留部の扉用開閉制御プログラムは、クレーン位置を含んでいる禁止領域LRA、DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御するので、クレーンCRの目標移動位置の決定で扉DRの開禁止ではなく、クレーンCRが前記扉DRに対応する禁止領域LRA、DRAに侵入した時点から前記扉DRの開禁止となるから、前記開禁止の継続時間がより短くなるため、扉DRをより効率よく利用できる。
【0066】
上記貯留部の扉用開閉制御装置S、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、クレーンCRが廃棄物を掴む掴み操作用に禁止領域LRAを設定できる。
【0067】
上記貯留部の扉用開閉制御装置S、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、クレーンCRが廃棄物を放す放し操作用に禁止領域DRAを設定できる。
【0068】
なお、上述の実施形態では、クレーンの動作が切り替えられ、禁止領域の外に出た場合に、開禁止を解除したが、単に、禁止領域に入った場合に開禁止し、前記禁止領域を出た場合に、前記開禁止を解除してもよい。
【0069】
また、上述の実施形態では、クレーンCRの移動目標位置にかかわらず、クレーンCRの移動中に、禁止領域LRA、DRAがクレーン位置を含むと、この禁止領域LRA、DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御が実行されたが、クレーンCRの移動目標位置を含む禁止領域LRA、DRAのみ、これに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御が実行されてもよい(第1変形形態)。この場合では、制御処理部1には、図1に破線で示す、前記クレーンの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部14がさらに機能的に構成され、扉制御部13は、クレーン目標位置取得部14で取得したクレーンの移動目標位置を含み、かつ、クレーン位置取得部12で取得したクレーンの位置を含んでいる禁止領域LRA、DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御する。クレーン目標位置取得部14は、クレーンCRの移動目標位置(前記移動目標位置の座標値)を送信するように指示する信号(移動目標位置送信指示信号)を生成し、この生成した移動目標位置送信指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信し、その返信信号(移動目標位置収容信号)を、IF部4を介してコンソールCLから受信することで、クレーンCRの移動目標位置を取得する。このような貯留部の扉用開閉制御装置S、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、クレーン位置を含んでいるだけでなく、さらに、クレーンCRの移動目標位置を含む禁止領域LRA、DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御するので、クレーンCRの移動目標位置の扉DRのみ、開禁止にできる。
【0070】
図7は、第1変形形態における貯留部の扉用開閉制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0071】
ここでは、一例として、掴み動作が実施され、続いて、放し動作が実施される場合について、貯留部の扉用開閉制御装置Sの動作を説明する。
【0072】
図7において、掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置(クレーンCRの掴み位置)が決定され(S21)、クレーンCRが移動を開始すると(S22)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1によって、現在のクレーン位置が前記クレーンCRの移動目標位置を含む掴み操作用の禁止領域LRA以内であるか否かを判定する(S23)。より具体的には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1のクレーン位置取得部12によって、現在のクレーン位置を取得し、制御処理部1のクレーン目標位置取得部14によって、クレーンCRの移動目標位置を取得し、制御処理部1の扉制御部13によって、この取得した現在のクレーン位置が前記クレーンCRの移動目標位置を含む掴み操作用の禁止領域LRA以内であるか否かを判定する。この判定の結果、前記現在のクレーン位置が前記掴み操作用の禁止領域LRA以内である場合(Yes)には、扉制御部13は、前記クレーンCRの移動目標位置を含み、かつ、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいる掴み操作用の禁止領域LRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御し(S24)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S25を実行する。一方、前記判定の結果、前記現在のクレーン位置が前記掴み操作用の禁止領域LRA以内ではない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S25を実行する。
【0073】
この処理S25では、掴み動作の終了か否かが判定される。なお、この処理S25の実行前に、クレーン位置が処理S21で決定された掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置であるか否かが判定され、この判定の結果、前記クレーン位置が前記掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置である場合には、クレーンCRは、ごみを掴み、一方、前記判定の結果、前記クレーン位置が前記掴み動作におけるクレーンCRの移動目標位置ではない場合には、クレーンCRは、移動を継続する。
【0074】
前記処理S25における判定の結果、掴み動作が終了していない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、処理を処理S24に戻す。一方、前記処理S26における判定の結果、掴み動作が終了している場合(Yes)には、クレーンCRの動作が前記掴み操作から放し動作に切り替えられ、放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置(クレーンCRの放し位置)が決定され(S26)、クレーンCRが移動を開始し(S27)、前記処理S26で扉を開くことを禁止している扉に対応する掴み操作用の禁止領域LRAの外に前記クレーン位置が出た場合に、扉制御部13は、前記禁止を解くように制御し(S28)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1によって、現在のクレーン位置が前記クレーンCRの移動目標位置を含む放し操作用の禁止領域DRA以内であるか否かを判定する(S29)。より具体的には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、制御処理部1のクレーン位置取得部12によって、現在のクレーン位置を取得し、制御処理部1のクレーン目標位置取得部14によって、クレーンCRの移動目標位置を取得し、制御処理部1の扉制御部13によって、この取得した現在のクレーン位置が前記クレーンCRの移動目標位置を含む放し操作用の禁止領域DRA以内であるか否かを判定する。この判定の結果、前記現在のクレーン位置が前記放し操作用の禁止領域DRA以内である場合(Yes)には、扉制御部13は、前記クレーンCRの移動目標位置を含み、かつ、クレーン位置取得部12で取得したクレーン位置を含んでいる放し操作用の禁止領域DRAに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御し(S30)、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S31を実行する。一方、前記判定の結果、前記現在のクレーン位置が前記放し操作用の禁止領域DRA以内ではない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、次に、処理S31を実行する。
【0075】
この処理S31では、放し動作の終了か否かが判定される。なお、この処理S31の実行前に、クレーン位置が処理S26で決定された放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置であるか否かが判定され、この判定の結果、前記クレーン位置が前記放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置である場合には、クレーンCRは、ごみを放し、一方、前記判定の結果、前記クレーン位置が前記放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置ではない場合には、クレーンCRは、移動を継続する。
【0076】
前記処理S31における判定の結果、放し動作が終了していない場合(No)には、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、処理を処理S29に戻す。一方、前記処理S31における判定の結果、放し動作が終了している場合(Yes)には、本処理が終了される。
【0077】
なお、上述では、処理S27で放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置が決定されたが、処理S21で、さらに、放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置が決定され、前記処理S27での放し動作におけるクレーンCRの移動目標位置の決定が省略されてもよい。
【0078】
また、上述の実施形態およびその第1変形形態において、扉DRの開禁止に、扉DRの周辺におけるごみの高さが考慮されてもよい(第2変形形態)。この場合では、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、前記複数の扉DRそれぞれに対応付けて設けられた複数の廃棄物高さ測定用領域それぞれにおけるごみ(前記廃棄物の一例)の高さを測定する高さ測定部をさらに備え、前記扉制御部13は、さらに、前記高さ測定部で測定したごみの高さが所定の閾値Th以上となっている廃棄物高さ測定用領域に対応する扉DRを開くことを禁止するように制御する。このような貯留部の扉用開閉制御装置S、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、扉DRに対応付けられた廃棄物高さ測定用領域におけるごみの高さを考慮して、前記扉DRの開禁止を制御できる。
【0079】
上述の実施形態では、ごみの貯留状況をモニタ(監視)するために、高さ測定部HMが配設されているので、廃棄物高さ測定用領域を設定することで、図1に破線で示すように、この高さ測定部HMが貯留部の扉用開閉制御装置Sの構成の1つとして流用される。高さ測定部HMの一例であるレーザ距離計1は、有線または無線で制御処理部1に接続され、その測定した点群データを制御処理部1に出力する。なお、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、IF部4を介してコンソールCLから、高さ測定部HMの一例であるレーザ距離計1で測定した点群データを取得してもよい。より具体的には、制御処理部1の扉制御部13は、前記点群データを送信するように指示する信号(点群データ送信指示信号)を生成し、この生成した点群データ送信指示信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信し、その返信信号(点群データ収容信号)を、IF部4を介してコンソールCLから受信することで、前記点群データを取得する。
【0080】
図8は、第2変形形態における廃棄物高さ測定用領域を説明するための図である。前記廃棄物高さ測定用領域は、例えば図8に示すように、ごみピットPTにおける、高さ方向に沿う線分を法線とする水平面(図2Bおよび図8に示す例ではXY平面)に設定される2次元の領域であり、複数の扉DRそれぞれに対応付けられて前記複数の扉DRそれぞれに設定された複数である。例えば、図2および図8に示す例では、第1ないし第3扉DR-1~DR-3それぞれに第1ないし第3廃棄物高さ測定用領域AR-1~AR-3が設定されている。第1廃棄物高さ測定用領域AR-1は、点(w11、v12)、点(w12、v12)、点(w11、v13)および点(w12、v13)の4点を各頂点とする矩形形状であり、第1扉DR-1に対応付けられて設定されている。第2廃棄物高さ測定用領域AR-2は、点(w21、v12)、点(w22、v12)、点(w21、v13)および点(w22、v13)の4点を各頂点とする矩形形状であり、第2扉DR-2に対応付けられて設定されている。第3廃棄物高さ測定用領域AR-3は、点(w31、v12)、点(w32、v12)、点(w31、v13)および点(w32、v13)の4点を各頂点とする矩形形状であり、第3扉DR-3に対応付けられて設定されている。この例では、v13は、v11より、ごみピットPTの前記一方壁面から離れた位置に設定されているが、これに限定されるものではなく、適宜に設定される。
【0081】
扉制御部13は、まず、適宜なタイミング(例えばクレーンCRの移動開始タイミングや所定の時間間での各タイミング等)で高さ測定部HMから点群データを取得し、各扉DRそれぞれに対応する各廃棄物高さ測定用領域ARそれぞれについて、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さを求める。本実施形態では、高さ測定部HMが点群データを出力するので、前記ごみの高さHは、当該扉DRに対応する当該廃棄物高さ測定用領域ARにおいて、前記点群データに基づき求められる各測定点の各高さのうちの最大値とされる。あるいは、前記ごみの高さHは、当該扉DRに対応する当該廃棄物高さ測定用領域ARにおいて、最小値、平均値および中央値のうちのいずれかとされてよい。続いて、扉制御部13は、各扉DRそれぞれに対応する各廃棄物高さ測定用領域ARそれぞれについて、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さと予め設定された所定の閾値(高さ判定閾値)Thとを比較し、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さが前記高さ判定閾値Th以上であるか否かを判定する。この判定の結果、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さが高さ判定閾値Th以上である場合には、扉制御部13は、当該廃棄物高さ測定用領域ARに対応する扉DRを開くことを禁止するように制御する。これによって、クレーン位置が禁止領域LRA、DRAに含まれているか否かにかかわらず、当該廃棄物高さ測定用領域ARに対応する扉DRを開くことが禁止される。一方、前記判定の結果、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さが高さ判定閾値Th以上ではない場合(前記高さ判定閾値Th未満である場合)には、扉制御部13は、当該廃棄物高さ測定用領域ARに対応する扉DRを開くことを禁止しないように制御する。
【0082】
図9は、前記第2変形形態における貯留部の扉用開閉制御装置を説明するための図である。図9に示す例では、第1扉DR-1に対応する第1廃棄物高さ測定用領域AR-1におけるごみの高さが高さ判定閾値Th以上であって、第2および第3扉DR-2、DR-3に対応する第2および第3廃棄物高さ測定用領域AR-2、AR-3におけるごみの各高さが高さ判定閾値Th未満であるので、クレーン位置が禁止領域LRA、DRAに含まれているか否かにかかわらず、第1扉DRを開くことが禁止され、第2および第3扉DR-2、DR-3を開くことが禁止されない。
【0083】
なお、前記高さ判定閾値は、各扉DRに対して共通であってよく、あるいは、異なってもよい。また、前記開禁止は、当該廃棄物高さ測定用領域ARにおけるごみの高さが予め設定された所定の閾値(解除判定閾値)以下となった場合に、解除されてよく、あるいは、オペレータ(ユーザ)の入力によって解除されてもよい。
【0084】
また、上述の実施形態ならびにその第1および第2変形形態において、クレーンCRの移動中において、移動先の扉DRの開閉状況が考慮されてもよい(第3変形形態)。この場合では、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、図1に破線で示すように、前記複数の扉DRそれぞれに対応付けて設けられ、前記扉DRが開いているか否かを検出する扉開状態検出部6と、前記クレーンCRの移動目標位置を取得するクレーン目標位置取得部14と、前記クレーン目標位置取得部で取得した前記クレーンCRの移動目標位置が禁止領域内である場合であって、かつ、前記場合の禁止領域に対応する扉に設けられた扉開状態検出部で前記扉が開いていると検出した場合に、前記クレーンを前記場合の禁止領域の外で停止するように指示する停止信号を出力する信号出力部15とをさらに備える。このような貯留部の扉用開閉制御装置S、扉用開閉制御方法および扉用開閉制御プログラムは、クレーンCRの移動中に、扉DRが開いた場合に、前記クレーンCRを、前記クレーンCRの移動目標位置を含む禁止領域の外で停止するので、前記扉DRからごみ(前記廃棄物の一例)が投入される場合でも、前記ごみとクレーンCRとの干渉を防止できる。
【0085】
上述の実施形態では、各扉DRそれぞれには、前記扉開閉状態検出部が備えられているので、前記扉開閉状態検出部が、この第3変形形態での貯留部の扉用開閉制御装置Sの構成における前記扉開状態検出部6として流用される。そして、この第3変形形態では、制御処理部1には、図1に破線で示す、前記第1変形形態と同様のクレーン目標位置取得部14および信号出力部15が機能的に構成される。
【0086】
本実施形態では、コンソールCLがクレーンCRを運用しているので、貯留部の扉用開閉制御装置Sは、IF部4を介してコンソールCLに接続され、信号出力部15は、まず、クレーン目標位置取得部14で取得したクレーンCRの移動目標位置が禁止領域LRA、DRA内である場合であって、かつ、前記場合の禁止領域LRA、DRAに対応する扉DRに設けられた前記扉開閉状態検出部で前記扉が開いていると検出したか否かを判定する。この判定の結果、前記クレーンCRの移動目標位置が禁止領域LRA、DRA内である場合であって、かつ、これに対応する扉DRが開いていると検出した場合には、信号出力部15は、前記移動目標位置を含む禁止領域LRA、DRAの外でクレーンCRを停止するように指示する停止信号を生成し、この生成した停止信号を、IF部4を介してコンソールCLに送信する。この停止信号を受信すると、コンソールCLは、クレーンCRを、前記移動目標位置を含む禁止領域LRA、DRAの外で停止するように制御する。
【0087】
第1扉DR-1に対応付けられた掴み操作用の第1禁止領域LRA-1内に、クレーンCRの移動目標位置が設定され、図3に2点鎖線で示す軌跡でクレーンCRが移動し、前記軌跡上の点PT3で、第1扉DR-1に備えられた前記扉開閉状態検出部で第1扉DR-1の開状態が検出された場合、信号出力部15は、前記停止信号をコンソールCLに出力し、コンソールCLは、掴み操作用の第1禁止領域LRA-1外の、その点PT3の位置でクレーンCRを緊急で停止するように制御する。
【0088】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【符号の説明】
【0089】
S 貯留部の扉用開閉制御装置
HM 高さ測定部
LRA(LRA-1~LRA-3) 掴み操作用の禁止領域
DRA(DRA-1~DRA-3) 放し操作用の禁止領域
AR(AR-1~AR-3) 廃棄物高さ測定用領域
1 制御処理部
2 入力部
3 出力部
4 インターフェース部(IF部)
5 記憶部
6 扉開状態検出部
11 制御部
12 クレーン位置取得部
13 扉制御部
14 クレーン目標位置取得部
15 信号出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9