(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129549
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240919BHJP
G06Q 10/30 20230101ALI20240919BHJP
G06Q 30/08 20120101ALI20240919BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q10/30
G06Q30/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038840
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】藤井 康平
(72)【発明者】
【氏名】鍵野 壮宏
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L030BB73
5L049AA20
5L049BB73
5L049CC07
5L050CC07
(57)【要約】
【課題】建設リユース材の取引性を高めることが可能となる、取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラムを提供すること。
【解決手段】取引支援装置30は、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための装置であり、供給側装置10と通信可能に接続されていると共に、需要側装置20と通信可能に接続されている装置であって、対象画像を需要側装置20に提供する第1提供部と、取引要求情報を需要側装置20から取得する取得部と、取得部によって取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する建設リユース材の回収に関する回収情報を供給側装置10に提供する第2提供部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置であって、
前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、
前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、
を備える取引支援装置。
【請求項2】
前記回収情報は、
前記建設リユース材を回収するための工法を示す回収工法情報、
前記建設リユース材の回収に要する費用を示す回収費用情報、
前記建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報、又は/及び、前記建設リユース材の価値を示す価値情報を含む、
請求項1に記載の取引支援装置。
【請求項3】
前記対象画像は、
前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて作成された3次元モデルを含む画像である3次元モデル画像と、
前記建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含む、
請求項1又は2に記載の取引支援装置。
【請求項4】
前記第2提供手段は、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に基づいて、前記回収情報を生成し、当該生成した回収情報を前記供給側装置に提供する、
請求項3に記載の取引支援装置。
【請求項5】
前記対象画像は、前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて生成された画像であり、
前記第1提供手段は、前記撮像画像から前記建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を前記需要側装置に提供する、
請求項1又は2に記載の取引支援装置。
【請求項6】
前記第1提供手段によって前記対象画像が提供される際又は前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該対象画像又は当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の価値を示す価値情報、当該建設リユース材の推定価格を示す推定価格情報、又は/及び、当該建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報を、前記需要側装置に提供する第3提供手段をさらに備える、
請求項1又は2に記載の取引支援装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の取引支援装置と、
構造物から回収される建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている供給側装置と、
前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている需要側装置と、
を備える、処理システム。
【請求項8】
構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置に実行させるための取引支援プログラムであって、
コンピュータを、
前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、
前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、
として機能させるための取引支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リユース品の取引(例えば、リユース品の販売又は貸出等)を支援するためのシステムの一つとして、リユース品に関する情報をホームページ上で公開し、購入の申し込みを受け付けることにより、供給者と需要者との間の取引を支援するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年では、構造物から回収される建設部材・什器・設備機器等に関するリユース品の取引性を高めたいというニーズが高まっている。しかしながら、上記従来のシステムにおいては、上述したように、リユース品に関する情報をホームページ上で公開し、購入の申し込みを受け付けることにより、取引を支援するものに過ぎないので、建設部材等に関するリユース品の回収に関する支援を行いづらいことから、当該リユース品の取引性を高めることが難しくなるおそれがあった。よって、建設部材等に関するリユース品の如き建設リユース材の取引性を高める観点からは、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、建設リユース材の取引性を高めることが可能となる、取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の取引支援装置は、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置であって、前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、を備える。
【0007】
請求項2に記載の取引支援装置は、請求項1に記載の取引支援装置において、前記回収情報は、前記建設リユース材を回収するための工法を示す回収工法情報、前記建設リユース材の回収に要する費用を示す回収費用情報、前記建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報、又は/及び、前記建設リユース材の価値を示す価値情報を含む。
【0008】
請求項3に記載の取引支援装置は、請求項1又は2に記載の取引支援装置において、前記対象画像は、前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて作成された3次元モデルを含む画像である3次元モデル画像と、前記建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含む。
【0009】
請求項4に記載の取引支援装置は、請求項3に記載の取引支援装置において、前記第2提供手段は、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に基づいて、前記回収情報を生成し、当該生成した回収情報を前記供給側装置に提供する。
【0010】
請求項5に記載の取引支援装置は、請求項1又は2に記載の取引支援装置において、前記対象画像は、前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて生成された画像であり、前記第1提供手段は、前記撮像画像から前記建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を前記需要側装置に提供する。
【0011】
請求項6に記載の取引支援装置は、請求項1又は2に記載の取引支援装置において、前記第1提供手段によって前記対象画像が提供される際又は前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該対象画像又は当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の価値を示す価値情報、当該建設リユース材の推定価格を示す推定価格情報、又は/及び、当該建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報を、前記需要側装置に提供する第3提供手段をさらに備える。
【0012】
請求項7に記載の処理システムは、請求項1又は2に記載の取引支援装置と、構造物から回収される建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている供給側装置と、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている需要側装置と、を備える。
【0013】
請求項8に記載の取引支援プログラムは、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置に実行させるための取引支援プログラムであって、コンピュータを、前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の取引支援装置、請求項7に記載の処理システム、又は請求項8に記載の取引支援プログラムによれば、対象画像を、需要側装置に提供する第1提供手段と、取引要求情報を、需要側装置から取得する取得手段と、取得手段によって取引要求情報が取得された際に、回収情報を供給側装置に提供する第2提供手段と、を備えるので、回収情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を行うことができる。また、対象画像を需要者に対して提供でき、需要者が構造物から離れた場所にいても回収前の建設リユース材の状態を把握することができる。以上のことから、建設リユース材の取引性を高めることが可能となる。
【0015】
請求項2に記載の取引支援装置によれば、回収情報は、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、又は/及び、建設リユース材の価値を示す価値情報を含むので、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を効果的に行うことが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の取引支援装置によれば、対象画像は、3次元モデル画像と、建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含むので、対象画像に関する建設リユース材の状態を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0017】
請求項4に記載の取引支援装置によれば、第2提供手段は、第1提供手段によって提供された対象画像に基づいて、回収情報を生成し、当該生成した回収情報を供給側装置に提供するので、回収情報を簡易に生成でき、当該生成する手間を簡略化することが可能となる。
【0018】
請求項5に記載の取引支援装置によれば、前記第1提供手段は、前記撮像画像から前記建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を需要側装置に提供するので、建設リユース材関連情報を作成する手間を低減できると共に、潜在的に取引の可能性がある建設リユース材に関する建設リユース材関連情報を需要者に対して提示でき、建設リユース材の取引性を一層高めることが可能となる。
【0019】
請求項6に記載の取引支援装置によれば、第1提供手段によって対象画像が提供される際又は取得手段によって取引要求情報が取得された際に、価値情報、推定価格情報、又は/及び、回収排出量情報を需要側装置に提供する第3提供手段をさらに備えるので、価値情報、推定価格情報、及び回収排出量情報を需要者に対して提供でき、対象画像に関する建設リユース材の詳細を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施の形態に係る処理システムを概念的に示す図である。
【
図2】供給側装置の電気的構成を示したブロック図である。
【
図3】需要側装置の電気的構成を示したブロック図である。
【
図4】取引支援装置の電気的構成を示したブロック図である。
【
図7】実施の形態に係る需要側装置の取引支援処理のフローチャートである。
【
図8】実施の形態に係る取引支援装置の取引支援処理のフローチャートである。
【
図9】実施の形態に係る供給側装置の取引支援処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0022】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置、処理システム、及び取引支援プログラムに関する。
【0023】
ここで、「構造物」の具体的な構造や種類については任意であり、例えば、既設又は/及び建設中の建築構造物(一例として、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、工業施設等)や土木構造物(一例として、鉄道施設、道路施設等)を含む概念であるが、実施の形態では、解体中のオフィスビルとして説明する。
【0024】
また、「建設リユース材」とは、既設又は/及び建設中の構造物を構成する部材又は/及び材料のうち、リユース(再利用)可能なものを意味する。この建設リユース材は、例えば、上記構造物を構成する建設部材(一例として、壁材、材床、梁材、柱材、外装材(例えば、外装用タイル材、外装用ボード材)、内装材(例えば、内装用タイル材、内装用ボード材)等)、上記構造物に付設された付属部材(一例として、什器、家具、設備機器等)、又は/及び、上記構造物の施工時に余った建設材料(一例として、コンクリート、アスファルト、木材、石材、砂材等)を含む概念である。
【0025】
また、「建設リユース材の取引」とは、後述の供給者と後述の需要者との間で行われる、建設リユース材に関する経済的行為を意味する。この建設リユース材の取引は、例えば、建設リユース材の販売(一例として、オークションにおいて後述の供給者が後述の需要者に対して販売すること、後述の供給者から一時預かり又は買取した業者が後述の需要者に対して販売すること等)、建設リユース材の貸出(一例として、建設リユース材をリース又はレンタルすること等)、又は/及び建設リユース材の無償譲渡を含む概念である。
【0026】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0027】
(構成)
最初に、実施の形態に係る取引支援装置を備える処理システムの構成について説明する。
【0028】
以下の説明では、
図1のX方向を処理システムの左右方向(-X方向を処理システムの左方向、+X方向を処理システムの右方向)、
図1のY方向を処理システムの上下方向(+Y方向を処理システムの上方向、-Y方向を処理システムの下方向)と称し、
図1のX方向及び
図1のY方向に直交する方向を前後方向(
図1の紙面の手前側に至る方向を後述する処理システムの前方向、
図1の紙面の奥側に至る方向を処理システムの後方向)と称する。
【0029】
処理システム1は、図示しない構造物(具体的には、解体中のオフィスビル)から回収される建設リユース材(図示省略)の取引の支援に関する処理を行うシステムであり、
図1に示すように、供給側装置10、需要側装置20、及び取引支援装置30を備えている。
【0030】
ここで、
図1には、供給側装置10及び需要側装置20がそれぞれ2台示されているが、実際には、処理システム1は、2人以上の後述の供給者の各々によって所持された複数の供給側装置10と、2人以上の後述の需要者の各々によって所持された複数の需要側装置20と、これら複数の供給側装置10及び複数の需要側装置20に対してネットワーク2を介して通信可能な取引支援装置30とを備えて構成されている。
【0031】
(構成-供給側装置)
まず、供給側装置10の構成について説明する。
【0032】
供給側装置10は、供給者(図示省略)によって所持されている装置であって、各種の情報を取引支援装置30と通信するための装置である。この供給側装置10は、ネットワーク2を介して取引支援装置30と通信可能に接続されており、
図2に示すように、供給側通信部11、供給側操作部12、供給側出力部13、供給側電源部14、供給側制御部15、及び供給側記憶部16を備えている。ただし、供給側装置10に関する特記しない構成については、スマートフォンの如き公知の携帯端末装置と同様であるものとして説明を省略する。
【0033】
なお、「供給者」とは、建設リユース材を供給する者であり、例えば、構造物の所有者(一例として、文化財オーナー、不動産オーナー)、又は/及び、当該所有者から建設リユース材の取引を依頼された仲介業者(一例として、建設会社、協力会社、産廃業者)等を含む概念である。
【0034】
(構成-供給側装置-供給側通信部)
供給側通信部11は、少なくとも取引支援装置30との相互間で通信を行うための供給側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて無線通信を行う公知の通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、有線通信網を用いて有線通信を行う通信手段を用いて構成されてもよい。
【0035】
(構成-供給側装置-供給側操作部)
供給側操作部12は、供給側装置10に対する操作入力を受け付ける供給側操作手段であり、各種のスイッチやタッチパッド等の公知の操作手段を用いて構成されている。
【0036】
(構成-供給側装置-供給側出力部)
供給側出力部13は、供給側制御部15の制御に基づいて各種の情報を出力する供給側出力手段であり、例えば公知の表示手段(一例として、ディスプレイ)又は/及び音声出力手段(一例として、スピーカ)を用いて構成されている。
【0037】
(構成-供給側装置-供給側電源部)
供給側電源部14は、供給側装置10の各部に電力供給する供給側電源手段である。
【0038】
(構成-供給側装置-供給側制御部)
供給側制御部15は、供給側装置10を制御する供給側制御手段である。この供給側制御部15は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(なお、後述する需要側制御部25の構成、及び後述する取引支援側制御部32の構成についても同様とする)。
【0039】
(構成-供給側装置-供給側記憶部)
供給側記憶部16は、供給側装置10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する供給側記憶手段である。この供給側記憶部16は、具体的には、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる(なお、後述する需要側記憶部26の構成、及び後述する取引支援側記憶部33の構成についても同様とする)。
【0040】
(構成-需要側装置)
次に、需要側装置20の構成について説明する。
【0041】
需要側装置20は、需要者(図示省略)によって所持されている装置であって、各種の情報を取引支援装置30と通信するための装置である。この需要側装置20は、ネットワーク2を介して取引支援装置30と通信可能に接続されており、
図3に示すように、需要側通信部21、需要側操作部22、需要側出力部23、需要側電源部24、需要側制御部25、及び需要側記憶部26を備えている。ただし、需要側装置20に関する特記しない構成については、スマートフォンの如き公知の携帯端末装置と同様であるものとして説明を省略する。
【0042】
なお、「需要者」とは、供給者と建設リユース材の取引を行う者であり、例えば、事業者(一例として、個人事業者(不動産オーナー等)、法人(建設会社等))、又は/及び、非事業者(一例として、日曜大工愛好者、骨董品等のコレクター)等を含む概念である。
【0043】
(構成-需要側装置-需要側通信部)
需要側通信部21は、少なくとも取引支援装置30との相互間で通信を行うための需要側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて無線通信を行う公知の通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、有線通信網を用いて有線通信を行う通信手段を用いて構成されてもよい。
【0044】
(構成-需要側装置-需要側操作部)
需要側操作部22は、需要側装置20に対する操作入力を受け付ける需要側操作手段であり、各種のスイッチやタッチパッド等の公知の操作手段を用いて構成されている。
【0045】
(構成-需要側装置-需要側出力部)
需要側出力部23は、需要側制御部25の制御に基づいて各種の情報を出力する需要側出力手段であり、例えば公知の表示手段(一例として、ディスプレイ)又は/及び音声出力手段(一例として、スピーカ)を用いて構成されている。
【0046】
(構成-需要側装置-需要側電源部)
需要側電源部24は、需要側装置20の各部に電力供給する需要側電源手段である。
【0047】
(構成-需要側装置-需要側制御部)
需要側制御部25は、需要側装置20を制御する需要側制御手段である。
【0048】
(構成-需要側装置-需要側記憶部)
需要側記憶部26は、需要側装置20の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する需要側記憶手段である。
【0049】
(構成-取引支援装置)
次に、取引支援装置30の構成について説明する。
【0050】
取引支援装置30は、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための装置である。この取引支援装置30は、ネットワーク2を介して供給側装置10及び需要側装置20と通信可能に接続されており、
図4に示すように、取引支援側通信部31、取引支援側制御部32、及び取引支援側記憶部33を備えている。ただし、取引支援装置30に関する特記しない構成については、公知のクラウドサーバと同様であるものとして説明を省略する。
【0051】
(構成-取引支援装置-取引支援側通信部)
取引支援側通信部31は、供給側装置10及び需要側装置20の各々との相互間で通信を行うための取引支援側通信手段であり、例えば、無線通信網を用いて無線通信を行う公知の通信手段(一例として、4G、5G、又はLTE(登録商標)の如き遠距離無線通信規格を用いた通信手段等)を用いて構成されている。ただし、これに限らず、例えば、有線通信網を用いて有線通信を行う通信手段を用いて構成されてもよい。
【0052】
(構成-取引支援装置-取引支援側制御部)
取引支援側制御部32は、取引支援装置30の各部を制御する取引支援側制御手段であり、
図4に示すように、機能概念的に、第1提供部32a、取得部32b、第2提供部32c、及び第3提供部32dを備えている。
【0053】
なお、実施の形態に係る取引支援プログラム(具体的には、後述する取引支援処理を実行するための取引支援プログラム)は、任意の記録媒体又はネットワーク2を介して取引支援装置30にインストールされることで、取引支援側制御部32の各部を実質的に構成している。
【0054】
(構成-取引支援装置-取引支援側制御部-第1提供部)
第1提供部32aは、
図11から
図13に示す対象画像TIを需要側装置20に提供する第1提供手段である。
【0055】
ここで、「対象画像TI」とは、構造物の部分のうち建設リユース材及びその周辺部(例えば、当該建設リユース材の近傍に設けられた建設部材等)を含む部分(以下、「対象部分」と称する)に関する画像を意味する。
【0056】
この対象画像TIは、実施の形態では、対象部分を撮像した撮像画像(例えば、2次元又は3次元の撮像画像)に基づいて作成された3次元モデルを含む画像(例えば、公知の画像作成技術を用いて作成された当該画像。以下、「3次元モデル画像」と称する。)と、建設リユース材の構成内容(具体的には、建設リユース材の寸法、設置個数、又は/及び材質等)を示す構成内容情報とを含むものとして説明する。
【0057】
このような対象画像TIにより、当該対象画像TIに関する建設リユース材の状態を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0058】
ただし、これに限らず、例えば、対象画像TIは、3次元モデル画像のみからなるものであってもよい。あるいは、対象部分を撮像した撮像画像に基づいて作成された2次元モデルを含む画像(以下、「2次元モデル画像」と称する。)と構成内容情報とを含むもの、又は、2次元モデル画像のみからなるものであってもよい。あるいは、上記撮像画像と構成内容情報とを含むもの、又は、上記撮像画像のみからなるものであってもよい。
【0059】
(構成-取引支援装置-取引支援側制御部-取得部)
図4に戻り、取得部32bは、取引要求情報を需要側装置20から取得する取得手段である。
【0060】
ここで、「取引要求情報」とは、第1提供部32aによって提供された対象画像TIに対応する建設リユース材(具体的には、当該対象画像TIに含まれる建設リユース材の画像の外観と一致する建設リユース材)の取引を要求する旨を示す情報であり、例えば、需要者が当該建設リユース材を購入すること(又は貸出すること)を要求する旨を示す情報等を含む概念である。
【0061】
(構成-取引支援装置-取引支援側制御部-第2提供部)
第2提供部32cは、取得部32bによって取引要求情報が取得された際に、回収情報を供給側装置10に提供する第2提供手段である。
【0062】
ここで、「回収情報」とは、取引要求情報に対応する建設リユース材(具体的には、取引要求情報に含まれる後述の建設リユース材識別情報又は対象画像TIに関連付けられている建設リユース材)の回収に関する情報である。
【0063】
この回収情報は、実施の形態では、建設リユース材を回収するための工法(例えば、建設リユース材を構造物から取り外す際の具体的な工法等)を示す回収工法情報、建設リユース材の回収に要する費用を示す回収費用情報、建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報、及び、建設リユース材の価値(例えば、建設リユース材の歴史的価値又は/及び文化的価値)を示す価値情報を含むものとして説明する。
【0064】
このような回収情報により、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を効果的に行うことが可能となる。
【0065】
ただし、これに限らず、例えば、回収情報は、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、又は価値情報のいずれか1つ、いずれか2つ、又はいずれか3つのみを含んでもよい。
【0066】
(構成-取引支援装置-取引支援側制御部-第3提供部)
第3提供部32dは、第1提供部32aによって対象画像TIが提供される際又は取得部32bによって取引要求情報が取得された際に、当該対象画像TI又は当該取引要求情報に対応する建設リユース材の価値を示す価値情報、当該建設リユース材の推定価格(実施の形態では、オークションでの推定入札価格)を示す推定価格情報、又は/及び、当該建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報を、需要側装置20に提供する第3提供手段である。
【0067】
(構成-取引支援装置-取引支援側記憶部)
取引支援側記憶部33は、取引支援装置30の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する取引支援側記憶手段であり、
図4に示すように、対象画像データベース(以下、データベースを「DB」と称する)33a及び提供DB33bを備えている。
【0068】
(構成-取引支援装置-取引支援側記憶部-対象画像DB)
対象画像DB33aは、対象画像TIを格納する対象画像格納手段であり、
図5に示すように、項目「対象画像グループ情報」、項目「対象画像」、項目「建設リユース材識別情報」、項目「建設リユース材種別情報」、及び項目「建設リユース材詳細情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。
【0069】
このうち、項目「対象画像グループ情報」に対応する情報は、所望の条件(例えば、構造物の名称を同一とする条件等)でグルーピングされた複数の対象画像TIからなる対象画像グループを示す対象画像グループ情報であり、例えば、
図5に示すように、対象画像グループを示す画像である「PICG0001.jpg」等が該当する。
【0070】
このうち、項目「対象画像」に対応する情報は、対象画像TIを示す情報であり、例えば、
図5に示すように、対象画像TIである「PICI1001.stp」等が該当する。
【0071】
また、項目「建設リユース材識別情報」に対応する情報は、建設リユース材を一意に識別するための建設リユース材識別情報であり、例えば、
図5に示すように、建設リユース材の識別番号である「1001」等が該当する。
【0072】
また、項目「建設リユース材種別情報」に対応する情報は、建設リユース材の種別を示す建設リユース材種別情報であり、例えば、
図5に示すように、建設リユース材の種別である「装飾バンド」等が該当する。
【0073】
また、項目「建設リユース材詳細情報」に対応する情報は、対象画像グループ情報に関する建設リユース材の詳細を示す建設リユース材詳細情報であり、例えば、
図5に示すように、当該建設リユース材の詳細(具体的には、入手時期、推定価格範囲、販売元、及び年代)である「入手時期:2023年10月、推定価格範囲:20万円から500万円、販売元:〇〇〇会社、年代:17世紀から19世紀」等が該当する。
【0074】
(構成-取引支援装置-取引支援側記憶部-提供DB)
提供DB33bは、供給側装置10又は/及び需要側装置20に対して提供する情報を格納する提供情報格納手段であり、
図6に示すように、項目「建設リユース材識別情報」、項目「建設リユース材種別情報」、項目「設置情報」、項目「回収工法情報」、項目「回収費用情報」、項目「回収排出量情報」、項目「価値情報」、及び項目「推定価格情報」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。
【0075】
このうち、項目「建設リユース材識別情報」に対応する情報は、建設リユース材識別情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の識別番号である「1001」等が該当する。
【0076】
また、項目「建設リユース材種別情報」に対応する情報は、建設リユース材種別情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の種別である「装飾バンド」等が該当する。
【0077】
また、項目「設置情報」に対応する情報は、建設リユース材の設置状態を示す設置情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の設置状態である「柱に対して固定具で固定」等が該当する。
【0078】
また、項目「回収工法情報」に対応する情報は、回収工法情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材を回収するための工法である「工具で固定具を取り外す」等が該当する。
【0079】
また、項目「回収費用情報」に対応する情報は、回収費用情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の回収に要する費用である「5万円」等が該当する。
【0080】
また、項目「回収排出量情報」に対応する情報は、回収排出量情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量である「0.5kg-CO
2」等が該当する。
【0081】
また、項目「価値情報」に対応する情報は、価値情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の価値(実施の形態では、建設リユース材の歴史的価値)である「18世紀後期のドイツで製造」等が該当する。
【0082】
また、項目「推定価格情報」に対応する情報は、推定価格情報であり、例えば、
図6に示すように、建設リユース材の推定価格である「10万円」等が該当する。
【0083】
(取引支援処理)
次に、上述のように構成された供給側装置10の供給側制御部15、需要側装置20の需要側制御部25、及び取引支援装置30の取引支援側制御部32によって実行される取引支援処理について説明する。
【0084】
なお、以下の説明では、
図7から
図9に示す各処理の説明ではステップを「S」と略記する。
【0085】
(取引支援処理-序文)
取引支援処理は、建設リユース材の取引を支援するための処理である。
【0086】
この取引支援処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、供給側装置10、需要側装置20、及び取引支援装置30の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
【0087】
なお、実施の形態では、処理システム1は、複数の供給側装置10及び複数の需要側装置20を備えているものの、これら供給側装置10及び需要側装置20で実行される取引支援処理の内容はすべて同一である。よって、以下では、説明の対象となる供給側装置10(以下、「対象供給側装置」と称する)、説明の対象となる需要側装置20(以下、「対象需要側装置」と称する)、及び取引支援装置30で実行される取引支援処理について説明する。
【0088】
(取引支援処理-処理の詳細)
取引支援処理が起動されると、
図7に示すように、SA1において、対象需要側装置の需要側制御部25は、取引タイミングが到来しているか否かを判定する。
【0089】
ここで、「取引タイミング」とは、対象需要側装置を所持する需要者が建設リユース材の取引を行うタイミングを意味する。
【0090】
また、この取引タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、対象需要側装置にインストールされている所望のブラウザ又はアプリケーションを用いて、対象需要側装置が建設リユース材の取引を行うための専用のウエブサイト(以下、「取引専用ウエブサイト」と称する)にアクセスしているか否かに基づいて判定する。
【0091】
ここで、対象需要側装置が取引専用ウエブサイトにアクセスしている場合には、取引タイミングが到来していると判定し、対象需要側装置が取引専用ウエブサイトにアクセスしていない場合には、取引タイミングが到来していないと判定する。
【0092】
そして、対象需要側装置の需要側制御部25は、取引タイミングが到来していると判定されるまで待機し(SA1、No)、取引タイミングが到来していると判定された場合(SA1、Yes)にはSA2に移行する。
【0093】
SA2において対象需要側装置の需要側制御部25は、需要側出力部23によって、取引専用ウエブサイトを表示させる。
【0094】
この取引専用ウエブサイトの表示方法については任意であるが、実施の形態では、後述のSA8の処理が終了するまで、需要側出力部23の画面上において、取引専用ウエブサイトの各種画面(具体的には、後述の検索画面Da、後述の第1取引画面Db、及び後述の第2取引画面Dc等)を表示させる。
【0095】
具体的には、SA2の処理から後述のSA5の処理が終了するまでの間において、需要側出力部23の画面上において、取引対象となり得る建設リユース材を検索するための検索画面Daを表示させる。
【0096】
ここで、検索画面Daの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、
図10に示すように、検索画面Daは、検索ワード入力ボックスDa1、対象画像グループ選択画面Da2、検索条件選択用チェックボックスDa3、ハッシュタグ選択用チェックボックスDa4、及び検索決定ボタンDa5を有しており、これらを表示する。
【0097】
ただし、これに限らず、例えば、検索ワード入力ボックスDa1、対象画像グループ選択画面Da2、検索条件選択用チェックボックスDa3、又はハッシュタグ選択用チェックボックスDa4のいずれか1つのみ、いずれか2つのみ、又はいずれか3つのみを有してもよい。
【0098】
このうち、検索ワード入力ボックスDa1は、建設リユース材の検索が行われる際に用いられる検索ワードであって、建設リユース材に関連する検索ワードを示す検索ワード情報(実施の形態では、テキスト情報)を入力するための入力ボックスであり、
図10に示すように、検索画面Daの上方側の位置に配置されている。
【0099】
また、対象画像グループ選択画面Da2は、建設リユース材の検索が行われる際に用いられる対象画像グループ情報Da6(実施の形態では、テキスト情報を含む画像情報)を選択するための選択画面である。この対象画像グループ選択画面Da2は、
図10に示すように、検索画面Daにおける検索ワード入力ボックスDa1よりも下方側の位置に配置されている。
【0100】
また、検索条件選択用チェックボックスDa3は、建設リユース材の検索が行われる際に用いられる検索条件を示す情報(実施の形態では、テキスト情報(
図10では、「入手時期の早さ優先」、「高価格優先」、「年代の古さ優先」、「建設部材優先」等)。以下、「検索条件情報と称する。)を選択するための選択用チェックボックスである。この検索条件選択用チェックボックスDa3は、
図10に示すように、検索画面Daにおける対象画像グループ選択画面Da2よりも下方側の位置に複数配置されている。また、複数の検索条件選択用チェックボックスDa3の各々は、検索画面Daの左右方向に沿って並設された複数の検索条件情報のうち、対応する検索条件情報の近傍にそれぞれ配置されている。
【0101】
また、ハッシュタグ選択用チェックボックスDa4は、建設リユース材の検索が行われる際に用いられるハッシュタグであって、建設リユース材に関連するハッシュタグを示す情報(実施の形態では、テキスト情報(
図10では、「#昭和ロマン」、「#ハンドメイド」、「#一品もの」、「#施工現場」等)。以下、「ハッシュタグ情報」と称する)を選択するための選択用チェックボックスである。このハッシュタグ選択用チェックボックスDa4は、
図10に示すように、検索画面Daにおける検索条件選択用チェックボックスDa3よりも下方側の位置に複数配置されている。また、複数のハッシュタグ選択用チェックボックスDa4の各々は、検索画面Daの左右方向に沿って並設された複数のハッシュタグ情報のうち、対応するハッシュタグ情報の近傍にそれぞれ配置されている。
【0102】
また、検索決定ボタンDa5は、検索ワード入力ボックスDa1での検索ワード情報の入力、対象画像グループ選択画面Da2での対象画像グループ情報の選択、検索条件選択用チェックボックスDa3での検索条件情報の選択、又はハッシュタグ選択用チェックボックスDa4でのハッシュタグ情報の選択を決定するための決定ボタンである。この検索決定ボタンDa5は、
図10に示すように、検索画面Daにおけるハッシュタグ選択用チェックボックスDa4よりも下方側の位置に配置されている。
【0103】
図7に戻り、SA3において対象需要側装置の需要側制御部25は、取得タイミングが到来しているか否かを判定する。
【0104】
ここで、「取得タイミング」とは、SA2にて表示された検索画面Daの検索決定ボタンDa5によって決定された情報(具体的には、検索ワード情報、対象画像グループ情報、検索条件情報、ハッシュタグ情報)に対応する対象画像TIを取得するタイミングを意味する。
【0105】
また、この取得タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、SA2にて表示された検索画面Daにおいて、検索ワード入力ボックスDa1に検索ワード情報が入力され、対象画像グループ選択画面Da2で対象画像グループ情報が選択され、検索条件選択用チェックボックスDa3に検索条件情報が選択され、又は/及びハッシュタグ選択用チェックボックスDa4でハッシュタグ情報が選択された後に(なお、実施の形態では、これら情報のいずれか1つのみが選択されるものとする)、検索決定ボタンDa5の操作入力(例えば、タッチ操作の入力等)が受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0106】
ここで、上記検索決定ボタンDa5の操作入力が受け付けられた場合には、取得タイミングが到来していると判定し、上記検索決定ボタンDa5の操作入力が受け付けられていない場合には、取得タイミングが到来していないと判定する。
【0107】
そして、対象需要側装置の需要側制御部25は、取得タイミングが到来していると判定されるまで待機し(SA3、No)、取得タイミングが到来していると判定された場合(SA3、Yes)にはSA4に移行する。なお、検索決定ボタンDa5の操作入力が所定時間経過しても受け付けられない場合には、対象需要側装置の需要側制御部25は、SA1に移行してもよい。
【0108】
SA4において対象需要側装置の需要側制御部25は、需要側通信部21によって、対象画像要求情報を取引支援装置30に送信させる。
【0109】
ここで、「対象画像要求情報」とは、取引支援装置30からの対象画像TIを要求するための情報である。この対象画像要求情報は、実施の形態では、SA3において検索決定ボタンDa5の操作入力が受け付けられた際に、当該検索決定ボタンDa5によって決定された情報(具体的には、検索ワード情報、対象画像グループ情報、検索条件情報、又はハッシュタグ情報のいずれか1つ)を含む情報として説明する。
【0110】
また、
図8に示すように、SB1において取引支援装置30の取引支援側制御部32は、取引支援側通信部31によって、SA4にて送信された対象画像要求情報が受信されたか否かを判定する。
【0111】
そして、取引支援装置30の取引支援側制御部32は、上記対象画像要求情報が受信されたと判定されるまで待機し(SB1、No)、上記対象画像要求情報が受信されたと判定された場合(SB1、Yes)にはSB2に移行する。
【0112】
SB2において取引支援装置30の第1提供部32aは、取引支援側通信部31によって、SB1にて受信された対象画像要求情報に対応する対象画像TIを対象需要側装置に少なくとも1つ以上提供する。
【0113】
この対象画像TIを提供する方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに提供する。
【0114】
すなわち、対象画像DB33a又は/及び提供DB33bに格納されている情報を参照しながら、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記対象画像要求情報に含まれる情報(具体的には、検索ワード情報、対象画像グループ情報、検索条件情報、ハッシュタグ情報)に合致する対象画像TIを抽出する。そして、取引支援側通信部31によって、上記抽出した対象画像TIを送信することにより、提供する。
【0115】
また、対象画像TIの抽出方法については任意であるが、実施の形態では、最適な対象画像TIを抽出する観点から、上記対象画像要求情報に含まれる情報に応じた方法で抽出する。
【0116】
具体的には、上記対象画像要求情報に検索ワード情報が含まれる場合には、対象画像DB33aに格納されている対象画像グループ情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材詳細情報の中から当該検索ワード情報を含む情報を特定する。そして、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記特定した情報と関連付けられている対象画像TIを、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0117】
あるいは、提供DB33bに格納されている建設リユース材種別情報、価値情報、及び推定価格情報の中から上記検索ワード情報を含む情報を特定した後に、当該特定した情報に関連付けられている建設リユース材識別情報を特定する。そして、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記特定した建設リユース材識別情報関連付けられている対象画像TIを、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0118】
また、上記対象画像要求情報に対象画像グループ情報が含まれる場合には、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、当該対象画像グループ情報と関連付けられている対象画像TI(具体的には、複数の対象画像TI)を、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0119】
また、上記対象画像要求情報に検索条件情報が含まれる場合には、対象画像DB33aに格納されている建設リユース材種別情報又は/及び建設リユース材詳細情報の中から当該検索条件情報の検索条件(例えば、「入手時期の早さ優先」等)に合致する情報を特定する。そして、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記特定した情報と関連付けられている対象画像TIを、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0120】
あるいは、提供DB33bに格納されている建設リユース材種別情報、価値情報、又は/及び推定価格情報の中から上記検索条件情報の検索条件(例えば、「高価格優先」等)に合致する情報を特定した後に、当該特定した情報に関連付けられている建設リユース材識別情報を特定する。そして、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記特定した建設リユース材識別情報と関連付けられている対象画像TIを、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0121】
また、上記対象画像要求情報にハッシュタグ情報が含まれる場合には、ソーシャルネットワーキングサービス(いわゆるSNS)に掲載されている情報の中から当該ハッシュタグ情報と紐づけられている情報(例えば、テキスト情報等)を特定する。次いで、対象画像DB33aに格納されている対象画像グループ情報、建設リユース材種別情報、又は/及び建設リユース材詳細情報の中から上記特定した情報を含む情報を特定する(あるいは、提供DB33bに格納されている建設リユース材種別情報、価値情報、又は/及び推定価格情報の中から上記特定した情報を含む情報を特定した後に、当該特定した情報に関連付けられている建設リユース材識別情報を特定する)。そして、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、対象画像DB33aから特定した上記情報(又は、提供DB33bから特定した上記建設リユース材識別情報)と関連付けられている対象画像TIを、抽出すべき対象画像TIとして抽出する。
【0122】
SB3において取引支援装置30の第3提供部32dは、取引支援側通信部31によって、SB2にて提供される対象画像TIに関連する価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、又は/及び建設リユース材識別情報を対象需要側装置に提供する。具体的には、SB3の処理と略同時に(つまり、取引支援装置30の第1提供部32aによって対象画像TIが提供される際に)、価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報を提供する。
【0123】
ここで、価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報を提供する方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに提供する。
【0124】
すなわち、まず、対象画像DB33aに格納されている建設リユース材識別情報のうち、SB2にて提供される対象画像TIと関連付けられている建設リユース材識別情報を特定する。次いで、提供DB33bに格納されている価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、及び建設リユース材種別情報のうち、上記特定された建設リユース材識別情報と関連付けられている価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、及び建設リユース材種別情報を抽出する。そして、取引支援側通信部31によって、上記抽出した価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、及び建設リユース材種別情報と、上記特定した建設リユース材識別情報とを対象需要側装置に送信することにより、提供する。
【0125】
なお、後述するSA6の処理において、SB3にて提供された価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報が需要側出力部23に表示される際に、これら価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報が、SB2にて提供された対象画像TIと関連付けて表示されること好ましい(例えば、
図12、
図13に示すように、価値情報等が対象画像TIに含まれる建設リユース材に対応する部分CM(以下、「建設リユース材部分CM」と称する)の近傍位置に表示されること等)。よって、実施の形態では、価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報がSB2にて提供された対象画像TIと関連付けて表示させるための表示制御コマンド情報を、これら価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報の提供と併せて対象需要側装置に提供する。
【0126】
ただし、これに限らず、例えば、対象画像TIと価値情報等とが単に並列して表示される場合には、表示制御コマンド情報の提供を省略してもよい。
【0127】
このようなSB3の処理により、価値情報、推定価格情報、及び回収排出量情報を需要者に対して提供でき、SB2にて提供される対象画像TIに関する建設リユース材の詳細を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0128】
図7に戻り、SA5において対象需要側装置の需要側制御部25は、需要側通信部21によって、SB2にて提供された対象画像TI、及びSB3にて提供された価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、建設リユース材識別情報、及び表示制御コマンド情報が受信されたか否かを判定する。
【0129】
そして、対象需要側装置の需要側制御部25は、上記対象画像TI等が受信されたと判定されるまで待機し(SA5、No)、上記対象画像TI等が受信されたと判定された場合(SA5、Yes)にはSA6に移行する。
【0130】
SA6において対象需要側装置の需要側制御部25は、需要側出力部23によって、SA5にて受信された対象画像TI、価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、又は/及び建設リユース材識別情報を表示させる。具体的には、後述するSA8の処理が終了するまで、SA5にて受信された対象画像TI、価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、及び建設リユース材識別情報を表示させる。
【0131】
この対象画像TI等を表示させる方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに表示させる。
【0132】
すなわち、SA5にて受信された対象画像TIがSB2にて対象画像グループ情報に基づいて抽出された対象画像TI(具体的には、複数の対象画像TI)である場合には、
図11に示すように、需要側出力部23の画面上において、検索画面Daに代えて、複数の対象画像TIを並列して表示する第1取引画面Dbを表示させる。
【0133】
この場合において、例えば、
図11に示すように、第1取引画面Dbにおいて、複数の対象画像TIの各々に含まれる建設リユース材部分CMの配置位置が、実際の構造物における建設リユース材の配置位置の配置関係と同一になるように、複数の対象画像TIを並列して表示してもよい。
【0134】
このような表示により、実際の構造物での上記複数の対象画像TIに関する建設リユース材の配置状況を把握できることから、当該建設リユース材の状態を需要者が一層把握しやすくなる。
【0135】
ただし、これに限らず、例えば、第1取引画面Dbにおいて、複数の対象画像TIを上下方向又は/及び左右方向に沿って並列して表示してもよい。
【0136】
次いで、需要側操作部22を介して、第1取引画面Dbに表示されている複数の対象画像TIのいずれか1つが選択された場合には、
図12又は
図13に示すように、第1取引画面Dbに代えて、需要側出力部23の画面上において、当該選択された対象画像TIのみを表示する第2取引画面Dcを表示させる。なお、例えば、需要側操作部22を介して所定の切替操作が受け付けられることにより、第1取引画面Dbと第2取引画面Dcとの切り替えができるようにしてもよい。
【0137】
ここで、実施の形態では、第2取引画面Dcで上記選択された対象画像TIが表示される際には、
図12又は
図13に示すように、SA5にて受信された表示制御コマンド情報に基づいて、上記選択された対象画像TIに含まれる建設リユース材部分CMと関連づけて、SA5にて受信された価値情報、推定価格情報、回収排出量情報、建設リユース材種別情報、建設リユース材識別情報、及び当該対象画像TIに含まれる構成内容情報を表示させる。より具体的には、上記価値情報等を、上記建設リユース材部分CMの近傍位置に表示される吹出画面Dd内に表示させる。
【0138】
このような表示により、上記対象画像TIに関する建設リユース材の詳細を需要者が視認しやすくなるため、当該建設リユース材の詳細を需要者が把握しやすくなる。
【0139】
ただし、これに限らず、例えば、SA5にて受信された価値情報等を上記建設リユース材部分CMから離れた位置に表示させてもよい。
【0140】
また、SA5にて受信された対象画像TIがSB2にて検索ワード情報(あるいは、検索条件情報又はハッシュタグ情報)に基づいて抽出された複数の対象画像TIである場合には、需要側出力部23の画面上において、検索画面Daに代えて、複数の対象画像TIを上下方向又は/及び左右方向に沿って並列して表示する第1取引画面(図示省略)を表示させる。次いで、需要側操作部22を介して、第1取引画面Dbに表示されている複数の対象画像TIのいずれか1つが選択された場合には、
図12又は
図13に示すように、第1取引画面Dbに代えて、需要側出力部23の画面上において、当該選択された対象画像TIのみを表示する第2取引画面Dcを表示させる。
【0141】
また、SA5にて受信された対象画像TIがSB2にて検索ワード情報(あるいは、検索条件情報又はハッシュタグ情報)に基づいて抽出された1つの対象画像TIである場合には、
図12又は
図13に示すように、需要側出力部23の画面上において、検索画面Daに代えて、当該選択された対象画像TIのみを表示する第2取引画面Dcを表示させる。
【0142】
このようなSA6の処理により、対象画像TIを需要者に対して提供でき、回収前の建設リユース材の状態を把握することができる。
【0143】
図7に戻り、SA7において対象需要側装置の需要側制御部25は、SA6にて表示された対象画像TIに基づいて、取引対象となる建設リユース材が特定されたか否かを判定する。
【0144】
また、上記建設リユース材が特定されたか否かを判定する方法については任意であるが、実施の形態では、SA6にて表示された対象画像TIに含まれる建設リユース材部分CM、若しくはSA6にて表示された対象画像TIと関連付けて表示された建設リユース材識別情報が需要側操作部22を介して選択されたか、又は建設リユース材識別情報の入力が需要側操作部22を介して受け付けられたか否かに基づいて判定する。
【0145】
ここで、上記建設リユース材部分CM若しくは上記建設リユース材識別情報が需要側操作部22を介して選択された場合、又は、建設リユース材識別情報の入力が需要側操作部22を介して受け付けられた場合には、上記建設リユース材が特定されたと判定する。一方、上記建設リユース材部分CM若しくは上記建設リユース材識別情報が需要側操作部22を介して選択されていない場合、及び、建設リユース材識別情報の入力が需要側操作部22を介して受け付けられていない場合には、上記建設リユース材が特定されていないと判定する。
【0146】
そして、SA7において対象需要側装置の需要側制御部25は、上記建設リユース材が特定されるまで待機し(SA7、No)、上記建設リユース材が特定されたと判定された場合(SA7、Yes)にはSA8に移行する。
【0147】
SA8において対象需要側装置の需要側制御部25は、需要側通信部21によって、取引要求情報を送信する。その後、対象需要側装置の需要側制御部25は、SA1に移行して、以降同様にSA1からSA8の処理を繰り返す。
【0148】
また、この取引要求情報の送信方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに送信する。
【0149】
すなわち、SA7において対象画像TIに含まれる建設リユース材部分CMが需要側操作部22を介して選択された場合には、当該対象画像TIを含む取引要求情報を送信する。
【0150】
また、SA7において対象画像TIと関連付けて表示された建設リユース材識別情報が需要側操作部22を介して選択された場合、又は。建設リユース材識別情報の入力が需要側操作部22を介して受け付けられた場合には、当該建設リユース材識別情報を含む取引要求情報を送信する。
【0151】
また、
図8に示すように、SB4において取引支援装置30の取得部32bは、取引支援側通信部31を介して、SA8にて送信された取引要求情報が取得(受信)されたか否かを判定する。
【0152】
そして、取引支援装置30の取得部32bは、上記取引要求情報が取得されたと判定されるまで待機し(SB4、No)、上記取引要求情報が取得されたと判定された場合(SB4、Yes)にはSB5に移行する。
【0153】
SB5において取引支援装置30の第2提供部32cは、回収情報を生成する。
【0154】
この回収情報を生成する方法については任意であるが、実施の形態では以下の通りに生成する。
【0155】
すなわち、SB4にて受信された取引要求情報に対象画像TI(つまり、第1提供部32aによって提供された対象画像TI)が含まれる場合には、当該対象画像TIに基づいて回収情報を生成する。
【0156】
例えば、建設リユース材の鑑定を行う専門家又は技術者等によって所持されている鑑定側装置(図示省略)に上記対象画像TIを送信した後に、当該鑑定側装置から専門家等によって上記対象画像TIに基づいて生成された回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を受信する。そして、上記受信した回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報と、上記対象画像TIとを含む情報を回収情報として生成してもよい。
【0157】
あるいは、対象画像DB33aに格納されている建設リユース材識別情報の中から、上記対象画像TIと関連付けられている建設リユース材識別情報を特定する。次に、提供DB33bに格納されている回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報の中から、上記特定した建設リユース材識別情報に関連付けられている回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を抽出する。そして、上記抽出した回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報と、上記対象画像TI又は/及び当該対象画像TIと関連付けられている建設リユース材識別情報とを含む情報を回収情報として生成してもよい。
【0158】
また、SB4にて受信された取引要求情報に建設リユース材識別情報が含まれる場合には、当該建設リユース材識別情報又は当該建設リユース材識別情報に対応する対象画像TI(つまり、第1提供部32aによって提供された対象画像TI)に基づいて回収情報を生成する。
【0159】
例えば、対象画像DB33aに格納されている対象画像TIの中から、上記建設リユース材識別情報に関連付けられている対象画像TIを特定する。次に、鑑定側装置に上記特定した対象画像TIを送信した後に、専門家等によって上記対象画像TIに基づいて生成された回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を当該端末装置から受信する。そして、上記受信した回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報と、上記建設リユース材識別情報又は/及び当該建設リユース材識別情報に関連付けられている対象画像TIとを含む情報を回収情報として生成してもよい。
【0160】
あるいは、提供DB33bに格納されている回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報の中から、上記建設リユース材識別情報に関連付けられている回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を抽出する。そして、上記抽出した回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報と、上記建設リユース材識別情報又は/及び当該建設リユース材識別情報に関連付けられている対象画像TIとを含む情報を回収情報として生成してもよい。
【0161】
以上のような回収情報の生成により、回収情報を簡易に生成でき、当該生成する手間を簡略化することが可能となる。
【0162】
SB6において取引支援装置30の第2提供部32cは、取引支援側通信部31によって、SB5にて生成された回収情報を対象供給側装置(具体的には、上記取引要求情報に関連する建設リユース材を供給する供給者が所持している対象供給側装置)に提供(送信)する。その後、取引支援装置30の取引支援側制御部32は、SB1に移行して、以降同様にSB1からSB6の処理を繰り返す。
【0163】
また、
図9に示すように、SC1において対象供給側装置の供給側制御部15は、供給側通信部11によって、SB6にて提供された回収情報が受信されたか否かを判定する。
【0164】
そして、対象供給側装置の供給側制御部15は、上記回収情報が受信されたと判定されるまで待機し(SC1、No)、上記回収情報が受信されたと判定された場合(SC1、Yes)にはSC2に移行する。
【0165】
SC2において対象供給側装置の供給側制御部15は、供給側出力部13によって、SC1にて受信された回収情報を表示させる。
【0166】
この回収情報の表示方法については任意であるが、実施の形態では、後述のSA8の処理が終了するまで、供給側出力部13の画面上において、SC1にて受信された回収情報(具体的には、回収費用情報、回収排出量情報、価値情報、建設リユース材識別情報(又は/及び当該建設リユース材識別情報と関連付けられている対象画像TI)を上下方向又は/及び左右方向に並列して表示する回収画面(図示省略)を表示させる。
【0167】
SC3において対象供給側装置の供給側制御部15は、SC2にて表示された回収画面の表示を終了するタイミング(以下、「終了タイミング」と称する)が到来しているか否かを判定する。
【0168】
この終了タイミングが到来しているか否かの判定方法については任意であるが、実施の形態では、供給側操作部12を介して所定の操作が受け付けられた否か、又は、SC2の処理が終了してから所定時間(例えば、10分等)が経過した否かに基づいて判定する。
【0169】
ここで、上記所定の操作が受け付けられた場合、又は上記所定時間が経過した場合には、終了タイミングが到来していると判定し、上記所定の操作が受け付けられていない場合、及び上記所定時間が経過していない場合には、終了タイミングが到来していないと判定する。
【0170】
そして、対象供給側装置の供給側制御部15は、上記終了タイミングが到来していないと判定された場合(SC3、No)には、上記終了タイミングが到来していると判定されるまでSC2、SC3の処理を繰り返す。一方、終了タイミングが到来していると判定された場合(SC3、Yes)にはSC1に移行して、以降同様にSC1からSC3の処理を繰り返す。
【0171】
以上のような取引支援処理により、回収情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を行うことができる。また、対象画像TIを需要者に対して提供でき、需要者が構造物から離れた場所にいても回収前の建設リユース材の状態を把握することができる。以上のことから、建設リユース材の取引性を高めることが可能となる。
【0172】
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、対象画像TIを、需要側装置20に提供する第1提供部32aと、取引要求情報を、需要側装置20から取得する取得部32bと、取得部32bによって取引要求情報が取得された際に、回収情報を供給側装置10に提供する第2提供部32cと、を備えるので、回収情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を行うことができる。また、対象画像TIを需要者に対して提供でき、需要者が構造物から離れた場所にいても回収前の建設リユース材の状態を把握することができる。以上のことから、建設リユース材の取引性を高めることが可能となる。
【0173】
また、回収情報は、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、又は/及び、建設リユース材の価値を示す価値情報を含むので、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を効果的に行うことが可能となる。
【0174】
また、対象画像TIは、3次元モデル画像と、建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含むので、対象画像TIに関する建設リユース材の状態を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0175】
また、第2提供部32cは、第1提供部32aによって提供された対象画像TIに基づいて、回収情報を生成し、当該生成した回収情報を供給側装置10に提供するので、回収情報を簡易に生成でき、当該生成する手間を簡略化することが可能となる。
【0176】
また、第1提供部32aによって対象画像TIが提供される際又は取得部32bによって取引要求情報が取得された際に、価値情報、推定価格情報、又は/及び、回収排出量情報を需要側装置20に提供する第3提供部32dをさらに備えるので、価値情報、推定価格情報、及び回収排出量情報を需要者に対して提供でき、対象画像TIに関する建設リユース材の詳細を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0177】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0178】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
【0179】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、取引支援装置30を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に取引支援側制御部32を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に取引支援側記憶部33を設けてもよい。
【0180】
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
【0181】
(構造物について)
上記実施の形態では、構造物が、解体中のオフィスビルの如き解体中の建築構造物であると説明したが、これに限らず、例えば、解体中でない建築構造物であってもよい。
【0182】
(供給側装置、需要側装置について)
上記実施の形態では、供給側装置10及び需要側装置20の各々がスマートフォンで構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、タブレット端末、据置型のパーソナルコンピュータ、又はノートパソコン等で構成されてもよい。
【0183】
(取引支援装置について)
上記実施の形態では、取引支援装置30が、クラウドサーバで構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、管理施設に設置されたサーバ装置等で構成されてもよい。
【0184】
また、上記実施の形態では、取引支援装置30が、第3提供部32dを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第3提供部32dを省略してもよい。この場合には、取引支援処理におけるSB3の処理も省略してもよい。
【0185】
(対象画像について)
上記実施の形態では、対象画像TIは、3次元モデル画像と、構成内容情報と、を含むと説明したが、これに限らない。例えば、対象画像TIは、単に、対象部分を撮像した撮像画像に基づいて生成された画像(一例として、2次元の画像、3次元の画像、2次元モデル画像、又は3次元モデル画像等)であってもよい。
【0186】
この場合において、例えば、取引支援装置30の第1提供部32aは、撮像画像から建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を需要側装置20に提供してもよい。
【0187】
一例として、まず、取引支援装置30の第1提供部32aは、公知の画像解析方法(例えば、人口知能、類似判定のアルゴリズム、又は/及び所定の規格の計測方法を利用した画像解析方法等)を用いて、上記撮像画像に含まれる建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を自動的に抽出する。次いで、上記抽出した情報を建設リユース材関連情報として、取引支援側記憶部33に設けられる所定のデータベース(図示省略)に自動的に登録(格納)する。そして、建設リユース材の取引時に、上記データベースに格納された上記建設リユース材関連情報を、取引支援側通信部31によって需要側装置20に対して送信することにより、提供してもよい。
【0188】
これにより、建設リユース材関連情報を作成する手間を低減できると共に、潜在的に取引の可能性がある建設リユース材に関する建設リユース材関連情報を需要者に対して提示でき、建設リユース材の取引性を一層高めることが可能となる。
【0189】
(取引支援処理について)
上記実施の形態では、SB3の処理が、取引支援装置30の第1提供部32aによって対象画像TIが提供される際に実行されると説明したが、これに限らない。例えば、SB4の処理後に(すなわち、取引支援装置30の取得部32bによって取引要求情報が取得された際に)実行されてもよい。
【0190】
また、上記実施の形態では、SB5の処理において、取引支援装置30の第2提供部32cが、鑑定側装置から受信した情報、又は提供DB33bに格納されている情報を用いて、回収情報を生成すると説明したが、これに限らない。例えば、SB4にて受信された取引要求情報に対象画像TIが含まれる場合には、取引支援装置30の第2提供部32cは、公知の画像解析方法を用いて、当該対象画像TIに含まれる建設リユース材部分CMの設置状態を特定し、所定方法で取得した公知の回収工法情報を参照しながら、当該特定した設置状態に対応する回収工法情報を特定し、当該特定した回収工法情報を含む回収情報を生成してもよい。なお、この場合には、取引支援装置30の提供DB33bを省略してもよい。
【0191】
(回収情報について)
上記実施の形態では、回収情報が、対象画像TI又は建設リユース材識別情報を含んだ情報であると説明したが、これに限らず、例えば、対象画像TI又は建設リユース材識別情報のいずれも含まない情報であってもよい。
【0192】
(付記)
付記1の取引支援装置は、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置であって、前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、を備える。
【0193】
付記2の取引支援装置は、付記1に記載の取引支援装置において、前記回収情報は、前記建設リユース材を回収するための工法を示す回収工法情報、前記建設リユース材の回収に要する費用を示す回収費用情報、前記建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報、又は/及び、前記建設リユース材の価値を示す価値情報を含む。
【0194】
付記3の取引支援装置は、付記1又は2に記載の取引支援装置において、前記対象画像は、前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて作成された3次元モデルを含む画像である3次元モデル画像と、前記建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含む。
【0195】
付記4の取引支援装置は、付記3に記載の取引支援装置において、前記第2提供手段は、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に基づいて、前記回収情報を生成し、当該生成した回収情報を前記供給側装置に提供する。
【0196】
付記5の取引支援装置は、付記1又は2に記載の取引支援装置において、前記対象画像は、前記対象部分を撮像した撮像画像に基づいて生成された画像であり、前記第1提供手段は、前記撮像画像から前記建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を前記需要側装置に提供する。
【0197】
付記6の取引支援装置は、付記1又は2に記載の取引支援装置において、前記第1提供手段によって前記対象画像が提供される際又は前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該対象画像又は当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の価値を示す価値情報、当該建設リユース材の推定価格を示す推定価格情報、又は/及び、当該建設リユース材の回収時に排出される二酸化炭素の排出量を示す回収排出量情報を、前記需要側装置に提供する第3提供手段をさらに備える。
【0198】
付記7の処理システムは、付記1又は2に記載の取引支援装置と、構造物から回収される建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている供給側装置と、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置であり、前記取引支援装置と通信可能に接続されている需要側装置と、を備える。
【0199】
付記8の取引支援プログラムは、構造物から回収される建設リユース材の取引を支援するための取引支援装置であり、前記建設リユース材を供給する供給者によって所持されている供給側装置と通信可能に接続されていると共に、前記供給者と前記建設リユース材の取引を行う需要者によって所持されている需要側装置と通信可能に接続されている取引支援装置に実行させるための取引支援プログラムであって、コンピュータを、前記構造物の部分のうち前記建設リユース材及びその周辺部を含む対象部分に関する画像である対象画像を、前記需要側装置に提供する第1提供手段と、前記第1提供手段によって提供された前記対象画像に対応する前記建設リユース材の取引を要求する旨を示す取引要求情報を、前記需要側装置から取得する取得手段と、前記取得手段によって前記取引要求情報が取得された際に、当該取引要求情報に対応する前記建設リユース材の回収に関する回収情報を、前記供給側装置に提供する第2提供手段と、として機能させる。
【0200】
(付記の効果)
付記1に記載の取引支援装置、付記7に記載の処理システム、又は付記8に記載の取引支援プログラムによれば、対象画像を、需要側装置に提供する第1提供手段と、取引要求情報を、需要側装置から取得する取得手段と、取得手段によって取引要求情報が取得された際に、回収情報を供給側装置に提供する第2提供手段と、を備えるので、回収情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を行うことができる。また、対象画像を需要者に対して提供でき、需要者が構造物から離れた場所にいても回収前の建設リユース材の状態を把握することができる。以上のことから、建設リユース材の取引性を高めることが可能となる。
【0201】
付記2に記載の取引支援装置によれば、回収情報は、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、又は/及び、建設リユース材の価値を示す価値情報を含むので、回収工法情報、回収費用情報、回収排出量情報、及び価値情報を供給者に対して提供でき、建設リユース材の回収に関する支援を効果的に行うことが可能となる。
【0202】
付記3に記載の取引支援装置によれば、対象画像は、3次元モデル画像と、建設リユース材の構成内容を示す構成内容情報と、を含むので、対象画像に関する建設リユース材の状態を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【0203】
付記4に記載の取引支援装置によれば、第2提供手段は、第1提供手段によって提供された対象画像に基づいて、回収情報を生成し、当該生成した回収情報を供給側装置に提供するので、回収情報を簡易に生成でき、当該生成する手間を簡略化することが可能となる。
【0204】
付記5に記載の取引支援装置によれば、前記第1提供手段は、前記撮像画像から前記建設リユース材に対応する画像又は/及び当該建設リユース材の寸法を抽出し、当該抽出した画像又は/及び寸法を示す情報である建設リユース材関連情報を需要側装置に提供するので、建設リユース材関連情報を作成する手間を低減できると共に、潜在的に取引の可能性がある建設リユース材に関する建設リユース材関連情報を需要者に対して提示でき、建設リユース材の取引性を一層高めることが可能となる。
【0205】
付記6に記載の取引支援装置によれば、第1提供手段によって対象画像が提供される際又は取得手段によって取引要求情報が取得された際に、価値情報、推定価格情報、又は/及び、回収排出量情報を需要側装置に提供する第3提供手段をさらに備えるので、価値情報、推定価格情報、及び回収排出量情報を需要者に対して提供でき、対象画像に関する建設リユース材の詳細を需要者が把握しやすくなるため、需要者のニーズに合致する建設リユース材の取引が行いやすくなる。
【符号の説明】
【0206】
1 処理システム
2 ネットワーク
10 供給側装置
11 供給側通信部
12 供給側操作部
13 供給側出力部
14 供給側電源部
15 供給側制御部
16 供給側記憶部
20 需要側装置
21 需要側通信部
22 需要側操作部
23 需要側出力部
24 需要側電源部
25 需要側制御部
26 需要側記憶部
30 取引支援装置
31 取引支援側通信部
32 取引支援側制御部
32a 第1提供部
32b 取得部
32c 第2提供部
32d 第3提供部
33 取引支援側記憶部
33a 対象画像DB
33b 提供DB
CM 建設リユース材部分
Da 検索画面
Da1 検索ワード入力ボックス
Da2 対象画像グループ選択画面
Da3 検索条件選択用チェックボックス
Da4 ハッシュタグ選択用チェックボックス
Da5 検索決定ボタン
Da6 対象画像グループ情報
Db 第1取引画面
Dc 第2取引画面
Dd 吹出画面
TI 対象画像