(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129572
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】車輪固縛装置及び車輪固縛方法
(51)【国際特許分類】
B60P 3/075 20060101AFI20240919BHJP
【FI】
B60P3/075
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023038878
(22)【出願日】2023-03-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-06
(71)【出願人】
【識別番号】513278068
【氏名又は名称】株式会社ALFA
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】福島 好孝
(57)【要約】
【課題】積載車両の車輪をより簡単にかつ確実に固縛することが可能な車輪固縛装置及び車輪固縛方法を提供する。
【解決手段】固縛治具20L,20Rのレール部材41L,41Rの前端42L,42Rを車両積載車1の鳥居3に突き当て、さらに積載車両10の前車輪11L,11Rの前方への移動を規制する前ユニット21L,21Rと後方への移動を規制する後ユニット31L,31Rとの間にワイヤロープ51L,51Rを円弧状に巻き掛け、該ワイヤロープ51L,51Rを車両積載車1に搭載された電動ウインチ4によって前方へ牽引することで前車輪11L,11Rを固縛治具20L,20Rに固縛するように構成した。これにより、積載車両10の前車輪11L,11Rをより簡単にかつ確実に固縛することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両積載車に積載された車両の車輪を固縛する装置であって、
積載車両の前車輪の外側に配置される左右一対の固縛治具を備え、
前記固縛治具は、積載車両の前車輪の前方への移動を規制する前ユニットと、積載車両の前車輪の後方への移動を規制する後ユニットと、前端が車両積載車の荷台の前側壁に突き当てられ、前記前ユニットと前記後ユニットとを前後方向へ案内するレール部材と、前記前ユニットの前記レール部材に対する前方への移動を規制する前ストッパと、前記後ユニットの前記レール部材に対する後方への移動を規制する後ストッパと、一端が前ユニットに接続されて前記後ユニットを経由して前車輪の外周に円弧状に巻き掛けられるワイヤロープとを有し、
前記ワイヤロープの他端を前方へ牽引することにより前車輪が前記固縛治具に固縛されることを特徴とする車輪固縛装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車輪固縛装置であって、
前記前ユニットは、左右方向へ延びて前車輪の前部のトレッドに当接される規制アームを備え、
前記規制アームは、前車輪の車軸高さに対して近傍の高さに配置されることを特徴とする車輪固縛装置。
【請求項3】
積載車両の前車輪の前方への移動を規制する前ユニットと、積載車両の前車輪の後方への移動を規制する後ユニットと、前端が車両積載車の荷台の前側壁に突き当てられ、前記前ユニットと前記後ユニットとを前後方向へ案内するレール部材と、前記前ユニットの前記レール部材に対する前方への移動を規制する前ストッパと、前記後ユニットの前記レール部材に対する後方への移動を規制する後ストッパと、一端が前ユニットに接続されて前記後ユニットを経由して前車輪の外周に円弧状に巻き掛けられるワイヤロープとを有する左右一対の固縛治具を用いた車輪固縛方法であって、
前記ワイヤロープの他端を前方へ牽引することにより前車輪を前記固縛治具に固縛することを特徴とする車輪固縛方法。
【請求項4】
請求項3に記載の車輪固縛方法であって、
前記ワイヤロープの他端を車両積載車に搭載されたウインチの動力によって牽引することを特徴とする車輪固縛方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両積載車に積載された車両の車輪を固縛する車輪固縛装置及び車輪固縛方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、左右の前輪タイヤTfをタイヤ止めブロック23に接触させて積載車両Vを停車させ、左右の前輪タイヤTfを固縛ベルト22によって荷台3に固縛し、左右の後輪タイヤTrを固縛ベルト32によって荷台3に固縛するようにしたタイヤ固縛装置(以下「従来の固縛装置」と称する)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両積載車によって積載車両を運搬する場合、通常、車両積載車が加速するときよりも減速するときの方が、より大きい慣性力が荷台上の積載車両に作用し、例えば、車両積載車が止むなく急制動された場合、慣性力によって積載車両の前車輪が車輪止めを乗り越える虞がある。よって、従来の固縛装置では、各車輪をラッシングベルトによって強固に固縛する(車両積載車の荷台に押し付ける)必要があり、固縛作業に時間と手間とを要していた。
【0005】
本発明は、積載車両の車輪をより簡単にかつ確実に固縛することが可能な車輪固縛装置及び車輪固縛方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車輪固縛装置は、車両積載車に積載された車両の車輪を固縛する装置であって、積載車両の前車輪の外側に配置される左右一対の固縛治具を備え、前記固縛治具は、積載車両の前車輪の前方への移動を規制する前ユニットと、積載車両の前車輪の後方への移動を規制する後ユニットと、前端が車両積載車の荷台の前側壁に突き当てられ、前記前ユニットと前記後ユニットとを前後方向へ案内するレール部材と、前記前ユニットの前記レール部材に対する前方への移動を規制する前ストッパと、前記後ユニットの前記レール部材に対する後方への移動を規制する後ストッパと、一端が前ユニットに接続されて前記後ユニットを経由して前車輪の外周に円弧状に巻き掛けられるワイヤロープとを有し、前記ワイヤロープの他端を前方へ牽引することにより前車輪が前記固縛治具に固縛されることを特徴とする。
本発明の車輪固縛方法は、積載車両の前車輪の前方への移動を規制する前ユニットと、積載車両の前車輪の後方への移動を規制する後ユニットと、前端が車両積載車の荷台の前側壁に突き当てられ、前記前ユニットと前記後ユニットとを前後方向へ案内するレール部材と、前記前ユニットの前記レール部材に対する前方への移動を規制する前ストッパと、前記後ユニットの前記レール部材に対する後方への移動を規制する後ストッパと、一端が前ユニットに接続されて前記後ユニットを経由して前車輪の外周に円弧状に巻き掛けられるワイヤロープとを有する左右一対の固縛治具を用いた車輪固縛方法であって、前記ワイヤロープの他端を前方へ牽引することにより前車輪を前記固縛治具に固縛することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、積載車両の車輪をより簡単にかつ確実に固縛することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の概念図であって、積載車両の前車輪が固縛された状態を示す平面図である。
【
図2】本実施形態の概念図であって、積載車両の前車輪が固縛された状態を示す左側面図である。
【
図5】
図3における前車輪及び固縛治具を正面から見たときの図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。
図1又は
図2に示されるように、本実施形態に係る車輪固縛装置は、車両積載車1の荷台2に積載された車両10(以下「積載車両10」と称する)の左右の各前車輪11L,11Rに対応して設けられる一対の固縛治具20L,20Rを備える。ここで、積載車両10の左右両側に配置される固縛治具20L,20Rは左右対称である。よって、明細書の記載を簡潔にするため、積載車両10の左前車輪11Lを固縛する固縛治具20Lのみを説明し、右前車輪11Rを固縛する固縛治具20Rの詳細な説明を省略する。
【0010】
なお、固縛治具20Rにおける、固縛治具20Lの対応する要素の符号には、「L」に代えて「R」を付与する。また、明細書中に記載された「方向」に関する記載は、車両積載車1及び積載車両10を基準としたものであり、
図1及び
図2における左方向及び右方向を「前方向」及び「後方向」、
図1における下方向及び上方向を「左方向」及び「右方向」、並びに
図2における上方向及び下方向をそのまま「上方向」及び「下方向」と称する。
【0011】
固縛治具20Lは、前車輪11Lの前方への移動を規制する前ユニット21Lと、前車輪11Lの後方への移動を規制する後ユニット31Lと、前車輪11Lの外側(
図1における「下側」)に配置されて各ユニット21L,31Lを前後方向へ案内するレール部材41Lとを有する。レール部材41Lは、例えばアルミニウム合金管(円筒管)が適用され、前端42Lが座部材43を介して鳥居3の下部(前側壁)に突き当てられる。
【0012】
図3乃至
図5に示されるように、前ユニット21Lは、レール部材41Lが摺動可能に挿通されるスリーブ22Lと、前車輪11Lの前部のトレッド12Lに当接される規制アーム23Lと、スリーブ22Lと規制アーム23Lとの間に設けられる支持フレーム24Lとを有する。固縛時における規制アーム23Lは、前車輪11Lのトレッド12Lを横断するように延びて、当該トレッド12Lの、前車輪11Lの車軸よりも僅かに低い位置に当接される。
【0013】
支持フレーム24Lは、
図3における上端が規制アーム23の
図5における右側端部に接続され、
図3における各下端が前後に間隔をあけてスリーブ22Lに接続されるV字アーム25Lと、
図5における上端が規制アーム23Lの長さ方向中間位置に接続され、
図5における下端がスリーブ22LのV字アーム25L接続位置よりも前方に接続されるロッド26Lとを有する。
【0014】
スリーブ22Lの後端部には、ワイヤロープ51Lの一端が接続される接続環29Lが設けられる。また、スリーブ22L及び規制アーム23Lには、ワイヤロープ51Lを挿通させる環状のワイヤガイド27L及び28Lが取り付けられる。ワイヤガイド27Lは、V字状アーム25Lの前側の接続部と後側の接続部との間の位置に配置される。また、ワイヤガイド28Lは、前車輪11Lのトレッド12Lのトレッド幅中央位置に配置される。便宜上、接続環29L及びワイヤガイド27L,28Lを向きに拘わらず図面上に円で示す。
【0015】
固縛治具20Lは、スリーブ22Lのレール部材41に対する前方への移動を規制するストッパピン45L(前ストッパ)と、レール部材41Lに設けられてレール部材41Lを径方向へ貫通する複数個のピン孔46Lとを有する。ピン孔46Lは、前後方向へ一定間隔をあけて配置される。本実施形態では、選択したピン孔46に挿入されたストッパピン45Lにスリーブ22Lの前端が当接されることにより、スリーブ22L延いては前ユニット21Lのレール部材41Lに対する前方への移動が規制される。
【0016】
図3又は
図4に示されるように、後ユニット31は、レール部材41Lが摺動可能に挿通されるスリーブ32Lと、前車輪11Lの後部のトレッド12Lに当接される規制アーム33Lとを有する。規制アーム33Lは、
図4における下端がスリーブ32Lに接続され、固縛時には、前車輪11Lのトレッド12Lを横断するように延びて、当該トレッド12Lの下部(即ち後側の下部)に当接される。規制アーム33Lの
図4における上端には、固縛時に前車輪11Lの内側のサイドウォール13Lに対向させる端板34Lが設けられる。なお、スリーブ32Lの前端部には、ワイヤロープ51Lを挿通させるワイヤガイド35Lが設けられる。便宜上、ワイヤガイド35Lを向きに拘わらず図面上に円で示す。
【0017】
固縛治具20Lは、スリーブ32Lのレール部材41Lに対する後方への移動を規制するストッパピン47L(後ストッパ)と、レール部材41Lに設けられてレール部材41Lを径方向へ貫通する複数個のピン孔48Lとを有する。ピン孔48Lは、前後方向へ一定間隔をあけて配置される。本実施形態では、選択したピン孔48に挿入されたストッパピン47Lに、スリーブ32Lの後端が当接されることにより、スリーブ32L延いては後ユニット31Lのレール部材41Lに対する後方への移動が規制される。
【0018】
次に、前述した車輪固縛装置を用いた固縛方法を説明する。なお、後述する固縛手順は、限定を意図するものではなく、適宜前後させることが可能である。
【0019】
まず、車両積載車1の荷台2に積載車両10を乗り込ませる。このとき、積載車両10が固縛治具20L,20Rに乗り上げることがないように、固縛治具20L,20Rを荷台2の左右両側に寄せておく。積載車両10の乗り込み後、固縛治具20Lを積載車両10の前車輪11Lの外側の適当な位置まで移動させ、レール部材41Lの前端42Lを座部材43を介して鳥居3の下部に突き当てる。なお、一端が接続環29Lに接続されたワイヤロープ51Lは、ワイヤガイド35L、ワイヤガイド28L、ワイヤガイド27Lに順次挿通されている。
【0020】
次に、スリーブ22Lをレール部材41に対して摺動させて前ユニット21Lをレール部材41を中心に回転させ、規制アーム23Lを積載車両10のタイヤハウスの前側の空間14Lを通過させて前車輪11Lの前部のトレッド12Lに当接させる。この状態で、露出しているピン孔46Lのうち最も後(
図3における「右」)に位置するピン孔46Lにストッパピン45Lを挿入する。これにより、スリーブ22L延いては前ユニット21Lのレール部材41Lに対する前方への移動が規制される。
【0021】
次に、スリーブ32Lをレール部材41に対して摺動させて後ユニット31Lをレール部材41を中心に回転させ、規制アーム33Lを積載車両10のタイヤハウスの後側の空間15Lを通過させて前車輪11Lのトレッド12Lに当接させる。この状態で、露出しているピン孔48Lのうち最も前(
図3における「左」)に位置するピン孔48Lにストッパピン47Lを挿入する。これにより、スリーブ32L延いては後ユニット31Lのレール部材41Lに対する後方への移動が規制される。
【0022】
次に、固縛治具20Lのワイヤガイド35Lとワイヤガイド28Lとの間のワイヤロープ51Lを前車輪11Lの外周に円弧状に巻き掛ける。このとき、
図4に示されるように、ワイヤガイド35Lから延びるワイヤロープ51Lを規制アーム33Lの下を通して上方へ折り返し、さらに前方へ向かって前車輪11Lに巻き掛ける。また、
図5に示されるように、規制アーム33Lの後端からワイヤガイド28Lに向かって延びるワイヤロープ51Lが、前車輪11Lのトレッド12Lのトレッド幅中央に当接するように、ワイヤロープ51Lの位置を調整する。これにより、固縛治具20Lの前車輪11Lへのセットが完了する。同様の手順で、右側の前車輪11Rに固縛治具20Rをセットする。
【0023】
固縛治具20L,20Rを前車輪11L,11Rにセットした後、
図1に示されるように、一端がワイヤロープ51Lの他端に接続されて他端がワイヤロープ51Rの他端に接続されたワイヤロープ52の長さ方向中央を、車両積載車1に搭載された電動ウインチ4によって牽引する。これにより、ワイヤロープ51L,51Rが前方へ引き寄せられ、固縛治具20L,20Rのレール部材41L,41Rの前端42L,42Rが車両積載車1の鳥居3に押し付けられる。
【0024】
さらに、接続環29L,29Rから、ワイヤガイド35L,35Rを経由して規制アーム33L,33Rの下方を延び、規制アーム33L,33Rの後端で折り返されて前車輪11L,11Rの外周に巻き掛けられ、さらに、ワイヤガイド28L,28R、ワイヤガイド27L,27Rを経由して前方へ延びるワイヤロープ51L,51Rに張力が作用する。その結果、積載車両10の前車輪11L,11Rに規制アーム23L,23R及び規制アーム33L,33Rが強固に押し付けられるとともに、前車輪11L,11Rの外周に巻き掛けられたワイヤロープ51L,51Rによって前車輪11L,11Rのトレッド12L,12Rが固縛治具20L,20Rに強固に固縛される。
【0025】
ここで、従来の固縛装置では、車両積載車を急制動させたときの慣性力によって積載車両の車輪が車輪止めを乗り越えることを防ぐため、積載車両の各車輪をラッシングベルトによって強固に固縛する必要があり、固縛作業に時間と手間とを要していた。
【0026】
これに対し、本実施形態では、積載車両10の前車輪11L,11Rの前方への移動を規制する前ユニット21L,21Rと後方への移動を規制する後ユニット31L,31Rとの間に巻き掛けられたワイヤロープ51L,51Rを車両積載車1に搭載された電動ウインチ4によって前方へ牽引することにより、前車輪11L,11Rを固縛治具20L,20Rに固縛するように構成した。
【0027】
本実施形態によれば、電動ウインチ4の動力によって固縛力を補助的に発生させるため、従来の固縛装置のように各車輪に対してラッシングベルトを締め付ける煩雑な作業がないので、固縛作業に要する手間と時間とを削減することができる。
なお、本実施形態では、使用するワイヤロープ51L,51R又はワイヤロープ52を破断荷重に基づき選択することにより、電動ウインチ4の過大な巻取力が作用することによる積載車両10の損傷を防止することができる。
また、前述したように、電動ウインチ4は固縛力を補助するためのものであり、例えば、荷締め装置によって固縛力を発生させるように構成することも可能である。
また、本実施形態では、前ユニット21L,21Rの規制アーム23L,23Rを前車輪11L,11Rの前部のトレッド12L,12Rの車軸の高さ近傍の位置に当接させ、かつ剛体からなる固縛治具20L,20Rのレール部材41L,41Rの前端42L,42Rを車両積載車1の鳥居3(前側壁)に突き当てるようにしたので、例えば車両積載車1を急制動させた場合であっても積載車両10が荷台2に対して前方へ移動することを確実に抑止することができる。さらに、車両積載車1を急制動させたときの積載車両10の慣性力をワイヤロープ51L,51Rが巻き掛けられたタイヤ(符号省略)の空気圧によって吸収することが可能である。
また、本実施形態では、固縛治具20L,20R及びワイヤロープ51L,51Rが前車輪11L,11Rのトレッド12L,12Rのみに接触されるるので、積載車両10の車体及び前車輪11L,11Rのホイール(符号省略)を傷付けることがない。
また、本実施形態では、車両積載車1の荷台2を改造することなく、車両積載車1に乗り込ませた積載車両10を荷台2上の任意の位置で固縛することができるので、導入が容易である。
【符号の説明】
【0028】
1 車両積載車、2 荷台、11L,11R 前車輪、20L,20R 固縛治具、21L,21R 前ユニット、31L,31R 後ユニット、41L,41R レール部材、42L,42R 前端(レール部材)、45L,45R ストッパピン(前ストッパ)、46L,46R ピン孔(前ストッパ)、47L,47R ストッパピン(後ストッパ)、48L,48R ピン孔(後ストッパ)、51L,51R ワイヤロープ