(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129698
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】寝具パッド
(51)【国際特許分類】
A47C 31/10 20060101AFI20240919BHJP
【FI】
A47C31/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039056
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】500560129
【氏名又は名称】株式会社ニトリホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小田 貴洋
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 亮平
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 亜矢
(57)【要約】
【課題】寝心地を良くすることができる寝具パッドを提供すること。
【解決手段】寝具パッド100は、マットレスMT等の寝具の上面に配置されるパッドPDと、パッドPDに縫い付けられる環状の布部材CMと、を有する。布部材CMは、ストレッチ生地で形成され、外縁部がパッドPDの外縁部に縫い付けられている。そして、布部材CMは、パッドPDの上面を上に向けた状態で寝具パッド100が持ち上げられた場合、平坦なパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆錐台形状の外形を成すように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝具の上面に配置されるパッドと、
前記パッドに縫い付けられる環状の布部材と、を有し、
前記布部材は、ストレッチ生地で形成され、外縁部が前記パッドの外縁部に縫い付けられている、
ことを特徴とする寝具パッド。
【請求項2】
前記布部材は、平坦な前記パッドの前記外縁部から垂れ下がって逆錐台形状の外形を成すように構成されている、
請求項1に記載の寝具パッド。
【請求項3】
環状の弾性部材を有し、
前記布部材は、内縁部が前記弾性部材に縫い付けられている、
請求項1に記載の寝具パッド。
【請求項4】
前記布部材は、帯状の一枚布で形成され、該一枚布における二つの長辺の一方が前記パッドの前記外縁部に縫い付けられ、且つ、他方が前記弾性部材に縫い付けられている、
請求項3に記載の寝具パッド。
【請求項5】
前記弾性部材は、帯状の平ゴムで形成され、
前記弾性部材の長さは、前記布部材の長さの半分よりも小さい、
請求項4に記載の寝具パッド。
【請求項6】
最大伸張状態にある前記弾性部材の外周長は、前記パッドの外周長以下である、
請求項3に記載の寝具パッド。
【請求項7】
前記寝具はマットレス又は枕である、
請求項1乃至6の何れかに記載の寝具パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、寝具パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ベッドパッドとベッドボックスシーツを一体化したボックス型ベッドパッドが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のボックス型ベッドパッドは、ベッドの表面上でベッドパッドが摺動するため、寝心地が良くない。
【0005】
そこで、寝心地を良くすることができる寝具パッドを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る寝具パッドは、寝具の上面に配置されるパッドと、前記パッドに縫い付けられる環状の布部材と、を有し、前記布部材は、ストレッチ生地で形成され、外縁部が前記パッドの外縁部に縫い付けられている。
【発明の効果】
【0007】
上述の寝具パッドは、寝心地を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る寝具パッドの構成例を示す図である。
【
図4】平ゴムが縫い付けられたストレッチ生地の上面図である。
【
図5】ストレッチ生地をパッドに縫い付ける手順を示す図である。
【
図8】マットレスを収容した寝具パッドの下方斜視図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る寝具パッドの別の構成例を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る寝具パッドの更に別の構成例を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る寝具パッドの更に別の構成例を示す図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る寝具パッドの更に別の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る寝具パッド100について図面を参照して説明する。
図1及び
図2は、寝具パッド100の構成例を示す図である。具体的には、
図1は寝具パッド100の斜視図であり、
図2の上図は寝具パッド100の上面図であり、
図2の下図は寝具パッド100の下面図である。
図3は寝具パッド100の分解図である。具体的には、
図3は、寝具パッド100を構成している各部材の上面図である。
【0010】
図1において、X1は、三次元直交座標系を構成するX軸の一方向を表し、X2は、X軸の他方向を表す。また、Y1は、三次元直交座標系を構成するY軸の一方向を表し、Y2は、Y軸の他方向を表す。同様に、Z1は、三次元直交座標系を構成するZ軸の一方向を表し、Z2は、Z軸の他方向を表す。
図1では、寝具パッド100のX1側は、寝具パッド100の前側(正面側)に相当し、寝具パッド100のX2側は、寝具パッド100の後側(背面側)に相当する。また、寝具パッド100のY1側は、寝具パッド100の左側に相当し、寝具パッド100のY2側は、寝具パッド100の右側に相当する。また、寝具パッド100のZ1側は、寝具パッド100の上側に相当し、寝具パッド100のZ2側は、寝具パッド100の下側に相当する。他の図における他の部材についても同様である。
【0011】
寝具パッド100は、
図1~
図3に示すように、パッドPD、布部材CM、及び弾性部材ECを含み、「襠付き寝具パッド」とも称される。襠付き寝具パッドでは、布部材CMが「襠」に対応する。図示例では、寝具パッド100は、パッドPDと、パッドPDに縫い付けられる環状の布部材CMと、を有する。
図1では、明瞭化のため、パッドPDにはクロスパターンが付され、弾性部材ECにはドットパターンが付されている。
【0012】
具体的には、パッドPDは、マットレスMT(
図7参照)又は枕等の寝具の上面に配置される、肌に直接触れる部材である。図示例では、パッドPDは、マットレスMTの上面に配置される敷きパッドであり、典型的には、上側生地、下側生地、及び、上側生地と下側生地との間に配置される詰め物で構成されている。詰め物は、例えば、綿、ウール、ポリエステル、冷感ジェル、ポリウレタンフォーム、又はそれらの組み合わせ等である。
【0013】
布部材CMは、ストレッチ生地で形成され、外縁部がパッドPDの外縁部に縫い付けられる部材である。ストレッチ生地は、例えば、ポリウレタン弾性繊維を含んで構成されている。
【0014】
弾性部材ECは、布部材CMの内縁部に縫い付けられる伸縮性部材である。具体的には、弾性部材ECは、平ゴムで形成され、ストレッチ生地で形成された布部材CMよりも高い伸び率を有する。図示例では、弾性部材ECは、42番手の双糸で形成された平ゴムであり、弾性部材ECの伸び率は2.8倍(280%)以上である。
【0015】
図2では、部材間の縫目SEが点線で表されている。具体的には、縫目SEは、布部材CMと弾性部材ECとの間の縫目である第1縫目SE1、パッドPDと布部材CMとの間の縫目である第2縫目SE2、及び、布部材CMの一部と布部材CMの別の一部との間の縫目である第3縫目SE3を含む。
【0016】
図示例では、布部材CMは、下面視で四つの角部CNを有するように構成されている。具体的には、角部CNは、第2縫目SE2の内側にある部分であり、左前側角部CN1、左後側角部CN2、右後側角部CN3、及び右前側角部CN4を含む。
図2では、説明を分かりやすくするため、四つの角部CNのそれぞれには粗いドットパターンが付されている。布部材CMは、
図2に示すように、角部CNに縫目及び折り目が形成されないように構成されている。すなわち、角部CNは、一枚の平坦なストレッチ生地で構成されている。この構成により、布部材CMは、角部CNに縫目又は折り目が形成されている場合に比べ、より大きな締め付け力で、寝具パッド100内に収容される寝具の角部の側面を外側から内側に向かって締め付けることができるという効果をもたらす。また、布部材CMは、角部CNに縫目又は折り目が形成されている場合に比べ、より大きな締め付け力で、寝具パッド100内に収容される寝具の角部の下面を下側から上側に向かって締め付けることができるという効果をもたらす。そのため、寝具パッド100は、角部CNに縫目又は折り目が形成されている場合に比べ、寝具の上面でパッドPDが摺動するのをより確実に抑えることができる。なお、この効果は、布部材CMにおける四つの角部CNのうちの少なくとも一つが縫目及び折り目がないように形成されていれば実現されるが、四つの角部CNのうちの少なくとも対角線上にある二つが縫目及び折り目がないように形成されていることが好ましい。
【0017】
また、図示例では、パッドPDは、
図3に示すように幅W1及び長さL1を有する略矩形の部材である。布部材CMは、
図2の下図に示すようなパッドPDに縫い付けられた後の状態では下面視で略矩形環状の形状を有し、
図3に示すようなパッドPDに縫い付けられる前の状態では幅W2及び長さL1を有する帯状の部材である。弾性部材ECは、
図2の下図に示すような布部材CMに縫い付けられた後の状態では下面視で略矩形環状の形状を有し、
図3に示すような布部材CMに縫い付けられる前の状態では幅W3及び長さL3を有する帯状の部材である。なお、弾性部材ECは、
図2の下図に示すような布部材CMに縫い付けられた後の状態では下面視で略楕円環状の形状を有するように構成されていてもよい。
【0018】
具体的には、布部材CMの長さL2は、パッドPDの外周長(幅W1+長さL1+幅W1+長さL1)よりも小さい。図示例では、布部材CMの長さL2は、
図3に示すように、パッドPDの外周長(幅W1+長さL1+幅W1+長さL1)から、布部材CMの幅W2の4倍の長さ(4×幅W2)を差し引いた長さに略対応している。また、布部材CMの長さL2は、
図3に示すように、弾性部材ECの長さL3の2倍(2×長さL3)よりも大きい。図示例では、寝具パッド100がシングルサイズのマットレス用である場合、布部材CMの長さL2、弾性部材ECの長さL3は、それぞれ、600cm、250cmであり、寝具パッド100がセミダブルサイズのマットレス用である場合、それぞれ、640cm、270cmであり、寝具パッド100がダブルサイズのマットレス用である場合、それぞれ、680cm、290cmである。すなわち、弾性部材ECの長さL3は、寝具パッド100がシングルサイズのマットレス用である場合、布部材CMの長さL2の約41.7%であり、寝具パッド100がセミダブルサイズのマットレス用である場合、布部材CMの長さL2の約42.2%であり、寝具パッド100がダブルサイズのマットレス用である場合、布部材CMの長さL2の約42.6%である。
【0019】
次に、
図4及び
図5を参照し、寝具パッド100の製造方法について説明する。
図4は、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMの上面図である。
図5は、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMをパッドPDに縫い付ける手順を示す図である。具体的には、
図5における四つの図のそれぞれは、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMとパッドPDの上面図である。
【0020】
図示例では、弾性部材ECの左側縁部は、
図4に示すように、ミシンによって布部材CMの右側縁部に縫い付けられる。なお、弾性部材ECを布部材CMに縫い付ける段階では、布部材CM及び弾性部材ECは何れも裁断されていない。すなわち、布部材CM及び弾性部材ECは、互いに縫い合わされた後で、所定の長さとなるように裁断される。ミシンは、裁断後の弾性部材ECの長さL3が布部材CMの長さL2の半分未満となるよう、布部材CMの送り量が弾性部材ECの送り量よりも大きくなるように設定される。すなわち、布部材CMの送り量に対する弾性部材ECの送り量は半分未満となるように設定される。なお、送り量は、単位時間当たりに給送される生地の給送方向における長さを意味する。その結果、布部材CMは、弾性部材ECが自然状態にあるときには、
図4に示すように皺が寄った状態となっている。
【0021】
弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMは、実際には、上述のように皺が寄った状態となっている。しかしながら、
図5では、説明を分かりやすくするため、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMは、皺のない伸張された状態で表されている。また、弾性部材ECは、布部材CMと同じ長さとなるように2倍以上に伸張された状態で表されている。
【0022】
具体的には、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMの第1布部分CM1は、
図5の左上図に示すように、最初に、パッドPDの左側(Y1側)の外縁部に縫い付けられる。第1布部分CM1は、パッドPDの左側の外縁部に縫い付けられる布部材CMの一部分である。第2左側縫目SE21は、第2縫目SE2の一部分であり、第1布部分CM1とパッドPDの左側の外縁部との間の縫目を表している。
【0023】
その後、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMの第2布部分CM2は、
図5の右上図に示すように、パッドPDの後側(X2側)の外縁部に縫い付けられる。第2布部分CM2は、パッドPDの後側の外縁部に縫い付けられる布部材CMの一部分である。第2後側縫目SE22は、第2縫目SE2の一部分であり、第2布部分CM2とパッドPDの後側の外縁部との間の縫目を表している。
【0024】
その後、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMの第3布部分CM3は、
図5の左下図に示すように、パッドPDの右側(Y2側)の外縁部に縫い付けられる。第3布部分CM3は、パッドPDの右側の外縁部に縫い付けられる布部材CMの一部分である。第2右側縫目SE23は、第2縫目SE2の一部分であり、第3布部分CM3とパッドPDの右側の外縁部との間の縫目を表している。
【0025】
その後、弾性部材ECが縫い付けられた布部材CMの第4布部分CM4は、
図5の右下図に示すように、パッドPDの前側(X1側)の外縁部に縫い付けられる。第4布部分CM4は、パッドPDの前側の外縁部に縫い付けられる布部材CMの一部分である。第2前側縫目SE24は、第2縫目SE2の一部分であり、第4布部分CM4とパッドPDの前側の外縁部との間の縫目を表している。
【0026】
その後、第4布部分CM4の先端部(左端部)は、
図5の右下図に示すように、第1布部分CM1の右側の外縁部に縫い付けられる。第3縫目SE3は、第1布部分CM1と第4布部分CM4との間の縫目を表している。
【0027】
次に、
図6及び
図7を参照し、ストレッチ生地で形成された布部材CMが、寝具パッド100内に収容される寝具を締め付ける力について説明する。
図6は、寝具パッド100の構成例を示す図である。具体的には、
図6の上図は寝具パッド100の斜視図であり、
図6の下図は寝具パッド100の下面図である。
図7は、寝具パッド100に収容されるマットレスMTと寝具パッド100との関係を示す図である。具体的には、
図7の上図はマットレスMTを収容する前の寝具パッド100の斜視図であり、
図7の中央図は寝具パッド100に収容されるマットレスMTの斜視図であり、
図7の下図はマットレスMTを収容した寝具パッド100の斜視図である。なお、図示例では、マットレスMTは、シングルサイズのマットレスである。
【0028】
図6に示すように、パッドPDの上面を上に向けて寝具パッド100を持ち上げた場合、布部材CMは、平坦なパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆錐台形状の外形(輪郭)を成すように構成されている。すなわち、布部材CMは、逆錐台筒状となるように構成されている。図示例では、布部材CMは、上面視で略矩形のパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆角錐台形状の外形を成している。
【0029】
具体的には、布部材CMは、パッドPDから離れるほど、その外周長CFが小さくなるように構成されている。より具体的には、布部材CMは、パッドPDの外縁部では、外周長CFが長さCF1となり、パッドPDの外縁部から鉛直方向(Z2方向)に距離D1だけ離れた位置では、外周長CFが長さCF2(<長さCF1)となり、パッドPDの外縁部から鉛直方向に距離D2(>距離D1)だけ離れた位置では、外周長CFが長さCF3(<長さCF2)となるように構成されている。
【0030】
この構成により、寝具パッド100は、パッドPDの下面及び布部材CMの内面のそれぞれと寝具とが接触するようにパッドPD内に寝具を収容した場合に、ストレッチ生地で形成された布部材CMによって寝具の側面を外側から内側に向かって締め付けることができる。そのため、寝具パッド100は、寝具の上面でパッドPDが摺動するのを抑えることができる。
【0031】
典型的には、寝具パッド100は、パッドPDの外形と同じ外形の断面を有する柱状の寝具を収容した場合、布部材CMによって寝具の側面を外側から内側に向かって締め付けることができる。
【0032】
図示例では、寝具パッド100は、
図7に示すように、パッドPDの外形である矩形と同じ外形の断面を有する四角柱状の寝具であるマットレスMTを収容した場合、布部材CMによってマットレスMTの四つの側面のそれぞれを外側から内側に向かって締め付けることができる。布部材CMによる締め付け力は、
図7の下図に示すように、パッドPDの外縁部からの距離が大きい位置ほど大きくなる。
図7の下図は、パッドPDの外縁部からの距離が大きい位置における締め付け力(太い矢印AR1で示す力)が、パッドPDの外縁部からの距離が小さい位置における締め付け力(細い矢印AR2で示す力)よりも大きいことを示している。
【0033】
次に、
図8を参照し、寝具パッド100に収容される寝具のサイズと布部材CMのサイズとの関係の一例について説明する。
図8は、寝具の一例であるマットレスMTを収容した寝具パッド100の下方斜視図である。
【0034】
図8に示す例では、マットレスMTは、高さH1を有するシングルサイズのマットレスであり、寝具パッド100は、シングルサイズのマットレス用として作製されている。マットレスMTを収容した状態では、布部材CMは、マットレスMTの側面を覆う部分である側面部分CMaと、マットレスMTの下面の一部を覆う部分である下面部分CMbとを有する。また、下面部分CMbは、マットレスMTの下面の左側縁部を覆う第1下面部分CMb1、マットレスMTの下面の後側縁部を覆う第2下面部分CMb2、マットレスMTの下面の右側縁部を覆う第3下面部分CMb3、及び、マットレスMTの下面の前側縁部を覆う第4下面部分CMb4を含む。
【0035】
また、マットレスMTを収容した状態では、布部材CMは、第1下面部分CMb1がY軸方向における幅MG1を有し、第2下面部分CMb2がX軸方向における幅MG2を有し、第3下面部分CMb3がY軸方向における幅MG3を有し、且つ、第4下面部分CMb4がX軸方向における幅MG4を有するように構成されている。
【0036】
図示例では、布部材CMは、幅MG1と幅MG3とが同じ大きさとなり、且つ、幅MG2と幅MG4とが同じ大きさとなるように構成されている。また、布部材CMは、幅MG1~幅MG4のそれぞれが高さH1以上となるように構成されている。
【0037】
また、図示例では、布部材CMは、マットレスMTの下面の表面積のうちの所定の割合を覆うことができるように構成されている。所定の割合は、例えば、50%以下である。
【0038】
この構成により、ストレッチ生地で形成された布部材CMは、所定の締め付け力でマットレスMTの下面を下側から上側に向かって締め付けることができる。そのため、寝具パッド100は、寝具の上面でパッドPDが摺動するのを抑えることができる。
【0039】
但し、布部材CMは、所定の締め付け力が確保できるのであれば、幅MG1~幅MG4のそれぞれが互いに異なる大きさとなるように構成されていてもよく、幅MG1~幅MG4のそれぞれが同じ大きさとなるように構成されていてもよい。また、布部材CMは、所定の締め付け力が確保できるのであれば、幅MG1と幅MG3とが高さH1以上となる一方で幅MG2と幅MG4とが高さH1未満となるように構成されていてもよく、幅MG1と幅MG3とが高さH1未満となる一方で幅MG2と幅MG4とが高さH1以上となるように構成されていてもよい。或いは、布部材CMは、所定の締め付け力が確保できるのであれば、幅MG1~幅MG4のそれぞれが高さH1未満となるように構成されていてもよい。
【0040】
なお、
図8に示す例では、布部材CMは、下面部分CMbの内縁部が下面視で矩形となるように構成されているが、下面部分CMbの内縁部が下面視で円形又は楕円形となるように構成されていてもよい。この場合、幅MG1は、第1下面部分CMb1の最も狭い部分の幅で置き換えられる。幅MG2~幅MG4についても同様である。
【0041】
次に、
図9を参照し、寝具パッド100の別の構成例である寝具パッド100Aについて説明する。
図9は、寝具の一例であるマットレスMTを収容した寝具パッド100Aの下方斜視図である。
【0042】
寝具パッド100Aは、下面視で略八角環状の形状を有する弾性部材ECを有する点で、寝具パッド100と異なるが、その他の点で寝具パッド100と同じである。そのため、以下では、共通部分の説明が省略され、相違部分が詳説される。
【0043】
図9に示す例では、マットレスMTは、高さH1を有するシングルサイズのマットレスであり、寝具パッド100Aは、シングルサイズのマットレス用として作製されている。マットレスMTを収容した状態では、布部材CMは、マットレスMTの側面を覆う部分である側面部分CMaと、マットレスMTの下面の角部を覆う部分である角部分CMcとを有する。また、角部分CMcは、マットレスMTの下面の左前側角部を覆う第1角部分CMc1、マットレスMTの下面の左後側角部を覆う第2角部分CMc2、マットレスMTの下面の右後側角部を覆う第3角部分CMc3、及び、マットレスMTの下面の右前側角部を覆う第4角部分CMc4を含む。
【0044】
また、マットレスMTを収容した状態では、布部材CMは、弾性部材ECの左側部分がマットレスMTの下面の左側縁部上に位置し、弾性部材ECの後側部分がマットレスMTの下面の後側縁部上に位置し、弾性部材ECの右側部分がマットレスMTの下面の右側縁部上に位置し、且つ、弾性部材ECの前側部分がマットレスMTの下面の前側縁部上に位置するように構成されている。すなわち、布部材CMは、適切な大きさの四つの角部分CMcを確保できるのであれば、二つの角部分CMcの間に延びる部分(
図8に示す下面部分CMbのうちの四つの角部分以外の部分)が省略されてもよい。
【0045】
この構成により、寝具パッド100Aは、寝具パッド100に比べて布部材CMの使用量を低減させながらも、内部に収容されたマットレスMTを締め付けるための適切な締め付け力を確保できるという効果をもたらす。
【0046】
次に、
図10を参照し、寝具パッド100の更に別の構成例である寝具パッド100Bについて説明する。
図10は、寝具パッド100Bの構成例を示す図であり、
図2に対応している。具体的には、
図10の上図は寝具パッド100Bの上面図であり、
図10の下図は寝具パッド100Bの下面図である。
【0047】
寝具パッド100Bは、弾性部材ECが省略されている点、及び、布部材CMが略矩形環状のストレッチ生地によって形成されている点で、帯状のストレッチ生地で形成された布部材CMを含む寝具パッド100と異なるが、その他の点で寝具パッド100と同じである。そのため、以下では、共通部分の説明が省略され、相違部分が詳説される。
【0048】
寝具パッド100Bでは、布部材CMは、パッドPDのサイズ(幅及び長さ)と略同じサイズ(幅及び長さ)を有するストレッチ生地から、その中央部分を切り取ることによって形成されている。すなわち、布部材CMは、
図10の下図に示すように、中央部分に開口OPを有する。
【0049】
そして、布部材CMは、その外縁部がパッドPDの外縁部に縫い付けられている。
図10は、布部材CMの外縁部とパッドPDの外縁部とが縫い合わされた状態を点線で示された縫目SEで表している。
【0050】
この構成により、寝具パッド100Bは、寝具パッド100と同様、パッドPDの下面及び布部材CMの内面のそれぞれと寝具とが接触するように寝具パッド100B内に寝具を収容した場合に、ストレッチ生地で形成された布部材CMによって寝具の側面を外側から内側に向かって締め付けることができる。そのため、寝具パッド100Bは、寝具の上面でパッドPDが摺動するのを抑えることができる。
【0051】
なお、
図10に示す例では、弾性部材ECが省略されているが、寝具パッド100Bは、弾性部材ECを有していてもよい。すなわち、弾性部材ECは、布部材CMの内縁部に縫い付けられていてもよい。
【0052】
次に、
図11を参照し、寝具パッド100の更に別の構成例である寝具パッド100C及び寝具パッド100Dについて説明する。
図11は、寝具パッド100の更に別の構成例を示す図であり、
図2及び
図10のそれぞれに対応している。具体的には、
図11の左上図は寝具パッド100Cの上面図であり、
図11の左下図は寝具パッド100Cの下面図である。また、
図11の右上図は寝具パッド100Dの上面図であり、
図11の右下図は寝具パッド100Dの下面図である。
【0053】
寝具パッド100Cは、上面視で略楕円状の外形を有する点で、上面視で略矩形状の外形を有する寝具パッド100Bと異なるが、他の点で寝具パッド100Bと同じである。また、寝具パッド100Dは、上面視で略八角形状の外形を有する点で、上面視で略矩形状の外形を有する寝具パッド100Bと異なるが、他の点で寝具パッド100Bと同じである。そのため、以下では、共通部分の説明が省略され、相違部分が詳説される。
【0054】
寝具パッド100Cでは、布部材CMは、上面視でパッドPDの外形(略楕円形)と同じ外形(略楕円形)を有するように構成され、略楕円形のパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆楕円錐台形状の外形を成すように構成されている。すなわち、布部材CMは、逆楕円錐台筒状となるように構成されている。また、寝具パッド100Dでは、布部材CMは、上面視でパッドPDの外形(略八角形)と同じ外形(略八角形)を有するように構成され、略八角形のパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆八角錐台形状の外形を成すように構成されている。すなわち、布部材CMは、逆八角錐台筒状となるように構成されている。
【0055】
このような構成により、寝具パッド100C及び寝具パッド100Dのそれぞれは、寝具パッド100と同様、パッドPDの下面及び布部材CMの内面のそれぞれと寝具とが接触するように寝具を収容した場合に、ストレッチ生地で形成された布部材CMによって寝具の側面を外側から内側に向かって締め付けることができる。そのため、寝具パッド100Bは、寝具の上面でパッドPDが摺動するのを抑えることができる。
【0056】
次に、
図12を参照し、寝具パッド100の更に別の構成例である寝具パッド100Eについて説明する。
図12は、寝具パッド100Eの構成例を示す図である。具体的には、
図12の上図は、布部材CMの一部と布部材CMの別の一部との間の縫目である第3縫目SE3が形成される前の寝具パッド100Eの下面図であり、
図12の下図は、第3縫目SE3が形成された後の寝具パッド100Eの下面図である。
【0057】
寝具パッド100Eは、布部材CMが四つの布部材CM(第1布部材CM11~第4布部材CM14)を含む点、及び、弾性部材ECが四つの弾性部材EC(第1弾性部材EC11~第4弾性部材EC14)を含む点で、寝具パッド100と異なるが、他の点で寝具パッド100と同じである。
【0058】
具体的には、第1布部材CM11~第4布部材CM14のそれぞれは、パッドPDに縫い付けられる側を下底とし、弾性部材ECに縫い付けられる側を上底とする台形となるようにカットされたストレッチ生地である。図示例では、第1布部材CM11~第4布部材CM14のそれぞれは、下底の両端にある二つの内角の大きさが互いに等しく、上底の両端にある二つの底角が互いに等しい等脚台形となるようにカットされたストレッチ生地である。
【0059】
また、図示例では、第1布部材CM11は、
図12の上図に示すように、上底の部分である上底部に第1弾性部材EC11が縫い付けられた後で、下底の部分である下底部がパッドPDの左側縁部に縫い付けられる。第1左側縫目SE11は、第1縫目SE1の一部分であり、第1布部材CM11と第1弾性部材EC11との間の縫目を表している。また、第2布部材CM12は、上底部に第2弾性部材EC12が縫い付けられた後で、下底部がパッドPDの後側縁部に縫い付けられる。第1後側縫目SE12は、第1縫目SE1の一部分であり、第2布部材CM12と第2弾性部材EC12との間の縫目を表している。また、第3布部材CM13は、上底部に第3弾性部材EC13が縫い付けられた後で、下底部がパッドPDの右側縁部に縫い付けられる。第1右側縫目SE13は、第1縫目SE1の一部分であり、第3布部材CM13と第3弾性部材EC13との間の縫目を表している。同様に、第4布部材CM14は、上底部に第4弾性部材EC14が縫い付けられた後で、下底部がパッドPDの前側縁部に縫い付けられる。第1前側縫目SE14は、第1縫目SE1の一部分であり、第4布部材CM14と第4弾性部材EC14との間の縫目を表している。
【0060】
その後、四つの布部材CM(第1布部材CM11~第4布部材CM14)は、
図12の下図に示すように、隣り合う二つの布部材CMの台形の脚同士が重なるように内側に折り返された後で互いに縫い合わされる。第3縫目SE3は、隣り合う二つの布部材CMの台形の脚同士が縫い合わされたことを示している。具体的には、第3左前側縫目SE31は、第3縫目SE3の一部分であり、第1布部材CM11と第4弾性部材EC14との間の縫目を表している。また、第3左後側縫目SE32は、第3縫目SE3の一部分であり、第1布部材CM11と第2弾性部材EC12との間の縫目を表している。また、第3右後側縫目SE33は、第3縫目SE3の一部分であり、第2布部材CM12と第3弾性部材EC13との間の縫目を表している。また、第3右前側縫目SE34は、第3縫目SE3の一部分であり、第3布部材CM13と第4弾性部材EC14との間の縫目を表している。
【0061】
寝具パッド100Eでは、布部材CMは、上面視でパッドPDの外形(略矩形)と同じ外形(略矩形)を有するように構成され、略矩形のパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆角錐台形状の外形を成すように構成されている。すなわち、布部材CMは、逆角錐台筒状となるように構成されている。なお、四つの布部材CM(第1布部材CM11~第4布部材CM14)のそれぞれの上底部で構成される矩形環状の内縁部には、一つの矩形環状の弾性部材ECが縫い付けられてもよい。この場合、弾性部材ECは、布部材CMがパッドPDに縫い付けられた後で、布部材CMに縫い付けられてもよい。また、弾性部材ECは省略されてもよい。
【0062】
このような構成により、寝具パッド100Eは、寝具パッド100と同様、パッドPDの下面及び布部材CMの内面のそれぞれと寝具とが接触するように寝具パッド100E内に寝具を収容した場合に、ストレッチ生地で形成された布部材CMによって寝具の側面を外側から内側に向かって締め付けることができる。そのため、寝具パッド100Eは、寝具の上面でパッドPDが摺動するのを抑えることができる。
【0063】
上述のように、本発明の実施形態に係る寝具パッド100は、襠付き寝具パッドとも称され、
図1に示すように、マットレスMT等の寝具の上面に配置されるパッドPDと、パッドPDに縫い付けられる環状の布部材CMと、を有する。そして、布部材CMは、ストレッチ生地で形成され、外縁部がパッドPDの外縁部に縫い付けられている。環状の布部材CMは、例えば、外縁部の周長である外周長が、内縁部の周長である内周長よりも大きい布部材である。
【0064】
この構成により、寝具パッド100は、寝具(マットレスMT等)に取り付けられたときに、ストレッチ生地で形成された布部材CMによって寝具の側面を締め付けることができる。そのため、寝具パッド100は、寝具の表面上に敷かれるパッドPDが寝具の表面上で摺動するのを抑制できる。
【0065】
また、布部材CMは、
図1に示すように、パッドPDの上面を上に向けた状態で寝具パッド100が持ち上げられた場合、平坦なパッドPDの外縁部から垂れ下がって逆錐台形状の外形を成すように構成されていてもよい。すなわち、布部材CMは、逆錐台筒状となるように構成されていてもよい。
【0066】
この構成により、ストレッチ生地で形成された布部材CMは、寝具(マットレスMT等)の厚みが比較的小さい(薄い)場合であっても、寝具の側面を適切に締め付けることができる。そのため、寝具パッド100は、寝具(マットレスMT等)の厚みが比較的小さい(薄い)場合であっても、寝具の表面上に敷かれるパッドPDが寝具の表面上で摺動するのを抑制できる。
【0067】
また、寝具パッド100は、
図2に示すように、環状の弾性部材ECを有していてもよい。この場合、布部材CMは、内縁部が弾性部材ECに縫い付けられていてもよい。例えば、布部材CMは、内縁部が弾性部材ECの外縁部に縫い付けられていてもよい。環状の弾性部材ECは、例えば、外縁部の周長である外周長が、内縁部の周長である内周長よりも大きい弾性部材である。
【0068】
この構成により、寝具パッド100は、ストレッチ生地で形成された布部材CMによる寝具(マットレスMT等)に対する締め付け力を高めることができる。布部材CMの内縁部の拡がりを抑えることができるためである。
【0069】
また、布部材CMは、
図3に示すように帯状の一枚布で形成され、
図5に示すように、その一枚布における二つの長辺の一方がパッドPDの外縁部に縫い付けられ、且つ、他方が弾性部材ECに縫い付けられていてもよい。
【0070】
この構成は、寝具パッド100の製造コストを低減させることができるという効果をもたらす。帯状の一枚布を用いることにより、切り捨てられる部分を生じさせることなく、環状の布部材CMを形成することが可能になるためである。
【0071】
また、弾性部材ECは、帯状の平ゴムで形成され、その平ゴムにおける二つの長辺の一方が布部材CMに縫い付けられていてもよい。この場合、寝具パッド100は、弾性部材ECの長さが布部材CMの長さの半分よりも小さくなるように構成されていてもよい。
【0072】
この構成は、寝具パッド100の製造コストを低減させることができるという効果をもたらす。帯状の平ゴムを用いることにより、互いに長さの異なる帯状のストレッチ生地と帯状の平ゴムとをミシンによって容易に縫い合わせることが可能になり、ひいては、内縁部が平ゴムに縫い付けられたストレッチ生地(布部材CM)の外縁部をパッドPDに縫い付けることが可能になるためである。
【0073】
また、寝具パッド100は、最大伸張状態にある弾性部材ECの外周長がパッドPDの外周長以下となるように構成されていてもよい。
【0074】
この構成により、寝具パッド100は、寝具パッド100内への寝具(マットレスMT等)の収容を可能としながらも、ストレッチ生地で形成された布部材CMによる寝具(マットレスMT等)に対する締め付け力を高めることができる。布部材CMの内縁部の拡がりを抑えることができるためである。
【0075】
また、寝具パッド100は、円柱状、三角柱状、五角柱状、又は楕円柱状等、四角柱状以外の他の柱状の寝具に取り付けられるように構成されていてもよい。
【0076】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形及び置換等が適用され得る。また、上述の実施形態を参照して説明された特徴のそれぞれは、技術的に矛盾しない限り、適宜に組み合わされてもよい。
【0077】
例えば、上述の実施形態では、寝具パッド100に収容される寝具は、マットレスMTであるが、枕、クッション、又は座布団等であってもよい。
【符号の説明】
【0078】
100、100A、100B、100C、100D、100E・・・寝具パッド CF・・・外周長 CM・・・布部材 CM1・・・第1布部分 CM2・・・第2布部分 CM3・・・第3布部分 CM4・・・第4布部分 CM11・・・第1布部材 CM12・・・第2布部材 CM13・・・第3布部材 CM14・・・第4布部材 CMa・・・側面部分 CMb・・・下面部分 CMb1・・・第1下面部分 CMb2・・・第2下面部分 CMb3・・・第3下面部分 CMb4・・・第4下面部分 CMc・・・角部分 CMc1・・・第1角部分 CMc2・・・第2角部分 CMc3・・・第3角部分 CMc4・・・第4角部分 EC・・・弾性部材 EC11・・・第1弾性部材 EC12・・・第2弾性部材 EC13・・・第3弾性部材 EC14・・・第4弾性部材 OP・・・開口 PD・・・パッド SE・・・縫目 SE1・・・第1縫目 SE11・・・第1左側縫目 SE12・・・第1後側縫目 SE13・・・第1右側縫目 SE14・・・第1前側縫目 SE2・・・第2縫目 SE21・・・第2左側縫目 SE22・・・第2後側縫目 SE23・・・第2右側縫目 SE24・・・第2前側縫目 SE3・・・第3縫目 SE31・・・第3左前側縫目 SE32・・・第3左後側縫目 SE33・・・第3右後側縫目 SE34・・・第3右前側縫目
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
寝具の上面に配置されるパッドと、
前記パッドに縫い付けられる環状の布部材と、
環状の弾性部材と、を有し、
前記弾性部材は、前記布部材よりも高い伸び率を有し、
前記布部材は、ポリウレタン弾性繊維を含んで構成されたストレッチ生地で形成され、外縁部が前記パッドの外縁部に縫い付けられ、内縁部が前記弾性部材に縫い付けられている、
ことを特徴とする寝具パッド。
【請求項2】
前記布部材は、平坦な前記パッドの前記外縁部から垂れ下がって逆錐台形状の外形を成すように構成され、前記弾性部材が縫い付けられた前記布部材の前記内縁部は、皺が寄った状態となっている、
請求項1に記載の寝具パッド。
【請求項3】
前記布部材による締め付け力は、前記パッドの前記外縁部からの距離が大きい位置ほど大きくなる、
請求項1に記載の寝具パッド。
【請求項4】
前記布部材は、帯状の一枚布で形成され、該一枚布における二つの長辺の一方が前記パッドの前記外縁部に縫い付けられ、且つ、他方が前記弾性部材に縫い付けられている、
請求項3に記載の寝具パッド。
【請求項5】
前記弾性部材は、帯状の平ゴムで形成され、
前記弾性部材の長さは、前記布部材の長さの半分よりも小さい、
請求項4に記載の寝具パッド。
【請求項6】
前記弾性部材の外周長は、前記パッドの外周長より小さい、
請求項3に記載の寝具パッド。
【請求項7】
前記寝具はマットレス又は枕である、
請求項1乃至6の何れかに記載の寝具パッド。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の実施形態に係る寝具パッドは、寝具の上面に配置されるパッドと、前記パッドに縫い付けられる環状の布部材と、環状の弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記布部材よりも高い伸び率を有し、前記布部材は、ポリウレタン弾性繊維を含んで構成されたストレッチ生地で形成され、外縁部が前記パッドの外縁部に縫い付けられ、内縁部が前記弾性部材に縫い付けられている。