IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日産自動車株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図1
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図2
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図3
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図4
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図5
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図6
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図7
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図8
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図9
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図10
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図11
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図12
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図13
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図14
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図15
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図16
  • 特開-情報処理方法及び情報処理装置 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129704
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】情報処理方法及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240919BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039071
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 健太
(72)【発明者】
【氏名】黒崎 竜治
(72)【発明者】
【氏名】大泉 透
(72)【発明者】
【氏名】米道 卓音
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC26
5L050CC26
(57)【要約】
【課題】複数人の参加者が旅行計画を作成する場合に、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成する。
【解決手段】情報処理方法は、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件をユーザU1から受け付ける第1受付処理(ステップS704乃至S706)と、リソース条件に基づいて旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリをユーザU2に複数提示する第1提示処理(ステップS708乃至S710、S715乃至S717)と、ユーザU2の操作に基づいて複数のカテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける第2受付処理(ステップS711乃至S713、S718乃至S720)と、選択情報に基づいて抽出される目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理(ステップS729)とを含む。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザから受け付けることが可能な情報処理方法であって、
前記旅行に関する要素であって予算及び前記旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件を第1ユーザから受け付ける第1受付処理と、
前記リソース条件に基づいて前記旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリを第2ユーザに複数提示する第1提示処理と、
前記第2ユーザの操作に基づいて複数の前記カテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける第2受付処理と、
前記選択情報に基づいて抽出される目的地を含む前記旅行の計画情報を生成する生成処理と、を含む、
情報処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1受付処理では、前記第1ユーザによる操作により第1機器において受け付けされた前記リソース条件に関するリソース情報を、前記第1機器から受信し、
前記第1提示処理では、前記複数のカテゴリを表示させるための表示情報を前記第2ユーザが使用する第2機器に送信し、
前記第2受付処理では、前記第2機器において選択されたカテゴリに関する前記選択情報を、前記第2機器から受信し、
前記情報処理方法は、前記生成処理により生成された前記計画情報を前記第1機器に送信して前記第1ユーザに提示する第2提示処理、をさらに含む、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1提示処理では、前記リソース条件を基準として設定される所定範囲内で、提示対象となる前記複数のカテゴリを第1カテゴリの候補として選択し、複数の前記第1カテゴリを前記第2ユーザに提示する、
情報処理方法。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理方法であって、
前記第2受付処理では、前記第2ユーザの操作に基づいて前記複数の第1カテゴリのうちから選択された第1カテゴリに関する第1選択情報を受け付け、
前記第1提示処理では、前記リソース条件から、前記選択された第1カテゴリに係るリソース量を差し引いて求められる新たなリソース条件を基準として設定される所定範囲内で、提示対象となる前記複数のカテゴリを第2カテゴリの候補として選択し、複数の前記第2カテゴリを前記第2ユーザに提示する、
情報処理方法。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理方法であって、
前記第2受付処理では、前記第2ユーザの操作に基づいて、前記複数の第2カテゴリのうちから選択された第2カテゴリに関する第2選択情報を受け付け、
前記生成処理では、前記選択された第1カテゴリに属する第1目的地と、前記選択された第2カテゴリに属する第2目的地とを決定し、前記第1目的地及び前記第2目的地に基づいて前記旅行の経路を探索し、前記第1目的地及び前記第2目的地と当該探索された経路とを含む前記計画情報を生成し、
前記情報処理方法は、前記生成処理により生成された前記計画情報を前記第1ユーザに提示する第2提示処理、をさらに含む、
情報処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理方法であって、
前記第2受付処理で前記第1選択情報を受け付けた場合に、前記選択された第1カテゴリに係るリソース量が前記リソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第1判定処理と、
前記第2受付処理で前記第2選択情報を受け付けた場合に、前記選択された第1カテゴリに係るリソース量と前記選択された第2カテゴリに係るリソース量との合計量が前記リソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第2判定処理と、
前記第1判定処理で前記リソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、及び、前記第2判定処理で前記リソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、前記第2ユーザに対して警告を出力させる警告出力処理と、をさらに含む、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項5に記載の情報処理方法であって、
前記第2受付処理で前記第1選択情報を受け付けた場合に、前記選択された第1カテゴリに係るリソース量が前記リソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第1判定処理と、
前記第2受付処理で前記第2選択情報を受け付けた場合に、前記選択された第1カテゴリに係るリソース量と前記選択された第2カテゴリに係るリソース量との合計量が前記リソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第2判定処理と、
前記第1判定処理で前記リソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、及び、前記第2判定処理で前記リソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、当該超過を承認するか否かを求める承認情報を前記第1ユーザに対して出力させる承認出力処理と、をさらに含む、
情報処理方法。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1提示処理では、前記複数のカテゴリとともに、当該各カテゴリに属する目的地を前記第2ユーザに提示し、
前記第2受付処理では、前記第2ユーザの操作に基づいて前記第2ユーザに提示された前記目的地のうちから選択された目的地に関する目的地選択情報を受け付け、
前記生成処理では、前記選択された目的地に基づいて前記旅行の経路を探索し、前記選択された目的地と当該探索された経路とを含む前記計画情報を生成し、
前記情報処理方法は、前記生成処理により生成された前記計画情報を前記第1ユーザに提示する第2提示処理、をさらに含む、
情報処理方法。
【請求項9】
請求項1から8の何れかに記載の情報処理方法であって、
前記第1提示処理では、前記第2ユーザの年齢に基づいて、提示対象とする前記カテゴリの範囲を変更する、
情報処理方法。
【請求項10】
旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザから受け付けることが可能な情報処理装置であって、
前記旅行に関する要素であって予算及び前記旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件を第1ユーザから受け付ける第1受付部と、
前記リソース条件に基づいて前記旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリを第2ユーザに複数提示する提示部と、
前記第2ユーザの操作に基づいて複数の前記カテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける第2受付部と、
前記選択情報に基づいて抽出される目的地を含む前記旅行の計画情報を生成する生成部と、を備える、
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅行計画を生成することが可能な情報処理方法及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザにより指定された条件に基づいて旅行計画を生成する技術が存在する。例えば、ユーザにより入力された旅行予算と非地理的要素の優先度とを含む検索条件を満たす旅行商品情報を検索し、その検索された旅行商品情報をユーザに提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-181019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来技術では、あるユーザの希望する予算で旅行計画をそのユーザに提案することが可能となる。ここで、複数人の参加者が旅行計画の作成に携わる場合を想定する。この場合には、各人の意図を反映させた旅行計画を作成することが困難となることも想定される。また、複数人の参加者の意見が合わない場合には、時間を浪費してしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、複数人の参加者が旅行計画を作成する場合に、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザから受け付けることが可能な情報処理方法である。この情報処理方法は、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件を第1ユーザから受け付ける第1受付処理と、リソース条件に基づいて旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリを第2ユーザに複数提示する第1提示処理と、第2ユーザの操作に基づいて複数のカテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける第2受付処理と、選択情報に基づいて抽出される目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理とを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数人の参加者が旅行計画を作成する場合に、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、旅行計画を作成する場合を模式的に示す図である。
図2図2は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図3図3は、機器管理DBの構成例を示す図である。
図4図4は、カテゴリDBの構成例を示す図である。
図5図5は、コンテンツDBの構成例を示す図である。
図6図6は、リソース条件設定画面の表示例を示す図である。
図7図7は、カテゴリ選択画面の表示例を示す図である。
図8図8は、カテゴリ選択画面の表示例を示す図である。
図9図9は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図10図10は、目的地選択画面の表示例を示す図である。
図11図11は、目的地確認画面の表示例を示す図である。
図12図12は、旅行計画確認画面の表示例を示す図である。
図13図13は、旅行計画生成処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図14図14は、旅行計画生成処理の一例を示すシーケンスチャートである。
図15図15は、警告画面の表示例を示す図である。
図16図16は、確認画面の表示例を示す図である。
図17図17は、リソース条件超過処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[旅行計画の生成例]
図1は、ユーザU1が使用する電子機器200と、ユーザU2が使用する電子機器300とを使用して旅行計画を作成する場合を模式的に示す図である。本実施形態では、ユーザU1、U2は、自宅H1に住む家族であり、ユーザU1が親であり、U2が子供である場合の例を示す。すなわち、ユーザU1は、複数のユーザの人間関係において上位者であり、ユーザU2は、その人間関係において下位者であるものとする。
【0011】
電子機器200、300は、ユーザU1、U2が所持することが可能な携帯型の機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。なお、図6乃至図12図15図16では、電子機器200をスマートフォンとし、電子機器300をタブレット端末とする例を示す。また、図1では、ユーザU1が所有する車両C1を用いて移動する旅行を計画する例を示す。
【0012】
本実施形態では、旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリ(第1カテゴリ10、第2カテゴリ20)のうちから所望のカテゴリを選択し、その選択されたカテゴリのうちから所望の目的地を選択することにより旅行の計画を生成する例を示す。第1カテゴリ10は、レジャーに関するカテゴリであり、第2カテゴリ20は、食事に関するカテゴリである。また、第1カテゴリ10には、遊園地11、キャンプ16、海19等が含まれる。また、第2カテゴリ20には、ラーメン21、カレー26、寿司29等が含まれる。なお、カテゴリは、ジャンル等と称することも可能である。また、旅行の目的地は、旅行のコンテンツとしても把握することが可能である。
【0013】
例えば、第1カテゴリ10のうちから遊園地11(所望のカテゴリの一例)が選択され、遊園地11のうちからA遊園地13(所望の目的地の一例)が選択され、さらに、第2カテゴリ20のうちからラーメン21(所望のカテゴリの一例)が選択され、ラーメン21のうちからめん処EF25(所望の目的地の一例)が選択された場合を想定する。この場合には、2つの目的地(A遊園地13、めん処EF25)を経由した経路R1が旅行計画として生成される。また、例えば、第1カテゴリ10のうちからキャンプ16(所望のカテゴリの一例)が選択され、キャンプ16のうちからEキャンプ場18(所望の目的地の一例)が選択され、さらに、第2カテゴリ20のうちからカレー26(所望のカテゴリの一例)が選択され、カレー26のうちからEFカレー27(所望の目的地の一例)が選択された場合を想定する。この場合には、2つの目的地(Eキャンプ場18、EFカレー27)を経由した経路R2が旅行計画として生成される。なお、図1で示す経路R1、R2は、選択された目的地を経由する経路を模式的に示すものである。
【0014】
ここで、複数人の参加者が旅行計画の作成に携わる場合を想定する。例えば、複数人で旅行計画を作る際には、目的地、経路、移動手段等の組み合わせが膨大となるため、各人の意見が合わないことも想定される。また、各人の意見が合わずに、各人の意図を考慮した旅行計画を検討する場合には、時間を浪費してしまうおそれがある。
【0015】
例えば、参加者がユーザU1、U2の場合を想定する。この場合には、例えば、ユーザU1が大枠を決定し、ユーザU2が具体的なツアーを決定して旅行計画を組み立てることが考えられる。この場合でも、ツアーの組み合わせが無限にあるため、時間を浪費してしまうことが想定される。そこで、本実施形態では、親のユーザU1が旅行のリソース条件を決定し、子供のユーザU2が嗜好に応じたカテゴリを選択することで、子供のユーザU2が簡単に旅行プランを携わることが可能となる。ここで、嗜好に応じたカテゴリの選択は、旅行の目的地(コンテンツ)が属するカテゴリを選択することを意味する。そして、ユーザU1が旅行の目的地の詳細を決定し、サーバ100が旅行計画を自動で生成する。これにより、ユーザU1の希望する予算で、ユーザU2の嗜好に合致した旅行計画をユーザU1に提案することが可能となる。
【0016】
このように、本実施形態では、複数人の参加者が旅行計画を作成する場合に、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。なお、リソース条件は、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むものである。すなわち、リソース条件は、予算、旅行時間の何れかを含むリソース量を設定したものである。また、カテゴリ又は目的地に係る所要時間、所要金額を、それらに係るリソース量として説明する。なお、カテゴリ又は目的地に係る所要時間、所要金額として、平均値、上限値、下限値の何れかを用いることが可能である。
【0017】
[情報処理システムの構成例]
図2は、旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザから受け付けることが可能な情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
【0018】
情報処理システム1は、ネットワーク30を介して接続可能な複数の機器により構成される。図2では、サーバ100と、電子機器200、300とにより情報処理システム1が構成される例を示す。サーバ100、電子機器200、300のそれぞれは、有線通信又は無線通信を利用した通信方式によってネットワーク30に接続される。ネットワーク30は、公衆回線網、インターネット等のネットワークである。なお、電子機器200及び電子機器300については、ネットワーク30を経由せずに、有線通信又は無線通信を利用した直接的な接続により接続されてもよい。
【0019】
[サーバの構成例]
サーバ100は、複数の機器を管理し、旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザから受け付け、旅行の計画を生成するサーバである。サーバ100は、通信部110と、制御部120と、記憶部130とを備える。
【0020】
通信部110は、制御部120の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0021】
制御部120は、記憶部130に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置により実現される。
【0022】
制御部120は、受付部121と、提示部122と、抽出部123と、経路探索部124と、生成部125と、設定部126と、判定部127とを備える。
【0023】
受付部121は、管理対象となる電子機器から送信された各情報を通信部110を介して受け付けるものであり、受け付けられた各情報を各部に出力する。
【0024】
提示部122は、管理対象となる電子機器に対して通信部110を介して各情報を出力してユーザに各情報を提示するものである。なお、提示部122により提示される情報の表示例を図6乃至図12図15図16に示す。
【0025】
抽出部123は、管理対象となる電子機器を用いて設定されたリソース条件を満たす範囲内で、カテゴリDB150(図4参照)からカテゴリを抽出するものであり、抽出されたカテゴリに関するカテゴリ情報を提示部122、生成部125等に出力する。また、抽出部123は、管理対象となる電子機器を用いて設定されたリソース条件を満たす範囲内で、コンテンツDB160(図5参照)から目的地を抽出し、抽出された目的地に関する目的地情報を提示部122、生成部125に出力する。なお、詳細なカテゴリ、目的地の抽出方法については後述する。
【0026】
経路探索部124は、管理対象となる電子機器を用いて目的地が選択された場合には、記憶部130の地図情報DBを用いて、出発地を基準としてその目的地を経由する経路を探索するものである。そして、経路探索部124は、その目的地及び探索結果を生成部125、設定部126等に出力する。なお、経路の探索方法については、公知の探索方法を用いることが可能である。
【0027】
生成部125は、管理対象となる電子機器を用いて選択されたカテゴリに関するカテゴリ選択情報に基づいて抽出される目的地を含む旅行の計画情報を生成するものであり、生成された計画情報を提示部122、設定部126等に出力する。また、自動で目的地を設定する場合には、生成部125は、管理対象となる電子機器を用いて選択されたカテゴリに属する目的地を決定し、この目的地に基づいて探索された旅行の経路と、その目的地とを含む計画情報を生成する。なお、計画情報の生成方法については後述する。
【0028】
設定部126は、生成部125により生成された計画情報に基づいて、旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。
【0029】
判定部127は、ユーザU2により選択されたカテゴリに関するカテゴリ選択情報を受け付けた場合に、その選択されたカテゴリに係るリソース量がリソース条件を満たす範囲内であるか否かを判定するものであり、その判定結果を提示部122、生成部125等に出力する。なお、判定部127による判定方法、判定結果に応じた各処理については、図15乃至図17を参照して詳細に説明する。
【0030】
記憶部130は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部130には制御部120が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、機器管理DB140(図3参照)、カテゴリDB150(図4参照)、コンテンツDB160(図5参照)、地図情報DB)が記憶される。また、記憶部130には、通信部110を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部130として、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0031】
[電子機器の構成例]
電子機器200は、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、UI(User Interface)部240と、センサ類250とを備える。なお、電子機器300については、電子機器200の同一名称の各部に対応する。このため、電子機器300の各部については、電子機器200と共通する点についての説明を省略する。
【0032】
通信部210は、制御部220の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0033】
制御部220は、記憶部230に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部220は、例えば、CPU等の処理装置により実現される。
【0034】
記憶部230は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部230には制御部220が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、旅行アプリ)が記憶される。また、記憶部230には、通信部210を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部230として、例えば、ROM、RAM、SRAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0035】
UI部240は、受付部241と、出力部242とを備える。なお、図示を省略するが、音入力部等の他の構成をUI部140に備えてもよい。音入力部は、電子機器200の周囲の音を取得するものであり、取得された音に関する音情報を制御部220に出力する。音入力部として、例えば、1又は複数のマイクや音取得センサを用いることができる。表示部、音出力部、音入力部及び受付部241は、ユーザインタフェースの一例であり、これらのうちの一部を省略してもよく、他のユーザインタフェースを用いてもよい。なお、電子機器200のUI部240に表示されている表示画面での選択操作は、例えば、タッチ操作、近接操作である。
【0036】
受付部241は、ユーザU1からの各種操作を受け付けるものであり、その受け付けられた操作内容を制御部220に出力する。なお、受付部241及び出力部242については、ユーザがその指を表示面に接触又は近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルとして構成してもよく、別体のユーザインタフェースとして構成してもよい。別体のユーザインタフェースとして構成する場合には、ボタン、キーボード等の各種操作部材を受付部241として用いることが可能である。
【0037】
出力部242は、制御部220の制御に基づいて、各種情報を出力するものである。例えば、出力部242は、表示部及び音出力部により構成することが可能である。この表示部は、制御部220からの指示に基づいて、各種画像を表示する。表示部として、例えば、有機ELパネル、LCDパネル等の表示パネルを用いることができる。音出力部は、制御部220からの指示に基づいて、各種音声を出力する。音出力部として、例えば1又は複数のスピーカを用いることができる。
【0038】
センサ類250は、各種情報を取得可能なセンサであり、例えば、一般的なスマートフォン等に搭載されている各種センサである。センサ類250は、例えば、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成する画像センサ(イメージセンサ)、位置情報を取得可能な位置情報取得センサ(例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)機器)等の各種センサである。
【0039】
[機器管理DBの格納内容例]
図3は、記憶部130に格納されている機器管理DB140の構成例を示す図である。
【0040】
機器管理DB140は、各ユーザが使用する電子機器、ユーザ操作に基づいて生成された旅行計画情報等を管理するためのデータベースである。具体的には、電子機器ID142、143と、ユーザ情報144と、登録位置情報145と、旅行計画情報146と、履歴情報147とが車両ID141に関連付けて機器管理DB140に格納される。なお、本実施形態では、車両を所有するユーザに対するサービスとして、旅行計画を生成可能な旅行アプリケーション(旅行アプリ)を提供する例を示す。このため、機器管理DB140による管理対象となる各情報を車両ID141に関連付ける例を示す。ただし、車両とは無関係に旅行アプリを提供してもよい。この場合には、車両ID141を省略することが可能である。
【0041】
車両ID141は、各車両を識別するための識別情報である。例えば、車両ID141の「C1」は車両C1(図1参照)に対応するものとする。
【0042】
電子機器ID142、143は、車両C1を所有するユーザが所持する各電子機器を識別するための識別情報である。例えば、電子機器ID142の「MC1」は電子機器200(図1参照)に対応し、電子機器ID143の「MC2」は電子機器300(図1参照)に対応するものとする。図3では、1つの車両に2つの電子機器を関連付けて格納する例を示すが、1つの車両に1又は3以上の電子機器を関連付けて格納してもよい。なお、本実施形態では、複数のユーザの人間関係において上位者及び下位者の役割を設定しておき、この役割に応じた旅行計画を生成する。そこで、図3に示す例では、電子機器ID142にIDが格納されている電子機器200を使用するユーザU1を上位者とし、電子機器ID143にIDが格納されている電子機器300を使用するユーザU2を下位者とする例を示す。なお、上位者、下位者は、役割を示す名称であり、人間の上下関係を意味するものではない。
【0043】
ユーザ情報144は、各ユーザに関する情報である。例えば、旅行アプリを使用して生成される旅行に参加する参加者に関する情報がユーザ情報144に格納される。ユーザ情報144に格納される情報として、例えば、参加者の数、各参加者の年齢、各参加者の性別、各参加者の嗜好、各参加者の過去の旅行履歴等が格納される。ユーザ情報144に格納されているユーザ情報を用いて、生成部125は、参加者の嗜好等に応じた旅行計画を生成することが可能である。なお、これらのユーザ情報については、ユーザ操作に基づいてユーザ情報144に格納可能である。
【0044】
登録位置情報145は、各ユーザが登録する位置に関する情報である。例えば、各ユーザの自宅、頻繁に訪れる場所(例えば、職場、学校)等の位置情報(例えば、緯度、経度、高度)が登録位置情報145に格納される。なお、これらの位置情報については、ユーザ操作に基づいて登録位置情報145に格納可能である。また、本実施形態では、ユーザU1、U2の自宅H1(図1参照)の位置情報を登録位置情報145に格納する例を示す。
【0045】
旅行計画情報146は、電子機器ID142、143にIDが格納されている電子機器を用いて生成された旅行計画に関する情報(旅行計画情報)である。例えば、旅行計画情報は、電子機器を用いて生成された旅行の1又は複数の目的地、その目的地を経由する経路等を特定するための情報であり、目的地の位置情報、到着予定時刻、滞在予想時刻と、出発地からの経路情報とを含む。なお、これらの旅行計画情報の生成方法については、図6乃至図12等を参照して詳細に説明する。
【0046】
履歴情報147は、車両ID141にIDが格納されている車両、又は、電子機器ID142、143にIDが格納されている電子機器を所有するユーザの移動履歴に関する情報である。例えば、車両に設置されている位置情報取得部(例えば、GNSS機器)により取得された位置情報及びその取得時刻が車両の移動履歴として履歴情報147に格納される。また、例えば、電子機器に設置されている位置情報取得部(例えば、GNSS機器)により取得された位置情報及びその取得時刻がその電子機器を所持するユーザの移動履歴として履歴情報147に格納される。例えば、履歴情報147に格納されている各情報と、旅行計画情報146に格納されている各情報とを比較し、旅行計画の精度を判定してもよい。
【0047】
なお、図3に示す各情報は一例であり、これらのうちの一部のみを機器管理DB140に格納してもよく、他の情報を機器管理DB140に格納してもよい。
【0048】
[カテゴリDBの格納例]
図4は、記憶部130に格納されているカテゴリDB150の構成例を示す図である。なお、図4では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0049】
カテゴリDB150は、種類毎に分類された各目的地に関する各種情報を管理するためのデータベースである。具体的には、滞在時間情報153と、費用情報154と、エリア情報155と、属性情報156とが、大カテゴリ151及び中カテゴリ152に関連付けてカテゴリDB150に格納される。
【0050】
大カテゴリ151は、旅行で訪れると想定される各目的地を種類に応じて大きく分類した範囲を示すものである。図4では、各目的地をレジャー、食事等に分類する例を示す。
【0051】
中カテゴリ152は、旅行で訪れると想定される各目的地を種類に応じて、大カテゴリ151よりもさらに細かく分類した範囲を示すものである。図4では、大カテゴリ151「レジャー」を、遊園地、キャンプ、海、釣り等にさらに分類する例を示す。なお、図4に示す分類方法、分類基準は、一例であり、他の分類方法、他の分類基準に基づいて各目的地を分類してもよい。
【0052】
例えば、大カテゴリ151「レジャー」は、大きなイベントがある目的地、滞在時間が長い目的地等を含むカテゴリである。また、大カテゴリ151「レジャー」に属する目的地での滞在の前後には、昼食又は夕食が発生することが多い。そこで、大カテゴリ151「レジャー」に付随するサブ的なカテゴリとして大カテゴリ151「食事」を選択可能とする。なお、本実施形態では、ユーザU1により設定されたリソース条件に応じて2つのカテゴリを選択する例を示すが、1又は3以上のカテゴリを選択してもよい。
【0053】
滞在時間情報153は、各目的地で想定される滞在時間を示す情報である。ここで示す目的地は、個別の目的地ではなく、中カテゴリ152に対応する目的地(すなわち、細かく分類された範囲としての目的地)を意味する。なお、個別の目的地の滞在時間については、図5に示す。
【0054】
滞在時間情報153に格納される滞在時間については、不特定ユーザの各地での滞在時間の統計情報を用いて推定可能である。例えば、ある目的地での滞在時間は、その目的地での不特定ユーザの滞在時間を集計した統計情報に基づいて算出される。例えば、ある目的地での滞在時間として、その目的地での不特定ユーザの滞在時間を集計して求めた平均滞在時間を、その目的地での滞在時間とすることが可能である。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な遊園地での滞在時間として、各遊園地での不特定ユーザの滞在時間を集計して求めた平均滞在時間を、遊園地での滞在時間とすることが可能である。例えば、図5に示すA遊園地乃至C遊園地を例にすると、中カテゴリ152の「遊園地」の滞在時間として平均値3時間を用いることが可能である。なお、地図情報を提供するサービス(例えば、グーグル(登録商標)マップ)では、「ここを訪れた人は通常2乃至3時間滞在しています」という情報を提供しているため、この情報を利用してもよい。
【0055】
例えば、ユーザU2によりカテゴリとして遊園地が選択された場合には、一般に遊園地に4時間程度滞在する可能性が高いと推定可能である。
【0056】
費用情報154は、各目的地で必要とされる費用を示す情報である。費用情報154に格納される費用については、旅行アプリの目的地とすることが可能な各目的地の費用の統計情報を用いて推定可能である。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な各遊園地の費用として、各遊園地の費用を集計した平均費用を、遊園地の費用とすることが可能である。例えば、例えば、図5に示すA遊園地乃至C遊園地を例にすると、中カテゴリ152の「遊園地」の費用として平均値4千円を用いることが可能である。
【0057】
エリア情報155は、旅行で訪れると想定される各目的地のエリアを示す情報である。例えば、エリア情報155に格納されるエリアについては、旅行アプリの目的地とすることが可能な各目的地が存在する各エリアを示す。例えば、旅行アプリの目的地とすることが可能な遊園地がA遊園地、B遊園地、C遊園地であり、A遊園地が神奈川県に存在し、B遊園地が神奈川県に存在し、C遊園地が東京都に存在する場合を想定する。この場合には、中カテゴリ152の「遊園地」のエリア情報として神奈川、東京が格納される。なお、図4では、説明を容易にするため、都道府県単位のエリアを用いる例を示すが、都道府県以外の他の単位、例えば、市町村単位、関東、東海等の広域単位のエリアを用いてもよい。
【0058】
属性情報156は、旅行で訪れると想定される各目的地に関する各種の属性を示す情報である。例えば、道具の有無、屋外又は屋内、自然の有無、乗り物の有無、飲食店の有無等を属性情報として属性情報156に格納することが可能である。道具有は、特定の道具が必要となる目的地に付与される。例えば、キャンプ場では、キャンプ道具が必要となり、釣りでは、釣り道具が必要となる。また、屋内は、主に屋内に存在する目的地に付与され、屋外は、主に屋外に存在する目的地に付与される。自然有は、森林等の自然が存在する目的地に付与され、自然無は、草木等がほとんど存在しない目的地に付与される。また、乗り物有は、ジェットコースター等の乗り物が存在する目的地に付与され、乗り物無は、遊具がほとんど存在しない目的地に付与される。また、飲食店有は、レストラン等の飲食店が存在する目的地に付与され、飲食店無は、飲食店が存在しない目的地に付与される。
【0059】
例えば、遊園地の属性情報156には、道具無、屋外、自然有、乗り物有、飲食店有が格納される。なお、個別の遊園地の中には、飲食店が存在しない遊園地、屋内に存在する遊園地も存在する。これらの遊園地については、コンテンツDB160(図5参照)の属性情報166に基づいて、詳細な属性を取得可能である。
【0060】
[コンテンツDBの格納例]
図5は、記憶部130に格納されているコンテンツDB160の構成例を示す図である。なお、図5では、説明を容易にするため、数値、名称等を適宜簡略化して示す。
【0061】
コンテンツDB160は、旅行アプリにより生成される旅行の目的地となる各地に関する各種情報を管理するためのデータベースである。具体的には、滞在時間情報163と、費用情報164と、位置情報165と、属性情報166とが、中カテゴリ161及び目的地162に関連付けてコンテンツDB160に格納される。なお、中カテゴリ161は、カテゴリDB150(図4参照)の中カテゴリ152に対応する。また、滞在時間情報163、費用情報164、属性情報166については、カテゴリDB150の同一名称の各情報に対応する。ただし、コンテンツDB160におけるこれらの各情報は、目的地毎の情報であるのに対し、カテゴリDB150におけるこれらの各情報は、各目的地が属するカテゴリ毎の情報である点が異なる。
【0062】
位置情報165は、旅行で訪れると想定される各目的地の位置を特定するための情報である。例えば、各目的地の位置情報として、緯度、経度、高度が位置情報165に格納される。
【0063】
[リソース条件設定画面の表示例]
図6は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリのリソース条件設定画面400の表示例を示す図である。リソース条件設定画面400は、旅行アプリの起動操作がされた後に表示される。なお、電子機器200のUI部240への表示内容(図6図9乃至図12図16)については、サーバ100の制御部120により制御される。ただし、サーバ100から送信される表示情報を電子機器200の記憶部230に保持しておき、その表示情報を用いて電子機器200の制御部220がUI部240の表示内容を制御してもよい。また、電子機器300のUI部340への表示内容(図7図8図15)についても同様である。
【0064】
リソース条件設定画面400には、予算設定領域401と、エリア設定領域402と、日時設定領域403と、条件設定領域404と、キャンセルボタン405と、確定ボタン406とが表示される。提示部122は、機器管理DB140(図3参照)の格納内容に基づいて、リソース条件設定画面400を電子機器200に表示させることが可能である。
【0065】
予算設定領域401は、旅行の予算を設定する場合に操作される領域である。例えば、右側のプルダウンボタンの選択操作により表示される複数の予算のうちから所望の予算を選択する選択操作を実行することにより旅行の予算を設定することが可能である。図6では、旅行の予算として上限を3万円に設定する場合の例を示す。
【0066】
エリア設定領域402は、旅行のエリアを設定する場合に操作される領域である。例えば、右側のプルダウンボタンの選択操作により表示される複数のエリアのうちから所望のエリアを選択する選択操作を実行することにより旅行のエリアを設定することが可能である。図6では、神奈川県に自宅が存在するユーザU1が、旅行のエリアとして神奈川を設定する場合の例を示す。なお、図6では、都道府県単位でエリアを設定する例を示すが、他の単位、例えば、市町村単位、関東、東海等の広域単位でエリアを設定してもよい。
【0067】
日時設定領域403は、旅行の日時を設定する場合に操作される領域である。例えば、上側のプルダウンボタンの選択操作により表示される月日のうちから旅行の出発日時を選択する選択操作を実行し、下側のプルダウンボタンの選択操作により表示される時間のうちから旅行の到着日時を選択する選択操作を実行することにより旅行の日時を設定することが可能である。図6では、旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時を設定する場合の例を示す。なお、宿泊する旅行の場合には、複数の日にちを設定可能である。
【0068】
条件設定領域404は、旅行に関する他の条件を設定する場合に操作される領域である。例えば、旅行の条件として設定したい内容のチェックボックスの選択操作により所望の条件を設定することが可能である。旅行の他の条件として、カテゴリDB150の属性情報156(図4参照)に格納される各情報(例えば、道具の有無、屋外又は屋内、自然の有無、乗り物の有無、飲食店の有無等)を設定することが可能である。図6では、旅行の条件として自然ありを設定する場合の例を示す。この場合には、ある程度の自然を有する目的地(例えば、広い森林がある公園等)に対応するカテゴリが選択対象として少なくとも1つ抽出される。
【0069】
このように、条件設定領域404において、ユーザU1の好みに応じた細かな設定が可能であるため、旅行の計画に親の欲求を反映させることが可能となる。すなわち、親目線で子供に与える選択肢をどのように絞るかを設定することが可能である。
【0070】
なお、リソース条件設定画面400における各リソース条件については、全てを設定してもよく、これらのうちの一部のみを設定してもよい。一部のリソース条件を設定した場合には、その一部が設定されたリソース条件を満たす範囲内でカテゴリ、目的地等が抽出される。
【0071】
キャンセルボタン405は、上述した各項目を設定した後に設定内容をキャンセルする場合に選択されるボタンである。キャンセルボタン405の選択操作がされると、上述した各設定領域で設定された内容がキャンセルされる。また、上述した各設定領域での設定がされていない場合に、キャンセルボタン405の選択操作がされると、旅行アプリを終了させることが可能である。
【0072】
確定ボタン406は、上述した各項目を設定した後に設定内容を確定させる場合に選択されるボタンである。確定ボタン406の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、確定ボタン406の選択操作時における設定内容に関するリソース条件設定情報をサーバ100に送信する。このリソース条件設定情報を受信した場合には、抽出部123は、そのリソース条件設定情報に基づいて、電子機器300に提供するカテゴリ情報を、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「レジャー」のうちから抽出する。この抽出例を以下に示す。
【0073】
[最初のカテゴリの抽出例]
ここでは、リソース条件設定画面400を用いて設定されたリソース条件に基づいて、電子機器300に最初に提供するカテゴリを抽出する抽出方法について説明する。ここでは、旅行計画を生成する場合に、最初の目的地をレジャー関係とし、次の目的地を食事関係とする例を示す。なお、これらの順序については、ユーザにより設定された旅行の時間帯等に応じて適宜変更可能である。なお、以降では、最初に提供するカテゴリを第1カテゴリと適宜称して説明する。
【0074】
抽出部123は、電子機器200から受信したリソース条件設定情報に基づいて、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「レジャー」に対応する中カテゴリ152のうちから電子機器300に提供するカテゴリを抽出する。具体的には、予算設定領域401で設定された予算の範囲内となり、エリア設定領域402で設定されたエリアに存在し、日時設定領域403で設定された日時の範囲内となり、条件設定領域404で設定された各条件を満たすカテゴリが中カテゴリ152のうちから抽出される。
【0075】
ここで、2人のユーザU1、U2が参加者となる旅行計画を生成する場合を想定する。この場合には、参加者数(2人)に応じたリソース量がリソース条件を満たす範囲内となるようにカテゴリが抽出される。ただし、リソース条件に応じてその範囲(例えば予算)を拡大してカテゴリを抽出してもよい。すなわち、リソース条件を基準として設定される所定範囲内でカテゴリを抽出してもよい。例えば、予算設定領域401で3万円の上限が設定された場合には、2人分の予算を考慮した1.5万円以内の値が費用情報154に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、同一のカテゴリに属する各目的地の費用が異なり、同一のカテゴリに属する各目的地の費用のうち、上限値及び下限値が大きく異なることも想定される。例えば、中カテゴリ161「遊園地」に属するA遊園地乃至C遊園地の費用の上限値は5千円であるのに対し、下限値は3千円である。そこで、予算設定領域401で設定された予算に所定値を加算した範囲を基準としてカテゴリを抽出してもよい。この所定値は、固定値(例えば5千円)としてもよく、リソース条件に応じた可変値(例えばリソース条件の1.2倍)としてもよい。また、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、エリア情報155に神奈川が格納されているカテゴリが抽出される。
【0076】
また、日時設定領域403で旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時が設定された場合には、旅行の時間帯は7時間であるため、7時間以内の値が滞在時間情報153に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、出発地から目的地まで移動時間を考慮する必要もあるため、旅行の時間帯から所定時間(例えば2時間)を引いた値(例えば5時間)を基準としてカテゴリを抽出してもよい。
【0077】
また、条件設定領域404で何らかの条件が設定された場合には、その設定された条件を満たす内容が属性情報156に格納されているカテゴリが抽出される。なお、複数のリソース条件が設定された場合には、それらの各リソース条件の全てを満たすカテゴリが抽出される。このように抽出されたカテゴリ情報の表示例については、図7に示す。
【0078】
[カテゴリ選択画面の表示例]
図7は、電子機器300のUI部340に表示されるカテゴリ選択画面410の表示例を示す図である。カテゴリ選択画面410は、リソース条件設定画面400(図6参照)においてリソース条件の設定操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件に基づいて抽出された複数のカテゴリがカテゴリ選択画面410に表示される。
【0079】
カテゴリ選択画面410は、旅行の目的地を選択するための画面である。図7では、最初に、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「レジャー」に対応するカテゴリを選択する場合の表示例を示す。具体的には、カテゴリ選択画面410には、リソース条件設定画面400において設定された設定内容に基づいて抽出された各カテゴリに対応するカテゴリ選択領域411乃至416が表示される。カテゴリ選択領域411乃至416は、カテゴリDB150(図4参照)の中カテゴリ152に格納されている各カテゴリに対応する。なお、図7では、カテゴリ選択領域411乃至416のみを表示する例を示すが、ユーザ操作(例えば、スクロール操作)により他のカテゴリを表示してもよい。また、本実施形態では、旅行の目的地を選択する操作を子供に実行させるため、カテゴリ選択画面410は、簡易的な表示とすることが好ましい。なお、戻るボタン、確定ボタン等を表示させ、これらのボタン操作により選択操作を実行してもよい。
【0080】
例えば、ユーザU2が、旅行の目的地として遊園地を選択する場合には、UI部340に表示されているカテゴリ選択画面410においてカテゴリ選択領域411を選択する選択操作を実行する。カテゴリ選択領域411の選択操作がされた場合には、電子機器300の制御部320は、カテゴリ選択領域411に関する選択情報をサーバ100に送信する。この選択情報を受信した場合には、抽出部123は、その選択情報と、既に受信しているリソース条件設定情報とに基づいて、電子機器300に2番目に提供するカテゴリ情報を、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「食事」のうちから抽出する。この抽出例を以下に示す。
【0081】
[2番目のカテゴリの抽出例]
ここでは、リソース条件設定画面400を用いて設定されたリソース条件と、カテゴリ選択画面410を用いて選択されたカテゴリとに基づいて、電子機器300に2番目に提供するカテゴリを抽出する抽出方法について説明する。なお、以降では、2番目に提供するカテゴリを第2カテゴリと適宜称して説明する。
【0082】
抽出部123は、電子機器200から受信したリソース条件設定情報と、電子機器300から受信した選択情報とに基づいて、カテゴリDB150の大カテゴリ151「食事」に対応する中カテゴリ152のうちから、電子機器300に提供するカテゴリを抽出する。具体的には、リソース条件設定情報に応じたリソース条件から、選択情報に応じたカテゴリに係るリソース量を差し引いて求められる新たなリソース条件に基づいてカテゴリが抽出される。
【0083】
例えば、予算設定領域401(図6参照)で設定された予算から、カテゴリ選択画面410(図7参照)で選択されたカテゴリの費用(費用情報154)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。この場合に、最初のカテゴリ抽出処理と同様に、同一のカテゴリに属する各目的地の上限値及び下限値を考慮してカテゴリを抽出してもよい。
【0084】
また、例えば、日時設定領域403で設定された日時の時間帯から、カテゴリ選択画面410(図7参照)で選択されたカテゴリの滞在時間(滞在時間情報153)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。この場合に、最初のカテゴリ抽出処理と同様に、出発地から目的地まで移動時間等を考慮してカテゴリを抽出してもよい。
【0085】
なお、エリア設定領域402で設定されたエリア、条件設定領域404で設定された各条件については、そのままリソース条件として使用することが可能である。ただし、カテゴリDB150の大カテゴリ151「食事」に対応するカテゴリに属する目的地では、屋内、道具なし等で過ごすことが多いと想定される。そこで、条件設定領域404で設定された各条件のうちの一部についてはリソース条件として使用しなくてもよい。
【0086】
ここで、2番目のカテゴリを抽出する場合には、最初に選択された第1カテゴリを基準とする地理的条件も考慮することが好ましい。例えば、神奈川県の西部にしか存在しない目的地が属するカテゴリが第1カテゴリとして選択された場合には、神奈川県の西部に存在する目的地が属するカテゴリを第2カテゴリとして抽出することが好ましい。
【0087】
上述したように、2人のユーザU1、U2が参加者となる旅行計画を生成する場合を想定する。この場合には、参加者数(2人)に応じたリソース量がリソース条件を満たす範囲内となるようにカテゴリが抽出される。ただし、リソース条件に応じてその範囲(例えば予算)を拡大してカテゴリを抽出してもよい。すなわち、リソース条件を基準として設定される所定範囲内でカテゴリを抽出してもよい。例えば、予算設定領域401で3万円の上限が設定され、カテゴリ選択画面410(図7参照)で選択されたカテゴリが遊園地である場合には、2人分の予算を考慮した1.1万円(1.5万円-0.4万円)以内の値が費用情報154に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、最初のカテゴリ抽出処理と同様に、同一のカテゴリに属する各目的地の上限値及び下限値を考慮して、予算設定領域401で設定された予算に所定値を加算した範囲を基準としてカテゴリを抽出してもよい。この所定値は、上述したように、固定値としてもよく、リソース条件に応じた可変値としてもよい。また、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、エリア情報155に神奈川が格納されているカテゴリが抽出される。
【0088】
日時設定領域403で旅行の日時として2023年2月4日の13時から20時が設定された場合には、旅行の時間帯は7時間である。また、カテゴリ選択画面410(図7参照)で選択されたカテゴリが遊園地である場合には、遊園地の滞在時間(滞在時間情報153)は4時間である。これらの場合には、3時間(7時間-4時間)以内の値が滞在時間情報153に格納されているカテゴリが抽出される。ただし、上述したように。出発地から目的地まで移動時間を考慮する必要もあるため、旅行の時間帯から所定時間(例えば2時間)を引いた値(例えば1時間)を基準としてカテゴリを抽出してもよい。
【0089】
また、条件設定領域404で何らかの条件が設定された場合には、その設定された条件を満たす内容が属性情報156に格納されているカテゴリが抽出される。なお、複数のリソース条件が設定された場合には、それらの各リソース条件の全て又は少なくとも一部を満たすカテゴリが抽出される。このように抽出されたカテゴリ情報の表示例については、図8に示す。
【0090】
なお、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「レジャー」に対応する中カテゴリ152のうちから選択されたカテゴリの滞在時間が長時間となる場合には、旅行のリソース条件として設定された残りの時間が閾値(例えば1時間)未満となることも想定される。この場合には、カテゴリDB150の大カテゴリ151「食事」に対応する中カテゴリ152からの抽出処理をしないようにしてもよい。
【0091】
[カテゴリ選択画面の表示例]
図8は、電子機器300のUI部340に表示されるカテゴリ選択画面420の表示例を示す図である。カテゴリ選択画面420は、カテゴリ選択画面410(図7参照)において最初のカテゴリの選択操作がされた後に表示される表示画面である。また、上述したように、リソース条件設定画面400において設定されたリソース条件と、カテゴリ選択画面410において選択されたカテゴリとに基づいて抽出されたカテゴリがカテゴリ選択画面420に表示される。
【0092】
カテゴリ選択画面420は、旅行の目的地を選択するための画面である。図8では、カテゴリDB150(図4参照)の大カテゴリ151「食事」に対応するカテゴリを選択する場合の表示例を示す。具体的には、カテゴリ選択画面420には、リソース条件設定画面400において設定された設定内容と、カテゴリ選択画面410において選択されたカテゴリとに基づいて抽出された各カテゴリに対応するカテゴリ選択領域421乃至426が表示される。カテゴリ選択領域421乃至426は、カテゴリDB150(図4参照)の中カテゴリ152に格納されている各カテゴリに対応する。なお、カテゴリ選択画面420は、カテゴリ選択画面410(図7参照)における各カテゴリの内容を変更したものであり、カテゴリの内容以外については、カテゴリ選択画面410と共通する。
【0093】
例えば、ユーザU2が、旅行の目的地としてラーメンを選択する場合には、UI部340に表示されているカテゴリ選択画面420において、カテゴリ選択領域422を選択する選択操作を実行する。カテゴリ選択領域422の選択操作がされた場合には、電子機器300の制御部320は、カテゴリ選択領域422に関する選択情報をサーバ100に送信する。この選択情報を受信した場合には、抽出部123は、その選択情報と、既に受信したレジャーに関する選択情報とに基づいて、電子機器200に提供する目的地情報をコンテンツDB160(図5参照)から抽出する。この抽出例を以下に示す。
【0094】
[目的地の抽出例]
最初に、抽出部123は、カテゴリ選択画面410で選択されたカテゴリ(遊園地)と同じ中カテゴリ161「遊園地」(図5参照)に対応する目的地162のうちから、リソース条件設定画面400において設定された設定内容を満たす目的地を抽出する。この目的地の抽出方法は、上述したカテゴリの抽出方法と同様に、滞在時間情報163、費用情報164、属性情報166を考慮して実行される。なお、エリア設定領域402で設定されたエリアのリソース条件については位置情報165が用いられる。例えば、エリア設定領域402で神奈川が設定された場合には、位置情報165により特定される場所が神奈川に含まれる目的地が抽出される。
【0095】
次に、抽出部123は、カテゴリ選択画面420で選択されたカテゴリ(ラーメン)と同じ中カテゴリ161「ラーメン」に対応する目的地162のうちから、リソース条件設定画面400において設定された設定内容を満たす目的地を抽出する。この目的地の抽出方法では、上述した2番目のカテゴリの抽出方法と同様に、既に抽出されたカテゴリ「遊園地」に属する目的地を考慮することが好ましい。
【0096】
例えば、リソース条件設定情報に応じたリソース条件から、最初に抽出された各目的地(遊園地)に関するリソース量を差し引いて求められる新たなリソース条件に基づいて次の目的地が抽出される。ただし、最初に抽出された各目的地(遊園地)に関するリソース量は、各目的地に応じて異なる。例えば、A遊園地(図5参照)の滞在時間情報163は3時間であり、費用情報164は3千円であるのに対し、B遊園地(図5参照)の滞在時間情報163は4時間であり、費用情報164は5千円である。このように、最初に抽出された各目的地(遊園地)に関するリソース量は各目的地に応じて複数のリソース量となるため、各目的地(遊園地)に関するリソース量のうちの最低リソース量を用いて、次の目的地を抽出することが可能である。
【0097】
例えば、予算設定領域401(図6参照)で設定された予算から、既に抽出されたカテゴリ「遊園地」に対応する目的地の費用(費用情報164)のうちの最低値(A遊園地:3千円)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。また、例えば、日時設定領域403で設定された日時の時間帯から、既に抽出されたカテゴリ「遊園地」に対応する目的地の滞在時間(滞在時間情報163)のうちの最低値(A遊園地:3時間)を減算した値を新たなリソース条件とすることが可能である。
【0098】
なお、エリア設定領域402で設定されたエリア、条件設定領域404で設定された各条件については、そのままリソース条件として使用することが可能である。このように抽出された目的地情報の表示例については、図9に示す。
【0099】
ここで、各目的地(遊園地)に関するリソース量のうちの最低リソース量を用いて、次の目的地を抽出した場合には、最初の目的地(遊園地)と、次の目的地(ラーメン)との組み合わせによっては、予算設定領域401(図6参照)で設定された予算を超えることも想定される。この場合には、ユーザU2に対して警告表示(図15参照)をしたり、ユーザU1に対して承認(図16参照)を求めたりすることが可能である。
【0100】
[目的地選択画面の表示例]
図9は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリの目的地選択画面430の表示例を示す図である。
【0101】
目的地選択画面430には、第1カテゴリ目的地選択領域431と、第2カテゴリ目的地選択領域432と、キャンセルボタン433とが表示される。
【0102】
第1カテゴリ目的地選択領域431は、電子機器300を用いて選択された第1カテゴリについて、具体的な目的地を選択する場合に操作される領域である。第2カテゴリ目的地選択領域432は、電子機器300を用いて選択された第2カテゴリについて、具体的な目的地を選択する場合に操作される領域である。なお、第1カテゴリ目的地選択領域431及び第2カテゴリ目的地選択領域432には、上述した目的地の抽出処理により抽出された目的地が表示される。また、各領域での目的地の表示順序については、所定規則に基づいて決定が可能である。例えば、出発地からの近さ、リソース条件に応じた優先度(例えば、予算の安い順)等に基づいて、各目的地の表示順序を決定可能である。
【0103】
キャンセルボタン433は、上述した各選択をした後に選択内容をキャンセルする場合に選択されるボタンである。キャンセルボタン433の選択操作がされると、上述した各選択領域で選択された内容がキャンセルされる。また、上述した各選択領域での選択がされていない場合に、キャンセルボタン433の選択操作がされると、所定の表示画面(例えば、問合せ画面)に遷移する。
【0104】
第1カテゴリ目的地選択領域431において「A遊園地」が選択された後に表示される目的地選択画面440の表示例を図10に示す。
【0105】
図10は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリの目的地選択画面440の表示例を示す図である。なお、目的地選択画面440は、図9に示す目的地選択画面430の一部を変形したものであり、第2カテゴリ目的地選択領域432の表示順序が異なる。これら以外については、目的地選択画面430と共通するため、目的地選択画面430と共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0106】
上述したように、第1カテゴリ目的地選択領域431において「A遊園地」が選択された場合には、選択された領域「A遊園地」の表示態様を変化させる。図10では、領域「A遊園地」を網掛け表示する例を示す。これにより、ユーザU1により選択された領域を明確にすることが可能である。また、第1カテゴリ目的地選択領域431において「A遊園地」が選択された場合には、選択された「A遊園地」に基づいて、第2カテゴリ目的地選択領域432の表示順序を変更させる。この場合の表示順序の変更については、所定規則に基づいて決定が可能である。例えば、選択された「A遊園地」からの近さ、アクセスの良さ等に基づいて、各目的地の表示順序を決定可能である。
【0107】
第2カテゴリ目的地選択領域432において「たんめんIJ」が選択された後に表示される目的地確認画面450の表示例を図11に示す。
【0108】
[目的地確認画面の表示例]
図11は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリの目的地確認画面450の表示例を示す図である。
【0109】
目的地確認画面450には、目的地表示領域451と、戻るボタン452と、確定ボタン453とが表示される。
【0110】
目的地表示領域451は、目的地選択画面430、440(図9図10参照)を用いて選択された1又は複数の目的地を表示する領域である。
【0111】
戻るボタン452は、直前の画面(目的地選択画面440)に戻る場合に選択されるボタンである。戻るボタン452の選択操作がされると、UI部240に目的地選択画面440が表示される。そして、ユーザU1は、新たに所望の目的地を選択することが可能となる。
【0112】
確定ボタン453は、目的地表示領域451に表示されている各目的地を確認した後にその内容を確定させる場合に選択されるボタンである。確定ボタン453の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、確定ボタン453の選択操作がされたことを示す確定情報をサーバ100に送信する。この確定情報を受信した場合には、経路探索部124は、登録位置情報145(図3参照)に位置情報が格納されている登録場所(例えば、自宅)から、その選択情報に対応する各目的地を経由して、登録場所に戻るまでの移動経路を探索する。すなわち、ユーザU1により選択された複数の目的地の組み合わせによる最適ルート検索が実行される。なお、経路の探索方法については、公知の経路探索方法を用いることが可能である。
【0113】
次に、生成部125は、経路探索部124により探索された移動経路と、その選択情報に対応する各目的地とを含む旅行計画を生成する。この場合に、生成部125は、渋滞情報、工事情報等の交通情報、移動経路の距離等に基づいて、移動経路の所要時間を算出する。この移動経路の所要時間の算出方法は、公知の算出方法を用いることが可能である。また、生成部125は、コンテンツDB160(図5参照)の滞在時間情報163に基づいて、各目的地での滞在時間を設定する。そして、生成部125は、その生成された旅行計画に関する旅行計画情報を提示部122に出力する。また、提示部122は、生成部125により生成された旅行計画情報を、電子機器200のUI部240に表示させる。この旅行計画情報の表示例については、図12に示す。
【0114】
なお、図9乃至図11では、目的地の名称のみを表示する例を示すが、目的地に関する他の情報、例えば、平均滞在時間、予算、移動時間等を目的地に関連付けて表示してもよい。
【0115】
[旅行計画確認画面の表示例]
図12は、電子機器200のUI部240に表示される旅行アプリの旅行計画確認画面460の表示例を示す図である。
【0116】
旅行計画確認画面460には、出発地標識461と、目的地標識462、463と、経路464と、戻るボタン465と、確定ボタン466とが表示される。なお、出発地標識461、目的地標識462、463、経路464については、地図上に表示することが可能であるが、図11では、地図の詳細な図示を省略する。また、地図上に表示する代わりに、各目的地と、出発地から各目的地までの経路とを時系列で並べて表示してもよい。
【0117】
出発地標識461は、旅行の出発地を示す画像である。出発地標識461については、機器管理DB140(図3参照)の登録位置情報145に基づいて表示可能である。また、出発地標識461の周囲には、旅行の出発時刻、旅行の到着予定時刻等を表示することが可能である。旅行の出発時刻については、日時設定領域403(図6参照)において設定された日時に基づいて表示可能である。また、旅行の到着予定時刻については、生成部125により生成された移動経路の所要時間と、各目的地での滞在時間とに基づいて算出可能である。なお、出発地については、ユーザ操作に基づいて適宜変更可能である。
【0118】
目的地標識462、463は、旅行計画の目的地を示す画像である。目的地標識462、463については、コンテンツDB160(図5参照)の位置情報165に基づいて表示可能である。また、目的地標識462、463の周囲には、目的地の到着予定時刻、出発予定時刻等を表示することが可能である。目的地の到着予定時刻、出発予定時刻については、生成部125により生成された移動経路の所要時間と、各目的地での滞在時間とに基づいて算出可能である。
【0119】
戻るボタン465は、直前の画面(目的地確認画面450)に戻る場合に選択されるボタンである。戻るボタン465の選択操作がされると、UI部240に目的地確認画面450が表示される。
【0120】
確定ボタン466は、旅行計画確認画面460に表示されている旅行計画を確認した後にその内容を確定させる場合に選択されるボタンである。確定ボタン466の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、確定ボタン466の選択操作がされたことを示す確定情報をサーバ100に送信する。この確定情報を受信した場合には、生成部125は、その生成された旅行計画に関する旅行計画情報を、機器管理DB140(図3参照)の旅行計画情報146に格納する。また、設定部126は、旅行計画確認画面460に表示されている旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。また、例えば、設定部126は、旅行計画の移動手段として、車両C1以外の交通機関を使用する場合には、その交通機関について予約処理を実行する。
【0121】
[情報処理システムの動作例]
図13図14は、情報処理システム1における旅行計画生成処理の一例を示すシーケンスチャートである。また、この旅行計画生成処理は、記憶部130(図2参照)に記憶されているプログラムに基づいて制御部120(図2参照)により実行される。また、この旅行計画生成処理は、電子機器200において旅行アプリの起動操作がされた場合に実行される。また、この旅行計画生成処理では、図1乃至図12を適宜参照して説明する。
【0122】
ステップS701において、提示部122は、リソース条件設定画面情報を電子機器200に送信する。また、ステップS702において、電子機器200は、そのリソース条件設定画面情報をサーバ100から受信する。
【0123】
ステップS703において、電子機器200の制御部220は、受信したリソース条件設定画面情報に基づいて、リソース条件設定画面をUI部240に表示させる。例えば、リソース条件設定画面400(図6参照)がUI部240に表示される。
【0124】
ステップS704において、電子機器200の制御部220は、UI部240に表示されているリソース条件設定画面において受け付けられたリソース条件設定操作を受け付ける。例えば、リソース条件設定画面400(図6参照)に表示されている各項目を設定する設定操作が受け付けられる。
【0125】
ステップS705において、電子機器200の制御部220は、ステップS704で受け付けられたリソース条件設定操作に関するリソース条件設定情報をサーバ100に送信する。また、ステップS706において、サーバ100は、そのリソース条件設定情報を電子機器200から受信する。
【0126】
ステップS707において、抽出部123は、ステップS706で受信したリソース条件設定情報に基づいて、電子機器300に表示させる第1カテゴリをカテゴリDB150(図4参照)から抽出する。この第1カテゴリの抽出処理については、上述した第1カテゴリの抽出処理と同様である。
【0127】
ステップS708において、提示部122は、ステップS707で抽出された第1カテゴリに関する第1カテゴリ情報を電子機器300に送信する。また、ステップS708において、電子機器300は、その第1カテゴリ情報をサーバ100から受信する。
【0128】
ステップS710において、電子機器300の制御部320は、受信した第1カテゴリ情報に基づいて、第1カテゴリ選択画面をUI部340に表示させる。例えば、カテゴリ選択画面410(図7参照)がUI部340に表示される。
【0129】
ステップS711において、電子機器300の制御部320は、UI部340に表示されている第1カテゴリ選択画面において受け付けられた第1カテゴリ選択操作を受け付ける。例えば、カテゴリ選択画面410(図7参照)に表示されているカテゴリ選択領域411乃至416のうちから所望のカテゴリ領域を選択する選択操作が受け付けられる。
【0130】
ステップS712において、電子機器300の制御部320は、ステップS711で受け付けられた第1カテゴリ選択操作に関する第1カテゴリ選択情報をサーバ100に送信する。また、ステップS713において、サーバ100は、その第1カテゴリ選択情報を電子機器300から受信する。
【0131】
ステップS714において、抽出部123は、ステップS706で受信したリソース条件設定情報と、ステップS713で受信した第1カテゴリ選択情報とに基づいて、電子機器300に表示させる第2カテゴリをカテゴリDB150から抽出する。この第2カテゴリの抽出処理については、上述した第2カテゴリの抽出処理と同様である。
【0132】
ステップS715において、提示部122は、ステップS714で抽出された第2カテゴリに関する第2カテゴリ情報を電子機器300に送信する。また、ステップS716において、電子機器300は、その第2カテゴリ情報をサーバ100から受信する。
【0133】
ステップS717において、電子機器300の制御部320は、受信した第2カテゴリ情報に基づいて、第2カテゴリ選択画面をUI部340に表示させる。例えば、カテゴリ選択画面420(図8参照)がUI部240に表示される。
【0134】
ステップS718において、電子機器300の制御部320は、UI部340に表示されている第2カテゴリ選択画面において受け付けられた第2カテゴリ選択操作を受け付ける。例えば、カテゴリ選択画面420(図8参照)に表示されているカテゴリ選択領域421乃至426のうちから所望のカテゴリ領域を選択する選択操作が受け付けられる。
【0135】
ステップS719において、電子機器300の制御部320は、ステップS718で受け付けられた第2カテゴリ選択操作に関する第2カテゴリ選択情報をサーバ100に送信する。また、ステップS720において、サーバ100は、その第2カテゴリ選択情報を電子機器300から受信する。
【0136】
ステップS721において、抽出部123は、ステップS713で受信した第1カテゴリ選択情報と、ステップS720で受信した第2カテゴリ選択情報とに基づいて、電子機器300に表示させる目的地をコンテンツDB160から抽出する。この目的地の抽出処理については、上述した目的地の抽出処理と同様である。
【0137】
ステップS722において、提示部122は、ステップS721で抽出された目的地に関する目的地情報を電子機器200に送信する。また、ステップS723において、電子機器200は、その目的地情報をサーバ100から受信する。
【0138】
ステップS724において、電子機器200の制御部220は、受信した目的地情報に基づいて、目的地選択画面をUI部240に表示させる。例えば、目的地選択画面430(図9参照)がUI部240に表示される。
【0139】
ステップS725において、電子機器200の制御部220は、UI部240に表示されている目的地選択画面において受け付けられたコンテンツ選択操作を受け付ける。例えば、目的地選択画面430(図9参照)に表示されている第1カテゴリ目的地選択領域431のうちから所望の目的地を選択する選択操作と、第2カテゴリ目的地選択領域432のうちから所望の目的地を選択する選択操作とが受け付けられた後に、確定ボタン453(図11参照)を選択する選択操作が受け付けられる。なお、第1カテゴリ目的地選択領域431の選択操作後には、第2カテゴリ目的地選択領域432の目的地の表示順序を変更することが好ましい。
【0140】
ステップS726において、電子機器200の制御部220は、ステップS725で受け付けられた目的地選択操作に関する目的地選択情報をサーバ100に送信する。また、ステップS727において、サーバ100は、その目的地選択情報を電子機器200から受信する。
【0141】
ステップS728において、経路探索部124は、ステップS727で受信した目的地選択情報に基づいて、旅行の経路を探索する。例えば、経路探索部124は、機器管理DB140の登録位置情報145に格納されている場所(例えば、ユーザU1の自宅)を出発地及び最終目的地とし、第1カテゴリについて選択された目的地と、第2カテゴリについて選択された目的地とを経由する経路を探索する。この経路探索方法については、公知の経路探索方法を用いることが可能である。
【0142】
ステップS729において、生成部125は、ステップS727で受信した目的地選択情報に対応する目的地と、ステップS728で生成された経路とを含む旅行計画情報を生成する。
【0143】
ステップS730において、提示部122は、ステップS729で生成された旅行計画情報を電子機器200に送信する。また、ステップS731において、電子機器200は、その旅行計画情報をサーバ100から受信する。
【0144】
ステップS732において、電子機器200の制御部220は、受信した旅行計画情報に基づいて、旅行計画確認画面をUI部240に表示させる。例えば、旅行計画確認画面460(図12参照)がUI部240に表示される。
【0145】
ステップS732において、電子機器200の制御部220は、UI部240に表示されている旅行計画確認画面において受け付けられた承認操作を受け付ける。例えば、旅行計画確認画面460(図12参照)に表示されている確定ボタン466を選択する選択操作が受け付けられる。なお、承認操作が受け付けられず、新たな目的地を選択するための再選択操作がされた場合には、ステップS724に戻り、ステップS724乃至S731の各処理を実行する。
【0146】
ステップS733において、電子機器200の制御部220は、ステップS732で受け付けられた承認操作に関する承認情報をサーバ100に送信する。また、ステップS734において、サーバ100は、その承認情報を電子機器200から受信する。
【0147】
ステップS735において、設定部126は、ステップS734で受信した承認情報に対応する旅行計画情報に基づいて、旅行計画を設定するための各処理を実行する。例えば、設定部126は、設定された目的地のうち、予約が必要な目的地が存在する場合には、その目的地について予約処理を実行する。
【0148】
[リソース条件を満たす範囲を超過した場合の警告例]
上述したように、リソース条件を満たす範囲内となる可能性が高いカテゴリを電子機器300に提供するため、ユーザU2により選択されたカテゴリは、リソース条件を満たす可能性が高い。しかし、ユーザU2により選択されたカテゴリの組合せによっては、リソース条件を満たさないことも想定される。そこで、ユーザU2により選択されたカテゴリが、リソース条件を満たす範囲を超えた場合にユーザU2に警告を出力する例を示す。
【0149】
図15は、電子機器300のUI部340に表示される警告画面470の表示例を示す図である。警告画面470は、カテゴリ選択画面420(図8参照)において、リソース条件を満たす範囲を超えるカテゴリの選択操作がされた場合に表示される表示画面である。なお、警告画面470は、カテゴリ選択画面420の一部を変更したものであり、警告メッセージ471と、警告標識472とを表示する点以外は、カテゴリ選択画面420と同様である。
【0150】
例えば、ユーザU2が、カテゴリ選択画面420においてカテゴリ選択領域423を選択する選択操作を実行した場合を想定する。この場合には、電子機器300の制御部320は、カテゴリ選択領域423に関する選択情報をサーバ100に送信する。この選択情報を受信した場合には、判定部127は、既に選択されているカテゴリ(遊園地)と、カテゴリ選択領域423(寿司)に関するカテゴリとのリソース量を算出する。具体的には、判定部127は、カテゴリ「遊園地」及び「寿司」の費用を費用情報154(図4参照)から抽出し、その合計額3.2万円(1.6万円×2人)を算出する。また、判定部127は、カテゴリ「遊園地」及び「寿司」の滞在時間を滞在時間情報153(図4参照)から抽出し、その合計時間6時間を算出する。そして、判定部127は、リソース条件設定画面400(図6参照)を用いて設定されたリソース条件と、算出された各リソース量(3.2万円、6時間)とを項目毎に比較する。ここで、滞在時間に関するリソース量(6時間)は、リソース条件(7時間)の範囲内である。しかし、予算に関するリソース量(3.2万円)は、リソース条件(3万円)を超えている。この場合には、判定部127は、ユーザU2により選択されたカテゴリ「遊園地」及び「寿司」がリソース条件を満たす範囲を超えていると判定する。
【0151】
ユーザU2により選択されたカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合には、警告画面470が表示される。この場合に、リソース条件を満たす範囲を超えると判定されたカテゴリのカテゴリ選択領域423には、ユーザU2による再度の選択操作がされないように、警告標識472が重ねて表示される。
【0152】
なお、図15では、2番目のカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合における警告画面470の表示例を示したが、最初のカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合についても同様に警告画面を表示することが可能である。この場合には、判定部127は、選択されたカテゴリ(例えば、キャンプ)のリソース量を取得する。具体的には、判定部127は、カテゴリ「キャンプ」の費用を費用情報154から抽出し、その合計額3.2万円(1.6万円×2人)を算出する。また、判定部127は、カテゴリ「キャンプ」の滞在時間を滞在時間情報153から抽出する。そして、判定部127は、リソース条件設定画面400を用いて設定されたリソース条件と、算出されたカテゴリ「キャンプ」のリソース量(3.4万円、5時間)とを項目毎に比較する。ここで、滞在時間に関するリソース量(5時間)は、リソース条件(7時間)の範囲内である。しかし、予算に関するリソース量(3.4万円)は、リソース条件(3万円)を超えている。この場合には、判定部127は、ユーザU2により選択されたカテゴリ「キャンプ」がリソース条件を満たす範囲を超えていると判定する。
【0153】
[リソース条件を満たす範囲を超過した場合の確認例]
ここでは、ユーザU2により選択されたカテゴリが、リソース条件を満たす範囲を超えた場合にユーザU1に承認を求める例を示す。すなわち、下位者により選択されたカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超過する場合に、上位者に超過を承認申請することが可能である。
【0154】
図16は、電子機器200のUI部240に表示される確認画面480の表示例を示す図である。確認画面480は、カテゴリ選択画面420(図8参照)において、リソース条件を満たす範囲を超えるカテゴリの選択操作がされた場合に表示される承認申請画面である。
【0155】
確認画面480には、警告メッセージ481と、選択カテゴリ表示領域482と、承認ボタン483と、未承認ボタン484とが表示される。選択カテゴリ表示領域482には、カテゴリ選択画面410、420(図7図8参照)において選択されたカテゴリが表示される。
【0156】
承認ボタン483は、リソース条件を満たす範囲を超えるカテゴリ(選択カテゴリ表示領域482に表示されているカテゴリ)の選択を承認する場合に選択されるボタンである。承認ボタン483の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、承認ボタン483の選択操作がされたことを示す承認情報をサーバ100に送信する。この承認情報を受信した場合には、制御部120は、その承認されたカテゴリに関する旅行計画の生成処理を進めることが可能となる。
【0157】
未承認ボタン484は、リソース条件を満たす範囲を超えるカテゴリ(選択カテゴリ表示領域482に表示されているカテゴリ)の選択を承認しない場合に選択されるボタンである。未承認ボタン484の選択操作がされた場合には、電子機器200の制御部220は、未承認ボタン484の選択操作がされたことを示す未承認情報をサーバ100に送信する。この未承認情報を受信した場合には、提示部122は、新たなカテゴリを選択するためのカテゴリ選択画面410、420(図7図8参照)を電子機器300のUI部340に表示させる。
【0158】
なお、ユーザU2により選択されたカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えているか否かを判定する判定方法は、図15で示した判定方法と同様である。ユーザU2により選択されたカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合には、確認画面480が表示される。また、リソース条件を満たす範囲を超過した部分を示す情報(リソース超過量)を確認画面480に含めてもよい。例えば、予算を5千円だけ超過していることを確認画面480に表示してもよい。
【0159】
なお、図16では、2番目のカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合における確認画面480の表示例を示したが、図15に示す例と同様に、最初のカテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていると判定された場合についても同様に確認画面を表示することが可能である。
【0160】
[サーバの動作例]
図17は、サーバ100におけるリソース条件超過処理の一例を示すフローチャートである。また、このリソース条件超過処理は、記憶部130(図2参照)に記憶されているプログラムに基づいて制御部120(図2参照)により実行される。また、このリソース条件超過処理は、電子機器200において旅行アプリの起動操作がされた場合に実行される。また、このリソース条件超過処理では、図1乃至図16を適宜参照して説明する。
【0161】
ステップS751において、判定部127は、第1カテゴリ選択情報を電子機器300から受信したか否かを判定する。第1カテゴリ選択情報を受信した場合には、ステップS752に進む。一方、第1カテゴリ選択情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0162】
ステップS752において、判定部127は、ステップS751で受信した第1カテゴリ選択情報を用いて、電子機器300において選択された第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えているか否かを判定する。なお、この判定方法については、図15図16で示した判定方法と同様である。第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えている場合には、ステップS753に進む。一方、第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていない場合には、ステップS758に進む。
【0163】
ステップS753において、提示部122は、リソース条件を満たす範囲を超えるカテゴリが選択されたことを通知するための確認情報を電子機器200に送信する。この確認情報を受信した場合には、電子機器200の制御部220は、UI部240に確認画面を表示させる。例えば、確認画面480(図16参照)がUI部240に表示される。
【0164】
ステップS754において、判定部127は、承認情報を電子機器200から受信したか否かを判定する。承認情報を受信した場合には、ステップS758に進む。一方、承認情報を受信していない場合、すなわち未承認情報を受信した場合には、ステップS755に進む。例えば、確認画面480(図16参照)において承認ボタン483の選択操作がされた場合には、電子機器200から承認情報が送信され、未承認ボタン484の選択操作がされた場合には、電子機器200から未承認情報が送信される。
【0165】
ステップS755において、提示部122は、警告情報を電子機器300に送信する。この警告情報を受信した場合には、電子機器300の制御部320は、UI部340に警告画面を表示させる。例えば、警告画面470(図15参照)がUI部340に表示される。
【0166】
ステップS756において、判定部127は、新たな第1カテゴリ選択情報を電子機器300から受信したか否かを判定する。新たな第1カテゴリ選択情報を受信した場合には、ステップS757に進む。一方、新たな第1カテゴリ選択情報を受信していない場合には、監視を継続して行う。
【0167】
ステップS757において、判定部127は、ステップS756で受信した新たな第1カテゴリ選択情報を用いて、電子機器300において新たに選択された第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えているか否かを判定する。なお、この判定方法については、図15図16で示した判定方法と同様である。新たな第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えている場合には、ステップS755に戻り、新たな警告情報が電子機器300に送信される。一方、新たな第1カテゴリがリソース条件を満たす範囲を超えていない場合には、ステップS758に進む。
【0168】
なお、ステップS758乃至S764については、ステップS751乃至S757に対応する。このため、以下では、ステップS751乃至S757と異なる点を中心にして説明し、共通する部分についての説明を省略する。
【0169】
ステップS759において、判定部127は、ステップS751又はS756で受信した第1カテゴリ選択情報と、ステップS758で受信した第2カテゴリ選択情報とを用いて、電子機器300において選択された第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えているか否かを判定する。なお、この判定方法については、図15図16で示した判定方法と同様である。第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えている場合には、ステップS760に進む。一方、第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えていない場合には、リソース条件超過処理の動作を終了する。
【0170】
ステップS764において、判定部127は、ステップS751又はS756で受信した第1カテゴリ選択情報と、ステップS763で受信した新たな第2カテゴリ選択情報とを用いて、電子機器300において選択された第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えているか否かを判定する。なお、この判定方法については、図15図16で示した判定方法と同様である。第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えている場合には、ステップS762に戻り、新たな警告情報が電子機器300に送信される。一方、第1カテゴリ及び第2カテゴリの合計リソース量がリソース条件を満たす範囲を超えていない場合には、リソース条件超過処理の動作を終了する。
【0171】
[適用例]
本実施形態では、ユーザU1がリソース条件を設定し、このリソース条件を満たす範囲内でユーザU2がカテゴリを選択し、この選択されたカテゴリに基づいてユーザU1が目的地を選択する例を示した。ただし、ユーザU2が比較的高い年齢である場合には、ユーザU1により設定されたリソース条件を満たす範囲内で、ユーザU2がカテゴリ及び目的地を選択することも可能である。そこで、電子機器300を用いてユーザU2がカテゴリ及び目的地を選択可能としてもよい。この場合には、カテゴリ選択画面410、420(図7図8参照)の表示後に、目的地選択画面430、440(図9図10参照)を電子機器300のUI部340に表示させ、目的地選択画面430、440を用いてユーザU2が目的地を選択可能である。なお、ユーザU2が目的地を選択する場合には、リソース条件の超過判定は、その目的地に係るリソース量で行うようにする。
【0172】
また、本実施形態では、子供の年齢等とは無関係にカテゴリを抽出して提供する例を示したが、子供の年齢等に基づいて子供に提供するカテゴリを変更してもよい。例えば、ユーザU2の年齢に応じて、選択可能なカテゴリの候補、選択可能な目的地の候補を変更してもよい。例えば、ユーザU2の年齢が第1閾値(例えば10歳)未満である場合には、移動の少ない静かな環境のカテゴリ(例えば公園)を提供することが可能である。また、例えば、ユーザU2の年齢が第2閾値(例えば15歳)以上である場合には、移動も多く、刺激のある環境のカテゴリ(例えばテーマパーク)を提供することが可能である。また、例えば、ユーザU2の年齢が第1閾値未満である場合には、選択可能なカテゴリ(ラーメン)の候補としてラーメンのみを表示させ、ユーザU2の年齢が第2閾値以上である場合には、塩ラーメン、とんこつラーメン、醤油ラーメン等の候補を表示させることが可能である。このように、ユーザU2の年齢が高くなるに応じて、選択可能なカテゴリの候補、選択可能な目的地の候補を細かく設定可能としてもよい。このように、子の成長とともに細かいカテゴリ、目的地の選択を可能とすることが可能である。なお、ユーザU1、U2の年齢については、ユーザ情報144(図3参照)に基づいて判定可能である。
【0173】
また、本実施形態では、第1カテゴリを選択後に第2カテゴリを選択する例を示したが、第1カテゴリのみを選択してもよい。例えば、ユーザU2の選択操作(第2カテゴリを選択しない旨の操作)に基づいて、第1カテゴリのみを選択可能としてもよく、ユーザU1により設定されたリソース条件に基づいて、第1カテゴリのみを選択可能としてもよい。また、例えば、ユーザU2の選択操作に基づいて、3以上のカテゴリを選択可能としてもよく、ユーザU1により設定されたリソース条件に基づいて、3以上のカテゴリを選択可能としてもよい。
【0174】
また、本実施形態では、電子機器200を用いてユーザU1がリソース条件の設定、目的地の選択、旅行計画の確認等を行い、電子機器300を用いてユーザU2がカテゴリの選択を行う例を示した。ただし、1台の電子機器(例えば、スマートフォン、タブレット玉津、パーソナルコンピュータ)を用いて、ユーザU1、U2の双方が各操作を行うようにしてもよい。この場合には、上述した各手順に従って、役割を明示した各表示画面を表示することが好ましい。そして、自分の担当となる表示画面において、ユーザU1、U2のそれぞれが各操作を行う。例えば、ユーザU1がリソース条件を設定した後に、ユーザU2に電子機器を渡して操作して下さい、等のメッセージを出力させ、ユーザU2がその電子機器を用いてカテゴリの選択操作を行えるようにする。同様に、ユーザU2がカテゴリを選択した後に、ユーザU1に電子機器を渡して操作して下さい、等のメッセージを出力させ、ユーザU1がその電子機器を用いて目的地の選択操作を行えるようにする。また、3以上の電子機器を用いて、ユーザU1、U2又は他のユーザが各操作を行うようにしてもよい。この場合には、役割を明示した表示画面を用いて、その役割のユーザが各操作を行うことが好ましい。
【0175】
また、本実施形態では、サーバ100が1つの旅行計画を生成してユーザU1に提示する例を示したが、複数の旅行計画の選択肢をユーザU1に提示し、その中からユーザU1に1つを選択させるようにしてもよい。
【0176】
また、本実施形態では、リソース条件として、予算、旅行時間の何れかを含むリソース量を設定した条件とする例を示したが、他のリソース量を用いてもよい。例えば、参加者のモチベーション、意欲、体力、行動範囲等の要素をリソース条件として用いてもよい。この場合には、モチベーション、意欲、体力、行動範囲等を数値化した情報を用いることが可能である。
【0177】
また、本実施形態では、車両を用いた旅行を計画する例を示したが、他の交通機関を利用して旅行を計画する場合にも適用可能である。この場合には、サーバ100が自動で交通手段を設定してもよく、ユーザ操作に基づいて交通手段を設定してもよい。例えば、リソース条件設定画面400(図6参照)の条件設定領域404において移動手段(例えば、自家用車、自家用車以外)を選択可能としてもよい。
【0178】
また、本実施形態では、移動に係る費用を考慮しない例を示したが、移動に係る費用を考慮してもよい。例えば、車両C1を移動手段として利用する場合には、高速道路の費用等が発生する。また、例えば、車両C1以外の交通機関を移動手段として利用する場合には、電車、バス等の費用が発生する。
【0179】
また、本実施形態では、サーバ100がカテゴリ毎又は目的地毎のリソース情報(例えば、滞在時間、費用)を保持し、ユーザU1(上位者)がリソース条件(総リソース量)を設定し、ユーザU2(下位者)が第1カテゴリ、第2カテゴリを選択する例を示す。なお、サーバ100が自動で目的地を選択してもよい。この場合には、サーバ100は、ユーザU2により選択されたカテゴリと、ユーザU1により設定されたリソース条件とに基づいて目的地を自動で選択し、旅行計画を生成する。この場合には、例えば、所定規則(例えば、費用が一番低い、自宅から距離が一番近い、ユーザの好みが一番近い)に基づいて目的地を自動で選択することが可能である。このように、ユーザU1により設定されたリソース条件に基づいて、ユーザU2により選択された複数のカテゴリを組み合わせた希望行程計画を作成し、ユーザU1に出力する行程計画方法を実現することが可能である。なお、複数の旅行計画を生成し、ユーザU1が最終的な旅行計画を選択可能としてもよい。
【0180】
また、本実施形態では、操作するユーザに応じて最適な表示画面をサーバ100が提示することにより各ユーザを的確にサポートしながら目的地を選択することが可能である。このため、各ユーザは、それぞれの役割に応じた操作を各ユーザに応じて提示される表示画面を見ながら適切な旅行計画を効率的に作成することが可能である。
【0181】
[本実施形態の効果例]
ここで、1台の車両に対して、1人のオーナのみを登録しておき、そのオーナのみが旅行アプリを利用することも想定される。しかし、そのオーナの家族にも旅行アプリに興味を持ってもらい、その家族にも旅行アプリを有効利用してもらうことが重要である。ただし、旅行計画では、予算、時間等の大人の制限も必要となることが多い。そこで、本実施形態では、旅行の各参加者の親子のそれぞれの役割を明確にし、子供が行きたい場所を旅行計画で企画可能なアプリを提供する。例えば、親のリソース条件の設定→子供のカテゴリ選択→親の目的地の選択の3ステップで進めていくことが可能である。この場合に、子供は、親の制限の条件を理解して企画することが容易となる。また、例えば、両親のために子供が旅行プランを組む場合に、容易に旅行プランを生成することが可能となる。
【0182】
また、本実施形態では、主従関係がある2人での旅行プランの生成が可能な立案支援システムを実現することが可能である。このように、本実施形態では、複数人の参加者が旅行計画を作成する場合に、各人のそれぞれの役割を明確にし、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能である。
【0183】
[他の機器、他のシステムにおいて処理を実行させる例]
なお、以上では、旅行計画生成処理、リソース条件超過処理等を主にサーバ100において実行する例を示したが、それらの各処理の全部又は一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、それらの各処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。例えば、車載機器(例えば、IVI(In-Vehicle Infotainment))、ユーザが使用可能な機器(例えば、電子機器200、300、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション装置)、インターネット等の所定のネットワークを介して接続可能なサーバ等の各種情報処理装置、各種電子機器を用いて各処理の少なくとも一部を実行させることができる。
【0184】
また、サーバ100の機能を実行可能な情報処理システムの一部(又は全部)については、インターネット等の所定のネットワークを介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
【0185】
[本実施形態の構成例及びその効果]
本実施形態に係る情報処理方法は、旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザU1、U2から受け付けることが可能な情報処理方法である。この情報処理方法では、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件をユーザU1(第1ユーザの一例)から受け付ける第1受付処理(ステップS704乃至S706)と、リソース条件に基づいて旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリをユーザU2(第2ユーザの一例)に複数提示する第1提示処理(ステップS708乃至S710、S715乃至S717)と、ユーザU2の操作に基づいて複数のカテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける第2受付処理(ステップS711乃至S713、S718乃至S720)と、選択情報に基づいて抽出される目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成処理(ステップS729)とを含む。また、本実施形態に係るプログラムは、これらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。言い換えると、本実施形態に係るプログラムは、サーバ100が実行可能な各機能をコンピュータに実現させるプログラムである。
【0186】
この構成によれば、複数のユーザU1、U2が旅行計画を作成する場合に、各人のそれぞれの役割を明確にし、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0187】
本実施形態に係る情報処理方法において、第1受付処理(ステップS704乃至S706)では、ユーザU1による操作により電子機器200(第1機器の一例)において受け付けされたリソース条件に関するリソース情報を電子機器200から受信する。また、第1提示処理(ステップS708乃至S710、S715乃至S717)では、複数のカテゴリを表示させるための表示情報をユーザU2が使用する電子機器300(第2機器の一例)に送信する。また、第2受付処理(ステップS711乃至S713、S718乃至S720)では、電子機器300において選択されたカテゴリに関する選択情報を電子機器300から受信する。また、本実施形態に係る情報処理方法は、生成処理(ステップS729)により生成された計画情報を電子機器200に送信してユーザU1に提示する第2提示処理(ステップS730乃至S732)をさらに含む。
【0188】
この構成によれば、複数のユーザU1、U2が旅行計画を作成する場合に、各人に応じた電子機器200、300を用いて各表示、各操作を行うことができるため、各人のそれぞれの役割を明確にすることが可能である。これにより、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0189】
本実施形態に係る情報処理方法において、第1提示処理(ステップS707乃至S710)では、リソース条件を基準として設定される所定範囲内で、提示対象となる複数のカテゴリを第1カテゴリの候補として選択し、複数の第1カテゴリをユーザU2に提示する。
【0190】
この構成によれば、ユーザU1により設定されたリソース条件を基準として設定される所定範囲内で、ユーザU2は第1カテゴリを選択可能となるため、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0191】
本実施形態に係る情報処理方法において、第2受付処理(ステップS711乃至S713)では、ユーザU2の操作に基づいて複数の第1カテゴリのうちから選択された第1カテゴリに関する第1選択情報を受け付け、第1提示処理(ステップS714乃至S717)では、リソース条件から、選択された第1カテゴリに係るリソース量を差し引いて求められる新たなリソース条件を基準として設定される所定範囲内で、提示対象となる複数のカテゴリを第2カテゴリの候補として選択し、複数の第2カテゴリをユーザU2に提示する。
【0192】
この構成によれば、ユーザU1により設定されたリソース条件と、選択された第1カテゴリに係るリソース量とを考慮した新たなリソース条件を基準として設定される所定範囲内で、ユーザU2は第2カテゴリを選択可能となる。このため、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0193】
本実施形態に係る情報処理方法において、第2受付処理(ステップS718乃至S720)では、ユーザU2の操作に基づいて、複数の第2カテゴリのうちから選択された第2カテゴリに関する第2選択情報を受け付ける。また、生成処理(ステップS727乃至S729)では、選択された第1カテゴリに属する第1目的地と、選択された第2カテゴリに属する第2目的地とを決定し、第1目的地及び第2目的地に基づいて旅行の経路を探索し、第1目的地及び第2目的地と当該探索された経路とを含む計画情報を生成する。また、本実施形態に係る情報処理方法は、生成処理(ステップS727乃至S729)により生成された計画情報をユーザU1に提示する第2提示処理(ステップS730乃至S732)をさらに含む。なお、第1目的地及び第2目的地の決定は、ユーザU1又はU2の選択操作に基づいて実行してもよく、サーバ100が自動で実行してもよい。
【0194】
この構成によれば、複数のユーザU1、U2が旅行計画を作成する場合に、各人の意図を反映させた適切な目的地及び経路を含む旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0195】
本実施形態に係る情報処理方法は、第2受付処理(ステップS751)で第1選択情報を受け付けた場合に、選択された第1カテゴリに係るリソース量がリソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第1判定処理(ステップS752)と、第2受付処理(ステップS758)で第2選択情報を受け付けた場合に、選択された第1カテゴリに係るリソース量と選択された第2カテゴリに係るリソース量との合計量がリソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第2判定処理(ステップS759)と、第1判定処理でリソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、及び、第2判定処理でリソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、ユーザU2に対して警告を出力させる警告出力処理(ステップS755、S762)とをさらに含む。
【0196】
この構成によれば、ユーザU2により選択されたカテゴリに係るリソース量がリソース条件を満たす範囲を超過している場合に、ユーザU2に対して警告を出力させるため、ユーザU2は、リソース条件を超過したことを容易に把握することが可能となる。
【0197】
本実施形態に係る情報処理方法は、第2受付処理(ステップS751)で第1選択情報を受け付けた場合に、選択された第1カテゴリに係るリソース量がリソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第1判定処理(ステップS752)と、第2受付処理(ステップS758)で第2選択情報を受け付けた場合に、選択された第1カテゴリに係るリソース量と選択された第2カテゴリに係るリソース量との合計量がリソース条件を満たす範囲を超過しているか否かを判定する第2判定処理(ステップS759)と、第1判定処理でリソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、及び、第2判定処理でリソース条件を満たす範囲を超過していると判定された場合、当該超過を承認するか否かを求める承認情報をユーザU1に対して出力させる承認出力処理(ステップS753、S760)とをさらに含む。
【0198】
この構成によれば、ユーザU2により選択されたカテゴリに係るリソース量がリソース条件を満たす範囲を超過している場合に、承認情報をユーザU1に対して出力させるため、ユーザU1は、リソース条件を超過したことを容易に把握することが可能となる。
【0199】
本実施形態に係る情報処理方法において、第1提示処理(ステップS708乃至S710、S715乃至S717)では、複数のカテゴリとともに、当該各カテゴリに属する目的地を第2ユーザに提示してもよい。また、第2受付処理(ステップS711乃至S713、S718乃至S720)では、ユーザU2の操作に基づいてユーザU2に提示された目的地のうちから選択された目的地に関する目的地選択情報を受け付けてもよい。また、生成処理(ステップS727乃至S729)では、選択された目的地に基づいて旅行の経路を探索し、選択された目的地と当該探索された経路とを含む計画情報を生成してもよい。本実施形態に係る情報処理方法は、生成処理により生成された計画情報をユーザU1に提示する第2提示処理(ステップS730乃至S732)をさらに含む。
【0200】
この構成によれば、例えば、ユーザU2が比較的高い年齢である場合には、ユーザU1により設定されたリソース条件を満たす範囲内で、ユーザU2がカテゴリ及び目的地を選択することが可能である。この場合には、ユーザU2の意図をさらに反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0201】
本実施形態に係る情報処理方法において、第1提示処理(ステップS708乃至S710、S715乃至S717)では、ユーザU2の年齢に基づいて、提示対象とするカテゴリの範囲を変更してもよい。
【0202】
この構成によれば、ユーザU2の年齢に応じた適切なカテゴリの提供が可能となる。この場合には、ユーザU2の年齢を考慮した適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0203】
本実施形態に係るサーバ100は、旅行の計画を生成するためのユーザ操作を複数のユーザU1、U2から受け付けることが可能な情報処理装置である。サーバ100は、旅行に関する要素であって予算及び旅行に要する時間のうちの少なくとも1つを含むリソース条件をユーザU1(第1ユーザの一例)から受け付ける受付部121(第1受付部の一例)と、リソース条件に基づいて旅行の目的地候補の種類を示すカテゴリをユーザU2(第2ユーザの一例)に複数提示する提示部122と、ユーザU2の操作に基づいて複数のカテゴリのうちから選択された1以上のカテゴリに関する選択情報を受け付ける受付部121(第2受付部の一例)と、選択情報に基づいて抽出される目的地を含む旅行の計画情報を生成する生成部125とを備える。なお、サーバ100の代わりに、サーバ100により実現される各処理を実行可能な複数の機器により構成される情報処理システムとしてもよい。
【0204】
この構成によれば、複数のユーザU1、U2が旅行計画を作成する場合に、各人のそれぞれの役割を明確にし、各人の意図を反映させた適切な旅行計画を効率的に作成することが可能となる。
【0205】
なお、本実施形態で示した各処理手順は、本実施形態を実現するための一例を示したものであり、本実施形態を実現可能な範囲で各処理手順の一部の順序を入れ替えてもよく、各処理手順の一部を省略したり他の処理手順を追加したりしてもよい。
【0206】
なお、本実施形態の各処理は、各種の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行される。本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを情報処理装置の記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた情報処理装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
【0207】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0208】
1 情報処理システム、30 ネットワーク、100 サーバ、110、210、310 通信部、120、220、320 制御部、121 受付部、122 提示部、123 抽出部、124 経路探索部、125 生成部、126 設定部、127 判定部、130、230、330 記憶部、140 機器管理DB、150 カテゴリDB、160 コンテンツDB、200、300 電子機器、240、340 UI部、241、341 受付部、242、342 出力部、250、350 センサ類
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17