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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129707
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】半導体記憶装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 51/30 20230101AFI20240919BHJP
   H10B 51/40 20230101ALI20240919BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20240919BHJP
   H10B 51/20 20230101ALI20240919BHJP
【FI】
H10B51/30
H10B51/40
H01L29/78 371
H10B51/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039075
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】318010018
【氏名又は名称】キオクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100170575
【弁理士】
【氏名又は名称】森 太士
(72)【発明者】
【氏名】藤井 章輔
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083FR05
5F083FR06
5F083FR07
5F083GA10
5F083GA11
5F083JA02
5F083JA03
5F083JA06
5F083JA12
5F083JA14
5F083JA15
5F083JA19
5F083JA38
5F083JA39
5F083JA40
5F083JA60
5F083KA01
5F083KA05
5F101BA62
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD32
5F101BE02
5F101BE05
(57)【要約】
【課題】強誘電体層に効率的に電界を印加可能で動作電圧が低減され、また、カップリング比が小さく自発分極を安定化でき、保持特性を向上する、半導体記憶装置。
【解決手段】実施の形態に係る半導体記憶装置は、強誘電体メモリトランジスタを備える。強誘電体メモリトランジスタは、第1方向に延在し、円筒形状を有する第1導電層と、1導電層と接し、円筒形状の半径方向と第1方向に延在する第1半導体層と、第1半導体層に接する強誘電体層と、強誘電体層に接する第2導電層と、第1半導体層の内、第1方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する第3導電層とを備える。第1半導体層の半径方向の直径R2は、第1導電層の半径方向の直径R1よりも大きい。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延在し、円筒形状を有する第1導電層と、
前記第1導電層と接し、前記円筒形状の半径方向と前記第1方向に延在する第1半導体層と、
前記第1半導体層に接する強誘電体層と、
前記強誘電体層に接する第2導電層と、
前記第1半導体層の内、前記第1方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する第3導電層と
を備え、
前記第1半導体層の半径方向の直径R2は、前記第1導電層の半径方向の直径R1よりも大きい、強誘電体メモリを備える、半導体記憶装置。
【請求項2】
更に、第1選択トランジスタを備え、
前記第1選択トランジスタは、
前記第1方向に延びる第2半導体層と、
前記第2半導体層に接する絶縁膜と、
前記絶縁膜と接し、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第4導電層とを備え、
前記第2半導体層と前記第1導電層は接している、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項3】
前記強誘電体層と前記第1半導体層との間に、更に、第5導電層と絶縁層との積層構造を備える、請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項4】
前記強誘電体層と前記第1半導体層との間に設けられ、前記強誘電体層と接する第5導電層と、
前記第5導電層と、前記第1半導体層との間に設けられ、前記第1半導体層と接する絶縁層と
を備える、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項5】
強誘電体メモリと選択トランジスタとを備え、
前記強誘電体メモリは、
第1方向に延在し、円筒形状を有する第1導電層と、
前記第1導電層と接し、前記円筒形状の半径方向と前記第1方向に延在する第1半導体層と、
前記第1半導体層に接する強誘電体層と、
前記強誘電体層に接する第2導電層と、
前記第1半導体層の内、前記第1方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する第3導電層とを備え、
前記選択トランジスタは、
前記第1方向に延びる第2半導体層と、
前記第2半導体層に接する絶縁膜と、
前記絶縁膜と接し、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第4導電層とを備え、
前記第2半導体層と前記第1導電層は接しており、
前記第1半導体層の半径方向の直径R2は、前記第2半導体層の半径方向の直径R3よりも大きい、半導体記憶装置。
【請求項6】
更に、前記第1半導体層の一部を取囲む第6導電層を備え、前記第6導電層は前記第1導電層に接続される、請求項5に記載の半導体記憶装置。
【請求項7】
前記第6導電層の半径方向の直径R4は、前記第1半導体層の半径方向の直径R2よりも大きい、請求項6に記載の半導体記憶装置。
【請求項8】
更に、第2選択トランジスタを備え、
前記第2選択トランジスタは、
前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層に接する絶縁膜と、
前記絶縁膜と接し、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第7導電層と、
を備え、前記第3半導体層と前記第2導電層は接している、請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項9】
前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層に接する絶縁膜と、
前記絶縁膜と接し、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第7導電層と、
を備え、前記第3半導体層と前記第2導電層は接している、第2選択トランジスタを備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項10】
前記第1方向に延びる第3半導体層と、
前記第3半導体層に接する絶縁膜と、
前記絶縁膜と接し、前記第1方向に垂直な第2方向に延びる第7導電層と、
を備え、前記第3半導体層と前記第2導電層は接している、第2選択トランジスタを備える、請求項3に記載の半導体記憶装置。
【請求項11】
前記第1半導体層は、酸化物半導体層を備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項12】
前記酸化物半導体層は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素を含む、請求項11に記載の半導体記憶装置。
【請求項13】
前記酸化物半導体層は、酸化インジウムと酸化ガリウム、酸化インジウムと酸化亜鉛、又は、酸化インジウムと酸化スズを含む、請求項11に記載の半導体記憶装置。
【請求項14】
前記酸化物半導体層は、酸化チタン(TiO)又は酸化タングステン(WO)を含む、請求項11に記載の半導体記憶装置。
【請求項15】
前記強誘電体層は、ハフ二ウム(Hf)、もしくはハフニウム(Hf)とジルコニウム(Zr)を主成分とする酸化物層を備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項16】
前記強誘電体層は、ZrO2/HfZrO2/ZrO2の積層構造を備える、請求項14に記載の半導体記憶装置。
【請求項17】
前記絶縁膜は、シリコン(Si)、窒化シリコン(SiN)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、イットリウム(Y)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、およびマグネシウム(Mg)からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、酸素と、を含む、請求項2に記載の半導体記憶装置。
【請求項18】
前記第1導電層は、タングステン(W)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、および不純物ドープシリコンからなる群より選ばれる少なくとも一つの材料を含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
【請求項19】
選択トランジスタの第1導電層の上に堆積された絶縁層および第2導電層をエッチングにより除去して形成された溝の底部に前記第1導電層を露出させ、
前記溝に、原子層堆積法により、酸化物半導体層および強誘電体層を順次形成して、前記第1導電層と前記酸化物半導体層を接続し、
更に前記強誘電体層の上に第3導電層を形成し、
前記第3導電層、前記強誘電体層および前記酸化物半導体層をパターニングし、前記第1導電層をソース、前記第2導電層をドレイン、前記第3導電層をゲート、前記酸化物半導体層をチャネルとする強誘電体メモリを形成する、半導体記憶装置の製造方法。
【請求項20】
強誘電体メモリのゲート電極となる第1導電層の上に、絶縁層および第2導電層を順次堆積し、前記絶縁層、前記第2導電層を除去して形成された溝の底部に前記第1導電層を露出させ、
前記溝に、原子層堆積法により、ゲート絶縁層となる絶縁膜を形成し、
前記溝の底部の前記絶縁膜を除去し、原子層堆積法により、半導体層を堆積し、前記半導体層と前記第1導電層と接続し、
前記半導体層の一部を除去したエッチング溝に第3導電層を埋め込み、前記第1導電層をソース、前記第3導電層をドレイン、前記第2導電層をゲート、前記半導体層をチャネルとする選択トランジスタを形成する、半導体記憶装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
強誘電体メモリは、高速動作できる不揮発性メモリとして注目されている。強誘電体メモリは、強誘電体の分極反転を利用して、メモリセルへのデータの書き込み、及び、メモリセルのデータの消去を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第10,978,485号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2020/0365606号明細書
【特許文献3】米国特許第10,879,2695号明細書
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Kate Lee, Sihyun Kim, Jong-ho Lee, Byung-Gook Park, and Daewoong Kwon, “Ferroelectric-Metal Field-Effect Transistor With Recessed Channel for 1T-DRAM Application.”, IEEE JOUNAL OF THE ELECRON DEVICES SOCIETY, VOLUME 10, 2022, pp.13-18.
【非特許文献2】Fei Mo, Yusaku Tagawa, Chengji Jin, Minju Ahn, Takuya Saraya, Toshiro Hiramoto and Masaharu Kobayashi, “Low-Voltage Operating Ferroelectric FET with Ultrathin IGZO Channel for High-Density Memory Application.”, IEEE JOUNAL OF THE ELECRON DEVICES SOCIETY, VOLUME 8, 2020, pp.717-723.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態の発明が解決しようとする課題は、強誘電体層に効率的に電界を印加可能で動作電圧が低減され、また、カップリング比が小さく自発分極を安定化でき、保持特性が向上する、半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の半導体記憶装置は、強誘電体メモリトランジスタを備える。強誘電体メモリトランジスタは、第1方向に延在し、円筒形状を有する第1導電層と、1導電層と接し、円筒形状の半径方向と第1方向に延在する第1半導体層と、第1半導体層に接する強誘電体層と、強誘電体層に接する第2導電層と、第1半導体層の内、第1方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する第3導電層とを備える。第1半導体層の半径方向の直径R2は、第1導電層の半径方向の直径R1よりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】比較例に係る半導体記憶装置の断面図。
図1B図1AのI-I線に沿う断面図。
図1C】比較例に係る半導体記憶装置の動作説明のための断面図。
図2A】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図。
図2B図2AのII-II線に沿う断面図。
図2C図2Aのソースコンタクト近傍の拡大図。
図2D】実施の形態に係る半導体記憶装置の動作説明のための断面図。
図3】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路構成図。
図4A】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路ブロック図。
図4B】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの上面図。
図5A】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の書込み動作の回路図。
図5B】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の消去動作の回路図。
図5C】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の読出し動作の回路図。
図5D】第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作モードの説明図。
図6】第1の実施の形態の変形例1に係る半導体記憶装置の断面図。
図7】第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置の断面図。
図8】第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図。
図9】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図。
図10A】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路構成図。
図10B】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの上面図。
図11A】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の書込み動作の回路図。
図11B】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の読出し動作の回路図。
図11C】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の保持動作の回路図。
図11D】第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作モードの説明図。
図12】第4の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図。
図13】第4の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置の断面図。
図14】第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路ブロック図。
図15A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図15B図15Aの上面図。
図15C】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置において、酸化物半導体層32の半径方向の直径R2と、導電層24の半径方向の直径R1の大小関係の説明図。
図16A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図16B図16Aの上面図。
図17A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図17B図17Aの上面図。
図18A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図18B図18Aの上面図。
図19A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図19B図19Aの上面図。
図20A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図20B図20Aの上面図。
図21A】ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図21B図21Aの上面図。
図22A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図22B図22Aの上面図。
図23A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図23B図23Aの上面図。
図24A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図24B図24Aの上面図。
図25A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図25B図25Aの上面図。
図26A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図26B図26Aの上面図。
図27A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図27B図27Aの上面図。
図28A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図28B図28Aの上面図。
図29A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図29B図29Aの上面図。
図30A】ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法の断面図。
図30B図30Aの上面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。図面に記載された各構成要素の厚さと平面寸法との関係、各構成要素の厚さの比率等は現物と異なる場合がある。上下方向は、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。また、実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し適宜説明を省略する。
【0009】
本明細書において「接続」とは物理的な接続だけでなく電気的な接続も含み、特に指定する場合を除き、直接接続だけでなく間接接続も含む。
【0010】
以下の説明においては、XY平面に広がる基板面に垂直な方向をZ方向、Z方向に直交し、ビット線BLの延伸する方向をX方向、Z方向に垂直でX方向に非平行なワード線WLの延伸する方向をY方向とする。尚、これらの方向については、一例である。パターンの配置によっては、適宜変更可能である。また、基板は、絶縁体基板、半導体基板、絶縁体基板に電極層が埋め込まれた基板なども含む場合がある。更に、NチャネルMOS(Metal Oxide Gate Semiconductor)電界効果トランジスタ、PチャネルMOS電界効果トランジスタ、相補型MOS電界効果トランジスタ(CMOS:Complementary MOS)からなる半導体素子が埋め込まれた基板であっても良い。
【0011】
また、以下の説明においては、メモリセルアレイを単に半導体記憶装置と表記する場合もある。
【0012】
実施形態に係る半導体記憶装置は、強誘電体トランジスタ(FeFET:Ferroelectric Field Effect Transistor)を有する強誘電体メモリであって、メモリセルアレイを有する。実施形態に係る半導体記憶装置において、回路形式としては、1T-1FeFET回路形式、2T-1FeFET回路形式、3T(2T+1FeFET)などが含まれる。メモリセルがFeFETである1FeFETセル回路式も含まれる。また、FeFETがMFS(Metal Ferroelectric Semiconductor)構造、MFMIS(Metal Ferroelectric Insulator Metal Insulator Semiconductor)構造を有するメモリセルも含まれる。また、1T-1FeFET回路には、1Tの選択トランジスタのチャネルとFeFETのソースが接続されるソース接続形式と、1Tの選択トランジスタのチャネルとFeFETのゲートが接続されるゲート接続形式が含まれる。また、ソース接続形式とゲート接続形式を組合せた接続形式も含まれる。
【0013】
(ゲートオールアラウンド構造)
図1Aは、比較例に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0014】
比較例に係る半導体記憶装置は、図1Aに示すように、強誘電体メモリMTRを備える。強誘電体メモリMTRは、FeFETを備える。強誘電体メモリMTRは、ソースコンタクトSCと、ソースコンタクトSCと接し、Z方向に延在する半導体層32Aと、半導体層32Aに接する強誘電体層34と、強誘電体層34に接する導電層36Aと、を備える。
【0015】
また、比較例に係る半導体記憶装置は、図1Aに示すように、選択トランジスタMSTを備える。選択トランジスタMSTは、Z方向に延びる半導体層22と、半導体層22に接するゲート絶縁層となる絶縁膜20と、絶縁膜20と接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線となる導電層14と、を備える。半導体層22と強誘電体メモリMTRのソース電極となるソースコンタクトSCは接している。
【0016】
図1Bは、図1AのI-I線に沿う断面図である。比較例に係る半導体記憶装置は、図1Aおよび図1Bに示すように、強誘電体メモリMTRのゲート電極となる導電層36Aが、チャネルとなる半導体層32Aを囲んで配置される、いわゆるサラウンディング・ゲート・トランジスタ(SGT:Surrounding Gate Transistor)構造を備える。SGT構造は、ゲートオールアラウンド(Gate-all-around)構造とも称する。比較例に係る半導体記憶装置では、導電層36Aから半導体層32Aに向けて、図1Bの矢印で示す様に、電界が印加される。
【0017】
図1Cは、比較例に係る半導体記憶装置の動作説明のための断面図である。図1Cでは、強誘電体メモリMTRを横型構造としてモデル化して示している。比較例に係る半導体記憶装置では、ビット線BLに接続されるドレイン電極D(BL)とソースコンタクトSCに接続されるソース電極S(SC)が半導体層32Aに接続されている。また、ドレイン電極D(BL)とソース電極S(SC)間には、ゲート電極G(36A)が配置されている。ゲート電極G(36A)は、半導体層32Aとの間に強誘電体層34を介して配置されている。ここで、強誘電体層34と半導体層32Aとの間にインターレイヤーと呼ばれる絶縁層ILを介在させている。比較例に係る半導体記憶装置の強誘電体メモリMTRは、図1Cに示すように、導電層36A/強誘電体層34/半導体層32Aの積層構造からなるMFS構造を備える。比較例に係る半導体記憶装置では、その構造上、ゲート電極G(36A)と半導体層32Aとの間のカップリング比が大きくなり易い。カップリング比が大きいと減分極電界成分が大きくなり、自発分極が維持できず、強誘電体層34の分極電荷量Pと印加される電圧Vとの関係を表すPV分極特性がマイナーループ(部分分極)状態になり易い。このため、データ保持特性も劣化する。また、比較例に係る半導体記憶装置では、強誘電体層34の端部であるフリンジ部分にゲート電極G(36A)からのフリンジ電界がかかりにくいため、強誘電体層34の分極反転も起こりにくい。
【0018】
(第1の実施の形態)
(チャネルオールアラウンド構造)
図2Aは、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0019】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図2Aに示すように、強誘電体メモリMTRを備える。強誘電体メモリMTRは、FeFETを備える。強誘電体メモリMTRは、Z方向に延在し、円筒形状を有する導電層24と、導電層24と接し、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32と、半導体層32に接する強誘電体層34と、強誘電体層34に接する導電層36と、半導体層32の内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触し、Z方向に垂直なX方向に延びる導電層28とを備える。ここで、半導体層32の半径方向の直径R2は、導電層24の半径方向の直径R1よりも大きい。
【0020】
また、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図2Aに示すように、選択トランジスタMSTを備える。選択トランジスタMSTは、Z方向に延びる半導体層22と、半導体層22に接するゲート絶縁層となる絶縁膜20と、絶縁膜20と接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線となる導電層14とを備え、半導体層22と強誘電体メモリMTRのソース電極となる導電層24(SC)は接している。
【0021】
図2Bは、図2AのII-II線に沿う断面図である。第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図2Aおよび図2Bに示すように、強誘電体メモリMTRのゲート電極となる導電層36の周りを強誘電体層34および半導体層(チャネル)32が囲んで配置される、チャネルオールアラウンド(Channel-all-around)構造を備える。実施の形態に係る半導体記憶装置では、導電層36から導電層28に向けて、図2Bの矢印で示す様に、電界が印加される。
【0022】
図2Cは、図2AのソースコンタクトSCとなる導電層24(SC)近傍の拡大図である。実施の形態に係る半導体記憶装置では、ゲート電極となる導電層36の周りを強誘電体層34と半導体層32が囲んでいるため、ソースコンタクトSCとなる導電層24(SC)近傍においても導電層36から半導体層32に向けて、図2Cの矢印で示す様に、電界が印加される。
【0023】
図2Dは、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の動作説明のための断面図である。図2Dでは、強誘電体メモリMTRを横型構造としてモデル化して示している。第1の実施の形態に係る半導体記憶装置では、ビット線BLに接続されるドレイン電極D(28)とソースコンタクトSCに接続されるソース電極S(24)が半導体層32に接続されている。また、ゲート電極G(36)は、半導体層32との間に強誘電体層34を介して配置されている。第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の強誘電体メモリMTRは、図2Dに示すように、導電層36/強誘電体層34/半導体層32の積層構造からなるMFS構造を備える。
【0024】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の強誘電体メモリMTRでは、その構造上、ゲート電極G(36)と半導体層32間のカップリング比が小さくなり易い。カップリング比が小さいと減分極電界が小さくなり自発分極が維持可能であり、強誘電体層34のPV分極特性が幅広く拡大されたループ状態を描く。このため、データ保持特性も安定化する。
【0025】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置では、ゲート電極となる導電層36の周りを強誘電体層34と半導体層32が囲んでいるため、強誘電体層34の全体にゲート電極G(36)からの電界がかかり易い。このため、強誘電体層34の分極反転も起こり易く、動作上安定性を有する。
【0026】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置は、比較例に比べて、強誘電体層34に効率的に電界をかけられるため動作電圧低減が期待され、また、カップリング比が小さく自発分極を安定化させるため保持特性も向上可能である。
【0027】
第1の実施の形態に係る半導体記憶装置の強誘電体メモリトランジスタMTRでは、チャネルオールアラウンド構造であると共に、ゲート電極が強誘電体層を介してチャネル領域内に埋め込まれている構造を備える。このため、カップリング比が小さく自発分極を安定化させることができる。また、ゲート電圧が強誘電体層全体に印加されるために、強誘電体層が反転しやすい。
【0028】
導電層24は、強誘電体メモリMTRのソース電極である。導電層36は、強誘電体メモリMTRのゲート電極であり、Y方向に延在するワード線WLに接続される。導電層28は、強誘電体メモリMTRのドレイン電極であり、X方向に延在するビット線BLに接続される。導電層10は、Y方向に延在するリードラインRLに接続される。
【0029】
導電層10、導電層24、導電層36、および導電層28は、タングステン(W)、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、モリブデン(Mo)、コバルト(Co)、タンタル(Ta)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、および不純物ドープシリコンからなる群より選ばれる少なくとも一つの材料を含む。
【0030】
半導体層32は、酸化物半導体層を備える。酸化物半導体層は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素を含む。
【0031】
酸化物半導体層は、酸化インジウムと酸化ガリウム、酸化インジウムと酸化亜鉛、又は、酸化インジウムと酸化スズを含んでいても良い。すなわち、半導体層32は、InGaZnOやInO等で形成可能である。また、半導体層32は、酸化チタン(TiO)や酸化タングステン(WO)等で形成可能である。
【0032】
強誘電体層34は、ハフ二ウム(Hf)とジルコニウム(Zr)を主成分とする酸化物層を備える。強誘電体層34は、HfZrOx膜を備えていても良い。また、強誘電体層34は、ZrO2/HfZrO2/ZrO2もしくはZrO2/HfO2/ZrO2等の積層構造を備えていても良い。また、強誘電体層34は、PZTやBTO等のペロブスカイト型強誘電体層であっても良い。
【0033】
絶縁膜20は、シリコン(Si)、窒化シリコン(SiN)、ゲルマニウム(Ge)、アルミニウム(Al)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、イットリウム(Y)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、およびマグネシウム(Mg)からなる群より選ばれる少なくとも一つの元素と、酸素と、を含む。
【0034】
(メモリセルアレイ)
図3は、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ100の回路構成図である。第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルは、1T-1FeFET回路を有し、強誘電体メモリMTRのソースが選択トランジスタMSTのチャネルに接続されたソース接続構成を有する。強誘電体メモリMTRのドレインはビット線BL0、BL1、…に接続され、強誘電体メモリMTRのゲートはワード線WL0、WL1、…に接続され、選択トランジスタMSTのドレインはリードラインRL0、RL1、…に接続され、選択トランジスタMSTのゲートは読出しワード線RWL0、RWL1、…に接続されている。
【0035】
図4Aは、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ100の回路ブロック図である。メモリセルMCは、強誘電体メモリMTRと選択トランジスタMSTとがソースコンタクトSCを介して接続されており、このようなメモリセルMCが、X方向、Y方向に2次元的に配置されている。
【0036】
図4Bは、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ100の模式的な上面図である。ビット線BL0、BL1とリードラインRL0、RL1は、Z方向に上下に重なって配置されている。また、ワード線WL0、WL1と読出しワード線RWL0、RWL1もZ方向に上下に重なって配置されている。ビット線BL0、BL1とワード線WL0、WL1との交差部には、メモリセルMCおよびソースコンタクトSCが配置される。
【0037】
(第1の実施の形態の動作モード)
図5Aは、書込み動作の回路図である。図5Bは、消去動作の回路図である。図5Cは、読出し動作の回路図である。図5Dは、動作モードの説明図である。
【0038】
書込み動作時には、図5Dの動作モードにしたがって、図5Aに示すように各ラインに電圧が与えられる。図5Aの例では、ビット線BL0と読出し線RL0間のワード線WL0と読出しワード線RWL0に接続されたメモリセルMCに書込み動作を実行し、隣接するメモリセルには書込み動作を行わない場合が示されている。すなわち、ワード線WL0には書込み電圧Vwが印加され、読出しワード線RWL0には電圧Vpassが印加され、ワード線WL1には0Vが印加され、読出しワード線RWL1には0Vが印加される。ビット線BL0には0Vが印加され、読出し線RL0には0Vが印加され、ビット線BL1には書込み電圧Vwが印加され、読出し線RL1には書込み電圧Vwに等しい電圧が印加される。
【0039】
消去動作時には、図5Dの動作モードにしたがって、図5Bに示すように各ラインに電圧が与えられる。図5Bの例では、ビット線BL0と読出し線RL0間のワード線WL0と読出しワード線RWL0に接続されたメモリセルMCに消去動作を実行し、隣接するメモリセルには消去動作を行わない場合が示されている。すなわち、ワード線WL0には0Vが印加され、読出しワード線RWL0には電圧Vpassが印加され、ワード線WL1には0Vが印加され、読出しワード線RWL1には0Vが印加される。ビット線BL0には書込み電圧Vwに等しい電圧が印加され、読出し線RL0には書込み電圧Vwに等しい電圧が印加され、ビット線BL1には0Vが印加され、読出し線RL0には0Vが印加される。
【0040】
読出し動作時には、図5Dの動作モードにしたがって、図5Cに示すように各ラインに電圧が与えられる。図5Cの例では、ワード線WL0にはリード電圧Vrが印加され、読出しワード線RWL0には電圧Vpassが印加され、ワード線WL1には0Vが印加され、読出しワード線RWL1には0Vが印加される。ビット線BL0には0Vが印加され、読出し線RL0にはリード電圧Vrが印加され、ビット線BL1には0Vが印加され、読出し線RL1には0Vが印加される。
【0041】
(第1の実施の形態の変形例1)
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体記憶装置は、図6に示すように、導電層36/強誘電体層34/導電層39/絶縁層33/半導体層32の積層構造からなるMFMIS構造を備える。
【0042】
第1の実施の形態の変形例1に係る半導体記憶装置は、強誘電体メモリMTRを備える。強誘電体メモリMTRは、図6に示すように、強誘電体層34と半導体層32との間に、更に、導電層39と絶縁層33との積層構造を備える。すなわち、強誘電体層34と半導体層32との間に設けられ、強誘電体層34と接する導電層39と、導電層39と半導体層32との間に設けられ、半導体層32と接する絶縁層33とを備える。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0043】
MFMIS構造は、導電層39と絶縁層33の積層構造を有することで、第1の実施の形態のMFS構造に比べて、強誘電体層34に効率的に電界を印加することができる。このため、カップリング比を小さくすることができ、自発分極の安定性を増大することができる。更に、MFMIS構造は、強誘電体層34に効率的に電界を印加することができるため、メモリウィンドMWを広げることができ、保持特性を向上させ、信頼性を増大することができる。
【0044】
(第1の実施の形態の変形例2)
図7は、第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0045】
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置は、図7に示すように、強誘電体メモリMTRを備える。強誘電体メモリMTRは、Z方向に延在し、円筒形状を有する導電層24Cと、導電層24Cと接し、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32と、半導体層32に接する強誘電体層34と、強誘電体層34に接する導電層36と、半導体層32の内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触し、Z方向に垂直なX方向に延びる導電層28とを備える。
【0046】
また、第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置は、図7に示すように、選択トランジスタMSTを備える。選択トランジスタMSTは、Z方向に延びる半導体層22と、半導体層22に接するゲート絶縁層となる絶縁膜20と、絶縁膜20と接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線RWLとなる導電層14と、を備える。半導体層22と強誘電体メモリMTRのソース電極となる導電層24Cは接している。
【0047】
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置においては、強誘電体メモリMTRのチャネルとなる半導体層32の下に半導体層32の一部を取囲むプレート構造を有する導電層24Fを備える。導電層24Fは、導電層24Cに接続される。導電層24Fは、第1導電層と同質の材料で形成される。
【0048】
ここで、半導体層32の半径方向の直径R2は、半導体層22の半径方向の直径R3よりも大きい。プレート構造を有する導電層24Fの半径方向の直径R4は、半導体層32の半径方向の直径R2よりも大きい。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0049】
第1の実施の形態の変形例2に係る半導体記憶装置においては、強誘電体メモリMTRのゲート電極となる導電層36から選択トランジスタMSTのソース電極となる導電層24Cに向けて印加される電界によって生成される電気力線の密度がプレート構造を有する導電層24Fの配置によって高くなる。消去動作時には、半導体層32は略空乏化されるが、導電層24Fの配置の効果によって、印加電界によって発生する電気力線の密度が高いことから、導電層24Fが存在しない構造に比べて、強誘電体メモリMTRの消去動作を効率的に行うことができる。
【0050】
(第2の実施の形態:2層積層)
図8は、第2の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0051】
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図8に示すように、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置をZ方向に2層積層した構造を備える。
【0052】
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は、強誘電体メモリMTR1と、選択トランジスタMST1と、強誘電体メモリMTR2と、選択トランジスタMST2とを備える。
【0053】
強誘電体メモリMTR1は、Z方向に延在し、円筒形状を有する導電層24Aと、導電層24Aと接し、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32Aと、半導体層32Aに接する強誘電体層34Aと、強誘電体層34Aに接する導電層36Aと、半導体層32Aの内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する導電層28Aとを備える。導電層28AはZ方向に垂直なX方向に延びるビット線BLAに接続される。
【0054】
選択トランジスタMST1は、Z方向に延びる半導体層22Aと、半導体層22Aに接するゲート絶縁層となる絶縁膜20Aと、絶縁膜20Aと接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線RWLAとなる導電層14Aとを備える。
【0055】
強誘電体メモリMTR2は、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32Bと、半導体層32Bに接する強誘電体層34Bと、強誘電体層34Bに接する導電層36Bと、半導体層32Bの内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する導電層28Bとを備える。導電層28BはX方向に延びるビット線BLBに接続される。
【0056】
選択トランジスタMST2は、Z方向に延びる半導体層22Bと、半導体層22Bに接するゲート絶縁層となる絶縁膜20Bと、絶縁膜20Bと接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線RWLBとなる導電層14Bとを備える。
【0057】
選択トランジスタMST1の半導体層22Aと強誘電体メモリMTRのソース電極となる導電層24Aは接している。選択トランジスタMST2の半導体層22Bは、強誘電体メモリMTRの半導体層32Bに接している。選択トランジスタMST1の半導体層22Aは、リードラインRLAとなる導電層10Aに接している。選択トランジスタMST2の半導体層22Bは、導電層24Bを介してリードラインRLBとなる導電層10Bに接している。強誘電体メモリMTR1の導電層36Aと第2の強誘電体メモリMTR2の導電層36Bは、ワード線WLとなる導電層38と接続されている。
【0058】
第2の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図8に示すように、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置をZ方向に2層積層した構造を備えるため、集積度を増大することができる。その他の構成は、第1の実施の形態に係る半導体記憶装置と同様である。
【0059】
(第3の実施の形態:ゲート接続構造)
第3の実施の形態に係る半導体記憶装置において、強誘電体メモリMTRは、MFS構造を備える。すなわち、導電層36/強誘電体層34/半導体層32の積層構造を備える。第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルは、1T-1FeFET回路構造を有し、強誘電体メモリMTRのゲートが選択トランジスタMSTのチャネルに接続されたゲート接続構成を有する。
【0060】
図9は、第3の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0061】
第3の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図9に示すように、強誘電体メモリMTRを備える。強誘電体メモリMTRは、Z方向に延在し、円筒形状を有する導電層24と、導電層24と接し、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32と、半導体層32に接する強誘電体層34と、強誘電体層34に接する導電層36と、半導体層32の内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触し、Z方向に垂直なX方向に延びる選択ゲート線WSLとなる導電層28とを備える。ここで、半導体層32の半径方向の直径R2は、導電層24の半径方向の直径R1よりも大きい。
【0062】
また、第3の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図9に示すように、選択トランジスタMSTを備える。選択トランジスタMSTは、Z方向に延びる半導体層22と、半導体層22に接し、ビット線BLとなる導電層12と、半導体層22に接するゲート絶縁層となる絶縁膜20と、絶縁膜20と接し、ワード選択線WSLとなる導電層14とを備える。ここで、半導体層22は、強誘電体メモリMTRのゲート電極となる導電層36と接続されている。
【0063】
導電層24は、強誘電体メモリMTRのソース電極であり、導電層10に接続される。導電層10は、Y方向に延在するセンスラインSLに接続される。導電層36は、強誘電体メモリMTRのゲート電極であり、選択トランジスタMSTの半導体層22と接続するゲートコンタクトGCに接続される。導電層28は、強誘電体メモリMTRのドレイン電極であり、X方向に延在するリード選択線RSLに接続される。導電層14は、選択トランジスタMSTのゲート電極であり、X方向に延在するライト選択線WSLに接続される。
【0064】
ゲート接続構造は、強誘電体メモリMTRと選択トランジスタMSTとの接続形式がソース接続構造と異なる。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0065】
(メモリセルアレイ)
図10Aは、第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ101の回路構成図である。第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルは、1T-1FeFET回路構造を有し、強誘電体メモリMTRのゲートが選択トランジスタMSTのチャネルに接続されたゲート接続構成を有する。選択トランジスタMSTのドレインはビット線BL0、BL1、…に接続され、選択トランジスタMSTのゲートはワード選択線WSL0、WSL1、…に接続され、強誘電体メモリMTRのドレインはリード選択線RSL0、RSL1、…に接続され、強誘電体メモリMTRのソースはセンスラインSL0、SL1、…に接続されている。
【0066】
第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ101の回路ブロック図は省略するが、メモリセルMCは、強誘電体メモリMTRと選択トランジスタMSTとがゲートコンタクトGCを介して接続されており、このようなメモリセルMCが、X方向、Y方向に2次元的に配置されている。
【0067】
図10Bは、第3の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイ101の模式的な上面図である。ビット線BL0、BL1とセンスラインSL0、SL1は、Z方向に上下に重なって配置されている。また、ワード選択線WSL0、WSL1とリード選択線RSL0、RSL1もZ方向に上下に重なって配置されている。ビット線BL0、BL1とワード選択線WSL0、WSL1との交差部には、メモリセルMCおよびゲートコンタクトGCが配置される。
【0068】
(第3の実施の形態の動作モード)
図11Aは、書込み動作の回路図である。図11Bは、読出し動作の回路図である。図11Cは、保持動作の回路図である。図11Dは、動作モードの説明図である。
【0069】
書込み動作時には、図11Dの動作モードにしたがって、図11Aに示すような各部の電位が与えられる。ワード選択線WSL1には電圧Vd0が印加され、ワード線WSL0には0Vが印加され、読出し選択線RSL1には0Vが印加され、読出し選択線RSL0には0Vが印加される。ビット線BL0には書込み電圧Vwが印加され、ビット線BL1には0Vが印加され、センスラインSL0には0Vが印加され、センスラインSL1にも0Vが印加される。
【0070】
読出し動作時には、図11Dの動作モードにしたがって、図11Bに示すような各部の電位が与えられる。ワード選択線WSL1には電圧Vd1が印加され、ワード選択線WSL0には0Vが印加され、読出し選択線RSL1にはリード電圧Vrが印加され、読出し選択線RSL0には0Vが印加される。ビット線BL0にはリード電圧Vrが印加され、ビット線BL1には0Vが印加され、センスラインSL0には電圧Vd2が印加され、センスラインSL1には0Vが印加される。
【0071】
保持動作時には、図11Dの動作モードにしたがって、図11Cに示すような各部の電位が与えられる。ワード選択線WL0、WSL1には0Vが印加され、読出し選択線RSL0、RSL1には0Vが印加される。ビット線BL0、BL1には0Vが印加され、センスラインSL0、SL1には0Vが印加される。
【0072】
(第4の実施の形態:2T-1FeFET)
第4の実施の形態に係る半導体記憶装置において、強誘電体メモリMTRは、MF構造を備える。すなわち、導電層36/強誘電体層34/半導体層32の積層構造を備える。第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルは、2T-1FeFET回路構造を有し、強誘電体メモリMTRのソースが選択トランジスタMST1のチャネルに接続されたソース接続構成と、強誘電体メモリMTRのゲートが選択トランジスタMST2のチャネルに接続されたゲート接続構成との組み合わせた構造を備える。
【0073】
図12は、第4の実施の形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0074】
第4の実施の形態に係る半導体記憶装置は、図12に示すように、強誘電体メモリMTRと、強誘電体メモリMTRにソース接続された第1の選択トランジスタMST1と、強誘電体メモリMTRとゲート接続された第2の選択トランジスタMST2とを備える。
【0075】
強誘電体メモリMTRは、図12に示すように、Z方向に延在し、円筒形状を有する導電層24Aと、導電層24Aと接し、円筒形状の半径方向とZ方向に延在する半導体層32と、半導体層32に接する強誘電体層34と、強誘電体層34に接する導電層36と、半導体層32の内、Z方向に延びる領域の半径方向と交わる平面で接触する導電層28とを備える。ここで、図示は省略されているが、半導体層32の半径方向の直径R2は、導電層24Aの半径方向の直径R1よりも大きい点は第1の実施の形態と同様である。
【0076】
また、選択トランジスタMST1は、図12に示すように、Z方向に延びる半導体層22Aと、半導体層22Aに接するゲート絶縁層となる絶縁膜20Aと、絶縁膜20Aと接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線WLRとなる導電層14Aとを備え、半導体層22Aと強誘電体メモリMTRのソース電極となる導電層24Aは接している。
【0077】
また、第2選択トランジスタMST2は、図12に示すように、Z方向に延びる半導体層22Bと、半導体層22Bに接するゲート絶縁層となる絶縁膜20Bと、絶縁膜20Bと接し、Z方向に垂直なY方向に延びる選択ゲート線WLWとなる導電層14Bとを備え、半導体層22Bと強誘電体メモリのゲート電極となる導電層36は接している。
【0078】
(第4の実施の形態の変形例:2T-1FeFET)
第4の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置のメモリセルも第4の実施の形態と同様に、2T-1FeFET回路構造を有し、強誘電体メモリMTRのソースが選択トランジスタMST1のチャネルに接続されたソース接続構成と、強誘電体メモリMTRのゲートが選択トランジスタMST2のチャネルに接続されたゲート接続構成との組み合わせた構造を備える。第4の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置において、強誘電体メモリMTRは、MFMIS構造を備える。
【0079】
図13は、第4の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0080】
強誘電体メモリMTRは、図13に示すように、強誘電体層34と半導体層32との間に、導電層39と絶縁層33との積層構造を備える。すなわち、強誘電体層34と半導体層32との間に設けられ、強誘電体層34と接する導電層39と、導電層39と半導体層32との間に設けられ、半導体層32と接する絶縁層33とを備える。
【0081】
MFMIS構造は、導電層39と絶縁層33の積層構造を有することで、第4の実施の形態のMFS構造に比べて、強誘電体層34に効率的に電界を印加することができる。このため、カップリング比を小さくすることができ、自発分極の安定性を増大することができる。更に、強誘電体層34に効率的に電界を印加することができるため、メモリウィンドMWを広げることができ、保持特性を向上させ、信頼性を増大することができる。その他の構成は、第4の実施の形態に係る半導体記憶装置と同様である。
【0082】
(メモリセルアレイ)
図14Aは、第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路ブロック図である。第4の実施の形態の変形例に係る半導体記憶装置の回路ブロック図も同様に表される。
【0083】
図14では、簡単化のため、強誘電体メモリMTRをT2で表示し、選択トランジスタMST1、MST2をそれぞれT1、T3で表示する。第4の実施の形態に係る半導体記憶装置のメモリセルMCは、2T-1FeFET回路構造を有し、強誘電体メモリT2のソースが選択トランジスタT1のチャネルに接続されたソース接続構成と、強誘電体メモリT2のゲートが選択トランジスタT3のチャネルに接続されたゲート接続構成との組み合わせた構造を備える。このようなメモリセルMCが、2次元的に配置されている。
【0084】
選択トランジスタT1のゲートは、読出しワード線WLR0、WLR1、…に接続され、選択トランジスタT1のドレインは、センスラインSL0、SL1、…に接続されている。強誘電体メモリT2のドレインは読出しワード線WLRW0、WLRW1、…に接続されている。選択トランジスタT3のドレインは、ビット線BLW0、BLW1、…に接続され、選択トランジスタT3のゲートは、書込みワード線WLW0、WLW1、…に接続されている。
【0085】
(ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法)
ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法について、図15図21を参照して説明する。図15Aは、図15Bの15A-15A線に沿うXZ面における断面図であり、図15Bは、XY面に沿う上面図である。図15Cは、ソース接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置において、酸化物半導体層32の半径方向の直径R2と、導電層24の半径方向の直径R1の大小関係R2>R1の説明図である。図16Aは、図16Bの16A-16A線に沿うXZ面における断面図であり、図16Bは、XY面に沿う上面図である。図17Aは、図17Bの17A-17A線に沿うXZ面における断面図であり、図17Bは、XY面に沿う上面図である。図18Aは、図18Bの18A-18A線に沿うXZ面における断面図であり、図18Bは、XY面に沿う上面図である。図19Aは、図19Bの19A-19A線に沿うXZ面における断面図であり、図19Bは、XY面に沿う上面図である。図20Aは、図20Bの20A-20A線に沿うXZ面における断面図であり、図20Bは、XY面に沿う上面図である。図21Aは、図21Bの20A-20A線に沿うXZ面における断面図であり、図21Bは、XY面に沿う上面図である。
(A)まず、選択トランジスタMSTを形成後、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)技術により平坦化し、選択トランジスタMSTのソース電極となる導電層24上にZ方向に化学的気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)技術を用いて、絶縁層27、導電層28、および絶縁層29を順次堆積する。次に、図15Aおよび図15Bに示すように、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)技術を用いて、円筒型形状に絶縁層29、導電層28、および絶縁層27を除去し、円筒型形状の溝の底部に導電層24を露出させる。図15Cは、酸化物半導体層32の半径方向の直径R2と、導電層24の半径方向の直径R1の大小関係R2>R1の説明図である。酸化物半導体層32の半径方向の直径R2は、導電層の半径方向の直径R1よりも大きい。
(B)次に、図16Aおよび図16Bに示すように、円筒型形状の溝に、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)技術により、IGZOなどの酸化物半導体層32およびHZO等の強誘電体層34を形成し、更に導電層36を形成する。ここで、半導体層32は、InGaZnOやInO等の酸化物半導体層で成膜する。強誘電体層34は、例えば、ZrO2/HfZrO2/ZrO2の積層構造を備えていても良い。ZrO2層をシード層とするZrO2/HfZrO2/ZrO2をALD法で成膜し、その後ラピッドサーマルアニール(RTA:Rapid Thermal Anneal)により、強誘電体膜の結晶化アニールを実施する。成膜後の酸素空孔を低減するために例えば、オゾン(O3)雰囲気でのアニールを行う。
(C)次に、図17Aおよび図17Bに示すように、リソグラフィー技術とRIE技術により、導電層36、強誘電体層34および酸化物半導体層32をパターニングし、除去する。
(D)次に、図18Aおよび図18Bに示すように、絶縁層35を堆積し、CMP技術を用いて平坦化し、導電層36の表面を露出する。
(E)次に、図19Aおよび図19Bに示すように、デバイス表面に導電層36を形成する。
(F)次に、図20Aおよび図20Bに示すように、リソグラフィー技術とRIE技術により、導電層36をパターニングし、Y方向に延在するストライプ形状に加工形成する。
(G)次に、図21Aおよび図21Bに示すように、デバイス表面に絶縁層37を形成し、平坦化する。
【0086】
(ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法)
ゲート接続例の実施の形態に係る半導体記憶装置の製造方法について、図22図30を参照して説明する。図22Aは、図22Bの22A-22A線に沿うXZ面における断面図であり、図22Bは、XY面に沿う上面図である。図23Aは、図23Bの23A-23A線に沿うXZ面における断面図であり、図23Bは、XY面に沿う上面図である。図24Aは、図24Bの24A-24A線に沿うXZ面における断面図であり、図24Bは、XY面に沿う上面図である。図25Aは、図25Bの25A-25A線に沿うXZ面における断面図であり、図25Bは、XY面に沿う上面図である。図26Aは、図26Bの26A-26A線に沿うXZ面における断面図であり、図26Bは、XY面に沿う上面図である。図27Aは、図27Bの27A-27A線に沿うXZ面における断面図であり、図27Bは、XY面に沿う上面図である。図28Aは、図28Bの28A-28A線に沿うXZ面における断面図であり、図28Bは、XY面に沿う上面図である。図29Aは、図29Bの29A-29A線に沿うXZ面における断面図であり、図29Bは、XY面に沿う上面図である。図30Aは、図30Bの30A-30A線に沿うXZ面における断面図であり、図30Bは、XY面に沿う上面図である。
(A)まず、図22Aおよび図22Bに示すように、強誘電体メモリMTRを形成後、強誘電体メモリMTRのゲート電極となる導電層36上にZ方向にCVD技術を用いて、絶縁層37および導電層14を順次堆積する。次に、RIE技術を用いて、リード選択線RSLとなる導電層14をX方向にストライプ状にパターニングする。
(B)次に、図23Aおよび図23Bに示すように、CVD技術を用いて、デバイス表面にZ方向に絶縁層21を堆積する。
(C)次に、図24Aおよび図24Bに示すように、RIE技術を用いて円筒型形状に絶縁層21、導電層14、および絶縁層37を除去し、円筒型形状の溝の底部に導電層36を露出させる。
(D)次に、図25Aおよび図25Bに示すように、円筒型形状の溝に、ALD技術により、メモリ選択トランジスタMSTのゲート絶縁層となる絶縁膜20を形成する。
(E)次に、図26Aおよび図26Bに示すように、RIE技術を用いてデバイス表面および円筒型形状の溝の底部の絶縁膜20を除去する。
(F)次に、図27Aおよび図27Bに示すように、円筒型形状の溝およびデバイス表面に、ALD技術により、半導体層22を堆積する。
(G)次に、図28Aおよび図28Bに示すように、CMP技術を用いて、デバイス表面を平坦化する。
(H)次に、図29Aおよび図29Bに示すように、ウェットエッチング技術を用いて、所定の深さまで半導体層22を除去する。エッチングの深さは、半導体層22の露出された表面が導電層14と略面一になる程度が良い。
(I)次に、図30Aおよび図30Bに示すように、CVD技術を用いて、エッチング溝に導電層38を埋め込み、CMP技術を用いて、デバイス表面を平坦化する。導電層38の代わりにドープされたポリシリコン層を用いても良い。
【0087】
尚、上記の説明において、絶縁層21、27、29、35、37は、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化ジルコニウム(ZrOx)、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)からなる群より選ばれる少なくとも一つの材料を含む。
【0088】
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0089】
10、10A、10B、12、14、14A、14B、24、24A、24B、24C、24F、28、28A、28B、36、36A、36B、38、39…導電層
20、20A、20B…絶縁膜
22、22A、22B、32、32A、32B…半導体層
21、27、29、33、35、37…絶縁層
34、34A、34B…強誘電体層
100、101、102…メモリセルアレイ
SL0、SL1…センスライン
RL、RLA、RLB、RL0、RL1…リードライン
RWL、RWLA、RWLB、RWL0、RWL1、WLR0、WLR1、WLRW0、WLRW1……読出しワード線
WLW0、WLW1…書込みワード線
SC…ソースコンタクト
GC…ゲートコンタクト
BL、BLA、BLB、BL0、BL1、BLW0、BLW1…ビット線
WL、WL0、WL1…ワード線
WSL0、WSL1…ワード選択線
RSL0、RSL1…リード選択線
MC…メモリセル
FeFET…強誘電体トランジスタ
MTR…強誘電体メモリ
MST…選択トランジスタ
GND…接地ライン
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23A
図23B
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28A
図28B
図29A
図29B
図30A
図30B