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特開2024-129735請求書発行装置、請求書発行方法、および請求書発行プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129735
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】請求書発行装置、請求書発行方法、および請求書発行プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20230101AFI20240919BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039128
(22)【出願日】2023-03-13
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】都澤 康平
(72)【発明者】
【氏名】中村 昂督
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA00
5L049AA00
(57)【要約】
【課題】インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することが可能な請求発行装置、請求書発行方法、および請求書発行プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の請求書発行装置は、管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタと、請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行手段を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、発行元が請求書を発行するための請求書発行装置であって、
前記制御部は、
管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、
請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行手段を備えたことを特徴とする請求書発行装置。
【請求項2】
前記制御部は、さらに、
取引先と、登録番号を関連付けて登録した取引先マスタと、
発行元と、登録番号を関連付けて登録した発行元マスタと、
請求支払区分、請求支払SEQ、請求先コード、管理項目コード、物件コード、請求書発行日、入金予定日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、請求書NOを含む請求明細データと、
請求明細データと支払明細データを紐付けるためのものであり、請求支払区分、請求支払SEQ、立替請求支払区分、立替請求支払SEQを含む立替明細データと、
立替請求支払区分、立替請求支払SEQ、支払先コード、管理項目コード、物件コード、支払日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、支払NOを含む支払明細データと、
にアクセス可能に構成されており、
前記請求書発行手段は、
指定される出力条件に基づいて請求明細データを抽出し、抽出した請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、立替明細データを抽出し、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、支払明細データを抽出し、
抽出した請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、前記管理項目マスタを参照して、インボイス科目区分を取得して、インボイス科目区分の「立替」と、「売上」が存在している場合には、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、前記発行元マスタから取得した発行元の登録番号、売上の費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求明細と、抽出した支払明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、支払先、前記取引先マスタから取得した支払先の登録番号、立替金の費目、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される、立替金支払明細である立替金精算書と、を含む請求書を発行することを特徴とする請求項1に記載の請求書発行装置。
【請求項3】
前記請求書は、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、請求金額の合計、全費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求書の鑑と、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、立替金とする費目、該当月、金額、金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される立替明細と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の請求書発行装置。
【請求項4】
前記発行元は、不動産管理会社を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の請求書発行装置。
【請求項5】
制御部を備えた情報処理装置が実行する請求書発行方法であって、
前記制御部は、
管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行手段を含むことを特徴とする請求書発行方法。
【請求項6】
制御部を備えた情報処理装置が実行するための請求書発行プログラムであって、
制御部を備えた情報処理装置が実行する請求書発行方法であって、
前記制御部は、
管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行工程を実行させるための請求書発行プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求書発行装置、請求書発行方法、および請求書発行プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、不動産管理業において、管理会社は入居テナントへの毎月の賃料等の請求書発行だけではなく、オーナー向けにも請求書を発行する。物件の管理形態によって請求書の内容は異なるが、管理受託であれば主に自社の売上となる管理手数料と業者への立替払い金などが請求書の対象として挙げられる。令和5年10月1日から導入されるインボイス制度では、請求書の記載要件が従来と異なるものとなる。従来、インボイス制度に対応するためのシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-162901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することが可能な請求書発行装置、請求書発行方法、及び請求書発行プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、発行元が請求書を発行するための請求書発行装置であって、前記制御部は、管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、取引先と、登録番号を関連付けて登録した取引先マスタと、発行元と、登録番号を関連付けて登録した発行元マスタと、請求支払区分、請求支払SEQ、請求先コード、管理項目コード、物件コード、請求書発行日、入金予定日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、請求書NOを含む請求明細データと、請求明細データと支払明細データを紐付けるためのものであり、請求支払区分、請求支払SEQ、立替請求支払区分、立替請求支払SEQを含む立替明細データと、立替請求支払区分、立替請求支払SEQ、支払先コード、管理項目コード、物件コード、支払日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、支払NOを含む支払明細データと、にアクセス可能に構成されており、前記請求書発行手段は、指定される出力条件に基づいて請求明細データを抽出し、抽出した請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、立替明細データを抽出し、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、支払明細データを抽出し、抽出した請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、前記管理項目マスタを参照して、インボイス科目区分を取得して、インボイス科目区分の立替と、売上が存在している場合には、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、前記発行元マスタから取得した発行元の登録番号、売上費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求明細と、抽出した支払明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、支払先、前記取引先マスタから取得した支払先の登録番号、立替金とする費目、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される、立替金支払明細である立替金精算書と、を含む請求書を発行することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記請求書は、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、請求金額の合計、全費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求書の鑑と、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、立替金とする費目、該当月、金額、金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される立替明細と、を含むことにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記発行元は、不動産管理会社を含むことにしてもよい。
【0010】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する請求書発行方法であって、前記制御部は、管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行手段を含むことを特徴とする。
【0011】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行するための請求書発行プログラムであって、制御部を備えた情報処理装置が実行する請求書発行方法であって、前記制御部は、管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタにアクセス可能に構成されており、前記制御部において、請求書を発行する際に、前記管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行工程を実行させるための請求書発行プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施の形態に係る請求書発行装置の構成の一例を示す図である。
図2図2は、物件マスタの一例を示す図である。
図3図3は、取引先マスタの一例を説明する図である。
図4図4は、発送元マスタの一例を示す図である。
図5図5は、管理項目マスタの一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態に係る請求書発行装置の全体の処理の一例を示すフロー図である。
図7図7は、本実施形態に係る請求書発行装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図8図8は、本実施形態に係る請求書発行装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図9図9は、本実施形態に係る請求書発行装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図10図10は、本実施形態に係る請求書発行装置の制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る請求書発行装置、請求書発行方法、および請求書発行プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
例えば、不動産管理業において、管理会社は入居テナントへの毎月の賃料等の請求書発行だけではなく、オーナー向けにも請求書を発行する。物件の管理形態によって請求書の内容は異なるが、管理受託であれば主に自社の売上となる管理手数料と業者への立替払い金などが請求書の対象として挙げられる。
【0016】
従来は、1枚の請求書に売上科目、立替科目をまとめて記載して発行するケースが大半であった。しかしながら、令和5年10月1日から導入されるインボイス制度開始後は、立替金とそれ以外の科目については区別して請求書に明記する必要があり、立替金については立替金精算書の作成が求められる。不動産管理会社(例えば、PM(Propaty Management)会社)は毎月請求書の内容を確認し、立替科目とそれ以外の科目が混在する場合は、それぞれ区別した明細書、及び立替金精算書を別で手作成するなど、運用の見直しに伴う業務負荷及び作業ミスなどの懸念がある。
【0017】
そこで、本実施の形態では、請求書に立替金科目とそれ以外の科目が混在する場合、立替金とそれ以外の科目で請求書を自動で分割して、インボイス制度要件を満たす請求書(明細を含む)を発行できるようにすることで、インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することが可能なる。
【0018】
本発明の立替科目とそれ以外の科目が混在する請求書について請求業務を行う業界に広く適用可能であり、例えば、不動産業界の不動産管理会社(PM会社を含む)等に適用可能である。
【0019】
[2.構成]
本実施形態に係る請求書発行装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。
本実施形態に係る請求書発行装置は、例えば、不動産管理会社等で好適に使用することができる。図1は、本実施の形態に係る請求書発行装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
請求書発行装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、請求書発行装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0021】
請求書発行装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。請求書発行装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0022】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、請求書発行装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、請求書発行装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0023】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及び、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112又はマウス112として記載する場合がある。また、モニタ114に情報を表示して、ユーザが入力装置112を操作すること等を、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。
【0024】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0025】
記憶部106は、例えば、物件マスタ106aと、取引先マスタ106bと、発送元マスタ106cと、管理項目マスタ106dと、請求明細データ、立替明細データ、支払明細データ等が格納されている。図2は、物件マスタ106aの構成例を示す図である。図3は、取引先マスタ106bの構成例を示す図である。図4は、発送元マスタ106cの構成例を示す図である。図5は、管理項目マスタ106dの構成例を示す図である。
【0026】
物件マスタ106aは、物件情報に関するマスタであり、図2に示すように、物件コード、物件名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、物件コード「BK01」、物件名「○○ビル」となっている。物件マスタ106aは、物件コードと物件名を変換する際に参照される。
【0027】
取引先マスタ106bは、取引先情報に関するマスタであり、図3に示すように、取引先コード、取引先名、登録番号(課税事業者登録番号)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。取引先マスタ106bは、立替金精算書で取引先(支払先)の登録番号を記載する際に請求書発行部102cに参照される。同図に示す例では、1行目は、取引先コード「OW001」、取引先名「オーナーA」、登録番号「T1000000000001」、2行目は、取引先コード「GY001」、取引先名「業者A」、登録番号「T1000000000003」、3行目は、取引先コード「GY002」、取引先名「業者B」、登録番号「T1000000000004」となっている。
【0028】
発送元(発行元)マスタ106cは、発送元(発行元)情報に関するマスタであり、図4に示すように、発送元(発行元)コード、発送元(発行元)名、登録番号を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。発送元マスタ106cは、請求明細で発送元の登録番号を記載する際に請求書発行部102cに参照される。同図に示す例では、発送元コード「H01」、発送元名「PM不動産」、登録番号「T1000000000002」となっている。
【0029】
管理項目マスタ106dは、請求の管理項目を管理するためのマスタであり、図5に示すように、管理項目コード、請求の管理項目名、インボイス科目区分(例えば、0:売上、1:立替)を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。同図に示す例では、1行目は、管理項目コード「K01」、管理項目名「管理手数料収入(PMフィー)」、インボイス科目区分「0:売上」、2行目は、管理項目コード「K02」、管理項目名「仲介手数料収入(LMフィー)」、インボイス科目区分「0:売上」、3行目は、管理項目コード「K03」、管理項目名「工事監理料収入(CMフィー)」、インボイス科目区分「0:売上」、4行目は、管理項目コード「K04」、管理項目名「立替金」、インボイス科目区分「1:立替」となっている。
【0030】
請求明細データは、請求支払区分、請求支払SEQ、請求先コード、管理項目コード、物件コード、請求書発行日、入金予定日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、請求書NOを含んでいてもよい(図9(A)参照)。
【0031】
立替明細データ(立替情報の管理テーブル)は、請求明細データと支払明細データを紐付けるためのものであり、請求支払区分、請求支払SEQ、立替請求支払区分、立替請求支払SEQを含んでいてもよい(図9(B)参照)。
【0032】
支払明細データ(立替支払の明細)は、立替請求支払区分、立替請求支払SEQ、支払先コード、管理項目コード、物件コード、支払日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、支払NOを含んでいてもよい(図9(C)参照)。
【0033】
図1に戻り、制御部102は、請求書発行装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0034】
制御部102は、記憶部106に格納されている、物件マスタ106aと、取引先マスタ106bと、発送元マスタ106cと、管理項目マスタ106dと、請求明細データ、立替明細データ、支払明細データ等にアクセス可能に構成されている。なお、物件マスタ106aと、取引先マスタ106bと、発送元マスタ106cと、管理項目マスタ106dと、請求明細データ、立替明細データ、支払明細データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0035】
制御部102は、機能概念的に、マスタメンテ部102aと、請求処理部102bと、請求書発行部102cと、画面表示制御部102dと、を備えている。
【0036】
マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示のマスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、物件マスタ106a、取引先マスタ106b、発送元マスタ106c、管理項目マスタ106dに対して、データの入力・追加・変更・更新等の設定を行う。
【0037】
請求処理部102bは、例えば、モニタ114に表示される不図示の登録画面上でのオペレータの操作等に応じて、請求明細データ、立替明細データ、及び支払明細データ等を入力して、記憶部106に登録する。
【0038】
請求書発行部102cは、請求書を発行する際に、管理項目マスタ106dを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行(表示出力及び/又は印刷出力)する。
【0039】
具体的には、請求書発行部102cは、例えば、モニタ114に表示される請求書発行画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される出力条件に基づいて記憶部106から請求明細データを抽出し、抽出した請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、記憶部106から立替明細データを抽出し、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、記憶部106から支払明細データを抽出し、抽出した請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、管理項目マスタ106dを参照して、インボイス科目区分を取得して、インボイス科目区分の立替と、売上が存在している場合には、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、発送元マスタ106cから取得した発行元の登録番号、売上費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求明細と、抽出した支払明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、支払先、取引先マスタ106bから取得した支払先の登録番号、立替金とする費目、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される、立替金支払明細である立替金精算書と、を含む請求書を発行する。
【0040】
また、請求書は、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、請求金額の合計、全費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求書の鑑と、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、立替金とする費目、該当月、金額、金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される立替明細と、を含むことにしてもよい。発行元は、不動産管理会社を含むことにしてもよい。
【0041】
画面表示制御部102dは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、請求書発行画面、各種データの登録画面、マスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0042】
[3.具体例]
図1図10を参照して、本実施の形態における請求書発行装置100の制御部102の処理の具体例について説明する。
【0043】
(3-1.全体の処理)
図6は、本実施の形態における請求書発行装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明するためのフローを示す図である。
【0044】
図6を参照して、本実施の形態における請求書発行装置100の制御部102の全体の処理の概略を説明する。図6において、マスタメンテ部102aは管理項目マスタメンテ処理を実行する(ステップS1)。具体的には、管理項目マスタメンテ処理では、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の管理項目マスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、管理項目マスタ106dに対して、データの初期設定を行う。
【0045】
請求書発行部102cは、請求書発行処理を実行する(ステップS2)。具体的には、請求書発行処理では、請求書発行部102cは、月次のタイミングで、例えば、モニタ114に表示される請求書発行画面でのオペレータの操作等に応じて、指定される出力条件に従って、対象の請求について、管理項目マスタ106dを参照して、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行(表示出力及び/又は印刷出力)する。
【0046】
請求書発行部102cは、例えば、モニタ114に表示される請求書発行画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される出力条件に基づいて請求明細データを抽出し、抽出した請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、立替明細データを抽出し、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、支払明細データを抽出し、抽出した請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、管理項目マスタ106dを参照して、インボイス科目区分を取得して、インボイス科目区分の立替と、売上が存在している場合には、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、発送元マスタ106cから取得した発行元の登録番号、売上費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求明細と、抽出した支払明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、支払先、取引先マスタ106bから取得した支払先の登録番号、立替金とする費目、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される、立替金支払明細である立替金精算書と、請求書の鑑と、立替明細と、を含む請求書を自動発行する。
【0047】
(3-2.サンプルデータ)
図7図10は、本実施の形態における請求書発行装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図7図10を参照して、本実施の形態における請求書発行装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
以下では、上記図2図5のマスタの構成例を使用した場合の例を説明する。
【0048】
(S1:管理項目マスタメンテ処理)
図7を参照して、管理項目マスタメンテ処理の具体例を説明する。マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示される不図示の管理項目マスタメンテ画面上でのオペレータの操作等に応じて、管理項目マスタ106dに対して、データの初期設定を行う。
【0049】
図7は、管理項目マスタメンテ画面の表示例を示す図である。管理項目マスタメンテ画面は、管理項目コード、管理項目名、インボイス科目区分を指定する欄と、登録ボタンと、閉じるボタンを備えている。管理項目毎に、管理項目コード、管理項目名、インボイス科目区分を指定して、登録ボタンを押すと、入力内容が管理項目マスタ106dに登録される。例えば、図5に示すような管理項目マスタ106dのデータを登録する。
【0050】
(S2:請求書発行処理)
図8図10を参照して、請求書発行処理の具体例を説明する。請求書発行部102cは、例えば、モニタ114に表示される請求書発行画面上でのオペレータの操作に応じて、指定される出力条件に基づいて記憶部106から請求明細データを抽出し、抽出した請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、記憶部106から立替明細データを抽出し、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、記憶部106から支払明細データを抽出する。請求書発行部102cは、抽出した請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、管理項目マスタ106dを参照して、インボイス科目区分を取得して、インボイス科目区分の立替と、売上が存在している場合には、抽出した請求明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、発送元マスタ106cから取得した発行元の登録番号、売上費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される請求明細と、抽出した支払明細データに基づいて作成される、宛先、発行元、支払先、取引先マスタ106bから取得した支払先の登録番号、立替金とする費目、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される、立替金支払明細である立替金精算書と、請求書の鑑と、立替明細と、を含む請求書を自動発行する。
【0051】
図8は、請求書発行画面の表示例を示す図である。請求書発行画面は、請求書発行日、請求先コード、物件コード、入金予定日、請求NO等の出力条件を指定する出力条件指定エリアと、印刷ボタンと、閉じるボタンと、を備えている。出力条件を指定して、印刷ボタンを押すと、出力条件に応じて以下の処理が実行されて、請求書が印刷出力される。ここでは、出力条件として、請求書発行日「2023/11/01~2023/11/30」、請求先コード「OW001:オーナーA」が指定された場合を例示して説明する。
【0052】
記憶部106から、指定される出力条件に基づいて請求明細データが抽出され、抽出された請求明細データの「請求支払区分」及び「請求支払SEQ」をキーとして、立替明細データが抽出され、立替明細データの「立替請求支払区分」及び「立替請求支払SEQ」をキーとして、支払明細データが抽出される。
【0053】
図9(A)は、請求明細データのデータ例、図9(B)は、立替明細データのデータ例、図9(C)は、支払明細データのデータ例を示している。
【0054】
この例では、請求書発行日「2023/11/01~2023/11/30」、請求先コード「OW001:オーナーA」をキーとして、図9(A)に示すような請求明細データが抽出される。請求明細データは、請求支払区分、請求支払SEQ、請求先コード、管理項目コード、物件コード、請求書発行日、入金予定日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、請求書NOの項目を備えている。
【0055】
同図に示す例では、1行目は、請求支払区分「1」、請求支払SEQ「10」、請求先コード「OW001:オーナーA」、管理項目コード「K01:管理手数料収入」、物件コード「BK01」、請求書発行日「2023/11/10」、入金予定日「2023/11/25」、該当月「2023/10」、本体金額「500,000」、消費税「50,000」、税込金額「550,000」、税区分コード「21:10%」、請求書NO「100」となっている。4行目は、請求支払区分「1」、請求支払SEQ「13」、請求先コード「OW001:オーナーA」、管理項目コード「K04:立替金」、物件コード「BK01」、請求書発行日「2023/11/10」、入金予定日「2023/11/25」、該当月「2023/10」、本体金額「1,000,000」、消費税「10,000」、税込金額「1,100,000」、税区分コード「21:10%」、請求書NO「100」となっている。
【0056】
請求明細データの請求支払区分「1」及び請求支払SEQ「13」をキーとして、図9(B)に示すような立替明細データが抽出される。立替明細データは、請求明細データと支払明細データを紐付けるためのものであり、請求支払区分、請求支払SEQ、立替請求支払区分、立替請求支払SEQの項目を備えている。
【0057】
同図に示す例では、1行目は、請求支払区分「1」、請求支払SEQ「13」、立替請求支払区分「2」、立替請求支払SEQ「21」、2行目は、請求支払区分「1」、請求支払SEQ「13」、立替請求支払区分「2」、立替請求支払SEQ「22」となっている。
【0058】
立替明細データの立替請求支払区分「2」及び立替請求支払SEQ「21」、「22」をキーとして、図9(C)に示すような支払明細データが抽出される。支払明細データ(立替支払の明細)は、立替請求支払区分、立替請求支払SEQ、支払先コード、管理項目コード、物件コード、支払日、該当月、本体金額、消費税、税込金額、税区分コード、支払NOを備えている。
【0059】
同図に示す例では、1行目は、立替請求支払区分「2」、立替請求支払SEQ「21」、支払先コード「GY001:業者A」、管理項目コード「K04:立替金」、物件コード「BK01」、支払日「2023/10/31」、該当月「2023/10」、本体金額「500,000」、消費税「50,000」、税込金額「550,000」、税区分コード「21:10%」、支払NO「210」、2行目は、立替請求支払区分「2」、立替請求支払SEQ「22」、支払先コード「GY002:業者B」、管理項目コード「K04:立替金」、物件コード「BK01」、支払日「2023/10/31」、該当月「2023/10」、本体金額「500,000」、消費税「50,000」、税込金額「550,000」、税区分コード「21:10%」、支払NO「220」となっている。
【0060】
請求明細データについて、同一請求書NOの各管理項目について、管理項目マスタ106dを参照して、インボイス科目区分を取得して、図10(D)に示すような、請求支払区分、請求支払SEQ、請求先コード、管理項目コード、インボイス科目区分を含む判断用ワークデータ(中間データ)を生成する。そして、インボイス科目区分が混在しているか否かを判断する。
【0061】
1:立替とそれ以外の科目(例えば、0:売上)が混在している場合、請求書の鑑とは別にそれぞれの明細書を発行する。
【0062】
図10は、発行される請求書の例を示す図である。図10(A)は、請求書(鑑)の例(インボイスではない)を示す図である。請求書(鑑)は、請求明細データに基づいて作成される。請求書(鑑)は、ヘッダ部と、明細部を備えている。ヘッダ部には、タイトル(同図に示す例では、請求書)、請求書NO、ページ数、宛先(同図に示す例では、オーナーA)、発行元(同図に示す例では、PM不動産)、請求金額の合計(同図に示す例では、¥2,200,000)が記載される。登録番号は記載しない。明細部には、全費目、該当月、費目毎の請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される。
【0063】
図10(B)は、請求明細(売上分の請求明細、自社の登録番号を印字、インボイス)の例を示す図である。請求明細は、請求明細データのインボイス科目区分が「0:売上」となる管理項目について作成される。請求明細は、ヘッダ部と、明細部を備えている。ヘッダ部には、タイトル(同図に示す例では、請求明細)、請求書NO、ページ数、宛先(オーナーA)、発行元、発行元をキーとして発送元マスタ106cから取得した発行元の登録番号(同図に示す例では、T1000000000002)が記載される。明細部には、売上費目、該当月、売上費目毎の請求金額、請求金額の合計と、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される。
【0064】
図10(C)は、立替明細(立替分の請求明細、インボイスでない)の例を示す図である。立替明細は、請求明細データのインボイス科目区分が「1:立替」となる管理項目について作成される。立替明細は、ヘッダ部と、明細部を備えている。ヘッダ部には、タイトル(同図に示す例では、立替明細)、請求書NO、ページ数、宛先、発行元が記載される。明細部には、立替費目、該当月、請求金額、請求金額の合計、税率、消費税の合計、税込金額の合計が記載される。
【0065】
図10(D)は、立替金精算書(立替金の支払明細、仕入先の登録番号を印字、インボイス)の例を示す図である。立替金精算書は、請求明細データのインボイス科目区分が「1:立替」となる管理項目について、立替明細データで紐づく支払明細データの管理項目について作成される。立替金精算書は、ヘッダ部と、明細部を備えている。ヘッダ部では、タイトル(同図に示す例では、立替金精算書)、請求書NO、ページ数、宛先、発行元が記載される。明細部では、支払先(同図に示す例では、業者A、B)、支払先をキーとして取引先マスタ106bから取得した支払先の登録番号(同図に示す例では、T1000000000003,4)、費目(立替金)、該当月、金額、税率、消費税、税込金額が記載される。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態によれば、管理項目と、売上又は立替を含むインボイス科目区分とを関連づけて登録した管理項目マスタ106dと、請求書を発行する際に、管理項目マスタを参照して、対象の請求について、インボイス科目区分の立替とそれ以外の管理項目が存在している場合には、立替の管理項目についての立替支払明細と、それ以外の管理項目についての請求明細と、を含む請求書を発行する請求書発行部102cと、を備えているので、請求書に立替金科目とそれ以外の科目が混在する場合、立替金とそれ以外の科目で請求書を自動で分割して、インボイス制度要件を満たす請求書を発行でき、インボイス制度に伴う請求業務の負荷低減と正確性を実現することが可能なる。
【0067】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0068】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0069】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0070】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0071】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0072】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0073】
また、請求書発行装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0074】
例えば、請求書発行装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて請求書発行装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0075】
また、このコンピュータプログラムは、請求書発行装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0076】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0077】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0078】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0079】
また、請求書発行装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、請求書発行装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0080】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0081】
100 請求書発行装置
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 請求処理部
102c 請求書発行部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 物件マスタ
106b 取引先マスタ
106c 発送元マスタ
106d 管理項目マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10