(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129768
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ピアス及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A44C 7/00 20060101AFI20240919BHJP
A44C 27/00 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
A44C7/00 A
A44C27/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103524
(22)【出願日】2023-06-23
(31)【優先権主張番号】P 2023038851
(32)【優先日】2023-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523090168
【氏名又は名称】株式会社ジョブ
(74)【代理人】
【識別番号】110001276
【氏名又は名称】弁理士法人小笠原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小田 洋一
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA01
3B114EA02
3B114JA00
(57)【要約】
【課題】ポストとキャッチとの嵌合及び嵌合解除を繰り返しても、キャッチによるポストの保持力低下が抑制されるピアス及び耳用装飾具の製造方法を提供する。
【解決手段】環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、ピアス本体の他端に設けられ、ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、キャッチが、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる、ピアス。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、
前記ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、
前記ピアス本体の他端に設けられ、前記ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、
前記キャッチが、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる、ピアス。
【請求項2】
前記ピアス本体及び前記キャッチが、同一の金属材料により一体的に形成されている、請求項1に記載のピアス。
【請求項3】
前記ポストが、前記ピアス本体及び前記キャッチと同一の金属材料により形成されている、請求項2に記載のピアス。
【請求項4】
前記ピアス本体、前記ポスト及び前記キャッチが、ベリリウム銅からなり、
最表面に、ベリリウム銅合金とは異なる金属材料からなるメッキ層を有する、請求項1に記載のピアス。
【請求項5】
前記ポストの一部を前記キャッチに嵌合させた状態において、前記ピアス本体外面と前記ポストの外面とが、連続する曲面により接続される,請求項1~4のいずれかに記載のピアス。
【請求項6】
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる金属材料を溶融させる工程と、
溶融させた金属材料を鋳型を用いて成型する工程とを備える、耳用装飾具の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピアス及び耳用装飾具の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ピアスとしては、従来、ポストとキャッチとが別体として設けられたもの(例えば、特許文献1参照)と、ポストがピアス本体部にヒンジを介して接続されたフープ状のもの(例えば、特許文献2参照)とが知られている。
【0003】
図3は、従来のヒンジ式フープピアスの概略構成を示す平面図である。
【0004】
ヒンジ式フープピアス91は、ピアス本体92と、ポスト93と、ヒンジ94と、キャッチ95とを備える。ピアス本体92は、環形状の一部を切り欠いた形状を有する。ピアス本体92の切欠部の一端にヒンジ94が取り付けられ、切欠部の他端にキャッチ95が取り付けられている。ポスト93の一端は、ヒンジ94の軸を中心として回転可能となるようにヒンジ94に取り付けられている。キャッチ95の上面には、
図3における左右方向に伸び、ポスト93の他端近傍が嵌合可能な溝(図示せず)が設けられている。キャッチ95に設けられた溝の入口の幅は、ポスト93の幅より大きく設定されており、ポスト93の他端近傍をキャッチ95の溝に嵌合させる際、あるいは、ポスト93をキャッチ95の溝から離脱させる際には、ポスト93がキャッチ95の対向する壁部を押し広げながら溝の入口を通過する。ポスト93の他端近傍をキャッチ95の溝に嵌合させた状態(
図3の状態)では、ポスト93の他端近傍がキャッチ95にロックされた状態となり、ピアス本体92とポスト93とでフープを構成する。
【0005】
使用時には、ポスト93の他端を図中の矢印の方向に押し上げてキャッチ95の溝から離脱させた状態とし、ポスト93を耳たぶのピアス孔に挿入してから、再度ポスト93の他端近傍をキャッチ95の溝に嵌合させることにより、ヒンジ式フープピアス91を耳に装着することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-092900号公報
【特許文献2】登録実用新案第3152978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、
図3に示したヒンジ式フープピアス91の使用時においては、ポスト93をキャッチ95の溝に嵌合させる際に、または、ポスト93とキャッチ95との嵌合を解除する際に、キャッチ95の溝部がポスト93によって押し広げられる。使用回数が少ない間は、キャッチ95の溝部が押し広げられた後、元の状態に復帰する。しかしながら、ポスト93の嵌合及び嵌合解除の回数が増加するにつれて、キャッチ95の溝の間隔が徐々に広がっていき、ポスト93をキャッチ95に嵌合させた状態でのポスト93の保持力が低下する。
【0008】
それ故に、本発明は、ポストとキャッチとの嵌合及び嵌合解除を繰り返しても、キャッチによるポストの保持力低下が抑制されるピアス及び耳用装飾具の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るピアスは、環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、ピアス本体の他端に設けられ、ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、キャッチが、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなるものである。
【0010】
本発明に係る耳用装飾具の製造方法は、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる金属材料を溶融させる工程と、溶融させた金属材料を鋳型を用いて成型する工程とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ポストとキャッチとの嵌合及び嵌合解除を繰り返しても、キャッチによるポストの保持力低下が抑制されるピアス及び耳用装飾具の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】従来のヒンジ式フープピアスの概略構成を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、実施形態に係るピアス概略構成を示す平面図であり、
図2は、
図1に示したII-IIラインに沿う断面図である。
【0014】
ピアス1は、ピアス本体2と、ポスト3と、キャッチ5とを備えるヒンジ式フープピアスである。ピアス本体2は、環形状の一部を切り欠いた形状を有する。ポスト3の一端は、ピアス本体2の切欠部の一端にヒンジ4を介して回転可能に接続されている。キャッチ95は、ピアス本体2の切欠部の他端に設けられている。
【0015】
キャッチ5は、
図2に示すように、ポスト3の他端近傍の一部が嵌合可能な溝6を有する。溝6の入口部分の幅は、ポスト3の幅よりも小さく設定されている。従って、
図2に示すように、ポスト3をキャッチ5の溝に嵌合させると、キャッチ5の対向する壁部7a及び7bの間にポスト3が保持されてロックされた状態となる。
【0016】
使用時には、ポスト3の先端部を
図1及び
図2の上方向に押し上げて、ポスト3をキャッチ5の溝6から離脱させた状態とし、ポスト3を耳たぶのピアス孔に挿入してから、再度ポスト3をキャッチ5の溝6に嵌合させることにより、ピアス1を耳に装着することができる。ポスト3をキャッチ5の溝6から離脱させる過程、及び、ポスト3をキャッチ5の溝6に嵌合させる過程において、ポスト3が溝6の入口部分(ポスト3の幅より狭い部分)を通過する際、ポスト3によってキャッチ5の対向する壁部7a及び7bが外側に押し広げられる。従来、キャッチ部分は、真鍮や鉄等の一般的なピアス用金属材料を用いて形成されていた。この場合、ポスト3の嵌合及び嵌合解除を繰り返すと、溝6の幅が徐々に広がり、ポスト3がキャッチ5に嵌合した状態でのポスト3の保持力が低下しやすいという問題があった。
【0017】
本実施形態では、ピアス本体2、ポスト3及びキャッチ5のうち、少なくともキャッチ5が、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかの金属材料により形成されている。尚、ベリリウム銅は、銅に0.5~3%のベリリウムを加えた合金であるが、ニッケルやコバルト等の他の金属を含む合金であっても良い。リン青銅は、銅、錫及びリンを含有する合金である。シルバー925及びシルバー950は、それぞれ銀の純度が92.5%及び95.0%の貴金属であり、銀以外の金属としては、銅、ニッケル、コバルト、アルミニウム等を含有する。シルバー1000は、純度が100%の銀である。10金、14金及び18金は、それぞれ金の純度が10/24、14/24及び18/24の貴金属であり、金以外の金属として銀や銅、パラジウム、ニッケル、亜鉛等を含有する。ホワイトゴールド及びピンクゴールドは、金以外の金属の含有割合によって色調をイエローゴールドから変化させたものである。プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999は、それぞれプラチナの純度が85.00%、90.00%、95.00%及び99.95%である貴金属であり、プラチナ以外の金属として銀やパラジウム、ニッケル、ルテニウム等を含有する。
【0018】
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999は、いずれも硬く高い強度を有する。したがって、これらのうちのいずれかの金属材料でピアス1のキャッチ5を形成することにより、ポスト3の嵌合及び嵌合解除を繰り返した場合でも、キャッチ5の溝6の広がりを抑制することができ、ポスト3がキャッチ5に嵌合した状態におけるポスト3の保持力をより長期にわたって維持することが可能となる。また、上述した金属材料は高強度であるため、キャッチ5の壁部7a及び7bを薄くしたり、キャッチ5を小型化したりしても、ポスト3の保持力を確保することができる。したがって、キャッチ5の壁部7a及び7bの薄型化及び/またはキャッチ5の小型化により、ピアス1のデザイン性を向上させることも可能となる。
【0019】
ピアス本体2及びキャッチ5の両方を同一の金属材料で一体的に形成しても良い。ここで、一体的に形成とは、別部品として作成したピアス本体2及びキャッチ5を接合するのではなく、鋳造等により継ぎ目なく形成されていることをいう。
図3に示したような従来のヒンジ式フープピアスにおいては、キャッチ部分及びピアス本体を別部品として形成し、溶接等で接合する製造方法が一般的であった。これに対して、ピアス本体2及びキャッチ5を同一の金属材料で一体的に形成した場合、溶接でピアス本体にキャッチを取り付ける工程が不要となるため、製造コストを低減することが可能となる。また、ピアス本体2とキャッチ5とを一体成型により連続的に形成することにより、
図3のように溶接で接続する場合と比べて、ピアス本体2とキャッチ5との一体感が生じるため、デザイン性を向上させることができる。ピアス本体2及びキャッチ5を同一の金属材料で一体的に形成する方法としては、例えば、鋳造を採用することができる。
【0020】
ポスト3は、ピアス本体2及びキャッチ5と同一の金属材料により形成されていても良いし、ピアス本体2及びキャッチ5と異なる金属材料により形成されていても良い。ポスト3をピアス本体2及びキャッチ5と同一の金属材料により形成した場合、ポスト3の強度も向上するため、ポスト3の嵌合及び嵌合解除を繰り返した場合でも、ポスト3の変形を抑制することができ、ピアス1の耐久性を向上できる。また、ピアス本体2、キャッチ5及びポスト3を同一の金属材料で形成した場合、ピアス1の質感を統一することができる。
【0021】
また、ポスト3は、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかの金属材料で形成することができる。
【0022】
ピアス1に用いる金属材料として、ベリリウム銅を用いることがより好ましい。上述した金属材料はいずれも強度に優れる材料であるが、チタンで形成した部分にはメッキができないため、ピアス1に金属光沢を付与することができない。ステンレスはメッキが可能であるが、メッキ層が剥がれやすい。ベリリウム銅を用いた場合、強度が特に優れ、最表面にメッキ層を設けることが可能であり、かつ、メッキ層の耐久性も良好であるので、装飾具であるピアス1の材質としてより好ましい。
【0023】
ピアス1の最表面に設けるメッキ層の材質は、特に限定されないが、金、銀、銅、白金、ロジウム、クロム、錫、錫コバルト合金、亜鉛、ニッケル等を利用できる。
【0024】
本実施形態に係るピアス1においては、ポスト3の一部をキャッチ5の溝6に嵌合させた状態において、ピアス本体2の外面とポスト3の外面とが連続する曲面で接続されており、ピアス1のほぼ全周に渡って連続した曲線からなる環形状を有する。ピアス本体2及びポスト3の接続部近傍を連続した曲面で滑らかに接続することにより、ポスト3とピアス本体2との一体感が生じ、デザイン性に優れる。
【0025】
本実施形態に係るピアス1は、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる金属材料を溶融させる工程と、溶融させた金属材料を鋳型を用いて成型し、ピアス本体2及びキャッチ5と、ポスト3とを形成する工程と、ピアス本体2に軸体を介してポスト3を取り付ける工程とを行うことにより製造することができる。必要に応じて鋳型成形後の部品を研磨する工程を設けても良い。また、最表面にメッキ層を設ける場合は、鋳型成形後の部品または組み立て後のピアス1の表面に、公知の手法によりメッキ処理を行う工程を設ければ良い。
【0026】
また、本実施形態に係る製造方法は、ピアス以外の耳用装飾具、例えば、イヤリングやイヤーカフの製造にも適用することができる。すなわち、耳用装飾具は、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかからなる金属材料を溶融させる工程と、溶融させた金属材料を鋳型を用いて成型し、耳用装飾具の一部または全部を形成する工程とを行うことにより製造することができる。イヤリング等の複数の部品で形成される耳用装飾具の製造を行う場合、部品を鋳型成型する工程の後に、部品を組み立てる工程を行う。同様に、必要に応じて鋳型成形後の部品を研磨する工程を設けても良い。また、鋳型成形後の部品または組み立て後のピアス1の表面に、公知の手法によりメッキ処理を行う工程を設けても良い。イヤリングやイヤーカフは、耳に装着した際に耳たぶを挟み込んで保持する保持部を有する。イヤリングやイヤーカフ等の耳用装飾具を、上述したいずれかの金属材料で鋳造した場合、繰り返し使用した場合でも保持部の変形を抑制し、保持部の保持力を維持できるため、耳用装飾具の耐久性を向上できる。尚、イヤリングやイヤーカフ等の耳用装飾具の全部を上述した金属材料のいずれかで鋳造しても良いし、耳用装飾具のうち、耳たぶを保持するため保持部を含む一部を上述した金属材料のいずれかで鋳造しても良い。
【0027】
尚、本実施形態では、ほぼ円形のピアスを例として説明したが、ピアスの形状は円形に限定されず、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形や、楕円形、紡錘形、その他任意の形状で良く、耳に装着する環状の部分に、任意の形状の部分が接続された形状であっても良い。
【0028】
また、キャッチは、ポストの一部を挟み込んで保持することができる形状であれば良く、
図1及び
図2に示した具体例に限定されない。
【0029】
また、キャッチ及びヒンジは、
図3に示した従来例のように、ピアス本体と別の部品として鋳造し、溶接等でピアス本体に取り付けられても良い。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、ピアス等の耳用装飾具に利用できる。
【符号の説明】
【0031】
1 ピアス
2 ピアス本体
3 ポスト
4 ヒンジ
5 キャッチ
6 溝
7a、7b 壁部
【手続補正書】
【提出日】2023-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、
前記ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、
前記ピアス本体の他端に設けられ、前記ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、
前記キャッチが、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅のいずれかからなる、ピアス。
【請求項2】
前記ピアス本体及び前記キャッチが、同一の金属材料により一体的に形成されている、請求項1に記載のピアス。
【請求項3】
前記ポストが、前記ピアス本体及び前記キャッチと同一の金属材料により形成されている、請求項2に記載のピアス。
【請求項4】
前記ピアス本体、前記ポスト及び前記キャッチが、ベリリウム銅からなり、
最表面に、ベリリウム銅合金とは異なる金属材料からなるメッキ層を有する、請求項1に記載のピアス。
【請求項5】
前記ポストの一部を前記キャッチに嵌合させた状態において、前記ピアス本体外面と前記ポストの外面とが、連続する曲面により接続される、請求項1~4のいずれかに記載のピアス。
【請求項6】
請求項1に記載のピアスの製造方法であって、
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅のいずれかを溶融させ、鋳型を用いて前記ピアス本体及び前記キャッチを成型する工程と、
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかを溶融させ、鋳型を用いて前記ポストを成型する工程と、
前記ピアス本体に軸体を介して前記ポストを取り付ける工程とを備える、耳用装飾具の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明に係るピアスは、環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、ピアス本体の他端に設けられ、ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、キャッチが、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅のいずれかからなるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る上記のピアスの製造方法は、ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅のいずれかを溶融させ、鋳型を用いてピアス本体及びキャッチを成型する工程と、テンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかを溶融させ、鋳型を用いてポストを成型する工程と、ピアス本体に軸体を介してポストを取り付ける工程とを備える。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、
前記ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、
前記ピアス本体の他端に設けられ、前記ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、
前記キャッチが、ベリリウム銅またはリン青銅からなる、ピアス。
【請求項2】
前記ピアス本体及び前記キャッチが、同一の金属材料により一体的に形成されている、請求項1に記載のピアス。
【請求項3】
前記ポストが、前記ピアス本体及び前記キャッチと同一の金属材料により形成されている、請求項2に記載のピアス。
【請求項4】
前記ピアス本体、前記ポスト及び前記キャッチが、ベリリウム銅からなり、
最表面に、ベリリウム銅合金とは異なる金属材料からなるメッキ層を有する、請求項1に記載のピアス。
【請求項5】
前記ポストの一部を前記キャッチに嵌合させた状態において、前記ピアス本体外面と前記ポストの外面とが、連続する曲面により接続される、請求項1~4のいずれかに記載のピアス。
【請求項6】
請求項1に記載のピアスの製造方法であって、
ベリリウム銅またはリン青銅を溶融させ、鋳型を用いて前記ピアス本体及び前記キャッチを成型する工程と、
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかを溶融させ、鋳型を用いて前記ポストを成型する工程と、
前記ピアス本体に前記軸体を介して前記ポストを取り付ける工程とを備える、耳用装飾具の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明に係るピアスは、環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、ピアス本体の他端に設けられ、ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、キャッチが、ベリリウム銅またはリン青銅からなるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明に係る上記のピアスの製造方法は、ベリリウム銅またはリン青銅を溶融させ、鋳型を用いてピアス本体及びキャッチを成型する工程と、テンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかを溶融させ、鋳型を用いてポストを成型する工程と、ピアス本体に軸体を介してポストを取り付ける工程とを備える。
【手続補正書】
【提出日】2024-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環形状の一部を切り欠いた形状を有するピアス本体と、
前記ピアス本体の一端にヒンジを介して回転可能に接続されるポストと、
前記ピアス本体の他端に設けられ、前記ポストの一部が嵌合可能な溝を有するキャッチとを備え、
前記キャッチが、ベリリウム銅またはリン青銅からなる、ピアス。
【請求項2】
前記ピアス本体及び前記キャッチが、同一の金属材料により一体的に形成されている、請求項1に記載のピアス。
【請求項3】
前記ポストが、前記ピアス本体及び前記キャッチと同一の金属材料により形成されている、請求項2に記載のピアス。
【請求項4】
前記ピアス本体、前記ポスト及び前記キャッチが、ベリリウム銅からなり、
最表面に、ベリリウム銅合金とは異なる金属材料からなるメッキ層を有する、請求項1に記載のピアス。
【請求項5】
前記ポストの一部を前記キャッチに嵌合させた状態において、前記ピアス本体外面と前記ポストの外面とが、連続する曲面により接続される、請求項1~4のいずれかに記載のピアス。
【請求項6】
請求項1に記載のピアスの製造方法であって、
ベリリウム銅またはリン青銅を溶融させ、鋳型を用いて前記ピアス本体及び前記キャッチを成型する工程と、
ステンレス、チタン、ベリリウム銅、リン青銅、シルバー925、シルバー950、シルバー1000、10金、14金、18金、10金ホワイトゴールド、14金ホワイトゴールド、18金ホワイトゴールド、10金ピンクゴールド、14金ピンクゴールド、18金ピンクゴールド、プラチナ850、プラチナ900、プラチナ950及びプラチナ999のいずれかを溶融させ、鋳型を用いて前記ポストを成型する工程と、
前記ピアス本体に軸体を介して前記ポストを取り付ける工程とを備える、ピアスの製造方法。