(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129788
(43)【公開日】2024-09-27
(54)【発明の名称】ナットプレート把持具、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタ、エンドエフェクタを含むロボット、ロボットを含む設置システム、及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
B25J 15/12 20060101AFI20240919BHJP
B21J 15/14 20060101ALI20240919BHJP
B25B 11/00 20060101ALI20240919BHJP
B23P 19/06 20060101ALI20240919BHJP
B25J 15/08 20060101ALI20240919BHJP
【FI】
B25J15/12
B21J15/14 Z
B25B11/00 Z
B23P19/06 M
B25J15/08 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023217019
(22)【出願日】2023-12-22
(31)【優先権主張番号】18/182,999
(32)【優先日】2023-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523043898
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
(71)【出願人】
【識別番号】523484024
【氏名又は名称】ストラタ・マニュファクチャリング・ピージェーエスシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン・エス・ジーリンスキ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン・コクレーン
(72)【発明者】
【氏名】アシュカン・アミールサドリ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレ・ディー・スワート
【テーマコード(参考)】
3C020
3C707
【Fターム(参考)】
3C020XX01
3C707AS07
3C707ES03
3C707LV10
3C707LV17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ナットプレート把持具、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタ、エンドエフェクタを含むロボット、ロボットを含む設置システム、及び関連する方法を提供する。
【解決手段】ナットプレート把持具は、ナットプレートを把持するように構成されており、取付領域と、第1の弾性突出領域と、第2の弾性突出領域と、を含む。第1の弾性突出領域は、取付領域から延伸し、第1のナットプレート接触端部を画定する。第2の弾性突出領域は、取付領域から延伸し、第2のナットプレート接触端部を画定する。ナットプレートのベースプレートの一対の対向するプレートフランジの間への第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部のインサートを容易にするために、第1の弾性突出領域及び第2の弾性突出領域は互いに向かって弾性的に撓むように構成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナットプレート(140)を把持するナットプレート把持具(400)であって、
前記ナットプレート把持具(400)は、
前記ナットプレート把持具(400)のエンドエフェクタ(300)への取り付けを容易にする取付領域(410)と、
前記取付領域(410)から延伸し、第1のナットプレート接触端部(448)を画定する第1の弾性突出領域(430)と、
前記取付領域(410)から延伸し、第2のナットプレート接触端部(478)を画定する第2の弾性突出領域(460)と、を備え、
前記第1の弾性突出領域(430)及び前記第2の弾性突出領域(460)は、前記ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)間への前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にするために、互いに向かって弾性的に撓むように構成されている、ナットプレート把持具。
【請求項2】
前記第1の弾性突出領域(430)は、
前記取付領域(410)から延伸し、前記第2の弾性突出領域(460)から離れるほど先細になる第1の発散領域(432)と、
前記第1の発散領域(432)から前記第1のナットプレート接触端部(448)まで延伸し、前記第2の弾性突出領域(460)に向かって先細になる第1の収束領域(440)と、
を含む、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項3】
前記第2の弾性突出領域(460)は、
前記取付領域(410)から延伸し、前記第1の弾性突出領域(430)から離れるほど先細になる第2の発散領域(462)と、
前記第2の発散領域(462)から前記第2のナットプレート接触端部(478)まで延伸し、前記第1の弾性突出領域(430)に向かって先細になる第2の収束領域(470)と、
を含む、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項4】
前記ナットプレート把持具(400)が前記ナットプレート(140)を把持するとき、前記第1の弾性突出領域(430)の第1の保持力(404)と前記第2の弾性突出領域(460)の第2の保持力(406)とは、前記ナットプレート(140)の前記ベースプレート(142)に作用して、前記ナットプレート(140)を前記ナットプレート把持具(400)上に保持する、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項5】
前記ナットプレート把持具(400)が前記ナットプレート(140)を把持するときに、
(i)前記第1のナットプレート接触端部(448)は、前記第1のナットプレート接触端部(448)に対して前記ベースプレート(142)を二次元で配置するために、前記ナットプレート(140)の前記ベースプレート(142)との対応する二点接触を画定するように構成されており、
(ii)前記第2のナットプレート接触端部(478)は、前記第2のナットプレート接触端部(478)に対して前記ベースプレート(142)を前記二次元で配置するために、前記ナットプレート(140)の前記ベースプレート(142)との別の対応する二点接触を画定するように構成されている、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項6】
前記ナットプレート把持具(400)は、一対の対向する前記プレートフランジ(152)の間で前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)を付勢するインサート力に反応して、前記ナットプレート(140)を受動的に把持するように構成されている、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項7】
前記ナットプレート把持具(400)は、一対の対向する前記プレートフランジ(152)の間から前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)を付勢する分離力に反応して前記ナットプレート(140)を受動的に解放するように構成されている、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項8】
前記ナットプレート把持具(400)は、振動構造(490)をさらに含み、
前記振動構造が、
(i)一対の対向する前記プレートフランジ(152)間への前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にすること、及び
(ii)対応するリベット(120)上への前記ナットプレート(140)のベース・プレート・リベット開口部(158)の位置決めを容易にすること、
のうちの少なくとも1つのために前記第1の弾性突出領域(430)及び前記第2の弾性突出領域(460)を振動させるように構成されている、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項9】
前記ナットプレート把持具(400)は把持具アクチュエータ(496)をさらに含む、請求項1に記載のナットプレート把持具。
【請求項10】
前記把持具アクチュエータ(496)は、
(i)一対の対向する前記プレートフランジ(152)間への前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にすること、及び
(ii)前記ナットプレート(140)からの前記ナットプレート把持具(400)の分離を容易にすること、
のうちの少なくとも1つのために前記第1の弾性突出領域(430)及び前記第2の弾性突出領域(460)を互いに向かって選択的に付勢するように構成されている、請求項9に記載のナットプレート把持具。
【請求項11】
ナットプレート把持具(400)を利用してナットプレート(140)を把持する方法(500)であって、
前記方法(500)は、
前記ナットプレート把持具(400)の第1の弾性突出領域(430)の第1のナットプレート接触端部(448)と、前記ナットプレート把持具(400)の第2の弾性突出領域(460)の第2のナットプレート接触端部(478)とを、前記ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)と位置合わせするステップ(510)と、
前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)が一対の対向する前記プレートフランジ(152)の間に位置決めされ、一対の対向する前記プレートフランジ(152)に保持力(402)を付加するように、前記ナットプレート把持具(400)と前記ナットプレート(140)とを互いに向かって移動させて、前記ナットプレート把持具(400)で前記ナットプレート(140)を把持するステップ(530)と、
を含む、方法。
【請求項12】
前記保持力(402)は、第1の力方向に前記第1のナットプレート接触端部(448)によって付加される第1の保持力(404)と、第2の力方向に前記第2のナットプレート接触端部(478)によって付加される第2の保持力(406)と、を含み、
前記第1の力方向は前記第2の力方向と反対である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記保持力(402)は引張り保持力(402)である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記移動するステップは、
前記第1のナットプレート接触端部(448)と前記ナットプレート(140)との間に対応する二点接触を確立するステップと、
前記ナットプレート(140)及び前記ナットプレート把持具(400)を互いに対して二次元で配置するために、前記第2のナットプレート接触端部(478)と前記ナットプレート(140)との間に別の対応する二点接触を確立するステップと、
を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記移動するステップは、
(i)前記ナットプレート(140)及び前記ナットプレート把持具(400)を、二次元に垂直な三次元で互いに対して配置するために、一対の対向する前記プレートフランジ(152)のうちの第1の対向プレートフランジを前記ナットプレート把持具(400)の第1の一対の対向傾斜(452)の間に位置決めするステップと、
(ii)前記ナットプレート(140)及び前記ナットプレート把持具(400)を前記三次元で互いに対して配置するために、一対の対向する前記プレートフランジ(152)のうちの第2の対向プレートフランジを前記ナットプレート把持具(400)の第2の一対の対向傾斜(482)の間に位置決めするステップと、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記移動するステップは、前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)が一対の対向する前記プレートフランジ(152)の間に位置決めされることを可能にするために、前記第1の弾性突出領域(430)及び前記第2の弾性突出領域(460)を互いに向かって撓ませるステップを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記把持するステップ(530)の後、前記ナットプレート(140)を前記ナットプレート把持具(400)から解放するステップ(540)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記解放するステップ(540)は、一対の対向する前記プレートフランジ(152)の間から前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)を付勢する分離力に反応して、前記ナットプレート(140)を前記ナットプレート把持具(400)から受動的に解放するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記解放するステップ(540)は、前記ナットプレート把持具(400)の把持具アクチュエータ(496)を作動させることによって前記ナットプレート(140)を前記ナットプレート把持具(400)から能動的に解放するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記移動するステップの間に、前記第1のナットプレート接触端部(448)及び前記第2のナットプレート接触端部(478)のうちの少なくとも一方を振動させるステップ(520)をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、ナットプレート把持具、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタ、エンドエフェクタを含むロボット、ロボットを含む設置システム、及び/又は関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
構造の2つの構成要素を互いに固定するために、構造内でナットプレートを利用することができる。歴史的にナットプレートは、2つの構成要素が互いに固定される組立工程中に適切な位置に保持されながら手動で設置されてきた。この工程は効果的ではあるが、大きな労働力を要する。ナットプレートの全体形状は、組立工程中にナットプレートを所望の箇所に確実かつ再現可能に位置決めすることを困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、ナットプレート把持具、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタ、エンドエフェクタを含むロボット、ロボットを含む設置システム、及び/又は関連する方法が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書では、ナットプレート把持具、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタ、エンドエフェクタを含むロボット、ロボットを含む設置システム、及び関連する方法が開示される。ナットプレート把持具は、ナットプレートを把持するように構成されており、取付領域と、第1の弾性突出領域と、第2の弾性突出領域と、を含む。取付領域は、エンドエフェクタへのナットプレート把持具の取り付けを容易にするように構成されている。第1の弾性突出領域は、取付領域から延伸し、第1のナットプレート接触端部を画定する。第2の弾性突出領域は、取付領域から延伸し、第2のナットプレート接触端部を画定する。ナットプレートのベースプレートの一対の対向するプレートフランジの間への第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部のインサートを容易にするために、第1の弾性突出領域及び第2の弾性突出領域は互いに向かって弾性的に撓むように構成されている。
【0005】
方法は、ナットプレート把持具の第1の弾性突出領域の第1のナットプレート接触領域と、ナットプレート把持具の第2の弾性突出領域の第2のナットプレート接触領域とを、ナットプレートのベースプレートの一対の対向するプレートフランジに位置合わせすることを含む。方法はまた、第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部が一対の対向するプレートフランジの間に位置決めされ、一対の対向するプレートフランジに保持力を付加するように、ナットプレート把持具及びナットプレートを互いに向かって移動させることによってナットプレート把持具でナットプレートを把持することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示による、ナットプレート把持具を含むエンドエフェクタを含むナットプレート設置ロボットを含むナットプレート設置システムの例の概略図である。
【
図2】本開示によるナットプレート把持具の一例を示すそれほど概略的ではない上面図である。
【
図3】本開示によるナットプレート把持具の一例を示すそれほど概略的ではない側面図である。
【
図4】本開示によるナットプレート把持具の一例を示すそれほど概略的ではない正面図である。
【
図5】本開示による、ナットプレート把持具を利用してナットプレートを把持する方法の例を示すフローチャートである。
【
図6】本開示による、ナットプレートに位置合わせされたナットプレート把持具の一例である。
【
図7】本開示による、ナットプレートを把持するナットプレート把持具の一例である。
【
図8】本開示による、ナットプレート設置システムを利用する方法の例を示すフローチャートである。
【
図9】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図10】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図11】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図12】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図13】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図14】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【
図15】
図8の方法の間におけるナットプレート設置システムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1から
図15は、本開示による、ナットプレート把持具400、ナットプレート把持具400を含むエンドエフェクタ300、エンドエフェクタ300を含むナットプレート設置ロボット200、ナットプレート設置ロボット200を含むナットプレート設置システム100、及び/又は方法500並びに600の例示的で非排他的な例を提供する。同様又は少なくとも実質的に同様の目的を果たす要素は、
図1から
図15の各々において同様の番号で標記されており、本明細書では、これらの要素を
図1から
図15の各々を参照して詳細に説明しない場合がある。同様に、
図1から
図15の各々において、必ずしも全ての要素に標記がなされていない場合があるが、それらに関連付けられた参照番号は、本明細書において一貫して利用され得る。
図1から
図15のうちの1つ以上を参照して本明細書において説明される要素、構成要素及び/又は形態は、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1から
図15のいずれに含まれてもよく、及び/又は
図1から
図15のいずれにおいて利用されてもよい。
【0008】
概して、所与の(すなわち、特定の)実施形態に含まれる可能性が高い要素は実線で示されており、一方、所与の実施形態で任意選択の要素は破線で示されている。しかしながら、実線で示されている要素が全ての実施形態に必須というわけではなく、実線で示されている要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態から省略されてもよい。
【0009】
図1は、本開示による、ナットプレート設置システム100に含まれ得るナットプレート設置ロボット200に含まれ得るエンドエフェクタ300に含まれ得るナットプレート把持具400の例の概略図である。
図2から
図4は、本開示によるナットプレート把持具400の一例を示すそれほど概略的ではない図である。ナットプレート把持具400は、ナットプレート140を把持するように構成されており、
図6は、ナットプレート140に位置合わせされたナットプレート把持具400の一例であり、
図7は、本開示による、ナットプレート140を把持するナットプレート把持具400の一例である。
図2から
図4並びに/又は
図6及び
図7は、
図1に概略的に示されているナットプレート把持具400のより詳細な及び/又はそれほど概略的ではない例示を含み得る、及び/又はそのような例示であり得る。これを念頭に、
図2から
図4並びに/又は
図6及び
図7のナットプレート把持具400を参照して本明細書に開示されている構造、機能、及び/又は形態のうちのいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1のナットプレート把持具400に含まれてもよく、及び/又はナットプレート把持具400に利用されてもよい。同様に、
図1のナットプレート設置システム100、ナットプレート設置ロボット200、エンドエフェクタ300、及び/又はナットプレート把持具400を参照して本明細書に開示されている構造、機能、及び/又は形態のうちのいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、
図2から
図4並びに/又は
図6及び
図7のナットプレート把持具400に含まれてもよく、及び/又はナットプレート把持具400に利用されてもよい。
【0010】
図1から
図4、
図6及び
図7に示す例を全体的に参照して、ナットプレート把持具400は、エンドエフェクタ300へのナットプレート把持具の取り付けを容易にするように構成されていてもよい、
図1に示す取付領域410を含む。ナットプレート把持具400はまた、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460を含む。第1の弾性突出領域430は、取付領域410から延伸し、第1のナットプレート接触端部448を画定する。同様に、第2の弾性突出領域460は、取付領域410から延伸し、第2のナットプレート接触端部478を画定する。
【0011】
図1、
図6及び
図7に示すように、ナットプレート140のベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152の間への第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478のインサートを容易にするために、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460は互いに向かって弾性的に撓むように構成されていてもよい。追加的又は代替的に、第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478が一対の対向するプレートフランジ152の間に位置決めされるとき、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460が、
図7に示すように保持力402を一対の対向するプレートフランジ152に付加するように構成されていてもよい。保持力は、ナットプレート140をナットプレート把持具400上に保持することができる。
【0012】
図5の方法500を参照して本明細書でより詳細に説明するように、ナットプレート把持具400を利用してナットプレート140を把持するとき、
図6に示すように、ナットプレート把持具400をナットプレート140に位置合わせしてもよい。この位置合わせでは、第1の弾性突出領域430の第1のナットプレート接触端部448と、第2の弾性突出領域460の第2のナットプレート接触端部478とが、ナットプレート140のベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152に位置合わせされてもよい。続いて、ナットプレート把持具400を利用してナットプレート140を把持してもよい。これは、
図7に示すように、第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478が一対の対向するプレートフランジ152の間に位置決めされ、保持力402を付加するような、ナットプレート把持具400及びナットプレート140の互いに対する動きを含んでもよい。
【0013】
取付領域410は、適切なエンドエフェクタ300へのナットプレート把持具400の取り付けを容易にするように適合、構成、設計、及び/又は構築され得る任意の適切な構造を含んでもよい。一例として、おそらく
図2及び
図3に最もよく示されているように、ナットプレート把持具400は、締結具受入領域416を含んでもよい。締結具受入領域416は、ナットプレート把持具400をエンドエフェクタ300に動作可能に取り付ける締結具を受け入れるように構成されていてもよい。締結具受入領域416の一例は、ナットプレート把持具400内に画定されてもよく、ナットプレート把持具400内に延伸していてもよく、及び/又はナットプレート把持具400を貫通して延伸していてもよい締結具受入孔を含む。締結具の例は、リベット、ネジ締結具、ネジ釘、ボルト、及び/又はナットを含む。
【0014】
取付領域410は、
図2から
図4、
図6及び
図7に示すように、平面又は少なくとも実質的に平面のエンドエフェクタに面する側面412を画定してもよい。別の言い方をすれば、取付領域410は、平面又は少なくとも実質的に平面の取付領域410を含んでもよく、及び/又はそのような取付領域410であってもよい。このような構成は、ナットプレート把持具400とエンドエフェクタ300との間の接触領域を増加させ、それによってそれらの間の相互接続の剛性及び/又は信頼性を高めることができる。取付領域410はまた、エンドエフェクタとは反対の側面414を画定してもよく、第1の弾性突出領域430及び/又は第2の弾性突出領域460は、エンドエフェクタとは反対の側面414から及び/又はエンドエフェクタに面する側面412から離れて延伸していてもよい。
【0015】
第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460は、任意の適切な構造を含んでもよく、及び/又は任意の適切な構造であってもよく、取付領域410から延伸してもよい任意の適切な形状、及び/又は第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478をそれぞれ画定してもよい任意の適切な形状を画定してもよい。いくつかの例では、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460は、取付領域410から対称的に延伸してもよい。別の言い方をすれば、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460は、互いに鏡像又は少なくとも実質的に鏡像であってもよい。さらに別の言い方をすれば、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460は、それらの間に延伸する対称軸に関して対称であってもよい。
【0016】
いくつかの例では、おそらく
図2から
図4、
図6及び
図7に最もよく示されているように、第1の弾性突出領域430は、第1の発散領域432及び第1の収束領域440を含んでもよい。第1の発散領域432は、取付領域410から延伸してもよく、第2の弾性突出領域460から離れるほど先細になる。第1の収束領域440は、第1の発散領域432から第1のナットプレート接触端部448まで延伸し、第2の弾性突出領域460に向かって先細になる。
【0017】
第1の発散領域432は、
図4に示すように、第1の発散領域角度434で取付領域410から延伸してもよい。第1の発散領域角度434の例は、鈍角の第1の発散領域角度と、少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、少なくとも160°、最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、及び/又は最大100°の第1の発散領域角度と、を含む。
【0018】
いくつかの例では、第1の発散領域432は、平面又は少なくとも実質的に平面の第1の発散領域432を含んでもよく、及び/又はそのような第1の発散領域432であってもよい。別の言い方をすれば、第1の発散領域432の表面領域の少なくとも一部又はサブセットは、平面又は少なくとも実質的に平面であってもよい。
【0019】
いくつかの例では、
図4に示すように、第1の発散領域432は、取付領域410から第1の発散領域長さ436まで延伸してもよい。第1の発散領域長さ436の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、及び/又は最大3mmの長さを含む。
【0020】
いくつかの例では、
図2に示すように、第1の発散領域432は、第1の発散領域平均幅438を有してもよく、及び/又は画定してもよい。第1の発散領域平均幅438の例は、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、最大12mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、及び/又は最大4mmの幅を含む。
【0021】
いくつかの例では、
図4に示すように、第1の収束領域440は、第1の発散領域432に対して第1の収束領域角度442で延伸してもよい。第1の収束領域角度442の例は、鈍角の第1の収束領域角度と、少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、少なくとも160°、最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、及び/又は最大100°の第1の収束領域角度と、を含む。
【0022】
いくつかの例では、第1の収束領域440は、平面又は少なくとも実質的に平面の第1の収束領域440を含んでもよく、及び/又はそのような第1の収束領域440であってもよい。別の言い方をすれば、第1の収束領域440の表面領域の少なくとも一部又はサブセットは平面又は少なくとも実質的に平面であってもよい。
【0023】
いくつかの例では、
図4に示すように、第1の収束領域440は、第1の発散領域432から第1の収束領域長さ444まで延伸してもよい。第1の収束領域長さ444の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、及び/又は最大3mmの長さを含む。
【0024】
いくつかの例では、
図2に示すように、第1の収束領域440は、第1の収束領域平均幅446を有してもよく、及び/又は画定してもよい。第1の収束領域平均幅446の例は、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、少なくとも6.5mm、少なくとも7mm、少なくとも7.5mm、少なくとも8mm、少なくとも8.5mm、少なくとも9mm、最大15mm、最大14mm、最大13mm、最大12mm、最大11mm、最大10mm、最大9mm、及び/又は最大8mmの幅を含む。
【0025】
いくつかの例では、
図1に示すように、第1の収束領域440は、第1の一対の対向傾斜452を含んでもよい。第1の一対の対向傾斜452は、第1の収束領域440の対向する両側に位置決めされてもよく、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、プレートフランジ152の第1のナット・プレート・フランジの対向する外縁部が第1の一対の対向傾斜452に面するように、第1の収束領域440から離れて突出してもよい。第1の一対の対向傾斜452は、互いに対して、及び/又は第1のナット・プレート・フランジの対向する外縁部に対して傾斜していてもよい。そのような構成は、その第1のナットプレート接触端部448の長さに沿って、及び/又は
図1に示すZ軸に沿って、ナットプレート把持具400に対するナットプレート140の正確な及び/又は再現可能な位置決めを可能にし、及び/又は容易にすることができる。
【0026】
第1のナットプレート接触端部448は、任意の適切な形状を有してもよく、及び/又は画定してもよい。一例として、おそらく
図2から
図4。
図6及び
図7に最もよく示されているように、第1のナットプレート接触端部448は、丸みを帯びた第1のナットプレート接触端部448を含んでもよく、及び/又は丸みを帯びた第1のナットプレート接触端部448であってもよい。そのような構成は、ナットプレート140のベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152の間への第1のナットプレート接触端部448のインサートを容易にすることなどによって、ナットプレート把持具400によるナットプレート140の把持を容易にすることができる。
【0027】
いくつかの例では、おそらく
図2から
図4、
図6及び
図7に最もよく示されているように、第2の弾性突出領域460は、第2の発散領域462及び第2の収束領域470を含んでもよい。第2の発散領域462は、取付領域410から延伸してもよく、第1の弾性突出領域430から離れるほど先細になる。第2の収束領域470は、第2の発散領域462から第2のナットプレート接触端部478まで延伸し、第1の弾性突出領域430に向かって先細になる。
【0028】
第2の発散領域462は、
図4に示すように、第2の発散領域角度464で取付領域410から延伸してもよい。第2の発散領域角度464の例は、鈍角の第2の発散領域角度と、少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、少なくとも160°、最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、及び/又は最大100°の第2の発散領域角度と、を含む。
【0029】
いくつかの例では、第2の発散領域462は、平面又は少なくとも実質的に平面の第2の発散領域462を含んでもよく、及び/又はそのような第2の発散領域462であってもよい。別の言い方をすれば、第2の発散領域462の表面領域の少なくとも一部又はサブセットは、平面又は少なくとも実質的に平面であってもよい。
【0030】
いくつかの例では、
図4に示すように、第2の発散領域462は、取付領域410から第2の発散領域長さ466まで延伸してもよい。第2の発散領域長さ466の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、及び/又は最大3mmの長さを含む。
【0031】
いくつかの例では、
図2に示すように、第2の発散領域462は、第2の発散領域平均幅468を有してもよく、及び/又は画定してもよい。第2の発散領域平均幅468の例は、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、最大12mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、及び/又は最大4mmの幅を含む。
【0032】
いくつかの例では、
図4に示すように、第2の収束領域470は、第2の発散領域462に対して第2の収束領域角度472で延伸してもよい。第2の収束領域角度472の例は、鈍角の第2の収束領域角度と、少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、少なくとも160°、最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、及び/又は最大100°の第2の収束領域角度472と、を含む。
【0033】
いくつかの例では、第2の収束領域470は、平面又は少なくとも実質的に平面の第2の収束領域470を含んでもよく、及び/又はそのような第2の収束領域470であってもよい。別の言い方をすれば、第2の収束領域470の表面領域の少なくとも一部又はサブセットは、平面又は少なくとも実質的に平面であってもよい。
【0034】
いくつかの例では、
図4に示すように、第2の収束領域470は、第2の発散領域462から第2の収束領域長さ474まで延伸してもよい。第2の収束領域長さ474の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、及び/又は最大3mmの長さを含む。
【0035】
いくつかの例では、
図2に示すように、第2の収束領域470は、第2の収束領域平均幅476を有してもよく、及び/又は画定してもよい。第2の収束領域平均幅476の例は、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、少なくとも6.5mm、少なくとも7mm、少なくとも7.5mm、少なくとも8mm、少なくとも8.5mm、少なくとも9mm、最大15mm、最大14mm、最大13mm、最大12mm、最大11mm、最大10mm、最大9mm、及び/又は最大8mmの幅を含む。
【0036】
いくつかの例では、
図1に示すように、第2の収束領域470は、第2の一対の対向傾斜482を含んでもよい。第2の一対の対向傾斜482は、第2の収束領域470の対向する両側に位置決めされてもよく、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、プレートフランジ152の第2のプレートフランジの対向する外縁部が第2の一対の対向傾斜482に面するように、第2の収束領域470から離れて突出してもよい。第2の一対の対向傾斜482は、互いに対して、及び/又は第2のプレートフランジの対向する外縁部に対して傾斜していてもよい。そのような構成は、その第2のナットプレート接触端部478の長さに沿って、及び/又は
図1に示すZ軸に沿って、ナットプレート把持具400に対するナットプレート140の正確な及び/又は再現可能な位置決めを可能にし、及び/又は容易にすることができる。
【0037】
第2のナットプレート接触端部478は、任意の適切な形状を有してもよく、及び/又は画定してもよい。一例として、おそらく
図2から
図4、
図6及び
図7に最もよく示されているように、第2のナットプレート接触端部478は、丸みを帯びた第2のナットプレート接触端部478を含んでもよく、及び/又は丸みを帯びた第2のナットプレート接触端部478であってもよい。そのような構成は、ナットプレート140のベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152の間への第2のナットプレート接触端部478のインサートを容易にすること等によって、ナットプレート把持具400によるナットプレート140の把持を容易にすることができる。
【0038】
ナットプレート把持具400は、任意の適切な方法でナットプレート140を把持してもよい。一例として、
図7を参照すると、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、第1の弾性突出領域430の第1の保持力404と、第2の弾性突出領域460の第2の保持力406とがナットプレート140のベースプレート142に対して作用することができる。より具体的には、第1の保持力404及び第2の保持力406は、ナットプレート140をナットプレート把持具400上に保持するように、ベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152に対して作用することができる。
【0039】
別の例として、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、第1のナットプレート接触端部448は、
図1のX寸法及びY寸法等の二次元で第1のナットプレート接触端部448に対してベースプレート142を位置決めするために、ナットプレート140のベースプレート142との対応する二点接触を画定するように構成されていてもよい。さらに、第2のナットプレート接触端部478は、
図1のX寸法及びY寸法等の二次元で第2のナットプレート接触端部478に対してベースプレート142を位置決めするために、ナットプレート140のベースプレート142との別の対応する二点接触を画定するように構成されていてもよい。そのような構成では、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、
図1のX寸法及びY寸法等の少なくとも二次元でナットプレート把持具400及びナットプレート140が所定の一貫した、及び/又は再現可能な相対配向を有してもよい。加えて、ナットプレート把持具400が第1の一対の対向傾斜452及び/又は第2の一対の対向傾斜482を含むとき、ナットプレート把持具400及びナットプレート140はまた、
図1のZ寸法等の第三次元において所定の一貫した、及び/又は再現可能な相対配向を有してもよい。
【0040】
ナットプレート把持具400がナットプレート140を繰り返し把持し、また繰り返し解放するように構成され得ることは、本開示の範囲内である。この繰り返しの把持及び/又は繰り返しの解放は、ナットプレート140及び/又はナットプレート把持具400に損傷を与えることなく実行され得る。別の言い方をすれば、ナットプレート把持具400は、本明細書でより詳細に説明する方法500及び/又は方法600等を介して、複数の異なるナットプレート140と共に利用され、及び/又はこれらを位置決めするように構成されていてもよい。
【0041】
ナットプレート把持具400は、任意の適切な構造及び/又は材料を含んでもよく、及び/又はそれらから画定されてもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、単一のナットプレート把持具400及び/又は一体のナットプレート把持具400を含んでもよく、及び/又はそれらであってもよい。別の言い方をすれば、ナットプレート把持具400は、単一の及び/又は連続的なナットプレート把持具材料から形成及び/又は画定されてもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、金属ナットプレート把持具400を含んでもよく、及び/又は金属ナットプレート把持具400であってもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、単一の鋼帯及び/又はバネ鋼帯によって画定されてもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、形成された金属帯を含んでもよく、及び/又は形成された金属帯であってもよい。
【0042】
ナットプレート把持具400は、一対の対向するプレートフランジ152の間で第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478を付勢するインサート力に反応してナットプレート140を受動的に把持するように構成されていてもよい。これは、
図6に示す構成から
図7に示す構成への遷移によって示される。追加的又は代替的に、ナットプレート把持具400は、一対の対向するプレートフランジ152の間から第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478を付勢する分離力に応答してナットプレート140を受動的に解放するように構成されていてもよい。これは、
図7に示す構成から
図6に示す構成への遷移によって示される。
【0043】
図1に破線で示すように、ナットプレート把持具400は振動構造490を含んでもよい。振動構造490は、存在する場合、第1の弾性突出領域430及び/又は第2の弾性突出領域460を振動させるように適合、構成、設計、及び/又は構築されてもよい。この振動は、ナットプレート140の一対の対向するプレートフランジ152の間への第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478のインサートを可能及び/又は容易にするために利用されてもよい。追加的又は代替的に、この振動は、本明細書でより詳細に説明するように、対応するリベット120上へのナットプレート140のベース・プレート・リベット開口部158の位置決めを可能及び/又は容易にするために利用されてもよい。振動構造490の一例は、振動モーターを含む。
【0044】
図1にも示すように、全ての実施形態に必要ではないが、ナットプレート把持具400は把持具アクチュエータ496を含んでもよい。把持具アクチュエータ496は、存在する場合、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460を互いに向かって選択的に付勢するように構成されていてもよい。これは、一対の対向するプレートフランジ152間への第1のナットプレート接触端部448及び第2のナットプレート接触端部478のインサートを容易にすることができ、及び/又はナットプレート140からのナットプレート把持具400の分離を容易にすることができる。追加的又は代替的に、把持具アクチュエータ496は、ナットプレート把持具400にナットプレート140を把持させるために、第1の弾性突出領域430及び第2の弾性突出領域460を互いに離れるように選択的に付勢するように構成されていてもよい。把持具アクチュエータ496の例は、機械アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、カム、及び/又は複動式カムを含む。
【0045】
ナットプレート140は、
図1に示すように、航空機等の構造10の2つ以上の構成要素の取り付けを可能及び/又は容易にするように適合、構成、設計、寸法決め、及び/又は構築されてもよい任意の適切な構造を含んでもよく、及び/又はこのような任意の適切な構造であってもよい。いくつかの例では、
図1、
図6及び
図7を全体的に参照すると、ナットプレート140はベースプレート142を含んでもよい。ベースプレート142は、一対の対向するプレートフランジ152を有してもよく、及び/又は画定してもよい。さらに、ベースプレート142は、構造に面する側面146と構造とは反対の側面148とを画定する構造接触領域144を画定してもよい。ベースプレート142はまた、ベースプレート142の構造接触領域144を通って延伸してもよく、及び/又は構造に面する側面146と構造とは反対の側面148との間に延伸してもよい締結具開口部150を画定してもよい。ベースプレート142は、リベット120を受け入れるように構成されていてもよいベース・プレート・リベット開口部158をさらに画定してもよい。
【0046】
ナットプレート140はまた、ナット170を含んでもよい。ナット170は、ベースプレート142に動作可能に取り付けられてもよい。さらに、ナット170は、ベースプレート142の締結具開口部150に位置合わせされてもよいネジ中央開口部172を画定してもよい。ナット170は、ベースプレート142の構造とは反対の側面148に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又は一対の対向するプレートフランジ152の間に位置決めされてもよい。ナットプレート140は、ベースプレート142に対するナット170の制限された動きを可能にするように構成されていてもよい。一例として、バネクリップ174は、制限された動きを可能にしつつ、ナット170をベースプレート142に動作可能に取り付けてもよい。説明したように、ナットプレート把持具400は、第1のナットプレート接触端部448とナットプレート140との間、及び第2のナットプレート接触端部478とナットプレート140との間の二点接触を画定するように構成されていてもよい。この二点接触は、
図7に示すように、第1のナットプレート接触端部448及び/又は第2のナットプレート接触端部478とバネクリップ174の対応する領域との間の一点接触と、第1のナットプレート接触端部448及び/又は第2のナットプレート接触端部478と一対の対向するプレートフランジ152のうちの対応する一方との間の第2の接触と、を含んでもよい。
【0047】
説明したように、ナットプレート140は、ベースプレート142に対するナット170の制限された動きを可能にするように構成されていてもよい。そのような構成は、わずかな位置ズレにも関わらず、対応する締結具がネジ中央開口部172にインサートされることを可能にする等によって、構造10の2つ以上の構成要素を取り付けるためのナットプレート140の利用の改善を可能及び/又は容易にすることができる。しかしながら、そのような構成はまた、少なくとも許容される制限された動きの制約内で、ベースプレート142とネジ中央開口部172との間の相対的な向きを不一致にさせ、及び/又は変化させる。これを念頭に置いて、説明したように、本開示によるナットプレート把持具400は、ネジ中央開口部172内に延伸することなくナットプレート140を把持してもよい。別の言い方をすれば、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、ナットプレート把持具400は完全にネジ中央開口部172の外部にあってもよい。このような構成により、本開示によるナットプレート把持具400は、ナットプレート把持具400がネジ中央開口部172内に延伸し、及び/又はネジ中央開口部172を介してナットプレート140を把持する場合に可能となるよりも、ナットプレート140をより正確及び/又は再現可能に把持及び/又は位置決めすることができる。
【0048】
図1及び
図9から
図15を全般的に参照すると、エンドエフェクタ300は、ナットプレート140を構造10にリベット留めするように構成されていてもよい。エンドエフェクタ300は、ナットプレート把持具400を含む。エンドエフェクタ300はまた、リベットホルダ310と、ナットプレート把持具側352及びリベットホルダ側354を画定するヨーク350と、を含む。ナットプレート把持具400は、ナットプレート把持具側352に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又はリベットホルダ310は、リベットホルダ側354に動作可能に取り付けられてもよい。この動作可能な取り付けは、ナットプレート把持具400及びリベットホルダ310がそれらの間に構造受入領域356を画定するようなものであってもよい。ナットプレート140のベースプレート142の構造接触領域144の、構造に面する側面146が、構造受入領域356に面するように、ナットプレート把持具400はナットプレート140を把持するように構成されていてもよい。リベットホルダ310は、複数の対応するリベット120の複数のリベットヘッド122を選択的に保持するように構成されていてもよい。この動作可能な保持は、リベット120の複数のピン124が構造受入領域356に向かって延伸するようなものであってもよい。ピン124はまた、本明細書ではリベット120の尾部124と称されてもよく、及び/又はリベット120の尾部124であってもよい。
【0049】
エンドエフェクタ300を利用してナットプレート140を構造10にリベット留めするとき、
図5の方法500を参照して本明細書でより詳細に説明するように、
図1及び
図9に示すように、ナットプレート把持具400は対応するナットプレート140を把持してもよく、リベットホルダ310は複数のリベット120を保持してもよい。続いて、エンドエフェクタ300は、
図11に示すように、ナットプレート140及びリベット120の両方が、構造受入領域356内に延伸する構造10上の所望の箇所に位置決めされるように配向されてもよい。次に、リベット120は、
図12に示すように、構造10の対応する孔にインサートされてもよい。続いて、
図13に示すように、ナットプレート140はリベット120の上に位置決めされてもよく、リベット120は、
図14に示すように、エンドエフェクタ300によって設定されてもよく、それにより、
図15に示すように、ナットプレート140は構造10に動作可能に取り付けられる。
【0050】
ナットプレート把持具400は、ナットプレート把持具側352に動作可能に取り付けられてもよい任意の適切な構造、及び/又はナットプレート140を把持するように適合、構成、設計、及び/又は構築されてもよい任意の適切な構造を含んでもよい。ナットプレート把持具400の例が本明細書に開示されている。しかしながら、エンドエフェクタ300が、本明細書に開示されているナットプレート把持具400に加えて又はその代わりに、他のナットプレート把持具400を含んでもよく、及び/又は利用してもよいことは、本開示の範囲内である。
【0051】
いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、ナットプレート140及び/又はナットプレート140のベースプレート142の、構造とは反対の側面148を把持するように構成されていてもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400がナットプレート140を把持するとき、ナットプレート把持具400は、ナットプレート140のナット170のネジ中央開口部172の外部にあってもよく、又は完全に外部にあってもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、ベースプレート142の一対の対向するプレートフランジ152を把持するように構成されていてもよい。いくつかのそのような例では、ナットプレート把持具400は、一対の対向するプレートフランジ152に引張り保持力を付加するように構成されていてもよい。いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、ナットプレート140を把持するために真空力を利用するように構成されていてもよい。
【0052】
いくつかの例では、ナットプレート把持具400は、ナットプレート140を受動的に把持するように構成されていてもよい。いくつかの例では、エンドエフェクタ300及び/又はナットプレート把持具400は把持具アクチュエータ496を含む。把持具アクチュエータ496は、存在する場合、ナットプレート把持具400を能動的に作動させてナットプレート140を把持するように構成されていてもよい。把持具アクチュエータ496の例は、本明細書に開示されている。
【0053】
いくつかの例では、エンドエフェクタ300及び/又はナットプレート把持具400は振動構造490を含んでもよい。振動構造490は、存在する場合、ナットプレート把持具400を振動させるように構成されていてもよい。この振動は、ナットプレート把持具400とナットプレート140との位置合わせを容易にするために、及び/又はナットプレート140と構造10及び/又はリベット120との位置合わせを容易にするために利用されてもよい。
【0054】
リベットホルダ310は、ヨーク350のリベットホルダ側354に動作可能に取り付けられてもよく、ナットプレート把持具400に面してもよく、及び/又は複数のリベット120を選択的に保持してもよい任意の適切な構造を含んでもよい。いくつかの例では、
図1に示すように、リベットホルダ310は、複数のリベット受入領域312を含んでもよい。リベット受入領域312は、複数のリベット120を受け入れるように適合、構成、寸法決め、及び/又は成形されてもよい。
【0055】
いくつかの例では、また
図1に示すように、リベットホルダ310は、リベット把持具314を含んでもよい。リベット把持具314は、複数のリベット120を選択的に把持するように構成されていてもよい。一例として、リベット把持具314は、リベット把持具314が複数のリベット120をリベットホルダ310内に保持する把持状態と、少なくとも1本の分離軸に沿った動作等によって複数のリベット120がリベットホルダ310から自由に分離される自由状態と、を画定してもよい。
【0056】
いくつかの例では、リベットホルダ310は、複数のピン124の相対的な向きがベースプレート142の複数のベース・プレート・リベット開口部158の相対的な向きに対応するように、リベット120の複数のリベットヘッド122を選択的に保持するように構成されていてもよい。追加的又は代替的に、リベットホルダ310は、複数のピン124の相対的な向きが構造10内に画定された複数の構造リベット開口部12の相対的な向きに対応するように、複数のリベットヘッド122を選択的に保持するように構成されていてもよい。
【0057】
いくつかの例では、
図1に破線で示すように、エンドエフェクタ300はリベット設定構造330を含んでもよい。リベット設定構造330は、複数のリベットがナットプレート140のベースプレート142を構造10に動作可能に取り付けるように、複数のリベット120を設定するように構成されていてもよい。リベット設定構造330は、複数のリベット120を設定するため、及び/又はベースプレート142を構造10に動作可能に取り付けるために利用されてもよい任意の適切な構造を含んでもよい。
【0058】
一例として、リベット設定構造330は、金床334及び金型336を含んでもよい。金床334は、複数のリベットヘッド122に作用して、金床334と金型336との間で複数のリベット120を圧縮するように構成されていてもよい。
【0059】
別の例として、リベット設定構造330は、設定構造リニアアクチュエータ332を含んでもよい。設定構造リニアアクチュエータ332は、金床334と金型336との間で複数のリベット120を圧縮するために、金床334を動作可能に金型336に対して移動させるように構成されていてもよい。
【0060】
金床334は、ヨーク350のリベットホルダ側354に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又はヨーク350のナットプレート把持具側352に面してもよい。金型336は、ヨーク350のナットプレート把持具側352に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又はヨーク350のナットプレート把持具側352に面してもよい。金型336は、ナットプレート把持具400の第1の弾性突出領域430と第2の弾性突出領域460との間に少なくとも部分的に延伸してもよい。金型336はまた、面取りされた金型端部を含んでもよく、金型336とナットプレート把持具400との間にクリアランスを提供するような大きさにすることができる。そのような構成は、空間的に拘束され得る構造10にナットプレート140を取り付けるためのエンドエフェクタ300の利用を可能及び/又は容易にすることができる。追加的又は代替的に、そのような構成は、本明細書に開示されるナットプレート把持具400を利用する構造10へのナットプレート140の動作可能な取り付けを可能及び/又は容易にすることができる。
【0061】
図1をより具体的に参照すると、ナットプレート設置ロボット200は、ロボットアーム210と、エンドエフェクタ300と、視覚システム220と、を含む。ロボットアーム210は、エンドエフェクタ300に動作可能に取り付けられ、エンドエフェクタ300を支持し、及び/又はエンドエフェクタ300を移動させるように構成されていてもよい。視覚システム220は、エンドエフェクタ300、ナットプレート把持具400、ナットプレート140、複数のリベット120、及び/又は構造10を見るように構成されていてもよい。これは、ナットプレート140と、複数のリベット120と、構造10と、の間の位置合わせを可能及び/又は容易にすることができる。いくつかの例では、視覚システム220は、追加的又は代替的に、本明細書でより詳細に説明する密閉剤塗布構造180、リベット装備構造110、及び/又はナットプレート装備構造130を見るように構成されていてもよい。これにより、エンドエフェクタ300による及び/又はリベット装備構造110からのリベット120の受け入れを容易にする等のために、エンドエフェクタ300とリベット装備構造110との位置合わせを可能にし得る。これはまた、ナットプレート把持具による及び/又はナットプレート装備構造130からのナットプレート140の受け入れを容易にする等のために、エンドエフェクタ300とナットプレート装備構造130との位置合わせを可能にし得る。これはまた、密閉剤塗布構造180によるナットプレート140への密閉剤186の塗布を容易にする等のために、エンドエフェクタ300と密閉剤塗布構造180との位置合わせを可能にし得る。
【0062】
視覚システム220をナットプレート設置ロボット200内に含めることにより、ナットプレート設置ロボット200の動作の手動教示の可能性を減少させるか、排除すらし得る。視覚システム220を追加的又は代替的に含むことにより、ナットプレート設置ロボット200は、リベット120、ナットプレート140、リベット装備構造110、ナットプレート装備構造130、及び/又は密閉剤塗布構造180を含む様々な構造を認識又は視覚的に認識し得る。さらに、視覚システム220は、ナットプレート設置ロボット200によって、異なるリベット120、ナットプレート140、及び/又は、ナットプレート設置ロボット200によって利用及び/又は操作され得る構造10を認識又は区別するために利用され得る。
【0063】
視覚システム220は、任意の適切な構造を含んでもよく、その例は、カメラ及びデジタルカメラを含む。さらに、視覚システム220は、任意の適切な構造を見るように位置決めされてもよく、動作可能に取り付けられてもよく、及び/又は構成されていてもよい。一例として、
図1に示すように、視覚システム220は、ヨーク350に動作可能に取り付けられてもよい。そのような構成は、視覚システム220が、構造受入領域356、及び/又はその中に配置されてもよいエンドエフェクタ300の構成要素を見ることを可能にし得る。別の例として、視覚システム220は、ナットプレート設置ロボット200の別の構成要素に動作可能に取り付けられてもよく、及び/又はナットプレート設置ロボット200の他の領域及び/又はナットプレート設置ロボット200を取り囲む環境を見るように構成されていてもよい。
【0064】
図1に破線で示すように、ナットプレート設置ロボット200は、ロボットアーム210等のナットプレート設置ロボット200の別の構成要素にエンドエフェクタ300を動作可能に取り付け得るリニアスライド230を含んでもよい。リニアスライド230は、設定構造リニアアクチュエータ332が金床334を移動させる軸に平行又は少なくとも実質的に平行であってもよい移動軸に沿ってエンドエフェクタ300を移動させるように構成されていてもよい。そのような構成は、ナットプレート設置ロボット200の全体を移動させる必要なしに、ナットプレート設置ロボット200がナットプレート140を構造10に接触させること、及び/又はエンドエフェクタを移動軸に沿って移動させることを可能にし、それにより、ナットプレート設置ロボット200によるナットプレート140の設置の全体的な正確度及び/又は精度を改善することができる。
【0065】
引き続き
図1を参照すると、ナットプレート設置システム100は、ナットプレート設置ロボット200を含む。ナットプレート設置システム100はまた、リベット装備構造110、ナットプレート装備構造130、及び/又は密閉剤186をナットプレート140に塗布するように構成されていてもよい密閉剤塗布構造180を含む。
【0066】
ナットプレート設置システム100の動作中、
図8の方法600を参照して本明細書でより詳細に説明するように、ロボットアーム210を利用して、構造10、リベット装備構造110、ナットプレート装備構造130、及び/又は密閉剤塗布構造180に対してエンドエフェクタ300を位置決めしてもよい。一例として、ロボットアーム210は、構造10に対するナットプレート140の取り付けを許容及び/又は容易にするために、構造10に対してエンドエフェクタ300を位置決めしてもよい。別の例として、ロボットアーム210は、リベット装備構造110からの及び/又はリベットホルダ310によるリベット120の受け入れを可能及び/又は容易にする等のために、リベット装備構造110に対してエンドエフェクタ300を位置決めしてもよい。さらに別の例として、ロボットアーム210は、ナットプレート把持具400によるナットプレート140の受け入れを可能及び/又は容易にする等のために、エンドエフェクタ300をナットプレート装備構造130に対して位置決めしてもよい。別の例として、ロボットアーム210は、ナットプレート140への密閉剤186の塗布を可能及び/又は容易にする等のために、密閉剤塗布構造180に対してエンドエフェクタ300を位置決めしてもよい。
【0067】
リベット装備構造110は、複数のリベット120を収容、包含、及び/又は支持し、複数のリベット120をエンドエフェクタ300に提示し、及び/又は複数のリベット120がエンドエフェクタ300のリベットホルダ310によって受け入れられ得るように、複数のリベット120を配向するために適合、構成、設計、寸法決め、及び/又は構築され得る任意の適切な構造を含んでもよく、及び/又はそのような任意の適切な構造であってもよい。いくつかの例では、リベット装備構造110によって支持された複数のリベット120は、リベット120の単一の型又は単一の大きさを含んでもよく、及び/又はそれであってもよい。他の例では、リベット装備構造110は、複数の異なる型のリベット120を支持してもよく、各型のリベット120は、対応する型のナットプレート140と共に使用するために、及び/又は構造10上の対応する箇所に指定されている。そのような構成において、リベット装備構造110は複数のカルーセルを含んでもよく、各カルーセルは別個の又は異なる型のリベット120を支持する。追加的又は代替的に、そのような構成では、視覚システム220は、異なる型のリベット120を区別及び/又は認識するように構成されてもよく、それにより、ナットプレート設置システム100がエンドエフェクタ300のリベットホルダ310内に所望の型のリベット120を選択的に位置決めすることを可能にする。
【0068】
説明したように、エンドエフェクタ300は、リベットホルダ310内に複数のリベット120を支持するように構成されていてもよい。これを念頭に置いて、リベット装備構造110は、ナットプレート設置ロボット200が複数のリベット120をリベット装備構造110から複数回受け入れることを可能及び/又は容易にするように、複数の対応するリベット120の複数のセットを含んでもよく、又は含むように構成されていてもよい。
【0069】
リベット装備構造110は、任意の適切な方法でリベット120を支持してもよい。一例として、リベット装備構造110は、複数のリベット120を弾性的に保持するように構成され得る複数の弾性容器114を含んでもよい。より具体的な例として、弾性容器114は、複数のリベット120を受け入れるように変形及び/又は伸張するように構成されてもよく、復元力で複数のリベット120を押圧してもよく、復元力は複数のリベット120をリベット装備構造110内に保持する。
【0070】
いくつかの例では、リベット装備構造110は、複数のリベット120を垂直方向に保持するように構成されていてもよい。別の言い方をすれば、リベット装備構造110は、リベット120のピン124がリベット120の対応するリベットヘッド122から垂直上方に延伸するように複数のリベット120を保持するように構成されていてもよい。そのような構成は、エンドエフェクタ300を水平軸の周りに回転させる必要なく、エンドエフェクタ300がリベット120とナットプレート140の両方を把持することを可能にし、それによってナットプレート設置ロボット200の全体的な複雑さを低減することができる。
【0071】
いくつかの例では、リベット装備構造110は、回転リベット装備構造112を含んでもよく、及び/又は回転リベット装備構造112であってもよい。回転リベット装備構造112は、複数のリベット120をエンドエフェクタ300に接近可能にするために回転するように構成されていてもよい。
【0072】
ナットプレート装備構造130は、ナットプレート140がエンドエフェクタ300のナットプレート把持具400によって把持され得るように、複数のナットプレート140を収容、包含、及び/又は支持し、複数のナットプレート140のうちの少なくとも1つのナットプレート140をエンドエフェクタ300に供給し、及び/又はナットプレート140を方向付けるために、適合、構成、設計、寸法決め、及び/又は構築され得る任意の適切な構造を含んでもよく、及び/又はそのような任意の適切な構造であってもよい。いくつかの例では、ナットプレート装備構造130によって支持された複数のナットプレート140は、単一の型若しくは単一の大きさのナットプレート140を含んでもよく、及び/又はそれであってもよい。他の例では、ナットプレート装備構造130は、複数の異なる型のナットプレート140を支持してもよく、各型のナットプレート140は、対応する型のリベット120と共に使用するために、及び/又は構造10上の対応する箇所に指定される。そのような構成において、ナットプレート装備構造130は、複数のカルーセルを含んでもよく、各カルーセルは別個の又は異なる型のナットプレート140を支持する。追加的又は代替的に、そのような構成では、視覚システム220は、異なる型のナットプレート140を区別及び/又は認識するように構成されてもよく、それにより、ナットプレート設置システム100がエンドエフェクタ300のナットプレート把持具400によって所望の型のナットプレート140を選択的に把持することを可能にする。
【0073】
いくつかの例では、ナットプレート装備構造130は、ナットプレート140を水平なナットプレート装備構造表面134上に支持するように構成されていてもよい。いくつかの例では、ナットプレート装備構造130は、回転ナットプレート装備構造132を含んでもよく、及び/又は回転ナットプレート装備構造132であってもよい。回転ナットプレート装備構造132は、複数のナットプレート140又は所与のナットプレート140をエンドエフェクタ300に接近可能にするために回転するように構成されていてもよい。
【0074】
密閉剤塗布構造180は、ナットプレート140がナットプレート把持具400によって把持されている間に、密閉剤186を収容、包含、及び/又は支持し、及び/又は密閉剤186をナットプレート140に塗布するように、適合、構成、設計、寸法決め、及び/又は構築され得る任意の適切な構造を含んでもよく、及び/又はそのような任意の適切な構造であってもよい。これは、ナットプレート140のベースプレート142の構造接触領域144の、構造に面する側面146への密閉剤186の塗布を含んでもよい。密閉剤塗布構造180の一例は、ナットプレート140、及び/又は構造に面する側面146に密閉剤186を塗布するように構成され得るローラ182を含む。密閉剤塗布構造180の別の例は、ナットプレート設置ロボット200がナットプレート140、及び/又は構造に面する側面146を浸すように構成され得る密閉剤186の量184を含む。
【0075】
本開示によるナットプレート設置システム100のいくつかの例では、密閉剤塗布構造180は、ナットプレート140がナットプレート把持具400によって把持されている間、及び/又は構造10がエンドエフェクタ300の構造受入領域356から離間している間に、ナットプレート140及び/又はその構造に面する側面146に密閉剤186を塗布するように構成されていてもよい。このような構成は、ナットプレート140が構造10に取り付けられると、密閉剤186をナットプレート140と構造10との間に位置決めする精度を高めることができる。
【0076】
図5は、本開示による、ナットプレート把持具を利用してナットプレートを把持する方法500の例を示すフローチャートである。方法500は、ステップ510においてナットプレート把持具を位置合わせすることを含み、ステップ520においてナットプレート把持具を振動させることを含んでもよい。方法500はまた、ステップ530においてナットプレートを把持することを含み、ステップ540においてナットプレートを解放することを含んでもよい。
【0077】
ステップ510においてナットプレート把持具を位置合わせすることは、ナットプレート把持具の第1の弾性突出領域の第1のナットプレート接触端部を、ナットプレートのベースプレートの一対の対向するプレートフランジに位置合わせすることを含んでもよい。ステップ510において位置合わせすることはまた、ナットプレート把持具の第2の弾性突出領域の第2のナットプレート接触端部を一対の対向するプレートフランジに位置合わせすることを含んでもよい。ステップ510における位置合わせは、
図6に示されている。
【0078】
ナットプレート把持具及び/又はその構成要素の例は、ナットプレート把持具400を参照して本明細書に開示される。ナットプレート及び/又はその構成要素の例は、ナットプレート140を参照して本明細書に開示される。
【0079】
ステップ520においてナットプレート把持具を振動させることは、ナットプレート把持具の任意の適切な構成要素を振動させることを含んでもよい。例として、ステップ520において振動させることは、ナットプレート把持具の第1のナットプレート接触端部を振動させること、及び/又はナットプレート把持具の第2のナットプレート接触端部を振動させることを含んでもよい。ステップ520において振動させることは、任意の適切な方法で、及び/又は任意の適切な構造を利用して実行してもよい。一例として、ナットプレート把持具は、ステップ520において振動させるための動力を提供するように構成され得る振動構造を含んでもよい。振動構造の例は、振動構造490を参照して本明細書に開示される。
【0080】
ステップ520において振動させることは、方法500の間に任意の適切なタイミング及び/又は順序で実行してもよい。例として、ステップ520において振動させることは、ステップ510における位置合わせ、ステップ530における把持、及び/又はステップ540における解放の前、後、及び/又は少なくとも部分的に同時に実行されてもよい。
【0081】
ステップ530においてナットプレートを把持することは、ナットプレート把持具でナットプレートを把持することを含んでもよい。これは、ナットプレート把持具及びナットプレートを互いに向かって移動させること、及び/又は第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部が一対の対向するプレートフランジの間に位置決めされるように移動させることを含んでもよい。追加的又は代替的に、ステップ530において把持することは、第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部が一対の対向するプレートフランジに保持力を付加するように、第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部を位置決めすることを含んでもよい。ステップ520において振動させることは、実行されるとき、移動させることと少なくとも部分的に同時に実行されてもよい。保持力は、ナットプレートの少なくとも一領域を引張り状態にし得る引張り保持力を含んでもよく、及び/又は引張り保持力であってもよい。保持力の例は、保持力402を参照して本明細書に開示される。
【0082】
いくつかの例では、保持力は、第1の力方向に及び/又は第1のナットプレート接触端部によって付加される第1の保持力を含んでもよい。いくつかの例では、保持力は、第2の力方向に及び/又は第2のナットプレート接触端部によって付加される第2の保持力を含んでもよい。第1の保持力の例は、第1の保持力404を参照して本明細書に開示される。第2の保持力の例は、第2の保持力406を参照して本明細書に開示される。
【0083】
いくつかの例では、ステップ530において把持すること及び/又は移動させることは、第1のナットプレート接触端部とナットプレートとの間に対応する二点接触を確立することを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ530において把持すること及び/又は追加的若しくは代替的に移動させることは、第2のナットプレート接触端部とナットプレートとの間に対応する二点接触を確立することを含んでもよい。本明細書でより詳細に説明するように、そのような二点接触は、二次元でナットプレート把持具に対してナットプレートを位置決め、正確に位置決め、及び/又は再現可能に位置決めすることができる。
【0084】
いくつかの例では、ステップ530において把持すること及び/又は移動させることは、ナットプレートとナットプレート把持具とを第三次元で互いに対して位置決めする等のために、ナットプレート把持具の第1の一対の対向傾斜の間に一対の対向するプレートフランジのうちの第1の対向プレートフランジを位置決めすることを含んでもよい。第1の一対の対向傾斜は、第1の弾性突出領域上に及び/又は第1の弾性突出領域によって画定されてもよい。いくつかの例では、ステップ530において把持すること及び/又は移動させることは、ナットプレートとナットプレート把持具とを第三次元で互いに対して位置決めする等のために、ナットプレート把持具の第2の一対の対向傾斜の間に一対の対向するプレートフランジのうちの第2の対向プレートフランジを位置決めすることを含んでもよい。第2の一対の対向傾斜は、第2の弾性突出領域上に及び/又は第2の弾性突出領域によって画定されてもよい。第三次元は、2つの次元に対して垂直であってもよい。第1の一対の対向傾斜の例は、第1の一対の対向傾斜452を参照して本明細書に開示されている。第2の一対の対向傾斜の例は、第2の一対の対向傾斜482を参照して本明細書に開示されている。
【0085】
いくつかの例では、ステップ530において把持すること及び/又は移動させることは、第1の弾性突出領域及び第2の弾性突出領域を互いに向かって撓ませることを含んでもよい。これにより、第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部を、一対の対向するプレートフランジの間に位置決めすることができる。いくつかのそのような例では、保持力は、撓ませることによって生成され得る復元力を含んでもよく、及び/又は復元力であってもよい。
【0086】
いくつかの例では、ステップ530における把持の間、ナットプレート把持具は、ナットプレートのナットのネジ中央開口部の外部にあってもよく、又は完全に外部にあってもよい。追加的又は代替的に、ステップ530における把持の間、ナットプレート把持具は、ネジ中央開口部と直接物理的に接触しなくてもよい。
【0087】
ステップ540においてナットプレートを解放することは、ナットプレート把持具からナットプレートを解放することを含んでもよい。本明細書でより詳細に説明するように、ナットプレート把持具を利用して、ナットプレートを構造に対して位置決めすることができ、及び/又はナットプレートを構造に動作可能に取り付けることができる。これに関連して、ステップ540において解放することは、ステップ530における把持の後、及び/又はナットプレートの構造への取り付けの後に実行されてもよい。
【0088】
いくつかの例では、ステップ540において解放することは、ナットプレートをナットプレート把持具から受動的に解放することを含んでもよい。これは、一対の対向するプレートフランジの間から第1のナットプレート接触端部及び第2のナットプレート接触端部を付勢する分離力に応答してナットプレートを受動的に解放することを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ540において解放することは、ナットプレートをナットプレート把持具から能動的に解放することを含んでもよい。これは、ナットプレート把持具の把持具アクチュエータを作動させることを含んでもよい。把持具アクチュエータの例は、把持具アクチュエータ496を参照して本明細書に開示される。
【0089】
図8は、本開示によるナットプレート設置システムを利用する方法600の例を示すフローチャートである。ナットプレート設置システム及び/又はその構成要素の例は、ナットプレート設置システム100を参照して本明細書に開示される。方法600は、ステップ605において振動させることを含んでもよく、610においてナットプレートを把持すること、及びステップ615において複数のリベットを保持することを含んでもよい。方法600はまた、ステップ620において密閉剤を塗布することを含んでもよく、ステップ625において位置合わせすること、ステップ630においてピンをインサートすること、ステップ635においてピンを位置決めすること、及びステップ640において複数のリベットを設定することを含んでもよい。方法600は、ステップ645においてエンドエフェクタをナットプレートから分離すること、及び/又はステップ650において検査することをさらに含んでもよい。
【0090】
ステップ605において振動させることは、ナットプレート把持具及び/又はナットプレートを振動させることを含んでもよく、任意の適切な方法で実行されてもよい。一例として、ステップ605において振動させることは、ステップ610における把持の間、及び/又はステップ635における位置決めの間に、ナットプレート把持具及び/又はナットプレートを振動させることを含んでもよい。別の例として、ステップ605において振動させることは、振動構造を用いて、介して、及び/又は利用して振動させることを含んでもよく、その例は、振動構造490を参照して本明細書に開示される。
【0091】
ステップ610においてナットプレートを把持することは、エンドエフェクタのナットプレート把持具でナットプレートを把持することを含んでもよい。エンドエフェクタは、ナットプレート設置システムのナットプレート設置ロボットの一部を形成してもよく、及び/又はナットプレート設置ロボットに動作可能に取り付けられてもよい。ナットプレートの例は、ナットプレート140を参照して本明細書に開示される。ナットプレート把持具の例は、ナットプレート把持具400を参照して本明細書に開示される。エンドエフェクタの例は、エンドエフェクタ300を参照して本明細書に開示される。ナットプレート設置ロボットの例は、ナットプレート設置ロボット200を参照して本明細書に開示される。ステップ610において把持することは、
図1及び
図9に示されており、ナットプレート140は、ナットプレート設置システム100のナットプレート設置ロボット200のエンドエフェクタ300のナットプレート把持具400によって把持される。
【0092】
いくつかの例では、ナットプレート設置システムは、ナットプレート装備構造を含んでもよく、その例は、ナットプレート装備構造130を参照して本明細書に開示される。いくつかのそのような例では、ステップ610において把持することは、ナットプレート装備構造からナットプレートを得ることを含んでもよい。これは、ナットプレート装備構造の上部及び/又は水平ナットプレート装備構造面から、及び/又はこれらを介してナットプレートを得ることを含んでもよい。
【0093】
ステップ615において複数のリベットを保持することは、エンドエフェクタのリベットホルダで複数のリベットを保持することを含んでもよい。リベットホルダの例は、リベットホルダ310を参照して本明細書に開示される。いくつかの例では、ナットプレート設置システムは、リベット装備構造を含んでもよく、その例は、リベット装備構造110を参照して本明細書に開示される。いくつかのそのような例では、ステップ615において保持することは、リベット装備構造から複数のリベットを得ることを含んでもよい。これは、リベット装備構造の弾性容器から及び/又は弾性容器を介して複数のリベットを得ることを含んでもよい。複数のリベットを得る間、複数のリベットは、各リベットのピンが各リベットの対応するリベットヘッドの垂直上方に延伸するように配向されてもよい。ステップ615において保持することは
図1及び
図10に示されており、リベット120はリベットホルダ310によって把持される。
【0094】
ステップ620において密閉剤を塗布することは、ナットプレートのベースプレートの構造接触領域の、構造に面する側面に密閉剤を塗布することを含んでもよい。ステップ620において塗布することは、任意の適切な方法で実行されてもよい。一例として、ステップ620において塗布することは、密閉剤を塗布するためにローラを利用することを含んでもよい。別の例として、ステップ620において塗布することは、構造に面する側面をある量の密閉剤に浸すことを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ620において塗布することは、ステップ610における把持の後及び/又はステップ625における位置合わせの前に実行されてもよい。いくつかの例では、ステップ620において塗布することは、構造が、ナットプレート把持具とリベットホルダとの間に延伸するエンドエフェクタの構造受入領域から離間している間に実行されてもよい。
【0095】
ステップ625において位置合わせすることは、ナットプレート設置ロボットを用いて、介して、及び/又は利用して実行されてもよい。ステップ625において位置合わせすることは、ナットプレートのベースプレートの複数のベース・プレート・リベット開口部、及び/又は複数のリベットの複数のピンを、構造の複数の構造リベット開口部に位置合わせすることを含んでもよい。追加的又は代替的に、ステップ625において位置合わせすることは、ナットプレート把持具とリベットホルダとの間に延伸する構造受入領域内に構造を位置合わせすること、及び/又は構造がナットプレート把持具とリベットホルダとの間に、又はそれらの間に直接延伸するように構造を位置合わせすることを含んでもよい。ステップ625において位置合わせすることは、
図10及び
図11に示されており、構造10は、構造受入領域356内に位置決めされ、及び/又は構造がナットプレート140とリベット120との間に延伸するように位置決めされる。
【0096】
いくつかの例では、ステップ625において位置合わせすることは、位置合わせを可能及び/又は容易にする等のために、ナットプレート設置ロボットの視覚システムを利用することを含んでもよい。いくつかのそのような例では、閲覧することは、ナットプレートが構造に近接して位置決めされ、及び/又は構造に位置合わせされていることを検証することによって、及び/又は複数のベース・プレート・リベット開口部が構造の複数の構造リベット開口部に位置合わせされていることを検証すること等によって、視覚システムを用いてナットプレートの位置を検証することを含んでもよい。いくつかのそのような例では、検証することは、ステップ630におけるインサートの前に視覚システムで複数の構造リベット開口部を見ることを含んでもよい。いくつかのそのような例では、検証することは、ステップ630におけるインサートの前に、複数の構造リベット開口部が対応するリベットを含まないことを検証すること、及び/又は複数の構造リベット開口部間の間隔が複数のベース・プレート・リベット開口部間の間隔に対応することを検証することを含んでもよい。視覚システムの例は、視覚システム220を参照して本明細書に開示される。
【0097】
ステップ630においてピンをインサートすることは、複数のピンを複数のリベット構造開口部にインサートすることを含んでもよい。これは、複数のピンが、構造の、ナットプレート把持具に面する側面から突出、延伸、及び/又はある距離だけ離間するようにインサートすることを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ610において把持することは、エンドエフェクタのリベット把持具で複数のリベットを把持することを含んでもよい。そのような例では、ステップ630においてインサートすることは、複数のリベットをリベット把持具から解放することを含んでもよい。リベット把持具の例は、リベット把持具314を参照して本明細書に開示される。いくつかの例では、ステップ630においてインサートすることは、複数のピンのうちの少なくとも1つのピンの長手方向軸に沿って複数のリベットを移動させることを含んでもよい。ステップ630においてインサートすることは、
図11に示す構成から
図12に示す構成への遷移によって示されている。
図12に示すように、リベット120のピンは、構造10のナットプレート把持具に面する側面14から突出、延伸、及び/又はある距離だけ離間している。
【0098】
ステップ635においてピンを位置決めすることは、ナットプレートのベースプレートの複数のベース・プレート・リベット開口部内に複数のピンを位置決めすることを含んでもよい。これは、いくつかの例では、複数のピンが静止している、又は少なくとも実質的に静止している間に、複数のピン上でナットプレートを移動させることを含んでもよい。追加的又は代替的に、ステップ635において位置決めすることは、複数のリベットのうちの少なくとも1つのリベットの少なくとも1つのピンの長手方向軸に沿ってナットプレートを移動させることを含んでもよい。ステップ635において位置決めすることは、
図12に示す構成から
図13に示す構成への遷移によって示されている。
図13において、リベット120のピンは、ナットプレート140のベース・プレート・リベット開口部内に位置決めされる。
【0099】
ステップ640において複数のリベットを設定することは、ナットプレートを構造に動作可能に取り付けるように複数のリベットを設定することを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ640において設定することは、エンドエフェクタのリベット設定構造で複数のリベットを圧縮することを含んでもよい。いくつかの例では、ステップ640において設定することは、リベット設定構造の金床とリベット設定構造の金型との間で複数のリベットを圧縮することを含んでもよい。ステップ640において設定することは、
図13に示す構成から
図14に示す構成への遷移によって示されている。
図14において、リベット120のピンは、リベット設定構造330の金床334と金型336との間で圧縮されている。
【0100】
ステップ645においてエンドエフェクタをナットプレートから分離することは、エンドエフェクタをナットプレート及び/又は複数のリベットから分離することを含んでもよい。これは、複数のリベットを介して構造に動作可能に取り付けられたナットプレートを保持しながら分離することを含んでもよい。別の言い方をすれば、設定の後、ステップ645において分離することは、構造とエンドエフェクタの構造受入領域との間の離間関係を確立することを含んでもよい。ステップ645において分離することは、
図14に示す構成から
図15に示す構成への遷移によって示されている。
図15において、エンドエフェクタ300の構造受入領域356は、構造10から離間され、ナットプレート140は、リベット120を介して構造10に動作可能に取り付けられる。
【0101】
ステップ650において検査することは、ナットプレート、複数のリベット、及び/又は構造を検査することを含んでもよい。これは、複数のリベットがナットプレートを構造に取り付けていること、又は正しく取り付けていることを確認及び/又は検証するために検査することを含んでもよく、ステップ640における設定の後、ステップ645における分離の後、及び/又はステップ645における分離と少なくとも部分的に同時に実行されてもよい。いくつかの例では、ステップ650において検査することは、ナットプレート設置システムの視覚システムを用いて、介して、及び/又は利用して検査することを含んでもよい。これは、視覚システムでナットプレート、複数のリベット、及び/又は構造を見ることを含んでもよい。
【0102】
いくつかの例では、ステップ650において検査することは、ステップ640において設定することが実行された、完全に実行された、及び/又は十分に実行されたことを確認することを含んでもよい。確認することは、視覚システム等で複数のリベットを見ることを含んでもよい。追加的又は代替的に、確認することは、少なくとも閾値の移動量、及び/又は閾値のリベット圧縮が生じたことを確認するために、ステップ640の設定中にリベット設定構造の直線移動を監視することを含んでもよい。
【0103】
本明細書に開示される方法600は、ナットプレート設置システムによって実行されてもよい複数の相互に関連するステップを含む。方法600のいくつかの例では、方法600の複数のステップは、エンドエフェクタ又は単一のエンドエフェクタを用いて、介して、及び/又は利用して実行されてもよい。例として、ステップ605において振動すること、ステップ610において把持すること、ステップ615において保持すること、ステップ620において塗布すること、ステップ625において位置合わせすること、ステップ630においてインサートすること、ステップ635において位置決めすること、ステップ640において設定すること、ステップ645において分離すること、及び/又はステップ650において検査することは、単一のエンドエフェクタによって実行及び/又は容易にされ得る。言い換えれば、本開示によるナットプレート設置システム及び/又は方法で利用されるエンドエフェクタは、複数のステップを実行するように適合、構成、設計、及び/又は構築され得る多機能エンドエフェクタであってもよい。これは、単一のエンドエフェクタによって実行されるステップを手動で実行する従来技術の工程と比較して、エンドエフェクタ、ナットプレート設置システム、及び/又は方法のより効率的及び/又は経済的な動作を提供することができる。
以下に列挙される段落では、本開示による発明の主題の例示的で非排他的な例について説明する。
【0104】
付記項A1.ナットプレート(140)を把持するように構成されているナットプレート把持具(400)であって、ナットプレート把持具(400)は、
ナットプレート把持具(400)のエンドエフェクタ(300)への取り付けを容易にするように任意選択的に構成されている取付領域(410)と、
取付領域(410)から延伸し、第1のナットプレート接触端部(448)を画定する第1の弾性突出領域(430)と、
取付領域(410)から延伸し、第2のナットプレート接触端部(478)を画定する第2の弾性突出領域(460)と、
を備え、
任意選択的に
(i)第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)間への第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にするために、互いに向かって弾発的に撓むように構成されていること、及び
(ii)第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)がナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)の間に位置決めされるとき、第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)は、一対の対向するプレートフランジ(152)に保持力(402)を付加するように構成されていること、
のうちの少なくとも1つである、ナットプレート把持具(400)。
【0105】
付記項A2.取付領域(410)は、ナットプレート把持具(400)をエンドエフェクタ(300)に動作可能に取り付ける締結具を受け入れるように構成されている締結具受入領域(416)を含む、付記項A1に記載のナットプレート把持具(400)。
【0106】
付記項A3.取付領域(410)は、ナットプレート把持具(400)内に画定される締結具受入孔を含む、付記項A1又はA2に記載のナットプレート把持具(400)。
【0107】
付記項A4.取付領域(410)は、平面又は少なくとも実質的に平面の、エンドエフェクタに面する側面(412)を画定する、付記項A1からA3のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0108】
付記項A5.取付領域(410)は、平面又は少なくとも実質的に平面の取付領域(410)である、付記項A1からA4のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0109】
付記項A6.第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)は、取付領域(410)の、エンドエフェクタとは反対の側面(414)から延伸する、付記項A1からA5のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0110】
付記項A7.第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)は、取付領域(410)から対称的に延伸する、付記項A1からA6のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0111】
付記項A8.第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)は、互いに鏡像、又は少なくとも実質的に鏡像である、付記項A1からA7のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0112】
付記項A9.第1の弾性突出領域(430)は、取付領域(410)から延伸し、第2の弾性突出領域(460)から離れるほど先細になる第1の発散領域(432)と、第1の発散領域(432)から第1のナットプレート接触端部(448)まで延伸し、第2の弾性突出領域(460)に向かって先細になる第1の収束領域(440)とを含む、付記項A1からA8のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0113】
付記項A10.第1の発散領域(432)は、取付領域(410)に対して第1の発散領域角度(434)で延伸し、任意選択的に第1の発散領域角度(434)は、
(i)鈍角の第1の発散領域角度(434)、
(ii)少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、又は少なくとも160°、及び
(iii)最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、又は最大100°、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9に記載のナットプレート把持具(400)。
【0114】
付記項A11.第1の発散領域(432)は、平面の又は少なくとも実質的に平面の第1の発散領域(432)である、付記項A9からA10のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0115】
付記項A12.第1の発散領域(432)は取付領域(410)から第1の発散領域長さ(436)まで延伸し、任意選択的に第1の発散領域長さ(436)は、
(i)少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、又は少なくとも5mm、及び
(ii)最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、又は最大3mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9からA11のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0116】
A13.第1の発散領域(432)は、第1の発散領域長さ(436)に対して垂直に測定した第1の発散領域平均幅(438)を有し、任意選択的に第1の発散領域平均幅(438)は、
(i)少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、又は少なくとも6mm、及び
(ii)最大12mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、又は最大4mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9からA12のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0117】
付記項A14.第1の収束領域(440)は、第1の発散領域(432)に対して第1の収束領域角度(442)で延伸し、任意選択的に第1の収束領域角度(442)は、
(i)鈍角の第1の収束領域角度(442)、
(ii)少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、又は少なくとも160°、及び
(iii)最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、又は最大100°、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9からA13のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0118】
付記項A15.第1の収束領域(440)は、平面又は少なくとも実質的に平面の第1の収束領域(440)である、付記項A9からA14のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0119】
付記項A16.第1の収束領域(440)は第1の発散領域(432)から第1の収束領域長さ(444)まで延伸し、任意選択的に第1の収束領域長さ(444)は、
(i)少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、又は少なくとも5mm、及び
(ii)最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、又は最大3mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9からA15のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0120】
付記項A17.第1の収束領域(440)は、第1の収束領域長さ(444)に対して垂直に測定した第1の収束領域平均幅(446)を有し、任意選択的に第1の収束領域平均幅(446)は、
(i)少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、少なくとも6.5mm、少なくとも7mm、少なくとも7.5mm、少なくとも8mm、少なくとも8.5mm、又は少なくとも9mm、及び
(ii)最大15mm、最大14mm、最大13mm、最大12mm、最大11mm、最大10mm、最大9mm、又は最大8mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A9からA16のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0121】
付記項A18.第1の収束領域(440)は、第1の収束領域(440)の対向する両側に位置決めされ、第1の収束領域(440)から離れて突出する第1の一対の対向傾斜(452)を含み、それにより、ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するとき、一対の対向するプレートフランジ(152)の第1のプレートフランジの対向する外縁部が第1の一対の対向傾斜(452)に面する、付記項A9からA17のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0122】
付記項A19.第1のナットプレート接触端部(448)は、ナットプレート(140)に接触するように構成されている丸みを帯びた第1のナットプレート接触端部(448)を含む、付記項A1からA18のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0123】
付記項A20.第2の弾性突出領域(460)は、取付領域(410)から延伸し、第1の弾性突出領域(430)から離れるほど先細になる第2の発散領域(462)と、第2の発散領域(462)から第2のナットプレート接触端部(478)まで延伸し、第1の弾性突出領域(430)に向かって先細になる第2の収束領域(470)と、を含む、付記項A1からA19のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0124】
付記項A21.第2の発散領域(462)は、取付領域(410)に対して第2の発散領域角度(464)で延伸し、任意選択的に第2の発散領域角度(464)は、
(i)鈍角の第2の発散領域角度(464)、
(ii)少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、又は少なくとも160°、及び
(iii)最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、又は最大100°、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20に記載のナットプレート把持具(400)。
【0125】
付記項A22.第2の発散領域(462)は平面又は少なくとも実質的に平面の第2の発散領域(462)である、付記項A20からA21のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0126】
付記項A23.第2の発散領域(462)は取付領域(410)から第2の発散領域長さ(466)まで延伸し、任意選択的に第2の発散領域長さ(466)は、
(i)少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、又は少なくとも5mm、及び
(ii)最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、又は最大3mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20からA22のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0127】
付記項A24.第2の発散領域(462)は、第2の発散領域長さ(466)に対して垂直に測定した第2の発散領域平均幅(468)を有し、任意選択的に第2の発散領域平均幅(468)は、
(i)少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、又は少なくとも6mm、及び
(ii)最大12mm、最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、又は最大4mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20からA23のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0128】
付記項A25.第2の収束領域(470)は、取付領域(410)に対して第2の収束領域角度(472)で延伸し、任意選択的に第2の収束領域角度(472)は、
(i)鈍角の第2の収束領域角度(472)、
(ii)少なくとも90°、少なくとも100°、少なくとも110°、少なくとも120°、少なくとも130°、少なくとも140°、少なくとも150°、又は少なくとも160°、及び
(iii)最大170°、最大160°、最大150°、最大140°、最大130°、最大120°、最大110°、又は最大100°、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20からA24のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0129】
付記項A26.第2の収束領域(470)は平面又は少なくとも実質的に平面の第2の収束領域(470)である、付記項A20からA25のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0130】
付記項A27.第2の収束領域(470)は第2の発散領域(462)から第2の収束領域長さ(474)まで延伸し、任意選択的に第2の収束領域長さ(474)は、
(i)少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも1.5mm、少なくとも2mm、少なくとも2.5mm、少なくとも3mm、少なくとも3.5mm、少なくとも4mm、少なくとも4.5mm、又は少なくとも5mm、及び
(ii)最大10mm、最大9mm、最大8mm、最大7mm、最大6mm、最大5mm、最大4mm、又は最大3mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20からA26のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0131】
付記項A28.第2の収束領域(470)は、第2の収束領域長さ(474)に対して垂直に測定した第2の収束領域平均幅(476)を有し、任意選択的に第2の収束領域平均幅(476)は、
(i)少なくとも5mm、少なくとも5.5mm、少なくとも6mm、少なくとも6.5mm、少なくとも7mm、少なくとも7.5mm、少なくとも8mm、少なくとも8.5mm、又は少なくとも9mm、及び
(ii)最大15mm、最大14mm、最大13mm、最大12mm、最大11mm、最大10mm、最大9mm、又は最大8mm、
のうちの少なくとも1つである、付記項A20からA27のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0132】
付記項A29.第2の収束領域(470)は、第2の収束領域(470)の対向する両側に位置決めされ、第2の収束領域(470)から離れて突出する第2の一対の対向傾斜(482)を含み、それにより、ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するとき、一対の対向するプレートフランジ(152)の第2のプレートフランジの対向する外縁部が第2の一対の対向傾斜(482)に面する、付記項A20からA28のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0133】
付記項A30.第2のナットプレート接触端部(478)は、ナットプレート(140)に接触するように構成されている丸みを帯びた第2のナットプレート接触端部(478)を含む、付記項A1からA29のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0134】
付記項A31.ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するとき、第1の弾性突出領域(430)の第1の保持力(404)と第2の弾性突出領域(460)の第2の保持力(406)とは、ナットプレート(140)のベースプレート(142)に作用して、ナットプレート(140)をナットプレート把持具(400)上に保持する、付記項A1からA30のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0135】
付記項A32.ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するときに、
(i)第1のナットプレート接触端部(448)は、第1のナットプレート接触端部(448)に対してベースプレート(142)を二次元で配置するために、ナットプレート(140)のベースプレート(142)との対応する二点接触を画定するように構成されており、
(ii)第2のナットプレート接触端部(478)は、第2のナットプレート接触端部(478)に対してベースプレート(142)を二次元で配置するために、ナットプレート(140)のベースプレート(142)との別の対応する二点接触を画定するように構成されている、付記項A1からA31のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0136】
付記項A33.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート把持具(400)を損傷することなく、ナットプレート(140)を繰り返し把持し、繰り返し解放するように構成されている、付記項A1からA32のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0137】
付記項A34.ナットプレート把持具(400)は、単一のナットプレート把持具(400)及び一体のナットプレート把持具(400)のうちの少なくとも1つである、付記項A1からA33のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0138】
付記項A35.ナットプレート把持具(400)は金属ナットプレート把持具(400)である、付記項A1からA34のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0139】
付記項A36.ナットプレート把持具(400)は鋼帯及びバネ鋼帯のうちの少なくとも1つによって画定される、付記項A1からA35のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0140】
付記項A37.ナットプレート把持具(400)は形成された金属帯である、付記項A1からA36のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0141】
付記項A38.ナットプレート把持具(400)は、一対の対向するプレートフランジ(152)の間で第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)を付勢するインサート力に反応して、ナットプレート(140)を受動的に把持するように構成されている、付記項A1からA37のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0142】
付記項A39.ナットプレート把持具(400)は、一対の対向するプレートフランジ(152)の間から第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)を付勢する分散力に反応して、ナットプレート(140)を受動的に解放するように構成されている、付記項A1からA38のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0143】
付記項A40.ナットプレート把持具(400)は、振動構造(490)
をさらに含み、
振動構造は、
(i)一対の対向するプレートフランジ(152)間への第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にすること、及び
(ii)対応するリベット(120)上へのナットプレート(140)のベース・プレート・リベット開口部(158)の位置決めを容易にすること、
のうちの少なくとも1つのために第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)を振動させるように構成される、付記項A1からA39のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0144】
付記項A41.ナットプレート把持具(400)は把持具アクチュエータ(496)をさらに含む、付記項A1からA40のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0145】
付記項A42.把持具アクチュエータ(496)は、
(i)一対の対向するプレートフランジ(152)間への第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)のインサートを容易にすること、及び
(ii)ナットプレート(140)からのナットプレート把持具(400)の分離を容易にすること、
のうちの少なくとも1つのために、第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)を互いに向かって選択的に付勢するように構成されている、付記項A41に記載のナットプレート把持具(400)。
【0146】
付記項A43.把持具アクチュエータ(496)は、第1の弾性突出領域(430)と第2の弾性突出領域(460)とを互いに離れるように選択的に付勢して、ナットプレート把持具(400)にナットプレート(140)を把持させるように構成される、付記項A41からA42のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0147】
付記項A44.把持具アクチュエータ(496)は、機械アクチュエータ、空気圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、カム、及び複動式カムのうちの少なくとも1つを含む、付記項A41からA43のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0148】
付記項A45.ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するとき、ナットプレート把持具(400)は、完全にナットプレート(140)のナット(170)のネジ中央開口部(172)の外部にある、付記項A1からA44のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0149】
付記項A46.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート把持具(400)を含むエンドエフェクタ(300)によるナットプレート(140)の位置決めを容易にするように構成される、付記項A1からA45のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0150】
付記項A47.ナットプレート把持具(400)はナットプレート(140)を含む、付記項A1からA46のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0151】
付記項A48.ナットプレート(140)はベースプレート(142)を含み、任意選択的にベースプレート(142)は、
(i)構造に面する側面(146)と構造とは反対の側面(148)とを画定する構造接触領域(144)と、
(ii)ベースプレート(142)の構造接触領域(144)を通って延伸する締結具開口部(150)と、
(iii)ベースプレート(142)の、構造に面する側面(146)から離れる方向と、ベースプレート(142)の、構造とは反対の側面(148)から離れる方向と、のうちの少なくとも一方に延伸する一対の対向するプレートフランジ(152)と、
(iv)複数の対応するリベット(120)を受け入れる複数のベース・プレート・リベット開口部(158)と、
のうちの少なくとも1つを含む、付記項A1からA47のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0152】
付記項A49.ナットプレート(140)は、ベースプレート(142)に動作可能に取り付けられたナット(170)をさらに含み、任意選択的に、
(i)ナット(170)は、ベースプレート(142)の締結具開口部(150)に位置合わせされたネジ中央開口部(172)を画定する、
(ii)ナット(170)は、ベースプレート(142)の、構造とは反対の側面(148)に動作可能に取り付けられる、
(iii)ナット(170)は、一対の対向するプレートフランジ(152)の間に位置決めされる、
(iv)ナットプレート(140)は、ベースプレート(142)に対するナット(170)の制限された動きを許容にするように構成されていてもよく、任意選択的に、バネクリップ(174)がナット(170)をナットプレート(140)に取り付け、制限された動きを可能にする、
のうちの少なくとも1つである、付記項A1からA48のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)。
【0153】
付記項B1.ナットプレート把持具(400)を利用してナットプレート(140)を把持する方法であって、
方法は、
ナットプレート把持具(400)の第1の弾性突出領域(430)の第1のナットプレート接触端部(448)と、ナットプレート把持具(400)の第2の弾性突出領域(460)の第2のナットプレート接触端部(478)とを、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)に位置合わせするステップと、
第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)が一対の対向するプレートフランジ(152)の間に位置決めされ、一対の対向するプレートフランジ(152)に保持力(402)を付加するように、ナットプレート把持具(400)とナットプレート(140)とを互いに向かって移動させて、ナットプレート把持具(400)でナットプレート(140)を把持するステップと、
を含む方法。
【0154】
付記項B2.保持力(402)は、第1の力方向に第1のナットプレート接触端部(448)によって付加される第1の保持力(404)と、第2の力方向に第2のナットプレート接触端部(478)によって付加される第2の保持力(406)と、を含み、第1の力方向は第2の力方向と反対である、付記項B1に記載の方法。
【0155】
付記項B3.保持力(402)は引張り保持力(402)である、付記項B1からB2のいずれかに記載の方法。
【0156】
付記項B4.移動するステップは、
第1のナットプレート接触端部(448)とナットプレート(140)との間に対応する二点接触を確立するステップと、
ナットプレート(140)及びナットプレート把持具(400)を互いに対して二次元で配置するために、第2のナットプレート接触端部(478)とナットプレート(140)との間に別の対応する二点接触を確立するステップと、
を含む、付記項B1からB3のいずれかに記載の方法。
【0157】
付記項B5.移動するステップは、
(i)ナットプレート(140)及びナットプレート把持具(400)を、任意選択的に二次元に垂直な三次元で互いに対して配置するために、一対の対向するプレートフランジ(152)のうちの第1の対向プレートフランジをナットプレート把持具(400)の第1の一対の対向傾斜(452)の間に位置決めするステップと、
(ii)ナットプレート(140)及びナットプレート把持具(400)を三次元で互いに対して配置するために、一対の対向するプレートフランジ(152)のうちの第2の対向プレートフランジをナットプレート把持具(400)の第2の一対の対向傾斜(482)の間に位置決めするステップと、
のうちの少なくとも1つを含む、付記項B1からB4のいずれかに記載の方法。
【0158】
付記項B6.移動するステップは、第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)が一対の対向するプレートフランジ(152)の間に位置決めされることを可能にするために、第1の弾性突出領域(430)及び第2の弾性突出領域(460)を互いに向かって撓ませるステップを含む、付記項B1からB5のいずれかに記載の方法。
【0159】
付記項B7.保持力(402)は、撓みによって生成される復元力である、付記項B6に記載の方法。
【0160】
付記項B8.把持の後、方法は、ナットプレート(140)をナットプレート把持具(400)から解放するステップをさらに含む、付記項B1からB7のいずれかに記載の方法。
【0161】
付記項B9.解放するステップは、一対の対向するプレートフランジ(152)の間から第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)を付勢する分離力に反応して、ナットプレート(140)をナットプレート把持具(400)から受動的に解放するステップを含む、付記項B8に記載の方法。
【0162】
付記項B10.解放するステップは、ナットプレート把持具(400)の把持具アクチュエータ(496)を作動させることによってナットプレート(140)をナットプレート把持具(400)から能動的に解放するステップを含む、付記項B8に記載の方法。
【0163】
付記項B11.把持の間、ナットプレート把持具(400)は、
(i)完全にナットプレート(140)のナット(170)のネジ中央開口部(172)の外側にある、
(ii)ネジ中央開口部(172)と直接的かつ物理的に接触しない、
のうちの少なくとも1つである、付記項B1からB10のいずれかに記載の方法。
【0164】
付記項B12.移動の間、方法は、第1のナットプレート接触端部(448)及び第2のナットプレート接触端部(478)のうちの少なくとも一方を振動させるステップをさらに含む、付記項B1からB11のいずれかに記載の方法。
【0165】
付記項B13.ナットプレート把持具(400)は、付記項A1からA49のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)のいずれかの任意の適切な構造を含む、付記項B1からB12のいずれかに記載の方法。
【0166】
付記項C1.ナットプレート(140)を構造(10)にリベット留めするエンドエフェクタ(300)であって、エンドエフェクタ(300)は、
ナットプレート把持具(400)と、
リベットホルダ(310)と、
ナットプレート把持具側(352)及びリベットホルダ側(354)を画定するヨーク(350)と、
を備え、
任意選択的にナットプレート把持具(400)は、ヨーク(350)のナットプレート把持具側(352)に動作可能に取り付けられ、
任意選択的にリベットホルダ(310)は、ナットプレート把持具(400)及びリベットホルダ(310)がその間に構造受入領域(356)を画定するように、ヨーク(350)のリベットホルダ側(354)に動作可能に取り付けられ、
任意選択的にナットプレート把持具(400)は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の構造接触領域(144)の、構造に面する側面(146)が構造物受け取り領域(356)に面するように、ナットプレート(140)を把持するように構成されており、
任意選択的にリベットホルダ(310)は、複数の対応するリベット(120)の複数のピン(124)が構造受入領域(356)に向かって延伸するように、複数の対応するリベット(120)の複数のリベットヘッド(122)を保持するように構成されている、エンドエフェクタ(300)。
【0167】
付記項C2.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート(140)と、ナットプレート(140)のベースプレート(142)と、のうちの少なくとも1つの、構造とは反対の側面(148)を把持するように構成されている、付記項C1に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0168】
付記項C3.ナットプレート把持具(400)がナットプレート(140)を把持するとき、ナットプレート把持具(400)は、完全にナットプレート(140)のナット(170)のネジ中央開口部(172)の外部にある、付記項C1からC2のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0169】
付記項C4.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)を把持するように構成されている、付記項C1からC3のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0170】
付記項C5.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の一対の対向するプレートフランジ(152)に引張り保持力(402)を付加するように構成されている、付記項C4に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0171】
付記項C6.ナットプレート把持具(400)はナットプレート(140)を受動的に把持するように構成されている、付記項C1からC5のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0172】
付記項C7.ナットプレート把持具(400)は、ナットプレート把持具(400)を能動的に作動させてナットプレート(140)を把持する把持具アクチュエータ(496)を含む、付記項C1からC6のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0173】
付記項C8.把持具アクチュエータ(496)は、
(i)機械的に作動される把持具アクチュエータ(496)と、
(ii)電気的に作動される把持具アクチュエータ(496)と、
(iii)空気圧で作動される把持具アクチュエータ(496)と、
(iv)油圧で作動される把持具アクチュエータ(496)と、
のうちの少なくとも1つを含む、付記項C7に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0174】
付記項C9.ナットプレート把持具(400)はナットプレート(140)を把持するために真空力を利用するように構成されている、付記項C1からC8のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0175】
付記項C10.ナットプレート把持具(400)は、振動構造(490)をさらに含み、
振動構造が、
(i)ナットプレート把持具(400)とナットプレート(140)との位置合わせを容易にする、
(ii)ナットプレート(140)と構造(10)との位置合わせを容易にする、
のうちの少なくとも1つのために、ナットプレート把持具(400)を振動させるように構成された、付記項C1からC9のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0176】
付記項C11.ナットプレート把持具(400)は、付記項A1からA49のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)のいずれかの任意の適切な構造を含む、付記項C1からC10のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0177】
付記項C12.ナットプレート把持具(400)は、付記項A1からA49のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)のいずれか、又は付記項B1からB13のいずれかに記載の方法のいずれかの任意の適切な機能を実行するように構成されている、付記項C1からC11のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0178】
付記項C13.リベットホルダ(310)は、複数の対応するリベット(120)を受け入れる複数のリベット受入領域(312)を画定する、付記項C1からC12のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0179】
付記項C14.リベットホルダ(310)は、複数の対応するリベット(120)を選択的に把持するリベット把持具(314)を含む、付記項C1からC13のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0180】
付記項C15.リベット把持具(314)は、リベット把持具(314)が複数の対応するリベット(120)をリベットホルダ(310)内に保持する把持状態と、少なくとも1つの対応する分離軸に沿った動作によって複数の対応するリベット(120)がリベットホルダ(310)から自由に分離される自由状態と、を画定する、付記項C14に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0181】
付記項C16.リベットホルダ(310)は、複数のピン(124)の相対的な向きが、
(i)ナットプレート(140)のベースプレート(142)内に画定された複数のベース・プレート・リベット開口部(158)の相対的な向きと、及び
(ii)構造(10)内に画定された複数の構造リベット開口部(12)の相対的な向きと、
のうちの少なくとも1つに対応するように、複数のリベットヘッド(122)を選択的に保持するように構成されている、付記項C1からC15のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0182】
付記項C17.エンドエフェクタ(300)は、複数の対応するリベット(120)がナットプレート(140)のベースプレート(142)を構造(10)に動作可能に取り付けるように、複数の対応するリベット(120)を設定するリベット設定構造(330)をさらに含む、付記項C1からC16のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0183】
付記項C18.リベット設定構造(330)は、金床(334)と金型(336)とを含み、金床(334)は、複数の対応するリベット(120)を金床(334)と金型(336)との間で圧縮するために複数のリベットヘッド(122)に作用するように構成されている、付記項C17に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0184】
付記項C19.リベット設定構造(330)は、金床(334)と金型(336)との間で複数の対応するリベット(120)を圧縮するために、金型(336)に対して金床(334)を動作可能に移動させる設定構造リニアアクチュエータ(332)を含む、付記項C18に記載のエンドエフェクタ(300)。
【0185】
付記項C20.金床(334)は、ヨーク(350)のリベットホルダ側(354)に動作可能に取り付けられ、ヨーク(350)のナットプレート把持具側(352)に面している、付記項C18からC19のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0186】
付記項C21.金型(336)は、ヨーク(350)のナットプレート把持具側(352)に動作可能に取り付けられ、ヨーク(350)のリベットホルダ側(354)に面している、付記項C18からC20のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0187】
付記項C22.金型(336)は、ナットプレート把持具(400)の第1の弾性突出領域(430)とナットプレート把持具(400)の第2の弾性突出領域(460)との間に少なくとも部分的に延伸する、付記項C18からC21のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0188】
付記項C23.金型(336)は、金型(336)とナットプレート把持具(400)との間にクリアランスを提供するような大きさの面取りされた金型端部を含む、付記項C18からC22のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)。
【0189】
付記項D1.ロボットアーム(210)と、
付記項C1からC23のいずれかに記載のエンドエフェクタ(300)であって、ロボットアーム(210)に動作可能に取り付けられているエンドエフェクタ(300)と、
ナットプレート(140)、複数の対応するリベット(120)、及び構造(10)の間の位置合わせを容易にするために、エンドエフェクタ(300)、ナットプレート把持具(400)、ナットプレート(140)、複数の対応するリベット(120)、及び構造(10)のうちの少なくとも1つを見る視覚システム(220)と、
を備えるナットプレート設置ロボット(200)。
【0190】
付記項E1.付記項D1に記載のナットプレート設置ロボット(200)と、
(i)リベット装備構造(110)、
(ii)ナットプレート装備構造(130)、及び
(iii)ナットプレート(140)に密閉剤(186)を塗布する密閉剤塗布構造(180)、のうちの少なくとも1つと、
を備えるナットプレート設置システム(100)。
【0191】
付記項E2.リベット装備構造(110)は、複数の対応するリベット(120)をナットプレート設置ロボット(200)に供給するように構成されている、付記項E1に記載のナットプレート設置システム(100)。
【0192】
付記項E3.リベット装備構造(110)は、複数の対応するリベット(120)の複数のセットを含む、付記項E1からE2のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0193】
付記項E4.リベット装備構造(110)は、複数の対応するリベット(120)を弾性的に保持する複数の弾性容器(114)を含む、付記項E1からE3のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0194】
付記項E5.リベット装備構造(110)は、複数のピン(124)が複数のリベットヘッド(122)から垂直上方に延伸する垂直方向に、複数の対応するリベット(120)を保持するように構成されている、付記項E1からE4のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0195】
付記項E6.リベット装備構造(110)は、複数の対応するリベット(120)をエンドエフェクタ(300)に接近可能にするために回転する回転リベット装備構造(112)である、付記項E1からE5のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0196】
付記項E7.ナットプレート装備構造(130)は、ナットプレート(140)をナットプレート設置ロボット(200)に供給するように構成されている、付記項E1からE6のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0197】
付記項E8.ナットプレート装備構造(130)は複数のナットプレート(140)を含む、付記項E1からE7のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0198】
付記項E9.ナットプレート装備構造(130)は、ナットプレート(140)を水平なナットプレート装備構造表面(134)上に支持するように構成されている、付記項E1からE8のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0199】
付記項E10.ナットプレート装備構造(130)は、ナットプレート(140)をエンドエフェクタ(300)に接近可能にするために回転する回転ナットプレート装備構造(132)である、付記項E1からE9のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0200】
付記項E11.密閉剤塗布構造(180)は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の構造接触領域(144)の、構造に面する側面(146)に密閉剤(186)を塗布するように構成されている、付記項E1からE10のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0201】
付記項E12.密閉剤塗布構造(180)は、
(i)構造に面する側面(146)に密閉剤(186)を塗布するローラ(182)と、
(ii)ナットプレート設置ロボット(200)が構造に面する側面(146)を浸すように構成されている密閉剤(186)の量(184)と、
のうちの少なくとも1つを含む、付記項E11に記載のナットプレート設置システム(100)。
【0202】
付記項E13.密閉剤塗布構造(180)は、
(i)ナットプレート(140)がナットプレート把持具(400)によって把持されている間と、
(ii)構造(10)が構造受入領域(356)から離間されている間と、
の少なくとも1つにおいて密閉剤(186)を塗布するように構成されている、付記項E11からE12のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)。
【0203】
付記項F1.ナットプレート設置システム(100)を利用する方法であって、方法は、
ナットプレート設置システム(100)のナットプレート設置ロボット(200)のエンドエフェクタ(300)のナットプレート把持具(400)でナットプレート(140)を把持するステップと、
エンドエフェクタ(300)のリベットホルダ(310)で複数の対応するリベット(120)を保持するステップと、
ナットプレート設置ロボット(200)で、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の複数のベース・プレート・リベット開口部(158)と、構造(10)の複数の構造リベット開口部(12)を有する複数の対応するリベット(120)の複数のピン(124)と、を位置合わせするステップと、
複数のピン(124)が構造(10)のナットプレート把持具に面する側面(14)から突出するように、複数の対応するリベット(120)の複数のピン(124)を複数の構造リベット開口部(12)にインサートするステップと、
複数のピン(124)を複数のベース・プレート・リベット開口部(158)内に位置決めするステップと、
ナットプレート(140)を構造(10)に動作可能に取り付けるように複数の対応するリベット(120)を設定するステップと、
を含む方法。
【0204】
付記項F2.方法は、把持するステップ、保持するステップ、及び設定するステップを実行するために単一のエンドエフェクタ(300)を利用するステップを含む、付記項F1に記載の方法。
【0205】
付記項F3.エンドエフェクタ(300)は、ナットプレート把持具(400)とリベットホルダ(310)との間に延伸する構造受入領域(356)を画定し、さらに、位置合わせするステップは、構造(10)を構造受入領域(356)内に位置決めするステップを含む、付記項F1からF2のいずれかに記載の方法。
【0206】
付記項F4.(i)把持の間と、
(ii)位置決めの間と、
のうちの少なくとも1つにおいて、ナットプレート把持具(400)及びナットプレート(140)のうちの少なくとも1つを振動させるステップをさらに含む、付記項F1からF3のいずれかに記載の方法。
【0207】
付記項F5.位置合わせすることは、ナットプレート設置ロボット(200)の視覚システム(220)を利用するステップを含む、付記項F1からF4のいずれかに記載の方法。
【0208】
付記項F6.位置合わせすることは、インサートの前に視覚システム(220)で複数の構造リベット開口部(12)を見るステップを含む、付記項F5に記載の方法。
【0209】
付記項F7.利用するステップは、視覚システム(220)でナットプレート(140)の位置を検証するステップをさらに含む、付記項F5からF6のいずれかに記載の方法。
【0210】
付記項F8.検証するステップは、
(i)インサートの前に、複数の構造リベット開口部(12)が対応するリベット(120)を含まないことを検証するステップと、
(ii)複数の構造リベット開口部(12)間の間隔が複数のベース・プレート・リベット開口部(158)間の間隔に対応することを検証するステップと、
のうちの少なくとも1つを含む、付記項F7に記載の方法。
【0211】
付記項F9.位置合わせするステップは、構造(10)をナットプレート把持具(400)とリベットホルダ(310)との間に直接位置決めするステップを含む、付記項F1からF8のいずれかに記載の方法。
【0212】
付記項F10.保持するステップは、エンドエフェクタ(300)のリベット把持具(314)で複数の対応するリベット(120)を把持するステップを含み、さらに、インサートするステップは、複数の対応するリベット(120)をリベット把持具(314)から解放するステップを含む、付記項F1からF9のいずれかに記載の方法。
【0213】
付記項F11.インサートするステップは、複数のピン(124)のうちの少なくとも1つのピン(124)の長手方向軸に沿って複数の対応するリベット(120)を移動させるステップを含む、付記項F1からF10のいずれかに記載の方法。
【0214】
付記項F12.位置決めするステップは、複数のピン(124)のうちの少なくとも1つのピン(124)の長手方向軸に沿ってナットプレート(140)を移動させるステップを含む、付記項F1からF11のいずれかに記載の方法。
【0215】
付記項F13.設定するステップは、エンドエフェクタ(300)のリベット設定構造(330)で複数の対応するリベット(120)を圧縮するステップを含む、付記項F1からF12のいずれかに記載の方法。
【0216】
付記項F14.圧縮するステップは、リベット設定構造(330)の金床(334)と金型(336)との間で圧縮するステップを含む、付記項F13に記載の方法。
【0217】
付記項F15.設定の後、方法は、エンドエフェクタ(300)をナットプレート(140)及び複数の対応するリベット(120)から分離するステップをさらに含む、付記項F1からF14のいずれかに記載の方法。
【0218】
付記項F16.設定の後、方法は、構造(10)とエンドエフェクタ(300)の構造受入領域(356)との間の離間関係を確立するステップをさらに含む、付記項F1からF15のいずれかに記載の方法。
【0219】
付記項F17.把持するステップは、ナットプレート装備構造(130)からナットプレート(140)を得るステップを含む、付記項F1からF16のいずれかに記載の方法。
【0220】
付記項F18.保持するステップは、リベット装備構造(110)から複数の対応するリベット(120)を得るステップを含む、付記項F1からF17のいずれかに記載の方法。
【0221】
付記項F19.把持の後、かつ位置合わせの前に、方法は、ナットプレート(140)のベースプレート(142)の構造接触領域(144)の、構造に面する側面(146)に密閉剤(186)を塗布するステップをさらに含む、付記項F1からF18のいずれかに記載の方法。
【0222】
付記項F20.設定の後、方法は、ナットプレート(140)、複数の対応するリベット(120)、及び構造(10)のうちの少なくとも1つを検査するステップをさらに含む、付記項F1からF19のいずれかに記載の方法。
【0223】
付記項F21.検査するステップは、複数の対応するリベット(120)を介した構造(10)へのナットプレート(140)の取り付けを検証するステップを含む、付記項F20に記載の方法。
【0224】
付記項F22.検査するステップは、ナットプレート設置ロボット(200)の視覚システム(220)で、ナットプレート(140)、複数の対応するリベット(120)、及び構造(10)のうちの少なくとも1つを見るステップを含む、付記項F20からF21のいずれかに記載の方法。
【0225】
付記項F23.ナットプレート把持具(400)は、A1からA49のいずれかに記載の任意の適切なナットプレート把持具(400)の任意の適切な構造を含む、F1からF22のいずれかに記載の方法。
【0226】
付記項F24.付記項A1からA49のいずれかに記載のナットプレート把持具(400)のいずれかの任意の適切な機能を実行するステップをさらに含む、付記項F1からF23のいずれかに記載の方法。
【0227】
付記項F25.付記項B1からB13のいずれかに記載の方法のいずれかの任意の適切なステップにしたがってナットプレート(140)を把持するステップをさらに含む、付記項F1からF24のいずれかに記載の方法。
【0228】
付記項F26.エンドエフェクタ(300)は、付記項C1からC23のいずれかのエンドエフェクタ(300)のいずれかの任意の適切な構造を含む、付記項F1からF25のいずれかに記載の方法。
【0229】
付記項F27.付記項C1からC23のいずれかのエンドエフェクタ(300)のいずれかの任意の適切な機能を実行するステップをさらに含む、付記項F1からF26のいずれかに記載の方法。
【0230】
付記項F28.ナットプレート設置ロボット(200)は、付記項D1に記載のナットプレート設置ロボット(200)の任意の適切な構造をさらに含む、付記項F1からF27のいずれかに記載の方法。
【0231】
付記項F29.ナットプレート設置システム(100)は、付記項E1からE13のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)のいずれかの任意の適切な構造を含む、付記項F1からF28のいずれかに記載の方法。
【0232】
付記項F30.付記項E1からE13のいずれかに記載のナットプレート設置システム(100)のいずれかの任意の適切な機能を実行するステップをさらに含む、付記項F1からF29のいずれかに記載の方法。
【0233】
本明細書で使用される場合、「選択的な」及び「選択的に」という用語は、1以上の構成要素の動作、運動、構成又はその他の活動、あるいは装置の特性を変更するときに、特定の動作、運動、構成又はその他の活動が、装置の一態様、又は装置の1以上の構成要素に対する使用者による操作の直接的又は間接的結果であることを意味する。
【0234】
本明細書で使用される場合、「適合された」及び「構成された」という用語は、要素、構成要素又は他の主題が所与の機能を果たすように設計され、及び/又は意図されていることを意味する。したがって、「適合された」及び「構成された」という用語の使用は、所与の要素、構成要素又はその他の主題が、単に所与の機能の実行が「可能になる」ことを意味すると解釈されるべきではなく、要素、構成要素及び/又はその他の主題が、機能を実行する目的で特に選択され、作成され、実施され、使用され、プログラムされ、及び/又は設計されることを意味する。また、特定の機能を果たすように適合されているものとして記載されている要素、構成要素及び/又は他の記載の主題は、追加的に又は代替的に、その機能を果たすように構成されているものとして記載されてもよく、逆もまた同様であることも本開示の範囲内にある。同様に、特定の機能を果たすように構成されたものとして記載されている主題は、追加的に又は代替的に、その機能を果たすように動作可能であるものとして説明されてもよい。
【0235】
本明細書で使用される場合、1以上の実体のリストに関連する「少なくとも1つ」という語句は、実体のリスト内の実体の任意の1以上から選択される少なくとも1つの実体を意味するが、具体的に実体のリスト内に列挙された全ての実体の少なくとも1つを必ずしも含まず、また実体のリスト内の実体の任意の組合せを除外しないものと理解されるべきである。この定義はまた、明示された実体に関係するか否かに関わらず、「少なくとも1つ」という語句が指す実体のリストの中で明示された実体以外の実体が任意に存在する可能性があることを許容している。したがって、限定しない例として、「A及びBのうちの少なくとも1つ」(又は「A又はBのうちの少なくとも1つ」と同等、又は「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」と同等)は、一実施形態では、Bが存在しない(かつB以外のものを適宜含む)状態での少なくとも1つのA(1つを超えるAを適宜含む)を指し、別の実施形態では、Aが存在しない(かつA以外のものを適宜含む)状態での少なくとも1つのB(1つを超えるBを適宜含む)を指し、さらに別の実施形態では、少なくとも1つのA(1つを超えるAを適宜含む)及び少なくとも1つのB(1つを超えるBを適宜含む)(かつ他のものを適宜含む)を指す。言い換えれば、「少なくとも1つ」、「1つ以上」及び「及び/又は」という語句は、動作において連言的でも選言的でもある自由形式の表現である。例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」、「1つ以上のA、B及びC」、「A、B又はCの1つ以上」及び「A、B及び/又はC」という表現の各々は、A単独、B単独、C単独、A及びB共々、A及びC共々、B及びC共々、A、B及びC共々、並びに適宜少なくとも1つの他のものと組み合わされる上記のいずれかを意味してもよい。
【0236】
本明細書に開示した種々の装置の要素及び方法のステップは、本開示による全ての装置及び方法に必要なものではなく、また、本開示は、本明細書に開示した種々の要素及びステップの全ての新規かつ非自明の組合せ及び部分的な組合せを含む。さらに、本明細書に開示されている種々の要素及びステップのうちの1つ以上は、開示された装置又は方法の全体から分離された別個の独立した発明の主題を定義してもよい。したがって、このような発明の主題は、本明細書に明示的に開示する具体的な装置及び方法に関連する必要はなく、このような発明の主題は、本明細書に明示的に開示していない装置及び/又は方法に有用性を見出してもよい。
【0237】
本明細書で使用される場合、本開示による1以上の構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法を参照して使用されるときの、「例えば」という語句、「例として」という語句、及び/又は単に「例」という用語は、説明した構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法が、本開示による構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法の例示的で非排他的な例であることを伝えるように意図されている。したがって、説明された構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法は、限定的、必須、又は排他的/網羅的であることを意図しておらず、構造的及び/又は機能的に類似及び/又は均等の構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法を含む他の構成要素、形態、詳細、構造、実施形態及び/又は方法もまた、本開示の範囲に入る。
【0238】
本明細書において使用されるとき、「少なくとも実質的に」は、程度又は関係を修飾する場合、記載された「実質的な」程度又は関係だけでなく、記載された程度又は関係の全範囲も含んでもよい。記載された程度又は関係の実質的な量は、記載された程度又は関係の少なくとも75%を含んでもよい。例えば、ある材料から少なくとも実質的に形成された物体は、物体の少なくとも75%がその材料から形成された物体を含み、その材料から完全に形成された物体も含む。別の例として、第2の長さと少なくとも実質的に同じ長さの第1の長さは、第2の長さの75%の範囲内の第1の長さを含み、第2の長さと同じ長さの第1の長さも含む。
【符号の説明】
【0239】
10 構造、12 構造リベット開口部、14 側面、100 ナットプレート設置システム、110 リベット装備構造、114 弾性容器、112 回転リベット装備構造、120 リベット、122 リベットヘッド、124 ピン、尾部、130 ナットプレート装備構造、132 回転ナットプレート装備構造、134 ナットプレート装備構造表面、140 ナットプレート、142 ベースプレート、144 構造接触領域、146 構造に面する側面、148 構造とは反対の側面、150 締結具開口部、152 プレートフランジ、158 ベース・プレート・リベット開口部、170 ナット、172 ネジ中央開口部、174 バネクリップ、180 密閉剤塗布構造、182 ローラ、184 量、186 密閉剤、200 ナットプレート設置ロボット、210 ロボットアーム、220 視覚システム、230 リニアスライド、300 エンドエフェクタ、310 リベットホルダ、312 リベット受入領域、314 リベット把持具、330 リベット設定構造、332 設定構造リニアアクチュエータ、334 金床、336 金型、350 ヨーク、352 ナットプレート把持具側、354 リベットホルダ側、356 構造受入領域、400 ナットプレート把持具、402 保持力、404 第1の保持力、406 第2の保持力、410 取付領域、412 エンドエフェクタに面する側面、414 エンドエフェクタとは反対の側面、416 締結具受入領域、430 第1の弾性突出領域、432 第1の発散領域、434 第1の発散領域角度、436 第1の発散領域長さ、438 第1の発散領域平均幅、440 第1の収束領域、442 第1の収束領域角度、444 第1の収束領域長さ、446 第1の収束領域平均幅、448 第1のナットプレート接触端部、452 第1の一対の対向傾斜、460 第2の弾性突出領域、462 第2の発散領域、464 第2の発散領域角度、466 第2の発散領域長さ、468 第2の発散領域平均幅、470 第2の収束領域、472 第2の収束領域角度、474 第2の収束領域長さ、476 第2の収束領域平均幅、478 第2のナットプレート接触端部、482 第2の一対の対向傾斜、490 振動構造、496 把持具アクチュエータ、500 方法、600 方法
【外国語明細書】