(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129869
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】放射線検出装置
(51)【国際特許分類】
G01T 1/20 20060101AFI20240920BHJP
A61B 6/42 20240101ALI20240920BHJP
【FI】
G01T1/20 E
A61B6/00 300S
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039234
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸山 忠
【テーマコード(参考)】
2G188
4C093
【Fターム(参考)】
2G188CC22
2G188DD05
2G188DD35
2G188DD47
2G188FF12
2G188FF13
4C093AA01
4C093CA06
4C093CA35
4C093EB12
4C093EB17
4C093EB20
(57)【要約】
【課題】外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることが可能な放射線検出装置を提供する。
【解決手段】放射線を検出する放射線検出部11と、放射線検出部11を支持する導電性の基台12と、放射線検出部11と、放射線検出部11から読み出された信号を処理する処理回路131と、の電気的接続を中継する複数の中継基板14と、を備え、複数の中継基板14の各々に設けられた各グランド(R-GND)G1は、それぞれ基台12と電気的に接続されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を検出する放射線検出部と、
前記放射線検出部を支持する導電性の基台と、
前記放射線検出部と、前記放射線検出部から読み出された信号を処理する処理回路と、の電気的接続を中継する複数の中継基板と、
を備え、
前記複数の中継基板の各々に設けられた各グランドは、それぞれ前記基台と電気的に接続されていることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項2】
前記放射線検出部からの信号を読み出す読出し回路を備え、
前記複数の中継基板に設けられた前記グランドは、前記読出し回路のグランドであることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
【請求項3】
前記放射線検出部を駆動する駆動回路を備え、
前記複数の中継基板に設けられた前記グランドは、前記駆動回路のグランドであることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
【請求項4】
前記複数の中継基板の各々に設けられた各グランドは、それぞれ接続部材により前記基台と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
【請求項5】
前記放射線検出部と前記中継基板とを接続する接続回路基板を備え、
前記読出し回路は、前記接続回路基板に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の放射線検出装置。
【請求項6】
前記放射線検出部と前記中継基板とを接続する接続回路基板を備え、
前記駆動回路は、前記接続回路基板に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の放射線検出装置。
【請求項7】
前記複数の中継基板の各々には、それぞれ前記グランドと電気系統が異なる他のグランドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
【請求項8】
前記基台の電位は、接地電位と同電位であることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、対象物に放射線を照射し、当該対象物を透過した放射線の強度分布を検出する放射線検出装置が知られており、医療分野・産業分野等で広く利用されている。近年、撮影台からの分離・持ち運びを可能とした可搬型(カセッテ型)の放射線検出装置が開発され、実用化されている。このような放射線検出装置は、パネル状をしていることから、FPD(Flat Panel Detector)と呼ばれることがある。FPDは、内部に放射線を検出する放射線検出部を備える。
【0003】
上記の可搬型の放射線検出装置は、技師が撮影位置まで持ち運ぶため、薄型で軽量であることが求められている。しかしながら、薄型軽量化を実現するには、薄型高密実装による電気的なノイズによる画像の影響を考慮した設計が必要となる。
そこで、撮像検出パネル(TFT)を導電性の部材で覆い、定電位に固定してシールドとして機能させることで、撮像検出パネルへの電気ノイズを低減させることを可能にした構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構成は、読出し回路及び駆動回路が複数の中継基板に跨って配置される構成ではないため、複数の中継基板の各々に設けられた各回路の基準電位(R-GND)を揃えることや各回路の基準電位を電気ノイズに対して堅牢にすることの必要性を考慮するものではなかった。
従来、
図7に示すように、複数の中継基板114の各々に設けられた各回路(読出し回路116、駆動回路117)の基準電位G100は、フレキシブルケーブル等の配線Wを用いて処理回路1131のある制御基板113を経由して相互に接続されていたため、インピーダンスが高く、電気的な外来ノイズや電気回路から発生するGNDノイズに対して各中継基板114間での基準電位G100を精度よく同電位に保つことはできなかった。各中継基板114間の基準電位G100を同電位にすることができないと、画像ノイズが発生してしまうという課題がある。
【0006】
本発明は、外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることが可能な放射線検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
放射線検出装置において、
放射線を検出する放射線検出部と、
前記放射線検出部を支持する導電性の基台と、
前記放射線検出部と、前記放射線検出部から読み出された信号を処理する処理回路と、の電気的接続を中継する複数の中継基板と、
を備え、
前記複数の中継基板の各々に設けられた各グランドは、それぞれ前記基台と電気的に接続されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、
前記放射線検出部からの信号を読み出す読出し回路を備え、
前記複数の中継基板に設けられた前記グランドは、前記読出し回路のグランドであることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、
前記放射線検出部を駆動する駆動回路を備え、
前記複数の中継基板に設けられた前記グランドは、前記駆動回路のグランドであることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、
前記複数の中継基板の各々に設けられた各グランドは、それぞれ接続部材により前記基台と電気的に接続されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の放射線検出装置において、
前記放射線検出部と前記中継基板とを接続する接続回路基板を備え、
前記読出し回路は、前記接続回路基板に設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の放射線検出装置において、
前記放射線検出部と前記中継基板とを接続する接続回路基板を備え、
前記駆動回路は、前記接続回路基板に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、
前記複数の中継基板の各々には、それぞれ前記グランドと電気系統が異なる他のグランドが設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の放射線検出装置において、
前記基台の電位は、接地電位と同電位であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本実施形態に係る放射線検出装置の外観を示す斜視図である。
【
図3】
図2の内部モジュールのIII-III線における断面図である。
【
図4】グランド(R-GND)と電気系統が異なる他のグランド(G-GND)が設けられた内部モジュールの構成を示す平面図である。
【
図5】SIF基板を制御基板と一体として形成した内部モジュールの変形例を示す平面図である。
【
図6】GIF基板を制御基板と一体として形成した内部モジュールの変形例を示す平面図である。
【
図7】従来技術に係る放射線検出装置の内部モジュールの構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
本実施形態に係る放射線検出装置1は、
図1に示すように、筐体10を備える。筐体10の中には、
図2に示すように、放射線検出部11と、基台12と、制御基板13と、複数の中継基板14と、接続回路基板15と、読出し回路16と、駆動回路17と、等を含む内部モジュール30が収納されている。
また、放射線検出装置1は、筐体10の外側面に、電源スイッチ21と、操作スイッチ22と、インジケーター23と、コネクター24と、等を備える(
図1参照)。
【0019】
筐体10は、例えば、炭素繊維強化樹脂(CFRP)により形成されている。筐体10は、放射線照射面である前面部と側面部とを有する箱型の照射面側外装と、蓋体としての背面側外装と、に分割されて構成されている。照射面側外装と背面側外装とは、例えばネジ止めされており、容易に分離可能である。照射面側外装と背面側外装との結合部には、内部に液体が入らないように、図示しないパッキン等の防水部材が設けられている。
【0020】
放射線検出部11は、例えば、シンチレーターとTFT(Thin Film Transistor)を積層し封止したものである。TFTは、例えば、フレキシブルTFTである。フレキシブルTFTは、可撓性を有する基板の撮像面に、複数の半導体素子及びスイッチ素子であるTFTがマトリクス上に配列されたものである。基板の撮像面は、放射線が照射される側の面である。
放射線検出部11は、放射線が照射された際に、まず、シンチレーターが放射線の強度に応じた光を発する。次に、TFT上の半導体素子(フォトダイオード)が、シンチレーターが発した光を電荷に変換し、信号として接続回路基板15に出力する。
【0021】
基台12は、放射線検出部11や制御基板13、複数の中継基板14等の基板類を支持する支持基材である。基台12は、導電性の部材(例えばMg)によって形成されている。基台12は、筐体10の内面に接着剤や粘着剤によって固定されていてもよい。基台12は、筐体10と基台12の間に図示しない位置決め部材を設け、移動しないようにしてもよい。
本実施形態において、基台12の電位は、接地電位と同電位である。
【0022】
制御基板13は、CPU、ROM、RAM、通信部等を含む処理回路131を備える。処理回路131は、放射線検出部11の駆動を制御するとともに、放射線検出部11から読み出された信号を処理する。具体的には、処理回路131は、放射線検出部11から読み出された信号から画像データを生成し、図示しないコンソール等へ出力する。
【0023】
複数の中継基板14は、放射線検出部11と、処理回路131と、の電気的接続を中継する基板である。なお、複数の中継基板14は、放射線検出部11と処理回路131とを直接接続するものであってもよいし、放射線検出部11と処理回路131とを他の部材を介して間接的に接続するものであってもよい。
【0024】
複数の中継基板14の各々には、回路動作の基準となる電位(基準電位)であるグランド(R-GND)G1が設けられている。複数の中継基板14に設けられたグランドG1は、例えば、読出し回路16のグランドG11や駆動回路17のグランドG12である。複数の中継基板14の各々に設けられた各グランドG1は、
図2及び
図3に示すように、それぞれ複数(
図2では2本)のネジ(接続部材)Jにより基台12と電気的に接続されている。なお、各グランドG1を基台12と電気的に接続するためのネジJの本数は、1本でもよいし、3本以上であってもよい。ただし、ネジJの本数を増やせば増やすほど、接続点間のインピーダンスを低減させることができるため、ネジJの本数を多くする方がより好ましい。
本実施形態では、導電性の基台12にネジJを用いて電気的に基準電位(グランドG1)を接続することで、接続点間のインピーダンスを低減させることができるので、基準電位を安定させることができる。
【0025】
複数の中継基板14の各々に設けられた各グランドG1は、
図2に示すように、フレキシブルケーブル等の配線W1を用いて処理回路131を備える制御基板13を経由して相互に接続されている。
【0026】
接続回路基板(COF:Chip On Film)15は、フレキシブルな基板であり、放射線検出部11と中継基板14とを接続している。接続回路基板15は、読出し回路16が設けられた接続回路基板(S-COF)151と、駆動回路17が設けられた接続回路基板(G-COF)152と、を備える。
【0027】
読出し回路(ROIC:Readout Integrated Circuit)16は、放射線検出部11からの信号を読み出す回路である。
駆動回路(GDIC:Gate Driving Integrated Circuit)17は、放射線検出部11を駆動する回路である。
【0028】
S-COF151と接続された中継基板(SIF基板)141には、読出し回路16のグランドG11が設けられている。各SIF基板141には、複数(
図2では4つ)のS-COF151が接続されている。
G-COF152と接続された中継基板(GIF基板)142には、駆動回路17のグランドG12が設けられている。各GIF基板142には、複数(
図2では3つ)のG-COF152が接続されている。
【0029】
複数の中継基板14の各々には、
図4に示すように、それぞれグランド(R-GND)G1と電気系統が異なる他のグランド(G-GND)G2が設けられている。グランドG1は、例えば、アナログ系の回路の基準電位であり、グランドG2は、例えば、デジタル系の回路の基準電位である。上記のように、グランドG1とグランドG2とを分けることで、互いに意図しないノイズが混入することを抑制することができる。なお、グランドG1とグランドG2とは、一次電源に近い箇所において1点で接続される。
複数の中継基板14の各々に設けられた各グランドG2は、フレキシブルケーブル等の配線W2を用いて処理回路131を備える制御基板13を経由して相互に接続されている。
【0030】
以上のように、本実施形態に係る放射線検出装置1は、放射線を検出する放射線検出部11と、放射線検出部11を支持する導電性の基台12と、放射線検出部11と、放射線検出部11から読み出された信号を処理する処理回路131と、の電気的接続を中継する複数の中継基板14と、を備え、複数の中継基板14の各々に設けられた各グランド(R-GND)G1は、それぞれ基台12と電気的に接続されている。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、従来の配線を用いた制御基板113経由の接続と比較して、接続点間の距離を短くすることができるので、各グランドG1間のインピーダンスを低減させることが可能となり、各グランドG1間の接続を強固にすることができる。よって、各グランドG1を精度よく安定的に同電位にすることができるので、電気的な外来ノイズや電気回路から発生するGNDノイズによる影響を受けることを抑制することが可能となり、外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることができる。
【0031】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、放射線検出部11からの信号を読み出す読出し回路16を備え、複数の中継基板14に設けられたグランドG1は、読出し回路16のグランドG11である。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、各読出し回路16のグランドG11間の接続を強固にして各読出し回路16のグランドG11を精度よく安定的に同電位にすることができるので、外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることができる。
【0032】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、放射線検出部11を駆動する駆動回路17を備え、複数の中継基板14に設けられたグランドG1は、駆動回路17のグランドG12である。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、各駆動回路17のグランドG12間の接続を強固にして各駆動回路17のグランドG12を精度よく安定的に同電位にすることができるので、外来電気ノイズ及び内部電気ノイズによる画像ノイズを低減させることができる。
【0033】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、複数の中継基板14の各々に設けられた各グランドG1は、それぞれ接続部材(ネジJ)により基台12と電気的に接続されている。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、接続点間のインピーダンスを低減させることができるので、各グランドG1を精度よく安定的に同電位にすることができる。
【0034】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、放射線検出部11と中継基板14とを接続する接続回路基板15を備え、読出し回路16は、接続回路基板15に設けられている。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、簡易な構成で放射線検出部11からの信号を読み出すことができるので、装置構成を複雑化させることなく放射線画像を生成することができる。
【0035】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、放射線検出部11と中継基板14とを接続する接続回路基板15を備え、駆動回路17は、接続回路基板15に設けられている。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、簡易な構成で放射線検出部11を駆動することができるので、装置構成を複雑化させることなく放射線検出部11を制御することができる。
【0036】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、複数の中継基板14の各々には、それぞれグランド(R-GND)G1と電気系統が異なる他のグランド(G-GND)G2が設けられている。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、使用目的が異なるグランドG1とグランドG2とを分けることで、互いに意図しないノイズが混入することを抑制することができるので、各グランドG1、G2を安定させることができる。
【0037】
また、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、基台12の電位は、接地電位と同電位である。
したがって、本実施形態に係る放射線検出装置1によれば、基台12の電位を安定させることができるので、基台12を介して接続される各グランドG1を安定させることができる。
【0038】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0039】
例えば、上記実施形態では、放射線検出部11と、処理回路131と、の電気的接続を中継する複数の中継基板14として、読出し回路16が設けられた接続回路基板(S-COF)151と接続された中継基板(SIF基板)141と、駆動回路17が設けられた接続回路基板(G-COF)152と接続された中継基板(GIF基板)142と、を備える構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。
【0040】
例えば、
図5に示すように、SIF基板141を、処理回路131を備える制御基板13Aと一体として形成するようにしてもよい。この場合、読出し回路16のグランドG11は、制御基板13Aに設けられる。GIF基板142の各々に設けられた駆動回路17のグランドG12は、それぞれ複数(
図5では2本)のネジJにより基台12と電気的に接続されている。また、制御基板13Aに設けられた読出し回路16のグランドG11とGIF基板142の各々に設けられた駆動回路17のグランドG12とは、フレキシブルケーブル等の配線W1を用いて相互に接続されている。なお、制御基板13Aに設けられた読出し回路16のグランドG11を、複数のネジJにより基台12と電気的に接続するようにしてもよい。
【0041】
また、
図6に示すように、GIF基板142を、処理回路131を備える制御基板13Bと一体として形成するようにしてもよい。この場合、駆動回路17のグランドG12は、制御基板13Bに設けられる。SIF基板141の各々に設けられた読出し回路16のグランドG11は、それぞれ複数(
図6では2本)のネジJにより基台12と電気的に接続されている。また、制御基板13Bに設けられた駆動回路17のグランドG12とSIF基板141の各々に設けられた読出し回路16のグランドG11とは、フレキシブルケーブル等の配線W1を用いて相互に接続されている。なお、制御基板13Bに設けられた駆動回路17のグランドG12を、複数のネジJにより基台12と電気的に接続するようにしてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、複数の中継基板14の各々に設けられた各グランドG1を、それぞれ複数のネジJにより基台12と電気的に接続するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、ネジJで接続する代わりに、ネジJ以外の接続部材を用いて接続するようにしてもよいし、スルーホール実装などの方法で中継基板14と基台12とを直接接続するようにしてもよい。
【0043】
その他、放射線検出装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0044】
1 放射線検出装置
10 筐体
11 放射線検出部
12 基台
13、13A、13B 制御基板
131 処理回路
14 中継基板
141 SIF基板
142 GIF基板
15 接続回路基板
151 S-COF
152 G-COF
16 読出し回路
17 駆動回路
21 電源スイッチ
22 操作スイッチ
23 インジケーター
24 コネクター
30 内部モジュール
G1 グランド(R-GND)
G11 読出し回路のグランド
G12 駆動回路のグランド
G2 グランド(G-GND)
J ネジ(接続部材)
W1、W2 配線