(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129874
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】食材管理システム並びに食材管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240920BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039240
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】藤原 圭吾
(72)【発明者】
【氏名】船山 敦子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049AA21
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザにおける期限管理に好適な食材管理システム並びに食材管理プログラムを提供する。
【解決手段】冷蔵庫に保管する食材の期限を管理する食材管理システムであって、ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、食材についての情報を表示するとともに食材の第1の使い切り目安日を登録する第1の手段と、食材の取得店舗、食材に対する見切り品設定の有無、食材の購入季節の少なくとも1つに応じて食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2の手段を備えることを特徴とする食材管理システム。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫に保管する食材の期限を管理する食材管理システムであって、
ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、前記食材についての情報を表示するとともに前記食材の第1の使い切り目安日を登録する第1の手段と、前記食材の取得店舗、前記食材に対する見切り品設定の有無、前記食材の購入季節の少なくとも1つに応じて前記食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2の手段を備えることを特徴とする食材管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記食材の使い切り目安日が近づいたことをユーザに通知することを特徴とする食材管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記第1の手段は、過去に登録された前記食材の使い切り目安日の平均日数に応じて前記食材の第1の使い切り目安日を登録することを特徴とする食材管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記第2の手段は、修正した第2の使い切り目安日をユーザに提示するとともに、ユーザによる第2の使い切り目安日の再修正を受け入れることを特徴とする食材管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記食材についての第1の使い切り目安日と、第2の使い切り目安日の設定を、過去における前記食材ごとの学習により設定することを特徴とする食材管理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記食材の取得店舗の情報は、店舗の住所,海沿いあるいは山沿い,地産であることに応じて設定されることを特徴とする食材管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記食材に対する見切り品設定の有無は、もともと傷みが進んでいた食材か否かに応じて設定されることを特徴とする食材管理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の食材管理システムであって、
前記食材の取得時点が属する季節情報は、同じ食材でも季節で傾向が変わることに応じて設定されることを特徴とする食材管理システム。
【請求項9】
冷蔵庫に保管する食材の期限を管理する食材管理プログラムであって、
ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、前記食材についての情報を表示するとともに前記食材の第1の使い切り目安日を登録する第1のプログラムと、前記食材の取得店舗、前記食材に対する見切り品設定の有無、前記食材の購入季節の少なくとも1つに応じて前記食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2のプログラムを備えることを特徴とする食材管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に保管する食材の期限管理を行う食材管理システム並びに食材管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等で購入する食材には多くの場合に、賞味期限や消費期限といった期限が明示されている。なお賞味期限とは、袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」であり、消費期限とは「その日付までは食べることができます。」という期限である。
【0003】
これらの期限管理に関して例えば特許文献1では、食材を管理するために必要な情報を自動的に獲得して記憶装置へ蓄積することで、食材情報のデータベースを構築することを目的として、「食材管理装置がネットワーク間通信網を介して献立検索サーバに接続された料理支援システムにおいて、食材を保管する食材保管室と、前記食材保管室に保管された食材の食材情報を入力する食材情報入力装置と、前記食材情報入力装置から入力された食材情報を蓄積する記憶装置と、利用者情報および食材情報を献立検索条件として前記献立検索サーバに献立の検索を要求し、前記献立検索サーバから返信された検索結果の献立情報を出力装置に出力する食材管理装置とを有することを特徴とする料理支援システム」を構成することを提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然るに、青果物など賞味期限・消費期限が示されずに販売される食材もある。この場合における、食材を購入してから鮮度を考慮して消費するまでの望ましい期間は、消費者が普段使う小売店が仕入れる食材の鮮度、消費者が見切り品を買いやすい傾向にあるかなどにも依存するため、冷蔵庫メーカ側における一律のデフォルト設定では、消費者の生活実態に即さないことがある。
【0006】
このことから本発明においては、ユーザにおける期限管理に好適な食材管理システム並びに食材管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のことから本発明においては「冷蔵庫に保管する食材の期限を管理する食材管理システムであって、ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、食材についての情報を表示するとともに食材の第1の使い切り目安日を登録する第1の手段と、食材の取得店舗、食材に対する見切り品設定の有無、食材の購入季節の少なくとも1つに応じて食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2の手段を備えることを特徴とする食材管理システム」としたものである。
【0008】
また本発明においては「冷蔵庫に保管する食材の期限を管理する食材管理プログラムであって、ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、食材についての情報を表示するとともに食材の第1の使い切り目安日を登録する第1のプログラムと、食材の取得店舗、食材に対する見切り品設定の有無、食材の購入季節の少なくとも1つに応じて食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2のプログラムを備えることを特徴とする食材管理システム。」としたものである。
【発明の効果】
【0009】
ユーザにおける期限管理に好適な食材管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る食材管理システムの全体構成例を示す図。
【
図3】データ入力時の処理を行うデータ入力プログラムの構成例を示す図。
【
図4】食材の期限管理画面とその画面遷移の一例を示す図。
【
図5】派生画面91g1における新規登録の際のさらなる派生画面例を示す図。
【
図6】食材登録を開始するときの処理フローを示す図。
【
図7】食材の使い切り目安日算出の考え方を示す処理フローを示す図。
【
図8】標準の使い切り目安日と、各見直し要因との関係を示した図。
【
図10】2回目以降入力時における処理の流れを示した図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下,本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【実施例0012】
図1は、本発明に係る食材管理システムの全体構成例を示す図である。この食材管理システムは、食材管理装置3として機能するサーバが、クラウド5を介して携帯情報端末2と情報通信を行うことにより構成されている。冷蔵庫4の保管食材の期限管理を行うユーザ1は、携帯情報端末2に対する手入力または音声入力を通じて食材に関する情報の入力を行い、食材管理装置3における処理結果などの表示内容を携帯情報端末2の表示画面により確認する。
【0013】
ここで携帯情報端末2は、演算部CPUと、作業用情報を記憶するRAMと、各種データを蓄積記憶するROMと、通信部TrとがバスBUSを介して結合されて構成された、計算機としての構成を備えている。ROM内には、プログラムを備えており、演算部CPUにおいてプログラムに沿った処理を実行することにより、各種の機能を実現している。
【0014】
食材管理装置3も計算機としての構成を備えているが、一般的にはサーバとして機能させるのがよい。ここには、食材のマスタータベースDBを備えている。
【0015】
図2は、携帯情報端末2の表示画面構成例を示す図である。
図2の画面上には主表示部91,手入力部92,音声入力部93,文字列表示部94,メニュー選択部96が形成されている。この表示画面構成例は、メニュー選択部96から入力メニュー96aを選択した時のものであり、手入力部92あるいは音声入力部93からデータ入力として例えば「にんじん」を入力した場合に、文字列表示部94には入力途中の文字列、或は確定後の文字列さらには推定した最終文字列などを表示する。また主表示部91には、入力した文字列に応じて食材管理装置3のマスタデータベースDBを参照して得られた食材情報が可視化されて表示される。なお、メニュー選択部96には入力メニュー96aの他に、期限管理メニュー96bなどを備えている。
【0016】
図3は、データ入力時の処理を行うデータ入力プログラムの構成例を示す図である。ここでは音声入力の例で説明する。まず処理ステップS10において、ユーザ1は、携帯情報端末2に向かって今日入した食材の中から、「にんじん」を音声入力する。処理ステップS11では、音声入力が終了したこと、または文字列表示部94に表示される文字列が文字列終端を入力したことを検知して処理ステップS12に移動する。
【0017】
処理ステップS12では、音声入力が停止したことをもって、食材管理装置3と通信を行い、入力した食材(候補食材)について食材管理装置3のマスタデータベースDBを検索する。処理ステップS13では、検索結果として候補食材であるにんじんについての情報が存在する場合には、処理ステップS14において携帯情報端末2の主表示部91に検索した情報を表示して、処理ステップS15に移動する。また候補食材であるにんじんについての情報が存在しない場合には、処理ステップS13Nにおいて携帯情報端末2の主表示部91に候補食材名を表示せずに処理ステップS15に移動する。
【0018】
処理ステップS15では、文字列編集の有無を確認する。編集がない場合には処理ステップS16において文字列登録指示があることをもって、処理ステップS17に移動する。処理ステップS17では、文字列表示部94の文字列または選択された候補食材を食材リストに追加する。候補食材の選択の場合、マスタデータベースDBの情報を使って食材詳細情報を自動設定する。なお、さらに他の音声入力がある場合には、最初から処理を繰り返す。
【0019】
図3は、
図2においてメニュー選択部96から入力メニュー96aを選択した時の処理内容を示しており、入力した候補食材名に応じて食材管理装置3のマスタータベースDBを参照し、最終的に携帯情報端末2の主表示部91に候補食材名を表示したものである。
【0020】
図4は、
図3の手順を通じて得られた表示画面の一例を示したものであり、食材の期限管理画面とその画面遷移の一例を示している。
図4の左側には、食材の期限管理画面の初期画面の例を示している。この画面は、入力メニュー96aで表示される入力画面からの派生画面として表示されてもよいし、
図2の期限管理メニュー96bを選択した時の期限管理画面の初期画面として表示されてもよい。但し、ここでは音声入力などにより食材名として「にんじん」が入力されているものとする。なおこの表示画面では、主表示部91の表示内容のみを示している。
【0021】
このとき主表示部91には、画像表示部91aに候補食材であるにんじんの画像をマスタデータベースDBから入手して表示(但し画像が存在するときのみ)し、データ表示部91bにマスタデータベースDBから入手したにんじんの情報を表示し、食材名表示部91cには音声入力した食材がにんじんであることを表示している。
【0022】
またこれ以外に食材カテゴリ表示部91dににんじんが野菜であること、保存場所表示部91eに人参の保存場所が冷蔵庫内の野菜室であること、使い切り目標日表示部91fに未入力であることをマスタデータベースDBから入手して、適宜表示している。
【0023】
さらに
図4の携帯情報端末2の主表示部91には、本発明に関する期限管理見直し項目である購入店舗と見切り品と地産品についての各表示部91g、91h、91iを表示している。
【0024】
図4の右上には、食材管理装置3のマスタデータベースDBに形成された食材リストの例を示している。ここには、食材ID(DT1)、食材名DT2、検索ワードDT3,保存場所DT4,食材カテゴリDT5,画像データDT6などを含んで構成されている。
【0025】
図4では、携帯情報端末2の食材名表示部91cに食材がにんじんであることを音声入力して表示したことをもって、以降の処理に移行する。まず音声入力された食材がにんじんであることをもって、マスタデータベースDB内の食材リストを参照し、この情報を表示部91a,91b,91c,91d,91eに反映し表示する。なおこの画像は、ユーザが携帯情報端末2のアプリから食材管理機能を使用する際,食材名を入力するときに,食材カテゴリや保存場所,入力日が自動で記載されるようにされるのがよい。画像が登録されている場合は画像を表示してもよい。
【0026】
本発明では以上の表示を前提として、購入店舗と見切り品と地産品についての期限管理見直しを実行する。ここではユーザは、購入店舗と見切り品と地産品の状況を勘案しながら、使い切り目標日表示部91fを選択することで期限管理の派生画面91f1を表示する。この日付の中から、にんじんについての使い切り目標日(お知らせ設定日)を入力する。
【0027】
また購入店舗や見切り品であるかなどの付帯情報を入力する。例えば購入店舗の情報を入力する場合には、購入店舗表示部91gを選択して派生画面91g1を表示し、登録店舗名、利用履歴、新規登録などの各種入力を手入力または音声入力する。
【0028】
図5は、派生画面91g1における新規登録の際のさらなる派生画面例を示す図である。新規登録の時には、派生画面91g2を表示して、マップからの登録と直接登録のいずれかを選択可能に表示し、マップからの登録を選択した時にはマップ91g3を表示し、直接登録を選択した時には入力画面91g4を表示して店舗名入力を促す。
【0029】
なお店舗登録について、マップから登録の場合に、例えば携帯情報端末2のGPS機能を使って周囲の地図を表示してもいいし,「関東地方」→「東京都」→「23区」→「新橋」と順に選択した後に地図を表示してもよいし,アプリ機能として天気情報などを入手するために登録している郵便番号から地図を表示してもよい。また直接登録の場合、ユーザが入力した名称をそのまま登録する。地図に表示されていない店舗や家庭菜園,釣りなど個人で入手した食材なども入力可能である。
【0030】
図6は、食材登録を開始するときの処理フローを示している。処理ステップS21では、音声入力により食材名を入力し、処理ステップS22では入力した食材(候補食材)について食材管理装置3のマスタデータベースDBを検索する。処理ステップS23では、検索結果として候補食材である人参についての情報が存在する場合には、処理ステップS25において携帯情報端末2の主表示部91に検索した情報を表示して、処理ステップS26に移動する。また候補食材であるにんじんについての情報が存在しない場合には、処理ステップS24においてユーザが食材カテゴリ,保管場所を自由入力できるようにしたうえで処理ステップS26に移動する。処理ステップS26では、この食材の登録日を例えばデータ表示部91bに自動表示する。
【0031】
処理ステップS27では、この食品(ここではにんじん)は初回の入力であるか、否かを判断し、初回でない場合には処理ステップS28において食材の使い切り目安日算出する。また初回である場合には処理ステップS29において使い切り目安日を入力し、処理ステップS30において購入店舗名を入力し、処理ステップS31付帯情報を入力する。
【0032】
これらをもとにして処理ステップS32では、登録処理を行う。この登録処理では例えば、登録した食材について使い切り目安日が近づいたら通知を出すよう食材管理装置3上に登録し、以降の食材登録の際に使い切り目安日を自動で算出するためのデータとして食材管理装置3上に付帯情報とともに登録する。
【0033】
図7は、食材の使い切り目安日算出の考え方を示す処理フローを示している。まず処理ステップS41では、過去に登録された当該食材の使い切り目安日の平均日数(d1)を,登録日Dtodayに足して、D1を得る。なおここでは、入力された日数の平均としているが,重みをつけて算出された日数や機械学習によって算出された日数でもよい。処理ステップS42では、これを画面上に表示し、次いで処理ステップS43では、購入店舗名を入力する。
【0034】
そのうえで処理ステップS44では、過去に入力された購入店舗ごとの傾向により,消費目安日を補正し(d2=d1+補正日数またはd2=d1x補正係数),登録日に足す(D2=Dtoday+d2)。これらは例えば、店舗Aで購入した「野菜」は平均よりも+1日の傾向,「肉類」は平均の0.8倍の傾向があり、店舗Bで購入した野菜は平均よりも1.5倍,「魚介類」は1.3倍の傾向があり、店舗Cで購入した「肉類」は平均よりも-1日の傾向,「魚介類」は-2日の傾向がある等といったことを反映するものである。処理ステップS45では、これを画面上に表示し、次いで処理ステップS46では、付帯情報を入力する。
【0035】
処理ステップS47では、付帯情報の観点からの日付見直しを行う。付帯情報による日数処理(d3)の見直しでは、例えば地産品の場合,一律d3=d2+1日とし、あるいは夏はd3=d2×0.8,冬はd3=d2×1.3とし、また見切り品の場合,他の情報を考慮せずに一律d3=2日等の処理を行い,登録日に足す(D3=Dtoday+D3)ものとする。処理ステップS48では、これを画面上に表示し、次いで処理ステップS49では、ユーザによる使い切り目安日修正をおこなわせる。これにより、自動的に決定された使い切り目安日をユーザの観点から変更可能としている。
【0036】
なお、前記食材についての平均的な使い切り目安日、あるいは購入店舗や付帯情報からの使い切り目安日の設定を行うにあたり、過去における当該食材ごとの学習により設定するのがよい。
【0037】
図8は、標準の使い切り目安日と、各見直し要因との関係を示した図である。まず標準の使い切り目安日に対して、変更要因が見切り品である場合に、目安日は短くなる方向とする。変更要因が店舗である場合に、目安日は店舗個別に長く設定され、或は短く設定されることになる。変更要因が地産品である場合に、目安日は多くの場合に長く設定されることになる。変更要因が季節である場合に、冬場は長くされるが、夏場には短くされることになる。
【0038】
図9、
図10は初回入力時と2回目以降入力時における処理の流れを比較して示した図である。
図9、
図10の場面では、食材名を入力(処理ステップS50)し、購入店舗を入力(処理ステップS51)し、見切り品の有無を入力(処理ステップS52)し、その他の情報を入力(処理ステップS53)し、消費目安を入力(処理ステップS54)するという全体流れは同じである。このとき購入店舗として事前によく利用する店舗を地図から登録し、あるいはその他でイレギュラーな店舗(道の駅等)を手動入力することになり、このとき検索窓に入力したら候補が表示されるのが望ましい。またその他の情報として、地産品かどうか(市内の◇◇農家が生産)、当日品かどうか(海沿いの店舗でその日獲れた魚)を入力するのがよい。
【0039】
この共通処理に対し、初回入力ではその後に携帯情報端末2の通知用として消費目安日を登録(処理ステップS55)し、または機械学習用として各種情報と消費目安日を記録し、データベース化に利用する(処理ステップS56)という流れになるに対し、2回目以降入力では、「〇日で登録してもよいですか」という問い合わせに応じて、「はい」の場合には携帯情報端末の通知用として消費目安日を登録(処理ステップS55)し、「いいえ」の場合には新しい消費目安日を入力(処理ステップS57)したうえで、機械学習用として各種情報と消費目安日を記録し、データベース化に利用する(処理ステップS56)という流れになる。
【0040】
以上要するに本発明においては、消費目安日の設定を冷蔵庫メーカ側のデフォルト設定としてしまうのではなく、ユーザの使用に応じて個別の提案を行うようにするものである。つまり、食材管理アプリにおいて、上記望ましい期間を考慮した「お知らせ設定日」を、ユーザに事前に登録してもらう仕様としている。これまでのユーザによる、同じ食材におけるお知らせ設定日の入力傾向その他の情報を利用して、アプリの方から、設定するお知らせ設定日を提案するものである。なお、お知らせ設定日とは「消費目安日」の意味である。
【0041】
本発明によれば、自動設定した第1の使い切り目安日を食材の取得店舗、食材に対する見切り品設定の有無、食材の購入季節の少なくとも1つに応じて第2の使い切り目安日に自動修正することで、ユーザにおける期限管理に好適な食材管理システムを提供することができる。また、さらにユーザによる修正を許容することで、より利便性、満足度を高めることができる。
【0042】
また本発明の実施の形態としては、プログラムとすることも可能であり、この場合には、ユーザが購入した食材を入力したことに応じて、前記食材についての情報を表示するとともに前記食材の第1の使い切り目安日を登録する第1のプログラムと、前記食材の取得店舗、前記食材に対する見切り品設定の有無、前記食材の購入季節の少なくとも1つに応じて前記食材の第1の使い切り目安日を第2の使い切り目安日に修正する第2のプログラムを備えることになる。