IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ラピステクノロジー株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図1
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図2
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図3
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図4
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図5
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図6
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図7
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図8
  • 特開-ソースドライバ及び表示装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129885
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ソースドライバ及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20240920BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240920BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/20 623R
G09G3/20 624D
G09G3/20 624E
G09G3/20 612G
G09G3/20 623D
G09G3/20 623C
G09G3/20 670D
G09G3/20 612E
G09G3/20 621F
G09G3/20 641C
G09G3/20 611A
G09G3/20 670M
G02F1/133 550
G02F1/133 520
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039255
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】320012037
【氏名又は名称】ラピステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】重田 賢一
【テーマコード(参考)】
2H193
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
2H193ZA04
2H193ZE38
2H193ZE40
2H193ZF01
2H193ZF51
5C006AA16
5C006AC24
5C006AC27
5C006AF25
5C006AF33
5C006AF43
5C006AF44
5C006AF64
5C006AF65
5C006AF67
5C006AF68
5C006AF69
5C006AF83
5C006BB16
5C006BC03
5C006BC12
5C006BC16
5C006BC23
5C006BC24
5C006BF04
5C006BF16
5C006BF24
5C006BF25
5C006BF42
5C006FA14
5C006FA23
5C006FA37
5C006FA47
5C006FA51
5C080AA10
5C080BB05
5C080DD06
5C080DD08
5C080DD12
5C080DD24
5C080DD26
5C080DD27
5C080EE29
5C080FF03
5C080FF11
5C080JJ02
5C080JJ07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】共通電圧ラインの共通電圧を素早くチャージシェアライン又は第1電源ラインを介して引き抜くことができるソースドライバを提供する。
【解決手段】ソースドライバ120は、出力ラインOL同士を接続可能なチャージシェアスイッチCSSWを有するチャージシェアラインCSと、共通電圧電極に接続される共通電圧ラインVCLと、第1電圧を供給する第1電源ラインVDLと、チャージシェアラインCS及び共通電圧ラインVCLと第1電源ラインVDLとを接続可能なスイッチ部と、第1電源ラインからの第1電圧の供給の停止を検知する電源オフ検知回路VDOFFDを有し、電源オフ検知回路VDOFFDが第1電源ラインVDLのオフを検知する際に、チャージシェアラインCSにより複数のソース線SL同士を短絡させかつスイッチ部によりチャージシェアラインCS及び共通電圧ラインVCLと第1電源ラインVDLとを接続する制御部PWCと、を有する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号に基づき複数の画素にそれぞれ対応した複数の画素駆動電圧を表示デバイスの複数のソース線のそれぞれに供給する複数の出力アンプを有するソースドライバであって、
前記複数の出力アンプの画素駆動電圧を出力する出力ライン同士を接続可能に設けられたチャージシェアスイッチを有するチャージシェアラインと、
前記表示デバイスの共通電圧電極に接続される共通電圧ラインと、
第1電圧を供給する第1電源ラインと、
前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続可能に設けられたスイッチ部と、
前記第1電源ラインからの前記第1電圧の供給の停止を検知する電源オフ検知回路を有し、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記チャージシェアラインにより前記複数のソース線同士を短絡させかつ前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続する制御部と、
を有することを特徴とするソースドライバ。
【請求項2】
接地電位に接続された接地ラインを更に有し、
前記スイッチ部は、更に前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記接地ラインとを接続可能に構成されており、
前記制御部は、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインを前記接地ラインに接続する
ことを特徴とする請求項1に記載のソースドライバ。
【請求項3】
前記スイッチ部は、前記共通電圧ラインを前記接地ラインに接続可能な第1スイッチと、前記チャージシェアラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第2スイッチと、前記第1電源ラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第3スイッチを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のソースドライバ。
【請求項4】
第2電圧を供給する第2電源ラインを更に有し、
前記スイッチ部は、前記第2電源ラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第4スイッチを更に有し、
前記制御部は、前記第2電源ラインからの前記第2電圧の供給の停止を検知する第2電圧電源オフ検知回路を有し、前記第2電圧電源オフ検知回路が前記第2電源ラインのオフを検知する際に、前記第2電源ラインを前記共通電圧ラインに接続する
ことを特徴とする請求項3に記載のソースドライバ。
【請求項5】
表示デバイスと、映像信号に基づき複数の画素にそれぞれ対応した複数の画素駆動電圧を前記表示デバイスの複数のソース線のそれぞれに供給する複数の出力アンプを有するソースドライバとを有する表示装置であって、
前記ソースドライバは、
前記複数の出力アンプの画素駆動電圧を出力する出力ライン同士を接続可能に設けられたチャージシェアスイッチを有するチャージシェアラインと、
前記表示デバイスの共通電圧電極に接続される共通電圧ラインと、
第1電圧を供給する第1電源ラインと、
前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続可能に設けられたスイッチ部と、
前記第1電源ラインからの前記第1電圧の供給の停止を検知する電源オフ検知回路を有し、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記チャージシェアラインにより前記複数のソース線同士を短絡させかつ前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続する制御部と、
を有することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
前記ソースドライバは、接地電位に接続された接地ラインを更に有し、
前記スイッチ部は、更に前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記接地ラインとを接続可能に構成されており、
前記制御部は、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインを前記接地ラインに接続する
ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記スイッチ部は、前記共通電圧ラインを前記接地ラインに接続可能な第1スイッチと、前記チャージシェアラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第2スイッチと、前記第1電源ラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第3スイッチを含む
ことを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記ソースドライバは、第2電圧を供給する第2電源ラインを更に有し、
前記スイッチ部は、前記第2電源ラインを前記共通電圧ラインに接続可能な第4スイッチを更に有し、
前記制御部は、前記第2電源ラインからの前記第2電圧の供給の停止を検知する第2電圧電源オフ検知回路を有し、前記第2電圧電源オフ検知回路が前記第2電源ラインのオフを検知する際に、前記第2電源ラインを前記共通電圧ラインに接続する
ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソースドライバ及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、TFT液晶(Thin Film Transistor Liquid Crystal)表示装置パネルの大型化により、薄膜トランジスタの画素容量が増加している。画素容量の増加に伴い、電源オフ時に画素に書き込んだ電荷がすぐに抜けず、表示パネルの画面ちらつきがでてしまう。
【0003】
特許文献1は、液晶表示装置において、電源電圧の供給停止時に液晶画面への乱れを抑制するために、全画面に白の書き込みを行った後に画素電圧や共通電圧における電源供給を順次に停止する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-149120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、液晶表示装置における画素電圧や共通電圧を供給する基本構成を開示する一方、共通電圧(VCOM電圧)がプリント回路基板上でつながり各ソースドライバによりVCOM電圧を抜いている技術ではないので、共通電圧の立下り速度(ターンオフ時間toff)が十分短くならないという課題があった。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、共通電圧ラインの共通電圧を素早くチャージシェアライン又は第1電源ラインを介して引き抜くことができるソースドライバ及び表示装置を提供することを目的の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のソースドライバは、映像信号に基づき複数の画素にそれぞれ対応した複数の画素駆動電圧を表示デバイスの複数のソース線のそれぞれに供給する複数の出力アンプを有するソースドライバであって、
前記複数の出力アンプの画素駆動電圧を出力する出力ライン同士を接続可能に設けられたチャージシェアスイッチを有するチャージシェアラインと、
前記表示デバイスの共通電圧電極に接続される共通電圧ラインと、
第1電圧を供給する第1電源ラインと、
前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続可能に設けられたスイッチ部と、
前記第1電源ラインからの前記第1電圧の供給の停止を検知する電源オフ検知回路を有し、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記チャージシェアラインにより前記複数のソース線同士を短絡させかつ前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続する制御部と、
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の表示装置は、表示デバイスと、映像信号に基づき複数の画素にそれぞれ対応した複数の画素駆動電圧を前記表示デバイスの複数のソース線のそれぞれに供給する複数の出力アンプを有するソースドライバとを有する表示装置であって、
前記ソースドライバは、
前記複数の出力アンプの画素駆動電圧を出力する出力ライン同士を接続可能に設けられたチャージシェアスイッチを有するチャージシェアラインと、
前記表示デバイスの共通電圧電極に接続される共通電圧ラインと、
第1電圧を供給する第1電源ラインと、
前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続可能に設けられたスイッチ部と、
前記第1電源ラインからの前記第1電圧の供給の停止を検知する電源オフ検知回路を有し、前記電源オフ検知回路が前記第1電源ラインのオフを検知する際に、前記チャージシェアラインにより前記複数のソース線同士を短絡させかつ前記スイッチ部により前記チャージシェアライン及び前記共通電圧ラインと前記第1電源ラインとを接続する制御部と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、共通電圧ラインの共通電圧を素早くチャージシェアライン又は第1電源ラインを介して引き抜くことができるので電源オフ時に画面ちらつきを素早く抑えられるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態の表示装置の表示パネルの複数の画素部の内の1つの画素部の構造を概略的に表す図である。
図3】実施形態の表示装置のソースドライバ内部の構成の一部を示すブロック図である。
図4】本発明の実施例1のソースドライバ内部構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施例2のソースドライバ内部構成を示すブロック図である。
図6】本発明の実施例3のソースドライバ内部構成を示すブロック図である。
図7】本発明の実施例1のソースドライバの電源オフの動作を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施例2のソースドライバの電源オフの動作を示すフローチャートである。
図9】本発明の実施例3のソースドライバの電源オフの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態及び実施例のソースドライバ及び表示装置について説明する。なお、実施形態及び実施例において、実質的に同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
(実施形態の説明)
図1は、本発明の実施形態の表示装置10の構成を示すブロック図である。表示装置10は、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置である。表示装置10は、タイミングコントローラ100、ゲートドライバ110、ソースドライバ120-1~120-p、表示パネル150(表示デバイス)及び電源部160を含む。なお、ソースドライバ120-1~120-pのうちの1つを単にソースドライバ120とも、称する。
【0013】
電源部160は、デジタル電圧VDD(第1電圧)、アナログ電圧AVDD(第2電圧)、VCOM(共通電圧)及び接地電位(GND)を、適宜、タイミングコントローラ100、ゲートドライバ110、ソースドライバ120-1~120-p及び表示パネル150に供給する。
【0014】
表示パネル150は、その基板主面に2次元画面の水平方向に伸張するゲート線GL1~GLn(nは2以上の整数)と、2次元画面の垂直方向に伸張するソース線SL1~SLm(mは2以上の整数)とが交叉して配置されて構成される。ソースドライバ120-1~120-pは、それぞれ所定のソース線数毎に設けられており、p個(pは1より大の整数)のソースドライバ全体で表示パネル150のソース線SL1~SLmを駆動する。ゲートドライバ110は、ゲート線GL1~GLnを駆動する。なお、ゲート線GL1~GLnのうちの1つを単にゲート線GLとも、また、ソース線SL1~SLmうちの1つを単にソース線SLとも、称する。
【0015】
複数の画素部Px11~Pxnmは、それぞれゲート線GL1~GLn及びソース線SL1~SLmの交差部に設けられマトリクス状に配置されている。なお、画素部Px11~Pxnmのうちの1つを単に画素部Pxとも称する。
【0016】
図2は、表示装置10の表示パネル150の複数の画素部Px11~Pxnmの内の1つの画素部Pxの構造を概略的に表す図である。
【0017】
図2に示すように、画素部Pxは、互いに積層されている画素電極C1、液晶層C2及び対向基板電極C3と、オンオフスイッチの画素スイッチTRとしての例えばnMOSトランジスタと、を含む。
【0018】
画素電極C1は、画素部Px11~Pxnm毎に独立して設けられた透明電極であり、対向基板電極C3は、表示パネル150の全面に亘る単一の透明電極である。画素スイッチTRの制御端子はゲート線GLに接続されており、そのソース端子はソース線SLに接続されている。更に、画素スイッチTRのドレイン端子は画素電極C1に接続されている。対向基板電極C3には共通電圧としての対向基板電圧(共通電圧VCOM)が印加されている。
【0019】
図1に示すように、複数の画素部Px11~Pxnmの画素スイッチTRの各々は、ゲートドライバ110から供給されるゲート信号Vg1~Vgnに応じてオン又はオフに制御される。
【0020】
画素部Px11~Pxnmは、ソースドライバ120から映像データに対応した複数の画素駆動電圧(階調電圧)の供給を受ける。具体的には、ソースドライバ120から駆動電圧信号Dv1~Dvmがソース線SL1~SLmに出力され、画素部Px11~Pxnmの画素スイッチTRがそれぞれオンのときに、駆動電圧信号Dv1~Dvmが画素部Px11~Pxnmに印加される。これにより、画素部Px11~Pxnmの各々の画素電極が充電され、輝度が制御される。
【0021】
表示装置10が液晶表示装置である場合、画素部Px11~Pxnmの各々は、画素スイッチTRを介してソース線SL1~SLmに接続される透明電極と、半導体基板に対向して設けられ且つパネル面全体に1つの透明な共通電極(共通電圧電極)が形成された対向基板との間に封入された液晶と、を含む。表示装置内部のバックライトに対して、画素部Px11~Pxnmに印加された駆動電圧(階調電圧)と対向基板電圧との電位差に応じて液晶の透過率が変化することにより、表示が行われる。
【0022】
タイミングコントローラ100は、映像データVSに基づき各画素の輝度レベルを例えば8ビットの256段階の輝度階調で表す画素データ片の系列(シリアル信号)を生成する。また、タイミングコントローラ100は、同期信号SSに基づいて、一定のクロック周期を有する埋め込みクロック方式のクロック信号CLKを生成する。タイミングコントローラ100は、画素データ片の系列とクロック信号CLKとを一体化したシリアル信号である映像データ信号VDSを生成し、ソースドライバ120に供給して映像データの表示制御を行う。映像データ信号VDSは、所定数のソース線毎に伝送路の数に応じてシリアル化された映像データ信号として構成されている。
【0023】
本実施形態では、各々がm個(mチャネル)の画素データ片からなるn個の画素データ片群がシリアルに連続することにより、1フレーム分の映像データ信号VDSが構成されている。n個の画素データ片群の各々は、それぞれ1水平走査ライン(すなわち、ゲート線GL1~GLnの各々)上の画素を供給対象とする階調電圧に対応する画素データ片からなる画素データ片群である。ソースドライバ120の動作により、m×n個の画素データ片に基づいて、n×m個の画素部(すなわち、画素部Px11~Pxnm)を供給対象とする駆動電圧信号Dv1~Dvmがソース線SL1~SLmを介して印加される。
【0024】
また、タイミングコントローラ100は、同期信号SSに基づいて、映像データ信号VDS(映像信号)の1フレーム毎のタイミングを示すフレーム同期信号FSを生成し、ソースドライバ120-1~120-pに供給する。
【0025】
また、タイミングコントローラ100は、同期信号SSに基づいて、ゲートドライバ110の動作タイミングを制御するゲート制御信号GSを生成し、ゲートドライバ110に供給する。
【0026】
ゲートドライバ110は、タイミングコントローラ100からゲート制御信号GSの供給を受け、ゲート制御信号GSに含まれるクロックタイミングに基づいて、ゲート信号Vg1~Vgnを順次ゲート線GL1~GLnに供給する。ゲート信号Vg1~Vgnの供給により、画素行毎に画素部Px11~Pxnmが選択される。そして、選択された画素部に対して、ソースドライバ120から駆動電圧信号Dv1~Dvmが印加されることにより、複数の画素部Px11~Pxnmの画素電極への階調電圧の書き込みが行われる。
【0027】
換言すると、ゲートドライバ110の動作により、ゲート線の伸長方向に沿って(すなわち、横一列に)配置されたm個の画素部が、駆動電圧信号Gv1~Gvmの供給対象として選択される。ソースドライバ120は、選択された横一列の画素部に対して駆動電圧信号Gv1~Gvmを印加し、電圧に応じた色を表示させる。駆動電圧信号Gv1~Gvmの供給対象として選択される横一列分の画素部を選択的に切り替えながら、ソース線の伸長方向(すなわち、縦方向)に繰り返すことにより、1フレーム分の画面表示が行われる。
【0028】
ソースドライバ120-1~120-pは、タイミングコントローラ100から映像データ信号VDSの供給を受け、映像データ信号VDSに示される階調数に応じた多値レベルの階調電圧に対応する駆動電圧信号Dv1~Dvmを生成し、ソース線SL1~SLmを介して画素部Px11~Pxnmに印加する。なお、以下の説明では、駆動電圧信号Dv1~Dvmを階調電圧信号Dv1~Dvmとも称する。また、階調電圧信号Dv1~Dvmのうちの1つを単に階調電圧信号Dvとも称する。
【0029】
ソースドライバ120-1~120-pは、ソース線SL1~SLmを分割した所定数のソース線毎に設けられている。各ソースドライバが駆動するソース線の本数は、当該ソースドライバの出力チャネル数に対応している。ソースドライバ120-1~120-pの各々は、互いに異なる半導体IC(Integrated Circuit)チップに形成されている。
【0030】
ソースドライバ120-1~120-pの各々は、共通する構成を有している。以下の説明では、かかる共通の構成を説明する際、ソースドライバ120-1~120-pを総称して単に「ソースドライバ120」とも称する。
【0031】
図3は、図1に示すソースドライバ120-1の内部構成を示すブロック図である。ソースドライバ120は、データラッチ部121、階調電圧変換部122及び出力部123を有する。
【0032】
データラッチ部121は、タイミングコントローラ100から供給された映像データ信号VDSに含まれる画素データ片の系列を順次取り込む。そして、データラッチ部121は、jチャネル(j<m、j×p=m)分の画素データ片の取り込みに応じて、取り込んだ画素データ片を画素データQ1~Qjとして階調電圧変換部122に出力する。
【0033】
階調電圧変換部122は、データラッチ部121から供給された画素データQ1~Qjの各々を、その画素データによって表される輝度階調に対応した電圧値を有する正極性又は負極性の階調電圧A1~Ajに変換し、出力部123に供給する。
【0034】
すなわち、階調電圧変換部122は、正極性の階調電圧を生成するポジティブデコーダDEC1、DEC3、DEC5…と、負極性の階調電圧を生成するネガティブデコーダDEC2、DEC4、DEC6…とを有する。なお、これらポジティブデコーダ及びネガティブデコーダを総称して単に「デコーダDEC」とも称する。
【0035】
ポジティブデコーダDEC1、DEC3、DEC5…及びネガティブデコーダDEC2、DEC4、DEC6…の各々は、図示しない発生回路から選択した参照電圧を画素データQ1~Qjに基づいて変換して、対応する出力アンプAP1~APjに出力極性に応じた入力信号として供給する。なお、これら出力アンプAP1~APjを総称して単に「出力アンプAP」とも称する。
【0036】
出力部123は、正極性又は負極性の階調電圧A1~Ajを増幅した信号を階調電圧信号Dv1~Dvjとして生成し、ソース出力端OT1~OTjに出力する。なお、これらソース出力端OT1~OTjを総称して単に「ソース出力端OT」とも称する。
【0037】
なお、出力アンプAP1~APjは、正極性の階調電圧信号Dvの印加を受ける出力アンプと負極性の階調電圧信号Dvの印加を受ける出力アンプとが交互に配置されることにより構成されている。すなわち、出力アンプAP1~APjの隣接する出力アンプには、互いに異なる極性の階調電圧信号Dvが供給される。例えば、ポジティブデコーダDEC1、DEC3、DEC5…の出力端は、出力アンプAP1、AP3、AP5…に接続されている。ネガティブデコーダDEC2、DEC4、DEC4…の出力端は、出力アンプAP2、AP4、AP4…に接続されている。
【0038】
また、出力アンプAP1、AP3、AP5…の正極性の階調電圧信号Dvを出力する出力ラインOL1、OL3、OL5…は、ソース出力端OT1、OT3、OT5…に接続されている。ネガティブデコーダDEC2、DEC4、DEC6…の負極性の階調電圧信号Dvを出力する出力ラインOL2、OL4、OL6…は、ソース出力端OT2、OT4、OT6…に接続されている。なお、これら出力ラインOL1~OLjを総称して単に「出力ラインOL」とも称する。
【0039】
また、本実施形態のソースドライバ120には、消費電力削減の目的で、出力アンプAP1~APjの出力ラインOL1~OLjに亘ってチャージシェア回路CSCが設けられている。チャージシェア回路CSCは制御部PWCに制御され、チャージシェアラインCS1及びCS2と、それぞれチャージシェアスイッチS13、S35、S57…及びチャージシェアスイッチS24、S46、S68…(これらチャージシェアスイッチはそれぞれを単にチャージシェアスイッチCSSWとも称する)を有する。チャージシェア回路CSCは、制御部PWCによりチャージシェアスイッチCSSWをオンオフ制御して、階調電圧信号Dvを出力する同極性の出力ラインOL同士を一時的に短絡させることにより、ソース出力端OT1~OTjに接続されるソース線SL1~SLjに蓄積している電荷を中和させてチャージシェアリングを行う回路である。例えば、チャージシェアスイッチS13は出力ラインOL1、OL3を接続可能に設けられ、チャージシェアスイッチS35は出力ラインOL3、OL5を接続可能に設けられ、チャージシェアスイッチS57は出力ラインOL5、OL7を接続可能に設けられている。また、チャージシェアスイッチS24は出力ラインOL2、OL4を接続可能に設けられ、チャージシェアスイッチS46は出力ラインOL4、OL6を接続可能に設けられ、チャージシェアスイッチS68は出力ラインOL6、OL8を接続可能に設けられている。なお、チャージシェアラインCS1及びCS2を単にチャージシェアラインCSとも称する。また、制御部PWCは、ここでは図示していないデジタル電圧VDD(第1電圧)のライン、アナログ電圧AVDD(第2電圧)のライン、VCOM(共通電圧)のライン及び接地電位(GND)のラインの電位をも制御する(詳細は後述する)。
【0040】
近年、表示パネルの大画面化でソース線負荷(特に負荷容量)は大きく増加しており、ソースドライバの消費電力の増大や、それによる高発熱化が問題となっている。チャージシェア駆動は、ソース線負荷容量の充放電電荷の一部を再利用することで発熱を低減する有効手段となっている。
【0041】
チャージシェアラインCS1及びCS2は、出力アンプの出力極性毎に設けられる。例えば、あるフレーム期間で奇数番目の出力アンプが正極階調電圧出力、偶数番目の出力アンプが負極階調電圧出力となるため、チャージシェアラインCS1は、オン状態のチャージシェアスイッチS13、S35、S57…を介して奇数番目の出力アンプのソース出力端OT2、OT4、OT6…と接続されことができる。同様に、チャージシェアラインCS2は、オン状態のチャージシェアスイッチS24、S46、S68…を介して偶数番目の出力アンプのソース出力端OT2、OT4、OT6…と接続されることができる。
【0042】
これらチャージシェアスイッチCSSWのオンオフ制御は、各フレーム期間単位で設定され、各フレーム期間が開始時点からの第1期間と、第1期間の後の第2期間とで構成されている場合に、例えば、チャージシェアスイッチS13、S35、S57…を第1期間でオン、第2期間でオフとなるように制御する。これにより、第1期間に、正極電圧駆動のソース線負荷同士がチャージシェアラインCS1を介して導通され、1つ前のフレーム期間に駆動された各ソース線負荷の正極電圧が平均化される。同様に、負極電圧駆動のソース線負荷同士がチャージシェアラインCS2を介して導通され、1つ前のフレーム期間に駆動された各ソース線負荷の負極電圧が平均化される。
【実施例0043】
図4は、実施例1のソースドライバ120の内部構成の一部を示すブロック図である。本実施例は、図3に示すソースドライバ120-1とは、スイッチ部(チャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCL(共通電圧ライン)に接続可能なノーマリオフの第1スイッチSW1と、VCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能なノーマリオフの第2スイッチSW2)を制御する制御部PWCが、DD電圧ラインVDLからのVDD電圧の供給の停止を検知するVDD電源オフ検知回路VDOFFD(電源オフ検知回路)を有し、VDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDL(第1電源ライン)のオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)を検知する際に、チャージシェアラインCSにより複数のソース線SL同士を短絡させかつ該スイッチ部によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続するように構成した以外、上記実施形態と同一である。なお、図4に示すソースドライバ120の出力部123おいて、出力アンプAP、出力ラインOL、ソース出力端OT、チャージシェアスイッチCSSW、階調電圧信号Dvと標記し、表示パネル150ではソース線SLと標記している。
【0044】
実施例1は、ソースドライバ120の内部でVDD電源オフ検知回路VDOFFDが電源オフを検知し、ソースドライバの出力電圧(画素電圧)をすべてチャージシェアラインCSで短絡させ、チャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第1スイッチSW1とVCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能な第2スイッチSW2を介して、接地ラインGNLに短絡させる。
【0045】
このような実施例1の短絡させる構成では、VCOM電圧ラインVCLのVCOM電圧を抜く経路がVCOM電圧ラインVCLからチャージシェアラインCSと接地ラインGNLとなり、電源オフからVCOM電圧ラインVCLのVCOM電位が抜けるまでの時間はチャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第1スイッチSW1とVCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能な第2スイッチSW2のスイッチのサイズやチャージシェアラインCSの配線抵抗で決まる。よって、画面がちらつく時間を更に短くする場合、上記第1スイッチSW1と第2スイッチSW2や配線幅のサイズを考慮すべきである。
【0046】
本実施例によれば、制御部PWCで制御されたチャージシェアスイッチCSSWによるチャージシェアラインCSの導通により、ソース線SL(画素部Px)に蓄積している電荷を回収し、接地ラインGNLに落とすことが可能となる。これにより、電源オフ時の画面ちらつきを素早く抑えられるという有利な効果を奏する。
【実施例0047】
図5は、実施例2のソースドライバ120の内部構成を示すブロック図である。本実施例は、図4に示すソースドライバ120とは、スイッチ部(チャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第1スイッチSW1と、VCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能な第2スイッチSW2と、VDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続可能なノーマリオフの第3スイッチSW3)を制御する制御部PWCが、DD電圧ラインVDLからのVDD電圧の供給の停止を検知するVDD電源オフ検知回路VDOFFDを有し、VDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)を検知する際に、チャージシェアラインCSにより複数のソース線SL同士を短絡させかつ第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続すると共に、第3スイッチSW3によりVDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続するように構成した以外、上記実施例1と同一である。
【0048】
実施例2は、VDD電源オフ検知回路VDOFFDが電源オフ時にVDD電圧ラインVDLのVDD電位変化を検知した後、ソースドライバ120内の接地ラインGNLとVDD電圧ラインVDLを介してVCOM電圧ラインVCLのVCOM電圧を抜くことに特徴がある。
【0049】
具体的に、実施例2では、実施例1のチャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第1スイッチSW1とVCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能な第2スイッチSW2に加えて、VDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第3スイッチSW3を設けることで、VDD電圧ラインVDLのVDD電位が下がったら、この第1~第3スイッチSW1、SW2、SW3をオン状態にさせることでVCOM電圧ラインVCLのVCOM電位を接地ラインGNLとVDD電圧ラインVDLを介して引き抜く(この時のVDD電位はGND電位)ことができる。
【0050】
実施例2によれば、実施例1の効果に加えて、電源オフ時の画面ちらつきを実施例1の短絡方法よりも早く抑えられるという有利な効果を奏する。また、電源オフ時のスイッチサイズやVCOM電圧ラインVCLの配線幅を実施例1の短絡構成より小さくでき、ソースドライバチップのコストを下げることができるという有利な効果を奏する。つまり、液晶表示装置においてコスト増加を招くことなく表示品質を向上できるという有利な効果を奏する。
【実施例0051】
図6は、実施例3のソースドライバ120の内部構成を示すブロック図である。本実施例は、図5に示す実施例2のソースドライバ120の構成に、AVDD電圧(第2電圧)を供給するAVDD電圧ラインAVL(第2電源ライン)をVCOM電圧ラインVCLに接続可能とするノーマリオフの第4スイッチSW4を更に設け、制御部PWCが、更に、AVDD電圧ラインAVLからのAVDD電圧の供給の停止を検知するAVDD電源オフ検知回路AVOFFD(第2電圧電源オフ検知回路)を有し、AVDD電源オフ検知回路AVOFFDがAVDD電圧ラインAVLのオフを検知する際に、AVDD電圧ラインAVLをVCOM電圧ラインVCLに接続する構成とした以外、上記実施例2と同一である。
【0052】
本実施例では、スイッチ部(チャージシェアラインCSをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第1スイッチSW1と、VCOM電圧ラインVCLを接地ラインGNLに接続可能な第2スイッチSW2と、VDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第3スイッチSW3と、上記第4スイッチSW4)を制御する制御部PWCが、DD電圧ラインVDLからのVDD電圧の供給の停止を検知するVDD電源オフ検知回路VDOFFDを有し、VDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)を検知する際に、チャージシェアラインCSにより複数のソース線SL同士を短絡させかつ第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続すると共に、第3スイッチSW3によりVDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続しかつ第4スイッチSW3によりAVDD電圧ラインAVLをVCOM電圧ラインVCLに接続する。
【0053】
実施例3は、実施例2の構成に加えて、AVDD電圧ラインAVLのAVDD電位の下降変化を検知した際にAVDD電圧ラインAVLをVCOM電圧ラインVCLに接続可能な第4スイッチSW4を設けることで、AVDD電位が下ったら、このスイッチ群の第1~第4スイッチSW1、SW2、SW3、SW4をオン状態にさせることで、VCOM電圧ラインVCLのVCOM電位を素早く、接地ラインGNLとVDD電圧ラインVDLとAVDD電圧ラインAVLを介して引き抜く(この時のAVDD電圧ラインAVLはGND電位)ことができる。なお、AVDD電圧ラインAVLの代わりにHAVDD/GMA信号など電源OFF時にGND電位になる信号ラインであれば使用可能である。
【0054】
実施例3によれば、電源オフ時にVDD電圧ラインVDLのVDD電位とAVDD電圧ラインAVLのAVDD電位を検知し、VCOM電圧を接地ラインGNLの経路だけでなく、VDD電圧ラインVDLとAVDD電圧ラインAVLの経路を使うことで、VCOM電位を素早く(ターンオフ時間toffを短く)GND電位にすることが可能となり、画面ちらつきを素早く抑えることができる。
【0055】
図7図8及び図9は、それぞれ実施例1、2及び3のソースドライバ120の電源オフの動作を示すフローチャートである。
【0056】
図7に示すように、実施例1では、まず、制御部PWCのVDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)となることを待機する(ステップS1:N)。そして、VDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフを検知する(ステップS1:Y)と、チャージシェアスイッチCSSWをすべてオンとし(ステップS2)導通させ、第1スイッチSW1をオンとし(ステップS3)、第2スイッチSW2をオンとし(ステップS4)て、チャージシェアラインCSと第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続して、VCOM電圧が接地電位となる。
【0057】
図8に示すように、実施例2では、まず、制御部PWCのVDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)となることを待機する(ステップS1:N)。そして、VDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフを検知する(ステップS1:Y)と、チャージシェアスイッチCSSWをすべてオンとし(ステップS2)導通させ、第1スイッチSW1をオンとし(ステップS3)、第2スイッチSW2をオンとし(ステップS4)、第3スイッチSW3をオンとし(ステップS5)て、チャージシェアラインCSと第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続し且つ第3スイッチSW3によりVDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続して、VCOM電圧が接地電位となる。
【0058】
図9に示すように、実施例3では、まず、制御部PWCのAVDD電源オフ検知回路AVOFFDがAVDD電圧ラインAVLのオフ(AVDD電圧の所定閾値への低下)となることを待機する(ステップS0:N)。更に、制御部PWCのVDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフ(VDD電圧の所定閾値への低下)となることを待機する(ステップS1:N)。そして、AVDD電源オフ検知回路AVOFFDがAVDD電圧ラインAVLのオフを検知(ステップS0:Y)し、且つVDD電源オフ検知回路VDOFFDがVDD電圧ラインVDLのオフを検知する(ステップS1:Y)と、チャージシェアスイッチCSSWをすべてオンとし(ステップS2)導通させ、第1スイッチSW1をオンとし(ステップS3)、第2スイッチSW2をオンとし(ステップS4)、第3スイッチSW3をオンとし(ステップS5)、第4スイッチSW4をオンとし(ステップS6)て、チャージシェアラインCSと第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2によりチャージシェアラインCS及びVCOM電圧ラインVCLと接地ラインGNLとを接続し且つ第3スイッチSW3によりVDD電圧ラインVDLをVCOM電圧ラインVCLに接続し且つ第4スイッチSW4によりAVDD電圧ラインAVLをVCOM電圧ラインVCLに接続して、VCOM電圧が接地電位となる。
【符号の説明】
【0059】
100 タイミングコントローラ
110 ゲートドライバ
120-1~120-p ソースドライバ
121 データラッチ部
122 階調電圧変換部
123 出力部
150 表示パネル
160 電源部
VDOFFD VDD電源オフ検知回路(電源オフ検知回路)
AVOFFD AVDD電源オフ検知回路(第2電圧電源オフ検知回路)
VDL VDD電圧ライン(第1電源ライン)
VCL VCOM電圧ライン(共通電圧ライン)
AVL AVDD電圧ライン(第2電源ライン)
AP1~APj 出力アンプ
OT1~OTj ソース出力端
CSC チャージシェア回路
CS チャージシェアライン
CSSW チャージシェアスイッチ
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9