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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024129920
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】保持装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
H02J7/00 301
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039315
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】平沼 淳二
(72)【発明者】
【氏名】合田 瑠希
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503FA01
(57)【要約】
【課題】孔の掃除の際に配線等への接触を抑制する。
【解決手段】保持装置1は、蓄電器の第1方向を向く第1面を保持する第1部31と、蓄電器の第1方向と交差する第2方向を向く第2面を保持する第2部32と、を有し、蓄電器を着脱可能に保持する保持部2を備える。保持装置1は、載置面Fと対向する底部3を備える。保持部2には、保持部2の上方を向く面31aと保持部2の下方を向く面31bとを連通する第1孔501が形成される。保持部2は、第1孔501が形成された部位から下方に延びる第1延出部511を有する。底部3には、水平方向において第1孔501と一致する位置に、底部3の上方を向く面3aと底部3の下方を向く面3bとを連通する第2孔502が形成される。底部3は、第2孔502が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部512を有する。第1延出部511と第2延出部512とは、上下方向において互いに重なる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電器の第1方向を向く第1面を保持する第1部と、前記蓄電器の前記第1方向と交差する第2方向を向く第2面を保持する第2部と、を有し、前記蓄電器を着脱可能に保持する保持部を備える保持装置であって、
前記保持装置は、前記保持装置を載置するときに、載置面と対向する底部を備え、
前記保持部には、前記保持部の上方を向く面と前記保持部の下方を向く面とを連通する第1孔が形成され、
前記保持部は、前記第1孔が形成された部位又は前記第1孔が形成された部位の近傍から下方に延びる第1延出部を有し、
前記底部には、水平方向において前記第1孔と一致する位置に、前記底部の上方を向く面と前記底部の下方を向く面とを連通する第2孔が形成され、
前記底部は、前記第2孔が形成された部位又は前記第2孔が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部を有し、
前記第1延出部と前記第2延出部とは、上下方向において互いに重なる、
保持装置。
【請求項2】
前記第1延出部及び前記第2延出部は、それぞれ上下方向に延びる筒状であり、
前記第2延出部の上端の内周は、前記第1延出部の下端の外周よりも大きい、
請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
前記保持部には、前記保持部の水平方向の一方向を向く面と前記保持部の水平方向の他方向を向く面とを連通する第3孔が形成され、
前記底部には、水平方向において前記第2孔よりも前記第3孔に近い位置に、前記底部の上方を向く面と前記底部の下方を向く面とを連通する第4孔が形成される、
請求項1又は2に記載の保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、バッテリを載置するトレイを備える充電器が開示されている。トレイは、水平面に対して傾斜し載置状態のバッテリの長さ方向に沿うように形成される第1傾斜面と、載置状態のバッテリの高さ方向に沿うように第1傾斜面の端部から立ち上がりバッテリの底面を受ける第2傾斜面と、を有する。トレイにおける第1傾斜面の最下端には、水抜き孔が形成される。充電器の底部は、水抜き孔の下方に位置する部位に、水抜き孔よりも開口が大きい囲み部を有する。囲み部の底部には、排出孔が形成されている。水抜き孔の開口下端は、囲み部の上端よりも上方に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2021/059685号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水抜き孔の掃除のために下方から針金等を差し込む場合がある。しかし、特許文献1の構成では、差し込んだ針金等が水抜き孔の開口下端と囲み部の上端との間を通り抜け、筐体内部に進入する場合がある。この場合、差し込んだ針金等が筐体内部の配線等に接触する可能性がある。そのため、掃除の際に配線等への接触を抑制することが望まれている。
【0005】
本願は上記課題の解決のため、孔の掃除の際に配線等への接触を抑制することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る保持装置(例えば、実施形態での保持装置1)は、蓄電器(例えば、実施形態での蓄電器10)の第1方向を向く第1面(例えば、実施形態での下面12)を保持する第1部(例えば、実施形態での第1部31)と、前記蓄電器の前記第1方向と交差する第2方向を向く第2面(例えば、実施形態での後面16)を保持する第2部(例えば、実施形態での第2部32)と、を有し、前記蓄電器を着脱可能に保持する保持部(例えば、実施形態での保持部2)を備える保持装置であって、前記保持装置は、前記保持装置を載置するときに、載置面(例えば、実施形態での載置面F)と対向する底部(例えば、実施形態での底部3)を備え、前記保持部には、前記保持部の上方を向く面(例えば、実施形態での第1部の上面31a)と前記保持部の下方を向く面(例えば、実施形態での第1部の下面31b)とを連通する第1孔(例えば、実施形態での第1孔501)が形成され、前記保持部は、前記第1孔が形成された部位又は前記第1孔が形成された部位の近傍から下方に延びる第1延出部(例えば、実施形態での第1延出部511)を有し、前記底部には、水平方向において前記第1孔と一致する位置に、前記底部の上方を向く面(例えば、実施形態での底部の上面3a)と前記底部の下方を向く面(例えば、実施形態での底部の下面3b)とを連通する第2孔(例えば、実施形態での第2孔502)が形成され、前記底部は、前記第2孔が形成された部位又は前記第2孔が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部(例えば、実施形態での第2延出部512)を有し、前記第1延出部と前記第2延出部とは、上下方向において互いに重なる。
【0007】
(2)上記(1)に記載の保持装置では、前記第1延出部及び前記第2延出部は、それぞれ上下方向に延びる筒状であり、前記第2延出部の上端の内周は、前記第1延出部の下端の外周よりも大きくてもよい。
【0008】
(3)上記(1)又は(2)に記載の保持装置では、前記保持部には、前記保持部の水平方向の一方向を向く面(例えば、実施形態での第2部の前面32a)と前記保持部の水平方向の他方向を向く面(例えば、実施形態での第2部の後面32b)とを連通する第3孔(例えば、実施形態での第3孔34)が形成され、前記底部には、水平方向において前記第2孔よりも前記第3孔に近い位置に、前記底部の上方を向く面と前記底部の下方を向く面とを連通する第4孔(例えば、実施形態での第4孔531A,531B)が形成されてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の上記(1)に記載の保持装置によれば、第1延出部と第2延出部とが上下方向において互いに重なることで、孔の掃除のために下方から針金等を差し込む場合であっても、差し込んだ針金等が装置内部に進入することを抑制することができる。したがって、孔の掃除の際に配線等への接触を抑制することができる。
【0010】
本発明の上記(2)に記載の保持装置によれば、第2延出部の上端の内周が第1延出部の下端の外周以下の大きさである場合と比較して、水抜きをスムーズに行うことができる。
【0011】
本発明の上記(3)に記載の保持装置によれば、第3孔を通じて装置内部に水が浸入した場合であっても、第4孔を通じて浸入した水を装置外部に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態に係る保持装置の斜視図。
図2】実施形態に係る保持装置を後側下方から見た斜視図。
図3】実施形態に係る保持装置の前面図。
図4】実施形態に係る保持装置が蓄電器を保持した状態の前面図。
図5】実施形態に係る保持装置が蓄電器を保持した状態の側面図。
図6図3のVI-VI断面図。
図7】実施形態に係る第1孔及び第2孔を説明する斜視図。
図8】実施形態に係る第1延出部及び第2延出部のラップ代を説明する図。
図9】実施形態に係る第1孔及び第2孔を説明する他の斜視図。
図10】実施形態に係る第3孔を説明する斜視図。
図11】実施形態に係る第4孔を説明する斜視図。
図12】実施形態に係る第4孔を説明する他の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、保持装置の一例として、蓄電器としてのバッテリ等の蓄電池(二次電池)を着脱可能に保持する蓄電器保持装置を挙げて説明する。着脱可能とは、装着及び離脱可能のことである。実施形態の保持装置は、着脱可能な態様のうち、着脱のための別途の工具等を要さない着脱自在な態様である。以下の説明において、例えば「平行」や「直交」、「中心」、「同軸」等の相対的又は絶対的な配置を示す表現は、厳密にそのような配置を意味するのみならず、公差や同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も含むものとする。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
【0014】
<保持装置>
図1から図6を併せて参照し、保持装置1は、蓄電器10を着脱可能に保持する保持部2と、保持装置1を載置するときに載置面Fと対向する底部3と、保持装置1の前方を向く前面4aを有する前部4と、保持装置1の後方を向く後面5aを有する後部5と、保持装置1の上方を向く上面6aを有する上部6と、保持装置1の左側方を向く左面7aを有する左側部7と、保持装置1の右側方を向く右面8aを有する右側部8と、を備える。実施形態において、保持装置1が載置される載置面Fは、平坦な地面や床面(水平面)とする。以下の説明では、図示のように互いに直交する3軸方向を、前後方向、左右方向及び上下方向と定義する。上下方向は、鉛直方向とも呼ぶ。上下方向の下方は、重力方向に相当する。
【0015】
保持装置1には、前部4から上部6にかけて開口部20が形成される。開口部20を介して保持装置1の内部には、蓄電器10の外形に沿う形状の収容空間21が形成される。収容空間21は、保持装置1の上部6から凹設される。収容空間21は、複数の面(具体的には、底面(第1部31の上面31a)、並びに、底面の左右縁部及び後端部からそれぞれ立ち上がる3つの側面(左右の側部7,8の内側面、及び、第2部32の前面32a)により形成される。なお、3つの側面の少なくとも1つは、平面でなくてもよい。
【0016】
左側部7及び右側部8は、前方側から後方側に向けて高くなるよう、上端が傾斜するように(後ろ上がりとなるように)形成されている。収容空間21の上下方向の長さも、前方側から後方側に向けて長くなっており、後方側が最大長さとなっている。
【0017】
<蓄電器>
図4及び図5を併せて参照し、蓄電器10は、単一のバッテリパックによりユニット化して構成されている。例えば、蓄電器10は、リチウムイオンバッテリである。例えば、蓄電器10は、二輪又は四輪の電動車両に搭載された走行モータの電力源として用いることができる。なお、蓄電器10は、上記に限らず、種々の用途に用いることができる。例えば、蓄電器10は、電動車両以外の電気機器に適用してもよい。
【0018】
蓄電器10は、全体として略直方体形状を有する。以下では、保持装置1への蓄電器10の収容状態を基準として、蓄電器10の各面を、上面11、下面12、左面13、右面14、前面15及び後面16と定義する。蓄電器10の左右方向の長さは、収容空間21の左右方向の長さと略同じである。蓄電器10の上下方向の長さは、収容空間21の上下方向の最大長さと略同じである。蓄電器10の前後方向の長さは、収容空間21の前後方向の最大長さと略同じである。
【0019】
蓄電器10は、開口部20を介して収容空間21に収容される。蓄電器10の収容状態において、蓄電器10の上面11及び前面15は、保持装置1から露出する。蓄電器10の前面15には、取っ手17が設けられる。例えば、利用者は、取っ手17を把持して後面16を下方に向けた垂下状態で、蓄電器10を持ち運ぶことができる。蓄電器10は、後面16を地面や床面に当接した状態で自立することができる。
【0020】
蓄電器10の後面16の上部には、第1端子18が設けられる。例えば、第1端子18は、左右方向に互いに離間して配置された略平板状の複数の金属製の端子を備える。例えば、第1端子18は、左右方向に延びる凹状のレセプタクル(雌型コネクタ)である。
【0021】
<保持部>
図6を併せて参照し、保持部2は、蓄電器10の下面12(蓄電器10の第1方向を向く第1面の一例)を保持する第1部31と、蓄電器10の後面16(蓄電器10の第1方向と交差する第2方向を向く第2面の一例)を保持する第2部32と、を有する。保持部2は、全体として断面視略L字状である。第1部31及び第2部32の左右方向の長さは、収容空間21の左右方向の長さと略同じである。第1部31の前後方向の長さは、収容空間21の前後方向の長さと略同じである。第2部32の上下方向の長さは、収容空間21の上下方向の最大長さと略同じである。
【0022】
保持部2は、第1部31に沿う方向V1に蓄電器10を着脱するよう設けられる。第1部31の上面31aには、蓄電器10の収容時に蓄電器10の下面12が当接する。第2部32の前面32aには、蓄電器10の収容時に蓄電器10の後面16が当接する。第1部31の上面31aは、上面31aに沿って蓄電器10の下面12が円滑に摺動可能となるように滑らかに構成される。例えば、第1部31の上面31aと蓄電器10の下面12との接触面積が小さくなるように、第1部31の上面には、前後方向に延びる互いに平行な複数のリブ又はレールが突設される。
【0023】
第1部31及び第2部32は、底部3に対して斜めに交差する方向に延びている。第1部31の上面は、後方にかけて下り勾配で傾斜している。第2部32は、第1部31の後端部から後方かつ上方に向けて第1部31に対し略直角に延びている。
【0024】
断面視で、第1部31と底部3とが成す角のうち最も小さい成す角を第1成す角A1とする。具体的に、第1成す角A1は、断面視で第1部31の上面31aと底部本体60に平行な面とが成す角のうち最も小さい成す角である。断面視で、第2部32と底部3とが成す角のうち最も小さい成す角を第2成す角A2とする。具体的に、第2成す角A2は、断面視で第2部32の前面32aと底部本体60に平行な面とが成す角のうち最も小さい成す角である。第1成す角A1は、第2成す角A2よりも小さい。
【0025】
図1を併せて参照し、第2部32の前面32aには、ラベルを貼り付け可能な領域33が設けられる。第2部32の上部には、第2部32を前後方向に貫通する貫通孔34が形成される。貫通孔34は、蓄電器10の第1端子18の位置に対応して左右方向に延びている。第2部32の上部後面には、蓄電器10に設けられる第1端子18と着脱可能な第2端子35が設けられる。
【0026】
図6を併せて参照し、例えば、第2端子35は、ブラケット36を介してボルト37等の締結部材で第2部32に取り付けられる。例えば、先ず、第2部32の後面に第2端子35を固定したブラケット36を配置する。次に、ブラケット36の雌ねじ部(不図示)に、保持装置1の外部(第2部32の前方側)からボルト37を締め付ける。これにより、ブラケット36を介して第2端子35を第2部32に固定することができる。
【0027】
例えば、第2端子35は、左右方向に互いに離間して配置された略平板状の複数の金属製の端子を備える。例えば、第2端子35は、左右方向に延びるプラグ(雄型コネクタ)である。第2端子35は、貫通孔34から前方(具体的には前方かつ上方)に向けて突出している。第2端子35において貫通孔34から前方に突出する部分は、常時露出している。
【0028】
例えば、利用者は、収容空間21に収容された蓄電器10を、第1部31の上面に沿って矢印V1方向に押す。すると、蓄電器10の第1端子18(レセプタクル)に保持装置1のプラグ(第2端子35)が嵌合する。これにより、第1端子18と第2端子35とを接続することができる。
【0029】
<内部空間>
保持装置1の内部には、第1部31と底部3とによって区画される第1空間41と、第2部32と底部3とによって区画され且つ第1空間41に連通する第2空間42と、を含む内部空間40が形成される。
【0030】
第1空間41は、横長に形成されている。第1空間41の上下方向の長さは、後方に向かうに従って短くなっている。第1空間41の前後方向の最大長さは、第1空間41の上下方向の最大長さよりも長い。
【0031】
第2空間42は、縦長に形成されている。第2空間42の上下方向の最大長さは、第1空間41の上下方向の最大長さよりも長い。第2空間42の前後方向の最大長さは、第1空間41の前後方向の最大長さよりも短い。
【0032】
<前部>
前部4は、第1部31に沿う方向V1から見て、保持部2よりも下方に配置される。前部4は、保持装置1の前方を向く前面4aを有する。前部4の前面4aには、インジケータ等の表示部50(図3参照)が設けられる。
【0033】
図6を併せて参照し、前部4の前面4aは、略水平方向前方を向くことに限らず、水平方向に対して斜めを向く面でもよい。図の例では、前部4の前面4aは、断面視で前部4の上端よりも下端4bが後ろに位置するように傾斜している。前部4の下端4bは、載置面Fよりも高い位置に設けられている。第1空間41は、第1部31及び底部3に加えて、前部4によって区画されている。
【0034】
<底部>
図2を併せて参照し、底部3は、保持装置1を載置するときに載置面Fに対して平行に配置される底部本体60と、前部4の下端と接続されるように、かつ、載置面Fから離間するように設けられる連接部61と、を有する。
【0035】
底部本体60は、前後方向に沿うように延びている。例えば、底部本体60の下面には、ラベルを貼り付け可能な領域62が設けられる。
【0036】
連接部61は、後方にかけて下り勾配で傾斜している。連接部61には、保持装置1の外部空間と第1空間41とを連通する第1連通孔63が形成されている。例えば、第1連通孔63は、左右方向に互いに離間して配置されたスリット状の複数の吸気口で構成される。第1連通孔63は、水平方向よりも下方を向くように開口している。第1連通孔63は、断面視で前方かつ下方を向くように開口している。
【0037】
連接部61は、第1連通孔63よりも前方に、下方に突出する凸部64を有している。凸部64は、前部4の下端4bに連なるように設けられる。連接部61において凸部64と第1連通孔63との間の部分は、上方に向かって凹設されている。
【0038】
底部本体60には、ゴム等の弾性体からなる足部65(ゴム足)が設けられている。図の例では、足部65は、底部本体60の四隅部(4つの角部)に1つずつ合計4つ設けられている。なお、足部65の設置数は、上記に限らず、設計仕様に応じて変更することができる。
【0039】
<後部>
後部5は、第2空間42を挟んで第2部32と反対側に配置される。後部5には、メンテナンスリッド70が設けられる。後部5は、保持装置1の後方を向く後面5aを有する。第2空間42は、第2部32及び底部3に加えて、後部5によって区画されている。
【0040】
後部5は、後端面71aを有する後部上方部71と、後部上方部71よりも下方に配置され、前方側に凹設された後部下方部72と、を有する。後部上方部71の後端面71aは、略水平方向後方を向くことに限らず、水平方向に対して斜めを向く面でもよい。図の例では、後部上方部71の後端面71aは、断面視で後部上方部71の上端よりも下端が後ろに位置するように傾斜している。
【0041】
後部下方部72には、保持装置1の外部空間と第2空間42とを連通する第2連通孔73が形成されている。例えば、第2連通孔73は、径方向及び周方向に互いに間隔をあけて配置された円弧状の複数の排気口で構成される。第2連通孔73は、水平方向よりも下方を向くように開口している。第2連通孔73は、断面視で後方かつ下方を向くように開口している。
【0042】
後部下方部72は、第2連通孔73よりも後方に、下方に突出する後側凸部74を有している。後側凸部74は、後部上方部71の下端に連なるように設けられる。後部下方部72において後側凸部74と第2連通孔73との間の部分は、上方に向かって凹設されている。
【0043】
後部下方部72の下部は、前方に向かって凹設されている。例えば、後部下方部72の下部には、機器間通信ケーブル等を接続可能なケーブルコネクタ75と、AC電源ケーブル等を接続可能なケーブルジャック76と、が設けられる。ケーブルコネクタ75とケーブルジャック76とは、左右方向に並んで配置される。
【0044】
<起風部>
保持装置1は、第2空間42に、第1空間41及び第2空間42を通る空気の流動を促進する起風部80を備える。例えば、起風部80は、冷却ファンである。起風部80は、後部下方部72において第2空間42に面する部分72aに取り付けられている。後部下方部72において第2空間42に面する部分72aは、前方にかけて下がり勾配で傾斜している。
【0045】
<区画部>
保持装置1は、第2空間42を、起風部80が配置される起風部配置空間43と、起風部80が配置されない起風部非配置空間44と、に区画する区画部45を備える。区画部45は、断面視で第2部32の下端近傍から後方かつ上方に向かって延びている。その後、区画部45は、断面視で上方に向かって湾曲した後、後部下方部72において第2空間42に面する部分72aの上端に向かって後方かつ下方に延びている。
【0046】
第2端子35は、起風部非配置空間44に配置される。第2端子35は、区画部45の上端よりも上方に配置される。
【0047】
<制御装置など>
保持装置1は、第1空間41に、保持部2に保持された蓄電器10と電力伝達可能に設けられる電力変換装置81と、電力変換装置81を制御する制御装置82と、を備える。
【0048】
例えば、電力変換装置81は、AC/DCインバータである。例えば、電力変換装置81は、電力源(例えば、系統電力)から供給された交流電力を直流電力に変換し、蓄電器10に供給する。
【0049】
例えば、電力変換装置81には、保持装置1の外部の交流電力源が接続される。この状態で、蓄電器10の第1端子18と保持装置1の第2端子35とを接続すると、電力変換装置81を介して蓄電器10に電力が供給される。これにより、蓄電器10が充電される。なお、蓄電器10の第1端子18と保持装置1の第2端子35とを接続した際に、蓄電器10の電力を保持装置1側に供給するように構成することもできる。
【0050】
図示はしないが、保持装置1の上部6には、交流電力アウトレット等の電気機器のプラグが接続される電気端子(レセプタクル)が設けられてもよい。例えば、保持装置1の内部には、蓄電器10から供給された直流電力を交流電力に変換し、アウトレットに接続された電気機器に供給するDC/AC変換のインバータが設けられてもよい。この場合、保持装置1は、充電装置としての機能に加えて給電装置としての機能を有する。
【0051】
<保持装置の内部空間の空気の流れ>
図6を併せて参照し、例えば、起風部80としての冷却ファンを駆動すると、内部空間40には矢印W1方向に沿うように冷却風が流れる。例えば、冷却ファンの駆動により、第1連通孔63を通じて保持装置1の外部空間から第1空間41に強制的に空気が取り入れられる。第1空間41に取り入れられた空気は、制御装置82等で発生した熱を奪った後、第2空間42(例えば、起風部配置空間43)に流れる。第2空間42に流れた空気は、第2連通孔73を通じて保持装置1の外部空間に排出される。
【0052】
なお、冷却ファンの送風方向(空気が流れる方向)は、図の矢印W1方向とは反対方向でもよい。例えば、実施形態の起風部80は、冷却目的で設置されるファンであるが、加温目的で設置されるファンであってもよい。
【0053】
<第1孔>
図7から図9を併せて参照し、保持部2には、第1部31の上面31a(保持部2の上方を向く面)と第1部31の下面31b(保持部2の下方を向く面)とを連通する第1孔501が形成される。第1孔501は、保持部2に浸入した水(例えば、雨水等)を抜くための水抜き孔(第2孔502よりも上側の水抜き孔)として機能する。
【0054】
図の例では、第1孔501の開口形状は、上下方向から見て円形状である。なお、第1孔501の開口形状は、上記に限らず、矩形状でもよい。例えば、第1孔501の開口態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0055】
図の例では、第1孔501は、保持部2の左右方向中心位置に対して左側にずれた位置に形成される。なお、第1孔501の形成位置は、上記に限らず、保持部2の左右方向中心位置又は右側に形成されてもよい。例えば、第1孔501の形成位置は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0056】
<第2孔>
底部3には、水平方向において第1孔501と一致する位置に、底部3の上面3a(底部3の上方を向く面)と底部3の下面3b(底部3の下方を向く面)とを連通する第2孔502が形成される。第2孔502は、保持部2に浸入した水(例えば、雨水等)を抜くための水抜き孔(第1孔501よりも下側の水抜き孔)として機能する。
【0057】
図の例では、第2孔502の開口形状は、上下方向から見て円形状である。なお、第2孔502の開口形状は、上記に限らず、矩形状でもよい。例えば、第2孔502の開口態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0058】
本実施形態では、第2孔502の直径D2は、第1孔501の直径D1と略同じである(D2≒D1)。なお、第1孔501及び第2孔502の直径D1,D2(開口寸法)は、上記に限らず、互いに異なってもよい。例えば、第1孔501及び第2孔502の開口態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0059】
第2孔502は、上下方向から見て第1孔501と重なる。第2孔502は、保持部2の左右方向中心位置に対して左側にずれた位置に形成される。なお、第2孔502の形成位置は、上記に限らず、保持部2の左右方向中心位置又は右側に形成されてもよい。例えば、第2孔502の形成位置は、水平方向において第1孔501と一致する位置であればよく、設計仕様に応じて変更することができる。
【0060】
<第1延出部>
保持部2は、第1孔501が形成された部位から下方に延びる第1延出部511を有する。第1延出部511は、第1孔501の開口縁部から下方に延びている。図の例では、第1延出部511の下端は、底部3の上面3aから離間している。なお、第1延出部511の下端は、底部3の上面3aに当接していてもよい。例えば、第1延出部511の下端の設置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0061】
第1延出部511は、上下方向に延びる筒状である。図の例では、第1延出部511は、上下方向に延びる円筒状である。なお、第1延出部511は、上記に限らず、上下方向に延びる矩形筒状でもよい。例えば、第1延出部511の形状は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0062】
図の例では、第1延出部511は、下方に向かうに従って開口面積が徐々に小さくなるように形成されている。言い換えると、第1延出部511は、下方に向かって先細りとなるように形成されている。なお、第1延出部511は、上記に限らず、上下方向において一定の開口面積となるように形成されてもよい。例えば、第1延出部511の態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0063】
<第2延出部>
底部3は、第2孔502が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部512を有する。第2延出部512は、第2孔502の開口縁部から径方向外側に離れた位置から上方に延びている。図の例では、第2延出部512の上端は、保持部2の下面から離間している。なお、第2延出部512の上端は、保持部2の下面に当接していてもよい。例えば、第2延出部512の上端の設置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0064】
第2延出部512は、上下方向に延びる筒状である。図の例では、第2延出部512は、上下方向に延びる円筒状である。なお、第2延出部512は、上記に限らず、上下方向に延びる矩形筒状でもよい。例えば、第2延出部512の形状は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0065】
図の例では、第2延出部512は、上下方向において一定の開口面積となるように形成されている。なお、第2延出部512は、上記に限らず、上方に向かうに従って開口面積が徐々に小さくなるように形成されてもよい。例えば、第2延出部512の態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0066】
<第1延出部及び第2延出部の関係>
第1延出部511と第2延出部512とは、上下方向において互いに重なる。第1延出部511の下部は、水平方向から見て、第2延出部512の上部と重なる。以下、第1延出部511及び第2延出部512が互いに重なり合った部分(オーバーラップした部分)の長さEを「ラップ代E」ともいう。例えば、第1延出部511及び第2延出部512のラップ代Eは、設計仕様に応じて変更することができる。
【0067】
第2延出部512の上端の内周は、第1延出部511の下端の外周よりも大きい。第2延出部512の上端の内周と、第1延出部511の下端の外周との間には、隙間513が形成される。隙間513は、上下方向から見て環状に形成される。なお、隙間513の形状は、上記に限らず、設計仕様に応じて変更することができる。
【0068】
<凹部>
保持部2には、第1孔501が形成された部位に、凹部514が設けられている。凹部514は、第1部31の上面31aの後端から下方に窪んでいる。凹部514は、第2部32の前面32aの下端側に設けられている。凹部514は、保持部2の後側下部の左右方向にわたって設けられている。図9を参照し、凹部514の底縁514aは、左右方向において外端から第1孔501に近づくに従って下方に位置するように傾斜している。なお、凹部514の態様は、上記に限らず、設計仕様に応じて変更することができる。
【0069】
<第3孔>
図10を併せて参照し、保持部2には、第2部32の前面32a(保持部2の水平方向の一方向を向く面)と第2部32の後面32b(保持部2の水平方向の他方向を向く面)とを連通する貫通孔34(以下「第3孔34」ともいう。)が形成される。第3孔34は、第2部32の上部の前面32aと後面32bとを連通するように形成される。第2部32の後面32b上部には、蓄電器10に設けられる第1端子18と着脱可能な第2端子35が、第3孔34から前方へ突出するように設けられる。
【0070】
<第1ガイドリブ>
図11を併せて参照し、第2部32の後面32b下部には、第3孔34から浸入した水を案内する第1ガイドリブ521が設けられる。第1ガイドリブ521は、第2部32の後面32b下部の上下方向中央部位から下方に延びている。例えば、第1ガイドリブ521は、左右一対設けられる。
【0071】
<第2ガイドリブ>
区画部45の前面下部には、第3孔34から浸入した水を案内する第2ガイドリブ522が設けられる。第2ガイドリブ522は、第1ガイドリブ521の前方かつ第2部32の後面32b下端の後方に設けられる。第2ガイドリブ522は、区画部45の前面下部の下端近傍から上方に延びている。第2ガイドリブ522の上部は、前後方向において第1ガイドリブ521の下部と対向している。例えば、第2ガイドリブ522は、左右一対設けられる。
【0072】
<ガイド部>
区画部45には、第3孔34から浸入した水を案内するガイド部523が設けられる。図11を参照し、ガイド部523は、断面視で、左右方向中央部が上方に向かって突出する凸形状を有する。図の例では、第1ガイドリブ521及び第2ガイドリブ522は、ガイド部523の左右方向中央部(左右方向中央の膨出部)よりも左右方向外側に配置されている。
【0073】
<第4孔>
図12を併せて参照し、底部3には、水平方向において第2孔502よりも第3孔34に近い位置に、底部3の上面3aと底部3の下面3bとを連通する第4孔531A,531Bが形成される。
【0074】
図の例では、第4孔531A,531Bの開口形状は、上下方向から見て矩形状である。なお、第4孔531A,531Bの開口形状は、上記に限らず、円形状でもよい。例えば、第4孔531A,531Bの開口態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0075】
例えば、第4孔531A,531Bは、左右一対形成される。左右一対の第4孔531A,531Bは、それぞれ保持装置1の左側部7及び右側部8の下端近傍に形成される。図の例では、左側の第4孔531A,531Bは、前後一対形成される。前側の第4孔531Aの一部は、左右方向から見て、第1ガイドリブ521の前面下端と重なる。前側の第4孔531Aの一部は、左右方向から見て、第2ガイドリブ522の後面下端と重なる。後側の第4孔531Bは、連結凸部532を介して、前側の第4孔531Aの後方に形成される。
【0076】
なお、第4孔531A,531Bは、前後一対形成されることに限らず、何れか一方に形成されてもよい。例えば、第4孔531A,531Bの一部は、左右方向から見て、第1ガイドリブ521の前面下端又は第2ガイドリブ522の後面下端と重ならなくてもよい。例えば、第4孔531A,531Bの形成態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0077】
<第3孔から浸入した水の流れ>
図10から図12を併せて参照し、上方からの雨水等は保持装置1の上部6で遮ることができるため、第3孔34から水が浸入する可能性は低い。しかし、激しい雨等で生じる雨水の飛沫等(水平方向からの水)は、第3孔34から浸入する可能性がある。
【0078】
例えば、第3孔34から水が浸入した場合、第2部32の後面32b上部に付着した水滴は、第1ガイドリブ521を伝わり、下方へ流れる。その後、水滴は、第2ガイドリブ522又はガイド部523に沿って矢印WP方向に流れる。その後、水滴は、第4孔531A,531B(図の例では、前側の第4孔531A)に案内されて、装置外部に排出される。
【0079】
図中矢印WPは、第3孔34から浸入した水が第4孔531A,531Bに誘導され装置外部に排出されるまでの水経路に相当する。水経路は、AC電源ケーブル等が接続されるケーブルジャック76と制御装置82とをつなぐ電線540を避けているため、電線540への水の付着を抑制することができる。これにより、短絡等の故障につながる可能性を低くすることができる。
【0080】
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態の保持装置1は、蓄電器10の下面12を保持する第1部31と、蓄電器10の後面16を保持する第2部32と、を有し、蓄電器10を着脱可能に保持する保持部22を備える。保持装置1は、保持装置1を載置するときに、載置面Fと対向する底部3を備える。保持部2には、第1部31の上面31aと第1部31の下面31bとを連通する第1孔501が形成される。保持部2は、第1孔501が形成された部位から下方に延びる第1延出部511を有する。底部3には、水平方向において第1孔501と一致する位置に、底部3の上面3aと底部3の下面3bとを連通する第2孔502が形成される。底部3は、第2孔502が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部512を有する。第1延出部511と第2延出部512とは、上下方向において互いに重なる。
この構成によれば、第1延出部511と第2延出部512とが上下方向において互いに重なることで、孔501,502の掃除のために下方から針金等を差し込む場合であっても、差し込んだ針金等が装置内部に進入することを抑制することができる。したがって、孔501,502の掃除の際に配線等への接触を抑制することができる。
【0081】
上記実施形態では、第1延出部511及び第2延出部512は、それぞれ上下方向に延びる筒状である。第2延出部512の上端の内周は、第1延出部511の下端の外周よりも大きい。
この構成によれば、第2延出部512の上端の内周が第1延出部511の下端の外周以下の大きさである場合と比較して、水抜きをスムーズに行うことができる。
【0082】
上記実施形態では、保持部2には、第2部32の前面32aと第2部32の後面32bとを連通する第3孔34が形成される。底部3には、水平方向において第2孔502よりも第3孔34に近い位置に、底部3の上面3aと底部3の下面3bとを連通する第4孔531A,531Bが形成される。
この構成によれば、第3孔34を通じて装置内部に水が浸入した場合であっても、第4孔531A,531Bを通じて浸入した水を装置外部に排出することができる。
【0083】
上記実施形態では、保持部2には、第1孔501が形成された部位に、凹部514が設けられている。
この構成によれば、第1部31の上面31aに異物があった場合、蓄電器10の挿入時に異物が蓄電器10に押されて凹部514まで運ばれて凹部514内に落ちる。そのため、第1部31の上面31aから異物を除去することができる。
【0084】
例えば、第2孔502の直径D2が第1孔501の直径D1に対して小さ過ぎる場合(D2<<D1)、次の懸念がある。水以外の塵埃等の異物が第1孔501から侵入し、侵入した異物が第2孔502よりも大きい場合、異物が第2孔502から排出されず、装置内部に残る。この場合、異物が第2孔502を塞ぎ、水抜きがスムーズに行われなくなる可能性がある。これに対し本実施形態では、第2孔502の直径D2は、第1孔501の直径D1と略同じである(D2≒D1)。そのため、水以外の塵埃等の異物が第1孔501から侵入した場合であっても、途中で引っ掛かることなく、第2孔502を通じて侵入した異物を装置外部に排出することができる。
【0085】
<変形例>
上記実施形態では、保持部は、第1孔が形成された部位から下方に延びる第1延出部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持部は、第1孔が形成された部位の近傍から下方に延びる第1延出部を有してもよい。例えば、第1延出部の設置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0086】
上記実施形態では、底部は、第2孔が形成された部位の近傍から上方に延びる第2延出部を有する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、底部は、第2孔が形成された部位から上方に延びる第2延出部を有してもよい。例えば、第2延出部の設置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0087】
上記実施形態では、第1延出部及び第2延出部は、それぞれ上下方向に延びる筒状である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1延出部及び第2延出部の少なくとも一方は、上下方向に延びる板状又は棒状であってもよい。例えば、第1延出部及び第2延出部の態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0088】
上記実施形態では、第2延出部の上端の内周は、第1延出部の下端の外周よりも大きい例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第2延出部の上端の内周は、第1延出部の下端の外周以下の大きさでもよい。例えば、第2延出部の上端の内周と第1延出部の下端の外周との大小関係は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0089】
上記実施形態では、保持部には、保持部の水平方向の一方向を向く面と保持部の水平方向の他方向を向く面とを連通する第3孔が形成される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持部には、第3孔が形成されなくてもよい。例えば、第3孔の形成態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0090】
上記実施形態では、底部には、水平方向において第2孔よりも第3孔に近い位置に、底部の上方を向く面と底部の下方を向く面とを連通する第4孔が形成される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第4孔は、水平方向において第3孔よりも第2孔に近い位置に形成されてもよい。例えば、底部には、第4孔が形成されなくてもよい。例えば、第4孔の形成態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0091】
上記実施形態では、第1部及び第2部は、底部に対して斜めに交差する方向に延びている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1部及び第2部のうち一方は、底部と平行に延びていてもよい。この場合、第1部又は第2部に沿って蓄電器を水平に出し入れすることができる。例えば、第1部及び第2部の配置態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0092】
上記実施形態では、第1部と底部とが成す角のうち最も小さい成す角である第1成す角は、第2部と底部とが成す角のうち最も小さい成す角である第2成す角よりも小さい例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第1成す角は、第2成す角以上の角度であってもよい。例えば、第1成す角及び第2成す角の大小関係は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0093】
上記実施形態では、保持装置に蓄電器のレセプタクル(第1端子)と接続可能なプラグ(第2端子)が設けられる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持装置にレセプタクルが設けられるとともに、蓄電器にレセプタクルに嵌合するプラグが設けられてもよい。例えば、第1端子及び第2端子の構成態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0094】
上記実施形態では、保持装置が単一の蓄電器を保持する1つの保持部を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持装置は、複数の保持部を備え、複数の蓄電器を同時に保持可能に構成されてもよい。例えば、保持装置は、左右方向及び上下方向の少なくとも一方向に複数並べて配置されることで、複数の蓄電器を同時に保持するようにしてもよい。例えば、保持装置が蓄電器を保持する態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0095】
上記実施形態では、保持装置の一例として、バッテリに対し外部から電力を供給する充電装置を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持装置は、バッテリの電力を外部に供給する給電装置であってもよい。例えば、保持装置は、充電機能を有さない給電装置であってもよい。例えば、保持装置は、バッテリの電力を利用する電力利用装置のバッテリ装着部に適用されてもよい。例えば、保持装置の適用態様は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0096】
上記実施形態では、保持装置の一例として、蓄電器としてのバッテリ等の蓄電池(二次電池)を着脱可能に保持する蓄電器保持装置を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保持装置は、蓄電器としてのキャパシタを保持するものであってもよい。例えば、蓄電器は、バッテリに限らず、キャパシタ等の他の電力蓄積機器でもよい。例えば、本発明が適用される蓄電器は、設計仕様に応じて変更することができる。
【0097】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0098】
1 保持装置
2 保持部
3 底部
3a 底部の上面(底部の上方を向く面)
3b 底部の下面(底部の下方を向く面)
10 蓄電器
12 蓄電器の下面(蓄電器の第1方向を向く第1面)
16 蓄電器の後面(蓄電器の第1方向と交差する第2方向を向く第2面)
31 第1部
31a 第1部の上面(保持部の上方を向く面)
31b 第1部の下面(保持部の下方を向く面)
32 第2部
32a 第2部の前面(保持部の水平方向の一方向を向く面)
32b 第2部の後面(保持部の水平方向の他方向を向く面)
34 貫通孔(第3孔)
501 第1孔
502 第2孔
511 第1延出部
512 第2延出部
531A,531B 第4孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12