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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130017
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】電磁継電器
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/14 20060101AFI20240920BHJP
   H01H 50/54 20060101ALI20240920BHJP
   H01H 9/02 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H01H50/14 B
H01H50/54 B
H01H9/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039487
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】堀江 彩太
(72)【発明者】
【氏名】小川 真一
(72)【発明者】
【氏名】川口 直樹
【テーマコード(参考)】
5G052
【Fターム(参考)】
5G052BB06
5G052HA24
(57)【要約】
【課題】導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる電磁継電器が、提供される。
【解決手段】電磁継電器1は、ケース2と、駆動装置4と、接点装置3と、導電部材51,61と、を備える。駆動装置4は、ケース2の内側に配置される。接点装置3は、ケース2の内側において駆動装置4と並べて配置される。導電部材51,61は、通電部52,62と、保持部53,63と、を有する。通電部52,62は、接点装置3に接続され、通電経路を形成する。保持部53,63は通電部52,62に設けられる。保持部53,63は、ケース2及び駆動装置4の少なくともいずれか一方に保持される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
前記ケースの内側に配置される駆動装置と、
前記ケースの内側において前記駆動装置と並べて配置される接点装置と、
前記接点装置に接続され通電経路を形成する通電部と、前記通電部に設けられ前記ケース及び前記駆動装置の少なくともいずれか一方に保持される保持部と、を有する導電部材と、
を備える電磁継電器。
【請求項2】
前記保持部は、前記ケース及び前記駆動装置の間に配置され、前記ケースに保持される、
請求項1に記載の電磁継電器。
【請求項3】
前記保持部は、前記ケース及び前記駆動装置の間に配置され、前記駆動装置に保持される、
請求項1に記載の電磁継電器。
【請求項4】
前記駆動装置は、コイルと、前記コイル及び前記ケースの間に配置されるヨークと、を有し、
前記保持部は、前記ヨークに固定される、
請求項3に記載の電磁継電器。
【請求項5】
前記接点装置は、第1端子部と、前記第1端子部と間隔を隔てて配置される第2端子部と、を有し、
前記通電部は、前記第1端子部に接続する第1通電部と、前記第2端子部に接続する第2通電部と、を有し、
前記保持部は、前記第1通電部に設けられる第1保持部と、第2通電部に設けられる第2保持部と、を有する、
請求項1に記載の電磁継電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁継電器に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁継電器では、接点装置から外部装置に通電するために、導電部材が通電経路として用いられる。特許文献1に開示された電磁継電器では、図9を参照すると、導電部材には複数の折曲げ部が形成されている。このように複数の折曲げ部を形成することによって、電磁継電器に対する外部装置のレイアウトの自由度が確保されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7117567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電磁継電器のように、導電部材が様々な方向に折り曲げられる場合、導電部材の長さが長くなり、導電部材の重量が重くなる。この場合、振動が電磁継電器に加わった際に、導電部材が所定の設計位置から移動する。
【0005】
また、この導電部材の移動を規制するために、ねじのような固定部材を導電部材の通電経路に設ける場合、導電部材の通電効率が低下する。また、この場合、固定部材を固定可能な部材に対向する位置に、導電部材を案内する必要がある。この場合、導電部材の形状が複雑になる。
【0006】
本発明の目的は、導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる電磁継電器を、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る電磁継電器は、ケースと、駆動装置と、接点装置と、導電部材と、を備える。駆動装置は、ケースの内側に配置される。接点装置は、ケースの内側において駆動装置と並べて配置される。導電部材は、通電部と、保持部と、を有する。通電部は、接点装置に接続され、通電経路を形成する。保持部は通電部に設けられる。保持部は、ケース及び駆動装置の少なくともいずれか一方に保持される。
【0008】
本電磁継電器では、導電部材の通電経路が通電部によって確保される。導電部材の保持部は、ケース及び駆動装置の少なくともいずれか一方に保持され、導電部材の移動が規制される。このように、本電磁継電器では、導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる。
【0009】
保持部は、ケース及び駆動装置の間に配置され、ケースに保持されてもよい。保持部は、ケース及び駆動装置の間に配置され、駆動装置に保持されてもよい。駆動装置は、コイルと、コイル及び前記ケースの間に配置されるヨークと、を有していてもよい。この場合、保持部は、ヨークに固定される。このように構成しても、導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる。
【0010】
接点装置は、第1端子部と、第1端子部と間隔を隔てて配置される第2端子部と、を有していてもよい。この場合、通電部は、第1端子部に接続する第1通電部と、第2端子部に接続する第2通電部と、を有する。保持部は、第1通電部に設けられる第1保持部と、第2通電部に設けられる第2保持部と、を有する。このように構成しても、導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電磁継電器において、導電部材の通電効率を低下させることなく、導電部材の通電経路を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電磁継電器の斜視図である。
図2】電磁継電器の正面図である。
図3A】第1導電部材の斜視図である。
図3B】第2導電部材の斜視図である。
図4】第1及び第2保持部の近傍を部分的に拡大した断面図である。
図5】変形例における第1及び第2保持部の近傍を部分的に拡大した断面図である。
図6】変形例における電磁継電器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施形態に係る電磁継電器1について説明する。図1に示すように、電磁継電器1は、ケース2と、接点装置3と、駆動装置4と、導電部材5と、を備える。以下の説明では、ケース2の底部に対して接点装置3及び駆動装置4が配置される方向が、上方向と定義される。上方向の反対方向が下方向と定義される。
【0014】
後述する第1固定端子11及び第2固定端子12が並べて配置される方向が、左右方向と定義される。左右方向及び上下方向に直交する方向が前後方向と定義される。これらの方向は、説明の便宜上、定義されるものであって、電磁継電器1の配置方向を限定するものではない。
【0015】
図1に示すように、ケース2は、箱形に形成される。ケース2は、樹脂などの絶縁材で形成される。ケース2は、接点装置3及び駆動装置4を収容する。接点装置3は、ケース2の内側において駆動装置4と並べて配置される。例えば、接点装置3は、ケース2の内側において駆動装置4の上方に配置される。
【0016】
図2に示すように、接点装置3は、接点ケース10と、第1固定端子11(第1端子部の一例)と、第2固定端子12(第2端子部の一例)と、可動接触片13と、を有する。
【0017】
図2に示すように、接点ケース10は、ケース2の内側に配置される。接点ケース10は、駆動装置4の上部に配置される。接点ケース10には、第1固定端子11と、第2固定端子12と、可動接触片13とが配置される。
【0018】
図2に示すように、第1及び第2固定端子11,12は、外部回路を接続するための端子である。第1及び第2固定端子11,12は、銅又は銅合金のような導電性材料によって、形成される。導電性の材料は、銅又は銅合金とは異なる材料であってもよい。
【0019】
第1及び第2固定端子11,12は、互いに間隔を隔てて配置される。例えば、第1及び第2固定端子11,12は、左右方向に間隔を隔てて配置される。第1及び第2固定端子11,12は、接点ケース10に支持される。
【0020】
第1及び第2固定端子11,12は、実質的に円柱状に形成される。第1及び第2固定端子11,12の上端11a,12aは、接点ケース10の上面から突出する。第1固定端子11の上端11aは、後述する第1導電部材51に接続される。第2固定端子12の上端12aは、後述する第2導電部材61に接続される。
【0021】
図2に示すように、可動接触片13は、一方向に長い板状の端子である。可動接触片13は、銅又は銅合金のような導電性材料によって、形成される。導電性の材料は、銅又は銅合金とは異なる材料であってもよい。
【0022】
可動接触片13は、第1及び第2固定端子11,12の下方に配置される。可動接触片13は、第1及び第2固定端子11,12の下方において、第1及び第2固定端子11,12に対向して配置される。
【0023】
図2に示すように、駆動装置4は可動接触片13を移動させる。例えば、駆動装置4は、可動接触片13を上下方向に移動させる。詳細には、駆動装置4は、可動接触片13が第1及び第2固定端子11,12の下端11b,12bに接触する閉位置CPと、可動接触片13が第1及び第2固定端子11,12から離れる開位置OPとの間で、可動接触片13を移動させる。図2では、閉位置CPに位置する可動接触片13は破線にて示され、開位置OPに位置する可動接触片13は2点破線にて示される。
【0024】
駆動装置4は、ケース2の内側に配置される。駆動装置4は、可動接触片13の下方に配置される。駆動装置4は、コイル41と、ヨーク42と、を有する。コイル41は、可動接触片13の下方に配置される。
【0025】
コイル41に対する電圧の印加状態を切り換えることによって、可動接触片13は開位置OP又は閉位置CPに配置される。例えば、コイル41に電圧が印加されていない状態では、移動構造43の復帰機構(図示しない)によって、可動接触片13が開位置OPに配置される。この状態では、第1及び第2固定端子11,12は、電気的に接続されていない。
【0026】
コイル41に電圧が印加された状態では、磁界がコイル41のまわりに発生する。この磁界によって移動構造43の磁気吸着機構が動作し、可動接触片13が開位置OPから閉位置CPに移動する。これにより、可動接触片13は第1及び第2固定端子11,12に接触する。この状態では、第1及び第2固定端子11,12は、可動接触片13を介して電気的に接続される。
【0027】
移動構造43(復帰構造及び磁気吸着構造)の構成は、従来技術と同様の構成が用いられるので、ここでは移動構造43(復帰構造及び磁気吸着構造)の構成の詳細な説明は省略される。
【0028】
図2に示すように、ヨーク42は、コイル41及びケース2の間に配置される。ヨーク42は、コイル41を取り囲むように配置される。例えば、ヨーク42は、C字形状に屈曲した形状を有する。ヨーク42は、コイル41の下面、コイル41の両側面、及びヨーク42の上面を取り囲むように配置される。
【0029】
図1及び図2に示すように、導電部材5は、ケース2の内側において接点装置3に接続される。導電部材5は、第1導電部材51と、第2導電部材61と、を有する。第1及び第2導電部材51,61は、銅又は銅合金のような導電性材料によって、形成される。導電性の材料は、銅又は銅合金とは異なる材料であってもよい。第1及び第2導電部材51,61は、帯状の金属板を折り曲げることによって形成される。
【0030】
図3Aに示すように、第1導電部材51は、第1通電部52と、第1保持部53(保持部の一例)と、を有する。第1通電部52は、接点装置3に接続され通電経路を形成する。例えば、図2に示すように、第1通電部52は、第1固定端子11に接続される。
【0031】
図3Aに示すように、第1通電部52は、第1接続部52aと、第1延長部52bと、第1電路部52cと、を有する。第1接続部52a、第1延長部52b、及び第1電路部52cによって、通電経路が形成される。
【0032】
図2及び図3Aに示すように、第1接続部52aの一端は、第1固定端子11の上端11aに接続される。第1接続部52aは、第2固定端子12から第1固定端子11に向かう方向、例えば第1固定端子11から離れる右方に、延びる。
【0033】
第1延長部52bは、ケース2の右側壁に対向して配置される。第1延長部52bは、第1接続部52aの他端から第1固定端子11の側部に沿って延びる。例えば、第1延長部52bの一端は、第1接続部52aの他端に接続される。この状態で、第1延長部52bは、第1固定端子11の側部に沿って第1接続部52aの他端から下方に延びる。詳細には、第1延長部52bは、第1固定端子11の側部に沿って第1接続部52aの他端から下方に延びた後、後方にさらに延びる。
【0034】
第1電路部52cは、ケース2の後壁に対向して配置される。第1電路部52cは、第1延長部52bの他端から左右方向に延びる。例えば、第1電路部52cは、第1延長部52bの他端から左方に延びる。図2に示すように、第1電路部52cは、接点装置3の後方、例えば接点ケース10の後方を通過する。可動接触片13が閉位置CPに配置された状態では、第1電路部52cは、上下方向において可動接触片13及びヨーク42の間に配置される。
【0035】
図2及び図3Aに示すように、第1保持部53は、第1通電部52に設けられる。具体的には、第1保持部53は、第1通電部52の通電経路から外れるように、第1通電部52に設けられる。本実施形態では、第1保持部53は、第1延長部52bの下部に設けられる。第1保持部53は、第1延長部52bの下部から下方に延びる。図3Aに示すように、第1保持部53には、後述するねじ部材55aを挿通するための孔部53aが、設けられる。
【0036】
第1保持部53は、第1延長部52bと一体に形成される。第1保持部53は、第1延長部52bと別体に形成されてもよい。この場合、第1保持部53は、第1延長部52bに別部材として取り付けられる。
【0037】
図2及び図4に示すように、第1保持部53は、ケース2に保持される。例えば、第1保持部53は、ケース2及び駆動装置4の間に配置される。第1保持部53は、ねじ部材55aによってケース2の内面2aに固定される。詳細には、図4に示すように、第1保持部53は、ねじ部材55aによって、ケース2の内面2aに設けられるボス部2bに固定される。
【0038】
本実施形態では、ねじ部材55aが固定部材として用いられる。固定部材は他の部材であってもよい。例えば、第1保持部53は、接着剤のような固定部材によって、ケース2の内面2aに固定されてもよい。
【0039】
図3Bに示すように、第2導電部材61は、第2通電部62と、第2保持部63(保持部の一例)と、を有する。第2通電部62は、第2接続部62aと、第2延長部62bと、第2電路部62cと、を有する。
【0040】
第2導電部材61の構成は、第2導電部材61の配置形態を除いて、第1導電部材51の構成と実質的に同じである。例えば、上述した第1導電部材51の説明において、“第1”を“第2”と置き換え、“右”を”左と置き換えることによって、第2導電部材61の構成は理解することができる。
【0041】
このため、第2導電部材61の構成は、簡単に説明される。第2接続部62aは、第1固定端子11から第2固定端子12に向かう方向、例えば第2固定端子12から離れる左方に、延びる。第2延長部62bは、第2固定端子12の側部に沿って第2接続部62aから下方に延びた後、前方にさらに延びる。第2電路部62cは、接点装置3の前方、例えば接点ケース10の前方を通過する。
【0042】
第2導電部材61では、第2保持部63が、ねじ部材55bによってケース2の内面2aに固定される。詳細には、図4に示すように、第2保持部63は、ねじ部材55bによって、ケース2の内面2aに設けられるボス部2cに固定される。
【0043】
本実施形態では、ねじ部材55bが固定部材として用いられる。固定部材は他の部材であってもよい。例えば、第2保持部63は、接着剤のような固定部材によって、ケース2の内面2aに固定されてもよい。
【0044】
上記の電磁継電器1では、導電部材5(第1及び第2導電部材51,61)の通電経路が第1及び第2通電部52,62によって確保される。導電部材5の第1及び第2保持部53,63は、ケース2及び駆動装置4の間に配置され、ケース2に保持される。これにより、導電部材5の移動がケース2によって規制される。このように、電磁継電器1では、導電部材5の通電効率を低下させることなく、導電部材5の通電経路を維持することができる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0046】
前記実施形態では、第1及び第2保持部53,63がケース2に保持される場合の例が、示された。これに代えて、図5に示すように、第1及び第2保持部53,63は、駆動装置4に保持されてもよい。
【0047】
この場合、第1及び第2保持部53,63は、ケース2及び駆動装置4の間に配置される。例えば、第1及び第2保持部53,63は、ねじ部材55a,55bによってヨーク42に固定される。
【0048】
詳細には、第1及び第2保持部53,63は、スペーサ70を介して、ねじ部材55a,55bによってヨーク42に固定される。前記実施形態と同様に、固定部材は他の部材であってもよい。例えば、第1及び第2保持部53,63は、接着剤のような固定部材によってヨーク42に固定されてもよい。
【0049】
前記実施形態では、接点装置3の第1及び第2固定端子11,12の上端11a,12aがケース2の内側に配置される場合の例が、示された。これに代えて、図6に示すように、電磁継電器101が構成されてもよい。電磁継電器101では、接点装置3の第1及び第2固定端子11,12の上端11a,12aは、ケース2の外側に配置される。
【0050】
この場合、導電部材5は、ケース2の外側において接点装置3に接続される。例えば、第1導電部材51の第1接続部52a及び第1延長部52bは、ケース2の外側に配置される。第1接続部52aは、ケース2の外側において、第1固定端子11の上端11aに接続され右方に延びる。第1延長部52bは、第1接続部52aからケース2の右壁の外面に沿って下方に延びる。第1保持部53は、第1延長部52bからケース2の右壁の外面に沿って下方に延びる。
【0051】
第2導電部材61の第2接続部62a及び第2延長部62bは、ケース2の外側に配置される。例えば、第2接続部62aは、ケース2の外側において、第2固定端子12の上端12aに接続され左方に延びる。第2延長部62bは、第2接続部62aからケース2の左壁の外面に沿って下方に延びる。第2保持部63(図6には図示しない)は、第2延長部62bからケース2の左壁の外面に沿って下方に延びる。
【0052】
第1及び第2保持部53,63は、ねじ部材55a,55bによってケース2の外面に固定される。前記実施形態と同様に、固定部材は他の部材であってもよい。例えば、第1及び第2保持部53,63は、接着剤のような固定部材によってケース2の外面に固定されてもよい。
【0053】
このように構成しても、導電部材5(第1及び第2導電部材51,61)の通電経路を第1及び第2通電部52,62によって確保した上で、導電部材5の移動をケース2によって規制することができる。これにより、電磁継電器1では、導電部材5の通電効率を低下させることなく、導電部材5の通電経路を維持することができる。
【0054】
前記実施形態及び前記変形例では、第1及び第2保持部53,63が第1及び第2延長部52b,62bの下部に各別に設けられる場合の例が、示された。第1及び第2保持部53,63は、前記実施形態とは異なる位置であってもよい。
【0055】
前記実施形態及び前記変形例では、第1及び第2保持部53,63がケース2又は駆動装置4に保持される場合の例が、示された。第1及び第2保持部53,63は、ケース2及び駆動装置4に保持されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 電磁継電器
2 ケース
4 駆動装置
5 導電部材
11 第1固定端子
12 第2固定端子
13 可動接触片
41 コイル
42 ヨーク
51 第1導電部材
52 第1通電部
52a 第1接続部
52b 第1延長部
52c 第1電路部
53 第1保持部
61 第2導電部材
62 第2通電部
62a 第2接続部
62b 第2延長部
62c 第2電路部
63 第2保持部
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6