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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130063
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】給電システム
(51)【国際特許分類】
   B61B 13/00 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B61B13/00 A
B61B13/00 T
B61B13/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039557
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】518204545
【氏名又は名称】株式会社Keigan
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】弁理士法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】徳田 貴司
(72)【発明者】
【氏名】栗本 直彰
【テーマコード(参考)】
3D101
【Fターム(参考)】
3D101BB16
3D101BB26
3D101BB43
3D101BB57
(57)【要約】
【課題】人手がなくても電源を持たない作業装置に電力を供給することが可能な給電システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る給電システム10Aは、所定の作業を行う作業装置20a,20b,20cに必要な電力を供給するものであって、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dと、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dと双方向の無線通信が可能な管理装置11とを備える。管理装置11は、[1]給電リクエストを受信すると、第1蓄電手段としての一の自走式蓄電装置(例えば、12a)を当該リクエストに係る作業装置(例えば、20a)のもとへと走行させ、作業装置20aへの給電を開始させ、[2]給電中の第1蓄電手段の蓄電残量に関する蓄電残量アラートを受信すると、第2蓄電手段としての別の一の自走式蓄電装置(例えば、12b)を作業装置20aのもとへと走行させ、作業装置20aへの給電を開始させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の作業を行う作業装置に必要な電力を供給する給電システムであって、
複数の自走式蓄電装置と、
前記複数の自走式蓄電装置のそれぞれと双方向の無線通信が可能な管理装置と、
を備え、
前記管理装置は、(1)給電リクエストを受信したことをきっかけとして、前記複数の自走式蓄電装置の中から第1蓄電手段となる一の自走式蓄電装置を選択し、前記第1蓄電手段を当該リクエストに係る作業装置のもとへと走行させ、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させ、(2)給電中の前記第1蓄電手段の蓄電残量に関する蓄電残量アラートを受信したことをきっかけとして、前記複数の自走式蓄電装置の中から第2蓄電手段となる別の一の自走式蓄電装置を選択し、前記第2蓄電手段を当該作業装置のもとへと走行させ、前記第2蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させる
ことを特徴とする給電システム。
【請求項2】
前記管理装置は、前記蓄電残量アラートを受信してから前記第2蓄電手段が当該作業装置のもとに到着するまでの間、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を継続させる
ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
【請求項3】
前記管理装置は、前記複数の自走式蓄電装置の蓄電残量および現在位置を考慮して、前記複数の自走式蓄電装置の中から前記一の自走式蓄電装置および前記別の一の自走式蓄電装置を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の給電システム。
【請求項4】
前記給電リクエストに、当該作業装置が必要とする電力量に関する必要電力量情報が含まれ、
前記管理装置は、前記蓄電残量および前記現在位置に加え、受信した前記給電リクエストに含まれる前記必要電力量情報が示す電力量も考慮して、前記複数の自走式蓄電装置の中から前記一の自走式蓄電装置および前記別の一の自走式蓄電装置を選択する
ことを特徴とする請求項3に記載の給電システム。
【請求項5】
前記給電リクエストに、当該作業装置が作業を行う作業位置に関する作業位置情報が含まれ、
前記管理装置は、受信した前記給電リクエストに含まれる前記作業位置情報が示す作業位置への当該作業装置の搬送を前記第1蓄電手段に行わせた後に、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させる
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の給電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源を持たない作業装置に必要な電力を供給する給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多種多様な品種の製品を少量ずつ生産するいわゆる「少量多品種生産」を行うことが多くなってきている。このような生産方式においては、製品毎に製造ラインを用意する(すなわち、品種数と同数の製造ラインを用意する)のではなく、予め用意しておいた複数の作業装置の中から生産する製品に適した作業装置を選択し、それを製造ラインに設置すること、すなわち少数のカスタマイズ可能な製造ラインを用意することが好ましい。
【0003】
しかしながら、この製造ラインのカスタマイズは、間違いが起こりやすく、また作業員の肉体的な負担となることがある。このため、これを人手に頼らずに行いたいというニーズがある。
【0004】
本発明者は、鋭意検討した結果、特許文献1,2に記載されているような自走式の搬送車両を用いて作業装置を製造ラインまで搬送することを思いついた。しかしながら、この手法では、作業装置自体が電源を持たない場合に必要となる、搬送済みの作業装置に必要な電力が供給されるようにする作業(例えば、電源ケーブルの接続)を人手に頼ることになるため、省力化が十分に達成できているとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6009011号公報
【特許文献2】特許第7140560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、人手がなくても電源を持たない作業装置に電力を供給することが可能な給電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る、所定の作業を行う作業装置に必要な電力を供給する給電システムは、複数の自走式蓄電装置と、前記複数の自走式蓄電装置のそれぞれと双方向の無線通信が可能な管理装置と、を備え、前記管理装置は、(1)給電リクエストを受信したことをきっかけとして、前記複数の自走式蓄電装置の中から第1蓄電手段となる一の自走式蓄電装置を選択し、前記第1蓄電手段を当該リクエストに係る作業装置のもとへと走行させ、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させ、(2)給電中の前記第1蓄電手段の蓄電残量に関する蓄電残量アラートを受信したことをきっかけとして、前記複数の自走式蓄電装置の中から第2蓄電手段となる別の一の自走式蓄電装置を選択し、前記第2蓄電手段を当該作業装置のもとへと走行させ、前記第2蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させる、との構成を有している。
【0008】
上記給電システムの管理装置は、前記蓄電残量アラートを受信してから前記第2蓄電手段が当該作業装置のもとに到着するまでの間、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を継続させてもよい。
【0009】
上記給電システムの管理装置は、例えば、前記複数の自走式蓄電装置の蓄電残量および現在位置を考慮して、前記複数の自走式蓄電装置の中から前記一の自走式蓄電装置および前記別の一の自走式蓄電装置を選択することができる。
【0010】
上記給電システムの管理装置は、前記給電リクエストに当該作業装置が必要とする電力量に関する必要電力量情報が含まれている場合は、前記蓄電残量および前記現在位置に加え、受信した前記給電リクエストに含まれる前記必要電力量情報が示す電力量も考慮して、前記複数の自走式蓄電装置の中から前記一の自走式蓄電装置および前記別の一の自走式蓄電装置を選択することが好ましい。
【0011】
上記給電システムの管理装置は、前記給電リクエストに当該作業装置が作業を行う作業位置に関する作業位置情報が含まれている場合は、受信した前記給電リクエストに含まれる前記作業位置情報が示す作業位置への当該作業装置の搬送を前記第1蓄電手段に行わせた後に、前記第1蓄電手段に当該作業装置への給電を開始させてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、人手がなくても電源を持たない作業装置に電力を供給することが可能な給電システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施例に係る給電システムを示す図である。
図2】第1実施例に係る給電システムを構成する自走式蓄電装置を示す図である。
図3】第1実施例に係る給電システムを構成する管理装置に格納されたデータを示す図である。
図4】第1実施例に係る給電システムを構成する管理装置が受信する給電リクエストを示す図である。
図5】第1実施例に係る給電システムの動作例を示すフロー図である。
図6】本発明の第2実施例に係る給電システムを示す図である。
図7】第2実施例に係る給電システムを構成する自走式蓄電装置を示す図である。
図8】第2実施例に係る給電システムを構成する管理装置に格納されたデータを示す図である。
図9】第2実施例に係る給電システムの動作例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る給電システムの第1実施例および第2実施例について説明する。
【0015】
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る給電システム10Aを示す。給電システム10Aは、ワークWをWaに加工する第1作業装置20a、ワークWをWbに加工する第2作業装置20bおよびワークWをWcに加工する第3作業装置20cを第1作業位置30または第2作業位置40に搬送し、これらに必要な電力を供給するためのもので、管理装置11と、4台の自走式蓄電装置(第1自走式蓄電装置12a、第2自走式蓄電装置12b、第3自走式蓄電装置12cおよび第4自走式蓄電装置12d)とを備えている。
【0016】
なお、本実施例では、未稼働の自走式蓄電装置(図1では、自走式蓄電装置12b,12c,12d)は蓄電装置待機位置50にて待機し、未稼働の作業装置(図1では、作業装置20b,20c)は作業装置待機位置60にて待機する。また、本実施例では、第1作業位置30における作業の状況は第1作業監視装置31によって常時監視され、第2作業位置40における作業の状況は第2作業監視装置41によって常時監視される。さらに、本実施例では、蓄電装置待機位置50の近傍に充電装置51が設置されている。
【0017】
図2に示すように、自走式蓄電装置(例えば、第1自走式蓄電装置12a)は、低背箱型の筐体70と、筐体70に収容された蓄電部71、駆動部72、センサ部73および制御部74と、筐体70の下面70bから部分的に露出した駆動輪75および従動輪76と、筐体70の上面70aから突出した状態と突出していない状態(引っ込んだ状態)とをとり得る2本のピン77,77とを備えている。
【0018】
蓄電部71は、駆動部72、センサ部73、制御部74およびピン77,77に電力を供給する鉛バッテリまたはリチウムイオンバッテリで構成されている。蓄電部71とピン77,77との間には、ピン77,77への電力の供給を制御するための不図示のスイッチが存在する。
【0019】
駆動部72は、蓄電部71から供給される電力で駆動輪75を駆動するモータで構成されている。駆動部72は、制御部74の制御下で駆動輪75を駆動する。
【0020】
センサ部73は、周辺の状況を把握するためのLiDAR、障害物センサ等で構成されている。センサ部73は、周辺の状況に関するデータを生成する。
【0021】
制御部74は、通信機能を備えたマイクロコンピュータ等で構成されている。制御部74は、センサ部73によって生成されたデータ、すなわちセンサ部73の検出結果から推定した自車の現在位置、および蓄電部71の残量等に関するデータを定期的に管理装置11に送信する。また、制御部74は、管理装置11から受信した動作指令に基づいて、駆動部72を制御(すなわち、走行方向、走行速度の制御)したり、ピン77,77を上下動させたりする。
【0022】
ピン77,77は、少なくとも一部が導電性を有する部材で構成されている。前述した通り、ピン77,77は、筐体70の上面70aから突出した状態(実線で描かれたピン77,77参照)と突出していない状態(破線で描かれたピン77,77参照)とをとることができる。第1自走式蓄電装置12aの筐体70が作業装置(例えば、第1作業装置20a)の下に潜り込んでいるときにピン77,77が上面70aから突出した状態をとると、第1自走式蓄電装置12aおよび第1作業装置20aは機械的および電気的に接続される。この状態で第1自走式蓄電装置12aが移動すると、第1作業装置20aも同じように移動する。また、この状態で不図示のスイッチをオンにすると、ピン77,77を介して蓄電部71から第1作業装置20aに電力が供給される。
【0023】
他の自走式蓄電装置12b,12c,12dも第1自走式蓄電装置12aと同様の構成を有している。
【0024】
第1作業装置20aは、自走式蓄電装置(例えば、第1自走式蓄電装置12a)が潜り込むための収容空間を有する台車と、台車上に設けられた作業アームとを備えている。台車は、第1自走式蓄電装置12aのピン77,77に対応した2つの凹部(不図示)を有している。ピン77および凹部は、凹部にピン77,77が挿入されることで互いに係合し、これにより、前述した通り、第1自走式蓄電装置12aおよび第1作業装置20aは機械的および電気的に接続される。
【0025】
他の作業装置20b,20cも第1作業装置20aと同様の構成を有している。ただし、作業装置20a,20b,20cは、作業アームの機能が互いに異なっている。すなわち、第1作業装置20aの作業アームは、ワークWをWaに加工することができるように構成され、第2作業装置20bの作業アームは、ワークWをWbに加工することができるように構成され、第3作業装置20cの作業アームは、ワークWをWcに加工することができるように構成されている。
【0026】
管理装置11は、演算機能および通信機能を有するコンピュータ、およびこれに付随するハードディスク等の記憶装置で構成されている。管理装置11は、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dのそれぞれとの双方向の無線通信、および作業監視装置31,41のそれぞれとの少なくとも一方向の有線または無線通信を行うことができる。
【0027】
管理装置11は、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dのそれぞれから定期的に現在位置、および蓄電部71の蓄電残量に関するデータを受信する。管理装置11は、受信した最新のデータを図3(A)に例示するテーブルの形式で記憶する。また、管理装置11は、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dに動作指令を送信する。
【0028】
管理装置11は、作業監視装置31,41のそれぞれから図4に例示する給電リクエストを受信することができる。同図に示すように、給電リクエストは、作業位置を特定するためのデータと、給電すべき作業装置を特定するためのデータと、作業内容を特定するためのデータと、作業量を特定するためのデータとを含んでいる。なお、作業位置を特定するためのデータは、本発明の「作業位置情報」に相当する。また、作業内容を特定するためのデータおよび作業量を特定するためのデータは、本発明の「必要電力量情報」に相当する。
【0029】
管理装置11は、図3(A)のテーブルに加え、作業装置待機位置60にて待機中の作業装置20a,20b,20cの位置データ、および作業位置30,40の位置データをテーブルの形式で記憶している(同図(B)および(C)参照)。
【0030】
続いて、図5を参照しながら、第1実施例に係る給電システム10Aの動作例を具体的に説明する。なお、本動作例では、第1作業位置30に到着した100個のワークWをWaに加工する。
【0031】
自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dおよび作業装置20a,20b,20cがそれぞれの待機位置50,60で待機しているときに、第1作業位置30にWaに加工すべき100個のワークWが到着すると、第1作業監視装置31から管理装置11に“第1作業位置30”、“第1作業装置20a”、“W→Wa”、“100個”のデータを含む給電リクエストが送信される。
【0032】
給電リクエストを受信した管理装置11は、待機中の自走式蓄電装置(本動作例では、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12d)の中から「第1蓄電手段」となる一の自動式蓄電装置を選択する。具体的には、管理装置11は、給電対象である第1作業装置20aの現在位置(図3(B)参照)と、自走式蓄電装置12a,12b,12c,12dの現在位置および蓄電残量(図3(A)参照)とを参照し、現在位置が第1作業装置20aの現在位置に相対的に近く、かつ蓄電残量が相対的に多い自走式蓄電装置を選択する。このとき、管理装置11は、給電リクエストに含まれる作業内容および作業量から必要電力量を算出し、蓄電残量が必要電力量以上であり、かつ現在位置が第1作業装置20aの現在位置に最も近い自走式蓄電装置を選択してもよい。本動作例では、管理装置11は、第1蓄電手段として第1自走式蓄電装置12aを選択する。
【0033】
管理装置11は、第1自走式蓄電装置12aに動作指令(図5中の「指令1A」)を送信する。指令1Aは、給電対象である第1作業装置20aを第1作業位置30まで搬送し、そこで第1作業装置20aに給電せよ、という趣旨のものである。
【0034】
指令1Aを受信した第1自走式蓄電装置12aは、作業装置待機位置60にて待機中の第1作業装置20aに向かって走行する。そして、第1自走式蓄電装置12aは、第1作業装置20aの収容空間に到着すると、すなわち、第1作業装置20aの下に潜り込むと、ピン77,77を突出させる。第1自走式蓄電装置12aの制御部74は、センサ部73の検出結果から推定した現在位置が第1作業装置20aの位置に一致したことに基づいて、第1作業装置20aとの位置合わせが完了したことを検出することができる。
【0035】
ピン77,77による機械的および電気的な接続が完了すると、第1自走式蓄電装置12aは、第1作業装置20aとともに第1作業位置30に向かって走行する。そして、第1作業位置30に到着した第1自走式蓄電装置12aは、ピン77,77を介した第1作業装置20aへの給電を開始する。第1自走式蓄電装置12aの制御部74は、センサ部73の検出結果から推定した現在位置が第1作業位置30の位置に一致したことに基づいて、第1作業位置30に到着したことを検出することができる。
【0036】
なお、本実施例では、第1自走式蓄電装置12aの制御部74に、作業装置待機位置60にて待機中の作業装置20a,20b,20cの位置データ、および作業位置30,40の位置データが記憶されている。これらのデータを記憶していない場合、制御部74は、動作指令とともにこれらのデータを管理装置11から受信すればよい。
【0037】
給電を受けた第1作業装置20aは、ワークWに対する作業を開始する。
【0038】
第1作業装置20aが作業を行っている間、第1自走式蓄電装置12aの制御部74は、蓄電部71の蓄電残量を監視し続ける。
【0039】
第1自走式蓄電装置12aの制御部74は、蓄電部71の蓄電残量が予め定められた閾値を下回ると、管理装置11に蓄電残量アラートを送信する。閾値は、「第2蓄電手段」としての別の一の自走式蓄電装置が到着するまで第1作業装置20aに作業を継続させることができ、かつ、第1作業装置20aへの給電を終えた後に蓄電装置待機位置50まで走行(帰還)することができる程度の値に設定されている。
【0040】
蓄電残量アラートを受信した管理装置11は、待機中の自走式蓄電装置(この時点では、自走式蓄電装置12b,12c,12d)の中から「第2蓄電手段」となる別の一の自動式蓄電装置を選択する。具体的には、管理装置11は、第1作業位置30の位置と、自走式蓄電装置12b,12c,12dの現在位置および蓄電残量とを参照し、現在位置が第1作業位置30の位置に相対的に近く、かつ蓄電残量が相対的に多い自走式蓄電装置を選択する。本動作例では、管理装置11は、第2蓄電手段として第2自走式蓄電装置12bを選択する。
【0041】
管理装置11は、第2自走式蓄電装置12bに動作指令(図5中の「指令2A」)を送信する。指令2Aは、作業位置である第1作業位置30の近傍に向かえ、という趣旨のものである。
【0042】
指令2Aを受信した第2自走式蓄電装置12bは、第1作業位置30の近傍に向かって走行する。そして、第2自走式蓄電装置12bは、第1作業位置30の近傍に到着すると、走行を停止する。
【0043】
管理装置11は、第2自走式蓄電装置12bから定期的に送信されてくる現在位置に関するデータに基づいて第2自走式蓄電装置12bが第1作業位置30の近傍に到着したことを検出すると、第1自走式蓄電装置12aに動作指令(図5中の「指令3A」)を送信する。指令3Aは、給電を停止して蓄電装置待機位置50に向かえ、という趣旨のものである。
【0044】
指令3Aを受信した第1自走式蓄電装置12aは、第1作業装置20aへの給電を停止し、ピン77,77を引っ込めた後に、蓄電装置待機位置50に向かって走行する。
【0045】
管理装置11は、第1自走式蓄電装置12aから定期的に送信されてくる現在位置に関するデータに基づいて第1自走式蓄電装置12aが第1作業装置20aから離脱したことを検出すると、第2自走式蓄電装置12bに動作指令(図5中の「指令4A」)を送信する。指令4Aは、第1作業装置20aに給電せよ、という趣旨のものである。
【0046】
指令4Aを受信した第2自走式蓄電装置12bは、第1作業装置20aの収容空間に移動する。そして、第2自走式蓄電装置12bは、第1作業装置20aの収容空間に到着すると、すなわち、第1作業装置20aの下に潜り込むと、ピン77,77を突出させる。第2自走式蓄電装置12bの制御部74は、センサ部73の検出結果から推定した現在位置が第1作業装置20aの位置に一致したことに基づいて、第1作業装置20aとの位置合わせが完了したことを検出することができる。
【0047】
ピン77,77による機械的および電気的な接続が完了すると、第1自走式蓄電装置12aは、ピン77,77を介した第1作業装置20aへの給電を開始する。そして、給電を受けた第1作業装置20aは、ワークWに対する作業を再開する。
【0048】
第1作業装置20aによる作業が完了すると、作業を監視し続けていた第1作業監視装置31が管理装置11に給電停止リクエストを送信する。
【0049】
給電停止リクエストを受信した管理装置11は、第2自走式蓄電装置12bに動作指令(図5中の「指令5A」)を送信する。指令5Aは、第1作業装置20aへの給電を停止せよ、という趣旨のものである。
【0050】
指令5Aを受信した第2自走式蓄電装置12bは、第1作業装置20aへの給電を停止した後、ピン77,77を突出させたまま、すなわち、第1作業装置20aとともに作業装置待機位置60にある第1作業装置20aの待機位置に向かって走行する。そして、第2自走式蓄電装置12bは、第1作業装置20aの待機位置に到着すると、ピン77,77を引っ込め、単独で蓄電装置待機位置50に向かって走行する。
【0051】
給電を終えて蓄電装置待機位置50に戻った第1自走式蓄電装置12aおよび第2自走式蓄電装置12bの蓄電部71は、充電装置51によって充電される。充電装置51は、商用電力を利用するものであってもよいし、太陽電池の発電電力等の再生可能エネルギーを利用するものであってもよい。
【0052】
このように、本実施例に係る給電システム10Aでは、作業が始められる状態になると、管理装置によって選択された一の自走式蓄電装置(第1蓄電手段)によって適当な作業装置が作業位置まで搬送され、第1蓄電手段に蓄えられた電力を利用して作業装置への給電が開始される。つまり、給電システム10Aによれば、人手がなくても電源を持たない作業装置に電力を供給することができる。
【0053】
また、本実施例に係る給電システム10Aでは、給電中の第1蓄電手段の蓄電残量が低下してくると、管理装置によって別の一の自走式蓄電装置(第2蓄電手段)が手配され、作業装置への給電が第1蓄電手段から第2蓄電手段へと引き継がれる。つまり、給電システム10Aによれば、人手がなくても電源を持たない作業装置への電力の供給を長時間にわたって継続することができる。
【0054】
[第2実施例]
図6に、本発明の第2実施例に係る給電システム10Bを示す。給電システム10Bは、第1作業位置30に設置された第1作業装置21aおよび第2作業装置21b、並びに第2作業位置40に設置された第3作業装置21cに必要な電力を供給するためのもので、管理装置11と、3台の自走式蓄電装置(第1自走式蓄電装置13a、第2自走式蓄電装置13bおよび第3自走式蓄電装置13c)とを備えている。第1作業装置21aはワークWをWaに加工し、第2作業装置21bはワークWをWbに加工し、第3作業装置21cはワークWをWcに加工する。
【0055】
なお、本実施例では、未稼働の自走式蓄電装置(図6では、自走式蓄電装置13b,13c)は蓄電装置待機位置50にて待機する。また、本実施例では、第1作業位置30における作業の状況は第1作業監視装置31によって常時監視され、第2作業位置40における作業の状況は第2作業監視装置41によって常時監視される。さらに、本実施例では、蓄電装置待機位置50の近傍に充電装置51が設置されている。
【0056】
図7に示すように、自走式蓄電装置(例えば、第1自走式蓄電装置13a)は、低背箱型の筐体70と、筐体70に収容された蓄電部71、駆動部72、センサ部73および制御部74と、筐体70の下面70bから部分的に露出した駆動輪75および従動輪76と、筐体70の一側面70cから突出した2本のピン78,78とを備えている。
【0057】
蓄電部71は、駆動部72、センサ部73、制御部74およびピン78,78に電力を供給する鉛バッテリまたはリチウムイオンバッテリで構成されている。蓄電部71とピン78,78との間には、ピン78,78への電力の供給を制御するための不図示のスイッチが存在する。
【0058】
駆動部72は、第1実施例の駆動部72と同様、蓄電部71から供給される電力で駆動輪75を駆動するモータで構成されている。駆動部72は、制御部74の制御下で駆動輪75を駆動する。
【0059】
センサ部73は、第1実施例のセンサ部73と同様、周辺の状況を把握するためおLiDAR、障害物センサ等で構成されている。センサ部73は、周辺の状況に関するデータを生成する。
【0060】
制御部74は、第1実施例の制御部74と同様、通信機能を備えたマイクロコンピュータ等で構成されている。制御部74は、センサ部73によって生成されたデータ、すなわちセンサ部73の検出結果から推定した自車の現在位置、および蓄電部71の残量等に関するデータを定期的に管理装置11に送信する。また、制御部74は、管理装置11から受信した動作指令に基づいて、駆動部72を制御(すなわち、走行方向、走行速度の制御)する。なお、制御部74は、第1実施例の制御部74とは異なり、ピン78,78の突出状態を制御しない。
【0061】
ピン78,78は、少なくとも一部が導電性を有する部材で構成されている。ピン78,78が作業装置(例えば、第1作業装置21a)の受電端子に接触した状態、すなわち、第1自走式蓄電装置13aおよび第1作業装置21aが電気的に接続された状態で不図示のスイッチをオンにすると、ピン78,78を介して蓄電部71から第1作業装置21aに電力が供給される。
【0062】
他の自走式蓄電装置13b,13cも第1自走式蓄電装置13aと同様の構成を有している。
【0063】
第1作業装置21aは、床面に固定された基部と、基部上に設けられた作業アームとを備えている。基部は、その一側面に第1自走式蓄電装置13aのピン78,78に対応した2つの受電端子(不図示)を有している。ピン78が受電端子に接触することにより、前述した通り、第1自走式蓄電装置13aおよび第1作業装置21aは電気的に接続される。ピン78および受電端子は、任意のラッチ機構により意図しない接触状態の解除が起こりにくくなっていることが好ましい。
【0064】
他の作業装置21b,21cも第1作業装置21aと同様の構成を有している。ただし、作業装置21a,21b,21cは、作業アームの機能が互いに異なっている。すなわち、第1作業装置21aの作業アームは、ワークWをWaに加工することができるように構成され、第2作業装置21bの作業アームは、ワークWをWbに加工することができるように構成され、第3作業装置21cの作業アームは、ワークWをWcに加工することができるように構成されている。
【0065】
管理装置11は、第1実施例の管理装置11と同様、演算機能および通信機能を有するコンピュータ、およびこれに付随するハードディスク等の記憶装置で構成されている。管理装置11は、自走式蓄電装置13a,13b,13cのそれぞれとの双方向の無線通信、および作業監視装置31,41のそれぞれとの少なくとも一方向の有線または無線通信を行うことができる。
【0066】
管理装置11は、自走式蓄電装置13a,13b,13cのそれぞれから定期的に現在位置、および蓄電部71の蓄電残量に関するデータを受信する。管理装置11は、受信した最新のデータを図8(A)に例示するテーブルの形式で記憶する。また、管理装置11は、自走式蓄電装置13a,13b,13cに動作指令を送信する。
【0067】
管理装置11は、作業監視装置31,41のそれぞれから第1実施例と同様の給電リクエストを受信することができる。
【0068】
管理装置11は、図8(A)のテーブルに加え、第1作業位置30における第1作業装置21aおよび第2作業装置21bの位置データ、並びに第2作業位置40における第3作業装置21cの位置データをテーブルの形式で記憶している(同図(B)参照)。
【0069】
続いて、図9を参照しながら、第2実施例に係る給電システム10Bの動作例を具体的に説明する。なお、本動作例では、第1作業位置30に到着した200個のワークWをWaに加工する。
【0070】
自走式蓄電装置13a,13b,13cが蓄電装置待機位置50で待機しているときに、第1作業位置30にWaに加工すべき200個のワークWが到着すると、第1作業監視装置31から管理装置11に“第1作業位置30”、“第1作業装置21a”、“W→Wa”、“200個”のデータを含む給電リクエストが送信される。なお、本実施例では作業装置21a,21b,21cが作業位置30,40に固定されているため、給電リクエスト中の“第1作業位置30”は省略することができる。
【0071】
給電リクエストを受信した管理装置11は、待機中の自走式蓄電装置(本動作例では、自走式蓄電装置13a,13b,13c)の中から「第1蓄電手段」となる一の自動式蓄電装置を選択する。具体的には、管理装置11は、給電対象である第1作業装置21aの位置(図8(B)参照)と、自走式蓄電装置13a,13b,13cの現在位置および蓄電残量(図8(A)参照)とを参照し、現在位置が第1作業装置21aの位置に相対的に近く、かつ蓄電残量が相対的に多い自走式蓄電装置を選択する。このとき、管理装置11は、給電リクエストに含まれる作業内容および作業量から必要電力量を算出し、蓄電残量が必要電力量以上であり、かつ現在位置が第1作業装置21aの位置に最も近い自走式蓄電装置を選択してもよい。本動作例では、管理装置11は、第1蓄電手段として第1自走式蓄電装置13aを選択する。
【0072】
管理装置11は、第1自走式蓄電装置13aに動作指令(図9中の「指令1B」)を送信する。指令1Bは、給電対象である第1作業装置21aに給電せよ、という趣旨のものである。
【0073】
指令1Bを受信した第1自走式蓄電装置13aは、第1作業位置30に設置された第1作業装置21aに向かって走行する。そして、第1自走式蓄電装置13aは、ピン78,78が受電端子に接触するような位置に到着すると、走行を停止する。
【0074】
ピン78,78による電気的な接続が完了すると、第1自走式蓄電装置13aは、ピン78,78を介した第1作業装置21aへの給電を開始する。
【0075】
なお、本実施例では、第1自走式蓄電装置13aの制御部74に、作業装置21a,21b,21cの位置データが記憶されている。これらのデータを記憶していない場合、制御部74は、動作指令とともにこれらのデータを管理装置11から受信すればよい。
【0076】
給電を受けた第1作業装置21aは、ワークWに対する作業を開始する。
【0077】
第1作業装置21aが作業を行っている間、第1自走式蓄電装置13aの制御部74は、蓄電部71の蓄電残量を監視し続ける。
【0078】
第1自走式蓄電装置13aの制御部74は、蓄電部71の蓄電残量が予め定められた閾値を下回ると、管理装置11に蓄電残量アラートを送信する。第1実施例と同様、閾値は、「第2蓄電手段」としての別の一の自走式蓄電装置が到着するまで第1作業装置21aに作業を継続させることができ、かつ、第1作業装置21aへの給電を終えた後に蓄電装置待機位置50まで走行(帰還)することができる程度の値に設定されている。
【0079】
蓄電残量アラートを受信した管理装置11は、待機中の自走式蓄電装置(この時点では、自走式蓄電装置13b,13c)の中から「第2蓄電手段」となる別の一の自動式蓄電装置を選択する。具体的には、管理装置11は、第1作業装置21aの位置と、自走式蓄電装置13b,13cの現在位置および蓄電残量とを参照し、現在位置が第1作業装置21aの位置に相対的に近く、かつ蓄電残量が相対的に多い自走式蓄電装置を選択する。本動作例では、管理装置11は、第2蓄電手段として第2自走式蓄電装置13bを選択する。
【0080】
管理装置11は、第2自走式蓄電装置13bに動作指令(図9中の「指令2B」)を送信する。指令2Bは、第1作業装置21aの近傍に向かえ、という趣旨のものである。
【0081】
指令2Bを受信した第2自走式蓄電装置13bは、第1作業装置21aの近傍に向かって走行する。そして、第2自走式蓄電装置13bは、第1作業装置21aの近傍に到着すると、走行を停止する。
【0082】
管理装置11は、第2自走式蓄電装置13bから定期的に送信されてくる現在位置に関するデータに基づいて第2自走式蓄電装置13bが第1作業装置21aの近傍に到着したことを検出すると、第1自走式蓄電装置13aに動作指令(図9中の「指令3B」)を送信する。指令3Bは、給電を停止して蓄電装置待機位置50に向かえ、という趣旨のものである。
【0083】
指令3Bを受信した第1自走式蓄電装置13aは、第1作業装置21aへの給電を停止した後に、蓄電装置待機位置50に向かって走行する。
【0084】
管理装置11は、第1自走式蓄電装置13aから定期的に送信されてくる現在位置に関するデータに基づいて第1自走式蓄電装置13aが第1作業装置21aから離脱したことを検出すると、第2自走式蓄電装置13bに動作指令(図9中の「指令4B」)を送信する。指令4Bは、第1作業装置21aに給電せよ、という趣旨のものである。
【0085】
指令4Bを受信した第2自走式蓄電装置13bは、ピン78,78が受電端子に接触するような位置に移動した後に、第1作業装置21aへの給電を開始する。そして、給電を受けた第1作業装置21aは、ワークWに対する作業を再開する。
【0086】
第1作業装置21aによる作業が完了すると、作業を監視し続けていた第1作業監視装置31が管理装置11に給電停止リクエストを送信する。
【0087】
給電停止リクエストを受信した管理装置11は、第2自走式蓄電装置13bに動作指令(図9中の「指令5B」)を送信する。指令5Bは、第1作業装置21aへの給電を停止せよ、という趣旨のものである。
【0088】
指令5Bを受信した第2自走式蓄電装置13bは、第1作業装置21aへの給電を停止した後に、蓄電装置待機位置50に向かって走行する。
【0089】
給電を終えて蓄電装置待機位置50に戻った第1自走式蓄電装置13aおよび第2自走式蓄電装置13bの蓄電部71は、充電装置51によって充電される。
【0090】
本実施例に係る給電システム10Bによれば、給電システム10Aと同様の作用効果が得られる。
【0091】
[変形例]
以上、本発明に係る給電システムの第1実施例および第2実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれらに限定されない。
【0092】
例えば、自走式蓄電装置、作業装置および作業位置の数、自走式蓄電装置および作業装置の具体的構成(これには、自走式蓄電装置および作業装置を機械的および電気的に接続するための構成が含まれる)は、前述したものに限定されない。
【0093】
また、自走式蓄電装置は、定期的にではなく、管理装置からリクエストがあったときに現在位置等に関するデータを送信してもよい。
【0094】
また、管理装置は、作業位置毎に設けられた作業監視装置からではなく、任意の装置から給電リクエストを受信してもよい。例えば、管理装置は、各作業位置における作業状況、自走式蓄電装置の運行状況等を管理する上位の管理装置から給電リクエストを受信してもよい。
【0095】
また、作業装置は、無停電電源装置、バックアップ電池またはキャパシタ(以下、「無停電電源装置等」という)を備えていてもよい。この構成によれば、第1蓄電手段による給電が停止してから第2蓄電手段による給電が始まるまでの間も作業を継続することができる。
【0096】
また、作業装置が無停電電源装置等を備えている場合、第1実施例における第2自走式蓄電装置12b(第2蓄電手段)は、第1作業装置20aを伴ったまま蓄電装置待機位置50に戻ってもよい。この構成によれば、蓄電装置待機位置50の近傍に設置された充電装置51によって、第2自走式蓄電装置12bの蓄電部71だけでなく第1作業装置20aの無停電電源装置等も充電することができる。
【0097】
また、作業装置が行う作業は、ワークの加工に限定されない。
【符号の説明】
【0098】
10A,10B 給電システム
11 管理装置
12a,12b,12c,12d 自走式蓄電装置
13a,13b,13c 自走式蓄電装置
20a,20b,20c 作業装置
21a,21b,21c 作業装置
30 第1作業位置
31 第1作業監視装置
40 第2作業位置
41 第2作業監視装置
50 蓄電装置待機位置
51 充電装置
60 作業装置待機位置
70 筐体
71 蓄電部
72 駆動部
73 センサ部
74 制御部
75 駆動輪
76 従動輪
77 ピン
78 ピン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9