(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130068
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、契約提案方法及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20240920BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240920BHJP
【FI】
G06Q30/0645
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039571
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】三浦 脩
(72)【発明者】
【氏名】川辺 まり
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 馨亮
(72)【発明者】
【氏名】須原 遼太
(72)【発明者】
【氏名】小椋 崚平
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB67
5L030BB68
5L049BB67
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置、契約提案方法及び情報処理システムを提供すること。
【解決手段】制御部を有する情報処理装置であって、制御部は、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、契約情報及び運用情報に基づいて、ユーザの次の契約内容を提案することにより上記課題を解決する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を有する情報処理装置であって、
前記制御部は、
ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、
前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、
前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を提案する
情報処理装置。
【請求項2】
前記ユーザの次の契約内容は、前記レンタル機器のレンタルの延長、又は新しいレンタル機器に入れ替える新規のレンタルである
請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記契約情報は、前記レンタル機器の据え付け先の業種の情報を含み、
前記運用情報は、前記レンタル機器のメンテナンス情報、前記レンタル機器の運転時間情報、又は前記レンタル機器の消費電力情報を含む
請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれる前記レンタル機器の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、前記レンタル機器のレンタルの延長を提案する
請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれている前記レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に故障が生じたことを示していれば、前記新規のレンタルを提案する
請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示していれば、前記新規のレンタルを提案する
請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、前記新規のレンタルを提案する
請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記レンタル機器の据え付け先の業種の情報が所定の業種であることを示していれば、前記新規のレンタルを提案する
請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記所定の業種は、前記レンタル機器が汚れやすい業種又は前記レンタル機器の運転負荷が大きくなりやすい業種である
請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれている前記レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に所定回数以上の故障が生じたことを示しているか、前記レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示しているか、前記レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示している場合、前記契約情報に含まれる契約期間の満了前に、前記新規のレンタルを提案する
請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記レンタル機器をレンタル中の前記ユーザであって、前記契約情報に含まれる契約期間の満了時に前記レンタル機器のレンタルの延長を提案できる可能性のある前記ユーザに対して、前記レンタル機器のレンタルを延長できる可能性があることを通知する
請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記レンタル機器は、空調機である
請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
制御部を有する情報処理装置の前記制御部が実行する契約提案方法であって、
ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、
前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、
前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を提案する
契約提案方法。
【請求項14】
情報処理装置と情報処理端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置又は前記情報処理端末が有する制御部は、
ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、
前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、
前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を前記情報処理端末に表示して提案する
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、契約提案方法及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サービス提供者が設備利用者に対して設備を賃貸する設備リースサービスのための設備リースシステムは、従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、設備を賃貸する設備リースサービスにおいて、貸し出した機器が十分な性能を発揮できない事態が発生した場合に、料金面について考慮するものである。しかしながら、特許文献1は、賃貸した設備の再契約についての記載がない。
【0005】
本開示は、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置、契約提案方法及び情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、制御部を有する情報処理装置であって、前記制御部は、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を提案する。
【0007】
本開示の第1の態様によれば、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置を提供することができる。
【0008】
本開示の第2の態様は、第1の態様の情報処理装置であって、前記ユーザの次の契約内容は、前記レンタル機器のレンタルの延長、又は新しいレンタル機器に入れ替える新規のレンタルである。
【0009】
本開示の第2の態様によれば、レンタル機器のレンタルの延長、又は新しいレンタル機器に入れ替える新規のレンタルを、次の契約内容として提案することができる。また、本開示の第2の態様によれば、契約期間に故障するなど、ユーザが不利益を被ることなく、レンタル機器を使用することができる。
【0010】
本開示の第3の態様は、第2の態様の情報処理装置であって、前記契約情報は、前記レンタル機器の据え付け先の業種の情報を含み、前記運用情報は、前記レンタル機器のメンテナンス情報、前記レンタル機器の運転時間情報、又は前記レンタル機器の消費電力情報を含む。
【0011】
本開示の第3の態様によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報と、レンタル機器のメンテナンス情報、レンタル機器の運転時間情報、又はレンタル機器の消費電力情報とに基づいて、ユーザの次の契約内容を提案することができる。
【0012】
本開示の第4の態様は、第3の態様の情報処理装置であって、前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれる前記レンタル機器の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、前記レンタル機器のレンタルの延長を提案する。
【0013】
本開示の第4の態様によれば、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれるレンタル機器の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器のレンタルの延長を提案することができる。また、本開示の第4の態様によれば、そのまま使用できるレンタル機器が廃棄されることを抑制し、環境問題に貢献できる。
【0014】
本開示の第5の態様は、第3の態様又は第4の態様の情報処理装置であって、前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれている前記レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に故障が生じたことを示していれば、前記新規のレンタルを提案する。
【0015】
本開示の第5の態様によれば、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれるレンタル機器の故障情報がレンタル期間中に故障が生じたことを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案することができる。
【0016】
本開示の第6の態様は、第5の態様の情報処理装置であって、前記レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示していれば、前記新規のレンタルを提案する。
【0017】
本開示の第6の態様によれば、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案することができる。
【0018】
本開示の第7の態様は、第3の態様から第6の態様の何れか1つに記載の情報処理装置であって、前記レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、前記新規のレンタルを提案する。
【0019】
本開示の第7の態様によれば、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案することができる。
【0020】
本開示の第8の態様は、第3の態様から第7の態様の何れか1つに記載の情報処理装置であって、前記レンタル機器の据え付け先の業種の情報が所定の業種であることを示していれば、前記新規のレンタルを提案する。
【0021】
本開示の第8の態様によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報が所定の業種であることを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案することができる。
【0022】
本開示の第9の態様は、第8の態様の情報処理装置であって、前記所定の業種は、前記レンタル機器が汚れやすい業種又は前記レンタル機器の運転負荷が大きくなりやすい業種である。
【0023】
本開示の第9の態様によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報が、レンタル機器が汚れやすい業種又はレンタル機器の運転負荷が大きくなりやすい業種であることを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案することができる。
【0024】
本開示の第10の態様は、第3の態様から第9の態様の何れか1つに記載の情報処理装置であって、前記レンタル機器のメンテナンス情報に含まれている前記レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に所定回数以上の故障が生じたことを示しているか、前記レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示しているか、前記レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示している場合、前記契約情報に含まれる契約期間の満了前に、前記新規のレンタルを提案する。
【0025】
本開示の第10の態様によれば、レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に所定回数以上の故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、契約期間の満了前に新規のレンタルを提案することができる。
【0026】
本開示の第11の態様は、第3の態様から第10の態様の何れか1つに記載の情報処理装置であって、前記レンタル機器をレンタル中の前記ユーザであって、前記契約情報に含まれる契約期間の満了時に前記レンタル機器のレンタルの延長を提案できる可能性のある前記ユーザに対して、前記レンタル機器のレンタルを延長できる可能性があることを通知する。
【0027】
本開示の第11の態様によれば、契約期間の満了時にレンタル機器のレンタルの延長を提案できる可能性のあるユーザに対して、レンタル機器のレンタルを延長できる可能性があることを通知することができる。
【0028】
本開示の第12の態様は、第1の態様から第11の態様の何れか1つに記載の情報処理装置であって、前記レンタル機器は、空調機である。
【0029】
本開示の第13の態様は、制御部を有する情報処理装置の前記制御部が実行する契約提案方法であって、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を提案する。
【0030】
本開示の第13の態様によれば、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する契約提案方法を提供することができる。
【0031】
本開示の第14の態様は、情報処理装置と情報処理端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記情報処理装置又は前記情報処理端末が有する制御部は、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、前記レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、前記契約情報及び前記運用情報に基づいて、前記ユーザの次の契約内容を前記情報処理端末に表示して提案する。
【0032】
本開示の第14の態様によれば、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
【
図2】本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
【
図3】本実施形態に係る情報処理システムが行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
【
図4】ステップS12の処理の一例のフローチャートである。
【
図5】本実施形態に係る情報処理システムが行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る情報処理システムが行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
次に、本開示の実施形態について詳細に説明する。
【0035】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例の構成図である。情報処理システム1は、空調機10、IoT端末16、エッジ装置20、サーバ装置30、担当者用クライアント端末40A、及びユーザ用クライアント端末40Bを有している。
【0036】
空調機10は、室内機12及び室外機14を有している。
図1の上段に示した空調機10はIoT端末16からサーバ装置30に空調機器データを送信する例を示している。IoT端末16はIoT(Internet of Things)システム等を利用し、ネットワーク50を介してサーバ装置30と通信可能に接続される。例えばIoT端末16は室外機14に接続して利用される。IoT端末16は空調機10から取得した空調機器データをサーバ装置30に送信する。
【0037】
図1の中段に示した空調機10はエッジ装置20からサーバ装置30に空調機器データを送信する例を示している。エッジ装置20はネットワーク50を介してサーバ装置30と通信可能に接続される。エッジ装置20は空調機10と専用の通信回線等を介して通信可能に接続されている。エッジ装置20は空調機10から取得した空調機器データをサーバ装置30に送信する。
【0038】
図1の下段に示した空調機10はIoT端末16及びエッジ装置20からサーバ装置30に空調機器データを送信する例を示している。IoT端末16及びエッジ装置20は空調機10から取得した空調機器データをサーバ装置30に送信する。
【0039】
図1の空調機10が有する室内機12及び室外機14の台数は一例である。空調機10が有している室内機12及び室外機14は、通信可能に接続されている。空調機10はレンタル機器の一例である。
【0040】
サーバ装置30は、ネットワーク50を介してIoT端末16又はエッジ装置20から空調機器データを受信する。サーバ装置30は、受信した空調機器データを、レンタル機器の運用に関する運用情報として蓄積する。また、サーバ装置30は、空調機10のメンテナンス情報を、ネットワーク50を介して担当者用クライアント端末40Aから受信する。サーバ装置30は、受信したメンテナンス情報を、レンタル機器の運用に関する運用情報として蓄積する。
【0041】
また、サーバ装置30は、空調機10のレンタル契約に関する情報を、ネットワーク50を介して担当者用クライアント端末40Aから受信する。サーバ装置30は、空調機10のレンタル契約に関する情報を、ネットワーク50を介してユーザ用クライアント端末40Bから受信してもよい。サーバ装置30は、受信した空調機10のレンタル契約に関する情報を、レンタル機器に関する契約情報として蓄積する。
【0042】
サーバ装置30は、蓄積したレンタル機器の運用に関する運用情報及びレンタル機器に関する契約情報に基づいて、後述のように、ユーザの次の契約内容を提案する。
【0043】
担当者用クライアント端末40Aは、空調機10のレンタル契約に関する作業を行う担当者(例えば、空調機10のレンタル契約をユーザに提案する作業者、空調機10のレンタル契約に関する契約情報を入力する作業者など)が操作する情報処理端末である。担当者用クライアント端末40Aは、空調機10のレンタル契約に関する契約情報の入力を受け付け、サーバ装置30に送信する。また、担当者用クライアント端末40Aは、空調機10のメンテナンス情報の入力を受け付け、サーバ装置30に送信する。
【0044】
また、担当者用クライアント端末40Aはサーバ装置30が行ったユーザの次の契約内容の提案を表示し、担当者に通知する。例えば担当者用クライアント端末40Aは、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末などの情報処理端末である。
【0045】
ユーザ用クライアント端末40Bは、空調機10をレンタルするユーザが操作する情報処理端末である。ユーザ用クライアント端末40Bは、サーバ装置30が行ったユーザの次の契約内容の提案を表示し、ユーザに通知する。また、ユーザ用クライアント端末40Bは、ユーザから空調機10のレンタル契約に関する契約情報の入力を受け付け、サーバ装置30に送信してもよい。例えばユーザ用クライアント端末40Bは、PC、スマートフォン、タブレット端末などの情報処理端末である。
【0046】
サーバ装置30は制御部32を有する。制御部32は、プログラムを実行するハード構成であって、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等である。例えばサーバ装置30はCPUがプログラムを実行することで、後述の各種処理を実行できる。
【0047】
図1の情報処理システム1の構成は一例である。例えばサーバ装置30は1台以上の情報処理装置により実現されてもよい。また、サーバ装置30はクラウドコンピューティングのサービスとして実現するようにしてもよい。
図1の情報処理システム1の構成は用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
【0048】
<ハードウェア構成>
図1のサーバ装置30は、例えば
図2に示したハードウェア構成のコンピュータ500により実現する。
図2は、本実施形態に係るコンピュータ500の一例のハードウェア構成図である。
【0049】
コンピュータ500は、入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM(Random Access Memory)504、ROM(Read Only Memory)505、CPU506、通信I/F507、及びHDD(Hard Disk Drive)508などを備えており、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0050】
入力装置501は、担当者が各種信号を入力するのに用いるタッチパネル、操作キーやボタン、キーボードやマウスなどである。表示装置502は、画面を表示する液晶や有機ELなどのディスプレイ、音声や音楽などの音データを出力するスピーカ等で構成されている。通信I/F507は、コンピュータ500がネットワーク50を介してデータ通信を行うためのインターフェースである。
【0051】
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションなどがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替えて、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSDなど)を利用するものであってもよい。
【0052】
外部I/F503は、外部装置とのインターフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。
【0053】
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS(Basic Input Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
【0054】
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置であり、制御部32の一例である。
【0055】
<処理>
サーバ装置30の制御部32は、レンタル機器の一例である空調機10の運用情報を取得し、記憶装置に記憶させる。空調機10の運用情報は、空調機10又はIoT端末16が出力した空調機器データを含む。空調機10又はIoT端末16が出力した空調機器データは、室内機12の運転時間情報(ファン運転時間情報)を含む。
【0056】
また、空調機10又はIoT端末16が出力した空調機器データは、室外機14の運転時間情報(圧縮機の運転時間情報)、消費電力情報(所定期間の消費電力を示す情報)、又は部品情報を含む。なお、制御部32は過去及び現在の消費電力情報から消費電力の変化に関する情報を算出できる。消費電力の変化に関する情報は、空調機10又はIoT端末16が出力した空調機器データに含まれてもよい。
【0057】
部品情報は、四路切替弁の切替回数情報、電動弁の開度情報、電動弁の圧力損失情報、圧縮機の電流情報、又は熱交換器の圧力損失情報を含む。電動弁の開度情報及び圧力損失情報は、電動弁の内部のフィルタ汚れを検知するために利用できる。
【0058】
また、空調機10の運用情報は、担当者用クライアント端末40Aが送信したメンテナンス情報を含む。メンテナンス情報は、故障情報、部品交換情報、又は洗浄情報を含む。故障情報は故障の履歴を記録した故障履歴情報又は修理の履歴を記録した修理履歴情報を含む。部品交換情報は、空調機10の交換した部品を記録する。洗浄情報は、熱交換器、フィルタ、又はドレンパンなどの掃除洗浄情報を記録する。洗浄情報は、洗浄サービスの出動履歴情報を含んでもよい。
【0059】
制御部32は、レンタル機器の一例である空調機10の契約情報を取得し、記憶装置に記憶させる。空調機10の契約情報は、契約者情報、レンタル機種情報、据え付け場所情報、据え付け先の事業形態情報、契約日情報、契約年数情報、又は契約満了日情報を含む。据え付け場所情報は、例えば空調機10の据え付け場所が塩害地域などの特定の地域であるか否かを示す情報である。据え付け先の事業形態情報は、例えば空調機10の据え付け先が美容室又は料理店などの特定の業種であるか否かを示す情報である。
【0060】
制御部32は、記憶装置に記憶された空調機10の運用情報及び空調機10の契約情報に基づいて、ユーザに提案する次の契約内容の判断を行う。制御部32が行う次の契約内容の判断は、空調機10のレンタルの延長、又は新しい空調機10に入れ替える新規のレンタルの何れかをユーザに提案する判断である。制御部32が行う次の契約内容の判断は、契約情報に含まれる契約期間の満了前に、新しい空調機10に入れ替える新規のレンタルを提案する判断を含む。
【0061】
制御部32は、担当者用クライアント端末40A又はユーザ用クライアント端末40Bからの契約提案の要求を受け付け、ユーザに提案する次の契約内容の判断を行う。制御部32は、ユーザに提案する次の契約内容の判断を、担当者用クライアント端末40A又はユーザ用クライアント端末40Bに表示させることで通知する。制御部32は、ユーザに提案する次の契約内容の判断を、担当者又はユーザにメール送信することで通知してもよい。
【0062】
図1の情報処理システム1は、空調機10をレンタルしているユーザに対して提案する次の契約内容を、例えば契約期間が満了するタイミングで
図3に示すように判断する。
図3は本実施形態に係る情報処理システム1が行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
【0063】
ステップS10において、サーバ装置30は次の契約内容を提案するユーザがレンタルしている空調機10の契約情報の読み出しを行う。また、サーバ装置30は次の契約内容を提案するユーザがレンタルしている空調機10の運用情報の読み出しを行う。
【0064】
ステップS12において、サーバ装置30はステップS10で読み出した契約情報及び運用情報に基づいて、ユーザに提案する次の契約内容を判断する。例えばサーバ装置30はレンタル期間における空調機10の運用実績がよく、継続して使い続けても問題が生じる可能性が低ければ、空調機10を入れ替えないレンタルの延長を、ユーザに提案する契約内容として判断する。また、例えばサーバ装置30はレンタル期間における空調機10の運用実績から、継続して使い続けると問題が生じる可能性が高ければ、空調機10を入れ替える新規のレンタルを、ユーザに提案する契約内容として判断する。
【0065】
図4はステップS12の処理の一例のフローチャートである。ステップS100において、サーバ装置30は、例えば契約情報に含まれる空調機10の据え付け場所情報が塩害地域などの特定の地域であるか否かを判断する。空調機10の据え付け場所情報が塩害地域などの特定の地域である場合に、サーバ装置30はステップS108において、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断する。空調機10の据え付け場所情報が塩害地域などの特定の地域でなければ、サーバ装置30はステップS102の処理に進む。
【0066】
また、ステップS102において、サーバ装置30は、空調機10の契約情報に含まれる据え付け先の事業形態情報が美容室、料理店、又は工場などの特定の業種であるか否かを判断する。空調機10の据え付け先の事業形態情報が美容室、料理店、又は工場などの特定の業種である場合に、サーバ装置30はステップS108において、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断する。空調機10の据え付け先の事業形態情報が美容室、料理店、又は工場などの特定の業種でなければ、サーバ装置30はステップS104の処理に進む。美容室又は料理店は、空調機10が汚れやすい業種の一例である。工場は、空調機10の運転負荷が大きくなりやすい業種の一例である。
【0067】
また、ステップS104において、サーバ装置30は、例えば運用情報に修理の履歴を記録した故障情報が含まれているか否かを判定する。空調機10の運用情報に修理の履歴を記録した故障情報が含まれている場合に、サーバ装置30はステップS108において、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断する。空調機10の運用情報に修理の履歴を記録した故障情報が含まれていなければ、サーバ装置30はステップS106においてレンタルの延長と判断する。なお、
図4のフローチャートは一例であって、ステップS100、S102、及びS104の判断の全てを必ずしも行う必要はなく、少なくとも一つの判断を行えばよい。
【0068】
また、
図4のステップS100、S102、及びS104の判断は一例である。サーバ装置30は例えば運用情報に修理の履歴を記録した故障情報が所定件数以上含まれている場合に、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。
【0069】
また、サーバ装置30は、例えば運用情報に特定の部品(圧縮機、熱交換器、切替弁、又は電動弁など)の故障情報が含まれている場合に、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。サーバ装置30は例えば運用情報に特定の部品の故障情報が所定件数以上含まれている場合に、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。
【0070】
また、サーバ装置30は、例えば運用情報に含まれる空調機10の運転時間情報が特定の時間(圧縮機の推奨運転時間など)以上の運転時間を示している場合に、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。
【0071】
また、サーバ装置30は、例えば空調機10の運用情報に含まれる消費電力情報が、所定の割合を超えた消費電力の上昇率を示している場合に、ユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。例えばサーバ装置30は、前年と同能力(同負荷)の際の消費電力、通年のAPF(Annual Performance Factor)、又はCOP(Coefficient of Performance)の何れかが所定の割合(例えば15%)以上に悪化している場合に、新規のレンタルと判断してもよい。空調機10を入れ替えないレンタルの延長よりも、新しい空調機10を入れ替えることによる電気代の節約が、ユーザに利点を提供できるのであれば、サーバ装置30はユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。
【0072】
また、サーバ装置30は、例えば運用情報に含まれる四路切替弁の切替回数が切替限界回数以上である場合に、新規のレンタルと判断してもよい。サーバ装置30は、例えば運用情報に含まれる電動弁の圧力損失が同開度での圧力損失の所定の割合以上である場合に、新規のレンタルと判断してもよい。空調機10を入れ替えないレンタルの延長により、次のレンタル期間中に空調機10が故障する可能性が高ければ、サーバ装置30はユーザに提案する契約内容を、新規のレンタルと判断してもよい。
【0073】
また、サーバ装置30は、例えば運用情報に含まれる空調機10のメンテナンス情報を参照し、空調機10の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、ユーザに提案する契約内容を、空調機10を入れ替えないレンタルの延長と判断してもよい。例えばサーバ装置30は、空調機10の部品の清掃又は洗浄の回数が契約年数以上であれば、ユーザに提案する契約内容を、空調機10を入れ替えないレンタルの延長と判断してもよい。
【0074】
なお、ステップS12のユーザに提案する次の契約内容の判断は、上記した例示の一つを行ってもよいし、上記した例示を組み合わせて行ってもよい。ステップS14において、サーバ装置30はユーザに提案する次の契約内容の判断の結果を担当者又はユーザに通知する。
【0075】
図1の情報処理システム1は、空調機10をレンタルしているレンタル期間中のユーザに対して、契約期間の満了時に空調機10を入れ替えずにレンタルを延長できる可能性があることを、例えば
図5に示すように通知してもよい。空調機10を入れ替ないレンタルの延長は、料金が安いなどのユーザに利点を提供できる契約内容である。
【0076】
図5は本実施形態に係る情報処理システム1が行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
図5のフローチャートの処理は、所定期間(例えば一月)ごとに実行される。
【0077】
ステップS20において、サーバ装置30は空調機10をレンタルしているユーザの契約情報の読み出しを行う。また、サーバ装置30はユーザがレンタルしている空調機10の運用情報の読み出しを行う。
【0078】
ステップS22において、サーバ装置30はステップS10で読み出した契約情報及び運用情報に基づいて、契約期間の満了時に空調機10を入れ替ないレンタルの延長を提案できる可能性があるか否かを例えば上記のように判断する。
【0079】
例えばサーバ装置30はレンタル期間における空調機10の運用実績がよく、そのまま使い続ければ、契約期間の満了時に空調機10を入れ替えないレンタルの延長をユーザに提案できるのであれば、契約期間の満了時に空調機10を入れ替ないレンタルの延長を提案できる可能性があると判断する。
【0080】
また、例えばサーバ装置30はレンタル期間における空調機10の運用実績が悪く、契約期間の満了時に空調機10を入れ替えないレンタルの延長をユーザに提案しない方がよいのであれば、契約期間の満了時に空調機10を入れ替ないレンタルの延長を提案できる可能性がないと判断する。
【0081】
サーバ装置30は、例えばユーザがレンタル中の空調機10のメンテナンス情報を参照して、空調機10の部品の清掃又は洗浄の頻度が特定の割合を超えていれば、契約期間の満了時に空調機10を入れ替ないレンタルの延長を提案できる可能性があると判断してもよい。
【0082】
ステップS24において、サーバ装置30は、契約期間の満了時に空調機10を入れ替ないレンタルの延長を提案できる可能性があると判断した場合、ステップS26の処理を行う。ステップS26において、サーバ装置30は、このままの状態で空調機10を使い続ければ、料金が安いなどのユーザに利点のある空調機10を入れ替えないレンタルの延長を契約期間の満了時に選択できる可能性があることをユーザに通知する。
【0083】
ユーザへの通知は、メールを利用して行ってもよいし、ユーザに提供する空調機10の使用レポートなどを利用して行ってもよい。ユーザは、料金が安いなどのユーザに利点のあるレンタルの延長を契約内容として選択できる可能性を知ることができ、空調機10の部品の清掃又は洗浄を行う動機付けとなる。
【0084】
図1の情報処理システム1は、空調機10をレンタルしているレンタル期間中のユーザに対して、契約期間の満了前に空調機10を入れ替える新規のレンタルを、例えば
図6に示すように提案してもよい。
図6でユーザに提案する新規のレンタルは、例えばレンタル期間における空調機10の運用実績から、レンタルしている空調機10を契約期間の満了まで使い続けるよりも、空調機10を入れ替える方がユーザにとって利点がある場合に提案する契約内容である。
【0085】
図6は本実施形態に係る情報処理システム1が行うレンタル機器の契約提案の一例のフローチャートである。
図6のフローチャートの処理は、所定期間(例えば一月)ごとに実行される。
【0086】
ステップS30において、サーバ装置30は空調機10をレンタルしているユーザの契約情報の読み出しを行う。また、サーバ装置30はユーザがレンタルしている空調機10の運用情報の読み出しを行う。
【0087】
ステップS32において、サーバ装置30はステップS30で読み出した契約情報及び運用情報に基づいて、契約期間の満了前に、新しい空調機10に入れ替える新規のレンタルをユーザに提案すべき条件に合致するか否かを例えば上記のように判断する。
【0088】
サーバ装置30は、例えば運用情報に修理の履歴を記録した故障情報が所定件数以上含まれている場合、例えば運用情報に特定の部品の故障情報が所定件数以上含まれている場合、空調機10の運用情報に含まれる消費電力情報が、又は所定の割合を超えた消費電力の上昇率を示している場合に、新しい空調機10に入れ替える新規のレンタルをユーザに提案すべき条件に合致すると判断する。
【0089】
ステップS34において、サーバ装置30は、契約期間の満了前に、新しい空調機10に入れ替える新規のレンタルをユーザに提案すべき条件に合致していると判断した場合、ステップS36の処理を行う。ステップS36において、サーバ装置30は、このままの状態で空調機10を使い続けるよりも、契約期間の満了前であっても空調機10を入れ替える新規のレンタルを再契約した方がユーザにとって利点がある場合に、契約期間の満了前の新規のレンタルをユーザに提案する。
【0090】
ユーザへの提案は、メールを利用して行ってもよいし、ユーザに提供する空調機10の使用レポートなどを利用して行ってもよい。ユーザは、契約期間の満了まで現在の契約を継続するよりも、契約期間の満了前に新規のレンタルに再契約した方が利点のあることに気付くことができる。
【0091】
サーバ装置30は、空調機10のレンタル契約に関する作業を行う担当者又は空調機10をレンタルしているユーザに対し、ユーザにとって利点のある次の契約内容を画面表示して通知できる。
【0092】
したがって、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、レンタル期間における空調機10の運用実績に基づき、空調機10をレンタルしているユーザにとって利点のある次の契約内容を提案できる。
【0093】
本実施形態の情報処理システム1によれば、契約期間の満了時に空調機10を入れ替える新規のレンタルの提案だけでなく、ユーザにとって利点があれば空調機10を入れ替えずにレンタルの延長を提案する運用を実現できる。このように、本実施形態の情報処理システム1によれば、空調機10をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置、契約提案方法及び情報処理システムを提供できる。また、本実施形態の情報処理システム1によれば、従来であれば廃棄されていた空調機10を長く使えるように管理することで、環境問題を改善できる。
【0094】
[作用]
本実施形態は、制御部を有する情報処理装置であって、制御部は、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、契約情報及び運用情報に基づいて、ユーザの次の契約内容を提案する。制御部は、例えば制御部32である。情報処理装置は、例えばサーバ装置30である。レンタル機器は、例えば空調機10である。
【0095】
本実施形態によれば、契約情報及び運用情報に基づき、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置を提供できる。
【0096】
また、本実施形態では、ユーザの次の契約内容は、レンタル機器のレンタルの延長、又は新しいレンタル機器に入れ替える新規のレンタルである。
【0097】
本実施形態によれば、契約情報及び運用情報に基づき、レンタル機器のレンタルの延長、又は新しいレンタル機器に入れ替える新規のレンタルを、次の契約内容として提案する情報処理装置を提供できる。
【0098】
また、本実施形態では、契約情報は、レンタル機器の据え付け先の業種の情報を含み、運用情報は、レンタル機器のメンテナンス情報、レンタル機器の運転時間情報、又はレンタル機器の消費電力情報を含む。
【0099】
本実施形態によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報と、レンタル機器のメンテナンス情報、レンタル機器の運転時間情報、又はレンタル機器の消費電力情報とに基づいて、ユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置を提供できる。
【0100】
また、本実施形態では、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれるレンタル機器の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、レンタル機器のレンタルの延長を提案する。
【0101】
本実施形態によれば、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれるレンタル機器の部品の清掃又は洗浄の回数が特定の回数を超えていれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器のレンタルの延長を提案する情報処理装置を提供できる。
【0102】
また、本実施形態では、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれているレンタル機器の故障情報がレンタル期間中に故障が生じたことを示していれば、新規のレンタルを提案する。
【0103】
本実施形態によれば、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれるレンタル機器の故障情報がレンタル期間中に故障が生じたことを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0104】
また、本実施形態では、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示していれば、新規のレンタルを提案する。
【0105】
本実施形態によれば、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0106】
また、本実施形態では、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、新規のレンタルを提案する。
【0107】
本実施形態によれば、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0108】
また、本実施形態では、レンタル機器の据え付け先の業種の情報が所定の業種であることを示していれば、新規のレンタルを提案する。
【0109】
本実施形態によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報が所定の業種であることを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0110】
また、本実施形態では、所定の業種は、レンタル機器が汚れやすい業種又はレンタル機器の運転負荷が大きくなりやすい業種である。
【0111】
本実施形態によれば、レンタル機器の据え付け先の業種の情報が、レンタル機器が汚れやすい業種又はレンタル機器の運転負荷が大きくなりやすい業種であることを示していれば、ユーザの次の契約内容としてレンタル機器の新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0112】
また、本実施形態では、レンタル機器のメンテナンス情報に含まれているレンタル機器の故障情報がレンタル期間中に所定回数以上の故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示している場合、契約情報に含まれる契約期間の満了前に、新規のレンタルを提案する。
【0113】
本実施形態によれば、レンタル機器の故障情報がレンタル期間中に所定回数以上の故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の故障情報が特定の部品に故障が生じたことを示しているか、レンタル機器の消費電力情報が所定量以上の消費電力の上昇率を示していれば、契約期間の満了前に新規のレンタルを提案する情報処理装置を提供できる。
【0114】
また、本実施形態では、レンタル機器をレンタル中のユーザであって、契約情報に含まれる契約期間の満了時にレンタル機器のレンタルの延長を提案できる可能性のあるユーザに対して、レンタル機器のレンタルを延長できる可能性があることを通知する。
【0115】
本実施形態によれば、契約期間の満了時にレンタル機器のレンタルの延長を提案できる可能性のあるユーザに対して、レンタル機器のレンタルを延長できる可能性があることを通知する情報処理装置を提供できる。
【0116】
また、本実施形態では、レンタル機器は、空調機10である。
【0117】
本実施形態によれば、契約情報及び運用情報に基づき、空調機10をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理装置を提供できる。
【0118】
また、本実施形態は、制御部を有する情報処理装置の制御部が実行する契約提案方法であって、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、契約情報及び運用情報に基づいて、ユーザの次の契約内容を提案する。
【0119】
本実施形態によれば、契約情報及び運用情報に基づき、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する契約提案方法を提供できる。
【0120】
また、本実施形態は、情報処理装置と情報処理端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、情報処理装置又は情報処理端末が有する制御部は、ユーザがレンタルしているレンタル機器に関する契約情報を取得し、レンタル機器の運用に関する運用情報を取得し、契約情報及び運用情報に基づいて、ユーザの次の契約内容を情報処理端末に表示して提案する。
【0121】
本実施形態によれば、契約情報及び運用情報に基づき、レンタル機器をレンタルしているユーザの次の契約内容を提案する情報処理システムを提供できる。
【0122】
以上、本実施形態について説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0123】
1 情報処理システム
10 空調機
12 室内機
14 室外機
16 IoT端末
20 エッジ装置
30 サーバ装置
32 制御部
40A 担当者用クライアント端末
40B ユーザ用クライアント端末
50 ネットワーク