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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130081
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】油庫
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/24 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B65D90/24
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039589
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】596103400
【氏名又は名称】株式会社サンダイヤ
(74)【代理人】
【識別番号】110003292
【氏名又は名称】弁理士法人三栄国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手塚 裕
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA02
3E170AB03
3E170BA10
3E170QA01
3E170RA02
3E170RA03
3E170VA20
(57)【要約】
【課題】防油堤の床面が溜桝側に向けて下り傾斜している傾斜付防油堤を有する油庫において、安定してタンクを保持することができる油庫を提供する。
【解決手段】複数本の鉄骨により形成されたベースと、前記ベース上に載置された溜桝を有する防油堤と、前記防油堤の床面上に固定され、複数本の鉄骨により形成されたタンク架台用鉄骨と、前記タンク架台用鉄骨上に載置された複数本の鉄骨により形成されたタンク架台と、を備える油庫であって、前記ベースのベース内枠および前記防油堤の防油堤床面は、前記溜桝側に向けて下り傾斜しており、前記タンク架台用鉄骨のすべての上面を同じ高さとし、かつ、すべての上面を水平にしたことを特徴とする。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の鉄骨により形成されたベース内枠とベース外枠とで構成されるベースと、
前記ベース上に載置された溜桝を有する防油堤と、
前記防油堤の床面上に固定され、複数本の鉄骨により形成されたタンク架台用鉄骨と、
前記タンク架台用鉄骨上に載置されたタンク架台と、
前記タンク架台上に載置されたタンクと、を備える油庫であって、
前記ベースの前記ベース内枠および前記防油堤の防油堤床面は、前記溜桝側に向けて下り傾斜しており、
前記タンク架台用鉄骨のすべての上面を同じ高さとし、かつ、すべての上面を水平にしたことを特徴とする油庫。
【請求項2】
前記ベース内枠の四角形の鉄骨の上に前記タンク架台用鉄骨の四角形の鉄骨を重ね合わせたことを特徴とする請求項1記載の油庫。
【請求項3】
前記ベースの前記ベース内枠は、井桁状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の油庫。
【請求項4】
前記防油堤は、前記ベースに溶接により取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の油庫。
【請求項5】
前記防油堤は、前記ベースにボルトにより取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載の油庫。
【請求項6】
前記ベースを形成する鉄骨は、チャンネル鋼材であることを特徴とする請求項1または2記載の油庫。
【請求項7】
前記タンク架台用鉄骨を形成する鉄骨は、チャンネル鋼材であることを特徴とする請求項1または2記載の油庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発電装置に用いる燃料を供給するタンクを備えた油庫に関し、特に、油庫に設けた溜桝を有する防油堤が溜桝側に傾斜を有する場合でも、タンクを安定して保持することができる構成を備えた油庫に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地震、大雨等の災害が多発しており、停電時の対応として非常用発電装置が備えられるようになっている。また、離島、山岳部などで発電装置を備えることも必要とされている。これらに使用される発電装置は、灯油、軽油、A重油などの燃料によって駆動するため、油庫は、燃料を供給するタンクを備えており、このタンクは、送油ポンプを介さずに発電装置に供給できるように、タンクは、油庫内の架台上に設置されている。
【0003】
通常、消防法で定める灯油、軽油、重油などの少量危険物を貯蔵する油庫には、防油堤が設けられている。防油堤内に流出した燃料を安全に回収するためには、防油堤の床面に傾斜を付けておくことが好ましい。特許文献1は、防油堤の構造が簡易で、かつ、防油堤に流れ込む液体の処理を容易にする非常用発電装置を提供するために、エンジンと発電機とを収容したケーシングを支持枠13で支持し、支持枠内に燃料タンク22を備え、エンジンの下方で、かつ、燃料タンクの周囲に、平面視で矩形状の底板24と、底板を囲む第一側面板25、第二側面板及び第三側面板27並びに支持枠内部を仕切る仕切り板23とで区画した防油堤28を設け、底板の上面は、第一側面板及び第三側面板からそれぞれ下方に向けて傾斜した2つの傾斜面によって形成することで溝状の排出路29を備え、第二側面板の下部に、排出路と支持枠の外部とを連通する排出孔30が設けられている非常用発電装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-200775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、燃料タンク22から燃料を発電機に供給するために燃料供給部が設けられているため、燃料タンク22は、支持枠13内に設けた防油堤28の底板24の上面に設置されているだけである。一方、本発明における油庫に設置されている燃料を保有しているタンクは、送油ポンプを介さずに発電装置に供給できるようにするために、油庫内の架台上に設置すること、すなわち位置的に高い場所に設置することが求められる。また、燃料を保有しているタンクは、重量が大きいため、油庫内に安定して保持されることが求められる。
【0006】
そこで、防油堤の床面が溜桝側に向けて下り傾斜している傾斜付防油堤を有する油庫において、安定してタンクを保持することができる油庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 第1の発明は、複数本の鉄骨により形成されたベースと、前記ベース上に載置された溜桝を有する防油堤と、前記防油堤の床面上に固定され、複数本の鉄骨により形成されたタンク架台用鉄骨と、前記タンク架台用鉄骨上に載置された複数本の鉄骨により形成されたタンク架台と、を備える油庫であって、前記ベースのベース内枠および前記防油堤の防油堤床面は、前記溜桝側に向けて下り傾斜しており、前記タンク架台用鉄骨のすべての上面を同じ高さとし、かつ、すべての上面を水平にしたことを特徴とする油庫である。
【0008】
(2) 第2の発明は、前記ベース内枠の四角形の鉄骨の上に前記タンク架台用鉄骨の四角形の鉄骨を重ね合わせたことを特徴とする前記(1)記載の油庫である。
【0009】
(3) 第3の発明は、前記ベースの前記ベース内枠は、井桁状に形成されていることを特徴とする前記(1)または(2)記載の油庫である。
【0010】
(4) 第4の発明は、前記防油堤は、前記ベースに溶接により取り付けられていることを特徴とする前記(1)または(2)記載の油庫である。
【0011】
(5) 第5の発明は、前記防油堤は、前記ベースにボルトで取り付けられていることを特徴とする前記(1)または(2)記載の油庫である。
【0012】
(6) 第6の発明は、前記ベースを形成する鉄骨は、一般構造用圧延鋼材から形成するチャンネル鋼材であることを特徴とする前記(1)または(2)記載の油庫である。
【0013】
(7) 第7の発明は、前記タンク架台用鉄骨を形成する鉄骨は、一般構造用圧延鋼材から形成するチャンネル鋼材であることを特徴とする前記(1)または(2)記載の油庫である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
前記(1)の発明によれば、油庫においてタンクを保持する部材をすべて同種の鉄骨とすることで、使用材料を統一することができ、製造工程の簡略化、コストの低減に繋げることができる。さらに、防油堤床面を溜桝側に向けて下り傾斜とする場合でも、タンク架台用鉄骨により高さおよび水平方向を調整することでタンクを水平に保持することができる。
【0015】
前記(2)の発明によれば、タンク架台用鉄骨をベース内枠の鉄骨の上に重ね合わせることにより、ベース内枠の強度とタンク架台用鉄骨の強度とが重複して剛性が高まり、タンク架台およびタンクを確実に載置することができる。
【0016】
前記(3)の発明によれば、ベース内枠を井桁状に形成することにより、井桁状の8点の端部をベース外枠と溶接することで井桁部分の強度を確保することができ、井桁部分の鉄骨は、この上面に重ねられる防油堤床面を確実に保持することができる。
【0017】
前記(4)の発明によれば、防油堤をベースに溶接により取り付けることにより、油庫の製作工程を簡略化することができ、製作コストを低減することができる。
【0018】
前記(5)の発明によれば、防油堤をベースにボルトで取り付けることにより、ベース仕様が溶接に適さない場合でも、製作作業の手間を省くことができる。
【0019】
前記(6)の発明によれば、ベースを形成する鉄骨を一般構造用圧延鋼材から成形するチャンネル鋼材を使用することで、安価な材料を強度面において有効に使用することができる。
【0020】
前記(7)の発明によれば、タンク架台用鉄骨を形成する鉄骨を一般構造用圧延鋼材から成形するチャンネル鋼材を使用することで、安価な材料を強度面において有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態の油庫を示しており、図1(a)はフローシート、図1(b)は正面図を示している。
図2】本発明の一実施形態の油庫を示しており、図2(a)は平面図、図2(b)は右側面図、図2(c)は左側面図を示している。
図3】本発明の一実施形態のベースを示しており、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は右側面図を示している。
図4図3(a)のA-A線断面図である。
図5】本発明の一実施形態の防油堤を示しており、図5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は右側面図を示している。
図6図5(a)のB-B線断面図である。
図7】本発明の別の実施形態の防油堤を示しており、図7(a)は平面図、図5(b)は正面図を示している。
図8図7(a)のC-C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同様の部分には、同一符号を付している。本発明は、以下に説明する実施形態により限定されるものではなく、以下の実施形態から当業者が自明の範囲内で適宜変更したものも含む。
【0023】
なお、本明細書の説明においては、油庫100のドア11側を前方、ドア11の反対側を後方とする。
【0024】
図1(a)は、本発明の油庫100のフローシートである。油庫100は、側壁10、屋根20、ベース30、タンク50、防油堤60を備えており、最大950リットルの燃料を保有しているタンク50には、保有燃料確認用のフロートスイッチ51、均圧用の通気口12、燃料補給用の手動式ポンプ52が設けられ、図示しない発電装置との間には、送油管54および戻り管55が設けられている。
【0025】
図1(b)は、本発明の油庫100の正面図である。油庫100は、図1(a)のフローシートに示したもの以外に、側壁10に保守点検用のドア11および給排気用フード13、屋根20にフロートスイッチ51の保守点検時にフロートスイッチ51をタンク50から抜き出すための点検口21、タンク50を保持するタンク架台40が設けられている。
【0026】
図2(a)は油庫10の平面図、図2(b)は右側面図、図2(c)は左側面図を示している。図2(a)における防油堤60の後方に溜桝61が設けられている。防油堤床面は溜桝61側に向けて下り傾斜しており、図2(b)におけるタンク50は、タンク架台40の上に設けられており、油庫10内で高い位置を占めている。
【0027】
図3は、本発明の一実施形態のベース30を示しており、図3(a)に示すように、井桁状のベース内枠35の周りを四角形のベース外枠31が取り囲んでいる。ベース外枠31は、ベース内枠35の8か所の井桁の端部で溶接によりベース内枠35と一体となっている。
【0028】
ベース外枠31は、2本のベース外枠横材31-1および2本ベース外枠縦材31-2で構成されており、4本とも、例えば、厚さ4.5mmの一般構造用圧延鋼材SS400を用いて製作された高さ150mm×幅75mmのチャンネル鋼材を使用している。
【0029】
ベース内枠35は、ベース内枠第1横材35-1、ベース内枠第2横材35-2、ベース内枠縦材35-3で構成されている。ベース内枠縦材35-3は、前方側の端部の高さがhmmで後方側の端部の高さが(h-a)mm、すなわち、後方側の端部では高さがamm低くなっている。このammは防油堤床面62が溜桝61側に向けて下り傾斜した高さになる。ammは、例えば30mmである。また、hは、ベース外枠31と同じ高さの150mmである。2本のベース内枠縦材35-3は、同じ形状である。
【0030】
ベース内枠第1横材35-1の高さは、ベース内枠縦材35-3と接する位置でベース内枠縦材35-3と同じ高さである。ベース内枠第2横材35-2の高さは、ベース内枠縦材35-3と接する位置でベース内枠縦材35-3と同じ高さである。ベース内枠縦材35-3は、後方側に沿って高さが低くなるので、ベース内枠第2横材35-2の高さは、ベース内枠第1横材35-1の高さよりも低くなる。
【0031】
図4は、図3(a)のA-A線断面図を示しており、前方側のベース外枠横材31-1と後方側のベース外枠横材31-1との間をベース内枠縦材35-3がつないでおり、ベース内枠縦材35-3は、前方側の高さhmmから後方側までammだけ下り傾斜している。ベース内枠縦材35-3に対して、ベース内枠第1横材35-1とベース内枠第2横材35-2とがそれぞれベース内枠縦材35-3と同じ高さで交わっている。
【0032】
ベース内枠35は、例えば、厚さ4.5mmの一般構造用圧延鋼材SS400を用いて製作された幅75mmのチャンネル鋼材を使用している。なお、ベース内枠35を構成するベース内枠第1横材35-1、ベース内枠第2横材35-2、ベース内枠縦材35-3の高さは、後方側に位置するほど高さが低くなるように調整されている。
【0033】
図5は、本発明の一実施形態の防油堤60を示しており、図5(a)に示すように、防油堤60は、上部が解放された箱型であり、防油堤床面62と防油堤側面63とで構成されており、防油堤側面63は、防油堤第1横側面63-1、防油堤第2横側面63-2、防油堤縦側面63-3 を含んでいる。防油堤床面62の後方側の右隅に溜桝61が設けられている。防油堤床面62には、タンク架台用鉄骨65が固定されている。
【0034】
図5(b)は、防油堤60の正面図を示しており、本実施形態では、防油堤60は、ベース外枠31に溶接により取り付けられている。溶接は、例えば、防油堤床面62とベース外枠31とが接している防油堤床面62の全周において一定のピッチで断続隅肉溶接を行うことができる。防油堤第1横側面63-1の高さHは、例えば、300mmである。なお、防油堤側面63に含まれる防油堤第1横側面63-1、防油堤第2横側面63-2、防油堤縦側面63-3のそれぞれの上辺のレベルは同一、すなわち互いに同一の水平面に含まれている。一方、下辺のレベルは異なっている。
【0035】
図5(c)は、防油堤60の右側面図であり、防油堤縦側面63-3を示している。防油堤床面62がベース内枠35の上面に接して取り付けられているので、防油堤縦側面63-3は、前方側の端部の高さはHであるが、溜桝61側に高さaだけ下り傾斜しており、後方側の端部の高さはH+aである。そのため、防油堤第2横側面63-2の高さもH+aである。
【0036】
タンク架台用鉄骨65は、タンク架台用第1横鉄骨65-1、タンク架台用第2横鉄骨65-2、タンク架台用縦鉄骨65-3を含んでいる。タンク架台用鉄骨65は、その上にタンク架台40およびタンク50を載置するため、タンク架台用鉄骨65が含んでいるタンク架台用第1横鉄骨65-1、タンク架台用第2横鉄骨65-2、タンク架台用縦鉄骨65-3のそれぞれの上辺のレベルは同一、すなわち互いに同一の水平面に含まれていることが求められる。
【0037】
ここで、防油堤床面62は、溜桝61側に向けて下り傾斜となっているので、防油堤床面62上に固定されるタンク架台用鉄骨65に含まれるタンク架台用第1横鉄骨65-1、タンク架台用第2横鉄骨65-2、タンク架台用縦鉄骨65-3のそれぞれの高さは、防油堤床面62の傾斜に合わせて調整することが求められる。図6は、図5(a)のB-B線断面図を示している。タンク架台用鉄骨65を示している部分では、前方側のタンク架台用第1横鉄骨65-1と後方側のタンク架台用第2横鉄骨65-2との間をタンク架台用縦鉄骨65-3がつないでおり、それぞれの上辺のレベルが同一になるように高さを調整している。
【0038】
防油堤60は、例えば、厚さ2.3mmの熱間圧延軟鋼板SPHCを用いて製作され、タンク架台用鉄骨65は、例えば、厚さ4.5mmの一般構造用圧延鋼材SS400を用いて製作された幅100mmのチャンネル鋼材を使用している。
【0039】
図7は、本発明の別の実施形態の防油堤を示している。図5に示す防油堤60は、ベース外枠31に断続隅肉溶接により取り付けられている。一方、図7に示す防油堤60は、防油堤側面63の周囲に、防油堤フランジ66を設け、防油堤フランジ66にボルト孔を穿設し、ベース外枠31側にも防油堤フランジ66のボルト孔に対応する位置にボルト孔を穿設し、防油堤60をベース30にボルトを用いて取り付けるものである。防油堤フランジ66は、断続隅肉溶接により防油堤側面63に取り付けられている。
【0040】
一般的には、防油堤は、ベースに溶接により取り付ける方法が採用されているが、ベースが溶融亜鉛めっき仕様の場合、溶接前に溶融亜鉛めっきを削り取り、溶接後に補修塗装を行うことになり、製作作業の手間を省くためにボルトを用いて取り付ける方法が採用される。
【0041】
図8は、図7(a)のC-C線断面図を示している。防油堤フランジ66が防油堤側面63の周囲に設けられている。防油堤フランジ66として、例えば、厚さ5mmのL型等辺アングル材を用いることができる。
【0042】
以上説明した側壁10、屋根20、ベース30、タンク架台40、タンク50、防油堤60、タンク架台用鉄骨65より油庫100を製作する工程は、一例を示すと次の通りである。
(1) ベース30を製作する。
(2) 製作した防油堤60をベース30上に載置する。
(3) タンク架台用鉄骨65を防油堤60の防油堤床面62に固定する。
(4) 製作したタンク架台40をタンク架台用鉄骨65上に載置する。
(5) 製作したタンク50をタンク架台40上に載置する。
(6) タンク50に関連配管、付属品を取付ける。
(7) 側壁10をベース30に組み付ける。
(8) 屋根20を側壁10に組み付ける。
(9) 残りの配管工事、配線工事を行い、通気口12、フード13、照明器具などを取付ける。
【符号の説明】
【0043】
10 側壁
11 ドア
12 通気口
13 フード
20 屋根
21 点検口
30 ベース
31 ベース外枠
31-1 ベース外枠横材
31-2 ベース外枠縦材
35 ベース内枠
35-1 ベース内枠第1横材
35-2 ベース内枠第2横材
35-3 ベース内枠縦材
40 タンク架台
50 タンク
51 フロートスイッチ
52 手動式ポンプ
54 送油管
55 戻り管
60 防油堤
61 溜桝
62 防油堤床面
63 防油堤側面
63-1 防油堤第1横側面
63-2 防油堤第2横側面
63-3 防油堤縦側面
65 タンク架台用鉄骨
65-1 タンク架台用第1横鉄骨
65-2 タンク架台用第2横鉄骨
65-3 タンク架台用縦鉄骨
66 防油堤フランジ
100 油庫
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8