(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130087
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】システム、プログラム等
(51)【国際特許分類】
H04N 21/234 20110101AFI20240920BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240920BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20240920BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240920BHJP
【FI】
H04N21/234
H04N21/431
G06F3/16 650
G06F3/16 610
G06F3/16 620
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039599
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】391001848
【氏名又は名称】株式会社ユピテル
(74)【代理人】
【識別番号】110001830
【氏名又は名称】弁理士法人東京UIT国際特許
(72)【発明者】
【氏名】黒瀬 利夫
【テーマコード(参考)】
5C164
5E555
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164SB01P
5C164SB29S
5C164UB88P
5C164UD21S
5E555AA22
5E555AA25
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5E555BA04
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5E555EA05
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5E555EA27
5E555FA00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来のシステムよりも優れたシステム及びプログラムを提供する。
【解決手段】配信動画を視聴する視聴者端末の表示画面90において、コメント欄93に表示されたコメント98Aの中から文字列が抽出され、抽出された文字列から画像190Aが生成される。生成された画像190Aは、文字列が抽出されたコメントを投稿した視聴者から贈られたものである。配信動画表示ウインドウ91に表示されている配信動画に、生成された画像190Aが重畳されて表示される。
【選択図】
図28
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能と、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様と異なる第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する第2の機能と、を備えるシステム。
【請求項2】
第1の態様で処理されてユーザの装置から出力する情報と関連性があるような情報を第2の態様で処理してユーザの装置から出力するように処理する請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ユーザからコミュニケータへのメッセージを入力する機能と、入力したメッセージにもとづく情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する機能とを備えた請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
入力したメッセージから文字列を抽出する機能と、抽出した文字列にもとづく情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する機能とを備える請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
入力したメッセージから文字列を抽出する機能は、コミュニケータがインターネットからアクセスできるサーバに格納されている情報にもとづいて抽出するように制御する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
抽出された文字列をコミュニケータの装置に表示するように制御する機能を備えた請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
表示された文字列の中から1または複数の文字列をコミュニケータが選択できる機能と、選択された文字列にもとづいて第2の態様の情報を生成する機能とを備えた請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
生成された第2の態様の情報をコミュニケータに報知する機能を備えた請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
選択された文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出する機能と、選択された文字列にもとづく情報を第2の態様で特定のユーザに報知する機能とを備えた請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
特定のユーザからの公開指令を入力し、特定のユーザからの公開指令の入力に応じて第2の態様の情報をユーザの装置に公開するように制御をする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
第1の態様での情報はコミュニケータの配信映像の情報であり、第2の態様での情報は画像情報であり、特定のユーザからの公開指令に入力に応じて、コミュニケータの配信映像上に重ねて、画像情報に関連する情報を描画する機能を備えた請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
特定のユーザからの公開指令の入力に応じて、第2の態様の情報の生成に利用した特定のユーザからのメッセージを検出する機能と、検出されたメッセージの報知態様を他のユーザのメッセージの報知態様と変えてユーザに報知する機能とを備えた請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
選択された文字列にもとづく、第2の態様の情報とともに、第2の態様として出力する情報の対価を特定のユーザに報知する機能と、特定のユーザによる対価の支払いの承諾を入力する機能と、承諾の入力に応じて第2の態様の情報をユーザに報知するように制御する機能を備えた請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
特定のユーザによる対価の支払いの承諾の入力に応じて、第2の態様の情報についての特定のユーザのメッセージの報知態様を他のユーザのメッセージの報知態様と異なるように制御する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
第1の態様を、コミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様となるように制御し、第2の態様を、コミュニケータの心理描写を表現する態様となるように制御する請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
コミュニケータの表情を検出し、検出されたコミュニケータの表情と異なる表情で発せられる言葉を第2の態様で出力するように制御する請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力後に、コミュニケータに対するユーザからの入力を検出したことに応答してコミュニケータが情報を出力するような制御とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力から所定時間経過したかどうかを判定する処理を行い、所定時間内にコミュニケータに対するユーザからの入力を検出しなかったことに応答してコミュニケータが情報を出力するような制御とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の内容または情報量に応じて第2の態様での情報の出力時間を変えるように制御する請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力からコミュニケータに対してユーザから入力するまでの時間を計測する処理を行い、計測された時間に対応して異なる処理をする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
ユーザの検索履歴またはユーザがインターネット上のサーバにアップロードした文章を検出し、検出結果にもとづいて、第1の態様で出力される情報および第2の態様で出力される情報の少なくとも一方を生成して出力する請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
コミュニケータは情報の開示者であり、人ではなく所定のキャラクタについての情報を生成するコンピュータであって、第1の態様で出力される情報は、コンピュータの生成する所定のキャラクタについての情報であり、かつ外部に表現している態様で出力し、音声または所定位置への文字列の表示で行い、第2の態様で出力される情報は、情報の開示者の内心が表現されている態様で出力し、前記音声とは異なる音声、または、前記所定位置以外の位置への文字列の表示で行う請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
コミュニケータは情報の開示者であり、人であり、第1の態様での出力は、人の音声の出力であり、情報の開示者からの情報は人の入力した情報であり、かつ外部に表現している態様で出力し、人の音声での出力であり、第2の態様で出力される情報は、情報の開示者の内心が表現されている態様で出力し、前記人の音声とは異なる音声、または、文字列の表示で行う請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
コンピュータに請求項1から23のシステムの機能を実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、プログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の文献では,たとえば、ライブ配信者の端末から送信されるライブ映像と、チャット参加者の端末から送信されるメッセージ情報を、同じ画面上でそれぞれに指定されたレイアウトに同期して表示させるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のようなものでは未だ十分ではない。
【0005】
上述した課題に鑑み、本発明の目的の一つは、従来よりも優れたシステム等を提供することである。
【0006】
本発明の目的はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果を得ることを目的とする構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所を「~が課題である」と読み替えた課題が本明細書には開示されている。課題はそれぞれ独立したものとして記載しているものであり、各々の課題を解決するための構成についても単独で分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。課題が明細書の記載から黙示的に把握されるものであっても、本出願人は本明細書に記載の構成の一部を補正又は分割出願にて特許請求の範囲とする意思を有する。またこれら独立の課題を組み合わせた課題を解決する構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能と、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様と異なる第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する第2の機能と、を備えるシステムとするとよい。
【0008】
このようにすれば、従来よりも優れたシステムを提供できる。「コミュニケータ」は、情報の伝達者であり、ユーザの装置に情報を提供する人物、キャラクタとするとよい。「コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能」は、コミュニケータから発せられた音を表す音データを、音に変換して出力するように処理する機能、コミュニケータが入力した文字を表す文字列データを、音に変換して出力または文字列に変換して表示して出力するように処理する機能、コミュニケータを撮影して得られた画像を表す画像データを、画像に変換して出力するように処理する機能などとするとよい。また、「コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能」は、コミュニケータが発する音を表す音データ、コミュニケータからユーザの装置に伝達する文字を表す文字列データ、コミュニケータの画像を表す画像データなどをシステムまたはシステム以外のコンピュータ装置が生成し、生成した音データを音として出力するように処理する機能、生成した文字列データによって表される文字列を音として出力または表示して出力するように処理する機能、画像データを画像に変換して出力する機能とするとよい。さらに、「コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能」は、コミュニケータが発する音を表す音データ、コミュニケータがユーザに伝達する文字を表す文字列データ、コミュニケータを表わす画像の画像データなどをシステムに記憶しておき、記憶されている音データを音として出力するように処理する機能、記憶されている文字列データによって表される文字列を音として出力または表示して出力するように処理する機能、記憶されている画像データを画像に変換して出力する機能とするとよい。
【0009】
「第1の態様と異なる第2の態様」は、第1の態様での出力が音の出力に対し第2の態様での出力が文字列、画像の出力、第1の態様での出力が文字列での出力に対し第2の態様での出力が音の出力、画像の出力、第1の態様での出力が画像での出力に対し第2の態様での出力が音の出力、文字列の出力というように出力の種類が異なるように処理するとよいし、第1の態様での出力が文字列、画像の出力に対し第2の態様での出力が第1の態様での文字列、画像の表示態様と異なる表示態様での文字列、画像の出力、第1の態様での出力が音の出力に対し第2の態様での出力が第1の態様での音の出力と異なるように音を加工する機能であるボイスチェンジャー機能で出力するように出力の種類が同じように処理するとよい。システムは、ユーザの一例である情報の受領者に対してコミュニケータの一例である情報の開示者からの情報を出力する機能を備えたコンピュータ・システムであるとよい。
【0010】
たとえば、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理する第1の機能は、コミュニケータの一例である人物を撮影して人物の映像データを生成したり、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成してキャラクタを表す映像データを生成したりして、それらの人物、キャラクタなどを表す映像データを生成し、生成された映像データを、コミュニケータの装置からユーザの装置などに送信したり、ユーザの装置が映像データを受信して、ユーザの装置において映像データによって表される映像、音声などを表示装置の表示画面に表示、スピーカから出力する機能とするとよいし、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成してユーザの装置に表示し、キャラクタに話すための音声データ、文字データをユーザの装置に記憶しておき、ユーザの装置に表示されているキャラクタが、記憶されている音声データ、文字データにもとづく音声を出力したり、文字を表示画面に表示したりする機能とするとよい。
【0011】
また、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様と異なる第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する第2の機能は、コミュニケータ、キャラクタの映像とは異なる静止画像データ、音声データ、文字データなどを生成し、生成した静止画像データ、音声データ、文字データなどをコミュニケータの装置からユーザの装置に送信し、ユーザ装置においてそれらのデータを受信し、受信した静止画データ、文字データによって表される静止画、文字などをユーザの装置の表示画面に表示したり、受信した音声データによって表される音声をユーザの装置のスピーカから出力したりするとよいし、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成してユーザの装置を用いて投影して表示、表示画面に表示するように制御し、第1の態様が、ユーザの装置に表示されているキャラクタが、音声で情報を出力するとあらかじめ記憶されている画像データによって表される画像、あらかじめ記憶されている画像データによって表される文字などを表示するように制御するとよいし、第1の態様と第2の態様とがいずれも画像、音声または文字出力であって、画像、音声、文字のそれぞれの出力の態様を変更すればよい。
【0012】
(2)第1の態様で処理されてユーザの装置から出力する情報と関連性があるような情報を第2の態様で処理してユーザの装置から出力するように処理するとよい。
【0013】
このようにすれば、第2の態様でシステムからユーザの装置に出力する情報は第1の態様でシステムからユーザの装置に出力する情報との間に何等かの関連性があることが分かるので、ユーザは第1の態様での情報に興味があると第2の態様での情報を注意深く受け取ることができる。第1の態様でユーザの装置から出力する情報にもとづいて、関連性のある情報を生成したり、関連性のある情報を検索により見つけ出したりし、生成された情報、見つけ出された情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理するとよいし、記憶されている情報を第1の態様でユーザの装置から出力するように処理し、記憶されている情報のうち第1の態様で出力された情報に関連する情報をシステムにおいて読み出し、読み出された情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理するとよい。
【0014】
(3)ユーザからコミュニケータへのメッセージを入力する機能と、入力したメッセージにもとづく情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する機能とを備えるとよい。
【0015】
このようにすれば、ユーザからのコミュニケータへのメッセージに応答してコミュニケータからユーザに情報が与えられたと感じられ、ユーザはコミュニケータに承認されたことが分かり、承認要求を満足できる。コミュニケータが配信者、ユーザが視聴者でコミュニケータのファンとすると、視聴者は配信者であるコミュニケータの反応が欲しいが、このようにすれば、たとえば、視聴者からメッセージ、コメントを送ることで、視聴者に対して配信者が反応したことがわかる。たとえば、ユーザのメッセージ、コメントに対してコミュニケータに反応してもらいためにメッセージ、コメントが増えるようになる。メッセージ、コメントが増えるので、たとえば、にぎわっているように見える。自分のコメントでその場で反応してもらえるので、たとえば、既存のものを選ぶのではなく、ユーザはオリジナルの何かを送ることができる。たとえば、YouTube(登録商標)などの動画投稿サイトなどのスパチャのように自分のメッセージを赤色などで目立たせて配信者にメッセージを読んでもらうという発想とは逆の発想となる。コミュニケータからユーザに与える情報は、たとえば、配信を利用するとよい。配信は、たとえば、映像配信、音声配信、文字配信とするとよい。配信者の顔出しをしないラジオ配信とするとよい。ラジオ配信は、背景などを出した状態で音声だけを配信するとよい。配信者をカメラで撮っている映像だけでなくキャラクタが動く配信とするとよい。ゲーム配信のようにゲーム映像を映して声だけ流す配信とするとよい。ユーザからコミュニケータへのメッセージの入力は、ハードウエア・キーボード、ソフトウエア・キーボード、タッチパネルなどの入力機器を用いて文字を入力して文字データに変換するとよいし、マイクロフォンなどの入力機器から入力した音声を、音声文字変換機能を用いて文字データに変換するとよいし、マイクロフォンから声を入力し音声データに変換するとよいし、映像データの入力機器から映像データを入力するとよい。コミュニケータが許可したら、声を入力するとよいし、映像を入力するとよい。ユーザの装置は、たとえば、1つまたは複数台とするとよい。入力したメッセージにもとづく情報を生成する機能を備え、生成された情報を第2の態様で出力するように処理するとよい。たとえば、ロボット型検索エンジンなどを利用して、入力したメッセージに関連する情報を、インターネット上を検索して見つけ出し、見つけ出された情報としての文字列、音楽、画像、映像などを第2の態様の情報として出力するとよく、見つけ出された情報としての文字列、音楽、画像、映像などを処理してもとの情報に関連する情報として第2の態様として出力するとよい。
【0016】
(4)入力したメッセージから文字列を抽出する機能と、抽出した文字列にもとづく情報を第2の態様でユーザの装置から出力するように処理する機能とを備えるとよい。
【0017】
このようにすれば、第2の態様でユーザに与える情報の生成が比較的簡単となる。たとえば、複数のメッセージからキーワードを抽出するとよい。抽出されたキーワードから第2の態様でユーザに与える情報を生成すると、生成された情報は比較的重要なものとなる。AI(Artificial Intelligence)によって、入力したメッセージから文字列を抽出するとよい。「おはよう」とかの一単語とするとよいし、もっと長くするとよい。配信開始時間後のメッセージから文字列を抽出するとよい。前回の配信のメッセージは使用せずに今回の配信のメッセージから文字列を抽出するとよい。所定数のメッセージの入力を検出したらメッセージから文字列を抽出するとよいし、所定時間経過ごとにメッセージから文字列を抽出するとよい。コミュニケータが検索したキーワード、SNS(Social Networking Service)、イベントなどのリアルの場などでつぶやいたキーワード、閲覧したページに記載されているキーワード、トレンド・ワードなどを元に文字列を抽出するとよい。配信者の名前も抽出ワードとは別にキーワードの一つに設定してあるとよい。配信者に関係するキーワードをAIが抽出するとよい。たとえば、「こんにちは。」などの一般的なワードは抽出しないとよい。NGワードを格納しているデータ・ベースを用い、そのデータ・ベースに格納されているNGワードを除く文字列を抽出するとよい。コミュニケータ個人にだけ、抽出させないワードを格納している個人用排除データ・ベースを備え、その個人用排除データ・ベースに格納されているワードは抽出させないようにしてもよい。抽出された文字列を表示させてコミュニケータに不要な文字列を排除するようなNGボタンを設けてもよい。リアルな場などで配信者がつぶやいた特別なキーワードをデータ・ベースなどに記憶しておき、その特別なキーワードをメッセージから抽出するとよい。抽出される文字列の数はメッセージの数と関連づけるとよい。単位時間あたりのメッセージの数が多ければ抽出される文字列の数も多くするとよい。
【0018】
入力したメッセージから文字列を抽出する機能は、たとえば、あらかじめ単語データを記憶手段に記憶しておき、記憶されている単語データによって表される単語と同一または関連する単語をメッセージから抽出する。記憶手段に記憶されている単語データは、コミュニケータが検索した単語、コミュニケータが記載した文章に含まれている単語を表す単語データ、コミュニケータが発言した言葉を表す単語データ、インターネット上の文章からAIを用いてコミュニケータに関連した単語、人気のあるトピックに関する単語、重要なトピックに関する単語などの単語を抽出し、抽出した単語を表す単語データなどとするとよい。コミュニケータが検索した単語は、たとえば、ブラウザの履歴を読み取ったり、このシステム用のブラウザを利用していると、そのブラウザにおいて検索した単語を抽出したり、プロキシ・サーバをローカル上で動かし、プロキシを介して参照して見つけるとよい。ブラウザの検索履歴を表示し、画面のキャプチャ、OCRから検索履歴をみつけるとよい。抽出した文字列にもとづく情報を第2の態様でシステムからユーザに出力するように処理するのは、たとえば、抽出した文字列を入力し、入力した文字列から画像、音楽、文章などを、AIなどを用いて生成し、このようにして生成した画像、音楽、文章などの情報を第2の態様の情報としてユーザ装置から表示、音声出力するとよい。また、単語などに対応して画像データ、音楽データ、文章データなどを記憶手段にあらかじめ記憶し、抽出した文字列によって表される単語に対応する画像データ、音楽データ、文章データなどを記憶手段から読み出し、読みだされた画像データによって表される画像、音楽データによって表される音楽、文章データによって表される文章などの情報を第2の態様の情報としてユーザ装置に表示、音声出力するとよい。
【0019】
(5)入力したメッセージから文字列を抽出する機能は、コミュニケータがインターネットからアクセスできるサーバに格納されている情報にもとづいて抽出するように制御するとよい。
【0020】
このようにすれば、コミュニケータが興味のある文字列を抽出できる。たとえば、SNS(Social Networking Service)などで記載した文字列、コミュニケータについてのインターネット記事の中の文字列などを抽出するとよい。取得したメッセージから文字列を抽出する機能は、開示者がインターネット上のサーバに記録された情報に関連する文字列を抽出するものでよい。コミュニケータが文章を記載するSNSのURL(Uniform Resource Locator)、ニュース・サイトのURLなどのURLを記憶しておき、そのURLのウェブ・ページにアクセスし、そのURLのウェブ・ページに記載された文章に含まれる文字列と同一または関連する文字列を、入力したメッセージから検索して抽出するとよい。また、そのようなURLのウェブ・ページに記載された文章に含まれる文字列を記憶しておき、記憶されている文字列と同一または関連する文字列を、入力したメッセージから検索して抽出するとよい。記憶手段に記憶されている文字列を更新するとよい。
【0021】
(6)抽出された文字列をコミュニケータの装置に表示するように制御する機能とするとよい。
【0022】
このようにすれば、抽出された文字列をコミュニケータが確認できる。抽出された文字列のすべてまたは一部の表示を、一定時間ごとに消す処理を行う機能とするとよい。抽出された文字列の古い順に消えるとよい。抽出された文字列の表示数の最大値を決めておき、その最大値以下となるように古い順から文字列を消えるようにするとよい。消去ボタンなどを設け、表示されている文字列を消すという指令を受け付け、その指令に応じて文字列を消す機能とするとよい。文字列が消えたことに応じて新しい文字列を表示するとよい。一回選ばれた文字列は消去されるとよいし、抽出されないようにするとよい。抽出された文字列は、コミュニケータの装置の表示画面の下部の枠内に複数表示するとよい。
【0023】
(7)表示された文字列の中から1または複数の文字列をコミュニケータが選択できる機能と、選択された文字列にもとづいて第2の態様の情報を生成する機能とするとよい。
【0024】
このようにすれば、コミュニケータの好みの内容の文字列を選択でき、コミュニケータの好みの情報を生成できる。コミュニケータからの生成指令を受け付ける機能を備え、コミュニケータからの生成指令に応答して、選択された文字列にもとづいて情報を生成するとよい。抽出した文字列の中からコミュニケータとしての配信者が、現時点で気になるワードを選び、選ばれたワードにもとづいて第2の態様として出力する情報を生成するとよい。選ばれたワードにもとづいてAIが画像、アニメーション、特殊効果、音楽などを生成し、システムから出力するように処理するとよい。配信者の希望を含めることができる。ユーザの一例である情報の受領者が複数あり、複数の情報の受領者からコミュニケータの一例である情報の開示者へのメッセージを入力する機能と、取得したメッセージから文字列を抽出する機能と、抽出したメッセージから文字列を抽出する機能と、抽出した文字列についての情報を情報の開示者に複数提示する機能と複数提示された文字列についての情報から情報の開示者が1または複数の文字列についての情報を選択する機能と、選択された文字列についての情報からAIによって画像情報を生成する機能と、生成された画像情報の生成に用いられた文字列を入力した開示者に対してその生成された画像情報を出力する機能とを備えるとよい。
【0025】
コミュニケータの装置の表示画面に表示されている1または複数の文字列をタッチ、クリックなどにより選択自在とし、決定ボタンなどで選択を決定することで選択指令を発生させ、その選択指令の発生に応答して選択された文字列にもとづいて第2の態様の情報を生成するとよい。表示されている1または複数の文字列の順序は古い順に横一列、縦一列にコミュニケータの装置の表示画面に表示するように制御するとよい。
【0026】
(8)生成された第2の態様の情報をコミュニケータに報知する機能を備えるとよい。
【0027】
このようにすれば、生成された第2の態様の情報をユーザに報知する前にコミュニケータが確認できる。コミュニケータの好みではない情報が生成され、ユーザに報知されてしまうことが未然に防止される。たとえば、第2の態様で生成された情報としての画像に問題がなければOK入力をし、その画像のサムネを表示するとよい。たとえば、生成された第2の情報の報知指令を入力する機能を備え、入力された報知指令に応じて第2の態様の情報をユーザに報知するとよい。コミュニケータの確認後に第2の態様の情報をユーザに報知できる。
【0028】
生成された第2の機能の情報をコミュニケータに報知する機能は、たとえば、生成された第2の態様の情報が、画像情報、音情報、文字情報などなら、これらの画像情報、音情報、文字情報をコミュニケータの装置の表示画面に表示する。表示されたこれらの第2の態様の情報をコミュニケータが確認し、これらの第2の態様の情報をユーザに出力してもいいとすると、コミュニケータはコミュニケータの装置の報知指令ボタンから報知指令をシステムに与え、システムは報知指令の入力を受け付ける。報知指令の入力を受け付けたとシステムにおいて判定されると、これらの第2の情報を表すデータが、たとえば、コミュニケータの装置からユーザの装置に送信され、ユーザの装置の表示画面に表示される。また、これらの第2の態様の情報をユーザに出力したくないとコミュニケータが考えると、コミュニケータはコミュニケータの装置の中止指令ボタンから中止指令をシステムに与え、システムは中止指令に応答して第2の態様の情報のユーザへの出力を中止する。この中止に応答して第2の態様の情報をシステムから消去する制御をするとよい。
【0029】
(9)選択された文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出する機能と、選択された文字列にもとづく情報を第2の態様で特定のユーザに報知する機能とを備えるとよい。
【0030】
このようにすれば、特定のユーザは自分が入力したメッセージをコミュニケータが選んだことが分かり、自分が他のユーザと異なる特別な存在というように信じるようになり、承認欲求を満足させることができる。また、コミュニケータをより身近に感じ、コミュニケータとの間に深い絆があるとの印象を受け、コミュニケータのファンとなり沼にはまるようになる。選択された文字列にもとづく情報は他のユーザには報知せずに特定のユーザにのみ報知するとよい。複数の異なるユーザから入力されたメッセージのそれぞれから文字列が選択され、それぞれのメッセージを入力した複数の特定のユーザを検出し、選択された文字列にもとづく情報を特定のユーザに報知するとよい。特定のユーザに報知する時間はあらかじめ決めているとよいし、特定のユーザからの終了指令に応じて報知を終了するとよい。選択された文字列にもとづく情報ともに特定のユーザの識別情報を、特定のユーザに報知するように処理するとよい。たとえば、特定のユーザのユーザ名、特定のユーザを示すアイコンなどを特定のユーザに報知するとよい。たとえば、生成された第2の態様の情報として表示されているサムネをクリックすると報知指令が入力された判定し、そのサムネに対応する画像をユーザに表示するとよい。たとえば、コミュニケータがサムネをクリックすると、選択されたワードなどに関係した視聴者のギフト用のスペースに金額とともに表示されるとよい。特定のユーザに、第2の態様の情報をユーザに公開するようにオファーしたことをユーザに報知するように制御してもよい。
【0031】
選択した文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出し、第2の態様での情報を特定のユーザに報知する機能は、たとえば、ダイレクト・メッセージ機能を利用するとよい。選択した文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出する機能は、選択した文字列が抽出されたメッセージを検出し、検出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出するとよい。たとえば、ユーザを識別するユーザID、メッセージを識別するメッセージIDおよび文字列を識別する文字列IDがそれぞれ付与されており、抽出された文字列と、文字列が抽出されたメッセージと、文字列が抽出されたメッセージを入力したユーザとを、それぞれこれらの文字列ID、メッセージID、ユーザIDなどを利用して関連づけて置くことで、選択した文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出する。
【0032】
(10)特定のユーザからの公開指令を入力し、特定のユーザからの公開指令の入力に応じて第2の態様の情報をユーザの装置に公開するように制御をするとよい。
【0033】
このようにすれば、第2の態様の情報を特定のユーザだけでなく他のユーザも知ることができる。たとえば、コミュニケータがサムネをクリックすると、選択されたワードなどに関係した視聴者のギフト用のスペースに金額とともに表示され、特定のユーザがそのサムネを承諾のために押すと公開指令と判定し、そのサムネの画像を配信するとよい。配信画面にその画像やエフェクトが表示される。サムネのようなアイコンは点滅するとよい。公開時間は一定時間、コミュニケータによって決定された時間などとするとよい。複数の特定のユーザからの公開指令が入力されるとOKした人数分、第2の態様としてAIが生成した画像等を画面に表示するとよい。コメントに反応してもらいたいためにコメントが増え、賑わっているように見える。自分のコメントでその場で反応してもらえて、既存のものを選ぶのではなく、オリジナルの何かを送ることができる。ユーザは、洗練されたメッセージを送るようになる。コミュニケータの配信画像上に第2の態様の情報としての画像を重ねて表示するとよい。第2の態様で生成された画像情報の受領者が、生成された画像情報にもとづく情報を他の受領者に配信する承諾を入力した場合、その生成された画像情報に関連する情報を他の受領者に配信する機能を備えるとよい。
【0034】
特定のユーザからの公開指令の入力は、たとえば、選択された文字列にもとづく情報を第2の態様で特定のユーザに報知するときに、特定のユーザの装置の表示画面に公開指令の入力を促す公開指令ボタンなどを表示させるような情報を特定のユーザに送信し、その公開指令ボタンをクリックなどすることで公開指令の入力とする。たとえば、入力した公開指令を特定のユーザの装置からコミュニケータの装置に公開指令が送信され、コミュニケータの装置においてその公開指令の受信に応答して、コミュニケータが第2の態様での情報をユーザに報知する指令をコミュニケータの装置に与える。すると、たとえば、コミュニケータの装置から第2の態様での情報が特定のユーザ以外のユーザ装置に報知される。
【0035】
(11)第1の態様での情報はコミュニケータの配信映像の情報であり、第2の態様での情報は画像情報であり、特定のユーザからの公開指令に入力に応じて、コミュニケータの配信映像上に重ねて、画像情報に関連する情報を描画する機能とするとよい。
【0036】
このようにすれば、コミュニケータの配信を見ながら、描画された情報も確認できる。たとえば、コミュニケータを撮影装置において撮影して得られる映像を、配信装置を用いてユーザに配信し、第2の態様である画像情報に関連する情報を、撮影して得られる映像に重ねる。画像情報に関連する情報は第2の態様での画像情報そのものとするとよいし、第2の態様での画像情報にもとづく他の画像情報、文字情報などするとよい。
【0037】
(12)特定のユーザからの公開指令の入力に応じて、第2の態様の情報の生成に利用した特定のユーザからのメッセージを検出する機能と、検出されたメッセージの報知態様を他のユーザのメッセージの報知態様と変えてユーザに報知する機能とするとよい。
【0038】
このようにすれば、特定のユーザは他のユーザと比べて優越感に浸ることができる。検出されたメッセージは、表示位置を他のユーザのメッセージと比較して目立つようにするとよいし、表示時間を他のユーザのメッセージの表示時間と長くして目立つようにするとよいし、特定のユーザのメッセージの色を他のユーザのメッセージの色と変えるようにしてメッセージの色を他のユーザのメッセージの色と比較して目立つようにメッセージの表示を制御するとよい。また、コメント欄の目立つ位置に表示するように表示を制御するとよい。表示位置、表示時間、表示される色などを特定のユーザのメッセージと他のユーザのメッセージとを変えるように表示制御するとよい。コメント欄に表示されるメッセージが縦に表示されるとコメント欄の上部に特定のユーザのメッセージが表示されるとよいし、コメント欄に表示されるメッセージが横に表示されるとコメント欄の左部に特定のユーザのメッセージが表示されるとよい。メッセージの音声を変えて報知してもよい。
【0039】
ユーザから入力されたメッセージを受け付け、受け付けたメッセージを、たとえば、コミュニケータの装置およびユーザの装置のそれぞれの表示画面に、受け付けた順に並んで表示するように制御する。第2の態様の情報の生成に利用した特定のユーザからのメッセージの表示制御を行い、特定のユーザ以外のユーザのメッセージと比較して特定のユーザのメッセージが目立つように制御するとよいし、特定のユーザ以外のユーザのメッセージの表示制御を行い、特定のユーザ以外のユーザのメッセージと比較して特定のユーザのメッセージが目立つように制御するとよい。
【0040】
(13)選択された文字列にもとづく、第2の態様の情報とともに、第2の態様として出力する情報の対価を特定のユーザに報知する機能と、特定のユーザによる対価の支払いの承諾を入力する機能と、承諾の入力に応じて第2の態様の情報をユーザに報知するように制御する機能とを備えるとよい。
【0041】
このようにすれば、対価を支払うことで特定のユーザのメッセージにもとづく第2の態様の情報をユーザに報知でき、特定のユーザはコミュニケータを対価という代償で他のユーザよりも応援できる。対価は、選択された文字列にもとづく、第2の態様の情報の生成の難易度、生成時間などに応じて算出するように制御するとよいし、コミュニケータが決定した対価を入力する機能とするとよいし、複数の対価をコミュニケータに報知して複数の対価の中からコミュニケータが決定した対価を入力するとよいし、複数の対価を特定のユーザに報知し、特定のユーザが選択した対価とするとよい。対価を0円としてもよい。異なる対価ごとに異なる複数の情報を第2の態様で生成して、複数の情報をユーザに報知して、ユーザに複数の情報の中から所望の情報を選択させる機能とするとよい。承諾の入力をした特定のユーザの識別情報を他のユーザに報知するとよいし、承諾の入力をした特定のユーザのメッセージを他のユーザのメッセージと比較して目立つように報知するとよい。承諾の入力をした特定のユーザのメッセージのうち第2の態様の情報についての特定のユーザのメッセージを他のユーザのメッセージと比較して目立つように報知するとよい。
【0042】
(14)特定のユーザによる対価の支払いの承諾の入力に応じて、第2の態様の情報についての特定のユーザのメッセージの報知態様を他のユーザのメッセージの報知態様と異なるように制御するとよい。
【0043】
このようにすれば、特定のユーザは他のユーザと比較して特別な待遇となり、優越感に浸ることができる。支払う対価の額はユーザが決定するとよい。対価の額に応じて特定のユーザのメッセージを他のユーザのメッセージと比較して目立つ程度を変えるとよい。たとえば、対価の額が多いほど特定のユーザのメッセージが目立つ位置に表示されるように制御するとよいし、対価の額が多いほど特定のユーザのメッセージの色が変わるように制御するとよいし、対価の額が多いほど特定のユーザのメッセージの表示時間を他のユーザのメッセージと比較して長くするように制御するとよい。金額に相当する時間だけコメント欄の目立つ位置に残るように制御するとよい。送った金額によって、その関連したコメントが残りやすいとすれば、洗練されたコメントを送るように心がけるようになる。同じコメントを繰り返し送るとその分金額が一括発生するようにすれば、読んでもらいたいため同じコメントを何度も送る人が減るかもしれない。不快、不適切なコメントを読んでもらいたいがために課金する人も減る。複数の特定のユーザからの対価の支払いの承諾があると、その複数の特定のユーザ分に応じて特定のユーザのメッセージを他のユーザのメッセージと比較して目立つように制御するとよい。自分の言いたいことだけいうというメッセージが減る。
【0044】
(15)第1の態様を、コミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様となるように制御し、第2の態様を、コミュニケータの心理描写を表現する態様となるように制御するとよい。
【0045】
このようにすれば、ユーザは、コミュニケータの内心に触れることができたものと思い、コミュニケータとの距離感が近づいたように思うことができる。たとえば、通常の配信は、配信者は音声、リスナーはコメント、文字での対話となるが、音声対話を音声だけでなく、かといって一方的でもない対話の方法となる。コミュニケータが人物とするとコミュニケータを、撮影装置を用いて撮影して得られる映像を第1の態様での情報とし、コミュニケータがキャラクタとするとキャラクタ画像を生成して表示、あらかじめ生成されているキャラクタ画像を読みだして表示することを第1の態様での情報とするとよい。外部に表現する態様は、たとえば、情報を文字や画像で表示、情報を音声で出力などとするとよい。コミュニケータの心理描写の表現は、たとえば、コミュニケータの頭の中、心の中などで考えたことの表現とするとよく、たとえば、吹き出しを描かないで情報を表示、フラッシュの吹き出し、考えごとの吹き出し、独白の吹き出しなど、吹き出しの形状を心理描写の表現の形状とし、吹き出しの中に頭の中などで考えたことなどを表示するとよい。吹き出しでの表現だけでなく、音声出力で頭の中で考えていることを出力するとよい。ユーザが心理描写していると捉えられる表現であればよい。心理描写で表現は、たとえば、レイちゃん等の名前が付いた配信者をコミュニケータとし、それが思ったこと、あえて言葉にしないもの、口に出しにくい言葉、あえて言葉にしない、音声収録してないなどの情報をセリフとして吹き出しで短時間表示するとよい。たとえば、第1の態様での表現では音声で「AAA」、と言うが、第2の態様での吹き出しでは「BBB」と数秒間表示する。吹き出しでの「BBB」との表現がユーザに検知されるまで表示しつづける。第2の態様で、コミュニケータが、あえて言葉にしないもの、良い方としては、たとえば、「今日の服装かっこいい」、「なんか今日はご機嫌ね」、「いつも一緒にいてくれてありがとう」などとすればよく、口に出しにくい言葉、悪い方としては、たとえば、「鼻毛が出ている(見た目的な)」、「いつも同じ店ばっかり」、「よそ見ばっかりして他の女の子に目移りしている?」、「どこ見ているの。いやらしい目で見ないで」などの表現とする。また、第1の態様での表現を音声とし、第2の態様のコミュニケータの心理描写での表現を吹き出しを利用したものとすると、音声と吹き出しで異なる(京都人の遠回しの皮肉的な表現の仕方)とするとよい、第1の態様での表現と第2の態様どの表現とが対となるとよい、たとえば、第1の態様での表現を「ハンドルさばきがうまいですね」に対し、第2の態様の表現を「運転荒いな」、第1の態様での表現を「歌が上手いですね」に対し、第2の態様の表現を「うるさいな」、第1の態様での表現を「丁寧ですね」に対し、第2の態様の表現を「動作が遅い」、第1の態様での表現を「実年齢より若く見えます」に対し、第2の態様の表現を「歴が長いのに下手」、第1の態様での表現を「今日はおとなしい」に対し、第2の態様の表現を「全然つまんない、たまには話かけてよ」、第1の態様での表現を「知識豊富だな」に対し、第2の態様の表現を「自慢話が鬱陶しい」、第1の態様での表現を「何々が好きですね」に対し、第2の態様の表現を「またその話。何回目」、第1の態様での表現を「今何時かな?」に対し、第2の態様の表現を「話長いな」などとするとよい。たとえば、第1の態様での表現を敬語、第2の態様での表現を侮蔑語、常体語、平常語、常語、タメ口、タメ語、とする。システムは、ユーザの一例である情報の受領者に対してコミュニケータの一例である情報の開示者からの情報を出力する機能を備えたコンピュータ・システムとするとよい。第1の態様は、情報の開示者が外部に表現している態様とし、第2の態様は、まるで情報の開示者の内心が表現されているかの態様とするとよい。特定のユーザにのみ第2の態様での情報の出力が行われてもよい。ユーザ一覧がコミュニケータに表示され、その中から第2の態様での情報の出力を行う特定のユーザを選択するとよい。第2の態様での出力を特定の一人のユーザだけする場合には、たとえば、第1の色を用い、第2の態様での出力を特定の複数人から構成されるグループのユーザにする場合には、例えば、第2の色を用い、第2の態様での出力をユーザすべてに対して行う場合には、例えば、第3の色を用いるように、第2の態様での出力対象の違いに応じて第2の態様で出力される情報が識別できるようにするとよい。たとえば、特定の一人のユーザの選択、グループのユーザの選択、すべてのユーザの選択をできるようにユーザごとのチェック・ボックスを表示し、コミュニケータが選択し、その選択に応じたユーザに対して第2の態様で情報を出力し、それらのユーザにのみ出力したことがわかるような表示をするとよい。
【0046】
たとえば、第1の態様でのコミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様は、コミュニケータが人物であれば、その人物を、撮影装置を用いて撮影して得られる映像が外部に表現する態様とするとよいし、コミュニケータがキャラクタであれば、そのキャラクタの画像を生成して表示する態様とするとよいし、あらかじめ記憶されているキャラクタの画像を読みだして表示する態様とするとよいし、第2の態様でのコミュニケータの心理描写を表示する態様は、コミュニケータが人物であれば、心理描写を表す吹き出しの画像を生成し、その人物を撮影して得られる映像が表す人物像に合わせて心理描写を表す吹き出しなどを表示して、その吹き出し内に情報を表示するように制御するとよいし、コミュニケータがキャラクタであれば、キャラクタに合わせて吹き出しを表示するように吹き出しを生成し、その吹き出し内に情報を表示するように制御するとよい。
【0047】
また、心理描写を表現する態様での情報は、コミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様である第1の態様での表現から文字列を得、得られた文字列に「とは思っていないことを示す表現を教えて」という文字列を追加したプロンプトをChatGPT等の生成系AIに対して与え、ChatGPT等の生成系AIからの返答の文字列をコミュニケータの心理描写を表現するものとするとよい。
【0048】
(16)コミュニケータの表情を検出し、検出されたコミュニケータの表情と異なる表情で発せられる言葉を第2の態様で出力するように制御するとよい。
【0049】
このようにすれば、ユーザはコミュニケータの意外な一面を見ることができる。たとえば、コミュニケータの表情が、「驚き」、「笑い」、「恐れ」、「嫌悪」、「軽蔑」、「怒り」または「悲しみ」のうちのいずれか一の表情であることが検出されると、「驚き」、「笑い」、「恐れ」、「嫌悪」、「軽蔑」、「怒り」または「悲しみ」のうちのいずれか一の表情以外の他の表情を決定し、決定した他の表情のときに発するような言葉を生成したり、記憶されている言葉の中から選択したりして表示などの第2の態様で出力する。コミュニケータの表情と発せられる言葉、セリフが合わないようになり、コミュニケータの実際の心の中を覗けたように感じる。第2の態様で表現される言葉などは、表情に対応してあらかじめ記憶しておき、コミュニケータの表情が検出されたことにより、その表情とは異なる表情のときに発せられる言葉を第2の態様で表現するとよい。たとえば、眉が上方に持ち上がる、目が点になる、あごが真下に下がるような表情は「驚き」の表情と検出し、ほおが持ち上げられ、目じりに横じわができるような表情は「笑い」の表情と検出し、上まぶたが上がって、下まぶたがこわばる表情は「恐れ」の表情と検出し、眉が逆ハの字、鼻の周辺のしわが下から上に寄るようになるような表情は「嫌悪」の表情と検出し、右か左、どちらか一方の口角を耳の方向にわずかに引いている表情は「軽蔑」の表情と検出し、眉の内側が下方に下げられ、互いに引き寄せられ、眉間に縦じわができ、黒目は上方寄りで白目の面積が多くなるような表情は「怒り」の表情と検出し、眉と目がハの字型となる表情は「悲しみ」の表情と検出するとよい。
【0050】
(17)コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力後に、コミュニケータに対するユーザからの入力を検出したことに応答してコミュニケータが情報を出力するような制御とするよい。
【0051】
このようにすれば、コミュニケータからユーザへの一方的な情報の出力でなく、コミュニケータとユーザとの間でのコミュニケーションが成立するので、ユーザはコミュニケータに承認されたことがわかり、承認欲求が満たされる。ユーザからの入力は、たとえば、第2の態様での情報が表示等されればタッチとするとよい。たとえば、第2の態様での情報の出力時間、たとえば、表示時間は、短時間とする。ケータイの通知表示が5秒位なので、常に監視状態なら5秒程度でよい。コミュニケータが気づいて欲しいという願望にユーザが応えることができる。コミュニケータに気付いたときは驚きよりはうれしい、気づかないと悲しい、または怒りを表現させるように制御するとよい。特に気づいてほしいときは第2の態様で吹き出しを出している間の動作(アニメーション)は、コミュニケータをそういうそぶりにするように制御してもよい。気づいたときはうれしいという表情やセリフを発するように制御するとよい。コミュニケータがニコッと笑うように制御するとよい。「なんでもないよ」(表情で想像した内容に気づかれた)みたいに制御するとよい。
【0052】
第2の態様での情報の出力が情報の表示などであれば、その表示のタッチ、クリックなどを検出するとよいし、第2の態様での情報の出力が音声の出力などであれば、その音声の出力に応答してユーザからの指令を検出するとよいし、第2の態様の情報の出力が情報の表示、音声の出力、その他の出力などでも確認ボタンを表示し、ユーザがその確認ボタンを押すことでユーザからの入力とするとよい。
【0053】
(18)コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力から所定時間経過したかどうかを判定する処理を行い、所定時間内にコミュニケータに対するユーザからの入力を検出しなかったことに応答してコミュニケータが情報を出力するような制御とするよい。
【0054】
このようにすれば、コミュニケータはユーザからの反応が無いことが分かり、それに応じた情報を出力する処理を行うことができる。所定時間内にユーザからの入力を検知しなかったことに応答して、ユーザが気づかないと判定して悲しみや怒りを伴うセリフをコミュニケータに言わせるように制御するとよい。コミュニケータが人なら悲しみや怒りを伴うセリフを言うような表示処理がコミュニケータに対して行われ、コミュニケータがキャラクタならそのようなセリフを発言させる処理をするとよい。
【0055】
第2の態様での情報を出力を検知し、その検知から時間を計測し、計測した時間が所定時間経過したかどうかを判定し、所定時間内にコミュニケータに対するユーザからの入力を検出しなかったかどうかを判定し、ユーザからの入力を検出しなかったことに応答して、ユーザからの応答が無かったことをユーザに知らせるような情報を出力するとよい。
【0056】
(19)コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の内容または情報量に応じて第2の態様での情報の出力時間を変えるように制御するとよい。
【0057】
このようにすれば、ユーザが第2の態様での情報の出力に気付かないということが防止される。実際には常に見ているわけでもなく、文字を読み取る時間が必要なので吹き出しなどのセリフの長さによって変えるのがよい。1行10文字から15文字とすると、α(人が気付く時間)+1~2秒くらい×行数+タッチにかかる時間(余裕を見て3秒)とするとよい。対話中はより短くする。しばらく会話ないときは少し長めとし、最初の+αの時間で調整するとよい。通常なら長くても30秒位とするとよい。強い意志やどうしても気づいて欲しい内容は長くするとよいし、気づくまで表示するとよい。長すぎると邪魔になるので表示を押せば消せるようにするとよい。スマホの広告のように消しにくいのは避けた方がよい。表示時間が過ぎても閉じられなかった時は文字表示のない小さい吹き出しをしばらく表示させておくのもよい。ツイ消しも内容によっては1分以内で消されることもあるので、避けた方がよい。見せたく内容とかどうでもいい内容なら10秒以内など短めに表示するとよい。吹き出し表示の際、音とかバイブとかのようなSNSの通知方法の設定があってもよい。
【0058】
第2の態様で出力される情報が、重要度と関連してあらかじめ記憶されており、第2の態様で出力される情報と重要度とを読み出し、読み出された情報の内容の重要度が高いほど第2の態様で出力される情報の出力時間を長くするように制御するとよいし、第2の態様で出力される情報の情報量を検出し、検出された情報量が多いほど第2の態様で出力される情報の出力時間を長くするように制御するとよい。
【0059】
(20)コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力からコミュニケータに対してユーザから入力するまでの時間を計測する処理を行い、計測された時間に対応して異なる処理をするとよい。
【0060】
このようにすれば、コミュニケータに対する興味の程度などが分かる。たとえば、出力から入力までの時間が短いほどユーザはコミュニケータに興味があり、出力から入力までの時間が長いほどユーザはコミュニケータに興味が無いこととなる。計測された時間が短いほど、ユーザをほめるような情報を出力するような処理とし、計測された時間が長いほど、ユーザを怒るような情報を出力するような処理とするとよい。計測された時間が短いような回数が所定回数続くかどうかを判定し、続いたと判定されたことに応じて、ユーザをからかうような情報を出力するような処理とするとよい。即座にレスポンス、即座にリプライするように吹き出しへの反応が早ければ早いほど、親密度が増すみたいなゲーム性を持たせてもよい。いつも即レスばかりしているとコミュニケータに「暇なのね」みたいなセリフを言わせるのも良い。コミュニケータを重めな彼女、キャラと想定するとよい。コミュニケータの一例である情報の開示者の内心が表現されているかの態様での出力に対する情報の受領者のリアクションの入力までの時間に応じて異なる処理を行うように制御する機能を備えるとよい。
【0061】
(21)ユーザの検索履歴またはユーザがインターネット上のサーバにアップロードした文章を検出し、検出結果にもとづいて、第1の態様で出力される情報および第2の態様で出力される情報の少なくとも一方を生成して出力するとよい。
【0062】
このようにすれば、システムから出力される情報をユーザが認識することでユーザはコミュニケータがユーザの行動をあたかも見守っているように感じることができ、コミュニケータによるユーザの承認欲求が満たされる。検出結果に関連した情報を生成するとよい。たとえば、ユーザの最近の言動、検索履歴、いた場所などを元に作成した文章を情報として出力するとよい。文章の作成はAIが行ってもよい。たとえば、ツイッター(登録商標)のアプリメーカー的なものを利用してSNSと連携してシステムから出力される情報を生成する。その実機を使用しての場所や事柄の検索、以前に対話した内容などを履歴として残しておいてそれを使用するとよい。
【0063】
たとえば、ユーザが操作したブラウザのCookieの情報を読み取り、読み取られたCookieの情報から検索履歴を探し出し、ユーザの検索履歴にもとづいて第1の態様または第2の態様の情報を生成するとよい。また、ユーザのSNSを検出し、ユーザがSNSで記載した文章にもとづいて第1の態様または第2の態様の情報を生成するとよい。
【0064】
(22)コミュニケータは情報の開示者であり、人ではなく所定のキャラクタについての情報を生成するコンピュータであって、第1の態様で出力される情報は、コンピュータの生成する所定のキャラクタについての情報であり、かつ外部に表現している態様で出力し、音声または所定位置への文字列の表示で行い、第2の態様で出力される情報は、情報の開示者の内心が表現されている態様で出力し、前記音声とは異なる音声、または、前記所定位置以外の位置への文字列の表示で行うとよい。
【0065】
このようにすれば、キャラクタから出力される情報を外部に表現されている態様とし、キャラクタの内心が表現されている態様ともでき、キャラクタが考えていることをユーザがあたかも知ることができるようになる。
【0066】
(23)コミュニケータは情報の開示者であり、人であり、第1の態様での出力は、人の音声の出力であり、情報の開示者からの情報は人の入力した情報であり、かつ外部に表現している態様で出力し、人の音声での出力であり、第2の態様で出力される情報は、情報の開示者の内心が表現されている態様で出力し、前記人の音声とは異なる音声、または、文字列の表示で行うとよい。
【0067】
このようにすれば、第1の態様として人から発せられる音声で情報を出力でき、その人の内心も第2の態様として認識でき、情報開示者である人の頭の中、心の中をあたかも垣間見ることができるようになる。情報の開示者としての人とユーザとの距離間が縮まり、ユーザは、その人に親近感をもつので沼に入り込む。
【0068】
(24)上記(1)から(23)のシステムの構成を方法とし特許請求の範囲に記載するようにしてもよい。
【0069】
(25)コンピュータに上記(1)から(23)のシステムの機能を実現させるためのプログラムとするとよい。
【0070】
上述した(1)から(23)に示した発明は、任意に組み合わせることができる。例えば、(1)に示した発明の全て又は一部の構成に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加える構成としてもよい。特に、(1)に示した発明に、(2)以降の少なくとも1つの発明の少なくとも一部の構成を加えた発明とするとよい。また、(1)から(23)に示した発明から任意の構成を抽出し、抽出された構成を組み合わせてもよい。本願の出願人は、これらの構成を含む発明について権利を取得する意思を有する。また「~の場合」「~のとき」という記載があったとしても、その場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらはよりよい構成の例を示しているものであって、これらの場合やときでない構成についても権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【発明の効果】
【0071】
本発明によれば、従来よりも優れたシステムを提供できる。
【0072】
なお、本願の発明の効果はこれに限定されず、本明細書及び図面等に開示される構成の部分から奏する効果についても開示されており、当該効果を奏する構成についても分割出願・補正等により権利取得する意思を有する。例えば本明細書において「~できる」「~可能である」などと記載した箇所などは奏する効果を明示する記載であり、また「~できる」「~可能である」などといった記載がなくとも効果を示す部分が存在する。またこのような記載がなくとも当該構成よって把握される効果が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【
図1】配信システムの全体の構成を示すブロック図である。
【
図2】視聴者端末の電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】配信者端末の電気的構成を示すブロック図である。
【
図4】配信サーバの電気的構成を示すブロック図である。
【
図8】配信システムの撮影動画の配信処理手順を示すフローチャートである。
【
図9】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図10】視聴者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図11】視聴者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図12】視聴者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図13】配信サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図14】配信サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図15】配信サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図16】配信サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図17】配信サーバの処理手順を示すフローチャートである。
【
図18】配信者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図19】配信者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図20】配信者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図21】配信者端末の処理手順を示すフローチャートである。
【
図22】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図23】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図24】配信者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図25】配信者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図26】配信者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図27】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図28】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【
図29】抽出優先ワードの格納処理手順を示すフローチャートである。
【
図32】ワード抽出処理手順を示すフローチャートである。
【
図38】表示装置の電気的構成を示すブロック図である。
【
図40】表示装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図41】表示装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図42】表示装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図43】表示装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図44】表示装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図45】表示装置に表示されるキャラクタの一例である。
【
図46】表示装置に表示されるキャラクタの一例である。
【
図50】フレーズ・テーブル生成処理手順を示すフローチャートである。
【
図51】視聴者端末に表示される表示ウインドウの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0074】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【0075】
図1は、この発明の実施例を示すもので、配信システム(システムの一例である)の全体構成を示している。
【0076】
配信システムにおいて、ライブ配信などを視聴する視聴者(ユーザの一例である)がライブ配信などの配信データを受信する視聴者端末1-1N(ユーザの装置の一例である)がプロキシ・サーバ51を介してインターネットなどのネットワークNwに接続されている。また、ライブ配信などを行う配信者(コミュニケータ、情報の開示者の一例である)が操作する配信者端末20(コミュニケータの装置の一例である)もプロキシ・サーバ53を介してネットワークNwに接続されている。視聴者端末1-1Nおよび配信者端末20のそれぞれは、プロキシ・サーバ51および53のそれぞれを介してネットワークに接続されているが必ずしもプロキシ・サーバ51および53のそれぞれを介してネットワークに接続されなくともよい。
【0077】
さらに、配信システムにおいて、配信データについての処理を行う配信サーバ40、SNS(Social Networking Service)などで投稿された文章、画像などから構成されるウェブ・ページを表すデータをリクエストに応じて送信するウエブ・サーバ52および人工知能を利用した処理を行うAI(Artificial Intelligence)サーバ54も、それぞれネットワークNwに接続されている。配信サーバ40には、後述のようにコメントからの単語の抽出などに利用される情報などが格納されているワードDB(Database)55および視聴者に関する情報などが格納されている視聴者DB56が接続されている。
【0078】
図2は、視聴者端末1の電気的構成を示すブロック図である。
【0079】
視聴者端末1の全体の動作は、演算処理等を実行する演算処理装置として機能するCPU2によって統括される。CPU2には、表示装置4を制御するための表示制御回路3が接続されている。表示装置4の表示画面にはタッチパネル5が形成されている。表示制御回路3によって表示装置4の表示、タッチパネル5のタッチの検出などが行われる。また、CPU2には、ワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)、制御用プログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)などを含むメモリ6、フラッシュメモリを用いてデータの読み書きを行うSSD(Solid State Drive)も接続されている。CPU2には、時間を計測するタイマ8も接続されている。
【0080】
さらに、CPU2には、マイクロフォン11およびスピーカ12が接続されている音声制御回路10も接続されている。音声制御回路10によってマイクロフォン11から入力する音声およびスピーカ12から出力される音声が制御される。また、CPU2には、キーボード13、マウス14および撮影のためのカメラ15も接続されている。
【0081】
さらに、CPU2には、コンパクト・ディスク19(記録媒体の一例である)に記録されているデータ、プログラムなどを読み取るCD(Compact Disc)ドライブ16が接続されており、ネットワークNwに接続するための通信回路18も通信I/F(Interface)17を介してCPU2に接続されている。
【0082】
後述するプログラムを、ネットワークNwを介して通信回路18において受信し、視聴者端末1にインストールしてもよいし、コンパクト・ディスク19にプログラムが格納されていれば、コンパクト・ディスク19から読み取り、視聴者端末1にインストールしてもよい。
【0083】
視聴者端末1-1Nは、視聴者端末1と同様の構成でもよいし、他の構成のものでもよい。パーソナル・コンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどと呼ばれるもののいずれでもよい。
【0084】
図2は、配信者端末20の電気的構成を示すブロック図である。
【0085】
配信者端末20においても、視聴者端末1と同様にCPU22に表示制御回路23を介して、タッチパネル25が形成されている表示装置24が接続されている。また、CPU22に、メモリ26、SSD27およびタイマ28も接続されている。さらに、CPU22には音声制御回路30を介してマイクロフォン31およびスピーカ32も接続されている。キーボード33、マウス34およびカメラ35もCPU22に接続されている。さらに、CPU22には通信I/F37を介して通信回路38が接続されており、コンパクト・ディスク39にアクセスするためのCDドライブ36も接続されている。
【0086】
配信者端末20も、
図3に示す構成以外の構成のものでもよい。パーソナル・コンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどと呼ばれるもののいずれでもよい。
【0087】
図4は、配信サーバ40の電気的構成を示すブロック図である。
【0088】
配信サーバ40の全体の動作は、演算処理等を実行する演算処理装置として機能するCPU41によって統括される。
【0089】
配信サーバ40にも通信回路43が含まれており、通信I/F42を介してCPU41と接続されている。また、時間を計測するタイマ44およびメモリ45もCPU41に接続されているメモリ45には、ワークエリアとして使用されるRAM、制御用プログラムなどを記憶したROMなどが含まれている。さらに、データ、プログラムなどを記憶するHD(Hard Disk)47にアクセスするHDD(Hard Disk Drive)45がCPU41に接続されている。
【0090】
配信サーバ40も他の構成のものでもよい。
【0091】
図5は、視聴者DB56に格納されている視聴者情報テーブルの一例である。
【0092】
視聴者情報テーブルは、配信される情報を視聴する視聴者に関する情報であり、配信システムを利用開始するときなどに視聴者端末1-1Nから入力され、視聴者によって入力された視聴者情報が視聴者端末1-1Nから配信サーバ40に送信され、配信サーバ40によって視聴者DB56の視聴者情報テーブルに格納される。
【0093】
視聴者情報テーブルには、ユーザIDに対応してアカウント名、アイコン、グループIDなどが格納されている。ユーザIDは、配信システムの利用を開始した順にしたがって配信サーバ40によってユーザに付与される。アカウント名は、配信システムにおいて利用する名前であり視聴者が自分で設定する。アイコンは、視聴者を識別するための画像、記号などであり視聴者が自分で設定する。視聴者情報テーブルに格納されるアイコンは、アイコンの識別データが記録されればよい。アイコンの画像データは視聴者情報テーブルを記録する記録領域とは別の記録領域にアイコンの識別データに対応づけられて記録されており、アイコンの識別データが視聴者情報テーブルから読み取られることにより、読み取られた識別データに対応するアイコンの画像データを読み取る。グループIDは、複数の視聴者を一つのグループにまとめたときに、そのグループを識別するものである。他の視聴者からの招待などを受けることで、他の視聴者と招待を受けたユーザとが同一グループとなる。招待した視聴者と招待を受けた視聴者とのそれぞれのユーザIDとグループIDとが、たとえば、招待した視聴者の視聴者端末から配信サーバ40に送信されることで、それらのユーザIDとグループIDとを受信した配信サーバ40によって、ユーザIDに対応したグループIDが視聴者情報テーブルに格納される。
【0094】
図6は、視聴者DB56に格納される視聴者コメント・テーブルの一例である。
【0095】
視聴者コメント・テーブルは、後述のように配信者から情報の配信があり、視聴者からコメント(メッセージの一例である)が入力されたときに、そのコメントからワード(文字列の一例である)が抽出され、さらに抽出されたワードの中から、配信者によってワードが選択されるときに、それらのワードなどを格納するテーブルである。視聴者コメント・テーブルは1回の配信に対応して一つずつ生成され、配信回数に対応する数の視聴者コメント・テーブルが視聴者DBに格納される。たとえば、配信映像などが記録されていると、その配信映像に対応して視聴者コメント・テーブルに視聴者DBに格納される。配信映像または視聴者コメント・テーブルのいずれか一方の識別データを特定することで、配信映像または視聴者コメント・テーブルのいずれか他方の識別データを特定できる。
【0096】
視聴者テーブルには、コメントNo.に対応して、ユーザID、コメント、抽出ワード、
選択ワード、投稿日時などが格納される。これらの格納の方法については後述する。
【0097】
【0098】
視聴者は、クレジット・カードなどを利用してポイントを購入し、配信中にポイントを使用できる。たとえば、視聴者は配信システムの運営会社からクレジット・カードを用いてポイントを購入する。配信システムの運営会社はクレジット・カード会社においてクレジット・カードの決済ができることを確認すると、配信サーバ40にユーザIDに対応して購入ポイントを表すデータが送信され、配信サーバ40によって、視聴者が購入したポイントがユーザIDに対応した残りポイントに加算される。また、この配信システムにおいて視聴者がポイントを使用すると、使用した視聴者のユーザIDに対応して使用ポイントが配信サーバ40によって格納される。
【0099】
図8は、配信者端末20、配信サーバ40および視聴者端末1の処理手順を示すフローチャートである。
図8においては視聴者端末1-1Nの代表として視聴者端末1の処理について説明するが視聴者端末1以外の視聴者端末についても同様の処理が行われる。
【0100】
図9は、視聴者端末1の表示装置4の表示画面に表示される表示ウインドウ90の一例を示している。
【0101】
表示ウインドウ90には、配信者が撮影した撮影動画を表示する配信動画表示ウインドウ91、後述するように配信者にギフトを送るときに利用されるギフト領域92、視聴者からのコメントを表示するコメント欄93、コメントを入力するコメント入力領域94および送信ボタン95が形成されている。配信者端末20の表示装置24の表示画面にも視聴者端末1の表示画面に表示される表示ウインドウ90と同様の表示ウインドウ180(
図24参照)が表示される。
【0102】
視聴者端末1および配信者端末20のいずれも配信サーバ40の配信用のURL(Uniform Resource Locator)のウェブ・ページにアクセスしているものとする。すると、視聴者端末1の表示装置4の表示画面には表示ウインドウ90が表示される。
【0103】
配信を開始すると、配信者端末20に含まれるCPU22の制御によりカメラ35によって配信者が撮影される(ステップ61)。撮影動画は配信者端末20の表示制御回路23によって表示装置24の表示画面に表示される(ステップ62)。配信者が話をしていると配信者の音声がマイクロフォン31から入力し、音声データと撮影動画を表す撮影動画データとが通信回路38から配信サーバ40に送信される(ステップ63)(ユーザの装置に出力するように処理する第1の機能の一例である)。
【0104】
配信者端末20から送信された音声データと撮影動画データとが配信サーバ40の通信回路43において受信されると(ステップ71でYES)、その受信された音声データと撮影動画データとが配信サーバ40の通信回路43によって配信者端末20に送信するようにCPU41によって制御される(ステップ72)。
【0105】
配信サーバ40から送信された音声データと撮影動画データとが配信者端末20の通信回路18において受信されると(ステップ81でYES)、受信し撮影動画データが表示制御回路3の制御により表示装置4に入力し、表示装置4の表示ウインドウ90の中の配信動画表示ウインドウ91に配信者Stの動画が表示される(ステップ82)(第1の機能の一例である)。また、受信した音声データはCPU2の制御により音声制御回路10に入力しスピーカ12から配信者の音声が出力される(第1の機能の一例である)。視聴者端末1の視聴者は配信動画表示ウインドウ91に表示されている配信者Stを閲覧でき、配信者Stの話声をスピーカ12から聞くことができる。
【0106】
配信を終了するまでは(ステップ64でNO)、配信者端末20においてはステップ61か63までの処理が繰り返されることにより配信者の撮影が続けられる。配信者が配信を終了するときには配信者によってカメラ35の撮影が停止させられ、終了指令が、例えば、キーボード33から配信者端末20に入力される(ステップ64でYES)。すると終了コマンドが配信者端末20から配信サーバ40に送信される(ステップ65)。
【0107】
配信サーバ40においては、配信者端末20から送信される終了コマンドを受信するまでステップ71および72の処理が繰り返される(ステップ73でNO)。配信者端末20から送信された終了コマンドが配信サーバ40において受信されると(ステップ73でYES)、CPU41の制御によりメモリ45に記録されている終了画像データが読み取られ、視聴者端末1に送信される(ステップ74)。
【0108】
視聴者端末1においては、配信サーバ40から送信される終了画像データを受信するまでステップ81から83までの処理が繰り返される(ステップ83でNO)。配信サーバ40から送信された終了画像データが視聴者端末1において受信されると(ステップ83でYES)、表示装置4の表示画面に表示されている配信動画表示ウインドウ91には終了画像が表示される(ステップ84)。視聴者は配信が終了したことを知る。
【0109】
図10から
図12は視聴者端末1の処理手順を示すフローチャート、
図13から
図17は配信サーバ40の処理手順を示すフローチャート、
図18から
図21は配信者端末20の処理手順を示すフローチャートであり、主としてコメントに関する処理手順を示しており、
図8に示す撮影動画の表示処理と並行して行われる処理手順を示している。視聴者端末1-1Nの表示画面には
図9に示す表示ウインドウ90が表示されており、配信動画表示ウインドウ91には配信者Stの動画が表示されているし、配信者Stが話しているときにはその話声が視聴者端末1-1Nのスピーカ12などから出力している。視聴者は配信動画表示ウインドウ91に表示されている配信者Stの動画を閲覧し、スピーカ12から出力されている配信者の話を聞いている状態となる。そのような状態で、視聴者は視聴者端末1-1Nに設けられているキーボード13などを用いてコメントを入力する。
図10から
図12に示す処理手順は視聴者端末1の処理について規定されているが、他の視聴者端末の処理についても同様である。
【0110】
視聴者端末1の視聴者がコメントを入力するものとする。視聴者はコメント入力領域94(
図9参照)にカーソルを移動させマウス14を左クリック後にキーボード13を用いてコメント入力領域94にコメントを入力する(
図10ステップ101でYES)(ユーザからコミュニケータへのメッセージを入力する機能の一例である)。コメントの入力が終わると視聴者は送信ボタン95をクリックする(
図10ステップ102でYES)。すると、入力されたコメントを表すコメント・データが、視聴者のユーザID、アカウント名、アイコン、コメント・データの送信先などのデータとともに視聴者端末1から配信サーバ40に送信される(
図10ステップ103)。コメントが入力されなければ(
図10ステップ101でNO)、ステップ102および103の処理はスキップされる。
【0111】
視聴者端末1から送信されたコメント・データ等を配信サーバ40が受信すると(
図13ステップ121でYES)、配信サーバ40は受信したコメント・データ等を配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信するとともに(
図13ステップ122)、コメント・データ等を送信した視聴者端末1の視聴者のユーザIDおよびコメントにコメントNo.を付与して視聴者DB56に格納されている
図6に示す視聴者コメント・テーブルに記録する(
図13ステップ122)。コメントの数が10個になるまでは(
図13ステップ123でNO)、
図13ステップ121および
図13ステップ122の処理が繰り返される。
【0112】
配信サーバ40から送信されたコメント・データ等が視聴者端末1において受信されると(
図10ステップ104でYES)、受信したコメント・データ等によって表されるコメントが視聴者端末1の表示装置4の表示画面のコメント欄93に表示される(
図10ステップ105)。視聴者端末1がコメント・データ等を受信しなければ(
図10ステップ10でNO)、ステップ104および105の処理はスキップされる。
【0113】
図22は、視聴者端末1の表示装置4の表示画面に表示される表示ウインドウ90の一例である。
【0114】
配信動画表示ウインドウ91には配信者Stの動画が表示されており、コメント欄93にコメントを送信した視聴者のアイコン96、アカウント名97および「紅葉がきれいですね」というコメント98が表示されている。視聴者端末1以外の視聴者端末のコメント欄にも、視聴者端末1のコメント欄93に表示されているようにコメントを送信した視聴者のアイコン96、アカウント名97およびコメント98が表示される。
【0115】
配信者端末20においても視聴者端末1などと同様に、コメント・データ等を受信すると(
図18ステップ151でYES)、受信したコメント・データ等によって表されるコメントがコメント欄183に表示される(
図18ステップ152)。コメント・データ等を受信しなければ(
図18ステップ151でNO)、ステップ152の処理はスキップされる。
【0116】
視聴者端末1-1Nのいずれかからコメントが入力されるごとに配信サーバ40にコメント・データ等が送信され、
図23に示すようにコメント欄に表示される、アイコン96、アカウント名97およびコメント98の数が増えていく。
【0117】
視聴者端末1-1Nから送信されたコメント・データ等によって表されるコメントの数が10個になると(
図13ステップ123でYES)、配信サーバ40のCPU41は、10個のコメントの中からワード(文字列の一例である)を抽出し(入力したメッセージから文字列を抽出する機能の一例である)、抽出されたワードが
図6に示す視聴者コメント・テーブルに格納される(
図13ステップ124)。このワード抽出処理について詳しくは後述する。コメント欄に表示されるコメントの数は、たとえば10個であり、10個を超えると古い順に消去させられる。配信サーバ40においてワードが抽出されると抽出されたワードを表す抽出ワード・データが配信者端末20に送信される(
図13ステップ125)。ワードが抽出されないときにはステップ125の処理はスキップされる。一つのコメントから1つまたは複数のワードを抽出するとよいし、複数のコメントから1つのワードを抽出するとよい。複数のコメントから一つもワードを抽出しなくともよい。
【0118】
図24は、配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示される表示ウインドウ180の一例である。
【0119】
配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示される表示ウインドウ180には、視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示される表示ウインドウ90と同様に、配信者Stの配信動画を表示する配信動画表示ウインドウ181およびコメントを入力した視聴者のアイコン96、アカウント名97およびコメントを表示するコメント欄183が形成されている。配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示される表示ウインドウ180には、視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示される表示ウインドウ90に表示されるギフト領域92、コメント入力領域94および送信ボタン95は形成されずに、抽出ワード表示領域182が形成されている。
【0120】
配信者端末20が配信サーバ40から送信された抽出ワード・データを受信すると(
図18ステップ153でYES)、受信した抽出ワード・データによって表される抽出ワードが抽出ワード表示領域182に表示される(
図18ステップ154)。
【0121】
図24を参照して、抽出ワード表示領域182には、配信者端末20の表示制御回路23の制御により、コメントから抽出された「紅葉」、「紅白」、「元気」などの抽出ワード184が表示されている(抽出された文字列コミュニケータに表示するように制御する機能の一例である)。また、抽出ワード表示領域182にはNGボタン185および生成ボタン186も表示されている。
【0122】
配信者は、配信者端末20の表示画面に表示されている抽出ワード表示領域182に表示されている抽出ワード184のうち、静止画を見たいとは思わない抽出ワード184あれば、その抽出ワードをマウス34で選択してNGボタン185をクリックする(
図18ステップ155でYES)。すると、選択された抽出ワードをNGワードとするようにNGワード・データが配信者端末20から配信サーバ40に送信される(
図18ステップ156)。NGボタン185がクリックされなければステップ156の処理はスキップされる。
【0123】
配信者端末20から送信されたNGワード・データを配信サーバ40が受信すると(
図14ステップ126でYES)、受信したNGワード・データによって表されるNGワードがワードDBの中のNGワード・テーブルに登録される(
図14ステップ127)。
【0124】
【0125】
NGワード・テーブルには、NGワードIDに対応してNGワードが格納される。NGワードは、このように配信者が選択してNGワード・テーブルに登録してもよいし、あらかじめ選択されていてNGワード・テーブルに登録されていてもよい。
【0126】
配信者は、配信者端末20の表示画面に表示されている抽出ワード表示領域182に表示されている抽出ワード184のうち、静止画を見たい抽出ワード184があれば、その抽出ワードをマウス34で選択して生成ボタン186を、マウス34を用いてクリックする(
図19ステップ157でYES)(表示された文字列の中から1または複数の文字列をコミュニケータが選択できる機能の一例である)。すると、選択された抽出ワードを生成ワードとするように、生成ワード・データがワードを抽出したコメントに対応するコメントNo.とともに配信者端末20から配信サーバ40に送信される(
図19ステップ158)。ここでは、「紅葉」の抽出ワード184が選択され、生成ボタン186がクリックされたものとする。生成ボタン186がクリックされなければ
図18ステップ151からの処理が行われる。
【0127】
配信者端末20から送信された生成ワード・データ、コメントNo.が配信サーバ40において受信されると(
図14ステップ128でYES)、生成ワード・データによって表される生成ワードがコメントNo.に対応して、視聴者DB56の中の視聴者コメント・テーブルに登録される(
図6参照)。
【0128】
つづいて、AIサーバ54に生成ワードを用いてAIで生成されるAI画像を生成させるために(
図14ステップ130)、生成ワードが配信サーバ40からAIサーバ54に送信される。AIサーバ54において、生成ワードをキーワードとして、その生成ワードから静止画が生成される(選択された文字列にもとづいて第2の態様の情報を生成する機能の一例である)。AIサーバ54において生成されたAI画像を表すAI画像データ、生成ワードに対応するコメントNo.は配信サーバ40に送信され、生成されたAI画像データが配信サーバ40から配信者端末20に送信される(
図14ステップ131)。
【0129】
配信サーバ40から送信されたAI画像データを配信者端末20が受信すると(
図19ステップ159でYES)、受信したAI画像データによって表されるAI画像(生成された第2の情報の一例である)が配信動画表示ウインドウ181に表示されている配信用動画に重畳されて表示される(
図19ステップ160)(生成された第2の態様の情報をコミュニケータに報知する機能の一例である)。
【0130】
図25は、配信動画表示ウインドウ181にAI画像190が重畳されて表示されている様子を示している。
【0131】
AI画像190は、もみじの葉が紅葉した画像であり、配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示されるAI画像190においては、下部にポイント領域191、OKボタン192およびキャンセル・ボタン193が形成されている。ポイント領域191は、AI画像190を視聴者が配信者にギフトとするための料金を配信者が入力する領域である。OKボタン192は、AI画像190が表している画像、
図25の例であれば、もみじの葉が紅葉した画像をギフトとして受け取るのでいいときに配信者によってクリックされる。キャンセル・ボタン193は、AI画像190が表している画像を配信者がギフトとして受け取らずに、他の画像をギフトとして受け取るときに配信者によってクリックされる。
図25においては、AI画像190の背景は透明でなくAI画像190の部分は配信動画が隠れているがAI画像190の背景を透明化して配信動画を見ることができるようにするとよい。
【0132】
配信者がAI画像190をギフトとして受け取るのに適すると考える料金が配信者によってポイント領域191に入力される(
図19ステップ161)。配信者によってキャンセル・ボタン193がクリックされると(
図20ステップ162でYES)、配信者端末20から配信サーバ40にキャンセル・コマンド、生成ワードに対応するコメントNo.が送信される(
図20ステップ169)。
【0133】
配信者端末20から送信されたキャンセル・コマンド、コメントNo.が配信サーバ40において受信されると(
図15ステップ132でYES)、視聴者DB56に格納されている視聴者コメント・テーブルに登録されている生成ワードのうち、コメントNo.に対応する生成ワードが配信サーバ40によって削除させられる(
図15ステップ133)。
【0134】
配信者が
図25に表示されているAI画像190が表す紅葉したもみじの画像を気に入り、キャンセル・ボタン193をクリックしないで(
図20ステップ162でNO)、OKボタン192をクリックすると(
図20ステップ163でYES)、
図26に示すようにAI画像190が表す紅葉した紅葉の画像のサムネイル画像187が配信者端末20の表示画面に表示されている表示ウインドウ180の抽出ワード表示領域182に表示される(
図20ステップ164)(生成された第2の態様の情報をコミュニケータに報知する機能の一例である)。配信者によって、そのサムネイル画像187がクリックされると(
図20ステップ165でYES)、OKコマンド、コメントNo.、ギフトに必要なポイント数が配信者端末20から配信サーバ40に送信される(
図20ステップ166)。
【0135】
配信者端末20から送信されたOKコマンド、コメントNo.、ギフトに必要なポイント数を配信サーバ40が受信すると(
図15ステップ134でYES)、コメントNo.を用いて、AI画像データを送信する視聴者のユーザIDが視聴者コメント・テーブルから検出される(
図15ステップ135)(選択された文字列が抽出されたメッセージを入力した特定のユーザを検出する機能の一例である)。たとえば、
図25に示す表示ウインドウ180に表示されていたAI画像190が表す紅葉した紅葉の画像は、視聴者コメント・テーブルに格納さている「紅葉」という生成ワードから生成されたものであり、対応するコメントNo.は「コメントNo.1」であるから、コメントNo.1に対応するユーザIDとして「ID01」が検出される。すると、検出されたユーザID「ID01」の視聴者の視聴者端末1に配信サーバ40からAI画像データ、コメントNo.、ギフトに必要なポイント数が送信される(
図15ステップ136)。
【0136】
配信サーバ40から送信されたAI画像データ、コメントNo.、ギフトに必要なポイント数を、上述のようにして検出されたユーザID「ID01」の視聴者の視聴者端末1が受信すると(
図11ステップ106でYES)、視聴者端末1の表示画面に表示されている表示ウインドウ90のギフト領域92にAI画像データによって表されるサムネイル画像99が表示される(
図11ステップ107)(選択された文字列にもとづく情報を第2の態様で特定のユーザに報知する機能の一例である)。
【0137】
図27は、視聴者端末1の表示画面に表示されている表示ウインドウ90を示している。
【0138】
上述のように、配信者Stの配信画像が表示されている配信動画表示ウインドウ91の下にギフト領域92が形成されている。このギフト領域92に、受信したAI画像データによって表されるサムネイル画像99Aが表示されている(第1の態様で処理されてシステムからユーザに出力する情報と関連性があるような情報を第2の態様で処理してシステムがユーザに出力するように処理するものの一例であり、入力したメッセージにもとづく情報を第2の態様でシステムからユーザに出力するように処理する機能の一例である)。サムネイル画像99Aの下には、「ギフトするには10ポイント必要です。」という文字列99Bが表示されている(第2の態様として出離良くする情報の対価を特定のユーザに報知する機能の一例である)。視聴者端末1の視聴者は、この文字列99Bを見ることで、サムネイル画像99Aに対応するAI画像をギフトとして配信者Stに送る場合の費用として10ポイントかかることが分かる。
【0139】
視聴者は、サムネイル画像99Aに対応するAI画像をギフトとして配信者Stに送る場合にはサムネイル画像99Aをクリックする(特定のユーザからの公開指令の入力の一例であり、特定のユーザによる対価の支払いの承諾を入力する機能の一例である)。サムネイル画像99Aがクリックされると(
図11ステップ108でYES)、ギフト・コマンド、視聴者のユーザID「ID01」、コメントNo.1、ギフトとして配信者Stに送る費用の10ポイント数が視聴者端末1から配信サーバ40に送信される(
図11ステップ109)。サムネイル画像99Aがクリックされずに(
図11ステップ108でNO)、AI画像のサムネイル画像99Aの表示(
図11ステップ107)から一定時間が経過すると(
図11ステップ111でYES)、
図11ステップ109および110の処理はスキップされる。
【0140】
視聴者端末1から送信されたギフト・コマンド、視聴者のユーザID「ID01」、コメントNo.1を配信サーバ40が受信すると(
図16ステップ137でYES)、
図25に示すようにAI画像190からポイントに関する表記、OKボタン192およびキャンセル・ボタン193を除いたAI画像を配信動画に重畳して表示するための重畳コマンド、AI画像データが配信サーバ40から配信者端末20および配信動画を閲覧しているすべての視聴者端末1-1Nに送信される(
図16ステップ138)。
【0141】
配信サーバ40から送信された重畳コマンド、AI画像データを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図11ステップ109AでYES)、
図28に示すように配信動画表示ウインドウ91に表示されている配信動画にAI画像データによって表されるギフト画像190A(第2の態様の情報の一例であり、承諾の入力に応じて第2の態様の情報をユーザに報知するように制御する機能の一例である)がスーパーインポーズで表示される(
図11ステップ110)(特定のユーザからの公開指令の入力に応答して第2の態様の情報をユーザに公開するように制御の一例である)。ギフト画像190Aを静止画として表示するだけでなく、上下方向、横方向などに移動するように表示するとよい。配信動画の配信者Stの部分を検出して検出された配信者Stの部分に重ならないようにギフト画像190Aを表示するとよいし、配信者Stの部分に重なるようにギフト画像190Aを表示するとよい。
【0142】
配信者端末20においても配信サーバ40から送信された重畳コマンド、AI画像データを受信すると(
図20ステップ167でYES)、配信者端末20のCPU22は配信者端末20の表示画面に表示されている表示ウインドウ180の配信動画表示ウインドウ181に表示されている配信動画にギフト画像190Aを重畳して表示する(
図20ステップ168)。
【0143】
配信サーバ40は、重畳コマンド、AI画像データを配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信すると(
図16ステップ138)、視聴者端末1から送信された視聴者のユーザID「ID01」に対応する残りポイントから、配信者Stに送る場合の費用としての10ポイントを減らし、使用ポイントに加算して視聴者DB56に格納されている視聴者ポイント・テーブルを更新する(
図16ステップ139)。
【0144】
また、配信サーバ40は、視聴者端末1から送信されたコメントNo.に対応するコメントを視聴者コメント・テーブルから読み取り(第2の態様の情報の生成に利用した特定のユーザからのメッセージを検出する機能の一例である)、かつ、コメントNo.に対応するユーザIDのアカウント名およびアイコンを視聴者情報テーブルから読み取り、ギフト・コマンドを送信した視聴者のコメントを目立たせるエフェクト・コマンド、コメントNo.、読み取ったコメントを表すコメント・データ、アカウント名、アイコンを表すアイコン・データを配信者端末20および配信動画を閲覧している視聴者の視聴者端末1-1Nに送信する(
図16ステップ140)。
【0145】
配信サーバ40から送信されたエフェクト・コマンド、コメントNo.、コメント・データ、アカウント名、アイコン・データを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図12ステップ112でYES)、コメント欄93にコメントNo.に対応するコメントが表示されていれば、他のコメントよりも目立つようにコメントを装飾して表示し(検出されたメッセージを他のメッセージと比較して目立つようにユーザに表示する機能の一例であり、特定のユーザによる対価の支払いの承諾の入力に応じて、第2の態様の情報についての特定のユーザのメッセージを他のユーザのメッセージと比較して目立つように制御する一例である)、コメント欄93にコメントNo.に対応するコメントが表示されていなければ、受信したコメント・データによって表されるコメントをアカウント名、アイコン・データによって表されるアイコンとともに、他のコメントよりも目立つようにコメントを装飾して表示する(
図12ステップ113)(検出されたメッセージを他のメッセージと比較して目立つようにユーザに表示する機能の一例である)。特定のユーザのコメントの表示態様を、他のユーザのコメントの表示態様と変えることで他のユーザのコメントよりも目立たせるとよい。
【0146】
図28を参照して、コメント欄93には、ギフト画像190Aを生成するのに利用した生成ワードを抽出したコメント98A、アイコン96Aおよびアカウント名97Aが装飾されており、その他のコメント98と比較して目立つように表示されている。コメント98Aを投稿した視聴者は、自分のコメント98Aが他の視聴者のコメント98よりも目立つので配信者Stに対する承認欲求を満たすことができる。
【0147】
配信サーバ40から送信されたエフェクト・コマンド、コメントNo.、コメント・データ、アカウント名、アイコン・データを配信者端末20も受信すると(
図21ステップ170でYES)、
図28に示すのと同様にギフト画像190Aを生成するのに利用した生成ワードを抽出したコメント98A、アイコン96Aおよびアカウント名97Aが装飾されて表示される(
図21ステップ171)。
【0148】
エフェクト・コマンドの送信から一定時間、たとえば、5秒程度経過すると(
図16ステップ141でYES)、重畳停止コマンドが配信サーバ40から配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信される(
図16ステップ142)。
【0149】
配信サーバ40から送信された重畳停止コマンドを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図12ステップ114でYES)、配信動画に重畳されて表示されているギフト画像190Aの重畳が停止し(
図12ステップ115)、配信動画表示ウインドウ91には配信者Stの配信動画が表示されるようになる。
【0150】
同様に、配信サーバ40から送信された重畳停止コマンドを配信者端末20が受信すると(
図21ステップ172でYES)、配信動画に重畳されて表示されているギフト画像190Aの重畳が停止し(
図21ステップ173)、配信動画表示ウインドウ181には配信者Stの配信動画が表示されるようになる。
【0151】
また、配信サーバ40において、エフェクト・コマンドの送信からタイマ44が計時を開始し、エフェクト・コマンド送信から、一定時間、たとえば、10秒程度経過したことが検出されると(
図17ステップ143でYES)、配信サーバ40はエフェクト停止コマンドを配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信する(
図17ステップ144)。
【0152】
配信サーバ40から送信されたエフェクト停止コマンドを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図12ステップ116でYES)、装飾されて表示されているコメント98A、アイコン96Aおよびアカウント名97の装飾が停止する(
図12ステップ117)。
【0153】
同様に、配信サーバ40から送信されたエフェクト停止コマンドを配信者端末20が受信すると(
図21ステップ174でYES)、装飾されて表示されているコメント98A、アイコン96Aおよびアカウント名97の装飾が停止する(
図21ステップ175)。
【0154】
上述のように配信者Stは配信を終了するときには配信者端末20に終了指令を入力し(
図8ステップ64でYES)、終了コマンドが配信者端末20から配信サーバ40に送信される(
図8ステップ65)。配信者端末20から送信された終了コマンドを配信サーバ40が受信すると(
図17ステップ145でYES)、配信サーバ40はコメント消去コマンドを配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信する(
図17ステップ146)。
【0155】
配信サーバ40から送信されたコメント消去コマンドを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図12ステップ118でYES)、配信サーバ40はコメント欄93に表示されているコメントを消去する(
図12ステップ119)。
【0156】
同様に、配信サーバ40から送信されたコメント消去コマンドを視聴者端末1-1Nが受信すると(
図21ステップ176でYES)、配信サーバ40はコメント欄93に表示されているコメントを消去する(
図21ステップ177)。
【0157】
図30は、抽出優先ワードの処理手順を示すフローチャート、
図31は、抽出優先ワード・テーブルの一例である。
【0158】
抽出優先ワードは、上述のようにコメントの中からワードを抽出する際に(
図13ステップ124)、優先的に抽出されるワードである。
図30に示す処理は、配信サーバ40によって行われ、たとえば、配信を開始するまでに終了するように配信前に開始する。
【0159】
配信サーバ40には、配信者が投稿するSNSのURLが登録されており、配信サーバ40は、ウエブ・サーバ52にアクセスし、配信者がSNSで投稿した文章が記載されているウェブ・ページの文章の中に出てくる単語、たとえば、頻出する単語を抽出する(ステップ191)(コミュニケータがインターネットからアクセスできるサーバに格納されている情報にもとづいて抽出するように制御ものの一例である)。
【0160】
また、プロキシ・サーバ53には、配信者が配信者端末20を使用して検索に用いた単語が記憶されており、配信サーバ40は、プロキシ・サーバ53に記憶されている、検索に用いた単語を抽出する(ステップ192)。
【0161】
さらに、プロキシ・サーバ53には、配信者端末20がアクセスした特定のウェブ・ページも記憶されており、配信サーバ40は、配信者端末20がアクセスしたウェブ・ページに記述されている文章の中に出てくる単語、たとえば、頻出する単語を抽出する(ステップ193)。また、配信サーバ40は、ニュース・トピックなどの特定のウェブ・ページにアクセスし、その特定のウェブ・ページに記述されている文章の中に出てくる単語、たとえば、頻出する単語を抽出する(ステップ193)。
【0162】
さらに、配信者がライブなどで発言した言葉を記録しておき、配信サーバ40は、その言葉から単語を抽出する(ステップ194)。
【0163】
配信サーバ40は、これらの抽出した単語を抽出優先ワードとして、
図31に示す抽出優先ワード・テーブルに格納する(
図30ステップ195)。抽出した単語に重みづけを行なって点数化し、しきい値以上の点数となる単語を
図31に示す抽出優先ワード・テーブルに格納するとよい。
【0164】
図31の抽出優先ワード・テーブルを参照して、抽出優先ワードIDに対応して抽出された単語が抽出優先ワードとして抽出優先ワード・テーブルに格納される。抽出優先ワード・テーブルに格納されている抽出優先ワードは、配信サーバ40が配信前に更新するとよい。
【0165】
図32は、投稿されたコメントの中からワードを抽出する処理手順(
図13ステップ124の処理手順)を示すフローチャートである。
【0166】
視聴者端末1-1Nから投稿されたコメントを配信サーバ40が読み取り(ステップ201)、読み取ったコメントを配信サーバ40が形態素解析する(ステップ202)。形態素解析により得られた単語と同一または類似のワードが抽出優先ワード・テーブルに格納されている抽出優先ワードの中にあるかどうかを配信サーバ40が検出する(ステップ203)。
【0167】
形態素解析により得られた単語と同一または類似のワードのいずれかのワードが抽出優先ワード・テーブルに格納されている抽出優先ワードの中にあると(ステップ203でYES)、そのいずれかのワードは抽出候補ワードとなり、抽出候補ワードが
図29に示すNGワード・テーブルにNGワードとして格納されているかどうかを、配信サーバ40が検出する(ステップ204)。抽出候補ワードが、
図29に示すNGワード・テーブルにNGワードとして格納されていなければ(ステップ204でNO)、配信サーバ40は、抽出候補ワードを抽出ワードとして、
図5の視聴者コメント・テーブルの対応するコメントの抽出ワードの欄に格納する(ステップ205)。
【0168】
その後は
図24に示したように、配信者端末20の表示画面に表示される抽出ワード表示領域182に抽出ワードが表示される。
【0169】
図33から
図51は表示システム(システムの一例である)の実施例を示している。
【0170】
図33は、表示システム210の斜視図、
図34は、表示システム210の正面図、
図35は、表示システムの右側面図、
図36は表示システムの分解斜視図、
図37は、
図34のA-A線に沿う断面図である。
【0171】
これらの図において、表示システム210を正面から見て左右方向をX方向とし、表示システム210を正面から見て左側から右側へと向かう方向を+X方向(X方向の正方向)とする。また、表示システム210を正面から見て奥行方向をY方向とし、表示システム210の正面側(前方側)から背面側(後方側)へと向かう方向を+Y方向(Y方向の正方向)とする。さらに、表示システム210の上下方向をZ方向とし、表示システム210の下面側から上面側へと向かう方向を+Z方向(Z方向の正方向)とする。
【0172】
表示システム210は、種々の用途に用いられる。例えば、表示システム210は、商業用(例えば集客用、広告宣伝用)、娯楽用(人を楽しませる用途)、玩具等とするとよい。例えば、商業用または娯楽用の場合、表示システム210は店舗その他の商業施設等の公共の場所に設置されるとよい。表示システム210は、製品あるいはサービスの展示会等の会場において、特定のキャラクタが製品あるいはサービスを紹介または宣伝等する画像を表示することによって集客を図るとともに、来場者を楽しませるためなどに用いられるとよい。あるいは、表示システム210は、各種のアミューズメント施設等に設置され、アミューズメント施設の訪問者を楽しませるためなどに用いられるとよい。玩具の場合、表示システム210はユーザの自宅等に設置される。また、後述するように表示システム210に三次元画像が表示される場合には、目視者に表示対象物の立体視を体験させることによって当該目視者を楽しませるためなどに用いられるとよい。目視者は、例えば、表示システム210を使用するユーザである。
【0173】
図36に示されるように、表示システム210は、筐体211と、表示対象物の画像を表示可能な画像表示部230と、減光部材221とを備えている。
【0174】
筐体211は、表示システム210の正面側(各図において-Y側)に開口部220を有している。表示システム210の正面側は、表示システム210が表示する画像を視聴者が見る側に相当する。例えば、当該開口部220は、表示システム210の正面側から見て矩形状に形成されている。筐体211は、内部空間225を有する。内部空間225は、筐体211の内部の空間で画像が表示される空間である。内部空間225が開口部220以外の部分が遮光性部材で囲まれている(
図37参照)。筐体211を構成する部材を通して、内部空間225に外光は進入しない。そのため、筐体211は、その全体が外光を遮断する素材で形成されてもよいが、外側表面や、内部空間225に面している面が光を遮断する素材で覆われたりしてもよい。
図37において、当該内部空間225は、一点鎖線で示されており、当該内部空間225を減光部材221で区分した2つの空間領域226,227は、二点鎖線で示されている。空間領域226は減光部材221より背面側の空間である。空間領域226は奥側ほど高さ方向の寸法が大きく、正面側に移動するにつれてその寸法が小さくなる。空間領域227は減光部材221より正面側の空間である。空間領域227は奥側ほど高さ方向の寸法が小さく、正面側に移動するにつれてその寸法が大きくなる。本実施例では、開口部220は、空間領域226を外部空間に通じさせる面状の領域により特定される。よって、開口部220は開口面と読み替えられてもよい。内部空間225は、筐体211の奥行方向(前後方向)に一定程度の領域を有しており、筐体211は、
図37のYZ断面に示すように、奥行方向における長さは上端の方が下端よりも長い。当該内部空間225は、例えば、立体視表示されるキャラクタの居室空間として目視者によって認識されるようにするとよい。
【0175】
また、
図36に示されるように、筐体211は、本体部212と、上面カバー部213と、減光部材221の配置部216と、底面カバー部215と、背面カバー部214とを有している。なお、各部材213~215は、上面カバー部213の一部分(後述)を除き、ネジ等の固定具によって本体部212に取り付けられる。
【0176】
画像表示部230は、表示対象物の三次元画像を表示可能に構成されているとよく、裸眼による立体視表示が可能なディスプレイとするとよい。また、画像表示部230は、三次元画像と二次元画像とを切替可能に構成されていると尚よい。画像表示部230には、例えば、特定のキャラクター(例えば、人あるいは動物等)などの表示対象物の画像が表示されるようにするとよい。
【0177】
このように、表示システム210は、裸眼による立体視表示を再現可能な装置とするとよい。このような表示システム210は、例えば、「裸眼立体視表示装置」などとも称される。裸眼立体視表示は、例えばレンチキュラーレンズ方式の画像表示部230を用いることにより再現されるとよい。
【0178】
図37等に示されるように、画像表示部230は、表示システム210の正面側に設けられた開口部220から画像を視認可能となるように筐体211の内部空間225に配置される。例えば、画像表示部230は、筐体211の内周面のうちの背面(内壁面)に沿って配置されている。本実施例では、
図37に示されるように、筐体211の内周面における背面は、筐体211の底面に対して略垂直に設けられており、画像表示部230も、筐体211の底面に対して略垂直に設けられている。
【0179】
減光部材221は、開口部220を介して内部空間225に進入する外光を減じる光学部材である。減光部材221は板状(パネル状を含む。)またはフィルム状の部材である。また、減光部材221は、画像表示部230からの光(例えば、画像表示部230のバックライトからの光)の光量を低減可能である。減光部材221は、内部空間225を暗い状態に維持するために設けられている。
【0180】
減光部材221は、筐体211の内部空間225において、画像表示部230よりも正面側に画像表示部230とは間隔を空けて配置される。本実施例では、画像表示部230との間に空間領域226(
図37参照)を有するように開口部220と画像表示部230との間に配置される。
【0181】
減光部材221は、正面側の面が鉛直方向に対して傾斜している。本実施例では、
図6に示されるように、減光部材221は、その上端部222から下端部223に向けて開口部220側(表示システム210の正面側)に、例えば筐体211の底面に対して所定の角度(例えば、約50度の角度)で傾斜して設けられている。例えば、
図36に示されるように、減光部材221の配置部216の上面は、筐体211の底面に対して所定の角度で傾斜しており、当該配置部216の上面に、減光部材221が配置される。
【0182】
また、筐体211の内部において、減光部材221よりも開口部220側に、目視者の手を入れる空間領域227(
図37参照)が形成されている。
【0183】
そして、画像表示部230においては、視聴者によって立体視される表示対象物の少なくとも一部分(例えば、特定のキャラクターの身体の一部)、後述する吹き出しの部分などが減光部材221の配置位置に存在するように表示制御される。視聴者は、減光部材221よりも開口部220側の空間領域227に手を入れることにより、当該空間領域227に浮かび上がって立体的に見えている表示対象物(例えば、人型のキャラクター)、吹き出しの部分などに触れることができるような感覚を得ることができる。
【0184】
また、上記のような空間領域102が設けられていることにより、後述する位置検出センサ240等の配置位置の自由度を高めることもできる。
【0185】
図34および
図37に示されるように、筐体211は、スピーカ267をさらに有している。スピーカ267は、筐体211の内部空間225の上面に設けられている。
【0186】
また、
図33に示されるように、表示システム210は、音声入力を行う(音声認識の開始を指示する、ともいう)ための操作部231と、三次元画像に関する表示設定(例えば、視差に関する設定値)を変更するための操作部232とが筐体211のうち、開口部220よりも正面側の筐体211の下側部分に設けられている。
【0187】
表示システム210は、マイクロフォン263(
図33参照)と位置検出センサ240(
図37参照)とをさらに備えている。マイクロフォン263は、視聴者の音声(例えば、音声入力動作)を検出可能な音声検出手段として構成されている。マイクロフォン263は、たとえば、上述の操作部231と232との間に配置されている(
図33参照)。なお、マイクロフォン263を用いて入力された音声に対しては、例えば統括制御部250(
図38参照)によって音声認識処理が実行され、例えばテキスト・データ等で示された音声認識結果が取得される。なお、音声認識処理は、表示システム210内に別途設けられる音声認識装置によって実行されてもよく、あるいは、表示システム210とは別の外部サーバ等で実行されてもよい。
【0188】
位置検出センサ240は、物体の位置を検出可能に構成されている。位置検出センサ240として、例えば、赤外線センサなどが挙げられる。位置検出センサ240は、光(例えば、赤外光)の出射部と受光部とを有している。位置検出センサ240の出射部から出射(照射、とも称される)された光は、検知対象物に当たって反射し受光部によって受光される。そして、位置検出センサ240は、受光部に受光された光(反射光)に基づいて、検知対象物の挙動、位置を検出する。例えば、空間領域227において表示される吹き出しに対応する位置に視聴者の指が位置決めされると位置検出センサ240によって吹き出しがタッチされたと判定される。また、位置検出センサ240に予め登録された特定の挙動と同じ挙動が検出されると、目視者によって当該特定の挙動が行われたと判定するようにするとよい。
【0189】
例えば、位置検出センサ240は、所定の挙動であるか否かを手の動きに応じて検出可能な機能(Wave検出機能、とも称される)を備えている。そして、例えば目視者が位置検出センサ240の検出範囲内において手を振る動作(「バイバイ」)または撫でる動作(「ナデナデ」)を行うと、位置検出センサ240が、Wave動作を検出し、「バイバイ」または「ナデナデ」と判定するとよい。
【0190】
位置検出センサ240は、当該位置検出センサ240への接近離反方向(例えば、
図34)ではZ方向)における検出対象物の位置と、当該接近離反方向を法線とする平面(例えば、
図34ではXY平面)上における検出対象物の位置とを検出可能なものとするとよい。例えば、当該平面は、位置検出センサ240の受光部を原点として4象限をとるものとするとよい。このとき、X軸は、筐体211の前面の左右方向の辺と平行に設定されるとよい。
【0191】
図34に示されるように、位置検出センサ240は、左右方向(
図34のX方向)において筐体211の内周面の略中央位置に設置される。
【0192】
また、
図37に示されるように、位置検出センサ240(詳細には、位置検出センサ240の検出面)は、筐体211の内周面において、当該筐体211の内方側に向けて配置されており、位置検出センサ240の検出方向が、筐体211の内方側に向けられている。このようにすれば、例えば、筐体211の内部空間225、本実施例では、空間領域102で目視者のジェスチャーが検出される。したがって、位置検出センサ240が筐体211の外周面に配置されている場合と比較して、位置検出センサ240の感度の低下を抑制することができる。
【0193】
図38は、一実施例に係る表示システム210の電気的構成を示すブロック図である。
【0194】
統括制御部250は、演算処理等を実行する演算処理装置として機能するCPU251および、ワークエリアとして使用されるRAM252と制御用のプログラム等を記憶したROM253とを含むメモリ等を有するコントローラである。当該ROM253内には各種プログラムが記憶されており、統括制御部250は、これらのプログラムを実行することにより各種の機能を再現する。例えば、ROM253内には、ユーザとキャラクタとの対話を再現するための音声認識アプリケーション(音声認識エンジンの機能を有するアプリケーション)などが記憶されており、統括制御部250は、マイクロフォン263、位置検出センサ240、GPS受信機262などからの入力信号等に基づいて当該音声認識アプリケーションを実行することにより、ユーザとキャラクタとの対話を再現する。
【0195】
また、統括制御部250は、画像表示部230に表示される画像等の表示を制御する表示制御回路254と、スピーカ267から出力される音声を制御する音声制御回路255とを有している。さらに、統括制御部250は、他の機器(例えば、図示しない外部の音声認識サーバ(音声認識エンジンとも称される)、および図示しない外部の対話サーバ(対話エンジン、とも称される)等)との通信を制御する通信制御回路256を有している。また、統括制御部250は、表示システム210の電源を制御する電源制御部261からの入力信号に基づいて、表示システム210の電源状態を制御する。
【0196】
さらに、統括制御部250には、タイマ264からの計時データ、モード切替スイッチ265からのモード切替信号、キーボードなどの入力装置からの入力データも入力し、SSD268も接続されている。表示システム210は、モード切替スイッチ265を用いて画像表示部230にキャラクタなどの画像を表示してキャラクタとの対話などを楽しむキャラクタ対話モード、ブラウザで画像表示部230にウェブ・ページを表示させてウェブ・ページを閲覧するウェブ・ページ閲覧モードなどを設定できる。さらにキャラクタ対話モードには通常応答モードと内心応答モードとがある。これらのキャラクタ対話モードまたは内心応答モードについてもモード切替スイッチ265を用いて設定できる。
【0197】
図39は、ROM253に格納されているフレーズ・テーブルの一例である。
【0198】
フレーズ・テーブルには、表示システム210に表示されるキャラクタとの対話を楽しむためのフレーズが格納されている。フレーズ・テーブルにはフレーズNo.に対応してトリガ・フレーズ、通常応答フレーズ、内心応答フレーズなどが格納されている。
【0199】
トリガ・フレーズは、表示システムの視聴者がキャラクタと対話を開始するきっかけとなるフレーズである。通常応答フレーズは、視聴者からキャラクタに向けて話したフレーズに対してキャラクタが通常の反応で対応してキャラクタから発せられる音声としてスピーカ267から出力するフレーズである。内心応答フレーズは、視聴者からキャラクタに向けて話したフレーズに対してキャラクタの内心を吐露するような表現のフレーズである。フレーズ・テーブルはSSD268に記録しておき、フレーズを更新できるようにするとよい。
【0200】
図40から
図44は、表示システム210の処理手順を示すフローチャートである。
【0201】
表示システム210はキャラクタ対話モードに設定されており、かつ表示システム210の操作部231により音声認識の開始が設定されていることにより
図40の処理手順が開始する。マイクロフォン263から音声が入力され、音声制御回路255において入力した音声を検出すると(
図40ステップ271でYES)、検出された音声によって表されるフレーズなどが・テーブルに格納されているトリガ・フレーズかどうかが、フレーズ・テーブルを参照して検出される(
図40ステップ272)。フレーズ・テーブルに格納されているトリガ・フレーズと検出されると(
図40ステップ272でYES)、表示システム210が設定されているモードが通常応答モードかどうかが確認される(
図40ステップ273でYES)。
【0202】
表示システム210は、通常応答モードが設定されていることを確認すると(
図40ステップ273でYES)、検出されたトリガ・フレーズに対応する通常応答フレーズをフレーズ・テーブルから見つける(
図40ステップ274)。表示システム210は、通常応答フレーズを見つけると、見つけた通常応答フレーズをフレーズ・テーブルから読み取り、読み取った通常応答フレーズを表す音声をスピーカ267から出力する(
図40ステップ275)。
【0203】
図45は、画像表示部230によって表されるキャラクタ300(コミュニケータの一例である)が音声出力をしている様子を示している。
【0204】
たとえば、視聴者から発せられた声が「お早う。」であったとすると、この声「お早う。」のフレーズはフレーズNo.1に対応してフレーズ・テーブルに格納されているから、このフレーズ「お早う。」に対応する通常応答フレーズ「お早う。今日も一日がんばろうね。」がフレーズ・テーブルから見つけられ、読み取られる。読み取られた「お早う。今日も一日がんばろうね。」の通常応答フレーズ301が音声でスピーカ267から出力する(コミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様となるように制御する一例である)。あたかもキャラクタ300が視聴者からのトリガ・フレーズ「お早う。」に応答して「お早う。今日も一日がんばろうね。」の通常応答フレーズ301を音声で応えているかのように視聴者は認識する。
【0205】
表示システム210に視聴者から終了指令が与えられなければ(
図40ステップ276でNO)、
図40ステップ271からの処理が繰り返される。また、音声を検出しなかったり(
図40ステップ271でNO)、トリガ・フレーズを検出しなかったりすると(
図40ステップ372でNO)、音声を検出したり(
図40ステップ271でYES)、トリガ・フレーズを検出するまで表示システム210は待つこととなる。
【0206】
音声を検出し(
図40ステップ271でYES)、かつトリガ・フレーズも検出した場合において(
図40ステップ272でYES)、通常応答モードが設定されていずに(
図40ステップ273でNO)、内心応答モードが設定されていると(
図41ステップ277でYES)、表示システム210は、トリガ・フレーズに対応する通常応答フレーズおよび内心応答フレーズをフレーズ・テーブルから見つける(
図41ステップ278)。表示システム210が通常応答フレーズおよび内心応答フレーズを見つけると、見つけた通常応答フレーズを表す音声をスピーカ267から出力し、画像表示部230にキャラクタ300とともに心理描写を表す表現の吹き出しを表示して、見つけた内心応答フレーズを、その吹き出しの中に表示する(
図41ステップ279)(コミュニケータの心理描写を表現する態様の一例である)。
【0207】
図46は、内心応答モードでの画像表示部230におけるキャラクタ300および吹き出し302の表示の様子とキャラクタ300からスピーカ267を通して出力する音声の様子を死している。
【0208】
上述のように、トリガ・フレーズが「お早う。」であったとすると、
図39のフレーズ・テーブルに格納されているように、通常応答フレーズは「お早う。今日も一日がんばろうね。」であり、内心応答フレーズは「もう眠いなあ。起こさないでよ。」である。通常応答モードが設定されていると、視聴者からの「お早う。」というトリガ・フレーズに対して「お早う。今日も一日がんばろうね。」という通常応答フレーズ301がスピーカ267から出力されるが(
図45参照)、内心応答モードが設定されていると、
図46に示すように、視聴者からの「お早う。」というトリガ・フレーズに対して「お早う。今日も一日がんばろうね。」という通常応答フレーズ301がスピーカ267から出力されることに加えて、吹き出し302が表示され、その吹き出しの中にキャラクタ303と内心応答フレーズ「もう眠いなあ。起こさないでよ。」304が表示される。視聴者はキャラクタ300の内心を垣間見た気分となり、優越感に浸ることができる。キャラクタ300は通常応答フレーズ301の内容に対応するような表情、たとえば、明るい表情にし、吹き出し302の吹き出しの中のキャラクタ303は内心応答フレーズ304の内容に対応するような表情、たとえば、眠い表情とするとよい。吹き出し302の中にキャラクタ303を必ずしも表示しなくてもよい。
【0209】
表示システム210のCPU251はキャラクタ300の表情を検出し、検出した表情と異なる表情で発せられる言葉を吹き出し302に表示するとよい。たとえば、キャラクタ300の表情を「笑い」で明るくなるようなものに制御し、吹き出し302に表示される内心応答フレーズ304およびキャラクタ303の表情は、たとえば、「嫌悪」のようなものとするとよい。
【0210】
図41に戻って、通常応答フレーズの音声出力および内心応答フレーズの吹き出し表示(
図41ステップ279)が行われると、内心応答フレーズの情報量、たとえば、文字数に応じた確認時間を表示システム210が算出し、(
図41ステップ280)、タイマ264による計時を開始させる(
図42ステップ281)(コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の出力からコミュニケータに対してユーザから入力するまでの時間を計測する処理の一例である)。たとえば、内心応答フレーズを読み終わるのに必要な平均的な時間に3秒から5秒程度を加算した時間が確認時間とされる(コミュニケータの心理描写を表現する第2の態様での情報の内容または情報量に応じて第2の態様での情報の出力時間を変えるように制御する一例である)。
【0211】
吹き出し302が表示されると視聴者の指などによって吹き出し302がタッチされたかどうかが確認される(
図42ステップ282)。吹き出し302が表示されている画像表示部230の表示面そのものがタッチされなくとも視聴者の指が表示されている吹き出しを指さしていると位置検出センサ240によって検出されれば吹き出し302をタッチしたと表示システム210は判断する(コミュニケータに対するユーザからの入力の検出の一例である)。
【0212】
吹き出し302がタッチされずに(
図42ステップ282でNO)、算出された確認時間を経過すると(
図42ステップ287でYES)、キャラクタ300の顔の表情を悲しいものとするように表示制御回路254が制御され、かつ悲しいセリフがスピーカ267から音声出力する(
図42ステップ288)(計測された時間に対応して異なる処理をすることの一例であり、市予定時間内にコミュニケータに対するユーザからの入力を検出しなかったことに応答してコミュニケータが情報を出力するような制御の一例である)。
【0213】
図49は、キャラクタ300の悲しい表情の一例であり、「無視しないでよ。」という悲しいセリフ307がスピーカ267から音声出力する様子を示している。悲しい表情のキャラクタ300を表す画像および悲しいセリフ307を表すデータは、あらかじめROM253に記憶されている。
【0214】
吹き出し302がタッチされたが(
図42ステップ282でYES)、タイマ264による計時の開始から吹き出し302をタッチするまでの応答時間がしきい値時間以上であれば(
図42ステップ283でNO)、キャラクタ300の顔の表情をうれしいものとするように表示制御回路254が制御され、かつうれしさを表すセリフがスピーカ267から音声出力する(
図42ステップ286)(計測された時間に対応して異なる処理をするものの一例である)。しきい値時間は、たとえば、内心応答フレーズを読むのに必要な平均的な時間に1秒程度を加算した時間である。
【0215】
図48は、キャラクタ300のうれしい表情の一例であり、「気づいてくれたの?ありがとう。」という嬉しさを表すセリフ306がスピーカ267から音声出力する様子を示している。うれしい表情のキャラクタ300を表す画像および嬉しさを表すセリフ305を表すデータも、あらかじめROM253に記憶されている。
【0216】
吹き出し302がタッチされたが(
図42ステップ282でYES)、タイマ264による計時の開始から吹き出し302をタッチするまでの応答時間がしきい値時間未満であれば(
図42ステップ283でYES)、吹き出し302の表示からタッチまでの時間が短いと考えられる。すると、キャラクタ300の顔の表情をあきれたものとするように表示制御回路254が制御され、かつあきれたことを表すセリフがスピーカ267から音声出力する(
図42ステップ284)。
【0217】
図47は、キャラクタ300のあきれた表情の一例であり、「暇なのね。。。」というあきれたことを表すセリフ305がスピーカ267から音声出力する様子を示している。あきれた表情のキャラクタ300を表す画像および呆れたことを表すセリフ305を表すデータも、あらかじめROM253に記憶されている。
【0218】
キャラクタ300の表情が変わり、セリフが出力されると表示システム210は、タイマ264による計時を停止させる(
図42ステップ285)。
【0219】
図40に戻って、音声を検出したが(
図40ステップ271でYES)、トリガ・フレーズは検出していないときも(
図40ステップ272でNO)、通常応答モードが設定されているかどうかを表示システム210は検出する(
図43ステップ289)。
【0220】
通常応答モードが設定されていると(
図43ステップ289でYES)、検出した音声を表すデータを通信制御回路256によってAIサーバ54に送信させ、AIサーバ54に、たとえば、視聴者に好かれるような通常応答フレーズを生成させる(
図43ステップ290)。AIサーバ54から送信される、生成された通常応答フレーズを表すデータを表示システム210において受信し、受信したデータによって表される通常応答フレーズをスピーカ267から音声出力する(
図43ステップ291)。
【0221】
たとえば、視聴者が「お早う。」というフレーズを発したが、その「お早う。」というフレーズがトリガ・フレーズとしてフレーズ・テーブルに格納されていないときには、たとえば、AIサーバ54において「お早う。今日も一日がんばってね。」という通常応答フレーズが生成されることにより、表示システム210のスピーカ267から「お早う。今日もがんばってね。」という通常応答フレーズを表す音声が出力する。
【0222】
図40に戻って、音声を検出したが(
図40ステップ271でYES)、トリガ・フレーズが検出されずに(
図40ステップ272でNO)、通常応答モードが設定されていず(
図43ステップ289でNO)、内心応答モードが設定されているときには(
図44ステップ292でYES)、検出した音声を表すデータを通信制御回路256によってAIサーバ54に送信させ、AIサーバ54に、たとえば、視聴者に好かれるような通常応答フレーズと、検出した音声に対して皮肉となるような内心応答フレーズをさせる(
図44ステップ293)。AIサーバ54から送信される、生成された通常応答フレーズを表すデータおよび内心応答フレーズを表すデータを表示システム210において受信し、受信したデータによって表される通常応答フレーズをスピーカ267から音声出力し、受信したデータによって表される内心応答フレーズを吹き出し302に表示する(
図44ステップ294)。
【0223】
たとえば、視聴者が「お早う。」というフレーズを発したが、その「お早う。」というフレーズがトリガ・フレーズとしてフレーズ・テーブルに格納されていないときには、たとえば、AIサーバ54において「お早う。今日も一日がんばってね。」という通常応答フレーズが生成され、「もう眠いなあ。起こさないでよ。」という内心応答フレーズが生成されることにより、表示システム210のスピーカ267から「お早う。今日もがんばってね。」という通常応答フレーズを表す音声が出力し、「もう眠いなあ。起こさないでよ。」という内心応答フレーズが吹き出し302に表示される。
【0224】
内心応答フレーズの情報量に応じた確認時間が算出され(
図44ステップ295)、視聴者の吹き出し302へのタッチ時間に応じてキャラクタ300の表情、音声出力が変わるのは
図42の示した処理と同様に行われる。
【0225】
図50は、
図39に示すフレーズ・テーブルの生成処理手順を示すフローチャートである。
【0226】
図50に示す処理は表示システム210がウェブ閲覧モードに設定されているときに行われる。視聴者は画像表示部230にブラウザを表示させ、検索ウェブ・ページにアクセスし、検索ウェブ・ページにおいて検索キーワードを入力して検索をすると(ステップ311でYES)、表示システム210は入力した検索キーワードをRAM252に記憶させる(ステップ312)。
【0227】
また、視聴者のSNSのウェブ・ページに文章をアップロードすると(ステップ313でYES)、アップロードした文章の中から着目されるような着目キーワードを表示システム210が抽出する(ステップ314)。視聴者のSNSのウェブ・ページのURLをあらかじめ記憶しておき、そのURLのウェブ・ページに文章がアップロードされたときに、その文章の中から着目キーワードを抽出するとよい。
【0228】
得られた検索キーワード、着目キーワードに関連するような通常応答フレーズおよび内心応答フレーズの少なくとも一方のフレーズが表示システム210において生成される(ステップ315)(ユーザの検索履歴またはユーザがインターネット上のサーバにアップロードした文章を検出し、検出結果にもとづいて、第1の態様で出力される情報および第2の態様で出力される商法の少なくとも一方を生成するものの一例である)。生成されたフレーズが
図39に示すフレーズ・テーブルに格納される(ステップ316)。
【0229】
このようにすれば、表示システム210の視聴者の興味に応じた通常応答フレーズ、内心応答フレーズなどが生成されるので、音声出力される通常応答フレーズを聞いたり、表示される内心応答フレーズを見たりすることで、視聴者はキャラクタ300が、視聴者に興味を持っているように感じるようになる。
【0230】
また、このようにして生成された通常応答フレーズ、内心応答フレーズなどを、トリガ・フレーズに対応してトリガ・テーブルに格納せずに、テーブルに格納し、トリガ・フレーズの検出と関係なく自発的にランダムな時間や決まった時間に画像表示部230に表示させたり、スピーカ267から音声出力させたりするとよい。
【0231】
図51は、
図1などに示す視聴者端末1-1Nなどの表示画面に表示される表示ウインドウ90の一例である。
【0232】
図51においては、配信動画表示ウインドウ91に配信者Stがおり、配信者Stの動画を配信している。
図51には、便宜上、配信者Stが話している内容が文字列321として表示されているが、この文字列321の内容は音声として視聴者端末1-1Nなどのスピーカ12から音声出力されている。
【0233】
配信動画表示ウインドウ91には、配信者Stの表示位置に合わせて配信者Stの内心を表す文字列323を含む吹き出し322も表示されている。吹き出し322に含まれている文字列323は、配信者Stが話している内容から受ける印象とは反対の印象となるような文字列である。たとえば、配信者Stが話している内容を表すデータが配信サーバ40に送信され、そのデータが配信サーバ40からAIサーバ54に送信される。AIサーバ54において、配信者Stが話している内容から受ける印象とは反対の印象となるような文字列323や配信者Stが話している内容と異なる内容の文字列が生成され、生成された文字列323を表すデータがAIサーバ54から配信サーバ40に送信される。配信サーバ40において、生成された文字列323が吹き出し322に含まれるような吹き出し画像が配信サーバ40において生成される。生成された吹き出し画像を表すデータが配信サーバ40から配信者端末20および視聴者端末1-1Nに送信される。配信者端末20および視聴者端末1-1Nにおいて配信動画に表示されている配信者Stの位置が検出され、検出された配信者Stの位置に合わせて吹き出し322が表示させられる。
【0234】
このように、配信動画などにおいても配信者Stが話している内容を表す文字列321と異なる内容を表す文字列323を吹き出し322に表示するとよい。視聴者は配信者Stの内心を垣間見ることができたように感じ、配信者Stに親近感をもつようになる。
【0235】
上述の実施例においては、配信者端末20とは別の配信サーバ40が設けられており、その配信サーバ40を利用して配信を行っているが、配信サーバ40の機能を配信者端末20に持たせるようにするとよい。また、AIサーバ54の機能を配信者端末20に持たせるとよい。また、視聴者端末1-1Nはプロキシ・サーバ51を介してネットワークNwと接続し、配信者端末20はプロキシ・サーバ53を介してネットワークNwと接続しているが、必ずしもプロキシ・サーバ51または53を介してネットワークNwと接続する必要は無い。
【0236】
また、配信者端末20の表示ウインドウ180の構成は視聴者端末1-1Nの表示ウインドウ90の構成と異なっているが、同じとするとよいし、配信者端末20の表示ウインドウ180にはコメント欄183を表示せずに他の表示装置の表示画面にコメント欄183を表示するとよい。
【0237】
さらに、上述の実施例においては、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でシステムからユーザの装置に出力するように処理する第1の機能の一例として、発信者を撮影して配信者Stの動画を表す撮影データを視聴者端末1-1Nに送信して視聴者端末1-1Nから出力するようにしているが、配信者Stを撮影せずに配信者Stの音声などをマイクロフォン31などで入力し、その音声などを表すデータを視聴者端末1-1Nなどに送信して視聴者端末1-1Nから出力するとよいし、配信者が配信者端末20のキーボード33から入力した文字を表す文字列データ、マイクロフォン31などで入力した配信者の音声などを音声データから文字列データに変換した文字列データなどを視聴者端末1-1Nなどに送信して視聴者端末1-1Nから出力するとよいし、配信者Stがキーボード33などから入力した文字を表す文字列データを音データに変換して視聴者端末1-1Nに送信し、視聴者端末1-1Nから音データによって表される音を出力するようにするとよいし、配信者Stを静止画撮影して得られた静止画データを視聴者端末1-1Nに送信し、視聴者端末1-1Nから静止画を出力するようにするとよい。
【0238】
また、「コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置に出力するように処理する第1の機能」は、コミュニケータが発する音を表す音データ、コミュニケータからユーザの装置に伝達する文字を表す文字列データ、コミュニケータの画像を表す画像データなどをシステムまたはシステム以外のコンピュータ装置が生成し、生成した音データを音として出力するように処理する機能、生成した文字列データによって表される文字列を音として出力または表示して出力するように処理する機能、画像データを画像に変換して出力する機能とするとよい。さらに、「コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でシステムからユーザの装置に出力するように処理する第1の機能」は、コミュニケータが発する音を表す音データ、コミュニケータがユーザに伝達する文字を表す文字列データ、コミュニケータを表わす画像の画像データなどをシステムに記憶しておき、記憶されている音データを音として出力するように処理する機能、記憶されている文字列データによって表される文字列を音として出力または表示して出力するように処理する機能、記憶されている画像データを画像に変換して出力する機能とするとよい。
【0239】
「第1の態様と異なる第2の態様」は、第1の態様での出力が音の出力に対し第2の態様での出力が文字列、画像の出力、第1の態様での出力が文字列での出力に対し第2の態様での出力が音の出力、画像の出力、第1の態様での出力が画像での出力に対し第2の態様での出力が音の出力、文字列の出力というように出力の種類が異なるように変換処理するとよいし、第1の態様での出力が文字列、画像の出力に対し第2の態様での出力が第1の態様での文字列、画像の表示態様と異なる表示態様での文字列、画像の出力、第1の態様での出力が音の出力に対し第2の態様での出力が第1の態様での音の出力と異なるように音を加工する機能であるボイスチェンジャー機能で出力するように出力の種類が同じように処理するとよい。システムは、ユーザの一例である情報の受領者に対してコミュニケータの一例である情報の開示者からの情報を出力する機能を備えたコンピュータ・システムであるとよい。
【0240】
たとえば、コミュニケータからユーザに与える情報を第1の態様でユーザの装置に出力するように処理する第1の機能は、コミュニケータの一例である人物を撮影して人物の映像データを生成したり、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成してキャラクタを表す映像データを生成したりして、それらの人物、キャラクタなどを表す映像データを生成し、生成された映像データを、コミュニケータの装置から視聴者端末1-1Nなどに送信したり、視聴者端末1-1Nが映像データを受信して、視聴者端末1-1Nにおいて映像データによって表される映像、音声などを視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示、スピーカ12から出力する機能とするとよいし、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成して視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示し、キャラクタに話すための音声データ、文字データを記憶装置に記憶しておき、視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示されているキャラクタが、記憶されている音声データ、文字データにもとづく音声を出力したり、文字を表示画面に表示したりする機能とするとよい。
【0241】
また、コミュニケータからユーザの装置に与える情報を第1の態様と異なる第2の態様でシステムからユーザの装置に出力するように処理する第2の機能は、コミュニケータ、キャラクタの映像とは異なる静止画像データ、音声データ、文字データなどをシステムにおいて生成し、生成した静止画像データ、音声データ、文字データなどを配信者端末20から視聴者端末1-1Nに送信し、視聴者端末1-1Nにおいてそれらのデータを受信し、受信した静止画データ、文字データによって表される静止画、文字などを視聴者端末1-1Nの表示装置4の表示画面に表示したり、受信した音声データによって表される音声を視聴者端末1-1Nのスピーカ12から出力したりするとよいし、コミュニケータの一例であるキャラクタを生成して投影して表示、表示画面に表示するように制御し、第1の態様を、ユーザの装置に表示されているキャラクタが、音声で情報を出力するとあらかじめ記憶されている画像データによって表される画像、あらかじめ記憶されている画像データによって表される文字などを表示するように制御するとよいし、第1の態様と第2の態様とがいずれも画像、音声または文字出力であって、画像、音声、文字のそれぞれの出力の態様を変更すればよい。
【0242】
また、第1の態様で視聴者端末1-1Nから出力する情報、たとえば、配信者が話した情報にもとづいて、その話した情報に関連する情報をAIサーバ54において生成させたり、関連する情報を検索により見つけ出したりし、生成された情報、見つけ出された情報を第2の態様でシステムから視聴者端末1-1Nに出力するように処理する、たとえば、文字情報として出力するとよいし、記憶装置に記憶されている情報を第1の態様で視聴者端末1-1Nから出力するように処理し、記憶されている情報のうち第1の態様で出力された情報に関連する情報をシステムにおいて読み出し、読み出された情報を第2の態様で視聴者端末1-1Nから出力するように処理するとよい。
【0243】
上述のように、視聴者による配信者に対するコメントの入力は、ハードウエア・キーボード13、ソフトウエア・キーボード、タッチパネル5などの入力機器を用いて文字を入力して文字データに変換して配信サーバ40に送信するとよいし、マイクロフォン11などの入力機器から入力した音声を、音声文字変換機能を用いて文字データに変換して配信サーバ40に送信するとよいし、マイクロフォン11から声を入力し音声データに変換して配信サーバ40に送信するとよいし、映像データの入力機器から映像データを入力して配信サーバ40に送信するとよい。配信者が許可したら、コメントとして声を入力するとよいし、映像を入力するとよい。
【0244】
たとえば、ロボット型検索エンジンなどを利用して、入力したコメントに関連する情報を、インターネット上を検索して見つけ出し、見つけ出された情報としての文字列、音楽、画像、映像などを第2の態様の情報として視聴者端末1-1Nなどから出力するとよく、見つけ出された情報としての文字列、音楽、画像、映像などを処理してもとの情報に関連する情報として第2の態様として視聴者端末1-1Nから出力するとよい。
【0245】
上述のように、AI(Artificial Intelligence)によって、視聴者端末1-1Nから入力されたコメントから文字列を抽出するとよい。抽出する文字列は、「おはよう」とかの一単語とするとよいし、もっと長くてもよい。コメントの入力が配信開始時間後かどうかを判定し、配信開始時間後に入力されたコメントの中から文字列を抽出するとよい。以前の配信に対するコメントか、今回の配信に対するコメントかを、たとえば、コメントの入力時間にもとつい判定し、今回の配信に対するコメントの中から文字列を抽出するとよい。所定数のコメントの入力を検出したらコメントから文字列を抽出するとよいし、所定時間経過したことが検出されたら、所定時間の経過ごとにコメントから文字列を抽出するとよい。配信者Stが検索したキーワード、SNS(Social Networking Service)、イベントなどのリアルの場などでつぶやいたキーワード、閲覧したページに記載されているキーワード、トレンド・ワードなどを検出し、検出されたキーワード、トレンド・ワードなどを元にコメントから文字列を抽出するとよい。配信者の名前も抽出ワードとは別にキーワードの一つに設定してあるとよい。配信者に関係するキーワードをAIが抽出するとよい。たとえば、「こんにちは。」などの一般的なワードは抽出しないとよい。その配信者St専用に抽出させないワードを格納している個人用排除データ・ベースを備え、その個人用排除データ・ベースに格納されているワードは抽出させないようにしてもよい。抽出される文字列の数はコメントの数と関連づけるとよい。単位時間あたりのコメントの数が多ければ抽出される文字列の数も多くするとよい。
【0246】
入力したコメントから文字列を抽出する機能は、たとえば、あらかじめ単語データを記憶手段に記憶しておき、記憶されている単語データによって表される単語と同一または関連する単語をコメントから抽出する。記憶手段に記憶されている単語データは、配信者Stが検索した単語、配信者が記載した文章に含まれている単語を表す単語データ、廃止新車が発言した言葉を表す単語データ、インターネットに接続されているサーバにアップロードされている文章からAIを用いて配信者に関連した単語、人気のあるトピックに関する単語、重要なトピックに関する単語などの単語を抽出し、抽出した単語を表す単語データなどとするとよい。配信者が検索した単語は、たとえば、ブラウザの履歴を読み取ったり、このシステム用のブラウザを利用していると、そのブラウザにおいて検索した単語を抽出するし、プロキシ・サーバ53をローカル上で動かし、プロキシ・サーバ53を介して参照して見つけるとよい。ブラウザの検索履歴を表示し、画面のキャプチャ、OCRから検索履歴をみつけるとよい。抽出した文字列にもとづく情報を第2の態様でシステムからユーザに出力するように処理するのは、たとえば、抽出した文字列を入力し、入力した文字列から画像、音楽、文章などを、AIなどを用いて生成し、このようにして生成した画像、音楽、文章などの情報を第2の態様の情報としてユーザ装置に表示、音声出力するとよい。また、単語などに対応して画像データ、音楽データ、文章データなどを記憶手段にあらかじめ記憶し、抽出した文字列によって表される単語に対応する画像データ、音楽データ、文章データなどを記憶手段から読み出し、読みだされた画像データによって表される画像、音楽データによって表される音楽、文章データによって表される文章などの情報を第2の態様の情報としてユーザ装置に表示、音声出力するとよい。
【0247】
抽出された文字列のすべてまたは一部の表示の開始から計時を行い、一定時間が経過したことに応じて表示されている文字列を消す処理を行うとよい。また、表示される文字列数を決定しておき、その文字列が表示されると表示時間の長い文字列から順に消去されるように文字列の表示を更新させるとよい。消去ボタンなどを設け、表示されている文字列を消すという指令を消去ボタンなどから受け付け、その指令に応じて文字列を消す機能とするとよい。文字列が消えたことに応じて新しい文字列を表示するとよい。配信中に一回選ばれた文字列かどうかを検出し、一回選ばれた文字列は消去されるとよいし、抽出されないようにするとよい。表示されている1または複数の文字列の順序は古い順に横一列、縦一列に配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示するように制御するとよい。
【0248】
上述の実施例においては、配信者Stによって選択された文字列にもとづいて静止画が生成されているが、アニメーション、特殊効果の画像、音楽などを生成するとよい。
【0249】
また、第2の態様の情報をユーザに出力したくないと配信者が考えると、配信者端末20の表示装置4の表示画面に中止指令ボタンを表示させ、配信者Stは中止指令ボタンを用いて中止指令を配信サーバ40に与え、中止指令に応答して第2の態様の情報の視聴者端末1-1Nへの送信を中止するようにするとよい。この中止に応答して第2の態様の情報をシステムから消去する制御をするとよい。
【0250】
複数の異なる視聴者から入力されたコメントのそれぞれから文字列が選択されたときには、それぞれのコメントを入力した複数の特定の視聴者を検出し、選択された文字列にもとづく情報を検出された複数の特定の視聴者に報知するとよい。特定の視聴者に報知する時間をあらかじめ決めておき、特定の視聴者からの終了指令に応じて報知を終了するとよい。選択された文字列にもとづく情報ともに特定の視聴者の識別情報を、特定の視聴者に報知するように処理するとよい。たとえば、特定の視聴者のユーザ名、特定のユーザを示すアイコンなどを特定の視聴者に報知するとよい。また、特定の視聴者に、第2の態様の情報を特定の視聴者以外の視聴者に公開するようにオファーしたことを視聴者端末1-1Nに送信するように制御してもよい。
【0251】
上述の実施例においてサムネイル画像99を点滅させるようにするとよい。公開時間は一定時間とするとよいし、配信者が決定するとよい。複数の特定の視聴者からの公開指令が入力されるとOKした人数分、第2の態様としてAIが生成した画像等を画面に表示するとよい。
【0252】
上述の実施例においては、配信画像上にギフト画像190Aを重畳して表示しているが、ギフト画像190Aそのものでなくとも、そのギフト画像190Aを変形させた画像、文字情報などを配信画像に重畳するとよい。
【0253】
上述の実施例においては、特定の視聴者のコメント98などを他の視聴者のコメント98などよりも目立つように表示態様を変えているが、表示位置を他の視聴者のコメントと比較して一番上または左側となるようにするとよいし、表示時間を他の視聴者のコメントの表示時間と長くするとよいし、特定の視聴者のコメントの色を他の視聴者のコメントの色と変えるようにするとよいし、コメントを音声出力する場合には特定視聴者のコメントたけ他の視聴者のコメントの音声と変えて出力するとよい。
【0254】
上述の実施例における対価は、選択された文字列にもとづく、第2の態様の情報の生成の難易度、生成時間などに応じて算出するように制御するとよいし、配信者が決定した対価を入力する機能とするとよいし、複数の対価を配信者に報知して複数の対価の中から配信者が決定した対価を入力するとよいし、複数の対価を特定の視聴者が選択した対価とするとよい。対価を0円としてもよい。異なる対価ごとに異なる複数の情報を第2の態様で生成して、複数の情報をユーザに報知して、ユーザに複数の情報の中から所望の情報を選択させる機能とするとよい。承諾の入力をした特定のユーザの識別情報を他のユーザに報知するとよいし、承諾の入力をした特定の視聴者のコメントを他の視聴者のコメントと比較して目立つように報知するとよい。
【0255】
また、支払う対価の額を視聴者が決定するとよい。対価の額に応じて特定の視聴者のコメントを他の視聴者のコメントと比較して出力態様の程度を変えるとよい。たとえば、対価の額が多いほど特定の視聴者のコメントが目立つ位置に表示されるように制御するとよいし、対価の額が多いほど特定の視聴者のコメントの色が変わるように制御するとよいし、対価の額が多いほど特定の視聴者のコメントの表示時間を他の視聴者のコメントと比較して長くするように制御するとよい。金額に相当する時間だけコメント欄の目立つ位置に残るように制御するとよい。
【0256】
上述の実施例においては、
図46などに示すように、心理描写の表現は吹き出し302などにより行われているが、このような形状の吹き出し302だけでなく、フラッシュの吹き出し、考えごとの吹き出し、独白の吹き出しなど、吹き出しの形状を心理描写の表現の形状とし、吹き出しの中に頭の中などで考えたことなどを表示するとよい。吹き出しでの表現だけでなく、吹き出しを描かないで心理描写の情報を表示とするとよいし、音声出力で頭の中で考えていることを出力するとよい。
【0257】
また、内心応答フレーズは、心理描写していると捉えられる表現であればよく、あえて言葉にしないもの、口に出しにくい言葉、あえて言葉にしない、音声収録してないなどの情報をセリフとして吹き出しで短時間表示するとよい。さらに、内心応答フレーズは、相手を褒めるようなフレーズであえて言葉にしないようなフレーズとするとよく、相手をけなすようなフレーズ、嫌みとなるようなフレーズとするとよい。たとえば、通常応答フレーズの表現を敬語、内心応答フレーズでの表現を侮蔑語、常体語、平常語、常語、タメ口、タメ語、とするとよい。
【0258】
また、上述の実施例において、視聴者情報テーブルにもとづいて視聴者であるアカウント名一覧が配信者端末20の表示装置24の表示画面に表示され、その中から第2の態様での情報の出力を行う特定の視聴者を選択するとよい。第2の態様での出力を特定の一人の視聴者だけする場合には、たとえば、第1の色を用い、第2の態様での出力を特定の複数人から構成されるグループの視聴者にする場合には、例えば、第2の色を用い、第2の態様での出力をユーザすべてに対して行う場合には、例えば、第3の色を用いるように、第2の態様での出力対象の違いに応じて第2の態様で出力される情報が識別できるようにするとよい。たとえば、特定の一人の視聴者の選択、グループの視聴者の選択、すべての視聴者の選択をできるように視聴者ごとにチェック・ボックスを表示し、配信者が選択し、その選択に応じた視聴者に対して第2の態様で情報を出力し、それらの視聴者にのみ出力したことがわかるような表示をするとよい。
【0259】
また、心理描写を表現する態様での情報は、コミュニケータからユーザに与える情報を外部に表現する態様である第1の態様での表現から文字列を得、得られた文字列に「とは思っていないことを示す表現を教えて」という文字列を追加したプロンプトをChatGPT等の生成系AIに対して与え、ChatGPT等の生成系AIからの返答の文字列をコミュニケータの心理描写を表現するものとするとよい。
【0260】
たとえば、キャラクタ300の表情が、「驚き」、「笑い」、「恐れ」、「嫌悪」、「軽蔑」、「怒り」または「悲しみ」のうちのいずれか一の表情であることを検出し、「驚き」、「笑い」、「恐れ」、「嫌悪」、「軽蔑」、「怒り」または「悲しみ」のうちのいずれか一の表情以外の他の表情を決定し、決定した他の表情のときに発するような言葉を生成したり、記憶されている言葉の中から選択したりして表示などの第2の態様で出力するとよい。たとえば、眉が上方に持ち上がる、目が点になる、あごが真下に下がるような表情は「驚き」の表情と検出し、ほおが持ち上げられ、目じりに横じわができるような表情は「笑い」の表情と検出し、上まぶたが上がって、下まぶたがこわばる表情は「恐れ」の表情と検出し、眉が逆ハの字、鼻の周辺のしわが下から上に寄るようになるような表情は「嫌悪」の表情と検出し、右か左、どちらか一方の口角を耳の方向にわずかに引いている表情は「軽蔑」の表情と検出し、眉の内側が下方に下げられ、互いに引き寄せられ、眉間に縦じわができ、黒目は上方寄りで白目の面積が多くなるような表情は「怒り」の表情と検出し、眉と目がハの字型となる表情は「悲しみ」の表情と検出するとよい。
【0261】
上述の実施例において、キャラクタ300が、特に気づいてほしいときは第2の態様で吹き出しを出している間のキャラクタ300の動作は、気づいて欲しいような素振り、たとえば、直接的に「気づいてよ。」という文字列を表示したり音声出力したりするとよいし、通常のキャラクタ300の動作とは異なる動作、明るさとするように、通常とは異なる動きとするとよい。
【0262】
心理描写を吹き出しで表示する際には、表示システム210を振動させたり、音を出力させたりしてユーザが気づくようにするとよい。
【0263】
また、第2の態様で出力される情報が、重要度と関連してあらかじめ記憶されており、第2の態様で出力される情報と重要度とを読み出し、読み出された情報の内容の重要度が高いほど第2の態様で出力される情報の出力時間を長くするように制御するとよいし、第2の態様で出力される情報の情報量を検出し、検出された情報量が多いほど第2の態様で出力される情報の出力時間を長くするように制御するとよい。
【0264】
さらに、
図7に示す視聴者ポイント・テーブルから使用ポイントの多いユーザIDを検出し、検出されたユーザIDに対応する視聴者からのコメントからワードが抽出される優先度を高くするとよいし、抽出されたワードから配信者が生成ワードとして選択する優先度を高くするとよい。視聴者の使用ポイントに応じて、視聴者のコメントから抽出したワードの優先度を高くするとよい。たとえば、複数のしきい値を設定しておき、使用ポイントが複数のしきい値のそれぞれを超えたかどうかを判定し、使用ポイントが高いしきい値を超えるほど、その使用ポイントに対応するユーザIDの視聴者からのコメントからワードが抽出される確率を高くするとよいし、そのような視聴者からのコメントから得られた抽出ワードを配信者が選択しやすくなるようにお勧め生成ワードとして配信者に提示するとよいし、そのような視聴者からのコメントから得られた抽出ワードを、そのまま生成ワードとするとよい。
【0265】
たとえば、配信者によってワードが選択されたコメントの数が多い視聴者、ギフト画像190Aなどの表示時間が長い視聴者、コメントの数が多い視聴者、コメントの入力に要する時間、コメントを読むのに必要な時間などが多いようなコメントを投稿する視聴者からのコメントを検出し、検出されたコメントの中に含まれているワードを、
図30の処理に示すように抽出優先ワードとして抽出優先ワード・テーブルに格納するとよい。また、たとえば、
図24に示すように抽出ワード表示領域182に抽出ワード184を表示する際に、使用ポイントの多い視聴者、コメントの数が多い視聴者などのコメントから得られた抽出ワード184については、抽出ワード184の横などにラベル付けをする、他の抽出ワード184と異なる表示態様、たとえば、他の抽出ワード184よりも太字とする、他の抽出ワードの色と異なる色とする、他の抽出ワード184の明度、彩度、色度よりもを高くして目立つようにするとよい。
【0266】
アイドルとかコンカフェでお金を落とさないような人からのコメントよりも普段から現場に足しげく通ってお金を落としているユーザからのコメントの中から抽出ワード、生成ワードを得やすくなる。「推し」のイベントやライブに行かず、自宅で応援しているファン、そのような行為、たとえば、配信やSNSだけに湧いてきてレスポンスだけをもらおうとする人と差別化できる。
【0267】
上述の実施例において、AI画像190などを生成する生成系AIのプログラムはローカル・サーバ上で実行するようにしてもよいが、WebAPI(World Wide Web Application Programming Interface)など、インターネットを介して他のサーバ上で実行され、提供されるAPI等のサービスを、インターネットを介して利用する処理を実行するように構成してもよい。
【0268】
また、生成系AIとして、GPT(Generative Pre-trained Transformer)などの言語モデル、DALL-E(Dali-like)、Stable Diffusionなどの画像生成AI、StyleGAN(Style Generative Adversarial Networks)などの画像生成AIを用いてもよい。
【0269】
たとえば、GPTは言語モデルであり、自然言語の生成に用いられる。上述のように、AI画像190などの代わりに、またはAI画像190などに加えて、GPTなどの言語モデルで生成された文章などを視聴者に報知できる。GPTは、文章を入力すると、その文章の続きを自動生成することができ、GPTを利用することで、自動翻訳や自動要約、文章生成などが可能となり、コンテンツ制作の効率化や、コミュニケーションの円滑化などを実現できる。たとえば、配信者Stが生成ワードを含む文章を入力して、その続きの文章を生成させて、生成された文章などを視聴者に報知してもよい。
【0270】
たとえば、DALL-EやStable Diffusionは画像生成AIであり、文章を入力することで、その文章に対応する画像を自動生成できる。たとえば、「赤いリンゴを持つ女性」のような文章を入力すると、その文章に対応した画像を自動生成できる。DALL-EやStable Diffusionを利用することで、商品写真の撮影やWebデザインの効率化などを実現できる。たとえば、配信者Stが生成ワードを入力して、入力された生成ワードに対応する画像を自動生成して視聴者に報知できるようにするとよいし、配信者Stが生成ワードに他のワードを加えて得られる文章などに対応した画像を自動生成して視聴者に報知できるようにするとよい。
【0271】
たとえば、StyleGANは、人工的に生成された画像を、自然なものに近づける技術である。写真からアート作品を生成することができ、StyleGANを利用することで、CG(Computer Graphics)映像の制作やファッション・デザインの効率化などを図ることができる。たとえば、生成ワードに対応する画像を見つけ、見つけられた画像、生成ワードから生成した画像などからアート作品の画像を生成し、生成されたアート作品の画像をAI画像190とするとよい。
【0272】
生成系AIには多種多様な応用があるので、生産性の向上やクリエイティブな活動の促進などを実現でき、人間の手による作業に比べて、高速かつ正確な作業が可能となり、コスト削減や時間短縮にもなるので、上述のようにAI画像190の生成、生成ワードを含むメッセージを投稿した視聴者に提示する文章、音声などの生成に利用するとよい。
【0273】
さらに、上述した構成は、例えば、SDGs(Sustainable Development Goals)の中でも「持続可能な産業、イノベーション、インフラ」に関連する。以下は、具体的な関連性である。
【0274】
(1)エネルギー効率の向上
エネルギー効率が向上し、エネルギー消費量を減らすことができる。これにより、気候変動を引き起こす温室効果ガスの排出量を減らすことができる。つまり、エネルギーの効率化は、気候変動(SDG13)や、清潔で安価なエネルギーへのアクセス(SDG7)など、エネルギー関連のSDGsに貢献することができる。
【0275】
(2)アクセシビリティの向上
より多くの人々が動画コンテンツにアクセスすることができる。これは、教育(SDG4)や、情報・コミュニケーション技術の普及(SDG9)に貢献することができる。
【0276】
(3)経済成長への貢献
インターネットやデジタルテクノロジーを活用したビジネスの発展につながる。これにより、経済成長(SDG8)に貢献することができる。
【0277】
(4)イノベーションの促進
テクノロジーの発展につながり、イノベーション(SDG9)を促進することができます。また、コンテンツ制作者がより効率的に作品を制作することができるようになるため、クリエイティブ産業(SDG8)の発展にも貢献することができる。
【0278】
以上のように、SDGsの複数の目標に貢献することができる。
【0279】
なお、本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求の範囲とする意思を有する。
【0280】
本願発明は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素又は発明を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。「~の場合」「~のとき」という記載があったとしてもその場合やそのときに限られる構成として記載はしているものではない。これらの場合やときでない構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。また順番を伴った記載になっている箇所もこの順番に限らない。一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えた構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0281】
また、意匠登録出願への変更により、全体意匠又は部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としても良いし、その部材の部分としても良い。全体意匠はもちろんのこと、図面の実線部分のうち任意の部分を破線部分とした部分意匠を、権利化する意思を有する。また、装置の筐体の内部のモジュール・部材・部品等についても、図面に表示されているものは、いずれも独立して取引の対象となるものであって、同様に、意匠登録出願への変更を行って権利化を行う意思を有するものである。
【符号の説明】
【0282】
1-1N:視聴者端末、2:CPU、3:表示制御回路、4:表示装置、5:タッチパネル、6:メモリ、8:タイマ、10:音声制御回路、11:マイクロフォン、12:スピーカ、13:キーボード、14:マウス、15:カメラ、16:CDドライブ、18:通信回路、19:コンパクト・ディスク、20:配信者端末、22:CPU、23:表示制御回路、24:表示装置、25:タッチパネル、26:メモリ、28:タイマ、30:音声制御回路、31:マイクロフォン、32:スピーカ、33:キーボード、34:マウス、35:カメラ、36:CDドライブ、37:通信I/F、38:通信回路、39:コンパクト・ディスク、40:配信サーバ、41:CPU、42:通信I/F、43:通信回路、44:タイマ、45:メモリ、51:プロキシ・サーバ、52:ウエブ・サーバ、53:プロキシ・サーバ、54:AIサーバ、90:表示ウインドウ、91:配信動画表示ウインドウ、92:ギフト領域、93:コメント欄、94:コメント入力領域、95:送信ボタン、96:アイコン、96A:アイコン、97:アカウント名、97A:アカウント名、98:コメント、98A:コメント、99:サムネイル画像、99A:サムネイル画像、99B:文字列、102:空間領域、180:表示ウインドウ、181:配信動画表示ウインドウ、182:抽出ワード表示領域、183:コメント欄、184:抽出ワード、185:NGボタン、186:生成ボタン、187:サムネイル画像、190:AI画像、190A:ギフト画像、191:ポイント領域、192:OKボタン、193:キャンセル・ボタン、210:表示システム、211:筐体、212:本体部、213:上面カバー部、214:背面カバー部、215:底面カバー部、215:部材、216:配置部、220:開口部、221:減光部材、222:上端部、223:下端部、225:内部空間、226:空間領域、227:空間領域、230:画像表示部、231:操作部、232:操作部、240:位置検出センサ、250:統括制御部、251:CPU、252:RAM、253:ROM、254:表示制御回路、255:音声制御回路、256:通信制御回路、261:電源制御部、262:GPS受信機、263:マイクロフォン、264:タイマ、265:モード切替スイッチ、267:スピーカ、300:キャラクタ、301:通常応答フレーズ、302:吹き出し、303:キャラクタ、304:内心応答フレーズ、305:セリフ、306:セリフ、307:セリフ、321:文字列、322:吹き出し、323:文字列、Nw:ネットワーク、St:配信者