(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130172
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】表示制御方法及び表示制御装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/10 20060101AFI20240920BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240920BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20240920BHJP
G09G 5/37 20060101ALI20240920BHJP
B60K 35/00 20240101ALI20240920BHJP
【FI】
G09G5/10 B
G09G5/00 550C
G09G5/373 100
G09G5/37 320
G09G5/00 510Z
B60K35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039737
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000486
【氏名又は名称】弁理士法人とこしえ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 柊
【テーマコード(参考)】
3D344
5C182
【Fターム(参考)】
3D344AA19
3D344AA20
3D344AA22
3D344AA26
3D344AA30
3D344AD01
3D344AD05
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB15
5C182AB26
5C182AC33
5C182AC35
5C182BA06
5C182BA23
5C182BA35
5C182BA65
5C182BB02
5C182BB12
5C182CA01
5C182CB13
5C182CB14
5C182CB23
5C182CB44
5C182CC02
5C182DA52
(57)【要約】
【課題】ディスプレイが複数の表示領域を有する場合、輝度が高いほうの表示領域の割合を大きくするときに、ユーザが眩しく感じることを防止できる表示制御方法及び表示制御装置を提供することである。
【解決手段】第1表示領域と、第1表示領域の輝度よりも輝度が高い第2表示領域とを有する車両の車内のディスプレイの表示を制御し、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更することによって上記課題を解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示制御装置によって実行され、第1表示領域と、前記第1表示領域の輝度よりも輝度が高い第2表示領域とを有するディスプレイの表示を制御する表示制御方法であって、
前記表示制御装置は、前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、少なくとも前記第2表示領域の輝度を変更前の前記第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更する表示制御方法。
【請求項2】
前記表示制御装置は、
車両の運転状態を示す運転状態情報を取得し、
前記運転状態情報に基づいて、前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくするか否かを判定し、
前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくすると判定した場合に、少なくとも前記第2表示領域の輝度を前記所定の輝度に変更する請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
前記表示制御装置は、前記第1表示領域の輝度を前記所定の輝度として、前記第2表示領域の輝度を前記所定の輝度に変更する請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
前記表示制御装置は、前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、前記第1表示領域及び前記第2表示領域の輝度を前記所定の輝度に変更する請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項5】
前記表示制御装置は、少なくとも前記第2表示領域の輝度を前記所定の輝度まで徐々に低くなるように変更する請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項6】
前記表示制御装置は、前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくする表示割合制御を開始してから前記表示割合制御が完了するまでの間に、少なくとも前記第2表示領域の輝度を前記所定の輝度まで徐々に低くなるように変更する請求項5に記載の表示制御方法。
【請求項7】
前記表示制御装置は、車両のブレーキホールドが検知された場合に、前記所定の輝度に変更した前記第2表示領域の輝度を変更前の前記第2表示領域の輝度に設定する請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項8】
第1表示領域と、前記第1表示領域の輝度よりも輝度が高い第2表示領域とを有する車両のディスプレイの表示を制御する表示制御装置であって、
前記第2表示領域の前記ディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、少なくとも前記第2表示領域の輝度を変更前の前記第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更する表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御方法及び表示制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インストルメントパネルに、運転席から助手席に亘って、メーター、ディスプレイオーディオの表示領域を有する表示器が配置されている車両が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の複数の表示領域を有する表示器では、表示領域ごとに異なる輝度が設定されることがある。この場合、輝度が高いほうの表示領域のディスプレイに対する割合を大きくするとき、ディスプレイにおいて輝度が高い領域が拡大するため、ユーザが眩しく感じてしまうという問題がある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ディスプレイが複数の表示領域を有する場合、輝度が高いほうの表示領域の割合を大きくするときに、ユーザが眩しく感じることを防止できる表示制御方法及び表示制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1表示領域と、第1表示領域の輝度よりも輝度が高い第2表示領域とを有する車両の車内のディスプレイの表示を制御し、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更することによって上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ディスプレイが複数の表示領域を有する場合、輝度が高いほうの表示領域の割合を大きくするときに、ユーザが眩しく感じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示制御装置を含む表示制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本実施形態におけるディスプレイの表示割合の遷移の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、表示制御装置によって実行される表示制御方法の制御処理のフローチャートの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第2実施形態に係る表示制御装置を含む表示制御システムの構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態における表示制御システムによって実行される表示制御方法の制御処理のシーケンスチャートの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
<<第1実施形態>>
図1を用いて、本発明の第1実施形態に係る表示制御装置を含む表示制御システムについて説明する。表示制御システムは、ユーザへの情報の表示を制御するシステムである。
図1は、第1実施形態に係る表示制御装置を含む表示制御システムの構成を示すブロック図である。表示制御システム1は、車両コントローラ2と、入力装置3と、表示装置4と、表示制御装置10とを備える。これらの装置は、車両に搭載されたものであって、たとえばCANその他の車載LANにより接続され、相互に情報の送受信を行うことができる。表示制御装置10は、車両コントローラ2及び入力装置3から情報を取得し、表示装置4の画面表示を制御する。ユーザは、車両の乗員であって、主として車両の運転者であるが、ユーザは運転者以外の他の同乗者であってもよい。なお、本実施形態では、車両に搭載された表示装置の画面表示を制御する例を説明するが、ユーザに情報を表示する表示装置であれば、特にこれに限定されない。
【0011】
車両コントローラ2は、エンジンコントロールユニット(Engine Control Unit, ECU)などの車載コンピュータであり、車両の運転を電子的に制御する。車両コントローラ2は、車両の周囲の環境情報に応じて、制御命令に基づいて、自律的に車両を走行させる制御(自動運転制御)を実行する。制御命令は、制御経路及び制御経路の各地点(制御経路走行時の各時点)における速度制御命令と操舵制御命令を含む。自律走行時においては、車両コントローラ2が制御命令を生成し、制御命令に基づいて車両の駆動装置を制御する。駆動機構には、上述した走行駆動源である電動モータ及び/又は内燃機関、これら走行駆動源からの出力を駆動輪に伝達するドライブシャフトや自動変速機を含む動力伝達装置、及び車輪を制動する制動装置などが含まれる。
【0012】
本実施形態では、車両コントローラ2は、所定の切替条件に基づいて、車両の運転モードの切り替えを行う。車両の運転モードは、運転者による手動運転モード、運転者による手動運転を車両コントローラ2が支援する運転支援モード、車両コントローラ2による自律運転モードを含む。手動運転モードでは、車両の運転操作は、全て、運転者の手動によって行われる。運転支援モードでは、車両の運転操作は運転者の手動運転が主体となるが、車両コントローラ2は、自動ブレーキ、追従、レーンキープ等のいずれかの機能によって運転者の手動運転を適宜、支援する。自律運転モードでは、車両コントローラ2が全ての運転タスクを実行する。例えば、手動運転モードから運転支援モード又は自律運転モードに切り替える切替条件は、車両の走行状況が運転支援又は自律運転が可能な状況か否かである。車両コントローラ2は、運転モードを切り替えた場合、切り替え後の運転モードで車両の運転を制御する。
【0013】
車両コントローラ2は、車両の運転状態を示す運転状態情報を表示制御装置10に送信する。車両コントローラ2は、車両の運転モードを切り替える場合に、切り替え後の運転モードを示す運転状態情報を表示制御装置10に送信する。また、車両コントローラ2は、車両が停車した場合に、車両が停車している停車状態であることを示す運転状態情報を表示制御装置10に送信する。また、車両コントローラ2は、車両が停車している場合に、ブレーキホールドが動作したときには、ブレーキホールドが動作している状態であることを示す運転状態情報を表示制御装置10に送信する。
【0014】
入力装置3は、たとえば、ユーザの手入力操作が可能なディスプレイ上に配置されるタッチパネル又はジョイスティックや、ユーザの音声入力が可能なマイクロフォン及び音声認識装置などを用いることができる。入力装置3としては、ディスプレイなどが挙げられ、タッチパネル・ディスプレイを用いる場合には、表示装置4と兼用することができる。本実施形態では、入力装置3は、ユーザによる表示装置4の表示領域ごとの輝度及び/又は表示割合の設定情報の入力を受け付ける。
【0015】
表示装置4は、車両の運転席から助手席に亘って複数の表示領域を有するディスプレイである。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等から構成されている。表示装置4は、特許請求の範囲の「ディスプレイ」に相当する。表示装置4は、複数の表示領域を有するひとつのディスプレイであってもよいし、複数のディスプレイにより構成され、それぞれのディスプレイが表示領域を有することとしてもよい。複数のディスプレイにより構成される場合には、複数のディスプレイが互いに接触するように略直線上に配置される。また、表示装置4は、音声情報を出力するスピーカーを備えることとしてもよい。表示装置4は、ユーザが起動スイッチをオンにした場合に、画面表示を開始する。
【0016】
表示装置4は、例えば、車両のメータの情報を表示する表示領域と、メータの情報以外のユーザに提供する情報を表示する表示領域とを有する。メータの情報は、例えば、車両の速度情報及び車両のエネルギ情報を含む。車両のメータの情報以外のユーザに提供する情報は、例えば、ナビゲーション情報及びエンタメ情報を含む、いわゆるインフォテインメントに関する情報である。ナビゲーション情報は、車両の経路案内を示す情報である。ナビゲーション情報は、例えば、地図情報、車両の現在位置、現在位置から目的地までの経路情報、車両が経路を走行するための案内情報を含む。エンタメ情報は、音楽や動画等の娯楽用のコンテンツを含む情報である。表示装置4に表示される情報は、例えば、動画像である。以下、車両のメータの情報を表示する表示領域を第1表示領域、メータの情報以外のユーザに提供する情報を表示する表示領域を第2表示領域とも称して本発明について説明する。なお、本実施形態では、第1表示領域及び第2表示領域は、車両のメータの情報及びインフォテインメントに関する情報を表示する表示領域として説明するが、これに限らず、それぞれ異なる情報を表示する表示領域であればよい。
【0017】
それぞれの表示領域には、ディスプレイに対する表示割合が設定されている。表示割合は、それぞれの表示領域の面積がディスプレイの画面面積に占める割合である。例えば、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合は、1/2に設定されている。この場合、表示装置4は、ディスプレイの画面を2分割して第1表示領域及び第2表示領域を設定する。
【0018】
また、それぞれの表示領域には、表示領域における画面の明るさを示す輝度が設定されている。表示装置4は、表示制御装置10からの表示指示で指定された輝度で、各表示領域に各種情報を表示する。輝度は、既定の値として設定されることとしてもよいし、入力装置3を介してユーザによって設定されることとしてもよい。例えば、本実施形態では、第2表示領域の輝度は、第1表示領域の輝度よりも高い値に設定される。一般に、エンタメ情報などのインフォテインメントに関する情報を表示する場合には、ユーザがより綺麗な映像等で楽しめるように、輝度は高く設定される。すなわち、メータの情報を表示する表示領域(第1表示領域)の輝度よりも、インフォテインメントに関する情報を表示する表示領域(第2表示領域)の輝度のほうが高く設定される。
【0019】
表示装置4は、所定の表示モードに応じて、第1表示領域及び第2表示領域それぞれに情報を表示する。例えば、表示装置4は、表示制御装置10から、指定された表示モードで画面表示を行うように指示する表示指示を受信した場合に、指定された表示モードで、第1表示領域及び第2表示領域それぞれに情報を表示する。表示モードは、表示モードA及びBを含む。表示モードAは、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合が1/2に設定され、第2表示領域の輝度が第1表示領域の輝度よりも高い値に設定されている状態で、画面表示をするモードである。表示モードBは、第1表示領域の表示割合が1/3、第2表示領域の表示割合が2/3に設定され、少なくとも第2表示領域の輝度が変更前の第2表示領域の輝度よりも小さい所定の輝度に設定されている状態で、画面表示をするモードである。以上のように、表示装置4は、第1表示領域及び第2表示領域それぞれの表示割合及び輝度の情報を含む表示指示に応じて、第1表示領域及び第2表示領域それぞれにおける画面表示を行う。
【0020】
ここで、表示装置4の各表示領域における輝度の調整方法の実施例について説明する。例えば、表示装置4は、表示領域ごとに明るさを調整する黒色又は白色のフィルタのレイヤーを備えるディスプレイによって構成される。この場合、表示装置4は、表示領域ごとに、フィルタのレイヤーの透明度を変更することで、表示領域の輝度を調整する。また、表示装置4は、複数の自発光素子からなるディスプレイによって構成されることとしてもよい。この場合には、表示装置4は、表示領域ごとに、表示領域内の自発光素子の輝度を調整することで、表示領域の輝度を調整する。また、表示装置4は、複数のバックライトを備えるディスプレイによって構成されることとしてもよい。この場合には、表示装置4は、表示領域ごとに、表示領域内のバックライトの明るさを調整することで、表示領域の輝度を調整する。なお、輝度の調整方法は、これらの方法に限らず、他の方法であってもよい。
【0021】
表示制御装置10は、表示装置4の表示を制御する装置である。表示制御装置10は、コントローラ100を備える。コントローラ100は、ハードウェア及びソフトウェアを有するコンピュータを備えており、このコンピュータはプログラムを格納したROMと、ROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMを含むものである。コントローラ100は、機能ブロックとして、少なくとも表示割合設定部101と、情報生成部102と、表示制御部103と、を備える。なお、本実施形態では、コントローラ100が有する機能を3つのブロックとして分けた上で、各機能ブロックの機能を説明するが、コントローラ100の機能は必ずしも3つのブロックに分ける必要はなく、2つ以下の機能ブロック、あるいは、4つ以上の機能ブロックで分けてもよい。
【0022】
表示割合設定部101は、車両コントローラ2から運転状態情報を取得し、運転状態情報に基づいて、第1表示領域及び第2表示領域それぞれの表示割合を設定する。なお、表示割合設定部101は、入力装置3からユーザによって設定された表示割合の設定情報を取得し、設定情報に基づいて、第1表示領域及び第2表示領域それぞれの表示割合を設定してもよい。
【0023】
ここで、運転状態情報に基づく表示割合の設定方法について説明する。表示割合設定部101は、運転状態情報に基づいて、第2表示領域の表示割合を大きくするか否かを判定し、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定した場合には、第2表示領域の表示割合を変更前の第2表示領域の表示割合よりも大きく設定する。例えば、車両の運転状態が、運転支援モード、自律運転モード又は停車状態である場合には、表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定する。本実施形態では、車両の運転が自律運転モードに切り替わって運転者の運転負荷が低下した場合には、インフォテインメントに関する情報を優先的に表示するために、ディスプレイ上で第2表示領域を拡大させる。
【0024】
また、車両の運転状態が手動運転モードである場合には、表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくしないと判定する。表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくしないと判定した場合には、第1表示領域及び第2表示領域の両方の表示割合を変更せずに維持する。なお、運転支援モード、自律運転モード又は停車状態である場合に、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定することとしているが、運転状態と判定結果の関係はこれに限らず、必要に応じて適宜設定することとしてもよい。また、第2表示領域の表示割合を大きくするか否かを判定することに限らず、第1表示領域の表示割合を大きくするか否かを判定することとしてもよい。
【0025】
表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定した場合には、第2表示領域の表示割合を変更前の第2表示領域の表示割合よりも大きく設定する。例えば、変更前の第1表示領域及び第2表示領域の表示割合はそれぞれ1/2である。本実施形態では、表示装置4が画面表示を開始した場合に、画面表示の開始時点で、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合は、それぞれ1/2に設定されている(表示モードA)。表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定した場合には、第1表示領域の表示割合を変更前の表示割合(1/2)より小さくなるように設定し、第2表示領域の表示割合を変更前の表示割合(1/2)より大きくなるように設定する。例えば、表示割合設定部101は、第1表示領域の表示割合を1/3に設定し、第2表示領域の表示割合を2/3に設定する(表示モードB)。また、表示割合設定部101は、第2表示領域の表示割合を大きくしないと判定した場合には、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合をそれぞれ1/2に設定する。
【0026】
また、表示割合設定部101は、各表示領域の表示割合を変更した後、運転状態情報又はユーザの設定情報に基づいて、各表示領域の表示割合を変更前の表示割合に戻すか否かを判定する。例えば、表示割合設定部101は、運転状態が、ブレーキホールドが作動している状態である場合には、各表示領域の表示割合を変更前の表示割合に戻すと判定する。表示割合設定部101は、表示割合を変更前の表示割合に戻すと判定した場合に、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合を変更前の表示割合(1/2)に設定する。
【0027】
ここで、
図2を用いて、本実施形態におけるディスプレイの表示割合の遷移の一例を説明する。
図2は、本実施形態におけるディスプレイの表示割合の遷移の一例を示す図である。
図2で示されるように、ディスプレイの画面表示の開始時又は車両が手動運転モードである場合には、ディスプレイDでは、第1表示領域DA1及び第2表示領域DA2の表示割合がそれぞれ1/2に設定されている。そして、車両の運転状態が運転支援モード、自律運転モード又は停車状態に移行した場合には、ディスプレイDでは、第1表示領域DA1の表示割合が1/3に遷移し、第2表示領域DA2の表示割合が2/3に遷移する。このように、ディスプレイ上のインフォテインメントに関する情報を表示する領域が拡大する。本実施形態では、
図2で示されるように、ディスプレイの画面は水平方向に分割されるように第1表示領域及び第2表示領域を有する。
【0028】
情報生成部102は、表示装置4に表示する情報を生成する。生成する情報は、例えば、静止画像、動画像を含む。生成する情報は、第1表示領域に表示する第1情報及び第2表示領域に表示する第2情報を含む。第1情報は、車両のメータの情報であって、例えば、車両のメータを表す画像である。第2情報は、ナビゲーション情報及び/又はエンタメ情報である。ナビゲーション情報は、例えば、自車両の現在位置、目的地、走行経路を含む地図画像である。エンタメ情報は、例えば、音楽の再生画面を表す画像、映画等の動画像である。情報生成部102は、表示割合設定部101によって設定された各表示領域の表示割合に応じて、表示割合に対応するサイズの画像を生成する。なお、本実施形態では、表示領域の表示割合に応じて、表示領域に表示する画像を拡大縮小させることとしてもよいし、画像に含まれるオブジェクトの数を増減させることとしてもよい。
【0029】
表示制御部103は、表示装置4の表示を制御する。本実施形態では、表示制御部103は、第1表示領域及び第2表示領域それぞれの表示割合及び輝度を制御する。表示制御部103は、表示割合設定部101によって設定された第1表示領域及び第2表示領域それぞれの表示割合に応じて、情報生成部102によって生成された各情報を第1表示領域及び第2表示領域に表示させる。例えば、表示制御部103は、各表示領域の表示割合が1/2に設定されている場合には、各表示領域に、ディスプレイの画面の1/2のサイズの画像を表示させる。また、第2表示領域の表示割合を2/3に大きくする場合には、表示制御部103は、第2表示領域を拡大して、ディスプレイの画面の2/3のサイズの画像を、拡大後の第2表示領域の画面に表示する。また、表示制御部103は、第2表示領域の表示割合を、表示割合設定部101によって設定された第2表示領域の表示割合まで徐々に大きくする表示割合制御を実行してもよい。以上のように、表示制御部103は、各表示領域の表示割合に応じて各表示領域を拡大縮小して画像を表示させる。
【0030】
また、表示制御部103は、表示割合の制御を行う前に、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合に応じて、第1表示領域及び第2表示領域の輝度を制御する。表示制御部103は、第2表示領域の表示割合を大きくする場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更する。例えば、表示制御部103は、第2表示領域の表示割合を1/2から2/3に大きくする場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を所定の輝度に変更する。表示制御部103は、第2表示領域の変更後の輝度で、情報生成部102で生成された画像を表示装置4の第2表示領域に表示させる。なお、本実施形態では、表示制御部103は、表示割合の制御を行う前に、輝度を制御することとしているが、これに限らず、表示割合の制御と同時に、又は、表示割合の制御の後に、輝度を制御することとしてもよい。
【0031】
本実施形態では、表示制御部103は、設定した各表示領域の表示割合及び輝度に基づく表示指示を表示装置4に出力することで、表示装置4の表示を制御する。表示指示は、表示モードA及び表示モードBを含む。表示モードAは、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合は1/2に設定され、第2表示領域の輝度は第1表示領域の輝度よりも高い値に設定されている状態で、画像を表示するモードである。表示モードBは、第1表示領域の表示割合が1/3、第2表示領域の表示割合が2/3に設定され、少なくとも第2表示領域の輝度が変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に設定されている状態で、画像を表示するモードである。
【0032】
本実施形態では、変更前の第1表示領域の輝度は、変更前の第2表示領域の輝度よりも小さく設定されている。この場合に、所定の輝度は、例えば、第1表示領域の輝度である。すなわち、表示制御部103は、第2表示領域の輝度を、第1表示領域の輝度と同じ輝度に変更する。なお、所定の輝度は、第1表示領域の輝度に限らず、例えば、第1表示領域の輝度よりもさらに低い値であってもよいし、第1表示領域の輝度よりも高い値であってもよい。
【0033】
表示制御部103は、第1表示領域の輝度を変更せずに、情報生成部102によって生成された画像を表示装置4の第1表示領域に表示させることとしてもよいし、第2表示領域の輝度の変更に加えて、第1表示領域の輝度を所定の輝度に変更することとしてもよい。
【0034】
また、表示制御部103は、第2表示領域の輝度を所定の輝度まで徐々に低くなるように変更することとしてもよい。例えば、表示制御部103は、第2表示領域の表示割合を大きくする表示割合制御を開始してから表示割合制御が完了するまでの間に、第2表示領域の輝度を所定の輝度まで徐々に低くなるように変更する。
【0035】
また、表示制御部103は、車両のブレーキホールドが検知された場合に、変更した第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度に設定する。例えば、表示制御部103は、運転状態情報に基づいて、運転状態が、車両のブレーキホールドが作動している状態であるか否かを判定し、運転状態が、車両のブレーキホールドが作動している状態であると判定された場合に、第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度に戻す。
【0036】
以上のように、本実施形態では、輝度が高いほうの表示領域が拡大する場合には、当該表示領域の輝度を拡大前の表示領域の輝度よりも低く設定する。拡大する表示領域の輝度をそのままの値にした場合には、輝度が高い領域がディスプレイの画面に占める面積が大きくなって、拡大前よりも明るくなってしまうため、ユーザが眩しく感じることがある。本発明では、拡大する表示領域の輝度を下げることで、ユーザが眩しく感じないようにできる。
【0037】
次に、
図3を用いて、本実施形態にかかる表示制御方法を実行するための制御の手順を示す一例を説明する。
図3は、表示制御装置によって実行される表示制御方法の制御処理のフローチャートの一例を示す図である。コントローラ100は、ユーザが表示装置4の起動スイッチをオンにした場合に、ステップS101からフローを開始する。
【0038】
ステップS101では、コントローラ100は、表示装置4に表示する画像を生成する。生成する画像は、第1表示領域に表示する画像及び第2表示領域に表示する画像を含む。第1表示領域に表示する画像は、車両のメータの情報を表す画像である。第2表示領域に表示する画像は、車両のメータの情報以外のユーザに提供する情報を表す画像である。ステップS102では、コントローラ100は、ステップS101で生成した画像を表示するように表示装置4を制御する。例えば、コントローラ100は、予め設定された第1表示領域及び第2表示領域の表示割合及び輝度で、第1表示領域及び第2表示領域にそれぞれ画像を表示させる。第1表示領域及び第2表示領域の表示割合はそれぞれ1/2である。第2表示領域の輝度は、第1表示領域の輝度よりも高く設定されている。ステップS103では、コントローラ100は、車両コントローラ2から、運転状態情報を取得する。
【0039】
ステップS104では、コントローラ100は、運転状態情報に基づいて、第2表示領域の表示割合を大きくするか否かを判定する。コントローラ100は、車両の運転状態が、運転支援モード、自律運転モード又は停車状態である場合に、第2表示領域の表示割合を大きくすると判定する。第2表示領域の表示割合を大きくすると判定した場合に、コントローラ100は、ステップS105に進む。第2表示領域の表示割合を大きくしないと判定した場合に、コントローラ100は、ステップS109に進む。なお、本実施形態では、コントローラ100は、ユーザが表示装置4の起動スイッチをオンにしたとき、又は、ユーザが表示装置4の起動スイッチをオンにした後、一定の周期で、運転状態情報を取得することとしてもよい。
【0040】
ステップS105では、コントローラ100は、第2表示領域の表示割合を変更前の表示割合よりも大きく設定する。例えば、コントローラ100は、第2表示領域の表示割合を1/2から2/3に変更する。また、コントローラ100は、第1表示領域の表示割合を1/2から1/3に変更する。ステップS106では、コントローラ100は、第2表示領域の輝度を所定の輝度に変更する。所定の輝度は、変更前の第2表示領域の輝度よりも小さい値である。また、コントローラ100は、第1表示領域の輝度を変更してもよい。ステップS107では、コントローラ100は、表示装置4に表示する画像を生成する。ステップS108では、コントローラ100は、ステップS105で設定した第1表示領域及び第2表示領域の表示割合、及び、ステップS106で設定した第1表示領域及び第2表示領域の輝度に基づいて画像を表示するように表示装置4を制御する。
【0041】
ステップS109では、コントローラ100は、表示装置4に表示する画像を生成する。ステップS110では、コントローラ100は、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合及び輝度を変更せずに、画像を表示するように表示装置4を制御する。すなわち、コントローラ100は、ステップS102で画像を表示したときの表示割合及び輝度のままで画像を表示するように表示装置4を制御する。
【0042】
以上のように、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、第1表示領域と、第1表示領域の輝度よりも輝度が高い第2表示領域とを有するディスプレイの表示を制御し、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更する。これにより、ディスプレイが複数の表示領域を有する場合、輝度が高いほうの表示領域の割合を大きくするときに、ユーザが眩しく感じることを防止できる。
【0043】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、車両の運転状態を示す運転状態情報を取得し、運転状態情報に基づいて、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくするか否かを判定し、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくすると判定した場合に、少なくとも第2表示領域の輝度を所定の輝度に変更する。これにより、車両の運転状態に応じて変化するディスプレイの表示割合に合わせて輝度を変更することができる。
【0044】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、第1表示領域の輝度を所定の輝度として、第2表示領域の輝度を所定の輝度に変更する。これにより、輝度が高いほうの表示領域の輝度を、輝度が低いほうの表示領域の輝度と同じ輝度に下げることができる。
【0045】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくする場合に、第1表示領域及び第2表示領域の輝度を所定の輝度に変更する。これにより、複数の表示領域を有する画面全体の輝度を下げることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、少なくとも第2表示領域の輝度を所定の輝度まで徐々に低くなるように変更する。これにより、第2表示領域の輝度が変化していることをユーザが適切に把握することができる。
【0047】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、第2表示領域のディスプレイに対する表示割合を大きくする表示割合制御を開始してから表示割合制御が完了するまでの間に、少なくとも第2表示領域の輝度を所定の輝度まで徐々に低くなるように変更する。これにより、画面の表示割合の変化に合わせて緯度を変化させることができる。
【0048】
また、本実施形態に係る表示制御装置及び表示制御方法は、車両のブレーキホールドが検知された場合に、所定の輝度に変更した第2表示領域の輝度を変更前の第2表示領域の輝度に設定する。これにより、車両の停車後にブレーキホールドが作動している場合には、第2表示領域の輝度を元の値に戻すことができる。
【0049】
<<第2実施形態>>
第1実施形態では、ひとつの表示制御装置が、表示装置の複数の表示領域における表示を制御することとしているが、第2実施形態では、表示制御装置は、複数の異なる装置である。複数の表示制御装置はそれぞれ表示装置の複数の表示領域における表示を制御する。
図4を用いて、第2実施形態における表示制御システムを説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る表示制御装置を含む表示制御システムの構成を示すブロック図である。
図4で示されるように、第2実施形態では、表示制御システム1が、第1表示制御装置11及び第2表示制御装置12を備える点で第1実施形態とは異なる。第1表示制御装置11は、表示装置4の第1表示領域における表示を制御する装置である。すなわち、第1表示制御装置11は、車両のメータの情報の表示を制御する。第2表示制御装置12は、表示装置4の第2表示領域における表示を制御する装置である。すなわち、第2表示制御装置12は、メータの情報以外のユーザに提供する情報の表示を制御する。第1表示制御装置11及び第2表示制御装置12は、互いに情報の授受が可能である。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、以下の説明において、第1実施形態と同じ構成及び制御処理については説明を省略するが、省略した説明には、第1実施形態の記載が適宜、援用される。
【0050】
第1表示制御装置11及び第2表示制御装置12はそれぞれ第1コントローラ110及び第2コントローラ120を備える。第1コントローラ110は、第1実施形態におけるコントローラ100の一部の機能を備える。具体的には、第1コントローラ110は、機能ブロックとして、表示割合設定部111と、第1情報生成部112と、第1表示制御部113とを備える。表示割合設定部111の表示割合設定方法は、第1実施形態における表示割合設定部101の方法と同様である。表示割合設定部111は、表示割合を変更した場合には、変更後の表示割合の情報を第2コントローラ120に送信する。送信される変更後の表示割合の情報は、第1表示領域及び第2表示領域の変更後の表示割合の情報である。第1情報生成部112は、第1表示領域に表示する画像を生成する。具体的な情報生成方法は、情報生成部102と同様である。第1表示制御部113は、表示装置4の第1表示領域における画像の表示を制御する。第1表示制御部113は、第1表示領域の表示割合に応じて、第1表示領域の輝度を設定する。また、第1表示制御部113は、設定した第1表示領域の表示割合及び輝度で表示装置4の第1表示領域に画像を表示させる。
【0051】
第2コントローラ120は、機能ブロックとして、第2情報生成部121と、第2表示制御部122とを備える。第2情報生成部121は、第2表示領域に表示する画像を生成する。具体的な画像生成方法は、情報生成部102と同様である。第2表示制御部122は、表示装置4の第2表示領域における画像の表示を制御する。第2表示制御部122は、第1コントローラ110から変更後の表示割合の情報を受信する。第2表示制御部122は、受信した第2表示領域の表示割合に応じて、第2表示領域の輝度を設定する。また、第2表示制御部122は、設定した第2表示領域の表示割合及び輝度で表示装置4の第2表示領域に画像を表示させる。
【0052】
次に、第2実施形態における表示制御システムによって実行される表示制御方法の制御処理の手順について説明する。
図5は、第2実施形態における表示制御システムによって実行される表示制御方法の制御処理のシーケンスチャートの一例を示す図である。本実施形態では、ユーザが表示装置4を起動させるボタンをオンにした場合に、ステップS201から制御フローを開始する。
【0053】
ステップS201では、第1表示制御装置11は、表示モードAによる表示指示を表示装置4に送信する。ステップS202では、第2表示制御装置12は、表示モードAによる表示指示を表示装置4に送信する。表示モードAは、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合は1/2に設定され、第2表示領域の輝度は第1表示領域の輝度よりも高い値に設定されている状態で、画像を表示するモードである。ステップS203では、表示装置4は、表示モードAで画像を表示する。
【0054】
ステップS204では、第2表示制御装置12は、第2表示領域の表示モードの種別を第1表示制御装置11に送信する。表示モードの種別は、表示モードAである。ステップS205では、車両コントローラ2は、車両の運転状態情報を第1表示制御装置11に送信する。ステップS206では、第1表示制御装置11は、運転状態情報に基づいて、第1表示領域及び第2表示領域の表示割合を設定する。例えば、第1表示制御装置11は、第1表示領域の表示割合を1/3、第2表示領域の表示割合を2/3に設定する。ステップS207では、第1表示制御装置11は、ステップS206で設定した第2表示領域の表示割合を第2表示制御装置12に送信する。
【0055】
ステップS208では、第1表示制御装置11は、第1表示領域の表示割合に応じて、第1表示領域の輝度を設定する。ステップS209では、第2表示制御装置12は、第1表示制御装置11から受信した第2表示領域の表示割合に応じて、第2表示領域の輝度を変更する。第2表示領域の表示割合が2/3であるから、第2表示制御装置12は、第2表示領域の輝度を、変更前の第2表示領域の輝度よりも低い所定の輝度に変更する。ステップS210では、第2表示制御装置12は、第2表示領域の表示モードの種別を第1表示制御装置11に送信する。表示モードの種別は、表示モードBである。表示モードBは、第1表示領域の表示割合が1/3、第2表示領域の表示割合が2/3に設定され、少なくとも第2表示領域の輝度が変更前の第2表示領域の輝度よりも小さい所定の輝度に設定されている状態で、画像を表示するモードである。
【0056】
ステップS211では、第1表示制御装置11は、表示モードBによる表示指示を表示装置4に送信する。ステップS212では、第2表示制御装置12は、表示モードBによる表示指示を表示装置4に送信する。ステップS213では、表示装置4は、表示モードBで画像を表示する。
【0057】
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【符号の説明】
【0058】
1…表示制御システム
10…表示制御装置
100…コントローラ
101…表示割合設定部
102…情報生成部
103…表示制御部
2…車両コントローラ
3…入力装置
4…表示装置