(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130245
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】解決策特定方法、解決策特定プログラム、および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06F 11/07 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
G06F11/07 193
G06F11/07 140A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039870
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】吉村 祐紀
(72)【発明者】
【氏名】大内 良夫
(72)【発明者】
【氏名】原田 一幸
(72)【発明者】
【氏名】石田 清一
(72)【発明者】
【氏名】村上 聡
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 豪
(72)【発明者】
【氏名】白井 凜太郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 泰裕
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042KK17
5B042MA08
5B042MA09
5B042MC36
(57)【要約】
【課題】ソフトウェアのトラブルに対応する解決策を特定しやすくすること。
【解決手段】ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202から、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に表示された第1の画面のスクリーンショットと、ユーザ端末202のレジストリ内のソフトウェアSWの製品情報とを受信する。ナレッジ管理サーバ201は、第1の画面のスクリーンショットからエラー情報を検出されなかった場合、ソフトウェアSWの製品情報に対応するkw選択肢を特定し、ユーザ端末202にkw選択肢を送信する。kw選択肢は、ナレッジDB220内のナレッジ情報を絞り込むためのキーワードの選択肢を表す。ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202からkw選択結果を受信した場合、ナレッジDB220を参照して、kw選択結果に基づいて、トラブルに対応するナレッジ情報を検索し、検索したナレッジ情報をユーザ端末202に送信する。
【選択図】
図17
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする解決策特定方法。
【請求項2】
前記情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に記憶された前記ソフトウェアの製品情報を取得し、
各ソフトウェアの製品情報それぞれと対応付けて前記記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を表す選択肢情報を参照して、取得した前記製品情報に対応するキーワードの選択肢を特定する、処理を前記コンピュータが実行し、
前記選択肢を出力する処理は、
特定した前記選択肢を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の解決策特定方法。
【請求項3】
前記選択肢を出力する処理は、
前記選択肢をドリルダウン形式で出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の解決策特定方法。
【請求項4】
前記ソフトウェアの製品情報は、前記ソフトウェアの製品名およびバージョンを含み、
前記各ソフトウェアの製品情報それぞれは、前記各ソフトウェアの製品名およびバージョンを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の解決策特定方法。
【請求項5】
前記ソフトウェアの製品情報は、前記ソフトウェアが動作するOSの情報を含み、
前記各ソフトウェアの製品情報それぞれは、前記各ソフトウェアが動作するOSの情報を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の解決策特定方法。
【請求項6】
情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする解決策特定プログラム。
【請求項7】
情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解決策特定方法、解決策特定プログラム、および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソフトウェア製品を利用するユーザから、サポートセンターやコールセンターなどに、トラブルについての問い合わせが行われる場合がある。トラブル対応には、端末側で起きている事象を把握することが重要である。オペレータは、例えば、電話やメールで顧客とやり取りしながら、どのような事象が起きているのかを把握して、トラブルに対応する解決策を判断する。
【0003】
先行技術としては、例えば、スクリーンショット画像を受信し、当該スクリーンショット画像を解析し、1以上の情報を取得し、当該1以上の情報を用いて、情報検索を行い、検索結果を取得し、検索結果を送信するスクリーンショット画像解析装置がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、ソフトウェアのトラブルが発生した際に、そのトラブルに対応する解決策の特定に時間や負荷がかかり、トラブル解決までの時間の長期化を招くという問題がある。
【0006】
一つの側面では、本発明は、ソフトウェアのトラブルに対応する解決策を特定しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様では、情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、特定した前記解決策情報を出力する、解決策特定方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一側面によれば、ソフトウェアのトラブルに対応する解決策を特定しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態にかかる解決策特定方法の一実施例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。
【
図3】
図3は、ナレッジ管理サーバ201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、ユーザ端末202のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、ナレッジDB220の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、検索システム画面の画面例を示す説明図である。
【
図7】
図7は、ナレッジ管理サーバ201の機能的構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、キーワード選択肢管理テーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。
【
図9】
図9は、第1の画面のスクリーンショットの具体例を示す説明図である。
【
図10】
図10は、キーワード選択画面の画面例を示す説明図である。
【
図11】
図11は、検索結果画面の画面例を示す説明図である。
【
図12】
図12は、画面アップロード要求の具体例を示す説明図である。
【
図13】
図13は、第2の画面のスクリーンショットの具体例を示す説明図である。
【
図14】
図14は、質問文を入力する場合の解決策の検索例を示す説明図である。
【
図15】
図15は、ユーザ端末202の解決策表示処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図16】
図16は、ユーザ端末202の解決策表示処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【
図17】
図17は、ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
【
図18】
図18は、ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照して、本発明にかかる解決策特定方法、解決策特定プログラム、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる解決策特定方法の一実施例を示す説明図である。
図1において、情報処理装置101は、情報処理端末102において発生したソフトウェア103のトラブルに対応する解決策情報を特定するコンピュータである。情報処理端末102は、ソフトウェア103のユーザが使用するコンピュータである。
【0012】
ソフトウェア103は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションなどである。ソフトウェア103は、情報処理端末102上で動作するものであってもよく、また、情報処理端末102からアクセスされるサーバ上で動作するものであってもよい。
【0013】
従来、サポートセンターなどに、顧客からソフトウェアのトラブルに関する問い合わせがあった場合、オペレータは、電話やメールで顧客とやり取りしながら、どのような事象が起きているのかを把握して、トラブルに対応する解決策を判断していた。しかしながら、顧客が事象をうまく表現できずに、オペレータによる事象の把握に時間や負荷がかかって、トラブルに対応する解決策の特定が困難なものとなる場合があった。
【0014】
例えば、オペレータは、顧客とやり取りして、トラブルが発生している画面を見てもらって、どんな問題が起きているのかを説明してもらったり、実機(サーバ)に乗り込んでもらって、事象把握のための資料を採取して送ってもらったりしていた。このため、顧客のスキル不足により説明や資料採取に時間がかかったり、顧客にスキルがあっても作業時間が取れずに問題解決までに時間がかかったりするという問題があった。
【0015】
そこで、本実施の形態では、ソフトウェアのトラブルが発生した際に、そのトラブルに対応する解決策を特定しやすくする解決策特定方法について説明する。ここで、情報処理装置101の処理例(下記(1)~(4)の処理に対応)について説明する。
【0016】
(1)情報処理装置101は、情報処理端末102においてソフトウェア103(
図1中、「ソフト」と表記)のトラブルが発生した際に、スクリーンショット121を取得する。ここで、スクリーンショット121は、ソフトウェア103のトラブルが発生した際に、情報処理端末102に表示されている画面の表示内容を表す画像データである。
【0017】
(2)情報処理装置101は、取得したスクリーンショット121からエラー情報が検出されなかった場合、記憶部110に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力する。ここで、エラー情報は、ソフトウェア103のエラーを表す情報であり、例えば、エラーコードやエラーメッセージである。
【0018】
ソフトウェア103のトラブルには、ソフトウェア103自体の不具合ではなく、ソフトウェア103の使い方(機能、操作方法など)をユーザが理解していないために生じるものがある。このような場合、情報処理端末102においてソフトウェア103のトラブル(ユーザにとっての問題)が発生していても、画面にエラー情報が表示されるわけではない。
【0019】
従来は、画面にエラーコードやエラーメッセージが表示されないトラブルが発生した場合、ユーザは、どのような問題が起きているのかを、自分で考えてオペレータなどに伝えることになり、説明に時間がかかったり、面倒なために問題解決を諦めたりしていた。また、ソフトウェア103自体の不具合であっても、画面にエラー情報が表示されない場合もあり得る。この場合も、ユーザは、どのような問題が起きているのかを、自分で考えてオペレータなどに伝えることになる。
【0020】
このため、情報処理装置101は、ユーザに対して、解決策情報を絞り込むためのキーワードの選択肢を提示する。解決策情報は、問題を解決するための策(解決策)を表す情報である。解決策情報は、例えば、解決策のタイトル、概要、本文などを含む。具体的には、例えば、解決策情報は、トラブル対応のためのソフトウェア103のマニュアルや過去の事例(FAQ:Frequently Asked Questions)などである。
【0021】
キーワードの選択肢は、記憶部110に記憶された解決策情報に対応付けて予め作成される。選択肢となるキーワードは、例えば、解決策情報が表す解決策のタイトル、概要、本文などに含まれる語句である。選択肢となるキーワードは、各種トラブルに対応する解決策情報を適切に絞り込むことができるように選定される。キーワードは、複数選択可能であってもよい。また、キーワードの選択肢は、例えば、ドリルダウン形式で出力されてもよい。
【0022】
ここでは、スクリーンショット121からエラー情報が検出されなかったため、kw選択肢122が出力される場合を想定する。kw選択肢122は、記憶部110に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢である。具体的には、例えば、情報処理装置101は、情報処理端末102にkw選択肢122を出力する。
【0023】
この結果、情報処理端末102において、ユーザ操作により、出力されたkw選択肢122の中から、問題となっている事象に対応するキーワードの選択が行われる。キーワードの選択は、問題となっている事象を自分で考えて伝える場合に比べて、ユーザにとって簡単かつ短時間で行うことができると期待できる。
【0024】
(3)情報処理装置101は、出力したkw選択肢122の選択結果に基づいて、記憶部110を参照して、トラブルに対応する解決策情報を特定する。kw選択肢122の選択結果は、例えば、情報処理端末102から取得される。ここでは、情報処理端末102からkw選択結果123が取得された場合を想定する。
【0025】
kw選択結果123は、kw選択肢122の中からユーザにより選択されたキーワードを示す。この場合、情報処理装置101は、例えば、記憶部110を参照して、kw選択結果123が示すキーワードに対応する解決策情報を、トラブルに対応する解決策情報として特定する。kw選択結果123が示すキーワードに対応する解決策情報は、例えば、kw選択結果123が示すキーワードが、タイトル、概要、本文などに含まれる解決策を表す。
【0026】
また、kw選択結果123が示すキーワードが複数存在する場合がある。この場合、情報処理装置101は、複数のキーワードが解決策の本文などに全て含まれる解決策情報を特定してもよい。また、情報処理装置101は、複数のキーワードの少なくともいずれかのキーワードが解決策の本文などに含まれる解決策情報を特定してもよい。
【0027】
ここでは、トラブルに対応する解決策情報として、解決策情報124が特定された場合を想定する。
【0028】
(4)情報処理装置101は、特定した解決策情報124を出力する。具体的には、例えば、情報処理装置101は、情報処理端末102に解決策情報124を出力する。
【0029】
このように、情報処理装置101によれば、情報処理端末102において発生したソフトウェア103のトラブルに対応する解決策を特定しやすくすることができる。例えば、情報処理装置101は、画面内にエラーメッセージ等が表示されないトラブルが発生した場合であっても、マニュアルや事例に対応するキーワードの選択肢(kw選択肢122)をユーザに提示することができる。
【0030】
そして、情報処理装置101は、情報処理端末102から解決策を絞り込むための情報(kw選択結果123)を得て、問題の事象に対する適切な対応策を特定することができる。ユーザは、キーワードの選択肢の中から、問題となっている事象に対応するキーワードを選択すればよい。このため、ユーザは、例えば、その事象を自分の言葉で伝える場合に比べて、高いスキルが要求されず、簡単かつ短時間でトラブルに対応する解決策を得ることができる。
【0031】
(情報処理システム200のシステム構成例)
つぎに、
図1に示した情報処理装置101を含む情報処理システム200のシステム構成例について説明する。ここでは、
図1に示した情報処理装置101を、情報処理システム200内のナレッジ管理サーバ201に適用した場合を例に挙げて説明する。情報処理システム200は、例えば、ソフトウェアのトラブル対応を支援するコンピュータシステムに適用される。
【0032】
図2は、情報処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。
図2において、情報処理システム200は、ナレッジ管理サーバ201と、ユーザ端末202と、を含む。情報処理システム200において、ナレッジ管理サーバ201およびユーザ端末202は、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
【0033】
ここで、ナレッジ管理サーバ201は、ナレッジDB(Database)220を有し、ソフトウェアのトラブルに対応する解決策情報を特定するコンピュータである。ソフトウェアは、例えば、OSやアプリケーションなどである。なお、ナレッジDBの記憶内容については、
図5を用いて後述する。
【0034】
ユーザ端末202は、情報処理システム200のユーザが使用するコンピュータである。ユーザは、例えば、ソフトウェアの利用者である。ソフトウェアは、ユーザ端末202上で動作するものであってもよく、また、ユーザ端末202からアクセスされるサーバ(不図示)上で動作するものであってもよい。ユーザ端末202は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレットPCなどである。
【0035】
なお、ここではナレッジ管理サーバ201とユーザ端末202とを別体に設けることにしたが、これに限らない。例えば、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202により実現されてもよい。また、情報処理システム200には、複数のユーザ端末202が含まれてもよい。
【0036】
また、情報処理システム200には、オペレータ端末が含まれてもよい。オペレータ端末は、オペレータが使用するコンピュータである。オペレータは、トラブルに関する問い合わせがあったユーザへの対応を行う者である。例えば、オペレータは、オペレータ端末の電話機能や、テキストコミュニケーションなどを利用して、ユーザとやり取りすることができる。
【0037】
(ナレッジ管理サーバ201のハードウェア構成例)
つぎに、ナレッジ管理サーバ201のハードウェア構成例について説明する。
【0038】
図3は、ナレッジ管理サーバ201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3において、ナレッジ管理サーバ201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ディスクドライブ303と、ディスク304と、通信I/F(Interface)305と、可搬型記録媒体I/F306と、可搬型記録媒体307と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
【0039】
ここで、CPU301は、ナレッジ管理サーバ201の全体の制御を司る。CPU301は、複数のコアを有していてもよい。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOSのプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
【0040】
ディスクドライブ303は、CPU301の制御に従ってディスク304に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク304は、ディスクドライブ303の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク304は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
【0041】
通信I/F305は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、
図2に示したユーザ端末202)に接続される。そして、通信I/F305は、ネットワーク210と装置内部とのインターフェースを司り、外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。通信I/F305には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0042】
可搬型記録媒体I/F306は、CPU301の制御に従って可搬型記録媒体307に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体307は、可搬型記録媒体I/F306の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体307は、例えば、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリなどである。
【0043】
なお、ナレッジ管理サーバ201は、上述した構成部のほかに、例えば、入力装置、ディスプレイなどを有してもよい。また、ナレッジ管理サーバ201は、上述した構成部のうち、例えば、可搬型記録媒体I/F306、可搬型記録媒体307を有さなくてもよい。
【0044】
(ユーザ端末202のハードウェア構成例)
つぎに、ユーザ端末202のハードウェア構成例について説明する。
【0045】
図4は、ユーザ端末202のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4において、ユーザ端末202は、CPU401と、メモリ402と、ディスプレイ403と、通信I/F404と、入力装置405と、カメラ406と、可搬型記録媒体I/F407と、可搬型記録媒体408と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
【0046】
ここで、CPU401は、ユーザ端末202の全体の制御を司る。CPU401は、複数のコアを有していてもよい。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する記憶部である。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
【0047】
ディスプレイ403は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する表示装置である。ディスプレイ403は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。
【0048】
通信I/F404は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して外部のコンピュータ(例えば、ナレッジ管理サーバ201)に接続される。そして、通信I/F404は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。
【0049】
入力装置405は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置405は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよく、また、キーボードやマウスなどであってもよい。カメラ406は、画像(静止画または動画)を撮影して画像データを出力する撮影装置である。
【0050】
可搬型記録媒体I/F407は、CPU401の制御に従って可搬型記録媒体408に対するデータのリード/ライトを制御する。可搬型記録媒体408は、可搬型記録媒体I/F407の制御で書き込まれたデータを記憶する。可搬型記録媒体408は、例えば、CD-ROM、DVD、USBメモリなどである。
【0051】
なお、ユーザ端末202は、上述した構成部のほかに、例えば、スピーカ、マイクロフォン、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、近距離無線通信I/Fなどを有してもよい。
【0052】
(ナレッジDB220の記憶内容)
つぎに、
図5を用いて、ナレッジ管理サーバ201が有するナレッジDB220の記憶内容について説明する。ナレッジDB220は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
【0053】
図5は、ナレッジDB220の記憶内容の一例を示す説明図である。
図5において、ナレッジDB220は、管理番号、ナレッジ、エラーコードおよびエラーメッセージのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、ナレッジ情報(例えば、ナレッジ情報500-1~500-5)がレコードとして記憶される。
【0054】
ここで、管理番号は、ナレッジを一意に識別する識別子である。ナレッジは、ソフトウェアのトラブル対応に関する解決策情報である。ナレッジは、例えば、トラブル対応のためのソフトウェアのマニュアルや過去の事例(FAQ)などである。ナレッジは、例えば、解決策のタイトル、概要、本文などを含む。
【0055】
ナレッジ(解決策情報)には、ソフトウェアの製品情報が含まれていてもよい。ソフトウェアの製品情報は、例えば、ソフトウェアの製品名、バージョン、ソフトウェアが動作するOSの名称などである。エラーコードは、ソフトウェアのエラーを識別するコードである。エラーメッセージは、ソフトウェアのエラーの内容などを表すメッセージである。
【0056】
なお、エラーコードやエラーメッセージに対応していないナレッジも存在する。この場合、ナレッジ情報(例えば、ナレッジ情報500-1~500-3)のエラーコードおよびエラーメッセージの各フィールドには「-(Null)」が設定される。
【0057】
(検索システム画面の画面例)
つぎに、ユーザ端末202のディスプレイ403(
図4参照)に表示される検索システム画面の画面例について説明する。検索システム画面は、例えば、ユーザ端末202からナレッジ管理サーバ201へのアクセスに応じて、ナレッジ管理サーバ201からユーザ端末202に出力される。
【0058】
図6は、検索システム画面の画面例を示す説明図である。
図6において、検索システム画面600は、ソフトウェアのトラブルに対応する解決策を検索するための操作画面の一例である。検索システム画面600は、ファイル選択ボタン601と、機器情報アップロードボタン602とを含む。
【0059】
ファイル選択ボタン601は、画面のスクリーンショットをナレッジ管理サーバ201に送信(アップロード)するための画面要素(操作ボタン)である。画面のスクリーンショットは、ディスプレイ403に表示される画面の表示内容を表す画像データである。
【0060】
画面のスクリーンショットは、例えば、ユーザ端末202のスクリーンショット機能により、ディスプレイ403の画面の表示内容をキャプチャして取得される。また、画面のスクリーンショットは、
図4に示したカメラ406により画面を撮影することにより取得されてもよい。画面のスクリーンショットは、スクリーンショット機能やカメラ406を利用して、ユーザによって取得される。
【0061】
機器情報アップロードボタン602は、機器情報をナレッジ管理サーバ201に送信(アップロード)するための画面要素(操作ボタン)である。機器情報は、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアの製品情報に相当する。ソフトウェアは、トラブルが発生したソフトウェアであり、例えば、現在起動中のソフトウェアである。機器情報は、例えば、ユーザ端末202内のレジストリに記憶されている。
【0062】
例えば、検索システム画面600において、
図4に示した入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ファイル選択ボタン601を選択すると、アップロード対象の画像ファイル(画面のスクリーンショット)を選択して、選択した画像ファイルをナレッジ管理サーバ201にアップロードすることができる。ボックス611には、選択した画像ファイルのファイル名が表示される。
【0063】
また、検索システム画面600において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、機器情報アップロードボタン602を選択すると、ユーザ端末202内のレジストリから機器情報(ソフトウェアの製品情報)を取得して、取得した機器情報をナレッジ管理サーバ201にアップロードすることができる。
【0064】
また、検索システム画面600において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、検索ボタン603を選択すると、ソフトウェアのトラブルに対応する解決策(ナレッジ)の検索が行われる。例えば、画面のスクリーンショットと機器情報とをアップロードして検索ボタン603を選択すると、ナレッジ管理サーバ201において解決策の検索が開始される。ただし、画面のスクリーンショットと機器情報とがアップロードされたことに応じて、ナレッジ管理サーバ201において解決策の検索が開始されてもよい。
【0065】
また、検索システム画面600において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ボックス612を選択すると、管理番号を入力することができる。例えば、ボックス612に管理番号を入力して表示ボタン604を選択すると、入力された管理番号に対応する解決策(ナレッジ)が表示される。
【0066】
また、検索システム画面600において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ボックス613を選択すると、質問文を入力することができる。例えば、ボックス613に質問文を入力して検索ボタン603を選択すると、ナレッジ管理サーバ201において入力された質問文に対応する解決策の検索が行われる。
【0067】
なお、検索システム画面600において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、クリアボタン605を選択すると、入力内容をクリアすることができる。
【0068】
(ナレッジ管理サーバ201の機能的構成例)
図7は、ナレッジ管理サーバ201の機能的構成例を示すブロック図である。
図7において、ナレッジ管理サーバ201は、取得部701と、特定部702と、出力部703と、記憶部710と、を含む。取得部701~出力部703は制御部700となる機能であり、具体的には、例えば、
図3に示したメモリ302、ディスク304、可搬型記録媒体307などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、通信I/F305により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置に記憶される。記憶部710は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。具体的には、例えば、記憶部710は、
図5に示したようなナレッジDB220を記憶する。
【0069】
取得部701は、ユーザ端末202においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に表示されている画面のスクリーンショットを取得する。また、取得部701は、ユーザ端末202においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアの製品情報を取得してもよい。
【0070】
以下の説明では、ユーザ端末202においてトラブルが発生したソフトウェアを「ソフトウェアSW」と表記する場合がある。また、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に表示されている画面を「第1の画面」と表記する場合がある。
【0071】
第1の画面は、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際にディスプレイ403に表示された画面である。ソフトウェアSWの製品情報は、例えば、ソフトウェアSWの製品名を含む。また、ソフトウェアSWの製品情報は、例えば、ソフトウェアSWの製品名およびバージョンを含むものであってもよい。また、ソフトウェアSWの製品情報は、例えば、ソフトウェアSWが動作するOSの情報を含むものであってもよい。OSの情報は、例えば、OSの製品名や種類(系統)である。また、ソフトウェアSWの製品情報は、例えば、ソフトウェアSWの製品カテゴリを含むものであってもよい。
【0072】
具体的には、例えば、取得部701は、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に対して、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアSWの製品情報のアップロード要求を出力する。そして、取得部701は、出力したアップロード要求に応じてユーザ端末202から、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアSWの製品情報を取得する。
【0073】
例えば、アップロード要求は、ユーザ操作に応じてユーザ端末202からソフトウェアSWの製品情報を読み出してナレッジ管理サーバ201にアップロード可能な第1画面要素を含む。また、アップロード要求は、ユーザ操作に応じて第1の画面のスクリーンショットをナレッジ管理サーバ201にアップロード可能な第2画面要素を含んでいてもよい。
【0074】
より詳細に説明すると、例えば、取得部701は、ユーザ端末202からのアクセスに応じて、
図6に示したような検索システム画面600をユーザ端末202に出力(表示)してもよい。第1画面要素は、例えば、検索システム画面600内の機器情報アップロードボタン602である。第2画面要素は、例えば、検索システム画面600内のファイル選択ボタン601である。
【0075】
この場合、取得部701は、検索システム画面600内のファイル選択ボタン601へのユーザ操作に応じて、ユーザ端末202から画像ファイル(第1の画面のスクリーンショット)を取得する。また、取得部701は、検索システム画面600内の機器情報アップロードボタン602へのユーザ操作に応じて、ユーザ端末202からソフトウェアSWの製品情報を取得する。
【0076】
なお、第1の画面のスクリーンショットの具体例については、
図9を用いて後述する。
【0077】
特定部702は、取得された第1の画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部710に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を特定する。記憶部710は、複数の解決策情報を記憶する。解決策情報は、例えば、トラブル対応のための各ソフトウェアのマニュアルや過去の事例(FAQ)などである。解決策情報は、例えば、ナレッジDB220内のナレッジ情報に対応する。
【0078】
具体的には、例えば、まず、特定部702は、第1の画面のスクリーンショットからエラー情報を検出する。エラー情報の検出は、例えば、第1の画面のスクリーンショット(画像ファイル)から、予め設定されたエラーコードやエラーメッセージを表す文字列を検出することにより行われる。
【0079】
ここで、エラー情報が検出されなかった場合に、特定部702は、記憶部710に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を特定する。キーワードの選択肢は、記憶部710に記憶された解決策情報に対応して、予め作成されて記憶されている。キーワードの選択肢は、1パターン用意されてもよく、また、複数パターン用意されてもよい。
【0080】
例えば、解決策を絞り込むのに適したキーワードは、ソフトウェアによって異なったり、同じソフトウェアでもバージョンによって異なったりする場合がある。このため、キーワードの選択肢は、ソフトウェアの製品情報と対応付けて予め用意されてもよい。キーワードには、例えば、製品名や製品を構成する部品名などが用いられる。
【0081】
より詳細に説明すると、例えば、特定部702は、選択肢情報を参照して、取得されたソフトウェアSWの製品情報に対応するキーワードの選択肢を特定する。選択肢情報は、各ソフトウェアの製品情報それぞれと対応付けて記憶部710に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を表す情報である。各ソフトウェアの製品情報は、例えば、各ソフトウェアの製品名を含む。また、各ソフトウェアの製品情報は、例えば、各ソフトウェアの製品名およびバージョンを含むものであってもよい。また、各ソフトウェアの製品情報は、例えば、各ソフトウェアが動作するOSの情報を含むものであってもよい。OSの情報は、例えば、OSの製品名や種類(系統)である。
【0082】
選択肢情報は、例えば、
図8に示すようなキーワード選択肢管理テーブル800に記憶されている。キーワード選択肢管理テーブル800は、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置により実現される。
【0083】
図8は、キーワード選択肢管理テーブル800の記憶内容の一例を示す説明図である。
図8において、キーワード選択肢管理テーブル800は、製品カテゴリ、製品名、バージョン、OSおよびkw選択肢のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、キーワード選択肢管理情報(例えば、キーワード選択肢管理情報800-1~800-3)がレコードとして記憶される。
【0084】
ここで、製品カテゴリは、ソフトウェア(製品)を分類するカテゴリである。製品カテゴリとしては、例えば、データベース、業務アプリ、文書作成アプリ、表計算アプリなどがある。製品名は、ソフトウェアの名称である。バージョンは、ソフトウェアのバージョンである。OSは、ソフトウェアが動作するOSの製品名や種類(系統)である。
【0085】
kw選択肢は、解決策情報(例えば、ナレッジDB220内のナレッジ情報)を絞り込むためのキーワードの選択肢を表す選択肢情報である。kw選択肢は、例えば、製品カテゴリ、製品名、バージョン、OSなどに応じて作成される。
【0086】
例えば、特定部702は、キーワード選択肢管理テーブル800を参照して、取得されたソフトウェアSWの製品情報に対応するkw選択肢を特定する。ソフトウェアSWの製品情報に対応するとは、例えば、製品カテゴリが一致することであってもよい。また、ソフトウェアSWの製品情報に対応するとは、製品名およびバージョンが一致することであってもよい。また、ソフトウェアSWの製品情報に対応するとは、例えば、製品名、バージョンおよびOSが一致することであってもよい。OSが一致するとは、例えば、OSの製品名が一致することであってもよく、また、OSの種類(系統)が一致することであってもよい。
【0087】
例えば、ソフトウェアSWの製品情報に、製品カテゴリ「A」が含まれるとする。この場合、特定部702は、キーワード選択肢管理テーブル800を参照して、製品カテゴリ「A」に対応するkw選択肢C1,C2,C3を特定する。
【0088】
また、ソフトウェアSWの製品情報に、ソフトウェアSWの製品名「製品A」、バージョン「1.0」およびOS「OSxx」が含まれるとする。この場合、特定部702は、キーワード選択肢管理テーブル800を参照して、製品名「製品A」、バージョン「1.0」およびOS「OSxx」に対応するkw選択肢C1を特定する。
【0089】
出力部703は、特定されたキーワードの選択肢を出力する。具体的には、例えば、出力部703は、特定されたキーワードの選択肢をドリルダウン形式で出力してもよい。ドリルダウン形式とは、階層化されたキーワードの選択肢の中から徐々にキーワードを選択していく手法である。キーワードの選択肢は、例えば、大まかな内容から細かい内容を徐々に絞り込むように階層化される。ドリルダウン形式は、選択可能なキーワードの数が多い場合などに有効である。
【0090】
また、出力部703は、取得された第1の画面のスクリーンショットとともに、特定されたキーワードの選択肢を出力してもよい。第1の画面のスクリーンショットは、キーワードの選択を支援する情報として出力される。第1の画面のスクリーンショットは、マークを配置可能に出力されてもよい。マークは、第1の画面内の一部の領域を指定可能なマークである。マークの形状は、例えば、円形や楕円形である。
【0091】
より詳細に説明すると、例えば、出力部703は、ソフトウェアSWのトラブルが発生したユーザ端末202に、キーワード選択画面を出力してもよい。ここで、キーワード選択画面は、特定されたキーワードの選択肢の中から、ドリルダウン形式でキーワードを選択可能な操作画面である。
【0092】
キーワード選択画面の画面例については、
図10を用いて後述する。なお、出力部703は、オペレータ端末(不図示)にキーワード選択画面を出力してもよい。
【0093】
取得部701は、出力されたキーワードの選択肢の選択結果を取得する。具体的には、例えば、取得部701は、キーワード選択画面が出力された結果、ユーザ端末202からkw選択結果を取得する。ここで、kw選択結果は、キーワード選択画面において選択されたキーワードの選択結果を表す。
【0094】
特定部702は、取得された選択結果に基づいて、記憶部710を参照して、トラブルに対応する解決策情報を特定する。具体的には、例えば、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、取得されたkw選択結果が示すキーワードに対応するナレッジ情報を特定してもよい。
【0095】
より詳細に説明すると、例えば、特定部702は、kw選択結果が示す少なくともいずれかのキーワードが、解決策のタイトル、概要、本文などに含まれるナレッジ情報を特定してもよい(OR検索)。また、特定部702は、kw選択結果が示す全てのキーワードが、解決策のタイトル、概要、本文などに含まれるナレッジ情報を特定してもよい(AND検索)。
【0096】
また、特定部702は、第1の画面のスクリーンショットからエラー情報が検出された場合、ナレッジDB220を参照して、検出されたエラー情報に基づいて、トラブルに対応する解決策情報を特定してもよい。ここで、エラー情報として、エラーコードおよびエラーメッセージが検出されたとする。
【0097】
この場合、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラーコードおよびエラーメッセージに対応するナレッジ情報を特定してもよい。また、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラーコードに対応するナレッジ情報を特定してもよい。また、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラーメッセージに対応するナレッジ情報を特定してもよい。
【0098】
また、エラー情報として、エラーコードのみが検出されたとする。この場合、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラーコードに対応するナレッジ情報を特定してもよい。また、エラー情報として、エラーメッセージのみが検出されたとする。この場合、特定部702は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラーメッセージに対応するナレッジ情報を特定してもよい。
【0099】
また、第1の画面のスクリーンショットから複数のエラー情報が検出される場合がある。この場合、特定部702は、例えば、検出した複数のエラー情報それぞれについて、ナレッジDB220を参照して、当該エラー情報に基づいて、トラブルに対応するナレッジ情報を特定してもよい。
【0100】
出力部703は、特定された解決策情報を出力する。出力部703の出力形式としては、例えば、メモリ302、ディスク304などの記憶装置への記憶、通信I/F305による他のコンピュータ(例えば、ユーザ端末202)への送信、不図示のプリンタへの印刷出力などがある。
【0101】
また、出力部703は、第1の画面のスクリーンショットから複数のエラー情報が検出された場合、複数のエラー情報それぞれについて特定された解決策情報を出力してもよい。この際、出力部703は、例えば、複数のエラー情報それぞれと対応付けて、複数のエラー情報それぞれについて特定された解決策情報を出力する。これにより、出力部703は、どの解決策が、どのエラーに対するものなのかをユーザに把握しやすくすることができる。
【0102】
具体的には、例えば、出力部703は、ソフトウェアSWのトラブルが発生したユーザ端末202に検索結果画面を出力してもよい。ここで、検索結果画面は、特定された解決策情報を特定可能な操作画面である。また、出力部703は、オペレータ端末(不図示)に検索結果画面を出力してもよい。
【0103】
なお、検索結果画面の画面例については、
図11を用いて後述する。
【0104】
また、ナレッジDB220には、2以上のエラー情報の組合せに対応付けて、ナレッジ情報(解決策情報)が記憶されている場合がある。例えば、特定部702は、第1の画面のスクリーンショットから第1のエラー情報が検出された場合に、ナレッジDB220を参照して、第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せに対応する解決策情報が存在するか否かを判断してもよい。
【0105】
第2のエラー情報は、第1のエラー情報とは異なる他のエラー情報である。第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せは、例えば、異なるエラーコードの組合せである。例えば、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、一部のエラーコードが、第1の画面には表示されないもののログファイルに記録される場合がある。
【0106】
そこで、特定部702は、第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せに対応する解決策情報が存在する場合、ユーザ端末202に対して、画面アップロード要求を出力してもよい。画面アップロード要求は、第2のエラー情報に対応する第2の画面のスクリーンショットのアップロード要求である。画面アップロード要求は、例えば、第2のエラー情報と対応付けて予め作成され、メモリ302、ディスク304などの記憶装置に記憶されている。
【0107】
第2の画面は、例えば、ログファイルを表示した画面である。画面アップロード要求には、例えば、ログファイルを開くための手順を示す情報が含まれていてもよい。そして、特定部702は、画面アップロード要求に応じて、ユーザ端末202から第2の画面のスクリーンショットを取得する。
【0108】
つぎに、特定部702は、取得した第2の画面のスクリーンショットから第2のエラー情報を検出する。ここで、第2のエラー情報が検出された場合、出力部703は、第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せに対応する解決策情報を出力してもよい。一方、第2のエラー情報が検出されなかった場合、出力部703は、第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せに対応する解決策情報を出力しない。
【0109】
画面アップロード要求の具体例については、
図12を用いて後述する。また、第2の画面のスクリーンショットの具体例については、
図13を用いて後述する。
【0110】
(第1の画面のスクリーンショット)
つぎに、
図9を用いて、第1の画面のスクリーンショットの具体例について説明する。
【0111】
図9は、第1の画面のスクリーンショットの具体例を示す説明図である。
図9において、スクリーンショット900は、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に表示されている第1の画面のスクリーンショットである。ソフトウェアSWは、例えば、文書作成アプリである。
【0112】
ここでは、ユーザがソフトウェアSWを用いて文書を作成中に、何らかのトラブルが発生している。ただし、スクリーンショット900には、エラー情報(エラーコード、エラーメッセージなど)が含まれていない。
【0113】
ここで、ユーザ端末202から、スクリーンショット900が取得された場合を想定する。また、ユーザ端末202から、製品名「製品C」、バージョン「1.3」、OS「OSxx」を含むソフトウェアSWの製品情報が取得された場合を想定する。
【0114】
この場合、まず、特定部702は、スクリーンショット900からエラー情報を検出する。ここでは、エラー情報は検索されない。このため、特定部702は、
図8に示したキーワード選択肢管理テーブル800を参照して、取得されたソフトウェアSWの製品情報(製品名「製品C」、バージョン「1.3」、OS「OSxx」)に対応するkw選択肢C3を特定する。
【0115】
そして、出力部703は、ユーザ端末202に対して、取得されたスクリーンショット900とともに、特定されたkw選択肢C3をドリルダウン形式で表示するキーワード選択画面を出力する。この際、スクリーンショット900は、例えば、マークを配置可能に出力される。
【0116】
(キーワード選択画面の画面例)
つぎに、
図10を用いて、ユーザ端末202のディスプレイ403に表示されるキーワード選択画面の画面例について説明する。ここでは、ソフトウェアSWの製品情報に対応するキーワードの選択肢として、kw選択肢C1,C2,C3が特定された場合を想定する。
【0117】
図10は、キーワード選択画面の画面例を示す説明図である。
図10において、キーワード選択画面1000は、トラブルに対応する解決策の検索に用いるキーワードを選択可能な操作画面である。キーワード選択画面1000には、スクリーンショット900とともに、kw選択肢C1,C2,C3が表示されている。
【0118】
キーワード選択画面1000において、kw選択肢C1,C2,C3は、ドリルダウン形式で表示される。キーワード選択画面1000内の操作ボタンb1~b10は、各キーワードを選択するための画面要素である。スクリーンショット900は、ソフトウェアSW(製品C)を利用して文書を作成中にトラブルが発生した際の画面のスナップショットである。
【0119】
キーワード選択画面1000によれば、ユーザは、スクリーンショット900を参照しながら、kw選択肢C1,C2,C3の中から、トラブルに対応する解決策の検索に用いるキーワードを選択することができる。
【0120】
また、キーワード選択画面1000には、メッセージ1001,1002が表示されている。メッセージ1001は、画面(スクリーンショット900)内の問題部分へのマークを促すものである。メッセージ1002は、マークした部分に対応するキーワード(トラブルに対応する解決策の検索に用いるキーワード)の選択を促すものである。ユーザは、入力装置405を用いた操作入力により、スクリーンショット900上にマークを配置することができる。
【0121】
図10の例では、ユーザは、スクリーンショット900上の問題部分に、マーク1011,1012,1013を配置している。ユーザは、スクリーンショット900上の問題部分にマーク1011,1012,1013を付すことで、どのような問題が発生しているのかを把握しやすくなる。ここでは、ユーザは、余白が広すぎるという問題を把握することができる。
【0122】
この場合、キーワード選択画面1000において、まず、ユーザは、操作ボタンb1~b3の中から、ソフトウェアSWの製品名であるキーワード「製品C」を表す操作ボタンb3を選択する。操作ボタンb3を選択すると、操作ボタンb4~b6が表示される。つぎに、ユーザは、操作ボタンb4~b6の中から、余白が広すぎるという問題から、キーワード「レイアウト」を表す操作ボタンb4を選択する。操作ボタンb4を選択すると、操作ボタンb7,b8が表示される。
【0123】
つぎに、ユーザは、操作ボタンb7,b8の中から、キーワード「余白」を表す操作ボタンb8を選択する。操作ボタンb8を選択すると、操作ボタンb9,b10が表示される。そして、ユーザは、操作ボタンb9,b10の中から、キーワード「広い」を表す操作ボタンb10を選択する。
【0124】
キーワード選択画面1000において、キーワードの選択が完了した後に、ユーザの操作入力により、検索ボタン1020を選択すると、ユーザ端末202からナレッジ管理サーバ201にkw選択結果が送信される。ここでは、kw選択結果は、キーワード選択画面1000において選択されたキーワード「製品C、レイアウト、余白、広い」を示す。
【0125】
なお、スクリーンショット(例えば、スクリーンショット900)上の問題部分に、マーク(例えば、マーク1011,1012,1013)が配置された場合、ユーザ端末202からナレッジ管理サーバ201に、マークが配置されたスクリーンショットをアップロードしてもよい。
【0126】
ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202からマークが配置されたスクリーンショットを取得した場合、スクリーンショット上に配置されたマーク内の画像を解析して、文字列を抽出してもよい。マークが付された部分には、事象を把握する手がかりとなる何らかの情報が表されている場合がある。
【0127】
このため、ナレッジ管理サーバ201は、例えば、マーク内の文字列が抽出された場合には、抽出された文字列を、解決策情報を特定する際のキーワードとして用いてもよい。これにより、ナレッジ管理サーバ201は、画面(第1の画面)内に、エラー情報以外に、事象の把握に有用となる情報が表示されている場合に、ユーザが配置したマークを利用して、その情報をキーワードとして抽出することができる。
【0128】
また、ナレッジ管理サーバ201は、マーク内の画像を解析した結果に応じて、キーワードの選択肢を更新してもよい。例えば、ナレッジ管理サーバ201は、マーク内の文字列が抽出された場合、文字に関するキーワードの選択肢(例えば、
図10中、キーワード「フォント」を表す操作ボタンb6が選択された後のキーワードの選択肢)を表示してもよい。また、ナレッジ管理サーバ201は、マーク内から文字列が抽出されなかった場合、レイアウトに関するキーワードの選択肢(例えば、
図10中、キーワード「レイアウト」を表す操作ボタンb4が選択された後のキーワードの選択肢)を表示してもよい。
【0129】
また、スクリーンショット(例えば、スクリーンショット900)上の問題部分に、マーク(例えば、マーク1011,1012,1013)が配置された場合、ユーザ端末202からオペレータ端末(不図示)に、マークが配置されたスクリーンショットを送信してもよい。これにより、オペレータは、マークが配置された画面の画像(スクリーンショット)から、解決策情報を特定する際のキーワードを判断することができる。
【0130】
(検索結果画面の画面例)
図11を用いて、検索結果画面の画面例について説明する。ここでは、ユーザ端末202のディスプレイ403に検索結果画面が表示される場合について説明する。
【0131】
図11は、検索結果画面の画面例を示す説明図である。
図11において、検索結果画面1100は、検索結果1101~1103を含む。検索結果1101~1103は、
図10に示したキーワード選択画面1000において選択されたキーワードの選択結果(kw選択結果)に基づいて特定されたナレッジ情報(解決策情報)に対応する。
【0132】
検索結果画面1100によれば、ユーザは、ユーザ端末202において発生したトラブルに対応する解決策を特定することができる。例えば、検索結果画面1100において、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、検索結果1101を選択すると、検索結果1101の解決策の本文を確認することができる。
【0133】
(画面アップロード要求の具体例)
つぎに、
図12を用いて、画面アップロード要求の具体例について説明する。
【0134】
図12は、画面アップロード要求の具体例を示す説明図である。
図12において、画面アップロード要求1200は、ユーザ端末202に表示される、第2のエラー情報に対応する第2の画面のスクリーンショットのアップロード要求である。第2のエラー情報は、第1の画面のスクリーンショットから検出された第1のエラー情報と対となるエラー情報である。
【0135】
画面アップロード要求1200には、ユーザに要求する情報(第2の画面のスクリーンショット)を取得するための手順1201が示されている。画面アップロード要求1200によれば、次の調査につながる情報(画像、ログ)をユーザに要求することができる。また、画面アップロード要求1200によれば、ユーザは、資料採取のための知識やスキルがなくても、手順1201に従って操作することで、要求された情報を取得することができる。
【0136】
ここでは、ユーザに要求される情報は、XXシステムのログファイルの最後からXX行を表示した第2の画面のスクリーンショットである。ユーザが手順1201に従って操作することで、XXシステムのログファイルの最後からXX行を含む第2の画面のスクリーンショットが、ユーザ端末202からナレッジ管理サーバ201にアップロードされる。
【0137】
(第2の画面のスクリーンショットの具体例)
ここで、
図13を用いて、第2の画面のスクリーンショットの具体例について説明する。
【0138】
図13は、第2の画面のスクリーンショットの具体例を示す説明図である。
図13において、スクリーンショット1300は、第2の画面のスクリーンショットである。スクリーンショット1300は、エラー情報1301を含む。エラー情報1301において、『エラーコード[002]』は、エラーコードに相当する。エラー情報1301において、『○○が存在しません』は、エラーメッセージに相当する。
【0139】
ここで、エラー情報1301は、第1の画面のスクリーンショットから検出された第1のエラー情報と対となる第2のエラー情報である。ここでは、第1の画面のスクリーンショットから検出された第1のエラー情報に『エラーコード[003]』が含まれるとする。
【0140】
この場合、特定部702は、スクリーンショット1300からエラー情報1301を検出する。そして、特定部702は、例えば、ナレッジDB220を参照して、エラーコード「002,003」に対応するナレッジ情報500-5を、トラブルに対応する解決策情報として特定する。
【0141】
このように、ナレッジ管理サーバ201は、第1の画面に解決策の特定に必要な一部の情報(第1のエラー情報)しか表示されていなくても、次の調査につながる情報をユーザに要求することで、トラブルに対応する適切な解決策を特定することが可能となる。
【0142】
(質問文を入力する場合の解決策の検索例)
つぎに、質問文を入力する場合の解決策の検索例について説明する。
【0143】
図14は、質問文を入力する場合の解決策の検索例を示す説明図である。
図14に示すように、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、ボックス613を選択すると、質問文を入力することができる。ここでは、ボックス613に質問文「XXXが起動しません」が入力されている。
【0144】
そして、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、検索ボタン603を選択すると、ナレッジ管理サーバ201において入力された質問文「XXXが起動しません」に対応する解決策の検索が行われる。ナレッジ管理サーバ201は、例えば、ナレッジDB220を参照して、タイトル、概要、本文などに質問文「XXXが起動しません」を含む解決策を検索し、検索結果をユーザ端末202に出力する。
【0145】
これにより、ユーザは、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、任意の質問文を入力して、トラブルに対応する解決策を検索することができる。
【0146】
(ユーザ端末202の解決策表示処理手順)
つぎに、ユーザ端末202の解決策表示処理手順について説明する。
【0147】
図15および
図16は、ユーザ端末202の解決策表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
図15のフローチャートにおいて、まず、ユーザ端末202は、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザの操作入力により、ディスプレイ403に表示されている第1の画面のスクリーンショットを取得する(ステップS1501)。
【0148】
つぎに、ユーザ端末202は、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、ファイル選択ボタン601を選択することにより、取得した第1の画面のスクリーンショットをナレッジ管理サーバ201に送信する(ステップS1502)。検索システム画面600は、ユーザ端末202からナレッジ管理サーバ201にアクセスすることにより、ディスプレイ403に表示される。
【0149】
つぎに、ユーザ端末202は、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、機器情報アップロードボタン602を選択することにより、ユーザ端末202のレジストリ内のソフトウェアSWの製品情報をナレッジ管理サーバ201に送信する(ステップS1503)。
【0150】
そして、ユーザ端末202は、ナレッジ管理サーバ201から検索結果を受信したか否かを判断する(ステップS1504)。ここで、検索結果を受信した場合(ステップS1504:Yes)、ユーザ端末202は、受信した検索結果を含む検索結果画面をディスプレイ403に表示して(ステップS1505)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0151】
一方、検索結果を受信していない場合(ステップS1504:No)、ユーザ端末202は、ナレッジ管理サーバ201から画面アップロード要求を受信したか否かを判断する(ステップS1506)。ここで、画面アップロード要求を受信した場合(ステップS1506:Yes)、ユーザ端末202は、受信した画面アップロード要求をディスプレイ403に表示する(ステップS1507)。
【0152】
つぎに、ユーザ端末202は、ユーザの操作入力により、画面アップロード要求で要求された第2の画面のスクリーンショットを取得する(ステップS1508)。そして、ユーザ端末202は、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、ファイル選択ボタン601を選択することにより、取得した第2の画面のスクリーンショットをナレッジ管理サーバ201に送信して(ステップS1509)、ステップS1504に戻る。
【0153】
また、ステップS1506において、画面アップロード要求を受信していない場合(ステップS1506:No)、ユーザ端末202は、
図16に示すステップS1601に移行する。
【0154】
図16のフローチャートにおいて、まず、ユーザ端末202は、ナレッジ管理サーバ201からキーワード選択画面情報を受信したか否かを判断する(ステップS1601)。キーワード選択画面情報は、例えば、kw選択肢と、第1の画面のスクリーンショットとを含む。
【0155】
ここで、キーワード選択画面情報を受信していない場合(ステップS1601:No)、ユーザ端末202は、
図15に示したステップS1504に戻る。
【0156】
一方、キーワード選択画面情報を受信した場合には(ステップS1601:Yes)、ユーザ端末202は、受信したキーワード選択画面情報に基づいて、キーワード選択画面をディスプレイ403に表示する(ステップS1602)。キーワード選択画面は、例えば、
図10に示したようなキーワード選択画面1000である。
【0157】
つぎに、ユーザ端末202は、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、キーワードが選択されたか否かを判断する(ステップS1603)。キーワード選択画面において、ユーザは、例えば、第1の画面のスクリーンショット上にマークを配置しながら、キーワードを選択することができる。
【0158】
ここで、ユーザ端末202は、キーワードが選択されるのを待つ(ステップS1603:No)。そして、ユーザ端末202は、キーワードが選択された場合(ステップS1603:Yes)、kw選択結果をナレッジ管理サーバ201に送信して(ステップS1604)、
図15に示したステップS1504に戻る。kw選択結果は、キーワード選択画面において選択されたキーワードの選択結果を表す。
【0159】
これにより、ユーザ端末202は、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、簡単なユーザ操作により、トラブルに対応する解決策を提示することができる。
【0160】
なお、ユーザ端末202は、ナレッジ管理サーバ201から質問文入力要求を受信した場合には、受信した質問文入力要求をディスプレイ403に表示してもよい。質問文入力要求は、例えば、ユーザに対して質問文の入力を要求するメッセージである。そして、ユーザ端末202は、検索システム画面600において、ユーザの操作入力により、質問文が入力された場合、入力された質問文をナレッジ管理サーバ201に送信してもよい。この場合、ナレッジ管理サーバ201において、入力された質問文に対応するナレッジ情報の検索が行われ、その検索結果がユーザ端末202に送信される。
【0161】
(ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理手順)
つぎに、ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理手順について説明する。ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理は、ユーザ端末202からのアクセスに応じて実行される。
【0162】
図17および
図18は、ナレッジ管理サーバ201の解決策特定処理手順の一例を示すフローチャートである。
図17のフローチャートにおいて、まず、ナレッジ管理サーバ201は、検索システム画面600をユーザ端末202に表示する(ステップS1701)。つぎに、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202から第1の画面のスクリーンショットを受信する(ステップS1702)。
【0163】
つぎに、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202からレジストリ内のソフトウェアSWの製品情報を受信する(ステップS1703)。そして、ナレッジ管理サーバ201は、受信した第1の画面のスクリーンショットからエラー情報を検出する(ステップS1704)。なお、ステップS1704以降の処理は、検索システム画面600において検索ボタン603が選択されたことに応じて実行されてもよい。
【0164】
つぎに、ナレッジ管理サーバ201は、エラー情報が検出されたか否かを判断する(ステップS1705)。ここで、エラー情報が検出されなかった場合には(ステップS1705:No)、ナレッジ管理サーバ201は、キーワード選択肢管理テーブル800を参照して、取得したソフトウェアSWの製品情報に対応するkw選択肢を特定する(ステップS1706)。kw選択肢は、ナレッジDB220内のナレッジ情報を絞り込むためのキーワードの選択肢を表す。
【0165】
そして、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202に対して、キーワード選択画面情報を送信する(ステップS1707)。キーワード選択画面情報は、キーワード選択画面を表示するための情報であり、例えば、特定されたkw選択肢と、受信された第1の画面のスクリーンショットとを含む。
【0166】
つぎに、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202からkw選択結果を受信したか否かを判断する(ステップS1708)。ここで、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202からkw選択結果を受信するのを待つ(ステップS1708:No)。
【0167】
ナレッジ管理サーバ201は、kw選択結果を受信した場合(ステップS1708:Yes)、ナレッジDB220を参照して、受信したkw選択結果に基づいて、トラブルに対応するナレッジ情報を検索する(ステップS1709)。そして、ナレッジ管理サーバ201は、検索したナレッジ情報を含む検索結果をユーザ端末202に送信して(ステップS1710)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0168】
また、ステップS1705において、エラー情報が検出された場合(ステップS1705:Yes)、ナレッジ管理サーバ201は、
図18に示すステップS1801に移行する。
【0169】
図18のフローチャートにおいて、まず、ナレッジ管理サーバ201は、ナレッジDB220を参照して、検出したエラー情報に対応するナレッジ情報を検索する(ステップS1801)。そして、ナレッジ管理サーバ201は、ナレッジ情報が検索されたか否かを判断する(ステップS1802)。
【0170】
ここで、ナレッジ情報が検索された場合(ステップS1802:Yes)、ナレッジ管理サーバ201は、検索したナレッジ情報を含む検索結果をユーザ端末202に送信して(ステップS1803)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0171】
一方、ナレッジ情報が検索されなかった場合(ステップS1802:No)、ナレッジ管理サーバ201は、他の情報を要求するか否かを判断する(ステップS1804)。他の情報は、例えば、第1のエラー情報と対となる第2のエラー情報に対応する第2の画面のスクリーンショットである。
【0172】
例えば、ナレッジ管理サーバ201は、第1の画面のスクリーンショットから第1のエラー情報が検出され、かつ、ソフトウェアSWの製品情報に対応するナレッジ情報であって、第1のエラー情報と第2のエラー情報との組合せに対応するナレッジ情報が存在する場合に、他の情報を要求すると判断する。
【0173】
ここで、他の情報を要求しない場合(ステップS1804:No)、ナレッジ管理サーバ201は、
図17に示したステップS1706に移行する。一方、他の情報を要求すると判断した場合(ステップS1804:Yes)、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202に対して、画面アップロード要求を送信する(ステップS1805)。画面アップロード要求は、第2のエラー情報に対応する第2の画面のスクリーンショットのアップロード要求である。
【0174】
つぎに、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202から第2の画面のスクリーンショットを受信する(ステップS1806)。そして、ナレッジ管理サーバ201は、受信した第2の画面のスクリーンショットからエラー情報を検出し(ステップS1807)、
図17に示したステップS1705に戻る。
【0175】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202において発生したソフトウェアSWのトラブルに対応する解決策の特定を容易にすることができる。
【0176】
なお、ステップS1708において、ナレッジ管理サーバ201は、所定時間経過してもkw選択結果を受信できない場合、ユーザ端末202に対して質問文入力要求を送信してもよい。そして、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202から質問文を受信した場合、受信した質問文に対応するナレッジ情報を検索し、その検索結果をユーザ端末202に送信してもよい。また、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202から管理番号を受信した場合、受信した管理番号に対応するナレッジ情報を検索し、その検索結果をユーザ端末202に送信してもよい。
【0177】
以上説明したように、実施の形態にかかるナレッジ管理サーバ201によれば、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、、ユーザ端末202に表示されている第1の画面のスクリーンショットを取得し、取得した第1の画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部710に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力することができる。記憶部710は、例えば、ナレッジDB220に対応する。そして、ナレッジ管理サーバ201によれば、出力したキーワードの選択肢の選択結果に基づいて、記憶部710を参照して、トラブルに対応する解決策情報を特定し、特定した解決策情報を出力することができる。
【0178】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ端末202において発生したソフトウェアSWのトラブルに対応する解決策を特定しやすくすることができる。例えば、ナレッジ管理サーバ201は、画面内にエラーメッセージ等が表示されないトラブルが発生した場合であっても、マニュアルや事例に対応するキーワードの選択肢を提示することで、解決策を絞り込むための情報(kw選択結果)を得て、問題の事象に対する適切な対応策を特定することができる。ユーザは、キーワードの選択肢の中から、問題となっている事象に対応するキーワードを選択すればよい。このため、ユーザは、例えば、その事象を自分の言葉で伝える場合に比べて、高いスキルが要求されず、簡単かつ短時間でトラブルに対応する解決策を得ることができる。
【0179】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアSWの製品情報を取得することができる。そして、ナレッジ管理サーバ201によれば、選択肢情報を参照して、取得したソフトウェアSWの製品情報に対応するキーワードの選択肢を特定し、特定したキーワードの選択肢を出力することができる。選択肢情報は、各ソフトウェアの製品情報それぞれと対応付けて記憶部710に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を表す情報であり、例えば、キーワード選択肢管理テーブル800に対応する。
【0180】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、解決策を絞り込むのに適したキーワードが、ソフトウェアによって異なったり、同じソフトウェアでもバージョンによって異なったりすることを考慮して、キーワードの選択肢を特定することができる。この結果、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザによるキーワードの選択をより簡単化するとともに、解決策を適切に絞り込むための有用な情報を取得しやすくすることができる。
【0181】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、キーワードの選択肢をドリルダウン形式で出力することができる。
【0182】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、選択可能なキーワードの数が多い場合などに、階層化されたキーワードの選択肢の中から徐々にキーワードを選択させることができる。このため、ナレッジ管理サーバ201は、問題となっている事象に合ったキーワードを選択しやすくして、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
【0183】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、第1の画面のスクリーンショットとともに、キーワードの選択肢を出力することができる。
【0184】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、トラブルが発生した画面の内容を確認しながらキーワードの選択をユーザに行わせることができ、問題となっている事象に合ったキーワードを選択しやすくさせることができる。
【0185】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ソフトウェアSWの製品名およびバージョンを含む製品情報を取得することができる。
【0186】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、キーワードの選択肢を絞り込むための情報として、トラブルが発生した際の画面(第1の画面)に含まれないような情報(ソフトウェアSWの製品名、バージョン)を収集することができる。
【0187】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ソフトウェアSWが動作するOSの情報を含む製品情報を取得することができる。
【0188】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、キーワードの選択肢を絞り込むための情報として、トラブルが発生した際の画面(第1の画面)に含まれないような情報(OSの製品名、種類など)を収集することができる。
【0189】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、取得した第1の画面のスクリーンショットからエラー情報が検出された場合、ナレッジDB220を参照して、検出されたエラー情報に基づいて、トラブルに対応する解決策情報を特定することができる。
【0190】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、ユーザ側でトラブルが発生した際の画面内のエラーメッセージ等から事象を把握して、その事象に対する対応策を特定することができる。
【0191】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ユーザ端末202においてソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザ端末202に対して、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアSWの製品情報のアップロード要求を出力することができる。そして、ナレッジ管理サーバ201によれば、出力したアップロード要求に応じて、ユーザ端末202からソフトウェアSWの製品情報を取得することができる。
【0192】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザに対して、ユーザ端末202に記憶されたソフトウェアSWの製品情報をアップロードするよう要求することができる。
【0193】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ユーザ操作に応じてユーザ端末202からソフトウェアSWの製品情報を読み出してアップロード可能な第1画面要素を含むアップロード要求を出力し、第1画面要素へのユーザ操作に応じてユーザ端末202からソフトウェアSWの製品情報を取得することができる。
【0194】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、例えば、ユーザが操作ボタン(第1画面要素)を押下するだけで、ユーザ端末202内のソフトウェアSWの製品情報をアップロードでき、ユーザの利便性を向上させることができる。また、ナレッジ管理サーバ201は、操作ボタン(第1画面要素)の押下をもって、ユーザ端末202内の情報提供にユーザが同意したとみなすことができ、自動で情報取得する場合に比べて、ユーザの情報を保護することができる。
【0195】
また、ナレッジ管理サーバ201によれば、ユーザ操作に応じて第1の画面のスクリーンショットをアップロード可能な第2画面要素を含むアップロード要求を出力し、第2画面要素へのユーザ操作に応じてユーザ端末202から第1の画面のスクリーンショットを取得することができる。
【0196】
これにより、ナレッジ管理サーバ201は、例えば、ユーザが操作ボタン(第2画面要素)を押下するだけで、トラブルが発生した画面(第1の画面)のスクリーンショットをアップロードでき、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0197】
これらのことから、ナレッジ管理サーバ201によれば、ソフトウェアSWのトラブルが発生した際に、ユーザのスキルに依存せずに、事象の把握までにかかる時間を短縮することが可能となり、トラブルが発生してから解決するまでのスピードを向上させることができる。ソフトウェアSWは、例えば、文書作成アプリや表計算アプリなどのユーザ端末202上で動作するソフトウェアである。また、ソフトウェアSWは、例えば、データベースシステムや業務システムなどの、ユーザ端末202からアクセスされるサーバ上で動作するソフトウェアであってもよい。
【0198】
なお、本実施の形態で説明した解決策特定方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本解決策特定プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD、USBメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本解決策特定プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
【0199】
また、本実施の形態で説明した情報処理装置101(ナレッジ管理サーバ201)は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けICやFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。
【0200】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0201】
(付記1)情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする解決策特定方法。
【0202】
(付記2)前記情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に記憶された前記ソフトウェアの製品情報を取得し、
各ソフトウェアの製品情報それぞれと対応付けて前記記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を表す選択肢情報を参照して、取得した前記製品情報に対応するキーワードの選択肢を特定する、処理を前記コンピュータが実行し、
前記選択肢を出力する処理は、
特定した前記選択肢を出力する、ことを特徴とする付記1に記載の解決策特定方法。
【0203】
(付記3)前記選択肢を出力する処理は、
前記選択肢をドリルダウン形式で出力する、ことを特徴とする付記1または2に記載の解決策特定方法。
【0204】
(付記4)前記選択肢を出力する処理は、
前記画面のスクリーンショットとともに、前記選択肢を出力する、ことを特徴とする付記1~3のいずれか一つに記載の解決策特定方法。
【0205】
(付記5)前記ソフトウェアの製品情報は、前記ソフトウェアの製品名およびバージョンを含み、
前記各ソフトウェアの製品情報それぞれは、前記各ソフトウェアの製品名およびバージョンを含む、ことを特徴とする付記2に記載の解決策特定方法。
【0206】
(付記6)前記ソフトウェアの製品情報は、前記ソフトウェアが動作するOSの情報を含み、
前記各ソフトウェアの製品情報それぞれは、前記各ソフトウェアが動作するOSの情報を含む、ことを特徴とする付記5に記載の解決策特定方法。
【0207】
(付記7)前記記憶部は、各エラー情報に対応する解決策情報を含み、
前記特定する処理は、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出された場合、前記記憶部を参照して、検出された前記エラー情報に基づいて、前記トラブルに対応する解決策情報を特定する、ことを特徴とする付記1~6のいずれか一つに記載の解決策特定方法。
【0208】
(付記8)前記情報処理端末において前記ソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に対して、前記情報処理端末に記憶された前記ソフトウェアの製品情報のアップロード要求を出力する、処理を前記コンピュータが実行し、
前記ソフトウェアの製品情報は、前記アップロード要求に応じて前記情報処理端末から取得される、ことを特徴とする付記2に記載の解決策特定方法。
【0209】
(付記9)前記アップロード要求は、ユーザ操作に応じて前記情報処理端末から前記ソフトウェアの製品情報を読み出して前記コンピュータにアップロード可能な画面要素を含み、
前記ソフトウェアの製品情報は、前記画面要素へのユーザ操作に応じて前記情報処理端末から取得される、ことを特徴とする付記8に記載の解決策特定方法。
【0210】
(付記10)前記アップロード要求は、ユーザ操作に応じて前記画面のスクリーンショットを前記コンピュータにアップロード可能な第2画面要素を含み、
前記画面のスクリーンショットは、前記第2画面要素へのユーザ操作に応じて前記情報処理端末から取得される、ことを特徴とする付記9に記載の解決策特定方法。
【0211】
(付記11)情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする解決策特定プログラム。
【0212】
(付記12)情報処理端末においてソフトウェアのトラブルが発生した際に、前記情報処理端末に表示されている画面のスクリーンショットを取得し、
取得した前記画面のスクリーンショットからエラー情報が検出されなかった場合、記憶部に記憶された解決策情報に対応するキーワードの選択肢を出力し、
出力した前記選択肢の選択結果に基づいて、前記記憶部を参照して、前記トラブルに対応する解決策情報を特定し、
特定した前記解決策情報を出力する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【符号の説明】
【0213】
101 情報処理装置
102 情報処理端末
103 ソフトウェア
110,710 記憶部
121,900,1300 スクリーンショット
122,C1,C2,C3 kw選択肢
123 kw選択結果
124 解決策情報
200 情報処理システム
201 ナレッジ管理サーバ
202 ユーザ端末
210 ネットワーク
220 ナレッジDB
300,400 バス
301,401 CPU
302,402 メモリ
303 ディスクドライブ
304 ディスク
305,404 通信I/F
306,407 可搬型記録媒体I/F
307,408 可搬型記録媒体
403 ディスプレイ
405 入力装置
406 カメラ
600 検索システム画面
601 ファイル選択ボタン
602 機器情報アップロードボタン
700 制御部
701 取得部
702 特定部
703 出力部
800 キーワード選択肢管理テーブル
1000 キーワード選択画面
1100 検索結果画面
1200 画面アップロード要求
1301 エラー情報