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特開2024-130323塵芥収集車制御装置またはユーザ携帯装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130323
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】塵芥収集車制御装置またはユーザ携帯装置
(51)【国際特許分類】
   B65F 3/00 20060101AFI20240920BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65F3/00 L
B60P3/00 Q
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023039987
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000163095
【氏名又は名称】極東開発工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092956
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 栄男
(74)【代理人】
【識別番号】100101018
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 正
(72)【発明者】
【氏名】岡野 啓一
(72)【発明者】
【氏名】山内 正輝
(72)【発明者】
【氏名】尾原 歩希
(72)【発明者】
【氏名】早川 千鶴
(72)【発明者】
【氏名】福原 健大朗
(72)【発明者】
【氏名】木原 柊平
【テーマコード(参考)】
3E024
【Fターム(参考)】
3E024AA01
3E024AA04
3E024BA01
3E024HB01
3E024HB03
3E024HC02
(57)【要約】
【課題】外から見える表示部を有する塵芥収集車において、走行中は表示部を非点灯状態とする。
【解決手段】 表示部515aは塵芥収集車170aの外部から見えるように設けられている。重量計測手段510は、塵芥収集車170aが収集する塵芥の収集重量を計測する。制御手段513は、前記収集重量を表示部515aに表示させる。走行状態検出手段516は、塵芥収集車が走行状態または走行不能状態かを検出する。走行状態検出手段516が、前記走行不能状態であると検出した場合、制御手段513は、表示部515aを非表示状態とする。これにより、塵芥収集車170aが走行している場合には、外部から見える表示部515aを非表示とすることができる。
【選択図】 図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵芥収集車の外部から見える位置に設置される表示部を有する表示手段、
前記塵芥収集車が収集する塵芥の収集重量を計測する重量計測手段、
前記収集重量を前記表示手段に表示させる制御手段、
を備えた塵芥収集車制御装置であって、
さらに、前記塵芥収集車の走行状態を検出する走行状態検出手段を備え、
前記走行状態である場合には、前記制御手段は、前記表示手段の表示部を非表示状態とすること、
を特徴とする塵芥収集車制御装置。
【請求項2】
塵芥収集車の作業者用のユーザ携帯装置であって、
前記塵芥収集車が計測した塵芥の重量を受信する近距離無線通信手段、
前記受信した塵芥の重量を塵芥収集時に表示手段に表示する制御手段、
を備えるユーザ携帯装置において、
前記近距離無線通信手段は、前記塵芥の重量とともに、前記塵芥収集車の収集設定モードを決定する収集設定データを受信し、
前記制御手段は、塵芥の重量を塵芥収集時に表示手段に表示する際に、同じ画面に現在の収集設定モードを合わせて表示させること、
を特徴とするユーザ携帯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、塵芥収集車管理システムに関し、特に、塵芥収集車制御装置またはユーザ携帯装置の表示に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、塵芥収集車のホッパー近傍に設けた計量結果表示器が開示されている(段落0036、図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許4671870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の計量結果表示器については、作業者が作業時に、外部から見える位置に配置されているため、そのまま走行されると、表示部が点灯したままとなるという問題があった。また、収集された塵芥の重量は、作業者の使用端末(ユーザ携帯装置)に送信され、管理サーバに転送される。その際、当該塵芥収集車の収集設定モードが誤っている場合にそれに気づかずに処理を進めてしまうおそれがあった。
【0005】
この発明は、塵芥収集車管理システムにおける塵芥収集車制御装置またはユーザ携帯装置における表示を改良することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明にかかる塵芥収集車制御装置は、塵芥収集車の外部から見える位置に設置される表示部を有する表示手段、前記塵芥収集車が収集する塵芥の収集重量を計測する重量計測手段、前記収集重量を前記表示手段に表示させる制御手段、を備えた塵芥収集車制御装置であって、さらに、前記塵芥収集車の走行状態を検出する走行状態検出手段を備え、前記走行状態である場合には、前記制御手段は、前記表示手段の表示部を非表示状態とする。したがって、前記塵芥収集車が走行時には、外部から見える表示部を非表示とすることができる。
【0007】
(2)本発明にかかるユーザ携帯装置は、塵芥収集車の作業者用のユーザ携帯装置であって、前記塵芥収集車が計測した塵芥の重量を受信する近距離無線通信手段、前記受信した塵芥の重量を塵芥収集時に表示手段に表示する制御手段、を備えるユーザ携帯装置において、前記近距離無線通信手段は、前記塵芥の重量とともに、前記塵芥収集車の収集設定モードを決定する収集設定データを受信し、前記制御手段は、塵芥の重量を塵芥収集時に表示手段に表示する際に、同じ画面に現在の収集設定モードを合わせて表示させる。したがって、前記収集時に、誤った計測時表記モードのまま作業をすることを回避できる。
【0008】
本明細書において使用した用語の定義について説明する。「非走行状態」とは、速度計がゼロで停止している場合はもちろん、フットブレーキで一時停止している場合も含む。また、速度ゼロであれば、ブレーキなどの操作は関係なく、変速ギヤがニュートラルで停止している場合も含む。実施形態では、PTO装置がオンである場合、およびパーキングブレーキがオンである場合が該当する。「走行状態」とは、前記非走行状態ではない場合であり、塵芥収集車が走行しており、速度計がゼロでない場合をいう。
【0009】
「外部から見える位置に設置される表示部」とは実施形態では、図4に示す外部表示部181aが該当する。また、「外部から見える位置に設置される表示部を有する表示手段」とは実施形態では、外部指示計181が該当する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】塵芥収集車管理システム1の全体構成を示す図である。
図2】管理サーバ100を、CPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ携帯装置160を、CPUを用いて実現したハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】塵芥収集車におけるハードウェア構成の一例である。
図5】ユーザ携帯装置160における状態遷移図である。
図6】ユーザ携帯装置160のトップ画面および設定画面である。
図7】設定メニュー表示モードの画面を示す図である。
図8】収集先選択モードおよび収集データ入力モードの画面を示す図である。
図9】印刷モードおよび収集履歴モードの画面を示す図である。
図10】第1実施形態および第2実施形態の機能ブロック図である。
図11】外部指示計の制御フローチャートである。
図12】設定モードを表示する画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明における実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
(1. 全体構成)
図1に、本発明の1実施形態にかかる塵芥収集車管理システム1(以下、管理システム1という)の機能ブロックを示す。
【0013】
管理システム1は、塵芥収集車管理サーバ100(以下、管理サーバ100という)、ユーザ側管理者端末装置120、1または2以上のユーザ携帯装置160、複数の塵芥収集車170a~170nを備えている。
【0014】
塵芥収集車170a~170nは、決められたルートで塵芥の収集を行う。塵芥収集車170aの作業者はユーザ携帯装置160を用いて収集データを管理サーバ100に送信するとともに、プリンタ161にて収集結果を出力する。ユーザ側管理者端末装置120は、管理サーバ100にユーザ情報、顧客である収集先情報、および収集データの管理を行う。
【0015】
(2.1 塵芥収集車管理サーバ100のハードウェア構成)
図1の塵芥収集車管理サーバ100(以下管理サーバ100という)をCPUを用いて構成したハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0016】
管理サーバ100は、CPU23、メモリ27、ハードディスク26、モニタ30、光学式ドライブ25、入力デバイス28、通信ボード31、およびバスライン29を備えている。CPU23は、ハードディスク26に記憶された各プログラムにしたがいバスライン29を介して、各部を制御する。
【0017】
ハードディスク26は、オペレーティングシステムプログラム26o(以下OSと略す)、メインプログラム26mを記憶する。また、ハードディスク26は、顧客管理データを記憶する顧客管理データ記憶部26d、および塵芥収集車170a~nから受信した収集データを記憶する収集データ記憶部26cを有する。顧客管理データ記憶部26dおよび収集データ記憶部26cに記憶されるデータについては後述する。
【0018】
本実施形態においては、オペレーティングシステムプログラム(OS)26oとして、Windows 10(登録商標または商標)を採用したが、これに限定されるものではない。
【0019】
なお、上記各プログラムは、光学式ドライブ25を介して、プログラムが記憶されたDVD-ROM25aから読み出されてハードディスク26にインストールされたものである。なお、DVD-ROM以外に、ICカード等のプログラムをコンピュータ可読の記録媒体から、ハードディスクにインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよい。
【0020】
本実施形態においては、プログラムをDVD-ROMからハードディスク26にインストールさせることにより、DVD-ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるようにしている。しかし、これに限定されることなく、DVD-ROMに記憶させたプログラムを光学式ドライブ25から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピュータによって、実行可能なプログラムとしては、そのままインストールするだけで直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含む。
【0021】
(2.2 ユーザ携帯装置160のハードウェア構成)
ユーザ携帯装置160を、CPUを用いて構成したハードウェア構成の一例について図3を用いて説明する。
【0022】
ユーザ携帯装置160は、一般的なスマートフォンの構成であり、CPU123、メモリ127、フラッシュメモリ126、表示部130、無線通信部128、操作部125、音声入出力部124、位置情報検出部122、近距離無線通信ユニット121、撮像ユニット119、およびバスライン129を備えている。位置情報検出部122は、GNNS(Global Navigation Satellite System)により位置情報を検出するモジュールである。近距離無線通信ユニット121はBluetooth(登録商標)規格での通信をおこなう。
【0023】
CPU123は、フラッシュメモリ126に記憶された各プログラムにしたがいバスライン129を介して、各部を制御する。
【0024】
フラッシュメモリ126は、オペレーティングシステムプログラム126o(以下OSと略す)、メインプログラム126mを有する。本実施形態においては、OSとしてAndroid(商標)を採用した。メインプログラム126mの処理は後述する。
【0025】
また、フラッシュメモリ126は、計量データ記憶部126k、顧客マスタデータ記憶部126c、ユーザ情報記憶部126uを有する。これらに記憶されるデータについては後述する。
【0026】
本実施形態においては、近距離無線通信ユニットとして、Bluetooth(登録商標)を採用したが、これに限定されない。
【0027】
近距離無線通信ユニット121は塵芥収集車170a~nの近距離無線通信ユニット171(図4参照)と接続して、各種のデータの送受信を行う。また、近距離無線通信ユニット121は、プリンタ161(図1参照)に印刷データを送信する。
【0028】
また、無線通信部128は、管理サーバ100に積載量・ゴミの種類などの収集データを送信する。
【0029】
(2.3 ユーザ別購買データサーバ140のハードウェア構成)
図1に示すユーザ側管理者端末装置120のハードウェア構成は、図2と同じであり、ハードディスクに記憶されているメインプログラムの処理が後述するように異なる。説明は省略する。
【0030】
(2.4 塵芥収集車170のハードウェア構成)
図1に示す塵芥収集車170a~nは、一般的な塵芥収集車であり、図4に、収集作業に関する駆動部分の動きを検出するセンサ系のハードウェア構成を示す。
【0031】
塵芥収集車170aは、スライドカバーセンサ161、排出板位置センサ163、テールゲートセンサ165、PTOセンサ169、ロードセル153、コントローラ151、エアサス制御ユニット155、撮像ユニット157、近距離無線通信ユニット171、指示計173を有する。
【0032】
スライドカバーセンサ161は、塵芥収集車における塵芥投入箱後面の投入口を覆うスライド式のカバーの開閉状態を検出するセンサである。排出板位置センサ163は、塵芥収容箱2の内部で、車両前後方向に往復動可能な排出板の車両前後方向の位置を検出するセンサである。排出板を車両前方向に移動させることで塵芥を積み込むための空間を拡大させて塵芥収容箱における塵芥の収容量は、漸増する。また、排出板が車両後方向に移動すると、塵芥収容箱に収容された塵芥を後方へ排出することができる。
【0033】
テールゲートセンサ165は塵芥収集車における塵芥投入箱の開閉状態を検出するセンサである。本実施形態においては、テールゲートセンサ165をテールゲートロック用電磁弁で構成した。PTOセンサ169は、PTO装置の切替状態がオンまたはオフであることを検出する。ロードセル153は、塵芥収集車における塵芥投入箱の重さを計測する。
【0034】
コントローラ151は、CPU152aおよび、メインプログラム152mを記憶したメモリ152bを有しており、かかるメインプログラム152mに基づいて、前記各種のセンサからの情報を用いた演算処理を行うとともに、各ユニットおよび指示計の制御を行う。
【0035】
エアサス制御ユニット155は、コントローラ151からの指令に基づいて、空気の圧縮抵抗を利用した空気バネ装置(図示せず)の空気量を調整することで、塵芥収集車の最低地上高を変化させる。撮像ユニット157は塵芥投入箱のテールゲート上部に設けられており、塵芥投入箱近傍の様子を撮像した撮像データをコントローラ151に送信する。近距離無線通信ユニット171は、ユーザ携帯装置160とのデータ通信を行う。 指示計173は、外部指示計181および内部指示計182、制御部183を有している。外部指示計181は、外部表示部181a、操作キー181b、設定データ記憶部181cを有している。内部指示計182についても、内部表示部、操作キーを有している(図示せず)。
【0036】
外部表示部181aおよび内部指示計182の内部表示部は、コントローラ151からの命令を受けて、ロードセル153が計測した重量を表示する。
【0037】
なお、外部指示計181は投入孔近傍に、外部表示部181aが外部から見えるように設けられている。内部指示計182および制御部183は運転席に設けられている。
【0038】
他の塵芥収集車についても同様である。
【0039】
3.ユーザ携帯装置160における処理の概要
(3.1)概要
(状態遷移)
塵芥収集車170が塵芥収集を行う場合に、作業者がおこなう処理の概要について図5の状態遷移図、および図6図9のユーザ携帯装置160の画面を用いて説明する。
【0040】
図5に示すようにトップ画面からは「設定メニュー表示」、「収集先選択」、「収集履歴」「リセット」の4つの画面が切り替えられる。また、前記4つの画面からは詳細モード画面に切り替えられる。
【0041】
「設定メニュー表示」であれば、「顧客マスタ設定」、「システム設定」「ユーザ情報の設定」の各モードに切り替えられる。また、「収集先選択」であれは、「収集先を選択」「収集情報入力」「伝票印刷」「収集情報記録」の各モードに切り替えられる。また、「収集履歴」であれば、「収集履歴データのアップロード」「収集履歴データの削除」「収集履歴データの編集」「伝票再印刷」の各モードに切り替えられる。なお、「リセット」モードには詳細モードはなくリセット処理を行う。
【0042】
(3.2)各モードにおける処理および画面
(3.2.1 トップメニュー)
上記各モードについて図6図9を用いて説明する。作業者は、ユーザ携帯装置160を用いて塵芥収集車管理サーバ100にログインすると、図6Aのトップ画面が表示される。
【0043】
トップ画面では、積載状況表示欄211、メニューボタン212、リセットボタン217、収集先選択ボタン213、収集履歴モードに移行する収集履歴ボタン215が表示されている。積載状況表示欄211には、ロードセル153が計測した総積載量および最大可能積載量に対する割合が表示される。メニューボタン212を選択すると設定メニュー表示モードに移行する。リセットボタン217を選択するとリセットモードに移行する。収集先選択ボタン213を選択すると収集先選択モードに移行する。収集履歴ボタン215が選択されると収集履歴モードに移行する。
【0044】
(3.2.2 設定メニュー表示モード)
トップ画面にて、メニューボタン212が選択されると、図6Bに示す設定メニュー表示モードに移行し、顧客マスタ設定ボタン221、システム設定ボタン223、ユーザ情報の設定ボタン225などが表示されている。
【0045】
図6Bに示す設定メニュー表示モードにて、顧客マスタ設定ボタン221が選択されると、図7Aに示す画面に切り替わり、これから収集する顧客の選択が可能となる。また、図6Bに示す設定メニュー表示モードでシステム設定ボタン223が選択されると、図7Bに示す画面に切り替わり、「計量方式」設定、「単位」設定、「署名欄印刷ありなし」選択、「自社情報表示ありなし」選択、指示計およびプリンタのBDアドレス(Bluetooth Device Address)の設定、および、近距離無線通信の設定、「収集情報自動送信ありなし」の選択が可能となる。
【0046】
「計量方式」設定では、「ボディ計量」、「投入口計量」または「計量なし」を選択する。
【0047】
「単位」設定では、収集情報の重量の単位を「kg」、「m3」「袋数」のいずれかを選択する。
【0048】
「署名欄印刷ありなし」選択では、伝票印刷時の署名欄印字の有無を選択する。「自社情報表示ありなし」では、伝票印刷時の自社情報表示の有無を選択する。
【0049】
「指示計およびプリンタのBDアドレス設定」では、Bluetooth(登録商標)機器のアドレスを選択し、ペアリング設定をする。一度設定すれば設定は保持される。「収集情報自動送信」設定では、チェックを入れると収集完了時に自動で計量データをサーバにアップロードする。
【0050】
図6Bに示す設定メニュー表示モードにて、ユーザ設定ボタン225が選択されると、図7Cに示す画面に切り替わり、ユーザの名称などのこのシステムを使用する塵芥収集を行う会社の詳細情報の登録・修正が可能となる。
【0051】
(3.2.3 収集先選択モード)
トップ画面にて、収集先選択ボタン213が選択されると、図8Aに示す収集先選択モードになる。ルート絞り込みボックス251のドロップダウンマーク252が選択されると、登録しているルートの名称が表示される。ルート絞り込みボックス251に表示されたいずれかが選択されると、そのルートの収集先リストが表示欄261に表示される。並べ替えボックス255のドロップダウンマーク256が選択されると、登録順/名前順/距離順が選択できるように、並べ替えボックス255に表示される。いずれかが選択されると、表示欄261の表示が並べ替えられる。なお、並び替え距離順にて表示されている状態で、距離順表示更新ボタン257が押されると、現在地に近い収集先順に表示される。
【0052】
表示欄261における各収集先の名称の前には、収集ステータス表示欄261aがある。初期は「未」であり、後述する収集画面で完了ボタンが押されると、「未」が「完」と変更される。
【0053】
表示欄261における各収集先の名称の後ろには、選択ボタン263aがある。作業者は、収集先に到着すると、その収集先の選択ボタン263aを選択する。これにより、表示が図8Bに示す収集画面に切り替わる。
【0054】
(3.2.4 収集データ入力モード)
図8Bに示す収集画面は、収集データを入力する収集データ入力モードである。収集データ入力モードでは、回数選択ボタン277、279、重量表示欄281、収集物選択欄283、袋数入力欄287、マニフェス卜番号入力欄291、収集開始ボタン293、印刷ボタン295、完了ボタン297が表示されている。
【0055】
回数選択ボタン277、279は、当該収集先にて複数回、収集する場合に選択するボタンである。重量表示欄281には、手動で、または、ロードセル153(図4参照)による計測結果が自動的に表示される。かかる自動重量計測については後述する。
【0056】
収集物選択欄283にはドロップダウンマーク285が選択されると、登録している収集物の種類(可燃物、不燃物・・・など)が表示され、いずれかを選択することができる。袋数入力欄287には、手動で袋の数が入力される。マニフェス卜番号入力欄291には、マニフェス卜番号が手動入力される。
【0057】
作業者は、収集先に到着すると収集開始ボタン293を選択する。これにより、風袋引きが実行され、収集対象を積み込み処理開始の画面が表示される(図8C参照)。かかる画面には完了ボタン297bが表示されており、作業者は積み込みが完了すると、この完了ボタン297bを選択する。これにより、図8Bに示す画面に戻り、ロードセル153からの計測結果が重量表示欄281に表示される。作業者は、収集物選択欄283、袋数入力欄287、マニフェス卜番号入力欄291の入力を確認すると、完了ボタン297を選択する。これにより、当該収集先での収集データがユーザ携帯装置160の収集データ記憶部126k(図3参照)に記憶される。また印刷ボタン295が選択されると、図9Aに示す印刷モードに移行する。
【0058】
印刷モードでは、作業者は、表示を確認し、確認ボタン298を選択する。これにより、図1に示すプリンタ161に印刷される。
【0059】
また、戻るボタン299、275、265が選択されると、トップ画面(図6A参照)に戻る。
【0060】
(3.2.5 収集履歴モード)
トップ画面にて、収集履歴ボタン215が選択されると、図9Bに示す収集履歴モードとなる。
【0061】
図9Bが未送信の収集データの表示画面であり、図9Cがアップロード済みの収集データである。図9Bにて送信済み表示切り替えボタン232が選択されると、図9Cに表示が切り替えられる。図9Cにて送信済み表示切り替えボタン231が選択されると、図9Bに表示が切り替えられる。
【0062】
図9Bにて、表示欄241には未送信の収集データが表示されている。この場合、2つの収集データが表示されている。この状態で、アップロードボタン242が選択されると、ユーザ携帯装置160は、無線通信部128より、図1に示す塵芥収集車管理サーバ100にデータを送信する。
【0063】
図9Cにて、表示欄244には、アップロードした収集データが表示されている。いずれかの収集データを選択すると、印刷画面(図9A参照)に切り替えられる。また、図9Cにて、一括削除ボタン245が選択されると、一括削除される。
【0064】
なお、かかるアップロードされた収集データは、ユーザ側管理者端末装置120の操作者が、チェックすることができる。
【0065】
4.第1実施形態
本実施形態における機能ブロック図について、図10を用いて説明する。
【0066】
本実施形態における収集データ入力時の表示処理について説明する。既に説明したように、コントローラ151は、指示計173に、ロードセル153が計測した重量を表示させる。
【0067】
かかる表示について、走行時には表示がなされないように塵芥収集車170における外部表示器の非点灯制御がおこなわれる。以下説明する。
【0068】
図10に、この実施形態における機能ブロック図を示す。
【0069】
塵芥収集車管理システム1は、ユーザ携帯装置160、および塵芥収集車170aを備えている。
【0070】
塵芥収集車170aは、塵芥収集車制御装置190および外部表示装置515を有している。塵芥収集車制御装置190は、制御手段513、重量計測手段510、走行状態検出手段516および近距離無線通信手段519を備えている。外部表示装置515は、塵芥収集車の外部から見える位置に設置される表示部515aおよび当該外部表示装置の現在の設定モードを表す設定データが記憶されている。
【0071】
重量計測手段510は、塵芥収集車170aが収集する塵芥の収集重量を計測する。制御手段513は、前記収集重量を外部表示装置の表示部515aに表示させる。走行状態検出手段516は、前記塵芥収集車の走行状態を検出する。走行状態検出手段516が、前記走行状態であると検出した場合、制御手段513は、外部表示装置515の表示部515aを非表示状態とする。これにより、塵芥収集車170aが走行している場合には、外部から見える表示部515aを非表示とすることができる。
【0072】
図11に、図4に示すハードウェア構成で実現した場合の処理フローチャートを示す。コントローラ151のCPU152a(図4参照)は、PTOセンサ169からの検出結果を受けて、PTO装置がオンか否か判断する(ステップS31)。PTO装置がオンである場合は、停止状態であると判断して、外部指示計181の外部表示部181aの表示をオンとする(ステップS34)。また、ステップS31にてPTO装置がオンではない場合には、ブレーキセンサ179からの検出結果を受けて、パーキングブレーキがオンか否か判断する(ステップS33)。パーキングブレーキがオンである場合は、ステップS34に進む。一方、パーキングブレーキがオンではない場合には、外部指示計181の外部表示部181aの表示をオフとする(ステップS35)。
【0073】
このように、コントローラ151は、塵芥収集車170aが停止状態か、それとも走行状態かを判断して、後者の場合には、外部表示部181aの表示をオフとしている。これにより、走行時に、外部表示部181aが表示することがない。
【0074】
特に計量機能付きの塵芥収集車では、重量を示すために7セグメントディスプレイが用いられることが多い。これが走行中に点灯すると、走行振動により計測結果が変動すると、7セグメントディスプレイの数字が変化する。この変化は点滅として他の車の運転手が認識するおそれがある。本件では走行中は非表示とすることによって、このような問題がない。
【0075】
なお、本実施形態においては、外部指示計181の外部表示部181aの表示だけをオフとするようにしたが、外部表示装置515の電源自体をスリープ制御するようにしてもよい。
【0076】
本実施形態においては、外部表示装置である外部指示計181を、表示部分である外部表示器181aと作業者が指示をするための操作キーのみで構成した。かかる構成については限定されず、外部指示計内に制御部183を設けて、指示計173自体を投入孔近傍に設置してもよい。その場合、内部表示計182を運転席内に設置するようにしてもよいし、運転席内の内部表示計182については省略してもよい。
【0077】
本実施形態においては、図4に示すPTOセンサ169およびブレーキセンサ179が走行状態検出手段516に該当するが、他の検出部により走行状態か否かを検出するようにしてもよい。
【0078】
5.第2実施形態
本実施形態におけるユーザ携帯装置160について図10を用いて説明する。ユーザ携帯装置160は、収集先特定情報記憶手段410、表示手段411、制御手段413、送受信手段415、収集データ記憶手段417、近距離無線通信手段419、検出値記憶手段433、および塵芥別重量容積関数記憶手段429、提示手段423を備えている。
【0079】
制御手段413は、塵芥収集時に、塵芥収集車170aに対して、収集した塵芥の重量計測要請を行い、近距離無線通信手段419を介して、塵芥収集車170から収集重量情報を受信すると、検出値記憶手段433に記憶する。
【0080】
また、ユーザ携帯装置160の収集先特定情報記憶手段410には、前記塵芥収集車の収集先候補について、収集先特定情報および収集曜日を記憶する。かかる収集先特定情報記憶手段10は、管理サーバ(図示せず)から受け取った収集先特定情報を記憶する。
【0081】
本実施形態における計測時の表記処理について図10を用いて説明する。
【0082】
塵芥収集車170aの塵芥収集車制御装置190は、第1実施形態の表示手段515の表示部515aによる前記非表示処理とは別に、以下の処理を実行する。
【0083】
塵芥収集車制御装置190は、ロードセル153が計測した塵芥の重量および、設定データ記憶部515bに記憶された収集設定データを、近距離無線通信手段519からユーザ携帯装置160に送信する。
【0084】
ユーザ携帯装置160の近距離無線通信手段419は、これらを受信する。制御手段413は、前記塵芥の重量データを計測値として、検出値記憶手段433に記憶する。制御手段413は、前記収集設定データを収集設定データ記憶手段414に記憶する。制御手段413は、前記収集設定データを読みだして、収集設定モードを決定し、検出値記憶手段433に記憶した値とともに、表示手段411に表示する。
【0085】
このように、表示手段411に、現在の収集設定モードを、計測結果とともに表示することにより、収集のための設定モードを間違ったままの計測表示や計量結果印刷を回避できる。
【0086】
収集設定モードとしては、計量モード、台秤計量モード、伝票発行モード、詳細伝票発行モードがあるが、これに限定されない。
【0087】
かかる処理は、図3に示すCPU123がメインプログラム126mに記憶されたプログラムに基づいて実行される。以下、説明する。
【0088】
メインプログラム126mは、トップ画面(図6A参照)にて、収集先選択ボタン213がクリックされると、収集先を選択するための画面(図8A参照)を表示する(既3.2.3 収集先選択モードの記載参照)。その際に、図3の設定データ記憶部126sに記憶された計測設定データを読みだして、収集先選択画面の設定モード表示部296に表示するようにすればよい(図12参照)。
【0089】
このように、通常の表記に加えて、ユーザ携帯装置160の画面に、設定モードを表示することにより、収集のための設定モードを間違ったままの計測表示回避または、計量結果の印刷回避ができる。
【0090】
(6.他の実施形態)
本実施形態においては、図3において、1ユーザのユーザ端末として、1のユーザ側管理者端末装置120、1のユーザ携帯装置160であるとして図示したが、ユーザ携帯装置160は、ユーザが同時に使用する特装車の数だけ、必要となる。一般的には、1ユーザで、複数のユーザ携帯装置160、複数の特装車で構成される。なお、ユーザ側管理者端末装置120を複数、設けてもよい。
【0091】
上記実施形態においては、図10に示す各機能を実現するために、CPUを用い、ソフトウェアによってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全てを、ロジック回路などのハードウェアによって実現してもよい。なお、プログラムの一部の処理を、オペレーティングシステム(OS)にさせるようにしてもよい。
図1
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図3
図4
図5
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図7
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図10
図11
図12