(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130343
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20240920BHJP
G16Y 40/60 20200101ALI20240920BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20240920BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
G01C21/36
G16Y40/60
G16Y20/20
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040010
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩永 直人
【テーマコード(参考)】
2F129
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129CC16
2F129CC17
2F129CC26
2F129CC27
2F129DD13
2F129DD14
2F129DD15
2F129DD20
2F129DD35
2F129DD38
2F129DD40
2F129DD41
2F129DD63
2F129EE02
2F129EE34
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2F129EE52
2F129EE78
2F129EE79
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2F129EE95
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF12
2F129FF14
2F129FF15
2F129FF19
2F129FF20
2F129FF21
2F129FF32
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF64
2F129FF67
2F129FF68
2F129FF72
2F129HH02
2F129HH12
2F129HH20
2F129HH21
(57)【要約】
【課題】
経路探索の際に、休憩場所として適した施設を提案可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体を提供することを目的の1つとしている。
【解決手段】
移動体の経路を含む旅程を取得する取得部と、前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定部と、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部と、を有し、前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の経路を含む旅程を取得する取得部と、
前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定部と、
前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部と、
を有し、
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定のユーザによって指定された施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の前記ユーザによって指定された施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が所定のジャンルの施設である場合には、前記所定のジャンル以外のジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が食事が可能な食事施設である場合を除いて、前記休憩予定タイミングが食事時間帯に含まれる場合は、前記食事施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記休憩施設提示制御部は、前記移動体の乗員の嗜好を示す嗜好情報に基づいて決まる前記乗員の嗜好に合うジャンルの施設を前記1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設とは異なるジャンルの施設に加えて前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記休憩施設提示制御部は、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設について前記休憩予定タイミングの時刻に基づいてジャンルを特定し、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記時間帯によって異なるジャンルに分類される施設は、時間帯別の利用者数及び各利用者の滞在時間に基づいて分類されることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記休憩施設提示制御部は、複数の施設の各々の駐車場入口が面する道路を示す情報に基づいて、前記旅程に含まれる道路に前記駐車場入口が面している施設を優先して前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において前記立寄候補施設の中から選択された施設に立ち寄る予定を含む旅程を提示させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、
移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、
前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、
前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、
を含み、
前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータに、
移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、
前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、
前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、
を実行させ、
前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを実行させるための情報処理プログラム。
【請求項13】
コンピュータを備える情報処理装置に、
移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、
前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、
前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、
を実行させ、
前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを実行させるための情報処理プログラムを記憶するコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体に関し、例えば、移動体の経路に関する情報処理を行う情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
経路の周辺の施設を検索してユーザに提示するナビゲーション装置が知られている。例えば、特許文献1には、出発地から目的地までの経路と所要時間とを検索し、当該経路上を移動中に立ち寄る施設を検索するナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなナビゲーション装置において、例えば、目的地と似たようなジャンルの施設が立ち寄る施設として検索され提示され得る。例えば、目的地が食事施設である場合に、立ち寄る施設として食事施設が提示されると、立ち寄る施設と目的地とで連続して食事施設に行くことが提案されることになり、特に立ち寄る施設と目的地が近い場合にユーザが困惑する場合があることが課題の1つとして挙げられる。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、経路探索の際に、休憩場所として適した施設を提案可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体を提供することを目的の1つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、移動体の経路を含む旅程を取得する取得部と、前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定部と、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部と、を有し、前記休憩施設提示制御部は、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする情報処理装置である。
【0007】
請求項11に記載の発明は、情報処理装置によって実行される情報処理方法であって、移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、を含み、前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを特徴とする情報処理方法である。
【0008】
請求項12に記載の発明は、コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータに、移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、を実行させ、前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを実行させるための情報処理プログラムである。
【0009】
請求項13に記載の発明は、コンピュータを備える情報処理装置に、移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップと、前記旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップと、前記1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップと、を実行させ、前記休憩施設提示制御ステップにおいて、前記1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は前記1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を前記立寄候補施設として提示させることを実行させるための情報処理プログラムを記憶するコンピュータが読み取り可能な記憶媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例1に係る情報処理システムの概略を示す模式図である。
【
図2】実施例1に係るサーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】実施例1に係るサーバ装置内に記憶されている施設情報の一例を示す図である。
【
図4】実施例1に係る端末装置からサーバ装置に送信される情報の一例を示す図である。
【
図5】実施例1に係る休憩タイミングの一例を示す図である。
【
図6】実施例1に係る立寄候補施設の選択画面の一例を示す図である。
【
図7】実施例1に係る立寄候補施設の選択画面の他の一例を示す図である。
【
図8】実施例1に係るサーバ装置によって実行されるルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図9】実施例1に係るサーバ装置によって実行されるサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施例1に係るサーバ装置によって実行されるサブルーチンの他の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施例1の変形例1に係るサーバ装置によって実行されるサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【
図12】実施例1の変形例2に係る施設情報の一例を示す図である。
【
図13】実施例2に係る施設情報の一例を示す図である。
【
図14】実施例2に係るサーバ装置によって実行されるサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
【実施例0012】
実施例1に係る情報処理装置を含む情報処理システム100の構成について添付図面を参照しつつ説明する。
【0013】
図1は、情報処理システム100の構成の概要を示している。
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置としてのサーバ10及び端末装置20を含んで構成されている。なお、
図1においては、端末装置20の一例として、スマートフォンを示している。
【0014】
サーバ10及び端末装置20は、ネットワークNWを介して、例えば、TCP/IPや、UDP/IP等の通信プロトコルを用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、移動体通信網、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信及び有線通信を含むインターネット通信により構築され得る。
【0015】
情報処理システム100は、ユーザが予定している出発地から目的地までの移動の経路に休憩のタイミングや休憩場所を含めた旅程を生成可能な情報処理システムである。サーバ10は、端末装置20のユーザによって入力された出発地や目的地等の情報に基づいて、移動体の経路を含む旅程を生成し、当該旅程中に、移動中の休憩のタイミングを設定することができるサーバ装置である。また、情報処理システム100は、当該休憩のタイミングにおいて休憩のために立寄ることを推奨する施設の候補(立寄候補施設)を端末装置20においてユーザに対して提示させることができるサーバ装置である。
【0016】
端末装置20は、ユーザによる出発地や目的地等の情報の入力を受け付けてサーバ10に送信したり、休憩のための施設の候補をユーザに提示するための提示情報をサーバ10から受信して表示画面に表示したりすることが可能な端末装置である。
【0017】
端末装置20は、タッチパネル21、スピーカ23、及びマイク25を有している。タッチパネル21は、例えば、画像を表示可能な液晶ディスプレイ等のディスプレイとタッチパッドとが組み合わされたタッチパネルモニターである。
【0018】
タッチパネル21は、サーバ10から受信した画像を表示することができる。また、タッチパネル21は、ユーザから受け付けたタッチパネル21への入力操作を表す信号を生成することが可能である。本実施例において、タッチパネル21には、サーバ10から送信された立寄候補施設の選択画面が表示される。
【0019】
スピーカ23は、音楽や音声等の音を発することが可能である。例えば、立寄候補施設の選択画面が表示された際に、ユーザに選択を促す音声等の音声がスピーカ23から発せられてもよい。マイク25は、端末装置20に向けて発せられた音を受音するマイク装置である。例えば、ユーザによる立寄候補施設選択の受付がマイク25を介して音声によって行われてもよい。
【0020】
なお、上述の通り、本実施例において端末装置20がスマートフォンである場合について説明するが、これに限られず、例えば、端末装置20は、車両に搭載されたナビゲーション装置、タブレット、PC、ウェアラブル端末等の端末装置であってもよい。
【0021】
例えば、端末装置20のユーザは、タッチパネル21に表示された施設の候補の中から、休憩の際に立ち寄りを希望する施設を選択することができる。端末装置20は、ユーザによる施設の選択の結果をサーバ10に送信する。サーバ10は、当該施設の選択結果を旅程に組み込んで、休憩施設への立ち寄りの予定を含む旅程を完成させる。
【0022】
本実施例において、ユーザが、移動体の一例としての自動車で移動する予定がある場合について説明する。
【0023】
端末装置20のユーザは、例えば、旅程の完成後、端末装置20に表示された旅程を見ながら移動することができる。例えば、端末装置20のユーザは、当該ユーザが移動に使用する自動車に搭載されたナビゲーション装置に完成した旅程を転送してもよい。その場合、例えば、当該ナビゲーション装置が表示画面を有している場合には、当該表示画面に、サーバ10によって生成された旅程が表示されてもよく、当該ナビゲーション装置が、旅程に従って経路案内を行ってもよい。
【0024】
図2は、サーバ10の構成を示すブロック図である。例えば、サーバ10はシステムバス11を介して、大容量記憶装置13と、制御部15と、通信部17とが協働している装置である。
【0025】
上述したように、サーバ10は、端末装置20から受信した情報に基づいて、移動体の経路を含む旅程を生成する機能及び当該旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する機能を有する。また、サーバ10は、休憩予定タイミングの各々においてユーザに休憩のための立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として、端末装置20において提示させる機能等の機能を有する。
【0026】
大容量記憶装置13は、例えば、ハードディスク装置及びSSD(Solid State Drive)等により構成されており、オペレーティングシステムや、サーバ10用のソフトウェア等の各種プログラムを記憶する。
【0027】
また、大容量記憶装置13内には、道路地図を含む地図情報が保存されている地図情報データベース(図中、地図情報DB)13Aが含まれている。地図情報DB13Aには、地図情報が示す地図に掲載されている各施設の位置情報及び各施設のジャンルを示すジャンル情報を含む施設情報が記憶されている。
【0028】
本実施例において、ジャンル情報は、休憩可能な施設を示すジャンルを含む。休憩可能な施設とは、少なくとも駐車ができる施設とする。ジャンル情報には、休憩可能な施設を各々の施設の特徴に応じて複数の種別に分類したジャンルが含まれる。
【0029】
休憩可能な施設のジャンルとして、例えば、食事が可能な「食事施設」、コンビニエンスストアや道の駅、スーパーマーケット、ドラッグストア等の買い物が可能な「買い物施設」、コーヒー店や喫茶店等の「喫茶施設」等のジャンルが挙げられる。
【0030】
また、例えば、公園や市役所等の公共施設については、「公共施設」のジャンルに分類されてもよく、駐車が可能な「駐車施設」のジャンルに分類されてもよい。例えば、ガソリンスタンドは「駐車施設」のジャンルに分類されてもよく、「ガソリンスタンド」のジャンルに分類されてもよい。また、例えば、美術館や博物館、動植物園、コンサートホール等の施設については「文化施設」のジャンルに分類される。
【0031】
例えば、高速道路を走行中に立ち寄り可能な施設として、サービスエリア(SA)及びパーキング(PA)が挙げられるが、例えば、SAを食事施設のジャンルに分類し、PAを駐車施設のジャンルに分類してもよい。
【0032】
図3は、地図情報DB13Aに記憶されている施設情報の一例をTB1として示す図である。TB1において、「施設ID」は、施設の各々を識別可能な識別子を示している。TB1に示すように、施設ID毎に、施設名及び施設のジャンルが対応付けられている。また、施設毎に、当該施設の位置情報が対応付けられている。さらに、
図3に示すように、施設情報は、施設の駐車場の入口が面している道路を示す情報を含んでいてもよい。
【0033】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)15A、ROM(Read Only Memory)15B、RAM(Random Access Memory)15C等により構成され、コンピュータとして機能する。そして、CPU15Aが、ROM15Bや大容量記憶装置13に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0034】
通信部17は、制御部15の指示に従って外部機器とのデータの送受信を行う通信装置である。通信部17は、例えば、ネットワークNWに接続するためのNIC(Network Interface Card)である。通信部17は、上記したネットワークNWに接続されており、種々のデータを端末装置20との間で送受信する。
【0035】
例えば、制御部15は、通信部17を介して、端末装置20から、端末装置20のユーザによって入力された移動体の目的地等の情報を含む経路探索条件情報を受信する。
【0036】
図4は、サーバ10によって受信される経路探索条件情報の一例をUD1として示す図である。経路探索条件情報は、例えば、端末装置20の識別子である端末IDと、出発地及び目的地を示す情報を含む。端末IDは、例えば、サーバ10から端末装置20に情報の送信を行う際に有効な宛先、例えば、電子メールアドレス又はMACアドレス等の識別子である。
【0037】
例えば、出発地から目的地までの間にユーザが経由地への立ち寄りを予定している場合、経路探索条件情報に経由地が含まれる。本実地例において、「経由地」は、単なる通過地点ではなく、運転者が運転を一旦停止する、すなわち自動車を停車または駐車する予定の地点とする。従って、例えば、経路探索条件情報には、経由地への滞在予定の時間が含まれてもよい。なお、経路探索条件情報には、複数の経由地が含まれてもよく、経由地が含まれなくともよい。なお、出発地、経由地及び目的地は、例えば住所で表されてもよく、施設の名称で表されてもよい。
【0038】
また、経路探索条件情報には、出発予定時刻又は到着希望時刻が含まれていてもよい。サーバ10は、出発予定時刻又は到着希望時刻に基づいて、移動予定の時刻を含む旅程を生成可能である。
【0039】
さらに、経路探索条件情報には、ユーザの嗜好を示す嗜好情報が含まれてもよい。ユーザの嗜好を示す情報は、例えば、上記の出発地等の情報とともに、ユーザによって入力された情報である。例えば、ユーザが出発地等の情報を入力する際の入力画面とともに、好きな休憩場所の選択画面が、端末装置20の表示画面に表示されてもよい。
【0040】
図4に示すUD1においては、ユーザが自宅を出発し、2つの経由地を経由して目的地まで移動する際の出発地、経由地及び目的地と、出発予定時刻とが端末IDに対応付けられている。また、UD1中、好きな飲み物がコーヒーであることがユーザの嗜好情報として含まれている。
【0041】
制御部15は、経路探索条件情報に基づいて、移動体の経路を含む旅程を生成する。例えば、サーバ10は、経路探索条件情報に含まれる出発地、経由地及び目的地に基づいて、出発地から経由地、経由地から目的地までの各区間の所要時間を含む旅程を生成する。また、例えば、サーバ10は、出発地、経由地及び目的地に加えて、出発予定時刻又は到着希望時刻に基づいて、予定時刻を含む旅程を生成する。制御部15は、移動体の経路を含む旅程を取得する取得ステップを実行する取得部として機能する。
【0042】
また、制御部15は、生成した旅程中に、ユーザ又は移動体の運転者が移動を一旦停止して、すなわち自動車を停車または駐車して休憩を行うことを推奨するタイミングである休憩予定タイミング(以下、単に「休憩タイミング」とも称する)を設定する。例えば、制御部15は、出発地から目的地までの経路を走行する際の所要時間を算出し、当該所要時間に基づいて、移動体の連続運転時間が所定時間(例えば、1~2時間)を超えないように、休憩予定タイミングを設定する。
【0043】
例えば、経路探索条件情報が複数の経由地を含む場合には、出発地から経由地、経由地から次の経由地、最後の経由地から目的地、の各区間の所要時間に基づいて、休憩予定タイミングを設定する。例えば、休憩予定タイミングは、出発時点からの経過時間で表されてもよく、予定時刻で表されてもよい。制御部15は、旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定ステップを実行する休憩予定タイミング設定部として機能する。
【0044】
例えば、制御部15は、1つの区間の運転の所要時間が2時間以上である場合に、1時間毎に休憩予定タイミングを設定する。例えば、1つの区間の運転の所要時間が2時間未満である場合に、当該区間の中間のタイミング、即ち、所要時間の半分の時間となるタイミングを休憩予定タイミングとして設定してもよい。
【0045】
例えば、1つの区間の運転の所要時間が所定時間以下(例えば、30分以下)である場合には、その区間には休憩予定タイミングを設定しないようにしてもよい。また、休憩タイミングを設定した場合に次の運転停止のタイミングまでの残り時間、すなわち、次の経由地又は目的までの所要時間が所定時間以下(例えば、30分以下)になる場合には休憩予定タイミングを設定しないようにしてもよい。
【0046】
図5は、制御部15によって設定される休憩予定タイミングを模式的に示す図である。
図5において、横軸は移動体の運転時間Tであり、経由地への滞在時間は含まない。
図5中、出発地を出発する出発時点を0分として、経由地1,経由地2及び目的地の各地点に到達する時間を出発地を出発してからの運転時間で表している。
【0047】
図5に示す例においては、連続運転時間が60分を超えないように、休憩タイミング1~3が設定されている。また、
図5に示す例において、1つの区間の運転の所要時間が30分以下である場合には休憩タイミングが設定されていない。具体的には、出発地から経由地1までは、所要時間が20分であるため、休憩タイミングは設定されていない。
【0048】
また、
図5中、経由地1から経由地2までの所要時間は120分であり、2時間以上であるため、1時間毎に休憩タイミングが設定されている。具体的には、経由地1を出発してから60分、すなわち出発地を出発してから80分のタイミングが休憩タイミング1に設定されている。同様に、経由地2から目的地までの区間の所要時間は160分であり、1時間毎に休憩タイミング2及び3が設定されている。
【0049】
制御部15は、休憩タイミングを設定すると、休憩タイミングに到達予定の地点付近の施設のうち、休憩場所として立ち寄ることを推奨する施設を立寄候補施設としてユーザに提示させることができる。
【0050】
例えば、制御部15は、設定した休憩タイミングのうちの1の休憩タイミングに到達予定の地点の所定範囲内(例えば休憩タイミングの前後10分に移動予定の道路沿いかつ幅方向に左右200mの範囲)に存在する施設の中から、立寄候補施設としてユーザに提示させる施設を特定する。
【0051】
例えば、制御部15は、立寄候補施設を特定すると、1又は複数の立寄候補施設を選択可能に表示する選択画面を含む提示情報を端末装置20に送信する。その後、端末装置20のタッチパネル21に選択画面が表示され、ユーザが選択画面を介して立寄候補施設を選択すると、選択結果が端末装置20からサーバ10に送信される。制御部15は、立寄候補施設の選択結果を受信すると、当ユーザによって選択された施設を休憩タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として、旅程に組み込む。
【0052】
制御部15は、休憩場所として立ち寄ることを推奨する施設として、休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる。それによって、例えば、同じジャンルの複数の施設への訪問が旅程に組み込まれることを回避し、例えば同じジャンルの複数の施設への訪問によってユーザが飽きることを防止することができる。
【0053】
言い換えれば、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの各々において、立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御ステップを実行する休憩施設提示制御部として機能する。休憩施設提示制御部としての制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる。
【0054】
例えば、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設(以下、「前後の施設」とも称する)と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる。
【0055】
例えば、
図5中の休憩タイミング1については、1つ前に出発予定の施設は経由地1の〇〇ホテルであり、例えばジャンルは「宿泊施設」に設定されている。また、休憩タイミング1の次に到着予定の施設は、経由地2のXX植物園であり、例えばジャンルは「文化施設」に設定されている。
【0056】
この場合、制御部15は、休憩タイミング1に到達予定の地点の所定範囲内に存在する施設のうち、宿泊施設及び文化施設とは異なるジャンルの施設を休憩タイミング1における立寄候補施設として特定する。このようにすることで、例えば、同じジャンルの複数の施設に連続して訪問することが旅程に含まれることを回避し、ユーザが飽きることを防止することができる。
【0057】
例えば、経路探索条件情報に含まれる出発地、経由地又は目的地となっている施設は、ユーザが指定した施設(ユーザ指定施設)であり、本実施例の情報処理システム100によって提案される休憩のための立寄候補施設と区別して取り扱われてもよい。
【0058】
例えば、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定のユーザ指定施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定のユーザ指定施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させてもよい。この場合、隣接する休憩施設同士については、同じジャンルの施設が提示されてもよい。
【0059】
また、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が所定のジャンルの施設である場合には、当該所定のジャンル以外のジャンルの施設を立寄候補施設として提示させてもよい。例えば、1又は複数の休憩予定タイミングの前後の施設のジャンルが食事施設である場合に、制御部15は、食事施設以外のジャンルの施設を立寄候補施設として提示させてもよい。
【0060】
また、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が食事施設である場合を除いて、当該1又は複数の休憩予定タイミングが食事時間帯に含まれる場合は、食事が可能な食事施設を立寄候補施設として提示させてもよい。食事時間帯として例えば、7:00-8:00、12:00-13:00、18:00-19:00等の時間帯が予め設定される。
【0061】
図6は、サーバ10によって端末装置20に送信され、端末装置20のタッチパネル21に表示された、立寄候補施設の選択画面の一例を示す図である。
図6に示すように、経由地1と経由地2との間に設定された休憩タイミング1についての、立寄候補施設が「休憩1」の欄に表示されている。
図6に示す例において、経由地1は〇〇ホテル、経由地2はXX植物園であり、いずれも食事施設ではない。
【0062】
図6では、前後の施設が食事施設ではなく、休憩タイミング1が食事時間帯に含まれることによって、食事施設が立寄候補施設として提示されている。
【0063】
例えば、端末装置20のユーザが、表示されている候補1又は他の候補の中から、希望する施設を選択し、「決定」ボタンを押すと、選択結果を含む情報がサーバ10に送信される。サーバ10において、ユーザが選択した施設が、休憩タイミング1において立ち寄る予定の施設として旅程に組み込まれる。
【0064】
図7は、立寄候補施設の選択画面の他の一例を示す図である。
図7の選択画面は、経由地2が「レストランA」である点で
図6と異なる。「レストランA」のジャンルは食事施設である。
図7においては、経由地2に設定された施設が食事施設であることから、食事施設以外のジャンルの施設が立寄候補施設として表示されている。また、
図7において、前後のジャンルと異なるジャンルの施設が立寄候補施設として表示されている。
【0065】
図7では、ユーザが経由地2に設定した食事施設に到着する前の休憩タイミングにおいて、食事施設が提案されることが防止されている。
【0066】
[制御ルーチン]
以下、本実施例の情報処理システム100においてサーバ10によって実行される制御ルーチンについて説明する。
【0067】
図8は、サーバ10の制御部15が実行する制御ルーチンの一例である旅程提示ルーチンRT1を示すフローチャートである。制御部15は、例えば、端末装置20から経路探索条件情報を受信すると、旅程提示ルーチンRT1を開始する。
【0068】
制御部15は、旅程提示ルーチンRT1を開始すると、経路探索条件情報に基づいて、出発地から目的地までの移動体の経路を含む仮の旅程を生成する(ステップS101)。ステップS101において、制御部15は、移動体の旅程を取得する取得部として機能する。
【0069】
ステップS101の実行後、制御部15は、取得した旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する(ステップS102)。ステップS102において、例えば、制御部15は、連続した移動時間が所定時間以上とならないように、休憩予定タイミングを設定する。ステップS102において、制御部15は、休憩予定タイミング設定部として機能する。
【0070】
例えば、制御部15は、出発地から到着地までの移動の所要時間が1時間以上となる区間について、1又は複数の休憩予定タイミングを設定する。例えば、制御部15は、所要時間が2時間以上となる区間について、1時間毎に休憩予定タイミングを設定する。また、例えば、制御部15は、所要時間が2時間未満となる区間について、所要時間の半分のタイミングに休憩予定タイミングを設定する。
【0071】
ステップS102の実行後、制御部15は、ステップS102において設定された休憩予定タイミングがあるか否かを判定する(ステップS103)。例えば、ステップS102において休憩予定タイミングが設定されていない場合、ステップS103において、休憩予定タイミングが無いと判定される。
【0072】
ステップS103において、休憩予定タイミングが無いと判定する(ステップS03:NO)と、制御部15は、旅程の提示情報を端末装置20に送信する(ステップS104)。ステップS104において、制御部15は、ステップS101において生成した旅程の提示情報を端末装置20に送信する。
【0073】
ステップS103において、休憩予定タイミングが有ると判定する(ステップS03:YES)と、制御部15は、休憩予定タイミングに移動体が到達予定の地点である休憩予定地を特定する(ステップS105)。
【0074】
ステップS105において、制御部15は、ステップS102において設定した1又は複数の休憩予定タイミングのうちの1の休憩予定タイミングにおける休憩予定地を特定する。ステップS105において、例えば、1又は複数の休憩予定タイミングのうち、出発地から数えて1つ目の休憩予定タイミングにおける休憩予定地が特定される。
【0075】
なお、ステップS105において、例えば、1又は複数の休憩予定タイミングのうち、目的地から数えて1つ目の休憩予定タイミングにおける休憩予定地が特定されてもよく、任意の休憩予定タイミングにおける休憩予定地が特定されてもよい。
【0076】
ステップS105の実行後、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンを実行し(ステップS106)、1の休憩予定タイミングにおける立寄候補施設を端末装置20においてユーザに提示させ、ユーザによる選択結果に応じた施設を休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として旅程に組み込む。
【0077】
ステップS106の実行後、制御部15は、次の休憩予定タイミングが有るか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107において、立寄る施設が未定の休憩予定タイミングがあるか否かが判定される。
【0078】
ステップS107において、次の休憩予定タイミングが有ると判定する(ステップS107:YES)と、制御部15は、ステップS105に戻り、次の休憩予定タイミングにおける休憩予定地を特定する。
【0079】
ステップS107において、次の休憩予定タイミングが無いと判定する(ステップS107:NO)と、制御部15は、旅程の提示情報を端末装置20に送信する(ステップS104)。ステップS107の後のステップS104において、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンによって休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設が組み込まれた旅程を送信する。
【0080】
ステップS104の実行後、制御部15は、旅程提示ルーチンRT1を終了する。
【0081】
図9は、旅程提示ルーチンRT1のステップS106において実行されるサブルーチンの一例である休憩施設組み込みサブルーチンRT2を示すフローチャートである。
【0082】
制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT2を開始すると、旅程提示ルーチンRT1のステップS105において特定された休憩予定地(n番目の休憩予定地と称する)の所定範囲内に存在する施設を抽出する(ステップS201)。ステップS201において、例えば、制御部15は、地図情報DB13Aを参照し、地図情報DB13Aに含まれるジャンル情報に基づいて、n番目の休憩予定地の所定範囲内の休憩可能な施設を抽出する。
【0083】
上述したように、休憩可能な施設として、例えば、飲食店、ガソリンスタンド、公共施設、文化施設等の、少なくとも駐車が可能な施設が抽出される。ステップS201において、例えば、n番目の休憩予定地に立ち寄るn番目の休憩予定タイミングの前後10分に到達予定の移動予定の道路沿いかつ道路の幅方向に左右200mの範囲内に存在する施設が抽出される。
【0084】
ステップS201の実行後、制御部15は、ステップS201において抽出した施設のうち、前後の施設のジャンル以外のジャンルの施設を立寄候補施設として特定する(ステップS202)。ステップS202において、例えば、制御部15は、n番目の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該休憩予定タイミングの次に到着予定の施設のジャンル以外のジャンルの施設を特定する。
【0085】
ステップS202の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択画面を含む提示情報を端末装置20に送信する(ステップS203)。ステップS203において、例えば、
図6及び
図7に例示したような、立寄候補施設を選択可能に表示する選択画面を含む画像情報が送信される。
【0086】
ステップS201~ステップS203において、制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの各々において、1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部として機能する。
【0087】
ステップS203の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択結果を端末装置20から受信したか否かを判定する(ステップS204)。ステップS204において、選択結果を受信していないと判定する(ステップS204:NO)と、制御部15は、ステップS204を繰り返し、選択結果を受信したか否かを再び判定する。
【0088】
ステップS204において、選択結果を受信したと判定する(ステップS204:YES)と、制御部15は、選択された立寄候補施設を休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として旅程に組み込む(ステップS205)。
【0089】
ステップS205において、例えば、休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設が食事施設の場合には、食事施設以外の施設の場合よりも滞在時間を長く設定して旅程に組み込む。例えば、食事施設以外の施設への滞在時間は30分、食事施設への滞在時間は60分に設定される。なお、例えば、施設ごとに滞在時間の目安が設定されて施設情報に含まれていてもよい。
【0090】
ステップS205の実行後、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT2を終了する。
【0091】
本ルーチンのステップS202において、例えば、1つ前に出発予定の施設及び次に到着予定の施設のいずれのジャンルとも異なるジャンルの施設が特定される。例えば、1つ前に出発予定の施設又は次に到着予定の施設が特定されていない場合には、制御部15は、特定されている施設のジャンルと異なるジャンルの施設を特定すればよい。
【0092】
例えば、
図5に示した休憩予定タイミング2及び3のように、休憩予定タイミングが連続する場合は、1つ前に出発予定の施設又は次に到着予定の施設が特定されていない状況が生じる。具体的には、休憩予定タイミング2についての立寄候補施設を特定する際に、次に到着予定の施設である休憩予定タイミング3において立ち寄る施設が特定されていない場合が想定される。
【0093】
この場合、制御部15は、休憩予定タイミング2の1つ前に出発予定の施設である〇〇ホテル(経由地1)と異なるジャンルの施設を休憩予定タイミング2における立寄候補施設として特定し、ステップS203~ステップS205を経て、ユーザによって選択された施設を休憩予定タイミング2において立ち寄る施設として旅程に組み込む。
【0094】
その後、休憩予定タイミング3についての立寄候補施設を特定する際には、1つ前に出発予定の休憩予定タイミング2において立ち寄る施設が既に特定されて旅程に組み込まれている。従って、制御部15は、例えば、休憩予定タイミング2において立ち寄る施設ジャンル及び次に到着予定の施設である「〇〇劇場」のジャンル(文化施設)のいずれのジャンルとも異なるジャンルの施設を休憩予定タイミング3についての立寄候補施設として特定することができる。
【0095】
このように、制御部15は、1つの休憩タイミング毎に立ち寄る施設を旅程に組み込むことで、休憩タイミングの1つ前に出発予定の施設及び次に到着予定の施設のいずれのジャンルとも異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させることができる。なお、立ち寄る施設を旅程に組み込む順序は、出発地から順又は目的地側から順でもよく、ランダムでもよい。
【0096】
図10は、旅程提示ルーチンRT1のステップS106において実行されるサブルーチンの他の一例である休憩施設組み込みサブルーチンRT3を示すフローチャートである。休憩施設組み込みサブルーチンRT3のステップS306~ステップS308は、休憩施設組み込みサブルーチンRT2のステップS203~ステップS205と同様に進行するため、説明の一部を省略する。
【0097】
制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT3を開始すると、旅程提示ルーチンRT1のステップS105において特定された休憩予定地(n番目の休憩予定地)に立ち寄る休憩予定タイミング(n番目の休憩予定タイミング)の前後の施設が食事施設か否かを判定する(ステップS301)。ステップS301において、例えば、n番目の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が食事施設か否かが判定される。
【0098】
ステップS301において、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設が食事施設ではないと判定する(ステップS301:NO)と、制御部15は、当該n番目の休憩予定タイミングが食事時間帯であるか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302において、例えば、n番目の休憩予定タイミングにおいて、休憩予定地に所定時間(例えば30分)滞在した場合に、滞在時間の少なくとも一部が所定の食事時間帯に含まれる場合に、n番目の休憩予定タイミングは食事時間帯であると判定してもよい。
【0099】
ステップS302において、n番目の休憩予定タイミングは食事時間帯であると判定する(ステップS302:YES)と、制御部15は、休憩予定地から所定範囲内に存在する食事施設を立寄候補施設として特定する(ステップS303)。
【0100】
ステップS301において、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設が食事施設であると判定した場合(ステップS301:YES)又はステップS302において、n番目の休憩予定タイミングは食事時間帯ではないと判定した場合(ステップS302:NO)、制御部15は、n番目の休憩予定地から所定範囲内に存在する食事施設以外の施設を抽出する(ステップS304)。
【0101】
ステップS304の実行後、制御部15は、ステップS304において抽出した施設のうち、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設のジャンル以外のジャンルの施設を立寄候補施設として特定する(ステップS305)。
【0102】
ステップS303又はステップS305の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択画面を含む提示情報を端末装置20に送信する(ステップS306)。例えば、立寄候補施設がステップS302及びステップ303を経て特定された場合、ステップS306において、例えば
図6に示したような選択画面を含む提示情報が送信されて端末装置20に表示される。
【0103】
具体的には、前後の施設が食事施設ではなく、休憩予定タイミングが食事時間帯であり、休憩予定地から所定範囲内の食事施設が特定された場合、例えば
図6に示したような、食事施設を立寄候補施設とする選択画面が表示される。
【0104】
例えば、立寄候補施設がステップS304及びステップ305を経て特定された場合、ステップS306において、例えば
図7に示したような選択画面を含む提示情報が送信されて端末装置20に表示される。具体的には、前後の施設が食事施設であり、休憩予定地から所定範囲内の食事施設以外の施設が抽出され、前後のジャンル以外の施設が特定された場合、例えば
図7に示したような、食事施設以外の施設でありかつ前後の施設とは異なるジャンルの施設を立寄候補施設とする選択画面が表示される。
【0105】
ステップS301~ステップS306において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設のジャンルが食事施設である場合を除いて、休憩予定タイミングが食事時間帯に含まれる場合は食事施設を立寄候補施設として提示させる。
【0106】
ステップS306の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択結果を端末装置20から受信したか否かを判定し(ステップS307)、選択結果を受信したと判定する(ステップS307:YES)と、選択された立寄候補施設を休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として旅程に組み込む(ステップS308)。
【0107】
ステップS308の実行後、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT3を終了する。
【0108】
[変形例1]
図11は、上述した休憩施設組み込みサブルーチンRT2の変形例である休憩施設組み込みサブルーチンRT4を示すフローチャートである。休憩施設組み込みサブルーチンRT4のステップS401及びステップS404~ステップS407は、休憩施設組み込みサブルーチンRT2と同様に進行するため、説明の一部を省略する。休憩施設組み込みサブルーチンRT4は、ステップS402及びステップS403を含む点で、休憩施設組み込みサブルーチンRT2と異なる。
【0109】
制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT4を開始すると、旅程提示ルーチンRT1のステップS105において特定された休憩予定地(n番目の休憩予定地)から所定範囲内にある施設を抽出する(ステップ401)。
【0110】
ステップS401の実行後、制御部15は、ステップS401で抽出した施設の中に、ユーザすなわち移動体の乗員の嗜好に合う施設が存在するか否かを判定する(ステップS402)。ステップS402において、例えば、制御部15は、経路探索条件情報に含まれるユーザの嗜好情報を参照して、移動体の乗員の嗜好に合う施設が存在するか否かを判定する。
【0111】
嗜好に合う施設として、例えば、ユーザが嗜好する嗜好品を取り扱う店舗や、ユーザが好きなジャンルの施設が挙げられる。ステップS402において、例えば、ユーザの好きな飲物がコーヒーであり、ステップS401で抽出された施設にコーヒー店が含まれている場合に、移動体の乗員の嗜好に合う施設が存在すると判定される。
【0112】
ステップS402において、ユーザの嗜好に合う施設があると判定する(ステップS402:YES)と、制御部15は、ステップS402において特定されたユーザの嗜好に合う施設を立寄候補施設とする。
【0113】
ステップS402において、ユーザの嗜好に合う施設がないと判定する(ステップS402:NO)と、制御部15は、ステップS401で抽出した施設の中から、n番目の休憩予定地の前後の施設のジャンル以外の施設を立寄候補施設として特定する(ステップS404)。ステップS404において、例えば、制御部15は、n番目の休憩予定地に立ち寄るn番目の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該休憩予定タイミングの次に到着予定の施設のジャンル以外のジャンルの施設を特定する。
【0114】
また、制御部15は、ステップS403の実行後にも、ステップS404を実行し、n番目の休憩予定地の前後の施設のジャンル以外の施設を立寄候補施設として特定する。この場合、ステップS404で特定された施設に加えて、前後の施設のジャンルと同じジャンルであってもユーザの嗜好に合う施設が立寄候補施設となる。
【0115】
ステップS404の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択画面を含む提示情報を端末装置20に送信する(ステップS405)。ステップS405において、例えば、ユーザの嗜好に合う立寄候補施設を優先して表示する選択画面を含む画像情報が送信される。
【0116】
ステップS401~ステップS405において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、移動体の乗員の嗜好を示す嗜好情報に基づいて決まる当該乗員の嗜好に合うジャンルの施設を1又は複数の休憩予定タイミングの一つ前に出発予定の施設又は1又は複数の休憩予定タイミングの次に到着予定の施設とは異なるジャンルの施設に加えて立寄候補施設として提示させる。
【0117】
ステップS405の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択結果を端末装置20から受信したか否かを判定する(ステップS406)。ステップS406において、選択結果を受信していないと判定する(ステップS406:NO)と、制御部15は、ステップS406を繰り返し、選択結果を受信したか否かを再び判定する。
【0118】
ステップS406において、選択結果を受信したと判定する(ステップS406:YES)と、制御部15は、選択された立寄候補施設を休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として旅程に組み込む(ステップS407)。
【0119】
ステップS407の実行後、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT4を終了する。
【0120】
本ルーチンによれば、前後の施設のジャンルに関わらず、ユーザの嗜好に合う施設があれば立寄候補に加えて提示させることができる。
【0121】
[変形例2]
図12は、実施例1の変形例2において、地図情報DB13Aに記憶されている施設情報の一例をTB2として示す図である。
図12に示すように、変形例2の施設情報には、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設が含まれている。
【0122】
例えば、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設は、施設毎の時間帯別の利用者数及び各利用者の滞在時間に基づいて分類される。例えば、食事も可能であり、休憩のみでの利用も可能なファストフード店等の施設が、時間帯によって異なるジャンルに分類され得る。
【0123】
例えば、飲食店以外の施設についても、時間帯によって異なるジャンルに分類され得る。例えば、美術館の場合、併設された喫茶店の営業時間内は文化施設及び喫茶施設のジャンルに分類されてもよく、喫茶店が閉店している時間帯は「文化施設」のジャンルに分類されてもよい。また、美術館の開館している時間帯は「文化施設」のジャンルに分類され、閉館している時間帯は「駐車施設」に分類されるか又は休憩不可に設定されてもよい。
【0124】
変形例2において、サーバ10の制御部15は、立寄候補施設を特定する際に、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設については、休憩予定タイミングの時刻が含まれる時間帯に設定されているジャンルをその施設のジャンルとして特定する。制御部15は、ユーザによって入力された経路探索条件情報に含まれる出発予定時刻又は到着希望時刻に基づいて、休憩予定タイミングの時刻を算出する。
【0125】
例えば、休憩予定タイミングの時刻が12:30である場合、TB2中のハンバーガー店Dのジャンルを食事施設として特定する。例えば、休憩予定タイミングの時刻が15:00である場合、ハンバーガー店Dのジャンルを喫茶施設として特定する。
【0126】
このように、休憩予定タイミングの時刻に基づいて特定したジャンルによって、制御部15は、例えば、休憩予定タイミングの前後の施設のジャンル以外のジャンルの施設を特定する。制御部15は、例えば、上述した休憩施設組み込みサブルーチンRT2~RT4を実行する際に、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設については、休憩予定タイミングの時刻に基づいてジャンルを特定する。
【0127】
言い換えれば、変形例2において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、時間帯によって異なるジャンルに分類される施設について休憩予定タイミングの時刻に基づいてジャンルを特定し、1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる。
【0128】
変形例2によって、例えば、休憩予定タイミングの時刻に応じた適切な施設を立寄候補施設として提示させることが可能となる。
【0129】
また、上記のサブルーチン及び変形例において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、施設情報に含まれる施設の駐車場入口が面している道路を示す情報に基づいて、旅程に含まれる道路に駐車場入口が面している施設を優先して立寄候補施設として提示させてもよい。それによって、余計な移動時間を掛けずに休憩可能な施設を提示させることができる。
【0130】
以上、説明したように、本実施例の情報処理装置は、移動体の経路を含む旅程を取得する取得部と、旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定部と、1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部と、を有する。
【0131】
休憩施設提示制御部は、1又は複数の休憩予定タイミングの前に出発予定の施設又は当該1又は複数の休憩予定タイミングの後に到着予定の施設と異なるジャンルの施設を立寄候補施設として提示させる。
【0132】
このような構成により、同じジャンルの施設への立ち寄りが旅程内で繰り返されるか又は連続するような提案がなされることを防止することができる。例えば、本実施例の情報処理装置による立寄候補施設の提示を受けた移動体の乗員は、適宜休憩を取りながら飽きずに旅程に沿った移動をすることができる。
【0133】
従って、本実施例によれば、経路探索の際に、休憩場所として適した施設を提案可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体を提供することができる。
実施例2の情報処理システム100は、実施例1の情報処理システム100と同様に構成されており、地図情報DB13Aに記憶されている施設情報の内容の一部及び休憩施設を旅程に組み込むサブルーチンの一部が実施例1の場合と異なる。
実施例2において、サーバ10の制御部15は、実施例1の場合と同様に、旅程提示ルーチンRT1を実行して、休憩施設が組み込まれた旅程を端末装置20において提示させる。実施例2において、制御部15は、実施例1の場合とは異なり、ステップS106において立寄候補施設を提示させる際に、複合施設内に存在する施設を立寄候補施設から除外する。言い換えれば、制御部15は、複合施設内に存在する施設以外の施設を前記立寄候補施設として提示させる。
複合施設内に存在する施設で休憩をする場合、大型駐車場に駐車して対象の店舗まで徒歩で歩かなければならない場合が多く、移動中の一時休憩の場所としては効率が悪い。実施例2においては、複合施設内の施設以外の施設を立寄候補施設として提示させることができるため、効率よく休憩可能な施設を旅程に組み込むことが可能となる。
また、実施例2において、食事施設に関しては、立寄候補施設から除外しないようにしてもよい。例えば、食事を兼ねた休憩の場合は、複合施設内の飲食店等を除外することなく候補に含めることにより、ユーザの選択肢を増やすことができる。
例えば、TB3に示す例においては、買い物施設のジャンルに分類され、複合施設内に存在しないコンビニE(N駅前店)は立寄候補施設となり、複合施設内に存在するコンビニE(Mモール店)については、立寄候補施設から除外される。例えば、複合施設内に存在する施設であっても食事施設のジャンルに分類されているハンバーガー店D(Mモール店)については、立寄候補施設から除外されずに、立寄候補施設として提示されてもよい。
制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT5を開始すると、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設が食事施設か否かを判定する(ステップS501)。ステップS501において、例えば、n番目の休憩予定タイミングの1つ前に出発予定の施設又は当該休憩予定タイミングの次に到着予定の施設が食事施設か否かが判定される。
ステップS501において、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設が食事施設であると判定した場合(ステップS501:YES)、制御部15は、n番目の休憩予定地から所定範囲内に存在する食事施設以外の施設を抽出する(ステップS502)。
ステップS502の実行後、制御部15は、ステップS502において抽出した施設のうち、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設のジャンル以外のジャンルの施設を立寄候補施設として特定する(ステップS503)。
ステップS501において、n番目の休憩予定タイミングの前後の施設が食事施設ではないと判定する(ステップS501:NO)と、制御部15は、当該n番目の休憩予定タイミングが食事時間帯であるか否かを判定する(ステップS505)。
ステップS505において、n番目の休憩予定タイミングは食事時間帯であると判定する(ステップS505:YES)と、制御部15は、n番目の休憩予定地から所定範囲内に存在する食事施設を立寄候補施設として特定する(ステップS506)。
ステップS505において、n番目の休憩予定タイミングは食事時間帯ではないと判定した場合(ステップS505:NO)にも、制御部15は、n番目の休憩予定地から所定範囲内に存在する食事施設以外の施設を抽出し(ステップS502)、前後の施設のジャンル以外のジャンルの施設を立寄候補施設として特定する(ステップS503)。その後、制御部15は、ステップS503において特定した立寄候補施設から、複合施設内に存在する施設を除外する(ステップS504)。
ステップS504又はステップS506の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択画面を含む提示情報を端末装置20に送信する(ステップS507)。制御部15は、立寄候補施設がステップS504を経て特定された場合、ステップS507において、複合施設内に存在する施設以外の施設を立寄候補施設とする選択画面を含む提示情報を送信する。
言い換えれば、ステップS504及びステップS507において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、複合施設内に存在する施設以外の施設を立寄候補施設として提示させる。
また、立寄候補施設がステップS506を経て特定された場合、制御部15は、ステップS507において、複合施設内に存在する施設であるか否かにかかわらず、n番目の休憩予定地から所定範囲内の食事施設を立寄候補施設とする選択画面を含む提示情報を送信する。
言い換えれば、ステップS505~ステップS507において、休憩施設提示制御部としての制御部15は、休憩予定タイミングが食事時間帯に含まれる場合は、複合施設内に存在する施設以外の施設に加えて、複合施設内に存在する施設を立寄候補施設として提示させる。
ステップS507の実行後、制御部15は、立寄候補施設の選択結果を端末装置20から受信したか否かを判定し(ステップS508)、選択結果を受信したと判定する(ステップS508:YES)と、選択された立寄候補施設を休憩予定タイミングにおいて立ち寄る予定の施設として旅程に組み込む(ステップS509)。
ステップS509の実行後、制御部15は、休憩施設組み込みサブルーチンRT5を終了する。なお、本ルーチンのステップS504は、例えばステップS503の前に実行されてもよい。
本ルーチンによれば、休憩場所として効率よく休憩可能な施設を提案しつつ、食事を兼ねた休憩の際には複合施設内に存在する施設も含めた多くの選択肢を提供することができる。
以上、説明したように、本実施例の情報処理装置は、移動体の経路を含む旅程を取得する取得部と、当該旅程中に1又は複数の休憩予定タイミングを設定する休憩予定タイミング設定部と、1又は複数の休憩予定タイミングの各々において立ち寄りを推奨する施設を立寄候補施設として提示させる休憩施設提示制御部と、を有する。休憩施設提示制御部は、複合施設内に存在する施設以外の施設を立寄候補施設として提示させる。
このような構成により、駐車や降車後の移動に時間がかかり、休憩のために立ち寄る施設としては効率的ではない施設を避けて、効率よく休憩可能な施設を立寄候補施設として提示させることができる。
従って、本実施例によれば、経路探索の際に、休憩場所として適した施設を提案可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記憶媒体を提供することができる。
また、休憩可能な施設のジャンルの設定は、上記した例に限られない。使用されるエリア、走行予定距離、用途等に応じて、各々の施設のジャンルを予め設定することができる。
上記の実施例において、端末装置20はスマートフォンである場合について説明したが、これに限られない。端末装置20は、端末装置20のユーザがサーバ10との通信に利用できる端末装置であって、立寄候補施設の提示、立寄候補施設の選択に関する操作入力の受付、選択結果のサーバ10への送信並びに旅程の受信及び表示が可能に構成されていればよい。上述した通り、端末装置20は、車両に搭載されたナビゲーション装置、タブレット、PC、ウェアラブル端末等の端末装置であってもよい。