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特開2024-130347サーバシステム、制御方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130347
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】サーバシステム、制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/00 20060101AFI20240920BHJP
   A63F 9/30 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
A63F9/00 513
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040017
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000169477
【氏名又は名称】株式会社コナミアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 尚孝
(57)【要約】
【課題】ゲーム装置の予約による順番待ちの間の退屈さを緩和する。
【解決手段】サーバシステムの一つの態様は、プレイヤーBがプレイヤー端末20からネットワークを通じてプレイ可能なゲーム装置でプレイ中のプレイヤーBに対して第1情報Jを送信することを要求する送信要求R1を、ゲーム装置を予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20から受け付ける送信要求受付手段と、送信要求受付手段によって送信要求R1が受け付けられた場合に、第1情報Jが送られたことをプレイ中のプレイヤーBに通知する制御を実行する通知制御手段と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤーがプレイヤー端末からネットワークを通じてプレイ可能なゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける送信要求受付手段と、
前記送信要求受付手段によって前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する通知制御手段と、
を備えるサーバシステム。
【請求項2】
前記予約中のプレイヤーの前記プレイヤー端末に、前記第1情報の候補を提供する候補提供手段を備え、
前記プレイ中のプレイヤーに送信される前記第1情報は、前記候補提供手段によって提供される候補に限定される
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項3】
前記プレイ中のプレイヤーへの通知を停止する停止要求を、前記プレイ中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける停止要求受付手段を備える
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項4】
前記プレイ中のプレイヤーに送られた前記第1情報に応じて、前記プレイ中のプレイヤーに特典を付与する特典付与手段を備える
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項5】
前記送信要求受付手段は、
前記送信要求を、前記ゲーム装置を予約中以外のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項6】
前記通知制御手段は、
前記送信要求受付手段によって前記送信要求が受け付けられた場合、前記第1情報が送られたことを、前記第1情報を送ることを要求した前記プレイヤー以外の前記予約中の他のプレイヤーに通知する制御を実行する
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項7】
前記第1情報は、
前記ゲーム装置でのゲームのプレイの対価に利用可能な情報を含む
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項8】
前記ゲーム装置は、
景品の獲得を伴うゲームを提供する装置である、
請求項1に記載のサーバシステム。
【請求項9】
プレイヤーがネットワークを通じてゲーム装置をプレイするために用いるプレイヤー端末と通信するサーバシステムの制御方法において、
前記ゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける第1のステップと、
前記第1のステップにおいて前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する第2のステップと、
を備える制御方法。
【請求項10】
プレイヤーがネットワークを通じてゲーム装置をプレイするために用いるプレイヤー端末と通信するサーバシステムを、
前記ゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける送信要求受付手段、及び、
前記送信要求受付手段によって前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する通知制御手段
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバシステム、制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームセンター等のアミューズメント施設、及び、ショッピングモールのゲームコーナ等に多種のゲーム装置が設定されている。
また、近年、プレイヤーがネットワークを通じて幾つかのゲーム装置の中から1つを選択し、ネットワークを通じてそのゲーム装置をプレイ可能にするオンラインサービスが実施されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、この種のサービスにおいて、他のプレイヤーがゲーム装置をプレイ中でも、そのゲーム装置でのプレイの予約を受け付ける予約サービスが提供されている。また、この種の予約サービスにおいて、自分の予約の順番が回ってくるまでの間、予約中のプレイヤーが、自身が予約したゲーム装置で進行中の他のプレイヤーのプレイを観戦可能にすることも行われている。予約中のプレイヤーは、プレイの観戦により順番待ちの退屈を紛らわすことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-86325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、自分より前の予約者が多いなどして、予約の順番待ちの時間が長くなると、予約中のプレイヤーは依然として退屈さを感じることがある。
【0005】
本開示は、ゲーム装置の予約による順番待ちの間の退屈さを緩和できるサーバシステム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様に係るサーバシステムは、プレイヤーがプレイヤー端末からネットワークを通じてプレイ可能なゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける送信要求受付手段と、前記送信要求受付手段によって前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する通知制御手段と、を備える。
【0007】
本開示の1つの態様に係るサーバシステムの制御方法は、プレイヤーがネットワークを通じてゲーム装置をプレイするために用いるプレイヤー端末と通信するサーバシステムの制御方法において、前記ゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける第1のステップと、前記第1のステップにおいて前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する第2のステップと、を備える。
【0008】
本開示の1つの態様に係るプログラムは、プレイヤーがネットワークを通じてゲーム装置をプレイするために用いるプレイヤー端末と通信するサーバシステムを、前記ゲーム装置でプレイ中のプレイヤーに対して第1情報を送信することを要求する送信要求を、前記ゲーム装置を予約中のプレイヤーのプレイヤー端末から受け付ける送信要求受付手段、及び、前記送信要求受付手段によって前記送信要求が受け付けられた場合に、前記第1情報が送られたことを前記プレイ中のプレイヤーに通知する制御を実行する通知制御手段として機能させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の1つの態様によれば、ゲーム装置の予約による順番待ちの間の退屈さを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施形態に係るオンラインゲームシステムの構成の一例を示す図である。
図2】ゲームサーバの電気的構成の一例を示す図である。
図3】予約中のプレイヤーのプレイヤー端末に表示される第1表示画面の一例を示す図である。
図4】ゲームサーバにおける第1情報の送信に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図5】プレイ中のプレイヤーのプレイヤー端末に表示される第2表示画面の一例を示す図である。
図6】ゲームサーバにおける第1情報の通知停止に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図7】ゲームサーバにおける特定付与に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら本開示に係る好適な形態を説明する。なお、図面において、各部の寸法および縮尺が実際と適宜に異なる場合があり、理解を容易にするために模式的に示している部分を含む場合がある。また、以下の説明において、本開示を限定する旨の特段の記載がない限り、本開示の範囲は以下の説明に記載された形態に限られない。本開示の範囲は当該形態の均等の範囲を含む。
【0012】
1.実施形態
[オンラインゲームシステム1]
図1は、本開示の実施形態に係るオンラインゲームシステム1の構成の一例を示す図である。
オンラインゲームシステム1は、複数のプライズゲーム装置2と、ゲームサーバシステム10と、インターネット等の第1ネットワークA1を通じてゲームサーバシステム10にアクセスする1以上のプレイヤー端末20と、を備え、ゲームサーバシステム10が1以上のプレイヤー端末20に対しゲームサービスを提供するシステムである。プライズゲーム装置2、ゲームサーバシステム10、プレイヤー端末20、及び「第1ネットワークA1」は、それぞれ本開示における「ゲーム装置」、「サーバシステム」、「プレイヤー端末」、「ネットワーク」の一例である。
【0013】
[プライズゲーム装置2]
プライズゲーム装置2は、それぞれ、所定のプレイ料金の支払いと引き換えに、そのプレイ料金に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用、又は業務用のゲーム装置である。この種のゲーム装置は「アーケードゲーム機」とも呼ばれる。プライズゲーム装置2は、多数のユーザであるプレイヤーBにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として施設に設置される。また、プライズゲーム装置2は、景品の獲得を目的にプレイされるプライズゲームを提供するゲーム装置でもあり、プライズゲームは「景品獲得ゲーム」とも呼ばれる。プライズゲーム装置2は、プレイヤーBの行為に応じて動作する適宜の動作装置2Aを備えており、プライズゲームは、動作装置2Aの動作によって遊技物品Pがゲームにおける目的地2Bまで移動した場合に、景品がそのプレイヤーBに付与されるタイプのゲームである。また、プライズゲーム装置2は、複数のプレイヤーBが同時にプレイするゲーム装置ではなく、それぞれのプレイヤーBが互いに排他的にプレイするゲーム装置でもある。
本実施形態において、遊技物品Pには、景品とは別の物品であって、当該景品の獲得権を生じさせる物品が用いられる。なお、遊技物品Pには景品それ自体が用いられてもよい。また、プライズゲーム装置2が提供するプライズゲームの種類は適宜であり、例えばクレーンゲーム、及びプッシャーゲームなどでもよい。
また、プライズゲームが互いに独立して行われる複数のステーションを備えるゲーム装置においては、複数のステーションのそれぞれがプライズゲーム装置2に相当する。なお、複数のステーションは、それぞれ、動作装置2A、及び、当該動作装置2Aの稼働範囲内に配置された目的地2Bの組を含む装置である。2以上のステーションが1つの目的地2Bを共有してもよい。
【0014】
本実施形態において、複数のプライズゲーム装置2は、それぞれ、適宜の施設に設置される。また、複数のプライズゲーム装置2は、それぞれ、第1ネットワークA1、又は、LAN(Local Area Network)などの第2ネットワークA2(図示例では第2ネットワークA2)を介してゲームサーバシステム10と通信し、当該ゲームサーバシステム10の指示にしたがって動作装置2Aが動作する。当該指示は、プレイヤー端末20に対するプレイヤーBの操作に基づいて生成されており、動作装置2Aが当該指示にしたがって動作することにより、プレイヤーBが動作装置2Aを遠隔操作可能になる。
なお、複数のプライズゲーム装置2が設置される施設は、ゲームサーバシステム10が設置される施設と同じであってもよいし、別であってもよい。
【0015】
本実施形態のオンラインゲームシステム1において、プレイヤーBのプレイ(動作装置2Aを動作させる行為)によって遊技物品Pが目的地2Bまで移動した場合、プライズゲーム装置2における、そのプレイヤーBのゲームが終了し、そのプレイヤーBに景品が付与される。また、この場合、例えば、施設のスタッフなどがプライズゲーム装置2を一時的にプレイヤー端末20からゲームがプレイ不可能な状態とし、遊技物品Pを目的地2B以外の場所に移動させ、その後、プレイヤー端末20からゲームがプレイ可能な状態とする。ゲームをプレイ可能、及び不可能とする手法には公知又は周知の適宜の手法が用いられる。
また、遊技物品Pが目的地2Bに移動しない限り、或いは、スタッフが何らかの理由によって遊技物品Pを移動しない限り、直前に行われたプレイの状態(遊技物品Pの位置、及び姿勢)が維持される。
【0016】
また、プレイヤーBが1回のゲームで遊技物品Pを目的地2Bに移動させることに失敗した場合、プレイヤーBが例えば30秒などの一定時間以内に「コンティニュー」をプレイヤー端末20に入力したときには、そのプライズゲーム装置2における後述する予約数にかかわらず、そのプレイヤーBが連続してゲームをプレイできる。
【0017】
[ゲームサーバシステム10]
ゲームサーバシステム10は、ゲームサーバ100を備える。
図2は、ゲームサーバ100の電気的構成の一例を示す図である。
ゲームサーバ100は、第1通信装置101と、第1記憶装置102と、第1制御装置103と、を備え、それぞれがバス104に接続されるサーバコンピュータである。
第1通信装置101は、第1ネットワークA1にアクセスし、この第1ネットワークA1を介してプレイヤー端末20との間で通信し、また、第2ネットワークA2にアクセスし、この第2ネットワークA2を介してプライズゲーム装置2との間で通信するハードウェアである。すなわち、第1通信装置101は、通信のための送信回路、及び受信回路を備える。
第1記憶装置102は、第1制御装置103が読み取り可能な記録媒体である。第1記憶装置102は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。第1制御装置103は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの少なくとも1つのプロセッサーを含む。第1制御装置103の機能の一部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の回路によって構成されてもよい。
【0018】
第1記憶装置102は、ゲームサービスを提供する機能をゲームサーバ100に実現させるプログラムPRを記憶する。また第1記憶装置102は、候補データ102A、及びユーザ情報102Bを記憶する。第1制御装置103がプログラムPRを実行することによって各種の機能部を実現する。第1制御装置103が実現する機能部、候補データ102A、及びユーザ情報102Bのそれぞれについては後述する。
【0019】
[プレイヤー端末20]
前掲図1に戻り、プレイヤー端末20は、ゲームサービスを利用するプレイヤーBが使用する機器であり、例えば、スマートフォン、可搬型のパーソナルコンピュータ、及び据置型のパーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどである。
プレイヤー端末20は、第2通信装置201と、表示装置202と、音声出力装置203と、入力装置204と、第2記憶装置205と、第2制御装置206と、を備える。
第2通信装置201は、第1ネットワークA1にアクセスし、この第1ネットワークA1を介してゲームサーバシステム10と通信する送受信デバイスを含むハードウェアである。表示装置202は、各種情報を表示する装置である。音声出力装置203は、各種音声を出力する装置である。入力装置204は、プレイヤーBの操作の入力を受け付け、第2制御装置206に出力する装置である。第2記憶装置205は各種データを記憶する。第2制御装置206は、ゲームサービスにおけるゲームの実施に係る各種の制御を実施する装置である。
【0020】
本実施形態のオンラインゲームシステム1において、プレイヤーBがプライズゲーム装置2をプレイする際、そのプライズゲーム装置2の撮影像が表示装置202に表示される。プレイヤーBは、撮影像を通じてプライズゲーム装置2における遊技物品Pの位置、及び姿勢、並びに、動作装置2Aの位置、及び姿勢などを確認しながら、動作装置2Aを動かすための操作を入力装置204に入力する。この入力は、ゲームサーバ100を介してプライズゲーム装置2に送信され、プライズゲーム装置2が、この入力に応じて動作装置2Aを動作させることにより、ゲームのプレイが行われる。
【0021】
[ゲームサーバシステム10の機能的構成]
次いで、本実施形態のゲームサーバ100の第1制御装置103が実現する機能部について詳述する。
【0022】
本実施形態の第1制御装置103は、プログラムPRを実行することによって、プレイヤーBがプレイヤー端末20から第1ネットワークA1を介してプライズゲーム装置2をプレイ可能にするゲーム制御部110と、プレイヤーBによるプライズゲーム装置2の予約を管理する予約管理部112として機能する。
【0023】
ゲーム制御部110は、プレイヤーBがプレイヤー端末20から第1ネットワークA1を介してプライズゲーム装置2をプレイ可能にするために、ゲーム状態送信機能と、遠隔操作機能と、を実現する機能部である。
ゲーム状態送信機能は、プライズゲーム装置2をプレイ中のプレイヤーBに対して、そのプライズゲーム装置2の状態を、プレイヤー端末20を通じて提供する機能である。本実施形態において、「プライズゲーム装置2の状態」は、遊技物品Pの位置、及び姿勢を少なくとも含み、当該状態はプライズゲーム装置2の撮影像によって提供される。すなわち、本実施形態のオンラインゲームシステム1は、図1に示すように、複数のプライズゲーム装置2のそれぞれには、状態を取得するための撮像装置3が設けられており、ゲームサーバ100が各撮像装置3から撮影像を取得する。そして、ゲームサーバ100のゲーム制御部110は、プライズゲーム装置2でプレイするプレイヤーBのプレイヤー端末20に、そのプライズゲーム装置2の撮影像を送信する。プレイヤー端末20が撮影像を表示装置202に表示することにより、プライズゲーム装置2の状態がプレイヤーBに提供される。なお、ゲームサーバ100は各プライズゲーム装置2を介して撮像装置3から撮影像を取得してもよいし、各撮像装置3から直接撮影像を取得してもよい。
【0024】
遠隔操作機能は、プレイヤーBによるプライズゲーム装置2の遠隔操作を実現する機能である。具体的には、ゲーム制御部110は、プレイヤーBがプレイヤー端末20に入力した操作を第1ネットワークA1を介して取得し、当該操作に応じて動作装置2Aを動作させる指令を第2ネットワークA2を介してプライズゲーム装置2に入力する。プライズゲーム装置2が当該指令に基づいて動作装置2Aを動作させることにより、遠隔操作機能が実現される。
【0025】
予約管理部112は、いずれか1のプライズゲーム装置2でのプレイの予約の要求をプレイヤー端末20を通じてプレイヤーBから受け付け、プライズゲーム装置2ごとに、そのプライズゲーム装置2でプレイするプレイヤーBの予約順を管理する。また、予約管理部112は、プライズゲーム装置2ごとに、予約の要求を受信した順番で、そのプライズゲーム装置2でプレイする予約順を設定する。また、予約管理部112は、プライズゲーム装置2において現在のプレイヤーBによるプレイが終了した場合、プレイを終了したプレイヤーBの次に予約したプレイヤーBが、そのプライズゲーム装置2でプレイすることをゲーム制御部110に出力する。この結果、ゲーム制御部110の制御により、次に予約したプレイヤーBが、そのプライズゲーム装置2でプレイ可能となる。
【0026】
ゲームサーバ100が予約管理部112を備えることにより、各プレイヤーBは、それぞれ、所望のプライズゲーム装置2でのプレイを予約することができる。
【0027】
本実施形態において、ゲーム制御部110は、プライズゲーム装置2の状態を示す撮影像を、そのプライズゲーム装置2をプレイ中のプレイヤーBだけでなく、他のプレイヤーBのプレイヤー端末20にもリアルタイムに提供する。なお、他のプレイヤーBには、そのプライズゲーム装置2を予約中のプレイヤーBと、予約していないプレイヤーBの両方が含まれる。したがって、他のプレイヤーBは、その撮影像を参考にして自身が次にプレイしようとするプライズゲーム装置2を選択したり、また、プレイ中のプレイヤーBのプレイの様子を閲覧し、自身のプレイの参考にしたりできる。特に、プライズゲーム装置2を予約中のプレイヤーBは、そのプライズゲーム装置2で行われている他のプレイヤーBのプレイ観戦をすることで順番待ちの間の退屈を紛らわすことができる。
【0028】
ここで、本実施形態の第1制御装置103は、プログラムPRを実行することにより、プライズゲーム装置2を現在プレイ中のプレイヤーBを対象に、そのプライズゲーム装置2を予約中のプレイヤーBがアクションを起こすことを可能にする機能を実現する。
本実施形態において、予約中のプレイヤーBが実行できる「アクション」は、現在プレイ中のプレイヤーBへ情報を送る動作である。情報の代表的な形態には、音声又はテキストのメッセージ、スタンプと称される画像、並びに、プライズゲーム装置2のプレイに利用可能な価値情報などが挙げられる。価値情報の具体的な形態は適宜であり、例えば、クーポン、及び、投げ銭と称される仮想通貨、及び電子マネーなどが挙げられる。現在プレイ中のプレイヤーBは価値情報を使って「コンティニュー」することができるため、予約中のプレイヤーBは、価値情報を現在プレイ中のプレイヤーBに送ることで、プレイ中のプレイヤーBによる景品獲得を支援することができる。なお、「価値情報」はプレイ以外の適宜の用途に利用可能な情報でもよい。また、「アクション」には、この他にも適宜の動作が設定されてもよい。
【0029】
予約中のプレイヤーBは、予約による順番待ちの間、現在行われているプレイを観戦するだけでなく、現在プレイ中のプレイヤーBを対象としたアクションを通してプレイに参加することができ、順番待ちの間の退屈さを緩和することができる。
【0030】
本実施形態のゲームサーバ100の第1制御装置103は、予約中のプレイヤーBがプレイ中のプレイヤーBを対象にアクションを起こすことを可能にする機能に係る構成として、図2に示すように、送信要求受付部114と、候補提供部116と、通知制御部118と、停止要求受付部120と、特典付与部122と、備える。
【0031】
送信要求受付部114は、予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20から送信要求R1を受け付ける機能部である。送信要求R1は、予約中のプレイヤーBが所望する情報である第1情報J(図5)をプレイ中のプレイヤーBへ送ることを要求する通信メッセージである。第1情報Jは、上述の通り、メッセージ、スタンプ、及び価値情報などの適宜の情報である。
【0032】
候補提供部116は、予約中のプレイヤーBがプレイ中のプレイヤーBへ送ることができる第1情報Jの候補を、当該予約中のプレイヤーBに提供する機能部である。候補は、第1情報Jの種別ごとに予め設定されており、第1情報の種別と、候補とを対応付けた候補データ102Aが第1記憶装置102に予め記憶されている。候補の第1情報Jが示す具体的な内容は任意である。本実施形態では、第1情報Jの候補には、例えば、プレイを応援又は支援する内容といった、プレイ中のプレイヤーがポジティブな感情を抱く内容を含む情報が設定されている。
【0033】
候補の提供は、候補提供部116が各候補を予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に送信することによって行われる。各候補の送信タイミングは適宜であり、例えば、予約中のプレイヤーBが第1情報Jの送信操作を実行するごとに各候補が送信されてもよいし、各プレイヤーBが予約をしたタイミングなどに各候補がプレイヤー端末20に事前に送信されてもよい。
【0034】
通知制御部118は、送信要求受付部114によって送信要求R1が受け付けられた場合に、第1情報Jが送られたことをプレイ中のプレイヤーBに通知する通知制御を実行する。通知制御の一例は、プレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に第1情報Jを送信し、当該プレイヤー端末20に第1情報Jを表示、及び音声等により出力させる制御である。通知制御の他の例は、プライズゲーム装置2の撮影像を含む送信映像に第1情報Jを重畳し、当該送信映像をプレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に送信することにより、当該プレイヤー端末20において送信映像を表示したときに第1情報Jも一緒に表示、及び音声等により出力されるようにする制御である。
【0035】
なお、本実施形態のオンラインゲームシステム1において、価値情報は個々のプレイヤー端末20ではなく、ゲームサーバ100によって管理される。すなわち、第1情報Jが価値情報である場合、通知制御部118は、通知制御において、第1情報Jに代えて当該第1情報Jが送られたことを知らせる情報を含む代替情報JA(図5)をプレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20へ送信する。また、この場合、通知制御部118は、上記通知制御において、価値情報の価値をプレイ中のプレイヤーBに対応付けて記録する制御を実行する。具体的には、各プレイヤーBの情報を記録するユーザ情報102Bが第1記憶装置102に予め記憶されており、通知制御部118は、当該ユーザ情報102Bに、価値情報の価値とプレイ中のプレイヤーBとを対応付けて記録する。
【0036】
また、本実施形態の通知制御部118は、通知制御において、第1情報Jの送信者である予約中のプレイヤーBに関する情報も第1情報Jと併せてプレイ中のプレイヤーBに通知する。プレイヤーBに関する情報は、プレイ中のプレイヤーBが送信者を識別可能な情報であり、例えば、プレイヤーBのユーザID、及び、ニックネーム又はログインネーム等と称される登録名などである。プレイヤーBに関する情報は、上述したユーザ情報102Bに予め記録されている。
【0037】
停止要求受付部120は、通知制御部118による通知を停止するための停止要求R2を、プレイ中のプレイヤー端末20から受け付ける機能部である。停止要求受付部120は、停止要求R2を受け付けた場合、通知制御部118に対し通知制御の停止指示を出力する。
【0038】
特典付与部122は、プレイ中のプレイヤーBが受け取った第1情報Jに応じた特典を当該プレイ中のプレイヤーBに付与する機能部である。具体的には、特典付与部122は、上述したユーザ情報102Bに、特典とプレイ中のプレイヤーBとを対応付けて記録することにより、当該プレイ中のプレイヤーBに特典を付与する。特典の具体的な内容は適宜であり、例えば、プライズゲーム装置2のプレイ、又はコンティニューの対価に用いることができるクーポンなどでもよい。また例えば、特典は、遊技物品Pの位置の変更といったプライズゲーム装置2の状態の変更を受けられる権利であってもよい。また例えば、特典は、第1情報Jに用いられる上述の価値情報でもよい。
受け取った第1情報Jと、付与される特典との関係は適宜である。例えば、第1情報Jの受け取り回数に応じて、グレード等が異なる特典が付与されてもよい。
【0039】
[オンラインゲームシステム1の動作]
次いで、オンラインゲームシステム1の動作として、予約中のプレイヤーBがプレイ中のプレイヤーBを対象にアクションを起こす際の動作について、より具体的に説明する。
【0040】
図3は、予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に表示される第1表示画面G1の一例を示す図である。
同図に示すように、第1表示画面G1には、予約中のプライズゲーム装置2の撮影像がリアルタイムに表示される第1表示領域H1と、第1情報Jの候補が表示される第2表示領域H2と、第1情報Jの送信を指示する送信ボタンH3と、が設けられる。
予約中のプレイヤーBは、第1表示領域H1に表示されている撮影像を視ることで、予約中のプライズゲーム装置2でリアルタイムに行われているプレイを観覧しながら予約の順番を待つことができる。また、予約中のプレイヤーBは、現在プレイ中のプレイヤーBを対象にアクションを起こしたくなった場合、第2表示領域H2に表示されている第1情報Jの候補の中から所望の候補を選択し、送信ボタンH3を操作する。
送信ボタンH3が操作された場合、予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20は、選択されている第1情報Jの候補の送信を要求する送信要求R1をゲームサーバ100に送信する。
【0041】
図4は、ゲームサーバ100における第1情報Jの送信に係る動作の一例を示すフローチャートである。
ゲームサーバ100において、送信要求受付部114が送信要求R1を受け付けた場合(ステップSa1:Yes)、通知制御部118が上述した通知制御を実行する(ステップSa2)。この通知制御の結果、プレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20において、第1情報J、又は第1情報Jの上述の代替情報JAが表示及び音声等によって出力され、第1情報Jが送られたことがプレイ中のプレイヤーBに通知される。
【0042】
図5は、プレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に表示される第2表示画面G2の一例を示す図である。
同図に示すように、第2表示画面G2には、プレイ中のプライズゲーム装置2の撮影像がリアルタイムに表示される第4表示領域H4と、送られてきた第1情報J、及び代替情報JAが表示される第5表示領域H5と、第1情報Jの通知の停止を指示するための通知停止ボタンH6と、が設けられる。また、第2表示画面G2には、現在プレイ中のプライズゲーム装置2を予約している人数を表示する第7表示領域H7も設けられる。
【0043】
プレイ中のプレイヤーBは、第5表示領域H5の表示により、第1情報J、及び、その送信者を知ることができる。応援、及び支援の意が反映された第1情報Jが送られてきた場合には、プレイ中のプレイヤーBは、より一層、ゲームのプレイに励むことができる。
また、第1情報Jは、候補提供部116が提供する候補の中から選択されているため、気分が害される内容の第1情報Jが送られことはなく、プレイ中のプレイヤーBは、第1情報が送られてくることを楽しむことができる。
【0044】
ゲームのプレイに集中したい等の理由により、プレイ中のプレイヤーBが通知停止ボタンH6を操作した場合、プレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20は、第1情報Jの通知を停止する停止要求R2をゲームサーバ100に送信する。
【0045】
図6は、ゲームサーバ100における第1情報Jの通知停止に係る動作の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、ゲームサーバ100において、停止要求受付部120が停止要求R2を受け付けた場合(ステップSb1:Yes)、停止要求受付部120は、通知制御部118に対し通知制御の停止指示を出力することにより、プレイ中のプレイヤーBへの通知を停止する(ステップSb2)。
【0046】
図7は、ゲームサーバ100における特定付与に係る動作の一例を示すフローチャートである。
同図に示すように、ゲームサーバ100において、特典付与部122は、プレイ中のプレイヤーBがプレイを終了した場合(ステップSc1:Yes)、送られてきた第1情報Jに応じた特典を、プレイ中であったプレイヤーBに付与する(ステップSc2)。なお、ステップSc2の処理は、プレイの終了前であっても、第1情報Jが送られてくることによって特典付与の条件が満足される度に行われてもよい。
このように、プレイ中のプレイヤーBは、プレイ中に第1情報Jが送られてくることによって特典を得ることがでるため、予約中のプレイヤーBが存在することを肯定的に捉えることができる。したがって、例えば、プレイ中のプレイヤーBが、第2表示画面G2の第7表示領域H7に表示された予約中のプレイヤーBの存在によってプレッシャーを感じる気質を有している場合でも、そのプレッシャーを緩和することができる。
【0047】
なお、図6に示すステップSb2の処理により、プレイ中のプレイヤーBへの通知が停止された場合、通知制御部118は、通知を停止した以降に送信を要求された第1情報Jについて、当該プレイヤーBのプレイの終了後などに通知してもよい。
【0048】
以上説明したように、本実施形態のゲームサーバシステム10は、ゲームサーバ100を備える。また、このゲームサーバ100は、プライズゲーム装置2でプレイ中のプレイヤーBに対して第1情報Jの送信を要求する送信要求R1を、そのプライズゲーム装置2を予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20から受け付ける送信要求受付部114と、この送信要求受付部114によって送信要求R1が受け付けられた場合に、第1情報Jが送られたことをプレイ中のプレイヤーBに通知する通知制御を実行する通知制御部118と、を備える。
この構成によれば、予約中のプレイヤーBは、予約の順番待ちの間、自身が予約したプライズゲーム装置2をプレイ中のプレイヤーに対して第1情報Jを送るというアクションを通じて、そのプレイに参加することができ、予約の順番待ちの間の退屈さを緩和できる。
【0049】
本実施形態のゲームサーバ100は、予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に、第1情報Jの候補を提供する候補提供部116を備え、送信要求R1によって送信される第1情報Jは、候補提供部116によって提供される候補から選択された情報である。
この構成によれば、プレイ中のプレイヤーBが不快に感じたりする内容の第1情報Jが当該プレイヤーBに送られることを防止できる。
【0050】
本実施形態のゲームサーバ100は、プレイ中のプレイヤーBへの通知を停止する停止要求R2を、プレイ中のプレイヤーBのプレイヤー端末20から受け付ける停止要求受付部120を備える。
この構成によれば、プレイ中のプレイヤーBは、例えば、プレイに集中したい場合などに、第1情報Jに係る通知を自由に停止することができる。
【0051】
本実施形態のゲームサーバ100は、プレイ中のプレイヤーBに送られた第1情報Jに応じてプレイ中のプレイヤーBに特典を付与する特典付与部122を備える。
この構成によれば、プレイ中のプレイヤーBは、第1情報Jが送られてくることによって特典を得ることができるため、予約中のプレイヤーBが存在することを肯定的に捉えることができる。したがって、プレイ中のプレイヤーBが、予約中のプレイヤーBの存在からプレッシャーを受ける気質を有している場合でも、そのプレッシャーを緩和することができる。
【0052】
本実施形態のゲームサーバ100において、第1情報Jは、プライズゲーム装置2でのゲームのプレイの対価に利用可能な情報の一例である価値情報を含む。
この構成によれば、予約中のプレイヤーBは、第1情報Jとして価値情報をプレイ中のプレイヤーBに送ることにより、プレイ中のプレイヤーBによる景品獲得を支援できる。
【0053】
本実施形態のゲームサーバ100において、プライズゲーム装置2は、景品の獲得を伴うゲームを提供する装置である。
この構成によれば、予約中のプレイヤーBは、第1情報Jを送るというアクションを通じてゲームに参加し、景品獲得に興じることができる。
【0054】
2.変形例
以上に例示した実施形態に付加される具体的な変形の形態を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の形態を、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合してもよい。
【0055】
(第1変形例)
上述の実施形態において、送信要求受付部114は、プライズゲーム装置2を予約中のプレイヤーBのプレイヤー端末20に加え、例えば、現在プレイが行われているプライズゲーム装置2を観戦している他のプレイヤーBといった、当該予約中のプレイヤーB以外のプレイヤーBのプレイヤー端末20から送信要求R1を受け付けてもよい。
この構成によれば、予約中のプレイヤーB以外の他のプレイヤーBも、現在行われているプレイに、第1情報Jを送信するアクションを通じて参加することができる。また、より多くのプレイヤーBが、第1情報Jを送信するアクションを通じてプレイに参加することにより、そのプレイにおける雰囲気を盛り上げることができる。
【0056】
(第2変形例)
上述の実施形態において、通知制御部118は、送信要求受付部114によって送信要求R1が受け付けられた場合、第1情報Jが送られたことを、当該第1情報Jを送ることを要求したプレイヤーB以外の予約中の他のプレイヤーBに通知する制御を実行してもよい。
この構成によれば、予約中のプレイヤーBが送った第1情報Jを、予約中の他のプレイヤーBも共有することができ、第1情報Jの共有を通じて、当該予約中の他のプレイヤーBもプレイ中のゲームに参加できる。
【0057】
(第3変形例)
上述の実施形態において、ゲームサーバ100の第1制御装置103は、第1情報Jを送ったプレイヤーBに対する応答を、その第1情報Jを受け取ったプレイヤーBから受け付け、第1情報Jを送ったプレイヤーBに当該応答を通知する機能部を備えてもよい。
この構成によれば、第1情報Jを受け取ったプレイヤーBは、第1情報Jを送ったプレイヤーBとの間でコミュニケーションを図ることができる。なお、「応答」は、メッセージ、スタンプ、及び価値情報などの情報、すなわち、第1情報Jと同様な情報を含んでも良い。
【0058】
(第4変形例)
上述の実施形態において、オンラインゲームシステム1が備えるゲーム装置はプライズゲーム装置2に限らない。すなわち、ゲーム装置は、第1ネットワークA1を介してプレイヤーBがプレイ可能であれば任意である。
【0059】
(他の変形例)
上述の実施形態において、プライズゲーム装置2が現実空間に存在する有体物である形態を説明した。しかしながら、プライズゲーム装置2は、仮想空間に配置された仮想的なオブジェクトでもよい。この場合において、仮想空間、及び、プライズゲーム装置2に対応する仮想的なオブジェクトの生成は、コンピュータが備える処理装置の演算処理によって実現される。また、プライズゲーム装置2の状態は、当該プライズゲーム装置2に対応する仮想的なオブジェクトを生成するコンピュータから取得される。
【0060】
上述の実施形態において、第1制御装置103が備える各機能部は、物理的又は論理的に分離した1台以上のコンピュータの組み合わせによって実現されてもよい。この場合において、1台以上のコンピュータの少なくとも1つがサーバコンピュータであってもよい。
また、第1制御装置103が備える各機能部を実現させるプログラムPRは、1以上の機能部ごとに複数のプログラムに分離されてもよい。
【0061】
[附記]
以上の記載から、本開示について、以下に付記された態様が把握される。なお、各態様の理解を容易にするために、各付記の態様に図面の符号を便宜的に括弧書で併記する。しかしながら、本開示に係る態様が図示の具体的な形態に限定されるものではない。
【0062】
[附記1]
プレイヤー(B)がプレイヤー端末(20)からネットワーク(A1)を通じてプレイ可能なゲーム装置(2)でプレイ中のプレイヤー(B)に対して第1情報(J)を送信することを要求する送信要求(R1)を、前記ゲーム装置(2)を予約中のプレイヤー(B)のプレイヤー端末(2)から受け付ける送信要求受付手段(114)と、
前記送信要求受付手段(114)によって前記送信要求(R1)が受け付けられた場合に、前記第1情報(J)が送られたことを前記プレイ中のプレイヤー(B)に通知する制御を実行する通知制御手段(118)と、
を備えるサーバシステム(10)。
【0063】
附記1によれば、予約中のプレイヤー(B)は、予約の順番待ちの間、自身が予約したゲーム装置(2)をプレイ中のプレイヤーに対して第1情報(J)を送るというアクションを通じて、そのプレイに参加することができ、予約の順番待ちの間の退屈さを緩和できる。
【0064】
「プレイヤー端末」は、プレイヤーが操作可能であり、かつ、サーバシステムと通信可能な機器が含まれる。例えば、「プレイヤー端末」は、スマートフォン、可搬型のパーソナルコンピュータ、及び据置型のパーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイスなどである。
「ゲーム装置」は、プレイヤーに対して任意のゲームを提供するプレイする装置である。「ゲーム装置」は、現実空間に存在する有体物でもよいし、仮想空間に配置された仮想的なオブジェクトでもよい。「ゲーム」の種類は任意である。「ゲーム」は、例えば、クレーンゲーム、及びプッシャーゲーム等のプライズゲームでもよい。それぞれがゲームを提供する複数のセグメントを1台のゲーム装置が含む場合には、セグメントのそれぞれが「ゲーム装置」に相当する。プライズゲーム装置において、「ステーション」がセグメントに相当する。
「サーバシステム」は、物理的又は論理的に分離した1台以上のコンピュータの組み合わせを含む。
「第1情報」の具体的な形態は任意である。例えば、情報の形態は、音声又はテキストのメッセージ、スタンプと称される画像、並びに、ゲーム装置のプレイに利用可能な価値情報などでもよい。
「通知」の形態は、第1情報が送られてきたことをプレイ中のプレイヤーが認識できる形態であれば任意である。「通知」の形態は、例えば、第1情報の表示、及び音声による出力でもよい。また、第1情報そのものが出力されてもよいし、第1情報が送られてきたことを通知する代替の情報が出力されてもよい。
【0065】
[附記2]
前記予約中のプレイヤー(B)の前記プレイヤー端末(20)に、前記第1情報(J)の候補を提供する候補提供手段(116)を備え、
前記送信要求(R1)によって送信される前記第1情報(J)は、前記候補提供手段(116)によって提供される候補から選択された情報である
附記1に記載のサーバシステム(10)。
【0066】
附記2によれば、プレイ中のプレイヤーが不快に感じたりする内容の第1情報が当該プレイヤーに送られることを防止できる。
【0067】
「候補」の第1情報が示す具体的な内容は任意である。「候補」の第1情報が示す内容は、例えば、プレイを応援又は支援する内容といった、プレイ中のプレイヤーがポジティブな感情を抱く内容でもよい。
【0068】
[附記3]
前記プレイ中のプレイヤー(B)への前記通知を停止する停止要求(R2)を、前記プレイ中のプレイヤー(B)のプレイヤー端末20から受け付ける停止要求受付手段(120)を備える
附記1または附記2に記載のサーバシステム(10)。
【0069】
附記3によれば、プレイ中のプレイヤーは、例えば、プレイに集通したい場合などに、第1情報に係る通知を自由に停止することができる。
【0070】
[附記4]
前記プレイ中のプレイヤー(B)に送られた前記第1情報(J)に応じて、前記プレイ中のプレイヤー(B)に特典を付与する特典付与手段(122)を備える
附記1から附記3のいずれかに記載のサーバシステム。
【0071】
附記4によれば、プレイ中のプレイヤーは、第1情報が送られてくることによって特典を得ることができるため、自身がプレイ中のゲーム装置を予約しているプレイヤーが存在することを肯定的に捉えることができる。したがって、プレイ中のプレイヤーが、予約中のプレイヤーの存在によってプレッシャーを感じる気質を有している場合でも、そのプレッシャーを緩和することができる。
【0072】
「特典」は、具体的な内容は任意である。例えば、「特典」は、ゲーム装置のプレイ、又はコンティニューの対価に用いることができるクーポン、及び価値情報などでもよい。また例えば、「特典は」、ゲーム装置の状態の変更を受けられる権利であってもよい。
【0073】
[附記5]
前記送信要求受付手段(114)は、
前記送信要求(R1)を、前記ゲーム装置(2)を予約中以外のプレイヤー(B)のプレイヤー端末(20)から受け付ける
附記1から附記4のいずれかに記載のサーバシステム(10)。
【0074】
附記5によれば、予約中のプレイヤー以外の他のプレイヤーも、現在行われているプレイに、第1情報を送信するアクションを通じて参加することができる。
【0075】
[附記6]
前記通知制御手段(118)は、
前記送信要求受付手段(114)によって前記送信要求(R1)が受け付けられた場合、前記第1情報(J)が送られたことを、前記第1情報(J)を送ることを要求した前記プレイヤー(B)以外の前記予約中の他のプレイヤー(B)に通知する制御を実行する
附記1から附記5のいずれかに記載のサーバシステム(10)。
【0076】
附記6によれば、プレイ中のプレイヤーに送られた第1情報を、予約中の他のプレイヤーも共有することができ、第1情報の共有を通じて、当該予約中の他のプレイヤーもプレイ中のゲームに参加できる。
【0077】
[附記7]
前記第1情報(J)は、
前記ゲーム装置(2)でのゲームのプレイの対価に利用可能な情報を含む
附記1から附記6のいずれかに記載のサーバシステム(10)。
【0078】
附記7によれば、予約中のプレイヤーBは、第1情報として価値情報をプレイ中のプレイヤーに送ることにより、プレイ中のプレイヤーによるプレイを支援できる。
【0079】
[附記8]
前記ゲーム装置(2)は、
景品の獲得を伴うゲームを提供する装置である、
附記1から附記7のいずれかに記載のサーバシステム(10)。
【0080】
附記8によれば、予約中のプレイヤーは、第1情報を送るというアクションを通じてゲームに参加し、景品獲得に興じることができる。
[附記9]
プレイヤー(B)がネットワーク(A1)を通じてゲーム装置(2)をプレイするために用いるプレイヤー端末(20)と通信するサーバシステム(10)の制御方法において、
前記ゲーム装置(2)でプレイ中のプレイヤー(B)に対して第1情報(J)を送信することを要求する送信要求(R1)を、前記ゲーム装置(2)を予約中のプレイヤー(B)のプレイヤー端末(20)から受け付ける第1のステップと、
前記第1のステップにおいて前記送信要求(R1)が受け付けられた場合に、前記第1情報(J)が送られたことを前記プレイ中のプレイヤー(B)に通知する制御を実行する第2のステップと、
を備える制御方法。
【0081】
附記9によれば、附記1と同様の効果が得られる。
【0082】
[附記10]
プレイヤー(B)がネットワーク(A1)を通じてゲーム装置(2)をプレイするために用いるプレイヤー端末(20)と通信するサーバシステム(10)を、
前記ゲーム装置(2)でプレイ中のプレイヤー(B)に対して第1情報(J)を送信することを要求する送信要求(R1)を、前記ゲーム装置(2)を予約中のプレイヤー(B)のプレイヤー端末(20)から受け付ける送信要求受付手段(114)、及び、
前記送信要求受付手段(114)によって前記送信要求(R1)が受け付けられた場合に、前記第1情報(J)が送られたことを前記プレイ中のプレイヤー(B)に通知する制御を実行する通知制御手段(118)
として機能させるプログラム(PR)。
【0083】
附記10によれば、附記1と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0084】
1…オンラインゲームシステム、2…プライズゲーム装置、10…ゲームサーバシステム、20…プレイヤー端末、100…ゲームサーバ、103…第1制御装置、110…ゲーム制御部、112…予約管理部、114…送信要求受付部、116…候補提供部、118…通知制御部、120…停止要求受付部、122…特典付与部、A1…第1ネットワーク、B…プレイヤー、J…第1情報、JA…代替情報、P…遊技物品、PR…プログラム、R1…送信要求、R2…停止要求。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7