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特開2024-130408バイオマス固化燃料の製造方法、情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024130408
(43)【公開日】2024-09-30
(54)【発明の名称】バイオマス固化燃料の製造方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   C10L 5/44 20060101AFI20240920BHJP
   C10B 53/02 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
C10L5/44
C10B53/02
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023040097
(22)【出願日】2023-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】510236634
【氏名又は名称】株式会社ZEエナジー
(71)【出願人】
【識別番号】504035179
【氏名又は名称】松下 康平
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松下 康平
【テーマコード(参考)】
4H012
4H015
【Fターム(参考)】
4H012JA00
4H015AA03
4H015AA04
4H015AA12
4H015AB01
4H015BA01
4H015BA08
4H015BA13
4H015BB03
4H015BB05
4H015CB01
(57)【要約】
【課題】様々なバイオマス資源を受け入れる施設において、安定した品質のバイオマス燃料を製造できる。
【解決手段】コンピュータが、バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行するバイオマス固化燃料の製造方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記製造設備を有する施設に入荷する前記バイオマス資源の入荷量から前記所定期間における前記投入予定量を決定する請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記バイオマス資源の種類ごとに前記投入予定量に対する前記炭化物の生成量を推定する請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記コンピュータは、前記バイオマス資源の種類ごとに水分量を決定し、前記水分量に応じて前記炭化物の生成量を推定する請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
前記コンピュータは、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記バインダの量を特定する請求項3に記載の製造方法。
【請求項6】
前記コンピュータは、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記圧力を特定する請求項3に記載の製造方法。
【請求項7】
バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行する制御部を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バイオマス固化燃料の製造方法、情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、粉炭をペレット化して広範範囲に利用するために、粉炭に混入するバインダの種類及び混入比率を、燃料用、農業用、畜産飼料用にそれぞれ個別の種類及び比率とし、ペレット化して、燃料用ペレット炭、土壌用ペレット炭、畜産用ペレット炭として利用する、と開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-114296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の技術は、粉炭に混入するバインダの種類及び混入比率を、燃料用ペレット炭、土壌用ペレット炭、畜産用ペレット炭等について、それぞれ個別の種類及び比率とする。しかしながら、粉炭の原料は、バイオマス資源と呼ばれるものであり、ペレット等のバイオマス燃料を製造する施設に搬入されるバイオマス資源の種類は1つではない。このため、バイオマスの種類によっては、必ずしも望ましい品質のバイオマス燃料を製造できない恐れがある。本開示の実施形態の側面は、様々なバイオマス資源を受け入れる施設において、安定した品質のバイオマス燃料を製造できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示の実施形態は、バイオマス固化燃料の製造方法によって例示される。この製造方法では、コンピュータが、バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行する。
【発明の効果】
【0006】
本製造方法によれば、様々なバイオマス資源を受け入れる施設において、安定した品質のバイオマス燃料を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態の製造設備の構成を例示する図である。
図2図2に、情報処理装置のハードウェア構成を例示する図である。
図3図3は、炭化制御装置の処理を例示するフローチャートである。
図4図4は、炭化制御装置が受け付けたバイオマス資源の種類と量を例示する表である。
図5図5は、処理スケジュールを例示する図である。
図6図6は、バイオマス資源の種類に対応づけた水分量を記録した表を例示する図である。
図7図7は、バイオマス資源の種類に対応づけた、それぞれの炭化物のかさ比重を例示する図である。
図8図8は、炭化物の平均かさ比重に対する適正なバインダ量と、ブリケット装置圧力との関係を例示する表である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、一実施形態に係るバイオマス固化燃料の製造方法およびこの製造方法を実行する製造設備100を説明する。
【0009】
(構成)
図1は、本実施形態の製造設備100の構成を例示する図である。図1では、製造設備100の構成とともに、原材料であるバイオマスVM1乃至VM4、中間生成物である炭化物CB1乃至CB4および混合炭化物、添加物であるバインダBND、最終的な製造物であるバイオマスカーボンも記載されている。
【0010】
製造設備100は、バイオマス資源と呼ばれる原材料から、固化されたバイオマスカーボンと呼ばれる燃料を製造する設備である。バイオマス資源とは、生物資源の量を表す概念である。バイオマス資源は、再生可能な、生物由来の有機性資源で、化石資源を除いたものをいう。すなわち、バイオマス資源は、生物から生まれた資源をいい、例えば、廃棄物系資源、未利用資源、資源作物によって例示される。
【0011】
ここで、廃棄物系資源は、家畜の排泄物、食品廃棄物、建設発生木材、製材工場の残材、パルプ工場廃液、廃棄される紙、下水汚泥、し尿系汚泥等を含む。また、未利用資源は、農作物(稲わら、もみ殻等)、林地残材(間伐材、被害木材等)を含む。さらに、資源作物は、なたね、でんぷん系作物等を含む。製造設備100は、これらのバイオマス資源からバイオマスカーボンを製造する。
【0012】
一方、バイオマスカーボンは、バイオマス固化燃料ということもできる。バイオマスカーボンは、例えば、バイオマスペレット、バイオマスブリケット、バイオコークス等と呼ばれるものを含む。本実施形態では、バイオマスカーボン、バイオマス固化燃料は、炭化または半炭化されたバイオマス資源にバインダBNDを混ぜ、高圧で押し固めたものをいう。
【0013】
図1のように、製造設備100は、炭化装置21、炭化制御装置20、練混装置31、練混制御装置30、ブリケット装置41、およびブリケット制御装置40を有している。なお、図1において、実線の矢印は、バイオマス資源、炭化物、バイオマスカーボン等で例示される原材料、中間生成物、製造物等の流れを例示する。また、図1において、点線の矢印は、製造設備100内の各構成要素間の信号の流れを例示する。
【0014】
炭化装置21は、ヒータにより所定の目標温度に制御可能な炉を有する。炭化装置21は、炉内にバイオマスVM1乃至VM4を投入され、バイオマスVM1乃至VM4を目標温度下で維持することで、炭化(または半炭化)する。図1の例では、炭化装置21は、4系統並列にバイオマスVM1乃至VM4を投入可能である。しかし、製造設備100において、バイオマス資源を並列に投入できる系統が4系統に限定される訳ではない。製造設備100におおいてバイオマス資源を投入する系統数は、3系統未満であってもよいし、5系統以上であってもよい。炭化制御装置20、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40は、例えば、情報処理装置1(図2参照)またはコンピュータと呼ばれるものである。
【0015】
図2に、炭化制御装置20の一例として、情報処理装置1のハードウェア構成を例示する。なお、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40の構成も、情報処理装置1と同様である。上述のように、情報処理装置1の構成は、通常のコンピュータと同様であ
る。情報処理装置1はCPU11と、主記憶部12と、インターフェース(I/F)を通じて接続される外部機器を有し、プログラムにより情報処理を実行する。外部機器としては、外部記憶部13、表示部14、操作部15、および通信部16を例示できる。外部機器は、CPU11および主記憶部12と一体のものでなくてもよい。外部機器のそれぞれは、インターフェースを介して、CPU11、主記憶部12が収納された筐体と接続されるものであってもよい。
【0016】
CPU11は、主記憶部12に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、情報処理装置1の機能を提供する。主記憶部12は、単にメモリとも呼ばれ、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。CPU11はプロセッサとも呼ばれる。ただし、CPU11は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、CPU11は、単一のソケットで接続される単一のプロセッサであって、マルチコア構成のものであってもよい。さらに、情報処理装置1の少なくとも一部の処理がDigital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサ、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)等によ
って提供されてもよい。また、情報処理装置1の少なくとも一部が、Field-Programmable
Gate Array(FPGA)等の専用large scale integration(LSI)、その他のデジタル回路で
あってもよい。また、情報処理装置1の少なくとも一部にアナログ回路が含まれてもよい。
【0017】
主記憶部12は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access
Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。なお、CPU11および
主記憶部12は、制御部ということができる。なお、CPU11と主記憶部12を合わせて、制御部ということもできる。
【0018】
外部記憶部13は、例えば、主記憶部12を補助する記憶領域として使用され、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。外部記憶部13は、ハードディスクドライブ、Solid State Drive(SSD)等である。さ
らに、情報処理装置1には、着脱可能記憶媒体の駆動装置を設けてもよい。着脱可能記憶媒体は、例えば、ブルーレイディスク、Digital Versatile Disc(DVD)、Compact Disc(CD)、フラッシュメモリカード等である。
【0019】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル、Organic Light Emitting Diode(OLED)等である。操作部15は、入力装置とも呼ばれ、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等である。本実施形態では、ポインティングデバイスとしてマウスが例示される。通信部16は、ネットワーク上の他の装置とデータを授受する。通信部16は、Long Term Evolution(LTE)、4th Generation Mobile Communication System(4G),5th Generation Mobile Communication System(5G)
、6th Generation Mobile Communication System(6G)等の無線アクセスネットワークにアクセスする無線通信装置であってもよい。例えば、CPU11は、通信部16を通じて製造設備100を制御するためのパラメータを取得する。
【0020】
図1に戻り、製造設備100の説明が継続される。炭化制御装置20は、炭化装置21を制御するとともに、練混制御装置30、ブリケット制御装置40と連携して、製造設備100によるバイオマスカーボンの製造を制御する。例えば、炭化制御装置20は、所定期間におけるバイオマスVM1乃至VM4の種類と、種類別の投入量を受け付ける。
【0021】
所定期間は、例えば、1日である。炭化制御装置20は、例えば、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量を、操作部15を介して管理者(オペレー
タともいう)から受け付ける(図1の信号SG1)。そして、炭化制御装置20は、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量から、4つの系統においてバイオマスVM1乃至VM4として処理するための処理スケジュールを作成する。すなわち、炭化制御装置20は、1系統あたりの炭化の処理速度をバイオマス資源の種類ごとに有している。
【0022】
そして、炭化制御装置20は、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量(投入予定量)から、各系統でのバイオマス資源の炭化のための時間を計算し、4系統に配分し、時間帯ごとに炭化装置21に投入されるバイオマスVM1乃至VM4の種類を確定する。そして、炭化制御装置20は、作成したスケジュールにしたがってバイオマスVM1乃至VM4をベルトコンベア等の搬送装置により炭化装置21に投入させる。その結果、炭化制御装置20は、1日のスケジュールにおける各時間帯において、単位時間あたりに処理されるバイオマス資源の種類と、処理量(投入量)を把握できる。
【0023】
バイオマス資源の種類によって、含まれる水分量が異なることがある。炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとに含まれる水分量を特定できれば、バイオマス資源の種類ごとに、投入量に対する炭化物の生成量を推定することができる。例えば、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類に対応づけた水分量を外部記憶部13のデータベースに記録しておけばよい。また、炭化制御装置20は、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量を受け付けるときに、バイオマス資源の種類ごとの水分量の入力を受け付けてもよい。また、例えば、製造設備100の管理者は、バイオマス資源の種類ごとに水分量を測定し、炭化制御装置20または、炭化制御装置20と連携するコンピュータに登録してもよい。
【0024】
さらに、バイオマス資源の種類によって、生成される炭化物のかさ比重が異なることがある。炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとに、生成される炭化物のかさ比重を特定できれば、バイオマス資源の種類ごとに各時間帯で生成される炭化物のかさ比重を推定することができる。その結果、炭化制御装置20は、各時間帯で生成される炭化物の平均のかさ比重を計算できる。
【0025】
炭化物のかさ比重に応じて、炭化物を固化するために炭化物に混合されるバインダの量が異なる。例えば、炭化制御装置20は、かさ比重が相対的に小さい場合には、炭化物量に対するバインダの比率が相対的に高くなるように、練混制御装置30に指示する。また、炭化物のかさ比重に応じて、炭化物を固化するためのブリケット装置41での圧力が異なる。例えば、炭化制御装置20は、かさ比重が相対的に小さい場合には、ブリケット装置41による炭化物に加圧する圧力が相対的に高くなるように、ブリケット制御装置40に指示する。炭化物量に対するバインダの比率、およびブリケット装置41による炭化物に加圧する圧力は、製造パラメータの一例ということができる。
【0026】
なお、図1では、省略されているが、炭化制御装置20、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40を統合管理するための管理コンピュータが設けられてもよい。したがって、所定期間におけるバイオマスVM1乃至VM4の種類と、種類別の投入量を受け付ける処理を含む、炭化制御装置20による処理の少なくとも一部を管理コンピュータが実行してもよい。管理コンピュータは、その処理結果等を炭化制御装置20、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40に通知するようにしてもよい。
【0027】
練混装置31は、攪拌機を有し、各系統で生成された炭化物CB1乃至CB4を混合し、攪拌または練混する。また、練混装置31は、混合される炭化物CB1乃至CB4に、練混制御装置30から指示された、炭化物量に対するバインダ量の比率で、バインダBNDを添加する。練混装置31は、バインダBNDが添加され、練混処理された混合炭化物
をブリケット装置41に投入する。
【0028】
練混制御装置30は、各時間帯で、炭化制御装置20からの炭化物量に対するバインダ量の比率を指示する指令を受けて、練混装置31において、炭化物に対して投入されるバインダBNDの比率を制御する(図1の信号SG2)。そして、練混制御装置30は、練混装置31における炭化物の練混処理を制御する(SG3)。練混処理を制御するとは、例えば、炭化物CB1乃至CB4の攪拌機への投入、練混装置31での攪拌機のオンとオフ、すなわち、練混を実行する時間の調整、攪拌機の回転速度の制御、混合炭化物の攪拌機からの排出等の制御である。
【0029】
ブリケット装置41は、混合炭化物に圧力を加えて、バイオマス固化燃料であるバイオマスカーボンを生成する。ブリケット制御装置40は、炭化制御装置20から指示された圧力で混合炭化物が加圧され、固化するようにブリケット装置41を制御する(SG4)。
【0030】
なお、図1では、バイオマスカーボンを生成する装置としてブリケット装置41が例示されている。しかし、製造設備100は、ブリケット装置41に代えて、ペレットを生成する装置を備えるようにしてもよい。なお、ブリケットとペレットの定義の差はあまり明確ではない。一般的にブリケットは、比較的寸法の大きなもの、および、ローラで挟み込み成型するものをいうことが多い。また、ペレットは押し出し状に形成された、比較的小さなものを指すことが多い。
【0031】
(処理手順)
図3は、炭化制御装置20の処理を例示するフローチャートである。この処理では、まず、炭化制御装置20は、所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入量を受け付ける(S11)。例えば、製造設備100が、前日までに受け付けたバイオマス資源のうち、処理日の当日に処理するバイオマス資源の種類と量の入力を操作部15への管理者の操作によって受け付ける。管理者の操作は例えばキーボード入力である。
【0032】
図4は、炭化制御装置20が受け付けたバイオマス資源の種類と量を例示する表である。図4の表はバイオマスの種類と、期間投入量を含む。バイオマスの種類は、木材、下水汚泥、竹等である。バイオマスの種類は図4に例示のものに限定されない。バイオマスの種類は、すでに述べた廃棄物系資源、未利用資源、資源作物に含まれる、どのようなものでもよい。また、炭化制御装置20が受け付けるバイオマスの種類は、木材、下水汚泥、竹等のように自然言語のキーワードでもよいし、バイオマスの種類をユニークに識別する識別情報であってもよい。また、期間投入量は、例えば、期間が1日の場合、処理日の当日に処理するバイオマス資源の重量である。ただし、期間が1日に限定される訳ではなく、半日、1時間等でもよい。また、期間は、1日よりも長い期間でもよい。
【0033】
次に、炭化制御装置20は、受け付けたバイオマス資源の種類別の処理スケジュールを決定する(S12)。図5は、処理スケジュールを例示する図である。図5において、縦軸方向の各行は、炭化装置21において、バイオマス資源が投入される系統F1乃至F4を示す。系統は、例えば、バイオマス資源が投入される投入口、バイオマス資源を炭化装置21まで運搬するベルトコンベア等の運搬装置の系統、またはバイオマス資源を炭化するサブシステム(例えば、炭化のための炉)の系統である。図5では、炭化装置21が4系統でバイオマス資源を処理することが例示されている。ただし、すでに述べたように、系統数が4系統に限定される訳ではない。また、図5で横軸は期間が1日の場合の処理日当日の時刻である。
【0034】
図1での説明の通り、炭化制御装置20は、所定期間、例えば、1日に処理されるべき
バイオマス資源の種類と、それぞれの処理量(投入予定量)を受け付ける。そして、炭化制御装置20は、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量から、4つの系統においてバイオマスVM1乃至VM4として処理するためのスケジュールを作成する。すなわち、炭化制御装置20は、1系統あたりの炭化の処理速度をバイオマス資源の種類ごとに有している。
【0035】
そして、炭化制御装置20は、所定期間(1日)に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量から、各系統でのバイオマス資源の炭化のための時間を計算し、4系統に配分し、時間帯ごとに炭化装置21に投入されるバイオマス資源の種類を確定する。例えば、図5の例では、8時台には、バイオマスVM1乃至VM4が並列に炭化される。そして、8時台の後半で、系統F3において、バイオマスVM3がVM5に変更されて投入される。そして、例えば、9時台前半では、バイオマスVM1、VM6、VM5およびVM7が並列に炭化される。以下同様である。
【0036】
そして、炭化制御装置20は、作成した処理スケジュールにしたがってバイオマスVM1乃至VM16をベルトコンベア等の搬送装置により炭化装置21に投入させる。その結果、炭化制御装置20は、所定期間(例えば、1日)のスケジュールにおける各時間帯において、単位時間あたりに処理されるバイオマス資源の種類と、処理量(投入量)を把握できる。なお、図5で、バイオマスVM1乃至VM16は、それぞれ、木材、下水汚泥、竹等で例示されるバイオマス資源の種類を示す。
【0037】
そして、炭化制御装置20は、処理スケジュールにしたがって、バイオマス資源の種類ごとの水分量を基に、バイオマス資源の種類ごとの炭化物生成量を時間帯ごとに推定する(図3のS13)。図1で述べた通り、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとに含まれる水分量を特定できれば、バイオマス資源の種類ごとに炭化物の生成量を推定することができる。例えば、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類に対応づけた水分量を外部記憶部13のデータベースに記録しておけばよい。
【0038】
図6は、バイオマス資源の種類に対応づけた水分量を記録した表を例示する図である。図6で、バイオマス資源の種類は、自然言語のキーワードで設定されてもよいし、バイオマスの種類を一意に識別する識別情報(ID)であってもよい。炭化制御装置20は、1日に処理されるべきバイオマス資源の種類と、それぞれの処理量を受け付けるときに、バイオマス資源の種類ごとの水分量の入力を受け付けてもよい。例えば、製造設備100の管理者は、事前にバイオマス資源の種類ごとに水分量を測定し、炭化制御装置20または、炭化制御装置20と連携するコンピュータに、図6の形式で登録してもよい。
【0039】
次に、炭化制御装置20は、各時間帯において生成される、バイオマス資源の種類ごとの炭化物のかさ比重をそれぞれ求め、平均のかさ比重を求める(S14)。S13において、炭化制御装置20は、各時間帯におけるバイオマス資源の種類ごとの炭化物生成量を得ることができる。そのため、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとの炭化物のかさ比重を特定できれば、各時間帯におけるそれぞれの種類の炭化物のかさ比重を得ることができる。その結果、炭化制御装置20は、各時間帯に生成される炭化物の平均のかさ比重を計算できる。
【0040】
図7は、バイオマス資源の種類に対応づけた、それぞれの炭化物のかさ比重を例示する図である。図7で、バイオマス資源の種類は、自然言語のキーワードで設定されてもよいし、バイオマスの種類を一意に識別する識別情報(ID)であってもよい。図7の例では、例えば、木材から生成される炭化物のかさ比重はSG1である。ただし、炭化制御装置20は、木材の種類ごとに生成される炭化物のかさ比重を保持してもよい。例えば、かさ比重は、赤松から生成される炭化物のかさ比重、杉からから生成される炭化物のかさ比重
、クヌギから生成される炭化物のかさ比重等である。また、かさ比重は、針葉樹から生成さされる炭化物と、広葉樹から生成さされる炭化物とに分けて保持されてもよい。そして、例えば、炭化制御装置20は、管理者の設定によって、図7の表を外部記憶部13のデータベースに保持しておけばよい。
【0041】
次に、炭化制御装置20は、平均のかさ比重からバインダの適正量を求め、練混制御装置30に通知する(S15)。さらに、炭化制御装置20は、平均のかさ比重からブリケット装置41の適正圧力を求めブリケット制御装置40に通知する(S16)。
【0042】
図8は、炭化物の平均かさ比重に対する適正なバインダ量と、ブリケット装置圧力との関係を例示する表である。図8の表で、1列目は、炭化物の平均のかさ比重である。2列目は、炭化物量あたりのバインダ量(比率)の適正値である。3列目は、ブリケット装置圧力の適正値である。
【0043】
炭化物の平均かさ比重に対する適正なバインダ量と、適正なブリケット装置圧力は、例えば、実験的、経験的に取得できる。すなわち、製造設備100の管理者、またはメンテナンス担当者等は、それぞれの炭化物の平均かさ比重の範囲において、バインダ量を変更してバイオマスカーボンを生成し、その中で望ましいバイオマスカーボンが生成されたときのバインダの量を特定すればよい。また、上記管理者、またはメンテナンス担当者等は、それぞれの炭化物の平均かさ比重の範囲において、ブリケット装置圧力を変更してバイオマスカーボンを生成し、その中で望ましいバイオマスカーボンが生成されたときのブリケット装置圧力を特定すればよい。上記管理者、またはメンテナンス担当者等は、得られた適正なバインダ量と、適正なブリケット装置圧力を炭化制御装置20に入力し、炭化制御装置20は、入力されたデータを図8の形式で、外部記憶部13のデータベースに保持しておけばよい。
【0044】
なお、炭化制御装置20は、炭化物の平均かさ比重xと、適正なバインダ量y(炭化物量に対する比率)との関係を実験式、例えば、y=f(x)で特定してもよい。ここで、f(x)は、例えば、変数xの多項式である。同様に、炭化制御装置20は、炭化物の平均かさ比重xと、適正なブリケット装置圧力zとの関係を実験式、例えば、z=g(x)で特定してもよい。ここで、g(x)も、変数xの多項式である。
【0045】
(実施形態の効果)
以上述べたように、炭化制御装置20は、バイオマス固化燃料を製造する製造設備100への所定期間(例えば1日)におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付ける。そして、炭化制御装置20は、製造設備100へのその所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量に対応して、バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量(炭化物量に対する比率)と、バインダが添加された炭化物を固化するときに炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定する。そして、炭化制御装置20は、製造設備100の練混制御装置30よびブリケット制御装置40に決定された製造パラメータを指示する。このため、製造設備100を有する施設に多種多様なバイオマス資源が搬入され、製造設備100に投入されたとしても、製造設備100は、適正なバインダ量と、適正なブリケット装置圧力とによって、望ましい品質のバイオマスカーボンを製造することができる。
【0046】
また、炭化制御装置20は、製造設備100を有する施設に入荷するバイオマス資源の入荷量から所定期間(例えば1日)における投入予定量を決定するので、施設の運営に柔軟に適合した望ましい品質のバイオマスカーボンを製造することができる。例えば、製造設備100は、前日に搬入されたバイオマス資源を当日にすべて処理する運用方法を採ることができる。このような運用方法では、製造設備100は、前日に搬入されたバイオマ
ス資源の種類別の搬入量の入力を管理者から受け付け、当日の処理スケジュール(図5参照)を作成することで、円滑に施設が運営される。ただし、施設の運用が搬入されたバイオマス資源が翌日に処理される運用に限定される訳ではない。施設の運用は、例えば、1ヶ月の間に施設に搬入されたバイオマス資源をその後の適切な期間で処理するものでもおい。要するに、所定期間に製造設備100に投入されるバイオマス資源の投入予定量がバイオマス資源の種類ごとに特定できればよい。
【0047】
また、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとに投入予定量に対する炭化物の生成量を推定するので、精度よく炭化物の生成量を推定できる。また、炭化制御装置20は、バイオマス資源の種類ごとに水分量を決定し、水分量に応じて炭化物の生成量を推定するので、精度よく炭化物の生成量を推定できる。
【0048】
また、炭化制御装置20は、生成される炭化物のかさ比重をバイオマス資源の種類ごとに特定し、推定された炭化物の生成量を基に製造設備100に投入されたバイオマス資源が炭化された炭化物の平均のかさ比重を時間帯ごとに計算する。そして、炭化制御装置20は、平均のかさ比重に応じてバインダの量(炭化物量に対する比率)を決定する。したがって、炭化制御装置20は、バイオマス資源を練混するそれぞれの時間帯において、時々刻々と、適正なバインダの量を特定し、練混制御装置30に指示できる。したがって、製造設備100は、時々刻々と、適正なバインダ量でバイオマスカーボンを製造することができる。
【0049】
また、炭化制御装置20は、生成される炭化物の平均のかさ比重に応じてブリケット装置圧力を決定できる。したがって、製造設備100は、時々刻々と、適正なブリケット装置圧力でバイオマスカーボンを製造することができる。
【0050】
<その他の実施形態>
既に述べたように、製造設備100は、炭化制御装置20、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40を統合管理するための管理コンピュータを有してもよい。したがって、所定期間におけるバイオマス資源の種類と、種類別の投入量を受け付ける処理等、炭化制御装置20の処理の少なくとも一部を管理コンピュータが実行してもよい。そして、管理コンピュータは、その処理結果等を炭化制御装置20、練混制御装置30、およびブリケット制御装置40に通知するようにしてもよい。
【0051】
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。また、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0052】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 情報処理装置
11 CPU
12 主記憶部
13 外部記憶部
14 表示部
15 操作部
16 通信部
20 炭化制御装置
21 炭化装置
30 練混制御装置
31 練混装置
40 ブリケット制御装置
41 ブリケット装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-08-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行し、
前記製造パラメータを決定するときに、前記コンピュータは、前記バイオマス資源の種類ごとに前記投入予定量に対する前記炭化物の生成量を推定し、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記バインダの量を特定するバイオマス固化燃料の製造方法。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記製造設備を有する施設に入荷する前記バイオマス資源の入荷量から前記所定期間における前記投入予定量を決定する請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記バイオマス資源の種類ごとに水分量を決定し、前記水分量に応じて前記炭化物の生成量を推定する請求項に記載の製造方法。
【請求項4】
コンピュータが、バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行し、
前記製造パラメータを決定するときに、前記コンピュータは、前記バイオマス資源の種類ごとに前記投入予定量に対する前記炭化物の生成量を推定し、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記圧力を特定するバイオマス固化燃料の製造方法。
【請求項5】
バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行し、
前記製造パラメータを決定するときに、前記バイオマス資源の種類ごとに前記投入予定量に対する前記炭化物の生成量を推定し、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記バインダの量を特定する制御部を備える情報処理装置。
【請求項6】
バイオマス固化燃料を製造する製造設備への所定期間におけるバイオマス資源の種類別の投入予定量を受け付けることと、
前記製造設備への前記所定期間における前記バイオマス資源の種類別の前記投入予定量に対応して、前記バイオマス資源が炭化された炭化物に添加するバインダの量と前記バインダが添加された前記炭化物を固化するときに前記炭化物を圧縮する圧力とを含む製造パラメータを決定することと、
前記製造設備に前記決定された製造パラメータを指示することと、を実行し、
前記製造パラメータを決定するときに、前記バイオマス資源の種類ごとに前記投入予定量に対する前記炭化物の生成量を推定し、生成される前記炭化物のかさ比重を前記バイオマス資源の種類ごとに特定し、前記推定された前記炭化物の生成量を基に前記製造設備に投入される前記バイオマス資源が炭化されて生成される前記炭化物の平均のかさ比重を計算し、前記平均のかさ比重に応じて前記圧力を特定する制御部を備える情報処理装置。